JP2010503512A - 料理器具 - Google Patents

Abstract

食べ物を調理するための料理ポット（１）は、円形横断面であり、少なくとも１個の排水装置（３）を有するポット（２）、および料理ポットの外側における少なくとも１個のハンドル（４）を備える。料理ポットは、さらに、直立した環状フランジ（６）を有するカバー（５）を備え、この環状フランジの直径はポット（２）の内径より僅かに小さい。フランジ（６）は少なくとも１個の半径方向の貫通孔（７）を有し、またカバーは少なくとも１個のハンドル（８）を有し、この場合、貫通孔（７）の配列は以下のように行う、すなわち、カバー（５）をポット（２）上に配置する際に、ポット（２）およびカバー（５）のハンドル（４，８）が互い一致するとき、貫通孔（７）の周方向位置は排水装置（３）の周方向位置に一致し、またポット（２）およびカバー（５）のハンドル（４，８）の周方向位置が互いに一致しないとき、貫通孔（７）の周方向位置は排水装置３の周方向位置に一致しないように、貫通孔（７）を配列する。

Description

本発明は、食べ物を調理する料理ポットであって、円形横断面であり、少なくとも1個の排水装置を有するポット、および料理ポットの外側における少なくとも1個のハンドル、ならびにカバーを備え、このカバーには、ポットの内径より僅かに小さい直径を有する直立した環状フランジであって、半径方向に貫通する少なくとも１個の貫通孔を設けた該環状フランジと、少なくとも１個のハンドルとを設け、前記貫通孔の配置は、カバーをポット上に配置する際に、ポットおよびカバーのハンドルの周方向位置が互いに一致するとき、少なくとも1個の貫通孔の周方向位置が少なくとも1個の排水装置の一方に一致し、またポットおよびカバーのハンドルの周方向位置が互いに一致しないとき、貫通孔の周方向位置は少なくとも1個の排水装置の周方向位置とは一致しないよう、貫通孔を配置した、該料理ポットに関する。

このようなポットは、たとえば、特許文献１（米国特許第５，７３０，０４５号）、特許文献２（同第５，６５３，８８１号）および特許文献３（同第４，３１０，４１８号）から既知である。これら特許は、カバーのフランジにおける孔が周方向にポットの排水装置に一致する排水位置と、孔が排水装置に一致せず、ポット内面に向かって閉じる料理用閉鎖位置との間でシフトすることができるポットについて記載している。これら位置間でカバーがシフトするために、カバー上面の中央にノブを配置する。後者２つの特許は、カバーのノブを、ポットの排水装置に対して、一方の方向または他方の方向にどのくらい指向させたらよいかの情報を含むノブについて記載している。特許文献４（米国特許第２，０８３，０１７号）から、カバーが排水位置をとるとき、カバーの回転位置がポットのハンドルに一致するように設計したハンドルを有するカバーを備えた料理ポットも既知である。

これら解決策にもかかわらず、上述の装置は、いくつかの欠点がある。ノブのデザインでは、それらは、カバーが一箇所または別の箇所に回されなければならないが、その方法に関する明確な情報を含んでいない。さらにまた、他方の手でカバーを保持しないと、水を注ぎ出すとき、カバーがポットから脱落し易いという問題がよくある。ノブがカバーの唯一のロックを提供する場合、これは面倒である。より大きなポットでは、ポットは大抵、両手で持つことを必要とする２個のハンドルを備えている。カバーをポットに固定する唯一の方法は、指を使うことであるが、このことは火傷する深刻な危険性がある。

米国特許第５，７３０，０４５号明細書 米国特許第５，６５３，８８１号明細書 米国特許第４，３１０，４１８号明細書 米国特許第２，０８３，０１７号明細書

本発明の1つの目的は、このように、カバー脱落の危険がなく、片手で水（たとえばジャガイモの水）を注ぎ出すことができる料理ポットを設計することである。

本発明によれば、ポットにおけるハンドルを、ポットの周縁で互いに対向する両側側面にそれぞれ配置した１対のハンドルとし、また、カバーにおけるハンドルは、カバー部の周縁で互いに対向する両側側面に配置した２個のハンドルとしたことを特徴とする。
本発明の利点および特性を、明細書の一部をなす図面につき、好適実施形態を以下に説明することによって、より詳細に理解されるであろう。

