JP2007295679A - 高圧線用仮設支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 破損した耐張碍子の代わりに、該耐張碍子に接続された高圧線を所定期間仮支持できるようにする。
【解決手段】 張線状態の高圧線4が挟持される引留クランプ5、該引留クランプ5に連結される耐張碍子6、該引留クランプ5から導出された高圧線4の縁線8を支持するためのピン碍子3、耐張碍子6やピン碍子3が取り付けられる腕金2を備えた、電柱1の頭部における高圧線4の引留箇所に、破損した耐張碍子6に連結される引留クランプ5を仮支持できるよう仮設される高圧線用仮設支持具であって、一端側に、ピン碍子3に引っ掛けられる引っ掛け部30を設けると共に、他端側に、引留クランプ5に連結される連結部を設け、引っ掛け部30と連結部との間に、耐張碍子6の種類に応じて、ピン碍子3と引留クランプ5との間隔を変更する間隔変更部45を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、引留クランプ、耐張碍子を介して電柱の腕金に支持されている張線状態の高圧線において、該耐張碍子が落雷などの外的要因で破損して停電した場合に、その応急処置として、該電線の引留クランプをピン碍子に仮支持させる際に使用する高圧線用仮設支持具に関する。
従来のこの種の高圧線用仮設支持具を説明するにあたって、電柱の頭部における高圧線の引留箇所の構成と、上記応急処置の手順とについて説明する。
上記引留箇所の構成は、図3に示すように、電柱1の頭部に水平方向に取り付けられた角筒状の腕金2と、該腕金2に所定の間隔をおいて直立して設けられた複数のピン碍子3と、架設される高圧線4が挟持される引留クランプ5と、該引留クランプ5が連結される耐張碍子6と、該耐張碍子6を腕金2に取り付ける引留具7と、引留クランプ5を介してピン碍子3に支持された高圧線4の縁線8とから構成されている。そして、引留クランプ5、耐張碍子6、引留具7を介して支持された各高圧線4は、垂れ下がらないよう所定の張力がかけられているのが一般的である。なお、図3において、便宜上、下流側の耐張碍子6、高圧線4は省略しているものとする。
引留クランプ5は、台形状の挿通孔を有する角環状の保持部5aと、該保持部5aから軸線に沿って延設された連結部5bと、挿通孔に挿通されると共に、連結部5bの所望の位置に固定される楔5cと、該楔5cの上面に沿って挿通孔に挿通される押さえ部材5dと、該押さえ部材5dの端部を貫通して楔5cに螺合した締結ボルト5eと、保持部5a、連結部5b、楔5c、押さえ部材5d、締結ボルト5eを被覆した絶縁カバー5fと、保持部5aの下面に突設された引っ掛け輪5gとから構成されている。そして、引っ掛け輪5gに張線器10の連結具11が連結される。なお、後述する、工具としての張線器10、及び高圧線用仮設支持具としての鉄線20に連結されている引留クランプ5の絶縁カバー5fは除去しているものを図示している。
つぎに応急処置において使用される張線器10、及び鉄線20について説明する。該張線器10は、高圧線4の引留クランプ5が連結される連結具11を有する環状のワイヤ12と、電柱1の腕金2に連結するためのフック13を有する直線状のワイヤ14と、該ワイヤ14を巻き取るスプロケット15を備えた巻取部16と、該スプロケット12の巻き取り操作を行う操作レバー17とから構成されている。一方、鉄線20は、直径5mm程度の線材からなり、一端部がピン碍子3に巻き付けられ、他端部が、高圧線4の引留クランプ5に巻き付けられる。なお、張線器10及び鉄線20に連結されている引留クランプ5の絶縁カバーは除去しているものを図示している。
つぎに応急処置について説明する。まず、図3に示すように、破損している耐張碍子6の近傍に位置するよう、張線器10のワイヤ14を電柱1の腕金2に巻き付けて、該ワイヤ14にフック13を引っ掛ける。そして、破損している耐張碍子6に引留クランプ5が装着された状態で、張線器10のワイヤ12の連結具11を引留クランプ5の引っ掛け輪5gに連結させる。続いて、操作レバー17を操作してワイヤ14を巻き取り、破損している耐張碍子6と引留クランプ5の張力を回避して、該耐張碍子6を取り外し、この耐張碍子6に支持されていた高圧線4を、他の架設状態の高圧線4に略平行するように、且つ所定の張力がかかるように架設する。
つぎに、取り外した高圧線4に対応するピン碍子3に、鉄線20の一端部を巻き付けて、鉄線20をピン碍子3に固定すると共に、鉄線20の他端部を、張線器10によって架設されている高圧線4の引留クランプ5の連結部5bに連結固定する。最後に、張線器10を電柱1の腕金2から取り外すと共に、破損している耐張碍子6を腕金2から取り外す。
