JP2010507578A - タンパク質キナーゼ調節物質としての二環式トリアゾール - Google Patents

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Abstract

本発明は、式I:
Figure 2010507578

で示される二環式トリアゾールタンパク質キナーゼ調節物質、並びにこれらの化合物を用いてキナーゼ活性により媒介される疾患を治療する方法を提供する。

Description

(関連出願)本特許出願は、米国仮特許出願第60/952840号、第60/913766号及び第60/870309号(発明の名称:BICYCLIC TRIAZOLES AS PROTEIN KINASE MODULATORS)(各々2007年7月30日、2007年4月24日及び2006年12月15日に出願)の優先権、並びに、米国仮特許出願第60/862552号(発明の名称:TRIAZALOPYRIDAZINE PROTEIN KINASE MODULATORS)(2006年10月23日に出願)の優先権を主張する。これらの出願日の優先権は本特許出願において主張され、これらの特許出願の各々の開示内容は、全て本願明細書に援用される。
(技術分野)本発明は、二環式トリアゾールタンパク質キナーゼ調節物質、それを含んでなる医薬組成物、これらの化合物及び組成物の調製方法、並びにキナーゼ活性によって媒介される疾患の治療への使用方法に関するものである。
哺乳類のタンパク質キナーゼは、細胞機能の重要な調節物質である。タンパク質キナーゼ活性の機能不全が幾つかの疾患及び障害に関連するため、タンパク質キナーゼは、薬剤開発の標的となる。チロシンキナーゼファミリー(特に受容体チロシンキナーゼのサブセット)は、癌の標的であると証明及び推定されるものが強化されている。EGFR、HER2、KIT及びKDRなどの受容体チロシンキナーゼ(RTKs)は、癌において明らかに確立された役割を果たすとはっきり特徴付けられたタンパク質である。これらのRTKs(例えばGleevec、Iressa及びTarceva)を標的とする薬剤は、特定の癌の治療用に承認されている。他のRTKsは、それ程はっきりとは特徴づけされてはいないが、癌に関与することは知られている。例えば、最近得られたデータから、TRKC、ROS、CSF1R/FMS及びALKの阻害剤が癌の治療に有用でありうることが示唆されている。MET及びRONの2つは、癌治療用の新規な薬剤の開発において特に魅力的な、RTKを標的とする薬剤である。
肝細胞増殖因子(HGF)(別名散乱因子)は、有糸分裂及び細胞運動性を誘導することによって形質転換及び腫瘍発達を強化する、多機能成長因子である。更に、HGFは、様々なシグナル伝達経路を介して細胞運動及び浸潤を刺激することにより、転移を促進する。細胞における効力を発揮させるためには、HGFはその受容体、MET、受容体チロシンキナーゼと結合しなければならない。METは、50キロダルトン(kDa)のα−サブユニットと145kDaのβ−サブユニットとからなる、広範囲において発現されるヘテロ二量体タンパク質(非特許文献1:Maggioraら、J.Cell Physiol.,173:183−186,1997)であり、ヒトの癌において顕著な確率で過剰発現し、一次腫瘍と転移との間の移行期間に増幅される。MET過剰発現が関与する様々な癌としては、これらに限定されないが胃腺癌、腎臓癌、小細胞肺癌、結腸直腸癌、前立腺癌、脳腫瘍、肝癌、膵癌及び乳癌などが挙げられる。METは、アテローム性動脈硬化症及び肺線維症にも関係する。
METは最初、Nメチル−N’−ニトロ−ニトロソグアニジン(Cooperら、1984)で処理されたヒト骨肉腫細胞株における形質転換DNA再構成物(TPR−MET)として同定された。MET受容体チロシンキナーゼ(別名肝細胞増殖因子受容体、HGFR、MET又はc−Met)及びそのリガンド肝細胞増殖因子(「HGF」)は、増殖、生存、分化及び形態形成の刺激、分岐管形成、細胞運動及び浸潤増殖などの多数の生物学的活性を発揮する。METは病理学的に、腎臓癌、胃癌、肺癌、卵巣癌、肝癌及び乳癌などの多くの形態の癌の増殖、浸潤及び転移に関与している。METにおける体細胞性の活性化をもたらす突然変異が、ヒト癌の転移、及び散発性癌(例えば乳頭腎臓細胞癌)で発見されている。METシグナル伝達経路が、癌療法への耐性において重要な役割を果たしうるという証拠もある。例えば、EGFR阻害剤(例えばゲフィチニブ及びエルロチニブ)への初期反応の後に再発した肺癌患者において、MET遺伝子が増幅されることが示されている。また、METの阻害が、癌以外の様々な徴候(リステリア属浸潤、多発性骨髄腫に関連する骨溶解、マラリア感染症、糖尿病性網膜症、乾癬及び関節炎)の治療において有用であるという証拠もある。METのコード配列の突然変異は、ヒト癌においては比較的稀であるが、イマチニブで治療された慢性骨髄性白血病患者のBCR−ABL突然変異の選抜、並びに、エルロチニブ及びゲフィチニブで治療された癌患者のEGFR突然変異の選抜を行った先例に基づくと、MET阻害剤が広く癌に使用された場合、薬剤耐性を与えると考えられるこれら及び/又はおそらく更なるMET突然変異が、ますます頻繁に生じうると予測される。したがって、これらのMET突然変異を効果的に阻害する薬は、将来の癌療法において非常に重要な道具となりうる。
METは、MET自体としては十分に研究されなかった、5つの受容体チロシンキナーゼ群と密接に関連する。すなわちTyro3/Sky、MER、AXL、RYK及びRONである。チロシンキナーゼRONはマクロファージ刺激タンパク質の受容体であって、METと最も近い物質であり、受容体チロシンキナーゼのMETファミリーに属する。METと同様に、RONは、結腸直腸癌及び膀胱癌を含む幾つかの異なる形の癌の増殖、浸潤及び転移に関与する。無秩序なAXL及びMERが、癌において重要な役割を果たしうることを示す証拠も存在する。MERは、発癌遺伝子としての活性と一致する多くの特性を有する。血液産生系においてMERを発現するトランスジェニックマウスは、T−細胞リンパ芽球白血病/リンパ腫と類似する症状を示し、またMERは大部分のT細胞急性リンパ性白血病(T−ALL)患者にも発現される。マウスモデルを用いた研究から、AXLが血管形成及び腫瘍形成のプロセスを調節すると考えられる乳癌の成長にとってAXLが重要であることが示唆されている。ヒト癌細胞株を用いた更なる研究から、AXLがNSCLC転移及び薬剤耐性に関与することが示唆されている。Tyro3/Skyの通常の及び病理学上の役割はほとんど知られていないが、この受容体チロシンキナーゼは、既に研究されている他のものと共通の特性及び機能を有し、また結局のところ、癌において重要な役割を発揮することも証明されていると考えられる。RYKはまた特定の癌において発現するが、それは検出可能なキナーゼ活性を欠く、非典型的なオーファン受容体チロシンキナーゼであり、ゆえに小分子を用いた癌治療における標的としての取り扱いやすさについては未だ不明確である。
キナーゼは多数の疾患及び症状(例えば癌)に関与するため、治療に使用できる新規かつ強力なタンパク質キナーゼ阻害剤の開発に対するニーズが存在する。本発明は、当該技術分野におけるこれら及び他の必要性を満たすものである。特定のタンパク質キナーゼの名称が本願明細書において具体的に挙げられるが、本発明はこれらのキナーゼの阻害剤には限定されず、関連するタンパク質キナーゼの阻害剤、及び相同なタンパク質の阻害剤なども技術的範囲内に包含される。
本発明において開示する二環式トリアゾール化合物を用いることにより、キナーゼ活性を調整し、キナーゼ活性により媒介される疾患を治療できることを発見した。特に、本発明において開示する化合物は、METなどのチロシンキナーゼの調整及び/又は阻害に使用できる。また、本発明において開示する化合物を用いることにより、細胞又は被験体のMETのキナーゼ活性を減少又は阻害し、細胞又は被験体のMET発現を調整することができる。本発明において開示する化合物はまた、細胞増殖障害及び/又はMETと関連する障害の、被験体における予防又は治療にとって有用である。以下、本発明において開示する二環式トリアゾールキナーゼ調節物質の詳細について説明する。更に本願明細書において、選抜された化合物の阻害活性について開示する。
本発明の一態様は、次式の式Iで表される化合物:
Figure 2010507578
又はその鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物又は薬理学的に許容できる塩若しくは溶媒和物の提供に関するものである。
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基で、
式中、Qは、1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
Xは、N又はCRで、
qは0から2の独立した整数で、
及びRは独立で任意に各々水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHOC(O)NR、−(CHNRC(O)R、−(CHNRC(O)OR、−(CHNRC(O)NR、−(CHS(O)、−(CHNRS(O)、−(CHS(O)NRで、
式中、各jは独立した0から6の整数であり、
mは独立した0から2の整数であるか、
又は、R及びRは置換若しくは非置換シクロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
、R、R、R及びRは各々独立した水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、
又は、R、R及びRは上記の通りであり、
及びRはそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
10は独立して水素、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基であり、
式中、R10は1〜6個のR28で任意に置換されてもよく、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
各mは独立して0から2の整数であり、
23、R24、R25、R26及びR27は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、
又は、R23、R26及びR27は上記の通りであり、
24及びR25はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
28は独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
mは独立して0から2の整数であり、
28は1〜3個のR35で任意に置換されてもよく、
30、R31、R32、R33及びR34は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、
又は、R30、R33及びR34は上記の通りであり、
31及びR32はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
mは独立して0から2の整数であり、
式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R30、R31、R32、R33、R34及びR35は各々任意に、1〜3個の基で独立して置換されてもよく、
かかる基は各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、アミノモノアルキル基、アミノジアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、オキソ基、アルキル基、−O−アルキル基及び−S−アルキル基から選択される。
本発明の他の実施形態は、タンパク質キナーゼの活性の調整方法の提供、式Iの化合物を用いた癌の治療方法、並びに式Iの化合物の、医薬組成物の調製への使用方法の提供に関する。
担体処置群の平均腫瘍容積と比較した、化合物4の投与後の平均腫瘍容積の減少を示した図。 担体処置群の平均腫瘍容積と比較した、化合物4の投与後の腫瘍成長阻害(TGI)を示した図。 担体処置群の平均腫瘍重量と比較した、化合物4の投与後の腫瘍重量の減少を示した図。 担体処置群の平均腫瘍容積と比較した、化合物41の投与後の平均腫瘍容積の減少を示した図。 担体処置群の平均腫瘍量と比較した、化合物41の投与後の腫瘍成長阻害(TGI)を示した図。 担体処置群の平均腫瘍重量と比較した、化合物41の投与後の腫瘍重量の減少を示した図。
定義:
本願明細書において用いられる略語は、化学及び生物学の分野で通常の意味で用いられるものとする。
置換は、通常の化学式(左から右に書き込まれる)により特定する場合であっても、それらを右から左に記載した場合の、化学的に同一の構造を有する置換基も同様に含むものとする。例えば、−CHO−は−OCH−と同等であり、−C(O)O−は−OC(O)−と同等であり、−C(O)NR−は−NRC(O)−と同等である。
「アルキル」という用語は、それ自体又は他の置換基の一部として、特に明記しない限り、完全に飽和しているか、単不飽和もしくはポリ不飽和でもよく、表示される炭素原子数(すなわちC−C10は1〜10の炭素原子を有する)の二価及び多価の基を含むことができる、直鎖状(すなわち分岐しない)、分岐鎖状若しくは環状の炭化水素、又はそれらの組み合わせを意味する。飽和炭化水素基の例としては、これらに限定されないが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、シクロヘキシル基、(シクロヘキシル)メチル基、シクロプロピルメチル基、例えばn−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などの相同物及び異性体などが挙げられる。不飽和アルキル基は、一つ以上の二重結合又は三重結合を有する基である。不飽和アルキル基の例としては、これらに限定されないが、ビニル基、2−プロペニル基、クロチル基、2−イソペンテニル基、2−(ブタジエニル)2,4−ペンタジエニル基、3−(1,4−ペンタジエニル)エチニル基、1−及び3−プロピニル、3−ブチニル基、並びにそれ以上の高分子の相同物及び異性体などが挙げられる。炭化水素基のみのアルキル基は、「ホモアルキル」と称される。
「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」という用語はそれぞれ、それ自体又は他の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、「アルキル」及び「ヘテロアルキル」がそれぞれ環状になったものを表す。更に、ヘテロシクロアルキルの場合、ヘテロ原子は、複素環が当該分子の残余部分に結合する位置を占めてもよい。シクロアルキルの例としては、限定されないがシクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基などが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基の例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)基、1−ピペリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、3−モルホリニル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフラン−3−イル基、テトラヒドロチエン−2−イル基、テトラヒドロチエン−3−イル基、1−ピペラジニル基、2−ピペラジニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。「シクロアルキレン」及び「ヘテロシクロアルキレン」という用語はそれぞれ、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルの二価の派生物のことを指す。
「シクロアルキル」又は「シクロアルキルアルキル」という用語は、非置換アルキレン基を介して分子の残余部分に結合する、3〜7員環のシクロアルキル基を意味する。炭素原子数に関する具体的な表記(例えばC−C10シクロアルキルアルキル基)は、アルキレン基に含まれる炭素原子数を意味する。
「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロシクロアルキルアルキル」という用語は、非置換アルキレン基を介して分子の残余部分に結合する、3〜7員環のヘテロシクロアルキル基を意味する。炭素原子数に関する具体的な表記(例えばC−C10ヘテロシクロアルキルアルキル)は、アルキレン基に含まれる炭素原子数を意味する。
「アルキレン」という用語は、それ自体又は他の置換基の一部としてアルキル基に由来する二価の基を意味し、例えばこれに限定されないが、−CHCHCHCH−などが挙げられる。代表的なものとして、アルキル(又はアルキレン)基は1〜24個の炭素原子を有するが、10個以下の炭素原子を有する基が本発明においては好ましい。「低級アルキル」又は「低級アルキレン」基は、短鎖のアルキル基又はアルキレン基であり、通常8個以下の炭素原子を有する。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体又は他の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、安定な直鎖状若しくは分岐鎖状、又は環状の炭化水素基、又はそれらの組み合わせであって、少なくとも1つの炭素原子、並びにO、N、P、Si及びSからなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子からなる基のことを指し、窒素及び硫黄原子は任意に酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は任意に4級化されてもよい。上記1つ以上のヘテロ原子O、N、P及びS及びSiは、ヘテロアルキル基の内部のいかなる位置に存在してもよく、又は、アルキル基が分子の残余部分と結合する位置に存在してもよい。アルコキシ基、チオアルコキシル基、アミノアルキル基、アミノジアルキル基なども、ヘテロアルキル化合物の定義の中に含まれる。他の例としては、−O−CH−CH、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−CH−CH=N−OCH、−CH=CH−N(CH)−CH、O−CH、−O−CH−CH及び−CNなどが挙げられるが、これらに限定されない。最高2つのヘテロ原子が連続してもよく、−CH−NH−OCH及び−CH−O−Si(CHなどが挙げられる。「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体又は他の置換基の一部として、同様にヘテロアルキル基に由来する二価の基を意味し、例えば、これらに限定されないが、−CH−CH−S−CH−CH−及び−CH−S−CH−CH−NH−CH−が挙げられる。ヘテロアルキレン基では、ヘテロ原子は、鎖のいずれか一方又は両方の末端を占めることができ、例えばアルキレンオキソ、アルキレンジオキソ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなどであってもよい。更に、アルキレン及びヘテロアルキレン連結基の場合、連結基の配向は、連結基の式が記載される方向により特定されるものではない。例えば、式−C(O)OR’−は、−C(O)OR’−及びR’OC(O)−の両方を表すものとする。上述の通り、本明細書で用いられるヘテロアルキル基には、ヘテロ原子において分子の残余部分と結合している基(例えば−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R”、−OR’、−SR’及び/又は−SOR’)が包含される。「ヘテロアルキル」と記載し、更に特殊なヘテロアルキル基(例えば−NR’R”等)を記載する場合、ヘテロアルキル及び−NR’R”の用語は、互いに重複するものもなく、又は互いに排他的なものでもない。むしろ具体的なヘテロアルキル基は、意義を明確化するために記載されるものである。すなわち、用語「ヘテロアルキル」は本願明細書において、例えば−NR’R”等の特殊なヘテロアルキル基を除外するものと解釈すべきでない。
本明細書で用いられる「アルキルエステリル」という用語は、式R’−C(O)OR”で表される基のことを意味する。式中、R’はアルキレン部分であり、R”はアルキル部分である。
「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」という用語はそれぞれ、それ自身、又は他の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、「アルキル」基及び「ヘテロアルキル」基が環状になったものを表す。更に、ヘテロシクロアルキル基の場合、ヘテロ原子は複素環が分子の残余部分に結合する位置を占めることができる。シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基などが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基の例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロ−ピリジニル)基、1−ピペリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、3−モルホリニル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフラン−3−イル基、テトラヒドロチエン−2−イル基、テトラヒドロチエン−3−イル基、1−ピペラジニル基、2−ピペラジニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。「シクロアルキレン」及び「ヘテロシクロアルキレン」という用語はそれぞれ、シクロアルキル基及びヘテロシクロアルキル基の二価の派生物のことを指す。
「シクロアルキルアルキル」という用語は、非置換アルキレン基を介して分子の残余部分に結合した、3〜7員環のシクロアルキル基のことを指す。炭素原子数に関する具体的な数字(例えばC−C10シクロアルキルアルキル基)は、アルキレン基に含まれる炭素原子数のことを指す。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、それ自身又は他の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子のことを指す。更に、「ハロアルキル」などの用語には、モノハロアルキル及びポリハロアルキルが包含される。例えば、「ハロ(C−C)アルキル」という用語には、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどが包含されるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、特に明記しない限り、ポリ不飽和の芳香族炭化水素置換基を意味し、それらは融合するか又は共有結合する単一の環又は複数の環(好ましくは1から3個の環)であってもよい。「ヘテロアリール」という用語は、1〜4個のN、O及びSから選択されるヘテロ原子を含むアリール基(又は環)を指し、その際、窒素及び硫黄原子は任意に酸化されてもよく、また1つ以上の窒素原子は任意に4級化されてもよい。ヘテロアリール基は、炭素原子又はヘテロ原子を介して、分子の残余部分と結合することができる。アリール及びヘテロアリール基の非限定的な例としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−ビフェニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、3−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、ピラジニル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、2−フェニル−4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリル基、5−イソキサゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2−ベンズイミダゾリル基、5−インドリル基、1−イソキノリル基、5−イソキノリル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、3−キノリル基及び6−キノリル基などが挙げられる。上記の各々のアリール及びヘテロアリール環系に存在してもよい置換基は、後述する許容できる置換基の群から選択される。「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」という用語はそれぞれ、アリール及びヘテロアリール基の二価の派生物のことを指す。
簡潔化のため、「アリール」という用語を他の用語と組み合わせて使用する(例えばアリールオキソ、アリールチオキソ、アリールアルキル)場合は、上記のアリール環及びヘテロアリール環の両方が含まれるものとする。ゆえに、「アリールアルキル」という用語は、アリール基がアルキル基に結合した基(例えばベンジル基、フェネチル基、ピリジニルメチル基など)を包含することを意味し、またそれらのアルキル基は、その炭素原子(例えばメチレン基)が例えば酸素原子で置換されている基(例えばフェノキシメチル基、2−ピリジニルオキシメチル基、3−(1−ナフチルオキシ)プロピル基など)であってもよい。同様に、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基がアルキル基に結合した基(例えば、ピリジニルメチル基、キノリニルメチル基、1,2,4−トリアゾリル[4,3−b]ピリダジニル−メチル基、1H−ベンゾトリアゾリルメチル基、ベンゾチアゾリルメチル基など)を包含することを意味する。しかしながら、本明細書で用いられる「ハロアリール」という用語は、1つ以上のハロゲンにより置換されたアリール基を包含するものとして定義する。
本願明細書の「オキソ」という用語とは、炭素原子に二重結合する酸素のことを指す。
上記の各々の用語(例えば「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、並びにそれらの二価の派生基)には、それらの基の置換型及び非置換型の両方が包含されるものとする。各タイプの基における好適な置換基を以下に示す。
アルキル基、ヘテロアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基の一価及び二価の派生基(通常アルキレン基、アルケニル基、ヘテロアルキレン基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、及びヘテロシクロアルケニル基と称される基を含む)における置換基は限定されないが、以下からなる群から選択される1つ以上の基であってもよい:−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−C(O)NR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”’、−NR”C(O)OR’、−NR−C(NR’R”)=NR”’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NRSOR’、−CN及び−NO(その数は、0から(2m’+1)の範囲で変化してもよく、式中、m’はかかる基の総炭素原子数である。) R’、R”、R”’及びR””は好ましくは、各々独立して水素、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基(例えば、アリール基は1〜3個のハロゲンで置換される)、置換若しくは非置換アルキル基、アルコキシル基若しくはチオアルコキシル基、又はアリールアルキル基のグループのことを指す。開示された化合物が1つ以上のR基を含有するとき、例えばR基のうちの1つ以上が存在するとき、各R基は独立して各々R’、R”、R”’及びR””基として選択される。R’及びR”が同じ窒素原子に結合するとき、それらは当該窒素原子との組み合わせにより4、5、6又は7員環を形成することができる。例えば、−NR’R”としては1−ピロリジニル基及び4−モルホリニル基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。当業者であれば、置換基に関する上記の説明から、「アルキル」という用語には、水素基以外の基と結合した炭素原子を含む、例えば以下の基が包含されることを理解するであろう:ハロアルキル基(例えば−CF、−CHCF)、及びアシル基(−C(O)CH、−C(O)CF、−C(O)CHOCHなど)。
上記のアルキル基に関して記載した置換基と同様、アリール及びヘテロアリール基(並びにそれらの二価の派生物)における典型的な置換基も様々に存在し、例えば以下から選択される:
ハロゲン、−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−C(O)NR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R’’’、−NR”C(O)OR’、−NR−C(NR’R”R”’)=NR””、−NR−C(NR’R”)=NR”’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NRSOR’、−CN及び−NO、−R’、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキソ基及びフルオロ(C−C)アルキル基(その数は、0から芳香環系上の開放原子価の総数であり、R’、R”、R”’及びR””は好ましくは、水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基及び置換若しくは非置換ヘテロアリール基から独立して選択される)。開示された化合物が複数のR基を含有するとき、例えばこれらの基のうちの1つ以上が存在するとき、各R基は独立して、各々R’、R”、R”’及びR””基として選択される。
アリール又はヘテロアリール環上の隣接する原子の2つの置換基は、任意に−TC(O)−(CRR’)−U−の式の環を形成してもよく、式中、T及びUは独立して−NR−、−O−、−CRR’−又は単結合であり、qは0から3の整数である。あるいは、アリール又はヘテロアリール環の隣接する原子の2つの置換基は、−A−(CH−B−の式の置換基で任意に置換されてもよく、式中、A及びBは独立して−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−又は単結合であり、rは1から4の整数である。上記のように形成される新規な環に存在する単結合のうちの1つは、任意に二重結合と置換されてもよい。あるいは、アリール又はヘテロアリール環上の隣接する原子上の2つの置換基は、式−(CRR’)−X’−(C”R”)−の置換基で任意に置換されてもよく、式中、s及びdは独立して0から3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−又は−S(O)NR’−である。置換基R、R’R”及びR”’は好ましくは、水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基及び置換若しくは非置換ヘテロアリール基から独立して選択される。
本発明の「ヘテロ原子」又は「環内ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)及びシリコン(Si)を含有することを意味する。
本発明で開示する化合物は、塩として存在してもよい。本発明での開示には、かかる塩が含まれる。適用できる塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩又はそれらの混合物(ラセミ混合物など))、琥珀酸塩、安息香酸塩及びアミノ酸塩(例えばグルタミン酸塩)が挙げられる。これらの塩は、当業者に公知の方法により調製してよい。また、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ若しくはマグネシウム塩、又は同様塩などの塩基付加塩であってもよい。本発明で開示される化合物が比較的塩基性の官能性を有する場合、充分量の所望の酸(原酸又は適切な不活性溶媒中で)と、中性の形態のかかる化合物とを接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。許容できる酸付加塩の例としては、塩酸、臭酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素酸(monohydrogen)、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸(dihydrogen)、硫酸、硫酸一水素酸、ヨウ化水素酸、又は亜リン酸などの無機酸に由来する塩が挙げられる。あるいは、酢酸、プロピオン酸、イソブタン酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、琥珀酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタン硫酸などの有機酸に由来する塩であってもよい。また、アルギン酸塩などのアミノ酸塩、及びグルクロン酸若しくはガラクツロン酸などの有機酸の塩であってもよい。本発明で開示される具体的な化合物は、塩基性及び酸性の両方の官能性を有し、それにより当該化合物は塩基付加塩若しくは酸付加塩に変化できる。
中性型の化合物は好ましくは、従来法に従い、塩基又は酸と、上記の塩とを接触させ、親化合物を分離することにより再生することができる。上記の親型の化合物は、具体的な物理的性質(例えば極性溶媒への可溶性)において、その様々な塩とは異なる。
本発明で開示される具体的な化合物は、非溶媒和形態で存在してもよく、あるいは水和形態などの溶媒和形態で存在してもよい。一般に、溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であり、本発明で開示される範囲内に包含される。本発明で開示される具体的な化合物は、複数の結晶状若しくはアモルファス形状で存在してもよい。一般に、全ての可能な物理的形態が、本発明で開示される用途において同等であり、本発明で開示される範囲内に包含される。
本発明で開示される具体的な化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)又は二重結合を有し、絶対立体配置においては(R)又は(S)体として、又は、アミノ酸においては(D)又は(L)型として定義することができる鏡像異性体、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物、互変異性体、幾何異性体、立体異性体、及び個々の異性体は、本発明で開示される範囲内に包含される。本発明で開示される化合物には、不安定なために合成及び/又は分離が困難であることが当業者に公知な化合物は含まれない。本発明で開示されるものには、ラセミ体及び光学的に純粋な形の化合物が包含される。光学活性な(R)及び(S)体、又は(D)及び(L)型異性体は、キラルシントン又はキラル試薬を使用して調製してもよく、又は従来公知の技術を使用して分割してもよい。本願明細書に記載の化合物が、オレフィン結合又は幾何学的に非対称の他の中心を含むとき、特に明記しない限り、上記化合物にはE及びZ幾何学異性体が包含されるものとする。
本明細書で用いられる「互変異性体」という用語は、平衡状態で存在し、1つの異性体形から他の異性体に容易に変化しうる、2つ以上の構造異性体のうちの1つのことを指す。
本発明で開示される具体的な化合物が互変異性体の形態で存在できることは当業者にとり自明であり、当該化合物の全てのかかる互変異性体が、本発明の開示の範囲内に包含される。
特に明記しない限り、本願明細書において表される構造には、全ての立体化学的形態を有する構造が含まれるものとし、すなわち非対称中心に対するR及びS型立体配座が含まれるものとする。従って、本発明の化合物の1つの立体異性体、並びに鏡像異性体及びジアステレオ混合物は、同様に本発明の開示の範囲内に包含される。
特に明記しない限り、本願明細書において表される構造には、1つ以上の同位で強化された元素が存在する点でのみ異なる化合物が含まれるものとする。例えば、ジュウテリウム又はトリチウムによる水素の置換、又は13C又は14C強化炭素による炭素原子の置換を有する以外は同様の構造である本発明の化合物もまた、本発明の開示の範囲内に包含される。
本発明で開示される化合物では、かかる化合物を構成する1つ以上の原子が、不自然な同位元素比率を有する状態で存在してもよい。例えば、上記化合物は放射性同位元素(例えばトリチウム(H)、ヨウ素125(125I)又はカーボン14(14C)によって放射性同位元素標識されてもよい。本発明で開示される化合物の全ての放射性同位バリエーションは、放射能の有無にかかわらず、本発明で開示される範囲内に包含される。
