JP2017118647A - 間接活線工事用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電線を一括して矯正できる間接活線工事用工具を提供する。【解決手段】くせ直し工具10は、菊座アダプタ6、第1連接棒1、及び、第2連接棒2を備える。又、くせ直し工具10は、第1ローラ1r、第2ローラ2r、及び、第3ローラ3rを備える。菊座アダプタ6は、共用操作棒7の先端部に接続できる。第1連接棒1は、その基端部を菊座アダプタ6に固定できる。第1ローラ1rは、第1連接棒1の遠心方向に配置される。第2連接棒2は、その基端部を第1連接棒1の先端部に固定できる。第2ローラ2r及び第3ローラ3rは、第2連接棒2の尖端部側に配置される。第1ローラ1r・第2ローラ2r・第3ローラ3rは、三つ以上の電線を配列できる長さを有する。第1ローラ1rと第2ローラ2rの間に電線を掛け渡した状態で、共用操作棒7を操作することで、第1ローラ1rで電線を矯正できる。【選択図】図1

Description

本発明は、間接活線工事用工具に関する。特に、用途の異なる先端工具を共用できる共用操作棒の先端部に着脱自在に接続する間接活線工事用工具であって、歪曲した電線の曲率を矯正する間接活線工事用工具の構造に関する。
例えば、電柱に架設された架空配電線は、絶縁カバーで覆われた引留クランプで分岐され、開閉器などの柱上電気機器に接続している。そして、引留クランプと柱上電気機器の間に接続された架空配電線(いわゆる縁線)は、所定の曲率で湾曲するように、配設されている。
上述した縁線は、通電しているため、他の電線、腕金、又は支持金具などに接触しないように、所定の離間距離を設けて配設されている。しかし、風雨に晒される環境の影響で、長期的には、新設時とは異なった曲率で縁線が歪曲し、他の電線、腕金、又は支持金具などに接触する心配があった。このため、歪曲した縁線の曲率を初期の状態に矯正することを実施していた。いわゆる、電線のくせ直しを実施していた。
上述したような、歪曲した縁線の曲率を矯正するために、電線ベンダー装置と呼ばれる、油圧式の矯正装置が使用されていた。しかしながら、油圧式の電線ベンダー装置は、油圧源を必要としている。又、油圧式の電線ベンダー装置は高所作業車に設けたバケットに搭乗して作業する必要があった。これらの理由から、油圧式の電線ベンダー装置は、その使用が制約されていた。
上述した不具合を解消するため、用途の異なる先端工具を共用可能な絶縁操作棒(いわゆる、共用操作棒)の先端部に着脱自在な菊座部を有する電線ベンダーであって、同一方向に突出する四つの円柱状の突起を十字状に交差するアームの先端部に固定し、これらの突起の外周には、電線の外周が部分的に当接可能な円弧状の輪帯溝を形成し、一組の突起の間に電線を掛け渡し、電線を引き寄せるように、絶縁操作棒を操作した状態を維持しながら、電線に沿って縁操作棒を移動することで、電線を矯正する電線ベンダーが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、引下線などの外径が比較的細い電線に対応でき、正確かつ容易にしかも安全に間接活線工法で電線のくせ直しができる、間接活線工事用工具が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平3−3112号公報 特開2005−224057号公報
図9は、特許文献1に類似した、従来技術による電線ベンダーの斜視図である。図9を参照すると、電柱Pは、腕金Aを上部に支持している。腕金Aは、ピン碍子Piを固定している。架空配電線(以下、電線と略称する)Wは、バインド線Bを介して、ピン碍子Piに支持されている。
図9を参照すると、ピン碍子Piの近傍には、絶縁カバーで覆われた引留クランプCを配置している。引留クランプCは、その内部で電線Wと分岐接続した縁線(以下、電線という)Weを延出している。電線Weの端末は、図示しない開閉器などの柱上電気機器に接続している。
図9を参照すると、電線ベンダー8は、正四角形状のプレート部材からなる本体81と菊座部82で構成している。菊座部82は、本体81の基端部側に突出している。菊座部82は、共用操作棒80の先端部に取り付けている。菊座部82は、共用操作棒80が延びる方向と所定の傾斜角度を設けて、固定できる。
