JP2010288113A - 音響信号再生装置 - Google Patents

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昌弘 吉田
Tomoki Oku
智岐 奥
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Abstract

【課題】小型スピーカを用いて、歪みを抑制しつつ必要な音を大音量で再生する。
【解決手段】ユーザは、スピーカ(15)から出力される再生音量を音量調整器(16)を用いて指定する。記録媒体(11)から読み出された対象音響信号は、適応帯域通過フィルタ(12)にて帯域制限され、その後、アンプ(14)にて指定再生音量に応じた利得にて増幅されてからスピーカ(15)に送られる。フィルタ(12)の通過帯域は、指定再生音量に応じて動的に設定される。指定再生音量が比較的小さいとき通過帯域は比較的広く設定され、指定再生音量が増加するにつれて通過帯域は徐々に狭められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、音響信号を再生するための音響信号再生装置に関する。
音響信号を再生するシステムにおいて、一般的に、オートゲインコントロール等を利用した音量制御が行われている。この種のシステムにおいて、風雑音や花火などの特定の周波数帯域成分が大きい信号を含む音響信号が与えられると、音量制御により全周波数帯域成分が一律に減衰され、人の音声などの重要な音が小さくなって聴き取りにくくなる。これを考慮し、下記特許文献1では、帯域別に音量制御を行うシステムが提案されている。
また、風雑音や花火など、音量が大きすぎるために問題となる音は、低周波音である場合が多いため、特性が固定されたローパスフィルタを用いて入力音響信号から低帯域成分を除去した後、適正な音量が得られるように音量制御してから音響信号の記録を行うシステムも提案されており、そのようなシステムは携帯機器でよく採用される。
一方、家庭用デジタルビデオカメラ、ICレコーダ、携帯電話機などで採用される小型スピーカにて大音量の音響信号を再生しようとした場合、歪みの発生が問題となる。歪みの問題は、特に低音を小型スピーカにて再生しようとする場合に顕著となるため、ローパスフィルタを用いて低音をカットしてから再生するシステムも存在する。
歪みの発生要因は、2つの発生要因に大別される。第1の発生要因による歪みは、デジタルの音響信号を増幅する場合に、増幅後に得られるべきデジタル信号値がデジタル信号の有限ビット長で表すことのできる最大信号値(例えば、8ビットにおける10進数値“256”)を超えることに起因して生じる高調波歪みである。第2の発生要因はスピーカの再生能力に起因し、第2の発生要因による歪みには、再生音質に特に影響を与える非直線歪みが含まれる。スピーカの振動板(コーン)が振れることのできる幅には上限がある。非直線歪みとは、スピーカの振れ幅の上限を超えるような信号をスピーカに与えた時に生じる高調波歪みである。
これらの2つの歪みを抑制しつつ必要な音を大音量で再生することのできる技術の開発が望まれるが、上述の従来システムの技術を含め、この要望に十分に応える技術は未だ提案されていないのが実情である。
特開2000−278786号公報
そこで本発明は、歪みを抑制しつつ必要な音を必要な音量で再生することのできる音響信号再生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る音響信号再生装置は、対象音響信号に含まれる通過帯域外の信号成分を減衰させることにより前記対象音響信号から帯域制限信号を生成するフィルタを備え、前記帯域制限信号を増幅してから再生する音響信号再生装置において、再生条件、若しくは、前記対象音響信号に含まれる音の種類、又は、それらの組み合わせに応じて、前記フィルタの特性を設定することを特徴とする。
対象音響信号が広帯域信号である場合、対象音響信号を大きく増幅して再生しようとすると大きな歪みが発生することがある。フィルタを用いた帯域制限により、このような歪みを抑制することが可能となるが、再生条件等を考慮することなく一律に同一の帯域制限を行うことは望ましくない。例えば、指定された再生音量が小さい場合には帯域制限の程度は弱くても歪みの影響は少ないため通過帯域を広くしても問題はないし、逆に、指定された再生音量が大きい場合には通過帯域を狭めて歪みを抑制した方が良い。また例えば、通過帯域に含められるべき重要な音の帯域は対象音響信号に含まれる音の種類によって異なるため、対象音響信号に含まれる音の種類によって通過帯域を設定することも有益である。上記フィルタでは、これらの事情を考慮して、帯域制限を行うフィルタの特性が設定されるため、重要な音の再生音量を十分に確保しつつ歪みの発生を抑制することが可能となる。
具体的には例えば、前記音響信号再生装置は、前記再生条件として設定された指定再生音量に応じた利得にて前記帯域制限信号を増幅してスピーカに出力するアンプを更に備え、前記指定再生音量に応じて前記フィルタの特性を設定する。