「薬理学的に許容できる塩」という用語は、本願明細書に記載の化合物に存在する具体的な置換基として機能する部分に応じて、想定的に毒性のない酸又は塩基より調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本発明で開示される化合物が、相対的に酸性な官能性を有する場合、中性型のかかる化合物と、充分量の所望の塩基(原塩基又は適切な不活性溶媒中)とを接触させることによって、塩基付加塩を得ることができる。薬理学的に許容される塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アミノ塩若しくはマグネシウム塩、又は同様の塩が挙げられる。本発明で開示される化合物が、相対的に塩基性の官能性を有する場合、充分量の所望の酸(原酸又は適切な不活性溶媒中)と、中性型のかかる化合物とを接触させることによって、酸付加塩を得ることができる。薬理学的に許容できる酸付加塩の例としては、塩化水素、臭化水素、硝酸、炭酸、炭酸一水素(monohydrogen)、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素(dihydrogen)、硫酸、硫酸一水素、ヨウ化水素、又は亜リン酸などの無機酸に由来するものが挙げられる。あるいは、酢酸、プロピオン酸、イソブタン酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、琥珀酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタン硫酸などの有機酸に由来する塩であってもよい。また、アルギン酸塩などのアミノ酸塩、及びグルクロン酸若しくはガラクツロン酸などの有機酸の塩であってもよい。Bergeら、“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19を参照のこと。本発明で開示される具体的な化合物は、塩基性及び酸性の両方の官能性を有し、それにより当該化合物は塩基付加塩若しくは酸付加塩に変化できる。
本発明で開示される化合物は、塩の形態以外にも、プロドラッグの形で提供される。本願明細書に記載の化合物のプロドラッグとは、生理的条件下で直ちに化学変化を受けることにより、本発明で開示される化合物を提供する化合物のことを指す。更にプロドラッグは、ex vivo環境においても、化学的若しくは生化学的方法で、本発明で開示される化合物に変換できる。例えば、プロドラッグを、適切な酵素又は試薬と共に経皮パッチ貯蔵部に添加することにより、本発明で開示される化合物に徐々に変換させることもできる。
本願明細書における「1つ」又は「一つ」という用語とは、一群の置換基に関して用いる場合には、少なくとも1を意味する。例えば、化合物が「1つの」アルキル基又はアリール基で置換される場合、当該化合物は、少なくとも1つのアルキル基及び/又は少なくとも1つのアリール基によって任意に置換されてもよい。更に、1つの部分がR置換基で置換される場合、当該基は「R置換された」と称する。1つの部分がR置換される場合、当該部分は、少なくとも1つのR置換基により置換されてもよく、また各R置換基は任意に異なってもよい。
本発明で開示される化合物に関する記載は、当業者に公知の化学結合の原則により制限される。したがって、ある基が1つ以上の置換基で置換されうるとき、かかる置換を選択する場合には、化学結合の原則に従い、更には、元来不安定ではなく、及び/又は、通常の条件(例えば水性条件、中性条件、生理的条件)下で不安定であると当業者に予想されるような化合物とはならないように行うべきである。
特定の疾患を「治療する」こと、又は疾患の「治療」には、疾患の予防も含まれる。
記号
Figure 2010507578
は、分子の残余部分への結合位置のことを意味する。
二環式トリアゾール化合物:
本発明の一態様は、次式の式Iで表される化合物:
Figure 2010507578
又はその鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物又は薬理学的に許容できる塩若しくは溶媒和物を提供するものである。
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であり、
式中、Qは1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
XはN又はCRであり、
qは独立して0から2の整数であり、
及びRは各々独立して任意に水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHOC(O)NR、−(CHNRC(O)R、−(CHNRC(O)OR、−(CHNRC(O)NR、−(CHS(O)、−(CHNRS(O)、−(CHS(O)NRであり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
mは独立して0から2の整数であるか、
又は、
及びRは置換若しくは非置換シクロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
、R、R、R及びRは各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、
又は、
、R及びRは上記の通りであり、
及びRはそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
10は独立して水素、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基であり、
式中、R10は1〜6個のR28で任意に置換されてもよく、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
各mは独立して0から2の整数であり、
23、R24、R25、R26及びR27は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキルであるか、
又は、
23、R26及びR27は上記の通りであり、
24及びR25はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
28は独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
mは独立して0から2の整数であり、
28は1〜3個のR35で任意に置換されてもよく、
30、R31、R32、R33及びR34は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキルであるか、
又は、
30、R33及びR34は上記の通りであり、
31及びR32はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
式中、各jは独立して0から6の整数であり、
mは独立して0から2の整数であり、
式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R30、R31、R32、R33、R34及びR35は各々任意に1〜3個の基で独立して置換されてもよく、
当該置換基は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、アミノモノアルキル基、アミノジアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、オキソ基、アルキル基、−O−アルキル基及び−S−アルキル基から選択される。
本発明の別の態様は、式Iで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
qは独立して0であり、
及びRは独立して任意に各々水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHOC(O)NR、−(CHNRC(O)R、−(CHNRC(O)OR、−(CHNRC(O)NR、−(CHS(O)、−(CHNRS(O)又は−(CHS(O)NRであり、
10は独立して置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である。
本発明の別の態様は、式Iで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
及びRは各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
XはCRであり、R10は独立して
Figure 2010507578
であり、
式中、zは独立して0から6の整数であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式Iで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
Figure 2010507578
であり、
式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
wは独立して0から3の整数であるか、
又は2つのR22は、任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成してもよく、R及びRは各々独立して水素原子であり、
10は独立して
Figure 2010507578
であり、
22は独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)−アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)−アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH(C−C)−アルキル基、−(CHSON((C−C)−アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
Figure 2010507578
であり、
28は独立して
Figure 2010507578
であり、
xは独立して0から6の整数であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHC(O)N−((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHOC(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式の式IIで表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である。
本発明の別の態様は、式IIで表される化合物を提供するものである。
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、R35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式IIで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル又はN[(C−C)アルキル]
Figure 2010507578
であり、
式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
wは独立して0から3の整数であるか、
又は、
2つのR22は任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
22は独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)−アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)−アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH(C−C)−アルキル基、−(CHSON((C−C)−アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
Figure 2010507578
であり、R28は独立して
Figure 2010507578
であり、
xは独立して0から6の整数であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHOC(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)−S(O)(C−C)アルキル基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式の式IIIで表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換アルコキシ基、アミノ基、アミノモノアルキル基又はアミノジアルキル基であり、
式中、R28’及びR28”は各々独立して1〜3個のR35で任意に置換されてもよく、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である。
本発明の別の態様は、式IIIで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式IIIで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
Figure 2010507578
であり、
式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
wは独立して0から3の整数であるか、
又は、
2つのR22は、任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成してもよく、
22は独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)−アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−C(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)−アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH(C−C)−アルキル基、−(CHSON((C−C)−アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
Figure 2010507578
であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHC(O)N−((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式IIIで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
Figure 2010507578
であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基であり、
35は独立して水素で、ハロゲンで、シアノで、ヒドロキシル基で、アルキル基、−(C−C)トリフルオロメチル基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式の式IVで表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
式中、R28、R28’及びR28”は1〜3個のR35によって、各々任意に独立して置換されてもよく、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である。
本発明の別の態様は、式IVで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式IVで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
Figure 2010507578
であり、
式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
wは独立して0から3の整数であるか、
又は、
2つのR22は任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
22は独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)−アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−C(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)−アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH(C−C)−アルキル基、−(CHSON((C−C)−アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
Figure 2010507578
であり、
28は独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基、
Figure 2010507578
であり、
式中、xは独立して0から6の整数であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHC(O)N−((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)−アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、式IVで表される化合物を提供するものである。
詳細には、式中、Qは独立して置換若しくは非置換(C−C)アルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]であり、
28は独立して
Figure 2010507578
であり、
28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基であり、
35は独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、トリルオロメチル基、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式の式Vで表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
式中、Qは、メチル基、エチル基、シクロプロピル基、イソプロピル基、−NHCH又は−CHCFであり、
28
Figure 2010507578
であり、
35はメチル基、エチル基、シクロプロピル基又はCFCH−、
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式の式VIで表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
式中、Qは
Figure 2010507578
であり、
22はメチル基、エチル基、シクロプロピル基又はCFCH−であり、
10
Figure 2010507578
である。
本発明の別の態様は、次式で表される化合物を提供するものである。
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
本発明の別の態様は、式Iの化合物とタンパク質キナーゼとを接触させることによって、タンパク質キナーゼの活性を調整する方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、式Iの化合物とタンパク質キナーゼとを接触させることによって、タンパク質キナーゼの活性を調整する方法であって、前記タンパク質キナーゼが、Ron受容体チロシンキナーゼ、Met受容体チロシンキナーゼ、ALK受容体チロシンキナーゼ、MER受容体チロシンキナーゼ、Tyro3/Sky受容体チロシンキナーゼ、AXL受容体チロシンキナーゼ、TRKC受容体チロシンキナーゼ、ROS受容体チロシンキナーゼ、CSF1R/FMS受容体チロシンキナーゼ、BRAFキナーゼ又はRaf1キナーゼである、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、式Iの化合物とタンパク質キナーゼとを接触させることによって、タンパク質キナーゼの活性を調整する方法であって、前記タンパク質キナーゼが、Met受容体チロシンキナーゼである、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、治療上有効量の式Iの化合物をヒト患者に投与することによって、当該患者の癌を治療する方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、治療上有効量の式Iの化合物方法をヒト患者に投与することにより、当該患者の癌を治療する方法であって、前記癌が乳癌、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膀胱癌、卵巣癌、前立腺癌、腎臓癌、扁平上皮細胞癌、神経膠芽腫、膵癌、平滑筋肉腫、多発性骨髄腫、乳頭腎臓細胞癌、胃癌、肝癌、頭部癌及び頸部癌、黒色腫及び白血病(例えば骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ芽球性白血病、ホジキン病、他の白血病、血液癌)である、前記方法の提供に関する。
本発明の別の態様は、治療上有効量の式Iの化合物方法を、ヒト患者に投与することにより、当該患者の癌を治療する方法であって、前記癌が、MET突然変異を有する癌、MET遺伝子増幅による癌、METタンパク質を発現する癌、リン酸化METを発現する癌、活性化METシグナリングを伴う癌、HGFを発現する癌、他のキナーゼ標的のマーカーを発現する癌である、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、患者に治療上有効量の式Iの化合物を投与することによって、リステリア属浸潤、多発性骨髄腫に伴う骨溶解、マラリア感染症、糖尿病性網膜症、乾癬及び関節炎を治療する方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、薬理学的に許容できる賦形剤中に、式Iの化合物を含んでなる医薬組成物を提供するものである。
本発明の別の態様は、患者に治療上有効量の式Iの化合物を投与することによって、当該患者の増殖性細胞の転移を予防及び/又は阻害する方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、治療上有効量の薬理学的に許容できる賦形剤中に式Iの化合物を含んでなる医薬組成物を患者に投与することによって、当該患者の増殖性細胞の転移を予防及び/又は阻害する方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、以下のステップにより、式Iで表される化合物を調製する方法を提供するものである。
Figure 2010507578
a) 式VIIの化合物と、式VIIIの化合物と反応させるステップ(LがCl、Br、I、OSOCF又はHである)と、
b) 任意に式Iの化合物を酸化させるステップ。
本発明の別の態様は、a)及びb)のステップによって、式Iで表される化合物を調製する方法であって、上記の反応が、溶媒、塩基、金属触媒及びリガンドの存在下で実施される、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、a)及びb)のステップによって、式Iで表される化合物を調製する方法であって、上記の溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドであり、上記の塩基がN,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、上記の金属触媒がトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)であり、上記のリガンドが4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンである、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、a)及びb)のステップによって、式Iで表される化合物を調製する方法であって、上記の式VIの化合物がハロゲン化アリール又はハロゲン化ヘテロアリールであり、上記の反応が溶媒及び塩基の存在下で実施される、前記方法を提供するものである。
本発明の別の態様は、a)及びb)のステップによって、式Iで表される化合物を調製する方法であって、上記の溶媒がメタノール、エタノール、n−プロパノール、sec−プロパノール又はイソプロパノールであり、上記の塩基が水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである、前記方法を提供するものである。
キナーゼの阻害方法:
本発明の別の態様は、本発明で開示される二環式トリアゾールキナーゼ調節物質を使用した、タンパク質キナーゼ活性の調節方法を提供するものである。本明細書で用いられる「キナーゼ活性の調節」という用語は、本発明で開示される二環式トリアゾールキナーゼ調節物質と接触させた場合に、タンパク質キナーゼの活性が、上記の二環式トリアゾールキナーゼ調節物質がない場合の活性と比較し増減することを意味する。したがって、本発明は、本発明で開示される二環式トリアゾールキナーゼ調節物質とタンパク質キナーゼとを接触させることによって、タンパク質キナーゼ活性を調節する方法を提供するものである。
ある例示的な態様では、二環式トリアゾールキナーゼ調節物質がキナーゼ活性を阻害する。本明細書におけるキナーゼ活性に関する「阻害する」という用語は、二環式トリアゾールキナーゼ調節物質と接触した場合に、キナーゼ活性が、二環式トリアゾールキナーゼ調節物質がない場合の活性と比較し減少することを意味する。したがって、本発明は更に、本発明で開示される二環式トリアゾールキナーゼ調節物質とタンパク質キナーゼとを接触させることによって、タンパク質キナーゼ活性を阻害する方法を提供するものである。
ある実施形態では、上記タンパク質キナーゼはタンパク質チロシンキナーゼである。本発明におけるタンパク質チロシンキナーゼとは、リン酸ドナー(例えば、ATPなどのヌクレオチドリン酸ドナー)と共に、タンパク質のチロシン残基のリン酸化を触媒する酵素のことを意味する。タンパク質チロシンキナーゼとしては、例えばAbelsonチロシンキナーゼ(「Abl」)(例えばc−Abl及びv−Abl)、Ron受容体チロシンキナーゼ(「RON」)、Met受容体チロシンキナーゼ(「MET」)、Fms−様チロシンキナーゼ(「FLT」)(例えばFLT3)、src−ファミリーチロシンキナーゼ(例えばlyn、CSK)、及びp21−活性化キナーゼ−4(「PAK」)、FLT3、aurora−Aキナーゼ、B−リンパ球チロシンキナーゼ(「Blk」)、サイクリン−依存性キナーゼ(「CDK」)(例えばCDK1及びCDK5)、src−ファミリー関連タンパク質チロシンキナーゼ(例えばFynキナーゼ)、グリコーゲンシンターゼキナーゼ(「GSK」)(例えばGSK3α及びGSK3β)、リンパ球タンパク質チロシンキナーゼ(「Lck」)リボソームS6キナーゼ(例えばRsk1、Rsk2及びRsk3)、精子チロシンキナーゼ(例えばYes)、並びにチロシンキナーゼ活性を示すそれらのサブタイプ及び相同物などが挙げられる。
ある実施形態では、上記タンパク質キナーゼはMet受容体チロシンキナーゼである。
別の実施形態では、上記キナーゼは変異キナーゼ(例えば変異MET)である。有用な変異METキナーゼとしては、例えば、挿入及び欠失を含む変異を有する、細胞外若しくは膜貫通領域の、又は細胞質ドメインのMETキナーゼであって、以下の1つ以上の変異を有するものが挙げられる:Ser1058Pro、Val1110Ile、His1112Tyr、His1124Asp、Met1149Thr、Val1206Leu又はMet1268Thr。
METキナーゼとしては、例えば、挿入及び欠失などの変異を有する、細胞外若しくは膜貫通領域の、又は細胞質ドメインのMETキナーゼであって、以下の1つ以上の変異を有するものが挙げられる:Ser1058Pro、Val1110Ile、His1112Tyr、His1124Asp、Met1149Thr、Val1206Leu又はMet1268Thr。
幾つかの実施形態では、上記キナーゼは、周知のキナーゼと相同性を有する(また本明細書において「相同なキナーゼ」と称される)。相同なキナーゼの生物学的活性の阻害に有用な化合物及び組成物は、最初に、例えば結合アッセイによりスクリーニングしてもよい。相同な酵素とは、同じ長さのアミノ酸配列を有し、周知のキナーゼの全長のアミノ酸配列と、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%若しくは少なくとも90%の同一性を有するか、又は、周知のキナーゼの活性ドメインと、70%、80%若しくは90%の相同性を有する酵素のことを指す。相同性は、例えばPSI BLAST検索を使用することにより決定できる(限定されないが、Altschulら、Nuc.Acids Rec.25:3389−3402(1997)に記載)。特定の実施形態では、配列の少なくとも50%、又は少なくとも70%を、この分析において整列させる。上記整列を実施するための他のツールとしては、例えば、DbClustal及びESPriptなどが挙げられ、アラインメントのPostScriptバージョンの作成に使用できる。Thompsonら、Nucleic Acids Research,28:2919−26,2000、Gouetら、Bioinformatics,15:305−08(1999)を参照のこと。相同物は例えば、少なくとも100アミノ酸において、FLT3、Abl又は他の周知のキナーゼと、あるいは、FLT3、Abl又は他の周知のキナーゼのあらゆる機能的ドメインと、1×10−6のBLAST E値を有しうる(Altschulら、Nucleic Acids Res.,25:3389−402(1997)。
相同性は、酵素の活性部位の結合ポケットを、周知のキナーゼの活性部位の結合ポケットと比較することにより決定してもよい。例えば、相同な酵素同士では、当該分子又は相同物のアミノ酸の少なくとも50%、60%、70%、80%又は90%が、キナーゼドメインにおいて、同等のサイズの、ドメインアミノ酸構造座標(〜約1.5Å、約1.25Å、約1Å、約0.75Å、約0.5Å、又は約0.25Åの、α炭素原子の根平均二乗偏差)を有する。
本発明で開示される化合物及び組成物は、キナーゼ活性の阻害に、更にはATPと結合する他の酵素の阻害にとって有用である。それらはゆえに、かかるATP−結合性の酵素活性を阻害することにより軽減されうる疾患及び障害の治療にとって有用である。かかるATP結合性の酵素を決定する方法は当業者に公知の方法でよく、本願明細書において、相同な酵素の選択に関して記載するような、データベースPROSITEを用いた方法(タンパク質ファミリー又はドメインのサイン、配列パターン、モチーフ又はプロファイルを有する酵素を同定できる)などが挙げられる。
本発明で開示する化合物及びそれらの誘導体は、キナーゼ結合剤としても使用できる。結合剤として、かかる化合物及び誘導体は、親和性クロマトグラフィ用途において、結合基質として安定に樹脂に結合されてもよい。本発明で開示する化合物及びそれらの誘導体を修飾(例えば放射性同位元素ラベル、又は親和性ラベルなど)し、酵素又はポリペプチドの特性、構造及び/又は機能の解析に利用してもよい。
例示的な実施形態では、本発明で開示される二環式トリアゾールキナーゼ調節物質は、キナーゼ阻害剤である。ある実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、1μM未満のIC50又は阻害定数(K)を示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、500μM未満のIC50又は阻害定数(K)を示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、10μM未満のIC50又はKを示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、1μM未満のIC50又はKを示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、500nM未満のIC50又はKを示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、10nM未満のIC50又はKを示す。他の実施形態では、上記キナーゼ阻害剤は、1nM未満のIC50又はKを示す。
治療方法:
本発明の別の態様は、生物体(例えばヒトなどの哺乳類)における、キナーゼ活性により伝達される疾患(キナーゼ媒介性の疾患又は障害)の治療方法を提供するものである。「キナーゼにより媒介される」か「キナーゼ関連の」疾患とは、疾患又は症状が、キナーゼ活性を阻害することにより軽減されうる疾患のことを意味する(例えばキナーゼが疾患プロセスのシグナリング、調停、調節又は制御に関与する場合)。「疾患」とは、疾患又は疾患の徴候のことを意味する。
キナーゼ関連の疾患の例としては、癌(例えば白血病、腫瘍及び転移)、アレルギー、喘息、炎症(例えば炎症性気道疾患)、閉塞性気道疾患、自己免疫疾患、代謝性疾患、感染症(例えば細菌、ウィルス、酵母、菌類)、CNS疾患、脳腫瘍、変性神経性疾患、心血管疾患、血管形成、新血管形成及び脈管形成に関連した疾患などが挙げられる。例示的な実施形態では、上記化合物は癌(白血病を含む)、並びに他の疾患若しくは障害(異常な細胞増殖、脊髄増殖性障害、血液疾患、喘息、炎症性疾患又は肥満などを伴う)の治療に有用である。
本発明で開示される化合物で治療される癌の、より具体的な例としては、乳癌、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膀胱癌、卵巣癌、前立腺癌、腎臓癌、扁平上皮細胞癌、神経膠芽腫、膵癌、平滑筋肉腫、多発性骨髄腫、乳頭腎臓細胞癌、胃癌、肝癌、頭部癌及び頸部癌、黒色腫及び白血病(例えば骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性的リンパ芽球性白血病、ホジキン病、他の白血病、血液癌)が挙げられる。
上記で開示される化合物又は組成物による処置が、治療又は予防において有用である、他の疾患又は障害の具体例としては、限定されないが、移植拒否(例えば腎臓、肝臓、心臓、肺、小島細胞、膵臓、骨髄、角膜、小腸、皮膚同種移植又は異種移植片及びその他の移植)、移植片対宿主病、骨関節炎、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、糖尿病、糖尿病性網膜症、炎症性腸疾患(例えばクローン病、潰瘍性大腸炎及び他の腸疾患)、腎疾患、悪液質、感染性ショック、狼瘡、重症筋無力症、乾癬、皮膚炎、湿疹、脂漏、アルツハイマー病、パーキンソン病、化学療法の間の幹細胞保護、自家組織若しくは同種間の骨髄移植用のex vivo選択又はex vivoパージ、眼性疾患、網膜症(例えば黄斑変性、糖尿病性網膜症及び他の網膜症)、角膜疾患、緑内障、感染症(例えば細菌、ウィルス若しくは菌類)、心臓病(再狭窄など、限定されない)などが挙げられる。
複合療法:
本発明の別の態様は、被験体における細胞増殖障害の発症、又はMetに関連した障害の治療若しくは阻害のための複合療法を提供するものである。上記複合療法は、被験体に、治療的若しくは予防的有効量の式Iの化合物と、1つ以上の他の抗細胞増殖療法(化学療法、放射線療法、遺伝子治療、免疫治療など)とを施すことを有してなる。
別の態様においては、本発明の化合物は、化学療法との組み合わせで投与してもよい。本発明の化学療法とは、化学療法薬を用いた治療のことを指す。本願明細書で開示される複合療法は様々な化学療法薬を使用してもよい。使用できる典型的な化学療法薬としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:白金化合物(例えばシスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン)、タキサン化合物(例えばプラシタキセル、ドセタキソール)、カンプトテシン化合物(イリノテカン、トポテカン)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン)、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば5−フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、カペシタビン)、アルキル化剤(例えばシクロホスファミド、カルマスティン、ロムスチン、チオテパ)、エピポドフィロトキシン/ポドフィロトキシン(例えばエトポシド、テニポシド)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、エクセメスタン)、抗エストロゲン化合物(例えばタモキシフェン、フルヴェストラント)、葉酸代謝アンタゴニスト(例えばプレメトレキセド二ナトリウム)、脱メチル化剤(例えばアザシチジン)、生物製剤(例えばゲムツザマブ、セツキシマブ、リツキシマブ、ペルツズマブ、トラスツズマブ、ベバシズマブ、エルロチニブ)、抗生物質/アントラサイクリン(例えばイダルビシン、アクチノマイシンD、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、カルミノマイシン、ダウノマイシン)、代謝拮抗剤(例えばクロファラビン、アミノプテリン、シトシンアラビノシド、メトトレキサート)、チュービュリン−結合剤(例えばコンブレタスタチン、コルヒチン、ノコダゾール)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えばカンプトセシン)、分化促進剤(例えばレチノイド、ビタミンD及びレチノイン酸)、レチノイン酸代謝ブロッキング剤(RAMBA)(例えばアクタン)、キナーゼ阻害剤(例えばフラボペリドール、イマチニブメシラート、ゲフィチニブ、エルロチニブ、スニチニブ、ラパチニブ、ソラフィニブ、テムシロリムス、デサチニブ)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤(例えばチピファルニブ)、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ユビキチン−プロテアソーム経路の阻害剤(例えばボルテゾミブ、ヨンデリス)。
