JP2010507569A - 2−フェノキシニコチン酸誘導体およびそれらの使用 - Google Patents

2−フェノキシニコチン酸誘導体およびそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規2−フェノキシ−6−フェニル−および2−フェノキシ−6−ピリジルニコチン酸誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用、特に、心血管疾患の、特に異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防のためのものに関する。

Description

本願は、新規2−フェノキシ−6−フェニル−および2−フェノキシ−6−ピリジルニコチン酸誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用、好ましくは心血管疾患の、特に異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防のためのものに関する。
多くの治療的成功にも拘わらず、心血管障害は、深刻な公衆衛生問題のままである。HMG−CoAリダクターゼを阻害することによるスタチン類での処置は、非常に成功裡にLDLコレステロール(LDL−C)の血漿濃度およびリスクのある患者の死亡率を下げるが、現在、好ましくないHDL−C/LDL−C比または高トリグリセリド血症を有する患者の治療のための確かな処置戦略は欠如している。
ナイアシンに加えて、フィブラート類は、今日までこれらのリスク群の患者の唯一の治療選択肢である。それらは、上昇したトリグリセリドを20ないし50%減少させ、LDL−Cを10ないし15%減少させ、アテローム生成性低密度LDLのLDL粒子サイズを、通常の密度の、および、より低密度のアテローム生成性のLDLに変化させ、そして、HDL濃度を10ないし15%上昇させる。
フィブラート類は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)−アルファの弱いアゴニストとして作用する(Nature 1990, 347, 645-50)。PPAR−アルファは、これらの遺伝子のプロモーター領域中のDNA配列[PPAR応答エレメント(PPRE)としても知られる]に結合することにより、標的遺伝子の発現を調節する核受容体である。PPREは、脂質代謝を調節するタンパク質をコードしている一連の遺伝子において同定された。PPAR−アルファは、肝臓で高度に発現され、その活性化は、VLDL産生/分泌の低下およびアポリポタンパク質CIII(ApoCIII)合成の減少を含む効果を導く。対照的に、アポリポタンパク質A1(ApoA1)の合成は増強される。
今日までに認められたフィブラート類の一つの欠点は、それらの受容体との相互作用が弱いものでしかないことであり(μM範囲のEC50)、このことが、上記の比較的小さい薬理効果を導いている。
本発明の目的は、特に心血管障害の処置および/または予防のためのPPAR−アルファモジュレーターとして使用できる新規化合物を提供することであった。
WO98/45268は、呼吸経路の障害およびアレルギー性、炎症性およびリウマチ性障害の処置用の、PDE4D−およびTNF−阻害活性を有するニコチンアミド誘導体を特許請求している。WO02/30358は、様々な複素芳香族化合物を、アレルギー性障害の処置のために機能するCCR4ケモカイン受容体のモジュレーターとして特許請求している。様々に置換された2−アリールピリジン類は、US2003/0152520に、不安および抑鬱状態の処置用のCRF受容体モジュレーターとして開示されている。US2006/0063779は、置換ピリジン誘導体および癌の処置のためのそれらの使用を記載している。WO2006/097220は、4−フェノキシ−2−フェニルピリミジンカルボン酸を、異脂肪血症および動脈硬化症の処置用のPPAR−アルファモジュレーターとして特許請求している。
本発明は、一般式(I)
Figure 2010507569
[式中、
は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび−NR−C(=O)−R10からなる群から選択される置換基であり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよく、そして、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
そして、
10は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシである}、
nは、0、1、2または3であり、
ここで、置換基Rが1個より多く存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
Aは、NまたはC−Rであり、
は、水素またはフッ素であり、
は、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
およびRは、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
そして、
12は、水素またはフッ素である]
の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物を提供する。
本発明の化合物は、式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、式(I)に包含される後述する式の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、並びに式(I)に包含される実施例として後述する化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である(式(I)に包含される後述する化合物が、まだ塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではないならば)。
それらの構造次第で、本発明の化合物は、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在できる。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの特定の混合物を包含する。そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、立体異性体的に均一な成分を既知の方法で単離することが可能である。
本発明の化合物が互変異性体で存在できるならば、本発明は、全ての互変異性体を包含する。
本発明に関し、好ましいは、本発明の化合物の生理的に許容し得る塩である。本発明はまた、それら自体は医薬適用に適さないが、例えば、本発明の化合物の単離または精製に使用できる塩を含む。
本発明の化合物の生理的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明の化合物の生理的に許容し得る塩には、常套の塩基の塩、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩およびマグネシウム塩)並びにアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩も含まれる。
本発明に関して、溶媒和物は、固体または液体状態で、溶媒分子との配位により錯体を形成している本発明の化合物の形態である。水和物は、配位が水とのものである、溶媒和物の特別な形態である。本発明に関して、好ましい溶媒和物は水和物である。
さらに、本発明は、本発明の化合物のプロドラッグも含む。用語「プロドラッグ」には、それら自体は、生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内残存時間中に、本発明の化合物に(例えば、代謝的にまたは加水分解的に)変換される化合物が含まれる。
特に、本発明はまた、式(I)のカルボン酸の加水分解可能なエステル誘導体を包含する。これは、生理的媒体中で、そして特にインビボで、酵素的または化学的経路で遊離カルボン酸に加水分解され得るエステルを意味すると理解される。この種の好ましいエステルは、直鎖または分枝鎖の(C−C)−アルキルエステルであり、ここで、アルキル基は、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよび/またはジ−(C−C)−アルキルアミノで置換されていてもよい。特に好ましいのは、式(I)の化合物のメチルまたはエチルエステルである。
本発明に関して、断りのない限り、置換基は、各々以下の通りに定義される:
本発明に関して、(C −C )−アルキルおよび(C −C )−アルキルは、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。好ましいのは、1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。好ましい例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチル、イソペンチルおよびn−ヘキシルが含まれる。
本発明に関して、(C −C )−アルコキシおよび(C −C )−アルコキシは、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルである。好ましいのは、1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルである。好ましい例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシが含まれる。
本発明に関して、モノ−(C −C )−アルキルアミノは、1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。好ましい例には、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノおよびtert−ブチルアミノが含まれる。
本発明に関して、ジ−(C −C )−アルキルアミノは、各々1個ないし4個の炭素原子を有する2個の同一であるかまたは異なる直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。好ましい例には、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−メチルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N−n−ブチル−N−メチルアミノおよびN−tert−ブチル−N−メチルアミノが含まれる。
本発明に関して、ハロゲンには、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。好ましいのは、塩素またはフッ素である。
本発明の化合物中のラジカルが置換されているとき、それらのラジカルは、断りのない限り、一置換または多置換されていてよい。本発明に関して、1個より多く存在するラジカルの定義は、相互に独立している。1個、2個または3個の同一かまたは異なる置換基による置換が好ましい。ことさら特に好ましいのは、1個の置換基による置換である。
本発明に関して、好ましいのは、式中、
が、ハロゲン、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび−NR−C(=O)−R10からなる群から選択される置換基であり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよく、そして、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
そして、
10は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシである}、
nが、0、1、2または3であり、
ここで、置換基Rが1個より多く存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
Aが、NまたはC−Rであり、
が、水素またはフッ素であり、
が、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
そして、
12が水素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
好ましいのは、また、式中、
が、ハロゲン、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基であり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
nが、0、1または2であり、
ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
AがC−Rであり、
が、水素またはフッ素であり、
が、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
そして、
12が、フッ素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して、特に好ましいのは、式中、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基であり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、3個までのフッ素により置換されていてもよい}、
nが、0、1または2であり、
ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
Aが、NまたはC−Rであり、
が、水素またはフッ素であり、
が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
が、水素、フッ素、塩素、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
{ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、3個までのフッ素により置換されていてもよい}、
が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
そして、
12が、水素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
特に好ましいのは、式中、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
nが、0、1または2であり、
ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
Aが、C−Rであり、
が、水素またはフッ素であり、
が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
が、水素、フッ素、塩素、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
そして、
12が、フッ素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して特に重要なのは、式中、Rが、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはメチルである、式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
同等に、本発明に関して特に重要なのは、式中、RおよびRが各々独立して水素またはフッ素である、式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
同等に、本発明に関して特に重要なのは、式中、Rが、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルである、式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して、ことさら特に好ましいのは、式中、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはメチルであり、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
nが、0、1または2であり、
ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
Aが、C−Rであり、
が、水素であり、
が、水素またはフッ素であり、
が、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
が、水素またはトリフルオロメチルであり、
そして、
12が、水素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
ことさら特に好ましいのは、また、式中、
が、フッ素、塩素またはシアノであり、
が、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
nが、0または1であり、
Aが、C−Rであり、
およびRが、各々水素であり、
が、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
が、水素であり、
そして、
12が、フッ素である、
式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
ラジカルの特定の組合せまたは好ましい組合せにおいて個別に指定されるラジカルの定義は、また、指定されるラジカルの特定の組合せとは関係なく、所望により他の組合せのラジカルの定義により置き換えられる。
ことさら特に好ましいのは、上述の好ましい範囲の2個またはそれ以上の組合せである。
本発明は、さらに、本発明の式(I)の化合物の製造方法を提供し、それは、式(II)
Figure 2010507569
(式中、A、R、R、R、R、RおよびR12は、各々上記の通りであり、
は、適する脱離基、例えばハロゲン、特に塩素であり、
そして、
Zは、−CHO、−CONH、−CNまたは−COOR11基であり、ここで、
11は(C−C)−アルキルである)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(III)
Figure 2010507569
(式中、R、Rおよびnは、各々上記の通りである)
の化合物と反応させ、式(IV)
Figure 2010507569
(式中、A、R、R、R、R、R、R、R、R12、Zおよびnは、上記の通りである)
の化合物を得、そして、これらの化合物を、Zが−CHOであるとき、酸化により、または、Zが−CNまたは−COOR11であるとき、塩基または酸の加水分解により、または、Zが−CONHであるとき、酸または塩基の加水分解、または、酢酸/無水酢酸混合物中での亜硝酸ナトリウムとの反応および続く塩酸での処理により、式(I)のカルボン酸に変換し、
そして、式(I)の化合物を、場合により、対応する(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物を得ることを特徴とする。
式(II)の化合物は、式(V)
Figure 2010507569
(式中、R、R12およびZは、各々上記の通りであり、そして、
およびXは、同一であるかまたは異なり、各々適する脱離基、例えばハロゲン、特に塩素である)
の化合物を、不活性溶媒中、適する遷移金属触媒の存在下、そして、場合により塩基の存在下、式(VI)
Figure 2010507569
(式中、A、R、R、RおよびRは、各々上記の通りであり、そして、
Mは、−B(OH)、−ZnHalまたは−MgHal基であり、ここで、
Halは、ハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素である)
の化合物とカップリングさせることにより製造できる。
Zがシアノであるいくつかの式(II)の化合物は、また、購入できるか、または、文献から知られている[例えば、Zhurnal Organicheskoi Khimii 22 (5), 1061-1065 (1986); J. Med. Chem. 14 (4), 339-344 (1971) 参照]。
式(III)、(V)および(VI)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、文献の方法と同様に製造できる。式(VI)[M=ZnHal]の有機亜鉛化合物の場合、場合により、対応するグリニャール化合物[M=MgHal]およびハロゲン化亜鉛から、その場で得ることもできる[例えば、Fu et al., J. Am. Chem. Soc. 123, 2719-2724 (2001) 参照]。
工程(II)+(III)→(IV)の不活性溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油留分などの炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N'−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ピリジン、アセトン、2−ブタノンまたはアセトニトリルなどの他の溶媒である。同等に、上述の溶媒の混合物を使用することが可能である。好ましいのは、ジメチルホルムアミドまたはトルエンの使用である。
工程(II)+(III)→(IV)に適する塩基は、常套の無機塩基である。これらには、特に、アルカリ金属水素化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、またはアルカリ金属水素化物、例えば、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムが含まれる。好ましいのは、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムである。ここで、塩基は、式(III)の化合物1molを基準として、1ないし5molの量で、好ましくは1.2ないし3molの量で使用する。
フェニルエーテル合成(II)+(III)→(IV)は、場合により、また、パラジウム触媒、例えば、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルなどのホスフィン配位子と組み合わせた酢酸パラジウム(II)を利用して、有利に実施できる。
反応(II)+(III)→(IV)は、一般的に、0℃ないし+150℃の温度範囲で、好ましくは+20℃ないし+120℃で行う。この反応は、標準気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば0.5ないし5bar)。一般に、標準気圧を用いる。
工程(IV)[Z=COOR11]→(I)におけるカルボキシルエステルの加水分解は、エステルを不活性溶媒中で酸または塩基で処理することにより常套の方法で行い、そして、後者の場合に先ず形成される塩を、後続の酸処理により遊離カルボン酸に変換する。tert−ブチルエステルの場合、エステル開裂を、好ましくは酸により行う。
カルボキシルエステルの加水分解に適する不活性溶媒は、水またはエステル開裂に常套の有機溶媒である。これらには、特に、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはグリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、または、アセトン、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドなどの他の溶媒が含まれる。同等に、上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。塩基のエステル加水分解の場合、好ましいのは、水と、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタノールおよび/またはエタノールとの混合物を使用することである。トリフルオロ酢酸を用いる反応の場合、好ましいのは、ジクロロメタンの使用であり、塩化水素を用いる反応の場合、好ましいのは、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンまたは水の使用である。
