JP2010513049A - コーティングされた研磨材ディスク及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

コーティングされたディスクは、その上に配置されるプレサイズを備える第1の主表面、及び、第1の主表面と反対側の第2の主表面を有し、その上に配置される裏サイズを有する、合成織布を含む、裏材を有する。プレサイズは、エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも1方との反応により調製される少なくとも1つのエポキシ樹脂、多官能性(メタ)アクリレート、ノボラック樹脂、イミダゾールエポキシ硬化触媒、ジシアンジアミド、及び光開始剤を含む、硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含む。少なくとも部分的に架橋された含浸剤の浸透したガラス織布が、合成織布の第2主表面とガラス織布との間に配置された熱可塑性積層接着剤によって第2主表面に固定される。これを作製する方法もまた開示される。

Description

一般的に、コーティングされた研磨材ディスクは、裏材に固定された研磨材粒子を有する。典型的に、コーティングされた研磨材ディスクは、2つの表裏を成す主表面、及び主表面の一方に固定される研磨材層を含む。研磨材層は、典型的に、研磨材粒子、及び研磨材粒子を裏材に固定する結合剤を含む。
ある一般的な種類のコーティングされた研磨材ディスクは、メイク層、サイズ層、研磨材粒子から形成される研磨材層を有する。このようなコーティングされた研磨材ディスクを作製する際、硬化性メイク層前駆体は、典型的には裏材の主表面に塗布され、任意に部分的に硬化される。研磨材粒子は次に、少なくとも部分的に(任意に部分的に硬化した)硬化性メイク層前駆体に埋め込まれ、メイク層前駆体は十分に硬化されて、研磨材粒子を裏材に固定するメイク層をもたらす。硬化性サイズ層前駆体は、次にメイク層及び研磨材粒子の上に塗布され、続いてサイズ層前駆体が十分に硬化されて、サイズ層をもたらす。
別の一般的な種類のコーティングされた研磨材ディスクは、裏材の主表面に固定された研磨材層を含み、研磨材層は、硬化性結合剤前駆体及び研磨材粒子を有するスラリーを裏材の主表面上に塗布し、次に結合剤前駆体を十分に硬化して、研磨材層を形成することによってもたらされる。
コーティングされた研磨材ディスクは、研磨材層を覆うスーパーサイズ層を更に含む。スーパーサイズ層は、典型的に、粉砕助剤類及び/又は非充填物質類を包含する。
コーティングされた研磨材ディスクに使用される裏材は、1つ以上の塗布されるコーティングで処理されてもよい。典型的な裏材処理の例は、裏サイズ(backsize)(すなわち、研磨材層と反対側の裏材の主表面上のコーティング)、プレサイズ、若しくは繋ぎ層(すなわち、研磨材層と裏材との間に配置される裏材上のコーティング)、及び/又は裏材を含浸させる含浸剤である。サブサイズ(subsize)は、予め処理した裏材に適用されること以外は、含浸剤と同様である。
研磨材層及び裏材(例えば、処理済み又は未処理のもの)の個々の選択に依存して、研磨材層は、研磨中に裏材から部分的に分離し、その結果、研磨材物品が剥離する場合がある。この現象は、研磨技術分野では、「シェリング(shelling)」として既知である。大抵の場合、シェリングは機能低下をもたらすため望ましくない。シェリングに加え、別の重要な研磨材特性は、「切削」(つまり、切削速度)、つまり特定の試験条件下において、所定の期間に加工物から取り除かれる材料の量である。切削を評価するために、様々な試験方法(例えば、スイングアーム研磨、又はスライド作用研磨)が使用される。一般的に、所定のコーティングされた研磨材ディスクで観測される切削の値は、使用される個々の試験方法に依存するため、研磨材物品の切削を比較するときは、同等の試験条件が使用されていることを確実にするように注意するべきである。
1つの態様では、本発明は、裏材に固定された研磨材層を含む、コーティングされた研磨材ディスクを提供し、ここで裏材は、
少なくともその一部の上に配置される、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて:(a)エピクロロヒドリンと、ビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応により調製される、50〜90重量%の少なくとも1つのエポキシ樹脂;(b)1〜20重量%の、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート;(c)1〜10%の少なくとも1つのノボラック樹脂、並びに有効量の(d)イミダゾールエポキシ硬化触媒、(e)ジシアンジアミド、及び(f)光開始剤、を含む硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含むプレサイズを備える第1の主表面、第1の主表面と反対側の第2の主表面を有し、少なくともその一部の上に配置される裏サイズを有する、合成織布と、
少なくとも部分的に架橋した含浸剤の浸透したガラス織布と、
合成織布の第2主表面とガラス織布との間に配置される熱可塑性積層接着剤であって、合成織布をガラス織布に固定する、熱可塑性積層接着剤と、を含み、
ここで研磨材層は、メイク層、サイズ層、及び研磨材粒子を含み、プレサイズの少なくとも一部と重なる。
いくつかの実施形態では、研磨材層は、メイク及びサイズ層を含む。これらの実施形態のいくつかでは、コーティングされた研磨材ディスクは、サイズ層の少なくとも一部に重なるスーパーサイズ層を更に含む。
いくつかの実施形態では、研磨材層は結合剤中に分散した研磨材粒子を含む(例えば、研磨材粒子のスラリーを硬化性結合剤前駆体中でコーティングし、結合剤前駆体を硬化させることで得られる実施形態)。
いくつかの実施形態では、コーティングされた研磨材ディスクは、コーティングされた研磨材ディスクを含む。
本発明による研磨材ディスクは、加工物を研磨するために有用である。
別の態様では、本発明は、コーティングされた研磨材ディスクを作製する方法を提供し、方法は、
少なくともその一部に配置される、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて:(a)エピクロロヒドリンと、ビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応により調製される、50〜90重量%の少なくとも1つのエポキシ樹脂;(b)1〜20重量%の、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート;(c)1〜10%の少なくとも1つのノボラック樹脂、並びに有効量の(d)イミダゾールエポキシ硬化触媒、(e)ジシアンジアミド、及び(f)光開始剤を含む、硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含む、プレサイズを備える第1の主表面、及び第1の主表面と反対側の第2の主表面を有する合成織布を提供する工程と、