更に有用な薬剤としては、ベラパミルが挙げられ、抗癌剤との組み合わせで投与するのが有用であることが知られているカルシウムアンタゴニストであり、認可された化学療法薬に対する耐性を示す腫瘍細胞に対して化学療法感受性を付与し、薬剤感受性の癌に対するかかる化合物の有効性を強化する機能を発揮する。Simpson W G,The calcium channel blocker verapamil and cancer chemotherapy.Cell Calcium.December 1985、6(6):449−67を参照のこと。更に、未だ開発されていない化学療法薬も、本発明で開示される化合物との組み合わせが有用であると考えられる。
本発明の別の態様は、放射線療法との組合せで投与できる化合物を提供するものである。本発明における「放射線療法」とは、放射線に被験体を曝露させることを有してなる治療のことを指す。かかる治療は当業者に公知である。放射線療法の適当な仕組みは、臨床治療法ですでに使用されるものと同様であり、その際、放射線療法は単独又は他の化学療法との組合せで用いられる。
本発明の別の態様は、遺伝子治療との組合せで投与できる化合物を提供するものである。本発明における「遺伝子治療」とは、腫瘍成長に関連する特定の遺伝子を標的とする治療をいう。実行できる遺伝子治療のための戦略としては、不完全な癌抑制遺伝子の回復、成長因子及びそれらの受容体をコードする遺伝子に対応するアンチセンスDNAを用いた細胞への形質導入又はトランスフェクション、リボザイム、RNAデコイ、アンチセンスmRNA、及び低分子干渉RNA(siRNA)分子などのRNAベースの戦略、並びにいわゆる「自殺遺伝子」の使用などが挙げられる。
本発明の他の態様は、免疫治療との組合せで投与してもよい化合物を提供するものである。本発明における「免疫治療」とは、タンパク質に対する特異抗体を経て、腫瘍成長に関係する特有のタンパク質を標的とする治療のこという。例えば、血管内皮成長因子に対するモノクローナル抗体を、癌の治療の際に用いる。
本発明の化合物に加えて第2の薬剤を使用する場合、その2つの薬剤は同時に(例えば別々若しくは同じ組成物により)投与してもよく、あるいは、任意の順で順次投与(ほぼ同時に投与するか、又は別々の投与スケジュールとして投与する)してもよい。後者の場合、2つの化合物は、有効若しくは相乗的な効果が得られるのに十分な期間内、量、及び方法で投与される。好適な投与方法及び順序、並びに当該組合せにおける、各成分の投与量及び投与計画は、本発明の化合物との組み合わせで投与される具体的な化学療法薬、それらの投与経路、治療しようとする具体的な腫瘍、及び治療しようとする具体的な宿主に応じて随時変化しうることはいうまでもない。
当業者に理解されるように、化学療法薬の適当な投与量は通常、臨床治療ですでに使用されるものと同等又はそれ以下で、当該化学療法薬は単独又は他の化学療法との組合せで投与される。
最適な投与方法及び順序、並びに投与量及び投与スケジュールは、従来の方法を使用して、当業者が容易に決定することができ、及び本願明細書に記載の内容に基づいて決定することもできる。
例えば、白金化合物は体表面積1平方メートルあたり1〜500mg(mg/m)(例えば50〜400mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に、治療過程あたり、シスプラチンの場合は約75mg/mの投与量であり、カルボプラチンの場合は約300mg/mの投与量である。シスプラチンは、経口的に吸収されず、ゆえに皮下、腫瘍内又は腹膜内、静脈内への注入により供給する必要がある。
例えば、タキサン化合物は、体表面積1平方メートルあたり50〜400mg(mg/m)(例えば75〜250mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に、治療過程あたり、パクリタキセルの場合は約175〜250mg/mの投与量であり、ドセタキセルの場合は約75〜150mg/mの投与量である。
例えば、カンプトセシン化合物は、体表面積1平方メートルあたり0.1〜400mg(mg/m)(例えば1〜300mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に、治療過程あたり、イリノテカンの場合は約100〜350mg/mの投与量であり、トポテカンの場合は約1〜2mg/mの投与量である。
例えば、ビンカアルカロイドは、体表面積1平方メートルあたり2〜30mg(mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に、治療過程あたり、ビンブラスチンの場合は約3〜12mg/mの投与量であり、ビンクリスチンの場合は約1〜2mg/mの投与量であり、ビノレルビンの場合は約10〜30mg/mの投与量である。
例えば、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、体表面積1平方メートルあたり200〜2500mg(mg/m)(例えば700〜1500mg/m)の投与量で投与するのが好適である。5−フルオロウラシル(5−FU)は通常、200〜500mg/mの範囲の投与量で静脈内投与する(好ましくは3〜15mg/kg/日)。治療過程あたり、ゲムシタビンは約800〜1200mg/mの投与量で投与するのが好適であり、カペシタビンは約1000〜2500mg/mの投与量で投与するのが好適である。
例えば、アルキル化剤は、体表面積1平方メートルあたり100〜500mg(mg/m)(例えば120〜200mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に治療過程あたり、シクロホスファミドの場合は約100〜500mg/mの投与量であり、クロラムブシルの場合は約0.1〜0.2mg/kg体重の投与量であり、カルマスティンの場合は約150〜200mg/mの投与量であり、ロムスチンの場合は約100〜150mg/mの投与量である。
例えばポドフィロトキシン誘導体は、体表面積1平方メートルあたり30〜300mg(mg/m)(例えば50〜250mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に治療過程あたり、エトポシドの場合は約35〜100mg/mの投与量であり、テニポシドの場合は約50〜250mg/mの投与量である。
例えば、アントラサイクリン誘導体は、体表面積1平方メートルあたり10〜75mg(mg/m)(例えば15〜60mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、特に治療過程あたり、ドキソルビシンの場合は約40〜75mg/mの投与量であり、ダウノルビシンの場合は約25〜45mg/mの投与量であり、イダルビシンの場合は約10〜15mg/mの投与量である。
例えば、抗エストロゲン化合物は、具体的な薬剤及び治療しようとする症状に応じて、1日1回約1〜100mgの投与量で投与するのが好適である。タモキシフェンは、5〜50mg(好ましくは10〜20mg、1日に2回)の投与量で経口投与し、充分な期間治療を継続し、治療効果を発揮させ、維持するのが好適である。トレミフェンは1日1回約60mgの投与量で経口投与し、充分な期間治療を継続し、治療効果を発揮させ、維持するのが好適である。アナストロゾールは、1日1回約1mgの投与量で経口投与するのが好適である。ドロロキシフェンは、1日1回約20〜100mgの投与量で経口投与するのが好適である。ラロキシフェンは、1日1回約60mgの投与量で経口投与するのが好適である。エクセメスタンは、1日1回約25mgの投与量で経口投与するのが好適である。
例えば、生物製剤は、体表面積1平方メートルあたり約1〜5mg(mg/m)の投与量で投与するのが好適であり、またそうでない場合であっても、周知の投与量で投与することができる。例えばトラスツマブは、治療過程あたり、1〜5mg/mの投与量、特に2〜4mg/mの投与量で投与するのが好適である。
投与は、治療過程あたり、例えば1回、2回又はそれ以上の回数で行ってもよく、例えば7、14、21又は28日毎に反復してもよい。
本発明で開示される化合物は全身投与することができ、例えば静脈内、経口、皮下、筋肉内、皮内又は非経口経路により被験体に投与することができる。本発明の化合物はまた、被験体に局所投与することもできる。局所供給システムの非限定的な例としては、血管内薬物供給カテーテル、ワイヤ、薬剤供給用ステント及び内腔内通路などの内腔内用の医療装置の使用が挙げられる。
本発明で開示される化合物は更に、目標とする薬剤との組合せで被験体に投与して、目的部位での化合物濃度を局所的に高くすることもできる。更に、本発明の化合物は、標的組織と薬剤との接触を維持させる目的に応じて、数時間〜数週間の期間にわたり、即時放出用若しくは制御放出用に製剤化してもよい。
医薬組成物及び投与:
本発明の別の態様は、薬理学的に許容できる賦形剤と混合された状態で、二環式トリアゾールキナーゼ調節物質を含んでなる医薬組成物を提供するものである。当業者であれば、上記医薬組成物には上記の二環式トリアゾールキナーゼ調節物質の薬理学的に許容できる塩が包含されるとわかることである。
治療及び/又は診断用途では、本発明の化合物は、様々な投与様式に応じて適宜製剤化することができ、例えば全身投与用又は部分投与用に製剤化することができる。製剤技術及び製剤形態はRemington:The Science and Practice of Pharmacy (20th ed.)Lippincott,Williams&Wilkins(2000)に概説されている。
本発明の他の態様は、式Iの化合物と、薬理学的に許容できる担体、アジュバント又はビヒクルと、を含んでなる医薬組成物の提供に関する。本発明に係る組成物中における化合物の量は、タンパク質キナーゼ(特に生物学的サンプル中の、又は患者体内のMET)を検出可能な程度に阻害するのに効果的な量である。
本発明の「MET」という用語は、当業者に公知の「Met」、「c−MET」、「c−Met」又は他の呼称と同義である。ある態様では、本発明に係る組成物はかかる組成物を必要とする患者への投与用に製剤化される。別の態様においては、本発明に係る組成物は、患者への経口投与用に製剤化される。
本発明に係る化合物は、広い投与量範囲において効果的である。例えば、成人のヒトの治療においては、0.01〜10,000mg、0.5〜1000mg、1〜500mg/日、5〜100mg/日の投与量が、使用可能な投与量の例として挙げられる。実際の投与量は、投与経路、投与する化合物の形態、治療しようとする被験体、治療しようとする被験体の体重、及び主治医の技量及び経験などによっても変化しうる。
薬理学的に許容できる塩は当業者に周知であり、例えば、これらに限定されないが以下のものが挙げられる:酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ベシレート塩、安息香酸塩、重炭酸塩、酒石酸水素塩、臭化物塩、カルシウムエデト酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、ハイドロ臭化物、塩酸塩、ヒドロキシナフトン酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、琥珀酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩又はテオクル酸塩などが挙げられる。他の薬理学的に許容できる塩は、例えばRemington:The Science and Practice of Pharmacy (20th ed.) Lippincott,Williams&Wilkins(2000)に記載されている。好適な薬理学的に許容できる塩としては、例えば酢酸塩、安息香酸塩、臭化物、炭酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、ハイドロ臭化物、塩酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、ナプシル酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、リン酸塩、サリチル酸塩、琥珀酸塩、硫酸塩又は酒石酸塩が挙げられる。
かかる薬剤は、治療しようとする具体的な症状に応じて、液体又は固体状の剤形に製剤化することができ、全身的又は局所的に投与できる。上記薬剤は例えば、当業者に公知の方法で、持続放出又は低徐放の形態で供給できる。製剤化及び投与の方法に関しては、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(20th ed.) Lippincott,Williams&Wilkins(2000)に記載されている。適切な投与経路は、経口、バッカル、吸入スプレー、舌下、直腸内、経真皮、膣内、経粘膜、鼻内、腸内、非経口(筋肉内、皮下、脊髄内注入など)、並びにクモ膜下腔内、直接に心室内、静脈内、関節内、胸骨内、内部滑液内、肝内、病巣内、頭蓋内、腹膜内、鼻腔内、眼内、又は他の投与経路が挙げられる。
注入の際、例えばハンクス溶液、リンガー溶液又は生理的食塩水など、生理的に適合性を有する緩衝溶液を用いて、本発明の薬剤を製剤化し、希釈することができる。上記の経粘膜投与の場合、バリヤーの透過に適する浸透剤を、製剤中に使用する。かかる浸透剤は当該技術分野で一般に公知である。
薬理学的に許容できる不活性担体を使用して、本発明の実施に使用する化合物を製剤化し、本願明細書における全身投与に適する製剤を調製することは、開示の範囲内である。担体及び最適な製造プロセスを適当に選択することにより、本発明で開示される組成物(特に溶液として製剤化もの)を非経口投与(例えば静脈注射)できる。上記化合物は、公知技術の薬理学的に許容できる担体を使用することにより、経口投与に適する剤形として容易に製剤化できる。かかる担体の使用により、本発明の化合物を錠剤、ピル、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などの形態への製剤化が可能となり、治療しようとする患者による経口摂取が可能となる。
鼻内又は吸入供給では、本発明の薬剤は当業者に公知の方法によって製剤化してもよく、これらに限定されないが、例えば、生理食塩水、ベンジルアルコールなどの防腐剤、吸収促進剤及びフルオロカーボンのような物質を可溶化、希釈若しくは分散剤した例を含んでもよい。
本発明の使用に適する医薬組成物には、その意図された効果を発揮するのに有効な量の活性成分が含有された組成物が包含される。有効量の決定は、特に本願明細書に記載の詳細な開示を考慮して、当業者が適宜なしうる。
これらの医薬組成物は、有効成分以外にも、有効成分の薬理学的に使用できる調製物への加工を容易にする賦形剤及び助剤からなる適切な薬理学的に許容できる担体を含有してもよい。経口投与用に製剤化される調製物は、錠剤、糖衣剤、カプセル又は溶液の形態であってもよい。
経口投与用の医薬製剤は、有効成分と固体賦形剤とを混合することで得ることができ、錠剤又は糖衣錠コアを調製するために、適切な助剤を添加した後、必要に応じて得られる混合物を任意に磨り潰して顆粒の混合物を処理する。適切な賦形剤としては、特に、充填材(例えばラクトース、蔗糖、マンニトール又はソルビトールなどの糖)、セルロース調製物(例えばトウモロコシ澱粉、小麦デンプン、米澱粉、ポテトデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC))、及び/又はポリビニルピロリドン(PVP:ポビドン)などが挙げられる。必要に応じて崩壊剤を添加してもよく、例えば架橋ポリビニルピロリドン、寒天又はアルギン酸若しくはその塩(例えばアルギン酸ナトリウム)などを添加してもよい。
糖衣錠コアには適切なコーティングを施される。この場合、任意に、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、Carbopolゲル、ポリエチレングリコール(PEG)及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液及び適切な有機溶剤若しくは溶媒混合物を含有する濃縮糖液を使用してもよい。識別又は活性化合物の投与量の様々な組合せの特徴づけのために、染料又は色素を錠剤又は糖衣剤コーティングに添加してもよい。
経口投与に使用できる医薬製剤としては、ゼラチン(ゼラチン製のソフトカプセル、密封カプセルなど)及び可塑剤(例えばグリセロール又はソルビトール)で調製された押し込み型のカプセルが挙げられる。上記の押し込み型のカプセルは、増量剤(例えばラクトース)、結合剤(例えばデンプン)、及び/又は潤滑剤(例えばタルク又はステアリン酸マグネシウム)、及び必要に応じて安定剤と混合された状態で、上記有効成分を含有できる。ソフトカプセル中において、上記有効成分は適切な液体(例えば脂肪油、流動パラフィン又は液体ポリエチレングリコール(PEG))中に溶解されてもよいし、又は懸濁されてもよい。更に、安定化剤を添加してもよい。
治療若しくは予防しようとする具体的な症状又は疾患に応じて、更なる治療薬(その症状を治療若しくは予防するために通常投与される)を、本発明の阻害剤と共に投与することができる。例えば、増殖性疾患及び癌を治療するために、化学療法薬又は他の抗増殖剤を本発明の開示の阻害剤と組み合わせてもよい。周知の化学療法薬の例としては、限定されないが、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン及びプラチナ誘導体が挙げられる。
本発明の阻害剤と組み合わせることができる他の薬剤としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:抗炎症剤(例えば副腎皮質ステロイド、TNF遮断抗体、IL−1 RA、アザチオプリン、シクロホスファミド及びスルファサラジン)、免疫調節剤及び免疫抑制剤(例えばシクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、副腎皮質ステロイド、シクロホスファミド、アザチオプリン及びスルファサラジン)、神経栄養因子(例えばアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、インターフェロン、抗痙攣薬、イオンチャネルブロッカー、リルゾール及び抗−ペルキンソン薬)、心血管疾患治療薬(例えばβ受容体ブロッカー、ACE阻害剤、利尿剤、硝酸塩、カルシウムチャネルブロッカー及びスタチン)、肝疾患治療薬(例えば副腎皮質ステロイド、コレスチラミン、インターフェロン及び抗ウイルス薬)、血液疾患治療薬(例えば副腎皮質ステロイド、抗白血病薬及び成長因子)、糖尿病治療薬(例えばインシュリン、インシュリンアナログ、αグルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド及びインシュリン感受性改善薬)、免疫不全症治療薬(例えばγグロブリン)。
これらの追加薬剤は、複数の投薬計画の一部として、上記阻害剤含有組成物とは別に投与してもよい。あるいは、これらの薬剤を単回投与形態の一部とし、単一の組成物中で、上記阻害剤と共に混合してもよい。
本発明の開示は、例示された実施態様の範囲にのみ限定されるものではなく、飽くまで本発明の1つの側面を例示するものに過ぎない。実際、本願明細書に記載されている態様以外に、本発明を様々に改変することは、当該技術分野の当業者であれば容易に行うことができる。かかる改変形態も、本発明の範囲内に包含される。更に、本発明の範囲内において、本発明の1つ以上のいかなる実施態様に係る特徴も、本発明の他の1つ以上のいかなる実施態様に係る他の特徴と組み合わせることができる。例えば、「二環式トリアゾールキナーゼ調節物質」の項に記載されている二環式トリアゾールキナーゼ調節物質は、本願明細書において記載されている治療方法及びキナーゼの阻害方法に同様に適用できる。本願明細書全体にわたる参考文献は、当該技術分野の技術水準の例であり、上記で具体的に援用したか否かにかかわらず、全ての内容が本願明細書において援用される。
アッセイ:
本発明で開示される化合物は、それらのタンパク質キナーゼを調節する能力、タンパク質キナーゼと結合する能力及び/又は細胞成長若しくは増殖を防止する能力を測定するために、容易にアッセイすることができる。有用なアッセイの若干の例を、以下にしめす。
キナーゼ阻害及び結合アッセイ:
様々なキナーゼの阻害は、当業者に公知の方法(例えば本願明細書において、提示される様々な方法、並びにUpstate Kinase Profiler Assay Protocols,June 2003 publicationに記載の方法)で測定される。
例えば、in vitroアッセイを実施する場合、典型的にはキナーゼを適当な濃度に希釈し、キナーゼ溶液を調製する。キナーゼ基質、リン酸ドナー(例えばATP)をキナーゼ溶液に添加する。上記キナーゼを用いて、リン酸をキナーゼ基質へ転移させ、リン酸化基質を形成させてもよい。リン酸化基質の形成は、放射線(例えば、[γ−32P−ATP])、又は検出可能な二次的抗体の使用(例えばELISA)などの、いかなる適切な手段によっても直接検出できる。あるいは、リン酸化基質の形成は、例えばATP濃度の検出(例えばKinase−Glo(登録商標)アッセイシステム(Promega社))などの、いかなる適切な技術によっても検出できる。キナーゼ阻害剤は、試験化合物の存在下及び非存在下における、リン酸化基質の形成を検出することにより同定される(下記の実施例の項を参照のこと)。
細胞内でキナーゼを阻害する化合物の能力も、公知技術の方法を使用してアッセイできる。例えば、キナーゼを含有する細胞を、キナーゼを活性化する活性化剤(例えば成長因子)と接触させる。試験化合物の存在下及び非存在下において細胞内で形成されたリン酸化基質の量は、細胞を溶解させ、適当な方法(例えばELISA)でリン酸化基質の存在を検出することにより測定できる。試験化合物の存在下で生じるリン酸化基質の量が、試験化合物の非存在下で生じる量と比較して減少しているなら、それはキナーゼ阻害の兆候である。より詳細な細胞キナーゼアッセイは、後述の実施例の項で述べられる。
キナーゼへの化合物の結合の測定は、当業者に公知のいかなる方法を用いて行ってもよい。例えば、Discoverx社(フリーモント、CA)製のED−Staurosporine NSIP(商標)Enzyme Binding Assay Kit(米国特許第5643734号を参照)などの試験キットを使用できる。キナーゼ活性はまた、米国特許第6589950号(2003年7月8日に登録)などのようにアッセイしてもよい。
適当なキナーゼ阻害剤は、例えば、Antonysamyらの国際公開第03/087816A1号(本発明に援用する)で開示されているように、タンパク質結晶学的なスクリーニングにより、本発明で開示される化合物から選択してもよい。
本発明で開示される化合物をコンピュータ的にスクリーニングし、それらの結合能力及び/又は様々なキナーゼを阻害する能力をアッセイし、視覚化してもよい。その構造に関して、本発明で開示される複数の化合物を用いてコンピュータ的にスクリーニングし、それらの様々な部位におけるキナーゼとの結合能力を測定できる。かかる化合物は、標的として用いることができ、例えば治療的有効性を有する阻害剤を同定するための医化学的処理のリード化合物としても使用できる(Travis,Science,262:1374,1993)。かかる化合物の三次元構造を、キナーゼ又は活性部位又はその結合ポケットの三次元構造と重ね合わせることにより、当該化合物が空間的にかかる構造(すなわちタンパク質)に適合するか否かを解析できる。このスクリーニングおいて、かかる物質又は化合物の、結合ポケットに対する適合の度合いは、形態の相補性又は相互作用エネルギーの推定(Mengら、J.Comp.Chem.13:505−24,1992)により判断してもよい。
本発明で開示されるキナーゼと結合する及び/又はキナーゼを調整する(例えばキナーゼを阻害するか又は活性化する)化合物の本発明によるスクリーニングでは、通常2つの要因を考慮する必要がある。第1に、上記化合物が共有結合的もしくは非共有結合的にキナーゼと、物理的及び構造的に結合できなければならないことである。例えば、共有結合性相互作用はタンパク質を不可逆的もしくは自殺型阻害剤の設計するために重要であると考えられる。化合物とキナーゼとの結合において重要な非共有結合性分子相互作用は、水素結合、イオン結合、ファンデルワールス力及び疎水性相互作用が挙げられる。第2に、上記化合物は、キナーゼと関連付けできるようにする結合ポケットに関する立体構造及び配向性を想定できなければならないことである。化合物のある部分はキナーゼとの関連付けに直接関与しないが、それらの部分は分子の全体の立体構造に影響することが考えられ、ゆえに効能に顕著な影響を及ぼすことも考えられるからである。立体構造の要件としては、結合ポケット全体又は一部に関する化学基又は化合物の全体三次構造及び配向性、又は、直接キナーゼと相互作用する幾つかの化学基よりなる化合物の官能基間の間隔などが挙げられる。
本願明細書において記載されている、例えばDOCK、GOLDなどのドッキングプログラムは、活性部位及び/又は結合ポケットと結合する化合物を同定するために使われる。化合物は、タンパク質構造中の1以上の結合ポケット又は同じタンパク質の1のセット以上の座標に対して、タンパク質の様々な分子力学立体構造を考慮しながらスクリーニングできる。更に公知のスコアリングを用いて、上記タンパク質と最も適合する化合物を同定することができる(Charifson,P.S.ら、J.Med.Chem.42:5100−9(1999))。1以上のタンパク質分子構造から得られるデータを、Klinglerら、U.S.Utility Application,filed May 3,2002、「Computer Systems and Methods for Virtual Screening of Compounds」に記載の方法に従い記録することもできる。最も適合する化合物は更に、化学物質ライブラリの作製者から得られ、又は合成してもよく、それらを用いて結合アッセイ及びバイオアッセイを行われる。
コンピュータモデリング技法を用いて、キナーゼに対する化合物の調節又は結合効果を評価してもよい。コンピュータモデリングが強い相互作用を示す場合、分子を合成し、キナーゼとの結合能力、及びその活性に対する(阻害又は活性化による)影響を試験してもよい。
キナーゼを調節し又はキナーゼと結合する他の化合物は、一連のステップによりコンピュータ的に解析してもよい。その際、化学基又はフラグメントは個々の結合ポケット又は他の領域のキナーゼと関連付ける能力のためにスクリーニング・選択される。このプロセスは例えば、キナーゼの座標に基づくコンピュータスクリーン上の活性部位の外観検査より開始してもよい。選択されたフラグメントもしくは化学基は更に、キナーゼの個々の結合ポケット内で、様々な配向に位置づけられるか、もしくはドッキングされてよい(Blaney,J.M.and Dixon,J.S.,Perspectives in Drug Discovery and Design,1:301,1993)。例えばInsight II(Accelrys社、San Diego,CA)、MOE(Chemical Computing Group社、Montreal,Quebec,Canada)、SYBYL(Tripos社、セントルイス、MO、1992)などのソフトウェアを使用して手動によるドッキングを行ってもよく、その後にエネルギー最小化及び/又はCHARMM(Brooksら、J.Comp.Chem.4:187−217,1983)、AMBER(Weinerら、J.Am.Chem.Soc.106:765−84,1984)及びC MMFF(Merck Molecular Force Field、Accelrys,San Diego,CA)などの標準的な分子力学力場を使った分子力学が続いてもよい。自動化ドッキングを、例えば以下のプログラムを用いて行ってもよい:DOCK(Kuntzら、J.Mol.Biol.,161:26988,1982;DOCKはカリフォルニア大学、サンフランシスコ、CAから入手可能)、AUTODOCK(Goodsell&Olsen,Proteins:Structure,Function,and Genetics 8:195202,1990、AUTODOCKは、スクリップス研究所、ラ・ホーヤ、CAから入手可能)、GOLD(Cambridge Crystallographic Data Centre(CCDC);Jonesら、J.Mol.Biol.245:43−53,1995)、FLEXX(Tripos,St.Louis,MO、Rarey,M.ら、J.Mol.Biol.261:470−89,1996)。他の適切なプログラムは、例えばHalperinその他に記載されている。
上記方法による化合物の選択の間、その化合物とキナーゼとの結合効率は、算定評価により試験・最適化してよい。例えば、キナーゼ阻害剤として機能するように設計もしくは選択された化合物は、天然の基質が結合したとき、活性部位の残基によって占められる容積と重ならない容積を占めてもよいが、当業者であれば、主鎖及び側鎖の再編成を考慮しつつ、若干の柔軟性を有するものと認識する。更に、当業者であれば、結合によりタンパク質が再編成されうる化合物を設計して、例えば誘導による適合を実現することもできる。効果的なキナーゼ阻害剤は、その結合状態と遊離状態との間の、エネルギーの差が相対的に小さい(すなわち、結合の際の変形エネルギーが小さく、及び/又は立体配座の制約が低いと考えられる)。このように、最も効率的なキナーゼ阻害剤は、例えば、結合の際の変形エネルギーが10kcal/モル以下、7kcal/モル以下、5kcal/モル以下、又は2kcal/モル以下であるべきである。キナーゼ阻害剤は、全体的な結合エネルギーが同等である1以上の立体構造のタンパク質と相互作用してよい。そのような場合、結合変形エネルギーは、遊離した化合物のエネルギーと阻害剤が酵素と結合するときに観察される立体構造の平均エネルギーとの差としてとらえられる。
当該技術分野における特殊なコンピュータソフトウェアを利用して、化合物の変形エネルギー及び静電相互作用を解析することができる。かかる用途のために設計されたプログラムの例として、以下のものが挙げられる:Gaussian94,revision C(Frisch,Gaussian社、Pittsburgh,PA.(コピーライト)1995)、AMBER,version7.(Kollman,University of California at San Francisco,(コピーライト)2002)、QUANTA/CHARMM(Accelrys,Inc.,San Diego,CA,(コピーライト)1995)、Insight II/Discover(Accelrys,Inc.,San Diego,CA,(コピーライト)1995)、DelPhi(Accelrys,Inc.,San Diego,CA,(コピーライト)1995)、AMSOL、(University of Minnesota)(Quantum Chemistry Program Exchange,Indiana University)。これらのプログラムは例えば、公知のコンピュータワークステーション(例えばLINUX、SGI又はSunワークステーション)を使用して実行できる。他のハードウェアシステム及びソフトウェアパッケージも当業者に公知である。
当業者であれば、当該技術分野で公知の方法及び本願明細書で開示される方法を使用して、タンパク質キナーゼを発現させることができる。本願明細書に記載されている天然及び変異型キナーゼポリペプチドを、公知技法を使用して、全体的にもしくは一部において化学的に合成してもよい(Creighton,Proteins:Structures and Molecular Principles,W.H.Freeman&Co.,NY,1983を参照のこと)。
遺伝子発現システムを使用して、天然型及び変異型ポリペプチドを合成してもよい。天然型もしくは変異型ポリペプチドのコード配列、及び当業者に公知の適切な転写/翻訳制御シグナルを有する発現ベクターを構築してもよい。これらの方法としては、in vitro組み換えDNA技術、合成技術及びin vivo組換え/遺伝的組換えなどが挙げられる。例えば、Sambrookその他、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,NY,2001、及びAusubelら、Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing Associates and Wiley Interscience,NY,1989を参照のこと。
宿主−発現ベクター系を用いてキナーゼを発現させてもよい。これらに限定されないが、微生物(例えばコード配列を有する組換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNA又はコスミドDNAなどの発現ベクターで形質転換したバクテリア)、コード配列を有する組換え酵母発現ベクターで形質転換した酵母、コード配列を有する組換えウイルス発現ベクターでトランスフェクションした昆虫細胞系(例えばバキュロウイルス)、組換えウイルス発現ベクター(例えばカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)、タバコモザイク病ウイルス(TMV))でトランスフェクションした植物細胞系、又はコード配列を有する組換えプラスミド発現ベクター(例えばTiプラスミド)で形質転換した植物細胞系、又は動物細胞系、などが挙げられる。上記タンパク質はヒト遺伝子治療システムにおいて発現させてもよく、例えば当該タンパク質を発現させて個体のの当該タンパク質の量を増加させることや、又は設計された治療用タンパク質を発現させることなどが挙げられる。これらのシステムにおける発現要素は、その強度及び特異性が様々である。
特別に設計されたベクターを用いることにより、宿主間(例えばバクテリア−イースト又はバクテリア−動物細胞)でのDNAの往復輸送が可能となる。適切に構築された発現ベクターは、次のような特徴等を有する:宿主細胞における自律複製のための複製開始点、1つ以上の選択可能なマーカー、限定された数の有用な制限酵素部位、高コピー数での複製が可能であること、及び活性なプロモータ。プロモータとは、DNAと結合してRNA合成を開始するようにRNAポリメラーゼに指示するDNA配列として定義される。強力なプロモータは、mRNAを高頻度で生じさせるものである。
上記の発現ベクターは転写及び翻訳に影響を及ぼす様々な要素を有してもよく、例えば構造性であり及び誘導可能なプロモータを有してもよい。これらの要素は通常、宿主及び/又はベクターに依存的である。例えば、細菌細胞系でのクローニングの場合、誘導プロモータ(例えばT7プロモータ、バクテリオファージλのpL、plac、ptrp、ptac(ptrpとlacのハイブリッドプロモータ)など)が使用でき、昆虫細胞系でのクローニングの場合、バキュロウイルスのポリヘドリンプロモータなどのプロモータが使用でき、植物細胞系でのクローニングの場合、植物細胞のゲノム由来のプロモータ(例えば熱ショックプロモータ、RUBISCOの小サブユニットプロモータ、葉緑素a/b結合タンパク質プロモータ)、又は植物ウイルス由来のプロモータ(例えばCaMVの35S RNAプロモータ、TMVのコートタンパク質プロモータ)が使用でき、哺乳動物細胞系でのクローニングの場合、哺乳動物プロモータ(例えばメタロチオネインプロモータ)、又は哺乳動物ウイルスプロモータ(例えばアデノウイルス後期プロモータ、ワクシニアウイルス 7.5Kプロモータ、SV40プロモータ、ウシ乳頭腫ウイルスプロモータ、エプスタインバーウイルスプロモータ)が使用できる。
ベクターを宿主細胞に導入するには様々な方法(例えば形質転換、トランスフェクション、感染、原形質融合及びエレクトロポーレーション)を使用してよい。発現ベクターを含有する細胞をクローン的に増殖させ、適当なポリペプチドを産生するか否かを判断するために個々にアッセイする。例えば抗生物質耐性などの様々な選抜法を使用して、形質転換した宿主細胞を同定してもよい。ポリペプチドを発現する宿主細胞クローンは、抗キナーゼ抗体を用いた免疫学的反応性、宿主細胞関連の活性の存在など、これらに限定はされないが、幾つかの手段を用いて同定できる。
cDNAの発現は、in vitroで調製された合成mRNAを使用して実施してもよい。合成mRNAは、小麦麦芽抽出物及び網状赤血球抽出物など(これらに限定されない)の無細胞システムで翻訳されることができ、あるいは、細胞ベースのシステム(限定されないがカエル卵母細胞へのマイクロインジェクションなど)によっても能率的に翻訳されうる。
タンパク質の最適な活性レベル及び/又は量が得られる1つ以上のcDNA配列を決定するため、修飾cDNA分子を構築する。修飾cDNAの例としては、限定されないが、cDNAのコドン使用が、cDNAを発現させる宿主細胞のために最適化されたcDNAが挙げられる。宿主細胞を当該cDNA分子で形質転換し、キナーゼRNA及び/又はタンパク質の濃度を測定する。
