JP2010287857A - 半導体装置、その製造方法及び表示装置 - Google Patents

半導体装置、その製造方法及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】酸化ケイ素膜からなるゲート絶縁膜の形成時に適用する紫外線照射による樹脂基板等の変色や変形を生じさせない、半導体装置製造方法を提供する。
【解決手段】基材10上にポリシリコン半導体薄膜13を形成する工程と、ポリシリコン半導体薄膜13にチャネル、ソース拡散及びドレイン拡散の各領域を形成する工程と、ポリシリコン半導体薄膜13上に絶縁膜前駆体14’を形成する工程と、絶縁膜前駆体14’に紫外線27照射をする工程と、ポリシリコン半導体薄膜13及び絶縁膜14からなる積層構造物をアイランド化する工程と、アイランド化した積層構造物の側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程と、絶縁膜14上にゲート電極15gを形成するとともに、絶縁膜14に形成したコンタクトホール26を介してソース拡散領域13s及びドレイン拡散領域13dに接続するソース電極15s及びドレイン電極15dを形成する工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置、その製造方法及び表示装置に関する。さらに詳しくは、絶縁膜の形成時に適用する紫外線照射によっても樹脂基板等に変色や変形を生じさせない、半導体装置の製造方法、その方法で得られた半導体装置及びその半導体装置を備えた表示装置に関する。
薄膜トランジスタ(TFT)は、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイなどの駆動素子として用いられている。薄膜トランジスタには各種の構造形態があるが、代表例として、ポリシリコン半導体薄膜でチャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域を構成したトップゲート・トップコンタクト型のポリシリコン薄膜トランジスタを挙げることができる。
ポリシリコン薄膜トランジスタの製造方法は、通常、基材上にポリシリコン半導体薄膜を形成し、次いでそのポリシリコン半導体薄膜をパターニングしてアイランド状のポリシリコン半導体薄膜とした後、全面を覆うように絶縁膜を形成する。その後、絶縁膜の上にパターニングされたゲート電極を形成するとともに、ソース電極とドレイン電極を絶縁膜で形成したコンタクトホールを介してポリシリコン半導体薄膜のソース側拡散領域とドレイン側拡散領域に接続して、トップコート・トップコンタクト構造のポリシリコン薄膜トランジスタを製造する。
従来のポリシリコン薄膜トランジスタの製造方法では、基材としてガラス基板が用いられ、ゲート絶縁膜や絶縁膜として酸化ケイ素膜を適用しているが、この酸化ケイ素膜は、1000℃近くの熱CVD、400℃程度の常圧CVDや減圧CVD、200℃以上のプラズマCVDや光CVDやPVDで形成されるものであり、前記のガラス基板が高温に晒されて反りや変形が生じるという問題があった。また、酸化ケイ素膜をPVDで形成した場合も、後工程で600〜1000℃程度の高温アニールを施す必要があり、この場合も、ガラス基板に反りや変形が生じるという問題があった。こうした問題により、高価なガラス基板に代えて安価な耐熱性樹脂基板を用いることもできないという問題があった。
こうした問題に対し、下記特許文献1では、テトラメトキシシランの塗布膜をゲート絶縁膜や絶縁膜の前駆体としてポリシリコン半導体薄膜上に形成し、その後に前記前駆体に紫外線を照射して酸化ケイ素からなるゲート絶縁膜や絶縁膜を形成することが提案されている。この方法では、ガラス基板や耐熱性樹脂基板が高温に晒されないので、それらの基板に反りや変形を生じさせないとされている。
また、下記特許文献2では、アニール化するパルス放射線を反射する反射層をプラスチック上に形成し、プラスチックがパルス放射線によってダメージを受けないようにすることが提案されている。なお、パルス放射線としては、エキシマレーザーやYAGレーザー等が適用されている。
特開平11−284189号公報 特表2004−536441号公報
上記特許文献1の方法では、前記前駆体に紫外線を照射することにより、高品位な酸化ケイ素膜をゲート絶縁膜や絶縁膜として形成している。しかしながら、そうした紫外線の照射には、強度が強い高輝度放電灯(高圧ナトリウムランプ、メタルはライドランプ、水銀ランプ)が用いられるため、紫外線が酸化ケイ素膜を透過し、TFTのプラスチック基板として好ましく用いようとしているPEN基板やPES基板を変色させたり変形させたりするという問題があった。
また、上記特許文献2の方法では、反射膜は、エキシマレーザーやYAGレーザー等の数十nm程度の狭い波長域の光しか反射できず、100〜500nm程度の波長に分布する前記高輝度放電灯の光はほとんど反射できなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、酸化ケイ素膜からなるゲート絶縁膜や絶縁膜の形成時に適用する紫外線照射によっても樹脂基板等に変色や変形を生じさせない、半導体装置の製造方法、その方法で得られた半導体装置及びその半導体装置を備えた表示装置を提供する。