第2主表面の少なくとも一部の上に裏サイズを配置する工程と、
プレサイズの少なくとも一部の上に硬化性メイク層前駆体を重ねる工程と
研磨材粒子を、硬化性メイク層前駆体に塗布する工程と、
硬化性メイク層前駆体を十分に硬化してメイク層をもたらす工程と、
硬化性サイズ層前駆体を、メイク層及び研磨材粒子の少なくとも一部の上に重ねる工程と、
硬化性サイズ層前駆体を十分に硬化してサイズ層をもたらす工程と、
少なくとも部分的に架橋された含浸剤の浸透したガラス織布をもたらす工程と、
合成織布を、合成織布の第2主表面とガラス織布との間に配置される熱可塑性積層接着剤でガラス織布に固定する工程と、を含む方法。
いくつかの実施形態では、合成織布は、硬化性メイク層前駆体が、プレサイズの少なくとも一部の上に重ねられる前に、熱可塑性積層接着剤でガラス織布に固定される。
驚くべきことに、本発明による研磨材ディスクは、低いレベルのシェリングを呈し、同時に、例えばスライドアクションカットのミネラル損失に対する高い割合などの、有用なレベルの他の研磨材特性を達成することが見出された。
本明細書において使用するとき、「〜中に分散した」とは実質的に完全に分散していることを意味し、用語「織布」とは、編んだ又は織った布を指し、フェルト、又は不織布は含まず、形容詞「熱可塑性の」とは加熱されたときに軟化又は溶解し、冷却されたときに再び固化する、又は剛性となる特性を有することを意味し(熱可塑性材料は、典型的には、顕著に化学変化することなく、何度も再溶解及び冷却されることができる)、用語「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及び/又はメタクリレートを指し、用語「熱硬化性」とは加熱されるかないしは別の方法で硬化された場合に、(例えば、化学的な架橋反応により)恒久的に固化する特性を有することを意味し、「固形物を基準として」及び「固形物基準で」とは、揮発性の溶媒(水を含む)を除いた材料構成成分の重量を指す。
本発明による、代表的なコーティングされた研磨材ディスクの断面概略図。
図1を参照すると、代表的なコーティングされた研磨材ディスク100は、裏材120に固定された研磨材層130を有する。研磨材層130は、サイズ層150を重ねたメイク層140を有し、これらが共に研磨材粒子160を裏材120に固定する。任意のスーパーサイズ層170は、サイズ層150上に重なる。裏材120は、合成織布124の第1主表面123上にプレサイズ126を有する。合成織布124の第2主表面127上の裏サイズ128は、熱可塑性接着剤122に接触し、これは、ガラス織布125(含浸剤(図示されない)の浸透した)を合成織布124に固定する。
合成織布は、一般的に、合成繊維織及びこれらの混合から本質的になる。有用な合成繊維の例としては、ポリエステル、アクリル、ポリアミド、ポリオレフィン、及びポリイミド繊維が挙げられる。
典型的に、合成織布は、平方メートル当たり(すなわち、g/m)70〜680グラム(平方ヤード当たり2〜20オンス(oz))の範囲内の坪量、例えば、140〜510g/m(平方ヤード当たり4〜15オンス)の坪量、又は更に170〜360g/m(平方ヤード当たり5〜13オンス)の坪量を有するが、他の坪量が使用されてもよい。
プレサイズは、硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含む。硬化性プレサイズ前駆体は、エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応によって調製される少なくとも1つのエポキシ樹脂、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート、少なくとも1つのノボラック樹脂、イミダゾールエポキシ硬化触媒、ジシアンジアミド、及び光開始剤を含む。
エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応によって調製される少なくとも1つのエポキシ樹脂が存在し、硬化性プレサイズ前駆体の総重量に基づき、50〜90重量%の量(例えば、50、55、60、又は65重量%から70、75、80、85、又は更に90重量%)の少なくとも1つのエポキシ樹脂が、エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応によって調製される。典型的に、エポキシ樹脂は、2の平均エポキシ官能性を有するが、より高い又はより低い官能性もまた有用であり得る。エポキシ樹脂は、液体、又は固体であってもよい。液体又は固体に拘わらず、エポキシ樹脂は本発明による組成物に可溶性であるように選択されてもよい。場合によっては、本発明の組成物を叩解することで、エポキシ樹脂の溶解を促進し得る。有用なエポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA又はビスフェノールFとエピクロロヒドリンとの反応によって形成されるエポキシ樹脂、及びこうした樹脂の混合物が挙げられる。例としては、ビスフェノールA−エピクロロヒドリン誘導エポキシ樹脂、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(一般的に当該技術分野においてDGEBAと呼ばれる)及びビスフェノールFジグリシリジエーテル、並びにレゾリューション・パフォーマンス・プロダクツ(Resolution Performance Products)(テキサス州ヒューストン(Houston))から販売されている商品名「エポン(EPON)」(例えば、「エポン樹脂(EPON RESIN)825」、「エポン樹脂(EPON RESIN)828」、「エポン樹脂(EPON RESIN)1001F」、「エポン樹脂(EPON RESIN)1002F」、「エポン樹脂(EPON RESIN)1004F」、「エポン樹脂(EPON RESIN)1009F」、及び「エポン樹脂(EPON RESIN)2003」)を有する市販のエポキシ樹脂、及びダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)(ミシガン州ミッドランド(Midland))から販売されている商品名「D.E.R.」(例えば、「D.E.R.331」、「D.E.R.332」、「D.E.R.351」、「D.E.R.352」、「D.E.R.354」、及び「D.E.R.356」)を有する多くのエポキシ樹脂が挙げられる。