宿主細胞中のタンパク質キナーゼの濃度は、免疫親和性及び/又はリガンド親和性技法などの様々な方法で定量でき、キナーゼ特異の親和性ビーズ又は特異抗体を使用して、35S−メチオニン標識されたもしくは標識されていないタンパク質が分離される。標識もしくは非標識タンパク質は、SDS−PAGEにより分析される。非標識タンパク質は、ウエスタンブロット法、ELISA又はRIAを使用して、特異的抗体により検出される。
組換え宿主細胞におけるキナーゼの発現の後、ポリペプチドを回収し、活性型のタンパク質を供給してもよい。使用可能でな適切な精製方法が幾つかある。組換えキナーゼを細胞溶解物又は調製培地から、当該技術分野で公知の分画法又はクロマトグラフィ処置を、様々な組合せもしくは個別利用により精製してもよい。
更に、組換えキナーゼは、全長新生タンパク質又はそのポリペプチド断片に特異的なモノクローナル抗体もしくはポリクローナル抗体で作った免疫親和性カラムを用いて、他の細胞内タンパク質から単離できる。当該技術分野で公知の、他の親和性ベースの精製技術を用いてもよい。
あるいは、上記ポリペプチドを、鎖がほどかれた状態の不活性型の宿主細胞から、例えばバクテリアの封入体から、回収してもよい。この型で回収されるタンパク質は、変性剤、例えば塩酸グアニジウムを使用して可溶化されてもよく、その後、透析などの当該技術分野で周知の方法を使って再び折りたたんで活性型に戻してもよい。
細胞増殖アッセイ:
様々な細胞増殖アッセイが従来技術では周知であり、細胞成長及び/又は増殖を阻害(例えば減少させることが)できる二環式トリアゾール化合物(すなわち「試験化合物」)の同定の際に有用である。
例えば、様々な細胞において、成長及び/又は増殖のために特定のキナーゼが必要となることが公知である。試験化合物の存在下で成長するかかる細胞の能力を解析し、試験化合物の非存在下での成長と比較することにより、当該試験化合物の抗増殖特性を同定できる。このタイプ方法で使用できる公知の方法としては、分裂中の細胞のDNAへのラベル物質(例えばチミジン)の取り込みの度合いを測定することである。あるいは、細胞増殖の阻害を、細胞数と相関する代わりの標識を有する細胞における、全代謝活性を測定することによりアッセイしてもよい。例えば細胞を、試験化合物の存在下及び非存在下において、代謝指標で処理する。生細胞は代謝指標を代謝し、それにより検出可能な代謝産物が形成される。検出可能な代謝産物の濃度が、試験化合物の欠如の場合と比較し、試験化合物の存在下の場合に低下した場合に、それが細胞成長及び/又は増殖の阻害の指標となる。典型的な代謝指標としては、例えばテトラゾリウム塩及びAlamorBlue(登録商標)(下記の実施例の項を参照)などが挙げられる。
細胞遊走を刺激するキナーゼのアッセイはスクラッチアッセイである。損傷治癒などの事象を模倣することによってキナーゼ阻害剤を評価するために、このアッセイは使われる。MET阻害剤の試験にこのアッセイの1つの変形を用いる際、細胞の融合性単層を細胞培養プレート上に形成させる。単層の形成後、単層を機械的にひっかくことで線状の傷を作り、その結果無細胞チャネルを単層中に形成させる。細胞増殖において、キナーゼが必要とする成長因子を、試験化合物の存在下・非存在下で添加する。試験化合物の存在下での上記チャネルの閉鎖は、試験化合物によるキナーゼ阻害の不成功を示し、すなわち、細胞遊走及び成長により上記チャネルが閉鎖されたことを意味する。逆にいえば、試験化合物を添加した後におけるチャネルの存在はすなわち、試験化合物がキナーゼを阻害し、細胞増殖を防止することを示す。適当な細胞、成長条件及び成長因子の選抜は、当業者の通常の技量の範囲内で実施できる(下記の実施例の項を参照)。
タンパク質キナーゼを調節する化合物の調製:
模範的な合成:
本発明で開示される化合物は、当業者に一般に公知の合成方法を適当に組み合わせることにより合成される。本発明で開示される化合物を合成する際に有用な技術は当業者にとって自明であり、また容易に利用できる。以下の考察は、本発明の化合物の合成において利用可能な、多くの方法のうちのある特定の例を示すために提供するものである。すなわち以下の考察は、本発明で開示される化合物を調製する際に有用な反応、又は反応の順序を特定の範囲に限定することを目的とするものではない。本発明の化合物は下記の実施例の項で開示される手順及び技術によって調製してもよいし、また周知の有機合成技術によって調製してもよい。
保護基:
本発明で開示される化合物は、化学合成において公知の1つ以上の保護基を使用して合成できる。「保護基」という用語は、化合物中の幾つか又は全ての反応性部分をブロックし、当該保護基が除去されるまで、かかる部分が化学反応に関与するのを防止する、化学的部分のことを指す。例えば、Greeneら、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.John Wiley&Sons(1999)に記載されている部分が挙げられる。異なる保護基を使用する場合、各(異なる)保護基は、異なる手段によって着脱可能であるのが有利である。全く異種の反応条件下で切断される保護基の使用により、かかる保護基の差別的除去が可能となる。例えば、保護基は酸、塩基及び加水分解によって除去できる。トリチル基、ジメトキシトリチル基、アセタール基及びt−ブチルジメチルシリル基などは酸感受性であり、Cbz基(加水分解により除去できる)及びFmoc基(塩基感受性)で保護されたアミノ基の存在下で、カルボキシ及びヒドロキシ反応性部分の保護に使用できる。カルボキシ及びヒドロキシ反応性部分は、t−ブチルカルバメートなどの酸感受性基又は酸及び塩基に対して安定であるが加水分解により除去できるカルバメートによって保護されたアミンの存在下で、塩基感受性基(例えば限定されないがメチル基、エチル基及びアセチル基)で保護してもよい。
カルボン酸及びヒドロキシ反応性部分は、ベンジル基などの加水分解により除去できる保護基で保護してもよく、一方、酸と水素結合できるアミン基は、塩基感受性基(例えばFmoc)で保護することができる。カルボン酸反応性部分は、2,4−ジメトキシベンジル基などの酸化的に除去できる保護基で保護してもよく、一方、共存するアミノ基は、フッ化物感受性のシリルカルバメートで保護してもよい。
アリル保護基は酸性及び塩基性保護基の存在下で有用である。なぜなら、前者は安定であり、金属又はπ−酸触媒によってその後除去できるからである。例えば、アリル基で遮断されたカルボン酸は、酸感受性のt−ブチルカルバメート又は塩基感受性のアセテートアミン保護基の存在下で、パラジウム(0)触媒による触媒反応により脱保護できる。更に別の保護基の形態は、化合物又は中間体が結合していてもい樹脂である。残基が樹脂に結合している限り、その官能基は遮断され、反応できない。樹脂から遊離した後、当該官能基を反応に利用できる。
例えば、典型的なブロッキング基又は保護基としては、以下のものが挙げられる:
Figure 2010507578
以下に実施例を示すが、以下の開示に限定されるものではない。本発明の実施形態にかかる化合物の調製を、以下の実施例に記載する。当業者であれば、本発明で開示される化合物と異なる他の多くの化合物を調製するために、化学反応及び提供される合成方法を改変してもよいことはわかる。本発明で開示される化合物が具体的に例示されなかった場合でも、当業者であれば、当該技術分野で公知の合成方法を用いて、本願明細書において提示される合成方法を改変することにより、これらの化合物を調製してもよいとわかる。
一般合成法A:
反応式1:
Figure 2010507578
一般式(VII)及び(VIII)の化合物(Q、R、R及びR10は本願明細書において記載されるとおりである)は、一般反応式1に従って調製できる。式(I)及び(II)の化合物は、市販品を購入してもよく、又は標準的な化学反応を使用して、当業者に公知の変換方法で市販品より調製してもよい。式(III)の化合物は、塩基及びパラジウム触媒の存在下、適切な溶媒中での、スズキカップリング反応を含む加工ステップ(i)によって、一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物とから調製できる。スズキカップリング反応は、以下の文献に記載のように実施できる:Suzuki,A.Pure&Appli.Chem.1985,57,1749 and reference contained within、 Angew.Chem.Int.Ed,2002,41,4176−4211。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1〜1.5当量のヘテロアリールハライド又はトリフレート(II)、1当量のホウ酸(I)(又は当量のボロナートエステル)、3当量の炭酸セシウム、0.04等量のDMFと水との混合液中のジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンアダクトを、80℃で一晩加熱する。
式(IV)の化合物は、加工ステップ(ii)によって、式(III)の化合物から調製してもよい(加熱であるかマイクロ波処理条件下での、適切な溶媒中でのヒドラジンによる置換反応を含む)。典型的な反応条件は、次のとおりである:1当量のアリールハライド(III)、及びエタノール中の10当量のヒドラジンを用いて、80℃で数時間反応させる。
式(V)の化合物は、塩基の存在下での、適切な溶媒中での二硫化炭素による環化反応を含む加工ステップ(iii)によって、式(IV)の化合物から調製できる(Potts,K.T.ら、J.Org.Chem.1969,34,3221を参照)。典型的な反応条件は、次のとおりである:1当量のヘテロアリールヒドラジン(IV)、2当量の二硫化炭素、及び1当量の水酸化カリウムを、エタノール及び水の混合液中で、100℃で数時間反応させる。あるいは、1,1’−チオカルボニルジイミダゾールを、二硫化炭素の代わりに使用してもよい。典型的な反応条件は、次のとおりである:
1当量のヘテロアリールヒドラジン(IV)、1.1当量の1,1’−チオカルボニルジイミダゾールを、DMF中で、50℃で数時間反応させる。
一般式(VII)の化合物は、塩基、金属触媒及びリガンドの存在下での、適切な溶媒中でのS−アリール化反応を含む加工ステップ(iv)によって、式(V)の化合物と一般式(VI)の化合物とから調製できる。式(VI)の化合物は、市販品を購入してもよく、又は標準的な化学反応を使用して、当業者に公知の変換方法により調製してもよい。S−アリール化反応は、以下の文献で説明されるように実施してもよい:Itoh,T.ら又はg.Lett.2004,6,4587、Schopfer,U.ら、Tetrahedron 2001,57,3069、Buchwald,S.L.ら又はg.Lett.2002,4,3517、Cheng,C.−H.ら又はg.Lett.2006,8,5613。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量のチオール(V)、1当量のアリールハライド又はトリフレート(VI)、2当量のジイソプロピルエチルアミン、0.05当量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、及び0.1当量の4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントフォス)を、DMF中で、100℃で数時間反応させる。あるいは、活性化されたアリール又はヘテロアリールハライド(VI)を使用する場合は、加工ステップ(iv)を、適切な溶媒中で、塩基の存在下、求核置換反応により実施してもよい。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量のチオール(V)、1.1当量の活性化されたアリール又はヘテロアリールハライド(VI)、及び1.2当量の水酸化カリウムを、エタノール中で、70℃で数時間反応させる。あるいは、活性化されたヘテロアリール環(VI、Z=H)(例えばインドール又はアザインドール環)の場合には、加工ステップ(iv)は、活性化剤(例えば適切な溶媒中の臭素又はヨウ素)の存在下で、酸化反応により実施してもよい。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量の活性化されたヘテロアリール環(VI)、1.5当量のチオール(V)、及び2当量のヨウ素を、DMF中で、室温で数時間反応させる。
一般式(VIII)の化合物は、酸化剤(例えば適切な溶媒中のmCPBA又はOxone(登録商標))を用いた酸化工程を含む加工ステップ(v)によって、式(VII)の化合物から調製できる。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量の化合物(VII)、1〜3当量のmCPBAを、DMF中、室温で数時間反応させる。
一般合成法B:
反応式2:
Figure 2010507578
一般式(VI)の化合物(式中、Q及びR10は本願明細書に記載のとおりである)は、一般反応式2に従って調製できる。式(I)の化合物は、市販品を購入してもよく、又は標準的な化学反応を使用して、当業者に公知の変換方法により調製してもよい。
式(II)の化合物は、室温〜200℃の範囲の温度で、適切な溶媒中、アセトンオキシムと反応させることによって、式(I)の化合物から調製できる。
式(III)の化合物は、室温〜200℃の範囲の温度で、適切な溶媒中、セミカルバジドと反応させることによって、式(II)の化合物から調製できる。
式(IV)の化合物は、室温〜200℃の範囲の温度で、適切な溶媒中、強酸により処理によって、式(III)の化合物から調製できる。
式(V)の化合物は、室温〜200℃の範囲の温度で、POCl又はPClなどの塩素化剤(無水物、又は適切な溶媒中で)と反応させることによって、式(IV)の化合物から調製できる。
一般式(VI)の化合物は、一般合成法A及び反応式1に記載されているのと同様の方法に従い、式(V)の化合物から調製できる。
一般合成法C:
反応式3:
Figure 2010507578
一般式(IV)の化合物(式中、Q、R、R、R28及びR28’は本願明細書に記載されるとおりである)は、一般反応式3に従って調製できる。式(III)の化合物は、市販品を購入してもよく、又は標準的な化学反応を使用して、当業者に公知の変換方法により調製してもよい。
式(II)の化合物は、20℃〜200℃の温度で、適切な溶媒中で、加工ステップ(i)によって、一般式(I)の化合物から調製できる(ハロゲン源(例えば臭素、ヨウ素、N−ブロモ又はN−ヨードスクシニミド)又はテトラブチルアンモニウム三臭化物の存在下でのハロゲン化反応を含む)。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量の化合物(I)、及び1〜5当量の臭素を、氷酢酸中で、100℃で数時間反応させる。
式(IV)の化合物は、加工ステップ(ii)によって、一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物とから調製できる(ハロゲン化された分子種と金属種との間での触媒的C−Cカップリング反応を含む)。様々な触媒的C−Cカップリング反応を、当業者は利用できる(例えばスズキ−ミヤウラ条件:M=ホウ素、Miyaura,N.、Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2457;Stille条件:M=スズ、Stille,J.W.J.Org.Chem.1990,55,3019;又はネギシ条件:M=亜鉛、アルミニウム、Negishi,E.Chem.Rev.1996,96,365)。典型的なスズキ−ミヤウラ条件は、以下のとおりである:
溶媒(例えば1,2−ジメトキシエタン又は1,4−ジオキサン)中、1当量の(I)、1〜1.5当量の(II)、1〜10mol%のパラジウム触媒(例えばPd(dppf)Cl、Pd(PPhCl又はPd(Ph)、及び過剰の塩基(炭酸ナトリウム又はカリウム水溶液を反応させる。あるいは、カップリングパートナーを入れ替えてもよい(一般式(II)の化合物を、金属−ハロゲン置換反応(加工ステップiii)に供し、一般式(V)の化合物を得る)。かかるステップは、例えば強塩基(例えばn−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム又はリチウムジイソプロピルアミド)と、所望の金属との連続的な処理(Li,W.ら、J.Org.Chem.2002,67,5394)、又は、金属化された分子種との直接処理(Miyaura,N.ら、J.Org.Chem.1995,60,7508、Knochel,P.ら、Angew.Chem.,Int.Ed.2003,42,4302)を含む。一般式(VI)の化合物との次のC−C触媒的カップリング反応(加工ステップiv)(上記の通り)により、式(IV)の化合物が得られる。
一般合成法D:
反応式4:
Figure 2010507578
一般式(III)の化合物(式中、R、R、X及びR10は本願明細書に記載のとおり)は、一般反応式4に従って調製できる。式(I)の化合物は、一般合成法A、ステップii及びiiiに従って調製される。式(II)の化合物は、加工ステップ(i)によって、一般式(I)の化合物から調製できる。上記反応は、過剰量のアミン試薬の存在下、無水条件下若しくは適切な溶媒の存在下、0℃〜200℃の温度範囲における求核置換反応を含む。典型的な反応条件は、以下のとおりである:
1当量の化合物(I)、及び5〜20当量のアミン試薬を、水中で、還流温度で数時間反応させる。
実施例1:中間体の調製:
中間体1:6−ブロモ−5−ニトロキノリン
Figure 2010507578
濃硫酸(10mL)中の6−ブロモキノリン(2.0g、9.61mmol)の溶液を、0℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(27mg、0.384mmol)を添加し、更に濃硝酸(0.8mL)を滴状添加した。反応混合物を室温で1時間、次に0℃で45分間撹拌し、氷上に注ぎ、黄色の沈殿物を得た。混合物を水酸化アンモニウムでpH7に中和した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、淡い緑色の固体(93%の収率)として2.26gの6−ブロモ−5−ニトロキノリンを得た。H NMR(CDCl)δ7.62(dd,1H),7.94(d,1H),8.07(d,1H),8.17(d,1H),9.06(dd,1H)、MS(m/z)253,255[M+H
中間体2:6−ブロモ−7−フルオロ−キノリン
Figure 2010507578
4−ブロモ−3−フルオロアニリン(2.85g、15mmol)、硫酸鉄(III)(0.95g、6.25mmol)、グリセロール(5.66g、61mmol)、ニトロベンゼン(0.93mL、9.1mmol)及び濃硫酸(2.61ml)の混合物を穏やかに加熱した。最初の活発な反応の後、混合物を7時間沸騰させた。次に真空中でニトロベンゼンを蒸発させた。水溶液を氷酢酸で酸性化し、暗褐色の沈殿物を分離し、それを回収し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、石油/酢酸エチル=8/1)で精製し、白い結晶(42.5%の収率)として1.44gの6−ブロモ−7−フルオロ−キノリンを得た。
中間体3:6−ブロモ−5−フルオロ−キノリン
Figure 2010507578
4−ブロモ−3−フルオロアニリン(100g、526mmol)、30gの硫酸鉄(II)、200gのグリセロール、40gのニトロベンゼン及び100mlの濃硫酸の混合物を穏やかに加熱した。最初の活発な反応の後、混合物を5時間沸騰させた。真空中でニトロベンゼンを蒸発させて除去した。水溶液を氷酢酸で酸性化し、暗褐色の沈殿物は分離し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=12/1)で精製し、白色固体(80g、68%)として6−ブロモ−7−フルオロ−キノリン及び6−ブロモ−5−フルオロ−キノリンの混合物を得た。混合物を石油エーテル中で還流加熱した。溶液を室温に冷却し、濾過して6−ブロモ−7−フルオロ−キノリンを回収した。濾液に、HCl/メタノールを添加し、得られる白い沈殿物を濾過した。白色固体を塩基性化し、濾取し、乾燥させ、白色固体として6−ブロモ−5−フルオロ−キノリンを得た。H−NMR(DMSO−d,300MHz):δ9.0(d,1H),8.5(d,1H),8.0(m,1H),7.8(d,1H),7.7(m,1H)。
中間体4:6−ブロモ−7−メチル−キノリン
Figure 2010507578
4−ブロモ−3−メチルアニリン(20g、107.5mmol)、硫酸鉄(III)(6.6g、43.4mmol)、グリセロール(40.8g、440mmol)、ニトロベンゼン(8.12g、66mmol)及び濃硫酸(23ml)の混合物を穏やかに加熱した。最初の活発な反応の後、混合物を3時間沸騰させて、次に過剰なニトロベンゼンを蒸発させて除去した。pH=7〜8となるまで、溶液に、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を添加し、次に溶液を濾過し、ジクロロメタンで抽出した。複合有機層をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。固体をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製し、黄色の固体を得、更に石油エーテルで洗浄し、7.5gの6−ブロモ−7−メチル−キノリン(31%の収率)を得た。:H NMR(CDCl):2.60(s,3H),7.36(m,1H),7.96(s,1H),8.04(m,2H),8.89(m,1H)。
中間体5:6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾール
Figure 2010507578
ステップ1:6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミン
氷酢酸(40mL)中の4−ブロモ−3−フルオロ−アニリン(3.68g、19.37mmol)の溶液に、アンモニウムチオシアネート(2.95g、38.74mmol)を添加した。反応混合物がほぼ透明になったとき、冷却した水浴に置き、氷酢酸(10mL)中の臭素(3.1g、19.37mmol)の溶液を、10分間にわたり滴状添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、真空濃縮した。残渣を1NKOH水溶液と酢酸エチルとの間に分配した。水性層を酢酸エチルで更に抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0〜70%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用し、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィにより精製し、淡い黄色の固体(57%の収率)として2.73gの6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミンを得た:H NMR(DMSO−d6)δ7.29(d,1H),7.78(broad s,2H),7.99(d,1H)、MS(m/z)247,249[M+H
ステップ2:6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾール
DMF(60mL)中に6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミン(2.73g、11.05mmol)を含有する溶液に、tert−ブチルニトライト(1.58mL、13.26mmol)を滴状添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、それを真空濃縮した。残渣を10分間、1NKOH水溶液中で撹拌し、酢酸エチルを添加し、混合物を一晩撹拌した。不溶物を濾過し、水、次に酢酸エチルで洗浄した。得られる濾液を分離させ、有機層をブラインで洗浄し、シリカゲルに直接吸着させた。0−30%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、淡い黄色の固体(52%の収率)として1.33gの6−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾチアゾールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ8.13(d,1H),8.63(d,1H),9.50(s,1H)、MS(m/z)232,234[M+H
中間体6:6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール及び6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール:
Figure 2010507578
ステップ1:6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン及び6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン:
氷酢酸(150mL)中に4−ブロモ−3−メチル−アニリン(9.68g、52.02mmol)を含有する溶液に、アンモニウムチオシアネート(7.92g、104.04mmol)を添加した。反応混合物がほぼ透明となったとき、冷却した水浴に置き、氷酢酸(5mL)中に臭素(2.67mL、52.02mmol)を含有する溶液を滴状添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。得られる沈殿物をAcOHにより濾取し、洗浄した。オフホワイトのケーキを水で処理し、1NNaOH水溶液でpH9に中和した。得られる固体を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、4.83gに6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン及び6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミンの4:1混合物を得た(38%の収率):MS(m/z)243、245[M+H、6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン:H NMR(DMSO−d6)δ2.42(s,3H),7.10(d,1H),7.39(d,1H),7.61(broad s,2H)、6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン:H NMR(DMSO−d6)δ2.35(s,3H),7.31(s,1H),7.57(broad s,2H),7.88(s,1H)。
ステップ2:6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール及び6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール
DMF(100mL)中に6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミン及び6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミンの4:1混合物をそれぞれ含有する溶液(4.5g、18.6mmol)に、tert−ブチルニトライト(2.65mL、22.3mmol)を滴状添加した。反応混合物を50℃で1.5時間撹拌し、真空濃縮した。残渣を1N炭酸カリウム水溶液と酢酸エチルとの間に分配した。水性層を酢酸エチル(3×)で抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール及び6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾールの5:1混合物(50%の収率)2.1gを得た:MS(m/z)228、230[M+H、6−ブロモ−7−メチル−ベンゾチアゾール:H NMR(DMSO−d6)δ2.63(s,3H),7.75(d,1H),7.87(d,1H),9.42(s,1H)、6−ブロモ−5−メチル−ベンゾチアゾール:H NMR(DMSO−d6)δ2.63(s,3H),8.09(s,1H),8.48(s,1H),9.37(s,1H)。
中間体7:6−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール:
Figure 2010507578
ステップ1:2,4−ジブロモ−1−ニトロベンゼン:
濃硫酸(200mL)中に1,3−ジブロモベンゼン(10g、42.4mmol)を含有する氷冷した溶液に、硝酸アンモニウム(3.39g、42.4mmol)を徐々に添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、氷水中に注入した。水性混合物をジクロロメタン(2×)で抽出した。複合有機層を、水、次に重炭酸ナトリウム(2×)の飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣をヘキサンで粉末にし、濾取し、真空中で乾燥させ、黄色の固体(64%の収率)として7.63gの2,4−ジブロモ−1−ニトロベンゼンを得た:H NMR(CDCl)δ7.62(dd,1H),7.78(d,1H),7.95(d,1H)。
ステップ2:(5−ブロモ−2−ニトロフェニル)−メチルアミン
エタノール(50mL)中に2,4−ジブロモ−1−ニトロベンゼン(2.0g、7.14mmol)を含有する溶液に、メチルアミン(50mL)の40%水溶液を添加した。反応混合物を80℃で3時間、密封容器中で撹拌し、次に0℃に冷却した。水を添加し、沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、橙色固体(76%の収率)として1.26gの(5−ブロモ−2−ニトロフェニル)−メチルアミンを得た:H NMR(CDCl)δ3.04(s,3H),6.79(dd,1H),7.03(d,1H),8.05(d,1H),8.0−8.1(broad s,1H)、MS(m/z)231,233[M+H
ステップ3:6−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール
エタノール(25mL)中に(5−ブロモ−2−ニトロフェニル)−メチルアミン(1.2g、5.19mmol)を含む懸濁液に、塩化スズ(II)(1.97g、10.39mmol)を添加した。反応混合物を80℃で4時間撹拌し、真空濃縮した。残渣に、トルエン(12mL)、トリメチルオルトホルメート(0.625mL、5.71mmol)、パラトルエンスルホン酸(49mg、0.26mmol)を添加した。反応混合物を110℃で15時間撹拌し、真空濃縮し、残渣をシリカゲルに吸着させた。0−8%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、暗い橙色の固体(44%の収率)として482mgの6−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.83(s,3H),7.33(dd,1H),7.59(d,1H),7.86(d,1H),8.21(s,1H)、MS(m/z)211,213[M+H
中間体8:トリフルオロメンタンスルホン酸3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:3−メチルアミノ−4−ニトロフェノール
圧力容器に、3−フルオロ−4−ニトロフェノール(5.0g、31.82mmol)及びメチルアミン(10mL)の40%水溶液を添加した。反応混合物を85℃で5時間撹拌し、室温に冷却し、水に注ぎ、1N HCl水溶液でpH1に酸性化した。得られる沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、橙色固体(98%の収率)として5.23gの3−メチルアミノ−4−ニトロフェノールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ2.88(d,3H),6.14(dd,1H),6.17(d,1H),7.96(d,1H),8.25 (q,1H),10.8(broad s,1H)、MS(m/z)167[M−H]
ステップ2:3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−オール
ギ酸(4mL)中に3−メチルアミノ−4−ニトロフェノール(300mg、1.786mmol)を含む懸濁液に、鉄粉(1.0g、17.86mmol)を添加した。反応混合物を100℃で一晩撹拌し、室温に冷却し、メタノールで希釈した。不溶物をメタノールにより濾取し、洗浄した。濾液を真空内で濃縮し、シリカゲルに吸着させた。0−15%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、ライトブラウンの固体(94%の収率)として249mgの3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−オールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.71(s,3H),6.69(dd,1H),6.81(d,1H),7.40(d,1H),7.94(s,1H),9.3(broad s,1H)、MS(m/z)149[M+H]
ステップ3:トリフルオロメンタンスルホン酸3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルエステル
マイクロ波容器中の、THF(5mL)中に3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−オール(245mg、1.655mmol)を含む懸濁液に、炭酸カリウム(417mg、3.02mmol)及びN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(1.18g、3.31mmol)を添加した。マイクロ波容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波反応器の内容物を加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間に分配した。水性層を酢酸エチルにより抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−40%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、茶色の油状物(51%の収率)として235mgのトリフルオロメンタンスルホン酸3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルエステルを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.88(s,3H),7.28(dd,1H),7.80(d,1H),7.87(d,1H),8.37(s,1H)、MS(m/z)281[M+H]
中間体9:トリフルオロメンタンスルホン酸7−メチル−キノリン−6−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:7−メチル−キノリン−6−オール
バイアルを窒素でパージし、6−ブロモ−7−メチル−キノリン(2.0g、9mmol)、細粒化したKOH(2.02g、36mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(165mg、0.18mmol)及びX−Phos(Stremリガンド、343mg、0.72mmol)を添加した。水(6mL)及び1,4−ジオキサン(6mL)を添加し、反応混合物を100℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を1NHCl水溶液でpH5に酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、淡い黄色の固体(95%の収率)として1.37gの7−メチル−キノリン−6−オールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ2.34(s,3H),7.12(s,1H),7.32(dd,1H),7.73(s,1H),8.07(dd,1H),8.60(dd,1H),10.1(broad s,1H)、MS(m/z)160[M+H]
ステップ2:トリフルオロメンタンスルホン酸7−メチル−キノリン−6−イルエステル
マイクロ波容器中の、THF(10mL)中に7−メチル−キノリン−6−オール(870mg、5.47mmol)を含む懸濁液に、炭酸カリウム(2.27g、16.41mmol)及びN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(3.9g、10.94mmol)を添加した。マイクロ波容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波反応器中の内容物を加熱した。反応混合物を水及び酢酸エチルとの間で分配した。水性層を酢酸エチルにより抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−30%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、透明な油状物(93%の収率)として1.48gのトリフルオロメンタンスルホン酸7−メチル−キノリン−6−イルエステルを得た:H NMR(DMSO−d6)δ2.53(s,3H),7.60(dd,1H),8.12(s,1H),8.15(s,1H),8.50(dd,1H),8.97(dd,1H)、MS(m/z)292[M+H]
