JP2010288413A - バインド線の巻着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】碍子に対するバインド線の巻き付け作業が簡単且つ迅速に行うことができると共に、碍子に対して電線を充分に密着させ且つ安定した状態で固定できるようにする。
【解決手段】一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部2と、引掛部2の交差部位2aからその反対側に延出される一対の延出部3,3と、各延出部3,3から互いに離間する方向に延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される一対の巻回部4,4とを有し、碍子10の環状凹部14に、電線Aを水平に当接させた状態に維持するバインド線1を備え、交差部位2aから引掛部2に電線Aを挿入した後、バインド線1の各巻回部4,4を互いに近接する方向に押圧して、引掛部2の内径を拡径し、拡径された引掛部2の交差部位2aと電線Aとの隙間Sに、碍子10の頭部12を挿通した後、各巻回部4,4を電線Aに巻回する。
【選択図】図3

Description

本発明は、碍子に電線を固定する際に使用するバインド線の巻着方法に関する。
碍子に電線を固定する際に使用される従来のバインド線としては、中央部に形成された逆U字形状の引掛部が、碍子の環状凹部に引っ掛けられ、該引掛部の両端部から互いに離間する方向に折り曲げられると共に、螺旋状に巻回して形成された一対の巻回部が、電線に対して螺旋状に巻回されるものが公知になっている(特許文献1参照)。
そして、既設の電柱間に配線された電線、又は、引留クランプから導出された電線の縁線に、上記バインド線を着脱する際にバインド線着脱工具が使用される。該バインド線着脱工具としては、例えば、絶縁操作棒と、該絶縁操作棒の先端部に固着された回動アームとを備えているものが公知なっている(特許文献2参照)。該回動アームは、該絶縁操作棒の軸心に対して直交方向に設けられた回動軸と、該回動軸の先端部に取り付けられた、電線の外径に対応した曲率半径で略U字形状に湾曲して形成された支持フック部と、該支持フック部の先端部に固着された、先端が尖った梃子とを有している。
そして、上述したバインド線とバインド線着脱工具を用いて、碍子に電線を固定する場合、作業者は、間接活線工事用把持具で碍子の環状凹部に、バインド線の引掛部を予め引っ掛けておき、引掛部の近傍に位置する部位から端部側に向かって順次処理していく。即ち、バインド線着脱工具の梃子の尖頭部を、バインド線の巻回部と電線の外周面との隙間にこじ入れると共に、支持フック部の湾曲部の外面を電線の外周面に当接する。その後、梃子を回転させつつ、支持フック部を電線に引っ掛ける。この状態で、梃子を電線の端部に向かって回転させていくことで、バインド線の巻回部が電線の外周面に沿って螺旋状に巻回されるようになる。
特開2003−281954号公報 特開2004−153900号公報
しかしながら、従来のバインド線は、湾曲して形成された引掛部を碍子の環状凹部に引っ掛けるだけでは、電線を碍子に対して仮固定できないため、作業者は、バインド線の巻回部を電線の外周面に巻回するまで、電線を碍子に当接した状態を維持する必要がある。しかも、バインド線は、自体の剛性によって曲げにくいことに加えて、バインド線の引掛部と巻回部との距離が短いため、碍子の環状凹部に電線を充分に引きつけて、換言すれば、碍子と電線を充分に密着させて固定することが難しく、電線が不安定な状態で固定されてしまう場合もある。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、碍子に対するバインド線の巻き付け作業が簡単且つ迅速に行うことができると共に、碍子に対して電線を充分に密着させ且つ安定した状態で固定できるようにしたバインド線の巻着方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るバインド線の巻着方法は、一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部2と、該引掛部2の交差部位2aからその反対側に延出される一対の延出部3,3と、該各延出部3,3から互いに離間する方向に延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される一対の巻回部4,4とを有し、碍子10の環状凹部14に、電線Aを水平に当接させた状態に維持するバインド線1を備え、交差部位2aから引掛部2に電線Aを挿入した後、バインド線1の各巻回部4,4を互いに近接する方向に押圧して、引掛部2の内径を拡径し、拡径された引掛部2の交差部位2aと電線Aとの隙間Sに、碍子10の頭部12を挿通した後、各巻回部4,4を電線Aに巻回するようにしたことを特徴とする。
