JP2010513562A - 抗凝血剤として有用な二環状ラクタム第viia因子阻害剤 - Google Patents

抗凝血剤として有用な二環状ラクタム第viia因子阻害剤 Download PDF

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    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2010513562

(I)
の新規二環状ラクタム誘導体およびその類似体、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを提供する[式中、変数A、B、C、W、Y、Z1、Z2、Z3、Z4、R8、およびR9は、本明細書中に定義したとおりである]。これらの化合物は、医薬品として使用することができる第VIIa因子の選択的阻害剤である。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、本明細書中に参照により組み込まれている、2006年12月20日出願の米国特許仮出願第60/870,867号の優先権を主張するものである。
本発明は、セリンプロテアーゼ血液凝固因子VIIaの選択的阻害剤である新規二環状ラクタム誘導体およびその類似体を提供する。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物およびその使用方法にも関する。
血栓塞栓性疾患は、ワルファリン(Coumadin(登録商標))、ヘパリン、低分子量ヘパリン(LMWH)、および合成五糖などの抗凝血剤ならびにアスピリンおよびクロピドグレル(Plavix(登録商標))などの抗血小板剤が利用可能であるにもかかわらず、依然として先進国における主要な死因である。経口抗凝血剤ワルファリンは、凝固因子VII、IX、Xおよびプロトロンビンの翻訳後成熟を阻害し、静脈および動脈の血栓症のどちらに対しても有効性が証明されている。しかし、その治療指数が狭いこと、治療効果の発現が遅いこと、数々の食事および薬物と相互作用すること、ならびに監視および用量調節が必要なことが原因で、その使用は制限されている。したがって、広範囲の血栓塞栓性障害を予防および治療するための安全かつ有効な経口抗凝血剤を発見および開発することがますます重要となっている。
その一手法は、凝固因子VIIa(FVIIa)の阻害を標的とすることによって、トロンビンの産生を阻害することである。第VII因子は、凝血カスケードの開始に関与している血漿セリンプロテアーゼである。これはヒト血液中に約500ng/mLの濃度で存在し、合計量の約1%がタンパク質分解活性型の第VIIa因子である(Morrissey, J. H. et al. Blood 1993, 81, 734-744)。第VIIa因子は、カルシウムイオンの存在下で、その補因子である組織因子と高い親和性で結合して、タンパク質分解活性が増強された複合体を形成する(Carson, S.D. and Brozna, J..P. Blood Coag. Fibrinol. 1993, 4, 281-292)。組織因子は通常、血管構造を包囲する細胞中で発現され、血管傷害またはアテローム硬化斑の破裂によって血液中の第VIIa因子に露出される。形成された後、組織因子/第VIIa因子の複合体は、第X因子から第Xa因子、第IX因子から第IXa因子へのタンパク質分解的切断、およびさらなる第VII因子から第VIIa因子への自己活性化によって、血液凝固を開始する。組織因子/第VIIa因子によって直接、または第IXa因子の作用によって間接的に産生される第Xa因子は、プロトロンビンからトロンビンへの変換を触媒する。トロンビンはフィブリノーゲンをフィブリンへと変換し、これが重合して血餅の構造的フレームワークを形成し、凝血の主要な細胞成分である血小板を活性化させる(Hoffman, M. Blood Reviews 2003, 17, S1-S5)。さらに、組織因子が、恐らくは、血餅形成中には翻訳される暗号化された形態で血液中に存在するという証拠もある。(Giesen, P. L. A. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. 1999, 96, 2311-2315;Himber, J. et al. J. Thromb. Haemost. 2003, 1, 889-895)。血液由来の組織因子に由来する組織因子/第VIIa因子の複合体は、凝血カスケードの伝播(血餅の成長)および血管壁傷害のない血栓形成(すなわち、深部静脈血栓症または敗血症によって誘発される鬱血)において重要な役割を果たし得る。血液由来の組織因子の供給源は積極的な研究分野である(Morrissey, J. H. J. Thromb. Haemost. 2003, 1, 878-880)。したがって、第VIIa因子はこの増幅ループの伝播に主要な役割を果たし、したがって抗血栓治療の魅力的な標的である。
(発明の概要)
本発明は、その立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを含めた、第VIIa因子の選択的阻害剤として有用な二環状ラクタム誘導体およびその類似体を提供する。
本発明はまた、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを作製するためのプロセスおよび中間体も提供する。
本発明はまた、医薬的に許容される担体および本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを含む医薬組成物も提供する。
本発明はまた、そのような治療または予防を必要としている患者に、治療上有効な量の、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを投与することを含む、血栓塞栓性障害を治療または予防する方法も提供する。
本発明はまた、治療で使用するための、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグも提供する。
本発明はまた、血栓塞栓性障害を治療または予防する医薬品を製造するための、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用も提供する。
本発明のこれらおよび他の特長を、続けて以下の開示に広範に記載する。
(発明の詳細な説明)
第1の態様では、本発明は、とりわけ、式(I)の化合物:
Figure 2010513562
(I)
またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを提供する
[式中、
1は、CまたはNであり;
2は、CまたはNであり;
ただし、Z1がNである場合、Z2はCであるか;またはZ2がNである場合、Z1はCであり;
3の定義については、左から右に記載し、原子の結合は−NH−Z3−Z2−の順序であり;
3は、−CR1111−、−NR12−、−O−、S(O)p−、−C(=NH)−、−CR11=CR11−、−CR1111CR1111−、−CR11=N−、−C(O)NR12、−CR1111NR12−、−NR12CR1111−、−C(O)CR1111−、−CR1111C(O)−、−C(O)C(O)−、−SO2−、−SO2CR1111−、−CR1111SO2−、−CR1111CR1111CR1111−、−CR11=CR11CR1111−、−CR1111CR11=CR11−、−N=CR11CR1111−、−CR1111CR11=N−、−CR1111CR1111O−、−NR12CR1111CR1111−、−CR1111CR1111NR12−、−C(O)CR1111CR1111−、−CR1111C(O)CR1111−、−CR1111CR1111C(O)−、−CR11=CR11C(O)−、−C(O)CR11=CR11−、−N=CR11C(O)−、−C(O)CR11=N−、−C(O)CR1111O−、−NR12C(O)CR1111−、−CR1111C(O)NR12−、−NR12CR1111C(O)−、−C(O)CR1111NR12−、−C(O)NR12CR1111、−SO2CR1111CR1111−、−CR1111SO2CR1111−、−CR1111CR1111SO2−、−CR11=CR11SO2−、−SO2CR11=CR11−、−N=CR11SO2−、−SO2CR11=N−、−SO2CR1111O−、−NR12SO2CR1111−、−CR1111SO2NR12−、−NR12CR1111SO2−、−SO2CR1111NR12−、または−SO2−NR12CR1111−であり;
4は、C(O)、CR1313またはSO2であり;
環Aと縮合した2個の原子Z1およびZ2が含まれる環Bは、0〜3個のR6で置換されたフェニル、または炭素原子、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子からなる、5〜6員のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、0〜2個のR6で置換されており;
環Cは、環中に示す窒素原子、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜1個の追加のヘテロ原子、0〜1個のカルボニル、0〜2個の二重結合を含む4〜8員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜2個のR7で置換されており;
Wは、NRj、OまたはSであり;
Yは、以下から選択され:
Figure 2010513562

1は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、0〜1個のOHで置換されたC1〜5アルキル、C1〜5ハロアルキル、C2〜5アルケニル、C2〜5アルキニル、−O−C1〜5アルキル、−O−C1〜5ハロアルキル、−S−C1〜5アルキル、またはC3〜6シクロアルキルであり;
2、R3およびR4は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、−(CH2sORa、−(CH2sSRb、−(CH2sCF3、−(CH2sOCF3、−(CH2sOCHF2、−(CH2sOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sNRbc、−(CH2sC(O)Ra、−(CH2sCO2a、−(CH2sNRdC(O)Ra、−(CH2sC(O)NRcd、−(CH2sNRcC(O)ORa、−(CH2sOC(O)Ra、−(CH2sOC(O)ORa、−(CH2sNRcC(O)NRcd、−(CH2sOC(O)NRcd、−(CH2sSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2i、−(CH2sNRcSO2CF3、−(CH2sSO2CF3、−(CH2sS(O)pi、−O(CH2nCO2a、−(CH2sSO2NHCORa、−(CH2sCONHSO2i、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、−O(CO2aで置換されたベンジル)、0〜3個のRfで置換された−(CH2s3〜10炭素環、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2s−(5〜10員のヘテロ環)であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
あるいは、R2とR3は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
あるいは、R3とR4は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
6は、各々独立して、F、Cl、Br、I、CN、OH、CF3、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、またはC3〜6シクロアルキルであり;
7は、各々独立して、F、Cl、Br、I、−(CH2rORa、−(CH2rSRb、−(CH2sCF3、−(CH2rOCF3、−(CH2rOCHF2、−(CH2rOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sNRbc、−(CH2sC(O)Ra、−(CH2sCO2a、−(CH2rNRdC(O)Ra、−(CH2sC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−(CH2rNRcC(O)ORb、−(CH2rOC(O)ORb、−(CH2rNRcC(O)NRcd、−(CH2rOC(O)NRcd、−(CH2rSO2NRcd、−(CH2rNRcSO2NRcd、−(CH2rNRcSO2b、−(CH2rNRcSO2CF3、−(CH2rSO2CF3、−(CH2rS(O)2b、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−フェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
8は、H、CN、−CO2a、−C(O)NRcd、テトラゾリル、または0〜2個のR8aで置換されたC1〜4アルキルであり;
8aは、各々独立して、=O、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、SRb、CF3、−OCF3、−OCHF2、−OCH2F、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−OC(O)Ra、−OC(O)NRcd、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−NRcC(O)NRcd、−NRcC(O)ORb、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2NRcd、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−O(CH2nCO2a、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換されたC3〜6シクロアルキル、0〜3個のRfで置換されたフェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
9は、1〜3個のR10で置換されたフェニルまたはピリジルであり;
10は、各々独立して、F、Cl、Br、I、−(CH2rORa、−(CH2rSRb、−(CH2rCF3、−(CH2sOCF3、−(CH2sOCHF2、−(CH2sOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sSCF3、−(CH2rNRbc、−(CH2rC(O)Ra、−(CH2r−CO2a、−(CH2rNRcCO2a、−(CH2rNRdC(O)Ra、−(CH2rC(O)NRcd、−(CH2sNRcC(O)ORb、−(CH2sOC(O)ORb、−(CH2sNRcC(O)NRcd、−(CH2sSO2NRcd、−(CH2sOSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2i、−(CH2sNRcSO2CF3、−(CH2sSO2CF3、−(CH2sS(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
11は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4ハロアルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、またはC3〜6シクロアルキルであり;
12は、各々独立して、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、またはC2〜4アルキニルであり;
13は、各々独立して、H、CF3、CN、−C(O)Ra、−CO2a、−C(O)NRcd、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜4アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜4アルキニル、0〜2個のRfで置換された−(CH2s−C3〜6炭素環、−(CH2s−(5〜6員のヘテロ環)、−NRc−(5〜6員のヘテロ環)、または−O−(5〜6員のヘテロ環)であり;前記ヘテロ環は、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、かつ0〜2個のRfで置換されており;
14は、各々独立して、H、F、Cl、Me、Et、またはOMeであり;
aは、各々独立して、H、0〜4個のRhで置換されたC1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜4個のRfで置換された−(CH2r−C3〜7炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜4個のRfで置換されており;
bは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、フルオロアルキル、−(CH2n−フェニル、(C1〜6アルキル)C(O)−、(C3〜6シクロアルキル)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C6〜10アリール)−(C0〜4アルキル)−C(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C1〜6アルキル)−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)2−NHC(O)−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)−SO2−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−SO2−、または(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−SO2−であり、前記フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、0〜2個のRfで置換されており;
cは、各々独立して、H、0〜3個のRhで置換されたC1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜3個のRhで置換された−(CH2n−C3〜7シクロアルキル、または0〜3個のRhで置換された−(CH2n−フェニルであるか;
あるいは、RbとRcは、同一の窒素原子と結合している場合、窒素原子と一緒になって、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロ環を形成してもよく、ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
dは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜12員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
あるいは、RcとRdは、同一の窒素原子と結合している場合、窒素原子と一緒になって、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロ環を形成してもよく、ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
eは、各々独立して、=O、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−SRa、−OCF3、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−OC(O)Ra、−NRdC(O)ORa、−NRdC(O)NRcd、−OC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NC(O)ORa、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−CONHSO2i、−CH2CONHSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜3個のRfで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜12員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
fは、各々独立して、=O、ORg、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−SRg、−OCF3、−NRcc、−C(O)Rg、−CO2g、−NRcC(O)Rg、−C(O)NRcc、−OC(O)Rg、−NRcC(O)ORg、−NRcC(O)NRcc、−OC(O)NRcc、−SO2NRcc、−NRcSO2NRcc、−NRcSO2i、−CONHSO2i、−CH2CONHSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、0〜3個のRhで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜12員のヘテロ環であり、かつ0〜3個のRhで置換されており;
gは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、または−(CH2n−フェニルであり;
hは、各々独立して、=O、−(CH2rORg、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−OCF3、−NRgg、−C(O)Rg、−CO2g、−NRgC(O)Rg、−C(O)NRgg、−SO2NRgg、−NRgSO2NRgg、−NRgSO2−C1〜4アルキル、−NRgSO2CF3、−NRgSO2−フェニル、−SO2CF3、−S(O)p−C1〜4アルキル、−S(O)p−フェニル、−(CF2rCF3、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、(C1〜6アルキル)C(O)−、(C3〜6シクロアルキル)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C6〜10アリール)−(C0〜4アルキル)−C(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C1〜6アルキル)−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)2−NHC(O)−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)−SO2−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−SO2−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−SO2−、−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜12員のヘテロ環であり;
iは、各々独立して、H、0〜3個のRhで置換されたC1〜6アルキル、0〜3個のRhで置換されたC3〜6シクロアルキル、0〜3個のRhで置換された−(CH2n−フェニル、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜3個のRhで置換されており;
jは、各々独立して、HまたはC1〜3アルキルであり;
nは、各々、0、1、2、3、および4から選択され;
pは、各々、0、1、および2から選択され;
rは、各々、0、1、2、3、および4から選択され;
sは、各々、0、1、および2から選択される]。
第2の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、
Figure 2010513562
であり;
1=Cである場合、Xが、CR6、S、OおよびNから選択されるか;または、Z1=Nである場合、XがCR6である、
第1の態様の範囲内にある式(I)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第3の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、以下から選択され:
Figure 2010513562

環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されており;
環Cが、環中に示す窒素原子、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜1個の追加のヘテロ原子を含む5または6員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜2個のR7で置換されており;
Wが、NHまたはOであり;
1が、各々独立して、H、F、Cl、Br、0〜1個のOHで置換されたC1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C2〜3アルケニル、C2〜3アルキニル、−O−C1〜3アルキル、またはC3〜5シクロアルキルである、
第1の態様の範囲内にある式(I)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第4の態様では、本発明には、式(II)の化合物:
Figure 2010513562
(II)
またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる
[式中:
Figure 2010513562
は、以下から選択され:
Figure 2010513562

環Aは、0〜2個のR11で置換されており;環Bは、0〜2個のR6で置換されており;
1は、H、F、Cl、Br、0〜1個のOHで置換されたC1〜2アルキル、C1〜2ハロアルキル、C2〜3アルケニル、C2〜3アルキニル、−O−C1〜2アルキル、またはC3〜5シクロアルキルであり;
2、R3およびR4は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、ORa、SRa、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、NO2、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−NRcC(O)ORa、−NRcC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
あるいは、R2とR3は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
あるいは、R3とR4は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
6は、各々独立して、F、Cl、OH、CF3、C1〜2アルキル、またはC1〜2アルコキシであり;
7は、各々独立して、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−OCF3、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−フェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
9は、以下から選択され:
Figure 2010513562

10aおよびR10bは、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、−(CH2r−ORa、−(CH2r−SRa、OCF3、SCF3、CN、NO2、−(CH2r−NRbc、−C(O)Ra、−(CH2r−CO2a、−(CH2r−NRcCO2a、−NRdC(O)Ra、−(CH2r−C(O)NRcd、−NRcC(O)NRcd、−SO2NRcd、−OSO2NRcd、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
tは、1および2から選択され;
11、R12、R13、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、Ri、n、p、およびrは、それぞれ第1の態様に定義したものと同じである]。
第5の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、以下から選択され:
Figure 2010513562

環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されている
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第6の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、以下から選択され:
Figure 2010513562

環Bが、0〜1個のR6で置換されており;
6が、各々独立して、F、Cl、MeまたはEtである、
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第7の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、以下から選択され:
Figure 2010513562

1が、Cl、Br、Me、Et、ビニル、2−プロペニル、エチニル、−CH(OH)Me、OMe、OEt、シクロプロピル、−OCHF2、または−OCF2CHF2であり;
2が、H、F、Cl、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、または−OCHF2であり;
3が、H、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシであり;
4が、HまたはFであり;
7が、H、CO2H、CO2Me、CO2Et、またはCONMe2であり;
9が、以下から選択され:
Figure 2010513562

10aが、各々独立して、H、−SO2Me、−SO2Et、−SO2Pr、−SO2(i−Pr)、−SO2(i−Bu)、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2−(4−モルホリニル)、−SO2−(4−チアモルホリニル)、−SO2−(4−Me−1−ピペラジニル)、−SO2NH2、−SO2NHMe、−SO2NHEt、−SO2NH(i−Pr)、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NH−シクロヘキシル、−SO2NH(t−Bu)、−SO2N(Me)Bn、−SO2NMe2、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、Ph、4−F−Ph、1−ピペリジル、4−モルホリニル、3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イル、NO2、または−B(OH)2であり;
10bが、各々独立して、H、CONH2、NH2、NHMe、NHEt、NMe2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCOPr、−NHCO(i−Pr)、−NHCO(i−Bu)、−NHCO−シクロプロピル、−N(Me)COMe、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONH2、−NHCONHMe、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、または−NHCO−(3−チアゾリジニル)である、
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第8の態様では、本発明には、
Figure 2010513562
が、以下から選択され:
Figure 2010513562

1が、Cl、Br、Me、Et、ビニル、2−プロペニル、エチニル、−CH(OH)Me、OMe、OEt、シクロプロピル、−OCHF2、または−OCF2CHF2であり;
2が、H、F、Cl、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、または−OCHF2であり;
3が、H、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシであり;
4が、HまたはFであり;
7が、H、CO2H、CO2Me、CO2Et、またはCONMe2であり;
9が、以下から選択され:
Figure 2010513562