上記課題を解決するための本発明に係る半導体装置の製造方法は、基材上にポリシリコン半導体薄膜を形成する工程と、前記ポリシリコン半導体薄膜にチャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域を形成する工程と、前記ポリシリコン半導体薄膜の上に絶縁膜前駆体を形成する工程と、前記絶縁膜前駆体に紫外線を照射して絶縁膜を形成する工程と、前記ポリシリコン半導体薄膜及び前記絶縁膜からなる積層構造物をアイランド化する工程と、アイランド化した前記積層構造物の少なくとも側壁部分を絶縁性物質で覆う工程と、前記絶縁膜上にゲート電極を形成するとともに、前記絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して前記ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域にそれぞれ接続するソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、をその順で有することを特徴とする。
この発明によれば、ポリシリコン半導体薄膜と絶縁膜とからなる積層構造物をアイランド化する前に、絶縁膜前駆体に紫外線を照射して絶縁膜を形成するので、絶縁膜前駆体の下層には必ずポリシリコン半導体薄膜が存在している。そのため、絶縁膜前駆体の下にあるポリシリコン半導体薄膜が紫外線の遮光膜となり、基材の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜からなる絶縁膜(ゲート絶縁膜も含む。)の形成時に適用する紫外線照射によっても樹脂基板等に変色や変形を生じさせない。また、アイランド化した積層構造物の少なくとも側壁部分を絶縁性物質で覆うようにしたので、その後に形成する電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の好ましい態様として、
前記アイランド化する工程は、前記絶縁膜上であって前記チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域の上方位置に、パターン周囲の各辺にテーパー状傾斜面を有するレジストパターンを形成するサブ工程と、エッチングによって前記レジストパターンが設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物を得るサブ工程と、部分アッシングによって前記レジストパターンを縮小し、該レジストパターンを前記積層構造物の各辺から後退させて該積層構造物の周縁表面を露出させるサブ工程と、をその順で有し、
前記側壁部分を絶縁性物質で覆う工程は、アイランド化した前記積層構造物の全面を絶縁性物質で覆うサブ工程と、前記アイランド化する工程で用いる縮小したレジストパターンをリフトオフするサブ工程と、をその順で有し、前記積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを前記絶縁性物質が連続して覆う、ように構成する。
この発明によれば、アイランド化する工程を構成する上記各サブ工程により、積層構造物をアイランド化するとともに、アイランド化に用いたレジストパターンを部分アッシングして積層構造物の各辺から後退させて該積層構造物の周縁表面を露出させたので、その後、側壁部分を絶縁性物質で覆う工程を構成する上記各サブ工程により、積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを前記絶縁性物質で連続して覆うことができる。その結果、その後に形成する電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができ、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の第2の好ましい態様として、
前記アイランド化する工程は、前記絶縁膜上であって前記チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域の上方位置に、レジストパターンを形成するサブ工程と、エッチングによって前記レジストパターンが設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物を得るサブ工程と、をその順で有し、
前記側壁部分を絶縁性物質で覆う工程は、アイランド化した前記積層構造物の全面を感光性の絶縁性物質で覆うサブ工程と、前記絶縁性物質を基材側から該基材を劣化させない光で露光するサブ工程と、をその順で有し、前記積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを前記絶縁性物質が連続して覆う、ように構成する。
この発明によれば、側壁部分を絶縁性物質で覆う工程を構成する上記各サブ工程により、アイランド化した積層構造物の側壁部分を覆う絶縁性物質に露光光が当たるとともに該積層構造物の周縁表面を覆う絶縁性物質にも露光光が回り込んで当たるので、そうした積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを絶縁性物質で連続して覆うことができる。その結果、その後に形成する電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができ、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の好ましい態様として、前記基材が、前記紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含むことが好ましい。
この発明によれば、絶縁膜前駆体の下にあるポリシリコン半導体薄膜が紫外線の遮光膜となり、基材の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができるので、紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含む基材であっても、変色や変形が生じない。
本発明に係る半導体装置の製造方法の好ましい態様として、前記紫外線の光源が高輝度放電灯であることが好ましい。