エステルの加水分解に適する塩基は、常套の無機塩基である。これらには、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムまたは水酸化バリウム、または、アルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸カルシウムが含まれる。好ましいのは、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムの使用である。
エステル開裂に適する酸は、一般的に、硫酸、塩化水素/塩酸、臭化水素/臭化水素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸、またはこれらの混合物、場合により水を添加したものである。好ましいのは、tert−ブチルエステルの場合、塩化水素またはトリフルオロ酢酸、メチルエステルの場合、塩酸である。
これらのエステルは、一般的に、0℃ないし+100℃の温度範囲で、好ましくは0℃ないし+50℃で開裂する。この反応は、標準気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば0.5ないし5bar)。一般に、標準気圧を用いる。
工程(IV)[Z=CN]→(I)のカルボニトリルの加水分解は、同様にして、ニトリル類を、高温条件下で、強塩基、好ましくは水性またはエタノール性水酸化カリウム溶液、または、強酸、好ましくは水性硫酸と反応させることにより行う。
式(IV)[Z=CONH]の第一級カルボキサミドの式(I)のカルボン酸への変換は、同等に、常套の方法で、酸性または塩基性加水分解により、または、好ましくは酢酸/無水酢酸混合物中での亜硝酸ナトリウムとの反応により、および、後続の塩酸処理により行う。
式(IV)[Z=CHO]のアルデヒド類の式(I)のカルボン酸への酸化は、文献中の常套の方法により、例えば、過マンガン酸カリウムまたはクロム(VI)試薬を用いて、過酸化水素と、例えば尿素の存在下で、または、好ましくは亜塩素酸ナトリウムと、例えば、リン酸二水素カリウムまたはアミドスルホン酸の存在下で、反応させることにより行う。
カップリング反応(V)+(VI)→(II)のための遷移金属触媒、触媒配位子および補助塩基は、文献から知られており[例えば、J. Hassan et al., Chem. Rev. 102, 1359-1469 (2002) 参照]、購入できる。好ましいのは、パラジウム触媒またはニッケル触媒の使用である。
ボロン酸カップリング[(VI)中、M=B(OH)]の場合、反応は、補助塩基の存在下、場合によりさらなる触媒配位子を添加して行う。好ましいのは、ここで、触媒としてのビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、さらなる配位子としてのトリス(o−トリル)ホスフィンおよび補助塩基としての炭酸カリウム水溶液の使用である。有機亜鉛化合物[(VI)中、M=ZnHal]の場合、好ましいのは、触媒としてのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の使用である。
ボロン酸カップリング(V)+(VI)[M=B(OH)]→(II)のための不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油留分などの炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N'−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリドン(NMP)、ピリジン、アセトニトリルなどの他の溶媒、または、水である。同等に、上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、ジメチルホルムアミドまたはジオキサンの使用である。
カップリング反応(V)+(VI)→(II)は、一般的に、−20℃ないし+150℃の温度範囲で、好ましくは0℃ないし+80℃で行う。これらの反応は、標準気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5bar)。一般に、標準気圧を用いる。
本発明の化合物の製造は、以下の合成スキームにより例示説明できる:
スキーム1
Figure 2010507569
[a):Pd(PPhCl、P(o−Tol)、aq.KCO、DMF、室温;b):KCO、DMF、室温−80℃;c):NaClO、NHSOH、水/THF、0℃]。
スキーム2
Figure 2010507569
[a):Pd(PPhCl、P(o−Tol)、aq.KCO、DMF、室温;b):KCO、DMF、室温−60℃;c):1. AcOH/AcO、NaNO、室温;2. aq.HCl、室温]。
スキーム3
Figure 2010507569
[a):Pd(PPh、DMF/THF、室温;b):KCO、DMF、4Åモレキュラー・シーブ、60−100℃;c):LiOH、水/THF、室温]。
スキーム4
Figure 2010507569
[a):KCO、DMF、室温−80℃;b):KOH、エタノール、還流;c):70%aq.HSO、120℃]。
本発明の化合物は、価値ある薬理特性を有し、ヒトおよび動物における障害の予防および処置に使用できる。
本発明の化合物は、高活性のPPAR−アルファモジュレーターであり、そのようなものとして、特に脂肪酸およびグルコースの代謝の障害に起因する心血管障害の一次および/または二次予防並びに処置に適する。かかる障害には、異脂肪血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、食後の血漿トリグリセリド濃度の上昇、低アルファリポタンパク質血症、混合性高脂血症)、動脈硬化症および代謝障害(代謝症候群、高血糖症、インシュリン依存性糖尿病、非インシュリン依存性糖尿病、妊娠糖尿病、高インシュリン血症、インシュリン抵抗性、グルコース不耐性、肥満症および糖尿病の遅発性合併症、例えば、網膜症、腎障害および神経障害)が含まれる。
高活性のPPAR−アルファモジュレーターとして、本発明の化合物は、特に、心不全の一次および/または二次予防並びに処置にも適する。
本発明に関して、用語「心不全」は、また、右心不全、左心不全、全体的な不全(global failure)、虚血性心筋症、拡張型心筋症、先天性心疾患、心臓弁の欠陥、心臓弁の欠陥の場合の心不全、僧帽弁狭窄症、僧帽弁の不全、大動脈弁狭窄症、大動脈弁の不全、三尖弁狭窄症(tricuspidal stenosis)、三尖弁の不全、肺動脈弁狭窄症、肺動脈弁の不全、複合型の心臓弁の欠陥、心筋の炎症(心筋炎)、慢性心筋炎、急性心筋炎、ウイルス性心筋炎、糖尿病性心不全、アルコール毒性心筋症、心貯溜障害、拡張期心不全および収縮期心不全などの、より具体的な、または関連する疾患の形態を包含する。
本発明の化合物により処置できる心血管障害のさらなる独立したリスク要因は、高血圧、虚血、心筋梗塞、狭心症、心筋脆弱、再狭窄、肺高血圧、フィブリノーゲンおよび低密度LDLのレベルの上昇、並びにプラスミノーゲン活性化因子阻害因子1(PAI−1)の濃度の上昇である。
さらに、本発明の化合物は、また、微小血管および大血管の損傷(血管炎)、再灌流損傷、動脈および静脈血栓症、浮腫、癌(皮膚癌、脂肪肉腫、消化管、肝臓、膵臓、肺、腎臓、尿道、前立腺および生殖器の癌腫)の、中枢神経系の障害および神経変性障害(卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、認知症、てんかん、鬱病、多発性硬化症)、炎症性障害、免疫障害(クローン病、潰瘍性大腸炎、エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、喘息)、腎障害(糸球体腎炎)、甲状腺障害(甲状腺機能亢進(hyperthyreosis))、膵臓の障害(膵炎)、肝線維症、皮膚障害(乾癬、アクネ、湿疹、神経皮膚炎、皮膚炎、角膜炎、瘢痕の形成、疣贅の形成、凍瘡)、ウイルス性障害(HPV、HCMV、HIV)、悪液質、骨粗鬆症、痛風、尿失禁の処置および/または予防に、そして、創傷の治癒および血管新生に、使用し得る。
本発明の化合物の効力は、例えば、インビトロで、実施例の部分に記載のトランス活性化アッセイにより試験できる。
本発明の化合物のインビボの効力は、例えば、実施例の部分に記載の試験により検定できる。
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための、本発明の化合物の使用を提供する。
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、本発明の化合物の使用を提供する。
本発明はさらに、少なくとも1種の本発明の化合物の有効量を使用する、障害、特に上述の障害の処置および/または予防方法を提供する。
本発明の化合物は、単独で、または、必要であれば、他の有効成分と組み合わせて使用し得る。本発明はさらに、少なくとも1種の本発明の化合物、および1種またはそれ以上のさらなる有効成分を含む、特に上述の障害の処置および/または予防用の医薬を提供する。
組合せに適する有効成分には、例えば、そして好ましくは:脂質代謝を調節する物質、抗糖尿病薬、降圧剤、灌流増強および/または抗血栓薬並びに抗酸化剤、ケモカイン受容体アンタゴニスト、p38キナーゼ阻害剤、NPYアゴニスト、オレキシンアゴニスト、食欲低下薬、PAF−AH阻害剤、消炎薬(COX阻害剤、LTB−受容体アンタゴニスト)、鎮痛薬(アスピリン)、抗鬱剤および他の精神病薬(psychopharmaceutical)が含まれる。
本発明は、特に、少なくとも1種の本発明の化合物および少なくとも1種の脂質代謝を調節する有効成分、抗糖尿病薬、活性降圧成分および/または抗血栓薬を含む組合せを提供する。
本発明の化合物を、好ましくは、以下の1種またはそれ以上と組み合わせることができる。
・脂質代謝を調節する有効成分、例えば、そして好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ発現阻害剤、スクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、LDL受容体誘導剤、コレステロール吸収阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤(adsorber)、胆汁酸再吸収阻害剤、MTP阻害剤、リパーゼ阻害剤、LpL活性化剤、フィブラート類、ナイアシン、CETP阻害剤、PPAR−γおよび/またはPPAR−δアゴニスト、RXRモジュレーター、FXRモジュレーター、LXRモジュレーター、甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬(thyroid mimetic)、ATPクエン酸塩リアーゼ阻害剤、Lp(a)アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、ボンベシン受容体アゴニスト、ヒスタミン受容体アゴニストおよび抗酸化剤/ラジカル捕捉剤の群からのもの、
・Rote Liste 2004/II、12章に記載の抗糖尿病薬、並びに、例えば、そして好ましくは、スルホニルウレア類、ビグアナイド類、メグリチニド(meglitinide)誘導体、グルコシダーゼ阻害剤、オキサジアゾリジノン類、チアゾリジンジオン類、GLP1受容体アゴニスト、グルカゴンアンタゴニスト、インシュリン増感剤、CCK1受容体アゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、糖新生および/またはグリコーゲン分解の刺激に関与する肝臓の酵素の阻害剤、グルコース取込のモジュレーターおよびカリウムチャネルオープナー、例えばWO97/26265およびWO99/03861に開示のものの群からのもの、
・活性降圧成分、例えば、そして好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータ−受容体遮断薬、アルファ−受容体遮断薬、ECE阻害剤およびバソペプチダーゼ阻害剤の群からのもの;
・抗血栓薬、例えば、そして好ましくは、血小板凝集阻害剤または抗凝血剤の群からのもの;
・利尿剤;
・アルドステロンおよび鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト;
・バソプレシン受容体アンタゴニスト;
・有機硝酸塩およびNO供与源;
・陽性の変力性有効成分;
・環状グアノシン一リン酸(cGMP)および/または環状アデノシン一リン酸(cAMP)の分解を阻害する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)1、2、3、4および/または5の阻害剤、特にPDE5阻害剤、例えば、シルデナフィル、バルデナフィルおよびタダラフィル、および、PDE3阻害剤、例えばミルリノン;
・ナトリウム利尿ペプチド、例えば、「心房性ナトリウム利尿ペプチド」(ANP、アナリチド(anaritide))、「B型ナトリウム利尿ペプチド」または「脳性ナトリウム利尿ペプチド」(BNP、ネシリチド)、「C型ナトリウム利尿ペプチド」(CNP)およびウロジラチン(urodilatin);
・カルシウム感受性増強薬、例えば、そして好ましくは、レボシメンダン;
・カリウム・サプリメント;
・NOに依存しないが、ヘムに依存するグアニル酸シクラーゼの刺激剤、特に、WO00/06568、WO00/06569、WO02/42301およびWO03/095451に記載の化合物;
・NOおよびヘムに依存しないグアニル酸シクラーゼの活性化剤、特に、WO01/19355、WO01/19776、WO01/19778、WO01/19780、WO02/070462およびWO02/070510に記載の化合物;
・ヒト好中球エラスターゼ(HNE)の阻害剤、例えば、シベレスタットまたはDX−890(レルトラン(reltran));
・シグナル伝達カスケードを阻害する化合物、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤、特に、ソラフェニブ、イマチニブ、ゲフィチニブおよびエルロチニブ;および/または、
・心臓のエネルギー代謝に影響を与える化合物、例えば、エトモキシル、ジクロロ酢酸、ラノラジンまたはトリメタジジン。
脂質代謝を調節する有効成分は、好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、MTP阻害剤、リパーゼ阻害剤、甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬、ナイアシン受容体アゴニスト、CETP阻害剤、PPAR−ガンマアゴニスト、PPAR−デルタアゴニスト、ポリマー性胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤、抗酸化剤/ラジカル捕捉剤並びにカンナビノイド受容体1アンタゴニストの群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、スタチン類のクラスからのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン、セリバスタチンまたはピタバスタチンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、スクアレン合成阻害剤、例えば、そして好ましくは、BMS−188494またはTAK−475と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ACAT阻害剤、例えば、そして好ましくは、メリナミド、パクチミブ(pactimibe)、エフルシミブ(eflucimibe)またはSMP−797と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物を、コレステロール吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、エゼチミブ、チクエシド(tiqueside)またはパマクエシドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、MTP阻害剤、例えば、そして好ましくは、イムプリタピド(implitapide)またはJTT−130と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、リパーゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、オーリスタットと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬、例えば、そして好ましくは、D−サイロキシンまたは3,5,3'−トリヨードサイロニン(T3)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ナイアシン受容体のアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ナイアシン、アシピモックス、アシフラン(acifran)またはラデコール(radecol)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、CETP阻害剤、例えば、そして好ましくは、トロセトラピド(torcetrapib)、JTT−705またはCETPワクチン(Avant)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、PPAR−ガンマアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、PPAR−デルタアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GW−501516と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ポリマー性胆汁酸吸着剤、例えば、そして好ましくは、コレスチラミン、コレスチポール、コレソルバム(colesolvam)、CholestaGel またはコレスチミドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、胆汁酸再吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、ASBT(=IBAT)阻害剤、例えば、AZD−7806、S−8921、AK−105、BARI−1741、SC−435またはSC−635と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、抗酸化剤/ラジカル捕捉剤、例えば、そして好ましくは、プロブコール、AGI−1067、BO−653またはAEOL−10150と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、リモナバンまたはSR−147778と組み合わせて投与する。
抗糖尿病薬は、好ましくは、インシュリンおよびインシュリン誘導体並びに経口で活性のある血糖降下活性化合物を意味すると理解される。ここで、インシュリンおよびインシュリン誘導体には、動物、ヒトまたは生物工学的起源のインシュリンおよびそれらの混合物の両方が含まれる。経口で活性のある血糖降下性有効成分には、好ましくは、スルホニルウレア、ビグアナイド、メグリチニド誘導体、グルコシダーゼ阻害剤およびPPAR−ガンマアゴニストが含まれる。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、インシュリンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、例えば、そして好ましくは、トルブタミド、グリベンクラミド、グリメピリド、グリピジドまたはグリクラジドなどのスルホニルウレアと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ビグアナイド、例えば、そして好ましくは、メトホルミンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、メグリチニド誘導体、例えば、そして好ましくは、レパグリニドまたはナテグリニドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、グルコシダーゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、ミグリトールまたはアカルボースと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、PPAR−ガンマアゴニスト、例えばチアゾリジンジオンのクラスからのもの、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンと組み合わせて投与する。
降圧剤は、好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータ−受容体遮断剤、アルファ−受容体遮断剤および利尿剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、利尿剤、例えば、そして好ましくは、フロセミド、ブメタニドまたはトルセミドなどのループ利尿剤、または、クロロチアジドまたはヒドロクロロチアジドなどのチアジドまたはチアジド様利尿剤と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、アルドステロンまたは鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、スピロノラクトンまたはエプレレノンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、バソプレシン受容体アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、コニバプタン、トルバプタン、リキシバプタン(lixivaptan)またはSR−121463と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、有機硝酸塩またはNO供給源、例えば、そして好ましくは、ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセリン、一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド、モルシドミンまたはSIN−1と組み合わせて、または、吸入NOと組み合わせて、投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、陽性の変力性活性化合物、例えば、そして好ましくは、強心配糖体(ジゴキシン)、ベータ−アドレナリンおよびドーパミンアゴニスト、例えば、イソプロテレノール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンおよびドブタミンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、カルシウム拮抗薬、例えば、そして好ましくは、ニフェジピン、アムロジピン、ベラパミルまたはジルチアゼムと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エンブサルタン(embusartan)またはテルミサルタンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ACE阻害剤、例えば、そして好ましくは、エナラプリル、カプトプリル、ラミプリル、デラプリル、ホシノプリル、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリルまたはトランドプリル(trandopril)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ベータ−受容体遮断薬、例えば、そして好ましくは、プロプラノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ブプラノロール、メチプラノロール、ナドロール、メピンドロール、カラザロール(carazalol)、ソタロール、メトプロロール、ベタキソロール、セリプロロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ラベタロール、カルベジロール、アダプロロール(adaprolol)、ランジオロール、ネビボロール、エパノロールまたはブシンドロールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、アルファ−受容体遮断薬、例えば、そして好ましくは、プラゾシンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、交感神経抑制薬(antisympathotonic)、例えば、そして好ましくは、レセルピン、クロニジンもしくはアルファ−メチルドーパと、または、カリウムチャネルアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ミノキシジル、ジアゾキシド、ジヒドララジンもしくはヒドララジンと組み合わせて投与する。