図9を参照すると、本体81は、四つのローラ81rを備えている。これらのローラ81rは、本体81の四隅に取り付けている。四つのローラ81rは、それらの回転中心が十字状に交差する線上に位置するように配置されている。又、電線Weの外周が部分的に当接可能な円弧状の溝部を外周に形成している。
図9を参照して、一組のローラ81r・81rの間に電線Weを掛け渡し、電線Weを引き寄せるように、共用操作棒80を操作した状態を維持しながら、電線Weに沿って共用操作棒80を移動することで、電線Weを矯正できる。
しかしながら、従来技術による電線ベンダー8は、共用操作棒80を操作する作業者が電線Weを引き寄せた状態を維持しながら、電線Weに沿って共用操作棒80を移動するので、矯正操作が容易でないという問題がある。歪曲した電線の曲率を矯正するために、矯正操作が容易な間接活線工事用工具が求められている。
図10は、従来技術による間接活線工事用工具の構成を示す図であり、図10(A)は、間接活線工事用工具の平面図、図10(B)は、間接活線工事用工具の正面図である。なお、本願の図10は、特許文献2の図1に対応している。
図10を参照すると、従来技術による間接活線工事用工具(以下、くせ直し工具という)9は、長尺の絶縁操作棒90、円盤状の矯正ローラ91、及び、接続金具92を備えている。矯正ローラ91は、図示しない引下線などの電線を導入自在な深溝91dを外周に穿設している。又、矯正ローラ91は、軸棒91sと回転自在に連結している。
図10を参照すると、接続金具92は、その一端部側に軸棒91sを支持している。又、接続金具92は、その他端部を絶縁操作棒90の先端部と締結自在に構成している。くせ直し工具9は、矯正ローラ91の深溝91dに電線を導入し、絶縁操作棒90を操作することで、電線を矯正できる。
従来技術によるくせ直し工具9は、矯正ローラ91に形成した深溝91dがV字状に開口しているので、深溝91dに電線を導入し易いという利点がある。又、従来技術によるくせ直し工具9は、電線の外周が当接できるU字状の底面を深溝91dに形成しているので、電線が矯正ローラ91から外れ難い、としている。
しかし、特許文献2による間接活線工事用工具は、対応する電線の外径が異なれば、矯正ローラを交換する必要があり、作業効率が優れないといる。異なる外径を有する電線に対応できる、汎用性に優れた間接活線工事用工具が求められている。
又、引下線などの電線は、一般に、三本が並列に配置されている。特許文献2による間接活線工事用工具を用いて、引下線などの電線を一本ずつ矯正するのは作業効率が良くない、という問題がある。複数の電線を一括して矯正できる間接活線工事用工具が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、異なる外径を有する電線に対応できるように、汎用性に優れ、かつ、複数の電線を一括して矯正できる間接活線工事用工具を提供することを目的とする。
本発明者は、共用操作棒の先端部と着脱自在な菊座アダプタを介して、第1連接棒に配置された第1ローラと、第1連接棒に対して、所定の傾斜角度で固定した第2連接棒の先端部側に配置された第2ローラ及び第3ローラで、間接活線工事用工具を構成し、これらのローラを三つ以上の電線を配列できる長さに設定することで、三つ以上の電線を一括して矯正できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用工具を発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用工具は、用途の異なる先端工具を交換自在な円柱状の工具部を先端部に有する長尺の共用操作棒を用いて、歪曲した電線の曲率を矯正する間接活線工事用工具であって、前記工具部と着脱自在に接続できる円筒状の接続部を基端部に有し、円盤状の第1菊座部を先端部に有し、前記共用操作棒と同軸上に配置される菊座アダプタと、前記第1菊座部と着脱自在に固定できる円盤状の第2菊座部を基端部に有し、円盤状の第3菊座部を先端部に有し、前記菊座アダプタが延びる方向に対して、所定の傾斜角度で配置自在な第1軸部を有する第1連接棒と、前記第1軸部が延びる方向に対して、遠心方向に配置され、前記電線と転動自在な第1ローラと、前記第3菊座部と着脱自在に固定できる円盤状の第4菊座部を基端部に有し、前記第1軸部が延びる方向に対して、所定の傾斜角度で配置自在な第2軸部を有する第2連接棒と、前記第1ローラと略平行な状態で、前記第2軸部の先端部側に配置され、前記電線と転動自在な第2ローラと、前記第2ローラと略平行な状態で、前記第2軸部の先端部に転動自在に配置され、前記第2ローラと共働して、ループさせた前記電線の端末の移動を阻止する第3ローラと、を備え、前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び、前記第3ローラは、三つ以上の前記電線を配列できる長さを有し、前記第1ローラと前記第2ローラの間に前記電線を掛け渡した状態で、前記共用操作棒を操作することで、前記第1ローラで前記電線を矯正できる。