このような張線器10を使用した従来の施工方法として、電柱1の腕金2に取り付けられた連結状態の耐張碍子6を、断面コ字形状の受板で支持する一方、腕金2に張線器10を連結し、該耐張碍子6に支持された高圧線4を、耐張碍子6から張線器10に移動させるものが公知になっている(例えば特許文献1参照)。
特許第3427118号公報
しかしながら、上記従来の高圧線用仮設支持具の場合、高圧線4に張力が係っていることに加えて、鉄線20が硬くて腕金2に巻き付けて固定するのに労力を要し、その作業が煩雑であるという問題がある。
しかも、耐張碍子6の種類によって大きさが異なる。例えば一般型耐張碍子が20cmであるのに対して、耐塩型耐張碍子が25cmである。また、いずれの耐張碍子も二個連結して使用するのが通常であり、その分腕金2から引留クランプ5の間隔が大きくなる。このため、耐張碍子6の大きさに合わせて、腕金2から引留クランプ5の間隔が異なり、取り外した高圧線4に対して一定の張力をかけることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、破損した耐張碍子の代わりに、高圧線を支持する場合、鉄線を用いることなく、高圧線を、電柱の頭部における高圧線の引留箇所に所定期間仮支持させる高圧線用仮設支持具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る高圧線用仮設支持具は、張線状態の高圧線4が挟持される引留クランプ5、該引留クランプ5に連結される耐張碍子6、該引留クランプ5から導出された高圧線4の縁線8を支持するためのピン碍子3、耐張碍子6やピン碍子3が取り付けられる腕金2を備えた、電柱1の頭部における高圧線4の引留箇所に、破損した耐張碍子6に連結される引留クランプ5を仮支持できるよう仮設される高圧線用仮設支持具であって、一端側に、ピン碍子3に引っ掛けられる引っ掛け部30が設けられると共に、他端側に、引留クランプ5に連結される連結部が設けられ、さらに、引っ掛け部30と連結部との間に、耐張碍子6の種類に応じて、ピン碍子3と引留クランプ5との間隔を変更する間隔変更部45が設けられてなることを特徴とする。
したがって、耐張碍子6が破損した場合において、例えば、破損した耐張碍子6が一般形、耐塩形のいずれであっても、ピン碍子3と高圧線4の引留クランプ5との間隔に合わせて、高圧線4を張設できる。
また、本発明によれば、間隔変更部45として、ターンバックルを採用する構成としてもよい。
また、本発明によれば、引っ掛け部30を、U字形状に折り曲げられてピン碍子3に引っ掛けられる紐状体31と、該折り曲げられた状態の紐状体31の両端部が、ピン碍子3の径よりも幅小の状態で保持されると共に、折り曲げられた状態の紐状体31の少なくとも一端部が係脱可能な保持具38と、該保持具38に連結可能で、且つターンバックル45の一方の雄ねじ46に連結可能な連結具36とで構成し、連結部を、ターンバックル45の他方の雄ねじ46に形成された連結用リング48と、引留クランプ5及び連結用リング48を連結する連結部材(5b、39)とで構成するようにしてもよい。
この場合、紐状体31が締め付けられた状態でピン碍子3に引っ掛けられるので、高圧線4を確実に支持できる。また、高圧線4を確実に支持した状態で、耐張碍子6の種類に応じてピン碍子3と引留クランプ5との間隔を容易に変更できる。
以上のように、本発明によれば、破損した耐張碍子が、一般形、耐塩形のいずれであっても、即ちピン碍子と高圧線の引留クランプとの間隔が異なる場合であっても、間隔変更部によって対処できるので、高圧線に適切な張力を与えた状態で、高圧線を仮支持できる効果がある。
以下、本発明の一実施形態に係る高圧線用仮設支持具について、図1及び図2を参照しつつ説明する。これらの図において、図3と同一符号は同一、もしくは相当するものを示し、異なる点は、以下の通りである。
本実施形態の高圧線用仮設支持具は、ピン碍子3に引っ掛ける引っ掛け部30と、引留クランプ5に連結される連結部と、耐張碍子6の種類に応じて、ピン碍子3と引留クランプ5との間隔を変更する間隔変更部45とから構成されている。