また具体的には例えば、前記音響信号再生装置は、前記帯域制限信号の最大振幅が一定レベルに保たれるように前記帯域制限信号の振幅を調整する振幅調整部を更に備え、前記アンプは、前記振幅調整部による振幅調整後の前記帯域制限信号を増幅して前記スピーカに出力する。
これにより、帯域制限によって減少した音響パワーを振幅調整によって補償することが可能となるため、指定再生音量に応じた所望音量の出力をスピーカより得ることが可能となる。
また具体的には例えば、前記アンプは、前記指定再生音量が所定の第1音量であるときの利得が、前記指定再生音量が所定の第2音量であるときの利得よりも小さくなるように、前記指定再生音量に応じて前記利得を設定し、前記フィルタの特性は、前記指定再生音量が前記第1音量であるときの通過帯域が、前記指定再生音量が前記第2音量であるときの通過帯域よりも広くなるように、前記指定再生音量に応じて設定され、前記第1音量は前記第2音量よりも小さい。
また具体的には例えば、前記アンプは、前記指定再生音量が所定の基準音量以上であるとき、前記指定再生音量に依存せず前記利得を固定し、一方で、前記フィルタは、前記指定再生音量が前記基準音量以上であるとき、前記指定再生音量が増加するに従って前記通過帯域を狭める。
また例えば、前記指定再生音量が前記基準音量以上であるとき、その旨を外部に対して明示するようにしても良い。
また具体的には例えば、前記音響信号再生装置は、前記対象音響信号に基づいて前記対象音響信号に含まれる音の種類を解析することにより、前記対象音響信号に特定種類の音の信号成分が含まれているか否かを判定する信号解析部を更に備え、前記信号解析部の判定結果に応じて前記フィルタの特性を設定する。
本発明によれば、歪みを抑制しつつ必要な音を必要な音量で再生することのできる音響信号再生装置を提供することが可能となる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る音響信号再生装置の概略的な内部ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係り、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る音響信号再生装置の概略的な内部ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係り、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、表示部の表示内容を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係り、図3の適応帯域通過フィルタの内部構成例を示す図である。 図6に示される一方の帯域通過フィルタ(H1)の周波数特性と、対象音響信号の周波数特性と、を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る音響信号再生装置の概略的な内部ブロック図である。 本発明の第4実施形態に係り、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係を示す図である。 本発明の第4実施形態に係り、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る電子機器の概略的な内部ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1に、第1実施形態に係る音響信号再生装置1(以下、再生装置1と略記する)の概略的な内部ブロック図を示す。再生装置1は、符号11〜17によって参照される各部位を備える。但し、記録媒体11、スピーカ15及び表示部17の内、1以上の部位は、再生装置1の外部機器に設けられたものであっても良い。
スピーカ15から音として出力される音響信号の音量(ボリューム)を、出力音量という。再生装置1のユーザは、音量調整器(ボリューム調整器)16を用いて、出力音量を無段階又は多段階にて調整することができる。音量調整器16は、その調整の内容を受け付ける部位であり、ダイヤルやボタン等にて形成される。以下、説明の具体化のため、音量調整器16を用いて出力音量を10段階で設定できるものとする。設定された出力音量を設定音量と呼び、10段階の設定音量を第1〜第10の設定段階音量と呼ぶ。第iの設定段階音量よりも1段階だけ大きな設定段階音量は第(i+1)の設定段階音量であり、当然、第(i+1)の設定段階音量は第iの設定段階音量よりも大きい(iは任意の自然数)。
記録媒体11は、半導体メモリや磁気ディスク等から成るメモリであり、再生対象となる音響信号を記録している。記録媒体11に記録された音響信号は対象音響信号として適応帯域通過フィルタ12(以下、フィルタ12と略記する)に与えられる。
フィルタ12は、対象音響信号を形成する信号成分の内、設定された通過帯域内の信号成分を通過させ、通過帯域外の信号成分を減衰させるフィルタである。従って、対象音響信号を形成する信号成分の内、通過帯域内の信号成分は減衰することなくフィルタ12の出力信号に含められるが、通過帯域外の信号成分は減衰せしめられてからフィルタ12の出力信号に含められる。以下の説明において、特に記述なき限り、通過帯域とはフィルタ12における通過帯域を指す。通過帯域は、設定音量に適応するように調整される(詳細は後述)。
