JP2010503753A - ポリ(アリーレンエーテル)組成物、方法、及び物品 - Google Patents

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Abstract

本硬化性組成物は、エポキシ樹脂、及び約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む。この組成物は、硬化後に、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)から製造される対応する組成物と比較して著しく改良された衝撃強さを示す。本組成物は、電子積層板、プレプリグ、及び回路基板を製造するために特に有用である。

Description

本発明は、ポリ(アリーレンエーテル)組成物に関する。
エポキシ樹脂は、保護被覆、接着剤、電子積層板(例えばコンピューター回路基板の製造において用いるもの)、床材及び舗装用途、ガラス繊維強化パイプ、及び自動車部品(板バネ、ポンプ、及び電気部品など)などの広範囲の用途において用いられる高性能材料である。エポキシ樹脂は、それらの硬化形態において、他の材料に対する良好な接着性、腐食及び化学薬品に対する優れた耐性、高い引張り強さ、及び良好な電気抵抗などの所望の特性を与える。エポキシ樹脂を用いることに関連する2つの課題は、硬化エポキシ樹脂の脆性と、多量の硬化性エポキシ組成物を、それらを調製及びブレンド及び成形するのに十分であるがそれらを早期に硬化させるほどではない程度に加熱する必要性である。
エポキシ樹脂の脆性の問題に関しては、エポキシ樹脂にポリ(アリーレンエーテル)を加えると硬化組成物の靱性が増大することが知られている。例えば、Hallgrenらの米国特許4,912,172においては、少なくとも約12,000の数平均分子量を有するポリフェニレンエーテル、及び少なくとも1種類のビスフェノール系化合物のポリグリシジルエーテルからなる群から選択されるエポキシ材料を含み、該ポリグリシジルエーテルが分子あたり平均で最大でも1つの脂肪族ヒドロキシ基を有する組成物、並びに、多量の該ポリグリシジルエーテルと、少量のアリールモノグリシジルエーテル及び非ビスフェノール系ポリエポキシ化合物の少なくとも1つとの組み合わせが記載されている。しかしながら、ポリフェニレンエーテルとエポキシ樹脂との均一な混合物を形成するためには比較的高い温度が必要である。
他の例として、Tracyらの米国特許5,834,565においては、3,000g/モル未満の数平均分子量を有するポリフェニレンエーテル、及びエポキシ樹脂であってよい熱硬化性樹脂を含む組成物が記載されている。ポリフェニレンエーテルは、硬化性組成物中において向上した溶解性を示す。しかしながら、これらの組成物を硬化させることによって得られる製品は、より高分子量のポリフェニレンエーテルを用いて製造したものほどは強靱でない。
更に他の例として、Davisらの米国特許7,022,777−B2においては、ポリ(アリーレンエーテル)、熱硬化性樹脂、強化剤、及びアミン硬化剤を含む組成物が記載されている。しかしながら、ポリフェニレンエーテルを溶解するためには昇温温度が必要であることが明らかである。而して、実施例1及び2においては、硬化性組成物は、部分的に、ポリ(アリーレンエーテル)を160℃においてエポキシ樹脂及びポリビニルブチラールのブレンドに加えることによって製造されている。
而して、ポリ(アリーレンエーテル)及びエポキシ樹脂を含む公知の硬化性組成物は、製造の容易さと硬化製品の靱性との間の二律背反性を与えることが明らかである。高分子量のポリ(アリーレンエーテル)を用いると、硬化製品は極めて強靱であるが、エポキシ樹脂中にポリ(アリーレンエーテル)を溶解させるためには昇温温度が必要である。他方、低分子量のポリ(アリーレンエーテル)を用いると、より低い温度でエポキシ樹脂中にポリ(アリーレンエーテル)を溶解させることが可能であるが、硬化製品において観察される靱性の改良はより小さい。
米国特許第4,912,172号 米国特許第5,834,565号 米国特許第7,022,777B2号
硬化後に極めて強靱(より低い脆性)であるにもかかわらず低温で処理することができる硬化性エポキシ組成物に関する必要性が依然存在する。
上記記載の及び他の欠点は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;を含み、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物によって軽減される。
他の態様は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤;から構成され、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;を含み、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤;から構成され、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み、ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;硬化性組成物は25℃において10,000センチポイズ以下の粘度を有し;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;場合によっては、充填剤約20〜約100重量部;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤;から構成され;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.09dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;をブレンドすることを含む、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物の製造方法である。
硬化性組成物を硬化させることによって製造される硬化組成物、及び硬化組成物を含む物品などの他の態様は、以下に詳細に説明する。
詳細な説明:
本発明者らは、硬化性組成物中でのポリ(アリーレンエーテル)の可溶性と得られる硬化樹脂の靱性との間の従来の制約から逃れる目的で硬化性ポリ(アリーレンエーテル)組成物に関して研究を行った。この研究の過程で、本発明者らは、特定のヒドロキシル基官能性及び特定の分子量を有するポリ(アリーレンエーテル)樹脂を用いることによって、硬化後の組成物における靱性を犠牲にすることなく硬化性組成物中でのポリ(アリーレンエーテル)の可溶性を向上させることができることを見出した。或いは、硬化性組成物中でのポリ(アリーレンエーテル)の可溶性を犠牲にすることなく硬化後の組成物の靱性を向上させることができる。而して、一態様は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;を含み、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
個々のポリ(アリーレンエーテル)分子に関しては、「二官能性」という用語は、分子が2つのフェノール性ヒドロキシ基を含むことを意味する。ポリ(アリーレンエーテル)樹脂に関しては、「二官能性」という用語は、樹脂が、ポリ(アリーレンエーテル)分子あたり平均で約1.6〜約2.4個のフェノール性ヒドロキシ基を含むことを意味する。幾つかの態様においては、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、ポリ(アリーレンエーテル)分子あたり平均で約1.8〜約2.2個のフェノール性ヒドロキシ基を含む。