この発明によれば、絶縁膜前駆体に対して高輝度放電灯を問題なく適用することが可能である。
上記課題を解決するための本発明に係る半導体装置は、基材と、前記基材上に形成された、チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域を有するポリシリコン半導体薄膜と、前記ポリシリコン半導体薄膜のチャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ポリシリコン半導体薄膜のソース側拡散領域とドレイン側拡散領域にコンタクトホールを有して形成された絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域に前記コンタクトホールを介してそれぞれ接続したソース電極及びドレイン電極と、前記ポリシリコン半導体薄膜及び前記絶縁膜からなる積層構造物の周りの側壁部分を覆う絶縁性物質と、を少なくとも有し、前記ゲート絶縁膜及び前記絶縁膜が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、前記積層構造物が該酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなることを特徴とする。
この発明によれば、ポリシリコン半導体薄膜と絶縁膜とがアイランド状の積層構造物を構成し、その積層構造物の周りの側壁部分を絶縁性物質が覆うように構成されているので、形成された電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。また、ゲート絶縁膜及び絶縁膜が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、積層構造物がその酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなるものであるので、紫外線照射される酸化ケイ素膜形成時には、絶縁膜の下にポリシリコン半導体薄膜があり、そのポリシリコン半導体薄膜が紫外線の遮光膜となって基材の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜形成時の紫外線照射によって基材が劣化を起こさず、変色や変形が生じない。
本発明に係る半導体装置の好ましい態様として、前記積層構造物の周りの側壁部分を覆う絶縁性物質が、該積層構造物の周縁表面をも連続的に覆う、ように構成する。
この発明によれば、積層構造物の周りの側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを絶縁性物質で連続して覆うように構成されているので、電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができ、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置の好ましい態様として、前記絶縁性物質が覆う前記積層構造物の周縁表面が、該積層構造物の各辺から5μm以下の領域である、ように構成する。
本発明に係る半導体装置の好ましい態様として、前記基材が、前記紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含む、ように構成する。
この発明によれば、紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含む基材であっても、変色や変形が生じない。
本発明に係る表示装置は、上記本発明に係る半導体装置の製造方法で製造されてなる半導体装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、絶縁膜前駆体の下層には必ずポリシリコン半導体薄膜が存在しており、絶縁膜前駆体の下にあるポリシリコン半導体薄膜が紫外線の遮光膜となるので、基材の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜からなる絶縁膜(ゲート絶縁膜を含む。)の形成時に適用する紫外線照射によっても樹脂基板等に変色や変形を生じさせない。また、アイランド化した積層構造物の少なくとも側壁部分を絶縁性物質で覆うようにしたので、その後に形成する電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置によれば、ゲート絶縁膜及び絶縁膜が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、積層構造物がその酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなるものであるので、紫外線照射される酸化ケイ素膜形成時には、絶縁膜の下にポリシリコン半導体薄膜があり、そのポリシリコン半導体薄膜が紫外線の遮光膜となって基材の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜形成時の紫外線照射によって基材が劣化を起こさず、変色や変形が生じない。また、ポリシリコン半導体薄膜と絶縁膜とで構成されるアイランド状の積層構造物の周りの側壁部分を絶縁性物質が覆うように構成されているので、形成された電極(主にゲート電極)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
こうして得られた半導体装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの駆動素子や回路素子として好ましく用いることができ、各種の表示装置を構成できる。
