JP2010508130A - 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置 - Google Patents

皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010508130A
JP2010508130A JP2009535454A JP2009535454A JP2010508130A JP 2010508130 A JP2010508130 A JP 2010508130A JP 2009535454 A JP2009535454 A JP 2009535454A JP 2009535454 A JP2009535454 A JP 2009535454A JP 2010508130 A JP2010508130 A JP 2010508130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
high lipid
subcutaneous
subcutaneous high
tissue
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009535454A
Other languages
English (en)
Inventor
ミッチェル イー レヴィンソン
エドワード エイ エバーズ
ジェシカ プレシアド
ネイサン アール エヴリー
ジョン ウェイド アリソン
Original Assignee
ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド filed Critical ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド
Publication of JP2010508130A publication Critical patent/JP2010508130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/02Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/02Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques
    • A61B18/0218Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques with open-end cryogenic probe, e.g. for spraying fluid directly on tissue or via a tissue-contacting porous tip
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00017Electrical control of surgical instruments
    • A61B2017/00022Sensing or detecting at the treatment site
    • A61B2017/00084Temperature
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/02Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques
    • A61B2018/0231Characteristics of handpieces or probes
    • A61B2018/0262Characteristics of handpieces or probes using a circulating cryogenic fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/02Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques
    • A61B2018/0293Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by cooling, e.g. cryogenic techniques using an instrument interstitially inserted into the body, e.g. needle
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/02Compresses or poultices for effecting heating or cooling
    • A61F2007/0282Compresses or poultices for effecting heating or cooling for particular medical treatments or effects
    • A61F2007/029Fat cell removal or destruction by non-ablative heat treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/12Devices for heating or cooling internal body cavities
    • A61F2007/126Devices for heating or cooling internal body cavities for invasive application, e.g. for introducing into blood vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/10Cooling bags, e.g. ice-bags

Abstract

【課題】被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減するシステムを開示する。
【解決手段】被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減するシステムは、流体源、流体源と流体連絡状態にある探針、および、流体源と探針との間を循環させられる冷却剤を含んでいる。探針は、被検体の体内に刺し通すにあたり、皮下高脂質細胞の少なくとも近位に挿入するように構成されている。冷却剤は、挿入された探針の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する温度に設定されている。

