JP2010510220A - 殺菌混合剤 - Google Patents

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Abstract

(a)式1
【化1】
Figure 2010510220

(式中のG、D、RおよびRは本明細書に定義される)の化合物、それらのN−オキシドおよびその塩から選択される少なくとも1つの化合物と、
(b)式2
【化2】
Figure 2010510220

の化合物と、場合により、
(c)本開示に記載される1つもしくはそれ以上の化合物と
を含んでなる殺菌混合剤が開示される。
また、上記混合剤の殺菌的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含んでなる殺菌組成物も開示される。さらに、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、植物もしくはその一部に、または植物の種子に上記混合剤の殺菌的に有効な量を(例えば、本明細書に記載の組成物として)施用することを含む方法も開示される。

Description

本発明は、縮合環ケトン化合物とメトラフェノンとの特定の混合物に関し、またそのような混合物を含んでなる組成物、およびそのような混合物を殺菌剤として使用する方法に関する。
高い収穫効率を達成するために、菌類植物病原体により引き起こされる植物の病害の防除は極めて重要である。装飾用、野菜、圃場、穀類および果実作物に及ぼす植物の病害による損害は、生産性の著しい減少を引き起こす可能性があり、それによって消費者にコスト増加をもたらす可能性がある。植物の病害は非常に破壊的であることが多いことに加えて、防除が困難であり、また市販の殺菌剤に対して耐性を発現し得る。ウドンコ病は多種多様の作物に影響を与える。小麦作物での特に重大な例は、菌類病原体のエリシフェ グラミニス f.sp.トリティシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)によって引き起こされるコムギウドンコ病であり、この病害を防除するための殺菌剤製品は栽培者から絶えず必要とされている。病害の防除を促進するため、防除範囲を広げるため、そして耐性発現を遅らせるために殺菌剤の組み合わせがしばしば使用される。さらに、殺菌剤の特定の珍しい組み合わせが相加作用より大きい(すなわち、相乗)効果を示し、商業的に重大なレベルの植物病害の防除をもたらす。特定の植物の種類および治療される植物病害などの要因や、植物の治療が、菌類植物病原体による感染前にされるか、または後でされるかということ次第で、特定の殺菌剤の組み合わせの利点が変化することは当該技術分野において認識される。したがって、特定の植物病害の防除の要求に最良に応じるように様々な選択肢をもたらす都合のよい新規の組み合わせが必要とされている。今や、著しく都合のよい組み合わせが発見された。
本発明は、
(a)式1
Figure 2010510220
[式中、
Gは、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル、チオフェンまたはピリジン環を形成し、
はハロゲンであり、
は、水素またはハロゲンであり、
Dは、D−1、D−2およびD−3
Figure 2010510220
から選択され、(a’)によって特定される位置で式1のC=O部分の炭素原子((a)によってさらに特定される)に結合し、そして(b’)によって特定される位置で式1の縮合環の炭素原子((b)によってさらに特定される)に結合し、
は、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルアルキルであり、
は、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアルキルチオであり、
は、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたはシクロプロピルメチルである]の化合物(全ての幾何異性体および立体異性体を含む)、それらのN−オキシドおよびその塩から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)式2
Figure 2010510220
の化合物(3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルフェニル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノン、メトラフェノン)と、場合により、
(c)
(c1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌剤;
(c2)シモキサニル;
(c3)フェニルアミド殺菌剤;
(c4)クロロタロニル;
(c5)菌類ミトコンドリア呼吸電子伝達部位の複合体IIにおいて作用するカルボキサミド;
(c6)キノキシフェン;
(c7)5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(c8)シフルフェナミド;
(c9)シプロジニル;
(c10)銅化合物;
(c11)フタルイミド殺菌剤;
(c12)ホセチル−アルミニウム;
(c13)ベンゾイミダゾール殺菌剤;
(c14)シアゾファミド;
(c15)フルアジナム;
(c16)イプロバリカルブ;
(c17)プロパモカルブ;
(c18)バリドマイシン;
(c19)ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤;
(c20)ゾキサミド;
(c21)フルオピコリド;
(c22)マンジプロパミド;
(c23)リン脂質生合成および細胞壁沈着において作用するカルボン酸アミド;
(c24)ジメトモルフ;
(c25)非DMIステロール生合成阻害剤;
(c26)ステロール生合成におけるデメチラーゼの阻害剤;
(c27)bc複合体殺菌剤;ならびに
(c1)〜(c27)の化合物の塩
からなる群から選択される1種もしくはそれ以上の化合物と
を含んでなる殺菌・殺カビ混合物(すなわち、組み合わせ)であるが、ただし、DがD−3である場合、(c1)、(c2)、(c6)、(c7)、(c8)または(c12)の少なくとも1種を含む混合物に関する。
また本発明は、上記混合物の殺菌・殺カビ的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加成分とを含んでなる殺菌・殺カビ組成物にも関する。
また本発明は、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、植物もしくはその一部に、または植物の種子に上記混合物の殺菌・殺カビ的に有効な量を(例えば、本明細書に記載の組成物として)適用する工程を含んでなる方法にも関する。
本明細書に使用される場合、用語「(全体を構成する部分として)含む」、「(全体を構成する部分として)含むこと」、「含む」、「含むこと」、「有する」、「有すること」「含有する」、または「含有すること」またはそれらの他のいずれかの変形は、それだけに限られない含有をカバーするものとする。例えば、要素のリストを含む組成物、プロセス、方法、物品または装置は、それらの要素のみに必ずしも限定されるのではなく、明白に記載されていないか、またはかかる組成物、混合物、プロセス、方法、物品もしくは装置に固有である他の要素を含んでもよい。さらに、逆のことが特に記載されていない限り、「または、もしくは」はそれだけに限られない論理和を指し、そしてそれだけに限られる論理和を指さない。例えば、条件AまたはBは以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在する)、そしてBが偽である(または存在しない)。Aが偽であり(または存在しない)、そしてBが真である(または存在する)。ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)。
また本発明の要素または構成成分を先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または構成成分の実例の数(すなわち、発生数)に関して非限定的であるように意図される。したがって、「a」または「an」は、1または少なくとも1を含むように読解されるべきであり、そして数が明らかに単数を意味しない限り、要素または構成成分の単数形は複数も含む。
本開示および請求項に記載される場合、「植物」には、幼植物(例えば、実生へと発育中の発芽種子)、成熟、生殖期(例えば、花や種子を産生している植物)を含む全ての生命段階の植物界の構成要因、特に、種子植物(Spermatopsida)が含まれる。植物の一部には、根、塊茎、球根および球茎などの典型的に生育培地(例えば土壌)の表面の下で成長する屈地性の構成要素、また枝葉(茎と葉を含む)、花、果実および種子などの生育培地の上で成長する構成要素が含まれる。
本明細書に記載される場合、単独または言葉の組み合わせのいずれかで使用される「実生」という用語は、種子の胚から発育している幼植物を意味する。
式1中、実線に平行な点線は、Gと一緒に形成する縮合フェニル、チオフェンまたはピリジン環に適合するために必要とされる単結合、二重結合または中間の結合次数を有する炭素−炭素結合を示す。
上記において、単独または「アルキルチオ」などの組み合わせられた単語のいずれかで使用される用語「アルキル」としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体などの直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体などの直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルなどのポリエンも挙げられる。「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体などの分枝鎖または直鎖アルキルチオ部分が挙げられる。「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。「シクロアルキルアルキル」としては、シクロアルキル基によって置換されたアルキル基、例えば、シクロプロピルメチル、シクロプロピル−エチルおよびシクロヘキシルメチルが挙げられる。
用語「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。
置換基中の全炭素原子数を接頭辞「C〜C」で表し、ここで、iおよびjは1〜8の数である。
水素であり得る置換基、例えば、Rを基が含有する場合、この置換基が水素として見なされる場合に、これが未置換の前記基と同等であることが認識される。
本発明に従って使用されるのに適切な化合物は、1種もしくはそれ以上の立体異性体として存在することも可能である。様々な立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体および幾何異性体が挙げられる。他の立体異性体に関して濃縮された場合、または他の立体異性体から分離された場合、1種の立体異性体がより活性であり得、そして/または有利な効果を示し得ることを当業者は認識するだろう。加えて、当業者は、前記立体異性体をいかにして分離するか、濃縮するか、そして/または選択的に製造するかを知っている。この化合物は、立体異性体の混合物として、個々の立体異性体として、または光学的に活性な形態として存在してもよい。