(2)前記第2ローラは、両端部から中央部に向かって外径が収縮した凹部を外周に有し、前記第3ローラは、両端部から中央部に向かって外径が膨張した凸部を外周に有していることが好ましい。
(3)前記第2ローラ及び前記第3ローラは、前記第2軸部に対して、取り外し自在に配置されていることが好ましい。
本発明による間接活線工事用工具は、共用操作棒の先端部と着脱自在な菊座アダプタを介して第1連接棒に配置された第1ローラと、第1連接棒に対して、所定の傾斜角度で固定した第2連接棒の先端部側に配置された第2ローラ及び第3ローラとを備え、共用操作棒を操作して、これらのローラで三つ以上の電線を一括して矯正できる。
本発明の一実施形態による間接活線工事用工具の構成を示す正面図である。 実施形態による間接活線工事用工具を操作するための共用操作棒の構成を示す正面図である。 図2の先端部を拡大した斜視図である。 前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる菊座アダプタの構成を示す正面図である。 前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第1連接棒及び菊座アダプタの構成を示す図であり、図5(A)は、第1連接棒の右側面図、図5(B)は、第1連接棒の背面図、図5(C)は、菊座アダプタの右側面図である。 前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第2連接棒の構成を示す図であり、図6(A)は、第2連接棒の右側面図、図6(B)は、第2連接棒の背面図である。 前記実施形態による間接活線工事用工具の部分構成を示す図であり、図7(A)は、第1から第3のローラの正面図、図7(B)は、第1から第3のローラの平面図である。 前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第1から第3のローラの図であり、図8(A)は、第1ローラの縦断面図、図8(B)は、第2ローラの平面図、図8(C)は、第3ローラの平面図である。 従来技術による電線ベンダーの斜視図である。 従来技術による間接活線工事用工具の構成を示す図であり、図10(A)は、間接活線工事用工具の平面図、図10(B)は、間接活線工事用工具の正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用工具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用工具の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用工具の構成を示す正面図である。図2は、実施形態による間接活線工事用工具を操作するための共用操作棒の構成を示す正面図である。図3は、図2の先端部を拡大した斜視図である。
図4は、前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる菊座アダプタの構成を示す正面図である。図5は、前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第1連接棒及び菊座アダプタの構成を示す図であり、図5(A)は、第1連接棒の右側面図、図5(B)は、第1連接棒の背面図、図5(C)は、菊座アダプタの右側面図である。
図6は、前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第2連接棒の構成を示す図であり、図6(A)は、第2連接棒の右側面図、図6(B)は、第2連接棒の背面図である。
図7は、前記実施形態による間接活線工事用工具の部分構成を示す図であり、図7(A)は、第1から第3のローラの正面図、図7(B)は、第1から第3のローラの平面図である。