本発明に係る半導体装置の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る半導体装置の他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造工程(その1)を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の製造工程(その2)を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の製造工程(その3)を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の製造工程(その4)を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の製造工程(その5)を示す説明図である。
以下、本発明の半導体装置の製造方法、その方法によって得られた半導体装置及びその半導体装置を備えた表示装置について詳細に説明するが、本発明は図面の形態や以下の実施形態に限定されるものではない。
[半導体装置]
本発明に係る半導体装置1は、図1及び図2に示すように、基材10と、基材10上に形成された、チャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dを有するポリシリコン半導体薄膜13と、ポリシリコン半導体薄膜13のチャネル領域13c上に形成されたゲート絶縁膜14gと、ポリシリコン半導体薄膜13のソース側拡散領域13sとドレイン側拡散領域13dにコンタクトホール26を有して形成された絶縁膜14と、ゲート絶縁膜14g上に形成されたゲート電極15gと、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dにコンタクトホール26を介してそれぞれ接続したソース電極13s及びドレイン電極13dと、ポリシリコン半導体薄膜13及び絶縁膜14からなる積層構造物の周りの側壁部分17を覆う絶縁性物質16と、を少なくとも有するトップゲート・トップコンタクト構造の薄膜トランジスタ(TFT)である。そして、この半導体装置1は、ゲート絶縁膜14g及び絶縁膜14が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、積層構造物(ポリシリコン半導体薄膜13及び絶縁膜14からなる)が酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなるように形成されていることを特徴とする。
図1及び図2に示すように、基材10上には必要に応じて下地膜11が設けられていてもよい。その下地膜11は、単層であってもよいし、作用の異なる2層以上の下地膜であってもよい。また、符号18に示すように、全体を覆う保護膜18が設けられていてもよい。
なお、図1は、積層構造物の周りの側壁部分17を覆う絶縁性物質16が、積層構造物の周縁表面19をも連続的に覆う場合を示しており、図2は、絶縁性物質16が積層構造物の周りの側壁部分17を覆い、積層構造物の周縁表面19は覆っていない場合を示している。いずれの場合も、電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができ、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。絶縁性物質16が覆う部位が、積層構造物の周りの側壁部分17であるか、さらに積層構造物の周縁表面19をも連続して覆うかについては任意に選択できるが、周縁表面19をも覆うようにした方がより好ましい。その理由は、曲がりやすい樹脂基板を用いた場合、その樹脂基板が曲がることによって側壁部分17と絶縁性物質16との接合部分に応力が印加されて亀裂(剥離乃至破断)が生じたとしても、側壁部分17の下層を構成するポリシリコン半導体薄膜13と電極15(主にゲート電極15g)とが接触する可能性がより低いためである。このとき、絶縁性物質16が覆う積層構造物の周縁表面19が、その積層構造物の各辺からの幅Wが5μm以下の領域であることが好ましい。なお、その幅Wの下限は特に限定されないが、好ましくは下限を0.1μmとすることができる。
こうした構成からなる本発明に係る半導体装置1では、ポリシリコン半導体薄膜13と絶縁膜14とがアイランド状の積層構造物を構成し、その積層構造物の周りの側壁部分17を絶縁性物質16が覆うように構成されているので、形成された電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。
さらに、本発明に係る半導体装置1では、ゲート絶縁膜14g及び絶縁膜14が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、積層構造物がその酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなるものであるので、紫外線照射される酸化ケイ素膜形成時には、絶縁膜14の下にポリシリコン半導体薄膜13があり、そのポリシリコン半導体薄膜13が紫外線の遮光膜となって基材10の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜形成時の紫外線照射によって基材10が劣化を起こさず、変色や変形が生じない。こうしたことは、基材10が、紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含むような場合に特に好ましい。
[半導体装置の製造方法]