中間体10:トリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステル(N−オキシド)
Figure 2010507578
ジクロロメタン(3mL)中にトリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステル(200mg、0.721mmol)を含有する溶液に、mCPBA(213mg、0.865mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(3×)で洗浄した。有機層をシリカゲルに吸着させた。50−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、185mgのトリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステル(白色固体(87%の収率)として、N−オキシド)を得た:H NMR(DMSO−d6)δ7.60(dd,1H),7.91(dd,1H),8.05(d,1H),8.40(d,1H),8.68(m,2H)、MS(m/z)294[M+H]
中間体11:3−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン
Figure 2010507578
DMF(14mL)中に、トリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−4−ニトロフェニルエステル(1.51g、4.74mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.62mmol)を含有する溶液に、窒素雰囲気下で10分間、窒素でバブリングしてガスを除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(99mg、0.108mmol、Strem触媒)及びキサントフォス(125mg、0.215mmol)を一度に添加し、次に6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(1.0g、4.31mmol)を添加した。反応混合物を3時間100℃で撹拌し、真空濃縮した。残渣を、飽和塩化アンモニウム水溶液とジクロロメタン中の10%メタノールとの間で分配した。水性層をジクロロメタン中に10%メタノールを含有する溶液で抽出し、複合有機層をシリカゲルに直接吸着させた。0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、黄色の固体(24%の収率)として387mgの3−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジンを得た:H NMR(DMSO−d6) δ3.90(s,3H),7.20(dd,1H),7.59(dd,1H),7.87(d,1H),8.06(m,2H),8.46(s,1H),8.54(d,1H)、MS(m/z)372[M+H]
中間体12:トリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−4−ニトロフェニルエステル
Figure 2010507578
マイクロ波容器に、順次、3−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.0g、12.73mmol)、炭酸カリウム(5.28g、38.19mmol)、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(5.46g、15.27mmol)及びTHF(10mL)を添加した。マイクロ波容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波反応器中の内容物を加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水性層を酢酸エチルにより抽出し、複合有機層をブラインで洗浄し、次にシリカゲルに直接吸着させた。0−20%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、淡い黄色の液体(80%の収率)として2.93gのトリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−4−ニトロフェニルエステルを得た:H NMR(DMSO−d6)δ7.68(d,1H),8.13(d,1H),8.39(t,1H)。
中間体13:2−(6−ブロモ−キノリン−4−イルオキシ)−エタノール
Figure 2010507578
窒素雰囲気下、DMF(3mL)中に水素化ナトリウムを含む懸濁液(60%懸濁液、40mg、0.99mmol)に、エチレングリコールを滴状添加した。反応混合物を20分間撹拌し、4−クロロ−6−ブロモキノリン(200mg、0.825mmol)を添加した。反応混合物を90℃で22時間撹拌した。更に16時間後、20mgの水素化ナトリウムを添加した。混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残渣をメタノール中に溶解させ、溶液をシリカゲルに吸着させた。0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、白色固体(57%の収率)として127mgの2−(6−ブロモ−キノリン−4−イルオキシ)−エタノールを得た:H NMR(DMSO−d6) δ3.93 (q,2H),4.32(t,2H),5.21(t,1H),7.14(d,1H),7.94(m,2H),8.50(d,1H),8.82(d,1H)、MS(m/z)268,270[M+H]
中間体14:6−ブロモ−4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリン
Figure 2010507578
キャップしたバイアルに、4−クロロ−6−ブロモキノリン(500mg、2.06mmol)、4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(238mg、2.06mmol)、炭酸カリウム(427mg、3.09mmol)及びDMF(5mL)を添加した。反応混合物を60℃で18時間、更に90℃で24時間撹拌し、室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)に注入し、得られる沈殿物を濾取し、水で洗浄し、70℃で一晩真空オーブンで乾燥させ、白色固体(91%の収率)として600mgの6−ブロモ−4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリンを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.63(s,3H),6.90(d,1H),8.02(m,2H),8.40(d,1H),8.74(d,1H),8.92(s,1H)、MS(m/z)321,323[M+H]
中間体15:トリフルオロメンタンスルホン酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:キノリン−6−オール
4−アミノフェノール(44.7g、0.41モル)、硫酸鉄(II)(14g、0.05モル)、グリセロール(120mL、1.65モル)、p−ニトロフェノール(33.3g、0.24モル)及び濃硫酸(20mL)の混合物を穏やかに70℃まで加熱した。次に、濃硫酸(25mL)の第2の部分を反応混合物に滴状添加し、混合物を8時間還流しながら撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を氷浴中で、15%の水酸化ナトリウム水溶液でpH=5.5に塩基性化した。得られる沈殿物を濾取し、乾燥させ、キノリン−6−オールを25g、黄色の固体(42%の収率)として得た。
ステップ2:トリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステル
キノリン−6−オール(2.9g、20mmol)をピリジン(30mL)中に溶解させた。混合物を窒素雰囲気下、氷浴中で0℃に冷却し、TfO(4mL、24mmol)を徐々に反応混合物に添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)及び飽和NaHCO(50mL)水溶液との間で分配した。有機相を分割し、ブライン(5x30 mL)で洗浄した。有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィで精製し、茶色の油状物(70%の収率)として3.9gのトリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステルを得た。
ステップ3:トリフルオロメンタンスルホン酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステル
CCl(50mL)中に、トリフルオロメンタンスルホン酸キノリン−6−イルエステル(3.88g、14mmol)及びピリジン(2.26mL、28mmol)を含有する混合物に、臭素(0.86mL、16.8mmol)を滴状添加した。混合物を2時間還流加熱し、室温に冷却した。フラスコの液体をデンカントし、NaHCO及び水で洗浄した。フラスコの底の色の濃い固体をNaHCO及びジクロロメタンで処理した。複合有機層を再び水で洗浄し、乾固するまで蒸発させた。粗製の生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィによって、石油エーテル/酢酸エチル(10/1〜1/1)で抽出して精製し、1.3gのトリフルオロメンタンスルホン酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステルを得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ:7.62(m,1H),7.68(d,1H),8.20(d,1H),8.36(m,1H),8.98(d,1H)、MS(m/z)356[M+H]
中間体16:トリフルオロメンタンスルホン酸5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:6−メトキシ−キノリン
p−メトキシアニリン(24.6g、0.2モル)、硫酸鉄(II)(8.34g、0.03モル)、グリセロール(73.6g、60mL)、p−ニトロフェノール(16.68g、0.12モル)及び濃硫酸(10mL)の混合物を穏やかに70℃に加熱した。次に、濃硫酸(25mL)の第2の部分を反応混合物に滴状添加し、8時間還流しながら撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を氷浴中で、15%の水性水酸化ナトリウム溶液によりpH=5.5に塩基性化した。得られる沈殿物を濾過し、乾燥させ、6−メトキシ−キノリンを16g、黄色の固体(50%の収率)として得た。
ステップ2:5−ブロモ−6−メトキシ−キノリン
CCl(130mL)中に6−メトキシ−キノリン(13.0g、0.082モル)及びピリジン(13.2mL、0.164モル)を含有する混合物に、臭素(8.4mL、0.164モル)を滴状添加した。混合物を2時間還流加熱し、室温に冷却した。フラスコの液体をデンカントし、飽和NaHCO水溶液及び水で洗浄した。フラスコの底の色の濃い固体をNaHCO及びジクロロメタンで処理した。複合有機層を再び水で洗浄し、乾固するまで蒸発乾燥させた。粗製の生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィによって石油エーテル/酢酸エチル(10/1〜1/1)で抽出して精製し、赤色の固体(36%の収率)として7gの5−ブロモ−6−メトキシ−キノリンを得た。
ステップ3:6−メトキシ−5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン
5−ブロモ−6−メトキシ−キノリン(6.5g、0.021モル)、1−メチル−4ピラゾールホウ酸ピナコールエステル(8.74g、0.042モル)、NaCO(6.687g、0.063モル)、Pd(dppf)Cl(1.7g、0.001モル)、HO(32mL)及び1,4−ジオキサン(80mL)の混合物を100℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、大部分のジオキサンを、真空下で除去した。混合物を酢酸エチル(50mL)及びブライン(50mL)で希釈した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。複合有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィで精製し、7gの6−メトキシ−5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン化合物を得た。。
ステップ4:5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オール
フラスコに、化合物6−メトキシ−5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン(5.5g、0.023モル)及びジクロロメタン(50mL)を添加した。三臭化ホウ素(27.6mL、ジクロロメタン中の1Mの溶液、27.6mmol)の溶液を、0℃で添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、冷却槽を取り外し、反応液を室温で1.5時間撹拌した。徐々に10%の塩酸水溶液を過剰添加して反応をでクエンチし、溶液を、20%の水酸化ナトリウム水溶液でpH=6に塩基性化した。混合物を酢酸エチルにより抽出し、有機相をブラインで洗浄し、NaSOを通じて乾燥させ、濾過した。溶媒を除去し、黄色の固体として4gの5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オールを得た。
ステップ5:トリフルオロメンタンスルホン酸5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル
5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オール(2.9g、12.89mmol)をピリジン(30mL)に溶解させ、混合物を窒素流下、氷浴中で0℃に冷却した。TfO(2.6mL、15.47mmol)を徐々に添加した。次に、反応混合物を室温で5時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(50mL)及び飽和NaHCO(50mL)水溶液との間で分配した。有機相を分離し、ブライン(5×30mL)で洗浄した。有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィで精製し、3.9gのトリフルオロメンタンスルホン酸5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル(84%の収率)を得た:HNMR(300MHz,CDCl)δ:4.05(s,3H),7.48〜7.44(m,1H),7.69〜7.61(m,3H),8.18(d,1H),8.32(m,1H),8.98(m,1H)、MS(m/z)358[M+H]
中間体17:トリフルオロメタンスルホン酸3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:酢酸キノリン−6−イルエステル
キノリン−6−オール(135g、0.93モル)をピリジン(500mL)に溶解させ、窒素流下、氷浴中で0℃に冷却した。塩化アセチル(79mL、1.16モル)を徐々に反応混合物に添加した。次に室温で3時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(400mL)及び飽和NaHCO(200mL)水溶液との間で分配した。有機相を分離し、ブライン(5*200mL)で洗浄した。有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィで精製し、白色固体(69%の収率)として120gの酢酸キノリン−6−イルエステルを得た。
ステップ2:酢酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステル
6LのCCl中に、酢酸キノリン−6−イルエステル(120g、0.642モル)及びピリジン(114mL、1.41モル)を含有する混合物に、Br(66mL、1.28モル)を滴状添加した。混合物を2時間還流加熱し、室温に冷却した。フラスコの液体をデカントし、飽和NaHCO水溶液及び水で洗浄した。フラスコの底の暗い固体をNaHCO水溶液及びジクロロメタンとの間で分配した。複合有機層を再び水で洗浄し、真空中で乾固するまで蒸発乾燥させた。粗製の生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィで、石油エーテル/酢酸エチル(10/1〜1/1)で抽出して精製した。黄色の固体(63%の収率)として108gの酢酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステルを得た。
ステップ3:3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オール
酢酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステル(108g、0.406モル)、1−メチル−4ピラゾールホウ酸ピナコールエステル(169g、0.752モル)、NaCO(129g、1.28モル)、Pd(dppf)Cl(32.8g、0.0406モル)、HO(607mL)及び1,4−ジオキサン(1000mL)の混合物を100℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、大部分のジオキサンを真空下で除去した。混合物を酢酸エチル(500mL)及びブライン(500mL)との間で分配した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(2*500mL)で抽出した。複合有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィで精製し、黄色の固体(59%の収率)として54gの3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オールを得た。
ステップ4:トリフルオロメタンスルホン酸3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル
ピリジン(400mL)中に3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−オール(54g、0.24モル)を含有する溶液を、窒素流下、氷浴中で0℃に冷却した。トリフレート無水物(48mL、0.28モル)を徐々に反応混合物に添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(300mL)及び飽和水性NaHCO(200mL)との間で分配した。有機相を分離し、ブライン(5*300mL)で洗浄した。有機相をNaSOを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィで精製し、白色固体(70%の収率)として58gのトリフルオロメタンスルホン酸3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステルを得た:HNMR(CDCl,300MHz): 9.30(d,1H),8.62(d,1H),8.43(s,1H),8.16(d,1H),8.11(s,1H),8.10(d,1H),7.76(m,1H),3.92(s,3H)、MS(m/z)358[M+H]
中間体18:2−(4−ヨード−ピラゾル−1−イル)−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル
Figure 2010507578
DMF(10mL)中にヨードピラゾール(1.0g、5.10mmol)を含有する溶液に、水素化ナトリウム(油状物、245mg、6.12mmolの60%の分散)を添加した。10分間撹拌した後、DMF(4mL)中にエチル−2−ブロモイソブチレート(0.681mL、4.59mmol)を含有する溶液を添加した。溶液を室温で18時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、透明な油状物(83%の収率)として1.3gの2−(4−ヨード−ピラゾル−1−イル)−2−メチル−プロピオン酸エチルエステルを得た:H NMR(DMSO−d6)δ1.11(t,3H),1.73(s,6H),4.08(q,2H),7.57(s,1H),8.11(s,1H)、MS(m/z)309[M+H]
中間体19:4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾール
Figure 2010507578
米国特許出願公開第2006/0142307A1号に記載の手順に従い、標題化合物を調製した。
中間体20:1−メチル−d −4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール
Figure 2010507578
DMF(105mL)中に4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール(5.0g、25.8mmol)及びCsCO(10.1g、30.96mmol)を含有する溶液に、CDI(1.77mL、28.38mmol)を添加した。混合物を3時間撹拌し、次に酢酸エチルで抽出し、水(3×)及びブライン(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥した。揮発性物質を除去し、1−メチル−d−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール(2.7g、50%の収率)を得た:H NMR(DMSO−d)δ1.25(s,12H),7.55(s,1H),7.90(s,1H)、MS(m/z)212[M+H]
中間体21:5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
Figure 2010507578
5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.0g、5.05mmol)1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.17g、5.55mmol)及びPd(dppf)Cl(37mg、0.045mmol)を、N除去した丸底フラスコに添加した。試薬をDMA(6ml)に溶解させ、Nでパージした。次にKCO(6mlの978mg)の水溶液を徐々に反応混合物に添加し、40℃以下に温度を維持し、Nで10分間パージした。次に溶液を75℃で一晩加熱した。加熱を中断し、12mlのHOを添加した。次に溶液を60℃で1時間加熱した。次に、溶液を分離漏斗へ移し、ジクロロメタン(100ml×2)で抽出した。有機層を、NaSOを通じて乾燥させ、シリカゲルで濃縮した。反応混合物を0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してフラッシュクロマトグラフィにより精製し、780mgの5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(78%の収率)を得た:H NMR(DMSO−d)δ3.94(3H,s),6.49(1H,d),7.38(1H,d),7.84(1H,s),7.97(1H,s),8.12(1H,d),8.38(1H,d)、MS(m/z)199[M+H]
中間体22:(6−ブロモ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2010507578
ジクロロメタン(2mL)中に、6−ブロモ−キノリン−4−イルアミン(100mg、0.45mmol)[J.Med.Chem.1978、21、271に従って調製]及び4−ジメチルアミノ・ピリジン(5.5mg、0.045mmol)を含有する溶液に、tBOC無水物(122mg、0.56mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空濃縮した。粗生成物を0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してフラッシュクロマトグラフィで精製し、123mgの(6−ブロモ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(85%の収率)を得た:H NMR(DMSO−d)δ1.54(s,9H),7.90(m,2H),8.03(d,1H),8.75(s,1H),8.79(d,1H),10.00(s,1H)、MS(m/z)325[M+H]
中間体23:(6−ブロモ−キノリン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2010507578
tertブタノール(2mL)中に、6−ブロモ−キノリン−3−カルボン酸(500mg、1.98mmol)及びトリエチルアミン(3.97mmol)を含有する溶液を、5分間窒素で泡立たせることでガス除去し、DPPA(3.97mmol、858mg)を添加した。反応混合物を4時間還流しながら撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水及び酢酸エチルとの間で分配した。水性層を酢酸エチル(2×)により抽出し、複合有機層を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液及びブラインによって順次洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してフラッシュクロマトグラフィで精製し、347mgの(6−ブロモ−キノリン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(54%の収率)を得た:H NMR(DMSO−d)δ1.53(s,9H),7.69(dd,1H),7.85(d,1H),8.21(d,1H),8.48(s,1H),8.85(d,1H),10.00 (bs,1H)、MS(m/z)325[M+H]
中間体24:トリフルオロメタンスルホン酸4−エチル−キノリン−6−イルエステル
Figure 2010507578
ステップ1:4−エチル−キノリン−6−オール
トルエン(17mL)及び2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)の混合物を、20分間窒素で泡立たせることでガスを除去した。混合物に、4−クロロ−6−メトキシ−キノリン(500mg、2.58mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(90mg、0.0774mmol)を添加し、更にヘキサン(15.5mL、15.5mmol)中に1Mのトリエチルボランを含有する溶液を添加した。反応混合物を90℃で4日間撹拌し、定期的に更にパラジウム触媒(270mgの合計)及びトリエチルボラン溶液(30mLの合計)添加し、反応を促進した。反応混合物を室温に冷却し、水及び酢酸エチルとの間で分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾取し、シリカゲルに吸着させた。0−70%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してフラッシュクロマトグラフィ精製し、ろう様のオフホワイトの固体として579mgの粗製の4−エチル−6−メトキシ−キノリンを得た。固体を濃硫酸(6mL)及び水(4mL)で処理した。反応混合物を5時間還流しながら撹拌し、氷上に注入した。pH9となるまで水酸化アンモニウムを添加し、水性層を酢酸エチル(2×)で抽出した。複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−80%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してフラッシュクロマトグラフィで精製し、オフホワイトの固体(44%の収率)として195mgの4−エチル−キノリン−6−オールを得た:H NMR(DMSO−d)δ1.30(t,3H),2.96(q,2H),7.25(d,1H),7.28(m,2H),7.86(d,1H),8.56(d,1H),9.98(broad s,1H)、MS(m/z)174[M+H]
ステップ2:トリフルオロメタンスルホン酸4−エチル−キノリン−6−イルエステル
マイクロ波容器に、順次、4−エチル−キノリン−6−オール(177mg、1.022mmol)、炭酸カリウム(424mg、3.066mmol)、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(730mg、2.044mmol)、THF(5mL)を添加した。マイクロ波容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波反応器中の内容物を加熱した。反応混合物を水及び酢酸エチルとの間で分配した。水性層を酢酸エチルにより抽出し、複合有機層を硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾取し、シリカゲルに吸着させた。0−50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、透明な油状物(92%の収率)として286mgのトリフルオロメタンスルホン酸4−エチル−キノリン−6−イルエステルを得た:H NMR(DMSO−d6)δ1.31(t,3H),3.13(q,2H),7.53(d,1H),7.86(dd,1H),8.21(d,1H),8.30(d,1H),8.92(d,1H)、MS(m/z)306[M+H]
中間体25:1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール
Figure 2010507578
標題化合物を、Ivachtchenko,A.V.et.al.J.ヘテロcyclic Chem.2004,41,931に記載の手順に従って調製した。
中間体26:3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−ピラゾル−1−イルメチル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2010507578
標題化合物を、国際公開第2006/021881号に記載の手順に従って調製した。
中間体27:3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−ピラゾル−1−イル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2010507578
標題化合物を、国際公開第2006/021881号に記載の手順に従って調製した。
実施例2:6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
Figure 2010507578
ステップ1:3−クロロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン
500mLのジオキサン及び200mLのHO中に、3,6−ジクロロピリダジン(20.1g、135mmol)、1−メチル−4ピラゾールホウ酸ピナコールエステル(22.46g、108mmol)及びKCO(44.71g、324mmol)を含有する混合物を、窒素で泡立たせることでガス除去した。この混合物に、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンアダクト(5.28g、7.2mmol)を添加し、得られる混合物を更に20分間、窒素で泡立たせた。反応混合物を80℃で4時間加熱し、真空濃縮した。残渣を、溶出剤としてジクロロメタンを用いてフラッシュカラムクロマトグラフィで精製し、21gの3−クロロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン(76%の収率)を得た:H NMR(CDCl)δ3.99(s,3H),7.45(d,1H),7.56(d,1H),7.97(s,1H),8.11(s,1H)。
ステップ2:[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン−3−イル]−ヒドラジン
エタノール(370mL)中に3−クロロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリダジン(21.0g、108mmol)を含む懸濁液に、ヒドラジン一水和物(36mL)を添加した。反応混合物を18時間還流しながら撹拌し、室温に冷却した。沈殿物を濾過して回収し、冷却したエタノールで洗浄し、真空中で乾燥させ、ベージュ色の固体(87%の収率)として18gの[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン−3−イル]−ヒドラジンを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.88(s,3H),4.28(s,2H),7.02(d,1H),7.59(d,1H),7.83(s,1H),7.91(s,1H),8.19(s,1H)、MS(m/z)191[M+H
ステップ3:6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール:
方法a:
エタノール(230mL)及び水(63mL)中に、[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン−3−イル]−ヒドラジン(18g、94.7mmol)を含有する溶液に、KOH(5.63g、100mmol)、更にCS(12mL、198mmol)を添加した。混合物を撹拌し、窒素雰囲気下で2時間還流加熱した。混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液中に溶解させ、不溶物を濾過して除去した。濾液を、1N HCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。得られる沈殿物を回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、黄色の固体(80.5%の収率)として17.7gの6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを得た:H NMR(DMSO−d6)δ3.95(s,3H),7.73(d,1H),8.13(s,1H),8.16(d,1H),8.53(s,1H),14.7(s,1H)、MS(m/z)233[M+H]
方法b:
[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−ピリダジン−3−イル]−ヒドラジン(1.0g、5.3mmol)及び1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(1.08g、6.1mmol)をDMF(10mL)に添加し、50℃で2時間加熱した。その後、混合物を室温に冷却させた。ヘキサン(10mL)、THF(4mL)を続けて添加し、次に濾過し、10分間撹拌し、THF(2mL、次に4mL)で洗浄した。固体を真空中で乾燥させ、黄色の固体(60%の収率)として738mgの6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを回収した。
実施例2に従い、以下の化合物を調製した:6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール、6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール、3−(3−メルカプト−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル)−ベンゾニトリル、2−フルオロ−4−(3−メルカプト−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル)−Nメチル−ベンズアミド。
実施例3:6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b][1,2,4]トリアジン−3−チオール
Figure 2010507578
ステップ1:(3−フルオロ−フェニル)−オキソ−アセトアルデヒドオキシム