フィルタ12の出力信号はD/A変換器13に与えられる。フィルタ12から出力される音響信号及びフィルタ12の後段に設けられた部位から出力される音響信号は、上記通過帯域にて周波数帯域が制限された音響信号であるため、それを帯域制限信号と呼ぶこともできる。フィルタ12の出力信号及び記録媒体11から読み出される対象音響信号は、デジタルの音響信号である。D/A変換器13は、フィルタ12の出力信号をアナログ信号に変換し、得られたアナログ信号をアンプ14に入力する。
アンプ14は、D/A変換器13から入力されるアナログ信号を増幅し、増幅後の信号を出力する。スピーカ15は、アンプ14から出力される音響信号を音として再生出力する。アンプ14のゲインは、設定音量に適応するように調整される(詳細は後述)。アンプ14のゲインは、D/A変換器13からアンプ14に入力される信号に対する、アンプ14の出力信号の比(電圧比又は電力比)を対数で表した利得であり、単位はdB(デシベル)である。当然ながら、アンプ14のゲイン(以下、アンプゲインという)が増大するほど、アンプ14における信号の増幅度は増大する。
表示部17は、液晶ディスプレイパネル等から成る表示画面を含み、各種の情報を表示する。現在の設定音量を示す数値やアイコンを表示部17に表示させることができる。
図2に、第1実施形態に係る、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係例を示す。設定音量が第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、アンプゲインは、夫々、0、3、6、9、12、15、18、21、24、27dBに設定される。即ち、設定音量が1段階増加するにつれてアンプゲインが3dBだけ大きくされる。
通過帯域の下限周波数をfLにて表し、通過帯域の上限周波数をfHにて表す。通過帯域の下限周波数fL及び上限周波数fHが周波数fA及びfBであることを、(fL,fH)=(fA,fB)と表現する。fL、fH、fA及びfBの単位は、Hz(ヘルツ)である。但し、(fL,fH)=(fA,fB)という表記において、fBが1kHz(キロヘルツ)以上である時、キロを表す記号“k”を用いてfBを表現する(fAについても同様)。即ち例えば、下限周波数fLを表す周波数fAが100Hzであって且つ上限周波数fHを表す周波数fBが20kHzである時、(fL,fH)=(100,20k)と表現し、下限周波数fLを表す周波数fAが1kHzであって且つ上限周波数fHを表す周波数fBが20kHzである時、(fL,fH)=(1k,20k)と表現する。
図2に示す如く、設定音量が第1〜第5の設定段階音量である時、通過帯域を規定する下限周波数fL及び上限周波数fHは(fL,fH)=(100,20k)にて固定され、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHは、夫々、(fL,fH)=(200,20k)、(fL,fH)=(400,20k)、(fL,fH)=(600,20k)、(fL,fH)=(800,20k)、(fL,fH)=(1k,20k)に設定される。
出力音量が増加するにつれて、スピーカの再生音に非直線歪み(高調波歪み)が含まれやすくなる。また、小型スピーカでは、特に、低帯域側の大音量信号の再生が不得手であり、低帯域側の大音量信号の再生時において歪みが発生しやすい。これを考慮し、図2に示す如く、設定音量が増加するにつれて通過帯域の下限周波数fLを増大させる。これにより、歪みの発生を抑制することが可能となり、歪みの少ない大音量再生音を得ることが可能となる。また、設定音量が小さい場合には、通過帯域が広く設定されるため、臨場感のある広帯域音の再生が得られる。このように、本実施形態によれば、再生条件(設定音量)に合わせた最適な再生が可能となる。
尚、図2の例では、設定音量が増加するにつれて通過帯域の下限周波数fLを増大させているが、下限周波数fLを増大させる代わりに、上限周波数fHを減少させるようにしても良い。即ち例えば、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHを、夫々、(fL,fH)=(100,17k)、(fL,fH)=(100,14k)、(fL,fH)=(100,11k)、(fL,fH)=(100,9k)、(fL,fH)=(100,6k)に設定するようにしても良い。
或いは、設定音量が増加するにつれて、下限周波数fLを増大させると共に上限周波数fHを減少させるようにしても良い。即ち例えば、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHを、夫々、(fL,fH)=(200,17k)、(fL,fH)=(400,14k)、(fL,fH)=(600,11k)、(fL,fH)=(800,9k)、(fL,fH)=(1k,6k)に設定するようにしても良い。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は第1実施形態を基礎とする実施形態であり、本実施形態にて特に述べない事項に関しては、矛盾なき限り、第1実施形態の記載が本実施形態にも適用される。