10aが、各々独立して、H、−SO2Me、−SO2Et、−SO2Pr、−SO2(i−Pr)、−SO2(i−Bu)、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2−(4−モルホリニル)、−SO2−(4−チアモルホリニル)、−SO2−(4−Me−1−ピペラジニル)、−SO2NH2、−SO2NHMe、−SO2NHEt、−SO2NH(i−Pr)、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NH−シクロヘキシル、−SO2NH(t−Bu)、−SO2N(Me)Bn、−SO2NMe2、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、Ph、4−F−Ph、1−ピペリジル、4−モルホリニル、3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イル、NO2、または−B(OH)2であり;
10bが、各々独立して、H、CONH2、NH2、NHMe、NHEt、NMe2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCOPr、−NHCO(i−Pr)、−NHCO(i−Bu)、−NHCO−シクロプロピル、−N(Me)COMe、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONH2、−NHCONHMe、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、または−NHCO−(3−チアゾリジニル)である、
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第9の態様では、本発明には、
1が、Cl、Me、Et、OMe、またはOEtであり;
2が、F、Cl、OMe、またはO(i−Pr)であり;
3が、Hであり;
4が、HまたはFであり;
7が、H、CO2H、CO2Me、またはCO2Etであり;
9が:
Figure 2010513562
であり;
10aが、各々独立して、H、−SO2−C1〜4アルキル、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2NH−C1〜4アルキル、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NMe2、CONMe2、CO(1−ピロリジニル)、CO(1−ピペリジニル)、1−ピペリジル、4−モルホリニル、または3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イルであり;
10bが、各々独立して、H、OH、NH2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONHMe、−NHCONH2、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、−NHCO−(3−チアゾリジニル)、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、−SO2NH2、またはNO2であり;
tが、1である、
第4、第5、または第6の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
第10の態様では、本発明には、式(IIa)の化合物:
Figure 2010513562
(IIa)
またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる[式中、環A−環B、R1、R2、R3、R4、R7およびR9は、第4の態様に定義したものと同じである]。
第11の態様では、本発明は、例示した実施例ならびにその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、およびプロドラッグから選択される化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明には、
Figure 2010513562
であり;
環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されている、
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
別の実施形態では、本発明には、
2、R3およびR4が、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、ORa、SRa、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、NO2、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−NRcC(O)ORa、−NRcC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されている、
第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
別の実施形態では、本発明には、
11が、各々独立して、H、F、Cl、CF3、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、C1〜4アルコキシ、C1〜4ハロアルキル、C2〜4アルケニル、またはC2〜4アルキニルである、
第1または第4の態様の範囲内にある式(II)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。
II.本発明の他の実施形態
別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、医薬的に許容される担体および本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、医薬的に許容される担体および治療上有効な量の、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを作製するためのプロセスを提供する。
別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを作製するための中間体を提供する。
別の実施形態では、本発明は、追加の治療剤(複数可)をさらに含む医薬組成物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、追加の治療剤(複数可)が抗血小板剤またはその組合せである医薬組成物を提供する。好ましくは、抗血小板剤(複数可)は、クロピドグレルおよび/もしくはアスピリン、またはその組合せである。
別の実施形態では、本発明は、そのような治療または予防を必要としている患者に、治療上有効な量の、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグのうちの少なくとも1つを投与することを含む、血栓塞栓性障害を治療または予防する方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害を治療または予防する治療で使用するための、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。別の実施形態では、本発明はまた、血栓塞栓性障害を治療または予防する医薬品を製造するための、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグの使用も提供する。好ましくは、これらの実施形態において、血栓塞栓性障害は、動脈心血管血栓塞栓性障害、静脈心血管血栓塞栓性障害、動脈脳血管血栓塞栓性障害、および静脈脳血管血栓塞栓性障害からなる群から選択される。好ましくは、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠血管症候群、心房細動、最初の心筋梗塞、再発性心筋梗塞、虚血性突然死、一過性虚血性発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞性疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、大脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に露出される医療用移植片、装置、または手順から生じる血栓症から選択される。
別の実施形態では、本発明は、治療で使用するための本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
別の実施形態では、本発明は、それを必要としている患者に、治療上有効な量の第1および第2の治療剤を投与することを含む、血栓塞栓性障害を治療する方法を提供し、第1の治療剤は、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグであり、第2の治療剤は、Xa阻害剤、抗凝血剤、抗血小板剤、トロンビン阻害剤、血栓溶解剤、および線維素溶解剤から選択される少なくとも1つの薬剤である。別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害を治療するために使用する第1および第2の治療剤を提供し、第1の治療剤は、本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグであり、第2の治療剤は、Xa阻害剤、抗凝血剤、抗血小板剤、トロンビン阻害剤、血栓溶解剤、および線維素溶解剤から選択される少なくとも1つの薬剤である。好ましくは、これらの実施形態において、第2の治療剤は、ワルファリン、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、合成五糖、ヒルジン、アルガトロバナス、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナメート、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、チクロピジン、クロピドグレル、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、メラガトラン、ジスルファトヒルジン(disulfatohirudin)、組織プラスミノーゲン活性化因子、改変組織プラスミノーゲン活性化因子、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、およびストレプトキナーゼから選択される少なくとも1つの薬剤である。好ましくは、第2の治療剤は、少なくとも1つの抗血小板剤である。好ましくは、抗血小板剤(複数可)は、クロピドグレルおよび/もしくはアスピリン、またはその組合せである。
別の実施形態では、本発明は、治療において同時、別々または逐次的に使用するための、本発明の化合物および追加の治療剤(複数可)の組み合わせた調製を提供する。
別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害の治療または予防において同時、別々または逐次的な使用に使用するための、本発明の化合物および追加の治療剤(複数可)の組み合わせた調製を提供する。
本発明は、その精神または重要な特質から逸脱せずに、他の具体的な形態で具現化し得る。本発明には、本明細書中で言及する本発明の好ましい態様のすべての組合せが包含される。本発明の任意かつすべての実施形態は、任意の他の実施形態または複数の実施形態と併せて、さらなるより好ましい実施形態を説明し得ることを理解されたい。また、好ましい実施形態のそれぞれの個々の要素は、その独自の独立した好ましい実施形態であることも理解されたい。さらに、1つの実施形態の任意の要素は、任意の実施形態の任意かつすべての他の要素と組み合わせてさらなる実施形態を説明することを意図する。
III.化学
本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を有し得る。非対称的に置換された原子を含む本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ体で単離し得る。ラセミ体の分割によってまたは光学活性出発物質もしくは光学活性触媒を用いた合成によってなど、光学活性型の調製方法は当分野で周知である。オレフィンおよびC=N二重結合などの二重結合の幾何異性体も、本明細書中に記載した化合物中に存在することができ、すべてのそのような安定な異性体が本発明に企図される。本発明の化合物のシスおよびトランス幾何異性体が記載されており、異性体の混合物として、または分離された異性体として単離し得る。特定の立体化学または異性体が具体的に示されていない限りは、1つの構造のすべてのキラル、(鏡像異性およびジアステレオマー)ラセミ体ならびにすべての幾何異性体が意図される。化合物(または不斉炭素)の立体配置(シス、トランスまたはRもしくはS)について具体的に言及しない場合は、任意の1つの異性体または複数の異性体の混合物が意図される。調製のプロセスでは、出発物質としてラセミ体、鏡像異性体、またはジアステレオマーを使用することができる。本発明の化合物を調製するために使用するすべてのプロセスおよびそこで作製する中間体は、本発明の一部であるとみなされる。鏡像異性体またはジアステレオマー生成物が調製される場合、これらは慣用方法、たとえばクロマトグラフィーまたは分別結晶化によって分離することができる。本発明の化合物およびその塩は、水素原子が分子の他の部分に転位し、その結果、分子の原子間の化学結合が再配置されている、複数の互変異性体で存在し得る。すべての互変異性体が、存在し得る限りは、本発明に含まれることを理解されたい。
本発明の化合物の分子量は、好ましくは約800グラム/モル未満である。
本明細書中で使用する用語「アルキル」または「アルキレン」には、指定した数の炭素原子を有する分枝鎖状および直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基がどちらも含まれることを意図する。たとえば、「C1〜10アルキル」(またはアルキレン)には、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、およびC10アルキル基が含まれることを意図する。さらに、たとえば、「C1〜6アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を有するアルキルを示す。アルキル基は、未置換または少なくとも1つの水素が別の化学基で置き換えられている置換であることができる。アルキルの例には、それだけには限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(たとえば、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(たとえば、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、およびt−ブチル)、ペンチル(たとえば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチル、ならびに4−メチルペンチルが含まれる。
「アルケニル」または「アルケニレン」には、指定した数の炭素原子および鎖に沿った任意の安定した点で起こり得る1つまたは複数の不飽和の炭素−炭素結合を有する、直鎖状または分枝鎖状のどちらかの立体配置の炭化水素鎖が含まれることを意図する。たとえば、「C2〜6アルケニル」(またはアルケニレン)には、C2、C3、C4、C5、およびC6アルケニル基が含まれることを意図する。アルケニルの例には、それだけには限定されないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3、ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−メチル−2−プロペニル、4−メチル−3−ペンテニルなどが含まれる。
「アルキニル」または「アルキニレン」には、鎖に沿った任意の安定した点で起こり得る1つまたは複数の炭素−炭素三重結合を有する、直鎖状または分枝鎖状のどちらかの立体配置の炭化水素鎖が含まれることを意図する。たとえば、「C2〜6アルキニル」(またはアルキニレン)には、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニルなどのC2、C3、C4、C5、およびC6アルキニル基が含まれることを意図する。
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」とは、酸素橋を介して結合した、示した数の炭素原子を有する上記定義したアルキル基を表す。たとえば、「C1〜6アルコキシ」(またはアルキルオキシ)には、C1、C2、C3、C4、C5、およびC6アルコキシ基が含まれることを意図する。アルコキシの例には、それだけには限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびs−ペントキシが含まれる。同様に、「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」とは、硫黄橋を介して結合した、示した数の炭素原子を有する上記定義したアルキル基、たとえば、メチル−S−およびエチル−S−、を表す。
本明細書中で使用する「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードをいう。「ハロアルキル」には、1つまたは複数のハロゲンで置換された、指定した数の炭素原子を有する分枝鎖状および直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基がどちらも含まれることを意図する。ハロアルキルの例には、それだけには限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、およびヘプタクロロプロピルが含まれる。ハロアルキルの例にはまた、1つまたは複数のフッ素原子で置換された、指定した数の炭素原子を有する分枝鎖状および直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基がどちらも含まれることを意図する、「フルオロアルキル」も含まれる。
「ハロアルコキシ」または「ハロアルキルオキシ」とは、酸素橋を介して結合した、示した数の炭素原子を有する上記定義したハロアルキル基を表す。たとえば、「C1〜6ハロアルコキシ」、には、C1、C2、C3、C4、C5、およびC6ハロアルコキシ基が含まれることを意図する。ハロアルコキシの例には、それだけには限定されないが、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、およびペンタフルオロトキシが含まれる。同様に、「ハロアルキルチオ」または「チオハロアルコキシ」とは、硫黄橋を介して結合した、示した数の炭素原子を有する上記定義したハロアルキル基、たとえば、トリフルオロメチル−S−、およびペンタフルオロエチル−S−を表す。
用語「シクロアルキル」とは、モノ−、ビ−またはポリ−環系を含めた環状アルキル基をいう。C3〜7シクロアルキルには、C3、C4、C5、C6、およびC7シクロアルキル基が含まれることを意図する。シクロアルキル基の例には、それだけには限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびノルボルニルが含まれる。1−メチルシクロプロピルおよび2−メチルシクロプロピルなどの分枝鎖状シクロアルキル基は「シクロアルキル」の定義に含まれる。
本明細書中で使用する「炭素環」とは、すべて飽和、部分的に不飽和、または芳香族であり得る、任意の安定な3、4、5、6、7、もしくは8員の単環もしくは二環または7、8、9、10、11、12、もしくは13員の二環もしくは三環を意味することを意図する。そのような炭素環の例には、それだけには限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、シクロオクチル、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)、[2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、フェニル、ナフチル、インダニル、アダマンチル、またはテトラヒドロナフチル(テトラリン)が含まれる。上に示したように、架橋環も炭素環の定義に含まれる(たとえば[2.2.2]ビシクロオクタン)。好ましい炭素環は、別段に指定しない限りは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、およびインダニルである。用語「炭素環」を使用する場合、これには「アリール」が含まれることを意図する。架橋環は、1つまたは複数の炭素原子が2つの隣接していない炭素原子を連結する場合に起こる。好ましい橋は、1つまたは2つの炭素原子である。橋は常に単環を三環へと変換することに注意されたい。環が架橋である場合、環について列挙した置換基は橋上にも存在し得る。
本明細書中で使用する用語「二環状炭素環」または「二環状炭素環基」とは、2つの縮合環を含み、炭素原子からなる安定な9または10員の環状炭素系を意味することを意図する。2つの縮合環のうち、一方の環は、第2の環と縮合したベンゾ環であり、第2の環は、飽和、部分的に不飽和、または不飽和の5または6員の炭素環である。二環状炭素環基は、安定な構造をもたらす任意の炭素原子上でそのペンダント基と結合していてよい。本明細書中に記載した二環状炭素環基は、生じる化合物が安定であれば、任意の炭素上で置換されていてよい。二環状炭素環基の例は、それだけには限定されないが、ナフチル、1,2−ジヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、およびインダニルである。
「アリール」基とは、たとえば、フェニル、ナフチル、およびフェナントラニルを含めた、単環または多環の芳香族炭化水素をいう。アリール部分は周知であり、たとえば、Hawley's Condensed Chemical Dictionary (13 ed.)、R.J. Lewis, ed., J. Wiley & Sons, Inc., New York (1997)に記載されている。「C6〜10アリール」とは、フェニルまたはナフチルをいう。別段に指定しない限りは、「アリール」、「C6〜10アリール」または「芳香族残基」は、未置換またはH、OH、OCH3、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NH2、N(CH3)H、N(CH32、CF3、OCF3、C(=O)CH3、SCH3、S(=O)CH3、S(=O)2CH3、CH3、CH2CH3、CO2H、およびCO2CH3から選択される1〜3個の基で置換されていてもよい。
本明細書中で使用する用語「ヘテロ環」または「ヘテロ環基」とは、飽和、部分的に不飽和または完全に不飽和であり、炭素原子、ならびにN、OおよびSからなる群から独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子からなり、上記定義したヘテロ環のうちの任意のものがベンゼン環と縮合している任意の多環基を含めた、安定な3、4、5、6、もしくは7員の単環もしくは多環または7、8、9、10、11、12、13、もしくは14員の多環ヘテロ環を意味することを意図する。窒素および硫黄ヘテロ原子は、所望により−NO−、−SO−、または−SO2−に酸化されていてもよい。ヘテロ環は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子上でそのペンダント基と結合していてよい。本明細書中に記載したヘテロ環は、生じる化合物が安定であれば、炭素または窒素原子上で置換されていてよい。具体的に注記した場合は、ヘテロ環中の窒素は所望により第四級化されていてよい。ヘテロ環中のSおよびO原子の合計数が1を超える場合は、これらのヘテロ原子が互いに隣接していないことが好ましい。ヘテロ環中のSおよびO原子の合計数が1を超えないことが好ましい。用語「ヘテロ環」を使用する場合、これにはヘテロアリールが含まれることを意図する。
ヘテロ環の例には、それだけには限定されないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダザロニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、イミダゾロピリジニル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾロピリジニル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキシインドリル、フェナントリジニル、フェナントリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2−ピロリドニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チアゾロピリジニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが含まれる。また、たとえば上記ヘテロ環を含む、縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
5〜10員のヘテロ環の例には、それだけには限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニル、トリアゾリル、ベンズイミダゾリル、1H−インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンズテトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、イサチノイル、イソキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソオキサゾロピリジニル、キナゾリニル、キノリニル、イソチアゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、イミダゾロピリジニル、およびピラゾロピリジニルが含まれる。
5〜6員のヘテロ環の例には、それだけには限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニル、およびトリアゾリルが含まれる。
本明細書中で使用する用語「二環状ヘテロ環」または「二環状ヘテロ環基」とは、2つの縮合環を含み、炭素原子、ならびにN、OおよびSからなる群から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子からなる、安定な9または10員のヘテロ環系を意味することを意図する。2つの縮合環のうち、一方の環は、それぞれ第2の環と縮合した、5員のヘテロアリール環、6員のヘテロアリール環またはベンゾ環を含む5または6員の単環の芳香環である。第2の環は、飽和、部分的に不飽和、または不飽和の5または6員の単環であり、5員のヘテロ環、6員のヘテロ環または炭素環を含む(ただし、第2の環が炭素環である場合は、第1の環はベンゾではない)。
二環状ヘテロ環基は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子上でそのペンダント基と結合していてよい。本明細書中に記載した二環状ヘテロ環基は、生じる化合物が安定であれば、炭素または窒素原子上で置換されていてよい。ヘテロ環中のSおよびO原子の合計数が1を超える場合は、これらのヘテロ原子が互いに隣接していないことが好ましい。ヘテロ環中のSおよびO原子の合計数が1を超えないことが好ましい。
二環状ヘテロ環基の例は、それだけには限定されないが、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリニル、および1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリニルである。
本明細書中で使用する用語「芳香族ヘテロ環基」または「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つの硫黄、酸素、または窒素などのヘテロ原子環メンバーが含まれる、安定な単環および多環の芳香族炭化水素を意味することを意図する。ヘテロアリール基には、それだけには限定されないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロイル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリニル、ベンゾジオキソラニル、およびベンゾジオキサンが含まれる。ヘテロアリール基は置換または未置換である。
架橋環もヘテロ環の定義に含まれる。架橋環は、1つまたは複数の原子(すなわち、C、O、N、またはS)が2つの隣接していない炭素または窒素原子を連結する場合に起こる。架橋環の例には、それだけには限定されないが、1つの炭素原子、2つの炭素原子、1つの窒素原子、2つの窒素原子、および炭素−窒素基が含まれる。橋は常に単環を三環へと変換することに注意されたい。環が架橋である場合、環について列挙した置換基は橋上にも存在し得る。
用語「対イオン」とは、クロライド、ブロマイド、水酸基、酢酸基、および硫酸基などの小さな負荷電の種を表すために使用する。
環構造中で点線の環を使用した場合、これは、環構造が飽和、部分的に飽和または不飽和であり得ることを示す。
本明細書中で使用する用語「置換された」とは、指定した原子上の任意の1つまたは複数の水素が示した基から選択したもので置き換えられることを意味する(ただし、指定した原子の正常な結合価を超えず、置換により安定な化合物がもたらされる)。置換基がケト(すなわち=O)である場合、原子上の2つの水素が置き換えられる。環系(たとえば、炭素環またはヘテロ環)がカルボニル基または二重結合で置換されたと記載した場合は、カルボニル基の炭素原子または二重結合の1つの炭素原子が環の一部(すなわち中)にあることを意図する。本明細書中で使用する環二重結合とは、2つの隣接環原子間で形成された二重結合である(たとえば、C=C、C=N、またはN=N)。
本発明の化合物上に窒素原子(たとえばアミン)が存在する場合、これらを酸化剤(たとえば、mCPBAおよび/または過酸化水素)で処理することによってN−オキシドに変換して、本発明の他の化合物を得ることができる。したがって、示した特許請求した窒素原子は、示した窒素およびそのN−オキシド(N→O)誘導体のどちらにも及ぶとみなされる。本発明の化合物上に第四級炭素原子が存在する場合は、Si−NまたはSi−O結合を形成しない限りはこれらをケイ素原子で置き換えてもよい。
任意の変数が化合物の任意の構成要素または式中で複数回出現する場合、その定義は各々、その他の出現箇所でのその定義と独立している。したがって、たとえば、ある基が0〜3個のRfで置換されていると示されている場合、前記基は、3個までのRf基で適宜置換されていてよく、Rfは、Rfの定義から各々独立して選択される。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
置換基との結合が、環中の2つの原子を連結している結合と交差するように示した場合、そのような置換基は、環状の任意の原子と結合していてよい。そのような置換基がどの原子を介して所定の式の化合物の残りの部分と結合しているかを示さずに置換基を記載した場合、そのような置換基は、そのような置換基中の任意の原子を介して結合してよい。置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
本明細書中で用いる語句「医薬的に許容される」とは、健全な医学的判断の範囲内にあり、過剰な毒性、刺激、アレルギー性応答、および/または他の問題もしくは合併症なしに人間および動物の組織と接触させて使用するために適しており、合理的な利益/危険性の比が釣り合っている、化合物、材料、組成物、および/または剤形をいう。
本明細書中で使用する「医薬的に許容される塩」とは、その酸または塩基の塩を作製することによって親化合物を改変する、開示した化合物の誘導体をいう。医薬的に許容される塩の例には、それだけには限定されないが、アミンなどの塩基性基の鉱酸または有機酸塩;およびカルボン酸などの酸性基のアルカリまたは有機塩が含まれる。医薬的に許容される塩には、たとえば無毒性の無機または有機酸から形成した、親化合物の慣用の無毒性塩または第四級アンモニウム塩が含まれる。たとえば、そのような慣用の無毒性の塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、および硝酸などの無機酸に由来する塩;ならびに酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、およびイセチオン酸などの有機酸から調製した塩が含まれる。
本発明の医薬的に許容される塩は、慣用の化学方法によって塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水もしくは有機溶媒、または2つの混合物中理論量の適切な塩基または酸と反応させることによって、調製することができる。一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルなどの非水性媒体が好ましい。適切な塩のリストは、その開示が本明細書中に参照により組み込まれている、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, Mack Publishing Company, Easton, PA, 1990中に見つかる。
さらに、式Iの化合物はプロドラッグの形態を有し得る。インビボで変換されて生物活性剤(すなわち式Iの化合物)をもたらす任意の化合物が、本発明の範囲および精神内にあるプロドラッグである。プロドラッグの様々な形態が当分野で周知である。そのようなプロドラッグ誘導体の例には、以下を参照されたい:
a)Design of Prodrugs, H. Bundgaard編, (Elsevier, 1985)、およびMethods in Enzymology, Vol. 42, pp. 309-396, K. Widder, et. al.編 (Academic Press, 1985);
b)A Textbook of Drug Design and Development, Krosgaard-Larsen and H. Bundgaard編, Chapter 5, "Design and Application of Prodrugs," H. Bundgaard, pp. 113-191 (1991);
c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, Vol. 8, p. 1-38 (1992);
d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, Vol. 77, p. 285 (1988);ならびに
e)N. Kakeya, et. al., Chem Phar Bull., Vol. 32, p. 692 (1984)。
カルボキシ基を含む化合物は、体内で加水分解されることによって式Iの化合物自体を与えるプロドラッグとして役割を果たす、生理的に加水分解性のエステルを形成することができる。加水分解は多くの場合、消化酵素の影響の下で主に起こるのでそのようなプロドラッグは経口投与することが好ましい。エステル自体が活性である場合、または加水分解が血液中で起こる場合に、非経口投与を使用し得る。式Iの化合物の生理的に加水分解性のエステルの例には、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C1〜6アルカノイルオキシ−C1〜6アルキル(たとえば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル)、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ−C1〜6アルキル、たとえば、メトキシカルボニル−オキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)−メチル、ならびにたとえばペニシリンおよびセファロスポリンの分野で使用される他の周知の生理的に加水分解性のエステルが含まれる。そのようなエステルは、当分野で知られている慣用技術によって調製し得る。
プロドラッグの調製は当分野で周知であり、たとえば、Medicinal Chemistry: Principles and Practice, ed. F. D. King, The Royal Society of Chemistry, Cambridge, UK, 1994に記載されている。
本発明の同位体標識した化合物、すなわち、記載した原子のうちの1つまたは複数をその原子の同位体で置き換えた化合物(たとえば、12Cを13Cまたは14Cで置き換えたもの;水素の同位体にはトリチウムおよび重水素が含まれる)も、本明細書中で提供する。そのような化合物には、たとえば、潜在的な医薬化合物が標的タンパク質もしくは受容体と結合する能力を決定するための標準物質および試薬として、生物学的受容体と結合した本発明の化合物をインビボもしくはインビトロでイメージングするためなど、様々な潜在的な使用がある。
本発明の化合物は、その調製に続いて、好ましくは単離および精製して、98重量%以上、好ましくは99重量%の量の本発明の化合物を含む組成物(「実質的に純粋」)を得る。その後、これを本明細書中に記載したように使用または配合する。そのような「実質的に純粋」な化合物も、本発明の一部として本明細書に企図される。
「安定な化合物」および「安定な構造」とは、反応混合物から有用な度合の純度まで単離し、有効な治療剤へと配合した後に残存するほど十分に頑強な化合物を示すことを意味する。本発明の化合物は、N−ハロ、S(O)2H、またはS(O)H基を含まないことが好ましい。
用語「溶媒和物」とは、本発明の化合物と、有機であれ無機であれ、1つまたは複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合には、水素結合が含まれる。特定の場合では、溶媒和物は、たとえば、1つまたは複数の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子内に取り込まれている場合に、単離が可能である。「溶媒和物」には、溶液相および単離可能な溶媒和物がどちらも包含される。例示的な溶媒和物には、水和物、エタノール和物、メタノール和物、イソプロパノール和物などが含まれる。溶媒和の方法は一般に当分野で知られている。
本明細書中で使用する略記は以下のとおりに定義する:「1×」は1回、「2×」は2回、「3×」は3回、「℃」は摂氏、「eq」は当量(複数可)、「g」はグラム(複数可)、「mg」はミリグラム(複数可)、「L」はリットル(複数可)、「mL」はミリリットル(複数可)、「μL」はマイクロリットル(複数可)、「N」は規定濃度、「M」はモル濃度、「mmol」はミリモル(複数可)、「min」は分(複数可)、「h」は時間(複数可)、「rt」は室温、「RT」は保持時間、「atm」は気圧、「psi」はポンド毎平方インチ、「conc.」は濃縮、「sat」または「sat’d」は飽和、「MW」は分子量、「mp」は融点、「MS」または「Mass Spec」は質量分析、「ESI」はエレクトロスプレーイオン化質量分析、「HR」は高解像度、「HRMS」は高解像度質量分析、「LCMS」は液体クロマトグラフィー質量分析、「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィー、「RP HPLC」は逆相HPLC、「TLC」または「tlc」は薄層クロマトグラフィー、「NMR」は核磁気共鳴分光分析、「1H」はプロトン、「δ」はデルタ、「s」は一重線、「d」は二重線、「t」は三重線、「q」は四重線、「m」は多重線、「br」はブロード、「Hz」はヘルツ、ならびに「α」、「β」、「R」、「S」、「E」、および「Z」は当業者が精通した立体化学的な指定である。
AcOHまたはHOAcは酢酸であり、
AIBNは2,2’−アゾ−ビス−イソブチロニトリルであり、
BH3・SMe2はボラン−硫化ジメチル錯体であり、
BH3・THFはボラン−テトラヒドロフラン錯体であり、
BHTはブチル化ヒドロキシトルエンであり、
BINAPは2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレンであり、
Bnはベンジルであり、
Bocはtert−ブチルオキシカルボニルであり、
BOPはベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートであり、
Buはブチルであり、
iBuまたはi−Buはイソブチルであり、
t−Buはtert−ブチルであり、
Cbzはカルボニルベンジルオキシであり、
CbzSerOtBuは(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−プロピオン酸tert−ブチルエステルであり、
CDIは1,1’−カルボニルジイミダゾールであり、
CH2Cl2はジクロロメタンであり、
CH3CNはアセトニトリルであり、
デービス(Davis)オキサジリジンは2−ベンゼンスルホニル−3−フェニル−オキサジリジンであり、
DABCOは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンであり、
DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンであり、
DCEは1,2−ジクロロエタンであり、
DEADはアゾジカルボン酸ジエチルであり、
DIBALはジイソブチルアルミニウムであり、
DIBAHは水素化ジイソブチルアルミニウムであり、
DICは1,3−ジイソプロピルカルボジイミドであり、
DIEAまたはDIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、
DMAはN,N−ジメチルアセトアミドであり、
DMAPはジメチルアミノピリジンであり、
DMEはジメチルエーテルであり、
DMFはジメチルホルムアミドであり、
DMPUは1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミドンであり、
DMSOはジメチルスルホキシドであり、
DPPAはジフェニルホスホリルアジドであり、
EDCIまたはEDCは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドであり、
Etはエチルであり、
EtOHはエタノールであり、
EtOAcは酢酸エチルであり、
Et2Oはジエチルエーテルであり、
HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムであり、
HBTUはO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートであり、
HClは塩酸であり、
HOAtまたはHOATは1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールであり、
HOBtまたはHOBTは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、
3PO4はリン酸であり、
2CO3は炭酸カリウムであり、
LAHは水素化アルミニウムリチウムであり
LDAはリチウムジイソプロピルアミドであり、
LiHMDSはビス(トリメチルシリル)アミドであり、
LiOHは水酸化リチウムであり、
mCPBAまたはMCPBAはメタ−クロロ過安息香酸であり、
Meはメチルであり、
MeOHはメタノールであり、
MgSO4は硫酸マグネシウムであり、
MnO2は二酸化マンガンであり、
MoOPHはオキソジペルオキシモリブデン(ピリジン)(ヘキサメチルリン酸トリアミド)であり、
MsClは塩化メタンスルホニルであり、
Naはナトリウムであり、
NaHは水素化ナトリウムであり、
NaHCO3は炭酸水素ナトリウムであり、
NaHSO3はナトリウムチオサルファイトであり、
NaOAcは酢酸ナトリウムであり、
NaOHは水酸化ナトリウムであり、
Na2SO4は硫酸ナトリウムであり、
NBSはN−ブロモスクシンイミドであり、
NCSはN−クロロスクシンイミドであり、
Niはニッケルであり、
OAcはアセテートであり、
Pd/Cは炭素担持パラジウムであり、
Pd(PPh34はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムであり、
Phはフェニルであり、
Prはプロピルであり、
iPrまたはi−Prはイソプロピルであり、
i−PrOHまたはIPAはイソプロパノールであり、
PyBroPまたはPy−BroPはブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートであり、
Selectfluor(登録商標)は[1(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)]であり、
TBAFはフッ化テトラブチルアンモニウムであり、
TBAIはヨウ化テトラブチルアンモニウムであり、
tBMEはtert−ブチルメチルエーテルであり、
TEAはトリエチルアミンであり、
TFAはトリフルオロ酢酸であり、
TFAAは無水トリフルオロ酢酸であり、
THFはテトラヒドロフランである。
本発明の化合物は、有機合成分野の技術者に知られているいくつかの方法で調製することができる。本発明の化合物は、以下に記載の方法を、合成有機化学の分野で知られている合成方法と一緒に用いて、または当業者によって理解されているそれの変形によって、合成することができる。好ましい方法には、それだけには限定されないが、以下に記載のものが含まれる。反応は、用いる試薬および材料に適しており、かつもたらす変換に適した溶媒または溶媒混合物中で行う。有機合成分野の技術者には、分子上に存在する官能基が提案する変換と一貫性のあるものであるべきことが理解されよう。これには、時折、本発明の所望の化合物を得るために、合成工程の順序を変更する判断または1つの特定のプロセススキームを別のスキームの代わりに選択する判断を要する。
本発明の化合物の調製において適用し得る、合成方法の特に有用な概要は、Larock, R. C. Comprehensive Organic Transformations, VCH: New York, 1989中に見つけ得る。好ましい方法には、それだけには限定されないが、以下に記載のものが含まれる。本明細書中で言及するすべての参考文献は、その全体が本明細書中に参照により組み込まれている。
また、この分野において任意の合成経路を計画するにあたって、別の重要な考慮事項は、本発明に記載した化合物中に存在する反応性官能基の保護に使用する保護基の賢明な選択であることも理解されたい。Greene and Wuts (Protective Groups In Organic Synthesis, Wiley-Interscience, 3nd Edition, 1999)が、数多くの代替物を記載している権威ある詳細を当業者に説明している。
一般式(I)を有する化合物:
Figure 2010513562
(I)
[式中、A、B、C、W、Y、Z1、Z2、Z3、Z4、R8、およびR9は、それぞれ上記定義したとおりである]は、式(Ia)の酸:
Figure 2010513562
(Ia)
と式(Ib)のアミン:
Figure 2010513562
(Ib)
とを、酸とアミンとの間でアミド結合を形成するために適した条件下でカップリングさせることによって調製することができる。カップリング条件は、Bodanszky, "Principles of Peptide Synthesis, Second Edition" Springer Verlag Ed, Berlin (1993)中に見つけることができる。カップリング試薬には、CDI、DIC、およびEDCIが含まれる。所望により、1当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾールまたは1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールを加えることによって中間体の活性エステルを調製することができる。他のカップリング試薬には、HATU、HBTU、およびPy−Bropが含まれ、これらは通常、1当量のDIEAまたはTEAなどの第3級塩基の存在下で反応させる。式(I)の化合物を得るために、アミド形成工程の前または後に官能基の保護および脱保護が必要であり得る。
式(Ia)の中間体酸は、いくつかの異なる方法で調製することができる。たとえば、これは、スキーム1に記載の工程に従って調製することができる。したがって、アミン1(後のスキームおよび実施例中に示す方法に従って調製)は、塩基性条件下でフェニルまたはピリジルアセテート誘導体2(Yは置換されたフェニルまたはピリジル)と反応して、3が得られる。Xは、Cl、Br、OSO2MeまたはOSO2CF3などの脱離基であり、Pは、メチルまたはベンジルなどの保護基である。加水分解または水素化による3のPの脱保護により、酸中間体Iaが得られる。
Figure 2010513562
Yが置換されたフェニルであり、WがNHである酸Iaは、スキーム2に示すペタシスボロン酸マンニッヒ反応(J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 445-446)によって調製することができる。アミン1は、フェニルボロン酸誘導体4およびグリオキシル酸5と、1,2−ジクロロエタンおよびトルエンまたはアセトニトリルおよびDMFなどの適切な溶媒中で反応して、酸6が直接得られる。多くのフェニルボロン酸誘導体が市販されている。また、これらは当分野で知られている方法によって調製することもできる。
Figure 2010513562
また、酸6は、スキーム3に示すように、アミン1を用いたα−ケト酸7の還元性アミノ化(Tetrahedron, 1996, 52, 9777-9784)によっても調製することができる。
Figure 2010513562
スキーム4に例示するように、スキーム2および3の代わりに、酸6はアミノ−エステル9から調製することができる。アミノ−エステル9は、ストレッカー型合成によって、アンモニアの存在下におけるアルデヒド8とトリメチルシリルシアニドとの縮合、次いでMeOH中の塩酸で処理することによって、達成することができる。化合物9は、当分野で知られている方法によるハロゲン化アリールまたはスルホネート10とのカップリングによって11に変換することができる(Huang, X. et al. J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 6653 - 6655)。たとえば、アミノ−エステル9を、パラジウム触媒、適切なリガンド、たとえばBINAP、および炭酸セシウムなどの塩基の存在下でハロゲン化アリール10とカップリングさせて、エステル11が得られ得る。制御された条件下での11の脱保護により6が得られる。
Figure 2010513562
式(Ib)のアミンは、環の大きさおよび置換基に応じて様々な方法で調製し得る。式IbのN−ヘテロ環を調製する一般的な方法は、スキーム5に示すように、パラジウムに触媒されるラクタム由来のケテンアミナールとアリールボロン酸とのカップリングによるものであり得る。したがって、適切に保護したラクタム12を、LDAなどの塩基で、低温で処理して、エノラートを塩化ジフェニルホスホリルで捕捉することにより、ケテンアミナールジフェニルホスフェート13が得られる。ジフェニルホスフェート13は、パラジウムに触媒されるアリールボロン酸14とのカップリングを受けて、カップリングした中間体15が得られる。15における二重結合の水素化および16における保護基の除去により、α−アリール置換のN−ヘテロ環17が生じるはずである。スキーム5に記載のシーケンスは、5、6、7および8員のN−ヘテロ環の調製に特に有用である。
Figure 2010513562
スキーム6は、式(Ib)のN−ヘテロ環を調製する、特にα−アリール置換のピロリジンおよびピペリジンを調製する別の一般的な方法を例示する。ベンジルアミン18とジフェニルケトンとの縮合によりシッフ塩基19が得られる。シッフ塩基19を1.0当量のLDAなどの塩基で処理し、二重求電子剤20でモノアルキル化することにより、酸加水分解後に中間体アミン21が得られる。K2CO3などの塩基の存在下における21の分子内環化により、α−アリール置換のN−ヘテロ環22が生じるはずである。
Figure 2010513562
官能化フェニルピロリジンは、スキーム7〜11に記載の手順によって調製することができる。スキーム7では、Boc保護2−ピロールボロン酸23と置換されたハロゲン化フェニル24(X=BrまたはI)とのパラジウムに触媒されるカップリングにより、α−アリールピロール25が得られる。アリールピロール25を、Pt/C、PtO2/CおよびPd(OH)2/Cなどの触媒を用いて、MeOHなどの溶媒中で水素化して、Boc−保護アリールピロリジン26にすることができる。この段階で、R10aおよびR10b基を所望の官能基に操作することができる。Boc保護2−アリールピロリジン26を、ジオキサンまたはTFA中のHClなどの酸で処理することにより、ピロリジン27が得られる。
Figure 2010513562
スキーム8では、クロロケトン28の還元によりヒドロキシクロライド29が得られる。ヒドロキシクロライド29は、たとえばDPPA/DBUの作用によってアジド30に変換することができる。PPh3を用いてアジドをアミン31に還元し、次いで塩基に促進される分子内環化により、官能化されたフェニルピロリジン27が得られる。28などのアリールケトンの還元は、キラルボラン、たとえばB−クロロジイソピノカンフェニルボランを用いて、エナンチオ選択的に行うことができることが知られている(Dip-Cl, Brown, H. C. et al, Tetrahedron Lett. 1994, 35, 2141-2144)。27のどちらの鏡像異性体も、キラルボラン試薬の適切な選択によって調製することが可能である。
Figure 2010513562
スキーム9は、アリールピロリジンカルボキシレートの調製を例示する。アリールアルデヒド32とγ−アミノ酪酸エステル33(R=Me、Et)との縮合により、イミン34が得られる。TiCl4などの触媒および塩基Et3Oの存在下における34の分子内環化により、アリールピロリジンカルボキシレート35が生じる。
Figure 2010513562
スキーム10は、官能化したフェニルピロリジン誘導体43への閉環メタセシス(RCM)経路を例示する。チタンテトラエトキシドの存在下におけるアルデヒド32とスルフィンアミド36(ラセミまたはキラル、Rは、tert−ブチルまたはp−トリルである)との縮合により、活性化イミン37が得られる。その後、スルフイニミン(sulfinimine)37をビニルグリニャール試薬で処理して中間体38が得られる。38寄りの高いジアステレオ選択性は、キラルスルフィンアミド36および適切な反応条件の選択で達成し得る。置換臭化アリル39を用いた38のN−アリル化によりジエン中間体40が得られ、これは閉環メタセシス(RCM)を受けてジヒドロピロール41が得られ得る。41のスルフィンアミドは酸性条件下で除去し、ジヒドロピロールをより一般的な保護基、たとえばBocで再保護して、中間体42にすることができる。42の水素化および脱保護により官能化されたフェニルピロリジン43が生じる。
Figure 2010513562
スキーム11は、RCMを用いてベイリス−ヒルマン付加物46からフェニルピロリジン誘導体50を合成する、スキーム10の変形を例示する。したがって、塩基、たとえばDABCOの存在下における、アルデヒド32、スルホンアミド44(Rは、tert−ブチルまたはp−トリルである)およびアクリレートまたはビニルケトン45の三要素縮合により、ベイリス−ヒルマン付加物46が得られる。臭化アリルを用いた46のN−アリル化によりジエン中間体47が得られ、これは閉環メタセシス(RCM)を受けてジヒドロピロール48が得られ得る。48のスルホンアミドを除去し、ジヒドロピロールをより一般的な保護基、たとえばBocで再保護して、中間体49にすることができる。49の水素化および脱保護により官能化されたフェニルピロリジン50が生じる。
Figure 2010513562
本明細書中に記載する本発明の化合物は不斉中心を有し得る。たとえば、以下に示す式(I)のキラル炭素原子は、SまたはR立体配置のどちらかで存在する。
Figure 2010513562
(I)
したがって、本発明のそれぞれの化合物の立体異性配置は、本発明の一部であるとみなされる。たとえば、それだけには限定されないが、式(II)の化合物では、以下の4つの立体異性配置が可能である:
Figure 2010513562
これらは、全体として、かつ個別に、本発明の一部であるとみなされる。好ましい立体異性の実施形態では、本発明は、式(I)、(II)もしくは(III)、またはその互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ形態のすべての実施形態の異性体−1の立体異性配置を提供する。
以下の実験手順では、別段に指定しない限りは、溶液比は容量関係を表す。NMR化学シフト(δ)は、百万分率(ppm)で報告する。
生成物は、以下を用いた、DiscoveryVPソフトウェアを実行中のShimadzu分析用HPLCシステムで実施した逆相分析用HPLCによって分析した:方法A:Phenomenex Luna C18カラム(4.6×50mmまたは4.6×75mm)、4mL/分、100%のA〜100%のBの4もしくは8分間の勾配で溶出(A:10%のメタノール、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のメタノール、0.1%のTFA、UV220nm)、または方法B:Phenomenex Luna C18カラム(4.6×50mm)、4mL/分、100%のA〜100%のBの4分間の勾配で溶出(A:10%のアセトニトリル、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のアセトニトリル、0.1%のTFA、UV220nm)。中間体および最終生成物の精製は、順相または逆相クロマトグラフィーのどちらかで実施した。順相クロマトグラフィーは、ISCO CombiFlash(登録商標)システムで実施し、充填済みSiO2カートリッジを用いて、ヘキサンおよび酢酸エチルの勾配で溶出させた。逆相調製用HPLCは、以下を用いた、DiscoveryVPソフトウェアを実行中のShimadzu調製用HPLCシステムを用いて実施した:方法A:YMC Sunfire 5μm C18 30×100mmカラム、10分間の勾配、40mL/分、100%のA〜100%のB(A:10%のメタノール、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のメタノール、0.1%のTFA、UV220nm)、方法B:Phenomenex AXIA Luna 5μm C18 30×75mmカラム、10分間の勾配、40mL/分、100%のA〜100%のB(A:10%のアセトニトリル、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のアセトニトリル、0.1%のTFA、UV220nm)、方法C:Phenomenex Luna 5μm C18 30×100mmカラム、10分間の勾配、40mL/分、100%のA〜100%のB(A:10%のアセトニトリル、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のアセトニトリル、0.1%のTFA、UV220nm)、または方法D:Phenomenex Luna 5μm C18 30×100mmカラム、10分間の勾配、40mL/分、100%のA〜100%のB(A:10%のメタノール、89.9%の水、0.1%のTFA;B:10%の水、89.9%のメタノール、0.1%のTFA、UV220nm)。LCMSクロマトグラムは、上述の分析用で利用したものと同一のカラムおよび条件を用いて、MassLynxバージョン3.5ソフトウェアを実行中のWaters ZQ質量分析装置と接続した、DiscoveryVPソフトウェアを実行中のShimadzuHPLCシステムで得た。
IV.生物学
血液凝固は生物の止血の制御に必須であるが、これは多くの病的状態にも関与している。血栓症では、血餅または血栓が形成されて循環を局所的に閉塞させ、虚血および臓器障害を引き起こし得る。あるいは、塞栓形成として知られるプロセスでは、血餅が外れ、その後、遠位の血管で捕捉され、ここで再度虚血および臓器障害を引き起こし得る。病理学的な血栓の形成から生じる疾患は血栓塞栓性障害と総称され、急性冠血管症候群、不安定狭心症、心筋梗塞、心腔の血栓症、虚血性脳卒中、深部静脈血栓症、末梢動脈閉塞性疾患、一過性虚血性発作、および肺塞栓症が含まれる。さらに、血栓症は、カテーテル、ステント、および人工心臓弁を含めた、血液と接触する人工表面で生じる。
一部の条件は、血栓症を発生する危険性に寄与する。たとえば、血管壁の変質、血液流の変化、および血管区画の組成の変化がある。これらの危険因子は、総合的にウィルヒョウ三徴候として知られている。(Hemostasis and Thrombosis, Basic Principles and Clinical practice, page 853, 5th Edition, 2006, Colman, R.W. et al.編Published by Lippincott Williams & Wilkins)
抗血栓剤は、しばしば、ウィルヒョウ三徴候の危険因子の素因が1つまたは複数存在することが原因で血栓塞栓性疾患を発生する危険性にある患者に、閉塞性血栓の形成を予防するために与える(一次予防)。たとえば、整形外科手術の設定(たとえば、股関節および膝関節の置換術)では、しばしば抗血栓剤を外科的処置の前に投与する。抗血栓剤は、血管流の変化(静止)、潜在的な外科的血管壁傷害、および手術に関連する急性期反応による血液組成の変化によって発揮される血管形成促進性刺激を均衡する。一次予防のために抗血栓剤を使用する別の例は、血栓性心血管病を発生する危険性にある患者における、血小板活性化阻害剤であるアスピリンの投薬である。十分に認識されているこの設定の危険因子には、年齢、男性、高血圧、真性糖尿病、脂質変化、および肥満症が含まれる。
抗血栓剤はまた、最初の血栓の発症後の二次予防にも効能が示されている。たとえば、第V因子(第V因子ライデンとしても知られる)に突然変異を有し、さらなる危険因子(たとえば妊娠)を有する患者に、静脈血栓症の再発を予防するために抗凝血剤を投薬する。別の例は、急性心筋梗塞または急性冠血管症候群の病歴を有する患者における心血管イベントの二次予防を内含する。臨床的設定では、アスピリンおよびクロピドグレル(または他のチエノピリジン)の組合せを用いて、2回目の血栓イベントを予防し得る。
抗血栓剤は、病状が開始した後にそれを治療するためにも与える(すなわち、その発達を停止させることによる)。たとえば、深部静脈血栓症を示す患者は、静脈閉塞のさらなる成長を防止するために抗凝血剤(すなわち、ヘパリン、ワルファリン、またはLMWH)で治療する。徐々に、血管形成促進因子と抗凝血/線維素溶解促進経路との間のバランスが、後者を支持する形で変化するため、これらの薬剤は病状の回帰ももたらす。動脈血管床の例には、血管閉塞のさらなる成長を防止し、最終的に血栓閉塞の回帰をもたらすために、急性心筋梗塞または急性冠血管症候群に罹患している患者をアスピリンおよびクロピドグレルで治療することが含まれる。
したがって、抗血栓剤は、血栓塞栓性障害の一次および二次予防(すなわち、予防または危険性の軽減)、ならびに既に存在する血栓プロセスの治療に幅広く使用されている。血液凝固を阻害する薬物、すなわち抗凝血剤は、「血栓塞栓性障害を予防および治療するための中心的な薬剤」である(Hirsh, J. et al. Blood 2005, 105, 453-463)。