図8は、前記実施形態による間接活線工事用工具に備わる第1から第3のローラの図であり、図8(A)は、第1ローラの縦断面図、図8(B)は、第2ローラの平面図、図8(C)は、第3ローラの平面図である。
(全体構成)
図1から図8を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用工具(以下、くせ直し工具という)10は、用途の異なる先端工具を交換自在な円柱状の工具部71を先端部に有する長尺の共用操作棒7を用いて(図2又は図3参照)、歪曲した引下線などの電線Wdの曲率を矯正できる。
図1又は図5から図8を参照すると、くせ直し工具10は、菊座アダプタ6、第1連接棒1、及び、第2連接棒2を備えている。又、くせ直し工具10は、第1ローラ1r、第2ローラ2r、及び、第3ローラ3rを備えている。なお、第1ローラ1rと第2ローラ2rは同じものであるが、説明の便宜上、符号を変えて区別した。
図1又は図4及び図5(C)を参照すると、菊座アダプタ6は、円筒状の接続部61を基端部に有し、円盤状の第1菊座部62を先端部に有している。接続部61は、共用操作棒7の工具部71と着脱自在に接続できる。そして、菊座アダプタ6は、共用操作棒7と同軸上に配置できる。
図1又は図5を参照すると、第1連接棒1は、円盤状の第2菊座部12を基端部に有し、円盤状の第3菊座部13を先端部に有している。第2菊座部12には、第1菊座部62を着脱自在に固定できる。そして、第1連接棒1は、菊座アダプタ6が延びる方向に対して、第1軸部1sを所定の傾斜角度で配置できる。
図1又は図6を参照すると、第2連接棒2は、円盤状の第4菊座部24を基端部に有している。第4菊座部24には、第3菊座部13を着脱自在に固定できる。そして、第2連接棒2は、第1軸部1sが延びる方向に対して、所定の傾斜角度で第2軸部2sを配置できる。
図1又は図5及び図7又は図8を参照すると、第1ローラ1rは、第1軸部1sが延びる方向に対して、遠心方向に配置されている。そして、第1ローラ1rは、電線Wdと転動できる。
図1又は図3を参照すると、第2ローラ2rは、第1ローラ1rと略平行な状態で、第2軸部2sの先端部側に配置されている。そして、第2ローラ2rは、電線Wdと転動できる。
図1又は図6から図8を参照すると、第3ローラ3rは、第2ローラ2rと略平行な状態で、第2軸部2sの先端部に転動自在に配置されている。第3ローラ3rは、第2ローラ2rと共働して、ループさせた電線Wdの端末の移動を阻止できる(図1参照)。
図7を参照すると、第1ローラ1r、第2ローラ2r、及び、第3ローラ3rは、三つ以上の電線Wdを配列できる長さを有している。そして、図1を参照して、くせ直し工具10は、第1ローラ1rと第2ローラ2rの間に電線Wdを掛け渡した状態で、共用操作棒7を操作することで、第1ローラ1rで電線Wdを矯正できる。
図7を参照して、三つの引下線などの電線Wdを並設配置するために、第1ローラ1r・第2ローラ2r・第3ローラ3rは、20cmから30cm程度の全長を有することが好ましい。
図1から図8を参照すると、実施形態によるくせ直し工具10は、共用操作棒7の先端部と着脱自在な菊座アダプタ6を介して第1連接棒1に配置された第1ローラ1rと、第1連接棒1に対して、所定の傾斜角度で固定した第2連接棒2の先端部側に配置された第2ローラ2r及び第3ローラ3rとを備え、共用操作棒7を操作して、これらの第1ローラ1r・第2ローラ2r・第3ローラ3rで三つ以上の電線Wdを一括して矯正できる。
(共用操作棒の構成)
次に、実施形態による共用操作棒7の構成を説明する。図2又は図3を参照すると、共用操作棒7は、工具部71、柄部72、及び把持部73を備えている。工具部71は、菊座アダプタ6(図4参照)に着脱自在となっている。把持部73は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部72は、工具部71と把持部73とを連結し、絶縁性を有する長尺の管体からなっている。