本発明による料理ポットの第１実施形態における、注ぎ出し状態を示す。 図１の実施形態による料理ポットにおける閉鎖してボイルする状態を示す。 本発明による料理ポットの第２実施形態における注ぎ出し状態を示す。 閉じてゆでる位置にある、図３の実施形態による料理ポットにおける閉鎖してボイルする状態を示す。 本発明による料理ポットの一部をなす固定リップをより詳細に示す。

図１は、円形横断面であり、注ぎ口の形式とした排水装置３を有するポット２を備える料理ポット１を示す。第２の同一の排水装置を、ポットの反対側に配置するが、図面で見えない。料理ポットの外側にハンドル４を配置し、このハンドル４は排水装置３に対して、ポット２の周縁に沿って約９０°ずらして配置する。料理ポット１は、さらに、直立した環状フランジ６を有するカバー５を備え、この環状フランジ６は、直径をポット２の内径より僅かに小さくし、また、ポット１の周縁に対して同軸状に回転するよう配置することを意図する。フランジ６の上側にカバー部９を配置し、このカバー部９の直径はポット２の直径よりも大きくし、カバー５をポット２上に載せるとき、カバー部９の下側面がポット２の上側端縁に休止する。フランジ６には、ある領域内に半径方向に貫通するいくつかの貫通孔７を配置する。フランジ６の周縁の反対側にも、同様に半径方向に貫通するいくつかの貫通孔を配置する。カバー部９の外殻表面に、貫通孔７を有する領域から約９０°ずれた位置に、ハンドル８を配置する。

フランジ６における半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域は以下のように配置する、すなわち、カバー５をポット２上に配置し、またカバー５をポット２に対して回して、カバー５のハンドル８とポット２のハンドル４が一致させるとき、半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域が排水装置３の位置に一致するように配置する。このとき、合致する２個のハンドル４，８をつかんで、どちらかの排水装置３が下向きになるよう、ポット２を傾けることによって、ポット２内の固形物を失うことなく、半径方向に貫通する貫通孔から、ポット２内の流体を注ぎ出すことができる。このとき、料理ポット１は、排水位置にある（図１参照）。この位置は、さらに、貫通孔がスチーム弁として機能するような料理用に使うこともできる。

図２は、同じ料理ポット１を、ポット２に対してカバー５を回した状態を示し、この場合、半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域は、貫通孔７を塞ぐポット２の内壁によって周囲環境との連通を阻止される。このとき料理ポット１は、ボイル位置にある（図２参照）。

図３および図４は、本発明による料理ポットの第２実施形態を示す。
図３は、円形横断面であり、注ぎ口の形式とした排水装置３を有するポット２を備える料理ポット１を示す。第２の同一の排水装置を、ポットの反対側に配置し、図面では見えない。料理ポットの外側に、ポット周縁に互いに対向する２個のハンドル４を配置し、これらハンドル４は、排水装置３に対して、ポット２の周縁に沿って約９０°ずらして配置する。料理ポット１は、さらに、直立した環状フランジ６を有するカバー５を備え、この環状フランジ６は、直径をポット２の内径より僅かに小さくし、また、ポット１の周縁に対して同軸状に回転するよう配置することを意図する。フランジ６の上側にカバー部９を配置し、このカバー部９の直径はポット２の直径よりも大きくし、カバー５をポット２上に載せるとき、カバー部９の下側面がポット２の上側端縁に休止する。フランジ６には、ある領域内に半径方向に貫通するいくつかの貫通孔７を配置する。フランジ６の周縁の反対側にも、同様に半径方向に貫通するいくつかの貫通孔を配置する。カバー部９の外殻表面に、貫通孔７を有する領域から約９０°ずれた位置に、ハンドル８を配置する。

フランジ６における半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域は以下のように配置する、すなわち、カバー５をポット２上に配置し、またカバー５をポット２に対して回して、カバー５のハンドル８とポット２のハンドル４が一致させるとき、半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域が排水装置３の位置に一致するように配置する。このとき、２組の合致するハンドル４，８をつかんで、どちらかの排水装置３が下向きになるよう、ポット２を傾けることによって、ポット２内の固形物を失うことなく、半径方向に貫通する貫通孔から、ポット２内の流体を注ぎ出すことができる。このとき、この料理ポット１は、排水の位置にある（図１参照）。