図3に、第2実施形態に係る音響信号再生装置1a(以下、再生装置1aと略記する)の概略的な内部ブロック図を示す。再生装置1aは、符号11〜18によって参照される各部位を備える。但し、記録媒体11、スピーカ15及び表示部17の内、1以上の部位は、再生装置1aの外部機器に設けられたものであっても良い。
図1の再生装置1に音量制御部18を追加した装置が図3の再生装置1aである。音量制御部18は、フィルタ12とD/A変換器13との間に挿入される。再生装置1aにおける記録媒体11、フィルタ12、D/A変換器13、アンプ14、スピーカ15、音量調整器16及び表示部17は、再生装置1におけるそれらと同じものである。但し、フィルタ12の通過帯域は、再生装置1及び1a間で異なる(詳細は後述)。
記録媒体11から読み出された対象音響信号と音量調整器16を用いて定められた設定音量とに基づく、フィルタ12の出力信号(出力音響信号)は、音量制御部18に入力される。フィルタ12にて音響信号の帯域に制限を加えると、帯域制限前と比べてデジタル信号上での全音響パワーが小さくなり、時間領域における音響信号の最大振幅が小さくなる。即ち、フィルタ12の帯域制限によって、フィルタ12の出力信号の全音響パワーはフィルタ12の入力信号のそれよりも小さくなると共に、時間領域においてフィルタ12の出力信号の最大振幅はフィルタ12の入力信号のそれよりも小さくなる。
振幅調整部とも呼ばれるべき音量制御部18は、フィルタ12の出力信号の振幅を調整し、調整後の信号を出力する。この調整は、フィルタ12の帯域制限による振幅減少分を回復させることを目的として、音量制御部18の出力信号における最大振幅を一定レベルに保つように(即ち、音量制御部18の出力信号における振幅の最大値を一定値に保つように)実行される。従って、音量制御部18では、フィルタ12の出力信号が増幅されることになる。
音量制御部18における振幅調整の方法として、一般的に知られるオートゲインコントロール(以下、AGCと呼ぶ)又はオートレベルコントロール(以下、ALCと呼ぶ)を用いることができる。音量制御部18は、音量制御部18への入力信号であるフィルタ12の出力信号を増幅することで音量制御部18の出力信号を生成する。この増幅は、AGC又はALCを用いて音量制御部18の出力信号における最大振幅が一定レベルに保たれるように成される。AGC又はALCにおける信号処理は、時間領域上にて実行される。
第2実施形態では、第1実施形態と異なり、音量制御部18の出力信号がD/A変換器13に与えられる。音量制御部18の出力信号はデジタル信号である。D/A変換器13は、音量制御部18の出力信号をアナログ信号に変換し、得られたアナログ信号をアンプ14に入力する。アンプ14は、D/A変換器13から入力されるアナログ信号を増幅し、増幅後の信号を出力する。スピーカ15は、アンプ14から出力される音響信号を音として再生出力する。
図4に、第2実施形態に係る、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係例を示す。設定音量が第1、第2、第3、第4、第5の設定段階音量である時、アンプゲインは、夫々、15、18、21、24、27dBに設定される。即ち、設定音量が第1、第2、第3、第4、第5の設定段階音量である時、設定音量が1段階増加するにつれてアンプゲインが3dBだけ大きくされる。設定音量が第6〜第10の設定段階音量である時、アンプゲインは27dBで固定される。
また、設定音量が第1〜第5の設定段階音量である時、通過帯域を規定する下限周波数fL及び上限周波数fHは(fL,fH)=(100,20k)にて固定され、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHは、夫々、(fL,fH)=(200,17k)、(fL,fH)=(400,14k)、(fL,fH)=(600,11k)、(fL,fH)=(800,9k)、(fL,fH)=(1k,6k)に設定される。
上述の如く、設定音量が第5の設定段階音量である時において、アンプゲインは既に上限値27dBに達する。それ以上アンプゲインを増加させると非直線歪みが大きくなりすぎることを考慮し、本実施形態では、設定音量が第5〜第10の設定段階音量である時に、アンプゲインを27dBにて固定する一方でフィルタ12を用いて再生帯域を制限する。
この帯域制限によって減少した音響パワーは、音量制御部18の振幅調整によって補償されるため、実際のスピーカ15の出力音量は設定音量に応じた所望音量となる。故に、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られる。
尚、図4の例では、設定音量が第5〜第10の設定段階音量である時、設定音量が増加するにつれて、下限周波数fLを増大させると共に上限周波数fHを減少させているが、その代わりに、上限周波数fHを固定しつつ下限周波数fLを増大させるようにしても良いし、下限周波数fLを固定しつつ上限周波数fHを減少させるようにしても良い。