窒素はオキシドへの酸化に利用可能な孤立電子対を必要とすることから、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成し得ないことを当業者は認識し、N−オキシドを形成できるそれらの窒素含有複素環を当業者は認識するだろう。第三級アミンがN−オキシドを形成し得ることも当業者は認識するだろう。複素環および第三級アミンのN−オキシドの製造に関する合成法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBA)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ならびにジメチルジオキシランのようなジオキシランによる複素環および第三級アミンの酸化を含む。これらのN−オキシドの製造方法は文献に広く記載されており、概説されている。例えば、T.L.Gilchrist著、Comprehensive Organic Synthesis、第7巻、第748〜750頁、S.V.Ley編、Pergamon Press;M.TislerおよびB.Stanovnik著、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第3巻、第18〜20頁、A.J.BoultonおよびA.McKillop編、Pergamon Press;M.R.GrimmettおよびB.R.T.Keene著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第43巻、第149〜161頁、A.R.Katritzky編、Academic Press;M.TislerおよびB.Stanovnik著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第9巻、第285〜291頁、A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編、Academic Press;ならびにG.W.H.CheesemanおよびE.S.G.Werstiuk著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第22巻、第390〜392頁、A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編、Academic Pressを参照のこと。
当業者は、その環境で、また生理学的条件下で、化合物の塩はその相当する非塩型と平衡であるため、塩は非塩型の生物学的有用性を共有することを認識する。本混合物および組成物を形成する化合物が酸性または塩基性部分を含有する場合、多種多様な塩が形成可能であり、これらの塩は、菌類植物病原体により引き起こされる植物の病害の防除に関して、本混合物および組成物中で有用である(すなわち、農業的に適切である)。化合物がアミン官能性などの塩基性部分を含有する場合、塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、オキサル酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸もしくは吉草酸などの無機酸または有機酸による酸付加塩が挙げられる。化合物がカルボン酸などの酸基またはフェノールを含有する場合、塩としては、ピリジン、トリエチルアミンまたはアンモニア、あるいはナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウムのアミド、水素化物、水酸化物もしくは炭酸塩などの有機塩基または無機塩基により形成されたものも挙げられる。したがって、本発明は、式1、そのN−オキシドおよび農業的に適切な塩から選択される1種もしくはそれ以上の化合物と、式2の化合物と、そして場合により、発明の概要に記載の(c)から選択される1種もしくはそれ以上の化合物およびその農業的に適切な塩との混合物を含んでなる。
したがって、本発明は、式1の化合物、そのN−オキシドおよび適切な塩と、成分(b)と、そして場合により成分(c)とを含んでなる。
本発明の実施形態としては以下が挙げられる。
実施形態1.成分(a)が、DがD−1であり、Rが、プロピル、ブチルまたはシクロプロピルメチルであり、Rが、プロピルオキシ、プロピルチオまたはブチルである式1の化合物またはその塩である発明の概要に記載の混合物。
実施形態2.式1中、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環、またはDに直接結合した環員((b)によって特定される)から離れた第3の環員として炭素原子を有するピリジン環、またはDに直接結合した環員から離れた第2の環員として炭素原子を有するチオフェン環を形成し、Gが縮合フェニル環またはピリジン環を形成する場合、RはDに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、またGがチオフェン環を形成する場合、RはDに直接結合した環員から離れた第2の環員に結合し、
がCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である実施形態1の混合物。
実施形態3.成分(a)が、
6−ブロモ−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン(化合物1)、
6,8−ジヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン(化合物2)、
6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン(化合物3、プロキナジド)、
6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物4)、
2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物5)、
6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物6)、
7−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物7)、
6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物8)、
6,7−ジブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物9)、および
3−(シクロプロピルメチル)−6−ヨード−2−(プロピルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物10)
からなる群から選択される実施形態2の混合物。
実施形態4.成分(a)が、
6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、および
6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン
からなる群から選択される実施形態3の混合物。
実施形態5.成分(a)が、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノンである実施形態4の混合物。
実施形態6.成分(a)が、DがD−2であり、Rが、プロピルまたはブチルであり、Rが、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルブチル、3−ブテニルまたは2−ブチニルである式1の化合物またはその塩である発明の概要に記載の混合物。
実施形態7.式1中、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環を形成し、Rが、Dに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、RがCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である実施形態6の混合物。
実施形態8.成分(a)が、
2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物11)、
2−エトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物12)、
6−ヨード−2−プロポキシ−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物13)、
2−(2−ブチニルオキシ)−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物14)、
6−ヨード−2−(1−メチルブトキシ)−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物15)、
2−(3−ブテニルオキシ)−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物16)、および
3−ブチル−6−ヨード−2−(1−メチルエトキシ)−4H−1−ベンゾピラン−4−オン(化合物17)
からなる群から選択される実施形態7の混合物。
実施形態9.成分(a)が、
2−エトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、および
2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
からなる群から選択される実施形態8の混合物。
実施形態10.成分(a)が、DがD−3であり、Rが、プロピルであり、Rが、メチル、エチルまたはプロピルである式1の化合物またはその塩である発明の概要に記載の混合物。
実施形態11.式1中、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環を形成し、Rが、Dに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、RがCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である実施形態10の混合物。
実施形態12.成分(a)が、6−ヨード−3−プロピル−2H−1,3−ベンゾオキサジン−2,4(3H)−ジオン2−(O−メチルオキシム)(化合物18)である実施形態11の混合物。
実施形態1〜12の混合物の殺菌・殺カビ的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加成分とを含んでなる本発明の殺菌・殺カビ組成物も実施形態として注目すべきである。さらに本発明の実施形態としては、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、植物もしくはその一部に、または植物の種子もしくは実生に実施形態1〜12の混合物の殺菌・殺カビ的に有効な量を(例えば、本明細書に記載の組成物として)適用する工程を含んでなる方法が挙げられる。好ましい使用方法としては、上記好ましい組成物を伴う方法が挙げられる。また特に有効に防除される病害としてはウドンコ病が挙げられる。本発明に従って使用される殺菌剤の組成物は、病害の防除を容易にし、耐性の発現を遅らせ得る。
組成物としては、成分(a)と成分(b)とが殺菌・殺カビ的に有効な量で存在し、また成分(a)と成分(b)との質量比が約125:1〜1:125であるものが挙げられる。これらの組成物はウドンコ病の防除に関して特に有効である。注目すべきは、成分(a)と成分(b)との質量比が約25:1〜1:25である組成物である。特に注目すべきは、成分(a)と成分(b)との質量比が約5:1〜1:5である組成物である。
DがD−1である式1のピリミジノン殺菌剤については、PCT国際公開第94/26722号パンフレットおよびPCT国際公開第99/14202号パンフレット、ならびに米国特許第6,066,638号明細書、米国特許第6,245,770号明細書、米国特許第6,262,058号明細書および米国特許第6,277,858号明細書に記載されている。DがD−1である式1の化合物は、5位および6位でG(R)(R)に縮合し、また2位および3位でそれぞれRおよびRによって置換されたピリミジン−4(3H)−オンとも呼ばれる。DがD−2である式1のベンゾピラノン殺菌剤は、PCT国際公開第03/014103号パンフレットに記載されている。DがD−3である式1のベンゾオキサジノン殺菌剤についてはPCT国際公開第02/094797号パンフレットに記載されている。これらの参照文献には式1の化合物の製造方法が記載されている。式2の化合物の製造方法については、欧州特許第897,904号明細書に記載されている。
式2の化合物には、ケミカルアブストラクツ名(3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルフェニル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノン(CAS 登録番号[220899−03-6])、IUPAC名3’−ブロモ−2,3,4,6’−テトラメトキシ−2’,6−ジメチルベンゾ−フェノン、そして一般名のメトラフェノンがある。
表1〜4に、本発明の殺菌・殺カビ混合物、組成物および方法で有用な式1の特定の化合物を記載する。これらの化合物は例証として解釈されるべきであり、いずれの様式においても本開示を限定するものではない。