凝血カスケードにおけるその主要な役割ゆえ、研究者らは、第VIIa因子の阻害が血栓塞栓性疾患を治療または予防するために使用できると想定している。(Girard, T. J.; Nicholson, N. S. Curr. Opin. Pharmacol. 2001, 1, 159-163;Lazarus, R. A., et al. Curr. Med. Chem. 2004, 11, 2275-2290;Frederick, R. et al. Curr. Med. Chem. 2005, 12, 397-417。)いくつかの研究により、第VIIa因子の様々な生物学的阻害剤および小分子阻害剤が、インビボで出血傾向が低い抗血栓性の有効性を有することが確認されている。たとえば、第X因子の軽鎖と組織因子経路阻害剤の第1クニッツドメインとのハイブリッドを含む第VIIa生物学的因子阻害剤XK1が、動脈血栓症のラットモデルにおいて、出血時間または全血液損失の変化なしに血栓の形成を予防することが実証されている(Szalony, J. A. et al. J. Thrombosis and Thrombolysis 2002, 14, 113-121)。さらに、小分子活性部位に向けられた第VIIa因子阻害剤は、動脈血栓症(Suleymanov, O., et al. J Pharmacology and Experimental Therapeutics 2003, 306, 1115-1121;Olivero, A. G. et al. J. Biol. Chem. 2005, 280, 9160-9169;Young, W. B., et al. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2006, 16, 2037-2041;Zbinden, K. G. et al. Bioorg. Med. Chem. 2006, 14, 5357-5369)および静脈血栓症(Szalony, J. A., et al. Thrombosis Research 2003, 112, 167-174;Arnold, C. S., et al. Thrombosis Research 2006, 117, 343-349)の動物モデルにおいて、出血時間または血液損失に対する影響が僅かな、抗血栓性の有効性が実証されている。さらに、第VIIa生物学的因子阻害剤組換え線虫抗凝血タンパク質c2(rNAPc2)が、現在、急性冠血管症候群の治療について臨床調査されている。最初の臨床治験の結果により、rNAPc2が、膝関節全置換を受けている患者において深部静脈血栓症を予防すること(Lee, A., et al. Circulation 2001, 104, 74-78)、冠血管形成術を受けている患者において全身性トロンビン産生を減少させること(Moons, A. H. M. J. Am. Coll. Cardiol. 2003, 41, 2147-2153)、ならびに急性冠血管症候群に罹患している患者において虚血イベントの規模および期間を減少させること(Giugliano, R. P. et al. World Congress of Cardiology 2006, Barcelona, Poster #3897)が実証されている。
したがって、第VIIa因子阻害剤を同定および最適化するための研究が行われている。たとえば、米国特許US5,866,542号は、第VIIa因子を阻害する組換え線虫抗凝血タンパク質を記載している。米国特許US5,843,442号は、第VIIa因子阻害活性を保有するモノクローナル抗体または抗体断片を開示しており、米国特許US5,023,236号は、第VIIa因子を阻害するトリペプチドおよびトリペプチド誘導体を提示している。
いくつかの第VIIa因子阻害剤が当分野で記述されているが、血栓塞栓性障害を治療するための、セリンプロテアーゼの改善された阻害剤、特に非ペプチド阻害剤は常に望ましい。本発明は、第VIIa凝固因子の阻害剤としての二環状ラクタム誘導体およびその類似体、ひいては血栓塞栓性障害の治療におけるその有用性を開示する。
また、既知のセリンプロテアーゼ阻害剤と比較して、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)またはプロトロンビン時間(PT)アッセイなどのインビトロ凝固アッセイにおける活性が改善された新しい化合物を見い出すことが好ましい。(aPTTおよびPTアッセイの説明については、Goodnight, S. H.; Hathaway, W. E. Screening Tests of Hemostasis. Disorders of Thrombosis and Hemostasis: a clinical guide, 2nd edition, McGraw-Hill: New York, 2001 pp. 41-51を参照されたい)。
また、既知の第VIIa因子阻害剤と比較して改善された薬理学的特徴を有する新しい化合物を見い出すことも望ましい。たとえば、他のセリンプロテアーゼと比較して、改善された第VIIa因子阻害活性および第VIIa因子に対する改善された選択性を有する新しい化合物を見い出すことが好ましい。また、例として示し、限定することを意図しない以下の分類のうちの1つまたは複数において有利かつ改善された特徴を有する化合物を見い出すことも、望ましいかつ好ましい:(a)経口生体利用度、半減期、およびクリアランスを含めた薬物動態学特性;(b)医薬特性;(c)必要用量;(d)血中濃度の最高最低間を減少させる要素;(e)受容体の場所で活性薬物の濃度を増加させる要素;(f)臨床的薬物間相互作用の傾向を軽減させる要素;(g)他の生物学的標的に対する選択性を含めた有害な副作用の潜在性を減少させる要素;ならびに(h)製造コストまたは実行可能性を改善させる要素。
本明細書中で使用する用語「患者」には、すべての哺乳動物種が包含される。
本明細書中で使用する「治療すること」または「治療」とは、哺乳動物、特にヒトにおける疾患状態の治療に及び、(a)疾患状態を阻害すること、すなわちその発達を停止させること;および/または(b)疾患状態を軽減させること、すなわち病状の回帰をもたらすことが含まれる。
本明細書中で使用する「予防(prophylaxis)」または「予防(prevention)」とは、臨床的疾患状態の発生率の確率を低下させることを目的とした、哺乳動物、特にヒトにおける無症候性疾患状態の予防的治療に及ぶ。患者は、一般集団と比較して臨床病状を患う危険性を増加させることが知られている要素に基づいて、予防的治療について選択する。「予防」治療は、(a)一次予防および(b)二次予防に分けることができる。一次予防とは、臨床病状をまだ提示していない対象における治療と定義され、一方、二次予防は、同一または同様の臨床病状の2回目の発生の予防と定義される。
本明細書中で使用する「危険性の軽減」とは、臨床病状の発達の発生率を低下させる治療に及ぶ。したがって、一次および二次予防治療は危険性の軽減の例である。
「治療上有効な量」には、単独でまたは他の活性成分と組み合わせて投与した場合に、第VIIa因子を阻害するまたは本明細書中に記載した障害を予防もしくは治療するために有効な、本発明の化合物の量が含まれることを意図する。組合せに適用した場合、この用語は、組み合わせて、連続的にまたは同時に投与するかにかかわらず、予防的または治療的効果をもたらす、合わせた量の活性成分をいう。
本明細書中で使用する用語「血栓症」、血栓(複数可)、すなわち、その血管によって供給される組織の虚血または梗塞を引き起こし得る血管内の凝固の形成または存在をいう。本明細書中で使用する用語「塞栓症」とは、血流によってその滞在部位に運ばれた血餅または外来物質による、動脈の突発的な遮断をいう。本明細書中で使用する用語「血栓塞栓症」とは、血管の閉塞をいい、血栓物質が血流によって発生部位から運ばれて、別の血管を塞ぐ。用語「血栓塞栓性障害」は、「血栓性」および「塞栓性」障害をどちらも内含する(上記に定義)。
本明細書中で使用する用語「血栓塞栓性障害(または状態)」には、動脈もしくは静脈の心血管または脳血管の血栓塞栓性障害、および心室または末梢循環内の血栓塞栓性障害が含まれる。本明細書中で使用する用語「血栓塞栓性障害」にはまた、それだけには限定されないが、不安定狭心症または他の急性冠血管症候群、心房細動、最初または再発性の心筋梗塞、虚血性突然死、一過性虚血性発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞性疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、大脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に露出される医療用移植片、装置、または手順から生じる血栓症から選択される特定の障害も含まれる。医療移植片または装置には、それだけには限定されないが、人工弁(prosthetic valve)、人工弁(artificial valve)、留置カテーテル、ステント、血液酸素供給器(blood oxygenator)、シャント、血管アクセス口、および血管移植片が含まれる。この手順には、それだけには限定されないが、心肺バイパス、経皮冠動脈インターベンション、および血液透析が含まれる。別の実施形態では、用語「血栓塞栓性障害」には、急性冠血管症候群、脳卒中、深部静脈血栓症、および肺塞栓症が含まれる。
別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害を治療する方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠血管症候群、心房細動、心筋梗塞、一過性虚血性発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞性疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、大脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に露出される医療用移植片、装置、または手順から生じる血栓症から選択される。別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害を治療する方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠血管症候群、脳卒中、静脈血栓症、心房細動、ならびに医療移植片および装置から生じる血栓症から選択される。
別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害の一次予防の方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠血管症候群、心房細動、心筋梗塞、虚血性突然死、一過性虚血性発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞性疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、大脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に露出される医療用移植片、装置、または手順から生じる血栓症から選択される。別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害の一次予防の方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠血管症候群、脳卒中、静脈血栓症、ならびに医療移植片および装置から生じる血栓症から選択される。
別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害の二次予防の方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠血管症候群、心房細動、再発性心筋梗塞、一過性虚血性発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞性疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、大脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に露出される医療用移植片、装置、または手順から生じる血栓症から選択される。別の実施形態では、本発明は、血栓塞栓性障害の二次予防の方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠血管症候群、脳卒中、心房細動および静脈血栓症から選択される。
本明細書中で使用する用語「脳卒中」とは、総頸動脈、頸動脈内、または脳内動脈の閉塞性血栓症から生じる塞栓性脳卒中またはアテローム血栓性脳卒中をいう。
血栓症には、血管閉塞(たとえばバイパス後)および再閉塞(たとえば、経皮的経管的冠血管形成術中またはその後)が含まれることに注目されたい。血栓塞栓性障害は、それだけには限定されないが、アテローム性動脈硬化症、手術または手術の合併症、長期不動、心房細動、先天性血栓形成傾向、癌、糖尿病、医薬品またはホルモン剤の影響、および妊娠の合併症が含まれる状態から生じ得る。
血栓塞栓性障害は、アテローム性動脈硬化症に罹患している患者としばしば関連づけられる。アテローム性動脈硬化症の危険因子には、それだけには限定されないが、男性、年齢、高血圧、脂質障害、および真性糖尿病が含まれる。アテローム性動脈硬化症の危険因子は、同時にアテローム性動脈硬化症、すなわち血栓塞栓性障害の合併症の危険因子でもある。
同様に、動脈細動は、血栓塞栓性障害としばしば関連づけられる。動脈細動および続く血栓塞栓性障害の危険因子には、心血管病、リウマチ性心疾患、非リウマチ性僧帽弁疾患、高血圧性心血管病、慢性肺疾患、および様々な種々の心臓異常ならびに甲状腺中毒症が含まれる。
真性糖尿病は、アテローム性動脈硬化症および血栓塞栓性障害としばしば関連づけられる。より一般的な2型の危険因子には、それだけには限定されないが、家族歴、肥満症、運動不足、人種/民族性、以前から障害性の空腹時血糖またはグルコース負荷試験、妊娠糖尿病の病歴または「大きな赤ん坊」の出産、高血圧、低HDLコレステロール、および多嚢胞性卵巣症候群が含まれる。
先天性血栓形成傾向の危険因子には、凝固因子の機能の突然変異の獲得または抗凝血もしくは線維素溶解経路の機能喪失の突然変異が含まれる。
血栓症は、様々な腫瘍種、たとえば、膵臓癌、乳癌、脳腫瘍、肺癌、卵巣癌、前立腺癌、胃腸管系悪性疾患、およびホジキンまたは非ホジキンリンパ腫と関連づけられている。最近の研究により、血栓症に罹患している患者における癌の頻度は、一般集団における特定の癌種の頻度を反映していることが示唆されている。(Levitan, N. et al. Medicine (Baltimore) 1999, 78(5):285-291;Levine M. et al. N Engl J Med 1996, 334(11):677-681;Blom, J. W. et al. JAMA: 2005, 293(6):715-722。)したがって、男性において血栓症に関連づけられている最も一般的な癌は、前立腺、結腸直腸、脳、および肺の癌であり、女性では乳房、卵巣、および肺の癌である。癌患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の観察率は顕著である。様々な腫瘍種間のVTEの割合の変動は、患者集団の選択に関連している可能性が最も高い。血栓症の危険性にある癌患者は、以下の危険因子の任意のものまたはすべてを保有し得る:(i)癌の段階(すなわち転移の存在)、(ii)中心静脈カテーテルの存在、(iii)手術および化学療法を含めた抗癌治療、ならびに(iv)ホルモン剤および抗血管形成薬。したがって、血栓塞栓性障害を予防するために進行腫瘍を有する患者にヘパリンまたは低分子ヘパリンを投薬することは、一般的な臨床的実施である。いくつかの低分子ヘパリン調製物がこれらの適応症用にFDAによって認可されている。
医療的癌患者においてVTEの予防を考慮する際には、3つの主要な臨床的状況が存在する:(i)患者が長期間寝たきりである;(ii)外来患者が化学療法または放射線を受けている;および(iii)患者は留置中心静脈カテーテルを有している。未分画ヘパリン(UFH)および低分子量ヘパリン(LMWH)は、手術を受けている癌患者において有効な抗血栓剤である。(Mismetti, P. et al. British Journal of Surgery 2001, 88:913-930。)
A.インビトロアッセイ
第VIIa、IXa、Xa、XIa、XIIa凝固因子またはトロンビンの阻害剤としての本発明の化合物の有効性は、それぞれ関連する精製セリンプロテアーゼおよび適切な合成基質を用いて決定することができる。関連するセリンプロテアーゼによる発色基質の加水分解速度を、本発明の化合物が存在しない場合および存在する場合のどちらでも測定した。基質の加水分解によりパラ−ニトロアニリン(pNA)の放出がもたらされ、これを405nMの吸光度の増加を測定することによって分光光度観察するか、またはアミノメチルクマリン(AMC)の放出がもたらされ、これを380nMで励起させて460nMで発光の増加を測定することによって分光蛍光分析観察した。阻害剤が存在する場合の405nMで吸光度変化の速度の低下は、酵素阻害の指標である。そのような方法は当業者に知られている。このアッセイの結果は阻害定数Kiとして表す。
第VIIa因子の決定は、0.5%のPEG8000を含む0.005Mの塩化カルシウム、0.15Mの塩化ナトリウム、0.05MのHEPESバッファー、pH7.5中で行った。決定は、精製ヒト第VIIa因子(Haematologic Technologies)または組換えヒト第VIIa因子(Novo Nordisk)を1〜5nMの最終アッセイ濃度、組換え可溶性組織因子を10〜40nM濃度、および合成基質H−D−Ile−Pro−Arg−pNA(S−2288;ChromogenixまたはBMPM−2;AnaSpec)を0.001〜0.0075Mの濃度で使用して行った。
第IXa因子の決定は、0.005Mの塩化カルシウム、0.1Mの塩化ナトリウム、0.0001MのRefludan(Berlex)、0.05Mのトリス塩基および0.5%のPEG8000、pH7.4中で行った。Refludanは、ヒト第IXa因子の市販の調製物中の少量のトロンビンを阻害するために加えた。決定は、精製ヒト第IXa因子(Haematologic Technologies)を20〜100nMの最終アッセイ濃度、および合成基質PCIXA2100−B(CenterChem)またはPefafluor IXa 3688(H−D−Leu−Phe−Gly−Arg−AMC;CenterChem)を0.0004〜0.0005Mの濃度で使用して行った。
第Xa因子の決定は、0.2Mの塩化ナトリウムおよび0.5%のPEG8000を含む0.1Mのリン酸ナトリウムバッファー、pH7.4中で行った。決定は、精製ヒト第Xa因子(Haematologic Technologies)を150〜1000pMの最終アッセイ濃度、および合成基質S−2222(Bz−Ile−Glu(γ−OMe、50%)−Gly−Arg−pNA;Chromogenix)を0.0002〜0.00035Mの濃度で使用して行った。
第XIa因子の決定は、145mMのNaCl、5mMのKCl、および0.1%のPEG8000(ポリエチレングリコール;JT BakerまたはFisher Scientific)を含む50mMのHEPESバッファー、pH7.4中で行った。決定は、精製ヒト第XIa因子を75〜200pMの最終濃度(Haematologic Technologies)および合成基質S−2366(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;Chromogenix)を0.0002〜0.001Mの濃度で使用して行った。
第XIIa因子の決定は、145mMのNaCl、5mMのKCl、および0.1%のPEG8000を含む50mMのHEPESバッファー、pH7.4中で行った。決定は、精製ヒト第XIIa因子を4nMの最終濃度(American Diagnostica)および合成基質Spectrozyme#312(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;American Diagnostica)を0.00015Mの濃度で使用して行った。
トロンビンの決定は、0.2Mの塩化ナトリウムおよび0.5%のPEG8000を含む0.1Mのリン酸ナトリウムバッファー、pH7.5中で行った。決定は、精製ヒトαトロンビン(Haematologic TechnologiesまたはEnzyme Research Laboratories)を200〜250pMの最終アッセイ濃度および合成基質S−2366(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;Chromogenix)を0.0002〜0.00026Mの濃度で使用して行った。
それぞれのプロテアーゼによる基質の加水分解のミカエリス定数Kmは、25℃で、ラインウィーバーおよびバークの方法を用いて決定した。Kiの値は、阻害剤の存在下でプロテアーゼを基質と反応させることによって決定した。反応を20〜180分間の期間(プロテアーゼに応じて)進行させ、速度(吸光度の変化対時間の割合)を測定した。以下の関係性を用いてKi値を計算した:
1つの結合部位を有する競合的阻害剤について(vo−vs)/vs=I/(Ki(1+S/Km));または
競合的阻害剤についてvs/vo=A+((B−A)/1+((IC50/(I)n)))および
i=IC50/(1+S/Km
[式中:
oは、阻害剤が存在しない場合の対照の速度であり;
sは、阻害剤が存在する場合の速度であり;
Iは、阻害剤の濃度であり;
Aは、最小残存活性であり(通常は0に固定);
Bは、最大残存活性であり(通常は1.0に固定);
nは、ヒル係数、すなわち潜在的な阻害剤結合部位の数および協同性尺度であり;
IC50は、アッセイ条件下において50%の阻害を生じる阻害剤の濃度であり;
iは、酵素:阻害剤の複合体の解離定数であり;
Sは、基質の濃度であり;
mは、基質のミカエリス定数である]。
化合物の選択性は、所定のプロテアーゼのKi値と目的のプロテアーゼのKi値との比をとることによって評価し得る(すなわち、FVIIa対プロテアーゼPの選択性=プロテアーゼPのKi/FVIIaのKi)。>20の選択性の比を有する化合物が選択的であるとみなされる。>100の選択性の比を有する化合物が好ましく、>500の選択性の比を有する化合物がより好ましい。
凝血阻害剤としての本発明の化合物の有効性は、標準または改変凝固アッセイを用いて決定することができる。阻害剤の存在下における血漿凝固時間の増加は、抗凝血の指標である。相対凝固時間とは、阻害剤が存在する場合の凝固時間を阻害剤が存在しない場合の凝固時間で除算したものである。このアッセイの結果は、凝固時間を50または100%延長するために必要な阻害剤の濃度をそれぞれIC1.5×またはIC2×として表し得る。IC1.5×またはIC2×は、相対凝固時間対阻害剤濃度のプロットから、IC1.5×またはIC2×に全体にわたる阻害剤の濃度を用いて直線補間によって判明する。
凝固時間は、クエン酸添加正常ヒト血漿およびいくつかの実験動物種(たとえば、ラット、またはウサギ)から得た血漿を用いて決定する。10mMのDMSOストック溶液から開始して、化合物を血漿中に溶かす。DMSOの最終濃度は2%未満である。血漿凝固アッセイは自動凝血分析機(Sysmex、Dade−Behring、イリノイ州)で行う。同様に、凝固時間を、本発明の化合物を投薬した実験動物種またはヒトから決定することができる。
活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)は、Alexin(Trinity Biotech、アイルランド)を用いて、添付文書の指示に従って決定する。血漿(0.05mL)を37℃まで1分間温める。Alexin(0.05mL)を血漿に加え、さらに2〜5分間インキュベーションする。塩化カルシウム(25mM、0.05mL)を反応に加えて凝血を開始させる。凝固時間は、塩化カルシウムを加えた時点から血餅が検出されるまでの時間の秒数である。
プロトロンビン時間(PT)は、トロンボプラスチン(Thromboplastin C Plus、Dade−Behring、イリノイ州)を用いて、添付文書の指示に従って決定する。血漿(0.05mL)を37℃まで1分間温める。トロンボプラスチン(0.1mL)を血漿に加えて凝血を開始させる。凝固時間は、トロンボプラスチンを加えた時点から血餅が検出されるまでの時間の秒数である。
B.インビボアッセイ
抗血栓剤としての本発明の化合物の有効性は、インビボ電気誘発頸動脈血栓症モデルおよびインビボウサギ動静脈シャント血栓症モデルを含めた、関連するインビボ血栓症モデルを用いて決定することができる。
a.インビボ電気誘発頸動脈血栓症(ECAT)モデル
Wong et al. (J Pharmacol Exp Ther 2000, 295, 212-218)によって記載されているウサギECATモデルを本研究で使用することができる。雄のニュージーランドホワイトラビットをケタミン(50mg/kg+50mg/kg/時間、筋肉内注射)およびキシラジン(10mg/kg+10mg/kg/時間、筋肉内注射)で麻酔する。これらの麻酔剤は、必要に応じて追加する。血流を監視するために、電磁気流プローブを単離した頸動脈のセグメント上に配置する。試験薬剤またはビヒクルは、血栓症を開始させる前または後に与える(静脈内、腹腔内、皮下、または経口)。血栓症を開始させる前の薬物治療を用いて、血栓形成を予防およびその危険性を軽減させる試験薬剤の能力をモデリングし、一方で、開始後の投薬は、既存の血栓性疾患を治療する能力をモデリングするために使用する。血栓形成は、外部のステンレス鋼双極電極を用いた3分間、4mAの頸動脈の電気刺激によって誘発する。頸動脈血流を90分間の期間にわたって連続的に測定して、血栓誘発性の閉塞を監視する。90分間にわたる全頸動脈血流は、台形公式によって計算する。その後、90分間にわたる全頸動脈血流を、対照血流を連続的に90分間維持した場合にもたらされる全対照頸動脈血流の割合に変換することによって、90分間にわたる平均頸動脈流を決定する。化合物のED50(90分間にわたる平均頸動脈血流を対照の50%まで増加させた用量)は、ヒルのS字形Emax方程式を用いて、非線形最小二乗回帰プログラムによって推定する(DeltaGraph;SPSS Inc.、イリノイ州Chicago)。
b.インビボウサギ動静脈(AV)シャント血栓症モデル
Wong et al. (Wong, P. C. et al. J Pharmacol Exp Ther 2000, 292, 351-357)によって記載されているウサギAVシャントモデルを本研究で使用することができる。雄のニュージーランドホワイトラビットをケタミン(50mg/kg+50mg/kg/時間、筋肉内注射)およびキシラジン(10mg/kg+10mg/kg/時間、筋肉内注射)で麻酔する。これらの麻酔剤は、必要に応じて追加する。大腿動脈、頸静脈および大腿静脈を単離し、カテーテル挿入する。生理食塩水を満たしたAVシャント装置を、大腿動脈および大腿静脈のカニューレの間に接続する。AVシャント装置は、タイゴンチューブの外部品(長さ=8cm;内径=7.9mm)およびチューブの内部品(長さ=2.5cm;内径=4.8mm)からなる。AVシャントはまた、長さ8cmの2−0絹糸も含む(Ethicon、ニュージャージー州Somerville)。血液は、大腿動脈からAV−シャントを介して大腿静脈内へと流れる。血流が絹糸に曝されることで、顕著な血栓の形成が誘発される。40分後、シャントを取り外し、血栓で覆われた絹糸を秤量する。試験薬剤またはビヒクルは、AVシャントを開く前に与える(静脈内、腹腔内、皮下、または経口)。血栓形成の%阻害をそれぞれの治療群について決定する。ID50値(血栓形成の50%の阻害を生じる用量)は、ヒルのS字形Emax方程式を用いて、非線形最小二乗回帰プログラムによって推定する(DeltaGraph;SPSS Inc.、イリノイ州Chicago)。
V.医薬組成物、配合物および組合せ
本発明の化合物は、錠剤、カプセル(そのそれぞれに持続放出または徐放配合物が含まれる)、丸薬、散剤、顆粒、エリキシル、チンキ剤、懸濁液、シロップ、および乳剤などの経口剤形で投与することができる。これらはまた、すべて医薬分野の技術者に周知の剤形を用いて、静脈内(ボーラスもしくはインフュージョン)、腹腔内、皮下、または筋肉内の形態でも投与し得る。これらは単独で投与することができるが、一般的には、選択した投与経路および標準の医薬的実施に基づいて選択された医薬担体と共に投与する。
用語「医薬組成物」とは、本発明の化合物を少なくとも1つの追加の医薬的に許容される担体と組み合わせて含む組成物を意味する。「医薬的に許容される担体」とは、生物活性剤を動物、特に哺乳動物にデリバリーするための当分野で一般に許容される媒体をいい、すなわち、投与様式および剤形の性質に応じて、アジュバント、希釈剤などの賦形剤またはビヒクル、保存料、充填剤、流れ調節剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味剤、香味料、香料、抗細菌剤、抗真菌剤、潤滑剤および分注剤が含まれる。医薬的に許容される担体は、十分に当業者の視野内にあるいくつかの要素に従って配合する。これらには、それだけには限定されないが、配合する活性剤の種類および性質;薬剤を含む組成物を投与する対象;組成物の意図する投与経路;ならびに標的とする治療適応症が含まれる。医薬的に許容される担体には、水性および非水性の液体媒体がどちらも含まれ、また、様々な固体および半固体剤形も含まれる。そのような担体には、活性剤に加えていくつかの異なる成分および添加剤が含まれることができ、そのような追加の成分は、当業者に周知の様々な理由、たとえば、活性剤、結合剤などの安定化のために配合物に含められる。適切な医薬的に許容される担体、およびその選択に関連する要素の記載は、たとえばRemington's Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, 1990などの様々な容易に入手可能な情報源中に見つかる。
本発明の化合物の投薬レジメンは、もちろん、特定の薬剤の薬力学的特徴ならびにその投与の様式および経路;レシピエントの種、年齢、性別、健康状態、病状、および重量;症状の性質および程度;同時治療の種類;治療の頻度;投与経路、患者の腎臓および肝臓機能、ならびに所望する効果などの既知の要素に応じて変化する。医師または獣医師は、血栓塞栓性障害の進行の予防、対抗、または停止を行うために必要な薬物の有効量を決定および処方することができる。
一般的な指針として、それぞれの活性成分の1日経口用量は、示した効果のために使用した場合、1日あたり約0.001〜約1000mg/体重1kg、好ましくは約0.01〜約100mg/体重1kg、最も好ましくは約0.1〜約20mg/kg/日の範囲である。静脈内では、最も好ましい用量は、定速インフュージョン中に約0.001〜約10mg/kg/分の範囲である。本発明の化合物は、1回の1日用量で投与してもよく、または合計1日用量を1日2、3、または4回の分割用量で投与し得る。
本発明の化合物は、非経口投与(たとえば、静脈内、動脈内、筋肉内、または皮下)でも投与することができる。静脈内または動脈内投与した場合、用量を連続的にまたは断続的に与えることができる。さらに、活性医薬成分の徐放性を確実にするために、配合物を筋肉内および皮下デリバリー用に開発することができる。
本発明の化合物は、適切な鼻腔内ビヒクルの局所的使用を介して鼻腔内形態で、または経皮皮膚パッチを用いた経皮経路を介して投与することができる。経皮デリバリー系の形態で投与した場合、用量の投与は、もちろん、投薬レジメン全体にわたって断続的ではなく連続的となる。
化合物は、典型的には、意図する投与形態、たとえば、経口錠剤、カプセル、エリキシル、およびシロップに関して適切に選択され、かつ慣用の医薬的実施に一貫した、適切な医薬希釈剤、賦形剤、または担体(本明細書中で医薬担体と総称する)と混合して投与する。
たとえば、錠剤またはカプセルの形態の経口投与では、活性薬物の構成成分を、ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトールなどの経口、無毒性の医薬的に許容される不活性担体と組み合わせることができ;液剤形態の経口投与では、経口薬の構成成分を、エタノール、グリセロール、水などの任意の経口、無毒性の医薬的に許容される不活性担体と組み合わせることができる。さらに、所望または必要に応じて、適切な結合剤、潤滑剤、崩壊剤、および着色料も混合物中に取り込ませることができる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはβ−ラクトース等の天然糖、コーンシロップ、アカシア、トラガカント、またはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。これらの剤形中で使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。崩壊剤には、それだけには限定されないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれる。
本発明の化合物はまた、小単層ベシクル、大単層ベシクル、および多重膜ベシクルなどのリポソームデリバリー系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなどの様々なリン脂質から形成することができる。
本発明の化合物はまた、標的可能な薬物担体として可溶性ポリマーとカップリングさせてもよい。そのようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリシンが含まれることができる。さらに、本発明の化合物は、薬物の徐放性を達成するために有用な生分解性ポリマーのクラス、たとえば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリεカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアシレート、およびヒドロゲルの架橋結合または両親媒性ブロックコポリマーとカップリングさせてもよい。
投与に適した剤形(医薬組成物)は、1単位用量あたり約1ミリグラム〜約1000ミリグラムの活性成分を含み得る。これらの医薬組成物では、活性成分は通常、組成物の全重量に基づいて約0.1〜95重量%の量で存在する。
ゼラチンカプセルは、活性成分およびラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などの粉末担体を含み得る。同様の希釈剤を用いて圧縮錠剤を作製することができる。錠剤およびカプセルはどちらも、時間単位の一定期間にわたって医薬品の連続放出をもたらすために、持続放出生成物として製造することができる。圧縮錠剤は、不快な味が存在する場合は隠し、錠剤を大気から保護するために糖でコーティングもしくはフィルムでコーティングするか、または胃腸管内での選択的崩壊のために腸溶コーティングすることができる。
経口投与用の液剤剤形は、患者の承諾を増加させるために着色料および香味料を含むことができる。
一般に、水、適切な油、生理食塩水、デキストロース水溶液(グルコース)、ならびに関連する糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどのグリコールが、非経口液剤用の適切な担体である。非経口投与用の液剤は、好ましくは、活性成分の水溶性の塩、適切な安定化剤、および必要な場合は、バッファー物質を含む。亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、またはアスコルビン酸などの抗酸化剤が、単独でまたは組み合わせて、適切な安定化剤である。また、クエン酸およびその塩ならびにEDTAナトリウムも使用される。さらに、非経口液剤は、塩化ベンザルコニウム、メチル−またはプロピル−パラベン、およびクロロブタノールなどの保存料を含むことができる。
適切な医薬担体は、当分野の標準の参考書籍であるRemington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Companyに記載されている。
本発明の化合物を他の抗凝血剤と組み合わせる場合、たとえば、1日用量は、患者の体重1キログラムあたり約0.1〜約100ミリグラムの本発明の化合物および約0.1〜約100ミリグラムであり得る。錠剤剤形には、一般に、本発明の化合物は1単位用量あたり約5〜約100ミリグラムの量で存在し、第2の抗凝血剤は1単位用量あたり約1〜約50ミリグラムの量で存在し得る。
本発明の化合物を抗血小板剤と組み合わせて投与する場合、一般的な指針として、典型的には、1日用量は、患者の体重1キログラムあたり約0.01〜約25ミリグラムの本発明の化合物および約50〜約150ミリグラムの抗血小板剤、好ましくは 約0.1〜約1ミリグラムの本発明の化合物および約1〜約3ミリグラムの抗血小板剤であり得る。
本発明の化合物を血栓溶解剤と組み合わせて投与する場合、典型的には、1日用量は、患者の体重1キログラムあたり約0.1〜約1ミリグラムの本発明の化合物であってよく、血栓溶解剤の場合は、本発明の化合物と共に投与した場合、単独で投与した場合の血栓溶解剤の通常用量を約50〜80%減少してもよい。
特に単一の単位用量として提供した場合、合わせた活性成分間の化学的相互作用の潜在性が存在する。このため、本発明の化合物と第2の治療剤とを単一の単位用量中で組み合わせた場合、活性成分を単一の単位用量中で組み合わせるが、活性成分間の物理的接触を最小限にする(すなわち減少させる)ように配合する。たとえば、1つの活性成分を腸溶コーティングし得る。活性成分の1つを腸溶コーティングすることによって、合わせた活性成分間の接触を最小限にすることが可能となるだけでなく、これらの構成成分のうちの1つが胃ではなく腸管で放出されるように、これらの構成成分のうちの1つを胃腸管内で放出させることが制御可能となる。また、活性成分のうちの1つを、胃腸管全体にわたる持続放出に影響を与え、かつ合わせた活性成分間の物理的接触を最小限にする役割をも果たす物質でコーティングしてもよい。さらに、持続放出される構成成分を、この構成成分の放出が腸管内でのみ起こるように、さらに腸溶コーティングすることができる。さらに別の手法は、活性構成成分をさらに分離するために、一方の構成成分を持続放出および/または腸内放出ポリマーでコーティングし、他の構成成分も低粘度グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのポリマーまたは当分野で知られている他の適切な物質でコーティングする、組合せ生成物の配合を含む。ポリマーコーティングは、他の構成成分との相互作用に対するさらなるバリアーを形成する役割を果たす。
単一の剤形で投与するか別々の形態で投与するかにかかわらないが同時に同一の様式で投与する本発明の組合せ生成物の構成成分間の接触を最小限にするこれらおよび他の方法は、本開示によって当業者に容易に明らかであろう。
別の実施形態では、本発明は、カリウムチャネル開口剤、カリウムチャネル遮断剤、カルシウムチャネル遮断剤、ナトリウム水素交換輸送体阻害剤、抗不整脈剤、抗アテローム性動脈硬化剤、抗凝血剤、抗血栓剤、血栓溶解促進剤、フィブリノーゲン拮抗剤、利尿剤、降圧剤、ATPase阻害剤、鉱質コルチコイド受容体拮抗剤、ホスホジエステラーゼ阻害剤、抗糖尿病剤、抗炎症剤、抗酸化剤、血管形成モジュレーター、抗骨粗鬆症剤、ホルモン補充治療、ホルモン受容体モジュレーター、経口避妊剤、抗肥満剤、抗鬱剤、抗不安剤、抗精神病剤、抗増殖剤、抗腫瘍剤、抗潰瘍および胃食道逆流剤、成長ホルモン剤および/もしくは成長ホルモン分泌促進物質、甲状腺模倣体、抗感染剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、コレステロール/脂質降下剤および脂質プロフィール治療、ならびに虚血性プレコンディショニングおよび/もしくは心筋気絶を模倣する薬剤、またはその組合せから選択される追加の治療剤(複数可)をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、抗不整脈剤、降圧剤、抗凝血剤、抗血小板剤、トロンビン阻害剤、血栓溶解剤、線維素溶解剤、カルシウムチャネル遮断剤、カリウムチャネル遮断剤、コレステロール/脂質低下剤、またはその組合せから選択される追加の治療剤(複数可)をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、ワルファリン、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、合成五糖、ヒルジン、アルガトロバン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナメート、ジピリダモール、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、チクロピジン、クロピドグレル、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、メラガトラン、キシメラガトラン、ジスルファトヒルジン、組織プラスミノーゲン活性化因子、改変組織プラスミノーゲン活性化因子、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、およびストレプトキナーゼ、またはその組合せから選択される追加の治療剤(複数可)をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、追加の治療剤が、ACE阻害剤、AT−1受容体拮抗剤、β−アドレナリン作動性受容体拮抗剤、ETA受容体拮抗剤、二重ETA/AT−1受容体拮抗剤、レニン阻害剤(アリスケリン(alliskerin))および血管ペプチダーゼ阻害剤から選択される降圧剤、イクル(IKur)阻害剤から選択される抗不整脈剤、トロンビン阻害剤、抗トロンビン−III活性化剤、ヘパリン補因子II活性化剤、他の第VIIa因子阻害剤、他のカリクレイン阻害剤、プラスミノーゲン活性化阻害剤(PAI−1)拮抗剤、トロンビン活性化可能線維素溶解阻害剤(TAFI)阻害剤、第XIa因子阻害剤、第IXa因子阻害剤、および第Xa因子阻害剤から選択される抗凝血剤、もしくはGPIIb/IIIa遮断剤、GP Ib/IX遮断剤、プロテアーゼ活性化受容体1(PAR−1)拮抗剤、プロテアーゼ活性化受容体4(PAR−4)拮抗剤、プロスタグランジンE2受容体EP3拮抗剤、コラーゲン受容体拮抗剤、ホスホジエステラーゼ−III阻害剤、P2Y1受容体拮抗剤、P2Y12拮抗剤、トロンボキサン受容体拮抗剤、シクロオキシゲナーゼ−1阻害剤、およびアスピリンから選択される抗血小板剤、またはその組合せである、医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、追加の治療剤(複数可)が抗血小板剤またはその組合せである医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、追加の治療剤が抗血小板剤クロピドグレルである医薬組成物を提供する。
本発明の化合物は、単独で、または1つもしくは複数の追加の治療剤と組み合わせて投与することができる。「組み合わせて投与」または「組合せ療法」とは、本発明の化合物および1つまたは複数の追加の治療剤を治療する哺乳動物に同時に投与することを意味する。組み合わせて投与した場合、それぞれの構成成分を同時または異なる時点で任意の順序で逐次的に投与し得る。したがって、それぞれの構成成分を別々であるが十分に近い時間に投与して、所望の治療効果をもたらし得る。
本発明の化合物と組み合わせて投与することができる化合物には、それだけには限定されないが、抗凝血剤、抗トロンビン剤、抗血小板剤、線維素溶解性、抗高脂血症剤、降圧剤、および抗虚血剤が含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用し得る他の抗凝血剤(または凝血阻害剤)には、ワルファリン、ヘパリン(未分画ヘパリンまたは任意の市販の低分子量ヘパリン、たとえばLOVENOX(登録商標))、合成五糖、ヒルジンおよびアルガトロバンを含めた直接作用性トロンビン阻害剤、他の第VIIa因子阻害剤、第IXa因子阻害剤、第Xa因子阻害剤(たとえば、Arixtra(登録商標)、アピキサバン、リバロキサバン、LY−517717、DU−176b、DX−9065a、および国際公開公報WO98/57951号、国際公開公報WO03/026652号、国際公開公報WO01/047919号、および国際公開公報WO00/076970号に開示されているもの)、第XIa因子阻害剤、ならびに当分野で知られている活性TAFIおよびPAI−1の阻害剤が含まれる。
本明細書中で使用する用語、抗血小板剤(または血小板阻害剤)とは、たとえば血小板の凝集、接着または顆粒成分の分泌を阻害することによって、血小板の機能を阻害する薬剤を示す。そような薬剤には、それだけには限定されないが、アセトアミノフェン、アスピリン、コデイン、ジクロフェナク、ドロキシカム、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラック、メフェナメート、モルヒネ、ナプロキセン、フェナセチン、ピロキシカム、スフェンタニル、スルフィンピラゾン、スリンダク、およびその医薬的に許容される塩またはプロドラッグなどの、様々な知られている非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が含まれる。NSAIDのうち、アスピリン(アセチルサリチル酸またはASA)およびピロキシカムが好ましい。他の適切な血小板阻害剤には、糖タンパク質IIb/IIIa拮抗剤(たとえば、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、およびインテグレリン)、トロンボキサン−A2−受容体拮抗剤(たとえばイフェトロバン)、トロンボキサン−A−合成酵素阻害剤、ホスホジエステラーゼ−III(PDE−III)阻害剤(たとえば、ジピリダモール、シロスタゾール)、およびPDE−V阻害剤(シルデナフィルなど)、プロテアーゼ活性化受容体1(PAR−1)拮抗剤(たとえば、E−5555、SCH−530348、SCH−203099、SCH−529153およびSCH−205831)、ならびにその医薬的に許容される塩またはプロドラッグが含まれる。
アスピリンを用いてまたは用いずに本発明の化合物と組み合わせて使用する適切な抗血小板剤の他の例は、ADP(アデノシン二リン酸)受容体拮抗剤、好ましくはプリン作動性受容体P21およびP212の拮抗剤であり、P212がより一層好ましい。好ましいP212受容体拮抗剤には、クロピドグレル、チクロピジン、プラスグレル、およびAZD−6140、カングレロール、ならびにその医薬的に許容される塩またはプロドラッグが含まれる。アスピリンよりも使用時に胃腸管に穏やかであることが知られているので、チクロピジンおよびクロピドグレルも好ましい化合物である。クロピドグレルがより一層好ましい薬剤である。
好ましい例は、本発明の化合物、アスピリン、および別の抗血小板剤の3つ組の組み合わせである。好ましくは、抗血小板剤はクロピドグレルまたはプラスグレル、より好ましくはクロピドグレルである。
本明細書中で使用する用語、トロンビン阻害剤(または抗トロンビン剤)とは、セリンプロテアーゼトロンビンの阻害剤を示す。トロンビンを阻害することによって、トロンビン媒介性血小板活性化(すなわち、たとえば、血小板の凝集、および/もしくはセロトニンを含めた血小板顆粒成分の分泌)ならびに/またはフィブリン形成などの様々なトロンビン媒介性プロセスが乱される。いくつかのトロンビン阻害剤が当業者に知られており、これらの阻害剤は、本化合物と組み合わせて使用することが企図される。そのような阻害剤には、それだけには限定されないが、ボロアルギニン誘導体、ボロペプチド、ヘパリン、ヒルジン、アルガトロバン、ダビガトラン、AZD−0837、および国際公開公報WO98/37075号や国際公開公報WO02/044145号に開示されているもの、ならびにその医薬的に許容される塩およびプロドラッグが含まれる。ボロアルギニン誘導体およびボロペプチドには、ボロン酸のN−アセチルおよびペプチド誘導体、たとえばリシン、オルニチン、アルギニン、ホモアルギニンのC末端a−アミノボロン酸誘導体ならびにその対応するイソチオウロニウム類似体が含まれる。本明細書中で使用する用語、ヒルジンには、ジスルファトヒルジンなどの、本明細書中でヒルログと呼ぶヒルジンの適切な誘導体または類似体が含まれる。
本明細書中で使用する用語、血栓溶解剤(thrombolytic agent)(もしくは線維素溶解剤(fibrinolytic agent))(または血栓溶解剤(thrombolytics)もしくは線維素溶解剤(fibrinolytics))とは、血餅(血栓)を溶解する薬剤を示す。そのような薬剤には、その医薬的に許容される塩またはプロドラッグを含めた、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA、天然または組換え)およびその変形、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、テネクテプラーゼ(TNK)、ラノテプラーゼ(nPA)、第VIIa因子阻害剤、トロンビン阻害剤、第IXa、Xa、およびXIa因子の阻害剤、PAI−I阻害剤(すなわち組織プラスミノーゲン活性化因子阻害剤の失活剤)、活性TAFIの阻害剤、α−2−抗プラスミン阻害剤、ならびにアニソイル化プラスミノーゲンストレプトキナーゼ活性化剤の複合体が含まれる。本明細書中で使用する用語、アニストレプラーゼとは、たとえば、その開示が本明細書中に参照により組み込まれている欧州特許出願第028,489号に記載されている、アニソイル化プラスミノーゲンストレプトキナーゼ活性化剤の複合体をいう。本明細書中で使用する用語、ウロキナーゼとは、二本鎖および単鎖ウロキナーゼをどちらも示すことを意図し、後者は本明細書中でプロウロキナーゼとも呼ぶ。
本発明の化合物と組み合わせて使用する適切なコレステロール/脂質降下剤および脂質プロフィール治療の例には、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(たとえば、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン、および他のスタチン)、低密度リポタンパク質(LDL)受容体活性モジュレーター(たとえば、HOE−402、PCSK9阻害剤)、胆汁酸金属イオン封鎖剤(たとえば、コレスチラミンおよびコレスチポール)、ニコチン酸またはその誘導体(たとえばNIASPAN(登録商標))、GPR109B(ニコチン酸受容体)モジュレーター、フェノフィブリン酸誘導体(たとえば、ゲムフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラートおよびベンザフィブラート)ならびに他のペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)αモジュレーター、PPARδモジュレーター(たとえばGW−501516)、PPARγモジュレーター(たとえばロシグリタゾン)、PPARα、PPARγおよびPPARδの様々な組合せの活性を変調する複数の機能を有する化合物、プロブコールまたはその誘導体(たとえばAGI−1067)、コレステロール吸収阻害剤および/またはニーマン−ピックC1様トランスポーター阻害剤(たとえばエゼチミベ)、コレステロールエステル転送タンパク質阻害剤(たとえばCP−529414)、スクワレン合成酵素阻害剤および/もしくはスクワレンエポキシダーゼ阻害剤またはその混合物、アシル補酵素A:コレステリルアシルトランスフェラーゼ(ACAT)1阻害剤、ACAT2阻害剤、二重ACAT1/2阻害剤、回腸胆汁酸輸送阻害剤(または頂端ナトリウム共依存性胆汁酸輸送阻害剤)、ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質阻害剤、肝臓−X−受容体(LXR)αモジュレーター、LXRβモジュレーター、LXR二重α/βモジュレーター、FXRモジュレーター、ω3脂肪酸(たとえば3−PUFA)、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステル(たとえば、BENECOL(登録商標)マーガリンに使用されるシトスタノールエステル)、内皮リパーゼ阻害剤、および逆コレステロール輸送を活性化するHDL機能的模倣体(たとえば、apoAI誘導体またはapoAIペプチド模倣体)が含まれる。
本発明の化合物は、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインの阻害に関連する試験またはアッセイにおいて、標準または参照化合物、たとえば品質基準または対照としても有用である。そのような化合物は、たとえば、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインに関連する医薬研究で使用するための市販のキット中で提供し得る。たとえば、本発明の化合物は、その既知の活性を、未知の活性を有する化合物と比較するためのアッセイにおいて参照として使用することができる。これにより、特に試験化合物が参照化合物の誘導体である場合、実験者はアッセイが適切に行われていることを確認し、比較の基準を提供することができる。新しいアッセイまたはプロトコルを開発する際、本発明による化合物を使用してその有効性を試験することができる。
本発明の化合物はまた、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインに関連する診断的アッセイにおいても使用し得る。たとえば、未知の試料中のトロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインの存在は、関連する発色基質、たとえば第VIIa因子にはS2288を、試験試料および所望により本発明の化合物のうちの1つを含む一連の溶液に加えることによって、決定することができる。pNAの生成が試験試料を含む溶液中では観察されるが、本発明の化合物の存在下では観察されない場合、第VIa因子が存在していたと結論付けられる。
また、非常に強力かつ選択的な本発明の化合物、すなわち、標的プロテアーゼに対するKi値が0.001μM以下であり、他のプロテアーゼに対するKi値が0.1μM以上であるものを、血清試料中のトロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインの定量に関連する診断的アッセイで使用し得る。たとえば、血清試料中の第VIa因子の量は、関連する発色基質S2288の存在下で、本発明の強力かつ選択的な第VIa因子阻害剤を用いたプロテアーゼ活性の注意深い滴定によって決定することができる。
本発明には製品も包含される。本明細書中で使用する製品には、それだけには限定されないが、キットおよびパッケージが含まれることを意図する。本発明の製品は、(a)第1の容器;(b)第1の容器内に位置する、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩形態を含む第1の治療剤を含む医薬組成物;ならびに(c)医薬組成物が血栓塞栓性および/または炎症性の障害を治療するために使用できること(上記定義のとおり)を記述した添付文書を含む。別の実施形態では、添付文書には、血栓塞栓性および/または炎症性の障害を治療するために医薬組成物を第2の治療剤と組み合わせて使用できること(上記定義のとおり)が記述されている。製品は、(d)第2の容器であって、構成成分(a)および(b)が第2の容器内に位置し、構成成分(c)が第2の容器内または外に位置する容器をさらに含むことができる。第1および第2の容器内に位置するとは、それぞれの容器がその境界内に物品を保持していることを意味する。
第1の容器は入れ物であり、医薬組成物を保持するために使用する。この容器は、製造、保管、輸送、および/または個別/バルク販売用であることができる。第1の容器は、ボトル、ジャー、バイアル、フラスコ、シリンジ、チューブ(たとえばクリーム調製物用)、または医薬生成物の製造、保持、保管、もしくは分配に使用される任意の他の容器に及ぶことを意図する。
第2の容器は、第1の容器および所望により添付文書を保持するために使用するものである。第2の容器の例には、それだけには限定されないが、箱(たとえば、ボール紙またはプラスチック)、クレート、カートン、袋(たとえば、紙またはプラスチックの袋)、パウチ、およびサックが含まれる。添付文書は、テープ、糊、ステープル、もしくは別の付着方法によって第1の容器の外側に物理的に付着させるか、または、第1の容器と物理的にまったく付着させずに第2の容器内に置くことができる。あるいは、添付文書は第2の容器の外側に位置する。第2の容器の外側に位置する場合、添付文書はテープ、糊、ステープル、または別の付着方法によって物理的に付着していることが好ましい。あるいは、添付文書は物理的に付着させずに第2の容器の外側に隣接または接触していることができる。
添付文書は、第1の容器内に位置する医薬組成物に関する情報を列挙したラベル、タグ、マーカーなどである。列挙する情報は、通常、製品を販売する地域を統治している規制機関(たとえば米国食品薬品局)によって決定される。好ましくは、添付文書は、医薬組成物が認可された適応症を具体的に列挙する。添付文書は、それ内または上に記載されている情報を読むことができる任意の物質で作製し得る。好ましくは、添付文書は、それ上に所望の情報を形成した(たとえば、印刷または塗布した)印刷可能な物質(たとえば、紙、プラスチック、ボール紙、ホイル、裏面粘着式の紙またはプラスチックなど)である。
本発明の他の特長は、本発明を例示するために提示し、それだけには限定されないことを意図する、以下の例示的な実施形態の説明の過程で明らかとなろう。
(実施例)
本明細書で開示される方法を用いて、以下の実施例を製造し、単離し、および評価した。以下の実施例は、本発明の範囲を部分的に説明したものであり、本発明の範囲を制限するためのものではない。
中間体1:(R)−(4−(イソプロピルスルホニル)−3−(ピロリジン−2 イル)フェニル)カルバミン酸メチル塩酸塩
Figure 2010513562
中間体1A:
Figure 2010513562
3−ブロモ−4−フルオロニトロベンゼン(5.0g、22.7mmol)および2−チオプロパン(2.3mL、24.9mmol)のDMF溶液(15mL)に、炭酸カリウム(3.44g、24.9mmol)を加えた。反応液を終夜50℃に加熱した。冷却した後、クルードの反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液および洗浄液を合わせて、濃縮した。残渣を酢酸エチルに再溶解し、水(3×)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。多少の黄色固形物(2.53g)が沈殿した。濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、中間体1A(3.65g、全収率98%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.41 (d, J=6.60 Hz, 6 H) 3.69 (m, 1 H) 7.50 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 8.15 (dd, J=8.80, 2.45 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.45 Hz, 1 H).
中間体1B:
Figure 2010513562
中間体1A(1.6g、5.8mmol)のメタノール溶液(7mL)に、オキソン(登録商標)(10.7g、17.4mmol)の水溶液(10mL)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応液をNaHSO3(5%)でクエンチし、次いでNaOH(1M)で中和した。有機溶媒を蒸発させ、水層をジクロロメタン(3×)で抽出した。抽出液を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し、クルードの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、中間体1B(1.35g、収率76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.25 (d, J=6.85 Hz, 6 H) 3.92 (m, 1 H) 8.30 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 8.39 (m, 1 H) 8.64 (d, J=1.96 Hz, 1 H).
中間体1C:
Figure 2010513562
中間体1B(3.0g、9.7mmol)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピロール−2−イルボロン酸(2.5g、11.7mmol、Synthesis, 1991, 613-615における方法に従って製造)および炭酸ナトリウム(19.5mL、2M、38.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン混合溶液(100mL、窒素を流して脱気(3×))に、窒素下でPd(PPh34(2.2g、1.9mmol)を加えた。反応液を3時間95℃に加熱した。触媒をセライト(登録商標)で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を水、食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し、クルードの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、中間体1C(3.68g、収率96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.01 (d, J = 6.85 Hz, 3 H) 1.15 (d, J = 6.85 Hz, 3 H) 1.20 (d, J = 7.83 Hz, 9 H) 3.00 (m, 1 H) 6.29 (m, 2 H) 7.41 (dd, J = 3.18, 1.71 Hz, 1 H) 8.20 (d, J = 2.20 Hz, 1 H) 8.25 (d, J = 8.56 Hz, 1 H), 8.41 (dd, J = 8.68 Hz, 2.32 Hz, 1 H).
中間体1D:
Figure 2010513562
酸化白金(0.5g)に、中間体1Cのエタノール溶液および塩化水素(0.45mL)を窒素下で加えた。反応液を水素下(40psi)に置いた。1.5時間後、反応は半分終わり、追加の酸化白金(200mg)を加え、反応液を水素下(40psi)で2時間攪拌した。触媒をセライト(登録商標)で濾過し、エタノールで洗浄した。濾液をジエチルアミンで中和した。溶媒を蒸発させ、クルードの残渣をジクロロメタンに再溶解した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、白色固形物の中間体1D(1.6g、88%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.24 (m, 15 H) 1.84 (m, 3 H) 2.37 (m, 1 H) 3.15 (m, 1 H) 3.62 (m, 2 H) 5.28 (s, 1 H) 6.53 (d, J=19.56 Hz, 2 H) 7.50 (d, J=8.56 Hz, 1 H).
中間体1E:
Figure 2010513562
キラルパック(登録商標)ADカラム(5cm×50cm、20μ)を備えた分取HPLCを用いて、ラセミ体の中間体1Dを分離した。流速50mL/分で100分間、0.1% ジエチルアミンを有する15% イソプロパノール/ヘプタンのアイソクラティック法を用いて分離を行った。第1ピークは中間体1Eである:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.20 (m, 15 H) 1.83 (s, 3 H) 2.44 (s, 1 H) 3.26 (m, 1 H) 3.64 (m, 2 H) 5.29 (s, 1 H) 6.57 (m, 2 H) 7.52 (s, 1 H).