Description

<関連出願との相互参照>
本願は、2006年10月31日出願の「皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置(Method and Apparatus for Cooling Subcutaneous Lipid-Rich Cells or Tissue)」という名称の米国特許仮出願第60/855,784号の優先権を主張するものであるが、前述の仮出願の開示内容全体は、ここに援用することによりことにより本件の一部を成すものとする。
<技術分野>
本願は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に選択的に影響を与える冷却装置、冷却システム、および、冷却法に関するものであり、特に、被検体に直接的に挿入する1本以上の探針が設けられて、被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却し、加温し、または、その両方を実施する方法およびシステムに関連している。
過剰な体脂肪、すなわち、脂肪組織は身体の多様な部位に存在し得るが、例えば、太腿、臀部、腹部、膝、背中、顔面、腕、その他各種領域に存在する。過剰な脂肪組織は被検体の容貌を損ない、運動能力を減じる恐れがある。更に、過剰な脂肪組織はセルライトの不恰好な外観を何倍にも増長すると考えられており、皮下脂肪が真皮の中に突出して窪みをこしらえ、その窪みにおいて皮膚が下層構造の繊維螺旋に付着した場合に、このようなセルライトが形成される。セルライトおよび過剰な量の脂肪組織は魅力的ではないと見なされることが多い。更に、大量の過剰な体脂肪には相当な健康上の危険が付随する恐れがある。よって、過剰な体脂肪を制御し、または、除去する効果的な方法が必要となる。
脂肪吸引法は、被検体の身体を「彫塑する(sculpt)」目的で脂肪組織を選択的に除去する方法である。脂肪吸引法は、典型的には、形成外科医または皮膚科医らが吸引により皮下脂肪組織を観血的に除去する特殊外科手術器具を使って実施するものである。脂肪吸引法の欠点の1つは、この吸引法が一種の外科手術処置であって、平癒するのに痛みが伴ううえに長期に亘る場合があることである。更に、この処置は、通例、腫脹麻酔剤(チューメセント麻酔剤)の注射を必要とし、一時的な出血を伴うことが多い。脂肪吸引法はまた、深刻で場合によっては致命的とすらなり得る合併症を伴うこともある。更に、脂肪吸引法に要する経費は相当な額であるのが普通である。皮下脂肪組織を除去する上記以外の新技術としては、脂肪溶解注射法(メソセラピー)、レーザー支援による脂肪吸引術、および、高強度集束超音波脂肪分散法などが挙げられる。
過剰な体脂肪を除去する従来の非観血治療の具体例として、従来、局所製剤、減量薬、規則的な運動、食餌療法、または、これら治療の各種組合せが挙げられる。これら治療の欠点の1つは、状況によっては効果が無いどころか遂行不可能な場合すらあることである。例えば、被検体が肉体的に傷ついたり病気である場合は、規則的な運動は選択肢とはなり得ない。同様に、減量薬または局所製剤も、アレルギー反応や思わしくない反応の原因となる場合には、選択肢から外されることになる。更に、全身性の減量法を採用しても、被検体の身体の選択的領域における脂肪喪失は達成することはできない。
上記以外の非観血的治療法として、皮下高脂質細胞の領域に熱を供与する処置がある。米国特許第5,948,011号は、皮下体脂肪、コラーゲン、または、その両方を除去するにあたり、皮膚の表面を冷却しながら放射熱エネルギーで皮下脂肪層を加温する手段を採ることを開示している。熱を供与することでコラーゲン組織からなる繊維隔膜を変性させ、皮下の脂肪細胞を破壊することができるが、冷却することで表皮を熱損傷から保護している。この方法は脂肪吸引法に較べれば観血を少なく抑えているが、それでも依然として、隣接組織への熱損傷を引起す恐れがあるうえに、痛みを伴い、治癒予測ができない場合もある。
皮下脂肪組織を低減するまた別な方法および装置は、米国特許出願公開第2003/0220674号、および、米国特許出願公開第2005/0251120号にも開示されており、これら出願公開の開示内容全体は、ここに援用することにより本件の一部を成すものとする。
米国特許第5,948,011号 米国特許出願公開第2003/0220674号 米国特許出願公開第2005/0251120号
上記公開文献に開示されている方法および装置は有望ではあるが、これら方法および装置の実施を向上させるのであれば、幾つかの改良が望まれる。
本件開示は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する装置、システム、および、方法を説明している。後段に明示されている詳細の幾つかは、開示された実施例を当業者が実施および利用することができるようにするのに十分な態様で複数の実施例を説明するために提示されたものであることが分かる。しかしながら、後段において記載されている詳細および各種利点のうちの幾つかは、本発明の或る実施例を実施するのに必要ではない場合もある。また、それ以外に本発明が包含している実施例は、添付の特許請求の範囲には入ってはいても、添付図面の図1から図8に関連して詳細に説明されていないものもある。
本発明の実施例による皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却するシステムを例示した等角図である。 本発明の実施例による複数の探針が設けられた冷却装置を例示した頂面図である。 本発明の実施例による減圧室が設けられた冷却装置を例示した側面断面図である。 図2の探針の実施例を例示した部分側面立面図である。 図2の探針のもう1つの実施例を例示した部分側面立面図である。 探針の更に別な実施例を例示した部分側面立面図である。 図3Cと同じ実施例の部分側面立面図である。 図2Aの探針のまた別な実施例を例示した部分斜視図である。 本発明のまた別な実施例による図2Aの探針の針部材を例示した側面断面図である。 本発明の更に別な実施例による図2Aの探針の針部材を例示した側面断面図である。 本発明のまた別な実施例により図2Aの探針が作動状態にあるのを例示した頂面図である。 図2Aの探針がまた別な作動状態にあるのを例示した頂面図である。 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却するためのコンピュータシステムソフトウエアモジュールを例示したブロック図である。 図7のプロセッサにおいて実行するのに好適な治療計画立案法を例示したフロー図である。
<高脂質細胞または高脂質組織を選択的に低減するシステム>
図1は、本発明の実施例に従って、被検体101の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却するシステム100を例示した等角図である。システム100は、被検体101の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する目的で被検体101の腹部領域102または別な好適な領域に設置されている治療装置104を備えている。
治療装置104には1本以上の探針(図2から図6に例示されている)が設けられており、被検体101に挿入して、被検体101の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を直接的に冷却し、加温し、または、その両方を行うことができる。治療装置104には体外の非観血的冷却装置も設けられており、被検体101の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を予備冷却し、被検体101の皮膚のうち皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の近位にある部位を麻痺させ、または、その両方を実施することができる。このような非観血的な冷却装置は、皮下脂肪組織を低減する目的で探針と連携して使用されてもよく、そのような探針の具体例として、米国特許出願公開第2003/0220674号および第2005/0251120号に開示されているようなものと、本件で上記以外に引例に挙げる装置がある。具体的には、非観血的な冷却装置としては、米国特許出願連続番号第11/359,092号に開示された「皮下高脂質細胞から熱を除去する冷却装置(Cooling Device for Removing Heat from Subcutaneous Lipid-Rich Cells)」という名称の、ティング(Ting)ほかによる2006年2月22日に出願されたものなどのような、複数の冷却部材が設けられた装置が挙げられるが、上述の出願の開示内容の全体はここに引例に挙げることにより本件の一部を成すものとする。また別な実施例においては、非観血的な冷却装置の具体例としては、上述したものとは別な各種の外部冷却部材が挙げられるが、その具体例としては、アイスパックや各種蒸発性物質など、被検体101の皮膚に当てることができるものが挙げられる。例えば、米国特許出願連続番号第11/435,502号に開示された「皮下高脂質細胞から熱を除去するための相転移温度を示す冷却剤などの方法および装置(Method and Apparatus for Removing Heat from Subcutaneous Lipid-Rich Cells Including a Coolant Having a Phase Transition Temperature)」という名称の、レヴィンソン(Levinson)による装置および方法は本件発明と併用することができるが、このレヴィンソン出願の開示内容全体はここに引例に挙げることにより本件の一部を成すものとする。上記以外の各種の装置、特徴、および、方法であって、例えば、米国特許出願連続番号第11/528,189号に記載されているような「可撓性センサーを装備した冷却装置(Cooling Device with Flexible Sensors)」という名称の、2006年9月26日出願のレヴィンソンほかによるもの、および、米国特許出願連続番号第11/528,225号に記載されている「所定の冷却プロファイルを示す複数の制御可能な冷却部材が設けられた冷却装置(Cooling Device Having a Plurality of Controllable Cooling Elements to Provide a Predetermined Cooling Profile)」という名称の、2006年9月26日出願のレヴィンソンほかによるものも本発明と併用することができるが、これら出願の各々の開示内容全体も、ここに援用することにより本件の一部を成すものとする。治療装置104の多様な実施例を、図2から図6を参照しながらより詳細に以下に説明してゆく。
システム100は、流体源106と、治療装置104を流体源106に接続している流体ライン108a、108bとを更に備えている。流体源106は流体を生成するとともに、流体ライン108a、108bを介して治療装置104に流体を循環させることができる。循環液の具体例としては、水、エチレングリコール、合成熱伝達液、油、冷却剤、液体窒素、液体アルゴン、何であれそれ以外の好適な伝熱液が挙げられる。流体ライン108a、108bはホースまたはそれ以外の導管であって、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、または、それ以外の、特定の循環液を収容することができる各種素材のいずれかから構成されているとよい。流体源106は、冷却装置、冷却塔、熱電保冷装置、雰囲気蒸発装置、または、何であれそれら以外の冷却剤を搬送できる各種装置のいずれかに流体接続されている。特定の実施例においては、流体源106は液体窒素容器を備えており、この容器は臨界液としての液体窒素を蒸発させずに保管して循環させることができる。好適な液体窒素容器の1つは、米国カリフォルニア州のエンドケア・インコーポレーティッド(Endocare Inc.)によって製造されている臨界窒素ガス(N2)発生器である。
システム100は、治療過程を監視するための複数のセンサーを更に備えている。例えば、システム100は検出装置105を備えており、この検出装置の具体例としては、温度センサー、圧力センサー、超音波センサー、電算断層撮影走査装置、放射線透視走査装置、X線装置、MRI走査装置、または、これらの各種組合せが挙げられる。検出装置105の構成は、処理パラメータ(例えば、温度、圧力、血流、組織密度、それ以外の肉体に関する各種パラメータなど)を検出し、治療装置104の設置を容易にし、または、その両方を実施するのに好適なように設定されるが、図8を参照しながら後段でより詳細に説明される。検出装置105は電力ケーブル112により電源110に電気接続されているとともに、信号ケーブル116または無線手段(高周波や赤外線など)を介して処理装置114に電気接続されている。
処理装置114は検出装置105から受けた各種処理パラメータを制御することができるとともに、監視されている処理パラメータに基づいて治療過程を調節することができる。処理装置114はまた、入力装置118、出力装置120、制御パネル122、または、これらの各種組合せと電気接続状態にある。処理装置114は、プロセッサ、プログラミング可能な論理制御装置、分散制御システムなどについて、どのようなものを含んでいてもよい。入力装置118としては、キーボード、マウス、タッチスクリーン、押しボタン、スイッチ、電位差計、および、ユーザー入力を受取るのに適していれば、上記以外のどのような装置であってもよい。出力装置120の具体例としては、表示スクリーン、プリンター、記憶媒体読取装置、オーディオ装置、および、ユーザー反応を供与するのに適していれば、上記以外のどのような装置であってもよい。制御パネル122としては、各種オーディオ装置および1種類以上の視覚表示装置を含んでおり、視覚表示装置の具体例としては、インジケータライトや数値表示装置などがある。図1に例示されている実施例では、処理装置114、電源110、制御パネル122、流体源106、入力装置118、および、出力装置120は車輪126が取付けられたラック124に積載されて、場所移動が行えるようになっている。また別な実施例では、多様な構成部材が治療部位に固定的に取り付けられるようになっている。米国特許出願連続番号第11/777,992号に記載されている「高脂質領域から熱を除去するためのシステム(System for Removing Heat from Lipid-Rich Regions)」という名称の、レヴィンソンほかの各種の特徴、装置、および、方法は本発明と併用することができるが、上記出願の開示内容の全体は、ここに援用することにより本件の一部を成すものとする。
動作時には、操作者は治療装置104を所望の治療領域の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の近位に設置してから治療装置104を冷却することで、治療領域の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に影響を与えることができる。例えば、操作者は流体源106の作動スイッチをオン状態にして、所与の温度(例えば、摂氏約5度、摂氏約0度、摂氏約マイナス5度、または、摂氏約マイナス10 度)の冷却剤を循環させることで治療装置104を冷却することができるが、今度は治療装置が治療領域の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織から奪った熱を伝達する。これ以外の冷却技術で、気化冷却術などを治療装置104の代用として利用してもよいし、または、治療装置104に付け加えて利用することもできる。治療装置104は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却するように制御することはできても凍結するように制御することはできない。他の実施例においては、治療装置104は皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を選択的に凍結することができ、または、治療領域における皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結して治療領域に隣接している細胞に影響を与えることができるようにしてもよい。本発明は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結せずに冷却すること、凍結だけさせること、または、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結してそこに隣接している部位を冷却することを目的としている。治療装置104には1本以上の探針が設けられており、これら探針は各々が凍結処置専用であってもよいし、凍結せずに冷却する処置専用であってもよいし、または、それらのどのような組合せ処置専用であってもよく、また、凍結処置、凍結せずに冷却する処置、または、それらの各種組合せ処置のいずれかに影響を与えるようにしてもよい。更に、探針(単数または複数)は所望量の治療領域に作用するように採用することができる。
冷却処置中、被検体101の皮膚、皮膚以外の組織、または、その両方は、皮膚表面に熱を供与することにより保護することができる。例えば、温液(例えば、生理食塩水液またはそれ以外の生態適合性溶液)を、治療中に被検体101の皮膚の外部に当てるとよい。温液は被検体101の皮膚の選択温度を維持することができ、従って、皮膚が低温化し過ぎるのを防止することができる。これ以外の実施例では、操作者は抵抗加熱素子、高周波エネルギー、紫外光、超音波、マイクロ波、または、これら以外の好適な加熱技術を利用して、皮膚表面に熱を当てるようにするとよい。或る特定の実施例においては、容量性結合高周波を利用して、皮膚表面に熱を当てる。
皮下組織を摂氏37度よりも低い温度まで冷却することにより、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に選択的に影響を与えることができる。一般に、被検体101の周囲組織(例えば、真皮)は、通例、それより下層の、皮下組織を形成している高脂質細胞または高脂質組織と比較して不飽和脂肪酸の量が少ない。低脂質細胞または低脂質組織は高脂質細胞または高脂質組織よりも低温に対する耐性が良好であるせいで、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織のみが選択的に影響を受けて、周囲組織中に低脂質細胞または低脂質組織を維持したままにすることができる。高脂質細胞または高脂質組織には、粉砕し、収縮させ、機能を抑止し、破壊し、除去し、殺傷し、または、それ以外の方法で変性させることにより、影響を与えることができる。学説に縛られずに言えば、冷却処置は高脂質細胞または高脂質組織に損傷を与えてアポトーシスまたは壊死を誘発した結果として、細胞破壊を生じた後で、肉体が創傷から自然治癒するメカニズムにより組織吸収を行うと考えられている。
皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却処理に付した後で、操作者は任意でそのような細胞を冷却することを停止してもよいし、冷却した細胞に熱を当てて、そのような細胞の再灌流障害を促進することさえできる。例えば、操作者は流体源106を停止して、治療装置104を通る冷却剤の循環を遮断することもできる。更に、操作者は、任意で、加温用の流体を治療装置104に供与することもできる。一実施例において、加温用の流体は治療装置104を介して循環させることができる。加温用の流体の具体例としては、水、エチレングリコール、合成熱転移液、油、何であれ上記以外の好適な各種伝熱液のいずれかが挙げられる。上記以外の実施例においては、加温用の流体(例えば、生理食塩水溶液またはそれ以外の生態適合性溶液)を被検体101の体内に放出して、温液に皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を温めさせるようにすることができる。また別な実施例においては、操作者は抵抗加熱素子、高周波エネルギー、紫外光、超音波、マイクロ波、または、それ以外の好適な加熱技術を利用して、既に冷却処置に付された治療領域を温めるようにしてもよい。従って、本発明は、選択された特定治療の管理形態、多様な実施例、および、そのような実施例において採用されている上記以外の装置に依存して、摂氏約マイナス200度またはそれより低温から摂氏約42度またはそれより高温の範囲に入る温度に当てることを想定している。例えば、低温除去術は摂氏約マイナス75度程度の温度で実施することができる。
更に別な実施例によれば、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を所望温度(例えば、摂氏20度)まで温めた後で、操作者は加温用の流体の供与を停止し、任意で、スイッチを入れ戻して治療装置104に通して冷却剤を循環させることもできる。冷却または加温のいずれの処理の間も、所望温度が達成されると、処置領域の温度は所定期間に亘って維持される。或る実施例では、この冷却・加温プロセスを反復しながら、最終的に、治療領域における高脂質細胞または高脂質組織の所望の低減を或る期間を越えて達成し、または、所望の冷却・加温プロファイルが得られるまで達成する。また別な実施例においては、治療装置104は、上述のように皮膚の異なる部位に適用されて、異なる皮下標的領域における高脂質細胞または高脂質組織に選択的に影響を与えるようにしてもよい。更に、治療を所与の治療領域に対して再度適用して、最終的に、その治療領域における高脂質細胞または高脂質組織の所望の低減が達成されるまで継続することもできる。
治療中は、操作者は検出装置105および処理装置114を使って治療過程を監視することができる。例えば、検出装置105は処理パラメータ(例えば、治療領域、治療領域に隣接している細胞、または、治療領域の近位の皮膚表面における温度変化、化学変化、電気的変化、または、機械的変化)を測定し、測定されたパラメータを電気信号に変換し、更に、これらの信号を処理装置114に送信して、出力装置120に表示させることができる。検出装置105は治療領域についての処理パラメータは元より、被検体101の別な身体領域についての処理パラメータも同様に測定することができる。例えば、検出装置105は被検体101の皮膚、皮膚以外の各種組織、各種身体器官、または、これらの各種組合せ部位のパラメータを測定することができる。
或る実施例においては、治療装置104を使って被検体101を治療する前に、腫張麻酔液を標的領域内またはその付近に注入してもよい。腫張麻酔液の具体例としては、リドカイン、エピネプリン、または、これら以外の好適な各種膨張麻酔液のいずれかが挙げられる。膨張麻酔液注入処置で期待される利点の1つは、注入された液が局所麻酔として作用し、治療領域における脂肪質組織の容積を拡張することで治療効果を向上させることができることである。操作者はまた、治療領域における皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の識別を支援する目的で、治療領域に1種類以上のマーカーを注入することもできる。例えば、操作者は、生態適合性染料または生態適合性ナノ粒子を利用して、MRI画像化処理や超音波処理などの環境で治療領域の境界を定めることができる。