少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート(poly(meth)acrylate)が存在し、硬化可能なプレサイズ前駆体の総重量に基づいて、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレートは、1、5、又は10重量%から12、15、18、又は更に20重量%の量である。多官能性(メタ)アクリレートは、少なくとも2、例えば、少なくとも3、4、又は更に5の平均アクリレート多官能性を有し、異なる(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及び/又は(メタ)アクリル化ポリマーの混合であってもよい。広範な種類の(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及び(メタ)アクリル化ポリマーは、例えば、ペンシルバニア州エクストン(Exton)のサートマー社(Sartomer Company)、及びジョージア州スミュルナ(Smyrna)のUCBラドキュア社(UCB Radcure)などの製造元から容易に商業的に入手可能である。代表的なアクリレートモノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる。代表的な、有用なアクリレートオリゴマーとしては、アクリル化エポキシオリゴマー(例えば、UCBラドキュア社(UCB Radcure)による「エベクリル(EBECRYL)3500」、「エベクリル(EBECRYL)3600」、「エベクリル(EBECRYL)3720」、「エベクリル(EBECRYL)3700」の商品名で販売される、ビスフェノールAベースのエポキシアクリレートオリゴノマーなど)、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴノマー(例えば、UCBラドキュア社(UCB Radcure)によって「エベクリル(EBECRYL)8402」の商品名で販売される)、芳香族ウレタンアクリレートオリゴマー、及びアクリル化ポリエステル(例えば、UCBラドキュア社(UCB Radcure)によって「エベクリル(EBECRYL)870」の商品名で販売される)が挙げられる。追加の有用な多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えばサートマー社(Sartomer Company)から商品名「SR 259」として販売されるポリエチレングリコール200ジアクリレート;及び、例えばサートマー社(Sartomer Company)から商品名「SR 344」として販売されるポリエチレングリコール400ジアクリレートなどのポリエーテルオリゴマーが挙げられる。
少なくとも1つのノボラック樹脂が、硬化性プレサイズ前駆体の総重量を基準として、1〜5、又は10%の量で存在する。典型的に、ノボラック樹脂は、フェノールモノマー(例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、カテコール、ビスフェノールA、ナフトール、又はこれらの混合物)と、酸性触媒存在下でのアルデヒドとを反応させることによって作製され、アルデヒドのフェノールに対するモル比は1未満である。ノボラックを調製するのに使用されるアルデヒドの例としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、グリオキサール及びフルフラールが挙げられる。通常、これらのノボラック樹脂は、300〜1,500の範囲の分子量を有するが、これより大きい及び小さい分子量も有用な場合がある。更に、開始フェノール系モノマーは、ノボラックを形成するために少なくとも2つの反応性部位が残存する限り、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、及びスルホのような種々の基で置換できる。多くのノボラックフェノール樹脂は、例えばジョージア州アトランタ(Atlanta)の、ジョージア・パシフィック・レジンズ(Georgia Pacific Resins)(例えば、商品名「GP 2074」、「GP 5300」、「GP 5833」、「RESI−FLAKE GP−2049」、「RESI−FLAKE GP−2050」、又は「RESI−FLAKE GP−2211」の商品名で販売されるもの);ドイツ、フリーレンドルフ(Frielendorf)の、ベークライトAG(Bakelite AG)(例えば、商品名「ルタフェン(RUTAPHEN)8656F」として販売されるもの);ボーデン・ケミカル(Borden Chemical, Inc)(例えば、商品名「デュライト(DURITE)423A」又は「デュライト(DURITE)SD1731」として販売されるもの)を含む商業供給業者から容易に入手可能である。ノボラック樹脂とは対照的に、レゾールフェノール樹脂は、プレサイズ前駆体の硬化を妨げる傾向があり、一般的には慎重に使用すべきである。
イミダゾールエポキシ硬化触媒、ジシアンジアミド及び光開始剤は、有効量、すなわち、硬化性プレサイズ前駆体が、プレサイズとして機能するのに十分な程度に硬化するのを可能にするのに十分な量で、集合的に存在する。
典型的に、硬化性プレサイズ前駆体は、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて、0.5〜2重量%のイミダゾールエポキシ硬化触媒を含む。イミダゾールエポキシ硬化触媒は、周知であり、例えば、2−エチルイミダゾール、及び2−エチル−4−メチルイミダゾール(例えば、ペンシルバニア州アレンタウン(Allentown)のエアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(Air Products and Chemicals)から商品名「イミキュアエミ(IMICURE EMI)−2,4」として販売されるもの)及び、2−プロピルイミダゾール(例えば、ノースカロライナ州モーガントン(Morganton)のシントロン(Synthron)から商品名「アクチロン(ACTIRON)NXJ−60」として販売されるもの)が挙げられる。
典型的に、硬化性プレサイズ前駆体は、(a)〜(f)の総重量に基づき、1、2、又は5重量%から10、15、又は更に20重量%のジシアンジアミドを含む。ジシアンジアミドは、例えば、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(Air Products and Chemicals)から商品名「アミキュア(AMICURE)CG−1200」及び「アミキュア CG−1400」として広く市販されている。