表中、以下の略号を使用する:nはノルマルを意味し、iはイソを意味し、cはシクロを意味し、Prはプロピルを意味し、Buはブチルを意味する。表1〜表4の化合物番号は、発明を実施するための形態の具体的な実施形態として記載された化合物を参照する。
Figure 2010510220
Figure 2010510220
Figure 2010510220
Figure 2010510220
Figure 2010510220
製剤/効用
本発明の混合物は一般的に、担体として機能する界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加成分と一緒に組成物、すなわち、製剤中の殺菌・殺カビ性活性成分を供給するために使用されるであろう。製剤または組成物成分は、活性成分の物性、適用形態ならびに土壌タイプ、湿度および温度などの環境要因と調和するように選択される。
成分(a)(すなわち、少なくとも1種の式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩)と成分(b)(すなわち、式2の化合物)との混合物を様々な方法で配合することができる。
(a)成分(a)および成分(b)を別々に配合することができ、そして適切な質量比で、例えば、タンクミックスとして、別々に適用するか、または同時に適用することができるか、あるいは
(b)成分(a)および成分(b)を適切な質量比で一緒に配合することができる。
同様に、いずれかの任意の活性成分(例えば、発明の概要に記載の(c1)〜(c27)およびそれらの塩から選択される)を別々に配合することができ、そして成分(a)および成分(b)と別々に適用するか、または同時に適用することができるか、あるいは任意の活性成分を適切な質量比で成分(a)および成分(b)の一方または両方と配合することができる。
有用な製剤には液体および固体組成物の両方が含まれる。液体組成物には、場合によりゲルへと濃厚化されることが可能な、溶液(乳化可能な濃縮物を含む)、懸濁液、乳液(ミクロエマルジョンおよび/またはサスポエマルジョンを含む)等などの液体が含まれる
。水性液体組成物の一般的種類は、可溶性濃縮物、懸濁液濃縮物、カプセル懸濁液、濃縮エマルジョン、ミクロエマルジョンおよびサスポエマルジョンである。非水性液体組成物の一般的種類は、乳化可能な濃縮物、ミクロエマルジョン化可能な濃縮物、分散可能な濃縮物および油分散液である。
固体組成物の一般的種類は、水分散性(「水和」)または水溶性であり得る、ダスト、粉末、顆粒、ペレット、プリル、パスタイル、タブレット、充填フィルム(シードコーティングを含む)等である。フィルム形成溶液または流動可能懸濁液から形成されたフィルムおよびコーティングは、シード処理に特に有用である。活性成分を(マイクロ)カプセル化することができ、さらに懸濁液または固体製剤へと形成することができ、あるいは活性成分の全製剤をカプセル化(または「オーバーコート」)することができる。カプセル化により、活性成分放出を制御することができるか、または遅らせることができる。乳化可能な顆粒は乳化可能な濃縮物製剤と乾燥顆粒製剤の両方の利点を組み合わせたものである。さらなる製剤の中間体として、最初に高強度組成物を使用可能である。
噴霧可能な製剤を典型的に噴霧前に適切な培地に施すことができる。かかる液体および固体製剤は、噴霧媒体(通常水)中に容易に希釈されるように配合される。噴霧容積は1ヘクタールにつき約1〜数千リットルの範囲であるが、より典型的には1ヘクタールにつき約十〜数百リットルの範囲である。噴霧可能な配合物は、空中または土への適用による葉面処理のため、あるいは植物の成長媒体への適用のため、水または適切なもう1種の媒体とタンク混合が可能である。液体および乾燥製剤を、直接的に細流潅漑システムに計量することができ、また植え付けの間に溝に計量することができる。根および他の地下にある植物部分および/または葉の浸透移行性取り込みの発達を保護するために、植え付けの前にシード処理として液体および固体製剤を作物および他の望ましい草木の種上に適用することができる。
製剤は典型的に、以下の100重量%まで加算される適切な範囲内で、有効量の活性成分、希釈剤および界面活性剤を含有する。
Figure 2010510220
固体希釈剤には、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリン、石膏、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、澱粉、デキストリン、砂糖(例えば、乳糖、ショ糖)、シリカ、タルク、マイカ、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウム、ならびに硫酸ナトリウムなどの粘土が含まれる。典型的な固体希釈剤は、Watkinsら,Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers 2nd Ed.,Dorland Books,Caldwell,New Jerseyに記載されている。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリジノン)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、パラフィン(例えば、白色鉱油、通常のパラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセロールトリアセテート、ソルビトール、トリアセチン、芳香族炭化水素、脱芳香族化脂肪族化合物、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトン、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシルおよび酢酸イソボルニルなどの酢酸エステル、アルキル化乳酸エステル、二塩基性エステルおよびγ−ブチロラクトンなどの他のエステル、ならびにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコールおよびベンジルアルコールなどの直鎖、分枝鎖、飽和または不飽和であり得るアルコールが挙げられる。液体希釈剤としては、植物種および果物油(例えば、オリーブ油、ヒマシ油、亜麻仁油、胡麻油、コーン油(トウモロコシ油)、落花生油、ヒマワリ油、グレープシード油、サフラワー油、綿実油、大豆油、菜種油、ヤシ油およびパーム核油)、動物由来脂肪(例えば、牛肉獣脂、豚肉獣脂、ラード、タラ肝油、魚油)ならびにそれらの混合物などの飽和および不飽和脂肪酸(典型的にC〜C22)のグリセリンエステルも挙げられる。液体希釈剤としては、脂肪酸が植物および動物供給源からのグリセリンエステルの加水分解によって得られ、そして蒸留によって精製可能なアルキル化脂肪酸(メチル化、エチル化、ブチル化)も挙げられる。典型的な液体希釈剤は、Marsden,Solvents Guide 2nd Ed.,Interscience,New York,1950に記載されている。
本発明の固体および液体組成物は、しばしば1種もしくはそれ以上の界面活性剤を含む。液体に添加する場合、界面活性剤(「表面活性剤」としても知られる)は一般的に、液体の表面張力を変更、多くの場合は減少させる。界面活性剤分子中の親水性基および疎水性基の性質次第で、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤、乳化剤または消泡剤として有用となり得る。
界面活性剤を、非イオン性、アニオン性またはカチオン性に分類することができる。本組成物のために有用な非イオン性界面活性剤としては、限定されないが、天然および合成アルコール(分枝鎖であっても直鎖であってもよい)をベースとし、アルコールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはそれらの混合物から製造されるアルコールアルコキシレートなどのアルコールアルコキシレート;アミンエトキシレート、アルカノールアミドおよびエトキシル化アルカノールアミド;エトキシル化大豆油、ヒマシ油および菜種油などのアルコキシル化トリグリセリド;オクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、ジノニルフェノールエトキシレートおよびドデシルフェノールエトキシレート(フェノールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはそれらの混合物から製造される)などのアルキルフェノールアルコキシレート;エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドから製造されるブロックポリマーおよび末端ブロックがプロピレンオキシドから製造される逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪酸エステルおよび油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはそれらの混合物から調製されるものを含む);脂肪酸エステル、グリセロールエステル、ラノリンベース誘導体、ポリエトキシレートエステル、例えば、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステルおよびポリエトキシル化グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドペグ(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトまたはコームポリマーおよびスターポリマーなどのポリマー界面活性剤;ポリエチレングリコール(ペグ);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーンベース界面活性剤;ならびにショ糖エステル、アルキルポリグリコシドおよびアルキルポリサッカリドなどの砂糖誘導体も挙げられる。
有用なアニオン性界面活性剤としては、限定されないが、アルキルアリールスルホン酸およびそれらの塩;カルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレート;ジフェニルスルホネート誘導体;リグニンおよびリグノスルホネートなどのリグニン誘導体;マレイン酸またはコハク酸またはそれらの無水物;オレフィンスルホネート;アルコールアルコキシレートのホスフェートエステル、アルキルフェノールアルコキシレートのホスフェートエステルおよびスチリルフェノールエトキシレートのホスフェートエステルなどのホスフェートエステル;タンパク質ベース界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテルスルフェート;油および脂肪酸のスルフェートおよびスルホネート;エトキシル化アルキルフェノールのスルフェートおよびスルホネート;アルコールのスルフェート;エトキシル化アルコールのスルフェート;N,N−アルキルタウレートなどのアミンおよびアミドのスルホネート;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、ならびにドデシルおよびトリデシルベンゼンのスルホネート;濃縮ナフタレンのスルホネート;ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホネート;分留された石油のスルホネート;スルホスクシネート;ならびにジアルキルスルホスクシネート塩などのスルホスクシネートおよびそれらの誘導体が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤としては、限定されないが、アミドおよびエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミンおよびジプロピレンテトラアミン、ならびにエトキシル化アミン、エトキシル化ジアミンおよびおよびプロポキシル化アミン(アミンおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはそれらの混合物から製造される)などのアミン;アミンアセテートおよびジアミン塩などのアミン塩;四級塩、エトキシル化四級塩およびジ四級塩などの四級アンモニウム塩;ならびにアルキルジメチルアミンオキシドおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドが挙げられる。