システム100の幾つかの実施例は皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減することができるが、一般的にこのような低減は、同一領域内の低脂質細胞または低脂質組織に副次的な損傷を全く生じずに、または、そのような損傷をそれほど生じずに実施することができる。一般に、高脂質細胞または高脂質組織への作用は、低脂質細胞または低脂質組織には影響しない低温で施される。その結果、高脂質細胞または高脂質組織であって、例えばセルライトを形成しているような細胞または組織に作用を施している間は、表層部の低脂質細胞または低脂質組織が被る温度は更にもっと低いものであってすら、同一領域の高脂質細胞以外の細胞は殆ど損傷を受けることが無い(または、損傷を受けたとしても最小限に抑えることができる)。治療装置104は、真皮、表皮、または、その両方に有利な効果を供与するのと同時に、尚且つ、選択的に皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減することができる。このような効果を見ることができる症候の具体例として、例えば、繊維増殖症、新生膠原繊維異常、膠原繊維収縮、膠原繊維緻密、膠原繊維密度の増大、膠原繊維再建、アカントーシス(表皮肥厚)などがある。
システム100の動作を皮下高脂質細胞の治療に関連付けて説明しているが、システム100はまた、高脂質細胞を含むと含まざるとに関わらず、上記以外の脂質含有構造体を治療する目的で適用することができる。例えば、システム100は脂肪腫、座瘡、皮膚直下以外の脂肪組織(すなわち、「体深部の」脂肪)、または、それ以外の種類の脂質含有構造体を治療するために使用することができる。このような脂質含有構造体の大半は非観血的冷却法および非観血的冷却システムを利用して治療することができるが、そのような冷却装置の具体例として、米国特許出願連続番号11/359,092号に開示されているものがあり、また、システム100の多様な実施例を使っても治療することもでき、或いは、非観血的な冷却装置とシステム100の多様な実施例との両方を使うことにより治療されてもよい。
<冷却用探針>
図2Aは、システム100で使用するのに好適な治療装置104の特定の実施例を例示した頂面図である。治療装置104には1本または複数本の探針130が1配列状に設けられているとともに、流体ライン180a、180bを介して流体源106と流体連絡状態に配置されている。図2Aには5本の探針130が例示されているが、本発明の治療装置104は、本件で思量されている実施例のいずれにおいても、治療領域136の要件に従った所望の本数であれば1本以上の何本の探針が設けられてもよい。
個々の探針130は、被検体101の皮膚138を刺し通すことにより、治療領域136における皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に挿入される構成になっている(図3)。図示されている実施例では、探針130は互いに概ね平行に挿入されているが、皮膚138の表面に対しては概ね垂直に挿入される。他の実施例においては、探針130は被検体101の皮膚に対して垂直以外の角度で挿入されてもよいし、他の探針に対して平行以外の角度で挿入されてもよい。例えば、探針130は皮膚に対する挿入角度が鋭角であってもよく、すなわち、0度から90度の間のいずれの角度でもよい。
個々の探針130は冷却素子134およびベース部132を備えている。冷却素子134は被検体101に挿入される構成の細い剛性の針であるとよく、ベース部132はそのような挿入を容易にする構成になっているとよい。図4を参照しながら後段でより詳細に説明されるが、冷却素子134にいは流体源106と流体連絡状態にある複数の流体通路が設けられている。ベース部132には1個のスリーブ部材が設けられて、冷却素子134の内側の内部通路と流体連絡状態にある複数の導管を包囲している。
任意で、治療装置104は、治療領域136の要件に従って探針130を1配列に配置するための枠組140を更に備えている。枠組140は実質的に剛性の板状の構造体に、個々の探針130を受容するための1列の開口が設けられている。好適な枠組の一例は、米国カリフォルニア州アーヴィンのエンドケア・インコーポレーティッドにより製造されている冷却用探針テンプレートである。これに代わる例として、枠組140は1本の探針130と併用するのに適した構成であってもよい。
動作時には、操作者は治療領域の寸法に基づいて探針130を配置することができるが、任意で、枠組140の支援を受けるようにしてもよい。次に、操作者は、皮膚138を刺し通すことにより、治療領域136の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に探針130を挿入することができる。挿入中は、操作者は触診を利用して、または、検出装置105から得られた画像を利用して、探針130の現在の位置を監視し、それに応じて冷却素子134の配置を調節する。
次に操作者は挿入済みの探針130を利用して、冷却素子134の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する。例えば、操作者は流体源106を作動状態にすることで、流体ライン108a、108bを介して探針130の中に冷却剤を循環させることができる。冷却剤は、循環中は、流体源106から出て流体ライン108aを通って探針130に流動する。次に、冷却剤は探針130の冷却素子134を冷却するが、今度は冷却素子が治療領域の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織から奪った熱を冷却剤に伝達する。吸熱した冷却剤は、続いて、流体ライン108bを介して流体源106に帰還する。
例示の実施例においては、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させて、挿入済みの冷却素子134の近位に複数の治療域142を設けることができる。これら複数の治療域142は互いに分離していてもよいし、互いに連結状態になって、所望の形状または所望の寸法の連続する凍結組織塊を形成するようにしてもよい。また別な実施例においては、探針130は複数の治療域142における細胞を凍結させるのみならず、それぞれの周辺領域144に温度勾配を設けることにより、各周辺領域144の細胞に作用することもできる。更に別な実施例においては、治療中、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却するだけで凍結させずにおく。例えば、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織は、治療領域において全く氷塊形成せずに、被検体101の体温よりも低い温度まで冷却することができる。一般に、どのような所望の形状と所望の寸法であれ、そのような組織塊を1個でも複数個でも設けることができるが、その場合、1個または複数個の組織塊は凍結組織、冷却組織、または、凍結組織と冷却組織の両方を含んでいる。
カリフォルニア州アーヴィンのエンドケア・インコーポレーティッドにより配給されている冷却用探針システムを利用して、豚のモデルで実験を実施した。実験中は、1本の冷却用探針を豚モデルの皮下脂肪組織の1領域に設置した。冷却用探針の周辺の皮下脂肪組織には1個の氷球が形成された。その後の、1時間の治療時間内における超音波観察と相関的な組織構造検査の結果、凍結状態の高脂質組織は壊死損傷を被ってしまったことが確認された。これと同時に、氷球の直ぐ周辺の組織も二次的な低温損傷を被るのが観察された。二次的損傷領域は、氷球の外郭を越えた外の範囲まで拡大し、その範囲の半径の長さは氷球半径の約70%から約100%の間であった。二次的損傷領域内の高脂質細胞のかなりの部分がアポトーシス的壊死したことは、その後の、治療後2日目の超音波観察と相関的な組織学的検査によって観察された。治療から6日後、2週後、4週後、6週後、および、11週後に遂行された組織学的検査および超音波観察で、壊死およびアポトーシスのメカニズムにより起こった炎症反応によって脂肪細胞が漸進的に除去されたことが明らかになった。炎症過程の浸潤部位を構成していたのは、主として、リンパ球および好中球と、これらの間に分散しているマクロファージおよび或る種の形質細胞であった。
治療装置104は治療領域136における皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を効率的かつ迅速に冷却して、尚且つ、被検体101の全身体温にそれほど影響を与えずにいることができる。一般に、被検体101の体温は摂氏約37度である。血液循環は一定の体温を維持するための1つのメカニズムである。その結果、治療領域の真皮および皮下層を通って流動する血液は熱源として作用し、皮下脂肪を本件で既に説明したような冷却処置に付した作用を打ち消す。従って、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に対して直接冷却を集中的に施す、すなわち、一過的に施すことで真皮および表皮から過剰に熱を喪失するのを回避することができるが、これは、肉体がそのような冷却作用に反応するのに時間を要するせいである。
図2Bは、図1のシステム100で使用するのに好適な治療装置104のもう1つ別な特定の実施例の側面断面図である。この実施例においては、治療装置104の幾つかの構成部材は図2Aを参照しながら先に説明した構成部材と類似している。従って、図2Aおよび図2Bにおいては、同一参照符号が同一特徴部および同一構成部材を表示している。
図2Bに例示されているように、治療装置104は減圧室131および1本または複数本の探針130(図2Bには1本しか例示されていない)を備えており、これらは流体ライン108a、108bを介して流体源106と流体連絡状態に設置されている。減圧室131は幾つかの構造的特徴を有しており、それらのおかげで、探針130を減圧室の内部へ引き寄せた後で、治療を施すべき組織内に探針を伸び出させることができるようになっている。例えば、図示した実施例では、減圧室131には、第1側壁133aと、その対向側の第2側壁133bと、第1側壁133aと第2側壁133bとの間の天井壁135とが設けられている。第2側壁133bには、減圧室131の中に探針130を通すことができるような構成になった一体孔143が設けられている。他の実施例では、減圧室131の上記以外の構成部材として、付加的な探針130も中に通り抜けさせる複数の一体孔が設けられているとよい。減圧室131の1枚以上の壁には枠組140などのような枠組が組込まれており、これと一緒に、多数の異なる形状の開口、多数の異なる寸法の開口、または、多数の異なる形状と寸法の開口をそれぞれ異なる数だけ設けた複数の別な枠組が集積された構成にしてもよい。
一般に、本発明の一体孔は、減圧室131の枠組または壁に配備されているか否かとは無関係に、1個を越える数の開口が採用される場合はそれぞれ複数の異なる幾何学的形状を呈するように設定することで、特定の探針断面形状(円形や三角形など)、複数の異なる直径すなわち開口寸法、および、複数の異なる相互配向に適合するように図っている。更に、減圧室131の枠組140の面または壁面に対して一体孔が形成された壁が成す角度は約90度から約20度またはそれより小さい角度までの間で変動させるようにすることで、所望の態様で組織に探針130を容易に設置することができる。
ここでまた図2Bを参照すると、更に別な実施例においては、互いに連続していない複数の壁区分を設ける代わりに、減圧室131は概ね切れ目なく連続する湾曲した1枚壁で構成されており、これは例えば、「皮下高脂質細胞からの除熱を向上させる方法およびアクチュエータが設けられた治療装置(Method of Enhancing Removal of Heat from Subcutaneous Lipid-Rich Cells and Treatment Apparatus Having an Actuator)」という名称の、2007年5月18日に出願された、ローゼン(Rosen)ほかによる米国特許出願連続番号11/750,953号に開示されており、かかる出願の開示内容の全体は、ここに援用することにより本件の一部を成すものとする。
減圧室131は特定の容積形状(例えば、矩形、直方体、球形、長円形、円筒形など)を呈する構成にしてもよく、この内部に治療を施すべき組織を引き寄せることができるが、その容積部の寸法も、複数の異なる組織容量に適合するように多様であってもよい。例えば、顎下の皮下高脂質組織の容量は、通例は、腹部領域または上位太腿領域に見られる皮下高脂質組織と同容量ではない。組織容量の身体部位ごとの差は被検体ごとに異なってくる。
減圧室131はまた、導管127によって真空源(例えば、図示されていないが、真空ポンプなど)と流体連絡状態にある真空ポート129を備えている。図示されている実施例においては、真空ポート129は第2側壁133bに設置されている。別な実施例においては、真空ポート129は第1側壁133a、天井壁135、減圧室131のそれ以外の各部位、または、これらの各種組合せの場所に設置することができる。1個以上の孔143は、図2Bの実施例と併用される場合は、探針130の在る無しに関わらず、減圧室131内を真空状態に維持する構成にするとよい。これにより、探針130の設計を工夫して刺し通す対象である組織は、治療の間中、減圧室131の適所に確実に維持される。例えば、孔143が設けられている枠組140または第2側壁133bは放射方向に拡張自在な弁、リード弁、これら以外の好適な弁、または、これら弁の各種組合せを組入れることで、探針130の挿入前、探針130を孔に通している最中、および、探針130が孔143の中に設置されている間、探針130の周囲に適切な封鎖を維持することができる。
或る実施例においては、減圧室131は、任意で、熱交換装置を備えているようにしてもよい。例えば、図2Bに例示されているように、減圧室131には、熱電モジュール137が第1側壁133aの近位に設置されている。上記以外の実施例では、付加的な熱電モジュール137が、所望に応じて、減圧室131の別な部分に設置されていてもよい。更に別な実施例では、第1側壁133a、第2側壁133b、天井壁135、または、これらの各種組合せが熱電モジュール137を装備して構成されているようにしてもよい。
更に別な実施例においては、天井壁135は、ガラス、可塑材、それ以外の少なくとも一部が透明な素材、または、これらの各種組合せから構成されているとよい。このような実施例では、治療装置104は、任意で、検出装置105(例えば、超音波変換器)、天井壁135の近位の施療アプリケーター141、または、その両方が含まれているようにしてもよい。施療アプリケーター141は電気アプリケーター(例えば、高周波変換器)、光アプリケーター(例えば、レーザー)、機械アプリケーター(例えば、高強度集束超音波変換器)、上記以外の好適な治療構成部材、または、これらの各種組合せを含んでいるようにしてもよい。任意の検出装置105、施療アプリケーター141、または、その両方が使用される場合、減圧室131にはその中をエネルギーが通過することができるようにするのに好適な孔、または、エネルギーを容易に伝達させるのに好適な孔が設けられているとよい。例えば、超音波変換器105を使って治療を監視する場合には、天井壁135の全体または一部がシリコーンで構成されており、音響エネルギーの伝達を行えるようにすることができる。
動作時には、操作者は減圧室131を、少なくとも患者101の皮膚138の近位に設置することができる。操作者は真空源を作動させて、真空ポート129を介して減圧室131から空気を吸引する。空気が減圧室131から流出するにつれて、減圧室131の内部に真空状態が作られる。ここで、真空が作用して、被検体101の皮膚138の1部位とこれに一致する皮下層128が減圧室131の中に引き入れられる。真空を制御することにより、操作者は、形状が概ね減圧室131に一致する治療領域136を形成することができる。
次に、操作者は孔143に探針130を通し、この時、任意で枠組140の支援を受けるようにしてもよいが、皮膚138を刺し通すことにより治療領域136の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の中に探針を挿入する。挿入の最中は、操作者は検出装置105から得られる画像処理作用を利用して、探針130の現在の位置を監視するとともに、これに応じて冷却素子134の配置を調節する。続いて、操作者はこの挿入された探針130を利用して冷却素子134の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却することで、図2Aを参照しながら先に説明されたように、治療域142を形成する。
冷却処置の間、操作者は、任意で、検出装置105を使って冷却過程を監視することができる。例えば、操作者は、検出装置105から収集されるデータに基づいて治療域142の成長を監視することができる。操作者はまた、施療アプリケーター141を使って、皮膚138にまた別な治療を施すこともできる。例えば、操作者は、冷却処置が原因で生じる不都合な事態を緩和し、治療装置が発した熱を天井壁135を介して供与することにより真皮を凍傷から保護し、または、その両方を実施することができる。
任意で、操作者は、探針130を挿入する前に熱電モジュール137を使って治療領域136に予備冷却または予備加温を施すようにしてもよい。例えば、操作者は熱電モジュール137に好適な電圧を印加することで、挿探針挿入前に治療領域136を摂氏約30度の温度まで冷却することができるが、この温度は摂氏約20度であるのが好ましく、摂氏10度であるのがより好ましい。治療領域136を予備冷却することで、麻酔効果を与え、治療領域136よりはむしろ皮下層128のより広い領域に作用し、または、その両方を実施することができる。
操作者は、例えば、身体の輪郭付け、身体彫塑、または、その両方について、治療装置104を利用して効率よく所望の美的成果を達成し、皮下脂肪層を低減し、または、その両方を達成することができる。通例、被検体101の或る身体領域には輪郭やそれ以外の構造的に複雑な特徴が備わっており、これらが治療装置104を適切に設置するのを邪魔している。従って、治療領域136の形状を概ね減圧室131に一致させることで概ね均一な容量塊を作り、これにより、操作者が治療プロファイルを効率よく立案して1本以上の探針130を設置することができるようになる。
治療装置104はまた、治療領域136の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却して尚且つ被検体101の全身の体温にそれほどの影響を与えることが無いようにする処置を向上させることもできる。図2Aを参照しながら既に説明したように、治療領域の真皮および皮下層を通って流動する血液は熱源として作用し、これが皮下脂肪を冷却する作用を打ち消す。既に前段までで認識していることであるが、減圧室131を使って治療領域136を圧迫することにより、治療領域136に向かう血流が低減される結果、皮下脂肪の冷却を向上させることができる。これも既に認識していることであるが、強制的に治療領域136を減圧室131に引き入れることで、治療領域136の皮下層128を被検体101のもっと下層の体温の高い筋組織から分離し、それにより、治療領域における標的皮下高脂質細胞または標的皮下高脂質組織を更により効率的に冷却することができるようにしている。
前段までの説明は、真空を利用して治療領域136に組織の概ね均一な容量塊を形成することを開示しているが、これら以外の実施例においては、また別なメカニズムを利用して組織の概ね均一な容量塊を作るようにしてもよい。例えば、操作者は、減圧室131において燃料(例えば、メタノール)を燃焼させてから、この減圧室131を被検体101の皮膚138の上に迅速に載置させることにより、真空状態を作ることができる。また別な実施例では、真空の代用として圧縮を利用することで、組織の概ね均一な容量塊を形成するようにしてもよい。
図3Aおよび図3Bは、図2Aおよび図2Bの探針130としての用途に好適な、本発明の実施例による探針130の各種実施例を示した部分側面立面図である。探針130にはベース部132と、このベース部132から伸び出ている針部材134とが設けられている。ベース部132は第1軸線146に沿って延びており、針部材134は第2軸線148に沿って延びている。図3Aに図示されている実施例では、針部材134はベース部132に概ね平行に延びている。図3Bに図示されている実施例では、針部材134をベース部132に対して傾斜させて、第1軸線146および第2軸線148が或る角度149を成すようにしている。この角度149はどのような角度でもよく、例えば、0度から90度の間であればよい。これ以外の実施例においては、ベース部132および針部材134は、図3Aに例示されているように、概ね同軸で延びているとよい。
図3Cおよび図3Dは、探針130のもう1つ別な実施例を示した部分側面立面図である。図3Cに例示されているように、探針130には第1針部材134aと、この第1針部材134aに対して或る針角度147で傾斜させられた第2針部材134bが設けられている。探針挿入の最中は、第2針部材134bは皮膚138に概ね平行であるが、ベース部132および第1針部材134aは皮膚138に対して或る入射角度145で傾斜させられる。図3Dに例示されているように、入射角度145は180度から針角度147を減算した値に概ね等しい。その結果として、針角度147が小さくなるにつれて、入射角度145は大きくなる。
探針130を使用することで期待される利点の1つは、探針130を治療領域に設置するにあたり、被検体101の皮膚に対して挿入角度を小さくして容易に位置決めを行えることである。針部材134はベース部132に対して傾斜させられているので、ベース部132に必要な入射角度145は第2針部材134bの入射角度よりも大きくすることができる。その結果、操作者は、探針130を挿入する際に、ベース部132を操作する余地をより広くとることができる。従って、操作者は、被検体101の皮膚に概ね平行に針部材134を設置するにあたり、より容易に実施することができるようになる。