上述したように、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す。「単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物」とは、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)に代えて同等の固有粘度の単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる硬化性組成物から製造される対応する硬化組成物を指す。幾つかの態様においては、ノッチなしアイゾッド衝撃強さは、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きい。個々のポリ(アリーレンエーテル)分子に関しては、「単官能性」という用語は、分子が1つのフェノール性ヒドロキシ基を含むことを意味する。ポリ(アリーレンエーテル)樹脂に関しては、「単官能性」という用語は、樹脂が、ポリ(アリーレンエーテル)分子あたり平均で約0.8〜約1.2個のフェノール性ヒドロキシ基を含むことを意味する。
また、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さも改良される。例えば、幾つかの態様においては、組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す。幾つかの態様においては、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さは、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きい。
種々のエポキシ樹脂が硬化性組成物において用いるのに好適である。エポキシ樹脂は、室温で固体のものであってよい。而して、幾つかの態様においては、エポキシ樹脂は約25℃〜約150℃の軟化点を有する。軟化点は、ASTM−E28−99(2004):「リングボール装置による海軍軍需品から誘導される樹脂の軟化点に関する標準的な試験法」にしたがって測定することができる。エポキシ樹脂は、室温において液体又は軟化した固体であってよい。而して、幾つかの態様においては、エポキシ樹脂は25℃未満の軟化点を有する。
好適なエポキシ樹脂としては、例えば、脂肪族エポキシ樹脂(ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテルなど)、脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノール−Aエポキシ樹脂、ビスフェノール−Fエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾール−ノボラックエポキシ樹脂、ビフェニルエポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂、ナフタレンエポキシ樹脂、ジビニルベンゼンジオキシド、2−グリシジルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンタイプのエポキシ樹脂、多環芳香族樹脂タイプのエポキシ樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。エポキシ樹脂は、モノマー、オリゴマー、又はこれらの組み合わせであってよい。幾つかの態様においては、エポキシ樹脂はビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂を含む。
エポキシ樹脂に加えて、硬化性組成物は二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む。好適な二官能性ポリ(アリーレンエーテル)としては、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのQ及びQは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;それぞれのxは、独立して、1〜約100であり;Lは、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのR及びRは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;zは0又は1であり;Yは、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのRは、独立して、水素及びC〜C12ヒドロカルビルから選択され;それぞれのR及びRは、独立して、水素及びC〜C12ヒドロカルビル(例えば、C〜Cシクロアルキル及びフェニルなど)から選択され、或いはR及びRは共同してC〜C12アルキレン基を形成する(例えば、R及びRは共同してn−ペンチレン基(即ち、ペンタメチレン基(−CHCHCHCHCH−))を形成してよい)
から選択される構造を有する)
の構造を有する)
の構造を有するものが挙げられる。
幾つかの態様においては、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、次式:
Figure 2010503753
(式中、Qはメチルであり;それぞれのQは、独立して、水素又はメチルであり;それぞれのR及びRは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;R及びRは、それぞれ独立して、水素又はC〜Cヒドロカルビルであり;それぞれのxは、独立して、1〜約50である)
の構造を有する。
幾つかの態様においては、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する。
二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、例えば、一価フェノールと二価フェノールとの酸化共重合によって製造することができる。好適な一価フェノールとしては、例えば、2,6−ジメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノールなど、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な二価フェノールとしては、例えば、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロオクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロオクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロノナン、11,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロノナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロウンデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロウンデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、及びこれらの混合物が挙げられる。幾つかの態様においては、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、2,6−ジメチルフェノールと2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンとの酸化共重合によって製造する。
幾つかの態様においては、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)はポリシロキサンセグメントを含む。例えば、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのQ及びQは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;それぞれのxは、独立して、1〜約100であり;Aは、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのR及びR及びR及びRは、独立して、水素、C〜C12ヒドロカルビル、又はC〜C12ハロヒドロカルビルであり;それぞれのmは、独立して、0、1、2、3、4、5、又は6であり;それぞれのY及びY及びY及びYは、独立して、水素、C〜C12ヒドロカルビル、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はハロゲンであり;nは5〜約200である)