典型的には、硬化性プレサイズ前駆体は、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて0.1、1、又は3重量%から5、7、又は更に10重量%以上の光開始剤(例えば、単一光開始剤、又は2つ以上の光開始剤の組み合わせ)を含む。本発明の実施に有用な光開始剤としては、多官能性(メタ)アクリレートをフリーラジカルにより光硬化するのに有用なものとして既知のものが挙げられる。代表的な光開始剤類としては、α−メチルベンゾイン、α−フェニルベンゾイン、α−アリルベンゾイン、α−ベンジルベンゾインなどのベンゾイン及びその誘導体;ベンジルジメチルケタール(例えば、ニューヨーク州タリータウン(Tarrytown)のチバ・スペシャリティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から商品名「イルガキュア(IRGACURE)651」として入手可能)、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテルなどのベンゾインエーテル;2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン(例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズから商品名「ダロキュア(DAROCUR)1173」として入手可能)及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア184」として入手可能)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン(例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア907」として入手可能)、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア369」として入手可能)などのアセトフェノン及びその誘導体が挙げられる。他の有用な光開始剤としては、ピバロインエチルエーテル、アニソインエチルエーテル;アントラキノン類、例えばアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−メトキシアントラキノン、ベンズアントラキノンハロメチルトリアジン類など;ベンゾフェノン及びその誘導体;上述のようなヨードニウム塩及びスルホニウム塩;チタン錯体、例えばビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)ビス[2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]チタン(同様にチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から商品名「CGI 784 DC」として得られる);ハロメチルニトロベンゼン類、例えば4−ブロモメチルニトロベンゼンなど;モノ−及びビス−アシルホシフィン類(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から商品名「イルガキュア(IRGACURE)1700」、「イルガキュア(IRGACURE)1800」、「イルガキュア(IRGACURE)1850」、及び「ダロキュア(DAROCUR)4265」として入手可能)が挙げられる。
イミダゾールエポキシ硬化触媒、ジシアンジアミド、及び光開始剤の上記の重量範囲が、典型的には有用な量であるが、他の量もまた使用されてもよいことが認識されるであろう。
所望により、硬化性プレサイズ前駆体は、1つ以上のエポキシド化強化剤を含んでもよい。有用なエポキシ化強化剤としては、例えばエポキシ化ゴム(例えば、CVCスペシャルティ・ケミカルズ(CVC Specialty Chemicals)により商品名「ハイポックス(HYPOX)RA1340」として販売されるもの)、ウレタンゴム変性エポキシ樹脂(例えば、パシフィック・エポキシ・ポリマーズ(Pacific Epoxy Polymers)(ミズーリ州リッチモンド(Richmond))により商品名「パシフィック(PACIFIC)6246可撓性エポキシ樹脂」又は「パシフィック(PACIFIC)6246可撓性エポキシ樹脂HV」として販売されるもの);及びエポキシ化ポリブタジエン類(例えば、FMCコーポレーション(FMC Corporation)(ペンシルバニア州フィラデルフィア(Philadelphia))による商品名「オキシロン(OXIRON)2001」、又はアトフィナ・ケミカルズ(Atofina Chemicals)(ペンシルバニア州フィラデルフィア(Philadelphia))による商品名「POLY BD 600E」及び「POLY BD 605E」として販売されるもの)が挙げられる。
所望により、硬化性プレサイズ前駆体は、1つ以上の二反応性の重合可能な構成成分、例えば少なくとも1つのフリーラジカル性の重合可能な基と、少なくとも1つの陽イオン性の重合可能な基とを有する化合物を含んでいてもよい。二反応性化合物は、例えば、少なくとも1つのエチレン性不飽和基を1つ以上のエポキシ基を既に含有する化合物に導入することによって、又は反対に、少なくとも1つのエポキシ基を1つ以上のエチレン性不飽和基を既に含有する化合物に導入することによって製造できる。
所望により、硬化性プレサイズ前駆体は、種々の添加剤、例えば充填剤、増粘剤、強化剤、研削助剤、顔料、繊維、粘着付与剤、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、消泡剤、染料、カップリング剤、可塑剤、及び懸濁剤を含有していてもよい。
硬化性プレサイズ前駆体は、低粘度で配合されてもよい(例えば、250ミリパスカル−秒未満)。低粘度は、多くの通常のコーティング技術に対して有用であるが、場合によってこれは、硬化中の、コーティングの裏材内側(例えば、プレサイズ)への望ましくない拡散へと繋がることがある。このような場合、硬化性組成物は、熱エネルギーに曝露される前に、化学線に曝露することによってコーティング後に増粘されてもよい。
硬化性プレサイズ前駆体は、任意の好適な手段によって合成織布に塗布されてよく、これには、例えば、ロールコーティング(例えば、軟質ゴムロールを用いる)、噴霧、トランスファーコーティング、ディップコーティング、スクリーン印刷、グラビアコーティング、カーテンコーティング、バーコーティング、ナイフコーティング、又はダイコーティングが挙げられる。典型的には、増加するプレサイズの重量(すなわち、硬化後)は、0.1〜400g/mの範囲内であるが、より高い、又は低いコーティングの重量もまた使用されてもよい。
