JP2010504395A - 改良された塗装可能な熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

改良された塗装可能な熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

塗装される(コーティングされる)熱可塑性樹脂組成物は、これらの組成物が親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンを含むときに塗料への向上した接着性を有する。これらの熱可塑性樹脂組成物は、自動車および電化製品本体および部品などの用途で、水性塗料での使用に特に好適である。

Description

改良された塗料接着性を持った熱可塑性樹脂組成物は、親水性ポリエステルまたはポリエーテル変性シロキサンを含む。
熱可塑性樹脂は現代の生活でどこにでもあり、無数の目的のために使用されている。これらの用途の中には、パッケージング、機械部品、電気および電子装置部品、電化製品部品、車両および自動車部品、玩具、家具、タンクなどがある。場合によっては、しばしば改良されたまたは独特の外観のために、および/または塗装金属部品とマッチさせるために、熱可塑性樹脂部品は、様々なタイプの塗料(コーティング)を使用して塗装される(コーティングされる)。これらの塗料は、多数の通常の方法、例えばはけ塗り、吹き付け塗装または浸漬コーティングで塗布されてもよい。
熱可塑性樹脂の塗装でしばしば遭遇する問題の1つは、熱可塑性樹脂への塗料の(しばしば不十分な)接着性である。ほとんどの塗料は有機ポリマーであるか、または硬化するとポリマーを形成し、塗料に使用されるポリマーは通常、コーティングされている熱可塑性樹脂とは異なる。異なるタイプのポリマーが通常互いに非相溶性であり、そしてしばしば互いに不十分な接着性を有することはよく知られている。添加剤がしばしば、塗料接着性を向上させるために塗料に加えられる。しかしながら、これらの添加剤は場合により塗料の特性に悪影響を及ぼすか、または同じコーティングで塗装されるべき表面が異なる性質のもの、例えば自動車の外装のように金属面に隣り合ったプラスチック面があるような特別な場合には使用することができない。それ故熱可塑性樹脂組成物を変性することによって塗料接着性を向上させ、こうして塗料系の他の特性に悪影響を及ぼさない方法を開発することが望ましい。
ポリエーテル変性シロキサンであると報告されている、「Dow Corning(登録商標)57添加剤」についてのデータシートには、それが均展性を向上させ、摩擦係数、耐傷性を低下させ、そして光沢を高めるためにコーティングおよび塗料に有用な添加剤であると記載されている。基材への接着性の向上についても、塗料の接着性を向上させるための熱可塑性樹脂へのこの物質の添加についても全く記載されていない。
本発明は、熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含む組成物であって、前記重量パーセントが組成物の総重量を基準とする組成物に関する。
本発明はまた、塗料での熱可塑性樹脂組成物の塗装方法であって、改良が熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含む前記熱可塑性樹脂組成物を含み、前記重量パーセントが組成物の総重量を基準とする方法に関する。
熱可塑性樹脂組成物を含む物品であって、前記熱可塑性樹脂組成物が熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含み、前記重量パーセントが前記組成物の総重量を基準とし、および、ただし前記熱可塑性樹脂組成物の表面の少なくとも一部が塗装されている物品もまた本明細書に開示される。
本明細書で、特定の用語が用いられ、それらの幾つかは以下に定義される。
熱可塑性樹脂とは、加熱されたときに液体になり(多くの場合非常に粘稠であるが)、流れるかもしれないポリマー材料を意味する。熱可塑性樹脂は、融点を有する(半)結晶性熱可塑性樹脂かまたはガラス転移温度を有する非晶質熱可塑性樹脂であってもよい。熱可塑性樹脂にとって普通であるように、融点(存在する場合)およびガラス転移温度の1つまたは両方は周囲温度より上、約30℃より上、より好ましくは約70℃より上である。融点およびガラス転移温度は、方法ASTM(米国材料試験協会)D3418によって測定される。融点は溶融吸熱の最大値として取られ、ガラス転移温度は転移の中間点として取られる。融点およびガラス転移温度は二次加熱で測定される。
熱可塑性樹脂組成物とは、熱可塑性樹脂がその中で連続相である、1つ以上の熱可塑性樹脂を含有する組成物を意味する。熱可塑性樹脂組成物は好ましくは、0.5mm厚さより大きくおよび/または自立性である。それ故それは好ましくは薄層または可撓性フィルムではない。
シロキサンとは、少なくとも(オリゴマーおよびポリマーについて平均して)3個のケイ素シロキサン原子が化合物中にある化合物(またはポリマーなどの化合物の混合物)を意味する。ケイ素シロキサン原子とは、酸素原子に結合したケイ素原子を意味し、当該酸素原子への他の結合はまたケイ素原子に直接結合している。シロキサンの例には