の構造を有する)
の構造を有していてよい。幾つかの態様においては、それぞれのQはメチルであり、それぞれのQは水素又はメチルであり、それぞれのYはメトキシであり、それぞれのY及びY及びYは水素であり、それぞれのR及びR及びR及びRはメチルであり、それぞれのmは3であり、nは約10〜約100である。内部ポリシロキサンセグメントを有するポリ(アリーレンエーテル)は、例えば、一価フェノールとフェノール末端ポリシロキサンとの酸化共重合によって製造することができる。フェノール末端ポリシロキサンそれ自体は、シリルヒドリド二末端ポリシロキサンと、脂肪族炭素−炭素二重結合及びフェノール性ヒドロキシル基の両方を有するオイゲノールのような化合物との間のヒドロシリル化反応によって製造することができる。
エポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は、一定範囲の割合で配合することができる。幾つかの態様においては、硬化性組成物は、約30〜約99重量部のエポキシ樹脂、及び約1〜約70重量部の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む(ここで、全ての重量部は、エポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものである)。幾つかの態様においては、硬化性組成物は、約60〜約90重量部のエポキシ樹脂、及び約10〜約40重量部の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む(ここで、全ての重量部は、エポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものである)。
エポキシ樹脂及びポリ(アリーレンエーテル)に加えて、硬化性組成物は、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤を含む。好適な硬化促進剤としては、例えば、潜在性カチオン性硬化触媒、フェノール系硬化剤、アミン硬化剤、脂肪族又は芳香族カルボン酸の銅(II)塩、脂肪族又は芳香族カルボン酸のアルミニウム(III)塩、銅(II)β−ジケトネート、アルミニウム(III)β−ジケトネート、脂環式カルボン酸無水物(例えば、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸無水物)、三フッ化ホウ素−トリメチルアミンコンプレックス、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
幾つかの態様においては、硬化促進剤は、ジアリールヨードニウム塩、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル、カルボン酸エステル、ホスホン酸イリド、ベンジルスルホニウム塩、ベンジルピリジニウム塩、ベンジルアンモニウム塩、イソオキサゾリウム塩、及びこれらの組み合わせから選択される潜在性カチオン性硬化触媒である。例えば、硬化促進剤は、次式:
[(R10)(R11)I]
(式中、R10及びR11は、それぞれ独立して、場合によっては、C〜C20アルキル、C〜C20アルコキシ、ニトロ、及びクロロから選択される1〜4つの一価の基で置換されているC〜C14一価芳香族炭化水素基であり;Xはアニオンである)
の構造を有するジアリールヨードニウム塩を含む潜在性カチオン性硬化触媒であってよい。幾つかの態様においては、硬化促進剤は、次式:
[(R10)(R11)I]SbF
(式中、R10及びR11は、それぞれ独立して、場合によっては、C〜C20アルキル、C〜C20アルコキシ、ニトロ、及びクロロから選択される1〜4つの一価の基で置換されているC〜C14一価芳香族炭化水素基である)
の構造を有するジアリールヨードニウム塩を含む潜在性カチオン性硬化触媒である。幾つかの態様においては、硬化促進剤は、4−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネートを含む潜在性カチオン性硬化触媒である。
幾つかの態様においては、硬化促進剤はアセチルアセトン酸アルミニウム(III)を含む。
硬化促進剤はフェノール系硬化剤を含んでいてよい。好適なフェノール系硬化剤としては、例えば、ノボラックタイプのフェノール樹脂、アラルキルタイプのフェノール樹脂、ジシクロペンタジエンタイプのフェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、ビフェニルタイプのフェノール樹脂、ビスフェノール類、トリフェニルメタンタイプのフェノール樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
硬化促進剤はアミン硬化剤を含んでいてよい。好適なアミン硬化剤としては、例えば、イソホロンジアミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、アミノエチルピペラジン、1,2−及び1,3−ジアミノプロパン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,12−ジアミノドデカン、4−アザヘプタメチレンジアミン、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ブタン−1,4−ジアミン、シクロヘキサンジアミン、ジシアンジアミン、ジアミドジフェニルメタン、ジアミドジフェニルスルホン酸(アミン付加体)、4,4’−メチレンジアニリン、ジエチルトルエンジアミン、m−フェニレンジアミン、メラミンホルムアルデヒド、テトラエチレンペンタミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、3,3’−イミノビスプロピルアミン、2,4−ビス(p−アミノベンジル)アニリン、テトラエチレンペンタミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,2−及び1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、1,2−ジアミノ−4−エチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、1−シクロヘキシル−3,4−ジイミノシクロヘキサン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルプロパン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3−アミノ−1−シクロヘキサンアミノプロパン、1,3−及び1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、m−及びp−キシリレンジアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。
硬化促進剤の量は、硬化促進剤のタイプ、並びに他の樹脂成分の特性及び量に依存する。例えば、硬化促進剤が潜在性カチオン性硬化触媒である場合には、これはエポキシ樹脂100重量部あたり約0.1〜約10重量部の量で用いることができる。他の例として、硬化促進剤が銅(II)又はアルミニウム(III)のβ−ジケトネートである場合には、これはエポキシ樹脂100重量部あたり約1〜10重量部の量で用いることができる。
エポキシ樹脂、ポリ(アリーレンエーテル)、及び硬化促進剤に加えて、硬化性組成物は、場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤を更に含んでいてよい。この範囲内において、充填剤の量は、40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下、又は10重量%以下であってよい。幾つかの態様においては、硬化性組成物は、意図的に加えられる添加剤を含まない。幾つかの態様においては、硬化性組成物は、無機粒子状充填剤を含まない。
