JP5944628B2 - 分岐線支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、分岐線支持具に関し、特に、配電線等を径間途中から分岐する分岐線の支持に好適な分岐線支持具に関する。
一般に、配電線等を電柱間等の径間途中から分岐する場合、図9に示すように、幹線25の分岐箇所の絶縁体を除去して導体を露出させ、分岐線26の先端の絶縁体を除去して導体を露出させ、幹線25の導体と分岐線26の導体とをC形スリーブ等のスリーブ27で圧着することにより、幹線25の分岐箇所に分岐線26を電気的に接続している。
この場合、分岐線26の幹線25との接続部の近傍に、分岐線26及び幹線25の周囲を巻回するようにバインド線28を巻き付けることにより、分岐線26をバインド線28で幹線25側に固定し、分岐線26の接続部に荷重が集中するのを防止している。
また、特許文献1には、幹線の分岐箇所にC型のドラム形状の引き留め具を被嵌させ、分岐補助線を介して幹線に電気的に接続した分岐線の一端を引き留めクランプで把持し、引き留めクランプの一端の係止ワイヤーを引き留め具の外周に巻き回し、幹線の外周に巻き付けたバインド線の中央部を引き留め具の外周両端の各フランジの切欠き溝に嵌め込むことにより、分岐線を引き留めるように構成した技術が記載されている。
さらに、特許文献2には、本線受け具と分岐線受け具とをヒンジを介して接続した引き留め具を用い、本線受け具の把持溝に本線を通すことにより引き留め具を本線に支持させ、分岐線の一端を巻き付けグリップによって把持し、この巻き付けグリップの基部を分岐線受け具の引き留めがいしの外周に巻き付けることにより、分岐線を引き留めるように構成した技術が記載されている。
さらに、特許文献3には、本線に固定される本線用固定具と、本線用固定具に揺動自在に接続されるとともに、分岐線の先端に固定される分岐線用固定具とからなる接続器具を用い、この接続器具により分岐線を引き留めるように構成した技術が記載されている。
特開2000−78731号公報 特開2001−78340号公報 特開2004−274933号公報
ところで、分岐線26の幹線25との接続部の近傍をバインド線28で幹線25側に固定する方法は、分岐線26が風等によって煽られて分岐線26に張力が生じた場合に、分岐線26をバインド線28で幹線25に固定している部分に荷重が集中し、その部分から分岐線26が断線するおそれがある。
また、特許文献1に記載の技術は、分岐線の一端を引き留めクランプで把持し、引き留めクランプの係止ワイヤーを幹線に取り付けた引き留め具の外周に巻き回すことで、分岐線を引き留めているが、分岐線が風等によって煽られて分岐線に張力が生じた場合に、分岐線と補助分岐線との接続部に荷重が集中し、その部分から分岐線が断線するおそれがある。
さらに、特許文献2に記載の技術は、分岐線の一端を巻き付けグリップで把持し、巻き付けグリップの基部を分岐線受け具の引き留めがいしの外周に巻き付けることで、分岐線を引き留めているが、分岐線が風等によって煽られて分岐線に張力が生じた場合に、分岐線の巻き付けグリップで把持している部分に荷重が集中し、その部分から分岐線が断線するおそれがある。
さらに、特許文献3に記載の技術は、分岐線が風等によって煽られて分岐線に張力が生じた場合に、分岐線用固定具に固定されている分岐線の部分に荷重が集中し、その部分から分岐線が断線するおそれがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、分岐線が風等によって煽られても分岐線に断線が生じることがない、分岐線支持具を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、電線から分岐する分岐線を支持する分岐線支持具であって、前記電線に取り付けられる第1取付部と、前記分岐線の周囲に巻き付けられた状態に取り付けられるとともに、一端が前記第1取付部に固定される第2取付部とを備え、前記第1取付部は、内側に前記電線を挿通させる、一部が長さ方向に切り離された略円筒状の本体と、該本体の周方向の両端