中間体1
中間体1E(0.1g、0.27mmol)のピリジン溶液(1mL)に、0℃で、クロロギ酸メチル(57(μL、0.54mmol)を加えた。室温で2.0時間攪拌した後、反応液をHCl(1M)でpH 3〜4に酸性化した。生成物を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒が蒸発した後、粗生成物を酢酸エチル(1.5mL)に再溶解し、塩化水素(2mL、4M ジオキサン溶液)を加えた。反応液を室温で3時間攪拌した。溶媒を除去し、凍結乾燥器上に置いて、白色固形物の中間体1(0.15g)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.25 (t, J=7.09 Hz, 3 H) 1.37 (d, J=6.85 Hz, 3 H) 2.13 - 2.31 (m, 1 H) 2.31 - 2.47 (m, 2 H) 2.47 - 2.63 (m, 1 H) 3.36 - 3.56 (m, 3 H) 3.73 - 3.91 (m, 3 H) 5.43 (t, J=7.70 Hz, 1 H) 7.66 (dd, J=8.80, 2.20 Hz, 1 H) 7.97 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 8.11 (d, J=1.96 Hz, 1 H).
中間体2:(2R,3S)−メチル 2−(2−(イソプロピルスルホニル)−5−(メトキシカルボニル)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸HCl塩
Figure 2010513562
中間体2A:
Figure 2010513562
2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド(5.8g、34.2mmol)および2−チオプロパン(3.5mL、37.7mmol)のDMF溶液(20mL)に、炭酸カリウム(5.2g、37.7mmol)を加えた。反応混合物を70℃で終夜攪拌した。クルードの反応混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液および洗浄液を合わせて、濃縮した。残渣を酢酸エチルに再溶解し、水(3×)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。フラッシュカラムクロマトグラフィで精製を行って、黄色油の中間体2A(6.7g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.36 (d, J=6.60 Hz, 6 H) 3.73 - 3.93 (m, 1 H) 7.77 (d, J=9.05 Hz, 1 H) 8.36 (dd, J=9.05, 2.69 Hz, 1 H) 8.71 (d, J=2.69 Hz, 1 H) 10.20 (s, 1 H).
中間体2B:
Figure 2010513562
アミノ酪酸メチルエステル(3.95g、25.7mmol)のジクロロメタン溶液(200mL)に、トリエチルアミン(5.4mL、38.5mmol)を加え、次いで中間体2A(5.8g、25.7mmol)および4Å モレキュラ・シーブス(5.0g)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過して、モレキュラ・シーブスを除去し、溶媒を蒸発させて、トリエチルアミンHCl塩と共に、固形物の中間体2B(12.0g)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.37 (t, J=6.24 Hz, 6 H) 1.93 - 2.11 (m, 2 H) 2.45 (t, J=7.21 Hz, 2 H) 7.68 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 8.21 (dd, J=8.80, 2.69 Hz, 1 H) 8.61 (d, J=2.69 Hz, 1 H) 8.79 (d, J=1.47 Hz, 1 H).
中間体2C:
Figure 2010513562
中間体2B(12.0g、28.2mmol)およびトリエチルアミン(7.86mL、56.4mmol)のジクロロメタン溶液に、−10℃で、アルゴン下で塩化チタン(113mL、1M ジクロロメタン溶液)を滴下して加えた。反応液を室温で4時間攪拌し、次いで飽和炭酸カリウムでクエンチした。セライト(登録商標)を通して混合物を濾過し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機抽出物を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させて、クルードのピロリジン中間体2C(7.3g)を得た。
中間体2D:
Figure 2010513562
および中間体2E:
Figure 2010513562
クルードの中間体2C(7.3g、22.5mmol)のメタノール溶液(100mL)に、トリエチルアミン(6.3mL、45mmol)を加え、次いで二炭酸ジ−tert−ブチル(5.9g、27mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。溶媒を除去し、クルードの残渣を酢酸エチルに再溶解した。溶液を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、クルードの残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色半固形物の中間体2Dおよび中間体2E(4.3g)を得た。1H NMR分析によって、おおよそ2:1のシス:トランス比が示された。EtOAc/ヘキサン(1:3)を用いたトリチュレーションを繰り返す(3×)ことによって、中間体2Dおよび中間体2Eを純度95%で分離した。集めた固形物が中間体2Dであり、濾液が中間体2Eであることを確認した。
中間体2D: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 100℃) δ ppm 1.24 (s, 9 H) 1.33 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 2.08 - 2.19 (m, 2 H) 2.92 (ddd, J=7.28, 3.85, 3.71 Hz, 1 H) 3.50 - 3.61 (m, 1 H) 3.67 - 3.73 (m, 4 H) 3.73 - 3.82 (m, 1 H) 5.35 (d, J=3.30 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.85 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 8.07 (dd, J=8.52, 2.47 Hz, 1 H).
中間体2E: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 100℃) δ ppm 1.19 (s, 9 H) 1.34 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.39 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 2.17 (q, J=6.96 Hz, 2 H) 3.17 - 3.24 (s, 3 H) 3.56 - 3.67 (m, 2 H) 3.69 - 3.77 (m, 1 H) 3.77 - 3.83 (m, 1 H) 5.45 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.81 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.98 - 8.05 (m, 1 H).
中間体2F:
Figure 2010513562
中間体2E(5.5g、13mmol)のCH2Cl2溶液(100mL)に、NaHCO3(3.28g、39mmol)およびMCPBA(純度75%、7.4g、32mmol)を加えた。混合物を室温で4.0時間攪拌した。それを飽和NaHCO3でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、グラジエントのCH2Cl2のヘキサン溶液を用いて溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、中間体2F(5.7g、収率95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 1.18 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.27 (s, 9 H) 1.35 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 2.18 (dd, J=17.86, 6.87 Hz, 2 H) 3.17 (s, 3 H) 3.61 - 3.72 (m, 3 H) 3.83 (m, 1 H) 5.82 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 8.06 (s, 1 H) 8.13 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.23 - 8.31 (m, 1 H).
中間体2G:
Figure 2010513562
10% パラジウム炭素(1.3g)に、中間体2F(5.7g)のメタノール(150mL)およびTHF(50mL)溶液を窒素流下で加えた。容器に窒素ガス(3×)を流して脱気し、水素ガスを含む風船を導入した。反応液を室温で4.0時間攪拌した。セライト(登録商標)を通して触媒を濾過し、メタノールで数回洗浄した。濾液および洗浄液を合わせたものを蒸発させ、乾燥して、中間体2G(5.5g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 1.10 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.21 - 1.30 (m, 12 H) 2.01 - 2.13 (m, 2 H) 3.20(s, 3 H) 3.29 - 3.40 (m, 1 H) 3.44 - 3.53 (m, 1 H) 3.65 (ddd, J=10.17, 7.97, 5.50 Hz, 1 H) 3.70 - 3.78 (m, 1 H) 5.64 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.46 - 6.55 (m, 2 H) 7.41 (d, J=7.70 Hz, 1 H).
中間体2H:
Figure 2010513562
キラルパック(登録商標)ADカラムを備えた半分取(semi-preparative HPLC)HPLCを用いて、cis異性体の中間体2Gのエナンチオマーを分離した。流速15mL/分で30分間、0.1% ジエチルアミンを有する15% イソプロパノール/ヘプタンのアイソクラティック法を用いて分離を行った。第1ピークは中間体2Hに対応する:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.06 - 1.53 (m, 15 H) 1.96 - 2.26 (m, 3 H) 3.19 - 3.31 (m, 3 H) 3.52 - 4.01 (m, 3 H) 5.69 (d, J=8.07 Hz, 1 H) 6.41 - 6.67 (m, 2 H) 7.66 (d, J=8.31 Hz, 1 H).
中間体2
中間体2H(0.09g、0.21mmol)のピリジン溶液(1mL)に、0℃で、クロロギ酸メチル(32μL、0.42mmol)を加えた。室温で2.0時間攪拌した後、反応液をHCl(1M)でpH 3〜4に酸性化した。生成物を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒が蒸発した後、粗生成物を酢酸エチル(1.5mL)に再溶解し、塩化水素(2mL、4M ジオキサン溶液)を加えた。反応液を室温で3時間攪拌した。溶媒を除去し、凍結乾燥器上に置いて、固形物の中間体2I(0.11g)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.22 - 1.40 (m, 6 H) 2.43 - 2.60 (m, 1 H) 2.62 - 2.80 (m, 1 H) 3.42 (s, 3 H) 3.45 - 3.65 (m, 2 H) 3.67 - 3.77 (m, 1 H) 3.78 (s, 3 H) 3.83 - 3.96 (m, 1 H) 5.84 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 7.55 - 7.67 (m, 1 H) 7.81 - 7.90 (m, 1 H) 7.94 (d, J=8.80 Hz, 1 H).
中間体3:(2R,3R)−2−(2−(エチルスルホニル)−5−(メトキシカルボニルアミノ)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩
中間体4:(2R,3S)−2−(2−(エチルスルホニル)−5−(メトキシカルボニルアミノ)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩
Figure 2010513562
中間体3A:
Figure 2010513562
2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド(25g、148mmol)およびエチルチオール(15.1mL、203mmol)のDMF溶液(100mL)に、炭酸カリウム(35.8g、260mmol)を加えた。反応混合物を60℃で8.0時間攪拌した。室温に冷却した後、冷水(200mL)を加え、室温で15分間攪拌した。沈殿を濾過で集め、水で洗浄した。乾燥した後、黄色固形物として、中間体3A(25g)を得た。濾液をEtOAcで抽出し、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を蒸発させた後、クルードをEtOAc/ヘキサン(1:3)でトリチュレートして、2回目(second crop)の中間体3A(3g、全収率90%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.44 (t, J=7.47 Hz, 3 H) 3.08 (q, J=7.47 Hz, 2 H) 7.46 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.30 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.25 (s, 1 H).
中間体3B:
Figure 2010513562
アミノ酪酸エチルエステル(3.92g、23.4mmol)のジクロロメタン溶液(100mL)に、トリエチルアミン(4.5mL、32.2mmol)を加え、次いで中間体3A(4.94g、23.4mmol)および4Å モレキュラ・シーブス(3.0g)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌し、濾過して、モレキュラ・シーブスを除去した。溶媒を蒸発させて、トリエチルアミンHCl塩と共に固形物の中間体3Bを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.10 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.86 - 1.95 (m, 2 H) 2.29 (t, J=7.47 Hz, 2 H) 2.92 (q, J=7.47 Hz, 2 H) 3.56 (t, J=6.15 Hz, 2 H) 3.98 (q, J=7.32 Hz, 2 H) 7.99 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.47 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 8.51 (s, 1 H).
中間体3C:
Figure 2010513562
および中間体3D:
Figure 2010513562
中間体3B(23.4mmol)のCH2Cl2溶液(200mL)に、−15℃で、Et3N(5.7mL、41mmol)を加え、続いてTiCl4(1.0M CH2Cl2溶液、41mL、41mmol)を加えた。混合物を−15℃から室温まで3.0時間かけて攪拌し、次いでそれを0℃で飽和K2CO3(200mL)を用いてクエンチし、室温で1.0時間攪拌した。湿ったセライト(登録商標)のパッドを通して混合物を濾過し、CH2Cl2(3×60mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。少量の乾燥した有機層を濃縮して、クルードの2−(2−(エチルチオ)−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチルを得た:1H NMRによって、約1:1の比でシスおよびトランス異性体の混合物が示された,LC-MS 325 (M + H)。上記の2−(2−(エチルチオ)−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチルのTHF溶液(100mL)に、Et3N(3.3mL)および二炭酸ジ−tert−ブチル(1.0M THF溶液、24mL、24mmol)を加えた。混合物を室温で3.0時間攪拌し、次いでそれをHCl(0.5N、50mL)でクエンチした。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。最初に粗生成物をEtOAcでトリチュレートし、沈殿を濾過で集め、EtOAcで洗浄して、トランス中間体3C(1.7g)を得た。濾液を濃縮し、グラジエントのEtOAcのヘキサン溶液を用いたフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィでさらに精製して、主としてcis異性体の中間体3Dを得た(1H NMRによって、30% トランス異性体の存在が示された)。このシス異性体に、EtOAc/ヘキサン(1:3)の混合物を加え、沈殿を集め、同じEtOAc/ヘキサン(1:3)の混合物で洗浄して、2回目のトランス中間体3C(0.8g、全2.5g、収率25%)を得た。濾液を濃縮して、濃縮したcis異性体の中間体3D(3.0g、純度 >92%、収率30%)を得た。
中間体3C:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 90 ℃) δ ppm 1.20 および 1.23 (m, 12 H) 1.33 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 2.08 - 2.19 (m, 2 H) 2.90 (br s, 1 H) 3.15 (q, J=7.15 Hz, 2 H) 3.48 - 3.58 (m, 1 H) 3.70 (m, 1 H) 4.10 - 4.19 (m, 2 H) 5.31 (br s, 1 H) 7.58 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.84 (s, 1 H) 8.02 - 8.09 (m, 1 H). LC-MS 425 (M + H).
中間体3D:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 90 ℃) δ ppm 0.86 (t, J=6.87 Hz, 3 H) 1.18 (s, 9 H) 1.34 (t, J=7.15 Hz, 3 H) 2.12 - 2.22 (m, 2 H) 3.09 - 3.17 (m, 2 H) 3.56 - 3.67 (m, 3 H) 3.69 - 3.83 (m, 2 H) 5.43 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.50 - 7.58 (m, 1 H) 7.81 (s, 1 H) 8.03 (d, J=8.79 Hz, 1 H); LC-MS 425 (M + H).
中間体3E:
Figure 2010513562
中間体3C(2.15g、5.06mmol)のCH2Cl2溶液(100mL)に、NaHCO3(1.28g、15.2mmol)およびMCPBA(純度75%、2.9g、12.6mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。それを飽和NaHCO3でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、グラジエントのEtOAcのCH2Cl2溶液で溶離するフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、中間体3E(2.1g、収率95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 1.16 - 1.25 (m, 6 H) 1.30 (s, 9 H) 2.07 (m, 1 H) 2.27 (m, 1 H) 2.97 (br s, 2 H) 3.45 (m, 3 H) 3.74 - 3.82 (m, 1 H) 4.14 (q, J=7.15 Hz, 2 H) 5.80 (s, 1 H) 8.09 (s, 1 H) 8.19 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.32 (d, J=8.80 Hz, 1 H); LC-MS 401 (M - tert-Bu).
中間体3F:
Figure 2010513562
中間体3D(2.74g、6.45mmol)のCH2Cl2溶液(100mL)に、NaHCO3(1.63g、19.2mmol)およびMCPBA(純度75%、3.7g、16.1mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。それを飽和NaHCO3でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、グラジエントのEtOAcのCH2Cl2溶液で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、中間体3F(2.1g、収率95%)を得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 0.82 (t, J=7.15 Hz, 3 H) 1.19 - 1.27 (m, 12 H) 2.13 - 2.23 (m, 2 H) 3.39 - 3.49 (m, 2 H) 3.62 - 3.73 (m, 4 H) 3.79 - 3.87 (m, 1 H) 5.86 (d, J=9.34 Hz, 1 H) 8.07 (s, 1 H) 8.15 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=8.79 Hz, 1 H); LC-MS 401 (M - tert-Bu).
中間体3G:
Figure 2010513562
中間体3E(2.2g)のメタノール(50mL)およびTHF(30mL)溶液に、10% Pd/C(700mg)を加えた。混合物を水素風船で6.0時間水素化した。Pd/Cを濾過によって除去し、濾液を濃縮して、中間体3G(2.1g、収率95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 1.13 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 1.16 - 1.23 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 1.31 (s, 9 H) 1.93 - 2.01 (m, 1 H) 2.17 (m,1 H) 2.78 (br s, 1 H) 3.14 (br s, 2 H) 3.38 - 3.47 (m, 1 H) 3.66 (t, J=8.52 Hz, 1 H) 4.10 (q, J=7.42 Hz, 2 H) 5.60 (s, 1 H) 5.83 (br s, 1 H) 6.51 - 6.58 (m, 2 H) 7.49 (d, J=9.34 Hz, 1 H); LC-MS 427 (M + H).
中間体3H:
Figure 2010513562
中間体3F(2.2g)のメタノール(50mL)およびTHF(30mL)溶液に、10% Pd/C(580mg)を加えた。混合物を水素風船で6.0時間水素化した。Pd/Cを濾過によって除去し、濾液を濃縮して、中間体3H(2.1g、収率95%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100 ℃) δ ppm 0.88 (t, J=6.87 Hz, 3 H) 1.16 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 1.26 (s, 9 H) 2.07 - 2.13 (m, 2 H) 3.13 - 3.21 (m, 2 H) 3.49 (br s, 1 H) 3.63 - 3.75 (m, 4 H) 5.69 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 6.50 - 6.55 (m, 2 H) 7.44 (d, J=8.79 Hz, 1 H); LC-MS 427 (M + H).
中間体3I:
Figure 2010513562
および中間体3J:
Figure 2010513562
キラルパック(登録商標)ADカラム(5cm×50cm、20μ)を備えた分取HPLCを用いて、中間体3Iおよび中間体3Jを中間体3Gから分離した。流速50mL/分で、0.1% ジエチルアミンを有する5% MeOH−EtOH/ヘプタンのアイソクラティック法を用いて分離を行った。あるいは、キラルパック(登録商標)ADカラム(25cm×3cm、10μ)を備えたバーガー(Berger) SFCによって異性体を分離した。35℃で、流速65mL/分で、CO2/MeOH/DEA:90/10/0.1のアイソクラティック法を用いて分離を行った。
第1ピークは中間体3Iである:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.15 - 1.34 (m, 12 H) 1.46 (s, 3 H) 1.96 - 2.11 (m, 1 H) 2.18 - 2.43 (m, 1 H) 2.80 - 3.00 (m, 1 H) 3.07 - 3.23 (m, 1 H) 3.24 - 3.34 (m, 1 H) 3.40 - 3.59 (m, 1 H) 3.77 (t, J=9.73 Hz, 1 H) 4.06 - 4.26 (m, 2 H) 5.61 (d, J=20.97 Hz, 1 H) 6.52 - 6.69 (m, 2 H) 7.53 - 7.66 (m, 1 H). LC-MS 327 (M - Boc).
第2ピークは中間体3Jである:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.14 - 1.33 (m, 12 H) 1.45 (s, 3 H) 1.97 - 2.08 (m, 1 H) 2.15 - 2.41 (m, 1 H) 2.78 - 3.00 (m, 1 H) 3.08 - 3.22 (m, 1 H) 3.22 - 3.29 (m, 1 H) 3.38 - 3.58 (m, 1 H) 3.70 - 3.83 (m, 1 H) 4.18 (q, J=6.74 Hz, 2 H) 5.60 (d, J=21.22 Hz, 1 H) 6.51 - 6.68 (m, 2 H) 7.58 (dd, J=8.46, 5.43 Hz, 1 H). LC-MS 327 (M - Boc).
中間体3K:
Figure 2010513562
および中間体3L:
Figure 2010513562
キラルパック(登録商標)ADカラム(5cm×50cm、20μ)を備えた分取HPLCを用いて、中間体3Kおよび中間体3Lを中間体3Hから分離した。流速50mL/分で、0.1% ジエチルアミンを有する10% MeOH−EtOH/ヘプタンのアイソクラティック法を用いて分離を行った。
第1ピークは中間体3Kである:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.89 (t, J=7.07 Hz, 3 H) 1.04 - 1.58 (m, 12 H) 2.04 - 2.13 (m, 1 H) 2.15 - 2.31 (m, 1 H) 3.13 - 3.29 (m, 2 H) 3.57 - 3.69 (m, 2 H) 3.69 - 3.80 (m, 2 H) 3.82 - 3.98 (m, 1 H) 5.70 (d, J=8.08 Hz, 1 H) 6.48 - 6.70 (m, 2 H) 7.55 (d, J=8.59 Hz, 1 H). LC-MS 327 (M - Boc).
第2ピークは中間体3Lである:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.89 (t, J=7.20 Hz, 3 H) 1.07 - 1.56 (m, 12 H) 1.96 - 2.14 (m, 1 H) 2.22 (d, J=11.12 Hz, 1 H) 3.17 - 3.28 (m, 2 H) 3.58 - 3.70 (m, 2 H) 3.69 - 3.81 (m, 2 H) 3.81 - 3.94 (m, 1 H) 5.70 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 6.48 - 6.68 (m, 2 H) 7.55 (d, J=8.59 Hz, 1 H). LC-MS 327 (M - Boc).
中間体3Iおよびクロロギ酸メチルを用いて、中間体1の方法に類似する方法で中間体3を製造した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.17 - 1.33 (m, 6 H) 2.33 - 2.50 (m, 1 H) 2.63 - 2.79 (m, 1 H) 3.35 - 3.45 (m, 2 H) 3.46 - 3.61 (m, 2 H) 3.75 - 3.89 (m, 4 H) 4.10 - 4.27 (m, 2 H) 5.74 (dd, J=8.84, 1.52 Hz, 1 H) 7.64 - 7.74 (m, 1 H) 7.95 - 8.04 (m, 1 H) 8.09 (d, J=1.77 Hz, 1 H), LC-MS 385 (M + H).
中間体3Kおよびクロロギ酸メチルを用いて、中間体1の方法に類似する方法で中間体4を製造した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.89 (t, J=7.20 Hz, 3 H) 1.25 - 1.33 (m, 3 H) 2.45 - 2.60 (m, 1 H) 2.63 - 2.79 (m, 1 H) 3.31 - 3.41 (m, 2 H) 3.50 - 3.62 (m, 1 H) 3.67 - 3.75 (m, 1 H) 3.79 (s, 3 H) 3.83 - 3.96 (m, 3 H) 5.89 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 7.57 (dd, J=8.84, 2.02 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.96 - 8.02 (m, 1 H), LC-MS 385 (M + H).
中間体5:6−アミノキナゾリン−4(3H)−オン
Figure 2010513562
中間体5A:
Figure 2010513562
2mL マイクロ波バイアルに、ホルムアミド(1.5mL、37.8mmol)および5−ニトロアントラニル酸(917mg、5.04mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。混合物をマイクロ波下60分間150℃で加熱した。混合物をEtOAc(1L)で希釈し、NaHCO3(飽和200mL)および食塩水(200mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濃縮して、中間体5A(760mg、収率79%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d ppm 7.85 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.31 (s, 1 H) 8.54 (dd, J=9.23, 2.64 Hz, 1 H) 8.79 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 12.77 (s, 1 H).
中間体5
1L フラスコに、中間体5A(1g、5.23mmol)のMeOH溶液(500mL)を加えて、黄色懸濁液を得た。10% Pd/C(0.056g、0.523mmol)を加えた。混合物を水素風船下室温で4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、黄色固形物(0.84g、100%)に濃縮した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 5.60 (s, 2 H) 7.05 (dd, J=8.80, 2.75 Hz, 1 H) 7.16 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.36 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.74 (s, 1 H) 11.80 (s, 1 H).
中間体6:6−アミノイソインドリン−1−オン
Figure 2010513562
中間体6A:
Figure 2010513562
2−シアノ安息香酸メチル(9.2g、57mmol)およびラネーNi(〜1g)のMeOH溶液(200mL)をH2下(60psi)で16時間攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応混合物を濾過し、減圧濃縮して、白色固形物として、中間体6A(7.5g、収率99%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 4.53 (s, 2 H) 7.46 - 7.53 (m, J=7.42, 7.42 Hz, 1 H) 7.55 - 7.66 (m, 2 H) 7.78 (d, J=7.70 Hz, 1 H).
中間体6B:
Figure 2010513562
硝酸カリウム(1.215g、12.02mmol)を、中間体6A(1.6g、12.02mmol)の硫酸溶液(24mL)に、0℃で10分かけて、何回かに分けて加えた。反応混合物を周囲温度で3時間まで攪拌した。反応混合物を氷の上に注ぎ、生じた沈殿を水で洗浄し、減圧乾燥して、ベージュ色の固形物として、中間体6B(1.85g、10.38mmol、収率86%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.53 (s, 2 H) 7.86 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 8.33 (s, 1 H) 8.45 (dd, J=8.24, 2.20 Hz, 1 H) 8.97 (s, 1 H). MS (ESI) m/z 179.0 (M+H)+.
中間体6
中間体6B(1.6g、8.98mmol)およびPd/C(0.18g)のMeOH懸濁溶液(100mL)をH2下(1atm)で4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOHで洗浄した。濾液を合わせて、減圧濃縮した。クルードの固形物をMeOH(10mL)でトリチュレートし、減圧乾燥して、ベージュ色の固形物として、中間体6(800mg、5.40mmol、収率60.1%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.15 (s, 2 H) 5.26 (s, 2 H) 6.77 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H) 6.80 (s, 1 H) 7.16 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.29 (s, 1 H). MS (ESI) m/z 149.2 (M+H)+.
中間体7:7−アミノイソキノリン−1(2H)−オン
Figure 2010513562
中間体7A:
Figure 2010513562
2−メチル−5−ニトロ安息香酸(2.69g、14.85mmol)のCH2Cl2溶液(40mL)に、塩化チオニル(5.42mL、74.2mmol)およびDMF(0.5mL)を加えた。混合物を80℃(油浴)で3.5時間攪拌した。それを室温に冷却した後、溶媒を除去し、残渣をトルエンと共沸させた。クルードの固形物の塩化アシルを、20分間減圧乾燥した。次いでそれをCH2Cl2(20mL)およびMeOH(10mL)に溶解し、室温で30分間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をEtOAc/ヘキサンに希釈し、飽和NaHCO3、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒が蒸発した後、白色固形物として、中間体7A(2.8g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.70 (s, 3 H) 3.93 (s, 3 H) 7.42 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 8.22 (dd, J=8.57, 2.42 Hz, 1 H) 8.76 (d, J=2.20 Hz, 1 H).
それを精製せずに次のステップに用いた。
中間体7B:
Figure 2010513562
中間体7A(2.38g、12.19mmol)および1−tert−ブトキシ−N,N,N’,N’−テトラメチルメタンジアミン(5.79mL、28.0mmol)の混合物を、115℃(溶媒なし)で3.5時間加熱した。混合物を室温に冷却した後、それをヘキサン/EtOAc(6:1)でトリチュレートした。室温で終夜静置した後、沈殿を濾過で集めて、固形物の中間体7B(2.73g、収率90%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.99 (s, 6 H) 3.89 (s, 3 H) 6.39 (d, J=13.18 Hz, 1 H) 7.17 (d, J=13.62 Hz, 1 H) 7.43 (d, J=9.23 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=9.23, 2.64 Hz, 1 H) 8.70 (d, J=2.64 Hz, 1 H).
中間体7C:
Figure 2010513562
中間体7B(3.0g、11.99mmol)のトルエン溶液(18mL)に、(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(2.476mL、16.48mmol)を加えた。混合物を125℃(油浴)で3.5時間攪拌した。色が深紅色から黄色に変化した。混合物を室温に冷却した後、それをEtOAc/ヘキサン(1:2)でトリチュレートし、終夜静置しておいた。黄色沈殿を濾過で集めて、中間体7C(3.92g、収率96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.79 (s, 3 H) 3.84 (s, 3 H) 5.13 (s, 2 H) 6.47 - 6.51 (m, 3 H) 7.39 - 7.48 (m, 2 H) 7.58 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.37 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 9.29 (d, J=2.64 Hz, 1 H).
中間体7D:
Figure 2010513562
中間体7C(1.2g、3.53mmol)のTFA溶液(20.0mL)を85℃で2.5時間攪拌した。混合物を室温に冷却した後、TFAを減圧留去した。クルードを一度メタノールでチェイス(chase)し、高真空下で乾燥して、濃い紫色の固形物を得た。固形物をEtOAcでさらにトリチュレートし、濾過で集めて、TFA溶媒和物として、中間体7D(1.0g、100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.72 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 7.42 - 7.48 (m, 1 H) 7.90 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.43 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.88 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 11.77 (s, 1 H).
中間体7
中間体7D(710mg、3.73mmol)に、テトラヒドロフラン(160mL、25ppm BHTで安定化)および水(0.95mL)を加えた。溶液を超音波処理して、完全な溶解に近づけ、10% Pd/C(290mg)を加えた。次いでこの溶液を、水素風船で50分間水素化した。Pd/Cを濾過によって除去し、濾液を濃縮して、わずかに黄色の固形物中間体7(570mg、収率95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 5.47 (s, 2 H) 6.32 (d, J=7.15 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=4.95 Hz, 1 H) 6.95 (dd, J=8.52, 2.47 Hz, 1 H) 7.27 - 7.32 (m, 2 H) 10.81 (s, 1 H); LC-MS 161 (M + H).
一般的なカップリング法
実施例に記載された最終的な化合物の大部分を、以下の一般的なカップリングスキームに従って製造した:
Figure 2010513562
中間体の酸(1当量、実施例に与えられる製造)、アミン(1.2〜1.75当量、実施例に与えられる製造)、EDCI(1.5〜2.5当量)、HOAT(0.4〜1.0当量)、DIEA(0〜5当量)のCH2Cl2(0.01M)またはCH2Cl2/DMF(0.03M、10:1)混合溶液を、終夜まで室温で4時間攪拌した。反応生成物を濃縮し、分取HPLC(MeOH/H2O/TFAまたはCH3CN/H2O/TFA)によって精製して、目的のアミドを得た。用いられるアミンが鏡像異性的に純粋である場合、該カップリングによって2つのジアステレオ異性体の混合物が得られ、それを分取HPLCによってキラルに純粋な画分に分離した。ジアステレオマーが得られた実施例の各々の場合において、より効果的なFVIIa阻害剤を最初に記載する。いくつかの場合において、活性の低いジアステレオマーは実際にFVIIaに対して不活性であり、分光学的データの比較を通して、より活性なジアステレオマーの正確な同定を可能とすることが含まれる。
実施例1:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
1A:
Figure 2010513562
中間体6(300mg、2.0mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(370mg、2.0mmol)およびグリオキシル酸一水和物(224mg、2.4mmol)のアセトニトリル/DMF溶液(4mL、4:1)をマイクロ波中10分間100℃で加熱した。反応混合物を減圧濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(0%〜20% MeOHのCH2Cl2溶液)で精製して、黄色固形物として、化合物1A(600mg、87%)を得た。
MS (ESI) m/z 343.2 (M+H)+.
実施例1
一般的なカップリング条件を用いて化合物1A(64mg、0.19mmol)および中間体1を反応させて、実施例1(24mg)およびそのジアステレオマー(28mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.15 (d, J=6.57 Hz, 3 H) 1.40 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 1.65 - 1.75 (m, 1 H) 2.01 - 2.15 (m, 2 H) 2.83 - 2.90 (m, 1 H) 3.66 (s, 3 H) 3.70 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.90 - 3.99 (m, 1 H) 4.14 (d, J=10.11 Hz, 1 H) 5.35 (s, 1 H) 5.61 - 5.71 (m, J=8.21, 4.93 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 6.88 - 6.92 (m, 1 H) 6.93 - 6.97 (m, 1 H) 6.98 - 7.06 (m, 3 H) 7.23 (dd, J=8.72, 2.15 Hz, 1 H) 7.30 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 9.35 (s, 1 H). MS (ESI) m/z 651.4 (M+H)+.
実施例2:(2R,3S)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)−2−(2−(イソプロピルスルホニル)−5−(メトキシカルボニルアミノ)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸メチル
Figure 2010513562
一般的なカップリング条件を用いて化合物1A(100mg、0.29mg)および中間体2を反応させて、実施例2(50mg)およびそのジアステレオマー(30mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.15 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 1.39 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.17 - 2.47 (m, 2 H) 2.84 - 2.91 (m, 1 H) 3.67 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.74 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.84 - 3.90 (m, 3 H) 4.30 (s, 2 H) 5.35 (s, 1 H) 5.97 (d, J=2.27 Hz, 1 H) 6.86 - 6.91 (m, 2 H) 6.95 - 6.99 (m, 2 H) 7.08 (dd, J=5.94, 1.89 Hz, 2 H) 7.25 (dd, J=8.72, 2.15 Hz, 1 H) 7.30 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 9.41 (s, 1 H). MS (ESI) m/z 709.3 (M+H)+.
実施例3:(2R,3S)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)−2−(2−(イソプロピルスルホニル)−5−(メトキシカルボニルアミノ)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2010513562
LiOH(1.0M、1mL)を、実施例2(30mg、0.043mmol)のTHF溶液(2mL)に加え、生じた混合物を周囲温度で3時間攪拌した。HCl(0.25mL、4.0M ジオキサン溶液)を加え、反応混合物を減圧濃縮し、分取HPLCで精製して、白色固形物として、実施例3(16mg、55%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.17 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.41 (d, J=7.15 Hz, 3 H) 2.20 - 2.50 (m, 3 H) 2.85 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 3.66 (s, 3 H) 3.68 (s, 3 H) 3.82 - 3.83 (m, 3 H) 3.84 - 3.96 (m, 3 H) 3.96 - 4.10 (m, 1 H) 4.33 (s, 2 H) 5.38 (s, 1 H) 6.04 (s, 1 H) 6.84 - 6.97 (m, 3 H) 7.03 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H) 7.10 - 7.21 (m, 2 H) 7.24 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.35 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 9.47 (s, 1 H). MS (ESI) m/z 695.65 (M+H)+.
実施例4:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
4A:
Figure 2010513562
反応の内部温度を10℃未満に維持しながら、クロロギ酸エチル(20.8g、0.192mol)を、フェネチルアミン(15.5g、0.128mol)およびトリエチルアミン(180mL)のジエチルエーテル溶液(500mL)に滴下して加えた。反応混合物を周囲温度でさらに2時間攪拌し、次いで濾過した。濾液を減圧濃縮し、生じた油をフラッシュクロマトグラフィ(0〜100% EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、化合物4A(23.1g、94%)を得た。
MS (ESI) m/z 193.4 (M+H)+.
4B:
Figure 2010513562
化合物4A(4g、0.02mol)を、五酸化リン(5g)およびオキシ塩化リン(25mL)の混合物中で2時間還流した。反応混合物を油に減圧濃縮し、ウェットアイス(wet ice)で注意してクエンチし、続いて炭酸水素ナトリウムで中和し、ジエチルエーテルで抽出した。有機物を合わせて、水(2×50mL)、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(0〜100% EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、化合物4B(1.1g、38%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.97 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.44 - 3.53 (t, J=6.52 Hz, 2 H) 7.26 - 7.30 (m, J=7.91 Hz, 1 H) 7.31 - 7.38 (m, 1 H) 7.43 - 7.52 (m, 1 H) 7.92 (dd, J=7.69, 1.10 Hz, 1 H)
4C:
Figure 2010513562
化合物4B(1.1g、7.48mmol)を、0℃で攪拌しながら、硫酸(1mL)および発煙硝酸(5mL)の混合物に何回かに分けて加えた。反応液を周囲温度に加温し、2.5時間攪拌し、次いで氷の上に注いだ。沈殿を濾過で集め、減圧乾燥して、白色固形物として、770mgの化合物4C(770mg、収率55%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.81 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.42 (t J=6.52 Hz, 2 H) 6.84 (dd, J=8.13, 2.42 Hz, 1 H) 7.02 (d, J=7.91 Hz, 1 H) 7.26 (d, J=2.64 Hz, 1 H).
4D:
Figure 2010513562
化合物4C(700mg、3.6mmol)を、H2下(60psi)で1時間、10% Pd/C(触媒)と共にMeOH(25mL)中で攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、減圧濃縮して、化合物4D(500mg、収率86%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.81 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.42 (t, J=6.55 Hz, 2 H) 6.84 (dd, J=8.13, 2.42 Hz, 26 H) 7.02 (d, J=7.91 Hz, 1 H) 7.26 (d, J=2.64 Hz, 1 H).
4E:
Figure 2010513562
製造1Aに用いられる方法に類似する方法を用いて、化合物4D(162mg、1.0mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸一水和物と反応させて、化合物4E(290mg、80%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.80 (t, J=6.81 Hz, 2 H) 3.40 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.80 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 5.02 (s, 1 H) 6.80 (dd, J=8.35, 2.64 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.07 (dd, J=8.35, 1.76 Hz, 1 H) 7.13 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.20 (d, J=2.20 Hz, 1 H).
実施例4
一般的なカップリング条件を用いて、化合物4E(40mg、0.11mmol)および中間体1を反応させて、実施例4(12mg)およびそのジアステレオマー(11mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.17 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.42 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.59 - 2.59 (m, 3 H) 2.87 (t, 2 H) 3.44 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.65 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.86 - 4.14 (m, 2 H) 5.40 (s, 1 H) 5.62 - 5.70 (m, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H) 6.79 - 6.85 (m, 1 H) 6.88 - 6.91 (m, 2 H) 6.97 (dd, J=8.13, 2.42 Hz, 1 H) 7.06 - 7.11 (m, 1 H) 7.14 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.23 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.42 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H). MS (ESI) m/z 665.7 (M+H)+.
実施例5:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
5A:
Figure 2010513562
製造1Aに用いられる方法に類似する方法を用いて、中間体7(200mg、1.25mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸一水和物と反応させて、化合物5A(75mg、17%)を得た。
MS (ESI) m/z 355.3 (M+H)+.
実施例5
一般的なカップリング条件を用いて、化合物5A(75mg、0.2mmol)および中間体1を反応させて、実施例5(18mg)およびそのジアステレオマー(14mg)を得た。
MS (ESI) m/z 663.5 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.13 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.38 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.63 - 1.78 (m, 1 H) 2.02 - 2.15 (m, 2 H) 2.44 - 2.58 (m, 1 H) 3.66 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.85 - 4.02 (m, 2 H) 4.12 - 4.25 (m, 1 H) 5.41 (s, 1 H) 5.63 - 5.74 (m, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H) 6.56 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 6.87 - 6.92 (m, 2 H) 6.93 - 7.00 (m, 2 H) 7.02 - 7.07 (m, 1 H) 7.17 - 7.28 (m, 2 H) 7.40 - 7.47 (m, 2 H) 7.73 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H) 9.37 (s, 1 H).
実施例6:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−フルオロ−1−オキソイソインドリン−4−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
6A:
Figure 2010513562
50mL 丸底フラスコ中、6−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸(5g、22.8mmol)および硫酸(15mL)を0℃に冷却し、次いで発煙硝酸(2mL、22.83mmol、90%)を10分かけて滴下して加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。反応液を氷の上に注ぎ、固形物を濾過によって単離した。クルードの固形物をSiO2(0〜100% EtOAcで溶離)で精製して、位置異性体 2−ブロモ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸および6−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸の1:1 混合物として、化合物6A(3.7g、収率63%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.48 (dd, J=9.23, 7.47 Hz, 1 H) 8.16 (dd, J=7.91, 2.64 Hz, 1 H) 8.26 (dd, J=9.23, 4.39 Hz, 1 H) 8.35 - 8.40 (m, 1 H).
6B:
Figure 2010513562
および6C:
Figure 2010513562
化合物6Aを、塩化チオニル(15mL)中で1時間還流し、油に濃縮した。MeOH(40mL)を残渣にゆっくりと加え、混合物を1時間還流した。反応液を乾燥するまで濃縮した。生じたクルードの残渣を、Fe粉末(638mg、11.4mmol)と共に酢酸(20mL)中、4時間90℃で加熱した。室温に冷却して、反応液をEtOAc(100mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して、生じた混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×100mL)で洗浄した。濾液を合わせて、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、油に濃縮した。クルードの油を分取HPLC(preparatory HPLC)で精製した。Cu(I)CN(3.45g、38.5mmol)を生成物のDMF溶液(25mL)に加え、生じた混合物をアルゴン下15分間160℃で加熱した。反応液を室温に冷却し、50/50混合物 NH4OH/H2O(50mL)でクエンチし、5分攪拌し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×50mL)で洗浄し、濾液を合わせて、水(3×100mL)、食塩水で抽出し、MgSO4で乾燥した。濾液を油に濃縮した。生成物をEtOH/ヘキサンから再結晶し、分取HPLCでさらに精製して、固形物として、化合物6B(1.2g、6.11mmol)および化合物6C(670mg、3.45mmol)を得た。
MS (ESI) m/z 195.19 (M+H).
6D:
Figure 2010513562
化合物6B(450mg、2.31mmol)を、MeOH(30mL)および水(10mL)の中に溶解し、水素下(60psi)で18時間、触媒量のラネーNiと共に攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、油に濃縮し、次いで分取HPLCで精製して、油として、明確に(explicitly)化合物6D(300mg、1.8mmol、収率78%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 4.44 (s, 2 H) 7.25 (t, J=8.79 Hz, 1 H) 7.29 - 7.36 (m, 1 H), MS (ESI) M/Z 167.2 (M+H).
6E:
Figure 2010513562
化合物6D(300mg、1.806mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(361mg、1.986mmol)および一水和物グリオキシル酸(147mg、1.986mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)で希釈した。反応液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。