また、スピーカ15の出力音量の増大が、帯域制限を介することなく単純なアナログ増幅にて得られているのか或いは帯域制限を介して得られているのかを、ユーザに知らせるようにしても良い。換言すれば、設定音量が基準音量としての第5の設定段階音量以上であるとき、その旨をユーザに明示するようにしても良い。これにより、ユーザは、現在の出力音量が帯域制限を介して得られているのか否かを認識することが可能となる。
具体的には例えば、表示部17に、現在の設定音量を示す、図5(a)に示されるようなアイコン200を表示すると良い。アイコン200は、図5(b)に示すバーアイコン201の上に図5(c)に示すレベルアイコン202を重ねたものである。バーアイコン201は、第1の色を有する四角形のエリア211と第1の色と異なる第2の色を有する四角形のエリア212とを、境界部213を境に上下方向に接合することで形成される。
設定音量が第1の設定段階音量を起点として増加するにつれ、表示部17は、レベルアイコン202を、エリア211の下端と一致するバーアイコン201の下端を起点として上方向に移動させ、設定音量が第10の設定段階音量である時に、レベルアイコン202を、エリア212の上端と一致するバーアイコン201の上端に表示させる。この際、設定音量が第5の設定段階音量である時には、図5(d)に示す如くレベルアイコン202をエリア211の上端付近に表示させ、設定音量が第6の設定段階音量である時には、図5(e)に示す如くレベルアイコン202をエリア212の下端付近に表示させる。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態は、第2実施形態を基礎とする実施形態であり、第2実施形態と組み合わせて実施される。
図6及び図7を参照する。第3実施形態では、図3のフィルタ12の特性を、図6に示す如く、帯域通過フィルタ251の特性と帯域通過フィルタ252の特性を合わせたものに設定する。帯域通過フィルタ251及び252の伝達関数を夫々H1及びH2で表す。そうすると、第3実施形態におけるフィルタ12の伝達関数は(H1×H2)である。帯域通過フィルタ252は、第2実施形態にて述べたフィルタ12と同じ特性を有する。即ち、設定音量と帯域通過フィルタ252の通過帯域との関係は図4に示されたものと同じである。
図7において、符号261が付された曲線は、帯域通過フィルタ251の周波数特性を示しており、符号262が付された破線曲線は、記録媒体11からフィルタ12に与えられる対象音響信号の周波数特性を表している。図7のグラフにおいて、横軸は周波数であり、帯域通過フィルタ251の周波数特性261に対する縦軸は各周波数における伝達関数H1の値を表し、対象音響信号の周波数特性262に対する縦軸は各周波数における対象音響信号の強度を表している。
帯域通過フィルタ251の周波数特性261は、再生時におけるスピーカ15の周波数特性と、なるだけ同じになるように設計される。即ち、スピーカ15への入力信号を音として出力する時におけるスピーカ15の入出力間の伝達関数と、帯域通過フィルタ251の伝達関数H1が、なるだけ同じになるように帯域通過フィルタ251が設計される。図7にも示されているように、小型スピーカを想定したスピーカ15は低帯域側で再生能力が低く、図7の低帯域263では、信号があったとしてもスピーカ15にて再生が殆どできない。尚、図7の帯域264は、人の声等に対応する重要帯域である。
故に、第3実施形態では、周波数特性261を有する帯域通過フィルタ251を用いて、スピーカ15にて再生できない信号成分(図7の低帯域263等の信号成分)を対象音響信号より除去し、その除去後の信号を帯域通過フィルタ252に与えることで、フィルタ12の出力信号を得るようにする。これによって得られたフィルタ12の出力信号は、第2実施形態と同様、音量制御部18、D/A変換器13及びアンプ14を介してスピーカ15に与えられる。
このように、フィルタ12全体の通過帯域を、スピーカ15にて再生可能な周波数帯域内で定めておく。これにより、スピーカ15にて再生不能な信号成分がフィルタ12の段階で除去され、スピーカ15にて再生可能な信号のみを最大限に増幅することが可能となると共に歪みの発生もより確実に抑制することが可能となる。
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第1及び第2実施形態を基礎とする実施形態であり、本実施形態にて特に述べない事項に関しては、矛盾なき限り、第1又は第2実施形態の記載が本実施形態にも適用される。また、第3実施形態を本実施形態に適用することも可能である。
図8に、第4実施形態に係る音響信号再生装置1b(以下、再生装置1bと略記する)の概略的な内部ブロック図を示す。再生装置1bは、符号11〜19によって参照される各部位を備える。但し、記録媒体11、スピーカ15及び表示部17の内、1以上の部位は、再生装置1bの外部機器に設けられたものであっても良い。
図3の再生装置1aに信号解析部19を追加した装置が図8の再生装置1bである。再生装置1bにおける記録媒体11、フィルタ12、D/A変換器13、アンプ14、スピーカ15、音量調整器16、表示部17及び音量制御部18は、再生装置1aにおけるそれらと同じものであるため、重複する説明を割愛する。但し、フィルタ12の通過帯域は、再生装置1a及び1b間で異なる(詳細は後述)。