また非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物または非イオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤との混合物も本組成物のために有用である。非イオン性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤ならびにそれらの推薦される使用については、McCutcheon’s Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.によって発行されたMcCutcheon’s Emulsifiers and Detergents,annual American and International Editions;Sisely)およびWood、Encyclopedia of Surface Active Agents,Chemical Publ.Co.,Inc.,New York,1964;ならびにA.S.DavidsonおよびB.Milwidsky,Synthetic Detergents,第7版,John Wiley and Sons,New York,1987を含む様々な公表された文献に開示される。
本発明の組成物は、製剤助剤として当業者に既知の製剤補助材料および添加剤を含有してもよい(そのうちいくつかは、固体希釈剤、液体希釈剤または界面活性剤としても機能すると考えてよい)。かかる製剤補助材料および添加剤は、pH(緩衝液)、加工間の発泡(ポリオルガノシロキサンなどの消泡剤)、活性成分の沈殿(懸濁剤)、粘度(チキソトロピック増粘剤)、容器中の微生物の成長(抗微生物剤)、製品の冷凍(不凍液)、色(染料/顔料分散剤)、ウォッシュオフ(フィルムフォーマーまたはステッカー)、蒸発(蒸発抑制剤)ならびに他の製剤特性を制御し得る。フィルムフォーマーとしては、例えば、ポリビニルアセテート、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびワックスが挙げられる。製剤補助材料および添加剤の例は、McCutcheon’s Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.によって発行されたMcCutcheon’s Volume 2:Functional Materials,annual International and North American editions;ならびに国際公開第03/024222号パンフレットに列挙されるものが挙げられる。
溶媒に活性成分を溶解することによって、または液体もしくは気体希釈剤で粉砕することによって、式1の化合物および式2の化合物と、いずれもの他の活性成分とが典型的に本組成物中に組み入れられる。成分を単純に混合することにより、乳化可能濃縮物を含む溶液を製造することができる。乳化可能な濃縮物としての使用が意図される液体組成物の溶媒が水非混合性である場合、乳化剤は、典型的に水での希釈時に活性含有溶媒を乳化するために添加される。2,000μmまでの粒径を有する活性成分スラリーはメディアミルを使用して湿式粉砕が可能であり、3μm未満の平均径を有する粒子が得られる。水性スラリーを最終懸濁液濃縮物へと製造することができ(例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと)、または噴霧乾燥によって水分散性顆粒へとさらに加工することができる。乾燥製剤は、通常、乾燥粉砕工程を必要とする。それによって2〜10μm範囲の平均粒径がもたらされる。ブレンドおよび通常、(例えば、ハンマーミルまたは流体エネルギーミルによって)粉砕することにより、ダストおよび粉末を製造することができる。予備形成された顆粒担体上に活性材料を噴霧することにより、または凝集技術により、顆粒およびペレットを製造することができる。Browning、“Agglomeration”、Chemical Engineering、1967年12月4日、第147〜48頁、Perry’s Chemical Engineer’s Handbook、第4版、McGraw−Hill、New York、1963年、第8〜57頁以下および国際公開第91/13546号パンフレットを参照のこと。米国特許第4,172,714号明細書に記載されるようにペレットを製造することができる。米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書およびDE3,246,493号明細書に教示されるように水分散性および水溶性顆粒を製造することができる。米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書および米国特許第5,208,030号明細書に教示されるようにタブレットを製造することができる。GB2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されるようにフィルムを製造することができる。
製剤の分野に関するさらなる情報に関しては、T.S.Woods、Pesticide Chemistry and Bioscience、The Food−Environment Challengeにおける“The Formulator’s Toolbox −Product Forms for Modern Agriculture”、T.BrooksおよびT.R.Roberts編、Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry、The Royal Society of Chemistry、Cambridge、1999年、第120〜133を参照のこと。米国特許第3,235,361号明細書、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書、第5欄、第43行〜第7欄、第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号明細書、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;Klingman、Weed Control as a Science、John Wiley and Sons,Inc、New York、1961年、第81〜96頁;Hanceら、Weed Control Handbook、第8版、Blackwell Scientific Publications、Oxford、1989年;ならびにDevelopments in formulation technology、PJB Publications、Richmond、UK、2000年も参照のこと。
以下の実施例において、全てのパーセントは重量によるものであり、全ての製剤は従来法で製造される。化合物の番号は、表1〜4の化合物を参照する。さらなる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を限定するものではない。特記されない限り、パーセントは重量によるものである。
Figure 2010510220
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成分(a)と成分(b)との混合物を、他の生物学的に活性な化合物または薬剤の1種もしくはそれ以上とさらに混合することができる。生物学的に活性な化合物または薬剤としては、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤、除草剤、除草剤解毒剤、昆虫脱皮阻害剤および発根刺激剤などの成長調整剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤、植物栄養剤、他の生物学的に活性な化合物または昆虫病原性バクテリア、ウィルスまたは菌類が挙げられ、より広範囲の農業的保護を与える多成分有害生物防除剤が形成される。したがって、本発明は、殺菌・殺カビ的に有効な量の成分(a)と成分(b)との混合物と、生物学的有効量の少なくとも一種の追加の生物学的に活性な化合物または薬剤とを含んでなり、そして少なくとも一種の界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤をさらに含み得る組成物にも関する。他の生物学的に活性な化合物または薬剤を、少なくとも一種の界面活性剤、固体または液体希釈剤を含んでなる組成物中に別々に配合することもできる。本発明の混合物に関して、1種もしくはそれ以上の他の生物学的に活性な化合物または薬剤を、成分(a)および(b)の一方または両方と一緒に配合し、プレミックスを形成することができるか、あるいは1種もしくはそれ以上の他の生物学的に活性な化合物または薬剤を、成分(a)および(b)と別々に配合し、そして配合物を適用前に一緒に組み合わせる(例えば、噴霧タンク中で)か、あるいは連続的に適用することができる。
成分(a)および(b)の混合物と配合することができるかかる生物学的に活性な化合物または薬剤の例は、アバメクチン、アセフェート、アセトアミプリド、アミドフルメト(S−1955)、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ビフェナゼート、ブプロフェジン、カルボフラン、カルタプ、クロルアントラニリプロール(DPX−E2Y45)、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロムアフェノジド、クロチアニジン、シフルメトフェン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジエルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エネストロブリン(SYP−Z071)、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリネート、τ−フルバリネート、フルフェネリム(UR−50701)、フルフェノクスロン、ホノホス、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、モノクロトホス、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン(XDE−007)、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン(BSN2060)、スピロテトラマト、スルプロホス、テブフェノジド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザマト、トリクロルホンおよびトリフルムロンなどの殺虫剤;アシベンゾラー−S−メチル、アルジモルフ、アミスルブロム、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ベノダニル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、ベトキサジン、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、カルボキシン、カルプロパミド、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、クロトリマゾール、酸塩化銅、硫酸銅および水酸化銅などの銅塩、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメト、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフルメトリン、ジメチリモル、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノカップ、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、エジフェンホス、エネストロブリン、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェンチンクロリド、フェンチンヒドロキシド、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトバー、フルモルフ、フルピコリド、フルオピラン、フルオロイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシナゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメタピル、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、グアザチン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、イソチアニル、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マンジプロパミド、マネブ、メプロニル、メプチルジノカプ、メタラキシル、メタラキシル−M、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メチラム、メトミノストロビン、メパニピリム、メトラフェノン、ミクロブタニル、ナフチフィン、ネオ−アソジン(メタンアルソネート第二鉄)、ヌアリモル、オクチリノン、オフレース、オリザストロビン、オキサジキシル、オキソリン酸、オキシポコナゾール、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンチオピラド、ペフラゾエート、亜リン酸および塩、フタリド、ピコベンズアミド、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ−ヒドロクロリド、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキンアジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリフェノクス、ピリメタニル、ピロルニトリル、ピロキロン、キノメチオネート、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファン、シメコナゾール、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テルビナフィン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルズアミド、チオファネート、チオファナート−メチル、チラム、チアジニル、トルクロホス−メチル、トリフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリチコナゾール、ユニコナゾール、バリダマイシン、バリフェナル、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−4−カルボキサミド、N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタナミド、N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(エチルスルホニル)アミノ]ブタナミド、2−ブトキシ−6−ヨ−ド−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−3−イソキサゾリジニル]−ピリジン、4−フルオロフェニル N−[1−[[[1−(4−シアノフェニル)エチル]スルホニル]メチル]プロピル]カルバメート、N−[[(シクロプロピルメトキシ)アミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチレン]−ベンゼンアセトアミド、α−[メトキシイミノ]−N−メチル−2−[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ]−イミノ]メチル]ベンゼンアセトアミド、N’−[4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルメタンイミダミド、2−[[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]チオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、N−[2−(1S,2R)−[1,1’−ビシクロプロピル]−2−イルフェニル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−カルボキサミド、およびN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミドなどの殺菌剤;アルジカルブ、イミシアホス、オキサミルおよびフェナミホスなどの殺線虫剤;ストレプトマイシンなどの殺バクテリア剤;アミトラズ、キノメチオナト、クロロベンジラート、シヘキサチン、ジコホル、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドなどの殺ダニ剤;ならびに昆虫病原性バクテリア、例えば、バチルス チューリンゲンシス アイザワイ(Bacillus thuringiensis aizawai)属およびバチルス チューリンゲンシス クルスタキ(Bacillus thuringiensis kurstaki)属、ならびにバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のデルタエンドトキシン(例えば、Cellcap、MPV、MPVII);昆虫病原性菌、例えば、グリーンムスカルジン(green muscardine)菌;ならびに昆虫病原性ウイルス、例えば、バクロウイルス、核多角体ウイルス(NPV)、例えばHzNPV、AfNPV;ならびに顆粒病ウイルス(GV)、例えば、CpGVを含む生物剤である。
無脊椎有害生物に対してタンパク質毒性(例えば、バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のデルタエンドトキシン)を発現するように遺伝的に形質転換された植物に、本発明の混合物およびそれらの組成物を適用することができる。外因的に適用された本発明の殺菌・殺カビ混合物の効果は、発現された毒素タンパク質と相乗的であり得る。
農業用保護剤(すなわち、殺虫剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤および生物剤)に関する一般的参照は、The Pesticide Manual,第13版,C.D.S.Tomlin編,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2003およびThe BioPestcide Manual,第2版,L.G.Copping編,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2001である。
これらの様々な混合パートナーの1種もしくはそれ以上が使用される実施形態に関して、これらの様々な混合パートナー(合計)と成分(a)と成分(b)との混合物との質量比は、典型的に、約1:100と約3000:1との間である。注目すべきは、約1:30と約300:1との間の質量比(例えば、約1:1と約30:1との間の比)である。これらの追加成分を含むことによって、成分(a)と成分(b)との混合物で防除される範囲を超えて防除される病害の範囲が拡大され得ることは明らかである。
本発明の成分(a)の化合物(式1、例えば、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、化合物3)は、感染プロセスの有効な、分化特異的な阻害によって植物病原体を防除すると考えられる。注目すべきは、式1の化合物と式2の化合物と少なくとも1種の他の殺菌剤との組み合わせである。場合によっては、耐性管理のため、作用機構が異なる他の殺菌剤との組み合わせが特に都合よい(特に、他の殺菌剤が同様の防除範囲を有する場合)。特に注目すべきは、成分(a)および成分(b)に加えて、(c)(c1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌剤;(c2)シモキサニル;(c3)フェニルアミド殺菌剤;(c4)クロロタロニル;(c5)菌類ミトコンドリア呼吸電子伝達部位の複合体IIにおいて作用するカルボキサミド;(c6)キノキシフェン;(c7)5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;(c8)シフルフェナミド;(c9)シプロジニル;(c10)銅化合物;(c11)フタルイミド殺菌剤;(c12)ホセチル−アルミニウム;(c13)ベンゾイミダゾール殺菌剤;(c14)シアゾファミド;(c15)フルアジナム;(c16)イプロバリカルブ;(c17)プロパモカルブ;(c18)バリドマイシン;(c19)ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤;(c20)ゾキサミド;(c21)フルオピコリド;(c22)マンジプロパミド;(c23)リン脂質生合成および細胞壁沈着において作用するカルボン酸アミド;(c24)ジメトモルフ;(c25)非DMIステロール生合成阻害剤;(c26)ステロール生合成におけるデメチラーゼの阻害剤;(c27)bc複合体殺菌剤;ならびに(c1)〜(c27)の化合物の塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物である。殺菌剤化合物の分類に相当する(c)群について、以下にさらに記述する。
ステロール生合成におけるデメチラーゼの阻害剤(c26)
ステロール生合成阻害剤は、ステロール生合成経路において酵素を阻害することによって菌類を防除する。デメチラーゼ阻害殺菌剤は、菌類のステロール生合成経路内で共通の作用部位を有し;菌類でのステロールへの前駆体であるラノステロールまたは24−メチレンジヒドロラノステロールの14位における脱メチル化の阻害が関与する。この部位で作用する化合物は、しばしば、デメチラーゼ阻害剤、DMI殺菌剤またはDMIとして言及される。デメチラーゼ酵素は、生化学文献において、チトクロームP−450(14DM)を含む他の名称によって言及されることがある。デメチラーゼ酵素は、例えば、J.Biol.Chem.1992,267,13175−79、およびそれに引用された参照文献に記載されている。DMI殺菌剤は、幾つかの化学的分類:アゾール(トリアゾールおよびイミダゾールを含む)、ピリミジン、ピペラジンおよびピリジンに分類される。トリアゾールとしては、アザコナゾール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(ジニコナゾール−Mを含む)、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、キンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾールおよびユニコナゾールが挙げられる。イミダゾールとしては、クロトリマゾール、エコナゾール、イマザリル、イソコナゾール、ミコナゾール、オキシポコナゾール、プロクロラズおよびトリフルミゾールが挙げられる。ピリミジンとしては、フェナリモル、ヌアリモルおよびトリアリモルが挙げられる。ピペラジンとしては、トリホリンが挙げられる。ピリジンとしては、ブチオベートおよびピリフェノックスが挙げられる。K.H.Kuckら,Modern Selective Fungicides−Properties,Applications and Mechanisms of Action,H.Lyr編;Gustav Fischer Verlag:New York,1995,205−258に記載されるように、生化学的調査により、上記殺菌剤の全てがDMI殺菌剤であることが示される。
bc複合体殺菌剤(c27)
bc複合体殺菌剤は、ミトコンドリア呼吸鎖においてbc複合体を阻害する殺菌・殺カビ作用形態を有する。bc複合体は、生化学文献において、電子伝達鎖の複合体III、およびユビヒドロキノン:チトクロームc酸化還元酵素を含む他の名称で言及されることがある。この複合体は、酵素番号EC1.10.2.2によって、独自に識別される。bc複合体は、例えば、J.Biol.Chem.1989,264,14543−48;Methods Enzymol.1986,126,253−71;およびそれらに引用された参照文献に記載されている。アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン(SYP−Z071)、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンなどのストロビルリン殺菌剤は、この作用機構を有することが知られている(H.Sauterら、Angew.Chem.Int.Ed.,1999,38,1328−1349)。ミトコンドリア呼吸鎖においてbc複合体を阻害する他の殺菌剤化合物としては、ファモキサドンおよびフェナミドンが挙げられる。