20mlの水及び400mlの1,4−ジオキサン中に、セレニウム二オキシド(58.3g、525mmol)を含む混合物に、1−(3−フルオロ−フェニル)−エタノン(69.0g、500mmol)を添加した。混合物を一晩還流し、珪藻土で濾過した。濾液に等量の水を添加し、5%の水酸化ナトリウム水溶液でpH4に調整した。この混合物に、アセトンオキシム(40.2g、550mmol)を添加し、混合物を24時間撹拌した。水で1.5Lに希釈し、混合物を酢酸エチル(2×400ml)で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、油状物の残渣を得た。更にシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(純粋な石油で抽出)で精製し、淡黄色の固体(68.0g、81.4%)として標題化合物を回収した。H NMR(DMSO−d6):δ12.78(s,1H),8.02(s,1H),7.82−7.50(m,4H)。
ステップ2:6−(3−フルオロ−フェニル)−2H−[1,2,4]トリアジン−3−オン
560mlの50% エタノール水溶液中に(3−フルオロ−フェニル)−オキソ−アセトアルデヒドオキシム(70g、419mmol)セミカルバジドヒドロクロリド(46.7g、419mmol)及び酢酸ナトリウム三水和物(57.0g、419mmol)を含有する溶液を50〜60℃に加熱し、同じ温度で一晩維持した。反応混合物を冷却した後、得られる白い結晶状の固体を濾取し、水でよく洗浄し、真空中で乾燥させ、白色固体(96.6%)90.7gを得た:H NMR(DMSO−d6):δ12.32(s,1H),12.27(s,1H),8.45(s,1H),7.78(dd,1H),7.63(d,1H),7.42(dd,1H),7.19(dt,1H),6.90(s,2H)。
630mlの5%の塩酸水溶液中に白色固体(22.4g、100mmol)を含む懸濁液を還流加熱し、1時間還流を維持し、その間、懸濁する固体が、白色のフワフワした固体から粘着性の塊に変化し、更に混合物を冷却すると硬くなった。固体を濾取し、水で十分洗浄し、乾燥させ、150mlの酢酸に溶解させた。得られる溶液を一晩還流加熱し、溶媒を真空中で除去した。残渣をエタノール−ヘキサン(1:3)で粉末状にし、黄色の非結晶固体として粗製の標題化合物(15.1g、79.0%)を得た。
ステップ3:3−クロロ−6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアジン
リン酸塩化物−クロロホルム=1:1(250ml)中に6−(3−フルオロ−フェニル)−2H−[1,2,4]トリアジン−3−オン(15.2g、79.5mmol、粗製)及びDMF(2ml)を含む混合物を、一晩還流した。混合物を次に減圧濃縮し、メチレンクロライドで希釈し、撹拌しながら氷上に注入した。氷が溶解するとき、混合物を重炭酸ナトリウム溶液で中和し、層分離させ、水性層を1回ジクロロメタンで抽出し、複合有機層を水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、茶色の油状物を得、更にカラムクロマトグラフィ(純粋な石油で抽出)で精製し、淡黄色の固体(3.5g、21.0%)として標題化合物を得た:H NMR(CDCl): δ8.88(s,1H),7.87−7.82(m,2H),7.60−7.52(m,1H),7.32−7.27(m,1H)。
ステップ4:[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアジン−3−イル]−ヒドラジン
13.6mlの無水ピリジン中に3−クロロ−6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアジン(2.09g、10.0mmol)を含有する溶液を、氷浴で0℃に冷却し、1.7mlのヒドラジン水和物を添加した。混合物を次に65℃まで加熱し、約0.5時間、この温度を維持した。室温に冷却した後、混合物を氷水に注入した。得られる固体を濾過して回収し、水で十分洗浄し、乾燥させ、ヘキサンで抽出し、黄色の結晶状固体として標題化合物(1.85g、90.2%)を得た:H NMR(DMSO−d6):δ8.97(b,1H),8.90(s,1H),7.89−7.82(m,2H),7.59−7.51(m,1H),7.30−〜7.24(m,1H),5.47(b,2H)、MS(m/z)206[M+H
ステップ5:6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b][1,2,4]トリアジン−3−チオール
エタノール(12mL)中に[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアジン−3−イル]−ヒドラジン(400mg、0.789mmol)を含む懸濁液に、2N水酸化カリウム水溶液(1mL)及び二硫化炭素(1mL)を添加した。反応混合物を1時間還流しながら撹拌し、室温に冷却し、真空濃縮した。残渣を1N水酸化カリウム水溶液中に溶解させ、加熱し、超音波破砕し、不溶物を濾過した。濾液を、1NHCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。得られる沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、橙色の固体(242mg、50%の収率)として標題化合物を回収した:H NMR(DMSO−d6):δ7.52(dt,1H),7.70(dt,1H),7.97−8.04(m,2H),9.36(s,1H),14.05(s,1H)、MS(m/z)248[M+H
実施例4:6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(化合物4)
Figure 2010507578
方法:
DMF(1mL)中に、6−ブロモキノリン(45mg、0.215mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.075mL、0.43mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、5分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(11mg、0.011mmol)、キサントフォス(13mg、0.022mmol)、及び6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(50mg、0.215mmol)を添加し、混合物を更に5分間ガス除去した。反応混合物を100℃で23時間撹拌した。6時間後、更にパラジウム触媒(11mg)及びリガンド(13mg)を添加した。反応混合物を室温に冷却し、0.45μmフィルタで濾過し、粗製混合物を質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾物質)で直接精製し、黄色の固体(58%の収率)として45mgの6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリンを得た。
方法aに従い、以下の化合物を調製した:
6−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、6−フェニル−3−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、3−(1H−ベンゾトリアゾール−5−イル−スルファニル)−6−フェニル[1,2,4]トリアゾロ−[4,3−b]ピリダジン、6−[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、3−(ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(3−フルオロ−フェニル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、6−(3−フルオロ−フェニル)−3−[1,2,4]−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イルスルファニル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、3−(7−メチル−ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン及び3−(5−メチル−ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジンの(2:1)混合物、6−[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b][1,2,4]トリアジン−3−イルスルファニル]−キノリン、7−フルオロ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、2−フルオロ−Nメチル−4−[3−(キノリン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンズアミド、6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キナゾリン、3−(ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、3−(5−フルオロ−ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、7−メチル−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、2−フルオロ−4−[3−(7−フルオロ−キノリン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−Nメチル−ベンズアミド、2−フルオロ−Nメチル−4−[3−(7−メチル−キノリン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンズアミド、2−フルオロ−Nメチル−4−[3−(3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンズアミド、3−[3−(キノリン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンゾニトリル、3−[3−(ベンゾチアゾール−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンゾニトリル、3−[3−(7−フルオロ−キノリン−6−イルスルファニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]−ベンゾニトリル、3−メチル−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−2−イルアミン、4−メトキシ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、メチル−{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イル}−アミン、ジメチル−{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イル}−アミン、7−フルオロ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、2−{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イルオキシ}−エタノール、3−メチル−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル、{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル、5−フルオロ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン。
方法b:
DMA(4mL)中に、6−ブロモキノリン(550mg、2.64mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.13mL、6.46mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、20分間窒素で泡立てることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(105mg、0.108mmol、Strem触媒)、キサントフォス(125mg、0.216mmol)及び6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(500mg、2.155mmol)を、窒素流下で添加した。反応混合物を100℃で22時間撹拌し、懸濁液中の固体を消失させた。反応混合物を室温に冷却し、溶出剤としてDMFを用い、シリカゲルのプラグで濾過した。有機層を次に氷/水混合液に直接注入し、15分間静置した。沈殿物を濾取し、水で洗浄した。得られるケーキを、ジエチルエーテル中で粉末状にし、濾取し、真空中で乾燥させ、黄色の固体770mgを得た。固体を1時間、イソプロパノールを還流しながら撹拌し、濾取し、イソプロパノールで洗浄し、70℃で3日間、真空オーブン中で乾燥させ、8%の不純物(64%の収率)を有する黄色の固体として500mgの6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリンを得た。
実施例5:6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−5、−ニトロキノリン(化合物13)
Figure 2010507578
エタノール(10mL)中にKOH(146mg、2.6mmol)を含有する溶液を、15分間窒素で泡立てることでガス除去した。溶液に、6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(500mg、2.15mmol)及び6−ブロモ−5−ニトロキノリン(600mg、2.36mmol)を添加した。反応混合物を4時間70℃で撹拌し、室温に冷却し、10%のメタノール/ジクロロメタンで希釈し、シリカゲルに吸着させた。0−7%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ精製し、濃い色の黄色の固体(76%の収率)として659mgの6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−5−ニトロキノリンを得た。
実施例6:7−メチル−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(化合物16)
Figure 2010507578
DMF(8mL)中に、トリフルオロメンタンスルホン酸7−メチル−キノリン−6−イルエステル(1.38g、4.74mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.61mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、20分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(99mg、0.11mmol、Strem触媒)及びキサントフォス(125mg、0.215mmol)を同時に添加し、更に窒素流下で6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(1g、4.36mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、2MのNaOH水溶液(100mL)に注入した。得られる沈殿物を濾取し、水で洗浄し、30分間空気乾燥した。得られるケーキをMeOH(80mL)及びCHCl(80mL)中に分散させ、2gの活性炭を添加して脱色した。懸濁液を60℃で2.5時間撹拌した。次にセライト(10g)を添加し、加温した混合物を短いシリカゲルプラグを通じて濾過した。濾液を真空中で乾燥させ、ベージュ色の固体を得た。EtOH及びクロロホルムから再結晶させ、白い結晶(62%の収率)として1.0gの7−メチル−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリンを得た。
以下の化合物を、実施例6に従い調製した:
6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、3−(3−メチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン、N−オキシド、6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、メチル−{3−[5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル}−アミン、4−エチル−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン。
実施例7:3−(3−エチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン(化合物30)
Figure 2010507578
3−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン(50mg、0.135mmol)に、THF(1mL)中の2M エチルアミンの溶液を添加した。反応混合物を70℃で1時間撹拌し、真空濃縮した。残渣をギ酸(1mL)に懸濁し、鉄粉(75mg、1.35mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌し、室温に冷却し、スターバーで大部分の鉄を除去した。混合物を真空濃縮し、得られる残渣を2Mの水酸化ナトリウム水溶液で処理した。沈殿物を濾過し、水、次にジエチルエーテルで洗浄した。次に2mLのDMSOで希釈し、0.45μmフィルタで濾過し、粗製混合物を、質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)で直接精製し、白色固体(49%の収率)として25mgの3−(3−エチル−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルスルファニル)−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジンを得た。
以下の化合物を、実施例7に従い調製した:
3−[3−(2−メトキシ−エチル)−3H−ベンゾイミダゾル−5−イルスルファニル]−6−[1,2,4]−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン、ジメチル−(2−{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−ベンゾイミダゾル−1−イル}−エチル)−アミン、ギ酸塩。
実施例8:6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−スルフィニル]−キノリン(化合物38)
Figure 2010507578
DMF(10mL)中に、6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(500mg、1.393mmol)を含有する溶液に、DMF(5mL)中に3−クロロ過安息香酸(70〜75%の含量、721mg、4.178mmol)を含有する溶液を、20分間にわたり滴状添加した。反応混合物を19時間撹拌し、NaOH(60mL)の10%水溶液を添加した。水性層を10%のメタノール/ジクロロメタン(3×)で抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−8%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィ精製し、白色固体66mgを得た。固体を加熱したDMSO中に分散させ、冷却し、溶液を0.45μmフィルタで濾過した。質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)により精製し、白色固体(1.1%の収率)として、5.7mgの6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−スルフィニル]−キノリンを得た。
実施例9:6−[6−(1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(化合物39)
Figure 2010507578
ステップ1:3−クロロ−6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−ピリダジン
10mLのジオキサン及び4mLのHO中に、3,6−ジクロロピリダジン(505mg、3.4mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾール(1g、3.1mmol)、KCO(1.3g、9.3mmol)を含む混合物に、窒素を供給してガス除去した。この混合物に、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンアダクト(45mg、0.06mmol)を添加し、得られる混合物を更に15分間窒素で泡立たせた。反応混合物を100℃で4時間加熱し、室温に冷却した後、水性相をピペットで除去した。有機相をシリカゲル上で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィで、ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜60:40で溶出して精製し、白色固体(640mg、2.06mmol、66%の収率)として標題化合物を回収した:H NMR(CDCl)δ0.02(9H,s),0.96(2H,t),3.64(2H,t),5.52(2H,s),7.52(1H,d),7.62(1H,d),8.10(1H,s),8.34(1H,s)、MS(m/z)311[M+H
ステップ2:{6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−ピリダジン−3−イル}−ヒドラジン
エタノール(5mL)中の3−クロロ−6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−ピリダジン(640mg、2.06mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(1.34mL、1.4g、28mmol)を添加した。反応混合物を50℃で18時間撹拌し、室温に冷却した。沈殿物を濾過して回収し、冷却したエタノールで洗浄し、真空中で乾燥させ、白色固体(500mg、1.6mmol、79%の収率)として標題化合物を得た:H NMR(DMSO−d6)δ0.00(9H,s),0.89(2H,t),3.61(2H,t),4.34(2H,bs),5.48(2H,s),7.09(1H,d),7.69(1H,d),7.94(1H,bs),8.08(1H,s),8.44(1H,s)、MS(m/z)307[M+H
ステップ3:6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
エタノール(6.5mL)及び水(1.8mL)中に、{6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−ピリダジン−3−イル}−ヒドラジン(490mg、1.6mmol)を含有する溶液に、KCO(359mg、2.6mmol)、続いてCS(0.212mL、3.5mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で撹拌し、80℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で50%の体積となるまで濃縮し、1N HCl水溶液でpH1に酸性化した。得られる沈殿物を回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、暗赤色の固体(定量的収率)として標題化合物を得た:H NMR(DMSO−d6)δ0.01(9H,s),0.90(2H,t),3.63(2H,t),5.56(2H,s),7.82(1H,d),8.24(1H,d),8.27(1H,s),8.80(1H,s),15.23(1H,bs)、MS(m/z)349[M+H]
ステップ4:6−{6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル}−キノリン
DMF(3.8mL)中に、6−キノリニルトリフルオロメタンスルホネート(436mg、1.57mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.746mL、4.29mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、30分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(33mg、2.5mol%、Strem触媒)及びキサントフォス(41mg、5mol%)を同時に添加し、窒素流下で、更に6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(498mg、1.43mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間撹拌し、500mgの活性炭を添加して脱色した。懸濁液を70℃で20分撹拌し、加温した混合物を、溶出剤としてDMFを用いてセライトのプラグで直接濾過した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をジクロロメタンに添加し、1NNaOH水溶液で洗浄し、シリカゲル上で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィによりジクロロメタン:メタノール=100:0〜92:8で溶出して精製し、淡い黄色の泡状物(250mg、0.53mmol、37%の収率)として標題化合物を回収した:H NMR(DMSO−d6)δ0.00(9H,s),0.90(2H,t),3.62(2H,t),5.54(2H,s),7.62(1H,dd),7.83(1H,dd),7.91(1H,d),8.07(1H,d),8.18(1H,s),8.23(1H,d),8.43(1H,dd),8.57(1H,d),8.75(1H,d),8.96(1H,dd)、MS(m/z)476[M+H]
ステップ5:6−[6−(1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン
0℃のジクロロメタン(8mL)中に、6−{6−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル}−キノリン(150mg、0.32mmol)を含有する溶液に、トリフルオロ酢酸を添加した。3時間後に、混合物が乾固するまで濃縮し、ジクロロメタン中に添加し、NaHCO水溶液を添加して中和した。このエマルジョンに、クロロホルム/メタノール(95/5)混合液(20mL)及びブライン(30mL)を添加した。有機相を分離させ、有機相を濾過し、固体残渣を水、次にEtOで洗浄し、乾燥させ、黄色の固体(64mg)を回収した。この固体をメタノール(2mL)中に添加し、更にエチレンジアミン(1mmol)を添加し、50℃で1時間加熱した。混合物を常温に冷却し、固体を濾過して回収し、乾燥させ、白色固体(57mg、0.17mmol、53%の収率)として標題化合物を得た。
実施例10:3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(化合物40)
Figure 2010507578
ステップ1:3−ブロモ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン
氷酢酸(20mL)中に、6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(1g、2.785mmol)を含有する溶液に、臭素(0.716mL、13.93mmol)を滴状添加した。反応混合物を100℃で3時間、次に室温で5分間撹拌した。反応液を室温に冷却し、混合物を真空濃縮した。残渣を、10%のNaOH水溶液と、10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。有機層を分離し、1MのNa水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、フィルターに通し、シリカゲルに吸着させた。0−7%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、ベージュ色の固体(31%の収率)として381mgの3−ブロモ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリンを得た:H NMR(DMSO−d6):δ3.89(s,3H),7.77(dd,1H),7.80(d,1H),7.99(d,1H),8.00(s,1H),8.43(s,1H),8.48(d,1H),8.68(d,1H),8.92(d,1H)、MS(m/z)438,440[M+H
ステップ2:3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン
マイクロ波容器に、3−ブロモ−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン(38mg、0.087mmol)、1−メチル−4ピラゾールホウ酸ピナコールエステル(22mg、0.104mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3mg、0.004mmol)、1,2−ジメトキシエタン(0.4mL)及び2M炭酸カリウム水溶液(0.4mL)を添加した。容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波処理した。有機層を分離し、メタノールで希釈し、シリカゲルで吸着させた。0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、黄色の固体の24mgを得た。固体を、質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)によって、更に50%のCHCN/ジクロロメタン、続いて10%のメタノール/ジクロロメタンを順次使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィで精製し、黄色の固体(28%の収率)として10.5mgの3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリンを得た。
実施例11:6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
Figure 2010507578
ステップ1:(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−ヒドラジン
エタノール(45mL)中に3−クロロ−6−メチル−ピリダジン(3g、23.3mmol)を含む懸濁液に、ヒドラジン水和物(45mL)を添加し、得られる混合物を3時間還流加熱した。大部分の溶媒を減圧下で除去し、白色固体を濾取し、エタノールで洗浄した。乾燥させ、白い結晶状固体(80%の収率)として2.3gの(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−ヒドラジンを得た。
ステップ2:6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
メタノール(100mL)中にKOH(11.3g、0.202モル)を含有する溶液に、室温で、(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−ヒドラジン(25g、0.202モル)を添加した。反応混合物を氷水浴に置き、二硫化炭素(98mL、1.61モル)を徐々に添加した。得られる黄色溶液を一晩還流加熱し、溶媒を除去した。黄色の残渣を2N HCl水溶液でpH〜4に酸性化し、濾取し、水で洗浄した。乾燥させ、黄色の粉(85%の収率)として33gの6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを得た:HNMR(DMSO−d6):δ2.5(s,3H),7.28(d,1H),8.05(d,1H),14.66(br s,1H)、MS(m/z)167[M+H
実施例12:3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(化合物41)
Figure 2010507578
経路1:ステップ1:3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン
氷酢酸(10mL)中に6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(370mg、1.26mmol)を含有する溶液に、臭素(0.324mL、6.31mmol)を滴状添加した。反応混合物を100℃で2時間、次に室温で5分間撹拌した。反応液を室温に冷却し、混合物を真空濃縮した。残渣を10%のNaOH水溶液と10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。有機層を分離し、5%のNaSO水溶液で洗浄し、シリカゲルに吸着させた。0〜5%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィで精製し、ベージュ色の固体(90%の収率)として422mgの3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンを得た:H NMR(DMSO−d):δ2.53(s,3H),7.41(d,1H),7.70(dd,1H),7.87(d,1H),7.99(d,1H),8.41(d,1H),8.66(d,1H),8.93(d,1H)、MS(m/z)372,374[M+H
代替経路:
DMF(9mL)中に、トリフルオロメンタンスルホン酸3−ブロモ−キノリン−6−イルエステル(973mg、2.74mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.87mL、4.98mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、20分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(114mg、0.124mmol、Strem触媒)及びキサントフォス(144mg、0.249mmol)を同時に添加し、更に窒素流下で6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(450mg、2.49mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、500mgの活性炭を添加し脱色した。懸濁液を2.5時間撹拌し、混合物を、溶出剤としてDMFを用いてシリカゲルのプラグで直接濾過した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を水と10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。有機層を分離し、シリカゲルに吸着させた。0−5%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、クリーム色の固体(58%の収率)として、534mgの3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンを得た。
ステップ2:3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン
マイクロ波容器に、3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(40mg、0.107mmol)、1−メチル−4ピラゾールホウ酸ピナコールエステル(27mg、0.129mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mg、0.005mmol).1,2−ジメトキシエタン(0.5mL)及び2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.5mL)を添加した。容器を密封し、120℃で30分間、マイクロ波処理した。有機層を分離させ、水性層を10%のメタノール/ジクロロメタン(2×)で抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−6%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、オフホワイトの固体の28mgを得た。固体を質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)によって更に精製し、白色固体(28%の収率)として11mgの3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンを得た。