固体構成成分を含む硬化性プレサイズ前駆体を利用する場合、これらは、例えば材料の少なくとも一部を液化し、効率良く混合して硬化性組成物を形成できるが、構成成分を熱的には分解しないようにするために十分な高温、例えば100℃未満にて、好適な容器で硬化性組成物の種々の材料の一部又は全てを攪拌しながら混合することにより、調製してもよい。
硬化性プレサイズ前駆体は、熱エネルギー、化学線、又はより典型的にはこれらの組み合わせへの曝露によって硬化されてもよい。このような場合、硬化性組成物の硬化は、通常、化学線(例えば、紫外線、可視光線又は粒子線)の適切な供給源に組成物を曝す際に始まり、その後ある期間継続してもよい。熱エネルギーの有用な形態としては、例えば熱及び赤外線が挙げられる。代表的な熱エネルギー源としては、オーブン、加熱ロール、温風送風機、赤外線ランプ、及びこれらの組み合わせが挙げられる。代表的な有用紫外線及び可視光線源としては、水銀、キセノン、炭素アーク、タングステンフィラメントランプ類、及び日光が挙げられる。紫外線、特に中圧水銀アークランプ又はマイクロ波誘導H型、D型、又はV型水銀ランプ、例えばフュージョンUVシステムズ(Fusion UV Systems)(メリーランド州ガイサーズバーグ(Gaithersburg))から市販されているものは、特に望ましい。化学線の曝露時間は、通常、例えば約0.01秒未満から1分以上までの範囲であり、含まれる反応性構成成分の量及び種類、エネルギー源、ウェブ速度、エネルギー源からの距離、及び硬化されるべきメイク層の厚さに応じて、例えば1平方センチメートル当たり0.1〜10ジュール(J/cm)の総エネルギー曝露を提供する。例えば、化学線を伴う熱エネルギーを低減するためにフィルター及び/又は二色性リフレクターも有用な場合がある。電子ビーム照射を使用する場合、必要な線量は一般に1メガラド未満から100メガラド以上である。
裏サイズは典型的には、硬化性裏サイズ前駆体を合成織布上にコーティングし、続いて、硬化性裏サイズ前駆体を裏サイズに変化させるために十分に硬化(例えば、加熱によって)することによって合成織布に塗布される。裏サイズは、合成織布のための裏サイズとして好適な任意の材料を含んでよく、これには例えば、少なくとも部分的に硬化されたフェノール、アミノプラスト、又はエポキシ樹脂、あるいはこれらの混合物が挙げられる。裏サイズは典型的には、任意の好適な手段によって合成織布に塗布され、これには例えば、ロールコーティング(例えば、軟質ゴムロールを用いる)、噴霧、トランスファーコーティング、ディップコーティング、スクリーン印刷、グラビアコーティング、カーテンコーティング、バーコーティング、ナイフコーティング、又はダイコーティングが挙げられる。典型的には、裏サイズの付加重量は、0.1〜400g/mの範囲内であるが、より高い、又は低いコーティングの重量もまた使用されてもよい。代表的な硬化性裏サイズ前駆体としては、充填フェノールホルムアルデヒド樹脂類、充填フェノールホルムアルデヒドラテックスブレンド類、充填メラミンホルムアルデヒド樹脂類、及び充填メラミンホルムアルデヒドラテックスブレンド類が挙げられる。
プレサイズ及び/又は裏サイズの、合成織布への接着を促進するために、合成織布は、コロナ放電、紫外線曝露、電子ビーム曝露、火炎放電、及び/又はスカッフィングを含む既知の方法によって改質されてもよい。
典型的に、ガラス織布は、70〜680g/m(平方ヤード当たり2〜20オンス(oz))の坪量、例えば、140〜510g/m(平方ヤード当たり4〜15オンス)の坪量、又は更に170〜360g/m(平方ヤード当たり5〜13オンス)の坪量を有するが、他の坪量が使用されてもよい。
典型的に、含浸剤は、ガラス織布の重量に基づき1〜50%、例えば、ガラス織布の重量に基づき10〜30%、又は更に、ガラス織布の重量に基づき15〜25%の付加重量でガラス織布に加えられるが、他の量の含浸剤がまた使用されてもよい。好適な含浸剤の例としては、少なくとも部分的に硬化された熱硬化性樹脂、例えばフェノール、アミノプラスト、又はエポキシ樹脂、及びこれらの混合物などが挙げられる。一般的に、含浸剤は、硬化性含浸剤前駆体として、実質的に液状(任意で、溶媒内)で、ガラス織布に塗布され、これは次にエネルギー(例えば、熱又は放射線)の適用により、少なくとも部分的に硬化される(すなわち、少なくとも部分的に架橋される)。典型的には、含浸剤は、ガラス織布重量に基づき1〜100%、例えば、ガラス織布重量に基づき10〜50%、又は更にガラス織布の重量に基づき15〜40%の付加重量(固体に基づき)でガラス織布に浸透するが、他の量の含浸剤もまた使用されてもよい。含浸剤の濡れ及びガラス織布への接着を改善するため、ガラス織布は、例えば、シラン処理など、1つ以上の表面処理を取り入れてもよい。湿潤剤及び界面活性剤もまた、含浸樹脂に取り入れてもよい。
熱可塑性積層接着剤の例としては、ポリアミド(例えば、ナイロン−6、及びナイロン−6,6)、ポリイミド、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジエン)、ポリアセタール、ポリカーボネート、熱可塑性アクリル樹脂、天然及び合成ゴム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。熱可塑性積層接着剤は、0.025〜0.25mm(1〜10ミル)、例えば、0.051〜0.20mm(2〜8ミル)、又は更に0.076〜0.15mm(3〜6ミル)の厚さを有するフィルムとして便利に使用されてもよいが、他の厚さがまた使用されてもよい。更に、熱可塑性積層接着剤は、例えば、溶解流体(fluid)などの他の形態で供給されてもよい。典型的には、熱可塑性積層接着剤が、強固な接着結合を確実にするために十分な熱及び/又は圧力を使用して、ガラス及び合成織布層に結合される。
プレサイズ、裏サイズ、含浸剤、及び積層接着剤が、任意の好適な順序で、裏材(又はその任意の構成要素)に取り入れられてもよい。例えば、プレサイズは、裏サイズが合成織布上に提供される前又はその後に、合成織布の上に提供されてもよい。別の実施例では、プレサイズは、合成織布をガラス織布に固定する前又は後に、合成織布上に提供されてもよい。
同様に、研磨材層は、熱可塑性積層接着剤によって合成織布をガラス織布に固定する前、その間、又は同時に、裏材又はその任意の構成要素に固定される。