抗血栓薬は、好ましくは、血小板凝集阻害剤または抗凝血剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、血小板凝集阻害剤、例えば、そして好ましくは、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジンまたはジピリダモールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、トロンビン阻害剤、例えば、そして好ましくは、キシメラガトラン、メラガトラン、ビバリルジンまたはクレキサンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、GPIIb/IIIaアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、チロフィバンまたはアブシキシマブと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、Xa因子阻害剤、例えば、そして好ましくは、リバロキサバン(BAY59−7939)、DU−176b、アピキサバン、オタミキサバン(otamixaban)、フィデキサバン(fidexaban)、ラザキサバン(razaxaban)、フォンダパリナックス、イドラパリナックス、PMD−3112、YM−150、KFA−1982、EMD−503982、MCM−17、MLN−1021、DX9065a、DPC906、JTV803、SSR−126512またはSSR−128428と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ヘパリンまたは低分子量(LMW)ヘパリン誘導体と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ビタミンKアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、クマリンと組み合わせて投与する。
本発明に関して、特に好ましいのは、少なくとも1種の本発明の化合物、および、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(スタチン類)、利尿剤、ベータ−受容体遮断薬、有機硝酸塩およびNO供与源、ACE阻害剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、アルドステロン受容体および鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、バソプレシン受容体アンタゴニスト、血小板凝集阻害剤および抗凝血剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる有効成分を含む組合せ、および、上述の障害の処置および/または予防のためのそれらの使用である。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明の化合物を、典型的には1種またはそれ以上の不活性かつ非毒性の医薬的に適する補助剤と共に含む医薬、および上述の目的でのそれらの使用を提供する。
本発明の化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的で、それらを適する方法で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜に、耳に、またはインプラントもしくはステントとして、投与できる。
これらの投与経路のために、本発明の化合物を適する投与形で投与できる。
経口投与に適するのは、先行技術に準じて働き、本発明の化合物を迅速かつ/または改変された形態で放出し、本発明の化合物を結晶形および/または無定形および/または溶解形で含む投与形、例えば、錠剤(非被覆または被覆錠剤、例えば、腸溶性被覆、または、遅れて溶解するか、もしくは不溶性であり、本発明の化合物の放出を制御する被覆を有するもの)、口腔中で迅速に溶解するフィルム/オブラートまたは錠剤、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えばハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経腸投与は、生体による吸収段階を回避して(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または、生体による吸収を伴って(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)、行い得る。非経腸投与に適する投与形は、とりわけ、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤の形態の、注射または点滴用製剤である。
他の投与経路に適するのは、例えば、吸入(とりわけ、粉末吸入器、噴霧器)に適する医薬、点鼻薬、液またはスプレー、舌、舌下または頬側投与用の錠剤、フィルム/オブラートまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼に投与するための製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、プラスター)、ミルク、ペースト、フォーム、散布用粉末剤(powders for pouring)、インプラントまたはステントである。
好ましいのは、経口または非経腸投与、特に経口および静脈内投与である。
本発明の化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、それ自体既知の方法で、不活性かつ非毒性の医薬的に適する補助剤と混合することにより実施できる。これらの補助剤には、とりわけ、担体(例えば微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えばアスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色料(例えば酸化鉄などの無機色素)、および、味および/または匂いの矯正剤が含まれる。
一般に、非経腸投与の場合、約0.001ないし1mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし0.5mg/体重kgの量を投与するのが、有効な結果を得るために有利であると見出された。経口投与の場合、投与量は、約0.01ないし100mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし20mg/体重kg、ことさら特に好ましくは0.1ないし10mg/体重である。
それにも拘わらず、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の応答、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から離れることが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なく投与しても十分な場合があり得、一方、上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、それらを1日かけて投与される複数の単回用量に分割するのが好都合なことがある。
以下の実施例は、本発明を例示説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。
以下の試験および実施例における百分率は、断りの無い限り、重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度は、各場合で体積をベースとする。
A. 実施例
略号:
Figure 2010507569
LC−MSおよびHPLCの方法:
方法1(LC−MS):
装置タイプMS:Micromass ZQ;装置タイプHPLC:HP 1100 series; UV DAD; カラム: Phenomenex Gemini 3μ 30 mm x 3.00 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法2(LC−MS):
装置タイプMS:Micromass ZQ;装置タイプHPLC:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法3(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Onyx Monolithic C18, 100 mm x 3 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:208−400nm。
方法4(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法5(LC−MS):
装置タイプMS:Waters ZQ;装置タイプHPLC:Waters Alliance 2795;カラム:Merck Chromolith RP18e, 100 mm x 3 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
方法6(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Gemini 3μ 30 mm x 3.00 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法7(LC−MS):
装置タイプMS:Micromass ZQ;装置タイプHPLC:HP 1100 series; UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法8(分取HPLC):
装置:Abimed Gilson Pump 305/306, Manometric Module 806;カラム:Grom-Sil C18 10 μm, 250 mm x 30 mm;溶離剤:A=水、B=アセトニトリル;グラジエント:0.0分10%B→3分10%B→30分95%B→42分95%B→42.1分10%B→45分10%B;流速:50ml/分;カラム温度:室温;UV検出:210nm。
方法9(分取HPLC):
装置:Abimed Gilson Pump 305/306, Manometric Module 806;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4HE 10 μm, 250 mm x 40 mm;溶離剤:A=水、B=アセトニトリル;グラジエント:0.0分10%B→3分10%B→27分98%B→34分98%B→34.01分10%B→38分10%B;流速:50ml/分;カラム温度:室温;UV検出:214nm。
方法10(分取HPLC):
装置:Abimed Gilson Pump 305/306, Manometric Module 806;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4HE 10 μm, 250 mm x 40 mm;溶離剤:A=水+0.75mlギ酸/水1L、B=アセトニトリル;グラジエント:0.0分10%B→3分10%B→27分98%B→34分98%B→34.01分10%B→38分10%B;流速:50ml/分;カラム温度:室温;UV検出:214nm。
方法11(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ; カラム: Phenomenex Synergi 2.5 μ MAX-RP 100A Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→3.0分5%A→4.0分5%A→4.1分90%A;流速:2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法12(LC−MS):
装置タイプMS:Micromass ZQ;装置タイプHPLC:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2.5 μ MAX-RP 100A Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→3.0分5%A→4.0分5%A→4.01分90%A;流速:2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法13(分取HPLC):
装置:Abimed Gilson Pump 305/306, Manometric Module 806;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4HE 10 μm, 250 mm x 40 mm;溶離剤:A=水、B=アセトニトリル;グラジエント:0.0分30%B→5分30%B→30分95%B→50分95%B→51分30%B→55分30%B;流速:50ml/分;カラム温度:室温;UV検出:214nm。
方法14(LC−MS):
装置:Micromass QuattroPremier with Waters UPLC Acquity;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9 μ 50 mm x 1 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→1.5分10%A→2.2分10%A;オーブン:50℃;流速:0.33ml/分;UV検出:210nm。
出発化合物および中間体:
実施例1A
2−クロロ−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸216mg(1.14mmol)および2M炭酸カリウム水溶液3.41ml(6.82mmol)を、DMF4mlに溶解した2,6−ジクロロニコチンアルデヒド200mg(1.14mmol)に添加する。10分間撹拌した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド159mg(0.23mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン35mg(0.11mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。室温でさらに2日間静置した後、後処理のために、混合物を先ず水10mlで希釈し、1N塩酸約4mlと混合し、次いで、酢酸エチル20mlと撹拌し、Celite 10gを通して濾過する。有機相を除去し、濃縮し、残渣を分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物157mg(理論値の48%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.94 (AA'BB'系のAA'部, 2H), 8.32 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.38 (AA'BB'系のBB'部, 2H), 10.32 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.70 分; m/z = 286 [M+H]+.
実施例2A
2−クロロ−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1Aと同様に製造および精製する。シリカゲルのクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル10:1、次いで4:1)により、さらなる精製を行う。2,6−ジクロロニコチンアルデヒド200mg(1.14mmol)および3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸216mg(1.14mmol)から、標的化合物202mg(理論値の62%)を得る。
LC-MS (方法 2): Rt = 2.67 分; m/z = 286 [M+H]+.
実施例3A
2−クロロ−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1Aと同様に製造および精製する。但し、2倍量のトリ−2−トリルホスフィン(69mg、0.23mmol)を使用する。総反応時間は、約5日間である。2,6−ジクロロニコチンアルデヒド200mg(1.14mmol)および4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸255mg(1.14mmol)から、標的化合物139mg(理論値の38%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.94 (d, 1H), 8.38 (AB系, 2H), 8.48 (dd, 1H), 8.55 (d, 1H), 10.31 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.28 分; m/z = 338 [M+H+H2O]+, 320 [M+H]+.
実施例4A
2−クロロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例3Aと同様に製造および精製する。2,6−ジクロロニコチンアルデヒド200mg(1.14mmol)および4−フルオロ−3−メチルフェニルボロン酸175mg(1.14mmol)から、標的化合物100mg(理論値の35%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.34 (s, 3H), 7.33 (t, 1H), 8.05 (ddd, 1H), 8.14 (dd, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.30 (d, 1H), 10.29 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.63 分; m/z = 250 [M+H]+.
実施例5A
2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1Aと同様に製造および精製する。総反応時間は、約5日間である。生成物画分を、同じ条件下でのまた別のHPLCにより、さらに精製する。2,6−ジクロロニコチンアルデヒド200mg(1.14mmol)および3−フルオロ−4−メチルフェニルボロン酸175mg(1.14mmol)により、標的化合物129mg(理論値の45%)を得る。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 2.19 (s, 3H), 7.48 (t, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.94 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.30 (d, 1H), 10.28 (s, 1H).
LC-MS (方法 6): Rt = 2.72 分; m/z = 268 [M+H+H2O]+, 250 [M+H]+.
実施例6A
2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
2,3−ジフルオロフェニルボロン酸179mg(1.14mmol)、および、次いで、2M炭酸カリウム水溶液3.4mlを、撹拌しながら、ジオキサン4ml中の2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシアルデヒド200mg(1.14mmol)の溶液に添加する。10分後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド160mg(0.23mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン69mg(0.23mmol)を添加し、次いで、反応混合物を60℃で終夜撹拌する。混合物を後処理し、分取HPLC(方法9)により直接精製する。これにより、トリ−2−トリルホスフィンとの混合物中の標的化合物144mg(理論値の50%)を得、これを、この形態でさらに反応させる。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.42 (tdd, 1H), 7.65 (dtd, 1H), 7.80 (ddt, 1H), 8.06 (dd, 1H), 8.39 (d, 1H), 10.31 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.60 分; m/z = 254 [M+H]+.
実施例7A
2−クロロ−6−(2−クロロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例6Aと同様に、2−クロロフェニルボロン酸から出発して製造および精製する。これにより、標的化合物を、理論値の約28%の収量で、トリ−2−トリルホスフィンオキシドの不純物と共に得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 3.71 分; m/z = 252 [M+H]+ (トリ−2−トリルホスフィンオキシド: Rt = 3.67 分; m/z = 321 [M+H]+).
実施例8A
2−クロロ−6−(2,3−ジメチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例6Aと同様に、2,3−ジメチルフェニルボロン酸から出発して製造および精製する。これにより、標的化合物を理論値の53%の収量で得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.21 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 7.20-7.28 (m, 2H), 7.31 (dd, 1H), 7.71 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 10.33 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.63 分; m/z = 246 [M+H]+.