引留クランプ5は、台形状の挿通孔を有する角環状の保持部5aと、該保持部5aから軸線に沿って延設された連結部5bと、挿通孔に挿通されると共に、連結部5bの所望の位置に固定される楔5cと、該楔5cの上面に沿って挿通孔に挿通される押さえ部材5dと、該押さえ部材5dの端部を貫通して楔5cに螺合した締結ボルト5eと、保持部5a、連結部5b、楔5c、押さえ部材5d、締結ボルト5eを被覆した絶縁カバー5fと、保持部5aの下面に突設された、張線器10の連結具11が連結される引っ掛け輪5gとから構成されている。なお、張線器10及び間隔変更部45に連結されている引留クランプ5の絶縁カバー5fは除去しているものを図示している。
引っ掛け部30は、U字形状に折り曲げられた紐状体(以下ワイヤという)31と、折り曲げられた状態のワイヤ31の両端部を、ピン碍子3の径よりも幅小の状態で保持する保持部35とで構成されている。そして、ワイヤ31は、その両側部を除いた部位が絶縁性を有する熱収縮チューブによって被覆されることで絶縁処理されている。さらに、ワイヤ31の両側部の臨出部位にそれぞれ平坦な挿通部32が形成されており、一方の挿通部32は、ワイヤ31の一端部から離れた位置に押し潰されて形成され、他方の挿通部32は他端部の近傍位置に押し潰されて形成されている。さらに、ワイヤ31の両端部には、その軸線に対して直交するように円形状の係止部33が一体化されている。
保持部35は、略コ字形状の連結具36と、該連結具36に植設された支持ボルト37と、該支持ボルト37に回動可能に支持された保持具38とを備えている。
連結具36は、支持ボルト37が植設されている基部36aと、該基部36aの両端部が折り曲げられて形成された両折曲部36bと、該両折曲部36bに貫設された連結ピン39とを有している。該連結ピン39の先端部には、連結ピン39を抜け止めするための着脱可能なストッパ40が、連結ピン39の軸線に対して直交する方向に貫通している。なお、連結ピン39は、引留クランプ5の連結部5bと、後述するターンバックル45の雄ねじ46の連結リング48との連結にも使用されるものとする。
保持具38は、図2(イ)〜(ハ)に示すように、正面視略矩形状を呈し、長辺がピン碍子3の直径に対して1/3程度小さい長さで、短辺がワイヤ31の両端部を充分に係止できる長さになっている。しかも、保持具38の中央部には、支持ボルト37が挿通される貫通穴38aが形成されている。さらに、貫通穴38aの周面には、後述する支持ボルト37の突起37cが係止する係止凹部38bが放射状に形成されている。加えて、保持具38の両側には、その軸線に沿ってワイヤ31の挿通孔38cが形成されており、挿通孔38cの周面には、ワイヤ31の挿通部32が挿入される挿入溝38dと、該挿入溝38dに平行する切欠部38eとが形成されている。そして、挿通孔38cの径は、ワイヤ31の径よりもやや大きく、係止部33の径よりも小さくなっており、ワイヤ31の挿通部32が挿入溝38dに位置したとき、ワイヤ31の両端部が切欠部38eから挿脱できるようになっている。
また、ワイヤ31がU字形状に折り曲げられてピン碍子3に引っ掛けられ、ワイヤ31の係止部33が挿通孔38cの周縁部に当接した状態では、ピン碍子3に引っ掛けられた部位の径よりも、ワイヤ31の両端部が幅小の状態で、ピン碍子3への引っ掛け部位の位置よりも低位置に位置することになり、ワイヤ31の両端部が引き締められて、ワイヤ31に対して張力が係るようになる一方、ワイヤ31の挿通部32が保持具38から突出することになり、保持具38からの逸脱が防止されるようになっている。
支持ボルト37は、先端部が保持具38に固着された円柱状の軸部37aと、該軸部37aの基部に形成された、該軸部37aよりも大径の頭部37bと、該頭部37bの下面に放射状に突設された突起37cとを備えている。
間隔変更部45は、ターンバックルからなり、所定の間隔をおいて一直線上に配された雄ねじ46と、該両雄ねじ46の対向端部に螺合した雌ねじ47とを有している。一方の雄ねじ46の対向端部には、右ねじが形成され、他方の雄ねじ46の対向端部には、左ねじが形成されている。さらに、両雄ねじ46の先端部には、連結部としての連結用リング48が設けられている。雌ねじ47を正又は逆方向に回動することにより互いの雄ねじ46が離間又は近接する方向に移動する。
つぎに使用態様について説明する。まず、従来と同様に、破損している耐張碍子6の近傍に位置するよう、張線器10のワイヤ14を腕金2に巻き付ける。つぎに、破損している耐張碍子6に引留クランプ5が装着された状態で、張線器10のワイヤ12の連結具11を引留クランプ5の引っ掛け輪5gに連結させる。続いて、操作レバー17を操作してワイヤ14を巻き取り、破損している耐張碍子6と引留クランプ5の張力を回避して、該耐張碍子6を取り外し、この耐張碍子6に支持されていた高圧線4を、他の架設状態の高圧線4と同様に架設する。