図2を参照すると、柄部72の中間部には、円錐体状の水切り鍔7aを取り付けている。水切り鍔7aは、工具部71から進出する水を堰き止めることができる。又、柄部72と把持部73との接続部には、円錐体状の限界鍔7bを取り付けている。限界鍔7bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図2又は図3を参照すると、工具部71は、軸部71a、一対のピン71b・71b、プッシュロッド71c、及びリングナット71dを有している。軸部71aは、柄部72の軸方向に突出している。一対のピン71b・71bは、相反する向きに軸部71aの外周から突出している。プッシュロッド71cは、軸部71aの先端面から突出するように、工具部71に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢されている。
図2又は図3を参照すると、リングナット71dは、軸部71aの下方に配置されている。リングナット71dは、軸部71aと螺合している。リングナット71dを一方の方向に回転すると、菊座アダプタ6の接続部61の底面に当接して、菊座アダプタ6を固定できる(図4又は図5(C)参照)。リングナット71dを他方の方向に回転すると、接続部61の底面からリングナット71dが離れて、菊座アダプタ6を解放できる。
図2又は図3に示した絶縁操作棒は、用途の異なる先端工具を工具部に交換自在に共用できることから、共用操作棒と呼ばれている。
(菊座アダプタの構成)
次に、実施形態による菊座アダプタ6の構成を説明する。図4及び図5(C)を参照すると、菊座アダプタ6は、共用操作棒7の工具部71に着脱自在に取り付けできる(図1又は図3参照)。菊座アダプタ6は、円筒状の接続部61と第1菊座部62で構成している。接続部61は、菊座アダプタ6の基端部側に配置されている。一方、第1菊座部62は、菊座アダプタ6の先端部側に配置されている。
図4又は図5(C)を参照すると、接続部61は、底面を開口した円筒状に形成している。接続部61は、軸部71a(図3参照)が嵌合する軸穴61aを有している。又、接続部61は、一対のT字状の係合溝61b・61bを有している。一対のピン71b・71b(図3参照)を軸穴61aの軸方向に挿入した後に、一対のピン71b・71bを軸穴61aの周方向に回動することで、係合溝61b・61bに係合できる。
図3又は図4を参照して、このような係合手段は、ツイストロックと呼ばれている。そして、工具部71と接続部61が嵌合した状態では、プッシュロッド71cが軸穴61aの上壁を弾圧すると共に、リングナット71dが接続部61の底面に当接して、菊座アダプタ6を工具部71に確実に固定できる。
図4又は図5(C)を参照すると、第1菊座部62は、略円形の菊座62a及び雄ねじ部62bを備えている。菊座62aは、その表面から僅かに突出する複数の凸条621を円周上に配列している。雄ねじ部62bは、菊座62aの略中心から立設している。又、雄ねじ部62bには、蝶ナット63を螺合している。
(第1連接棒の構成)
次に、実施形態による第1連接棒1の構成を説明する。図1又は図5(A)及び図5(B)を参照すると、第1連接棒1は、第2菊座部12を基端部に備えている。第2菊座部12は、略円形の菊座12aと切り欠き溝12bを有している。菊座12aは、その表面から僅かに突出する複数の凸条121を円周上に配列している。切り欠き溝12bは、第2菊座部12の底面から中心部に向かって切り欠いている。
図4又は図5を参照して、第1菊座部62の菊座62aと第2菊座部12の菊座12aが対向配置される状態になるように、切り欠き溝12bに雄ねじ部62bを挿通し、蝶ナット63を雄ねじ部62bに締結することで、菊座アダプタ6が延びる方向に対して、第1連接棒1を任意の傾斜角度に配置できる(図1参照)。図1を参照して、実施の形態では、菊座アダプタ6が延びる方向に対して、第1連接棒1を同軸上に配置している。
図5(A)を参照すると、第1連接棒1は、第3菊座部13を先端部に備えている。第3菊座部13は、略円形の菊座13a及び雄ねじ部13bを備えている。菊座13aは、その表面から僅かに突出する複数の凸条131を円周上に配列している(図1参照)。雄ねじ部13bは、菊座13aの略中心から立設している。又、雄ねじ部13bには、蝶ナット133を螺合している。
図5又は図8(A)を参照すると、第1連接棒1は、第1軸棒11sを備えている。第1軸棒11sは、第1連接棒1の中間部に片持ち支持されている。第1軸棒11sは、第1ローラ1rを回転自在に支持している。
図5又は図8(A)を参照すると、第1軸棒11sは、雄ねじ1mを基端部から突出している。第1連接棒1の中間部に開口した取り付け穴(図示せず)に雄ねじ1mを挿通し、ナット1nを雄ねじ1mに締結することで、第1軸棒11sを第1連接棒1の中間部に片持ち支持できる。ナット1nを雄ねじ1mから取り外すことで、第1軸棒11s及び第1ローラ1rを第1連接棒1から取り外すことができる。