裏材の様々な特性が、望ましい機能特性をもたらすために有利に調整されてもよい。例えば、裏材は、一般的に回転に関する不具合を防ぐために、十分な破壊強度(例えば、少なくともcm幅当たり53.6kg(インチ幅当たり300ポンド)、より典型的には、cm幅当たり53.6〜357kg(インチ幅当たり800〜2000ポンド)の範囲)を有するべきであるが、これは必須条件ではない。同様に、裏材は、典型的には、少なくとも3500MPa(平方インチ当たり500,000ポンド)(例えば、3500〜138000MPa(平方インチ当たり500,000〜20,000,000ポンド))のヤング率を有するべきであるが、これは必須条件ではない。加えて、操作者の処理を促進するため、積層した裏材の曲げ弾性率は、35〜500メガパスカル(MPa)の範囲、より典型的には175〜475MPaの範囲であるように選択されてもよいが、これは必須条件ではない。もつれ及び破断の防止を助けるため、積層した裏材の耐衝撃性は少なくとも0.1ジュール(例えば、0.3〜1ジュールの範囲)であってもよいが、これは必須条件ではない。典型的には、裏材は、0.25〜2.5ミリメートルの厚さ(10〜100ミル)の厚さを有するが、これは必須条件ではない。裏材は、その上に、任意に追加の処理、例えば、研磨材層の反対側に静電気防止処理を施されてもよい。
メイク層とサイズ層は、研磨用途での使用に好適ないかなる結合剤樹脂を含んでいてもよい。多くの有益な結合剤樹脂が周知であり、これには、フェノール結合剤、アクリル結合剤、エポキシ結合剤、イソシアヌレート結合剤、尿素ホルムアルデヒド結合剤、アミノプラスト結合剤、及びこれらの混合物が挙げられる。結合剤樹脂は、一般的に、対応する結合剤前駆体、例えば、フリーラジカル性の重合可能なモノマー及び/又はオリゴマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、及びこれらの混合物、を少なくとも部分的に硬化(すなわち、架橋)することによって調製される。
メイク及びサイズ層は、例えば、カップリング剤、繊維、潤滑剤、可塑剤、懸濁化剤、湿潤剤、充填剤、界面活性剤、粉砕助剤、染料、及び顔料などの結合剤と組み合わせて他の従来の構成成分を含むことができる。
典型的に、メイク層は、裏材(処理済み又は未処理のもの)の少なくとも一部にメイク層前駆体をコーティングすることによって調製される。次に、第1結合剤前駆体を含むメイク層前駆体中に研磨材粒子を(例えば、静電コーティングによって)少なくとも部分的に埋め込み、そしてメイク層前駆体を少なくとも部分的に重合する。続いて、メイク層及び研磨材粒子の少なくとも一部を、第2結合剤前駆体(第1結合剤前駆体と同一であっても異なっていてもよい)を含むサイズ層前駆体でコーティングし、サイズ層前駆体を少なくとも部分的に硬化することによって、サイズ層が調製される。メイク層前駆体は、研磨材粒子でコーティングする前に部分的に硬化され、そして製造過程のより後の時点で更に硬化されてもよい。
研磨材粒子類は、研磨技術分野では周知であって、例えば、溶融酸化アルミニウム、熱処理済みの酸化アルミニウム、半脆性酸化アルミニウム、白色溶融酸化アルミニウム、黒色炭化ケイ素、緑色炭化ケイ素、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、ダイアモンド、立方晶窒化ホウ素、ザクロ石、溶融アルミナジルコニア、ゾルゲル研磨材粒子、シリカ、酸化鉄、クロミア、セリア、ジルコニア、チタニア、ケイ酸塩、炭酸金属塩(例えば炭酸カルシウム(例えば、白亜、方解石、泥灰土、トラバーチン、大理石、及び石灰石)、炭酸マグネシウムカルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム)、シリカ(例えば、石英、ガラス玉、ガラス球、及びガラス繊維)、ケイ酸塩(例えば、タルク、粘土、(モンモリロナイト)長石、雲母、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム)、硫酸金属塩(例えば、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸アルミニウム)、石膏、アルミニウム三水和物、グラファイト、金属酸化物(例えば、酸化錫、酸化カルシウム)、酸化アルミニウム、二酸化チタン)、並びに亜硫酸金属塩(例えば、亜硫酸カルシウム)、金属粒子(例えば、錫、鉛、銅)、熱可塑性物質から形成されるプラスチック研磨材粒子(例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、ポリプロピレン、アセタールポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン)、架橋ポリマーから形成されるプラスチック研磨材粒子(例えば、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂)、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
研磨材粒子は、任意の寸法(例えば、0.1〜5000マイクロメートルの寸法範囲)を有してもよく、例えば、ANSI(米国規格協会(American National Standard Institute))、FEPA(欧州砥粒製造者協会(Federation of European Producers of Abrasives))、又はJIS(日本工業規格(Japanese Industrial Standard))などの、産業上認識される等級に対応してもよい。ANSI等級表記の例としては、ANSI 4、ANSI 6、ANSI 8、ANSI 16、ANSI 24、ANSI 36、ANSI 40、ANSI 50、ANSI 60、ANSI 80、ANSI 100、ANSI 120、ANSI 150、ANSI 180、ANSI 220、ANSI 240、ANSI 280、ANSI 320、ANSI 360、ANSI 400、及びANSI 600が挙げられる。FEPA等級表記の例には、P8、P12、P16、P24、P36、P40、P50、P60、P80、P100、P120、P150、P180、P220、P320、P400、P500、P600、P800、P1000、及びP1200が挙げられる。JIS等級表記の例としては、JIS8、JIS12、JIS16、JIS24、JIS36、JIS46、JIS54、JIS60、JIS80、JIS100、JIS150、JIS180、JIS220、JIS240、JIS280、JIS320、JIS360、JIS400、JIS400、JIS600、JIS800、JIS1000、JIS1500、JIS2500、JIS4000、JIS6000、JIS8000、及びJIS10000が挙げられる。
本発明によるコーティングされた研磨材ディスクを作製する1つの方法では、硬化性メイク層前駆体は、合成織布のプレサイズ処理された表面に塗布される。利用されるメイク層前駆体の坪量(固形物基準で)は、例えば、使用目的、研磨材粒子の種類、及び調製されるコーティングされた研磨材ディスクの特性に依存することがあるが、一般的には、1、2、又は5〜20、25、400、又は更に600g/mの範囲内である。メイク層前駆体は、メイク層前駆体を裏材に塗布するためのいかなる既知のコーティング方法によって塗布されてもよく、例えば、ロールコーティング、ダイ押出しコーティング、カーテンコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、及びスプレーコーティングが挙げられる。