図４は、同じ料理ポット１を、ポット２に対してカバー５を回した状態を示し、この場合、半径方向に貫通する貫通孔７を有する領域は、貫通孔７を塞ぐポット２の内壁によって周囲環境との連通を阻止される。このとき料理ポット１は、ボイル位置にある（図２参照）。

図５に示すように、フランジ６には半径方向外方に突出する固定リップ１０を設ける。この固定リップ１０はポット２の周縁に設けた溝孔１１と相互作用することを意図して、まだ、流体を注ぎ出すためにポット２を傾ける状態でカバーが落下するのを阻止するものである。カバーをポットに配置することを可能にするために、固定リップ１０を、溝孔１１に挿入しなければならない。溝孔１１の周方向範囲は、カバー４を、少なくともボイル位置と排水位置との間で回せるようにするのに、十分な大きさにする。

カバー５は、さまざまに設計することができる。上述の実施形態において、カバー部の半径方向中心部を透明な材料、たとえば硬質ガラスで形成し、例えば料理中に、ポット内をはっきりと見ることができるようにする。本発明の範囲内で、（本明細書では示さないが）カバーは、料理ポットのカバーとして、従来公知と同様にノブを設けることができる。図１および図２の実施形態によるポット２の排水装置３は、左利きおよび右利きの双方の人々に適するという目的を果たす。この料理ポットは、代わりにひとつの排水装置だけを備え、したがって、左利きまたは右利きのいずれか一方の人用に適合するものとすることができる。さらに、溝孔１１はその範囲において、排水位置から、時計方向、もしくは反時計方向のいずれか一方向にまたは、両方向にボイル位置までカバーを回すことができるように設計することができる。本発明の可能な実施形態として、固定リップ１０および溝孔１１を省略することもできる。小さなポットは、同様にこのストッパは必要でない。

上述したところは本発明の実施形態の例示であり、当業者は添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、これら実施形態を変更することができるであろう。

Claims (4)

1. 食べ物を調理する料理ポット（１）であって、円形横断面であり、少なくとも1個の排水の装置（３）を有するポット（２０）、および料理ポットの外側における少なくとも1個のハンドル（４）、ならびにカバー（５）を備え、このカバー（５）には、ポット（２）の内径より僅かに小さい直径を有する直立した環状フランジ（６）であって、半径方向に貫通する少なくとも１個の貫通孔（７）を設けた該環状フランジ（６）と、少なくとも１個のハンドル（８）とを設け、貫通孔（７）の配置は、カバー（５）をポット（２）に配置する際に、ポット（２）およびカバー（５）のハンドル（４，８）の周方向位置が互いに一致するとき、少なくとも１個の貫通孔（７）の周方向位置が排水装置（３）の周方向位置に一致して注ぎ出し位置となり、またポット（２）およびカバー（５）のハンドル（４，８）の周方向位置が一致しないとき、少なくとも１個の貫通孔（７）の周方向位置が排水装置（３）の周方向位置に一致せずにボイル位置となるよう貫通孔（７）を配置した、該料理ポット（１）において、前記ポット（２）におけるハンドル（４）を、ポット（２）の周縁で互いに対向する両側側面にそれぞれ配置した１対のハンドル（４）とし、またカバーにおけるハンドル（８）は、カバー部（９）の周縁で互いに対向する両側側面に配置した２個のハンドルとしたことを特徴とする料理ポット。
2. 請求項1に記載の食べ物を調理する料理ポットにおいて、前記ハンドル（４，８）は、前記ポット（２）の周縁に沿って、排水装置（３）および少なくとも1個の貫通孔（７）の領域に対して、それぞれ約９０°ずらして配置したことを特徴とする料理ポット。
3. 請求項１または２に記載の食べ物を調理する料理ポットにおいて、前記フランジ（６）には、半径方向外方に突出する固定リップ（１０）を設け、この固定リップ（１０）は、ポット（２）の周縁に設けた溝孔（１１）に相互作用させることを意図し、この溝孔（１１）の延在範囲は、カバーを少なくともボイル位置と排水位置との間で回すことができるに十分な大きとしたことを特徴とする料理ポット。
4. 請求項１〜３のいずれか一項に記載の食べ物を調理する料理ポットにおいて、ポット（２）に２個の排水装置（３）を設け、これら排水装置（３）は、ポット（２）の周縁の互いに対向する両側側面に配置し、また前記フランジ（６）の互いに対向する両側側面に、少なくとも1個の貫通孔（７）を設けたことを特徴とする料理ポット。
   

Images