実施例9A
2−クロロ−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例6Aと同様に、3−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸から進めて、製造および精製する。これにより、標的化合物を、理論値の34%の収量で得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.59 (br. d, 1H), 7.72 (t, 1H), 8.13 (br. s, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 10.31 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.73 分; m/z = 302 [M+H].
実施例10A
2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例6Aと同様に、2−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸から出発して製造および精製する。これにより、表題化合物を、理論値の約31%の収量で、トリ−2−トリルホスフィンオキシドの不純物と共に得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.44 分; m/z = 284 [M+H+H2O]+, 266 [M+H]+ (トリ-2-トリルホスフィン オキシド: Rt = 2.48 分; m/z = 321 [M+H]+).
実施例11A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール65mg(0.51mmol)および炭酸カリウム210mg(1.52mmol)を、DMF3ml中の実施例1Aの2−クロロ−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド145mg(0.51mmol)の溶液に添加する。混合物を室温で終夜撹拌したままにし、次いで80℃で約4時間撹拌し、反応を完了させ、固体からの濾過後、分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物177mg(理論値の92%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.40 (t, 1H), 7.47-7.58 (m, 2H), 7.68 (t, 1H), 7.82 (d, 2H), 8.03 (d, 2H), 8.04 (d, 1H), 8.41 (d, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.05 分; m/z = 378 [M+H]+.
実施例12A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例11Aと同様に製造および精製する。80℃の反応時間は、2時間である。実施例2Aの2−クロロ−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド190mg(0.61mmol)および2−クロロフェノール78mg(0.61mmol)から出発して、標的化合物138mg(理論値の90%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.41 (td, 1H), 7.48-7.58 (m, 2H), 7.65-7.73 (m, 2H), 7.82 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.11 (br. s, 1H), 8.20 (d, 1H), 8.40 (d, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.04 分; m/z = 378 [M+H]+.
実施例13A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例12Aと同様に製造および精製する。実施例3Aの2−クロロ−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド135mg(0.37mmol)および2−クロロフェノール47mg(0.37mmol)から出発して、標的化合物148mg(理論値の98%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.41 (td, 1H), 7.47-7.58 (m, 2H), 7.68 (dd, 1H), 7.84 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 8.16-8.24 (m, 2H), 8.41 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.15 分; m/z = 412 [M+H]+.
実施例14A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例11Aと同様に製造および精製する。実施例4Aの2−クロロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド95mg(0.38mmol)および2−クロロフェノール49mg(0.38mmol)から出発して、標的化合物118mg(理論値の91%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.22 (s, 3H), 7.20 (t, 1H), 7.39 (ddd, 1H), 7.48-7.56 (m, 2H), 7.64-7.70 (m, 2H), 7.82 (dd, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.33 (d, 1H), 10.47 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.46 分; m/z = 342 [M+H]+.
実施例15A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール51mg(0.40mmol)および炭酸カリウム166mg(1.20mmol)を、DMF2ml中の実施例5Aの2−クロロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド100mg(0.40mmol)の溶液に添加する。混合物を室温で終夜、そしてさらにもう1日、次いで、さらなる反応の完了のために80℃で5時間、撹拌したままにし、固体からの濾過後、分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物125mg(理論値の91%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 7.35 (t, 1H), 7.40 (ddd, 1H), 7.48-7.57 (m, 3H), 7.62 (dd, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.95 (d, 1H), 8.34 (d, 1H), 10.47 (s, 1H).
LC-MS (方法 6): Rt = 3.06 分; m/z = 342 [M+H]+.
実施例16A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール75mg(0.59mmol)および炭酸カリウム221mg(1.60mmol)を、DMF4ml中の実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド135mg(0.53mmol)の溶液に添加する。続いて、混合物を60℃で終夜撹拌したままにする。固体からの濾過後、分取HPLC(方法9)により精製し、標的化合物111mg(理論値の60%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.20-7.31 (m, 1H), 7.31-7.42 (m, 2H), 7.42-7.60 (m, 3H), 7.66 (dd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.29 分; m/z = 346 [M+H]+.
実施例17A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−クロロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例7Aの2−クロロ−6−(2−クロロフェニル)ニコチンアルデヒド125mg(純度61%、約0.30mmol)から出発して、標的化合物85mg(理論値の82%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.31 (td, 1H), 7.37-7.54 (m, 6H), 7.60 (dd, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 10.51 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.27 分; m/z = 344 [M+H]+.
実施例18A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジメチルフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例8Aの2−クロロ−6−(2,3−ジメチルフェニル)ニコチンアルデヒド140mg(0.57mmol)から出発して、標的化合物158mg(理論値の82%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.97 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 7.10-7.17 (m, 2H), 7.18-7.24 (m, 1H), 7.32 (td, 1H), 7.40-7.49 (m, 3H), 7.60 (dd, 1H), 8.34 (d, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.07 分; m/z = 338 [M+H]+.
実施例19A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例9Aの2−クロロ−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ニコチンアルデヒド110mg(0.37mmol)から出発して、標的化合物139mg(理論値の97%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.40 (td, 1H), 7.45 (br. dd, 1H), 7.47-7.57 (m, 2H), 7.59 (t, 1H), 7.67 (dd, 1H), 7.73 (br. t, 1H), 7.95 (br. d, 1H), 8.03 (d, 1H), 8.39 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.38 分; m/z = 394 [M+H]+.
実施例20A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例10Aの2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチンアルデヒド100mg(0.38mmol)から出発して、標的化合物97mg(理論値の72%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.85 (s, 3H), 7.06 (ddd, 1H), 7.15 (td, 1H), 7.25 (td, 1H), 7.36 (td, 1H), 7.44-7.54 (m, 2H), 7.65 (dd, 1H), 7.74 (dd, 1H), 8.38 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.03 分; m/z = 358 [M+H]+.
実施例21A
2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
Figure 2010507569
3−フルオロ−4−メチルフェニルボロン酸154mg(1.00mmol)および2M炭酸カリウム水溶液3.00ml(6.00mmol)を、DMF3.5mlに溶解した2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド259mg(1.00mmol)に添加する。10分間撹拌した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド140mg(0.20mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン30.4mg(0.10mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。後処理に、反応混合物を酢酸エチルと水とに分配し、1N塩酸でpH3.5に酸性化し、有機相を除去し、水相を酢酸エチルでもう1回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残っている粗生成物を分取HPLC(方法8)により精製する。かくして、標的化合物200mg(理論値の60%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.32 (s, 3H), 7.48 (t, 1H), 7.94-7.82 (m, 2H), 8.06 (br. s, 1H), 8.21 (br. s, 1H), 8.39 (s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.19 分; m/z = 333 [M+H]+.
実施例22A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール75mg(0.59mmol)および炭酸カリウム243mg(1.76mmol)を、撹拌しながら、DMF5.0mlに溶解した実施例21Aの2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−ニコチンアミド195mg(0.59mmol)に添加する。混合物を先ず室温で終夜、次いで60℃でさらに2日間撹拌する。後処理および精製のために、混合物の液相を分取HPLC(方法8)で直接分離する。これにより、標的化合物174mg(理論値の70%)を得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 3.89 分; m/z = 425 [M+H]+.
実施例23A
メチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
アルゴン雰囲気下、THF中の3−フルオロ−4−メチルフェニル亜鉛ヨージドの0.5M溶液2.33ml(1.17mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)56mg(0.049mmol)を、DMF3.0ml中のメチル2,6−ジクロロニコチネート200mg(0.97mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で終夜撹拌したままにする。後処理に、混合物を水30mlおよび酢酸エチル15mlと撹拌し、Celite2gで吸引濾過する。有機相を除去し、濃縮し、残っている残渣を分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物113mg(理論値の42%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.31 (d, 3H), 3.90 (s, 3H), 7.47 (t, 1H), 7.86-7.94 (m, 2H), 8.17 (d, 1H), 8.34 (d, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.90 分; m/z = 280 [M+H]+.
実施例24A
メチル2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
2−クロロ−5−メトキシフェノール31mg(0.20mmol)および炭酸カリウム74mg(0.54mmol)を、DMF2.0ml中の実施例23Aのメチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−ニコチネート50mg(0.18mmol)の溶液に添加し、混合物を最初に60℃で終夜撹拌する。さらに74mg(0.54mmol)の炭酸カリウムおよび約300mgのモレキュラー・シーブ(4Å)を添加し、混合物を、60℃で、次いで80℃で、最後に100℃で、一晩ずつ撹拌する。後処理および精製のために、混合物を濾過し、濾液を分取HPLC(方法9)により分離する。これにより、標的化合物52mg(理論値の72%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 6.94 (dd, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.87 (d, 1H), 8.39 (d, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.41 分; m/z = 402 [M+H]+.
実施例25A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−フェニルニコチノニトリル
Figure 2010507569
アルゴン雰囲気下、炭酸カリウム773mg(5.59mmol)を、DMF12ml中の2−クロロ−6−フェニルニコチノニトリル600mg(2.80mmol)および2−クロロフェノール395mg(3.08mmol)の溶液に添加する。混合物を、先ず室温で終夜、次いで60℃でさらに1日、撹拌したままにする。分取HPLCにより直接精製し、標的化合物730mg(理論値の85%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.37-7.48 (m, 4H), 7.48-7.58 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.82 (d, 2H), 7.95 (d, 1H), 8.53 (d, 1H).
LC-MS (方法 4): Rt = 2.90 分; m/z = 307 [M+H]+.
実施例26A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロフェニル)ニコチノニトリル
Figure 2010507569
アルゴン雰囲気下、2−クロロフェノール152mg(1.18mmol)および炭酸カリウム297mg(2.15mmol)を、DMF5ml中の2−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ニコチノニトリル250mg(1.08mmol)の溶液に添加する。混合物を60℃で終夜撹拌したままにし、固体からの濾過後、分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物325mg(理論値の93%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.25-7.33 (m, 2H), 7.41 (td, 1H), 7.48-7.57 (m, 2H), 7.68 (dd, 1H), 7.84-7.92 (m, 2H), 7.95 (d, 1H), 8.53 (d, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.76 分; m/z = 325 [M+H]+.
実施例27A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−クロロフェニル)ニコチノニトリル
Figure 2010507569
アルゴン雰囲気下、2−クロロフェノール142mg(1.10mmol)および炭酸カリウム277mg(2.01mmol)を、DMF5ml中の2−クロロ−6−(4−クロロフェニル)ニコチノニトリル250mg(1.00mmol)の溶液に添加する。さらなる反応の完了のために、混合物を60℃で終夜、次いで80℃で4時間撹拌したままにし、固体からの濾過後、分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物320mg(理論値の93%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.41 (td, 1H), 7.48-7.57 (m, 4H), 7.68 (dd, 1H), 7.83 (d, 2H), 7.97 (d, 1H), 8.55 (d, 1H).
LC-MS (方法 4): Rt = 3.09 分; m/z = 341 [M+H]+.
実施例28A
6,6'−ジクロロ−2,3'−ビピリジン−5−カルボキシアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、先ず、実施例1Aと同様に製造および精製する。2回目の分取HPLC分離(方法9)、続くシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:80:1ジクロロメタン/メタノール)の後、2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシアルデヒド200mg(1.14mmol)から出発して、標的化合物179mg(理論値の68%)を得、完全な精製をせずに、それをさらに反応させる。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.36 分; m/z = 253 [M+H]+.
実施例29A
6'−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−2,3'−ビピリジン−5−カルボキシアルデヒド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール86mg(0.67mmol)および炭酸カリウム278mg(2.02mmol)を、実施例28Aの6,6'−ジクロロ−2,3'−ビピリジン−5−カルボキシアルデヒド170mg(0.67mmol)に添加し、DMF5.00mlに溶解する。混合物を終夜撹拌し、室温でさらに3日間静置する。後処理および精製のために、濾液を固体から濾過し、分取HPLC(方法9)により分離する。これにより、標的化合物158mg(理論値の67%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.38 (td, 1H), 7.48-7.58 (m, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.68 (dd, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.82 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 6): Rt = 2.75 分; m/z = 345 [M+H]+.
実施例30A
tert−ブチル2,6−ジクロロニコチネート
Figure 2010507569
2,6−ジクロロニコチン酸[D. Laeckmann et al., Bioorg. Med. Chem. 10, 1793-1804 (2002)]10.0g(52.1mmol)を、tert−ブタノール100mlに懸濁し、氷冷しながら、O−tert−ブチルN,N'−ジイソプロピルイミドカルバメート [K.R. West et al., Org. Lett. 13, 2615-2618 (2005)]62.6g(312.5mmol)と混合する。得られる透明な溶液を室温で終夜撹拌する。次いで、得られる沈殿を濾過により除去する。母液をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を酢酸エチルに取る。混合物を水で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製する(溶離剤:7:3シクロヘキサン/酢酸エチル)。これにより、標的化合物9.67g(理論値の73%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 7.70 (d, 1H), 8.26 (d, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.41 分; m/z = 248 [M+H]+.
実施例31A
tert−ブチル2−クロロ−6−(3,5−ジフルオロフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例30Aの化合物5.00g(20.1mmol)を、1,2−ジメトキシエタン100mlに取り、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸3.18g(20.1mmol)および炭酸カリウム16.7g(120.9mmol)と混合する。室温で10分間撹拌した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド707mg(1.01mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン613mg(2.02mmol)を添加する。反応混合物を60℃で終夜撹拌する。その後、酢酸エチル200mlを添加し、混合物を各回100mlの飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を乾燥させ、濃縮する。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより、シクロヘキサン/酢酸エチル(10:1)を溶離剤として用いて予精製する。最終的な精製を、分取HPLC(カラム:Chromatorex C18;溶離剤:アセトニトリル/水9:1)により実施する。これにより、標的化合物1.78g(理論値の27%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.58 (s, 9H), 7.43 (tt, 1H), 7.84 (mz, 2H), 8.21 (d, 1H), 8.30 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.28 分; m/z = 326 [M+H]+.