に一体に設けられる一対のフランジと、該一対のフランジ間を締結する締結手段とを備え、前記第2取付部は、前記分岐線の周囲に巻き付けられる螺旋状の巻き付け部と、該巻き付け部の一端に設けられるとともに、前記一対のフランジ間で上下面が挟持されるリング状のリング部とを有する分岐線支持部と、前記リング部を前記一対のフランジ間に連結する連結手段とを備え、前記巻き付け部は、その中心線がリング部の上下面に対して下方に所定の角度で傾斜するように構成され、前記連結手段は、前記リング部と何れか一方の前記フランジとの間に介装される圧接板と、前記リング部の内側、及び前記圧接板の中心部を挿通した状態で、両端が前記両フランジに連結される連結ピンとを備えていることを特徴とする。
本発明の分岐線支持具によれば、第1取付部の本体の内側に電線を挿通させ、両フランジ間を締結手段によって締結することにより、第1取付部を電線上に取り付けることができるとともに、分岐線の周囲に巻き付けた第2取付部の一端を両フランジ間で固定することができる。
また、第2取付部の巻き付け部を分岐線の周囲の巻き付け、リング部を第1取付部のフランジ間に連結手段によって連結することにより、第2取付部を第1取付部に固定することができる。
さらに、リング部と何れか一方のフランジとの間に圧接板を介装させ、リング部の内側及び圧接板の中心部に連結ピンを挿通させ、連結ピンの両端を両フランジに連結することにより、リング部を第1取付部に取り付けることができる。
これにより、第1取付部を電線に取り付けるとともに、第2取付部を分岐線に取り付けた上で、第2取付部の一端を第1取付部に固定することができ、分岐線を支持することができる。
従って、風等によって分岐線が煽られても、分岐線に張力が生じて、分岐線が電線との接続部から断線したり、分岐線を電線に固定しているバインド線の近傍から分岐線が破断するようなことはない。
また、巻き付け部は、その中心線がリング部の上下面に対して下方に所定の角度で傾斜するように構成されているので、電線から下方に分岐線を引き出す場合に、その引き出し角度に第2取付部の巻き付け部の中心線を合わせることができ、その状態で分岐線を支持することができ、分岐線の引出角度に関わらず、分岐線を安定した状態で支持し続けることができる。
さらに、本発明において、前記本体の内側に、二つ割りに形成されたスペーサを1つ又は2つ以上、介装させることとしてもよい。
本発明の分岐線支持具によれば、電線の直径に応じて、本体の内側に1つ又は2つ以上のスペーサを介装させることにより、直径の異なる数種の電線上に第1取付部を緩みが生じることなく取り付けることができる。
以上、説明したように、本発明の分岐線支持具によれば、第1取付部を電線に取り付け、第2取付部を分岐線の周囲に巻き付けて、第2取付部の一端を第1取付部に固定することにより、分岐線を支持することができる。従って、風等によって分岐線が煽られても、分岐線に張力が生じるようなことはなく、分岐線が電線との接続部から断線したり、分岐線を電線に固定しているバインド線の近傍から分岐線が断線するようなことはない。
また、巻き付け部は、その中心線がリング部の上下面に対して下方に所定の角度で傾斜するように構成されているので、電線から下方に分岐線を引き出す場合に、その引き出し角度に第2取付部の巻き付け部の中心線を合わせることができ、その状態で分岐線を支持することができる。これにより、分岐線の引出角度に関わらず、分岐線を安定した状態で支持し続けることができる。

本発明による分岐線支持具の一実施の形態を示した概略図であって、第1取付部の締結前の状態を示した概略図である。 第1取付部の締結後の状態を示した概略図である。 第2取付部の連結手段を示した概略図である。 第2取付部の分岐線支持部を示した概略平面図である。 図4の側面図である。 分岐線支持具で分岐線を支持した状態を示した説明図である。 図6のA部の拡大図である。 スペーサの概略図である。 従来の分岐線の幹線への接続部を示した概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図8には、本発明による分岐線支持具の一実施の形態が示されている。本発明の分岐線支持具1は、例えば、配電線等の径間途中から分岐する分岐線の支持に好適なものであって、本実施の形態においては、図6に示すように、架空配電線(以下、幹線25という。)を電柱30、30間の任意の箇所から分岐する分岐線26の支持に適用している。