Figure 2010504395
(式中、nは2以上であり(同様にオリゴマーまたはポリマーにおいて平均して)、そしてRは独立して、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、水素、ハロゲン、アルコキシなどのような一般化基である)が挙げられる。好ましくはシロキサンにおいて各R基(ポリエーテルまたはポリエステル基を除けば、以下を参照されたい)は比較的化学的に不活性であり、より好ましくはヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル、特に好ましくはヒドロカルビル、より好ましくはアルキル、非常に好ましくはメチルである。
ポリエーテルまたはポリエステル置換シロキサン(PESO)とは、基(例えば上の「R」基)の1つ以上が、それぞれ、親水性ポリエーテルまたはポリエステル基であるシロキサンを意味する。ポリエーテル基とは、それぞれポリエーテルまたはポリエステル基当たり2個以上のエーテル酸素原子(エーテル結合)または2つ以上のエステル基、好ましくは少なくとも約5つのエーテルまたはエステル基、より好ましくは少なくとも約10のエーテルまたはエステル基を含有する基を意味する。
好ましくはポリエーテルまたはポリエステル基は、ポリエーテルまたはポリエステル基の炭素原子からの結合によって直接シロキサンに結合している。例えばポリエーテル基含有ポリシロキサンは、スキーム1(ここで、PEはポリエーテル基である)(触媒および幾つかの試薬は示されていない)に従って製造されてもよい。
Figure 2010504395
好ましい親水性ポリエーテルは、勿論、あるタイプの反応性基を有するので、最終的にはシロキサンに結合することができる、ポリ(エチレンオキシド)である。例えば上のスキーム1で「元の」ポリエーテルはポリ(エチレンオキシド)ジオールの形態であってもよい。
出願人はいかなる特定の理論によっても縛るつもりはないが、ある程度、PESOは熱可塑性樹脂組成物の表面に(部分的に)移動することによって、および表面にある間に熱可塑性樹脂組成物とコーティングとの間の接着性を向上させることによってコーティング(塗料)への接着性を向上させると考えられる。それ故、かかる移動(恐らく熱可塑性樹脂組成物を通っての拡散による)はPESOの分子量が高ければ高いほど遅くなるであろうからPESOは非常に高い分子量のものではないことが好ましい。塗装プロセスが加熱を伴う場合、加熱によって気化するほどPESOが余りにも低い分子量のものではないこともまた重要である。
場合により、ある特定のPESOは塗料接着性を1つのタイプの熱可塑性樹脂に対して向上させるかもしれないが、別のもの対しては向上させないかもしれない。これは、PESOにおける親水性セグメントと疎水性セグメントとの間の悪いバランスおよび/またはPESOの分子量のせいであるかもしれない。簡単な実験により、塗料接着性がPESOおよび熱可塑性樹脂の任意の特定の組み合わせおよび量で向上するかどうかが見出されるであろう。例えば実施例を参照されたい。
組成物中のPESOの量は、約0.05〜約5.0重量パーセント、好ましくは約0.5〜約4.0重量パーセント、より好ましくは約0.8〜約3.0重量パーセントである。全ての重量パーセントは組成物中の原料の総重量を基準とする。上記の重量範囲で任意の最大量を任意の最小量と組み合わせて「新しい」好ましい範囲を形成し得ることは理解されるべきである。
他の材料もまた、組成物の様々な物理的特性または他の態様を改良するために本明細書のPESO含有組成物中に存在してもよい。かかる材料は、フィラー、補強材、滑剤、酸化防止剤、耐衝撃性改良剤(強化剤)、増白剤、離型剤、核剤、加水分解安定剤、可塑剤、およびUV安定剤の1つ以上を含んでもよい。一形態では、本組成物は、組成物の総重量を基準として、約10〜約55重量パーセントのフィラーおよび/または補強材、より好ましくは約55〜約50重量パーセントのこれらの材料を含有することが好ましい。補強材および/またはフィラーには、刻んだガラス繊維、ミルにかけたガラス繊維、アラミド繊維、ウォラストナイト、二酸化チタンウィスカー、ならびにTiO2、雲母、粘土、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、ガラスビーズおよびガラスフレークなどの粉末(微粒子)などの繊維状材料が含まれる。