実施例32A
4−クロロ−3−ヒドロキシベンゾニトリル
Figure 2010507569
5−ブロモ−2−クロロフェノール500mg(2.41mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)139mg(0.121mmol)およびシアン化亜鉛209mg(1.78mmol)を、DMF5mlに取る。続いて、混合物を単一モードマイクロ波(Emrys Optimizer)中、220℃で5分間変換する。粗生成物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により直接分離する。これにより、標的化合物240mg(理論値の65%)を得る。
LC-MS (方法 12): Rt = 1.30 分; MS (EIneg): m/z = 152 [M-H]-.
実施例33A
tert−ブチル2−(2−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例31Aの化合物100.0mg(0.307mmol)、実施例32Aの化合物47.1mg(0.307mmol)および炭酸カリウム84.9mg(0.614mmol)を、DMF1.8ml中、シェーカーで、100℃で24時間にわたり反応させる。続いて、塩を濾過により除去し、粗生成物を分取HPLCにより精製する(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)。これにより、標的化合物97mg(理論値の50%)を、70%の純度で得る。
LC-MS (方法 12): Rt = 2.77 分; m/z = 443 [M+H]+.
実施例34A
tert−ブチル2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチネート
Figure 2010507569
2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸[Y. Tsuzuki et al., J. Med. Chem. 47, 2097-2109 (2004)]10.0g(38.5mmol)を、tert−ブタノール70mlに懸濁し、氷冷しながら、O−tert−ブチルN,N'−ジイソプロピルイミドカルバメート[K.R. West et al., Org. Lett. 13, 2615-2618 (2005)]46.2g(200.3mmol)と混合する。得られる透明の溶液を、室温で終夜撹拌する。次いで、得られる沈殿を濾過により除去する。母液をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を酢酸エチルに取る。混合物を水で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製する(溶離剤:7:3シクロヘキサン/酢酸エチル)。これにより、標的化合物8.95g(理論値の73%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 8.22 (s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.73 分; m/z = 316 [M+H]+.
実施例35A
tert−ブチル2−クロロ−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例34Aの化合物4.00g(12.6mmol)を、1,4−ジオキサン100mlに取り、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸2.00g(12.6mmol)および炭酸カリウム(水37ml中の溶液として)10.5g(75.9mmol)と混合する。室温で10分間撹拌した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド888mg(1.26mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン385mg(1.26mmol)を添加する。反応混合物を60℃で終夜撹拌する。その後、酢酸エチル200mlを添加し、混合物を水100mlで洗浄する。有機相を乾燥させ、濃縮する。残渣をエタノールから再結晶する。これにより、標的化合物2.29g(理論値の46%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.58 (s, 9H), 7.50 (tt, 1H), 7.95 (mz, 2H), 8.57 (s, 1H).
LC-MS (方法 12): Rt = 2.89 分; m/z = 394 [M+H]+.
実施例36A
tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例35Aの化合物100.0mg(0.254mmol)、2,5−ジフルオロフェノール33.0mg(0.254mmol)および炭酸カリウム70.0mg(0.508mmol)を、DMF2ml中、シェーカーで、70℃で14時間にわたり反応させる。続いて、混合物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)で直接精製する。これにより、標的化合物70mg(理論値の57%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 7.29 (mz, 1H), 7.41 (tt, 1H), 7.51-7.60 (m, 2H), 7.66 (mz, 2H), 8.33 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.47 分; m/z = 488 [M+H]+.
実施例37A
tert−ブチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例35Aの化合物100.0mg(0.254mmol)、4−ブロモ−2−フルオロフェノール49.0mg(0.254mmol)および炭酸カリウム70.0mg(0.508mmol)を、DMF2ml中、シェーカーで、70℃で14時間にわたり反応させる。続いて、混合物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により直接精製する。これにより、標的化合物60mg(理論値の43%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.57 (s, 9H), 7.41 (tt, 1H), 7.48-7.60 (m, 2H), 7.67 (mz, 2H), 7.87 (dd, 1H), 8.31 (s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 3.33 分; m/z = 549 [M+H]+.
実施例38A
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物72mg(理論値の88%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.26 (tdd, 1H), 7.35 (ddt, 1H), 7.54 (dddd, 1H), 7.75 (dd, 1H), 7.82 (dd, 1H), 7.93 (d, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.45 (s, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.56 分; m/z = 414 [M+H]+.
実施例39A
2−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物61mg(理論値の72%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.25 (tdd, 1H), 7.36 (ddt, 1H), 7.50-7.60 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.84 (d, 1H), 8.44 (d, 1H), 10.48 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.62 分; m/z = 430 [M+H]+.
実施例40A
2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物41mg(理論値の54%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.78 (s, 3H), 6.94 (dd, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.28 (tdd, 1H), 7.39 (ddt, 1H), 7.49-7.59 (m, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.78 (dd, 1H), 8.41 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.13 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例41A
2−(2−フルオロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物35mg(理論値の52%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.32 (s, 3H), 7.12-7.18 (m, 1H), 7.24-7.35 (m, 3H), 7.39 (ddt, 1H), 7.55 (dddd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 8.40 (d, 1H), 10.46 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.34 分; m/z = 344 [M+H]+.
実施例42A
2−(2−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物24mg(理論値の36%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.71 (s, 3H), 7.03 (td, 1H), 7.17-7.36 (m, 5H), 7.52 (dddd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 8.35 (d, 1H), 10.48 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.91 分; m/z = 342 [M+H]+.
実施例43A
2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物71mg(理論値の91%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.27 (td, 1H), 7.38 (ddt, 1H), 7.55 (dddd, 1H), 7.72 (t, 1H), 7.76-7.86 (m, 1H), 7.83 (d, 1H), 8.05 (dd, 1H), 8.44 (d, 1H), 10.47 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.22 分; m/z = 398 [M+H]+.
実施例44A
2−(2−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物74mg(理論値の95%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.26 (tdd, 1H), 7.36 (ddt, 1H), 7.45 (td, 1H), 7.49-7.62 (m, 4H), 7.81 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 10.45 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.20 分; m/z = 396 [M+H]+.
実施例45A
2−(2−フルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物35mg(理論値の54%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.22-7.59 (m, 7H), 7.79 (dd, 1H), 8.41 (d, 1H), 10.47 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.97 分; m/z = 330 [M+H]+.
実施例46A
2−(2−クロロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物29mg(理論値の41%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.34 (s, 3H), 7.17 (dd, 1H), 7.23-7.31 (m, 1H), 7.32-7.39 (m, 2H), 7.49-7.59 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.77 (dd, 1H), 8.41 (d, 1H), 10.48 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.30 分; m/z = 360 [M+H]+.
実施例47A
2−(2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物31mg(理論値の48%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.18 (s, 3H), 7.18-7.33 (m, 4H), 7.33-7.39 (m, 2H), 7.53 (dddd, 1H), 7.73 (dd, 1H), 8.38 (d, 1H), 10.50 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.09 分; m/z = 326 [M+H]+.
実施例48A
2−(5−クロロ−2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物22mg(理論値の31%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.17 (s, 3H), 7.24-7.32 (m, 2H), 7.38 (ddt, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.54 (dddd, 1H), 7.76 (dd, 1H), 8.39 (d, 1H), 10.47 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.23 分; m/z = 360 [M+H]+.
実施例49A
2−(2−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒドの50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物64mg(理論値の87%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.27 (dddd, 1H), 7.39 (ddt, 1H), 7.49-7.59 (m, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.78-7.85 (m, 2H), 7.87 (br. d, 1H), 8.43 (d, 1H), 10.44 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.11 分; m/z = 380 [M+H]+.
実施例50A
2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物58mg(理論値の85%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.21-7.33 (m, 2H), 7.40 (ddt, 1H), 7.48-7.60 (m, 3H), 7.82 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 10.45 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.00 分; m/z = 348 [M+H]+.
実施例51A
2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造および精製する。実施例6Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド50mg(0.20mmol)から出発して、標的化合物40mg(理論値の54%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.82 (s, 3H), 7.03 (dd, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.28 (tdd, 1H), 7.38 (ddt, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.55 (dddd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 8.39 (d, 1H), 10.49 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.11 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例52A
メチル2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
2−クロロ−4−メトキシフェノール29mg(0.19mmol)および炭酸カリウム70mg(0.50mmol)を、DMF2.5ml中の実施例23Aのメチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−ニコチネート47mg(0.17mmol)の溶液に添加し、混合物を100℃で終夜撹拌したままにする。後処理および精製のために、混合物を濾過し、濾液を分取HPLC(方法9)により分離する。これにより、標的化合物63mg(理論値の93%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.23 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 7.03 (dd, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.50 (dd, 1H), 7.59 (dd, 1H), 7.84 (d, 1H), 8.37 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.11 分; m/z = 402 [M+H]+.
実施例53A
tert−ブチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
2−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸448mg(2.64mmol)、次いで2M炭酸カリウム水溶液7.9mlを、撹拌しながら、ジオキサン13ml中のtert−ブチル2,6−ジクロロニコチネート(実施例30A)654mg(2.64mmol)の溶液に添加する。10分後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド185mg(0.26mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン80mg(0.26mmol)を添加し、次いで、反応混合物を60℃で5.5時間撹拌し、続いて、室温で終夜静置する。後処理に、混合物を酢酸エチル50mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液20mlに取り、取り出した有機相をもう一度飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。シリカゲル約100mlのクロマトグラフィーにより、酢酸エチル/シクロヘキサン(1:5)を溶離剤として用いて精製を行う。生成物画分の単離および減圧下での溶媒の除去により、標的化合物638mg(理論値の72%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.58 (s, 9H), 3.90 (s, 3H), 7.27-7.37 (m, 2H), 7.44 (ddd, 1H), 7.90 (dd, 1H), 8.29 (d, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.21 分; m/z = 338 [M+H]+.
実施例54A
tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
2,5−ジフルオロフェノール69mg(0.53mmol)および炭酸カリウム184mg(1.33mmol)を、DMF5ml中の実施例54Aのtert−ブチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−ニコチネート150mg(0.44mmol)の溶液に添加する。混合物を60℃で3日間撹拌したままにし、固体からの濾過後、分取HPLC(方法8)により精製する。これにより、標的化合物68mg(理論値の35%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 3.86 (s, 3H), 7.07 (ddd, 1H), 7.12-7.28 (m, 3H), 7.40 (ddd, 1H), 7.46 (td, 1H), 7.68 (dd, 1H), 8.36 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.26 分; m/z = 432 [M+H]+.
実施例55A
メチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例23Aと同様に製造および精製する。メチル2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチネート200mg(0.76mmol)から出発して、かくして標的化合物85mg(理論値の38%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.33 (d, 3H), 3.92 (s, 3H), 7.50 (t, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.74 (br. d, 1H), 8.36 (d, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.24 分; m/z = 298 [M+H]+.
実施例56A
tert−ブチル2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチネート
Figure 2010507569
O−tert−ブチルN,N'−ジイソプロピルイミドカルバメート5.72g(28.6mmol)を、2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチン酸1.00g(4.76mmol)に添加し、tert−ブタノール15mlに懸濁し、混合物を室温で終夜撹拌する。次いで、混合物を形成される沈殿から濾過し、母液を濃縮し、残渣を酢酸エチル20mlおよび水20mlと撹拌し、有機相を単離し、水相を酢酸エチル20mlでもう一度洗浄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過後、濃縮する。シリカゲルで、シクロヘキサン/酢酸エチル(20:1)を溶離剤として用いて、残渣を精製する。これにより、標的化合物1.18g(理論値の93%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 8.42 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.88 分; m/z = 210 [M+H-C4H8]+.
実施例57A
tert−ブチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸107mg(2.64mmol)、次いで2M炭酸カリウム水溶液1.7mlを、ジオキサン3ml中の実施例56Aのtert−ブチル2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチネート150mg(0.56mmol)の溶液に撹拌しながら添加する。10分後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド40mg(0.056mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン17mg(0.056mmol)を添加し、次いで反応混合物を60℃で終夜撹拌する。分取HPLC(方法13)による精製の後、かくして標的化合物183mg(理論値の86%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.59 (s, 9H), 7.83 (br. t, 1H), 7.95 (br. d, 1H), 8.21 (br. s, 1H), 8.24 (br. d, 1H), 8.37 (d, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.60 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例58A
tert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
アルゴンを満たした反応フラスコに、先ず、実施例57Aのtert−ブチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート175mg(0.47mmol)、炭酸セシウム455mg(1.40mmol)、酢酸パラジウム(II)8.4mg(0.037mmol)およびラセミの2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル18.6mg(0.047mmol)を加え、排気し、再度アルゴンで満たし、乾燥トルエン4mlおよび2−クロロフェノール120mg(0.93mmol)を添加し、混合物をアルゴン下で加熱し、還流下で終夜撹拌する。後処理および精製の後、混合物を Celite で濾過し、濾液を濃縮し、残渣をメタノールに取り、分取HPLC(方法13)により分離する。これにより、標的化合物130mg(理論値の60%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.57 (s, 9H), 7.33 (ddd, 1H), 7.37-7.47 (m, 2H), 7.63 (dd, 1H), 7.72 (br. t, 1H), 7.83 (br. d, 1H), 7.94 (br. s, 1H), 8.05 (br. d, 1H), 8.33 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.49 分; m/z = 468 [M+H]+.
実施例59A
tert−ブチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例57Aと同様に製造および精製する。実施例56Aのtert−ブチル2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチネート150mg(0.56mmol)から出発し、かくして標的化合物201mg(理論値の95%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.59 (s, 9H), 7.95 (AA'BB'系のAA'部, br, 2H), 8.15 (AA'BB'系のBB'部, br, 2H), 8.38 (d, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.64 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例60A
tert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例58Aと同様に製造および精製する。実施例59Aのtert−ブチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート195mg(0.42mmol)から出発し、かくして標的化合物142mg(理論値の73%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 7.31 (td, 1H), 7.37 (dd, 1H), 7.43 (ddd, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.84 (AA'BB'系のAA'部, br, 2H), 7.89 (AA'BB'系のBB'部, br, 2H), 8.35 (d, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 3.26 分; m/z = 468 [M+H]+.