本発明に係る半導体装置1の製造方法は、図3〜図7に示すように、基材10上にポリシリコン半導体薄膜13を形成する工程と、ポリシリコン半導体薄膜13にチャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13sを形成する工程と、ポリシリコン半導体薄膜13の上に絶縁膜前駆体14’を形成する工程と、絶縁膜前駆体14’に紫外線を照射して絶縁膜14gを形成する工程と、ポリシリコン半導体薄膜13及び絶縁膜14gからなる積層構造物20をアイランド化する工程と、アイランド化した積層構造物20の少なくとも側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程と、絶縁膜14g上にゲート電極15gを形成するとともに、絶縁膜14gに形成したコンタクトホール26を介してソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dにそれぞれ接続するソース電極15s及びドレイン電極15dを形成する工程と、をその順で有する。
この製造方法は、図5の(I)〜(M−1)と図6の(I)〜(M−2)に示すように、中間工程の異なる以下の2つのルートで構成できる。
第1のルートは、図5(I)〜(K−1)に示すように、前記アイランド化する工程が、絶縁膜14上であってチャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dの上方位置に、パターン周囲の各辺にテーパー状傾斜面(傾斜角度θ)を有するレジストパターン28を形成するサブ工程(図5のI)と、エッチングによって前記レジストパターン28が設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物20を得るサブ工程(図5のJ)と、部分アッシングによって前記レジストパターン28を縮小し、該レジストパターン28を前記積層構造物20の各辺から後退させて該積層構造物20の周縁表面19を露出させるサブ工程(図5のK−1)と、をその順で有する。
引き続いて行う、前記側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程は、図5(L−1)〜(M−1)に示すように、アイランド化した前記積層構造物20の全面を絶縁性物質16で覆うサブ工程(図5のL−1)と、前記アイランド化する工程で用いる縮小したレジストパターン28’をリフトオフするサブ工程(図5のM−1)と、をその順で有する。
この第1のルートを経て得られた半導体装置1は、図1及び図7(Q)に示すように、積層構造物20の側壁部分17と積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16が連続して覆っている。この第1のルートを中間工程に有する製造方法によれば、アイランド化する工程を構成する上記各サブ工程により、積層構造物をアイランド化するとともに、アイランド化に用いたレジストパターン28を部分アッシングして積層構造物20の各辺から後退させて該積層構造物20の周縁表面19を露出させる。その後、側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程を構成する上記各サブ工程により、積層構造物20の側壁部分17と積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16で連続して覆うことができる。その結果、その後に形成する電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。
第2のルートは、図6(I)〜(K−2)に示すように、前記アイランド化する工程が、絶縁膜14上であってチャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dの上方位置に、レジストパターン28’を形成するサブ工程(図6の)と、エッチングによって前記レジストパターン28’が設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物20を得るサブ工程(図6のJ)と、レジストパターン28’を除去するサブ工程(図6のK−2)とをその順で有する。ここでのレジストパターン28’は、図5のIと同様のテーパー状傾斜面がなくてもよいし、あってもよい。
引き続いて行う、前記側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程は、図6(L−2)〜(M−2)に示すように、アイランド化した前記積層構造物20の全面を感光性の絶縁性物質16で覆うサブ工程(図6のL−2)と、絶縁性物質16を基材10側から該基材10を劣化させない光29で露光するサブ工程(図6のL−2)と、非露光部を現像して除去するサブ工程(図5のM−2)と、をその順で有する。
この第2のルートを経て得られた半導体装置1は、図1及び図7(Q)に示すように、積層構造物20の側壁部分17と積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16が連続して覆っている。この第2のルートを中間工程に有する製造方法によれば、側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程を構成する上記各サブ工程により、アイランド化した積層構造物20の側壁部分17を覆う絶縁性物質16に露光光29が当たるとともに該積層構造物20の周縁表面19を覆う絶縁性物質16にも露光光29が回り込んで当たるので、そうした積層構造物20の側壁部分17と該積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16で連続して覆うことができる。その結果、その後に形成する電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。