反応液を油に濃縮し、逆相分取HPLCで精製して、化合物6E(220mg、0.611mmol、収率34%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMF-d7) δ ppm 3.79 (s, 6 H) 4.60 - 4.77 (m, J=18.46 Hz, 2 H) 6.08 (s, 1 H) 6.74 - 6.82 (m, J=8.35, 3.08 Hz, 1 H) 6.95 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 6.98 - 7.06 (m, 1 H) 7.08 - 7.17 (m, 1 H) 7.22 - 7.29 (m, J=2.20 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 361.3 (M+H).
実施例6
一般的なカップリング条件を用いて、化合物6E(110mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、油として、ジアステレオマー1(25mg、0.037mmol)および実施例6(18mg、0.027mmol、全収率20%)を得た。
MS (ESI) m/z 669.4 (M+H).
実施例7:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−オキソ−3,4−ジヒドロフタラジン−6−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
7A:
Figure 2010513562
3−ヒドロキシ−6−ニトロイソベンゾフラン−1(3H)−オン(500mg、prepared as in JOC 50(21) 2140, 1985))を、ヒドラジン水和物(500μL)のイソプロパノール加熱溶液(6mL)に90℃でゆっくりと加えた。溶液を終夜80℃で加熱した。室温に冷却した後、橙色沈殿を集め、イソプロパノールで洗浄し、乾燥した。固形物(200mg)のMeOH溶液を、H2下(55psi)で7時間攪拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、濃縮して、オフホワイトの固形物として、化合物7A(118mg)を得た。
MS (ESI) m/z 162.1 (M+H)+.
7B:
Figure 2010513562
3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(62.1mg、0.341mmol)、化合物7A(55mg、0.341mmol)、およびグリオキシル酸一水和物(31.4mg、0.341mmol)を、アセトニトリル/DMF(各1mL)に溶解し、マイクロ波中10分間100℃で加熱した。反応混合物を減圧濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(0%〜20% MeOHのCH2Cl2溶液)で精製して、黄色固形物として、化合物7B(120mg、0.338mmol、収率99%)を得た。
MS (ESI) m/z 356.3 (M+H)+.
実施例7
一般的なカップリング条件を用いて、化合物7B(50mg、0.14mmol)および中間体1を反応させて、油として実施例7(10mg、0.015mmol、収率11%)を得た。
MS (ESI) M/Z 664.3 (M+H) 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.09 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.36 - 1.41 (m, 3 H) 2.40 (dd, J=12.52, 6.81 Hz, 1 H) 2.86 (d, J=2.64 Hz, 3 H) 2.99 (s, 1 H) 3.66 - 3.76 (m, 5 H) 3.77 - 3.82 (m, 5 H) 3.82 - 3.88 (m, 7 H) 5.43 - 5.47 (m, 1 H) 7.02 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.09 - 7.18 (m, 2 H) 7.29 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.45 - 7.49 (m, 1 H) 7.75 - 7.81 (m, 2 H) 8.06 - 8.12 (m, 1 H).
実施例8:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
8A:
Figure 2010513562
3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(92mg、0.503mmol)、7−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(125mg、0.503mmol)、およびグリオキシル酸一水和物(46.3mg、0.503mmol)を、DMF/アセトニトリル(各2mL)に溶解し、マイクロ波中10分間100℃で加熱した。反応混合物を減圧濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(0%〜15% MeOHのCH2Cl2溶液)で精製して、黄色油として、化合物8A(220mg、0.497mmol、収率99%)を得た。
MS (ESI) m/z 443.4 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.46 (s, 9 H) 2.66 (t, J=5.77 Hz, 2 H) 2.85 (s, 3 H) 2.98 (s, 3 H) 3.49 - 3.60 (m, 2 H) 4.33 - 4.51 (m, 2 H) 4.97 (s, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 6.51 (dd, J=8.24, 2.75 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.06 (dd, J=8.24, 2.20 Hz, 1 H) 7.11 (d, J=1.65 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H).
実施例8
一般的なカップリング条件を用いて、化合物8A(100mg、0.23mmol)および中間体1を反応させて、油として、実施例8(20mg、0.031mmol、収率14%)を得た。
MS (ESI) m/z 651.4 (M+H) 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.16 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.42 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.05 (dd, J=13.62, 7.03 Hz, 2 H) 2.69 (s, 4 H) 2.94 - 2.99 (m, 6 H) 3.42 (t, J=6.37 Hz, 2 H) 3.64 (s, 3 H) 3.67 - 3.71 (m, 3 H) 3.81 - 3.85 (m, 4 H) 3.89 - 3.97 (m, 1 H) 4.22 (s, 1 H) 6.86 - 6.96 (m, 2 H) 6.99 - 7.06 (m, 2 H) 7.20 (dd, J=8.57, 1.98 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.35 Hz, 1 H).
実施例9:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−フルオロ−3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
9A:
Figure 2010513562
50mL 丸底フラスコ中、2−ブロモ−3−フルオロ−安息香酸(5g、22.8mmol)および硫酸(15mL)を0℃で攪拌し、次いで発煙硝酸(2mL、22.83mmol、90%)を10分かけて滴下して加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。反応液を氷の上に注ぎ、固形物を濾過によって単離した。クルードの固形物をSiO2(0〜100% EtOAcで溶離)で精製して、位置異性体9Aおよび2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ安息香酸の1:1 混合物(3.7g、収率63%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.48 (dd, J=9.23, 7.47 Hz, 1 H) 8.16 (dd, J=7.91, 2.64 Hz, 1 H) 8.26 (dd, J=9.23, 4.39 Hz, 1 H) 8.35 - 8.40 (m, 1 H).
9B:
Figure 2010513562
化合物9A(3.7g、14mmol)を、塩化チオニル(15mL)中で1時間還流し、油に濃縮した。MeOH(40mL)を残渣にゆっくりと加え、混合物を1時間還流した。反応液を乾燥するまで濃縮した。残渣を、Fe粉末(365mg、6.7mmol)と共に酢酸(20mL)中、4時間90℃で加熱した。室温に冷却して、反応液をEtOAc(100mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して、生じた混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×100mL)で洗浄した。有機物を合わせて、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、位置異性体を有する1:1 混合物で、化合物9B(2.0g、収率54%)を得た。
MS (ESI) m/z 248.1 (M+H)
9C:
Figure 2010513562
化合物9B(0.9g、3.6mmol)をDMF(25mL)の中に溶解した。Cu(I)CN(3.45g、38.5mmol)を加え、生じた混合物をアルゴン下15分間160℃で加熱した。反応液を室温に冷却し、50/50混合物 NH4OH/H2O(50mL)でクエンチし、5分攪拌し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×50mL)で洗浄し、有機物を合わせて、水(3×100mL)、食塩水で抽出し、MgSO4で乾燥した。有機物を合わせて、濃縮し、分取HPLCで精製して、位置異性体を有する1:1 混合物で、化合物9C(570mg、2.9mmol、収率81%)を得た。
MS (ESI) M/Z 195.2 (M+H)
9D:
Figure 2010513562
化合物9C(390mg、2.0mmol)をto MeOH(10mL)および水(2mL)の中に溶解し、水素下(60psi)で18時間、触媒量のラネーNiと共に攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、油に濃縮した。分取HPLCを用いて、収率78%で、位置異性体である化合物9D(160mg、0.96mmol)および7−アミノ−4−フルオロイソインドリン−1−オン(100mg、0.60mmol)を精製および分離した。
MS (ESI) m/z 167.2 (M+H). 1H NMR (400 MHz, アセトン) δ ppm 4.30 (s, 2 H) 6.67 (dd, J=11.42, 1.76 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=1.76 Hz, 1 H).
9E:
Figure 2010513562
化合物9D(150mg、0.90mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(181mg、0.903mmol)および一水和物グリコール酸(91mg、0.903mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)に溶解した。反応液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を油に濃縮し、分取HPLCで精製して、化合物9E(115mg、0.319mmol、収率36%)を得た。
1H NMR (400 MHz, 溶媒) δ ppm 3.76 - 3.81 (m, 6 H) 4.24 (s, 2 H) 4.91 (s, 1 H) 6.39 (dd, J=11.21, 1.98 Hz, 1 H) 6.71 - 6.83 (m, 2 H) 6.88 - 6.96 (m, 1 H) 7.00 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 361.3 (M+H).
実施例9
一般的なカップリング条件を用いて、化合物9E(50mg、0.14mmol)および中間体1を反応させて、油として、実施例9(43mg、0.064mmol、収率46%)を得た。
MS (ESI) m/z 669.6 (M+H). 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.38 (t, J=6.81 Hz, 4 H) 1.69 (dd, J=12.08, 5.93 Hz, 1 H) 2.08 (dt, J=13.62, 6.81 Hz, 2 H) 2.49 (dd, J=12.74, 7.91 Hz, 1 H) 3.64 - 3.67 (m, 3 H) 3.68 - 3.72 (m, 4 H) 3.80 - 3.84 (m, 6 H) 4.29 - 4.35 (m, 3 H) 5.29 - 5.35 (m, 1 H) 5.66 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H) 6.67 (dd, J=11.42, 1.76 Hz, 1 H) 6.81 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 6.84 - 6.92 (m, 2 H) 6.95 - 7.02 (m, 2 H) 7.21 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.68 - 7.78 (m, 2 H).
実施例10:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−メチル−3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
10A:
Figure 2010513562
50mL 丸底フラスコ中、2−ブロモ−3−メチル−安息香酸(5g、22.8mmol)および硫酸(15mL)を0℃で攪拌し、次いで発煙硝酸(2mL、22.83mmol、90%)を10分かけて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物を氷の上に注ぎ、固形物を濾過によって単離した。クルードの固形物をSiO2(0〜100% EtOAcで溶離)で精製した。残渣を塩化チオニル(15mL)中で1時間還流し、油に濃縮した。MeOH(40mL)を油にゆっくりと加え、混合物を1時間還流した。反応混合物を濃縮して、9:1の比の目的の位置異性体10A(3.85g、14.8mmol)および別の位置異性体を収率65%で単離した。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.47 (s, 3 H) 3.93 (s, 3 H) 7.45 (s, 1 H) 7.82 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
10B:
Figure 2010513562
化合物10A(3.4g、14.0mmol)を、Fe粉末と共に(6.7mmol、365mg)、酢酸(20mL)中、4時間90℃で加熱した。室温に冷却して、反応液をEtOAc(100mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して、生じた混合物を濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×100mL)で洗浄した。有機物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、油として、5−アミノ−2−ブロモ−3−メチル安息香酸メチルを得た。残渣をDMF(25mL)の中に溶解した。Cu(I)CN(3.45g、38.5mmol)を加え、生じた混合物をアルゴン下15分間160℃で加熱した。反応液を室温に冷却し、NH4OH/H2O(50mL)の50/50 混合物でクエンチし、5分攪拌し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(3×50mL)で洗浄し、有機物を合わせて、水(3×100mL)、食塩水で抽出し、MgSO4で乾燥した。濾液を油に濃縮し、EtOH/ヘキサンから再結晶した。分取HPLCでさらに精製して、固形物として、目的の位置異性体 対 不要な位置異性体を9:1の比で、化合物10B(1.5g、7.9mmol)を全収率56%で得た。
MS (ESI) m/z 191.3 (M+H).
10C:
Figure 2010513562
化合物10B(1.5g、7.9mmol)のMeOH(20mL)および水(6mL)溶液を、水素下(60psi)で18時間、触媒量のラネーNiと共に攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、油に濃縮し、次いで分取HPLCで精製して、単一の位置異性体として、化合物10C(500mg、3.08mmol、収率38%)を得た。
MS (ESI) m/z 163.2 (M+H). 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 2.40 (s, 3 H) 3.89 (s, 3 H) 6.73 (s, 1 H) 7.12 (d, J=2.20 Hz, 1 H).
10D:
Figure 2010513562
化合物10C(500mg、3.08mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(617mg、3.39mmol)および一水和物グリコール酸(251mg、3.39mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)で希釈した。反応液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を油に濃縮し、分取HPLCで精製して、化合物10D(収率5%)を得た。
MS (ESI) m/z 357.4 (M+H). 1H NMR (400 MHz, MeOD-d4) δ ppm 2.24 (s, 3 H) 3.80 (d, J=4.40 Hz, 6 H) 4.24 (s, 2 H) 5.10 (s, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 6.91 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.06 (d, 1 H) 7.09 - 7.14 (m, J=2.20 Hz, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
実施例10
一般的なカップリング条件を用いて、化合物10D(50mg、0.14mmol)および中間体1を反応させて、油として、実施例10(37mg、0.054mmol、収率39%)を得た。
MS (ESI) m/z 665.6 (M+H). 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.12 - 1.21 (m, 4 H) 1.26 - 1.37 (m, 1 H) 1.39 - 1.48 (m, 4 H) 1.70 (dd, J=12.52, 5.49 Hz, 1 H) 2.06 (td, J=13.29, 8.57 Hz, 2 H) 2.24 - 2.33 (m, 2 H) 2.84 - 2.87 (m, 1 H) 2.98 (s, 1 H) 3.66 (s, 2 H) 3.69 - 3.70 (m, 2 H) 3.83 (t, J=3.52 Hz, 4 H) 3.89 - 3.99 (m, 1 H) 4.09 (dd, J=6.81, 3.30 Hz, 1 H) 4.27 - 4.30 (m, 2 H) 5.67 (dd, J=8.13, 5.05 Hz, 1 H) 6.83 - 6.93 (m, 3 H) 6.95 - 7.04 (m, 2 H) 7.05 - 7.14 (m, 1 H) 7.15 - 7.25 (m, 1 H) 7.72 - 7.77 (m, 1 H).
実施例11:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−フルオロ−3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
11A:
Figure 2010513562
化合物6C(400mg、2.06mmol)のMeOH(15mL)および水(4mL)溶液を、水素下(60psi)で18時間、触媒量のラネーNiと共に攪拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、油に濃縮し、次いで分取HPLCで精製して、油として、化合物11A(275mg、1.65mmol、収率80%)を得た。
MS (ESI) m/z 167.1 (M+H).
11B:
Figure 2010513562
化合物11A(150mg、0.903mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(163mg、0.903mmol)および一水和物グリコール酸(83mg、0.903mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)に溶解した。溶液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を油に濃縮し、分取HPLCで精製して、化合物11B(収率11%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMF-d7) δ ppm 3.61 - 3.66 (m, 6 H) 4.30 - 4.62 (m, 2 H) 5.06 - 5.11 (m, 1 H) 5.90 - 5.94 (m, 1 H) 6.63 (d, 1 H) 6.81 (d, 1 H) 6.84 - 6.92 (m, 1 H) 7.00 (d, 1 H) 7.11 - 7.18 (m, 1 H), MS (ESI) m/z 361.3 (M+H).
実施例11
一般的なカップリング条件を用いて、化合物11B(35mg、0.1mmol)および中間体1を反応させて、油として、ピーク1で化合物(10mg、0.015mmol), 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.15 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.41 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.65 - 1.75 (m, 2 H) 2.01 - 2.13 (m, 1 H) 2.42 - 2.54 (m, J=7.91 Hz, 1 H) 2.85 (d, J=3.08 Hz, 2 H) 2.98 (s, 1 H) 3.68 (d, J=10.11 Hz, 3 H) 3.81 - 3.85 (m, 6 H) 4.09 - 4.17 (m, J=10.11 Hz, 1 H) 4.18 - 4.38 (m, 2 H) 5.37 (s, 1 H) 5.65 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H) 6.80 (dd, J=8.79, 3.52 Hz, 1 H) 6.85 - 6.91 (m, 2 H) 6.93 - 6.99 (m, 2 H) 7.03 (s, 1 H) 7.20 (dd, J=8.57, 1.98 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H) 9.38 (s, 1 H) MS (ESI) M/Z 669.5 (M+H)、および実施例11(10mg、0.015mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.06 - 1.21 (m, 3 H) 1.35 - 1.52 (m, 3 H) 1.68 - 1.97 (m, 4 H) 2.26 - 2.44 (m, 1 H) 2.76 - 3.04 (m, 3 H) 3.59 - 3.96 (m, 6 H) 4.07 - 4.39 (m, 2 H) 5.44 (s, 1 H) 5.52 - 5.77 (m, 1 H) 6.71 - 7.21 (m, 7 H) 7.65 - 7.85 (m, 1 H), MS (ESI) M/Z 669.5 (M+H)を全収率15%で得た。
実施例12:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(イソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
12A:
Figure 2010513562
5−アミノイソインドリンe−2−カルボン酸tert−ブチル(200mg、0.854mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(155mg、0.854mmol)および一水和物グリコール酸(63mg、0.854mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)に溶解した。反応液をマイクロ波中、10分間110℃で加熱した。反応液を油に濃縮し、分取HPLCで精製して、化合物12A(309mg、0.721mmol、収率84%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.45 - 1.51 (m, 9 H) 3.84 - 3.88 (m, 6 H) 4.48 - 4.56 (m, 4 H) 4.99 (d, J=6.59 Hz, 1 H) 6.36 - 6.55 (m, 2 H). MS (ESI) m/z 429.4 (M+H).
実施例12
化合物12A(50mg、0.117mmol)、HABT(32mg、0.233mmol)、TEA(0.163mL)、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン塩酸塩(49mg、0.257mmol)および中間体1(42mg、0.128mmol)を、DMF(5mL)に溶解した。反応液をアルゴン下、室温で18時間攪拌し、MeOHで希釈し、油に濃縮した。反応混合物を暗色油に濃縮し、ジオキサン/4M HCl ジオキサンの1:1 混合物に溶解し、40℃で2時間攪拌し、次いで濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して、固形物として、実施例12(20mg、0.031mmol),1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.06 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.33 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.53 - 1.64 (m, 1 H) 1.81 - 1.97 (m, 2 H) 2.28 - 2.41 (m, 1 H) 3.54 (s, 3 H) 3.56 (s, 3 H) 3.72 (s, 3 H) 4.26 (d, J=5.27 Hz, 4 H) 4.96 (s, 1 H) 5.48 (dd, J=8.13, 5.05 Hz, 1 H) 6.37 (s, 1 H) 6.46 (dd, J=8.57, 1.98 Hz, 1 H) 6.55 - 6.58 (m, J=1.76 Hz, 1 H) 6.69 - 6.74 (m, 2 H) 6.82 (dd, J=8.13, 1.98 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.07 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=8.35 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 637.5 (M+H) およびピーク2(10mg、0.016),1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.01 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.32 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.56 - 1.79 (m, 2 H) 1.91 - 2.06 (m, 1 H) 2.10 - 2.26 (m, 1 H) 3.20 (s, 3 H) 3.65 - 3.76 (m, 6 H) 4.22 (d, J=15.38 Hz, 4 H) 5.42 - 5.54 (m, 1 H) 6.32 (s, 1 H) 6.46 (d, 1 H) 6.67 - 6.88 (m, 3 H) 7.04 - 7.24 (m, 2 H) 7.64 (d, J=8.79 Hz, 2 H), MS (ESI) m/z 637.5 (M+H)を全収率40%で得た。
実施例13および実施例14:3−((2R)−1−((2R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−メチル−3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル(ジアステレオマー対)
Figure 2010513562
13A:
Figure 2010513562
20mL マイクロ波バイアルに、2−アセチル安息香酸(1.8g、10.97mmol)、(R)−1−(4−メトキシフェニル)エタンアミン(2mL、13.23mmol)およびトルエン(2mL)を加えた。反応液をマイクロ波中25分200℃で加熱した。粗反応液を濃縮し、0〜100% EtOAc/Hexで溶離するSiO2で精製して、油として、化合物13A(3.0g、10.74mmol、収率98%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.82 (d, J=7.47 Hz, 3 H) 3.78 (s, 3 H) 4.60 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 5.07 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 5.87 (q, J=7.47 Hz, 1 H) 6.85 (d, 2 H) 7.50 (t, J=6.15 Hz, 1 H) 7.55 (t, J=6.81 Hz, 1 H) 7.61 (d, 1 H) 7.85 (d, J=7.47 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 280.3 (M+H).
13B:
Figure 2010513562
化合物13A(3g、10.74mmol)をMeOH/DCM(20mL/5mL)に溶解し、H2下(50psi)室温で2時間攪拌した。セライト(登録商標)を通して粗反応液を濾過し、0〜100% EtOAc/ヘキサンで溶離するSiO2で精製した。分取HPLCによってジアステレオマーの分離を遂行して、固形物として、等量混合物のジアステレオマー(800mg、1.80mmol)を収率27%で得た。化合物13B ピーク1についての評価 (1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.10 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.78 (d, J=7.70 Hz, 3 H) 3.78 (s, 3 H) 4.70 (q, J=6.60 Hz, 1 H) 5.64 (q, J=7.15 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=8.79 Hz, 2 H) 7.33 - 7.38 (m, 3 H) 7.46 (t, J=7.42 Hz, 1 H) 7.54 (t, J=7.70 Hz, 1 H) 7.88 (d, J=7.70 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 282.3 (M+H))および化合物13B ピーク2についての評価(1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.42 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.75 (d, J=7.15 Hz, 3 H) 3.79 (s, 3 H) 4.26 (q, J=7.15 Hz, 1 H) 5.67 (q, J=7.15 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.79 Hz, 2 H) 7.26 - 7.32 (m, J=8.24, 8.24 Hz, 3 H) 7.43 (t, J=7.15 Hz, 1 H) 7.51 (t, 1 H) 7.86 (d, J=7.15 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 282.3 (M+H))。
13C ピーク1:
Figure 2010513562
化合物13B ピーク1(200mg、0.711mmol)を、TFA(8mL)中、室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、0〜100% EtOAc/Hexで溶離するSiO2で精製して、固形物として、化合物13C(75mg、0.510mmol、収率72%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.50 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 4.70 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.39 - 7.47 (m, 2 H) 7.55 (t, J=6.81 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=7.47 Hz, 1 H) 8.22 (s, 1 H), MS (ESI) m/z 148.2 (M+H).
13C ピーク2:
Figure 2010513562
化合物13B ピーク2(400mg、1.4mmol)を、TFA(8mL)中、室温で2時間を攪拌した。反応液を濃縮し、0〜100% EtOAc/ヘキサンで溶離するSiO2で精製して、固形物として、3−メチルイソインドリン−1−オン(170mg、1.1mmol、収率81%)を単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.50 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 4.70 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 2 H) 7.55 (t, J=7.47 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=7.47 Hz, 1 H) 8.24 (s, 1 H), MS (ESI) M/Z 148.2 (M+H).
13D ピーク1:
Figure 2010513562
化合物13C ピーク1(160mg、1.1mmol)を、硫酸(2mL)中0℃で5分間攪拌し、次いで硝酸カリウム(110mg、1.1mmol)を何回かに分けて加えた。反応混合物を1時間かけて室温に加温し、氷でクエンチし、生じた沈殿を濾過して、白色固形物として、化合物13D ピーク1(170mg、0.885mmol、収率81%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.58 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 4.85 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H) 8.48 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H) 8.68 (d, J=1.76 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 193.1 (M+H).
13D ピーク2:
Figure 2010513562
化合物13C ピーク2(160mg、1.1mmol)を、硫酸(2mL)中0℃で5分間攪拌した。次いで硝酸カリウム(110mg、1.1mmol)を何回かに分けて加えた。反応液を1時間かけて室温に加温し、氷でクエンチし、生じた沈殿を濾過して、白色固形物として、化合物13D ピーク2(170mg、0.885mmol、収率81%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.59 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 4.86 (q, J=7.03 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 8.48 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 193.1 (M+H)
13E ピーク1:
Figure 2010513562
化合物13D ピーク1(170mg、0.885mmol)を、MeOH(10mL)中、触媒量の10% Pd/Cと共に、水素下(1atm)で2時間攪拌した。反応液を濾過し、濃縮して、固形物として、化合物13E ピーク1(135mg、0.832mmol、収率94%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) d ppm 1.44 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 4.74 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 4.93 (s, 3 H) 7.65 (d, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.74 (d, J=2.20 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 163.2 (M+H).
13E ピーク2:
Figure 2010513562
化合物13D ピーク2(170mg、0.885mmol)をMeOH(10mL)中、触媒量の10% Pd/Cと共に、水素下(1atm)で2時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、固形物として、化合物13E ピーク2(130mg、0.802mmol、収率91%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) d ppm 1.44 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 4.74 (q, J=7.03 Hz, 1 H) 5.01 (s, 2 H) 7.66 (d, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.74 (d, 1 H). MS (ESI) m/z 163.3 (M+H).
13F:
Figure 2010513562
化合物13E ピーク1(150mg、0.925mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(168mg、0.925mmol)および一水和物グリコール酸(68mg、0.925mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)に溶解した。溶液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応混合物を黄色油に濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離するシリカゲルで精製して、固形物として、化合物13F ピーク1(210mg、0.589mmol、収率64%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.34 (dd, J=6.59, 1.76 Hz, 3 H) 3.77 (s, 3 H) 3.79 (s, 3 H) 4.50 (q, J=6.59, 1.76 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=8.35 Hz, 2 H) 6.91 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 6.96 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.08 (dd, 1 H) 7.13 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=8.35 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 357.2 (M+H).
13F ピーク2:
Figure 2010513562
化合物13E ピーク2(150mg、0.925mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(168mg、0.925mmol)および一水和物グリコール酸(68mg、0.925mmol)を、アセトニトリル/DMF(各2mL)で希釈した。反応液をマイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を黄色油に濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離するシリカゲルで精製して、固形物として、化合物13F ピーク2(220mg、0.62mmol、収率67%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.34 (dd, J=6.59, 1.76 Hz, 3 H) 3.75 - 3.78 (m, 3 H) 3.79 (s, 3 H) 4.50 (q, J=6.59, 1.76 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 6.96 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H) 7.07 (dd, J=8.35, 1.76 Hz, 2 H) 7.13 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=8.35 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 357.2 (M+H).
実施例13
一般的なカップリング条件を用いて、化合物13F ピーク1(110mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、実施例13(15mg、0.023mmol、収率32%),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.16 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.39 (dd, J=12.52, 6.81 Hz, 6 H) 1.70 (dd, J=11.64, 6.37 Hz, 1 H) 1.99 - 2.14 (m, 2 H) 2.48 (dd, J=12.96, 7.69 Hz, 1 H) 3.65 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.82 - 3.85 (m, 3 H) 3.90 - 4.00 (m, 1 H) 4.06 - 4.16 (m, 1 H) 4.57 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 5.67 (dd, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H) 6.84 (s, 1 H) 6.90 - 6.93 (m, 2 H) 7.02 - 7.08 (m, 4 H) 7.22 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.32 (d, J=7.91 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 665.4 (M+H) およびジアステレオマーB(10mg、0.015mmol、収率22%),1H NMR (400 MHz, MeOD) d ppm 1.14 (d, 3 H) 1.37 (d, 3 H) 1.41 (d, 3 H) 1.71 - 1.79 (m, 1 H) 1.82 - 1.92 (m, 1 H) 1.98 - 2.18 (m, 2 H) 2.35 (dd, J=13.18, 7.03 Hz, 1 H) 3.79 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 4.12 - 4.20 (m, 1 H) 4.53 - 4.63 (m, 1 H) 5.43 (s, 1 H) 5.59 (q, J=8.35, 3.95 Hz, 1 H) 6.99 - 7.01 (m, 1 H) 7.05 - 7.09 (m, 2 H) 7.10 - 7.13 (m, J=2.20 Hz, 2 H) 7.26 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.51 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 665.3 (M+H) を得た。
実施例14
一般的なカップリング条件を用いて、化合物13F ピーク2(110mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、任意にラベル付けした異性体A(13mg、0.020mmol、収率28%),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.15 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.38 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.40 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.65 - 1.76 (m, 1 H) 2.00 - 2.13 (m, 2 H) 2.48 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H) 3.64 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.82 - 3.84 (m, 3 H) 3.90 - 3.99 (m, 1 H) 4.06 - 4.17 (m, 1 H) 4.57 (q, J=6.74 Hz, 1 H) 5.37 (s, 1 H) 5.67 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H) 6.83 (s, 1 H) 6.88 - 6.92 (m, 2 H) 7.02 - 7.06 (m, 2 H) 7.06 - 7.09 (m, 1 H) 7.22 (dd, 1 H) 7.32 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.74 (d, 1 H), MS (ESI) m/z 665.4 (M+H)およびジアステレオマーB(8mg、0.012mmol、収率17%),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.13 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.35 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.40 (dd, 3 H) 1.70 - 1.79 (m, 1 H) 1.82 - 1.92 (m, J=7.03 Hz, 1 H) 2.07 - 2.19 (m, 1 H) 2.36 (dd, J=12.74 Hz, 1 H) 3.78 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 4.11 - 4.21 (m, J=7.03 Hz, 1 H) 4.56 (q, J=6.59 Hz, 1 H) 5.42 (s, 1 H) 5.58 (dd, J=8.35, 4.39 Hz, 1 H) 6.95 - 7.01 (m, 2 H) 7.07 (dd, J=8.35, 1.76 Hz, 1 H) 7.09 - 7.13 (m, 2 H) 7.21 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.50 (dd, 1 H) 7.62 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.35 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 665.3 (M+H)の2つのジアステレオマーの混合物として、実施例14を得た。
実施例15:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−((S)−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
15A:
Figure 2010513562
S(−) β−メチルフェニルエチルアミン(0.5g、3.6mmol)のジエチルエーテル溶液(15mL)に、0℃で、トリエチルアミン(5mL)を加え、続いてクロロギ酸エチル(0.6g、5.5mmol)を滴下して加えた。形成した白色沈殿を30分間攪拌した。反応混合物を濾過し、固形物をジエチルエーテルで洗浄した。濾液を合わせて、濃縮して、化合物15Aを得て、さらに精製せずに次のステップに用いた。収率:0.4g、53%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.16-7.3 (m, 5H), 4.5 (s, 1H), 4.1 (m, 2H), 3.5 (m, 1H), 3.26 (m, 1H), 2.9 (m, 1H), 1.4 (m, 3H). LCMS-(M +1)+ 208.
15B:
Figure 2010513562
25(1.0g)のメタンスルホン酸溶液(10mL)を室温で12時間攪拌することによって、イートン試薬(Eaton’s reagent)を製造した。化合物15A(2g)をイートン試薬に加え、2時間120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、10% NaHCO3溶液(2×100mL)、水(1×100mL)、食塩水(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮した。溶離液としてヘキサン:酢酸エチルを用い、シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィで粗生成物を精製して、化合物15B(1.5g、収率75%)を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.05 (d, 1H), 7.5 (m, 1H), 7.3 (m, 1H), 7.2 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.3 (m, 1H), 3.14 (m, 1H), 1.3 (d, 3H). LCMS-(M+1)+ 162.
15C:
Figure 2010513562
濃H2SO4を化合物15B(4g、24.3mmol)に0℃で滴下して加え、10分間攪拌した。KNO3(2.7g、27.3mmol)を何回かに分けて加え、30分間攪拌した。反応混合物を氷でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水(1×100mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮した。収率:3g、60%。得られた化合物15Cは純粋であり、それ自体を次のステップに用いた。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 8.5 (d, 1H), 8.3 (m, 1H), 8.2 (bs, 1H), 7.6 (d, 1H), 3.5 (m, 1H), 3.2 (m, 2H), 1.3 (d, 3H). LCMS-(M+1)+ 207.
15D:
Figure 2010513562
化合物15C(0.5g)のメタノール溶液(100mL)に、Pd/C(0.5g)を加え、3Kgの圧力で2時間水素化した。セライトベッド(Celiete bed)を通して触媒を濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、溶離液としてCHCl3:MeOHを用い、中性アルミナを用いたフラッシュクロマトグラフィで精製して、化合物15D(0.3g、70%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.7 (s, 1H), 7.1 (d, 1H), 6.9 (m, 1H), 7.6 (d, 1H), 6.7 (m, 1H), 5.2 (d, 2H), 3.17 (d, 1H), 3.0 (m, 1H), 2.8 (m, 1H), 1.2 (d, 3H). LCMS-(M+1)+ 177.
15E:
Figure 2010513562
化合物15D(300mg、1.7mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(310mg、1.7mmol)および一水和物グリコール酸(126mg、1.7mmol)をアセトニトリル/DMF(各1mL)中で攪拌し、マイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離して、シリカゲルで精製した。化合物15E(510mg、1.38mmol)を固形物として収率81%で単離した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.21 (d, J=7.15 Hz, 3 H) 2.91 (d, J=7.15 Hz, 1 H) 3.08 - 3.16 (m, 1 H) 3.43 - 3.51 (m, 1 H) 3.78 (s, 3 H) 3.80 (s, 3 H) 5.03 (s, 1 H) 6.83 (dd, J=8.24, 2.75 Hz, 1 H) 6.89 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.01 - 7.09 (m, 2 H) 7.13 (s, 1 H) 7.19 - 7.24 (m, 1 H), MS (ESI) m/z 371.3 (M+H).
実施例15
一般的なカップリング条件を用いて、化合物15E(110mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、固形物として、実施例15(12mg、0.017mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.17 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.25 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.41 (d, 3 H) 1.64 - 1.76 (m, J=12.96, 5.05 Hz, 1 H) 1.97 - 2.13 (m, 2 H) 2.41 - 2.54 (m, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H) 2.96 - 3.05 (m, 1 H) 3.18 (dd, J=12.52, 6.37 Hz, 1 H) 3.52 (dd, J=12.74, 4.83 Hz, 1 H) 3.65 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.82 - 3.84 (m, 3 H) 3.91 - 4.00 (m, 1 H) 4.01 - 4.10 (m, 1 H) 5.38 - 5.41 (m, 1 H) 5.66 (dd, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.89 (s, 2 H) 7.01 (dd, J=8.35, 2.64 Hz, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.19 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.22 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.42 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 679.5 (M+H) およびジアステレオマー2(8mg、0.012mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.13 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.21 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.41 (d, 3 H) 1.69 - 1.92 (m, 2 H) 2.07 - 2.20 (m, 1 H) 2.31 - 2.43 (m, 1 H) 2.92 - 3.00 (m, 1 H) 3.17 - 3.25 (m, 1 H) 3.52 - 3.60 (m, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.84 (s, 3 H) 4.15 - 4.25 (m, 1 H) 5.39 (s, 1 H) 5.57 (dd, J=8.35, 4.39 Hz, 1 H) 6.92 (dd, J=8.35, 2.64 Hz, 1 H) 7.00 (d, 1 H) 7.04 - 7.13 (m, 3 H) 7.34 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.68 (dd, 1 H) 7.77 (d, 1 H), MS (ESI) m/z 679.4 (M+H) を収率21%で得た。
実施例16:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−((R)−4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
16A:
Figure 2010513562
化合物15Dについて用いられる方法に類似する方法を用いて、化合物16Aを(R)−2−フェニルプロパン−1−アミンから合成した。
16B:
Figure 2010513562
化合物16A(300mg、1.7mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(310mg、1.7mmol)および一水和物グリコール酸(126mg、1.7mmol)をアセトニトリル/DMF(各1mL)中で攪拌し、マイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離して、シリカゲルで精製した。化合物16Bを固形物として収率82%で単離した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.22 (d, J=4.95 Hz, 3 H) 2.90 - 2.96 (m, 1 H) 3.09 - 3.17 (m, 1 H) 3.48 (dd, J=14.29, 4.95 Hz, 1 H) 3.79 (s, 3 H) 3.81 (s, 3 H) 5.04 (s, 1 H) 6.83 (dd, J=8.25, 2.75 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.03 - 7.09 (m, 2 H) 7.13 (s, 1 H) 7.19 - 7.24 (m, 1 H), MS (ESI) m/z 371.3 (M+H).
実施例16
一般的なカップリング条件を用いて、化合物16B(28mg、0.08mmol)および中間体1を反応させて、固形物として、実施例16(10mg、0.014mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.17 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.26 (d, 3 H) 1.41 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.69 (dd, J=12.74, 5.27 Hz, 1 H) 1.97 - 2.13 (m, 2 H) 2.40 - 2.53 (m, J=12.96, 7.69 Hz, 1 H) 2.95 - 3.05 (m, 1 H) 3.18 (dd, J=12.74, 6.15 Hz, 1 H) 3.48 - 3.56 (m, 1 H) 3.64 (s, 3 H) 3.68 (s, 3 H) 3.82 - 3.84 (m, 3 H) 3.99 - 4.10 (m, 1 H) 5.40 (s, 1 H) 5.66 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.89 (s, 2 H) 7.01 (dd, J=8.35, 2.64 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.17 - 7.26 (m, 2 H) 7.46 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 679.4 (M+H) およびジアステレオマー2(6mg、0.09mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.12 (d, J=5.93 Hz, 3 H) 1.24 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.40 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.70 - 1.81 (m, 1 H) 1.81 - 1.93 (m, 1 H) 2.08 - 2.21 (m, 1 H) 2.27 - 2.42 (m, 1 H) 2.94 - 3.02 (m, 1 H) 3.11 - 3.19 (m, 1 H) 3.45 - 3.53 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.84 (s, 3 H) 4.12 - 4.23 (m, 1 H) 5.37 - 5.41 (m, 1 H) 5.59 (dd, J=8.35, 3.95 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J=8.35, 2.64 Hz, 1 H) 6.98 - 7.06 (m, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 2 H) 7.37 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.56 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.62 (dd, J=8.79, 1.76 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 679.4 (M+H)
を収率17%で得た。
実施例17:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−((S)−4−エチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
17A:
Figure 2010513562
S(+)−2−フェニル酪酸(0.5g、3.04mmol)のDMF溶液(5mL)に、HOBt(0.45g、3.3mmol)、EDCI.HCl(0.7g、3.6mmol)を加え、0℃に冷却した。NH3水(10mL)を滴下して加え、室温で12時間攪拌した。過剰な水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、化合物17A(0.4g、収率80%)を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.4-7.2 (m, 5H), 5.8 (bs, 1H), 5.5 (bs, 1H), 3.3 (m, 1H), 2.2 (m, 2H), 1.8 (m, 1H), 0.9 (m, 3H). LCMS-(M+1)+ 163.
17B:
Figure 2010513562
化合物17A(0.2g、1.2mmol)のTHF溶液(5mL)に、0℃で、BH3.(CH32S複合体(0.18g、2.4mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで12時間還流した。反応混合物を0℃に冷却し、メタノール(数滴)および1.5N HCl(2mL)でクエンチした。THFを蒸発させ、水層をNaHCO3で塩基性化し、酢酸エチルで抽出し、水、食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、化合物17B(0.13g、収率70%)を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.3 (m, 2H), 7.1 (m, 3H), 2.9 (bs, 1H), 2.5 (m, 2H), 1.7 (m, 1H), 1.5 (m, 1H), 0.8 (m, 3H).
17C:
Figure 2010513562
S(−) β−メチルフェニルエチルアミンから化合物15Dを製造するのに用いられる方法に類似する方法を用いて、化合物17Bを化合物17Cに変換した。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.6 (d, 1H), 7.1 (d, 1H), 6.9 (m, 1H), 6.7 (m, 1H), 5.6 (bs, 2H), 3.5 (m, 1H), 3.2 (m, 1H), 2.6 (m, 1H), 1.5 (m, 2H) 0.8 (m, 3H). LCMS - (M+1)+ 191.
17D:
Figure 2010513562
化合物17C(75mg、0.394mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(72mg、0.394mmol)および一水和物グリコール酸(29mg、0.394mmol)を、アセトニトリル/DMF(各1mL)中で攪拌し、マイクロ波中10分間110℃で加熱した。反応液を濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離して、シリカゲルで精製した。化合物17D(125mg、0.319mmol)を固形物として収率81%で単離した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.20 - 1.27 (m, 3 H) 1.86 - 1.95 (m, 2 H) 2.85 - 2.97 (m, 1 H) 3.62 - 3.66 (m, 1 H) 3.79 - 3.89 (m, 1 H) 4.11 (d, J=2.20 Hz, 3 H) 4.13 (d, J=2.20 Hz, 3 H) 5.37 (s, 1 H) 7.12 - 7.18 (m, 1 H) 7.22 (dd, J=8.24, 2.75 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.40 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H) 7.46 (s, 1 H) 7.55 (dd, J=15.39, 2.75 Hz, 1 H) 8.29 (s, 1 H), MS (ESI) m/z 386.3 (M+H).
実施例17
一般的なカップリング条件を用いて、化合物17D(110mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、固形物として、実施例17(40mg、0.050mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 0.92 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 1.17 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.41 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.57 - 1.66 (m, 2 H) 1.66 - 1.75 (m, J=12.09, 6.05 Hz, 1 H) 1.98 - 2.13 (m, 2 H) 2.41 - 2.54 (m, J=13.19, 7.70 Hz, 1 H) 2.65 - 2.73 (m, 1 H) 3.36 (dd, J=12.64, 3.30 Hz, 1 H) 3.56 (dd, J=12.92, 4.67 Hz, 2 H) 3.65 (s, 3 H) 3.69 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.91 - 4.00 (m, 1 H) 4.06 (dd, J=6.60, 3.30 Hz, 1 H) 5.40 (s, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.89 (s, 2 H) 7.00 (dd, J=8.24, 2.75 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.15 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.24 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.42 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 693.4 (M+H) およびピーク2(40mg、0.050mmol),1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 0.92 (t, 3 H) 1.12 (d, 3 H) 1.39 (d, J=7.15 Hz, 3 H) 1.43 - 1.66 (m, 4 H) 1.74 (dd, J=12.09, 5.50 Hz, 1 H) 1.80 - 1.91 (m, 1 H) 2.07 - 2.19 (m, 1 H) 2.37 (dd, J=12.92, 6.87 Hz, 1 H) 2.55 - 2.66 (m, 1 H) 3.36 - 3.43 (m, 1 H) 3.54 - 3.65 (m, 3 H) 3.77 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 4.21 (dd, J=5.77, 3.02 Hz, 1 H) 5.37 (s, 1 H) 5.55 (dd, J=8.24, 4.95 Hz, 1 H) 6.87 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H) 6.96 - 7.08 (m, 3 H) 7.08 - 7.14 (m, 1 H) 7.30 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.49 (s, 1 H) 7.71 - 7.78 (m, 2 H), MS (ESI) m/z 693.4 (M+H) を収率36%で得た。
実施例18:3−((2R)−1−(2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−((R)−4−エチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
18A:
Figure 2010513562
S(+)−2−フェニル酪酸を化合物17Cに変換するのに用いられる方法に類似する方法を用いて、化合物18Aを(R)−(−)−2−フェニル酪酸から合成した。
18B:
Figure 2010513562
化合物18A(300mg、1.577mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(287mg、1.577mmol)および一水和物グリコール酸(117mg、1.577mmol)を、マイクロ波中10分間110℃で加熱しながら、アセトニトリル/DMF(各1mL)中で攪拌した。反応液を濃縮し、MeOH/DCM(0〜20%)で溶離して、シリカゲルで精製した。化合物18B(560mg、1.47mmol)を固形物として収率92%で単離した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.52 - 1.63 (m, 3 H) 2.53 - 2.62 (m, 1 H) 3.47 - 3.56 (m, 1 H) 3.78 (d, J=1.76 Hz, 3 H) 3.80 (d, J=1.76 Hz, 3 H) 3.82 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 5.03 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 6.78 - 6.84 (m, 1 H) 7.00 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.06 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H) 7.13 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.20 (dd, J=15.82, 2.64 Hz, 1 H),MS (ESI) m/z 384.4 (M+H).
実施例18
一般的なカップリング条件を用いて、化合物18B(50mg、0.3mmol)および中間体1を反応させて、固形物として、実施例18(8mg、0.012mmol),1H NMR (400 MHz, 溶媒) δ ppm 0.94 (t, J=7.42 Hz, 3 H) 1.19 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.43 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.59 - 1.66 (m, 2 H) 1.71 (s, 1 H) 2.01 - 2.11 (m, 2 H) 2.48 (s, 1 H) 2.67 - 2.74 (m, 1 H) 3.38 (dd, J=12.92, 3.02 Hz, 1 H) 3.55 - 3.63 (m, 2 H) 3.66 (s, 3 H) 3.70 (s, 3 H) 3.85 (s, 3 H) 3.94 - 4.06 (m, 2 H) 5.43 (s, 1 H) 5.68 (dd, J=7.97, 5.22 Hz, 1 H) 6.83 (s, 1 H) 6.91 (s, 2 H) 7.02 (dd, J=8.24, 2.20 Hz, 1 H) 7.11 (s, 1 H) 7.19 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.24 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.50 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) m/z 695.5 (M+H) およびジアステレオマー2(8mg、0.012mmol) 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 0.93 (ddd, J=10.72, 7.70, 7.42 Hz, 4 H) 1.10 - 1.17 (m, 4 H) 1.42 (t, J=6.05 Hz, 3 H) 1.56 - 1.67 (m, 2 H) 1.74 (td, J=11.41, 5.77 Hz, 1 H) 1.80 - 1.88 (m, 1 H) 2.06 - 2.17 (m, 1 H) 2.34 (dd, J=12.64, 7.15 Hz, 1 H) 2.61 - 2.70 (m, 1 H) 3.49 - 3.59 (m, 2 H) 3.62 (s, 1 H) 3.68 - 3.76 (m, 2 H) 3.78 - 3.84 (m, 7 H) 5.37 - 5.41 (m, 1 H) 5.61 (dd, J=8.25, 4.40 Hz, 1 H) 6.83 - 6.91 (m, 1 H) 6.98 - 7.06 (m, 3 H) 7.06 - 7.11 (m, 1 H) 7.56 - 7.61 (m, 2 H) 7.78 (d, J=8.79 Hz, 1 H), MS (ESI) M/Z 695.5 (M+H) を収率18%で得た。
実施例19:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インダゾール−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル トリフルオロ酢酸塩
Figure 2010513562
19A:
Figure 2010513562