図3Eは、探針130のもう1つ別な実施例を示した部分斜視図である。図示されている実施例においては、探針130にはシャフト部132、第1針部材134a、および、第2針部材134bが設けられている。図3Eに例示されているように、第2針部材134bには複数の針が設けられており、これらが1個の入射部位を通って入射する。第2針部材134bは第1針部材134aに対して所定の角度を成しており、被検体の皮膚への挿入時には、第1針部材134bが皮下組織の中で所定の形状に張出すことができる。第2針部材134bには、図3Eに例示されているように、第1針部材134aに対してそれぞれが等角を成す複数の針が設けられているようにしてよもいし、或いはこれに代わる例として、第2針部材134bの複数の針は第1針部材134aに対してそれぞれ異なる角度を成していてもよいし、または、等角を成す複数の針とそれぞれ異なる角度を成す複数の針が組合せて設けられているようにしてもよい。
針部材134a、134bは、被検体の皮膚に挿入する前は、シャフト部すなわちベース部132の中に退避させられて保管位置にある。挿入時には、後退可能な針部材134a、134bは操作者の意のままに、被検体101の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の中で張出させることができる。探針130の期待される利点の1つは、1個の入射部位を通して被検体101の体内に挿入するだけで、より広い面積の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に治療を施せることである。
図3Aから図3Eに示されている実施例のいずれも、針部材134は形状記憶合金を組入れることができるが、例えば、ニチノールやそれ以外の各種形状記憶合金のいずれかであるとよい。形状記憶合金を組入れることで期待される利点の1つは、外部応力が取り除かれた場合でも形状記憶合金が針部材134を元の形状に戻すことができるせいで、針部材134の形状を維持することができることである。形状記憶合金を組入れることで期待されるもう1つ別な利点は、治療領域の形状が予め定められている結果として、治療効率と治療効果を高めることができることである。
探針130を所望の深度まで組織に挿入するのを確保するために、一定長さまたは調節自在な長さの任意の導管(図示せず)を一体孔143と整列させて枠組140または減圧室131の壁(図2B)に固着させるとよい。治療中は、探針130の針部材162が導管および孔143を通過して組織を刺し通すうちに、最終的に、ベース部132が導管の自由端と接触し、従って、探針130がそれ以上は組織内に挿入されるのを阻止する。調節自在な環部材であって、一体孔143よりも直径が大きいものをハンドル132より遠位で探針130に調節自在に固定し、または、恒久的に固着させることでも同様に、探針130が治療を施されている組織の中に移動するのを制限することができる。これに代わる例として使用することができるのは、組織生体検査材料を得るために使用される探針に類似している自動探針挿入機構であって、探針の移動距離を選択することを目的として、調節自在な目盛盤またはそれ以外の仕組みが設けられているものである。
図4は、図2Aおよび図2B、ならびに、図3に例示されている探針130における用途に好適な、本発明の実施例に従った針部材134を例示している側面断面図である。針部材134には、絶縁部材150および熱交換部材152が設けられている。絶縁部材150は、第1導管156、第2導管158、および、小室153を封入しているスリーブ151を備えており、小室153は第1導管156および第2導管158をスリーブ151から分離している。スリーブ151は概ね円筒形の形状を呈して2つの閉鎖端が設けられているようにしてもよいし、または、それ以外の好適な形状を呈しているようにしてもよい。小室153は絶縁材または気体を含有しており、例えば、ファイバーガラス、珪酸塩、空気、アルゴン、または、それ以外の絶縁物質のうちいずれか等を含有している。これに代わる例として、小室153は中空であるとよい。
第1導管156は流体ライン108aに接続され、第2導管158は流体ライン108b(図2Aに例示)に接続されて、絶縁部材150から熱交換部材152まで延びている。熱交換部材152は、第1導管156および第2導管158の両方と流体連絡応対にある小室154を備えている。小室154は、スリーブ151からの拡張部である格納部155によって包囲されている。格納部155は伝熱材から構成されており、例えば、金属、金属合金、または、それ以外の好適な伝熱素材のいずれかで構成されるのがよい。任意で、針部材134はまた、格納部155の近位にセンサー162(例えば、温度センサー)を備えているとよい。センサー162はプロセッサ114(図1に例示)に接続されて、針部材134の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の処理パラメータ(例えば、温度)を監視するとよい。
動作時には、流体は針部材164の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織と熱交換するように循環することができる。動作の間、流体は第1導管156、小室154、および、第2導管158を通って流動する。小室内の流体は、格納部155を介して皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織と熱交換を行う。小室153は、流体がどのような周辺組織とであれ熱交換を行うのを抑止する。絶縁部材150および熱交換部材152の相対寸法は、特定の応用例に基づいて調節することができる。
図5は、図2Aに例示されている探針130における用途に好適な、本発明のまた別な実施例に従った針部材133を例示した側面断面図である。この実施例においては、針部材133の幾つかの構成部材は、図4を参照しながら既に説明された針部材134の構成部材に類似している。従って、図3および図4において、同一参照符号は同一特徴部および同一構成部材を指している。この実施例においては、針部材133は、複数の穿孔163が設けられたスリーブ151、および、小室の容積部153ならびに穿孔163と流体連絡状態にある第3導管166を備えている。
穿孔163はいずれもが同じ寸法を有しているようにしてもよいし、それぞれが異なる寸法に設定されていてもよい。例えば、穿孔163は、スリーブ151の近位端161から遠位端165に向けて漸進的に寸法が大きくなってゆくようにし、スリーブ151の長尺部に沿ってどのような圧力損でも補償し、従って、そこを通る流体の均一な灌流を確保することができる。穿孔163を通る流体分散を選択的に不均一にする、上記とは異なる設計を、本発明と関連付けて採用することもできる。
動作時には、生体適合性流体は第3導管166を介して容積部153に流入する。流体は穿孔163を通り抜けて流動し、針部材133の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を洗い流す(矢印167によって例示されている)。流体は、被検体101の冷却処理済みの皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の温度よりも高い温度を維持していることができる。皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を洗い流すのに有用な生体適合性の流体は何であれ利用することができるが、例えば、生理食塩水、腫張麻酔液、染料、治療薬(例えば、抗生物質薬や抗癌剤など)、または、これらの各種組合せを利用することができる。
図6Aおよび図6Bは、本発明のもう1つ別な実施例に従って作動状態にある探針(例えば、図2Aの探針130)を例示した頂面図である。図6Aに例示されているように、針部材134は挿入点170で挿入されてから、被検体の体内の第1部位172に設置される。探針130の中に冷却剤を循環させ、針部材134の熱交換部材152の周辺の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させて、第1治療域142aを設ける。第1治療域142aの皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させた後で、冷却剤の循環を停止し、針部材134が温まれば、熱交換部材152は第1治療域142aから取外すことができる。次に、針部材134を第1治療域142aから安全に引き抜き、図6Bに例示されている被検体の体内の第2部位174に移す。冷却剤の流動を再開させて、第2治療域142bを設ける。第1治療域142aおよび第2治療域142bは互いから分離されていてもよいし、または、連続した凍結組織の容量塊を形成していてもよいし、更に、どのような幾何学的形状の治療域を形成してもよいが、具体的には、平坦形状、球形、直方体、円錐形、または、これらの形状のどのような組合せであってもよい。
このような処置過程の期待される利点の1つは、凍結段階および引抜き段階を繰返し実施して或る容量塊の凍結した皮下高脂質細胞または凍結した皮下高脂質組織を設けるのに、1個の刺し傷を作るだけで済むことである。一実施例においては、凍結した皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の容量塊は1軸方向の広がりを呈し、この軸線は被検体101の皮膚と概ね平行である。もう1つ別な実施例においては、凍結した容量塊の軸線は皮膚に対して傾斜させられている。また別な実施例では、凍結した容量塊は厚みが概ね均一であるようにすることもできるし、または、長尺部に沿って厚みが変動するようにもできる。
図6Aおよび図6Bは治療域142が治療中は凍結状態にあるのを例示しているが、上述の探針を使って、治療域142の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させずに冷却することができ、または、凍結させるのと組合せて冷却も行うことができる。例えば、操作者は探針を利用して、治療域142に凍結させずに冷却領域を設けることができる。また別な実施例では、操作者は探針を使って、治療域142の一部を凍結させることができるとともに、この凍結部により治療域142の別な部分を冷却することもできる。
<電算システムソフトウエアモジュール>
図7は、処理装置114における用途に好適な具体的なソフトウエアモジュール440を例示した機能図である。個々の構成部材としては、C++プログラミング言語などのような従来のプログラミング言語のソースコードとして記述されているコンピュータプログラム、処置手順、または、処理段階が挙げられるが、プロセッサ442のCPUによって実行するように提示されている。ソースコードおよびオブジェクト、ならびに、バイトコードの多様な実装手段がコンピュータ読取り可能な記憶媒体に保存され、または、搬送波の伝達媒体に埋込まれている。プロセッサ442のモジュールの具体例として、入力モジュール444、データベースモジュール446、プロセスモジュール448、出力モジュール450などを含んでおり、任意で、表示モジュール451を含むこともある。また別な実施例では、分散型電算機構におけるネットワークサーバーのCPUが実行するのに備えて、ソフトウエアモジュール440が与えられてもよい。
動作時には、入力モジュール444は処理設定値および制御選定内容などの操作者入力を受けて、この受取った情報または選定内容を別な構成部と通信することで更に処理を継続する。データベースモジュール446は各種記録を編成するが、記録内容としては、動作パラメータ454、操作者の行動456、各種警告458などが含まれており、このような記録内容をデータベース452に保存したり、データベースから検索するのを容易にする。どのような種類のデータベース編成法を利用することもできるが、例えば、フラットファイルシステム、階層データベース、関係データベース、または、分散データベースが挙げられるが、これらを提供しているデータベース発売元としてカリフォルニア州レッドウッド・ショアズのオラクル・コーポレーション(Oracle Corporation)などが挙げられる。
プロセスモジュール448はセンサー読取り456に基づいて制御変数を生成し、出力モジュール450は制御変数に基づいて出力信号458を生成する。例えば、出力モジュール450はプロセスモジュール448から生成された制御変数を、直流電圧変調器に好適な出力信号458に変換する。プロセッサ442には、任意で、表示モジュール451が設けられて、出力装置120などのような各種装置を介してセンサー読取り456および出力458を表示し、印刷し、または、ダウンロードすることができるようにしてもよい。好適な表示モジュール451としてはビデオドライバがあるが、これによりプロセッサ442は出力装置120にセンサー読取り456を表示することができる。
或る実施例においては、プロセスモジュール448は治療領域についての冷却プロファイルを生成することもできる。プロセスモジュール448は、治療領域を規定するユーザー入力を受取る。ユーザー入力の具体例として、治療領域の寸法、熱容量、熱伝導率、探針の本数、冷却剤特性(例えば、温度や流量など)、洗浄液組成、容量、灌流のタイミング、それ以外の各種パラメータなどが挙げられる。これらパラメータに基づいて、プロセスモジュール448は概括的熱伝達原理に従った冷却プロファイルを算定することができる。例えば、プロセスモジュール448は、特定の冷却剤の温度および流量が得られれば、予測冷却速度を算定することができる。算定された冷却プロファイルを使ってシステム100を構築し、操作者に予測プロセスパラメータを供与する。
また別な実施例においては、測定され、生成され、または、測定されて生成されたプロセスパラメータは、探針130の針部材134(図2から図6に例示)に配置された不揮発性メモリ(図示せず)に保存されるとよい。不揮発性メモリは、多様なパラメータ(例えば、生理学的測定値や動作パラメータなど)を保存して、タイマー、冷却・加温周期の回数追跡用計数装置、または、その両方を利用して特定患者使用を強制的に実施し、伝達された情報を暗号化し、または、これら処理の各種組合せを実行するように構築されている。不揮発性メモリの具体例として、フラッシュメモリ装置(例えば、EPROM)など、ハードドライブ、光ディスクドライブ、これら以外の好適な各種不揮発性メモリ装置のいずれかが挙げられる。
<皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の冷却処置を制御する方法>
図8は、図7のプロセスモジュールを作動させて、本発明の実施例に従って治療立案を行う方法800を例示したフロー図である。図8の方法800は、図7のプロセッサ442が実行するための従来のコンピュータプログラムとして実装される。
この方法800の一実施例は段階802を含んでおり、この段階では被検体101(図1)の1領域のデータが獲得される。データは図式、数値、テキスト、または、それら以外の形式であるとよい。このようなデータを獲得するにあたって利用する装置には、温度センサー、圧力センサー、超音波変換器、電算断層撮影走査装置、放射線透視走査装置、X線装置、MRI走査装置、または、これら以外の好適な検出装置であって、被検体101の表皮、真皮、皮下脂肪、および、筋組織を識別する各種装置のいずれかがある。
方法800は更に段階804を含んでおり、この段階では、獲得されたデータが出力装置120上で(図1)操作者に対して表示または提供される。或る実施例においては、画像データは2次元画像プロファイルとして操作者に対して表示される。また別な実施例においては、データはテキストを含む表、3次元プロファイル、これら以外の好適な様式、または、これらの各種組合せとして操作者に対して表示される。
獲得されたデータを表示する段階の後は、方法800は段階806に続くが、この段階では、操作者は表示されている画像データに関連する所望の治療領域を選択する。或る実施例では、操作者はポインティング装置(例えば、マウスや尖筆など)を使って、表示されている画像データ上に治療領域を線描することができるようになる。また別な実施例においては、操作者は所望の治療領域の境界座標を入力することができる。自動データ識別技術を利用して、獲得されたデータを解析し、所望の治療領域を抜き出すこともできる。更に別な実施例においては、治療を施すべき領域の被検体の皮膚および組織を目で見て観察し、触診し、または、その両方を実施した結果と、既に獲得されているデータとの相関関係を求め、または、獲得されたデータと突合せて修正し、段階806を遂行する。
これに続いて、方法800は、容認済みの治療領域を解析することで少なくとも1つの治療管理案を生成する段階を含んでいる。或る実施例においては、容認された治療領域を解析する段階は、選択領域の境界座標などに基づいて治療領域の物理的寸法を算定する段階を含んでいるようにしてもよい。その次に、例えば、選択領域の容量などにより多数の所要の治療が決定される。
また別な実施例においては、容認済みの治療領域を解析する段階は、例えば、互いに隣接し合う探針相互の間の或る分離状態を要件とする規則などに基づいて、必要な探針の本数および探針の設置案を算定する段階を更に含んでいる。例えば、反復処置を実施することで、多数の探針相互の間の分離状況を算定しながら、最終的に、算定された分離状況が規則に従って閾レベルよりも低くなるようにする。
更に別な実施例においては、容認済みの治療領域を解析する段階は、探針の本数および探針の設置案に基づいて、治療領域の予測される冷却速度、温度プロファイル、または、その両方を算定する段階を更に含んでいる。この方法800は、冷却速度が冷却閾レベルを超過しているか否かを判定し、予測される真皮温度および皮下温度が温度閾レベルを超過しているか否かを判定し、または、その両方を判定することにより更に先に進行する。或る実施例では、冷却速度、温度プロファイル、または、その両方ともが、操作者により入力されたパラメータ(例えば、探針の本数など)に基づいて算定することができる。
容認済みの治療領域を解析する段階の後、方法800は段階810に続くが、この段階では、解析結果は治療管理案として操作者に提示される。例えば、治療管理案は、既に表示されているデータに重ねて提案されている本数の探針が設置された治療領域を描いた図、提案された冷却速度、提案された各種治療の個数、または、これらの各種組合せを含んでいるとよい。段階812において、処理を継続するべきか否かを判定するための決定が行われる。処理を継続する場合(例えば、操作者が前回の解析を反復したい、または、また別な領域の解析をしたいと望んでいる場合など)、処理は段階802に戻るが、そうでなければ、処理は終了する。
方法800は、任意で、治療が完了した後の治療領域を示した画像を生成する1段階またはそれ以上の段階を含んでいるようにしてもよい。このような画像またはそれ以外のデータ形式は、例えば、治療領域の超音波画像であって、凍結組織の区域、作用を受けた組織の区域、または、その両方の組織の区域を描き出したものを、段階806で生成された治療領域の画像の上に重ねて図示し、または、そのような画像と比較検討したところを図示することができる。もう1つ別な任意の段階は、本件に記載されている方法によって治療を施された皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の低減はどの程度を期待できるかを描いた画像またはそれ以外の形式のデータを美的調整効果を加えた表現で解像することができる。このような段階は1種類以上の電算生成画像を作成することができるが、例えば、治療後数日、数週間、または、数ヶ月経過したと仮定して、被検体の身体がどのように見えるかを映すことができる。このような映像は、所与の治療パラメータセットごとに高脂質組織またはそれ以外の組織の予測される低減を算定するモデルに基づいている。この映像は、過去に同じ身体領域の治療を施された被検体たちであって、同性で尚且つ体質などが類似している被検体に施された、それ以前の各種治療から得られた試験的データに基づいている場合もある。このような画像またはデータは、治療前に得られた被検体の身体の治療領域の画像またはデータと比較されて、本件に記載されている治療の効果を映像化することができる。
この方法800は1治療期間ごとの好都合な立案を提示することができる。方法800を利用することにより、操作者は必要な探針の本数と、このような探針の冷却速度を治療前に鑑定することができる。この方法800はまた、提案された冷却速度またはユーザーが入力した冷却速度に基づいて治療領域の治療プロファイルを算出することにより、被検体101の真皮、表皮、または、その両方に損傷を与える危険を緩和することもできる。
上記以外の方法および装置で、例えば、マイカス(Mikus)ほかに交付された米国特許第6,139,544号、ダマスコ(Damasco)ほかに交付された米国特許第6,643,535号、マイカスほかに交付された米国特許第6,694,170号、2005年9月7日出願の米国特許出願公開 US 2007/0239150号、および、2002年4月11日出願のマイカスほかの米国特許出願公開 US 2002/0198518号のものを利用して、本件に記載されている方法および装置を補佐するものとして治療および治療計画立案を容易にすることができるが、上述のそれぞれの特許文献の開示内容全体は、ここに援用することにより本件の一部を成すものとする。
文脈で明瞭に別途の定めを必要としない限り、詳細な説明および添付の特許請求の範囲の全体を通して、例えば、「〜を備えている、含む、有している」「〜が設けられている、〜から構成されている」(compriseおよびその分詞形comprising)という表現は限定的意味すなわち内容を完全網羅した意味に対立するものとして包含している意味に解釈するべきであり、すなわち、「〜を含んでいるが、〜に限定されるものではない」という意味に解釈するべきである。単数形表記を利用している表現は複数をも含んでおり、複数形表記を利用している表現は単数をも含んでいる。特許請求の範囲が「または、もしくは、或いは」(or)という表現を2つ以上の項目から成る一覧の列挙に言及しながら使っている場合は、この表現がその解釈として包含する内容としては、「列挙された項目のいずれか」、「列挙された項目の全て」、および、「列挙された項目の各種組合せのいずれか」の全部である。
本発明の実施例の上述の詳細な説明は、本発明を前段までに開示されてきた厳密な形態に余すところなく網羅されている、或いは、そのような厳密な形態に限定するものと解釈するべきではない。本発明の特定の実施例および本発明を代表する実施形態を例示を目的として説明してきたが、関連技術分野の当業者なら認識することであるが、本発明の範囲内で本発明と均等な多様な修正例が考えられる。例えば、複数の段階は所与の順序で提示されており、代替の実施例はそれとは異なる順序でこれら段階を実施するようにしてもよい。本件に記載されている多様な実施例を組合せて、また別な実施例を提案することができる。
凡そ添付の特許請求の範囲で使用されている表現については、そのような表現を前段までの詳細な説明が明確に「これに限定すべし」としていない限り、本明細書に開示されている特定の実施例に本発明を限定するものと解釈するべきではない。本発明の或る局面が添付の特許請求の範囲の様式で提示されているが、本発明の多様な局面を考える場合の請求項の数は無数にあり得る。従って、本願出願人である我々は、本発明の別な局面についての追加請求を求める出願を行うことで、付加的な請求項を追加する権利を保有している。