有用な熱可塑性樹脂には、ポリ(オキシメチレン)およびその共重合体;PET、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘキシルジメチレンテレフタレート)、およびポリ(1,3−プロピレンテレフタレート)などのポリエステル;ナイロン−6,6、ナイロン−6、ナイロン−12、ナイロン−11、および芳香族−脂肪族コポリアミドなどのポリアミド;ポリエチレン(すなわち、低密度、線状低密度、高密度などのような全ての形態)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスチレン/ポリ(フェニレンオキシド)ブレンドなどのポリオレフィン;ポリ(ビスフェノール−Aカーボネート)などのポリカーボネート;テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリ(フッ化ビニル)、およびエチレンとフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニルとの共重合体などのパーフルオロポリマーおよび部分フッ素化ポリマーをはじめとするフルオロポリマー;ポリ(p−フェニレンスルフィド)などのポリスルフィド;ポリ(エーテル−ケトン)、ポリ(エーテル−エーテル−ケトン)、およびポリ(エーテル−ケトン−ケトン)などのポリエーテルケトン;ポリ(エーテルイミド);アクリロニトリル−1,3−ブタジエン−スチレン共重合体;ポリ(メタクリル酸メチル)などの熱可塑性(メタ)アクリルポリマー;テレフタレート、1,4−ブタンジオールおよびポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールからの「ブロック」コポリエステル、ならびにスチレンおよび(水素化)1,3−ブタジエンブロックを含有するブロックポリオレフィンなどの熱可塑性エラストマー;ならびにポリ(塩化ビニル)、塩化ビニル共重合体、およびポリ(塩化ビニリデン)などの塩素化ポリマーが含まれる。(メタ)アクリレートエステルポリマーなどの、その場で形成されてもよいポリマーもまた含められる。上述の熱可塑性樹脂の2つ以上のいずれかのブレンドをはじめとする、熱可塑性樹脂のブレンドが使用されてもよい。好ましい熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ならびにアクリロニトリル−1,3−ブタジエン−スチレン共重合体、およびポリ(フェニレンオキシド)ポリマーのいずれかを含むブレンドである。
使用される塗料(コーティング)は、いかなるタイプ、水性または有機溶剤希釈型のものであってもよい。好ましいコーティングは水性である。それらは、硬化しないラッカー−タイプコーティング、室温で硬化するコーティング、または硬化するために高温を普通は必要とするコーティングであってもよい。コーティングは無色透明であってもまたは有色素であってもよい。コーティングは任意の従来法で塗布されてもよく、例えばロール塗り、はけ塗り、吹き付け塗装(静電気支援ありもしくはなし)、または液体コーティングへの浸漬によってもしくは流動床への浸漬によってコーティングされてもよい。
PESO含有熱可塑性樹脂部品をコーティングの2つ以上の層でコーティングすることが望ましいかもしれないことが理解されるべきである。かかる場合、塗布される第1コーティング(塗料)層は、PESO含有熱可塑性樹脂部品に塗布され、次の層は当該第1コーティング層の上に塗布されるであろう。かかる多層被覆部品は、本PESO含有組成物でコーティングされた部品の定義内に含められる。
塗装されるべき熱可塑性樹脂組成物は、使用される特定タイプの樹脂に通常用いられる方法によって調製され、造形されてもよい。例えば熱可塑性樹脂は、単軸および二軸スクリュー押出機、ならびに混練機などの、典型的な溶融混合タイプの装置で組成物を構成する様々な原料と溶融混合されてもよい。熱可塑性樹脂組成物の形成後に、それは典型的な溶融成形方法、例えば射出成形、ブロー成形、回転成形、または押出によって部品へ成形されてもよい。熱成形などの他の慣用成形方法もまた用いられてもよい。
本PESO含有熱可塑性樹脂組成物は、装置または物品であるか、またはその部品である熱可塑性樹脂を塗装する(コーティングする)ことが必要であるおよび/または望ましいどこにでも使用されてもよい。例えば、車体パネル(クォターパネル、フード、トランクの蓋、ルーフ、バンパー、ダッシュボード、インテリアパネル、インテリア装備品、ガスキャップ、およびホイールカバー)などの自動車または自動車部品、蓋、カバー、本体、およびパネルなどの部品をはじめとする電化製品、電動工具ハウジング、コンピューター、キーボード、モニター、プリンター、テレビセット、ラジオ、携帯電話およびセル方式携帯無線電話をはじめとする電話などの様々な電子製品用の箱およびハウジング、玩具、家具、スキー、スノーボード、スケートボードなどのスポーツ用品、化粧品用の容器などの物品が本熱可塑性樹脂組成物から製造されてもよく、それらは販売前に塗装され(コーティングされ)てもよい。熱可塑性樹脂は色付きで成形されてもよいが、光沢のあるおよび/または鮮やかな色を得るには多くの場合塗料/コーティングを用いると最適である。
本明細書に記載されるPESO含有組成物は、電化製品と車、トラック、農業機械、およびスノーモービルなどの自動車車両とのためのほとんどのOEMコーティングなどの、それらを十分に「硬化」させるために塗布後に加熱されるコーティングに特に有用である。これらは多くの場合、最適のコーティング外観および物理的特性を達成するために比較的高い温度まで短時間で加熱することを必要とする。自動車および電化製品工業で普及している、かかるコーティング方法は、参照により本明細書によって援用される、米国特許出願公開第2005/0186438号明細書に記載されている。