本実施の形態の分岐線支持具1は、図1及び図2に示すように、幹線25に取り付けられる第1取付部2と、分岐線26に取り付けられるとともに、一端が第1取付部2に固定される第2取付部13とから構成されている。
第1取付部2は、図1及び図2に示すように、一部が長さ方向に切り離された略円筒状の本体3と、本体3の周方向の両端に全長に亘るように一体に設けられる帯板状の一対のフランジ(第1フランジ4及び第2フランジ7)と、両フランジ4、7間を締結する締結手段9とから構成されている。
本体3及び各フランジ4、7は、合成ゴム、合成樹脂、金属等から形成されるものであって、本体3の内側に幹線25を挿通させた状態で、両フランジ4、7間を後述する締結手段9で締結することにより、幹線25上の所定の位置に第1取付部2を取り付けることができる。
本体3は、内径が幹線25の直径よりもやや小さく形成され、本体3の内側に幹線25を挿通させた状態で、両フランジ4、7間を締結手段9で締結することにより、本体3の内面を幹線25の外面に圧接させることができる。これにより、幹線25の外面と本体3の内面との間に隙間が形成されるのを防止でき、第1取付部2を幹線25上の所定の位置に固定することができる。
なお、幹線25には、直径の異なる数種のものがあるので、対象とする幹線25の直径が第1取付部2の本体3の内径よりも小さい場合には、幹線25の外面と本体3の内面との間に隙間が形成されてしまう。このため、そのような場合には、図8に示すような構成のスペーサ12を幹線25の外面と本体3の内面との間に介装させ、隙間が形成されるのを防止する。
スペーサ12は、合成ゴム、合成樹脂、金属等から形成される略円筒状をなすものであって、長さ方向に二つ割りに形成されている。このスペーサ12を、対象の幹線25の直径に応じて幹線25の外面と本体3の内面との間に、1つ又は2つ以上介装させることにより、直径の異なる数種の幹線25上に隙間が生じることなく、第1取付部2を取り付けることができる。
締結手段9は、図1及び図2に示すように、第1フランジ4の長手方向の両端部に設けられる一対の貫通孔5、5と、第2フランジ7の長手方向の両端部に設けられる一対の締結ピン10、10とから構成されている。各締結ピン10を各貫通孔5内を貫通させて、各締結ピン10の先端部を第1フランジ4の上面側に係止させることにより、両フランジ4、7間を締結することができる。
各締結ピン10は、第2フランジ7の上面に一体に立設される丸棒状のピン部11aと、ピン部11aの先端に一体に設けられるとともに、底部がピン部11aの直径よりも大径の円錐形状の係止部11bとから構成されている。
各締結ピン10を第1フランジ4の各貫通孔5内を貫通させて、各締結ピン10の係止部11bを各貫通孔5から突出させ、各締結ピン10の係止部11bの下面を第1フランジ4の上面側に係止させることにより、両締結ピン10、10を介して両フランジ4、7間を締結することができる。
各締結ピン10は、高剛性の材料で形成してもよいし、弾性材料で形成してもよい。各締結ピン10を高剛性の材料で形成する場合には、第1フランジ4の各貫通孔5と縁部との間にスリットを設け、各貫通孔5を各締結ピン10の係止部11bで押し広げ可能とするか、或いは、第1フランジ4を弾性材料で形成し、各貫通孔5を締結ピン10の係止部11bで押し広げ可能とすることにより、各締結ピン10の係止部11bを各貫通孔5を貫通させて、各貫通孔5から上方に突出させることができる。
また、各締結ピン10を弾性材料で形成する場合には、各締結ピン10の係止部11bを第1フランジ4の各貫通孔5内を貫通させる際に、各締結ピン10の係止部11bが圧縮変形することにより、各締結ピン10の係止部11bを各貫通孔5から上方に突出させることができる。