他の殺菌剤群
アルキレンビス(ジチオカルバメート)(c1)としては、マンコゼブ、マネブ、プロピネブおよびジネムなどの化合物が挙げられる。
フェニルアミド(c3)としては、メタラキシル、ベナラキシル、フララキシルおよびオキサジキシルなどの化合物が挙げられる。
カルボキサミド(c5)としては、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、チフルザミド、ペンチオピラドおよびN−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(国際公開第2003/010149号パンフレット)などの化合物が挙げられる。これらは呼吸電子伝達鎖において複合体II(コハク酸デヒドロゲナーゼ)を分裂させることによってミトコンドリア機能を阻害することが知られている。
銅化合物(c10)としては、酸塩化銅、硫酸銅および水酸化銅などの化合物が挙げられる。ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)などの組成物も含まれる。
フタルイミド(c11)としては、ホルペトおよびカプタンなどの化合物が挙げられる。
ベンゾイミダゾール殺菌剤(c13)としては、ベノミルおよびカルベンダジムが挙げられる。
ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤(c19)としては、クロゾリネート、ジクロゾリン、イプロジオン、イソバレジオン、ミクロゾリン、プロシミドンおよびビンクロゾリンが挙げられる。
リン脂質生合成および細胞壁沈着において作用するカルボン酸アミド(c23)は、リン脂質生合成および細胞壁沈着を阻害するように提案される。これらのプロセスの阻害によって、標的菌類の成長を防ぎ、死滅へと導く。例としては、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、イプロバリカルブ、バリフェナルおよびフルモルフが挙げられる。
非DMIステロール生合成阻害剤(C25)としては、モルホリンおよびピペリジン殺菌剤が挙げられる。モルホリンおよびピペリジンは、DMIステロール生合成(C26)によって達成される阻害よりも遅い時点でのステロール生合成経路における工程を阻害することが示されているステロール生合成阻害剤である。モルホリンとしては、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフおよびトリモルファミドが挙げられる。ピペリジンとしてはフェンプロピジンが挙げられる。
注目すべきは、成分(a)(例えば、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、化合物3)と成分(b)(すなわち、メトラフェノン)と、アゾキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビン、ジモキシストロビン(SSF−129)、メトミノストロビン/フェノミノストロビン(SSF−126)、カルベンダジム、クロロタロニル、シプロジニル、キノキシフェン、シフルフェナミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズまたはニコビフェンとの組み合わせである。
菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害のより良好な防除(例えば、より低い使用率またはより広範囲の植物病原体防除)または耐性管理に関して、成分(a)(例えば、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、化合物3)と成分(b)(すなわち、メトラフェノン)と、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビン、ジモキシストロビン(SSF−129)、メトミノストロビン/フェノミノストロビン(SSF−126)、キノキシフェン、シフルフェナミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、シプロコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾールおよびトリチコナゾールからなる群から選択される殺菌剤との混合物が好ましい。
本発明の混合物は、植物病害防除剤として有用である。したがって、本発明は、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、保護されるべき植物もしくはその一部に、または保護されるべき植物の種子に本発明の混合物、または前記混合物を含んでなる殺菌・殺カビ組成物の殺菌・殺カビ的に有効な量を適用する工程を含んでなる方法をさらに含んでなる。
植物病害防除は通常、感染の前または後のいずれかに、根、茎、葉、果実、種子、塊茎または球根などの保護されるべき植物の一部に、あるいは保護されるべき植物が成長している培地(土壌または砂)に、有効量の本発明の混合物を、典型的に、配合された組成物として適用することによって達成される。また種子、および種子から発育した実生を保護するために、混合物を種子に適用することもできる。また植物を処理するために、灌漑水を通して混合物を適用することもできる。
本発明のこれらの混合物および組成物の適用率は多くの環境要因により影響され得、かつ実際の使用条件下で決定されなければならない。活性成分約1g/ha未満から約5,000g/haの率で処理する場合、通常、葉面を保護することができる。種子1キログラムに対して約0.1gから約10gの率で処理する場合、通常、種子および実生を保護することができる。
本発明の混合物および/または組成物は、担子菌(Basidiomycete)、子嚢菌(Ascomycete)、卵菌(Oomycete)および不完全菌(Deuteromycete)類の広範囲の菌類植物病原体によって引き起こされる病害の防除をもたらす。それらは広範囲の植物病害、特に観葉植物、芝、野菜、圃場、穀類および果実作物の葉面病原体を防除する際に有効である。これらの病原体の例としては以下が挙げられる:フィトフトラ インフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラ メガスペルマ(Phytophthora megasperma)、フィトフトラ パラシティカ(Phytophthora parasitica)、フィトフトラ シンナモニ(Phytophthora cinnamoni)、フィトフトラ カプシシ(Phytophthora capsici)などのフィトフトラ(Phytophthora)病害;ピシウム アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)などのピシウム(Pythium)病害;ならびにプラスモパラ ビティコーラ(Plasmopara viticola)、ペロノスポラ(Peronospora)属(ペロノスポラ タバシナ(Peronospora tabacina)およびペロノスポラ パラシティカ(Peronospora parasitica)を含む)、プソイドペロノスポラ(Pseudoperonospora)属(プソイドペロノスポラ クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)を含む)およびブレミナ ラクツカエ(Bremia lactucae)などのツユカビ(Peronosporaceae)科の病害を含む卵菌;アルタナリア ソラニ(Alternaria solani)およびアルタラニア ブラッシカエ(Alternaria brassicae)などのアルタナリア(Alternaria)病害;ガイグナルディア ビドウェル(Guignardia bidwell)などのガイグナルディア(Guignardia)病害;ベンツリア イナエクアリス(Venturia inaequalis)などのベンツリア(Venturia)病害;セプトリア ノドルム(Septoria nodorum)およびセプトリア トリティシ(Septoria tritici)などのセプトリア(Septoria)病害;エリシフェ(Erysiphe)属(エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis)およびエリシフェ ポリゴニ(Erysiphe polygoni)を含む)、ウンシヌラ ネカツル(Uncinula necatur)、スファエロテカ フリゲナ(Sphaerotheca fuligena)およびポドスファエラ ルコトリチャ(Podosphaera leucotricha)などのウドンコ病病害;プソイドセルコスポレラ ヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides);ボトリティス シネレア(Botytis cinerea)などのボトリティス(Botrytis)病害;モニリニア フルクティコーラ(Monilinia fructicola);スクレロティニア スクレロティロルム(Sclerotinia sclerotiorum)などのスクレロティニア(Sclerotinia)病害;マグナポルテ グリセア(Magnaporthe grisea);ホモプシス ビティコーラ(Phomopsis viticola);ヘルミンソスポリウム トリティシ レペンティス(Helminthosporium tritici repentis)などのヘルミンソスポリウム(Helminthosporium)病害;ピレノホラ テレス(Pyrenophora teres);グロメレラ(Glomerella)またはコレトトリチュム(Colletotrichum)属(例えばコレトトリチュム グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)およびコレトトリチュム オルビクラレ(Colletotrichum orbiculare))などの炭疽病(anthracnose)病害;ならびにゲーウマノミセス グラミニス(Gaeumannomyces graminis)を含む子嚢菌;プッシニア(Puccinia)属(例えば、プッシニア レコンディタ(Puccinia recondita)、プッシニア ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニア ホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニア グラミニス(Puccinia graminis)およびプッシニア アラキディス(Puccinia arachidis))によって引き起こされるさび(rust)病害;ヘミレイア バスタトリクス(Hemileia vastatrix);ならびにファコプソラ パチリジ(Phakopsora pachyrhizi);リゾコトニア(Rhizoctonia)属(例えば、リゾコトニア ソラニ(Rhizoctonia solani));フザリウム ロゼウム(Fusarium roseum)、フザリウム グラミネアルム(Fusarium graminearum)およびフザリウム オキシスポルム(Fusarium oxysporum)などのフザリウム(Fusarium)病害;ベルティシリウム ダーリエア(Verticillium dahliae);スクレロティウム ロルフィシ(Sclerotium rolfsii);リンコスポリウム セカリス(Rynchosporium secalis);セルコスポリジウム ペルソナツム(Cercosporidium personatum)、セルコスポラ アラキディコーラ(Cercospora arachidicola)およびセルコスポラ ベティコーラ(Cercospora beticola)を含む他の病原体;ならびにこれらの病原体に密接に関連する他の属および種。それらの殺菌・殺カビ活性に加えて、組成物または組み合わせは、エルウィニア アミロボラ(Erwinia amylovora);キサントモナス カムペストリス(Xanthomonas campestris);プソイドモナス シリンガエ(Pseudomonas syringae);および他の関連種などのバクテリアに対しても活性を有する。.