Claims (25)

  1. 被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させるシステムであって、
    流体源と、
    前記流体源と流体連絡状態にある内部通路が設けられており、皮下部位の、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の少なくとも近位に設置される構成の探針と、
    を備えていることを特徴とするシステム。
  2. 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を非観血的に冷却する構成の冷却装置を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記冷却装置として、複数のペルティエ素子を備えた体外冷却装置を含んでいることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
  4. 被検体の体温を監視する温度センサーと、
    前記温度センサーに作動可能に接続されて、監視されている体温に基づいて流体の流れを制御する制御装置とを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記探針には、ベース部と、そこに相関的に傾斜させられた針部材とが更に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  6. 超音波センサー、電算断層撮影走査装置、放射線透視走査装置、X線装置、MRI走査装置などを含んでいるグループから選択される検出装置を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  7. 1配列に配置され、前記流体源と流体連絡状態にある複数の探針を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記複数の探針を1配列に配置するための枠組を更に備えている、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記流体源の一例として、サブクール状態の液体窒素を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  10. 被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減するシステムであって、前記システムは、
    流体源と、
    孔が設けられた小室と、
    前記流体源と流体連絡状態にある内部通路が設けられており、前記小室の前記孔に通されて、皮下部位の、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の少なくとも近位に設置される構成の探針とを備えている、システム。
  11. 前記小室には、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を非観血的に加温または冷却する構成の熱交換装置が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記小室には、少なくとも一部が透明である素材から構築された壁が設けられており、前記システムは小室の前記壁の近位に設置された検出装置を更に備えており、前記検出装置は、超音波センサー、電算断層撮影走査装置、放射線透視走査装置、X線装置、MRI走査装置などを含んでいるグループから選択されることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
  13. 前記小室には、少なくとも一部が透明である素材から構築された壁が設けられており、前記システムは小室の前記壁の近位に設置された施療アプリケーターを更に備えており、前記施療アプリケーターは、高周波変換器、レーザー、高強度集束超音波変換器などを含んでいるグループから選択されることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
  14. 被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減する方法であって、
    第1形状を有している皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を、前記第1形状とは異なる第2形状を呈するように形成する段階と、
    前記第2形状を呈している皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織に探針を挿入し、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の少なくとも近位まで達するようにする段階と、
    挿入された前記探針に冷却剤を供給することにより、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の少なくとも一部を凍結する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  15. 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を形成する前記段階は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織が概ね均一な容量塊で前記第2形状を呈するように形成する段階を含んでいることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を形成する前記段階は、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を小室の中に引き入れて、皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を前記小室の形状に少なくとも部分的に一致させる段階を含んでいることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  17. 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を小室の中に引き入れる前記段階は、前記小室から空気を吸出して前記小室に真空状態を確立する段階を含んでいることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  18. 前記皮下高脂質細胞または前記皮下高脂質組織は第1の皮下高脂質細胞または第1の皮下高脂質組織であり、前記方法は、凍結状態の前記第1の皮下高脂質細胞または凍結状態の前記第1の皮下高脂質組織の周囲の第2の皮下高脂質細胞または第2の皮下高脂質組織に影響を与える段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  19. 2本の互いに隣接し合う探針の近位の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を凍結させて、連続する凍結組織容量塊を形成することを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  20. 被検体の皮膚表面の、前記探針の近位の部位が凍結するのを防止するために、温かい生理食塩水溶液を皮膚表面に付与する処置、皮膚表面を熱伝導式に加温する処置、皮膚表面に温風を吹きつける処置、皮膚表面に放射線を当てる処置、皮膚表面に高周波信号を伝搬する処置、および、マイクロ波または超音波で皮膚表面を加温する処置のうちの少なくとも1つを利用する段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
  21. 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織の少なくとも一部を凍結する過程を監視する段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
  22. 被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減する方法であって、前記方法は、
    被検体の皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織のデータを収集する段階と、
    収集されたデータをユーザーに対して表示する段階と、
    前記収集されたデータに関連してユーザーから治療領域を受理する段階と、
    受理された治療領域を解析する段階と、
    前記収集されたデータに対応する皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を低減する治療計画を得る段階と、
    を含んでいることを特徴とする方法。
  23. 治療計画を得る前記段階は、前記治療領域の物理的寸法を算定する段階、多数の所要の治療を算定する段階、探針の本数および探針の配置を算定する段階、および、前記治療領域の冷却速度、温度プロファイル、または、その両方を算定する段階のうち少なくとも1つを含んでいることを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 前記算定された冷却速度が閾レベルを超過しているか否かを判定する段階を更に含んでいる、請求項23に記載の方法。
  25. 探針の本数および探針の配置を前記収集されたデータの上に重畳して表示する段階を更に含んでいる、請求項23に記載の方法。
JP2009535454A 2006-10-31 2007-10-31 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置 Pending JP2010508130A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US85578406P 2006-10-31 2006-10-31
PCT/US2007/083255 WO2008055243A2 (en) 2006-10-31 2007-10-31 Method and apparatus for cooling subcutaneous lipid-rich cells or tissue