なお、締結手段9は、上記の貫通孔5、5と締結ピン10、10との組合せに限らず、両フランジ4、7の両端部に貫通孔をそれぞれ設け、両フランジ4、7の両貫通間にボルトを挿通させてナットで締め付ける方法、第1フランジ4又は第2フランジ7の一方の両端部にねじ孔をそれぞれ設け、第1フランジ4又は第2フランジ7の他方の両端部に貫通孔をそれぞれ設け、貫通孔を挿通させたボルトをねじ孔に螺合させて締め付ける方法、両フランジ4、7の両端部に貫通孔をそれぞれ設け、両端部に係止部を設けた締結ピンの各係止部を各フランジ4、7の各貫通孔内を貫通させ、各係止部を各貫通孔から突出させる方法等、周知の各種の締結手段を用いることができる。
第2取付部13は、図1〜図5に示すように、分岐線26の周囲に巻き付けられる所定の長さ、外径(内径)、巻き数の螺旋状の巻き付け部15と、巻き付け部15の一端に一体に設けられる所定の長さの直線状の直線部16と、直線部16の一端に一体に設けられる所定の直径のリング状のリング部17とからなる分岐線支持部14と、分岐線支持部14のリング部17を第1取付部2の両フランジ4、7間に連結する連結手段18とから構成されている。
分岐線支持部14は、ばね鋼鋼材等からなる線材を材料として加工したものであって、直線部16の延長線上に巻き付け部15の中心線が位置するように、かつ、リング部17の上下面に対して巻き付け部15の中心線が所定の角度で傾斜するように、所定の形状に加工されている。
分岐線支持部14の直線部16の長さ、巻き付け部15の長さ、外径(内径)、巻き数、リング部17と巻き付け部15とのなす角度は、分岐線26の種類、分岐線26の引き出し方向、分岐線26の幹線25に対する曲げ角度等に応じて、適宜の値に設定される。
なお、巻き付け部15は、分岐線26が風等によって煽れても、巻き付け部15の内側で分岐線26にすべりが生じないように、長さ、外径(内径)、巻き数が設定されている。
連結手段18は、図1〜図3に示すように、分岐線支持部14のリング部17の上面と第1フランジ4との間、又はリング部17の下面と第2フランジ7との間(本実施の形態では、リング部17の上面と第1フランジ4との間)に介装される四角形板状の圧接板19と、第1フランジ4の中央部に設けられる第1孔6と、第2フランジ7の中央部に設けられる第2孔8と、圧接板19の中央部及びリング部17の内側を貫通して、一端(上端)が第1フランジ4の第1孔6に連結され、他端(下端が)第2フランジ7の第2孔8に連結される連結ピン20とから構成されている。
圧接板19は、ゴム、合成樹脂、金属等から形成されるものであって、リング部17の直径よりも大きい四角形板状に形成され、この圧接板19の下面と第2フランジ7の上面との間でリング部17が挟持されている。
連結ピン20は、圧接板19の中央部を貫通した状態で上端が圧接板19の上面から上方に所定の長さ突出し、下端が圧接板19の下面から下方に所定の長さ突出する丸棒状のピン部21aと、ピン部21aの下端に一体に設けられる、底面がピン部21aの直径よりも大径の円錐形状の係止部21bとから構成され、ピン部21aは圧接板19の中央部に一体に連結されている。
圧接板19を第1フランジ4と第2フランジ5との間に介装させて、連結ピン20の上端部を第1フランジ4の第1孔6内に嵌合させ、連結ピン20の下端の係止部21bを分岐線支持部14のリング部17の内側を挿通させて、第2フランジ7の第2孔8内を貫通させて第2孔8から下方に突出させ、係止部21bの上面を第2フランジ7の下面に係止させることにより、両フランジ4、」7間で分岐線支持部14のリング部17を固定することができる。
連結ピン20は、高剛性材料で形成してもよいし、弾性材料で形成してもよい。連結ピン20を高剛性材料で形成する場合には、第2フランジ7の第2孔8と縁部との間にスリットを設け、第2孔8を連結ピン20の係止部21bで押し広げ可能とするか、或いは、第2フランジ7を弾性材料で形成し、第2孔8を連結ピン20の係止部21bで押し広げ可能とすることにより、連結ピン20の係止部12bを第2孔8を貫通させて、第2孔8から下方に突出させることができる。