この場合、バインド線1の交差部位2aから引掛部2に電線Aを挿入することによって、該交差部位2aと、環状の引掛部2に挿入された電線Aとを、碍子10の環状凹部14を挟むような位置関係に配置することができる。この位置関係にあって、バインド線1の引掛部2の内径を縮径するようにすれば、電線Aを碍子10に充分に引き寄せることができる。
即ち、バインド線1の各巻回部4,4を互いに近接する方向に押圧して、引掛部2の内径を拡径し、内径が拡径された引掛部2と電線Aとの隙間に碍子10の頭部12を挿通すれば、バインド線1の引掛部2の内径が自己の弾性力によって縮径するので、碍子10の環状凹部14側に電線Aが充分に引き寄せられることになる。つまり、バインド線1によって、電線Aが碍子10に仮固定できるようになる。したがって、作業者は、電線Aを保持することなく巻回部4,4を巻回できるようになるので、作業を迅速且つ簡単に行うことができる。
さらに、バインド線1の巻回部4,4が電線Aに巻回されるので、バインド線1の引掛部2はより強く締め付けられるようになり、碍子10に電線Aが密着することになる。即ち、碍子10に対して電線Aを安定且つ確実に固定できるようになる。
また、本発明に係るバインド線の巻着方法は、一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部21と、該引掛部21の交差部位21aからその反対側に延出される一対の延出部22,22と、一方の延出部22から外向きに折り曲げて延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される巻回部23と、他方の延出部22の端部が湾曲して形成される掛止部24とを有し、隣り合う碍子10,10の各環状凹部14,14に、電線Aを水平に当接させた状態に維持するバインド線20を備え、交差部位21aから引掛部21に電線Aを挿入した後、隣り合う碍子10,10の間に掛止部24を位置させて、バインド線20の巻回部23と掛止部24を互いに近接する方向に押圧し、引掛部21の内径を拡径して、碍子10に拡径された引掛部21と電線Aとの隙間Sに、隣り合う碍子10,10の各頭部12,12を挿通した後、巻回部23を電線Aに巻回すると共に、掛止部24を電線Aに掛け止めるようにしたことを特徴とする。
この場合の巻着方法は、バインド線1の交差部位21aと、該交差部位21aから環状の引掛部21に挿入された電線Aとが、単体の碍子10の環状凹部14を挟むような位置関係になることで、碍子10の環状凹部14側に電線Aを引き寄せることができる一方、掛止部24を隣り合う碍子10,10の間に位置させることで、隣り合う碍子10,10間における、バインド線1の端末同士の干渉を防止しつつ、引掛部21の締め付け作用も生じさせることができる。即ち、電線Aを仮固定しつつ、隣り合う碍子10,10間における巻回作業の円滑化を図ることができるので、作業性が大幅に向上される。
以上のように、本発明によれば、一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部と、該引掛部からその反対側に延出される一対の延出部と、該各延出部から互いに離間する方向に延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される一対の巻回部とを有するバインド線を備え、軸心に対して直交方向に電線が当接される碍子に対して、電線が当接される部位の反対側に、バインド線の交差部位を位置させた状態で、且つ、引掛部に電線を挿入させた状態で、各巻回部を互いに近接する方向に押圧して拡径し、拡径された引掛部と電線との隙間に碍子を挿通するようにしたので、碍子に対するバインド線の巻き付け作業が簡単且つ迅速に行うことができると共に、碍子に対して電線を充分に密着させ且つ安定した状態で固定することができる。