硬化性メイク層前駆体を合成織布のプレサイズ処理された表面に塗布した後、硬化性メイク層前駆体の凝固(例えば、硬化による)の前に、研磨材粒子はメイク層前駆体上に堆積される。研磨材粒子のコーティング重量は、例えば、要求される特定のコーティングされた研磨材ディスク、研磨材粒子を塗布する工程、及び研磨材粒子の寸法に依存するが、典型的には、1〜2000g/mの範囲である。所望により、硬化性メイク層前駆体は、研磨材粒子をメイク層前駆体上に堆積する前に、部分的に硬化されてもよい。研磨材粒子の堆積に続いて、メイク層前駆体は少なくとも部分的に硬化されて、メイク層をもたらす。硬化は、典型的には硬化性メイク層前駆体の選択により、任意の好適な手段(例えば、熱、マイクロ波放射、紫外線及び/又は可視光、電子ビーム)によって達成されてもよい。
硬化性サイズ層前駆体は、メイク層及び研磨材粒子の少なくとも一部の上に塗布され、少なくとも部分的に硬化されてサイズ層をもたらす。硬化は、典型的にはサイズ層前駆体の選択に依存して、任意の好適な手段(例えば、熱、マイクロ波放射、紫外線及び/又は可視光、電子ビーム)によって達成されてもよい。サイズ層前駆体の坪量(固形物基準で)は、典型的には、使用目的、研磨材粒子の種類、及び調製されるコーティングされた研磨材ディスクの特性によって変化するが、一般的には、1又は5g/m〜300又は更に800g/m、あるいはそれ以上である。サイズ層は、例えばロールコーティング、押出成形ダイコーティング、カーテンコーティング、及びスプレーコーティングを含む、サイズ層を裏材に塗布するための既知の任意のコーティング方法によって塗布されてもよい。
任意に、スーパーサイズは、サイズ層の少なくとも一部に塗布されてもよい。スーパーサイズは、例えば、カップリング剤、繊維、潤滑剤、可塑剤、懸濁化剤、湿潤剤、充填剤、界面活性剤、粉砕助剤、染料、及び顔料などの結合剤と組み合わせて1つ以上の任意の構成成分を含んでよい。
本発明による研磨材ディスクは、例えば、ディスク形状の裏材をコーティングするか、あるいは、ディスクの形状にダイカットされるロール又はシート形状の研磨材物品としてなど、任意の好適な技術によって形成されてもよい。
研磨材粒子、並びにメイク、サイズ、及び任意のスーパーサイズ層を含む、コーティングされた研磨材ディスクに関する詳細は、周知であり、例えば、米国特許第5,436,063号(フォレット(Follett)ら)、同第5,961,674号(ガグリアルディ(Gagliardi)ら)、同第4,751,138号(ツメイ(Tumey)ら)、同第5,766,277号(デフォー(DeVoe)ら)、同第6,077,601号(デフォー(DeVoe)ら)、同第6,228,133号(サーバー(Thurber)ら)、及び同第5,975,988号(クリスチャンソン(Christianson))に記載されており、これらの開示は、参照により本明細書内に組み込まれる。
本発明の目的及び利点を以下の非限定的な実施例により更に例示するが、これらの実施例の中で挙げた特定の材料及びその量、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不当に限定するように解釈されるべきではない。
特に記載のない限り、実施例及び本明細書の残りの部分における全ての部、パーセント、及び比率は、重量による。
スイングアーム試験
評価すべき研磨材ディスクを、3M社(3M Company)から部品番号05114145192として市販されている20.3cmの円形受け板に取り付けた。次いで、その受け板を、ミネソタ州センタービル(Centerville)のリール・マニュファクチャリング社(Reel Manufacturing)から商標表記「SWING ARM TESTER」として入手した試験装置に固定した。30.5cm直径、1.897mm厚さの14ゲージ(1.9mm)1010鋼のディスク状加工物を計量し、試験装置に金属製ファスナで固定した。各試験の間、鋼製の加工物を、研磨材物品ディスクに2910グラムの荷重で適用した。研磨材物品ディスクを毎分3500回転(rpm)で回転させ、加工物をディスクに対して18.5度の角度で、1分間隔で8回配置する一方で、加工物を2rpmで回転させた。除去された鋼の量(合計のスイングアーム切削)及び各研磨材ディスクの重量喪失(すなわち、シェリング)を記録した。
材料
表1(以下)は、実施例で使用される略語を掲載する。
Figure 2010513049
プレサイズ層
75部のEP1、10部のACR1、及び1部のPI1を機械的攪拌器で混合し、続いてオーブン内で50℃で2時間加熱することによって調製された組成物をコーティングすることによって、プレサイズ層がPFに塗布された。次に、8部のDICY、5部のNOV1、及び1部のCUR1が組成物に加えられ、10分間にわたって攪拌された。得られた組成物は、76マイクロメートルの間隔を有する従来のナイフコーターによって、PF上にコーティングされた。コーティングされた裏材は、次に、118ワット/cm、5m/分に設定された、「フュージョン(Fusion)D」紫外光源の下に通され、続いて160〜170℃で5分間、熱硬化された。合計の付加物は112.5g/mであった。
裏サイズ層
45部のCACO、1.5部のIO、28.5部のPR、及び25部の水を混合して攪拌することによって調製された組成物をコーティングすることによって裏サイズ層が、PFに塗布された。得られた組成物は、プレサイズコーティングされたPFの裏側上にナイフコーティング(225マイクロメートル間隔)され、オーブン内で、90℃で60分間、次に105℃で60分間硬化された。生じた付加物は、105g/mであった。
メイク、サイズ、及びスーパーサイズ層前駆体
様々な実施例の、メイク及びサイズ層前駆体の組成物が、表2(以下)で報告されている。
Figure 2010513049
実施例1〜4及び比較例A〜F
実施例1〜4、及び比較例A〜Eは、表3に報告される量及び成分を使用して調製された。メイクコーティング前駆体は、79℃で2分間、96℃で50分間、99℃で35分間、加熱(予備硬化)された。サイズ層は、66℃で10分間、88℃で40分間、93℃で30分間加熱(硬化)された。スーパーサイズ層は、77℃で20分間加熱(予備硬化)され、102℃で16時間最終的に硬化された。