また、連結ピン20を弾性材料で形成する場合には、連結ピン20の係止部21bを第2フランジ7の第2孔8内を貫通させる際に、連結ピン20の係止部12bが圧縮変形することにより、連結ピン20の係止部12bを第2孔8から下方に突出させることができる。
そして、上記のように構成した本実施の形態による分岐線支持具1を用いて分岐線26を支持するには、まず、図1に示すように、第1取付部2の本体3の第1フランジ4と第2フランジ7との間を開いた状態として、この状態で本体3の内側に幹線25を挿通させる。この場合、対象の幹線25の直径が本体3の内径よりも小さい場合には、本体3の内面に1つ又は2つ以上のスペーサ12(図8参照)を設け、このスペーサ12の内側に幹線25を挿通させる。
次に、分岐線26の周囲に分岐線支持部14の巻き付け部15を巻き付けるとともに、リング部17の上方からリング部17の内側に連結手段18の連結ピン20の係止部21bを挿通させて、連結手段18の圧接板19をリング部17の上面に接触させる。
そして、この状態で、連結ピン20の係止部21bを第2フランジ7の第2孔8内を貫通させて、第2孔8から下方に突出させて、係止部21bの上面を第2フランジ7の下面に係止させ、第1フランジ4を第2フランジ7の方向に押し付けることにより、連結ピン10の上端を第1フランジ4の第1孔6内に嵌合させ、締結手段9の各締結ピン10の係止部11bを第1フランジ4の各貫通孔5を貫通させて、各貫通孔5から上方に突出させ、各締結ピン10の係止部11bの下面を第1フランジ4の上面に係止させる。
これにより、第1取付部2を幹線25に取り付けることができるとともに、第2取付部13を分岐線26に取り付けた上で、第2取付部13の一端を第1取付部2に固定することができ、分岐線26を支持することができる。
そして、上記の第1取付部2の幹線25への取り付け、第2取付部13の分岐線26への取り付けが完了した後に、図7に示すように、幹線25の分岐箇所の絶縁体を除去して導体を露出させ、分岐線26の先端の絶縁体を除去して導体を露出させ、幹線25の導体と分岐線26の導体とを合わせた状態で、両導体の周囲を囲むようにC型スリーブ等のスリーブ27を装着し、圧着機で圧着することにより両導体を電気的に接続する。
そして、分岐線26の幹線25との接続部の近傍の複数箇所に、分岐線26及び幹線25の周囲を巻回するようにバインド線28を巻き付け、分岐線26のその部分を幹線25側に固定するとともに、分岐線26の幹線25との接続部に所定の絶縁処理を施す。
なお、幹線25と分岐線26との接続作業を先に行い、その後に、第1取付部2を幹線25に取り付け、第2取付部13を分岐線26に取り付ける作業を行ってもよいし、両作業を並行して行っても良い。
このようにして、第1取付部2を幹線25に取り付け、第2取付部13を分岐線26に取り付け、第2取付部13の一端を第1取付部2に固定し、幹線25と分岐線26とをスリーブ27を介して電気的に接続し、分岐線26の幹線25との接続部の近傍をバインド線28で幹線25側に固定することにより、幹線25の分岐箇所に分岐線26を接続することができるとともに、分岐線26を第1取付部2及び第2取付部13を介して支持することができる。
上記のように構成した本実施の形態の分岐線支持具1にあっては、第1取付部2を幹線25に取り付け、第2取付部13の分岐線支持部14の巻き付け部15を分岐線26に巻き付け、分岐線支持部14の一端のリング部17を第1取付部2の両フランジ4、7間で固定することにより、分岐線26を支持することができる。
従って、分岐線26が風等によって煽られても、分岐線26に張力が生じるようなことはなく、分岐線26を幹線25に固定しているバインド線28の近傍や、分岐線26の幹線25との接続部の近傍に荷重が集中して、その部分から分岐線26が断線するようなことはなく、分岐線26を幹線25に接続した状態を長期的に維持することができる。
また、分岐線支持部14の螺旋状の巻き付け部15を分岐線26の周囲に複数巻きに巻き付けることによって分岐線26を支持し、しかも、巻き付け部15の内側で分岐線26にずれが生じないように、巻き付け部15の長さ、外径(内径)、巻き数が設定されているので、分岐線26を安定した状態で支持し続けることができ、分岐線26の各部(バインド線28の近傍、幹線25との接続部の近傍)に断線が生じるのを確実に防止できる。