(各工程)
以下においては、図1に示す半導体装置1を例にして、図3〜図7に示した製造工程A〜Qの順に説明するが、本発明の半導体装置1の製造方法は、図示の工程例に限定されず、本発明の特徴を有する範囲で変更されたものであってもよい。
先ず、基材10を準備する。基材10は、半導体装置1の支持基板をなす絶縁性のものであり、有機基板であっても無機基板であってもよい。特に本発明では、絶縁膜前駆体14’に紫外線(例えば高輝度放電灯からの紫外線)を照射して絶縁膜14を形成する工程を有するので、その「紫外線」に対して劣化を起こしやすい基材10を用いた場合に、より効果を発揮する。
有機基板としては、例えば、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリノルボルネン系樹脂、ポリサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、又は熱可塑性ポリイミド等からなる有機基板、又はそれらの複合基板を挙げることができる。
中でも、本発明の製造工程で用いる紫外線27(特に高輝度放電灯からの紫外線)を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含むことが好ましい。本発明では、絶縁膜前駆体14’に紫外線27を照射して絶縁膜14を形成しているが、そうした紫外線に対して劣化を起こし易い有機基板であっても、本発明では問題なく用いることができる。その理由は、絶縁膜前駆体14’の下にあるポリシリコン半導体薄膜13が紫外線27の遮光膜となり、基材10の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができるからである。例えばPES、PEN、ポリイミド等の樹脂を全部又は一部含有する有機基板が、高輝度放電灯である波長300〜500nmのメタルハライドランプ、波長100〜500nmの水銀ランプからの紫外線で変色や変形を起こし易い場合であったとしても、本発明の製造方法によれば、基材として問題なく適用できる。
こうした有機基板は、剛性を有するものであってもよいし、厚さが5μm以上300μm以下程度の薄いフレキシブルなフィルム状のものであってもよい。フレキシブルな有機基板(プラスチック基板ともいう。)の使用は、半導体装置1をフレキシブル基板とすることができるので、フィルムディスプレイ等に適用できる。
また、無機基板としては、例えば、ガラス基板、シリコン基板、セラミックス基板等を挙げることができる。この無機基板も同様、本発明では、特に高輝度放電灯からの紫外線で変色や変形を起こし易いもの(例えばガラス繊維入りプラスチック基板や板状ガラス繊維入りプラスチック基板)であったとしても問題なく適用できる。なお、ガラス基板としては、厚さが0.05mm以上3.0mm以下程度の液晶ディスプレイ用途のガラス基板であってもよいし、耐熱性の点ではやや劣るが安価な無アルカリガラス基板であってもよい。
次に、図3(A)に示すように、準備された基材10上に必要に応じて下地膜11を形成する。下地膜11は、必須の膜ではなく、例えば、(i)ポリシリコン半導体薄膜13と基材10との密着性を向上させるための密着膜として、(ii)後工程で形成した膜が有する応力を緩和させる応力緩和膜として、(iii)基材10内の不純物が半導体装置1の構成層に侵入するのを防ぐバリア膜として、又は、(iv)非耐熱性基板を用いた場合において後工程で加わる熱に対する熱緩衝膜として、設けることができる。したがって、密着性がよかったり、応力の影響がなかったり、バリア性を考慮する必要がなかったり、非耐熱性基板を用いない場合には設ける必要はない。
下地膜11は基材10の全面に設けられていてもよいが、その機能や目的に応じて必要な領域のみに設けられていてもよい。なお、図3(A)に示す例では、下地膜11を全面に形成している。
下地膜11は、上記(i)〜(iv)の目的に応じ、クロム、チタン、アルミニウム、ケイ素、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素の群から選択されるいずれかの材料で形成される。例えば密着膜として用いる場合には、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜が好ましく用いられ、応力緩和膜や熱緩衝膜として用いる場合には、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられ、バリア膜として用いる場合には、酸化ケイ素又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられる。これらの膜は、その機能や目的に応じて、単層で設けてもよいし、2層以上を積層してもよい。
下地膜11を密着膜として設ける場合の厚さは、膜を構成する材質によってその範囲は若干異なるが、通常1nm以上200nm以下程度の範囲内であることが好ましく、3nm以上50nm以下程度の範囲内であることがより好ましい。なお、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素からなる金属系の無機膜を下地膜11として形成する場合には、3nm以上10nm以下程度の範囲内であることがより好ましく、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、又は酸窒化アルミニウムからなる化合物系の無機膜を下地膜11として形成する場合には、5nm以上50nm以下程度の範囲内であることがより好ましい。一方、下地膜11を応力緩和膜、バリア膜又は熱緩衝膜として設ける場合の厚さも実際に形成する膜の材質によってその範囲は若干異なるが、その厚さとしては、通常、100nm以上1000nm以下程度の範囲内であることが好ましく、成膜時間の点からは100nm以上500nm以下程度の範囲内であることがより好ましい。