また、本発明によれば、バインド線の環状の引掛部内で、バインド線の交差部位と電線とが、碍子を挟むような位置関係を構成する一方、バインド線の延出部の端部が湾曲して形成された掛止部を、隣り合う碍子の間に位置させるようにしたので、隣り合う碍子の環状凹部に電線を水平に当接した状態に維持しつつ、巻回作業を円滑に行うことができる。即ち、隣り合う碍子に使用されるバインド線の巻き付け作業が簡単且つ迅速に行うことができる。
本発明の実施形態1に係るバインド線を示す図。 碍子を示した斜視図。 (a)は、引掛部に電線が挿入されたバインド線を、碍子の頭部の上方に位置させた状態を示す図、(b)は、拡径された状態のバインド線の引掛部に、碍子の頭部を挿通する状態を示す図。 碍子に、図1のバインド線を使用して電線を固定した状態を示す図。 図4の拡大平面図。 本発明の実施形態2に係るバインド線を示す図。 抱き腕金構造を示す斜視図。 (a)は、引掛部に電線が挿入されたバインド線を、碍子の頭部の上方に位置させた状態を示す図、(b)は、拡径された状態のバインド線の引掛部に、碍子の頭部を挿通する状態を示す図。 隣り合う碍子に、図6のバインド線を使用して電線を固定した状態を示す図。
以下、本発明の実施形態に係るバインド線について、図1〜図9を参照しつつ説明する。
なお、バインド線を巻着する際に使用されるバインド線着脱工具は、既存のものを使用するとして、その説明は省略する。また、本実施形態においては、既設の電柱間に配線される電線を碍子に固定する場合を例にとって説明する。
(実施形態1)
本実施形態1に係るバインド線1は、図1に示すように、一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部2と、該引掛部2の交差部位2aからその反対側に延出される一対の延出部3,3と、該各延出部3,3から互いに離間する方向(互いに外向き)に折り曲げて延出されると共に、所定のピッチで螺旋状に巻回して形成される一対の巻回部4,4とを有している。そして、バインド線1は、外部からの力の作用で、上記各部2、2a、3、4の形状が変形される場合は、自己の弾性力によって、元の形状に復帰することができるようになっている。
引掛部2は、通常状態では、後述する碍子10の環状凹部14に引っ掛けられるように、その内径が該環状凹部14の外径に略等しくなっている。そして、引掛部2は、外部からの力の有無によって、その内径が拡縮することになる。即ち、バインド線1の巻着時、巻回部4,4が互いに近接する方向に押圧されると、引掛部2の内径が拡径され、押圧が解除されると、上述した自己の弾性力によって、拡径された引掛部2は、元の状態(前記環状凹部14の外径)に略等しくなるように縮径する。
延出部3は、バインド線1の交差部位2aからその反対側、即ち電線Aが配置される位置まで延出される。この延出距離は、短すぎれば、締付力は大きくなるが作業性が悪くなり、長すぎれば、作業性は良くなるが、締付力は弱くなる。このため、巻回部4,4が電線Aに巻回されることで、交差部位2a、各延出部3,3が引っ張られて、バインド線1全体に締め付け作用が生じることになるように設定されている。
巻回部4,4は、比較的大きなピッチで、凸凹の波形が2回連続して形成されると共に、電線Aの外径よりもやや小さい内径を有している。この理由としては、電線Aに対する巻回部4,4の巻き付け回数をできる限り少なくしつつ、巻き付けによる締付力及び支持力をできるだけ離れた位置まで電線Aに作用させるためである。したがって、巻回部4,4が、引掛部2の近傍ではなく、引掛部2からできるだけ離れた位置まで巻回されることで、引掛部2を充分に締め付けることができると共に、電線Aを安定して水平支持することができる。
ここで碍子10の構成について図2を参照して説明する。該碍子10は、所謂ピン碍子であって、内部に複数のひだ(図示せず)が形成された大径の基部11と、該基部11よりも小径の頭部12とが連設されている。そして、基部11の中央部に、腕金に取り付けるためのネジ棒からなるピン13が垂設されている。また、基部11と頭部12との間に、頭部12よりも小径の環状凹部(括れ)14が形成されている。