実施例61A
メチル2,6−ジクロロ−4−メチルニコチネート
Figure 2010507569
ジクロロメタン20ml中の2,6−ジクロロ−4−メチルニコチニルクロリド[製造には、DE2363470−A1参照]10.3g(45.9mmol)の溶液を、水/氷浴中で撹拌および冷却しながら、メタノール100ml中のピリジン4.5mlに迅速に添加する。混合物をさらに20分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄する。硫酸マグネシウムによる乾燥および濾過の後、混合物を減圧下で濃縮する。精製のために、混合物を、シリカゲル150mlを通して、シクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)で濾過し、その溶離剤を、濃縮後に、酢酸エチル/シクロヘキサンから結晶化する。減圧下での濾過および乾燥の後、標的化合物5.8g(理論値の58%)を得る。さらに2.4g(理論値の24%)の生成物を、もう1回の結晶化により母液から得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.33 (s, 3H), 3.93 (s, 3H) 7.66 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.30 分; m/z = 220 [M+H]+.
実施例62A
メチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メチルニコチネート
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例57Aと同様に製造する。精製のために、粗生成物を、先ず、分取HPLC(方法9)により、次いでシリカゲルのクロマトグラフィーにより、シクロヘキサン/酢酸エチル(10:1)を溶離剤として用いて、分離する。実施例61Aのメチル2,6−ジクロロ−4−メチルニコチネート200mg(0.91mmol)から出発し、かくして標的化合物160mg(理論値の57%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.39 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.38 (ddd, 1H), 7.79 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.70 分; m/z = 310 [M+H]+.
実施例63A
メチル2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メチルニコチネート
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例58Aと同様に製造および精製する。終夜撹拌した後、この場合は、反応の変換を高めるために、さらに酢酸パラジウム0.08eq.、ラセミの2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル0.1eq.および4Åモレキュラー・シーブ250mgを添加し、反応混合物を撹拌しながらさらに2晩にわたり還流に加熱する。実施例62Aのメチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メチルニコチネート74mg(0.24mmol)から出発し、かくして、標的化合物44mg(理論値の46%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.41 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 7.01 (ddd, 1H), 7.12 (br. t, 1H), 7.20 (td, 1H), 7.30 (td, 1H), 7.36 (dd, 1H), 7.41 (ddd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.59 (dd, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.23 分; m/z = 402 [M+H]+.
実施例64A
2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例21Aと同様に製造および精製する。2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド520mg(2.00mmol)から出発し、かくして標的化合物153mg(理論値の23%)を得る。最初の分離物からの混合画分をもう一度分取HPLCで精製し、さらに生成物95mg(理論値の14%)を得る。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 7.42 (td, 1H), 7.66 (q, 1H), 7.74 (t, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.30 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.04 分; m/z = 337 [M+H]+.
実施例65A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例16Aと同様に製造する。アセトニトリル/水からの沈殿により生成物の一部を得、方法8に従う母液の分取HPLCにより、さらなる画分を得る。実施例64Aの2−クロロ−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド150mg(0.45mmol)から進めて、かくして標的化合物109mg(理論値の57%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.22-7.38 (m, 3H), 7.38-7.49 (m, 2H), 7.54 (q, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.88 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 8.25 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.57 分; m/z = 429 [M+H]+.
実施例66A
2−クロロ−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例21Aと同様に製造および精製する。対応するHPLC分離画分を濃縮すると、生成物が析出し、それを濾過および乾燥により得る。2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド520mg(2.00mmol)から出発して、かくして標的化合物267mg(理論値の40%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.48 (tt, 1H), 7.96 (mz, 2H), 8.12 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.51 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.37 分; m/z = 337 [M+H]+.
実施例67A
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド
Figure 2010507569
2−クロロフェノール95mg(0.74mmol)および炭酸カリウム308mg(2.23mmol)を、DMF6ml中の実施例66Aの2−クロロ−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド250mg(0.74mmol)に添加し、反応混合物を60℃で終夜撹拌する。後処理のために、固体を濾過し、母液を減圧下で濃縮し、残渣を水/酢酸エチルに取る。有機相を除去し、水でもう一度洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させる。これにより、標的化合物211mg(理論値の66%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.35 (tt, 1H), 7.37-7.46 (m, 2H), 7.50 (ddd, 1H), 7.59 (mz, 2H), 7.68 (dd, 1H), 8.00 (br. s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.22 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.83 分; m/z = 429 [M+H]+.
実施例68A
tert−ブチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチネート
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例6Aと同様に製造および精製した。実施例34Aのtert−ブチル2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチネート100mg(0.32mmol)から出発し、かくして標的化合物82mg(理論値の64%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.58 (s, 9H), 3.91 (s, 3H), 7.32 (t, 1H), 7.39 (td, 1H), 7.45 (ddd, 1H), 8.19 (s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.32 分; m/z = 406 [M+H]+.
実施例69A
tert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチネート
Figure 2010507569
2−クロロフェノール37mg(0.29mmol)および炭酸カリウム80mg(0.58mmol)を、DMF3ml中の実施例68Aのtert−ブチル2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチネート78mg(0.19mmol)の溶液に添加する。続いて、混合物を120℃で終夜撹拌する。固体からの濾過後、分取HPLC(方法13)で濾液を精製し、標的化合物68mg(理論値の71%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.56 (s, 9H), 3.86 (s, 3H), 7.06 (ddd, 1H), 7.18 (t, 1H), 7.27 (td, 1H), 7.35 (ddd, 1H), 7.40-7.51 (m, 2H), 7.64 (dd, 1H), 7.87 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 4.72 分; m/z = 498 [M+H]+.
実施例70A
tert−ブチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
実施例30Aのtert−ブチル2,6−ジクロロニコチネート5.10g(19.7mmol)を、先ず、ジオキサン106mlに加え、脱気する。(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ボロン酸3.04g(19.7mmol)および2M炭酸カリウム水溶液59.2ml(118.4mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌する。続いて、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド1.385g(1.97mmol)およびトリ−2−トリルホスフィン0.601g(1.97mmol)を添加し、反応混合物を60℃で終夜撹拌する。冷却後、反応混合物を珪藻土で濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固する。残渣を酢酸エチル/水(1:1)と混合し、水相を除去し、有機相を水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で除去する。残渣をシリカゲルでクロマトグラフィーする(溶離剤:85:15シクロヘキサン/酢酸エチル)。これにより、標的化合物5.17g(理論値の77%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.57 (s, 9H), 2.31 (s, 3H), 4.46 (t, 1H), 7.86-7.90 (m, 2H), 8.11 (d, 1H), 8.25 (d, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.32 分; m/z = 323 [M+H]+.
実施例71A
tert−ブチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート
Figure 2010507569
DMF1.8ml中の実施例70Aのtert−ブチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート100mg(0.31mmol)、4−ブロモ−2−フルオロフェノール60mg(0.31mmol)および炭酸カリウム86mg(0.62mmol)の混合物を、100℃で24時間撹拌する。冷却後、さらなる後処理をせずに、反応混合物を分取HPLCで直接精製する(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント10:90→90:10)。かくして、標的化合物29mg(理論値の29%)を得る。
LC-MS (方法 14): Rt = 1.81 分; m/z = 476 [M+H]+.
実施例:
実施例1
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチン酸
Figure 2010507569
水0.5mlに溶解した亜塩素酸ナトリウム122mg(1.35mmol)、および、同様に水0.5ml中のアミドスルホン酸131mg(1.35mmol)を、同時に、0℃で、THF7.5ml中の2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド(実施例11A)170mg(0.45mmol)に滴下して添加する。0℃で15分間撹拌した後、反応混合物を水20mlで希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄し、次いで減圧下で濃縮する。かくして得られる粗生成物を、メタノールに取った後、分取HPLC(方法10)により精製する。これにより、標的化合物166mg(理論値の94%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.35 (td, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.46 (td, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.79 (d, 2H), 7.93 (d, 1H), 7.97 (d, 2H), 8.43 (d, 1H), 13.35 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.63 分; m/z = 394 [M+H]+.
実施例2
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例12Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド130mg(0.34mmol)から出発し、かくして標的化合物126mg(理論値の93%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.36 (td, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.47 (td, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 8.04 (br. s, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.42 (d, 1H), 13.37 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.58 分; m/z = 394 [M+H]+.
実施例3
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例13Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアルデヒド140mg(0.34mmol)から出発し、かくして標的化合物139mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.36 (td, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.46 (td, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.17 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 13.37 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 3.04 分; m/z = 428 [M+H]+.
実施例4
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例14Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド110mg(0.32mmol)から出発し、かくして標的化合物111mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.20 (s, 3H), 7.16 (t, 1H), 7.31-7.40 (m, 2H), 7.46 (ddd, 1H), 7.58-7.66 (m, 2H), 7.74 (dd, 1H), 7.79 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 13.21 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.80 分; m/z = 358 [M+H]+.
実施例5
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。さらなる精製のために、それをシリカゲルでクロマトグラフィーする(溶離剤:20:1ジクロロメタン/メタノール)。実施例15Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチンアルデヒド100mg(0.29mmol)から出発し、かくして標的化合物63mg(理論値の60%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.23 (s, 3H), 7.32 (t, 1H), 7.31-7.41 (m, 2H), 7.42-7.50 (m, 2H), 7.56 (dd, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.83 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 13.26 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.54 分; m/z = 358 [M+H]+.
実施例6
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例16Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド105mg(0.30mmol)から出発し、かくして標的化合物100mg(理論値の91%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.18-7.26 (m, 1H), 7.26-7.35 (m, 2H), 7.38 (dd, 1H), 7.40-7.54 (m, 2H), 7.61 (dd, 1H), 7.69 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 13.39 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.38 分; m/z = 362 [M+H]+.
実施例7
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−クロロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例17Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−クロロフェニル)ニコチンアルデヒド79mg(0.23mmol)から出発し、かくして標的化合物66mg(理論値の80%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.26 (ddd, 1H), 7.32-7.45 (m, 5H), 7.51 (dt, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.56 (dd, 1H), 8.39 (d, 1H), 13.37 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.36 分; m/z = 360 [M+H]+.
実施例8
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジメチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例18Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジメチルフェニル)ニコチンアルデヒド150mg(0.44mmol)から出発し、かくして標的化合物104mg(理論値の66%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.94 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 7.08-7.15 (m, 2H), 7.15-7.22 (m, 1H), 7.26 (ddd, 1H), 7.30-7.35 (m, 2H), 7.39 (ddd, 1H), 7.56 (dd, 1H), 8.36 (d, 1H), 13.26 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.49 分; m/z = 354 [M+H]+.
実施例9
2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例19Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ニコチンアルデヒド130mg(0.44mmol)から出発し、かくして標的化合物129mg(理論値の95%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.35 (td, 1H), 7.38-7.43 (m, 2H), 7.46 (ddd, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.66 (br. s, 1H), 7.90 (br. d, 1H), 7.92 (d, 1H), 8.41 (d, 1H), 13.35 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.85 分; m/z = 410 [M+H]+.
実施例10
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例20Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチンアルデヒド90mg(0.44mmol)から出発し、かくして標的化合物90mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.85 (s, 3H), 7.01 (ddd, 1H), 7.11 (t, 1H), 7.21 (td, 1H), 7.31 (td, 1H), 7.37 (dd, 1H), 7.43 (ddd, 1H), 7.61 (dd, 1H), 7.64 (dd, 1H), 8.40 (d, 1H), 13.34 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.44 分; m/z = 374 [M+H]+.
実施例11
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
Figure 2010507569
亜硝酸ナトリウム282mg(4.10mmol)を、酢酸2.0mlおよび無水酢酸6mlの混合物中の実施例22Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド174mg(0.41mmol)に少しずつ添加し、混合物を室温で終夜撹拌したままにする。水10mlおよび濃塩酸2mlを添加し、混合物を室温でもう1日撹拌する。後処理に、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(方法8)により精製する。これにより、標的化合物22mg(理論値の13%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 7.31-7.42 (m, 2H), 7.43-7.53 (m, 2H), 7.56-7.70 (m, 3H), 8.13 (s, 1H), 14.22 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 4.25 分; m/z = 426 [M+H]+.
実施例12
2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
1M水酸化リチウム水溶液168μl(0.168mmol)および水2.0mlを、THF0.5ml中の実施例24Aのメチル2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート45mg(0.11mmol)に添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。後処理および精製のために、混合物を1N塩酸でわずかに酸性化し、分取HPLC(方法10)により分離する。これにより、標的化合物26mg(理論値の60%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.23 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 6.92 (dd, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 7.49 (dd, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.82 (d, 1H), 8.35 (d, 1H), 12.8-13.6 (broad, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.93 分; m/z = 388 [M+H]+.
実施例13
2−(2−クロロフェノキシ)−6−フェニルニコチン酸
Figure 2010507569
水酸化カリウム219mgを、エタノール20ml中の実施例25Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−フェニルニコチノニトリル300mg(0.98mmol)に添加し、混合物を撹拌しながら還流に約7日間加熱する。混合物を濃縮し、1N塩酸で酸性化し、水および酢酸エチルと混合し、水相を酢酸エチルで2回、次いでジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、最後に濃縮する。先ず分取HPLCにより、続いてシリカゲルのクロマトグラフィーにより、精製を実施する(先ず酢酸エチル/シクロヘキサングラジエントで二次的成分を除去し、酢酸エチルにより、次いでエタノールにより、生成物を溶離する)。これにより、標的化合物96mg(理論値の30%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.26-7.34 (m, 2H), 7.35-7.46 (m, 4H), 7.58-7.64 (m, 1H), 7.70-7.79 (m, 3H), 8.24 (br. d, 1H), 12.5-13.5 (broad, 1H).