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010508130A true JP2010508130A (ja) 2010-03-18

Family

ID=39345092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009535454A Pending JP2010508130A (ja) 2006-10-31 2007-10-31 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20090118722A1 (ja)
EP (1) EP2088950A2 (ja)
JP (1) JP2010508130A (ja)
AU (1) AU2007313633A1 (ja)
CA (1) CA2667964A1 (ja)
WO (1) WO2008055243A2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526967A (ja) * 2010-05-25 2013-06-27 カボチョン、エステティクス、インコーポレイテッド セルライトの出現を減少させるためのダイセクションハンドピースおよび方法
JP2013532513A (ja) * 2010-07-20 2013-08-19 ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド ボディコントワリング用途用集学的治療システム、方法、及び装置
JP2019531168A (ja) * 2016-08-30 2019-10-31 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 細胞組織治療のための凍結療法および凍結切除システムおよび方法
US11213618B2 (en) 2010-12-22 2022-01-04 Ulthera, Inc. System for tissue dissection and aspiration
US11471401B2 (en) 2014-08-28 2022-10-18 The General Hospital Corporation Injectable slurries and methods of manufacturing the same
US11504322B2 (en) 2014-08-28 2022-11-22 The General Hospital Corporation Injectable slurries and methods of manufacturing the same
US11564830B2 (en) 2016-02-26 2023-01-31 The General Hospital Corporation Medical ice slurry production and delivery systems and methods
US11826427B2 (en) 2014-08-28 2023-11-28 The General Hospital Corporation Compositions and methods for treatment of neurological disorders
US11964017B2 (en) 2023-10-16 2024-04-23 The General Hospital Corporation Compositions and methods for treatment of neurological disorders