つぎにバインド線1の巻着方法について図3(a)、(b)〜図5を参照して説明する。まず、図3(a)に示すように、バインド線1の交差部位2aから引掛部2に電線Aを挿入する。この際、バインド線1は、図3(a)に示すように、一方の巻回部4及び延出部3が電線Aの上側に位置し、さらに、該一方の延出部3に続く引掛部2が電線Aの上側から下側を通って交差し、該交差部位2aに続く他方の延出部3及び巻回部4が電線Aの下側に位置するようになる。つまり、電線Aが環状の引掛部2を通って、一方の延出部3と他方の延出部3とで上下から挟持されるようになっている。
つぎに、図3(b)に示すように、電線Aに対して上下に位置するバインド線1の各巻回部4,4を互いに近接する方向に押圧して、引掛部2の内径を拡径する一方、碍子10に対して、バインド線1の交差部位2aを電線Aが当接する部位とは反対側に位置させた状態で、且つ、電線Aを当接部位に位置させた状態で、碍子10の頭部12の上方から、内径が拡径された引掛部2を挿入する。即ち、交差部位2aと電線Aとの隙間Sに碍子10の頭部12が挿通される。つまり、バインド線1の引掛部2内で、交差部位2aと、電線Aとが碍子10を挟むような位置関係を構成することになる。
そして、各巻回部4,4に対する押圧を解除すると、バインド線1は、自己の弾性によって、引掛部2の内径が縮径されると共に、各巻回部4,4が互いに近接する方向に若干引き寄せられて、バインド線1全体に締付力が生じることになり、碍子10側に電線Aが引き寄せられて、碍子10の環状凹部14に電線Aが仮止めされた状態になる。
この状態から、図4に示すように、バインド線1の各巻回部4,4を電線Aに沿って巻回すると、バインド線1の各延出部3,3が互いに離間する方向に引っ張られ、バインド線1がより強く締め付けられて、碍子10の環状凹部14に電線Aが充分に引き寄せられる。即ち、碍子10の環状凹部14に電線Aが密着するようになり、碍子10に電線Aが本固定されて、安定支持される(図5参照)。
(実施形態2)
つぎに実施形態2に係るバインド線について図6〜図9を参照して説明する。なお、本実施形態2では、便宜上、図6において、一本のバインド線のみを図示しているが、後述する巻回部と掛止部とが左右逆に設けられた一対のものを使用するものとする。
本実施形態2に係るバインド線20は、後述する抱き腕金構造において使用されるものであり、図6に示すように、一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部21と、該引掛部21の交差部位21aからその反対側に延出される一対の延出部22,22と、一方の延出部22から外向きに折り曲げて延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される巻回部23と、電線Aに掛け止められるように、他方の延出部22の端部が湾曲して形成される掛止部24とを備えている。
引掛部21と、延出部22,22と、巻回部23とは、前記実施形態1のバインド線1の構成(図1参照)と同一であるため、説明は省略する。異なる点としては、掛止部24を備えた点であり、該掛止部24は、電線Aに引っ掛けやすいように、フックのような形状に形成されている。即ち、延出部22の端部が湾曲して形成されている。このため、隣り合う碍子10,10の間での巻回作業において、バインド線20の端部同士が干渉することを回避できると共に、延出部22の間近で電線Aに掛け止めることで、延出部22からの締付力を直に作用させることができる。つまり、後述の抱き腕金構造30に適したバインド線20の構成となっている。
ここで、抱き腕金構造30について図7を参照して説明する。該抱き腕金構造30は、電柱31を挟んで平行状に配設される一対の腕金32,32と、各腕金32,32の上面に隣り合うように直立して配設される複数の碍子10,…とを有している。
つぎにバインド線20の巻回方法について図8(a),(b)及び図9を参照して説明する。なお、これらの図においては、図7に示した電柱31及び腕金32は、省略してあるが、一対の腕金に配設されて隣り合った碍子10,10を図示したものとする。
まず、図8(a)に示すように、バインド線20の交差部位21aから電線Aを挿入した状態で、図8(b)に示すように、一方の巻回部23及び他方の延出部22を互いに近接する方向に押圧し、引掛部21の内径を拡径する。この際、バインド線20の掛止部24が隣り合う碍子10,10の間に位置するように、バインド線20を配置する。