配合および成形方法
「サイドフィード」は、それらの原料が混合され、そして押出機のサイドでフィードされることを意味するが、「後方フィード」は、それらの原料が混合され、そして押出機の後方にフィードされることを意味する。押出機にフィードされる前の原料の混合は通常混転混合によった。
配合方法A
ポリマー組成物は、40mmのBerstorf二軸スクリュー押出機で配合することによって調製された。全ての原料は、Nyglos(登録商標)および他の鉱物(カーボンブラックをはじめとする)がバレル4(8バレルの)へサイドフィードされ、そして可塑剤が液体注入ポンプを用いて加えられたことを除いて一緒にブレンドされ、押出機の後方(バレル1)に加えられた。この方法へのいかなる例外も実施例に注記される。バレル温度は、組成物ならびに押出機速度およびスクリューのrpmに依存して溶融温度290〜350℃をもたらす280〜310℃に設定された。
配合方法B
これは、40mmのWerner and Pfleiderer二軸スクリュー押出機が用いられたことを除いて方法Aと同じであった。サイド−フィードされる材料はバレル5(10バレルの)へフィードされた。変性PDMSは、液体ポンプを用いてバレル1に点滴注入されたか、バレル5と6との間のスペーサー板に注入されたかのどちらかであった。
樹脂は、175トン射出成形機で130×130×3mm試験検体へ成形された。バレル温度は300〜310℃であり、溶融温度は300〜305℃であり、金型温度は120〜130℃であった。
実施例で、ある種の原料が使用され、それらは以下に定義される:
CB1−Ketjenblack(登録商標)EC600JD、Akzo Nobel Polymer Chemicals、LLC、Chicago、IL 60607、米国製の導電性カーボンブラック。
Dow 57:Dow Corning(登録商標)57添加剤、Dow Corning Corporation、Midland、MI 48686−0994、米国から入手可能な「ジメチル、メチル(ポリエチレンオキシドアセテートでキャップされた)シロキサン」。
HTN(登録商標)FE350006:E.I.DuPont de Nemours & Co.,Inc.、Wilmington、DE 19898、米国から入手可能な、鉱物補強されたおよび耐衝撃性改良された、1,6−ヘキサンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミンとテレフタル酸との共重合体。
PET RT49−Invista、Wichita、KS 67220、米国から入手可能な、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)ホモポリマー、固有粘度=0.67。
Novapex GG500−日本国108−0014東京、三菱化学株式会社から入手可能な、PETホモポリマー。
Irganox(登録商標)1010−Ciba Specialty Chemicals、Tarrytown、NY 10591、米国から入手可能な酸化防止剤。
LCP5−50/50/70/30/320(モル部)のヒドロキノン/4,4’−ビフェノール/テレフタル酸/2,6−ナフタレンジカルボン酸/4−ヒドロキシ安息香酸共重合体、融点334℃。
Licowax(登録商標)PE 520−Clariant Corp.Charlotte、NC 28205、米国から入手可能な離型剤として使用されるポリエチレンワックス。それは、0mgのKOH/1gのワックスの酸価を有すると報告されている。
Nyglos(登録商標)4−Nyco Minerals、Calgary、AB、カナダ国から入手可能な、サイジングなしの平均おおよそ9μm長さのウォラストナイト繊維。
Plasthall(登録商標)809−ポリエチレングリコール400ジ−2−エチルヘキサノエート。
Polymer D−エチレン/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸グリシジル(66/22/12重量%)共重合体、メルトインデックス 8g/10分。
Tegomer(登録商標)5845−Goldschmidt GmbH、45127 Essen、独国から入手可能な親水性ポリエーテル変性PDMS。
Tegopren(登録商標)5851−Goldschmidt GmbH、45127 Essen、独国から入手可能な親水性ポリエーテル変性ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)。
Vansil(登録商標)HR 325−R.T.Vanderbilt Co.、Norwalk、CT 06850、米国から入手可能なウォラストナイト。
実施例において、示される全ての組成量は重量部である。
塗装方法(実施例1〜4および比較例A〜B)