2−クロロ−5−ニトロ安息香酸(5.000g、24.81mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、ヒドラジン水和物(12.08mL、248mmol)を加えた。混合物を3.5時間100℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、HCl(12N)でpH 〜5.0に酸性化した。生じた明黄色固形物を濾過し、水(2×)、エーテルで洗浄し、乾燥して、明黄色固形物として、化合物19A(3.968g、20.13mmol、収率81%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5μ;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 0.503分、[M+1]+ = 198.0. 純度 >95%. 1H-NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.38 (d, J=9.34 Hz, 1 H) 8.18 (dd, J=9.34, 2.75 Hz, 1 H) 8.59 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 9.53 (s, 1 H). 13C-NMR: (101 MHz, DMSO-d6) δ ppm 107.30, 111.70, 128.63, 129.13, 134.22, 156.51, 168.47.
19B:
Figure 2010513562
化合物19A(8.515g、43.2mmol)を水(325mL)と混合し、次いで塩酸(12N)(165mL)を加えた。生じた溶液/懸濁液を還流させた(油浴 150℃)。〜15分後、透明な溶液を得た。還流を2.5時間続けた後、反応混合物を0℃に冷却した。結晶性沈殿を濾去し、少量の冷水(1×)、エーテル(3×)で洗浄し、減圧乾燥して、黄色針状晶として、化合物19B(6.469g、30.0mmol、収率69.5%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5u;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 0.550分、[M+1]+ = 180.0. 純度 >95%. 1H-NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.47 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.13 (dd, J=9.34, 2.20 Hz, 1 H) 8.69 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 12.44 (s, 1 H).
19C:
Figure 2010513562
化合物19B(0.500g、2.319mmol)を水(10mL)と混合した。この溶液/懸濁液に、炭酸水素ナトリウム(0.214g、2.55mmol)を何回かに分けて加えた。混合物を30分間攪拌した。BOC−無水物(0.700mL、3.01mmol)を加え、混合物を45℃に加熱し、この温度で30分間攪拌した。追加の炭酸水素ナトリウム(総量1.5g)およびBoc2O(総量1g)を加え、混合物を45℃で終夜攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機相を合わせて、水(2×50mL)、食塩水(1×50mL)で洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。濾過した後、溶媒を減圧留去し、生じた固形物をエーテル/ヘキサン(3×)で洗浄し、乾燥して、黄色がかった固形物として、化合物19C(0.395g、1.415mmol、収率61.0%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5u;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 1.217分、[M+1]+ = 280.02. 純度 >95%. 1H-NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.61 (s, 9 H) 8.13 (d, J=9.34 Hz, 1 H) 8.40 (dd, J=9.34, 2.20 Hz, 1 H) 8.57 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 12.60 (s, 1 H). 13C-NMR: (101 MHz, DMSO-d6) δ ppm 27.69, 84.56, 114.97, 116.99, 117.24, 124.60, 143.02, 148.21, 158.48.
19D:
Figure 2010513562
化合物19C(0.100g、0.358mmol)をTHF(5mL)および水(0.6mL)に部分的に溶解し、次いで混合物を脱気した(3×Ar/減圧)。この溶液に、Pd−C(10重量%)(0.057g、0.054mmol)を加えた。混合物を再び脱気し(3×Ar)、水素下(1atm)室温で2時間攪拌した。Pd−Cを濾過し、溶媒を減圧留去して、黄色がかったガラスとして、化合物19D(0.080g、0.321mmol、収率90%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5u;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 0.562分、[M+1]+ = 250.1. 純度 >95% 1H-NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.55 (s, 9 H) 5.15 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 6.86 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=7.70 Hz, 1 H).
19E:
Figure 2010513562
マイクロ波反応バイアル中、化合物19D(0.077g、0.309mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(0.062g、0.340mmol)、およびグリオキシル酸一水和物(0.028g、0.309mmol)を、アセトニトリル(4.5mL)およびDMF(1.5mL)中で懸濁させた。マイクロ波反応器中10分間100℃で混合物を照射し、次いでそれを濃縮した。粗生成物を2〜3滴のMeOHを有するジクロロメタンに溶解し、12g カラムにロードし、1〜20% メタノール/塩化メチレンのグラジエントで溶離した。溶離(〜10% MeOH)したピークを含む生成物を濃縮して、黄色ガラスとして、化合物19E(0.120g、0.271mmol、収率88%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5u;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 1.028分、[M+1]+ = 444.1. 純度 >95%. 1H-NMR: (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.62 (s, 9 H) 3.80 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 5.03 (s, 1 H) 6.78 (s, 1 H) 6.92 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.05 - 7.16 (m, 3 H) 7.68 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
実施例19
化合物19E(0.060g、0.135mmol)、HOAT(0.018g、0.135mmol)、および中間体1(0.049g、0.135mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)に、N−メチルモルホリン(0.045mL、0.406mmol)を加え、次いでEDC(0.052g、0.271mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を除去した。クルードの残渣をTFAに溶解した。反応混合物を室温で15分間攪拌し、次いでそれを濃縮し、残渣を分取HPLC(フェノメネクス ルナ 5μ C18 30×250mm カラム;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 40mL/分;グラジエント時間 20分;開始 % B=0%、最終 % B=50%)で17.5分精製した。単離した物質を、HPLC精製(フェノメネクス シナジー 4u Polar−RP 80A 21.2×150mm カラム;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 20mL/分;グラジエント時間 10分;開始 % B=0%、最終 % B=50%、保持時間=8.10分 )に再び供して(resubmitted)、実施例19(0.020g、0.026mmol、収率38.6%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5u;溶媒A 10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B 90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分;開始 % B=0%、最終 % B=100%) 0.835分、[M+1]+ = 652.2. 1H NMR: (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.21 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.44 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.67 - 1.78 (m, 1 H) 1.95 - 2.12 (m, 2 H) 2.42 - 2.54 (m, J=12.64, 7.70 Hz, 1 H) 3.45 - 3.54 (m, 1 H) 3.63 (s, 3 H) 3.70 (s, 3 H) 3.76 (d, J=10.44 Hz, 1 H) 3.80 - 3.90 (m, 3 H) 3.93 - 4.06 (m, 4 H) 5.46 (s, 1 H) 5.71 (dd, J=8.24, 4.95 Hz, 1 H) 6.76 - 6.84 (m, 2 H) 6.88 - 6.94 (m, 1 H) 7.13 - 7.21 (m, 2 H) 7.23 - 7.28 (m, 2 H) 7.34 (s, 1 H) 7.78 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 9.53 (s, 1 H).
実施例20:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル トリフルオロ酢酸塩
Figure 2010513562
20A:
Figure 2010513562
密封したマイクロ波容器中、2−アミノ−5−ニトロ安息香酸(1.00g、5.49mmol)、酢酸アンモニウム(0.550g、7.14mmol)およびオルト酢酸トリエチル(1.316mL、7.14mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中5分間160℃で加熱し、続いて5分間180℃で加熱した。反応混合物をH2O(10mL)で希釈し、濾過した。生じた黄色固形物をEt2O(10mL)に懸濁させ、次いで濾過で集めた。生じた600mgの固形物(〜1:1 生成物/不純物 LCMS 保持時間=1.28分)を、EtOAc(〜60mL)から再結晶した。フラスコを室温に冷却し、次いでそれを冷蔵庫の中に入れた。沈殿を濾過で集め、吸引乾燥して(sucked dry)、黄褐色固形物として、化合物20A(225mg、1.097mmol、19.収率97%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5m; A:10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA; B:90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分; 0〜100% B) 0.61分、[M+H]+ = 206.0. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.97 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 8.55 (dd, J=8.79, 2.75 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 2.49 (s, 3 H).
20B:
Figure 2010513562
化合物20A(105mg、0.512mmol)のMeOH(15mL)およびTHF(5mL)溶液に、10% Pd−C(30mg、0.028mmol)を加えた。混合物を排除し、H2を流し(3×)、次いでそれをH2風船下で2.5時間攪拌した。混合物を濾過し、濃縮して、白色固形物として、化合物20B(90mg、0.514mmol、収率100%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5m; A:10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA; B:90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分; 0〜100% B) 0.17分、[M+H]+ = 176.0. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.38 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.32 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.17 (dd, J=8.52, 2.47 Hz, 1 H) 2.38 (s, 3 H).
20C:
Figure 2010513562
化合物20B(64mg、0.365mmol)および3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(69.8mg、0.384mmol)のDMF(0.5mL)およびアセトニトリル(1.5mL)懸濁溶液に、グリオキシル酸一水和物(33.6mg、0.365mmol)を加えた。混合物を超音波処理して、微細懸濁液(fine suspension)を得て、次いでそれをマイクロ波反応器中10分間100℃で加熱した。反応液を室温に冷却すると、白色沈殿が形成した。混合物をCH2Cl2(3mL)で希釈し、次いでそれを濾過した。集めた沈殿をCH2Cl2で洗浄し、吸引乾燥し、減圧乾燥して、白色固形物として、化合物20C(125mg、0.338mmol、収率93%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5m; A:10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA; B:90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分; 0〜100% B) 0.62分、[M+H]+ = 370.0. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.88 (s, 1 H) 11.87 (s, 1 H) 7.25 - 7.35 (m, 2 H) 7.13 (s, 1 H) 7.00 - 7.09 (m, 2 H) 6.94 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 6.64 (s, 1 H) 5.05 (s, 1 H) 3.74 (s, 3 H) 3.72 (s, 3 H) 2.24 (s, 3 H).
20D:
Figure 2010513562
中間体1D(494mg、1.34mmol)のEtOAc溶液(5mL)に、4N HClのジオキサン溶液(10mL)を加えた。混合物を2時間攪拌し、次いでそれを濃縮した。生じた残渣をKOHで減圧乾燥して、化合物20D(420mg)を得た。
20E:
Figure 2010513562
化合物20C(60mg、0.162mmol)および化合物20D(61mg、0.179mmol)を、室温でDMF(2mL)に溶解した。1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(26.5mg、0.195mmol)、DIEA(0.113mL、0.650mmol)およびEDCI(34.3mg、0.179mmol)を加えた。黄色溶液を室温で攪拌した。1時間後、追加のEDCI(10mg)を加えた。混合物を室温で16.5時間攪拌し、次いでそれをEtOAcで希釈した。混合物を、水、飽和NaHCO3および食塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、橙色ガラスとして、化合物20E(96mg、0.155mmol、収率95%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5μ; A:10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA; B:90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分; 0〜50% B) 1.26分、[M+H]+ = 620.2 (主要なジアステレオマー) 1.34分, [M+H]+ = 620.2 (主要でないジアステレオマー) (~2:1の比)。
実施例20
化合物20E(96mg、0.155mmol)およびピリジン(0.030mL、0.371mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に、0℃で、クロロギ酸メチル(0.018mL、0.232mmol)を加えた。次いで混合物を0℃で10分間攪拌し、次いでそれを水でクエンチし、蒸発させた。粗生成物を分取HPLC(フェノメネクス ルナ 5μ C18 30×250 (20%〜60% B、20分 グラジエント、30mL/分); 溶媒 A=10% CH3CN/90% H2O/0.1% TFA; 溶媒 B=90% CH3CN/10% H2O/0.1% TFA)で精製して、白色粉末として、実施例20(29.1mg、0.043mmol、収率27.7%)を得た。LC−MS:(フェノメネクス ルナ C18 30×4.6mm 5μ; A:10% MeCN−90% H2O−0.1% TFA; B:90% MeCN−10% H2O−0.1% TFA;波長 220nm;流速 5mL/分;グラジエント時間 2分; 0〜100% B) 0.91分、[M+H]+ = 678.2. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.36 (s, 1 H) 7.73 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.35 - 7.41 (m, 1 H) 7.28 - 7.33 (m, 1 H) 7.25 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=10.44 Hz, 2 H) 6.89 - 6.93 (m, 2 H) 5.67 (dd, J=8.25, 4.95 Hz, 1 H) 5.40 (s, 1 H) 4.14 - 4.23 (m, 1 H) 3.92 (dt, J=13.74, 6.87 Hz, 1 H) 3.81 - 3.86 (m, 3 H) 3.72 - 3.78 (m, 1 H) 3.70 (s, 3 H) 3.68 (s, 3 H) 2.57 (s, 3 H) 2.44 - 2.55 (m, 1 H) 2.10 (dq, J=13.88, 6.73 Hz, 2 H) 1.66 - 1.77 (m, 1 H) 1.40 (d, J=6.60 Hz, 3 H) 1.15 (d, J=6.60 Hz, 3 H).
実施例21:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−フルオロ−3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
21A:
Figure 2010513562
硝酸カリウム(11.54g、114mmol)を、0℃で10分かけて、2−ブロモ−4−フルオロ安息香酸(25g、114mmol)の硫酸溶液(228mL)に何回かに分けて加えた。反応混合物を周囲温度で3時間攪拌した。反応混合物を氷の上に注いだ。生じた沈殿を水で洗浄し、減圧乾燥して、白色固形物として、化合物21Aおよび2−Br−4−F−6−ニトロ安息香酸(9:1)の混合物(19.5g)を得た。この固形物(7g)を分取HPLC(0.1% TFA、H2O/MeOH、35%〜60%)で精製して、白色固形物として、化合物21A(5.6g、21.21mmol)を得た。
MS (ESI) m/z 262.1/264.1 (M-H)-. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.91 (d, J=10.44 Hz, 1 H) 8.61 (d, J=8.25 Hz, 1 H).
21B:
Figure 2010513562
塩化チオニル(1.673mL、22.92mmol)をメタノール(100mL)に0℃で加え、30分間攪拌した。化合物21A(5.5g、20.83mmol)を加え、混合物を18時間60℃で加熱した。反応混合物を白色固形物に濃縮し、カラムクロマトグラフィ(0〜50% EtOAcのヘキサン溶液、120g カラム)で精製して、白色固形物として、化合物21B(5.03g、18.09mmol、収率87%)を得た。
MS (ESI) m/z 279.0/281.0 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.97 (s, 3 H) 7.67 (d, J=9.89 Hz, 1 H) 8.62 (d, J=7.70 Hz, 1 H).
21C:
Figure 2010513562
鉄(5.02g、90mmol)を、化合物21B(5.0g、17.98mmol)のエタノール(138mL)/水(34.6mL)/AcOH(6.92mL)溶液に、110℃(浴温)で何回かに分けて加えた。反応混合物を1時間還流した。反応混合物をNaHCO3(水、飽和)で中和し、H2O(250mL)で希釈し、EtOAc(2×400mL)で抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、白色固形物として、化合物21C(2.45g、9.88mmol、収率54.9%)を得た。
MS (ESI) m/z 248.1/250.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.89 (s, 3 H) 7.26 - 7.35 (m, 2 H).
21D:
Figure 2010513562
シアン化銅(I)(0.812g、9.07mmol)および化合物21C(1.5g、6.05mmol)のDMF溶液(24.19mL)を2つの容器に分け、10分間180℃でマイクロ波照射した。反応混合物をNH4OH(50mL)およびH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(1×200mL)で抽出した。有機物をNaHCO3、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィ(0〜100% EtOAcのヘキサン溶液)で精製することによって、黄色固形物として、化合物21D(650mg、3.35mmol、収率55.4%)を得た。
MS (ESI) m/z 195.2 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 3.91 (s, 3 H) 7.43 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 7.48 (d, J=8.79 Hz, 1 H).
21E:
Figure 2010513562
化合物21D(200mg、1.030mmol)およびラネーNiのMeOHおよびNH3(20mL、7.0M)混合溶液を、H2下(50psi)で16時間攪拌した。反応混合物をアセトン(100mL)で希釈し、セライトを通して濾過し、濃縮した。生じた固形物をH2O(20mL)でトリチュレートし、減圧乾燥して、白色固形物として、化合物21E(100mg、0.602mmol、収率58.4%)を得た。
MS (ESI) m/z 166.9 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, dmso-d6) δ ppm 5.14 - 5.43 (m, 2 H) 6.92 - 7.11 (m, 1 H) 7.10 - 7.28 (m, 1 H) 8.17 - 8.46 (m, 1 H).
21F:
Figure 2010513562
化合物21E(85mg、0.512mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(93mg、0.512mmol)、およびグリオキシル酸一水和物(51.8mg、0.563mmol)のDMF(1.3mL)/アセトニトリル(1.3mL)溶液を、10分間100℃でマイクロ波照射した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(12g カラム、5%〜20% MeOHのCH2Cl2溶液)で精製して、黄色ガラスとして、化合物21F(141mg、0.391mmol、収率76%)を得た。
MS (ESI) m/z 361.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 3.80 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 5.12 (s, 1 H) 6.86 - 6.96 (m, 2 H) 7.07 (dd, J=8.34, 2.02 Hz, 1 H) 7.12 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.22 (d, J=10.86 Hz, 1 H).
実施例21
中間体1(47.3mg、0.130mmol)およびトリエチルアミン(0.109mL、0.783mmol)のDMFの濁った溶液(1mL)を、化合物21F(47mg、0.130mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(17.75mg、0.130mmol)のDMF溶液(1mL)に加えた。1−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−エチル−カルボジイミド塩酸塩(50.0mg、0.261mmol)を加え、反応混合物を40℃で15時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。クルードの混合物を分取HPLC(フェノメネクス アクシア(AXIA) ルナ、75×30mm、5ミクロン、流速 40mL/分、A:H2O/アセトニトリル(9:1)、B:H2O/アセトニトリル(1:9)、0.1% TFA、20〜40% B、10分 グラジエント)で精製して、実施例21(19mg、0.28mmol、収率43.7%)およびそのジアステレオマー(11mg)を得た。実施例21についての評価:MS (ESI) m/z 669.4 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.13 - 1.22 (m, 3 H) 1.41 - 1.46 (m, 3 H) 1.65 - 1.75 (m, 1 H) 1.91 - 2.15 (m, 3 H) 2.42 - 2.57 (m, 1 H) 3.67 (s, 3 H) 3.70 (s, 3 H) 3.71 - 3.76 (m, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 3.91 - 4.03 (m, 1 H) 4.11 - 4.24 (m, 1 H) 4.27 (s, 2 H) 5.39 (s, 1 H) 5.66 (dd, J=8.24, 4.95 Hz, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 6.89 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 6.96 - 7.03 (m, 2 H) 7.11 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.16 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 7.21 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 9.33 (s, 1 H). 分析HPLC: 7.61分、純度99%(サンファイア(SunFire) C18; 3.5um; 4.6×150mm; H2O/アセトニトリル/0.05% TFA、10分かけて10%〜95%、5分保持、波長 220および254nM); 7.51分、純度99%(XBridge Phenyl 3.5um; 4.6×150mm; H2O/アセトニトリル/0.05% TFA、10分かけて10%〜95%、5分保持、波長 220および254nM)。
実施例22:4−(シクロプロピルスルホニル)−3−((R)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
22A:
Figure 2010513562
製造してすぐのシクロプロピルチオールのTHF/ジエチルエーテル溶液(J. Am. Chem. Soc. 1992, 114(9), 3497)を、2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド(3.4g、20mmol、1.0当量)およびK2CO3(4.83g、35mmol)のDMF溶液(20mL)に加えた。混合物を45℃で1.0時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。それをEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水相をEtOAcで抽出し、有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を蒸発させた後、クルードをEtOAc/ヘキサン(70/120)でトリチュレートした。固形物を集めて、化合物22A(3.2g)を得た。濾液を濃縮し、再びトリチュレートして、2回目の化合物22A(0.5g、全収率85%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.74 - 0.83 (m, 2 H) 1.20 - 1.28 (m, 2 H) 2.13 - 2.19 (m, 1 H) 7.95 (d, J=9.23 Hz, 1 H) 8.33 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.62 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 10.15 (s, 1 H).
22B:
Figure 2010513562
化合物22A(2.02g、9.0mmol)、(S)−tert−ブチルスルフィンアミド(1.21g、10mmol)のCH2Cl2溶液(40mL)に、Ti(OEt)4(10mL、45mmol)を加えた。混合物を6.0時間73℃で加熱した。CH2Cl2を減圧留去し、残渣をEtOAcに懸濁させた。この懸濁液に食塩水を加えた。混合物を室温で15分間攪拌し、次いでウェットセライト(登録商標)のパッドを通してそれを濾過した。濾液をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、固形物として、化合物22B(3.0g、収率100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.72 - 0.81 (m, 2 H) 1.21 (m, 2 H) 1.28 (s, 9 H) 2.14 - 2.21 (m, 1 H) 7.89 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.24 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.60 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 8.77 (s, 1 H).
22C:
Figure 2010513562
化合物22B(3.0g、9.2mmol)のTHF(30mL)およびメチルtert−ブチルエーテル(50mL)溶液に、−78℃で、ビニルマグネシウムブロミド(1.0M THF溶液、20mL、20mmol)を滴下して加えた。混合物を−78℃で1.0時間攪拌し、次いでそれを−78℃で飽和NH4Cl(50mL)を用いてクエンチした。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、EtOAcのヘキサン溶液のグラジエントを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、化合物22C(2.45g、収率78%)を得た。HPLCおよび1H NMRによって、化合物22Cが、5:1の比の2つのジアステレオ異性体の混合物であることが示された。主要な異性体:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.70 - 0.81 (m, 2 H) 1.17 - 1.24 (m, 2 H) 1.26 (s, 9 H) 2.17 (m, 1 H) 3.53 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 5.21 - 5.32 (m, 3 H) 5.91 (m, 1 H) 7.72 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.09 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.64 Hz, 1 H), LC-MS 355 (M + H).
22D:
Figure 2010513562
化合物22C(2.46g、6.95mmol)のDMF溶液(20mL)に、−20℃で、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M THF溶液、12.2mL、12.2mmol)を滴下して加えた。混合物を−20℃で20分間攪拌し、続いて臭化アリル(3.0mL、34.8mmol)を加えた。−20℃で1.0時間攪拌した後、反応液を飽和NH4Clでクエンチし、室温に加温した。それをEtOAc(3×50mL)で抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、EtOAcのヘキサン溶液のグラジエントを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、化合物22D(2.2g、収率80%)を得た。HPLCおよび1H NMRによって、化合物22Dが、5:1の比の2つのジアステレオ異性体の混合物であることが示された。主要な異性体:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.67 - 0.76 (m, 2 H) 1.15 - 1.20 (m, 2 H) 1.25 (s, 9 H) 2.12 - 2.20 (m, 1 H) 3.02 (dd, J=17.14, 6.59 Hz, 1 H) 4.05 (dd, J=17.14, 4.83 Hz, 1 H) 5.06 - 5.26 (m, 5 H) 6.00 (ddd, J=17.03, 10.22, 7.03 Hz, 1 H) 7.70 (t, J=8.13 Hz, 1 H) 8.10 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 8.49 (d, J=2.64 Hz, 1 H), LC - MS 395 (M + H).
22E:
Figure 2010513562
化合物22D(2.2g、5.5mmol)のCH2Cl2溶液(200mL)を、アルゴンを8分間バブリングすることによって脱気した。この溶液に、グラブス触媒(第2世代、380mg、0.45mmol)を加えた。混合物を5.0時間72℃で加熱した。溶媒を除去した後、EtOAcのヘキサン溶液のグラジエントを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、主生成物として、化合物22E(1.66g、収率82%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.71 - 0.80 (m, 2 H) 1.15 - 1.19 (s, 9 H) 1.19 - 1.25 (m, 2 H) 2.14 - 2.22 (m, 1 H) 3.78 (dt, J=14.50, 2.64 Hz, 1 H) 4.69 (dd, J=14.50, 2.64 Hz, 1 H) 5.73 (dd, J=6.15, 2.20 Hz, 1 H) 5.85 (dd, J=5.05, 2.42 Hz, 1 H) 5.88 (ddd, J=4.06, 2.20, 2.09 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.06 (dd, J=8.57, 2.42 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=2.20 Hz, 1 H), LC-MS 367 (M + H).
22F:
Figure 2010513562
化合物22E(1.6g、4.37mmol)のMeOH溶液(20mL)に、室温で、4.0N HClのジオキサン溶液(4.37mL、17.5mmol)を加えた。混合物を室温で20分間攪拌した。溶媒を蒸発させ、クルードの(R)−2−(2−(シクロプロピルチオ)−5−ニトロフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール HCl塩(LC−MS 263)を高真空下で1.0時間乾燥した。クルードのHCl塩のTHF(20mL)およびMeOH(5.0mL)溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.0M THF溶液、6.0mL、6.0mmol)およびトリエチルアミン(1.28mL、9.18mmol)を加えた。混合物を室温で1.0時間攪拌した。それを希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をHCl(0.5N)、飽和NaHCO3、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を蒸発させた後、EtOAcのヘキサン溶液のグラジエントで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、固形物として、化合物22F(1.52g、収率95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.73 - 0.80 (m, 2 H) 1.15 (s, 9 H) 1.18 - 1.27 (m, 2 H) 2.13 - 2.20 (m, 1 H) 4.33 - 4.42 (m, 2 H) 5.68 - 5.90 (m, 3 H) 7.68 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.93 (dd, J=8.13, 2.42 Hz, 1 H) 8.05 (td, J=8.90, 2.42 Hz, 1 H), LC - MS 307 (M - tert-Bu).
22G:
Figure 2010513562
化合物22F(1.52g、4.19mmol)および10% Pd/C(560mg)のMeOH溶液(100mL)を、45psi下で3.5時間水素化した。TLCおよびLC−MSによって、生成物への完全な変換が示された。セライト(登録商標)のパッドを通して、Pd/Cを濾過によって除去した。濾液を濃縮して、固形物として化合物22G(1.37g、収率97%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.52 - 0.64 (m, 2 H) 0.85 - 0.95 (m, 2 H) 1.16 - 1.24 (s, 7 H) 1.45 (s, 2 H) 1.71 (m, 1 H) 1.82 - 1.94 (m, 2 H) 2.09 - 2.19 (m, 1 H) 2.32 (m, 1 H) 3.47 - 3.57 (m, 1 H) 3.59 - 3.69 (m, 1 H) 5.18 - 5.25 (m, 1 H) 6.48 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 6.58 (dd, J=8.13, 2.42 Hz, 1 H) 7.30 (t, J=8.35 Hz, 1 H), LC-MS 235 (M - Boc).
22H:
Figure 2010513562
化合物22G(1.25g、3.74mmol)のピリジン溶液(8.0mL)に、0℃で、クロロギ酸メチル(0.4mL、5.23mmol)を加えた。30分後、反応液をMeOH(2.0mL)でクエンチした。ピリジンを高真空下で除去した。クルードをEtOAcに懸濁させ、1.0N HCl(2×20mL)、飽和NaHCO3および食塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥した。溶媒を蒸発させた後、固形物として、化合物22H(1.6g、収率95%)を得て、精製せずに次のステップに用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 100℃) δ ppm 0.52 - 0.64 (m, 2 H) 0.94 - 1.05 (m, 2 H) 1.17 - 1.28 (s, 9 H) 1.54 - 1.63 (m, 1 H) 1.77 - 1.86 (m, 2 H) 2.18 - 2.29 (m, 2 H) 3.46 - 3.57 (m, 2 H) 3.62 - 3.68 (s, 3 H) 5.05 (dd, J=7.70, 3.85 Hz, 1 H) 7.23 (s, 1 H) 7.32 - 7.40 (m, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 9.26 (s, 1 H), LC-MS 293 (M - Boc).
22I:
Figure 2010513562
化合物22H(1.60g、4.0mmol)のCH2Cl2溶液(50mL)に、NaHCO3(1.0g、11.9mmol)およびMCPBA(純度75%、2.15g、9.4mmol)を加えた。混合物を室温で5.0時間攪拌した。それを飽和NaHCO3でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥した。溶媒を除去した後、EtOAcのヘキサン溶液のグラジエントで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィでクルードを精製して、化合物22I(1.64g、96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 100℃) δ ppm 0.95 - 1.00 (m, 1 H) 1.03 - 1.11 (m, 2 H) 1.20 (s, 9 H) 1.17 - 1.28 (m, 1 H) 1.72 (m, 1 H) 1.81 - 1.92 (m, 2 H) 2.83 (m, 1 H) 3.52 - 3.64 (m, 2 H) 3.74 (s, 3 H) 5.56 (dd, J=8.24, 4.40 Hz, 1 H) 7.52 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.59 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 9.80 (s, 1 H); LC-MS 425 (M + H).
22J:
Figure 2010513562
化合物22I(1.63g、3.84mmol)のEtOAc溶液(15.0mL)に、室温で、4.0N HClのジオキサン溶液(30mL、120mmol)を加えた。混合物を室温で4.0時間攪拌した。TLCおよびLC−MSによって、生成物の完全な形成が示された。溶媒を蒸発させた後、白色固形物として、化合物22J(1.31g、収率95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.98 - 1.10 (m, 3 H) 1.21 - 1.33 (m, 1 H) 2.10 - 2.20 (m, 1 H) 2.24 - 2.34 (m, 2 H) 2.41 - 2.50 (m, 1 H) 2.80 - 2.89 (m, 1 H) 3.31 - 3.41 (m, 2 H) 3.70 (s, 3 H) 5.45 (t, J=7.69 Hz, 1 H) 7.54 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.85 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=2.20 Hz, 1 H), LC-MS 325 (M + H).
22K:
Figure 2010513562
4−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(100mg、0.588mmol、WO2007002313)、中間体5(95mg、0.588mmol)およびグリオキシル酸一水和物(59.6mg、0.647mmol)に、アセトニトリル(2.0mL)およびDMF(1.2mL)を加えた。混合物を2分間超音波処理し、2.0時間65℃で加熱し、次いで室温で終夜攪拌した。溶媒を高真空で除去し、クルードを分取HPLC精製で精製した:254nmに設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ アクシア カラム(30mm×100cm、5μ)。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、15分間15〜80% B;次いで2分間80%B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。目的の画分を集めて、凍結乾燥後に、固形物として、化合物22K(68mg、収率34%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.83 (s, 3 H) 5.23 (s, 1 H) 7.06 - 7.11 (m, 1 H) 7.13 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.21 (dd, J=11.43, 8.35 Hz, 1 H) 7.37 (td, J=5.60, 2.42 Hz, 2 H) 7.42 - 7.49 (m, 1 H) 8.17 (s, 1 H); LC-MS 343 (M + H)
実施例22
化合物22K(40mg、0.117mmol)、化合物22J(46.2mg、0.128mmol)、HOAT(19.03mg、0.140mmol)のDMF溶液(1.5mL)に、TEA(0.098mL、0.7mmol)およびEDC(44.7mg、0.233mmol)を加えた。混合物を40℃で3.0時間攪拌し、次いで室温で終夜攪拌した。DMFを高真空下で除去した。254nmに設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ アクシア カラム(30mm×100cm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、15分間15〜80% B;次いで2分間80%B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。第1ピークからの画分(25mg)を集めて、実施例22を得た:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.89 - 0.93 (m, 1 H) 0.94 - 1.01 (m, 3 H) 1.27 - 1.38 (m, 1 H) 1.72 (dd, J=12.64, 5.50 Hz, 1 H) 2.09 (dd, J=11.27, 6.87 Hz, 2 H) 2.51 (dd, J=12.92, 7.97 Hz, 1 H) 3.12 - 3.20 (m, 1 H) 3.69 (s, 3 H) 3.71 (s, 3 H) 3.73 - 3.77 (m, 1 H) 4.20 (dd, J=6.87, 3.57 Hz, 1 H) 5.47 (s, 1 H) 5.87 (dd, J=7.97, 5.22 Hz, 1 H) 7.01 - 7.12 (m, 5 H) 7.25 (d, J=2.75 Hz, 1 H) 7.28 - 7.33 (m, 1 H) 7.45 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.64 (s, 1 H), 9.45 (s, 1 H). 19F NMR (376 MHz, 溶媒) δ ppm -137.6; LC-MS 650 (M + H).
第2ピークからの画分は、実施例22のジアステレオ異性体である:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 2つの回転異性体の混合物: 0.85 - 1.25 (m, 4 H), 1.25 - 1.45 (m, 2 H), 1.71 - 2.12 (m, 3 H), 2.30 - 3.00 (m, 2 H), 3.56 - 3.81 (m, 1 H), 3.70 3.74 and 3.81 (s, 6 H), 4.18 (m, 1 H), 5.33 and 5.48 (s, 1 H), 5.78 (m, 1 H), 6.41 - 6.70 (m, 2 H), 7.04 - 7.24 (m, 7 H), 7.65 - 7.73 (m, 2 H), 8.44 and 8.60 (s, 1 H); LC-MS 650 (M + H).
実施例23:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
23A:
Figure 2010513562
25mL フラスコ中、グリオキシル酸一水和物(38.4mg、0.417mmol)、中間体5(56mg、0.347mmol)、および3,4−ジメトキシベンゼンボロン酸(76mg、0.417mmol)のMeCN(1.1mL)/DMF(0.122mL)溶液を加えて、茶色懸濁液を得た。反応液を60℃で終夜攪拌した。溶媒を除去し、クルードの残渣を少量のアセトニトリル/水に溶解し、90% 水〜10% 水のアセトニトリル溶液(0.1% TFAを含む)で溶離するアクシア カラム(2 注入)を用いた分取HPLCで精製した。固形物として化合物23A(50mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.81 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 5.14 (s, 1 H) 6.94 (d, J=8.35 Hz, 1 H) 7.10 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 1 H) 7.15 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.24 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.37 (dd, J=9.01, 2.86 Hz, 1 H) 7.47 - 7.51 (m, 1 H) 8.47 (s, 1 H). LCMS 356 (M+H).
実施例23
10mL フラスコに、化合物23A(20mg、0.043mmol)、中間体1(15.46mg、0.043mmol)、およびHOAT(0.580mg、4.26μmol)のDMF溶液(1mL)を加えて、黄色溶液を得た。DIEA(0.045mL、0.256mmol)およびEDC(16.34mg、0.085mmol)を加えた。反応液を窒素下、室温で終夜攪拌した。溶媒を除去した。粗生成物を少量のアセトニトリル/水に溶解し、90% 水〜10% 水のアセトニトリル溶液(0.1% TFAを含む)で22分間溶離するアクシア カラムを用いた分取HPLCによって精製した。第1ピーク(RT=8.02分)からの画分が実施例23(10mg)であることを確認した:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.00 (t, J=6.81 Hz, 3 H) 1.27 (t, J=6.81 Hz, 3 H) 1.58 (dd, J=13.18, 5.27 Hz, 1 H) 1.91 - 2.06 (m, 2 H) 2.37 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H) 3.55 (s, 3 H) 3.57 (s, 3 H) 3.60 - 3.64 (m, 1 H) 3.71 (s, 3 H) 3.75 - 3.84 (m, 1 H) 3.97 - 4.15 (m, 1 H) 5.28 (s, 1 H) 5.55 (dd, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H) 6.76 - 6.80 (m, 2 H) 6.86 - 6.91 (m, 2 H) 7.09 (dd, J=8.57, 1.98 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.16 - 7.21 (m, 1 H) 7.33 (d, J=9.23 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.34 (s, 1 H) 9.24 (s, 1 H). LCMS 663 (M+H).
第2ピークからの画分は、実施例23のジアステレオ異性体である:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.98 (d, J=6.59 Hz, 3 H) 1.27 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.60 - 1.69 (m, 1 H) 1.70 - 1.82 (m, 1 H) 1.96 - 2.11 (m, 1 H) 2.16 - 2.30 (m, 1 H) 3.49 - 3.54 (m, 1 H) 3.63 - 3.69 (m, 1 H) 3.68 (s, 3 H) 3.71 (s, 3 H) 3.72 (s, 3 H) 4.05 - 4.18 (m, 1 H) 5.33 (s, 1 H) 5.48 (dd, J=8.13, 4.17 Hz, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 6.85 - 6.90 (m, 1 H) 6.96 - 7.00 (m, 1 H) 7.03 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.10 - 7.14 (m, 1 H) 7.19 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=9.23 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.79, 2.20 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 7.62 - 7.69 (m, 1 H) 8.24 (s, 1 H). LCMS 663 (M+H).
実施例24:3−((R)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
24A:
Figure 2010513562
中間体6(0.1g、0.675mmol)および4−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(0.115g、0.675mmol)のアセトニトリル(1.8mL)およびDMF(0.50mL)溶液に、2−オキソ酢酸(0.062g、0.675mmol)を加えた。反応液を混合物を5分間超音波処理し、バイオタージ マイクロ波において20分間90℃に加熱した。溶媒を濃縮し、粗生成物を少量のクロロホルムに溶解し、40g シリカゲルカートリッジに入れて、それを0〜20% メタノール/ジクロロメタンの40分のグラジエント時間で溶離した。生成物のピークを単離し、乾燥して、茶色固形生成物の化合物24A(0.086g、39%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.82 - 3.88 (m, 3 H) 4.25 - 4.31 (m, 2 H) 5.10 (s, 1 H) 6.88 - 7.01 (m, 2 H) 7.02 - 7.13 (m, 2 H) 7.23 - 7.32 (m, 2 H); MS (ESI) (m/z) 331.3 [M+H]+ .
実施例24
化合物24A(0.05g、0.151mmol)、HOAT(0.021g、0.151mmol)、および中間体1(0.055g、0.151mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N−メチルモルホリン(0.050mL、0.454mmol)を加え、次いでEDC(0.058g、0.303mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を除去した。C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×75mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製し、ジアステレオマーを分離した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、12分間20〜60% B;次いで3分間60%B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。第1ピークからの画分が実施例24(17mg、収率35%)であることを確認した:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm
生成物の画分を合わせて、溶媒を除去し、凍結乾燥して、白色非結晶固形物の第1のジアステレオマー1,0.017g(35%)を得た。
1.07 (d, J=6.57 Hz, 3 H) 1.33 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.57 - 1.70 (m, 1 H) 1.93 - 2.09 (m, 2 H) 2.36 - 2.51 (m, 1 H) 3.61 (s, 3 H) 3.64 (s, 3 H) 3.65 - 3.70 (m, 1 H) 3.79 - 3.93 (m, 1 H) 4.05 - 4.16 (m, 1 H) 4.22 (s, 2 H) 5.31 (s, 1 H) 5.59 (dd, J=8.21, 5.18 Hz, 1 H) 6.86 - 7.00 (m, 5 H) 7.02 (d, J=1.77 Hz, 1 H) 7.08 (dd, J=8.59, 2.27 Hz, 1 H) 7.19 (d, J=8.84 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.59 Hz, 1 H). MS (ESI) (m/z) 639.3 [M+H]+ .
第2ピークからの画分は、実施例24のジアステレオ異性体である:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.05 (t, J=6.32 Hz, 3 H) 1.28 - 1.43 (m, 3 H) 1.62 - 1.74 (m, 1 H) 1.78 - 1.88 (m, 1 H) 2.01 - 2.17 (m, 1 H) 2.23 - 2.41 (m, 1 H) 3.31 (dd, J=13.52, 6.69 Hz, 1 H) 3.69 - 3.74 (m, 3 H) 3.77 - 3.81 (m, 3 H) 4.09 - 4.18 (m, 1 H) 4.18 - 4.26 (m, 2 H) 5.26 - 5.42 (m, 1 H) 5.51 (dd, J=8.21, 4.17 Hz, 1 H) 6.83 - 7.08 (m, 4 H) 7.08 - 7.30 (m, 2 H) 7.44 (dd, J=8.72, 2.15 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.63 - 7.74 (m, 1 H) 9.45 (s, 1 H); MS (ESI) (m/z) 639.2 [M+H]+.
実施例25:3−((R)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
25A:
Figure 2010513562
中間体7(0.125g、0.780mmol)および4−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(0.106g、0.624mmol)のアセトニトリル(1.5mL)およびDMF(0.5mL)溶液に、2−オキソ酢酸(0.057g、0.624mmol)を加えた。反応液をマイクロ波中20分間90℃に加熱した。溶媒を濃縮し、クルードの残渣を40g ISCO カラムの中にロードし、それを0〜15% メタノール/ジクロロメタンの40分のグラジエント時間で溶離した。目的の画分を合わせて、蒸発させて、茶色固形物として化合物25A(0.086g、40%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.80 - 3.85 (m, 3 H) 5.17 (s, 1 H) 6.35 (d, J=6.82 Hz, 1 H) 6.84 (dd, J=6.82, 5.81 Hz, 1 H) 7.05 - 7.12 (m, 1 H) 7.15 - 7.25 (m, 3 H) 7.32 - 7.41 (m, 2 H); MS (ESI) (m/z) 343.0 [M+H]+ .
実施例25
化合物25A(0.03g、0.088mmol)、HOAT(0.012g、0.088mmol)、および中間体1(0.032g、0.088mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N−メチルモルホリン(0.029mL、0.263mmol)を加え、次いでEDC(0.034g、0.175mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を除去した。C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×75mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製し、ジアステレオマーを分離した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、12分間20〜100% B;次いで3分間100% B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。第1ピークからの画分が実施例25(38mg、収率67%)であることを確認した:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.07 (d, J=6.57 Hz, 3 H) 1.32 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.59 - 1.71 (m, 1 H) 2.04 (dd, J=10.61, 6.57 Hz, 2 H) 2.38 - 2.52 (m, 1 H) 3.62 (s, 3 H) 3.65 (s, 3 H) 3.68 (dd, J=6.95, 3.41 Hz, 1 H) 3.81 - 3.92 (m, 1 H) 4.10 - 4.21 (m, 1 H) 5.36 (s, 1 H) 5.61 (dd, J=8.08, 5.05 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.92 - 7.00 (m, 3 H) 7.04 (d, J=1.77 Hz, 1 H) 7.06 - 7.15 (m, 2 H) 7.30 (d, J=2.53 Hz, 1 H) 7.35 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 9.37 (s, 1 H). MS (ESI) (m/z) 651.3 [M+H]+ .
第2ピークからの画分(16mg、収率28%)は、実施例25のジアステレオ異性体である:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.07 (d, J=6.06 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 1.66 - 1.80 (m, 1 H) 1.81 - 1.92 (m, 1 H) 2.07 - 2.23 (m, 1 H) 2.28 - 2.45 (m, 1 H) 3.60 - 3.76 (m, 5 H) 3.85 (s, 3 H) 4.24 - 4.41 (m, 1 H) 5.33 - 5.43 (m, 1 H) 5.47 - 5.59 (m, 1 H) 6.56 (d, J=6.82 Hz, 1 H) 6.96 (d, 1 H) 7.02 - 7.15 (m, 3 H) 7.33 (s, 3 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.66 - 7.84 (m, 2 H) 9.47 (s, 1 H); MS (ESI) (m/z) 651.3 [M+H]+ .
実施例26:(2R,3S)−エチル 2−(2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2010513562
化合物25A(0.04g、0.117mmol)、HOAT(0.016g、0.117mmol)、および(2R,3S)−2−(2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(0.042g、0.117mmol、WO 2006076246)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N−メチルモルホリン(0.039mL、0.351mmol)を加え、次いでEDC(0.045g、0.234mmol)を加えた。反応液を週末にかけて室温で攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を除去した。C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×75mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、12分間20〜80% B;次いで3分間80%B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。第1ピークからの画分が実施例26(22mg、収率58%)であることを確認した:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.86 - 0.99 (m, 1 H) 1.04 (dd, J=19.71, 4.55 Hz, 1 H) 1.21 (s, 1 H) 1.32 - 1.43 (m, 1 H) 2.12 - 2.36 (m, 2 H) 2.82 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 2.97 - 3.14 (m, 1 H) 3.68 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 1 H) 3.93 - 4.13 (m, 1 H) 5.40 (s, 1 H) 6.20 (s, 1 H) 6.48 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.62 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.74 - 6.87 (m, 1 H) 6.98 - 7.18 (m, 4 H) 7.23 - 7.48 (m, 4 H) 7.81 (dd, J=7.83, 1.52 Hz, 1 H); MS (ESI) (m/z) 648.3 [M+H]+.
実施例27:(2R,3S)−2−(2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2010513562
実施例26(0.019g、0.029mmol)のエタノール(1.0mL)およびTHF(1.0mL)溶液に、水酸化リチウム(0.293mL、0.293mmol)を加えた。反応液を室温で4時間攪拌した。C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×75mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、12分間10〜100% B;次いで3分間100% B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。生成物の画分を合わせて、溶媒を除去し、凍結乾燥して、白色非結晶固形物として、実施例27(3mg、収率18%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.86 - 0.99 (m, 1 H) 1.04 (dd, J=19.71, 4.55 Hz, 1 H) 1.21 (s, 1 H) 1.32 - 1.43 (m, 1 H) 2.12 - 2.36 (m, 2 H) 2.82 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 2.97 - 3.14 (m, 1 H) 3.68 - 3.84 (m, 3 H) 3.85 - 3.93 (m, 1 H) 3.93 - 4.13 (m, 1 H) 5.40 (s, 1 H) 6.20 (s, 1 H) 6.48 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.62 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 6.74 - 6.87 (m, 1 H) 6.98 - 7.18 (m, 4 H) 7.23 - 7.48 (m, 4 H) 7.81 (dd, J=7.83, 1.52 Hz, 1 H); MS (ESI) (m/z) 620.2 [M+H]+ .
実施例28:(2R,3S)−2−(2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)−1−((R)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−(3−オキソイソインドリン−5−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2010513562
28A:
Figure 2010513562
化合物24A(0.08g、0.242mmol)、HOAT(0.033g、0.242mmol)および(2R,3S)−2−(2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)ピロリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(0.087g、0.242mmol、WO2006076246)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N−メチルモルホリン(0.080mL、0.727mmol)を加え、次いでEDC(0.093g、0.484mmol)を加えた。反応液を室温で3日間攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を除去した。クルードの残渣を少量のジクロロメタンに溶解し、12g シリカゲルカートリッジに入れ、それを0〜20% メタノール/ジクロロメタンの40分のグラジエント時間で溶離した。生成物のピークを単離し、乾燥して、オフホワイトの固形物として、化合物28A(0.138g、収率90%)を得た。
MS (ESI) (m/z) 636.3 [M+H]+.
実施例28
化合物28A(0.13g、0.204mmol)のメタノール(1.0mL)およびTHF(1.0mL)溶液に、水酸化リチウム(4.0mL、4.00mmol)を加えた。反応液を室温で4時間攪拌した。溶媒を除去し、C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×75mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、クルードの残渣を精製し、ジアステレオマーを分離した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、12分間0〜100% B;次いで3分間100% B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。生成物の画分を合わせて、溶媒を除去し、凍結乾燥して、白色非結晶固形物として、実施例28(0.036g、収率27%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.87 - 0.99 (m, 2 H) 1.00 - 1.12 (m, 1 H) 1.19 - 1.43 (m, 1 H) 2.10 - 2.36 (m, 2 H) 2.81 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 2.98 - 3.09 (m, 1 H) 3.63 - 3.89 (m, 4 H) 3.93 - 4.08 (m, 1 H) 4.13 - 4.27 (m, 2 H) 5.00 - 5.38 (m, 1 H) 6.19 (s, 1 H) 6.55 - 6.67 (m, 1 H) 6.84 - 7.12 (m, 5 H) 7.17 - 7.47 (m, 4 H) 7.76 - 7.91 (m, 1 H); MS (ESI) (m/z) 608.2 [M+H]+.
実施例29:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−フルオロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
29A:
Figure 2010513562
2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(0.3g、1.934mmol)のメトキシエタノール溶液(2.0mL)を、マイクロ波容器中20分間210℃で照射した。冷却後、白色結晶を観察した。試料を濃縮し、アンモニア(0.01M)で希釈した。白色固形物を濾過し、アンモニア(0.01M)で洗浄した。茶色固形物を集め、乾燥して、化合物29A(0.24g、収率75%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.31 - 7.50 (m, 2 H) 8.12 (s, 1 H) 8.17 (dd, J=8.84, 6.32 Hz, 1 H) 12.33 (s, 11 H); 1.475分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 164.9 [M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
29B:
Figure 2010513562
化合物29A(0.2g、1.218mmol)の硫酸溶液(4.87mL、1.218mmol)に、0℃で、硝酸カリウム(0.058mL、1.218mmol)を10分かけて何回かに分けて加えた。次いで反応液を室温に加温し、終夜攪拌した。LCMSによって主として出発物質が示され、約10%の生成物が示された。さらに硝酸カリウム(0.058mL、1.218mmol)を加え、反応液を1時間80℃に加熱した。LCMSによって、主として生成物が示された。飽和炭酸水素ナトリウムを冷却した反応液(氷水浴)にゆっくり加え、黄色固形物沈殿を観察した。これを濾過し、水で洗浄した。固形物を乾燥して、黄色固形物として、化合物29B(0.14g、収率55%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.78 (d, J=12.09 Hz, 1 H) 8.31 (s, 1 H) 8.72 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 12.79 (s, 1 H); 19F NMR (376 MHz, 溶媒) δ ppm -111.75 (s, 1 F); 1.695分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 209.9[M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
29C:
Figure 2010513562
数滴のHClを有する化合物29B(0.12g、0.574mmol)のメタノール溶液(5mL)を、水素下大気圧になるまで、パラジウム炭素(0.02g、0.188mmol)と共に1.5時間攪拌した。触媒を濾去し、メタノールで洗浄した。濾液を蒸発させ、終夜減圧乾燥して、黄色固形物として、化合物29C(0.1g、収率97%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.39 - 7.51 (m, 2 H) 8.57 (s, 1 H), 0.85分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 180 [M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