18cm直径×2.2cm中央穴(7インチ直径×7/8インチ中央穴)の研磨材ディスクは、実施例のコーティングされた研磨材ウェブから切り取られ、次にLFの単一層を各ディスクの裏側に塗布し(applying)、副裏材の適切な層が続くことにより、副裏材に積層される。このように組み立てられた合成物は、次に121℃まで加熱されたプレス内に、276kPaの圧力で30秒間配置された。積層後、ディスクは、100℃で24時間硬化された。
比較例Fは、3M社(3M Company)から、「988C」として市販されている研磨材ディスクであった。この構成体は、189g/mのメイク樹脂、788g/mのAP1、及び536g/mのサイズ樹脂でコーティングされた加硫処理された繊維裏材である。
実施例1〜4及び比較例A〜Fは、スイングアーム試験によって試験された。試験結果は、スイングアーム切削のデータを表し、表4〜7に示される。
Figure 2010513049
Figure 2010513049
Figure 2010513049
Figure 2010513049
Figure 2010513049
この発明の種々の修正及び変更は、この発明の範囲及び趣旨から反することなく当業者によりおこなわれ得るが、この発明は、本明細書で詳述された説明的な実施形態に必要以上に限定されないと理解すべきである。

Claims (13)

  1. 裏材に固定される研磨材層を含む、コーティングされた研磨材ディスクであって、
    前記裏材は、
    少なくともその一部の上に配置される、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて:(a)エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応により調製される、50〜90重量%の少なくとも1つのエポキシ樹脂;(b)1〜20重量%の、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート;(c)1〜10%の少なくとも1つのノボラック樹脂、並びに有効量の(d)イミダゾールエポキシ硬化触媒、(e)ジシアンジアミド、及び(f)光開始剤、を含む硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含むプレサイズを備える第1の主表面、及び、前記第1の主表面と反対側の第2の主表面を有し、少なくともその一部に配置される裏サイズを有する、合成織布と、
    少なくとも部分的に架橋した含浸剤の浸透したガラス織布と、
    前記合成織布の前記第2主表面と前記ガラス織布との間に配置される熱可塑性積層接着剤であって、前記合成織布を前記ガラス織布に固定する、熱可塑性積層接着剤と、を含み、
    ここで前記研磨材層は、メイク層、サイズ層、及び研磨材粒子を含み、前記プレサイズの少なくとも一部と重なる、コーティングされた研磨材ディスク。
  2. 前記サイズ層の少なくとも一部と重なるスーパーサイズ層を更に含む、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  3. 前記ガラス織布が、70〜680g/m(平方ヤード当たり2〜20オンス)の坪量を有する、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  4. 前記合成織布がポリエステルを含む、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  5. 前記合成織布が、70〜680g/m(平方ヤード当たり2〜20オンス)の坪量を有する、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  6. 前記裏材が、0.254〜2.54mm(10〜100ミル)の厚さを有する、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  7. 前記含浸剤又は前記裏サイズの少なくとも一方が、少なくとも部分的に硬化されたフェノール、アミノプラスト、又はエポキシ樹脂、あるいはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  8. 前記熱可塑性積層接着剤が、ポリアミドを含む、請求項1に記載のコーティングされた研磨材ディスク。
  9. コーティングされた研磨材ディスクを作製する方法であって、前記方法は、
    少なくともその一部の上に配置される、構成成分(a)〜(f)の総重量に基づいて:(a)エピクロロヒドリンとビスフェノールA又はビスフェノールFの少なくとも一方との反応により調製される、50〜90重量%の少なくとも1つのエポキシ樹脂;(b)1〜20重量%の、少なくとも1つの多官能性(メタ)アクリレート;(c)1〜10%の少なくとも1つのノボラック樹脂、並びに有効量の(d)イミダゾールエポキシ硬化触媒、(e)ジシアンジアミド、及び(f)光開始剤を含む、硬化性プレサイズ前駆体の反応生成物を含むプレサイズを備える第1の主表面、及び、前記第1の主表面と反対側の第2の主表面を有する合成織布を提供する工程と、
    前記第2主表面の少なくとも一部の上に裏サイズを配置する工程と、
    前記プレサイズの少なくとも一部の上に硬化性メイク層前駆体を重ねる工程と
    研磨材粒子を、前記硬化性メイク層前駆体に塗布する工程と、
    前記硬化性メイク層前駆体を十分に硬化してメイク層をもたらす工程と、
    硬化性サイズ層前駆体を、前記メイク層及び研磨材粒子の少なくとも一部の上に重ねる工程と、
    前記硬化性サイズ層前駆体を十分に硬化してサイズ層をもたらす工程と、
    少なくとも部分的に架橋された含浸剤の浸透したガラス織布をもたらす工程と、
    前記合成織布を、前記合成織布の前記第2主表面と前記ガラス織布との間に配置される熱可塑性積層接着剤で、前記ガラス織布に固定する工程と、を含む方法。
  10. 前記合成織布が、前記硬化性メイク層前駆体が前記プレサイズの少なくとも一部の上に重ねられる前に、前記熱可塑性積層接着剤で前記ガラス織布に固定される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記合成織布がポリエステルを含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記含浸剤又は前記裏サイズの少なくとも一方が、少なくとも部分的に硬化された、フェノール、アミノプラスト、又はエポキシ樹脂、あるいはこれらの混合物を含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記熱可塑性積層接着剤がポリアミドを含む、請求項9に記載の方法。
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