組成物は、場合によっては、1種類以上の添加剤を更に含んでいてよい。而して、幾つかの態様においては、硬化性組成物は、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤を含む。
一態様は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤;から構成され、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;を含み、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤;から構成され、組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み、ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において(即ち25〜65℃の範囲全体にわたって)単相で存在し;硬化性組成物は25℃において10,000センチポイズ以下の粘度を有し;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;場合によっては、充填剤約20〜約100重量部;及び場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせから選択される添加剤;から構成され;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において(即ち25℃〜65℃の範囲全体にわたって)単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.06dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.09dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
他の態様は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;クロロホルム中25℃において測定して約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
Figure 2010503753
(式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び、アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;を含み;ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物である。
一態様は、エポキシ樹脂;クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び、エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;をブレンドすることを含む、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物の製造方法である。幾つかの態様においては、組成物は、100℃以下の温度に加熱することによってエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む単相を形成することを含む。
硬化性組成物を硬化させるのに好適な条件は、エポキシ樹脂の特性及び濃度、並びに硬化促進剤の特性及び量などのファクターに依存する。好適な硬化条件としては、約120〜約250℃の温度へ約10分〜約24時間曝露することを挙げることができる。上記の時間範囲内において、硬化温度は、少なくとも約150℃、又は少なくとも約180℃、又は少なくとも約210℃であってよい。下記の実施例において示すように、硬化は、異なる温度の一連の2以上の工程で行うことができる。熱硬化樹脂の技術における当業者であれば、過度の実験を行うことなく好適な硬化条件を決定することができる。幾つかの態様においては、組成物は部分的に硬化させることができる。しかしながら、本明細書における「硬化組成物」又は「硬化後の組成物」の特性への言及は、一般に、実質的に完全に硬化した組成物に関するものである。熱可塑性樹脂の技術の当業者であれば、過度の実験を行うことなく試料が実質的に完全に硬化したかどうかを測定することができる。例えば、示差走査熱量測定によって試料を分析して、分析中に起こる更なる硬化を示す発熱を調べることができる。実質的に完全に硬化した試料は、このような分析において発熱を僅かしか示さないか又は全く示さない。
本発明は、上記に記載の任意の組成物を硬化させることによって得られる硬化組成物にも及ぶ。また、本発明は、かかる硬化組成物を含む物品にも及ぶ。硬化組成物は、電子積層板、プレプリグ、及び回路基板の製造において用いるのに特に好適である。組成物は、また、ワニス、カプセル材料、構造複合体、粉末及び液体被覆、及び高温接着剤においても用いることができる。
以下の非限定的な実施例によって本発明を更に示す。
実施例1〜10、比較例1〜12:
エポキシ樹脂中において二官能性低分子量ポリ(アリーレンエーテル)を用いることを示す10種類の本発明の実施例を、エポキシ樹脂中において単官能性低分子量ポリ(アリーレンエーテル)を用いることを示す7種類の比較例、エポキシ樹脂中において非官能性低分子量ポリ(アリーレンエーテル)を用いることを示す4種類の比較例、及びエポキシ樹脂のみを用いる1種類の比較例と比較した。ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BPAエポキシ)は、Dow Chemical CompanyからDER 332エポキシ樹脂として得た。3種類の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)樹脂を、「PPE, 0.12, bifxl.」、「PPE, 0.09, bifxl.」、及び「PPE, 0.06, bifxl.」(ここで、「0.12」、「0.09」、及び「0.06」は、樹脂の固有粘度(dL/g)を指す)として示す。2種類の単官能性ポリ(アリーレンエーテル)樹脂を、「PPE, 0.12, monofxl.」及び「PPE, 0.12, monofxl.」として示し、一方、非官能性の無水酢酸封鎖(capped)樹脂を、「PPE, 0.06, nonfxl.」として示す。
二官能性ポリ(アリーレンエーテル)樹脂は、2,6−ジメチルフェノールと2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ)プロパンとを酸化共重合して、所望の固有粘度、及び分子あたり約2のヒドロキシル基を有するコポリマーを形成することによって製造した。この方法に関する詳しい手順は、2005年12月20日出願の米国特許出願11/298,182に記載されている。
単官能性ポリ(アリーレンエーテル)樹脂は、2,6−ジメチルフェノールを単独重合して、所望の固有粘度、及び分子あたり約1のヒドロキシル基を有するポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を形成することによって製造した。
「非官能性」(アセテート封鎖)ポリ(アリーレンエーテル)は、以下のようにして4−(ジメチルアミノ)ピリジン触媒の存在下で無水酢酸と反応させることによって生成物であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)のヒドロキシル基をアセテート封鎖したことを除いて、0.06dL/gの単官能性ポリ(アリーレンエーテル)の製造に関して用いたものと同じプロセスによって製造した。単官能性の0.06dL/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)(1500g)を80℃において1100gのトルエン中に溶解し、30gの4−(ジメチルアミノ)ピリジン及び300gの無水酢酸を加えた。6時間撹拌した後、溶液を冷却し、メタノール中で沈殿させることによって樹脂Cを単離し、乾燥した。