下地膜11は、DCスパッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、プラズマCVD法等の各種の方法で形成することができるが、実際には、膜を構成する材質に応じた好ましい方法が採用される。通常は、DCスパッタリング法やRFマグネトロンスパッタリング法等が好ましく用いられる。
次に、図3(B)に示すように、下地膜11上にノンドープのアモルファスシリコン膜13aを形成する。このアモルファスシリコン膜13aは、RFマグネトロンスパッタリング法やCVD法等の各種の方法で成膜可能である。例えばRFマグネトロンスパッタリング法でアモルファスシリコン膜13aを成膜する場合には、例えば、成膜温度:室温、成膜圧力:0.2Pa、ガス:アルゴンの成膜条件で例えば厚さ50nmの厚さで成膜できる。なお、CVD法でアモルファスシリコン膜を成膜することも可能であり、その場合には25℃程度の成膜温度で成膜可能であるが、原料ガスとしてSiHが使用されるので、成膜後に約450℃の脱水素処理(真空中で1時間程度)が必要となる。
次に、図3(C)に示すように、レーザー照射22等のアニール処理を行ってアモルファスシリコン膜13aを多結晶化してポリシリコン膜13に変化させる。レーザー照射22等のアニール処理は、アモルファスシリコン膜13aを多結晶化させてポリシリコン膜13にする結晶化手段である。レーザー照射22での結晶化手段は、XeClエキシマレーザー、CW(Continuous Wave)レーザー等の種々のレーザーを用いて行うことができる。例えば、波長308nmのXeClエキシマレーザーを用いて結晶化を行う場合には、一例として、パルス幅:30nsec(FWHM(半値幅):full width at half-maximum)、エネルギー密度:200〜350mJ/cm、室温の条件下で行うことができる。なお、ここでは、レーザー照射22による結晶化手段を好ましく適用した例を示したが、従来の全体加熱するアニール処理であってもよい。
次に、図3(D)に示すように、ポリシリコン膜13上にイオン注入マスク23を形成する。イオン注入マスク23は、ポリシリコン膜13上にレジストや酸化ケイ素膜を形成した後にパターニングすることによって形成することができる。こうして形成されたイオン注入マスク23はイオンを遮蔽するように作用し、その結果、ポリシリコン膜13の所定領域となるマスク開口部にのみイオンを注入することができる。
レジストとしては、例えば上市されている各種のポジ型フォトレジスト等が好ましく用いられ、レジストをスピンナー等の手段で全面に塗布し、乾燥硬化させて形成される。このレジストはイオン注入マスク23として用いられるので、少なくともレジストが設けられた部位では、その下のポリシリコン半導体薄膜13にはイオンが注入されないことが望ましい。イオン注入マスク23として機能するレジストの厚さは、注入元素の種類と注入電圧によっても異なるが、少なくとも500nm以上であることが好ましい。なお、イオン注入マスク23として機能するレジストの厚さの上限は特に限定されないが、パターン精度等の観点から、1500nm以下程度の厚さであることが好ましい。
イオン注入マスク23として機能するレジストパターンの形成自体は従来公知の手段を適用できる。具体例としては、東京応化工業株式会社製の商品名「OFPR800」等のレジストを、スピンコート法等で成膜し、フォトマスクを用いてフォトリソグラフィでパターニングしてイオン注入マスク23を形成することができる。
一方、酸化ケイ素膜でイオン注入マスク23を構成してもよく、例えばRFマグネトロンスパッタリング法で厚さ50〜150nm程度に形成され、フォトリソグラフにより所定のパターンのイオン注入マスク23として形成される。
イオン注入マスク23を形成した後、図3(D)に示すようにイオン注入24を行う。イオン注入24は、例えば、リン(P)を注入電圧:10keV、室温下で、5×1014イオン/cm〜2×1015イオン/cmのドーズ量となるように注入される。注入元素としては、リンの他、ホウ素、アンチモン、ヒ素等、ポリシリコン膜13にイオン注入できる公知のものを任意に選択して注入してもよい。こうしたイオン注入によりポリシリコン膜13にソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dが形成され、さらに両膜13s,13dの間に、チャネル領域13cが形成される。
次に、図3(E)に示すように、イオン注入マスク23をウェットエッチング法やドライエッチング法により除去する。
次に、図3(F)に示すように、形成されたソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dにエネルギービーム25を照射して両膜13s,13dを活性化する。エネルギービーム25としては、上記と同様のXeClエキシマレーザーを用いることができ、一例として、パルス幅:30nsec(FWHM)、エネルギー密度:100〜250mJ/cm、室温の条件下で行うことができる。
また、ポリシリコン膜13上に形成された例えば酸化ケイ素からなるイオン注入マスク23を活性化処理後に除去してもよい。こうすることで、エネルギービーム25を照射した際に生じる可能性のある、イオン注入元素の揮発によるチャネル領域13cの汚染等を防ぐことができる。なお、イオン注入元素の遮蔽膜としても用いることが可能な、酸化ケイ素からなるイオン注入マスク23は、例えば酸化ケイ素膜をスパッタリングで形成した後にフォトリソグラフでパターニングして得ることができる。