29D:
Figure 2010513562
アセトニトリル(1mL)およびDMF(0.100mL)(部分的に可溶性)に溶解した化合物29C(0.1g、0.558mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(0.102g、0.558mmol)および2−オキソ酢酸(0.051g、0.558mmol)を終夜55℃に加熱した。溶媒を高真空で除去した。粗生成物を少量のジクロロメタンに溶解し、12g シリカゲルカートリッジに入れ、それを0%〜20% CH2Cl2/MeOHのグラジエントで溶離した。生成物を含む画分を集め、それらを合わせて、溶媒を除去して、黄色固形物として、化合物29D(0.11g、収率57%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.73 (d, J=7.07 Hz, 6 H) 5.21 (s, 1 H) 6.93 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.04 (dd, J=8.21, 1.89 Hz, 1 H) 7.14 - 7.20 (m, 2 H) 7.43 (d, J=12.13 Hz, 1 H) 8.14 (s, 1 H); 1.928分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 374 [M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
実施例29
化合物29D(0.06g、0.161mmol)、HOAT(0.022g、0.161mmol)、および中間体1(0.058g、0.161mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N−メチルモルホリン(0.053mL、0.482mmol)を加え、次いでEDC(0.062g、0.321mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。水および飽和塩化ナトリウムの混合物を反応液に加えた。生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応液を濾過し、溶媒を蒸発させた。C18 フェノメネクス ルナ カラム(30mm×100mm、5μ)を備えた分取HPLCを用いて、試料を精製し、ジアステレオマーを分離した。UV検出器を254nmに設定した。グラジエント法を用いて分離を行った:流速40mL/分で、15分間15〜45% B;次いで5分間45% B。溶媒Bは90% アセトニトリル−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% アセトニトリル−90% 水−0.1% TFAである。第1ピークからの画分が実施例29(48mg、収率88%)であることを確認した:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.19 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 1.43 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.70 (dd, J=12.88, 5.81 Hz, 1 H) 2.08 (dd, J=14.91, 7.58 Hz, 2 H) 2.50 (dd, J=13.01, 7.96 Hz, 1 H) 3.64 - 3.75 (m, 7 H) 3.79 - 3.86 (m, 3 H) 3.91 - 4.03 (m, 1 H) 4.07 - 4.26 (m, J=10.36 Hz, 1 H) 5.45 (s, 1 H) 5.67 (dd, J=8.21, 5.43 Hz, 1 H) 6.84 - 6.96 (m, 2 H) 6.96 - 7.08 (m, 2 H) 7.21 (dd, J=8.59, 2.27 Hz, 1 H) 7.28 (d, J=11.87 Hz, 1 H) 7.43 (d, J=9.09 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 8.10 (s, 1 H) 9.32 (s, 1 H); 2.678分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 682.2 [M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
第2ピークからの画分は、実施例29のジアステレオ異性体である:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.14 - 1.22 (m, 3 H) 1.37 - 1.56 (m, 3 H) 1.69 - 1.94 (m, 2 H) 1.96 - 2.21 (m, 1 H) 2.26 - 2.41 (m, 1 H) 3.68 - 3.76 (m, 3 H) 3.77 - 3.82 (m, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 3.86 (s, 3 H) 4.18 - 4.30 (m, 1 H) 5.46 - 5.53 (m, 1 H) 5.60 (dd, J=8.34, 4.04 Hz, 1 H) 7.00 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=8.34, 2.02 Hz, 1 H) 7.18 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.23 - 7.32 (m, 1 H) 7.42 - 7.48 (m, 1 H) 7.51 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.65 (dd, J=8.72, 2.15 Hz, 1 H) 7.73 - 7.85 (m, 1 H) 8.01 - 8.18 (m, 1 H) 9.22 - 9.37 (m, 1 H); LCMS at 2.718分でのLCMSによって、(ESI) (m/z) 682.2 [M+H]+ が示された。254nmで設定したUV検出器を有するC18 フェノメネクス ルナ カラム(4.6mm×50mm、5μ)を備えたLCMSを用いて、試料を分析した。グラジエント法を用いて分析を行った:流速4mL/分で、4分間0〜100% B;次いで1分間100% B。溶媒Bは90% メタノール−10% 水−0.1% TFAであり、溶媒Aは10% メタノール−90% 水−0.1% TFAである。
実施例30:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
30A:
Figure 2010513562
2−エチル−5−ニトロ安息香酸メチル(785mg、3.75mmol)およびtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(1.78mL、8.63mmol)の混合物を、1時間40分115℃で加熱した。室温に冷却した後、ヘキサンを加え、油状ゴム質を分離した。上澄みを濃縮し、ヘキサン:EtOAc:トリエチルアミン(70:30:1)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって、残渣を精製した。橙色固形物として化合物30A(477mg、62%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.25 (s, 3 H), 7.30 (s, 1 H), 7.69 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 8.59 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 9.16 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LC/MS RT = 1.34分, [M+H]+ = 206.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
30B:
Figure 2010513562
化合物30A(214mg、1.04mmol)および飽和アンモニアのエチレングリコール混合溶液(4mL、〜8M)を、過度の圧力を避けるため(最大圧力19バール)、マイクロ波中で100℃〜170℃を10℃ずつ増加させて、各温度で10分間加熱した。生じた赤色懸濁液に水を加えた。固形物を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥して、黄色固形物として、化合物30B(173mg、81%)を得た。
1H NMR (400 MHz CDCl3) δ ppm 2.35 (s, 3 H), 7.11 (s, 1 H), 7.78 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 8.52 (dd, J=9.01, 2.42 Hz, 1 H), 9.30 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LC/MS: RT = 1.33分, [M+H]+ = 205.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
30C:
Figure 2010513562
化合物30B(204mg、0.999mmol)のテトラヒドロフラン(〜15mL、25ppm BHTで安定化)、MeOH(1mL)および水(0.25mL)の混合懸濁液を、パラジウム(10% 炭素上、81mg、0.076mmol)で55分間水素化した(20psi)。濾液の濾過および濃縮によって、わずかに黄色の固形物として、化合物30C(183mg、100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.11 (s, 3 H), 5.48 (s, 2 H), 6.62 (s, 1 H), 7.02 (dd, J=8.57, 2.42 Hz, 1 H), 7.18 - 7.53 (m, 2 H), 10.66 (s, 1 H). LC/MS: RT = 0.57分, [M+H]+ = 175.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
30D:
Figure 2010513562
3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(52.2mg、0.287mmol)、化合物30C(50mg、0.287mmol)およびグリオキシル酸(26.4mg、0.287mmol)のアセトニトリル(0.5mL)およびDMF(0.05mL)懸濁溶液を、マイクロ波によって10分間100℃で加熱した。生じた透明な橙色溶液を分取HPLC(グラジエント:20〜100% 溶媒Bを10分。流速:40mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:YMC サンファイア 5ミクロン C18、30×100mm、RT=6.67分)で精製して、黄色固形物として、化合物30D(82mg、78%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 2.22 - 2.24 (m, 3 H), 3.79 - 3.82 (m, 3 H), 3.82 - 3.84 (m, 3 H), 5.13 - 5.15 (m, 1 H), 6.74 (s, 1 H), 6.93 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 7.12 (dd, J=8.13, 1.98 Hz, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.27 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 7.40 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=8.79 Hz, 1 H). LC/MS: RT = 1.42分, [M+H]+ = 369.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
実施例30
DIEA(0.064mL、0.364mmol)を、化合物30D(33.5mg、0.091mmol)、中間体1(33mg、0.091mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(12mg、0.091mmol)、およびEDCI(34.9mg、0.182mmol)のDMF混合溶液(1mL)に加え、反応液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を水でトリチュレートし、次いで分取HPLC(第1の実行:方法A、但し、グラジエント:20〜100% 溶媒B、化合物30についてのRT=13.1、不要なジアステレオマーについてのRT=14.4;第2の実行:方法B、但し、グラジエント:20〜90% 溶媒B、化合物30についてのRT=7.1分、不要なジアステレオマーについてのRT=10.4分)で精製して、黄色非結晶固形物として、実施例30(11mg、18%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.15 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.39 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.67 - 1.79 (m, 1 H), 2.05 - 2.17 (m, 2 H), 2.24 (s, 3 H), 2.51 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 3.70 (s, 3 H), 3.71 - 3.77 (m, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.89 - 3.99 (m, 1 H), 4.17 - 4.25 (m, 1 H), 5.42 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H), 6.80 (s, 1 H), 6.88 - 6.93 (m, 2 H), 6.96 - 7.01 (m, 1 H), 7.04 (s, 1 H), 7.21 - 7.27 (m, 2 H), 7.33 (s, 1 H), 7.48 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.74 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 9.36 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.70分, [M+H]+ = 677.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 9.92分、純度94%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.07分、純度99%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:10〜100% 溶媒Bを15分。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
実施例31:3−((R)−1−((R)−2−(4−クロロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
31A:
Figure 2010513562
中間体7D(299.7mg、1.576mmol)およびN−クロロコハク酸イミド(235mg、1.760mmol)のDMA溶液(4.5mL)を、10分間200℃でマイクロ波によって加熱した。反応混合物を水(40mL)の中に注いだ。生成物を濾過によって単離し、空気乾燥し、次いで減圧乾燥して、黄緑色固形物として、化合物31A(328.3mg、93%)を得た。
1H NMR (400 MHz, THF-d8) δ ppm 7.60 (s, 1 H) 8.02 (d, J=8.79 Hz, 1 H) 8.55 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H) 9.08 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 11.02 (br. s., 1 H). LC/MS: RT = 0.99分, [M+H]+ = 225.1, 227.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% アセトニトリル、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% アセトニトリル、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。UV:220nm。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm、5ミクロン。
31B:
Figure 2010513562
塩化スズ(II)二水和物(1.25g、5.54mmol)を、化合物31A(312mg、1.389mmol)および塩化アンモニウム(370mg、6.92mmol)のMeOH懸濁溶液(10mL)に加え、反応混合物を室温で7時間攪拌した。次いで反応混合物を終夜50℃の油浴中に置いた。飽和炭酸水素ナトリウムを加え、混合物を酢酸エチル(4×)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、次いで減圧濃縮して、茶色固形物として、化合物31B(244mg、90%)を得た。
LC/MS: RT = 0.84分, [M+H]+ = 195.2, 197.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。UV:220nm。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm、5ミクロン。
31C:
Figure 2010513562
化合物30Dの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物31B(47mg、0.241mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸と反応させて、赤色固形物として、化合物31C(41mg、43%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.81 (s, 3 H), 3.83 (s, 3 H), 5.14 (s, 1 H), 6.92 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 7.00 - 7.05 (m, 1 H), 7.10 (dd, J=8.13, 1.98 Hz, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 7.29 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 7.37 (d, J=2.64 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=8.79 Hz, 1 H).
実施例31
実施例30の製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物31C(36mg、0.093mmol)を中間体1と反応させて、桃色非結晶固形物として、そのジアステレオマーと共に実施例31(15mg、23%)を得た。方法C(但し、グラジエント:20〜90% 溶媒B)を用いた分取HPLC 化合物31についてのRT=10.4分、そのジアステレオマーについてのRT=10.9〜11.7分。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.11 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.37 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.71 (dd, J=12.74, 4.83 Hz, 1 H), 2.04 - 2.18 (m, 2 H), 2.51 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H), 3.67 (s, 3 H), 3.70 (s, 3 H), 3.72 - 3.81 (m, 1 H), 3.83 (s, 3 H), 3.87 - 3.99 (m, 1 H), 4.15 - 4.28 (m, 1 H), 5.40 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H), 6.89 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 6.93 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 6.99 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.02 (s, 1 H), 7.03 - 7.06 (m, 1 H), 7.23 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 7.39 (d, J=2.64 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.73 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 9.34 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.81分, [M+H]+ = 697.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 10.42分、純度96%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.69分、純度94%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:15分間10〜100% 溶媒B。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
実施例32:3−((R)−1−((R)−2−(4−ブロモ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
32A:
Figure 2010513562
NBS(94mg、0.526mmol)の溶液を、中間体7D(100mg、0.526mmol)のDMA溶液(0.5mL)に加えた。混合物を10分間200℃でマイクロ波によって加熱した。生じた暗緑色溶液に水を加えた。沈殿を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥して、からし色の固形物として、化合物32A(117mg、83%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.84 (d, J=3.08 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=9.23 Hz, 1 H), 8.56 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 8.87 (d, J=2.64 Hz, 1 H), 12.10 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.56分, [M+H]+ = 271.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
32B:
Figure 2010513562
化合物31Bの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物32A(112mg、0.416mmol)を塩化スズ(II)二水和物と反応させて、橙色非結晶固形物として、化合物32B(88mg、0.368mmol、88%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 5.76 (s, 2 H), 7.07 (dd, J=8.57, 2.42 Hz, 1 H), 7.11 (d, J=5.71 Hz, 1 H), 7.33 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.44 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 11.11 (d, J=3.96 Hz, 1 H).
32C:
Figure 2010513562
化合物30Dの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物32B(47mg、0.197mmol)を3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸と反応させて、黄色固形物として化合物32C(70mg、82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.83 (s, 3 H), 5.15 (s, 1 H), 6.94 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 7.10 - 7.13 (m, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 7.17 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 7.30 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 7.37 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=9.23 Hz, 1 H). LC/MS: RT = 1.60分, [M+H]+ = 435.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
実施例32
実施例30の製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物32C(43mg、0.099mmol)を中間体1と反応させて、黄色非結晶固形物として、そのジアステレオマーと共に実施例32(19mg、26%)を得た。方法B(但し、グラジエント:30〜90% 溶媒B)を用いた分取HPLC 化合物32についてのRT=9.7分、そのジアステレオマーについてのRT=12.3分。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.09 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.36 (d, J=7.03 Hz, 3 H), 1.68 - 1.77 (m, 1 H), 2.05 - 2.16 (m, 2 H), 2.51 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H), 3.67 (s, 3 H), 3.70 (s, 3 H), 3.72 - 3.78 (m, 1 H), 3.83 (s, 3 H), 3.85 - 3.95 (m, 1 H), 4.15 - 4.26 (m, 1 H), 5.41 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=8.35, 4.83 Hz, 1 H), 6.86 - 6.94 (m, 2 H), 6.96 - 7.06 (m, 2 H), 7.16 (s, 1 H), 7.18 - 7.28 (m, 2 H), 7.40 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.58 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.72 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 9.35 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.83分, [M+H]+ =742.6.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 10.54分、純度98%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.8分、純度99%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:10〜100% 溶媒Bを15分。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
実施例33:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−エチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
33A:
Figure 2010513562
2−メチル安息香酸(0.5g、3.67mmol)のTHF溶液に、−78℃で、sec−ブチルリチウム(9.62mL、8.08mmol、0.84M シクロヘキサン/ヘキセン溶液)を滴下して加えた。生じた橙赤色溶液を−78℃で1時間攪拌し、次いでヨードエタン(2.08mL、25.7mmol)を加えた。反応混合物を室温にゆっくり加温し、終夜攪拌した。次いで溶液を氷浴中で冷却し、濃HClでクエンチした。揮発性橙色溶媒を減圧留去し、残渣をHCl(1M)で希釈し、エーテル(3×)で抽出した。有機層を合わせて、水、食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、茶色油として、化合物33A(0.68g、100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ ppm 0.98 (t, J=7.47 Hz, 3 H), 1.60 - 1.72 (m, 2 H), 2.90 - 3.10 (m, 2 H), 7.21 - 7.34 (m, 2 H), 7.47 (t, J=6.81 Hz, 1 H), 8.03 (d, J=7.03 Hz, 1 H).
33B:
Figure 2010513562
硝酸カリウム(369mg、3.65mmol)を、化合物33A(600mg、3.65mmol)の硫酸溶液(7mL)に、0℃で5分かけて少しずつ加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで氷水の中に注いだ。固形物を濾過によって単離し、EtOAcに溶解し、水および食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。クルードの固形物(559mg)を、ジクロロメタン(10mL)およびメタノール(8mL)に溶解し、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(2.38mL、4.75mmol)を室温で滴下して加えた。反応混合物を30分間攪拌し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(5〜15% EtOAcのヘキサン溶液のグラジエント)で精製して、化合物33B(241mg、30%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ ppm 0.86 - 1.06 (m, 3 H), 1.59 - 1.80 (m, 2 H), 2.95 - 3.16 (m, 2 H), 3.96 (s, 3 H), 7.40 - 7.52 (m, 1 H), 8.06 - 8.37 (m, 1 H), 8.74 (d, J=2.64 Hz, 1 H).
33C:
Figure 2010513562
化合物33B(380mg、1.702mmol)およびtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(809μL、3.92mmol)の混合物を、3.5時間115℃で加熱した。反応液を室温に冷却し、ヘキサンを加えて、ゴム性の沈殿を得た。この物質をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc:Et3N 70:30:1)で精製して、橙色泡として、化合物33C(346mg、93%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.32 (t, J=7.47 Hz, 3 H), 2.68 (q, J=7.47 Hz, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 8.58 (dd, J=8.79, 2.64 Hz, 1 H), 9.17 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LC/MS: RT = 1.57分, [M+H]+ = 220.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
33D:
Figure 2010513562
化合物30Bの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物33C(340mg、1.551mmol)を、飽和アンモニアのエチレングリコール溶液と反応させて、黄色固形物として、化合物33D(200mg、59%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18 (t, J=7.25 Hz, 3 H), 2.70 (q, J=7.18 Hz, 2 H), 7.24 (s, 1 H), 7.94 (d, J=9.23 Hz, 1 H), 8.46 (dd, J=9.23, 2.64 Hz, 1 H), 8.92 (d, J=2.64 Hz, 1 H), 11.03 (s, 1 H). LCMS. RT = 1.52分, [M+H]+ = 219.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
33E:
Figure 2010513562
化合物33D(200mg、0.917mmol)のTHF(安定化)および水の懸濁溶液に、パラジウム(79mg、0.074mmol、10% 炭素上)を加えた。懸濁液を20psiで水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、黄色固形物として化合物33E(170mg、99%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14 (t, J=7.42 Hz, 3 H), 2.56 (q, J=7.70 Hz, 2 H), 5.46 (s, 2 H), 6.58 (d, J=5.50 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J=8.52, 2.47 Hz, 1 H), 7.34 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.41 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 10.67 (d, J=4.40 Hz, 1 H). LC/MS: RT = 0.75分, [M+H]+ = 189.2.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
33F:
Figure 2010513562
化合物30Dの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物33E(50mg、0.266mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸と反応させて、白色固形物として、化合物33F(70mg、69%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14 (t, J=7.42 Hz, 3 H), 2.57 (d, J=7.15 Hz, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.75 (s, 3 H), 5.08 (s, 1 H), 6.94 (d, J=8.24 Hz, 1 H), 7.01 - 7.08 (m, 1 H), 7.14 (s, 1 H), 7.25 - 7.29 (m, 1 H), 7.31 (d, J=2.75 Hz, 1 H), 7.47 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 10.78 (d, J=5.50 Hz, 1 H). LC/MS: RT =1.56分, [M+H]+ = 383.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
実施例33
実施例30の製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物33F(40mg、0.10mmol)を中間体1と反応させて、黄色非結晶固形物として、そのジアステレオマーと共に実施例33(19mg、26%)を得た。方法B(但し、グラジエント:20〜90% 溶媒B)を用いた分取HPLC 化合物33についてのRT=8.3分、そのジアステレオマーについてのRT=11.2分。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.12 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.22 (t, J=7.47 Hz, 3 H), 1.37 (d, J=7.03 Hz, 3 H), 1.65 - 1.78 (m, 1 H), 2.02 - 2.15 (m, 2 H), 2.45 - 2.57 (m, 1 H), 2.67 (q, J=7.32 Hz, 2 H), 3.66 (s, 3 H), 3.68 - 3.74 (m, 1 H), 3.70 (s, 3 H), 3.83 (s, 3 H), 3.88 - 3.98 (m, 1 H), 4.13 - 4.23 (m, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=7.91, 4.83 Hz, 1 H), 6.80 (s, 1 H), 6.85 - 6.92 (m, 2 H), 6.92 - 7.00 (m, 1 H), 7.06 (s, 1 H), 7.24 (dd, J=8.57, 1.98 Hz, 2 H), 7.53 - 7.63 (m, 2 H), 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 9.39 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.79分, [M+H]+ = 691.0.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 10.32分、純度98%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.56分、純度99%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:15分間10〜100% 溶媒B。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
実施例34:3−((R)−1−((R)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−フルオロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
34A:
Figure 2010513562
20mL マイクロ波管に、中間体7D(1.0g、5.25mmol)、セレクトフルオル(Selectflor)(1.86g、5.25mmol)およびジメチルアセトアミド(10mL)を入れ、茶色溶液を15分間150℃でマイクロ波照射した。反応混合物を室温に冷却し、DMAを高真空下で除去した。1.0gスケールの反応を20回実行し、分取HPLCで精製して、黄色固形物として、化合物34A(5.0g、収率23%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 11.7 (s, 1H), 8.8 (s, 1H), 8.6 (d, 1H), 7.9 (d, 1H), 7.6 (d, 1H). LCMS-(M+1)+ 208.8.
34B:
Figure 2010513562
化合物34A(1.5g、7.2mmol)のメタノールおよびTHF混合溶液(1:1、20mL)に、パラジウム炭素(150mg)を加え、生じた混合物を袋(bladder)の水素圧で3時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、黄色固形物として、化合物34Bを得た。収率:1.2g、88%。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 10.7 (s,1H), 7.5 (d,1H), 7.3 (d,1H), 7.2 (d,1H), 6.9 (d,1H), 5.8 (s,1H). LCMS-(M+1)+ 178.8.
34C:
Figure 2010513562
化合物30Dの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物34B(47mg、0.264mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸と反応させて、赤色固形物として、化合物34C(41mg、42%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.81 (s, 3 H), 3.83 (s, 3 H), 5.15 (s, 1 H), 6.90 (d, J=5.71 Hz, 1 H), 6.94 (d, J=8.35 Hz, 1 H), 7.11 (dd, J=8.13, 1.98 Hz, 1 H), 7.17 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 7.29 - 7.33 (m, 1 H), 7.34 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=8.79 Hz, 1 H).
実施例34
実施例30の製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物34C(50mg、0.134mmol)を中間体1と反応させて、黄色非結晶固形物として、そのジアステレオマーと共に実施例34(20mg、22%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.14 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.39 (d, J=7.03 Hz, 3 H), 1.71 (dd, J=12.08, 5.93 Hz, 1 H), 2.04 - 2.21 (m, 2 H), 2.52 (dd, J=13.18, 7.91 Hz, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 3.70 (s, 3 H), 3.73 - 3.79 (m, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.91 - 3.97 (m, 1 H), 4.19 - 4.24 (m, 1 H), 5.40 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=8.13, 4.61 Hz, 1 H), 6.87 - 6.93 (m, 3 H), 7.01 (dd, J=8.35, 2.20 Hz, 2 H), 7.18 - 7.29 (m, 2 H), 7.33 (s, 1 H), 7.34 - 7.38 (m, 1 H), 7.58 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.73 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 9.35 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.73分, [M+H]+ = 681.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 10.07分、純度98%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.20分、純度97%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:15分間10〜100% 溶媒B。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
実施例35:3−((R)−1−((R)−2−(4−シクロプロピル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イルアミノ)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセチル)ピロリジン−2−イル)−4−(イソプロピルスルホニル)フェニルカルバミン酸メチル
Figure 2010513562
35A:
Figure 2010513562
化合物32A(300mg、1.12mmol)、シクロプロピルボロン酸(144mg、1.67mmol)、リン酸カリウム(830mg、3.9mmol)、およびトリシクロヘキシルホスフィン(31mg、0.11mmol)のトルエン(6mL)および水(0.15mL)混合溶液を、窒素でスパージすること(sparging)によって脱酸素化した。酢酸パラジウム(12mg、0.056mmol)を加え、反応液を10分間140℃でマイクロ波によって加熱した。反応液を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、濃縮して、クルードの橙色固形物として、化合物35A(240mg)を得た。LC/MS: RT = 1.53分, [M+H]+ = 231.2.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。
35B:
Figure 2010513562
化合物35A(240mg、1.042mmol)およびパラジウム(100mg、0.094mmol、10% 炭素上)のTHF(40mL、安定化)および水(0.25mL)懸濁溶液を、3時間水素化した(20psi)。反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法A、但し、20〜100% Bのグラジエント、RT=3.45分)で精製して、白色固形物として、化合物35B(25mg、収率12%)を得た。
35C:
Figure 2010513562
化合物30Dの製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物35B(25mg、0.125mmol)を、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸およびグリオキシル酸と反応させて、固形物として、化合物35C(23mg、46%)を得た。
MS: [M+H]+ = 395.1.
実施例35
実施例30の製造について記載した方法に類似する方法を用いて、化合物35C(23mg、0.058mmol)を中間体1と反応させて、淡黄色非結晶固形物として、そのジアステレオマーと共に実施例35(6mg、15%)を得た。分取HPLC 方法A(但し、グラジエント:20分かけて30〜100% 溶媒B)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.44 - 0.57 (m, 2 H), 0.86 - 0.97 (m, 2 H), 1.14 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.39 (d, J=6.96 Hz, 3 H), 1.71 (dd, J=12.08, 5.86 Hz, 1 H), 1.82 - 1.92 (m, 1 H), 2.10 (dd, J=11.17, 6.77 Hz, 2 H), 2.51 (dd, J=13.00, 7.87 Hz, 1 H), 3.67 (s, 3 H), 3.69 - 3.74 (m, 1 H), 3.70 (s, 3 H), 3.84 (s, 3 H), 3.93 (dd, J=13.55, 6.59 Hz, 1 H), 4.12 - 4.25 (m, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 5.69 (dd, J=8.06, 4.76 Hz, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.86 - 6.93 (m, 2 H), 6.95 - 7.00 (m, 2 H), 7.06 (d, J=1.83 Hz, 1 H), 7.20 - 7.31 (m, 2 H), 7.50 (d, J=2.56 Hz, 1 H), 7.74 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 9.38 (s, 1 H). LC/MS: RT = 1.81分, [M+H]+ = 703.1.
グラジエント:2分間0〜100% 溶媒B、1分保持。流速:5mL/分。溶媒A:10% メタノール、90% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。溶媒B:90% メタノール、10% 水、0.1% トリフルオロ酢酸。カラム:フェノメネクス ルナ C18、30×4.6mm。分析HPLC:RT 10.72分、純度97%、Xbridge Phenyl 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm;RT 10.53分、純度98%、サンファイア C18 3.5ミクロン、4.6×150mm、220nm、254nm、グラジエント:15分間10〜100% 溶媒B。流速:1mL/分。溶媒A:5% アセトニトリル、95% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。溶媒B:95% アセトニトリル、5% 水、0.05% トリフルオロ酢酸。
以下の表1は、上記の第VIIa因子アッセイで測定した本発明の以下の実施例についての第VIIa因子 Ki値を列挙する。
表1
Figure 2010513562
上述の明細書は本発明の原則を記載し、その実施例は例示の目的で提供されるが、本発明の実施には、以下の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内に入るすべての通常の変形、適応および/または修正が含まれることが理解される。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2010513562
    (I)
    [式中、
    1は、CまたはNであり;
    2は、CまたはNであるが;
    ただし、Z1がNである場合、Z2はCであるか;またはZ2がNである場合、Z1はCであり;
    3の定義については、左から右に記載し、原子の結合は−NH−Z3−Z2−の順序であり;
    3は、−CR1111−、−NR12−、−O−、S(O)p−、−C(=NH)−、−CR11=CR11−、−CR1111CR1111−、−CR11=N−、−C(O)NR12、−CR1111NR12−、−NR12CR1111−、−C(O)CR1111−、−CR1111C(O)−、−C(O)C(O)−、−SO2−、−SO2CR1111−、−CR1111SO2−、−CR1111CR1111CR1111−、−CR11=CR11CR1111−、−CR1111CR11=CR11−、−N=CR11CR1111−、−CR1111CR11=N−、−CR1111CR1111O−、−NR12CR1111CR1111−、−CR1111CR1111NR12−、−C(O)CR1111CR1111−、−CR1111C(O)CR1111−、−CR1111CR1111C(O)−、−CR11=CR11C(O)−、−C(O)CR11=CR11−、−N=CR11C(O)−、−C(O)CR11=N−、−C(O)CR1111O−、−NR12C(O)CR1111−、−CR1111C(O)NR12−、−NR12CR1111C(O)−、−C(O)CR1111NR12−、−C(O)NR12CR1111、−SO2CR1111CR1111−、−CR1111SO2CR1111−、−CR1111CR1111SO2−、−CR11=CR11SO2−、−SO2CR11=CR11−、−N=CR11SO2−、−SO2CR11=N−、−SO2CR1111O−、−NR12SO2CR1111−、−CR1111SO2NR12−、−NR12CR1111SO2−、−SO2CR1111NR12−、または−SO2−NR12CR1111−であり;
    4は、C(O)、CR1313またはSO2であり;
    環Aと縮合した2個の原子Z1およびZ2が含まれる環Bは、0〜3個のR6で置換されたフェニル、または炭素原子、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子からなる、5〜6員のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、0〜2個のR6で置換されており;
    環Cは、環中に示す窒素原子、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜1個の追加のヘテロ原子、0〜1個のカルボニル、および0〜2個の二重結合を含む4〜8員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜2個のR7で置換されており;
    Wは、NRj、OまたはSであり;
    Yは、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    1は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、0〜1個のOHで置換されたC1〜5アルキル、C1〜5ハロアルキル、C2〜5アルケニル、C2〜5アルキニル、−O−C1〜5アルキル、−O−C1〜5ハロアルキル、−S−C1〜5アルキル、またはC3〜6シクロアルキルであり;
    2、R3およびR4は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、−(CH2sORa、−(CH2sSRb、−(CH2sCF3、−(CH2sOCF3、−(CH2sOCHF2、−(CH2sOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sNRbc、−(CH2sC(O)Ra、−(CH2sCO2a、−(CH2sNRdC(O)Ra、−(CH2sC(O)NRcd、−(CH2sNRcC(O)ORa、−(CH2sOC(O)Ra、−(CH2sOC(O)ORa、−(CH2sNRcC(O)NRcd、−(CH2sOC(O)NRcd、−(CH2sSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2i、−(CH2sNRcSO2CF3、−(CH2sSO2CF3、−(CH2sS(O)pi、−O(CH2nCO2a、−(CH2sSO2NHCORa、−(CH2sCONHSO2i、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、−O(CO2aで置換されたベンジル)、0〜3個のRfで置換された−(CH2s3〜10炭素環、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2s−(5〜10員のヘテロ環)であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
    あるいは、R2とR3は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
    あるいは、R3とR4は、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    6は、各々独立して、F、Cl、Br、I、CN、OH、CF3、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、またはC3〜6シクロアルキルであり;
    7は、各々独立して、F、Cl、Br、I、−(CH2rORa、−(CH2rSRb、−(CH2sCF3、−(CH2rOCF3、−(CH2rOCHF2、−(CH2rOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sNRbc、−(CH2sC(O)Ra、−(CH2sCO2a、−(CH2rNRdC(O)Ra、−(CH2sC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−(CH2rNRcC(O)ORb、−(CH2rOC(O)ORb、−(CH2rNRcC(O)NRcd、−(CH2rOC(O)NRcd、−(CH2rSO2NRcd、−(CH2rNRcSO2NRcd、−(CH2rNRcSO2b、−(CH2rNRcSO2CF3、−(CH2rSO2CF3、−(CH2rS(O)2b、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−フェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    8は、H、CN、−CO2a、−C(O)NRcd、テトラゾリル、または0〜2個のR8aで置換されたC1〜4アルキルであり;
    8aは、各々独立して、=O、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、SRb、CF3、−OCF3、−OCHF2、−OCH2F、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−OC(O)Ra、−OC(O)NRcd、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−NRcC(O)NRcd、−NRcC(O)ORb、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2NRcd、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−O(CH2nCO2a、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換されたC3〜6シクロアルキル、0〜3個のRfで置換されたフェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    9は、1〜3個のR10で置換されたフェニルまたはピリジルであり;
    10は、各々独立して、F、Cl、Br、I、−(CH2rORa、−(CH2rSRb、−(CH2rCF3、−(CH2sOCF3、−(CH2sOCHF2、−(CH2sOCH2F、−(CH2sCN、−(CH2sNO2、−(CH2sSCF3、−(CH2rNRbc、−(CH2rC(O)Ra、−(CH2r−CO2a、−(CH2rNRcCO2a、−(CH2rNRdC(O)Ra、−(CH2rC(O)NRcd、−(CH2sNRcC(O)ORb、−(CH2sOC(O)ORb、−(CH2sNRcC(O)NRcd、−(CH2sSO2NRcd、−(CH2sOSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2NRcd、−(CH2sNRcSO2i、−(CH2sNRcSO2CF3、−(CH2sSO2CF3、−(CH2sS(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    11は、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4ハロアルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、またはC3〜6シクロアルキルであり;
    12は、各々独立して、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、またはC2〜4アルキニルであり;
    13は、各々独立して、H、CF3、CN、−C(O)Ra、−CO2a、−C(O)NRcd、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜4アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜4アルキニル、0〜2個のRfで置換された−(CH2s−C3〜6炭素環、−(CH2s−(5〜6員のヘテロ環)、−NRc−(5〜6員のヘテロ環)、または−O−(5〜6員のヘテロ環)であり;前記ヘテロ環は、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、かつ0〜2個のRfで置換されており;
    14は、各々独立して、H、F、Cl、Me、Et、またはOMeであり;
    aは、各々独立して、H、0〜4個のRhで置換されたC1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜4個のRfで置換された−(CH2r−C3〜7炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜4個のRfで置換されており;
    bは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、フルオロアルキル、−(CH2n−フェニル、(C1〜6アルキル)C(O)−、(C3〜6シクロアルキル)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C6〜10アリール)−(C0〜4アルキル)−C(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C1〜6アルキル)−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)2−NHC(O)−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)−SO2−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−SO2−、または(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−SO2−であり、前記フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、0〜2個のRfで置換されており;
    cは、各々独立して、H、0〜3個のRhで置換されたC1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜3個のRhで置換された−(CH2n−C3〜7シクロアルキル、または0〜3個のRhで置換された−(CH2n−フェニルであるか;
    あるいは、RbとRcは、同一の窒素原子と結合している場合、窒素原子と一緒になって、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロ環を形成してもよく、ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    dは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、フルオロアルキル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜12員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
    あるいは、RcとRdは、同一の窒素原子と結合している場合、窒素原子と一緒になって、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロ環を形成してもよく、ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    eは、各々独立して、=O、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−SRa、−OCF3、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−OC(O)Ra、−NRdC(O)ORa、−NRdC(O)NRcd、−OC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NC(O)ORa、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−CONHSO2i、−CH2CONHSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜3個のRfで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜12員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    fは、各々独立して、=O、ORg、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−SRg、−OCF3、−NRcc、−C(O)Rg、−CO2g、−NRcC(O)Rg、−C(O)NRcc、−OC(O)Rg、−NRcC(O)ORg、−NRcC(O)NRcc、−OC(O)NRcc、−SO2NRcc、−NRcSO2NRcc、−NRcSO2i、−CONHSO2i、−CH2CONHSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、0〜3個のRhで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜12員のヘテロ環であり、かつ0〜3個のRhで置換されており;
    gは、各々独立して、H、C1〜6アルキル、または−(CH2n−フェニルであり;
    hは、各々独立して、=O、−(CH2rORg、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−OCF3、−NRgg、−C(O)Rg、−CO2g、−NRgC(O)Rg、−C(O)NRgg、−SO2NRgg、−NRgSO2NRgg、−NRgSO2−C1〜4アルキル、−NRgSO2CF3、−NRgSO2−フェニル、−SO2CF3、−S(O)p−C1〜4アルキル、−S(O)p−フェニル、−(CF2rCF3、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、(C1〜6アルキル)C(O)−、(C3〜6シクロアルキル)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C6〜10アリール)−(C0〜4アルキル)−C(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−C(O)−、(C1〜6アルキル)−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)2−NHC(O)−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−NHC(O)−、(C1〜6アルキル)−SO2−、(C6〜10アリール)−C0〜4アルキル−SO2−、(5〜10員のヘテロアリール)−C0〜4アルキル−SO2−、−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜12員のヘテロ環であり;
    iは、各々独立して、H、0〜3個のRhで置換されたC1〜6アルキル、0〜3個のRhで置換されたC3〜6シクロアルキル、0〜3個のRhで置換された−(CH2n−フェニル、炭素原子、ならびにN、NRg、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜3個のRhで置換されており;
    jは、各々独立して、HまたはC1〜3アルキルであり;
    nは、各々、0、1、2、3、および4から選択され;
    pは、各々、0、1、および2から選択され;
    rは、各々、0、1、2、3、および4から選択され;並びに
    sは、各々、0、1、および2から選択される]
    の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  2. Figure 2010513562
    が、
    Figure 2010513562
    であり;
    1=Cである場合、Xが、CR6、S、OおよびNから選択されるか;または、Z1=Nである場合、XがCR6である、
    請求項1に記載の化合物。
  3. Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されており;
    環Cが、環中に示す窒素原子、炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜1個の追加のヘテロ原子を含む5または6員のヘテロ環であり、前記へテロ環は、0〜2個のR7で置換されており;
    Wが、NHまたはOであり;並びに
    1が、各々独立して、H、F、Cl、Br、0〜1個のOHで置換されたC1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C2〜3アルケニル、C2〜3アルキニル、−O−C1〜3アルキル、またはC3〜5シクロアルキルである、
    請求項1に記載の化合物。
  4. 式(II):
    Figure 2010513562
    (II)
    を有し、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、もしくは溶媒和物であり、
    Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されており;
    1が、H、F、Cl、Br、0〜1個のOHで置換されたC1〜2アルキル、C1〜2ハロアルキル、C2〜3アルケニル、C2〜3アルキニル、−O−C1〜2アルキル、またはC3〜5シクロアルキルであり;
    2、R3およびR4が、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、ORa、SRa、OCF3、OCHF2、OCH2F、CN、NO2、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−NRcC(O)ORa、−NRcC(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換されたC3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
    あるいは、R2とR3が、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されているか;
    あるいは、R3とR4が、一体となって5〜7員の炭素環または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される0〜4個のヘテロ原子を含むヘテロ環を形成してもよく、前記炭素環およびヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    6が、各々独立して、F、Cl、OH、CF3、C1〜2アルキル、またはC1〜2アルコキシであり;
    7が、各々独立して、ORa、F、Cl、Br、I、CN、NO2、−OCF3、−NRbc、−C(O)Ra、−CO2a、−NRdC(O)Ra、−C(O)NRcd、−SO2NRcd、−NRcSO2i、−SO2NHC(O)Rb、−C(O)NHSO2b、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、テトラゾール、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−フェニル、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜6員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;
    9が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    10aおよびR10bが、各々独立して、H、F、Cl、Br、I、−(CH2r−ORa、−(CH2r−SRa、OCF3、SCF3、CN、NO2、−(CH2r−NRbc、−C(O)Ra、−(CH2r−CO2a、−(CH2r−NRcCO2a、−NRdC(O)Ra、−(CH2r−C(O)NRcd、−NRcC(O)NRcd、−SO2NRcd、−OSO2NRcd、−NRcSO2NRcd、−NRcSO2i、−NRcSO2CF3、−SO2CF3、−S(O)pi、−(CF2rCF3、0〜2個のReで置換されたC1〜6アルキル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルケニル、0〜2個のReで置換されたC2〜6アルキニル、0〜3個のRfで置換された−(CH2r−C3〜10炭素環、または炭素原子、ならびにN、NRc、O、およびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む−(CH2r−5〜10員のヘテロ環であり、前記ヘテロ環は、0〜3個のRfで置換されており;並びに
    tが、1および2から選択される、
    請求項1に記載の化合物。
  5. Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    環Aが、0〜2個のR11で置換されており;環Bが、0〜2個のR6で置換されている、
    請求項4に記載の化合物。
  6. Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    環Bが、0〜1個のR6で置換されており;並びに
    6が、各々独立して、F、Cl、MeまたはEtである、
    請求項4に記載の化合物。
  7. Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    1が、Cl、Br、Me、Et、ビニル、2−プロペニル、エチニル、−CH(OH)Me、OMe、OEt、シクロプロピル、−OCHF2、または−OCF2CHF2であり;
    2が、H、F、Cl、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、または−OCHF2であり;
    3が、H、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシであり;
    4が、HまたはFであり;
    7が、H、CO2H、CO2Me、CO2Et、またはCONMe2であり;
    9が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    10aが、各々独立して、H、−SO2Me、−SO2Et、−SO2Pr、−SO2(i−Pr)、−SO2(i−Bu)、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2−(4−モルホリニル)、−SO2−(4−チアモルホリニル)、−SO2−(4−Me−1−ピペラジニル)、−SO2NH2、−SO2NHMe、−SO2NHEt、−SO2NH(i−Pr)、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NH−シクロヘキシル、−SO2NH(t−Bu)、−SO2N(Me)Bn、−SO2NMe2、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、Ph、4−F−Ph、1−ピペリジル、4−モルホリニル、3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イル、NO2、または−B(OH)2であり;並びに
    10bが、各々独立して、H、CONH2、NH2、NHMe、NHEt、NMe2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCOPr、−NHCO(i−Pr)、−NHCO(i−Bu)、−NHCO−シクロプロピル、−N(Me)COMe、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONH2、−NHCONHMe、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、または−NHCO−(3−チアゾリジニル)である、
    請求項4に記載の化合物。
  8. Figure 2010513562
    が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    1が、Cl、Br、Me、Et、ビニル、2−プロペニル、エチニル、−CH(OH)Me、OMe、OEt、シクロプロピル、−OCHF2、または−OCF2CHF2であり;
    2が、H、F、Cl、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、または−OCHF2であり;
    3が、H、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシであり;
    4が、HまたはFであり;
    7が、H、CO2H、CO2Me、CO2Et、またはCONMe2であり;
    9が、以下から選択され:
    Figure 2010513562