本発明の混合物およびそれらの配合組成物は、菌類植物病原体によって引き起こされたウドンコ病病害の防除において特に有効である。ウドンコ病病害としては、仁果、核果、柑橘類果実、小果実、ブドウ(ブドウ果実を含む)、綿、ウリ科、観賞植物、タバコ、ホップ、イチゴおよび同様の野菜類におけるウドンコ病、ならびにスグリおよびフサスグリにおけるアメリカン グースベリー ミルデュー(American gooseberry mildew)が挙げられる。注目すべきは、本発明の混合物を、典型的に配合された組成物として適用することを含んでなるコムギウドンコ病の防除方法である。これらの病害を引き起こす菌類病原体としては、エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis)(コムギ、オートおよび大麦などの穀物における穀物ウドンコ病の原因因子)、ウンシヌラ ネカツル(Uncinula necatur)(ブドウ果実のウドンコ病の原因因子)、スファエロテカ フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)(ウリ科のウドンコ病の原因因子)、ならびにエリシフェ(Erysiphe)、スファエロテカ(Sphaerotheca)、ミクロスファエラ(Microsphaera)およびポドスファエラ(Podosphaera)類の関連するウドンコ病が挙げられる。注目すべきは、本発明の混合物を適用することを含んでなるエリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis)の防除方法である。特に成分(a)および成分(b)を追加の殺菌剤成(例えば、発明の概要に記載されるような成分(c))分と混合する場合、本発明の混合物は、子嚢菌類、子嚢菌類、卵菌類および不完全菌類のより広範囲の菌類植物病原体により引き起こされる病害の制御を提供することもできる。それらは広範囲の植物病害の制御に有効であり、特に、装飾用、野菜、圃場、穀類および果実作物の葉の病原体に有効であり得る。これらの病原体としては、プラスモパラ ビティコーラ(Plasmopara viticola)、フィトフトラ インフェスタンス(Phytophthora infestans)、ペロノスポラ タバシナ(Peronospora tabacina)、プソイドペロノスポラ クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)、ピシウム アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、アルタラニア ブラッシカエ(Alternaria brassicae)、セプトリア ノドルム(Septoria nodorum)、セプトリア トリティシ(Septoria tritici)、セルコスポリジウム ペルソナツム(Cercosporidium personatum)、セルコスポラ アラキディコーラ(Cercospora arachidicola)、プソイドセルコスポレラ ヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、セルコスポラ ベティコーラ(Cercospora beticola)、ボトリチス シネリア(Botrytis cinerea、モニリニア フルクティコーラ(Monilinia fructicola)、ピリクラリア オリザエ(Pyricularia oryzae)、ポドスファエラ ルコトリチャ(Podosphaera leucotricha)、ベンツリア イナエクアリス(Venturia inaequalis)、エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis)、ウンシヌラ ネカツル(Uncinula necatur)、プッシニア レコンディタ(Puccinia recondita)、プッシニア グラミニス(Puccinia graminis)、ヘミレイア バスタトリクス(Hemileia vastatrix)、プッシニア ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニア アラキディス(Puccinia arachidis)、リゾコトニア ソラニ(Rhizoctonia solani))、スファエロテカ フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、フザリウム オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、ベルティシリウム ダーリエア(Verticillium dahliae)、ピシウム アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、フィトフトラ メガスペルマ(Phytophthora megasperma)、スクレロティニア スクレロティロルム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロティウム ロルフィシ(Sclerotium rolfsii)、エリシフェ ポリゴニ(Erysiphe polygoni)、ピレノホラ テレス(Pyrenophora teres)、ゲーウマノミセス グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、リンコスポリウム セカリス(Rynchosporium secalis)、フザリウム ロゼウム(Fusarium roseum)、ブレミナ ラクツカエ(Bremia lactucae)、ならびにこれらの病原体に非常に関連のある他の菌類の種が挙げられる。
殺菌剤の混合物は、個々の成分の活性に基づき予想され得るよりも著しく良好な病害防除をもたらし得る。このような相乗作用は、「その合計の効果が、2つ(もしくはそれ以上)が個々に用いられた場合の効果の合計よりも大きいか、長期であるような、混合物の2成分の協力的な作用」であるとして記載されている(Tames,P.M.L.,Neth.J.Plant Pathology,(1964),70,73−80を参照のこと)。
本発明による組成物は、特に菌類による病害を防除するために特に有用な割合で成分(a)および成分(b)を含んでなる。これらの組成物は、コムギウドンコ病(エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis))の防除に特に有用であると考えられる。
本発明の生物学的例
菌類病害防除に関する式1の化合物と式2の化合物との混合物の注目すべき相乗効果を説明するため、プロキナジドおよびメトラフェノンを配合した混合物をコムギウドンコ病の防除に関して試験した。
Figure 2010510220
Figure 2010510220
試験組成物を最初に純水と混合した。その後、得られた試験懸濁液を以下の試験で使用した。活性成分が0.0016、0.008、0.04、0.2、1、または5g/haと同等となる率で試験懸濁液を試験植物の流出点に噴霧した。試験を3回繰り返し、3回繰り返しの平均として結果を報告した。
2つの活性成分間の相乗効果の存在は、Colby等式により確定した(Colby,S.R.,“Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations”,Weeds,(1967),15,20−22を参照のこと)。
Figure 2010510220
コルビーの方法を使用して、単独で適用された2成分の活性を基準として、混合物の予測される活性pを最初に計算することによって、2つの活性成分間の相乗相互作用の存在を確定する。pが実験的に確定した効果より低い場合、相乗作用が生じている。上記等式において、Aは率xで単独で適用された1成分の防除率における殺菌・殺カビ活性である。用語Bは、率yで適用された第2の成分の防除率における殺菌・殺カビ活性である。それらの効果が厳密に付加的であり、かつ相互作用が生じていない場合、この等式はp、率xにおけるAと率yにおけるBとの混合物の予想された殺菌・殺カビ活性を推定する。
試験A
コムギ実生にエリシフェ グラミニス f.sp.トリティシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の原因因子)の胞子ダストを接種し、20℃で48時間、グロースチャンバー中で培養した。次いで、コムギ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生を取り出し、20℃で5日間、グロースチャンバー中で培養し、その後、病害評価を行った。
試験B
コムギ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にエリシフェ グラミニス
f.sp.トリティシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の原因因子)の胞子ダストを接種し、20℃で7日間、グロースチャンバー中で培養し、その後、病害評価を行った。
試験C
コムギ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。5日後、実生にエリシフェ グラミニス f.sp.トリティシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の原因因子)の胞子ダストを接種し、20℃で7日間、グロースチャンバー中で培養し、その後、病害評価を行った。
試験A〜Cの結果を表Aに示す。表中、評価100は100%の病害防除を示し、そして評価0は病害防除がないことを示す(対照に対して)。「Obsd」と表示された欄は、3回の繰り返しから観察された結果の平均を示す。「Exp」と表示された欄は、Colby等式を使用して各処理混合物に関して予測された値を示す。予測よりも高い防除を示す試験については、で示してある。
Figure 2010510220
表Aは、本発明の混合物が、コムギウドンコ病の相乗作用的な防除を行うことを示す。防除が100%を超えることはあり得ないため、別々の活性成分が単独で100%よりも著しく低い防除をもたらす適用率である場合、予測された殺菌剤活性より高い増加が最大となり得る。個々の活性成分が単独でほとんど活性を持たないような低い適用率では相乗効果は明らかとならないであろう。しかしながら、いくつかの例では、個々の活性成分が単独で、同様の適用率で本質的に活性を有さない組み合わせに関して、高い活性が観察された。相乗作用は実際非常に驚くべきものであった。したがって、本発明は、作物、特に穀物におけるコムギウドンコ病(エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis))などのウドンコ病病害と闘うための著しく改善された方法を提供する。