以下の化合物を、実施例12(ルート1)に従い調製した:
{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イル}−酢酸、6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−3−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−キノリン、7−フルオロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、5−フルオロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン。
ルート2:1ステップ手順
DMF(150mL)中に、トリフルオロメタンスルホン酸3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルエステル(15.9g、44.79mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(15.5mL、89.58mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、30分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(2.0g、2.24mmol、Strem触媒)及びキサントフォス(2.54g、4.48mmol)を同時に添加し、窒素流下で更に6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(7.44g、44.79mmol)を添加した。反応混合物を100℃で4時間撹拌した。反応混合物を加熱しながら濾過し、濾液を冷却し、沈殿物を得た。固体を回収し、メタノールで洗浄し、カラムクロマトグラフィで精製し、オフホワイトの固体として13.3gの3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(79%の収率)を得た。
以下の化合物を、実施例12(ルート2)に従い調製した:
6−(6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン、メチル−{3−[3−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン−6−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル}−アミン)。
実施例13:2−メチル−2−{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イル}−プロピオン酸(化合物45)
Figure 2010507578
マイクロ波容器に、2−(4−ヨード−ピラゾル−1−イル)−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(50mg、0.162mmol)、ビス(ピナコーラト)ジボロン(50mg、0.195mmol)、酢酸カリウム(48mg、0.486mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)塩化物ジクロロメタンアダクト(6.6mg、0.008mmol)及びDMA(0.6mL)を添加した。容器を窒素でフラッシュし、密封した。反応混合物を130℃で30分間、マイクロ波処理した。3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(48mg、0.13mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.7mg、0.008mmol)を添加し、更にDMA(0.4mL)及び2Mの炭酸カリウム水溶液(0.5mL)を添加した。反応混合物を130℃で1時間マイクロ波処理した。固体の硫酸ナトリウムを添加して水を吸収させ、液層を0.45μmのフィルタで濾過した。粗製の混合物を、DMSOで2mLに希釈し、質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)で直接精製し、クリーム色の固体(19%の収率)として11mgの2−メチル−2−{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イル}−プロピオン酸を得た。
実施例14:6−メチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
Figure 2010507578
ステップ1:6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
エタノール(12mL)中に(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−ヒドラジン(1g、6.917mmol)を含有する懸濁液に、KOH(390mg、6.917mmol)の水溶液(12mL)を滴状添加した。二硫化炭素(0.84mL、13.84mmol)を滴状添加した。反応混合物を室温で48時間撹拌した。更に0.84mLのCS及び390mgのKOHを添加し、反応混合物を更に24時間撹拌し、真空濃縮した。残渣を1MのNaOH水溶液で処理し、濾過した。濾液を1N HCl水溶液でpH3に酸性化し、沈殿物を濾過して除去した。得られる濾液を酢酸エチル(3×)で抽出し、複合有機層を硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、濃縮し、真空中で乾燥させ、黄色の固体(38%の収率)として485mgの6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを得た:H NMR(DMSO−d):δ7.48(d,1H),8.24(d,1H)、MS(m/z)187[M+H
ステップ2:6−メチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(330mg、1.77mmol)を、40%(v/v)のメチルアミン水溶液で処理した。反応混合物を100℃で17時間撹拌し、室温に冷却し、1N HCl水溶液でpH1〜2に酸性化した。得られる沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空中で乾燥させ、黄色の粉末(58%の収率)として185mgの6−メチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを得た:H NMR(DMSO−d):δ2.83(d,3H),6.85(d,1H),7.44 (broad q,1H),7.74(d,1H),14.2(s,1H)、MS(m/z)182[M+H
実施例15:メチル−{3−[4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリン−6−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル}−アミン(A)、メチル−{3−[6−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリン−4−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル}−アミン(B)、及び4,6−{6−メチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル}−キノリン(C)(化合物47及び48)
Figure 2010507578
DMF(1mL)中に、6−ブロモ−4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリン(106mg、0.331mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.096mL、0.552mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、15分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(25mg、0.028mmol)、キサントフォス(32mg、0.056mmol)及び6−メチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(50mg、0.276mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌し、室温に冷却し、真空内で濃縮し、残渣を10%のメタノール/ジクロロメタン中に溶解させ、シリカゲルに吸着させた。最初に、0−20%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、茶色の固体44mgを得た。次に、0−8%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してアミンシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、クリーム色の固体として10mgの(C)、並びに(A)及び(B)の純度の低い混合物17mgを得た。混合物を質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)によって更に精製し、(A):(B)=(1:1)混合物として、白色固体(58%の収率)6.7mgを得た。
実施例16:6−メチル−3−[5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン(化合物53)
Figure 2010507578
DMF(700μL)中に、5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(28mg、0.141mmol)及び6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(35.3mg、0.212mmol)を含有する溶液に、ヨウ素(72μL、0.283mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾取し、質量トリガHPLC(5〜95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)により精製し、5.7mgの6−メチル−3−[5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルスルファニル]−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン(11%の収率)を得た。
以下の化合物を、実施例16に従い調製した:6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−3−[1,2,4]−[5−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルスルファニル]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン。
実施例17:6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イルアミン、トリフルオロ酢酸塩(化合物34)
Figure 2010507578
ジクロロメタン(2mL)中の{6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(15mg、0.031mmol)の懸濁液に、TFA(1mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、真空内で濃縮した。残渣をDMSO中に溶解させ、一晩凍結乾燥し、10.4mgの6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−4−イルアミン(トリフルオロ酢酸塩(90%の収率)を得た。
以下の化合物を、実施例17に従い調製した:
6−[6−(1−メチル−1H−ピラゾル−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル]−キノリン−3−イルアミン(トリフルオロ酢酸塩)。
実施例18:6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリン(化合物57)
Figure 2010507578
DMF(20mL)中に、4−クロロ−6−ブロモキノリン(1.6g、6.63mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.93mL、11.05mmol)を含有する溶液を、窒素雰囲気下、30分間窒素で泡立たせることでガス除去した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(506mg、0.552mmol)、キサントフォス(640mg、1.105mmol)及び6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール(1.0g、5.525mmol)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、1N NaOH水溶液と10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。水性層を10%のメタノール/ジクロロメタン(3×)で抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−6%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、ベージュ色の固体として4−クロロ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン及び6−ブロモ−4−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンの(1:1)混合物468mgを得た。上記(1:1)混合物(70mg)をDMF(0.5mL)中に溶解させ、4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(12mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を80℃で25時間、次に60℃で21時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残渣を1N NaOH水溶液と10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。水性層を10%のメタノール/ジクロロメタン(2×)により抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、クリーム色の固体(78%の収率)として、16mgの6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−4−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−キノリンを得た。
実施例19:6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
Figure 2010507578
ステップ1:3−クロロ−6−ビニル−ピリダジン
3,6−ジクロロピリダジン(6g、40.3mmol)ビニルホウ酸ピナコールエステル(6.21g、6.83mL、40.3mmol)、炭酸カリウム(120mmol、16.7g)、1,4−ジオキサン(60mL)及び水(24mL)の混合物を、窒素ガスで15分間ガス除去した。ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル・フォー−phino)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンアダクト(0.4mmol、292mg)を次に添加し、混合物を80℃で4時間加熱した。次に水性相をピペットで除去し、有機相をシリカゲル上で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO、ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜60:40)で精製し、白色固体(5.2g、92%の収率)として3−クロロ−6−ビニル−ピリダジンを回収した。H NMR(CDCl)δ5.75(1H,d),6.25(1H,d),7.05(1H,dd),7.49(1H,d),7.59(1H,d)。MS m/z=141(m+H
ステップ2:3−クロロ−6−エチル−ピリダジン
酢酸エチル(14mL)中の、3−クロロ−6−ビニル−ピリダジン(1g、7.09mmol)及びパラジウム/炭素(10wt%、200mg)の混合物を、水素雰囲気下、常温で4時間、激しく撹拌した。混合物を次にセライトパッドで濾過し、シリカゲル上で濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO、ヘキサン:酢酸エチル90:10〜50:50)で精製し、白色固体(627mg、63%の収率)として3−クロロ−6−エチル−ピリダジンを回収した。H NMR(CDCl)δ1.27(3H,t),2.93(2H,q),7.72(1H,d),7.83(1H,d)。MS m/z=143(m+H
ステップ3:(4−エチル−フェニル)−ヒドラジン(塩酸塩)
エタノール(14mL)中に3−クロロ−6−エチル−ピリダジン(1.0g、7.01mmol)を含有する溶液に、ヒドラジン一水和物(14mL)を添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌し、真空濃縮した。残渣をブライン及び酢酸エチルとの間で分配した。有機層をブライン(3x)で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過した。水性層を固体の塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチル(3x)で更に抽出した。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。両方の濾液を、シリカゲルに吸着させ、0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、黄色のろう様の固体として476mgのN−(4−エチルフェニル)−N’−イソプロピリデン−ヒドラジンを得た。固体(450mg)をエタノール(3mL)中に分散させ、濃HCl(2mL)を添加した。反応混合物を80℃で48時間撹拌し、真空濃縮して乾燥させた。得られる固体をジエチルエーテル中で粉末状にし、トルエンと共沸混合し、真空中で乾燥させ、茶色の固体を得た。更に精製せずに次のステップで使用した。
ステップ4:6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオール
茶色の固体をエタノール(3.8mL)中に懸濁させ、KOH(425mg、7.59mmol)を添加した。反応容器を窒素でフラッシュし、二硫化炭素(1.2mL、20.24mmol)を添加した。反応混合物を80℃で19時間撹拌し、真空濃縮した。残渣を1N NaOH水溶液で処理し、濾過した。濾液を1N HCl水溶液で処理してpH2にし、酢酸エチル(3×)で抽出した。複合有機層を真空濃縮し、暗い黄色の固体として258mgを得た。固体を酢酸エチル及びヘキサンで粉末状にし、濾取し、真空中で乾燥させ、ベージュ色の固体(42%の収率、N−(4−エチルフェニル)−N’−イソプロピリデン−ヒドラジンから)として192mgの6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−チオールを得た:H NMR(DMSO−d):δ1.26(t,3H),2.82 (q,2H),7.35(d,1H),8.07(d,1H),14.2(broad s,1H)、MS(m/z)181[M+H
実施例20:6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−3−(1H−ピラゾル−4−イル)−キノリン(化合物59)
Figure 2010507578
マイクロ波容器に、3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(970mg、2.606mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ピラゾール(930mg、2.866mmol)、及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(92mg、0.13mmol)を添加した。1,4−ジオキサン(10mL)及び2Mの炭酸ナトリウム(5mL)の水溶液を添加した。容器を密封し、130℃で30分間、マイクロ波処理した。反応混合物を水と10%のメタノール/ジクロロメタンとの間で分配した。水性層を10%のメタノール/ジクロロメタンで抽出し、複合有機層をシリカゲルに吸着させた。0−8%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、軽い茶色の油状物として組成のカップリング生成物1.073gを得た。油状物をTFA(10mL)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、真空濃縮した。残渣を1N NaOH水溶液で処理し、沈殿物を濾過し、水及び酢酸エチルで順次洗浄した。得られる黄色の固体を10%のメタノール/ジクロロメタン中で分散させ、シリカゲルに吸着させた。0−10%勾配のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ精製し、純度の低い417mgの6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−3−(1H−ピラゾル−4−イル)−キノリンを得た。30mgの上記物質を質量トリガHPLCで精製(5−95%のCHCN/HO、0.1%のHCOOH修飾)し、12mgの純粋な6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−3−(1H−ピラゾル−4−イル)−キノリンを得た。
実施例21:3−(1−エチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(化合物66)
Figure 2010507578
マイクロ波容器に、3−ブロモ−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(200mg、0.54mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール(149mg、0.67mmol)、KCO(186mg、1.34mmol)、1,4−ジオキサン(7mL)及び水(3.5mL)を添加した。溶液を10分間、窒素で泡立たせることでガス除し、次にPd(dppf)Clジクロロメタン(20mg、0.0269mmol)を添加した。マイクロ波容器を密封し、120℃で20分間、マイクロ波反応器中で反応させた。マイクロ波容器を冷却し、次に混合物をジクロロメタンで抽出し、水で洗浄した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣をシリカゲル上に吸収させ、フラッシュクロマトグラフィ(SiO、ジクロロメタン:CHOH=100:0−80:20)で精製し、茶色の油状物(7%の収率)として3−(1−エチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンを得た。
以下の化合物を、実施例21に従い調製した:
3−{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イル}−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、3−{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イルメチル}−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル。
実施例22:3−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(化合物62)
Figure 2010507578
3−{4−[6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン−3−イル]−ピラゾル−1−イル}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(65mg、0.126mmol)に、1:1=TFA:ジクロロメタン溶液を6mL添加した。混合物を2時間静置した。揮発性物質を回転蒸発により除去し、次にメタノール(6mL)及びMP−炭酸塩(500mg、3.18mmol/g)を添加した。樹脂を濾過し、揮発性物質を真空中で除去し、黄色の固体(定量的収率)として3−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリンを得た。
以下の化合物を、実施例22に従い調製した:
3−(1−アゼチジン−3−イルメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、3−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、3−(1−アゼチジン−3−イルメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン。
実施例23:3−[1−(1−エチル−アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(化合物61)
Figure 2010507578
ジクロロメタン(3.0mL)中に3−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾル−4−イル)−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(63mg、0.152mmol)を含有する溶液に、アセトアルデヒド(34uL、0.608mmol)を添加した。溶液を室温で15分間撹拌し、次にナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(80mg、0.380)を添加した。1時間後に、溶液をジクロロメタン(3.0mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(3.0mL)で洗浄した。水性層を、ジクロロメタン(3.0mL)で更に抽出した。複合ジクロロメタン層をブライン(6mL)で洗浄し、NaSOを通じて乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、シリカゲル上へ添加し、フラッシュクロマトグラフィ(SiO、ジクロロメタン:CHOH:NHOH(95:4.995:0.005〜80:19.98:0.02))で精製し、23mgの3−[1−(1−エチル−アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン(34%の収率)を回収した。
以下の化合物を、実施例23に従い調製した:
3−[1−(1−メチル−アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、3−[1−(1−エチル−アゼチジン−3−イルメチル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、3−[1−(1−イソプロピル−アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン、3−[1−(1−エチル−アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾル−4−イル]−6−(6−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イルスルファニル)−キノリン。
化合物の構造式、名称、物理的及び生物学的データを、表Iに更に記載する。
表I:
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
Figure 2010507578
式中、:I:IC50≦100nM、
II:100nM<IC50≦1μM、
III:1μM<IC50≦10μM、
IV:IC50>10μM。
実施例24:in vitroアッセイ
当業者に公知のキナーゼアッセイを用いて、本発明で開示される化合物及び組成物の阻害活性をアッセイできる。キナーゼアッセイとしては限定はされないが、以下の例が挙げられる。
スクリーニングデータを、以下の方程式を使用して評価できる:
Z’=1−[3*(σ+σ)/|μ−μ|]
(Zhangら、1999 J Biomol Screening 4(2) 67−73)
(式中、μは平均であり、σは標準偏差である)。
下付文字は陽性若しくは陰性コントロールを示す。スクリーニングアッセイにおけるZ’スコアは、>−0.50で有意とした。典型的に、閾値=μ−3*σとした。閾値の範囲内のあらゆる数値を「ヒット」とした。用量反応を、以下の方程式を使用してアッセイした:
y=min+{(max−min)/(1+10[化合物]−logIC50)}
(式中、yは観察された最初の傾きであり、maxは阻害剤の非存在下での傾きであり、minは阻害剤の存在下(infinite)での傾きであり、IC50は、観察された変動値の合計値の1/2に対応する、化合物の濃度である(変動値=max−nin)。
MET発光に基づくエンザイムアッセイ:
材料:
ポリGlu−Tyr(4:1)基質(Sigma社、Cat# P−0275)、ATP(Sigma社、Cat#A−3377,FW=551)、HEPESバッファ(pH7.5)、ウシ胎児血清アルブミン(BSA)(Roche社、92423420)、MgCl、スタウロスポリン(Streptomyces sp.Sigma社、Cat#85660−1MG)、白色のCostar 384−ウェル平底プレート(VWR、Cat#29444−088)、METキナーゼ(下記参照)、Kinase−Glo(商標)(Promega社、Cat#V6712)。
ストック溶液:
10mg/mlのポリGlu−Tyr(/水、−20℃で保存)、100mMのHEPESバッファ(pH7.5)(5mlの1Mストック、45mlのmiliQ HOを添加)、10mMのATP(dHO中の5.51mg/ml溶液)(−20℃保存)(随時、50μlを用い、50μM ATPのワーキングストックとなるように、miliQ HOで10mlに希釈)、1%のBSA(100mlの0.1MのHEPES(pH7.5)+1gのBSA中、−20℃保存)、100mMのMgCl、200μMのスタウロスポリン、2×Kinase−Glo(商標)試薬(調製直後又は−20℃保存)。
384−ウェルフォーマット(20μlでのキナーゼ反応、40μlでの検出反応)による標準的なアッセイ条件:
10mMのMgCl、0.3mg/mlのポリGlu−Tyr、0.1%のBSA、1μlの試験化合物(DMSO中)、0.4μg/mlのMETキナーゼ、10μMのATP、100mMのHEPESバッファ。陽性コントロールは、試験化合物を含有しない代わりにDMSOを含有した。陰性コントロールは、10μMのスタウロスポリンを含有した。キナーゼ反応は、ATPの添加により、時間t=0において開始した。キナーゼ反応を、21℃で60分培養して実施し、更にKinase−Glo(商標)試薬を20μl添加してキナーゼ反応をクエンチし、発光反応を開始させた。21℃で20分培養した後、発光をプレート読み取り照度計で検出した。
Metの精製:
1Lの初期培養液あたり、約40ml量で、50mMのトリス−HCl(pH7.7)及び250mMのNaClを含有する緩衝液中で、ヒトMetのキナーゼドメインを発現する12LのSf9昆虫細胞培養液の半分から得た細胞ペレットを再懸濁した。上記初期培養液1Lあたり、EDTAが含まれていないRocheのコンプリートプロテアーゼインヒビターカクテル(Cat# 1873580)錠を1個添加した。懸濁液を4℃で1時間撹拌した。残渣を、4℃で30分間、39,800×gで遠心分離して除去した。上澄を500mlのビーカーに移し、Qiagen社製Ni−NTAアガロース(Cat# 30250)の50%スラリー10ml(50mMのトリス−HCl(pH7.8)、50mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール及び10mMのメチオニンで事前に平衡化)を添加し、4℃で30分間撹拌した。次にサンプルを4℃で滴下カラムに注入し、50mMのトリス−HCl(pH7.8)、500mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール及び10mMのメチオニンを含有する溶液10×カラム体積で洗浄した。同じバッファ中、50mM、200mM及び500mMのイミダゾール濃度のステップ勾配を用い、各々2×カラム体積で処理しタンパク質を順次溶出させた。1mgのタンパク質あたり、6×ヒスチジンタグを、40ユニットのTEVプロテアーゼ(Invitrogen社、Cat#10127017)を使用して一晩かけて切断しながら、4℃で、50mMのトリス−HCl(pH7.8)、500mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール及び10mMのメチオニンを含有する溶液で透析した。ファルマシア社製の5mlのIMACカラム(Cat# 17−0409−01)(Niを添加し、50mMのトリス−HCl(pH7.8)、500mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール及び10mMのメチオニンで平衡化)に、サンプルを通し、6×Hisタグを除去した。切断されたタンパク質は低い親和性でNiカラムと結合し、それをステップ勾配により溶出した。ステップ勾配は、Bサイドの15%及び次に80%によって実施した(Aサイド=50mMのトリス−HCl(pH7.8)、500mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール及び10mMのメチオニン;Bサイド=50mMトリス−HCl(pH7.8)、500mMのNaCl、10%のグリセロール、500mMのイミダゾール及び10mMのメチオニン;各々4×カラム体積で実施した)。Metタンパク質を最初の段階(15%)おいて溶出し、非切断Met及び切断されたHisタグを残りの80%の割合で溶出した。SDS−PAGEゲルアッセイで切断されたMetの存在を確認した後、15%の割合でプールした。Amersham Biosciences社製HiLoad16/60Superdex200(調製グレート)(Cat# 17−1069−01)(50mMのトリス−HCl(pH8.5)、150mMのNaCl、10%のグリセロール及び5mMのDTTで平衡化)でゲル濾過クロマトグラフィし、更に精製した。最も清澄なフラクションを混合し、Amicon Ultra−15 10,000Da MWCO遠心フィルタユニット(Cat# UFC901024)で遠心分離し、〜10.4mg/mlに濃縮した。
SelectScreen(商標)Kinaseのプロファイリング(Invitrogen社):
SelectScreen(商標)は、Invitrogen社(マディソン、ウィスコンシン)により開発された、キナーゼのスクリーニングアッセイの手順である。アッセイ条件に関する詳細は、当該企業のウェブサイトを参照のこと。
表IIでは、1μM濃度のキナーゼのパネルに対する、化合物4及び41の%阻害を要約する。
表II
Figure 2010507578
細胞アッセイ:
37℃、5%COの条件で、GTL16細胞を、10%の胎児のウシ血清(FBS)、2mM L−グルタミン及び100ユニットのペニシリン/100μgストレプトマイシンを添加したDMEM培地中で維持した。
レトロウイルスのシステムを使用して、ヒトTPR−MET遺伝子をBa/F3細胞に安定に導入し、TPR−MET Ba/F3細胞を作成した。全ての細胞株を、1×ペニシリン/ストレプトマイシン及び10%のウシ胎児血清(Invitrogen社、Carlsbad,CA)を添加したRPMI−1640培地中で培養した。37℃、5%COの条件で、湿潤インキュベータ中で細胞を維持した。
細胞生存アッセイ:
化合物を、以下のアッセイにおいて試験(2回)した。
96ウェルXTTアッセイ(GTL16細胞):
アッセイの前日、増殖培地を吸引除去し、アッセイ培地を細胞に添加した。アッセイの当日、37℃、5%COの条件で72時間、96ウェルの平底プレート上で、様々な濃度の化合物(n=2)を含有するアッセイ培地で細胞を培養した。最初の細胞数は、ウェルあたり5000細胞とし、体積を120μlとした。72時間の培養の終了後、混合物にラベルをつけているXTTの40μl(ナトリウム3’−[1−(フェニルアミノカルボニル)−3,4−テトラゾリウム]−ビス(4−メトキシ−6ニトロ)ベンゼンスルホン酸水和物:Electron−カップリング試薬、PMS(N−メチルジベンゾピラジン硫酸メチル=50:1溶液)をプレートの各ウェルに添加した。37℃で更に5時間培養した後、分光光度計で、450nmの吸光度(650nmの背景補正と共に)を測定した。