固有粘度は、真空下125℃において1時間乾燥したポリ(アリーレンエーテル)の試料に関して、クロロホルム中25℃において測定した。
分子量分布は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。クロマトグラフィーシステムは、アイソクラチックポンプ、自動サンプラー、温度制御カラム室、及び多波長検出器を含むAgilent Series 1100システムから構成されていた。溶出溶媒は、50重量ppmのジ−n−ブチルアミンを有するクロロホルムであった。試料溶液は、内部マーカーとしてトルエン(0.25mL/L)を用いて、0.01gの試料を20mLのクロロホルム中に溶解することによって調製した。試料溶液を、GPC分析の前に、Gelman0.45μmシリンジフィルターを通して濾過した。更なる試料の調製は行わなかった。注入体積は50μLであり、溶出流速は1mL/分に設定した。直列に接続した2つのPolymer LaboratoriesGPCカラム(Phenogel 5μ線状(2)、300×7.80mm)を試料の分離のために用いた。検出波長は280nmに設定した。データを得て、積分GPCデータ分析ソフトウェアを備えたAgilent ChemStationを用いて処理した。分子量分布の結果は、ポリスチレン標準試料を用いて較正した。結果は補正なしに「M(AMU)」及び「M(AMU)」として報告する。
ガラス転移温度(T)は、Perkin Elmer DMA 7e装置、及び5℃/分の加熱速度を用いて、動的機械分析(DMA)によって測定した。
プロトン核磁気共鳴分光法(H−NMR)によってポリ(アリーレンエーテル)を分析して、絶対数平均分子量及びヒドロキシル末端基の濃度(重量ppm)を求めた。内部単位(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノールから誘導される二価の基、及び2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ)プロパンから誘導される二価の単位など)、及び末端単位(2,6−ジメチル−1−ヒドロキシ−フェン−4−イル単位、2,6−ジメチル−フェン−1−イル単位、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ)プロパンから誘導される一価のフェノール性単位、及び2,6−ジメチルフェノール及びジブチルアミン触媒から誘導される一価のジブチルアミン置換フェノール性基など)の相対量は、関係する共鳴を積分し、共鳴を起こすプロトンの数に関して調整することによって求めた。次に、内部単位及び全末端単位の相対量に基づいて数平均分子量の値を算出した。ヒドロキシル末端基含量の値は、末端フェノール性基並びに全末端及び内部単位の相対量に基づいて算出した。ヒドロキシル(OH)基含量の値は、重量ppmで表す(ここで、ヒドロキシル基は17g/モルの分子量とした)。「官能価」は、ポリ(アリーレンエーテル)の分子あたりのヒドロキシル基の平均数である。官能価は、式:
官能価=2×OH末端基モル/全末端基モル
(式中、「OH末端基モル」はヒドロキシル末端基のモル数であり、「全末端基モル」は全ての末端基のモル数であり、これは、ヒドロキシル末端基、及びこの場合には2,6−ジメチルフェニル基である所謂「尾状基」を含む)
にしたがって算出する。
ポリ(アリーレンエーテル)の特性を表1にまとめる。非官能性樹脂に関するゼロの官能価は、2,6−ジメチルフェノール標準試料を用いてフーリエ変換赤外分光法(FTIR)によって測定して50ppmのヒドロキシル含量の上限に基づく。
Figure 2010503753
全ての硬化性組成物は、存在する場合にはポリ(アリーレンエーテル)をBPAエポキシ樹脂中に90℃において溶解することによって製造した。次に、硬化促進剤、アセチルアセトン酸アルミニウム(Acros Organicsから入手、カタログNo. AC19697)を加え、十分に混合した。100℃及び7.4KPaにおいて混合物を脱気し、次に予め100℃に加熱した成形型中に注ぎ入れた。充填された成形型を、150℃のオーブン内に90分間配置した。次に、オーブン温度を175℃に上昇させた。60分後、温度を200℃に上昇させた。更に60分後、オーブン温度を220℃に上昇させた。更に60分後、オーブンを停止し、成形型をオーブンの内部において一晩で室温に冷却させた。硬化したプラークを成形型から取り外し、試験片に切断した。試験片の厚さは3.175mm(1/8インチ)であった。カッターのタイプは、MK Diamond Products, Inc.から158189 MK-100タイル切断機として得られるダイアモンドホイールの湿式切断機である。ブレードは、1.27mm(0.05インチ)の厚さを有する直径25.4cm(10インチ)のダイアモンドブレードであるMK−225である。刃先に沿って切れ端が形成されるのを最小にするために、切断する際には試料をプラスチック又は木材の基材上に配置した。全ての組成を表2にまとめる。ここで、全ての成分量はpbwで表す。
密度は、ASTM−D792−00、方法Aにしたがって、23℃において水中で測定した。
℃で表す熱撓み温度の値は、ASTM−D648−06、方法Bにしたがって、1.27cm(0.5インチ)の幅及び3.175mm(0.125インチ)の深さを有する試料の上に0.45MPaの力を用いて自動的に測定した。浸漬媒体はシリコーン液であった。試験は、はじめは23℃の温度の浸漬媒体を2℃/分の速度で加熱することによって行った。
J/mで表すノッチなしアイゾッド衝撃強さの値は、ASTM−D4812−06にしたがって、1.27cm(0.5インチ)の幅及び3.175mm(0.125インチ)の厚さを有する試料を用いて23℃において測定した。試料を上記に記載の成形棒状試料から切断した。用いた装置は、0.907kg(2ポンド)のハンマーを有する振り子を有していた。
ノッチ付きアイゾッド衝撃強さの値は、ASTM−D256−06、方法Aにしたがって、0.907kg(2.00ポンド)のハンマー、及び元の1.27cm(0.5インチ)の深さの少なくとも1.02cm(0.4インチ)がノッチ下に残るようなノッチを有する試験片を用いて23℃において測定した。試験片は、ノッチ付けの後に23℃において24時間コンディショニングした。
誘電率(D)の値、及び散逸率(D)の値は、ASTM−D150−98(2004)にしたがって23℃において測定した。試料は、5cm×5cm×3.175mmの寸法を有する直角プリズムであった。試験前に、試料を23℃及び相対湿度50%において最小で12時間コンディショニングした。測定セルは、Hewlett-Packardインピーダンス物質分析装置モデル4291Bであり、幅27.5cm×高さ9.5cm×深さ20.5cmの寸法を有していた。電極は、Hewlett-Packardモデル16453Aであり、直径7mmであった。測定は、DC電圧を誘電材料に印加した際の周波数範囲を掃引するキャパシタンス法を用いておこなった。印加電圧は、1MHz〜1GHzの周波数範囲において0.2mV(rms)〜1V(rms)であった。表2において、100MHz、500MHz、及び1GHzの周波数における誘電率及び散逸率の値を報告する。
特性値を表2にまとめる。
Figure 2010503753
Figure 2010503753
Figure 2010503753
ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度を0.12dL/gで一定に保持すると、ポリ(アリーレンエーテル)のタイプ(単官能性対二官能性)、及び量(エポキシとポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部あたり10、20、及び30重量部)の効果が、実施例1〜3及び比較例1〜4の比較から明らかである。比較例1は、ポリ(アリーレンエーテル)を含まない硬化エポキシ樹脂を含む。同等のポリ(アリーレンエーテル)のレベルにおいて、データは、0.12dL/gの二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含むエポキシ樹脂(実施例1〜3)は、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いて製造したエポキシ樹脂(比較例2〜4)よりも良好な特性を示すことを示す。具体的には、ノッチなしアイゾッド衝撃強さは予期しなかったことに実質的に向上し、ガラス転移温度、熱撓み温度、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、及び誘電率において大きな改良が見られる。更に、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)のレベルを増加させることは、ガラス転移温度(T)、熱撓み温度(HDT)、ノッチなし及びノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、誘電率(D)、及び散逸率(D)における改良と関係する。
ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度を0.06dL/gで一定に保持すると、ポリ(アリーレンエーテル)のタイプ(非官能性対単官能性対二官能性)、及び量(エポキシとポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部あたり10、20、30、及び40重量部)の効果が、実施例4〜7及び比較例5〜12の比較から明らかである。同等のポリ(アリーレンエーテル)のレベルにおいて、データは、0.06の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含むエポキシ樹脂組成物(実施例4〜7)は、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いて製造したエポキシ樹脂組成物(比較例5、7、9、及び11)よりも良好な特性、及び10重量%より多い非官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含むエポキシ樹脂組成物(比較例8、10、及び12)よりも非常に良好な特性を示すことを示す。具体的には、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む実施例4〜7においては、ノッチなしアイゾッド衝撃強さは予期しなかったことに実質的に向上し、ガラス転移温度、熱撓み温度、及びノッチ付きアイゾッド衝撃強さにおいて大きな改良が見られる。誘電率は、10、20、又は30重量部のポリ(アリーレンエーテル)を含む試料に関して改良された(減少した)。更に、二官能性ポリ(アリーレンエーテル)のレベルを増加させることは、ガラス転移温度、熱撓み温度、ノッチなし及びノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、誘電率、及び散逸率における改良と関係する。これに対して、非官能性ポリ(アリーレンエーテル)のレベルを増加させることは、熱撓み温度の低下と関係する。
実施例8、9、及び10は、0.09dL/gの二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含む本発明の組成物の組成及び特性を示す。二官能性ポリ(アリーレンエーテル)のレベルを増加させることは、ガラス転移温度、熱撓み温度、ノッチなし及びノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、誘電率、及び散逸率における改良と関係する。
この記載では、ベストモードを含む本発明を開示し、更に当業者が本発明を製造し使用することを可能にする例を用いている。本発明の特許範囲は特許請求の範囲によって画定され、当業者が想到する他の例を含むことができる。このような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を含むか、或いはそれらが特許請求の範囲の文言から僅かな相違点を有する均等の構造要素を含む場合には、特許請求の範囲内であると意図される。
全ての引用された特許、特許出願、及び他の参照文献は、その全てを参照として本明細書中に包含する。しかしながら、本出願における用語が、包含された参照文献中の用語と反するか又は対立する場合には、本出願からの用語は、包含された参照文献からの対立する用語に優先する。
本明細書において開示する全ての範囲は、端点を包含するものであり、端点は独立して互いに組み合わせることができる。
発明の説明に関連して(特に特許請求の範囲に関連して)用語「a」、及び「an」、及び同様の指示詞を用いることは、本明細書において他に示すか又は記載によって明確に反しない限りにおいて、単数及び複数の両方を包含すると解釈される。更に、本明細書における「第1」、「第2」などの用語は、順番、量、又は重要性を示すものではなく、1つの要素を他から区別するために用いるものである。量に関して用いる修飾語「約」は、示した値を包含するものであり、記載によって指示された意味を有する(例えば、特定の量の測定値に関係する誤差の程度を包含する)。

Claims (39)

  1. エポキシ樹脂;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び
    エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;
    を含み、
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  2. 組成物が、硬化後に、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す、請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. 組成物が、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、請求項1に記載の硬化性組成物。
  4. 組成物が、硬化後に、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、請求項3に記載の硬化性組成物。
  5. エポキシ樹脂が約25℃〜約150℃の軟化点を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  6. エポキシ樹脂が25℃未満の軟化点を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  7. エポキシ樹脂が、脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノール−Aエポキシ樹脂、ビスフェノール−Fエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾール−ノボラックエポキシ樹脂、ビフェニルエポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂、ナフタレンエポキシ樹脂、ジビニルベンゼンジオキシド、2−グリシジルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンタイプのエポキシ樹脂、多環芳香族樹脂タイプのエポキシ樹脂、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の硬化性組成物。