図5又は図8(A)を参照すると、第1軸棒11sは、雄ねじ11mを先端部から突出している。ワッシャ11wを介して、ナット11nを雄ねじ11mに締結することで、第1軸棒11sに対して、第1ローラ1rの脱落を防止できる。
(第2連接棒の構成)
次に、実施形態による第2連接棒2の構成を説明する。図1又は図6を参照すると、第2連接棒2は、第4菊座部24を基端部に備えている。第4菊座部24は、略円形の菊座24aと切り欠き溝24bを有している。菊座24aは、その表面から僅かに突出する複数の凸条241を円周上に配列している。切り欠き溝24bは、第4菊座部24の底面から中心部に向かって切り欠いている。
図5又は図6を参照して、第3菊座部13の菊座13aと第4菊座部24の菊座24aが対向配置される状態になるように、切り欠き溝24bに雄ねじ部13bを挿通し、蝶ナット133を雄ねじ部13bに締結することで、第1連接棒1が延びる方向に対して、第2連接棒2を任意の傾斜角度に配置できる(図1参照)。
図6又は図8(B)及び図8(C)を参照すると、第2連接棒2は、第2軸棒12sと第3軸棒13sを備えている。第2軸棒12sは、第2連接棒2の先端部側に片持ち支持されている。第2軸棒12sは、第2ローラ2rを回転自在に支持している。第3軸棒13sは、第2連接棒2の先端部に片持ち支持されている。第3軸棒13sは、第3ローラ3rを回転自在に支持している。
図6を参照すると、第2軸棒12sは、雄ねじ2mを基端部から突出している。第2連接棒2の先端部側に開口した取り付け穴(図示せず)に雄ねじ2mを挿通し、ナット2nを雄ねじ2mに締結することで、第2軸棒12sを第2連接棒2の先端部側に片持ち支持できる。ナット2nを雄ねじ2mから取り外すことで、第2軸棒12s及び第2ローラ2rを第2連接棒2から取り外すことができる。
同様に、図6を参照すると、第3軸棒13sは、雄ねじ3mを基端部から突出している。第2連接棒2の先端部に開口した取り付け穴(図示せず)に雄ねじ3mを挿通し、ナット3nを雄ねじ2mに締結することで、第3軸棒13sを第2連接棒2の先端部に片持ち支持できる。ナット3nを雄ねじ3mから取り外すことで、第3軸棒13s及び第3ローラ3rを第2連接棒2から取り外すことができる。
図6(A)を参照すると、第2軸棒12sは、雄ねじ12mを先端部から突出している。ワッシャ12wを介して、ナット12nを雄ねじ12mに締結することで、第2軸棒12sに対して、第2ローラ2rの脱落を防止できる。図6(A)を参照して、第3軸棒13sにも、第2軸棒12sと同様な脱落防止機構を設けており、第3軸棒13sに対して、第3ローラ3rの脱落を防止できる。
(第1から第3ローラの構成)
次に、実施形態による第1ローラ1r、第2ローラ2r、及び、第3ローラ3rの構成を説明する。図7又は図8を参照すると、第1ローラ1rは、両端部から中央部に向かって外径が収縮した凹部11cを外周に有している。これにより、第1ローラ1rを転動した電線Wdが第1ローラ1rの中央部に移動する力を電線Wdに付勢できる。
同様に、図7又は図8を参照すると、第2ローラ2rは、両端部から中央部に向かって外径が収縮した凹部12cを外周に有している。これにより、第2ローラ2rを転動した電線Wdが第2ローラ2rの中央部に移動する力を電線Wdに付勢できる。
一方、図7又は図8を参照すると、第3ローラ3rは、両端部から中央部に向かって外径が膨張した凸部13cを外周に有している。これにより、図7(B)を参照すると、第2ローラ2rの外周と第3ローラ3rの外周とに間の距離が略一定になり、ループさせた電線Wdの端末の移動を確実に阻止できる。
[間接活線工事用工具の作用]
次に、実施形態によるくせ直し工具10の作用及び効果を説明する。図1から図8を参照すると、くせ直し工具10は、共用操作棒7の先端部と着脱自在な菊座アダプタ6を介して、第1連接棒1に配置された第1ローラ1rと、第1連接棒1に対して、所定の傾斜角度で固定した第2連接棒2の先端部側に配置された第2ローラ2r及び第3ローラ3rとを備え、第1ローラ1r、第2ローラ2r、及び、第3ローラ3rは、三つ以上の電線Wdを配列できる長さを有しているので、共用操作棒7を操作して、これらのローラで三つ以上の電線Wdを一括して矯正できる。