記録媒体11からフィルタ12に与えられる対象音響信号は、信号解析部19にも与えられる。信号解析部19は、対象音響信号に基づいて対象音響信号に含まれる音の種類を解析することにより、対象音響信号に特定種類の音の信号成分が含まれているか否かを判定する。今、特定種類の音が人物の声である場合を考える。以下、人物の声を音声という。
信号解析部19では、記録媒体11からの対象音響信号を周波数解析し、対象音響信号が音声特有の調波構造を有しているか否かを調べることで、対象音響信号に音声の信号成分が含まれているか否かを判定する。与えられた音響信号に音声の信号成分が含まれているか否かを判定する方法は公知であり、公知の任意の判定方法を信号解析部19にて利用することが可能である。
フィルタ12は、自身の通過帯域を、音量調整器16を介して定められた設定音量だけでなく信号解析部19の判定結果にも基づいて設定する。
図9及び図10に、第4実施形態に係る、設定音量とアンプゲイン及び通過帯域との関係例を示す。設定音量とアンプゲインとの関係は、第2実施形態におけるそれと同じである(図4参照)。即ち、図9に示す如く、設定音量が第1、第2、第3、第4、第5の設定段階音量である時、アンプゲインは、夫々、15、18、21、24、27dBに設定され、図10に示す如く、設定音量が第6〜第10の設定段階音量である時、アンプゲインは27dBで固定される。また、設定音量が第1〜第5の設定段階音量である時の、設定音量と通過帯域との関係も、第2実施形態におけるそれと同じである(図4参照)。即ち、図9に示す如く、設定音量が第1〜第5の設定段階音量である時、通過帯域を規定する下限周波数fL及び上限周波数fHは(fL,fH)=(100,20k)にて固定される。
本実施形態においても、第2実施形態と同様、設定音量が第6〜第10の設定段階音量である時にフィルタ12を用いて再生帯域を制限するが、本実施形態では、対象音響信号に音声の信号成分が含まれているか否かによって制限すべき帯域を変化させる。
具体的には、信号解析部19により対象音響信号に音声の信号成分が含まれていると判定されている場合において、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHは、夫々、(fL,fH)=(200,17k)、(fL,fH)=(400,14k)、(fL,fH)=(600,11k)、(fL,fH)=(800,9k)、(fL,fH)=(1k,6k)に設定される。一方、信号解析部19により対象音響信号に音声の信号成分が含まれていないと判定されている場合において、設定音量が第6、第7、第8、第9、第10の設定段階音量である時、下限周波数fL及び上限周波数fHは、夫々、(fL,fH)=(200,18k)、(fL,fH)=(400,16k)、(fL,fH)=(600,14k)、(fL,fH)=(800,12k)、(fL,fH)=(1k,10k)に設定される。
このように、対象音響信号に音声の信号成分が含まれていると判定される場合においては、音声の帯域(数100Hz〜4kHz程度の帯域)を中心に通過帯域を比較的狭く設定する。これにより、音声の信号成分が音量制御部18にて大幅に増幅され、重要な音の成分である音声を大音量にて再生することが可能となる(スピーカ15のパワーを音声の帯域付近に集中させることができる)。一方、対象音響信号に音声の信号成分が含まれていないと判定される場合においては、通過帯域を比較的広く設定することで、臨場感のある広帯域音を再生させる。通過帯域を比較的広く設定した場合、それを比較的狭く設定した場合よりも、音量制御部18における信号増幅の度合いが小さくなるため、比較的低い帯域に存在することの多い不要な音(環境騒音など)に対する過度の増幅が抑制され、再生音において不要な音が目立ちにくくなる。
上述の説明では、信号解析部19にて有無が解析されるべき上記特定種類の音が音声であることを想定したが、その特定種類の音は音声以外であっても良い。具体的には例えば、特定種類の音は音楽であっても良い。一般的に、音楽による音響信号は広帯域信号であって且つ一定の周期性を有している。このため、対象音響信号の帯域が比較的広く且つ対象音響信号が時間領域において一定の周期性を有していると判断される場合に、対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていると判定することができ、そうでない場合に、対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていないと判定することができる。