Families Citing this family (121)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7713266B2 (en) 2005-05-20 2010-05-11 Myoscience, Inc. Subdermal cryogenic remodeling of muscles, nerves, connective tissue, and/or adipose tissue (fat)
US7850683B2 (en) * 2005-05-20 2010-12-14 Myoscience, Inc. Subdermal cryogenic remodeling of muscles, nerves, connective tissue, and/or adipose tissue (fat)
US9358033B2 (en) 2005-09-07 2016-06-07 Ulthera, Inc. Fluid-jet dissection system and method for reducing the appearance of cellulite
US9011473B2 (en) 2005-09-07 2015-04-21 Ulthera, Inc. Dissection handpiece and method for reducing the appearance of cellulite
US9486274B2 (en) 2005-09-07 2016-11-08 Ulthera, Inc. Dissection handpiece and method for reducing the appearance of cellulite
US10548659B2 (en) 2006-01-17 2020-02-04 Ulthera, Inc. High pressure pre-burst for improved fluid delivery
US7854754B2 (en) * 2006-02-22 2010-12-21 Zeltiq Aesthetics, Inc. Cooling device for removing heat from subcutaneous lipid-rich cells
WO2007127924A2 (en) * 2006-04-28 2007-11-08 Zeltiq Aesthetics, Inc. Cryoprotectant for use with a treatment device for improved cooling of subcutaneous lipid-rich cells
US20070270925A1 (en) * 2006-05-17 2007-11-22 Juniper Medical, Inc. Method and apparatus for non-invasively removing heat from subcutaneous lipid-rich cells including a coolant having a phase transition temperature
US8192474B2 (en) 2006-09-26 2012-06-05 Zeltiq Aesthetics, Inc. Tissue treatment methods
US9132031B2 (en) 2006-09-26 2015-09-15 Zeltiq Aesthetics, Inc. Cooling device having a plurality of controllable cooling elements to provide a predetermined cooling profile
US9254162B2 (en) 2006-12-21 2016-02-09 Myoscience, Inc. Dermal and transdermal cryogenic microprobe systems
US8409185B2 (en) 2007-02-16 2013-04-02 Myoscience, Inc. Replaceable and/or easily removable needle systems for dermal and transdermal cryogenic remodeling
US20080287839A1 (en) 2007-05-18 2008-11-20 Juniper Medical, Inc. Method of enhanced removal of heat from subcutaneous lipid-rich cells and treatment apparatus having an actuator
US20090018626A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Juniper Medical, Inc. User interfaces for a system that removes heat from lipid-rich regions
US8523927B2 (en) 2007-07-13 2013-09-03 Zeltiq Aesthetics, Inc. System for treating lipid-rich regions
US20090018627A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Juniper Medical, Inc. Secure systems for removing heat from lipid-rich regions
US20090018625A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Juniper Medical, Inc. Managing system temperature to remove heat from lipid-rich regions
US20090018624A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Juniper Medical, Inc. Limiting use of disposable system patient protection devices
ES2693430T3 (es) 2007-08-21 2018-12-11 Zeltiq Aesthetics, Inc. Monitorización del enfriamiento de células subcutáneas ricas en lípidos, como el enfriamiento de tejido adiposo
US8298216B2 (en) 2007-11-14 2012-10-30 Myoscience, Inc. Pain management using cryogenic remodeling
JP2011530349A (ja) 2008-08-07 2011-12-22 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション 皮膚低色素沈着のための方法および装置
WO2010036732A1 (en) 2008-09-25 2010-04-01 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment planning systems and methods for body contouring applications
KR101512775B1 (ko) * 2008-11-03 2015-04-16 지.아이. 뷰 리미티드 원격 압력 센싱 시스템 및 그 방법
US8603073B2 (en) 2008-12-17 2013-12-10 Zeltiq Aesthetics, Inc. Systems and methods with interrupt/resume capabilities for treating subcutaneous lipid-rich cells
KR20110119640A (ko) 2008-12-22 2011-11-02 마이오우사이언스, 인크. 냉매 공급원과 전원이 통합된 한랭수술 시스템
CN102264315B (zh) * 2008-12-23 2015-09-23 克莱米迪克斯有限责任公司 基于等温线的组织消融控制系统
US8702774B2 (en) 2009-04-30 2014-04-22 Zeltiq Aesthetics, Inc. Device, system and method of removing heat from subcutaneous lipid-rich cells
WO2010125531A1 (en) 2009-04-30 2010-11-04 Alma Lasers Limited Devices and methods for dermatological treatment
US9358064B2 (en) 2009-08-07 2016-06-07 Ulthera, Inc. Handpiece and methods for performing subcutaneous surgery
US11096708B2 (en) 2009-08-07 2021-08-24 Ulthera, Inc. Devices and methods for performing subcutaneous surgery
WO2011017663A1 (en) * 2009-08-07 2011-02-10 Cabochon Aesthetics, Inc. Dissection handpiece and method for reducing the appearance of cellulite
AU2011207506A1 (en) 2010-01-25 2012-08-09 Zeltiq Aesthetics, Inc. Home-use applicators for non-invasively removing heat from subcutaneous lipid-rich cells via phase change coolants, and associated devices, systems and methods
US9980765B2 (en) * 2010-02-15 2018-05-29 The General Hospital Corporation Methods and devices for selective disruption of visceral fat by controlled cooling
WO2012006533A1 (en) * 2010-07-08 2012-01-12 Misbah Huzaira Khan Method and apparatus for minimally invasive, treatment of human adipose tissue using controlled cooling and radiofrequency current
US9192510B2 (en) * 2010-08-18 2015-11-24 Mayo Foundation For Medical Education And Research Localized hypothermia to treat weight disorders
BR112013011944B1 (pt) 2010-11-16 2022-02-22 TVA Medical, Inc Sistema para formação de uma fistula
US10722395B2 (en) * 2011-01-25 2020-07-28 Zeltiq Aesthetics, Inc. Devices, application systems and methods with localized heat flux zones for removing heat from subcutaneous lipid-rich cells
CA2825624C (en) 2011-01-27 2020-01-14 Osa Holdings, Inc. Apparatus and methods for treatment of obstructive sleep apnea utilizing cryolysis of adipose tissues
US20120221083A1 (en) * 2011-02-27 2012-08-30 Meliza Cruzada Treatment System by Heat Extraction and Methods of Use Thereof
KR102051079B1 (ko) 2011-11-16 2019-12-02 더 제너럴 하스피탈 코포레이션 피부 조직의 극저온 처리를 위한 방법 및 장치
KR102359731B1 (ko) 2011-11-16 2022-02-08 더 제너럴 하스피탈 코포레이션 피부 조직의 극저온 처리를 위한 방법 및 장치
US9314290B2 (en) 2012-01-13 2016-04-19 Myoscience, Inc. Cryogenic needle with freeze zone regulation
CA2861116A1 (en) 2012-01-13 2013-07-18 Myoscience, Inc. Cryogenic probe filtration system
CA2860893A1 (en) 2012-01-13 2013-07-18 Myoscience, Inc. Skin protection for subdermal cryogenic remodeling for cosmetic and other treatments
US9017318B2 (en) 2012-01-20 2015-04-28 Myoscience, Inc. Cryogenic probe system and method
US10335222B2 (en) * 2012-04-03 2019-07-02 Nxthera, Inc. Induction coil vapor generator
DE102012013534B3 (de) 2012-07-05 2013-09-19 Tobias Sokolowski Vorrichtung für repetitive Nervenstimulation zum Abbau von Fettgewebe mittels induktiver Magnetfelder
US9486276B2 (en) 2012-10-11 2016-11-08 Tva Medical, Inc. Devices and methods for fistula formation
US9545523B2 (en) 2013-03-14 2017-01-17 Zeltiq Aesthetics, Inc. Multi-modality treatment systems, methods and apparatus for altering subcutaneous lipid-rich tissue
US9844460B2 (en) 2013-03-14 2017-12-19 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems with fluid mixing systems and fluid-cooled applicators and methods of using the same
EP3566740A1 (en) 2013-03-14 2019-11-13 TVA Medical, Inc. Fistula formulation/formation devices
US9610112B2 (en) 2013-03-15 2017-04-04 Myoscience, Inc. Cryogenic enhancement of joint function, alleviation of joint stiffness and/or alleviation of pain associated with osteoarthritis
US10016229B2 (en) 2013-03-15 2018-07-10 Myoscience, Inc. Methods and systems for treatment of occipital neuralgia
WO2014146126A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Myoscience, Inc. Cryogenic blunt dissection methods and devices
US9295512B2 (en) 2013-03-15 2016-03-29 Myoscience, Inc. Methods and devices for pain management
EP3065658B1 (en) 2013-11-05 2021-03-31 Pacira CryoTech, Inc. Secure cryosurgical treatment system
EP3099259A1 (en) * 2014-01-31 2016-12-07 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems and methods for affecting glands and other targeted structures
WO2015138998A1 (en) 2014-03-14 2015-09-17 Tva Medical, Inc. Fistula formation devices and methods therefor
US10675176B1 (en) 2014-03-19 2020-06-09 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems, devices, and methods for cooling targeted tissue
USD777338S1 (en) 2014-03-20 2017-01-24 Zeltiq Aesthetics, Inc. Cryotherapy applicator for cooling tissue
US10952891B1 (en) 2014-05-13 2021-03-23 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems with adjustable gap applicators and methods for cooling tissue
US10643371B2 (en) * 2014-08-11 2020-05-05 Covidien Lp Treatment procedure planning system and method
US10568759B2 (en) 2014-08-19 2020-02-25 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems, small volume applicators, and methods for treating submental tissue
US10935174B2 (en) 2014-08-19 2021-03-02 Zeltiq Aesthetics, Inc. Stress relief couplings for cryotherapy apparatuses
WO2016033374A1 (en) * 2014-08-27 2016-03-03 Tva Medical, Inc. Cryolipopysis devices and methods therefor
US20160089550A1 (en) 2014-09-25 2016-03-31 Zeltiq Aesthetics, Inc. Treatment systems, methods, and apparatuses for altering the appearance of skin
WO2016053741A1 (en) 2014-10-01 2016-04-07 Cryosa, Llc Apparatus and methods for treatment of obstructive sleep apnea utilizing cryolysis of adipose tissues
US10603040B1 (en) 2015-02-09 2020-03-31 Tva Medical, Inc. Methods for treating hypertension and reducing blood pressure with formation of fistula
US11491342B2 (en) 2015-07-01 2022-11-08 Btl Medical Solutions A.S. Magnetic stimulation methods and devices for therapeutic treatments
US10695575B1 (en) 2016-05-10 2020-06-30 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10821295B1 (en) 2015-07-01 2020-11-03 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10478633B2 (en) * 2015-07-01 2019-11-19 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US11266850B2 (en) 2015-07-01 2022-03-08 Btl Healthcare Technologies A.S. High power time varying magnetic field therapy
US20180001107A1 (en) 2016-07-01 2018-01-04 Btl Holdings Limited Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10695576B2 (en) 2015-07-01 2020-06-30 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10709894B2 (en) 2015-07-01 2020-07-14 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10471269B1 (en) * 2015-07-01 2019-11-12 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
CN108135644A (zh) 2015-09-04 2018-06-08 R2皮肤科有限公司 用于色素减退冷却处理的医学系统、方法和设备
ES2892598T3 (es) 2015-10-19 2022-02-04 Zeltiq Aesthetics Inc Métodos de tratamiento vascular para enfriar estructuras vasculares
US11253717B2 (en) 2015-10-29 2022-02-22 Btl Healthcare Technologies A.S. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
KR102416368B1 (ko) 2016-01-07 2022-07-04 젤티크 애스세틱스, 인코포레이티드. 조직의 냉각 동안 애플리케이터와 피부 사이의 온도 의존성 접착
US10874422B2 (en) 2016-01-15 2020-12-29 Tva Medical, Inc. Systems and methods for increasing blood flow
AU2017208069B2 (en) 2016-01-15 2021-11-25 Tva Medical, Inc. Devices and methods for forming a fistula
AU2017207507B2 (en) 2016-01-15 2021-11-11 Tva Medical, Inc. Devices and methods for advancing a wire
US11517365B1 (en) 2016-02-04 2022-12-06 Meital Mazor Devices and methods for treatment of dermatological conditions
US10765552B2 (en) 2016-02-18 2020-09-08 Zeltiq Aesthetics, Inc. Cooling cup applicators with contoured heads and liner assemblies
US11464993B2 (en) 2016-05-03 2022-10-11 Btl Healthcare Technologies A.S. Device including RF source of energy and vacuum system
US11247039B2 (en) 2016-05-03 2022-02-15 Btl Healthcare Technologies A.S. Device including RF source of energy and vacuum system
US10682297B2 (en) 2016-05-10 2020-06-16 Zeltiq Aesthetics, Inc. Liposomes, emulsions, and methods for cryotherapy
US11534619B2 (en) 2016-05-10 2022-12-27 Btl Medical Solutions A.S. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10555831B2 (en) 2016-05-10 2020-02-11 Zeltiq Aesthetics, Inc. Hydrogel substances and methods of cryotherapy
US11382790B2 (en) 2016-05-10 2022-07-12 Zeltiq Aesthetics, Inc. Skin freezing systems for treating acne and skin conditions
CN109310516A (zh) 2016-05-10 2019-02-05 斯尔替克美学股份有限公司 用于处理痤疮和皮肤状况的皮肤冷冻系统
US10709895B2 (en) 2016-05-10 2020-07-14 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
EP3454762B1 (en) 2016-05-13 2024-04-03 Pacira CryoTech, Inc. Systems for locating and treating with cold therapy
US10583287B2 (en) 2016-05-23 2020-03-10 Btl Medical Technologies S.R.O. Systems and methods for tissue treatment
WO2017210619A1 (en) 2016-06-03 2017-12-07 R2 Dermatology, Inc. Cooling systems and methods for skin treatment
US10556122B1 (en) 2016-07-01 2020-02-11 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
CA3037525A1 (en) 2016-09-25 2018-03-29 Tva Medical, Inc. Vascular stent devices and methods
PT3534852T (pt) 2016-11-02 2022-03-22 Miraki Innovation Think Tank Llc Dispositivos para geração de suspensão espessa
US11324673B2 (en) 2016-11-18 2022-05-10 Miraki Innovation Think Tank Llc Cosmetic appearance of skin
US20200222103A1 (en) * 2017-01-19 2020-07-16 The General Hospital Corporation Systems and methods for thermal treatment of tissue
US20180271767A1 (en) 2017-03-21 2018-09-27 Zeltiq Aesthetics, Inc. Use of saccharides for cryoprotection and related technology
BR112019020971A8 (pt) 2017-04-05 2022-11-16 Miraki Innovation Think Tank Llc Dispositivo para obter uma pasta fluida fria
WO2018187581A1 (en) 2017-04-05 2018-10-11 Arctic Fox Biomedical, Inc. Cold slurry containment
US11076879B2 (en) 2017-04-26 2021-08-03 Zeltiq Aesthetics, Inc. Shallow surface cryotherapy applicators and related technology
EP3644881A4 (en) 2017-06-30 2021-04-07 R2 Technologies, Inc. DERMATOLOGICAL CRYOSPRAYERS WITH LINEAR ARRANGEMENT OF NOZZLES AND METHOD OF USE
US10500342B2 (en) 2017-08-21 2019-12-10 Miraki Innovation Think Tank Llc Cold slurry syringe
WO2019099677A1 (en) 2017-11-15 2019-05-23 Myoscience, Inc. Integrated cold therapy and electrical stimulation systems for locating and treating nerves and associated methods
CN112789013A (zh) 2018-07-31 2021-05-11 斯尔替克美学股份有限公司 改善肤质的方法、装置和系统
US20210353351A1 (en) * 2018-09-18 2021-11-18 Meital Mazor Thermal Devices and Methods of Visceral Fat Reduction
US10610280B1 (en) * 2019-02-02 2020-04-07 Ayad K. M. Agha Surgical method and apparatus for destruction and removal of intraperitoneal, visceral, and subcutaneous fat
EP3721939B1 (en) 2019-04-11 2022-07-06 BTL Healthcare Technologies a.s. Device for aesthetic treatment of biological structures by radiofrequency and magnetic energy
US11878167B2 (en) 2020-05-04 2024-01-23 Btl Healthcare Technologies A.S. Device and method for unattended treatment of a patient
EP4146335A1 (en) 2020-05-04 2023-03-15 BTL Healthcare Technologies a.s. Device and method for unattended treatment of a patient
KR20230035407A (ko) 2020-07-10 2023-03-13 씨° 체인지 서지컬 엘엘씨 주사 가능한 슬러시 공급
CN111803185A (zh) * 2020-07-16 2020-10-23 中国人民解放军总医院第八医学中心 一种可控制和显示抽吸位置的面部吸脂装置
CN116096317A (zh) 2020-08-14 2023-05-09 斯尔替克美学股份有限公司 用于身体塑形的多施用器系统和方法
US11241330B1 (en) 2021-04-02 2022-02-08 Brixton Biosciences, Inc. Apparatus for creation of injectable slurry
US11896816B2 (en) 2021-11-03 2024-02-13 Btl Healthcare Technologies A.S. Device and method for unattended treatment of a patient