    10aが、各々独立して、H、−SO2Me、−SO2Et、−SO2Pr、−SO2(i−Pr)、−SO2(i−Bu)、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2−(4−モルホリニル)、−SO2−(4−チアモルホリニル)、−SO2−(4−Me−1−ピペラジニル)、−SO2NH2、−SO2NHMe、−SO2NHEt、−SO2NH(i−Pr)、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NH−シクロヘキシル、−SO2NH(t−Bu)、−SO2N(Me)Bn、−SO2NMe2、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、Ph、4−F−Ph、1−ピペリジル、4−モルホリニル、3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イル、NO2、または−B(OH)2であり;並びに
    10bが、各々独立して、H、CONH2、NH2、NHMe、NHEt、NMe2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCOPr、−NHCO(i−Pr)、−NHCO(i−Bu)、−NHCO−シクロプロピル、−N(Me)COMe、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONH2、−NHCONHMe、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、または−NHCO−(3−チアゾリジニル)である、
    請求項4に記載の化合物。
  9. 1が、Cl、Me、Et、OMe、またはOEtであり;
    2が、F、Cl、OMe、またはO(i−Pr)であり;
    3が、Hであり;
    4が、HまたはFであり;
    7が、H、CO2H、CO2Me、またはCO2Etであり;
    9が:
    Figure 2010513562
    であり;
    10aが、各々独立して、H、−SO2−C1〜4アルキル、−SO2−シクロプロピル、−SO2−シクロブチル、−SO2−シクロペンチル、−SO2Ph、−SO2−(1−ピロリジニル)、−SO2−(1−ピペリジル)、−SO2−(1−アゼパニル)、−SO2NH−C1〜4アルキル、−SO2NH−シクロプロピル、−SO2NMe2、CONMe2、CO(1−ピロリジニル)、CO(1−ピペリジニル)、1−ピペリジル、4−モルホリニル、または3,5−ジエチル−1H−ピラゾール−1−イルであり;
    10bが、各々独立して、H、OH、NH2、−NHCOH、−NHCOMe、−NHCOEt、−NHCO2Me、−NHCO2Et、−NHCONHMe、−NHCONH2、−NHCONMe2、−NHCON(Me)Et、−NHCON(Me)(i−Pr)、−NHCO−(1−アゼチジニル)、−NHCO−(1−ピロリジニル)、−NHCO−(3−チアゾリジニル)、−OSO2NH2、−NHSO2NH2、−NHSO2Me、−SO2NH2、またはNO2であり;並びに
    tが、1である、
    請求項4、請求項5または請求項6に記載の化合物。
  10. 式(IIa):
    Figure 2010513562
    (IIa)
    を有し、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、もしくは溶媒和物である、請求項4に記載の化合物。
  11. 実施例1〜35のいずれか1つ、ならびにその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物。
  12. 医薬的に許容される担体および請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、もしくは溶媒和物を含む医薬組成物。
JP2009543109A 2006-12-20 2007-12-17 抗凝血剤として有用な二環状ラクタム第viia因子阻害剤 Withdrawn JP2010513562A (ja)

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