音楽が有る場合には、音楽の臨場感が損なわれるのを防止するために、音楽が無い場合よりも通過帯域を広く設定すると良い。即ち例えば、設定音量が第jの設定段階音量である場合において(jは6以上10以下の整数)、信号解析部19により対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていると判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL1,fH1)に設定し、信号解析部19により対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていないと判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL1’,fH1’)に設定するようにしても良い。例えば、j=6の時には、(fL1,fH1)=(200,18k)且つ(fL1’,fH1’)=(200,17k)であり、j=7の時には、(fL1,fH1)=(400,16k)且つ(fL1’,fH1’)=(400,14k)である。設定音量が第1〜第5の設定段階音量である場合における設定音量と通過帯域の関係は、図9に示したものと同じとすることができる。
また、車の音や花火の音などを、特定種類の音として解析するようにしてもよい。車の音や花火の音の主成分は低帯域に存在する。従って、記録媒体11からの対象音響信号に車の音又は花火の音の信号成分が含まれていると判定される場合には、それが含まれていないと判定される場合よりも下限周波数fLを大きく設定すると良い。
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態は、第4実施形態を変形した実施形態であり、本実施形態にて特に述べない事項に関しては、矛盾なき限り、第4実施形態の記載が本実施形態にも適用される。また、矛盾なき限り、第1〜第3実施形態の記載も本実施形態に適用することができる。第4実施形態では、設定音量と信号解析部19の出力に基づいて通過帯域を設定しているが、第5実施形態では、信号解析部19の出力のみに基づいて通過帯域を設定する。第5実施形態における音響信号再生装置のブロック図は、図8の再生装置1bのそれと同様であるため、第5実施形態における音響信号再生装置も再生装置1bと呼ぶ。
例えば、上記特定種類の音が音声である場合、以下のように下限周波数fL及び上限周波数fHを設定することができる。設定音量の如何に関わらず、信号解析部19により対象音響信号に音声の信号成分が含まれていると判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL2,fH2)に設定し、信号解析部19により対象音響信号に音声の信号成分が含まれていないと判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL2’,fH2’)に設定する。例えば、(fL2,fH2)=(200,18k)且つ(fL2’,fH2’)=(100,20k)である。設定音量とアンプゲインの関係は、第1実施形態と同様とすることができる(図2参照)。
また例えば、上記特定種類の音が音楽である場合、以下のように下限周波数fL及び上限周波数fHを設定することができる。設定音量の如何に関わらず、信号解析部19により対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていると判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL3,fH3)に設定し、信号解析部19により対象音響信号に音楽の信号成分が含まれていないと判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL3’,fH3’)に設定する。例えば、(fL3,fH3)=(100,20k)且つ(fL3’,fH3’)=(200,18k)である。設定音量とアンプゲインの関係は、第1実施形態と同様とすることができる(図2参照)。
また例えば、上記特定種類の音が車の音又は花火の音である場合、以下のように下限周波数fL及び上限周波数fHを設定することができる。設定音量の如何に関わらず、信号解析部19により対象音響信号に車の音又は花火の音の信号成分が含まれていると判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL4,fH4)に設定し、信号解析部19により対象音響信号に車の音又は花火の音の信号成分が含まれていないと判定されている時には、下限周波数fL及び上限周波数fHを(fL,fH)=(fL4’,fH4’)に設定する。例えば、(fL4,fH4)=(300,20k)且つ(fL4’,fH4’)=(100,20k)である。設定音量とアンプゲインの関係は、第1実施形態と同様とすることができる(図2参照)。
<<第6実施形態>>
本発明の第6実施形態を説明する。図11は、第6実施形態に係る電子機器100の概略的な内部ブロック図である。電子機器100には、音響信号再生装置101が設けられている。音響信号再生装置101(以下、再生装置101と略記する)は、上述の再生装置1、1a又は1bである。
電子機器100は、音響信号再生装置を利用する任意の電子機器であり、例えば、デジタルビデオカメラ、ICレコーダ又は携帯電話機である。