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3703897A (en) * 1969-10-09 1972-11-28 Kendall & Co Hydrophobic non-adherent wound dressing
DE2343910C3 (de) * 1973-08-31 1979-02-15 Draegerwerk Ag, 2400 Luebeck Kryomedizinische Einrichtung
JPS5417360B2 (ja) * 1974-08-15 1979-06-29
US4528979A (en) * 1982-03-18 1985-07-16 Kievsky Nauchno-Issledovatelsky Institut Otolaringologii Imeni Professora A.S. Kolomiiobenka Cryo-ultrasonic surgical instrument
US4555313A (en) * 1982-10-21 1985-11-26 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Method of forming a continuous polymeric skin on a cellular foam material
US4603076A (en) * 1985-03-04 1986-07-29 Norwood Industries, Inc. Hydrophilic foam
GB8620227D0 (en) * 1986-08-20 1986-10-01 Smith & Nephew Ass Wound dressing
US4906463A (en) * 1986-12-22 1990-03-06 Cygnus Research Corporation Transdermal drug-delivery composition
US5065752A (en) * 1988-03-29 1991-11-19 Ferris Mfg. Co. Hydrophilic foam compositions
US5221726A (en) * 1990-10-09 1993-06-22 Mcneil-Ppc, Inc. Hydrophilic materials useful in preparing fluid-absorbent products
US5514105A (en) * 1992-01-03 1996-05-07 The Procter & Gamble Company Resilient plastic web exhibiting reduced skin contact area and enhanced fluid transfer properties
EP0665856B1 (de) * 1992-10-02 1999-01-13 Beiersdorf Aktiengesellschaft Hydrophile polyurethangelschäume, insbesondere zur behandlung von tiefen wunden, wundverbände auf basis hydrophiler polyurethangelschäume und verfahren zur herstellung
US5314423A (en) * 1992-11-03 1994-05-24 Seney John S Cold electrode pain alleviating tissue treatment assembly
US5497596A (en) * 1994-01-27 1996-03-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method for reducing penetration of liquid through nonwoven film-fibril sheets pierced by fastening elements
US5833685A (en) * 1994-03-15 1998-11-10 Tortal; Proserfina R. Cryosurgical technique and devices
US6426445B1 (en) * 1995-01-10 2002-07-30 The Procter & Gamble Company Absorbent members comprising an agglomerate of hydrogel-forming absorbent polymer and particulate hydrophilic foam
US7022121B2 (en) * 1999-03-09 2006-04-04 Thermage, Inc. Handpiece for treatment of tissue
US5650450A (en) * 1996-01-25 1997-07-22 Foamex L.P. Hydrophilic urethane foam
SE510531C2 (sv) * 1996-05-02 1999-05-31 Sca Hygiene Prod Ab Hålgjort höljesskikt för att absorberande alster, samt sätt att framställa höljesskiktet
US5925026A (en) * 1997-03-10 1999-07-20 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Apertured absorbent pads for use in absorbent articles
NL1007696C1 (nl) * 1997-05-01 1998-11-03 Inst Voor Agrotech Onderzoek Omhulde stof met gecontroleerde afgifte.
US6093230A (en) * 1998-10-12 2000-07-25 Allegiance Corporation Filter assembly comprising two filter elements separated by a hydrophobic foam
US6635053B1 (en) * 1999-01-25 2003-10-21 Cryocath Technologies Inc. Cooling system
US6592577B2 (en) * 1999-01-25 2003-07-15 Cryocath Technologies Inc. Cooling system
US6471693B1 (en) * 1999-09-10 2002-10-29 Cryocath Technologies Inc. Catheter and system for monitoring tissue contact
GB2356145B (en) * 1999-11-10 2004-07-28 Mas Mfg Ltd Dressing
WO2002014774A2 (en) * 2000-08-17 2002-02-21 Ocean Power Corporation Heat exchange element with hydrophilic evaporator surface
DE10056242A1 (de) * 2000-11-14 2002-05-23 Alstom Switzerland Ltd Kondensationswärmeübertrager
GB0111986D0 (en) * 2001-05-16 2001-07-04 Optomed As Cryosurgical apparatus and methods
CN1305914C (zh) * 2001-10-05 2007-03-21 巴斯福股份公司 用吗啉-2,3-二酮化合物交联水凝胶的方法
US8840608B2 (en) * 2002-03-15 2014-09-23 The General Hospital Corporation Methods and devices for selective disruption of fatty tissue by controlled cooling
US6820961B2 (en) * 2002-06-28 2004-11-23 Lexmark International, Inc. Stationary ink mist chimney for ink jet printer
US6994151B2 (en) * 2002-10-22 2006-02-07 Cooligy, Inc. Vapor escape microchannel heat exchanger
GB2396109B (en) * 2002-12-12 2006-04-19 Johnson & Johnson Medical Ltd Absorbent multilayer hydrogel wound dressings
US7976519B2 (en) * 2002-12-31 2011-07-12 Kci Licensing, Inc. Externally-applied patient interface system and method
US20060234899A1 (en) * 2003-03-05 2006-10-19 H.H. Brown Shoe Technologies Inc. D/B/A Dicon Technologies Hydrophilic polyurethane foam articles comprising an antimicrobial compound
DE10314138A1 (de) * 2003-03-25 2004-10-07 Krüger & Gothe GmbH Wärme/Kältevorrichtung
GB0307963D0 (en) * 2003-04-05 2003-05-14 Eastman Kodak Co A foamed material and a method of making thereof
US7077858B2 (en) * 2003-09-22 2006-07-18 Coolhead Technologies, Inc. Flexible heat exchangers for medical cooling and warming applications
US20070141265A1 (en) * 2004-02-02 2007-06-21 Timothy Thomson Process for controlling the density, conformation and composition of the hydrophilic layer of a polyurethane composite
US20060036300A1 (en) * 2004-08-16 2006-02-16 Syneron Medical Ltd. Method for lypolisis
US20070032561A1 (en) * 2005-08-05 2007-02-08 I-Sioun Lin Modified hydrophilic polyurethane memory foam, application and manufacturing method thereof
US8192474B2 (en) * 2006-09-26 2012-06-05 Zeltiq Aesthetics, Inc. Tissue treatment methods

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526967A (ja) * 2010-05-25 2013-06-27 カボチョン、エステティクス、インコーポレイテッド セルライトの出現を減少させるためのダイセクションハンドピースおよび方法
JP2016013451A (ja) * 2010-05-25 2016-01-28 ウルセラ インコーポレイテッド セルライトの出現を減少させるためのダイセクションハンドピースおよび方法
JP2013532513A (ja) * 2010-07-20 2013-08-19 ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド ボディコントワリング用途用集学的治療システム、方法、及び装置
US11213618B2 (en) 2010-12-22 2022-01-04 Ulthera, Inc. System for tissue dissection and aspiration
US11471401B2 (en) 2014-08-28 2022-10-18 The General Hospital Corporation Injectable slurries and methods of manufacturing the same
US11504322B2 (en) 2014-08-28 2022-11-22 The General Hospital Corporation Injectable slurries and methods of manufacturing the same
US11826427B2 (en) 2014-08-28 2023-11-28 The General Hospital Corporation Compositions and methods for treatment of neurological disorders
US11938188B2 (en) 2014-08-28 2024-03-26 The General Hospital Corporation Injectable slurries and methods of manufacturing and using the same
US11564830B2 (en) 2016-02-26 2023-01-31 The General Hospital Corporation Medical ice slurry production and delivery systems and methods
JP2019531168A (ja) * 2016-08-30 2019-10-31 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 細胞組織治療のための凍結療法および凍結切除システムおよび方法
US11964017B2 (en) 2023-10-16 2024-04-23 The General Hospital Corporation Compositions and methods for treatment of neurological disorders

Also Published As

Publication number Publication date
CA2667964A1 (en) 2008-05-08
WO2008055243A3 (en) 2009-01-29
US20090118722A1 (en) 2009-05-07
WO2008055243A2 (en) 2008-05-08
EP2088950A2 (en) 2009-08-19
AU2007313633A1 (en) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010508130A (ja) 皮下高脂質細胞または皮下高脂質組織を冷却する方法およびその装置
US6032675A (en) Freezing method for controlled removal of fatty tissue by liposuction
US10092346B2 (en) Combined modality treatment systems, methods and apparatus for body contouring applications
JP2022126649A (ja) 組織治療のための低温療法および低温アブレーションシステムおよび方法
Littrup et al. Cryotherapy for breast cancer: a feasibility study without excision
US9545523B2 (en) Multi-modality treatment systems, methods and apparatus for altering subcutaneous lipid-rich tissue
US9198707B2 (en) Nerve and soft tissue ablation device and method
CN101119684A (zh) 通过控制冷却而选择性破坏富含脂质细胞的方法及装置
Roubidoux et al. Image-guided ablation in breast cancer treatment
US20200246054A1 (en) Surgical Method and Apparatus for Destruction and Removal of Intraperitoneal, Visceral, and Subcutaneous Fat
US10952891B1 (en) Treatment systems with adjustable gap applicators and methods for cooling tissue
Kaufman et al. Cryosurgery for breast cancer
Patil Stereotactic cryoablation of large tumors of the sellar region with intraoperative CT scans
Yan et al. New modality for maximizing cryosurgical killing scope while minimizing mechanical incision trauma using combined freezing-heating system
Sun et al. Alternative cooling and heating as a novel minimally invasive approach for treating obesity
US20170086899A1 (en) Method for Cryoablating Invasive Breast Carcinoma
Holcomb et al. The effects of superficial heating before 1-MHz ultrasound on tissue temperature
AU2022281453A1 (en) Method and system of removing visceral fat
Stafford et al. MRI-Guided Thermal Ablation Techniques
Marberger et al. High-intensity focused ultrasound
Nau et al. Minimally‐invasive Ultrasound Devices for Treating Low Back Pain
Ryan Comparison of cryotherapy and thermal therapy for breast cancer treatment simulations
Ryan et al. High-temperature thermal treatment of the uterus
Neumann et al. Histological morphology of tissue lesions after MR-guided high-intensity focused ultrasound (MR-HIFU) ablation: in-vitro study in turkey breast