又、図1を参照すると、第3ローラ3rは、第2ローラ2rと共働して、ループさせた電線Wdの端末の移動を阻止できるので、第3ローラ3rと第2ローラ2rの間で電線Wdの端末を停止できる。
図7又は図8を参照すると、第2ローラ2rは、両端部から中央部に向かって外径が収縮した凹部12cを外周に有し、第3ローラ3rは、両端部から中央部に向かって外径が膨張した凸部13cを外周に有しているので、第2ローラ2rの外周と第3ローラ3rの外周とに間の距離が略一定になり、ループさせた電線Wdの端末の移動を確実に阻止できる。
図5又は図6及び図8を参照すると、第2ローラ2r及び第3ローラ3rは、第2軸部2sに対して、取り外し自在に配置されているので、第2ローラ2r及び第3ローラ3rを第2軸部2sから取り外して、第1ローラ1rのみで電線Wdを矯正できる。ただし、この場合、電線Wdの両端部を係留しておく必要がある。
本発明による間接活線工事用工具は、次のような効果が奏される。
(1)電線からローラが外れることを低減できる。
(2)くせ直し対象の電線を片手で支持する必要がないため、両手で共用操作棒を支持でき、共用操作棒の操作が容易になる。
(3)作業位置に影響され難く、斜め方向から電線にアプローチできる。
(4)電線の端末の移動を停止できるので、電線の跳ね上がりを防止でき、安全に作業できる。
(5)複数の高圧引下線のくせ直しを一度に実施できるため、作業時間を短縮できる。
本発明に適用される電線は、架空配電線から引き出される引出線に限定されることなく、縁線にも適用できる。又、本発明は、共用操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用工具を開示したが、本発明の工具は、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 第1連接棒
1r 第1ローラ
1s 第1軸部
2 第2連接棒
2r 第2ローラ
2s 第2軸部
3r 第3ローラ
6 菊座アダプタ
7 共用操作棒
10 くせ直し工具(間接活線工事用工具)
12 第2菊座部
13 第3菊座部
24 第4菊座部
61 接続部
62 第1菊座部
71 工具部
Wd 電線

Claims (3)

  1. 用途の異なる先端工具を交換自在な円柱状の工具部を先端部に有する長尺の共用操作棒を用いて、歪曲した電線の曲率を矯正する間接活線工事用工具であって、
    前記工具部と着脱自在に接続できる円筒状の接続部を基端部に有し、円盤状の第1菊座部を先端部に有し、前記共用操作棒と同軸上に配置される菊座アダプタと、
    前記第1菊座部と着脱自在に固定できる円盤状の第2菊座部を基端部に有し、円盤状の第3菊座部を先端部に有し、前記菊座アダプタが延びる方向に対して、所定の傾斜角度で配置自在な第1軸部を有する第1連接棒と、
    前記第1軸部が延びる方向に対して、遠心方向に配置され、前記電線と転動自在な第1ローラと、
    前記第3菊座部と着脱自在に固定できる円盤状の第4菊座部を基端部に有し、前記第1軸部が延びる方向に対して、所定の傾斜角度で配置自在な第2軸部を有する第2連接棒と、
    前記第1ローラと略平行な状態で、前記第2軸部の先端部側に配置され、前記電線と転動自在な第2ローラと、
    前記第2ローラと略平行な状態で、前記第2軸部の先端部に転動自在に配置され、前記第2ローラと共働して、ループさせた前記電線の端末の移動を阻止する第3ローラと、を備え、
    前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び、前記第3ローラは、三つ以上の前記電線を配列できる長さを有し、
    前記第1ローラと前記第2ローラの間に前記電線を掛け渡した状態で、前記共用操作棒を操作することで、前記第1ローラで前記電線を矯正できる、間接活線工事用工具。
  2. 前記第2ローラは、両端部から中央部に向かって外径が収縮した凹部を外周に有し、
    前記第3ローラは、両端部から中央部に向かって外径が膨張した凸部を外周に有している、請求項1記載の間接活線工事用工具。
  3. 前記第2ローラ及び前記第3ローラは、前記第2軸部に対して、取り外し自在に配置されている、請求項1又は2記載の間接活線工事用工具。
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