  8. エポキシ樹脂が、モノマーエポキシ樹脂及びオリゴマーエポキシ樹脂を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  9. エポキシ樹脂がビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  10. 二官能性ポリ(アリーレンエーテル)が、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのQ及びQは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;それぞれのxは、独立して、1〜約100であり;Lは、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのR及びRは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;zは0又は1であり;Yは、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのRは、独立して、水素及びC〜C12ヒドロカルビルからなる群から選択され;それぞれのR及びRは、独立して、水素、C〜C12ヒドロカルビル、及びC〜Cヒドロカルビレン(この場合には、R及びRは共同してC〜C12アルキレン基を形成する)からなる群から選択される)
    からなる群から選択される構造を有する)
    の構造を有する)
    の構造を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  11. 二官能性ポリ(アリーレンエーテル)が、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのQ及びQは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;それぞれのxは、独立して、1〜約100であり;Aは、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのR及びR及びR及びRは、独立して、水素、C〜C12ヒドロカルビル、又はC〜C12ハロヒドロカルビルであり;それぞれのmは、独立して、0、1、2、3、4、5、又は6であり;それぞれのY及びY及びY及びYは、独立して、水素、C〜C12ヒドロカルビル、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はハロゲンであり;nは5〜約200である)
    の構造を有する)
    の構造を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  12. それぞれのQがメチルであり、それぞれのQが水素又はメチルであり、それぞれのYがメトキシであり、それぞれのY及びY及びYが水素であり、それぞれのR及びR及びR及びRがメチルであり、それぞれのmが3であり、nが約10〜約100である、請求項11に記載の硬化性組成物。
  13. 二官能性ポリ(アリーレンエーテル)が、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、Qはメチルであり;それぞれのQは、独立して、水素又はメチルであり;それぞれのR及びRは、独立して、水素、ハロゲン、非置換又は置換C〜C12ヒドロカルビル(但し、ヒドロカルビル基はtert−ヒドロカルビルではない)、C〜C12ヒドロカルビルチオ、C〜C12ヒドロカルビルオキシ、又はC〜C12ハロヒドロカルビルオキシであり、ここでハロゲンと酸素原子とは少なくとも2つの炭素原子によって隔てられており;R及びRは、それぞれ独立して、水素、C〜Cヒドロカルビル、及びC〜Cヒドロカルビレン(この場合には、R及びRは共同してC〜C12アルキレン基を形成する)からなる群から選択され;それぞれのxは、独立して、1〜約50である)
    の構造を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  14. 二官能性ポリ(アリーレンエーテル)が、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
  15. 二官能性ポリ(アリーレンエーテル)が一価フェノールと二価フェノールとの酸化共重合の生成物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  16. 一価フェノールが、2,6−ジメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール、及びこれらの混合物からなる群から選択され;二価フェノールが、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−ブタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロオクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロオクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロノナン、11,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロノナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロウンデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロウンデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の硬化性組成物。
  17. 一価フェノールが2,6−ジメチルフェノールであり、二価フェノールが2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンである、請求項12に記載の硬化性組成物。
  18. 一価フェノールが2,6−ジメチルフェノールであり、二価フェノールが、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)シクロヘキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の硬化性組成物。
  19. 約30〜約99重量部のエポキシ樹脂、及び約1〜約70重量部の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含み、ここで、全ての重量部は、エポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものである、請求項1に記載の硬化性組成物。
  20. 約60〜約90重量部のエポキシ樹脂、及び約10〜約40重量部の二官能性ポリ(アリーレンエーテル)を含み、ここで、全ての重量部は、エポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものである、請求項1に記載の硬化性組成物。
  21. 硬化促進剤が、潜在性カチオン性硬化触媒、フェノール系硬化剤、アミン硬化剤、脂肪族又は芳香族カルボン酸の銅(II)塩、脂肪族又は芳香族カルボン酸のアルミニウム(III)塩、銅(II)β−ジケトネート、アルミニウム(III)β−ジケトネート、脂環式カルボン酸無水物、三フッ化ホウ素−トリメチルアミンコンプレックス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の硬化性組成物。
  22. 硬化促進剤が、ジアリールヨードニウム塩、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル、カルボン酸エステル、ホスホン酸イリド、ベンジルスルホニウム塩、ベンジルピリジニウム塩、ベンジルアンモニウム塩、イソオキサゾリウム塩、三フッ化ホウ素−トリメチルアミンコンプレックス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される潜在性カチオン性硬化触媒である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  23. 硬化促進剤がアセチルアセトン酸アルミニウム(III)を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  24. 組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤を更に含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  25. 組成物が無機粒子状充填剤を含まない、請求項1に記載の硬化性組成物。