電子機器100がデジタルビデオカメラである場合、電子機器100には、再生装置101に加えて、画像の撮影を行う撮像部、画像信号を処理する画像処理部、音源からの音を収音して電気信号に変換するマイクロホン等が設けられる。電子機器100がICレコーダである場合、電子機器100には、再生装置101に加えて、音源からの音を収音して電気信号に変換するマイクロホン等が設けられる。電子機器100が携帯電話機である場合、電子機器100には、再生装置101に加えて、通信局との間で通信を行う通信部や、話者の音声を収音して電気信号に変換するマイクロホン等が設けられる。上記マイクロホンにて得られた電気信号に基づく音響信号を、再生装置101内の記録媒体11に記録させることができる。それ以外の任意の音響信号も、再生装置101内の記録媒体11に記録されうる。
上述したように、本発明に係る各実施形態では、再生する音の周波数帯域を限定することで音響信号全体の音響パワーを一旦低減した上で、アンプ14を用いて或いはアンプ14と音量制御部18を用いて実際に再生される音量を制御することにより、スピーカ15のパワーを重要な帯域の信号に集中させる。この際、限定される周波数帯域(フィルタ12の通過帯域)を、再生条件としての設定音量や再生されるべき音の種類に応じて動的に決定することで、再生条件等に応じた最適な再生が可能となる。
尚、上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
また、上述の各実施形態では、再生条件等に応じて調整されるべきフィルタ12の特性が通過帯域であることを想定しているが、再生条件等に応じて調整されるべきフィルタ12の特性は、通過帯域に限定されない。再生条件としての設定音量及び/又は対象音響信号に含まれる音の種類に応じて調整されるフィルタ12の特性には、フィルタ12の周波数特性、次数、Q値などが含まれうる。フィルタ12の周波数特性は、少なくとも、低域側及び高域側のカットオフ周波数である、上述の下限周波数fL及び上限周波数fHを規定する。
再生装置1、1a及び1bを、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。ソフトウェアを用いて再生装置1、1a及び1bを構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。ソフトウェアを用いて実現される機能をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能を実現するようにしてもよい。
1、1a、1b 音響信号再生装置
11 記録媒体
12 適応帯域通過フィルタ
13 D/A変換器
14 アンプ
15 スピーカ
16 音量調整器
17 表示部
18 音量制御部
19 信号解析部
100 電子機器
101 音響信号再生装置

Claims (6)

  1. 対象音響信号に含まれる通過帯域外の信号成分を減衰させることにより前記対象音響信号から帯域制限信号を生成するフィルタを備え、前記帯域制限信号を増幅してから再生する音響信号再生装置において、
    再生条件、若しくは、前記対象音響信号に含まれる音の種類、又は、それらの組み合わせに応じて、前記フィルタの特性を設定する
    ことを特徴とする音響信号再生装置。
  2. 前記再生条件として設定された指定再生音量に応じた利得にて前記帯域制限信号を増幅してスピーカに出力するアンプを更に備え、
    前記指定再生音量に応じて前記フィルタの特性を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響信号再生装置。
  3. 前記帯域制限信号の最大振幅が一定レベルに保たれるように前記帯域制限信号の振幅を調整する振幅調整部を更に備え、
    前記アンプは、前記振幅調整部による振幅調整後の前記帯域制限信号を増幅して前記スピーカに出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響信号再生装置。
  4. 前記アンプは、前記指定再生音量が所定の第1音量であるときの利得が、前記指定再生音量が所定の第2音量であるときの利得よりも小さくなるように、前記指定再生音量に応じて前記利得を設定し、
    前記フィルタの特性は、前記指定再生音量が前記第1音量であるときの通過帯域が、前記指定再生音量が前記第2音量であるときの通過帯域よりも広くなるように、前記指定再生音量に応じて設定され、
    前記第1音量は前記第2音量よりも小さい
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の音響信号再生装置。
  5. 前記アンプは、前記指定再生音量が所定の基準音量以上であるとき、前記指定再生音量に依存せず前記利得を固定し、
    一方で、前記フィルタは、前記指定再生音量が前記基準音量以上であるとき、前記指定再生音量が増加するに従って前記通過帯域を狭める
    ことを特徴とする請求項3に記載の音響信号再生装置。
  6. 前記対象音響信号に基づいて前記対象音響信号に含まれる音の種類を解析することにより、前記対象音響信号に特定種類の音の信号成分が含まれているか否かを判定する信号解析部を更に備え、
    前記信号解析部の判定結果に応じて前記フィルタの特性を設定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の音響信号再生装置。
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