その後、高圧線仮設用支持具の引っ掛け部30のワイヤ31を、破損している耐張碍子6に対応するピン碍子3に引っ掛けて、ワイヤ31の一方の挿通部32を保持具38の挿通孔38cに挿通させた後、他方の挿通部32を挿通孔38cに挿通させ、ワイヤ31の係止部33を保持具38の挿通孔38cの周縁部に当接させる。
続いて、ターンバックル(間隔変更部)45の一方の雄ねじ46の連結用リング48(連結部)に、連結具36の連結ピン39を連結すると共に、他方の雄ねじ46の連結用リング48と引留クランプ5の連結部5bとを連結ピン39で連結し、工事対象になっている高圧線4が他の高圧線4に平行するよう、且つ適正な張力が与えられるよう架設する。
この際、耐張碍子6の種類(一般形、耐塩形)に合わせて、ターンバックル45でピン碍子3と引留クランプ5との間隔を適宜変更できるようになっている。
なお、上記実施形態の場合、U字形状の引っ掛け部30と、保持具35と、ターンバックル45とを個別に構成したが、環状の引っ掛け部30と、フックを有する雄ねじが設けられたターンバックル45とを使用し、該引っ掛け部30にターンバックル45のフックを引っ掛けるようにしてもよい。要するに、ピン碍子3及び引留クランプ5に連結できると共に、耐張碍子6の種類に応じて、ピン碍子3と引留クランプ5との間隔を容易に変更できる構成であればよい。
また、上記実施形態の場合、破損している耐張碍子6に引留クランプ5が装着された状態で、張線器10の連結具11を引っ掛け輪5gに連結するようにしたが、これに限らず、連結具11の代わりに専用のチャック、例えば永木精機製のカムラー(商品名)を使用して、破損している耐張碍子6に引留クランプ5を介して支持されている高圧線4を挟持するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る高圧線用仮設支持具を実装した状態を示す斜視図である。 (イ)は高圧線用仮設支持具の引っ掛け部を示す平面図、(ロ)は引っ掛け部の保持部の正面図、(ハ)は保持部の側面図である。 従来の高圧線用仮設支持具を実装した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…電柱、2…腕金、3…ピン碍子、4…高圧線、5…引留クランプ、5b…連結部、6…耐張碍子、8…縁線、30…引っ掛け部、31…ワイヤ(紐状体)、36…連結具、38…保持具、39…連結ピン、45…ターンバックル(間隔変更部)、46…雄ねじ、48…連結用リング(連結部)

Claims (3)

  1. 張線状態の高圧線(4)が挟持される引留クランプ(5)、該引留クランプ(5)に連結される耐張碍子(6)、該引留クランプ(5)から導出された高圧線(4)の縁線(8)を支持するためのピン碍子(3)、耐張碍子(6)やピン碍子(3)が取り付けられる腕金(2)を備えた、電柱(1)の頭部における高圧線(4)の引留箇所に、破損した耐張碍子(6)に連結される引留クランプ(5)を仮支持できるよう仮設される高圧線用仮設支持具であって、
    一端側に、ピン碍子(3)に引っ掛けられる引っ掛け部(30)が設けられると共に、他端側に、引留クランプ(5)に連結される連結部が設けられ、さらに、引っ掛け部(30)と連結部との間に、耐張碍子(6)の種類に応じて、ピン碍子(3)と引留クランプ(5)との間隔を変更する間隔変更部(45)が設けられてなることを特徴とする高圧線用仮設支持具。
  2. 上記間隔変更部(45)は、ターンバックルからなることを特徴とする請求項1に記載の高圧線用仮設支持具。
  3. 上記引っ掛け部(30)は、U字形状に折り曲げられてピン碍子(3)に引っ掛けられる紐状体(31)と、該折り曲げられた状態の紐状体(31)の両端部が、ピン碍子(3)の径よりも幅小の状態で保持されると共に、折り曲げられた状態の紐状体(31)の少なくとも一端部が係脱可能な保持具(38)と、該保持具(38)に連結可能で、且つターンバックル(45)の一方の雄ねじ(46)に連結可能な連結具(36)とで構成され、
    上記連結部は、ターンバックル(45)の他方の雄ねじ(46)に形成された連結用リング(48)と、引留クランプ(5)及び連結用リング(48)を連結する連結部材(5b、39)とで構成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧線用仮設支持具。
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