  26. 染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤を更に含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  27. エポキシ樹脂;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);
    エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;
    場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び
    場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤;
    から構成され、
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  28. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);及び
    エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;
    を含み、
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  29. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);
    エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;
    場合によっては、組成物の全重量を基準として約2〜約50重量%の充填剤;及び
    場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤;
    から構成され、
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  30. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び
    アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;
    を含み、ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;
    ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;
    硬化性組成物は25℃において10,000センチポイズ以下の粘度を有し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  31. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.06〜約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び
    アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;
    場合によっては、充填剤約20〜約100重量部;及び
    場合によっては、染料、顔料、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、流動性改良剤、垂れ遅延剤、難燃剤、抗ブロッキング剤、静電防止剤、流動促進剤、加工助剤、基材接着剤、離型剤、強化剤、低プロファイル添加剤、応力除去添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤;
    から構成され;
    ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;
    ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  32. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.06dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び
    アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;
    を含み;
    ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;
    ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  33. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.09dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び
    アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;
    を含み;
    ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;
    ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  34. ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂約60〜約90重量部;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.12dL/gの固有粘度を有する、次式:
    Figure 2010503753
    (式中、それぞれのxは、独立して、1〜約20である)
    の構造を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル)約10〜約40重量部;及び
    アセチルアセトン酸アルミニウム(III)約0.5〜約10重量部;
    を含み;
    ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂及び二官能性ポリ(アリーレンエーテル)は25〜65℃において単相で存在し;
    ここで、全ての重量部はエポキシ樹脂と二官能性ポリ(アリーレンエーテル)の合計の100重量部を基準とするものであり;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約50%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示し;
    組成物は、硬化後に、ASTM−D256にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも5〜約30%大きいノッチ付きアイゾッド衝撃強さを示す、硬化性組成物。
  35. エポキシ樹脂;
    クロロホルム中25℃において測定して約0.03〜約0.2dL/gの固有粘度を有する二官能性ポリ(アリーレンエーテル);
    エポキシ樹脂を硬化させるのに有効な量の硬化促進剤;
    をブレンドすることを含む、硬化後に、ASTM−D4812にしたがって25℃において測定して、単官能性ポリ(アリーレンエーテル)を用いる対応する組成物のものよりも少なくとも5%大きいノッチなしアイゾッド衝撃強さを示す硬化性組成物の製造方法。
  36. 請求項1〜34のいずれかに記載の硬化性組成物を硬化させることによって得られる反応生成物を含む硬化組成物。
  37. 請求項1〜34のいずれかに記載の硬化性組成物を硬化させることによって得られる反応生成物を含む部分硬化組成物。
  38. 請求項36に記載の硬化組成物を含む物品。
  39. 請求項37に記載の部分硬化組成物を含む物品。
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