さらに、分岐線支持部14のリング部17の上下面と、巻き付け部15の中心線とが所定の角度をなすように、分岐線支持部14の直線部16とリング部17との境界部が所定の角度で屈曲されているので、分岐線26を幹線25から下方に所定の角度で引き出することができるとともに、その角度で分岐線26を支持することができ、分岐線26の引き出し角度に関わらず、分岐線26を安定した状態で支持し続けることができる。
さらに、第1取付部2の本体3の内側にスペーサ12を介装させることにより、直径の異なる数種の幹線25に第1取付部2を緩みが生じることなく取り付けることができるので、直径の異なる各種の幹線25への分岐線26の接続に適用することができ、汎用性を高めることができる。
さらに、第1取付部2の幹線25への取り付けは、本体3の内側に幹線25を挿通させた状態で、第2フランジ7の各締結ピン10の係止部11bを第1フランジ4の各貫通孔5内を貫通させて、各貫通孔5から上方に突出させればよく、また、第2取付部13の分岐線26への取り付けは、分岐線支持部14の巻き付け部15を分岐線26の周囲に巻き付け、この状態で分岐線支持部14のリング部17の内側に連結ピン20の係止部21bを挿通させて、係止部21bを第2フランジ7の第2孔8内を貫通させて、第2孔8から下方に突出させ、連結ピン20の上端を第1フランジ4の第1孔6内に嵌合させればよいので、第1取付部2及び第2取付部13の取り付け作業を容易に行うことができる。
さらに、第1取付部2の本体3の内側に介装させるスペーサ12として、厚みの異なるものを数種類用意し、第2取付部13の分岐線支持部14として、巻き付け部15の長さ、外径(内径)、巻き数、リング部17と巻き付け部15とのなす角度の異なるものを数種類用意しておくことにより、作業指示票に記載された幹線25と現場で確認した幹線25の直径とに相違があっても、現場で迅速に対応することができる。
1 分岐線支持具
2 第1取付部
3 本体
4 第1フランジ
5 貫通孔
6 第1孔
7 第2フランジ
8 第2孔
9 締結手段
10 締結ピン
11a ピン部
11b 係止部
12 スペーサ
13 第2取付部
14 分岐線支持部
15 巻き付け部
16 直線部
17 リング部
18 連結手段
19 圧接板
20 連結ピン
21a ピン部
21b 係止部
25 幹線
26 分岐線
27 スリーブ
28 バインド線
30 電柱

Claims (2)

  1. 電線から分岐する分岐線を支持する分岐線支持具であって、
    前記電線に取り付けられる第1取付部と、前記分岐線の周囲に巻き付けられた状態に取り付けられるとともに、一端が前記第1取付部に固定される第2取付部とを備え、
    前記第1取付部は、内側に前記電線を挿通させる、一部が長さ方向に切り離された略円筒状の本体と、該本体の周方向の両端に一体に設けられる一対のフランジと、該一対のフランジ間を締結する締結手段とを備え、
    前記第2取付部は、前記分岐線の周囲に巻き付けられる螺旋状の巻き付け部と、該巻き付け部の一端に設けられるとともに、前記一対のフランジ間で上下面が挟持されるリング状のリング部とを有する分岐線支持部と、前記リング部を前記一対のフランジ間に連結する連結手段とを備え、
    前記巻き付け部は、その中心線がリング部の上下面に対して下方に所定の角度で傾斜するように構成され
    前記連結手段は、前記リング部と何れか一方の前記フランジとの間に介装される圧接板と、前記リング部の内側、及び前記圧接板の中心部を挿通した状態で、両端が前記両フランジに連結される連結ピンとを備えていることを特徴とする分岐線支持具。
  2. 前記本体の内側に、二つ割りに形成されたスペーサを1つ又は2つ以上、介装させることを特徴とする請求項1に記載の分岐線支持具。
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