この状態で、バインド線20の交差部位21aと電線Aとの隙間Sに、碍子10の環状凹部14を挟むようにして、内径が拡径されたバインド線20の引掛部21に、碍子10の頭部12を挿通する(図8(b)参照)。
その後、前記押圧を解除すると、拡径された引掛部21の内径が縮径されて、一方の碍子10の環状凹部14に電線Aが仮止めされた状態になる。そして、これと同様に、他方の腕金32に配設された碍子10にも電線Aを仮固定する。この際、隣り合う碍子10,10の間に各バインド線20の掛止部24,24が対向することで、互いの端部が干渉することなく、円滑に巻回作業が行える。
そして、各バインド線20,20の巻回部23,23を電線Aに巻回すると共に、掛止部24,24を電線Aに掛け止めると、碍子10の環状凹部14に電線Aが引き寄せられて、即ち、碍子10の環状凹部14に電線Aが密着するようになり、碍子10の環状凹部14に電線Aが本固定される(図9参照)。
なお、前記実施形態1,2の場合、バインド線1,20の素材は特に限定するものではないが、引掛部2,21を拡径した場合に元の状態に戻ることのできる弾性を有するものが好ましい。
また、前記実施形態1,2の場合、バインド線1,20の端末は特に処理していないが、該端末に絶縁性のキャップを装着するようにしてもよい。
また、前記実施形態1,2の場合、既設の電柱間に配線される電線Aを例にとって説明したが、引留クランプから導出された電線の縁線にも適用できることは言うまでもない。
また、隣り合う碍子10,10間の距離が比較的大きい場合は、前記実施形態1のバインド線1と、前記実施形態2のバインド線20とを組み合わせて使用してもよい。
1,20…バインド線、2,21…引掛部、2a,21a…交差部位、3,22…延出部、4,23…巻回部、24…掛止部、10…碍子、11…基部、12…頭部、13…ピン、14…環状凹部、30…抱き腕金構造、31…電柱、32…腕金、A…電線、S…隙間。

Claims (2)

  1. 一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部(2)と、該引掛部(2)の交差部位(2a)からその反対側に延出される一対の延出部(3,3)と、該各延出部(3,3)から互いに離間する方向に延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される一対の巻回部(4,4)とを有し、碍子(10)の環状凹部(14)に、電線(A)を水平に当接させた状態に維持するバインド線(1)を備え、交差部位(2a)から引掛部(2)に電線(A)を挿入した後、バインド線(1)の各巻回部(4,4)を互いに近接する方向に押圧して、引掛部(2)の内径を拡径し、拡径された引掛部(2)の交差部位(2a)と電線(A)との隙間(S)に、碍子(10)の頭部(12)を挿通した後、各巻回部(4,4)を電線(A)に巻回するようにしたことを特徴とするバインド線の巻着方法。
  2. 一本の線状体を交差させて形成される環状の引掛部(21)と、該引掛部(21)の交差部位(21a)からその反対側に延出される一対の延出部(22,22)と、一方の延出部(22)から外向きに折り曲げて延出されると共に、螺旋状に巻回して形成される巻回部(23)と、他方の延出部(22)の端部が湾曲して形成される掛止部(24)とを有し、隣り合う碍子(10,10)の各環状凹部(14,14)に、電線(A)を水平に当接させた状態に維持するバインド線(20)を備え、交差部位(21a)から引掛部(21)に電線(A)を挿入した後、隣り合う碍子(10,10)の間に掛止部(24)を位置させて、バインド線(20)の巻回部(23)と掛止部(24)を互いに近接する方向に押圧し、引掛部(21)の内径を拡径して、碍子(10)に拡径された引掛部(21)と電線(A)との隙間(S)に、隣り合う碍子(10,10)の各頭部(12,12)を挿通した後、巻回部(23)を電線(A)に巻回すると共に、掛止部(24)を電線(A)に掛け止めるようにしたことを特徴とするバインド線の巻着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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