寸法130×130×3mmを有する試験片を、イソプロパノールを使用してきれいにし、典型的なe−コートベーキング温度をシミュレートするために190℃で30分間ベークした。その後、水性プライマーサーフェーサー(Hemmelrath Lackfabrik GmbH、Klingenberg、独国製のTitanium Silver Hydrofueller(登録商標)131−79039−00)を、Duerr Ecobell(登録商標)噴霧器(Duerr AG、Bietigheim、独国)を用いて表面上へ静電気吹き付けし、試験片を80℃で10分間、次に160℃で20分間水平乾燥させた。試験片を室温に冷却させ、水性ベースコート(BASF AG、Ludwigshafen、独国製のTitansilber(登録商標)FW60/911W)を、Duerr Ecobell(登録商標)噴霧器を用いてプライマーサーフェーサー層上に静電塗布した。ベースコートを80℃で10分間乾燥させ、次に室温に冷却した。次に、溶剤希釈型2Kクリアコート(DuPont Performance Coatings GmbH Co.KG、Wuppertal、独国製の2K Clear 40496.0)を、Duerr Ecobell(登録商標)噴霧器を用いて塗布し、145℃で20分間乾燥させた。
実施例5および比較例C
寸法120×120×3mmを有する試験片を、いかなる前処理もなくE.I. DuPont de Nemours & Co.,Inc、Wilmington、DE 19898、米国製の水性ベースコートCromax(登録商標)を吹き付けた。試験片を乾燥させた。次に、両方ともまたDuPont製の、2成分クリアコートシステム、低排出活性化剤XK205入りのChromaclear(登録商標)3200Sをプライマーの一面に吹き付けた。
塗料接着性試験
塗料接着性は、上記の通り塗装した試験プラーク130×130×3mmに関して測定した。クロス−カット試験はISO方法2409に従って行った。「0」の結果は、塗料が試験中に表面から全く剥がれなかったこと、そして塗料接着性が優れていたことを示す。0〜5のスケールで「2」より下は満足のいく値である。石小片塗料接着性は、(独国Automakers Associationの)VDA標準621−427に従って評価した。再び「0」の値は、塗料がサンプルの表面から全く剥がれなかったことを示す。満足のいく値は、0〜10のスケールで「2」以下である。両試験で、最大値は、塗料の全てまたはほとんどが取り除かれたことを意味する。結果を表1にまとめる。
表面張力測定
表面張力は、成形直後に(前処理またはIPAワイピングなしに)、および典型的なオンライン塗装プロセスをシミュレートするためにIPAワイプおよび190℃で30分後に(実施例1〜4および比較例A〜B)塗装したときにDIN方法53364に従って試験検体に関して測定した。結果をmN/m単位で表1に報告する。
実施例1〜5および比較例A〜C
実施例1および比較例Aは方法Aによって混合し、実施例2〜4および比較例Bは方法Bによって混合したが、実施例5については原料を手動によりドライブレンドした。全ての材料を、標準射出成形手順を用いて成形した。結果を表1に示す。
Figure 2010504395

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含む組成物であって、前記重量パーセントが前記組成物の総重量を基準とする組成物。
  2. 前記変性シロキサンが、ポリ(エチレンオキシド)である前記ポリエーテル基を含有する請求項1に記載の組成物。
  3. 塗料での熱可塑性樹脂組成物の塗装方法であって、前記熱可塑性樹脂組成物が、熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含み、前記重量パーセントが組成物の総重量を基準とする方法。
  4. 前記変性シロキサンが、ポリ(エチレンオキシド)である前記ポリエーテル基を含有する請求項3に記載の方法。
  5. 前記塗料が水性である請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記熱可塑性樹脂組成物が自動車部品である請求項3〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 熱可塑性樹脂組成物を含む物品であって、前記熱可塑性樹脂組成物が熱可塑性樹脂と約0.05重量パーセント〜約5.0重量パーセントの親水性ポリエーテルまたはポリエステル変性シロキサンとを含み、前記重量パーセントが前記組成物の総重量を基準とし、および、前記熱可塑性樹脂組成物の表面の少なくとも一部が塗装されていることを条件とする物品。
  8. 前記変性シロキサンが、ポリ(エチレンオキシド)である前記ポリエーテル基を含有する請求項7に記載の物品。
  9. 前記塗料が塗布中に水性である請求項7または8に記載の物品。
  10. 自動車部品、電化製品部品、電動工具ハウジング、電子製品用の箱もしくはハウジング、玩具、家具、スポーツ用品、または化粧品用の容器であるかまたはそれらの一部である請求項7〜10のいずれか一項に記載の物品。
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