96ウェルXTTアッセイ(Ba/F3細胞):
37℃で72時間、細胞を96ウェルプレート中で、様々な濃度の化合物(複製)を含有する増殖培地を用いて増殖させた。最初の細胞数を5000〜8000細胞(/ウェル)とし、液量を120μlとした。72時間の培養の終了後、混合物にラベルをつけているXTTの40μl(ナトリウム3’−[1−(フェニルアミノカルボニル)−3,4−テトラゾリウム]−ビス(4−メトキシ−6ニトロ)ベンゼンスルホン酸水和物:Electron−カップリング試薬、PMS(N−メチルジベンゾピラジン硫酸メチル=50:1溶液)をプレートの各ウェルに添加した。37℃で更に2〜6時間培養した後、分光光度計で、450nmの吸光度(650nmの背景補正と共に)を測定した。
リン酸化アッセイ:
Metリン酸化アッセイ:
GTL16細胞を、3mLのアッセイ培地を用い、60×15mmのシャーレ(Falcon社)中で、1×10細胞で平板培養した。翌日、様々な濃度で化合物をアッセイ培地に添加し、37℃、5%COで1時間培養した。1時間後に培地を吸引除去し、細胞を1×PBSで一度洗浄した。PBSを吸引し、細胞を100μLの修飾RIPA溶解バッファ(Tris−Cl(pH7.4)、1%のNP−40、5mMのEDTA、5mMのNaPP、5mMのNaF、150mMのNaCl、プロテアーゼ阻害剤カクテル(Sigma社)、1mMのPMSF、2mMのNaVO)中に回収し、1.7mLのエッペンドルフチューブへ移し、15分間の氷上で培養した。溶解後、チューブを遠心分離した(10分、14,000g、4℃)。次に溶解物を新しいエッペンドルフチューブへ移した。サンプルを、2×SDS PAGEローディングバッファで1:2希釈し(250,000細胞/チューブ)、98℃で5分間加熱した。NuPage 4−12% Bis−トリスゲル1.0mm×12ウェル(Invitrogen社)を用い、200V、400mAで約40分間、溶解物を分離した。次にサンプルを、75V、400mAで1時間、0.45μのニトロセルロース膜Filter Paper Sandwich(Invitrogen社)へ転写した。転写後、膜を室温で1時間、穏やかにブロッキングバッファ中で振とうした。ブロッキングバッファを除去し、抗−リン酸−Met(Tyr1234/1235)抗体の1:500希釈液(Cell Signaling Technologies社、Cat.#3126L)(5%のBSA、0.05%のTween(登録商標)20、1×PBS中)を添加し、ブロットをは室温で一晩培養した。翌日、上記ブロットを1×PBS(0.1%のTween(登録商標)20)で3回洗浄した。ブロッキングバッファで1:3000希釈した、HRPコンジュゲート−ヤギ抗ウサギ抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories社、Cat.#111−035〜003)を添加し、室温で1時間、穏やかに振とうしながら培養した。上記ブロットをPBS(0.1% Tween(登録商標)20含有)で3回洗浄し、SuperSignal West Pico Chemiluminescent Substrate(Pierce社、#34078)を用いて、化学発光により視覚化した。
実施例25:GTL16腫瘍異種移植片モデル:
材料及び方法:
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlanより、nu/nu)は、試験初日、18〜22gの体重で、6〜8週齢であった。動物に、試験期間全体にわたり、食餌及び水を自由摂取させた。マウスを、静圧式マイクロアイソレータ中において、照射済みのα−dri(登録商標)bed−o−cobs(登録商標)Laboratory Animal Beddingに、70〜74°F及び40〜60%の湿度で、12時間の明暗サイクルで収容した。動物を用いる全ての手順は、Care and Use of Laboratory Animals(NIHのガイド)に従い実施し、全ての手順について、Internal Animal Care and Use Committee(IACUC)の承認を得た。
腫瘍移植:
培養したGTL−16腫瘍細胞から異種移植片を調製し、所内の細胞生物学部門において維持した。各試験マウスに、100μLの無血清RPMI培地で懸濁した4×10細胞を皮下注射した。5日目、平均腫瘍サイズが約150mmとなったとき、腫瘍処理群を無作為に分割した。各投与量群あたりn=5のマウスとした。腫瘍体積を、以下の式を使用して算出した:
腫瘍体積=w×l/2
(式中、w=幅、l=腫瘍の長さ(mm))。腫瘍重量は、1mg=腫瘍体積1mmという仮定に従い推定できる。
腫瘍増殖阻害(TGI)アッセイ:
TGIを、担体処理されたマウスと、薬剤処理されたマウスにおける平均腫瘍体積の差(ペルセンテージ)として表した。
%TGI=(平均腫瘍体積コントロール−平均腫瘍体積薬剤処理×100)/平均腫瘍体積のメジアンコントロール
MTVを、試験の日までに残存する動物(n)の数に関する、平均腫瘍体積(MTV)として定義する。
結果:
化合物4に関すれる、GTL16腫瘍増殖試験の結果を図1、図2及び図3に示す。
図1では、化合物4を10、20、30、及び100mg/kgで1日2回(Q12H)、60mg/kgで1日1回(Q24H)、14日間連続で経口投与(PO)した。4日目から処理を開始した。10、20、30、100mg/kg(PO、Q12H)及び60mg/kg(PO、Q24H)の投与により、処理の最終日に、平均腫瘍体積が、平均腫瘍担体を治療されたグループ量と比較して、それぞれ65%(p<0.0001)、75%(p<0.0001)、81%(p<0.0001)、87%(p<0.0001)及び75%(p<0.0001)で減少した。化合物4が、これらの投与量で処理されたマウスにおいて、腫瘍の90%超において、MET自己リン酸化を阻害することが示された。処理の最終日に、切除された腫瘍のMET自己リン酸化を、様々な時点(最終投与の1、2、6、12時間後)に関して、担体によるコントロールとの比較において、ウエスタンブロッティングで評価した。10、30及び100mg/kg(PO、Q12H)で処理されたマウスの腫瘍では、全ての時点において、リン酸−METレベルが担体によるコントロールより10%低かった。
図2は、ヌードマウスのGTL16腫瘍の腫瘍増殖阻害(TGI)に対する、化合物4の経口投与及び腹膜内投与の効果を示す。全ての処理を、腫瘍細胞の移植後4日目に開始した。14日の投与計画の終了後、最終的なTGI%を、担体処理されたマウスの平均腫瘍体積と、薬剤処理されたマウスの平均腫瘍体積の違いとして算出し、担体処理された対照群の平均腫瘍体積に対するパーセンテージとして表した。
図3は、GTL16腫瘍増殖に対する、化合物4の経口投与及び腹膜内投与の効果を示す。雌の胸腺切除したヌードマウスに、100μLの量で、4×10個のGTL16細胞を、右側腹部に皮下注射した。腫瘍を4日間増殖させた。マウスに薬剤を、14日間にわたり、10、20、30、及び100mg/kgで1日1回経口投与、60mg/kgで1日2回経口投与した。試験の最終日に腫瘍を無傷のまま直ちに切除し、秤量し、最終的な腫瘍重量(湿重量(mg))を主要評価項目とした。
化合物41におけるGTL16腫瘍増殖試験の結果を図4、図5及び図6に示す。
図4において、化合物41を、1日2回(Q12H)、13日間連続して、1、3、10及び30mg/kgで経口投与(PO)した。6日目から処理を開始した。1、3、10、30mg/kg(PO、Q12H)の投与群において、処理の最終日に、平均腫瘍体積が、担体処理された群の平均腫瘍体積と比較し、それぞれ42%(p=0.0030)、67%(p<0.0001)、80%(p<0.0001)及び87%(p<0.0001)減少した。
図5は、ヌードマウスのGTL16腫瘍の腫瘍増殖阻害(TGI)に対する、化合物41の経口投与及び腹膜内投与の効果を示す。全ての処理を、腫瘍細胞の移植6日後から開始した。13日の投与計画の終了後、最終的なTGI%を、担体処理されたマウスの平均腫瘍体積と、薬剤処理されたマウスの平均腫瘍体積の違いとして算出し、担体処理された対照群の平均腫瘍体積に対するパーセンテージとして表した。
図6は、GTL16腫瘍の増殖に対する化合物41の経口投与の効果を示す。雌の胸腺切除したヌードマウスに、100μLの量で、4×10個のGTL16細胞を、右側腹部に皮下注射した。腫瘍を4日間増殖させた。マウスに薬剤を、13日間にわたり、1、3、10及び30mg/kgで2日に1回経口投与した。試験の最終日に腫瘍を無傷のまま直ちに切除し、秤量し、最終的な腫瘍重量(湿重量(mg))を主要評価項目とした。
略語:
IP:腹膜内投与。
PO:経口投与。
BID:1日2回投与。
Q12H:12時間ごとに1回投与。
Q24H:24時間ごとに1回投与。
RPMI:ローズウェルパーク研究所。
NIH:国立衛生研究所。
IACUC:動物実験委員会。
TGI:腫瘍増殖阻害。
MTV:平均腫瘍体積。
本願明細書において記載されている実施例及び実施態様は、例示のみを目的とするものと理解すべきであり、当業者であれば、それに基づきその様々な修飾又は変形をなし得、ゆえにそれらは本発明及び添付の特許請求の範囲内に包含される。本願明細書において引用される全ての刊行物、特許及び特許出願は全て、それらの全開示内容を本願明細書に援用する。

Claims (29)

  1. 式Iで表される化合物:
    Figure 2010507578
    又はその鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物又は薬理学的に許容できる塩若しくは溶媒和物:
    [式中、
    Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であり、
    式中、Qは1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、
    XはN又はCRであり、
    qは独立して0から2の整数であり、
    及びRは独立して任意に各々水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHNR、−(CHC(O)NR,−(CHOC(O)NR、−(CHNRC(O)R、−(CHNRC(O)OR、−(CHNRC(O)NR、−(CHS(O)、−(CHNRS(O)、−(CHS(O)NRであり、式中、各jは独立して0から6の整数であり、mは独立して0から2の整数であるか、又は
    及びRは置換若しくは非置換シクロアルキル、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
    、R、R、R及びRは各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、又は
    、R及びRは上記の通りであり、R及びRはそれらが結合する窒素原子と、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
    10は独立して水素、置換若しくは非置換アリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基であり、R10は1〜6個のR28で任意に置換されてもよく、
    22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、式中、各jは独立して0から6の整数であり、各mは独立して0から2の整数であり、
    23、R24、R25、R26及びR27は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基であるか、又は
    23、R26及びR27は上記の通りであり、R24及びR25はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
    28は独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、式中、各jは独立して0から6の整数であり、mは独立して0から2の整数であり、R28は1〜3個のR35で任意に置換されてもよく、
    30、R31、R32、R33及びR34は各々独立して水素、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基又は置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキルであるか、又は
    30、R33及びR34は上記の通りであり、R31及びR32はそれらが結合する窒素原子と共に、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を形成し、
    35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、置換若しくは非置換−O−アリール基、置換若しくは非置換アリールアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアリール基、置換若しくは非置換−O−ヘテロアリール基、置換若しくは非置換ヘテロアリールアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、式中、各jは独立して0から6の整数であり、mは独立して0から2の整数であり、
    式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R30、R31、R32、R33、R34及びR35は各々任意に、1〜3個の基で独立して置換されてもよく、
    各置換基は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、アミノモノアルキル基、アミノジアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、オキソ基、アルキル基、−O−アルキル基及び−S−アルキル基から選択される]。
  2. Qが独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
    qが独立して0であり、
    及びRが独立して任意に各々水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHOC(O)NR、−(CHNRC(O)R、−(CHNRC(O)OR、−(CHNRC(O)NR、−(CHS(O)、−(CHNRS(O)、−(CHS(O)NRであり、
    10が独立して置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
    22が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28が独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である、請求項1記載の化合物。
  3. Qが独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
    及びRが各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
    XがCRであり、
    10が独立して
    Figure 2010507578
    であり、式中、zは独立して0から6の整数であり、
    22が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28が独立して共有結合、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である、請求項2記載の化合物。
  4. Qが独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
    Figure 2010507578
    であり、式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、wは独立して0から3の整数であるか、又は式中、2つのR22は任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
    及びRが各々独立して水素原子であり、
    10が独立して
    Figure 2010507578
    であり、
    22が独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH−(C−C)アルキル基、−(CHSON((C−C)アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
    Figure 2010507578
    であり、
    28が独立して
    Figure 2010507578
    であり、xは独立して0から6の整数であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項3記載の化合物。
  5. 次式の式IIで表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    [式中、
    Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
    22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
    35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である]。
  6. Qが独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
    22が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
    Figure 2010507578
    である、請求項5記載の化合物。
  7. Qが独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
    Figure 2010507578
    であり、式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、wは独立して0から3の整数であるか、又は、式中、2つのR22は任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
    22が独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH−(C−C)アルキル基、−(CHSON((C−C)アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
    Figure 2010507578
    であり、
    28が独立して
    Figure 2010507578
    であり、xが独立して0から6の整数であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH−(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)−アルキル基、−(CHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)−アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN−((C−C)−アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項6記載の化合物。
  8. 次式の式IIIで表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    [式中、
    Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
    22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換アルコキシ基、アミノ基、アミノモノアルキル基又はアミノジアルキル基であり、
    式中、R28’及びR28”は各々独立して1〜3個のR35によって任意に置換されてもよく、
    35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である]。
  9. Qが独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
    22が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
    Figure 2010507578
    である、請求項8記載の化合物。
  10. Qが独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
    Figure 2010507578
    であり、式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、wは独立して0から3の整数であるか、又は、式中、2つのR22は任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
    22が独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH(C−C)アルキル基、−(CHSON((C−C)アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
    Figure 2010507578
    であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH−(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)−アルキル基、−(CHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)−アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN−((C−C)アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項9記載の化合物。
  11. Qが独立して−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
    Figure 2010507578
    であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項10記載の化合物。
  12. 次式の式IVで表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    [式中、
    Qは独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換−O−ピリジニル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換イソチアゾリル基又は置換若しくは非置換トリアゾリル基であり、
    22は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34であり、
    28’及びR28”は各々独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、式中、R28、R28’及びR28”は各々独立して1〜3個のR35によって任意に置換されてもよく、
    35は独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換アゼチジニル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132又は−(CHNR33S(O)34である]。
  13. Qが独立して水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アミノ基、置換若しくは非置換アミノモノアルキル基、置換若しくは非置換アミノジアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換フェノキシ基、置換若しくは非置換ピペリジニル基、置換若しくは非置換ピペラジニル基、置換若しくは非置換ピロリジニル基、置換若しくは非置換モルホリニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基又は置換若しくは非置換−O−ピリジニル基であり、
    22が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR23、−(CHC(O)R23、−(CHC(O)OR23、−(CHNR2425、−(CHC(O)NR2425、−(CHOC(O)NR2425、−(CHNR26C(O)R23、−(CHNR26C(O)OR23、−(CHNR26C(O)NR2425、−(CHS(O)27、−(CHS(O)NR2425又は−(CHNR26S(O)27であり、
    28が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、置換若しくは非置換フェニル基、置換若しくは非置換ナフチル基、置換若しくは非置換ビフェニル基、置換若しくは非置換ピロリル基、置換若しくは非置換イミダゾリル基、置換若しくは非置換ピラゾリル基、置換若しくは非置換フリル基、置換若しくは非置換チエニル基、置換若しくは非置換オキサゾリル基、置換若しくは非置換イソキサゾリル基、置換若しくは非置換チアゾリル基、置換若しくは非置換ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラジニル基、置換若しくは非置換ピリミジニル基、置換若しくは非置換ベンゾチアゾリル基、置換若しくは非置換プリニル基、置換若しくは非置換ベンズイミダゾリル基、置換若しくは非置換インドリル基、置換若しくは非置換イソキノリニル基、置換若しくは非置換キノキサリニル基、置換若しくは非置換キノリニル基、置換若しくは非置換ベンゾオキサゾリル基、置換若しくは非置換[1,5]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、置換若しくは非置換[1,7]ナフチリジニル基、置換若しくは非置換1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チエノ[2,3−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換チアゾロ[5,4−b]ピリジニル基、置換若しくは非置換ピリジニル−2−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、置換若しくは非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル基、置換若しくは非置換ピリダジニル−3−オン基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアヂアゾリル基、置換若しくは非置換イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基又は置換若しくは非置換イミダゾ[4,5−b]ピリジニル基であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、置換若しくは非置換アルキル基、置換若しくは非置換シクロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロアルキル基、置換若しくは非置換ヘテロシクロアルキル基、−(CHCN、−(CHOR30、−(CHC(O)R30、−(CHC(O)OR30、−(CHNR3132、−(CHC(O)NR3132、−(CHOC(O)NR3132、−(CHNR33C(O)R30、−(CHNR33C(O)OR30、−(CHNR33C(O)NR3132、−(CHS(O)34、−(CHS(O)NR3132、−(CHNR33S(O)34
    Figure 2010507578
    である、請求項12記載の化合物。
  14. Qが独立して水素、塩素原子、置換若しくは非置換アルキル基、ペルフルオロアルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]
    Figure 2010507578
    であり、式中、各アルキル基は1〜3個のR22で任意に置換されてもよく、wは独立して0から3の整数であるか、又は式中、2つのR22は、任意に環状構造を−O(CHCH)O−と共に形成し、
    22が独立して水素、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHOH、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHNHSO(C−C)アルキル基、−(CHSOCH、−(CHSONH、−(CHSONH−(C−C)アルキル基、−(CHSON((C−C)アルキル)、−(CHSONH(C1−)アルキル(OH)、フェニル基、
    Figure 2010507578
    であり、
    28が独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基、
    Figure 2010507578
    であり、式中、xは独立して0から6の整数であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、アルキル基又はペルフルオロアルキル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C−C)アルキル基、シクロ(C−C10)アルキル基、ペルフルオロ(C−C)アルキル基、−(CHCN、−(CHO(C−C)アルキル基、−(CHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNH、−(CHNH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHOC(O)NH、−(CHOC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHOC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHC(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)O(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)−アルキル)C(O)O(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)NH、−(CHNHC(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHNHC(O)N((C−C)アルキル)、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)C(O)N((C−C)アルキル)、−(CHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHS(O)NH、−(CHS(O)NH(C−C)アルキル基、−(CHS(O)N((C−C)アルキル)、−(CHNHS(O)(C−C)アルキル基、−(CHN((C−C)アルキル)S(O)(C−C)アルキル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項13記載の化合物。
  15. Qが独立して置換若しくは非置換(C−C)アルキル基、−NH、−NH(C−C)アルキル基又はN[(C−C)アルキル]であり、
    28は独立して
    Figure 2010507578
    であり、
    28’及びR28”が各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基であり、
    35が独立して水素、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシル基、(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、
    Figure 2010507578
    である、請求項14記載の化合物。
  16. 次式の式Vで表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    [式中、
    Qは、メチル基、エチル基、シクロプロピル基、イソプロピル基、−NHCH又は−CHCFであり、
    28
    Figure 2010507578
    であり、
    35はメチル基、エチル基、シクロプロピル基又はCFCH−、
    Figure 2010507578
    である]。
  17. 次式の式VIで表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    [式中、
    Qは
    Figure 2010507578
    であり、
    22はメチル基、エチル基、シクロプロピル基又はCFCH−であり、
    10
    Figure 2010507578
    である]。
  18. 次式で表される、請求項1記載の化合物:
    Figure 2010507578
    Figure 2010507578
    Figure 2010507578
    Figure 2010507578
    Figure 2010507578
    Figure 2010507578
  19. タンパク質キナーゼと請求項1記載の式Iで表される化合物とを接触させることを含む、タンパク質キナーゼ活性の調節方法。
  20. 前記タンパク質キナーゼが、Ron受容体チロシンキナーゼ、Met受容体チロシンキナーゼ、ALK受容体チロシンキナーゼ、MER受容体チロシンキナーゼ、Tyro3/Sky受容体チロシンキナーゼ、AXL受容体チロシンキナーゼ、TRKC受容体チロシンキナーゼ、ROS受容体チロシンキナーゼ、CSF1R/FMS受容体チロシンキナーゼ、BRAFキナーゼ又はRaf1キナーゼである、請求項19記載の方法。
  21. 前記タンパク質キナーゼがMet受容体チロシンキナーゼである、請求項20記載の方法。
  22. ヒト患者の癌の治療方法であって、当該患者に治療上有効量の請求項1記載の式Iで表される化合物を投与することを含む、方法。
  23. 前記癌が、乳癌、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膀胱癌、卵巣癌、前立腺癌、腎臓癌、扁平上皮細胞癌、神経膠芽腫、膵癌、平滑筋肉腫、多発性骨髄腫、乳頭腎臓細胞癌、胃癌、肝癌、頭部癌及び頸部癌、黒色腫又は白血病(例えば骨髄性白血病、慢性的骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ芽球性白血病、ホジキン病、他の白血病、血液癌)である、請求項22記載の方法。
  24. 請求項1記載の式Iで表される化合物を薬理学的に許容できる賦形剤中に含む、医薬組成物。
  25. 以下のステップ:
    Figure 2010507578
    a) 式VIIの化合物と式VIIIの化合物とを反応させるステップ(式中、LはCl、Br、I、OSOCF又はHである)、
    b) 任意に式Iの化合物を酸化させるステップ
    を含む、請求項1記載の式Iで表される化合物の製造方法。
  26. 前記反応が、溶媒、塩基、金属触媒及びリガンドの存在下で実施される、請求項25記載の方法。
  27. 前記溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドであり、前記塩基が、N,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、前記金属触媒が、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)であり、前記リガンドが、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンである、請求項26記載の方法。
  28. 式VIの化合物が、ハロゲン化アリール又はハロゲン化ヘテロアリールであり、前記反応が、溶媒及び塩基の存在下で実施される、請求項26記載の方法。
  29. 前記溶媒が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、sec−プロパノール又はイソプロパノールであり、前記塩基が、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである、請求項28記載の方法。
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