Claims (21)

  1. (a)式1
    Figure 2010510220
    [式中、
    Gは、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル、チオフェンまたはピリジン環を形成し、
    はハロゲンであり、
    は、水素またはハロゲンであり、
    Dは、D−1、D−2およびD−3
    Figure 2010510220
    から選択され、(a’)によって特定される位置で式1のC=O部分の(a)によって特定される炭素原子に結合し、そして(b’)によって特定される位置で式1の縮合環の(b)によって特定される炭素原子に結合し、
    は、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルアルキルであり、
    は、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cアルキルチオであり、
    は、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたはシクロプロピルメチルである]
    の化合物、それらのN−オキシドおよび塩から選択される少なくとも1つの化合物と、
    (b)式2
    Figure 2010510220
    の化合物と、場合により、
    (c)
    (c1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌剤;
    (c2)シモキサニル;
    (c3)フェニルアミド殺菌剤;
    (c4)クロロタロニル;
    (c5)菌類ミトコンドリア呼吸電子伝達部位の複合体IIにおいて作用するカルボキサミド;
    (c6)キノキシフェン;
    (c7)5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (c8)シフルフェナミド;
    (c9)シプロジニル;
    (c10)銅化合物;
    (c11)フタルイミド殺菌剤;
    (c12)ホセチル−アルミニウム;
    (c13)ベンゾイミダゾール殺菌剤;
    (c14)シアゾファミド;
    (c15)フルアジナム;
    (c16)イプロバリカルブ;
    (c17)プロパモカルブ;
    (c18)バリドマイシン;
    (c19)ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤;
    (c20)ゾキサミド;
    (c21)フルオピコリド;
    (c22)マンジプロパミド;
    (c23)リン脂質生合成および細胞壁沈着に対して作用するカルボン酸アミド;
    (c24)ジメトモルフ;
    (c25)非DMIステロール生合成阻害剤;
    (c26)ステロール生合成におけるデメチラーゼの阻害剤;
    (c27)bc複合体殺菌剤;および
    (c1)〜(c27)の化合物の塩
    からなる群から選択される1つもしくはそれ以上の化合物と
    を含んでなる殺菌混合剤であるが、ただし、DがD−3である場合、(c1)、(c2)、(c6)、(c7)、(c8)または(c12)の少なくとも1つを含む混合剤。
  2. 成分(a)が、DがD−1であり、Rが、プロピル、ブチルまたはシクロプロピルメチルであり、そしてRが、プロピルオキシ、プロピルチオまたはブチルである式1の化合物またはその塩である請求項1に記載の混合剤。
  3. 式1において、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環、またはDに直接結合した環員から離れた第3の環員として炭素原子を有するピリジン環、またはDに直接結合した環員から離れた第2の環員として炭素原子を有するチオフェン環を形成し、そしてGが縮合フェニル環またはピリジン環を形成する場合、RはDに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、Gがチオフェン環を形成する場合、RはDに直接結合した環員から離れた第2の環員に結合し、RがCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である請求項2に記載の混合剤。
  4. 成分(a)が、
    6−ブロモ−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
    6,8−ジヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
    6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン(プロキナジド)、
    6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    7−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    6,7−ジブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、および
    3−(シクロプロピルメチル)−6−ヨード−2−(プロピルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン
    からなる群から選択される請求項3に記載の混合剤。
  5. 成分(a)が、
    6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
    2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、および
    6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン
    からなる群から選択される請求項4に記載の混合剤。
  6. 成分(a)が、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノンである請求項5に記載の混合剤。
  7. 成分(a)が、DがD−2であり、Rが、プロピルまたはブチルであり、Rが、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルブチル、3−ブテニルまたは2−ブチニルである式1の化合物またはその塩である請求項1に記載の混合剤。
  8. 式1において、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環を形成し、Rが、Dに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、RがCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である請求項7に記載の混合剤。
  9. 成分(a)が、
    2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、
    2−エトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、
    6−ヨード−2−プロポキシ−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、
    2−(2−ブチニルオキシ)−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、
    6−ヨード−2−(1−メチルブトキシ)−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、
    2−(3−ブテニルオキシ)−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、および
    3−ブチル−6−ヨード−2−(1−メチルエトキシ)−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
    からなる群から選択される請求項8に記載の混合剤。
  10. 成分(a)が、
    2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、および
    2−エトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
    からなる群から選択される請求項9に記載の混合剤。
  11. 成分(a)が、DがD−3であり、Rが、プロピルであり、Rが、メチル、エチルまたはプロピルである式1の化合物である請求項10の概要に記載の混合剤。
  12. 式1において、Gが、2個の隣接する連結炭素原子と一緒になって、縮合フェニル環を形成し、Rが、Dに直接結合した環員から離れた第3の環員に結合し、RがCl、BrまたはIであり、そしてRが水素である請求項11に記載の混合剤。
  13. 成分(a)が、6−ヨード−3−プロピル−2H−1,3−ベンゾオキサジン−2,4(3H)−ジオン2−(O−メチルオキシム)である請求項12に記載の混合剤。
  14. 成分(c)が存在し、(c8)の化合物を含む請求項1に記載の混合剤。
  15. 成分(c)が存在し、(c26)の化合物を含む請求項1に記載の混合剤。
  16. 成分(c)が存在し、(c27)の化合物を含む請求項1に記載の混合剤。
  17. 成分(b)と成分(a)との質量比が125:1〜1:125である請求項1に記載の混合剤。
  18. 成分(b)と成分(a)との質量比が25:1〜1:25である請求項17に記載の混合剤。
  19. 成分(b)と成分(a)との質量比が5:1〜1:5である請求項18に記載の混合剤。
  20. 請求項1に記載の混合剤の殺菌的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含んでなる殺菌組成物。
  21. 菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、植物またはその一部に請求項1に記載の混合物の殺菌的に有効な量を施用することを含む方法。
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