LC-MS (方法 7): Rt = 2.56 分; m/z = 326 [M+H]+.
実施例14
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
実施例26Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−フルオロフェニル)ニコチノニトリル37mg(0.11mmol)を、70%水性硫酸2ml中、120℃で4時間撹拌する。冷却後、反応混合物を氷水に添加し、沈殿した固体を濾過により得、水で洗浄し、減圧下で乾燥する。かくして得られる粗生成物を、分取HPLC(方法9)により精製する。これにより、標的化合物27mg(理論値の69%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.24 (t, 2H), 7.28-7.40 (m, 2H), 7.45 (t, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.73-7.89 (br. m, 3H), 8.34 (br. d, 1H), 12.5-14.0 (broad, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.38 分; m/z = 344 [M+H]+.
実施例15
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−クロロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例14と同様に製造および精製する。実施例27Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(4−クロロフェニル)ニコチノニトリル310mg(0.91mmol)から出発し、かくして標的化合物294mg(理論値の90%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.31-7.41 (m, 2H), 7.42-7.52 (m, 3H), 7.63 (dd, 1H), 7.79 (d, 2H), 7.84 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 13.29 (s, 1H).
LC-MS (方法 4): Rt = 2.75 分; m/z = 360 [M+H]+.
実施例16
6'−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−2,3'−ビピリジン−5−カルボン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造する。粗生成物を分取HPLC(方法10)により3回精製する。実施例29Aの6'−クロロ−6−(2−クロロフェノキシ)−2,3'−ビピリジン−5−カルボキシアルデヒド135mg(0.39mmol)から出発し、かくして標的化合物62mg(理論値の44%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.36 (ddd, 1H), 7.38-7.43 (m, 1H), 7.47 (ddd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.94 (d, 1H), 8.16 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.75 (d, 1H), 13.40 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.23 分; m/z = 361 [M+H]+.
実施例17
2−(2−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
実施例33Aの化合物100.0mg(0.307mmol)を、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)1ml中で終夜撹拌する。その後、混合物を水5mlに取り、沈殿した粗生成物を濾過により単離する。続いて、粗生成物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。これにより、標的化合物10mg(理論値の12%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.35 (tt, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.88 (dd, 1H), 7.92 (d, 1H), 8.00 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 8.45 (d, 1H), 13.47 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.27 分; m/z = 387 [M+H]+.
実施例18
2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
Figure 2010507569
実施例36Aの化合物70.0mg(0.144mmol)を、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)1ml中で終夜撹拌する。その後、混合物を水5mlに取り、沈殿した粗生成物を濾過により単離する。続いて、粗生成物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。これにより、標的化合物31mg(理論値の50%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.29 (mz, 1H), 7.40 (tt, 1H), 7.48-7.60 (m, 2H), 7.64 (mz, 2H), 8.31 (s, 1H), 14.46 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.54 分; m/z = 432 [M+H]+.
実施例19
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
Figure 2010507569
実施例37Aの化合物60.0mg(0.109mmol)を、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)0.8ml中で終夜撹拌する。その後、混合物を水5mlに取り、沈殿した粗生成物を濾過により単離する。続いて、粗生成物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。これにより、標的化合物31mg(理論値の58%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.40 (tt, 1H), 7.47 (t, 1H), 7.56 (mz, 1H), 7.63 (mz, 2H), 7.87 (dd, 1H), 8.30 (s, 1H), 14.45 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.74 分; m/z = 493 [M+H]+.
実施例20
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例38Aの2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド68mg(0.16mmol)から出発し、かくして標的化合物69mg(理論値の98%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.22 (tdd, 1H), 7.29 (ddt, 1H), 7.51 (dddd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.73 (dd, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.47 (d, 1H), 13.48 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.85 分; m/z = 430 [M+H]+.
実施例21
2−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例39Aの2−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド57mg(0.13mmol)から出発し、かくして標的化合物57mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.21 (tdd, 1H), 7.30 (ddt, 1H), 7.46-7.55 (m, 2H), 7.55 (d, 1H), 7.72 (dd, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.46 (d, 1H), 13.47 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.95 分; m/z = 446 [M+H]+.
実施例22
2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例40Aの2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド36mg(0.096mmol)から出発し、かくして、標的化合物20mg(理論値の53%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.77 (s, 3H), 6.90 (dd, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.25 (tdd, 1H), 7.33 (ddt, 1H), 7.46-7.55 (m, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.68 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 13.40 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.73 分; m/z = 392 [M+H]+.
実施例23
2−(2−フルオロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例41Aの2−(2−フルオロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド31mg(0.090mmol)から出発し、かくして、標的化合物31mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.31 (s, 3H), 7.07-7.14 (m, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.21-7.30 (m, 2H), 7.34 (ddt, 1H), 7.51 (dddd, 1H), 7.69 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 13.43 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.64 分; m/z = 360 [M+H]+.
実施例24
2−(2−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例42Aの2−(2−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド21mg(0.062mmol)から出発し、かくして標的化合物21mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.68 (s, 3H), 7.00 (td, 1H), 7.13-7.31 (m, 5H), 7.48 (dddd, 1H), 7.61 (dd, 1H), 8.36 (d, 1H), 13.28 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.64 分; m/z = 358 [M+H]+.
実施例25
2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例43Aの2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド67mg(0.17mmol)から出発し、かくして標的化合物66mg(理論値の95%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.23 (td, 1H), 7.32 (br. t, 1H), 7.51 (dddd, 1H), 7.67 (t, 1H), 7.71-7.79 (m, 2H), 7.92 (dd, 1H), 8.47 (d, 1H), 13.51 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.94 分; m/z = 414 [M+H]+.
実施例26
2−(2−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例44Aの2−(2−トリフルオロメトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド70mg(0.18mmol)から出発し、かくして標的化合物69mg(理論値の95%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.22 (td, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.36-7.44 (m, 1H), 7.45-7.56 (m, 4H), 7.71 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 13.40 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.90 分; m/z = 412 [M+H]+.
実施例27
2−(2−フルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例45Aの2−(2−フルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド32mg(0.097mmol)から出発し、かくして、標的化合物31mg(理論値の92%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.19-7.45 (m, 6H), 7.50 (dddd, 1H), 7.70 (dd, 1H), 8.43 (d, 1H), 13.45 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.67 分; m/z = 346 [M+H]+.
実施例28
2−(2−クロロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例46Aの2−(2−クロロ−5−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド26mg(0.072mmol)から出発し、かくして標的化合物26mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.32 (s, 3H), 7.12 (br. d, 1H), 7.18-7.27 (m, 2H), 7.31 (br. t, 1H), 7.44-7.55 (m, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.67 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 13.39 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.92 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例29
2−(2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例47Aの2−(2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド27mg(0.083mmol)から出発し、かくして標的化合物25mg(理論値の88%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.12 (s, 3H), 7.11-7.29 (m, 4H), 7.29-7.36 (m, 2H), 7.49 (dddd, 1H), 7.64 (dd, 1H), 8.39 (d, 1H), 13.34 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.82 分; m/z = 342 [M+H]+.
実施例30
2−(5−クロロ−2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例48Aの2−(5−クロロ−2−メチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド19mg(0.053mmol)から出発し、かくして標的化合物19mg(理論値の96%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.11 (s, 3H), 7.21-7.31 (m, 3H), 7.35 (ddt, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.51 (dddd, 1H), 7.68 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 13.40 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.01 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例31
2−(2−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例49Aの2−(2−トリフルオロメチルフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド61mg(0.16mmol)から出発し、かくして標的化合物62mg(理論値の98%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.23 (dddd, 1H), 7.34 (ddt, 1H), 7.42-7.55 (m, 3H), 7.72 (dd, 1H), 7.75 (br. t, 1H), 7.82 (br. d, 1H), 8.44 (d, 1H), 13.40 (s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.85 分; m/z = 396 [M+H]+.
実施例32
2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造および精製する。実施例50Aの2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド55mg(0.16mmol)から出発し、かくして標的化合物56mg(理論値の97%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.16-7.30 (m, 2H), 7.36 (ddt, 1H), 7.38-7.57 (m, 3H), 7.73 (dd, 1H), 8.45 (d, 1H), 13.49 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.72 分; m/z = 364 [M+H]+.
実施例33
2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例1と同様に製造する。実施例51Aの2−(2−クロロ−5−メトキシフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)ニコチンアルデヒド36mg(0.38mmol)から出発して、分取HPLC(方法10)により2回精製した後、標的化合物24mg(理論値の64%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.81 (s, 3H), 6.99 (dd, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.24 (tdd, 1H), 7.28-7.36 (m, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.50 (dddd, 1H), 7.66 (dd, 1H), 8.41 (d, 1H), 13.37 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.79 分; m/z = 392 [M+H]+.
実施例34
2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例12と同様に製造および精製する。実施例52Aのメチル2−(2−クロロ−4−メトキシフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート60mg(0.15mmol)から出発し、標的化合物56mg(理論値の97%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.23 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 7.02 (dd, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 7.49 (dd, 1H), 7.57 (dd, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.34 (d, 1H), 12.8-13.7 (br, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.94 分; m/z = 388 [M+H]+.
実施例35
2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
トリフルオロ酢酸0.68ml(8.86mmol)を、0℃で、ジクロロメタン6.8ml中の実施例54Aのtert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ニコチネート74mg(0.17mmol)に添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。後処理および精製のために、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をアセトニトリル、水および少量のDMFの混合物に取り、分取HPLC(方法10)により分離する。これにより、標的化合物53mg(理論値の82%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.86 (s, 3H), 7.06 (ddd, 1H), 7.11-7.28 (m, 3H), 7.40 (ddd, 1H), 7.46 (td, 1H), 7.68 (dd, 1H), 8.42 (d, 1H), 13.42 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.56 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例36
2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
アルゴンを満たした反応フラスコに、先ず、実施例55Aのメチル2−クロロ−5−フルオロ−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート50mg(0.17mmol)、炭酸セシウム164mg(0.50mmol)、酢酸パラジウム(II)3.0mg(0.013mmol)およびラセミの2−(ジ−tert.−ブチルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル6.7mg(0.017mmol)を加え、排気し、再度アルゴンで満たし、乾燥トルエン3mlおよび2−クロロフェノール43mg(0.34mmol)を添加し、混合物をアルゴン下で加熱し、還流下で終夜撹拌する。後処理および精製のために、混合物を Celite で濾過し、濾液を濃縮し、残渣をメタノールに取り、分取HPLC(方法9)により3回分離する。これにより、標的化合物17mg(理論値の27%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 7.30-7.41 (m, 4H), 7.41-7.50 (m, 2H), 7.64 (dd, 1H), 8.29 (d, 1H), 13.62 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.05 分; m/z = 376 [M+H]+.
実施例37
2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
トリフルオロ酢酸0.30ml(3.9mmol)を、ジクロロメタン3ml中の実施例58Aのtert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート125mg(0.27mmol)に添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。後処理および精製のために、混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリルに取り、分取HPLC(方法10)により分離する。これにより、標的化合物99mg(理論値の90%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.34 (ddd, 1H), 7.38-7.48 (m, 2H), 7.63 (dd, 1H), 7.72 (t, 1H), 7.83 (br. d, 1H), 7.92 (br. s, 1H), 8.04 (br. d, 1H), 8.35 (d, 1H), 13.72 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.55 分; m/z = 412 [M+H]+.
実施例38
2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例37と同様に製造および精製する。実施例60Aのtert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチネート135mg(0.29mmol)から出発し、かくして標的化合物105mg(理論値の88%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.32 (ddd, 1H), 7.36 (dd, 1H), 7.44 (ddd, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.83 (AA'BB'系のAA'部, br, 2H), 7.86 (AA'BB'系のBB'部, br, 2H), 8.36 (d, 1H), 13.73 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 11): Rt = 2.58 分; m/z = 412 [M+H]+.
実施例39
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メチルニコチン酸
Figure 2010507569
THF3ml中の実施例63Aのメチル2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メチルニコチネート40mg(0.10mmol)を、水酸化リチウム3.6mg(0.15mmol)および水0.3mlと、先ず室温で4時間、次いで還流で二晩にわたり、撹拌する。さらに変換を完了させるために、混合物を濃縮し、ジオキサンに取り、同量の水酸化リチウムおよび水を添加し、混合物を還流下でさらに5時間加熱する。後処理および精製のために、混合物を1N塩酸でわずかに酸性化し、分取HPLC(方法10)で直接分離する。かくして、標的化合物33mg(理論値の85%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.44 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 7.00 (ddd, 1H), 7.12 (br. t, 1H), 7.19 (td, 1H), 7.29 (td, 1H), 7.34 (dd, 1H), 7.41 (ddd, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.59 (dd, 1H), 13.62 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.67 分; m/z = 388 [M+H]+.
実施例40
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例11と同様に製造する。生成物を、反応混合物の部分的な濃縮および形成される沈殿の濾過による取得により単離する。2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド(実施例65A)110mg(0.26mmol)から出発して、標的化合物24mg(理論値の22%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.27 (td, 1H), 7.31-7.39 (m, 2H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.54 (dddd, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.92 (s, 1H), 14.0-14.8 (br, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 4.01 分; m/z = 430 [M+H]+.
実施例41
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例11と同様に製造および精製する。実施例67Aの2−(2−クロロフェノキシ)−6−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチンアミド180mg(0.42mmol)から出発して、標的化合物9.5mg(理論値の5%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.33-7.44 (m, 2H), 7.45-7.54 (m, 2H), 7.59 (mz, 2H), 7.69 (dd, 1H), 8.26 (s, 1H).
LC-MS (方法 5): Rt = 3.94 分; m/z = 430 [M+H]+.
実施例42
2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチン酸
Figure 2010507569
表題化合物を、実施例37と同様に製造および精製する。実施例69Aのtert−ブチル2−(2−クロロフェノキシ)−6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−トリフルオロメチルニコチネート63mg(0.13mmol)から出発して、標的化合物50mg(理論値の89%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.86 (s, 3H), 7.04 (ddd, 1H), 7.17 (t, 1H), 7.26 (td, 1H), 7.35 (ddd, 1H), 7.41-7.49 (m, 2H), 7.64 (dd, 1H), 7.86 (s, 1H), 14.36 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.81 分; m/z = 442 [M+H]+.
実施例43
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチン酸
Figure 2010507569
実施例71Aのtert−ブチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−6−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ニコチネート42mg(0.09mmol)および水素化ナトリウム(60%分散、鉱油中)34mg(0.89mmol)を、先ず、THF5mlに加える。反応混合物を還流温度で2時間撹拌する。後処理に、溶媒を減圧下で除去し、残渣を1N塩酸でpH1に調節する。揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去した後、混合物を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、グラジエント10:90→90:10)により精製する。これにより、標的化合物8mg(理論値の22%)を得る。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 7.34-7.40 (m, 2H), 7.48-7.60 (m, 3H), 7.80 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 13.34 (br. s, 1H).
LC-MS (方法 1): Rt = 2.80 分; m/z = 421 [M+H]+.
B. 薬理的効力の評価
本発明の化合物の薬理的作用は、以下のアッセイで立証できる:
1. 細胞のトランス活性化アッセイ
a)試験の原理:
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体アルファ(PPAR−アルファ)の活性化因子を同定するために、細胞アッセイを使用する。
哺乳動物細胞は、結果の疑いない解釈を面倒にし得る様々な内在性核受容体を含有するので、ヒトPPARα受容体のリガンド結合ドメインを酵母の転写因子GAL4のDNA結合ドメインに融合させた確立されたキメラ系を使用する。かくして形成されるGAL4−PPARαキメラを、CHO細胞に、受容体コンストラクトと同時形質移入し、安定に発現させる。
b)クローニング:
GAL4−PPARα発現コンストラクトは、PCRで増幅され、ベクターpcDNA3.1にクローニングされたPPARαのリガンド結合ドメイン(アミノ酸167−468)を含有する。このベクターは、ベクターpFC2−dbd(Stratagene)のGAL4 DNA結合ドメイン(アミノ酸1−147)を既に含有する。チミジンキナーゼプロモーターの上流に5コピーのGAL4結合部位を含有するレポーターコンストラクトは、GAL4−PPARαの活性化および結合の後に、ホタルのルシフェラーゼ(ホチヌス・ピラリス(Photinus pyralis))の発現を導く。
c)試験方法:
試験前日に、上記のGAL4−PPARαキメラおよびルシフェラーゼレポーター遺伝子コンストラクトを安定に発現するCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞を、培地 (Optimem, GIBCO)、2%活性炭精製ウシ胎児血清 (Hyclone)、1.35mMピルビン酸ナトリウム (GIBCO)、0.2%重炭酸ナトリウム (GIBCO)中、1x10個の細胞で、96穴のマイクロタイタープレートに播き、細胞インキュベーターで維持する(湿度96%、5%v/vCO、37℃)。試験当日に、試験しようとする物質を、上述の培地(但し、ウシ血清を添加しない)に取り、細胞に添加する。6時間の刺激時間の後、ビデオカメラを利用してルシフェラーゼ活性を測定する。測定された相対的光量単位は、物質濃度の関数として、S字型刺激曲線を与える。コンピュータープログラム GraphPad PRISM (Version 3.02)を利用して、EC50値を算出する。
下表は、代表的な実施例の化合物のEC50値を列挙する:

Figure 2010507569
2. フィブリノーゲン測定:
血漿フィブリノーゲン濃度に対する作用を測定するために、雄の Wistar ラットまたはNMRIマウスを、調べようとする物質で、胃管投与により、または餌への添加を利用して、4−9日間処置する。次いで、終末麻酔下、心臓穿刺によりクエン酸添加血液を得る。Claus の方法 [A. Claus, Acta Haematol. 17, 237-46 (1957)] により、ヒトフィブリノーゲンを標準として用いてトロンビン時間を測定することにより、血漿フィブリノーゲンレベルを決定する。
3. ヒトApoA1遺伝子(hApoA1)を形質移入された遺伝子組換えマウスの血清中のアポタンパク質A1(ApoA1)およびHDLコレステロール(HDL−C)を高めるか、または、血清トリグリセリド(TG)を低下させる薬理活性物質を見出すための試験の説明:
HDL−C−増加作用についてインビボで調べようとする物質を、雄の遺伝子組換えhApoA1マウスに経口投与する。実験開始の前日に、同数(一般的にn=7−10)の動物を含むグループに動物をランダムに割り当てる。実験全体にわたり、動物は飲用水および餌を自由に摂る。7日間にわたり毎日、物質を経口投与する。この目的で、試験物質を Solutol HS 15+エタノール+塩化ナトリウム溶液(0.9%)(比1+1+8)の溶液に、または、Solutol HS 15+塩化ナトリウム溶液(0.9%)(比2+8)の溶液に溶解する。溶解した物質を、胃管栄養法で10ml/体重kgの量で投与する。使用した対照群は、全く同じ方法で処置されるが、試験物質を含まない溶媒(10ml/体重kg)のみを受容する動物からなる。
最初の物質投与の前に、全マウスから後眼窩静脈叢の穿刺により血液を採取し、ApoA1、血清コレステロール、HDL−Cおよび血清トリグリセリド(TG)を測定する(ゼロ値)。続いて、胃管栄養法で、試験物質を初めて動物に投与する。最後の物質投与の24時間後(処置開始後8日目)、各動物からの血液を再度後眼窩静脈叢の穿刺により採取し、同じパラメーターを測定する。血液サンプルを遠心分離し、血清を得た後、Cobas Integra 400 プラス装置(Cobas Integra, Roche Diagnostics GmbH より, Mannheim)で、特定のカセット (TRIGL、CHOL2、HDL-C および APOAT)を使用して、TG、コレステロール、HDL−CおよびヒトApoA1を測定する。Garber らの方法 [J. Lipid Res. 41, 1020-1026 (2000)]と同様に、ゲル濾過およびMEGAコレステロール試薬(Merck KGaA より) を用いるポスト−カラム誘導体化(post-column derivatization)により、HDL−Cを測定する。
HDL−C、hApoA1およびTGの濃度に対する試験物質の作用を、第2の血液サンプル(処置後)の測定値から、第1の血液サンプルからの測定値(ゼロ値)を差し引くことにより決定する。あるグループの全てのHDL−C、hApoA1およびTG値の差異を平均化し、対照群の差異の平均と比較する。均一性のために分散を予め確認した後、統計学的評価を Student のt検定で実施する。
対照群と比較して処置動物のHDL−Cを統計学的に有意に(p<0.05)少なくとも20%高めるか、またはTGを統計学的に有意に(p<0.05)少なくとも25%低下させる物質を、薬理的に活性であると見なす。
4. DOCA/塩モデル:
高塩食餌および1個の腎臓の除去と組み合わせた酢酸デオキシコルチコステロン(DOCA)の投与は、ラットにおいて高血圧を誘導し、それは、比較的低いレニンレベルを特徴とする。この内分泌性高血圧(DOCAはアルドステロンの直接の前駆物質である)の結果は、選択されるDOCA濃度に応じて、心臓の肥大およびさらなる末端器官の損傷(例えば腎臓への)であり、それは、タンパク尿および糸球体硬化を含む特徴を有する。従って、このラットモデルで、抗肥大的作用および末端器官保護作用の存在について、試験物質を調べることが可能である。
約8週齢(体重250ないし300g)の雄の Sprague-Dawley (SD) ラットを、左側で一側性腎摘出する。この目的で、66%NOおよび33%Oの混合物中の1.5−2%イソフルランでラットを麻酔し、側腹部の切開により腎臓を除去する。後で使用する対照動物は、腎臓が除去されていない、いわゆる偽手術された動物である。
一側性腎摘出されたSDラットは、飲用水中の1%塩化ナトリウム、および、週に1回、肩甲骨間に注射される酢酸デオキシコルチコステロン(ゴマ油に溶解;Sigmaより)の皮下注射を受容した(高用量:100mg/kg/週s.c.;通常用量:30mg/kg/週s.c.)。
保護作用についてインビボで調べようとする物質を、胃管栄養法により、または、飼料(Ssniffより)もしくは飲料水を介して、投与する。実験開始の前日に、動物をランダム化し、同数の動物(一般的にn=10)の群に割り当てる。実験全体にわたり、飲用水および飼料は、動物にとって自由に利用可能である。4−6週にわたり、胃管栄養、飼料または飲料水を介して、1日1回、物質を投与する。使用するプラセボ群は、全く同じ方法で処置するが、溶媒のみ、または、試験物質を含まない飼料もしくは飲料水のいずれかを受容する動物である。
血行動態パラメーター[血圧、心拍数、変力作用(dp/dt)、緩和時間(tau)、最大左室圧、左室拡張末期圧(LVEDP)]の測定、心臓、腎臓および肺の重量測定、タンパク質排出の測定、および、心臓組織からのRNA単離後の、RT/TaqMan PCR を利用するバイオマーカー(例えば、ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)およびBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド))の遺伝子発現の測定により、試験物質の作用を決定する。
統計的評価は、均一性のために分散を予め確認した後、Student のt検定で実施する。
C. 医薬組成物の実施例
本発明の化合物は、以下の通りに医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF Co., Ludwigshafen, Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびデンプンの混合物を、5%PVP水溶液(m/m)で造粒する。乾燥後、顆粒をステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を常套の打錠機で打錠する(錠剤の形状について、上記参照)。打錠のために使用するガイドの値は、打錠力15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標) (FMC のキサンタンガム、Pennsylvania, USA)400mgおよび水99g。
経口懸濁剤10mlは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物を、Rhodigel の膨潤が完了するまで、約6時間撹拌する。
経口投与できる液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールとポリソルベートの混合物中に撹拌しながら懸濁する。本発明の化合物が完全に溶解するまで、撹拌操作を継続する。
i.v.液剤:
本発明の化合物を、生理的に適合する溶媒(例えば、等張生理食塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に、飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を滅菌条件下で濾過し、パイロジェンを含まない注射容器に充填する。

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 2010507569
    [式中、
    は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
    は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび−NR−C(=O)−R10からなる群から選択される置換基であり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよく、そして、
    は、水素または(C−C)−アルキルであり、
    そして、
    10は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシである}、
    nは、0、1、2または3であり、
    ここで、置換基Rが1個より多く存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    Aは、NまたはC−Rであり、
    は、水素またはフッ素であり、
    は、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
    およびRは、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12は、水素またはフッ素である]
    の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    が、ハロゲン、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび−NR−C(=O)−R10からなる群から選択される置換基であり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよく、そして、
    は、水素または(C−C)−アルキルであり、
    そして、
    10は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシである}、
    nが、0、1、2または3であり、
    ここで、置換基Rが1個より多く存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    Aが、NまたはC−Rであり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12が水素である、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    が、ハロゲン、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基であり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    nが、0、1または2であり、
    ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    AがC−Rであり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、水素、フッ素、塩素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、5個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12が、フッ素である、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  4. 式中、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基であり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、3個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    nが、0、1または2であり、
    ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    Aが、NまたはC−Rであり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
    が、水素、フッ素、塩素、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシであり
    {ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノにより置換されていてもよいか、または、3個までのフッ素により置換されていてもよい}、
    が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12が、水素である、
    請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  5. 式中、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたは(C−C)−アルキルであり、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
    nが、0、1または2であり、
    ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    Aが、C−Rであり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
    が、水素、フッ素、塩素、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、トリフルオロメトキシまたは(C−C)−アルコキシであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
    が、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12が、フッ素である、
    請求項1または請求項3に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  6. 式中、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはメチルであり、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
    nが、0、1または2であり、
    ここで、置換基Rが2個存在する場合、その定義は同一であっても異なっていてもよく、
    Aが、C−Rであり、
    が、水素であり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
    が、水素またはトリフルオロメチルであり、
    そして、
    12が、水素である、
    請求項1、請求項2または請求項4に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  7. 式中、
    が、フッ素、塩素またはシアノであり、
    が、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基であり、
    nが、0または1であり、
    Aが、C−Rであり、
    およびRが、各々水素であり、
    が、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    およびRが、同一であるかまたは異なり、各々独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
    が、水素であり、
    そして、
    12が、フッ素である、
    請求項1、請求項3または請求項5に記載の式(I)の化合物、並びに、それらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  8. 請求項1ないし請求項7に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2010507569
    (式中、A、R、R、R、R、RおよびR12は、各々請求項1ないし請求項7に記載の通りに定義され、
    は、ハロゲンなどの適する脱離基であり、
    そして、
    Zは、−CHO、−CONH、−CNまたは−COOR11基であり、ここで、
    11は(C−C)−アルキルである)
    の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(III)
    Figure 2010507569
    (式中、R、Rおよびnは、各々請求項1ないし請求項7に記載の通りに定義される)
    の化合物と反応させ、式(IV)
    Figure 2010507569
    (式中、A、R、R、R、R、R、R、R、R12、Zおよびnは、上記の通りに定義される)
    の化合物を得、そして、これらの化合物を、Zが−CHOであるとき、酸化により、または、Zが−CNまたは−COOR11であるとき、塩基または酸の加水分解により、または、Zが−CONHであるとき、酸または塩基の加水分解、または、亜硝酸ナトリウムとの反応および続く塩酸での処理により、式(I)のカルボン酸に変換し、
    そして、式(I)の化合物を、場合により、対応する(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物を得ることを特徴とする。
  9. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  10. 異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
  11. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物を、不活性かつ非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
  12. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物を、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、利尿剤、ベータ−受容体遮断薬、有機硝酸塩およびNO供与源、ACE阻害剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、アルドステロンおよび鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、バソプレシン受容体アンタゴニスト、血小板凝集阻害剤および抗凝血剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる有効成分と組み合わせて含む、医薬。
  13. 異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防用の、請求項11または請求項12に記載の医薬。
  14. 有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の医薬を使用する、ヒトおよび動物の異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防方法。
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