上記の活性化処理の後には、通常、ポリシリコン膜13の欠陥を低減処理するための酸素プラズマによる欠陥処理を施してもよい。酸素プラズマ処理は、一例として、RF100W、1Torr、150℃の条件下で行われ、その後においては、120℃の条件下での乾燥処理が施される。
次に、図4(G)に示すように、ソース側拡散領域13s、チャネル領域13c及びドレイン側拡散領域13dを覆うように、基材上の全面に又は必要とされる所定の領域に、絶縁膜前駆体14’を形成する。この絶縁膜前駆体14’の下には、必ずポリシリコン膜13が形成されている。ポリシリコン膜13とその上に形成された絶縁膜前駆体14’とで構成された積層体は、基材上の全面に形成されていてもよいし、必要とされる所定の領域に形成されていてもよい。なお、後述するように、絶縁膜前駆体14’は紫外線が照射されて絶縁膜14になるので、その積層体が全面ではなく所定の領域に形成されている場合、積層体が形成されていない部分には、紫外線遮蔽マスク等を配置して、紫外線が基材に悪影響しないようにすることが望ましい。
絶縁膜前駆体14’は、紫外線を照射して高品位な絶縁膜14を形成するためのものである。そうした絶縁膜前駆体の形成材料としては、例えばテトラメトキシシラン(TMOSと略す。)等を好ましく挙げることができる。このTMOSの100%溶液をポリシリコン膜13上に所定の厚さ(例えば100〜1000nm)で塗布する。塗布方法は特に限定されないが、スピンコート法等を好ましく挙げることができる。
次に、図4(H)に示すように、絶縁膜前駆体14’に紫外線27を照射して絶縁膜14を形成する。紫外線としては、高輝度放電灯である波長400nm以下のメタルハライドランプや波長400nm以下の水銀ランプからの紫外線が好ましく適用される。
TMOSからなる絶縁膜前駆体14’に紫外線27を照射して酸化ケイ素(SiO)膜を形成するプロセスは、ポリシリコン膜13の表面に存在するSiOHとTMOSとによる以下のとおりであり、TMOSからなる塗布層は光励起反応を起こして二酸化ケイ素からなる絶縁膜14を形成する。以下において、Meはメチル基である。
SiOH(基板表面)+Si(OMe)→SiOSi(OMe)+MeOH
Si(OMe)+hν→(Si+4O+4Me)*→α−SiO+2MeOMe
本発明では、紫外線27を照射する絶縁膜前駆体14’の下には必ずポリシリコン膜13があるので、紫外線27が絶縁膜前駆体14’を透過した場合であっても、その下のポリシリコン膜13で遮蔽されて基材10に到達することがない。したがって、紫外線に劣化しやすい基材10を問題なく用いることができるという利点がある。
図5及び図6は、図4(H)の工程後の異なる2ルートについてそれぞれ説明した工程図である。最初に図5を用いて第1のルートを説明した後、図6を用いて第2のルートを説明する。
第1のルートにおいて、図5(I)(J)は積層構造物をアイランド化する2つのサブ工程を示しており、図5(K−1)〜(M−1)は、アイランド化した積層構造物の少なくとも側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程を示している。
先ず、図5(I)に示すように、絶縁膜14上であってチャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dの上方位置に、パターン周囲の各辺にテーパー状傾斜面(傾斜角度θ)を有するレジストパターン28を形成する。こうした形態のレジストパターン28の形成自体は、上記したイオン注入マスク23と同様、従来公知の手段を適用できる。ポジ型であってもネガ型であってもよい。具体例としては、東京応化工業株式会社製の商品名「OFPR800」等のレジストを、スピンコート法等で成膜し、フォトマスクを用いてフォトリソグラフィでパターニングして形成することができる。
レジストパターン28の厚さは特に限定されないが、例えば500〜10500nmとすることができる。また、パターン周囲の各辺に設けられたテーパー状傾斜面の傾斜角度θも特に限定されないが、この傾斜面は後述する部分アッシングでレジストパターン28を周縁から後退させるためのものであるので、少なくともその作用を実現できる程度の傾斜面であることが必要である。そうした傾斜面としては、その傾斜角度θが30〜60°の範囲内であることが好ましい。この角度θは、レジストパターン28が形成された絶縁膜14の平面部分との角度である。傾斜角度θが30°未満では、後述の部分アッシングに対する感度がよくなりすぎ、僅かなアッシングでもレジストパターン28が大きく後退しやすく且つ後退の程度にバラツキが生じやすく、所望の後退幅W’とすることが難しい。一方、傾斜角度θが60°を超えると、後述の部分アッシングによってもレジストパターン28を周縁部から後退させにくいものとなる。
上記角度の傾斜面は、パターニングしたレジストを所定の温度(100〜130℃)で所定の時間加熱する方法によって形成でき、また、その角度は、加熱する時間によってコントロールすることができる。
なお、前記において「パターン周囲」とは、パターニングされた後のレジストパターン28の周囲のことを指している。したがって、レジストパターン28の周囲(周縁)を構成する各辺(必ずしも直線でなくてもよい。)には、全周に渡ってテーパー状傾斜面が形成されている。
次に、図5(J)に示すように、エッチングによって前記レジストパターン28が設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物20を得る。エッチングはウェットエッチングであってもよいしドライエッチングであってもよい。積層構造物はポリシリコン半導体薄膜13と絶縁膜(酸化ケイ素膜)であるので、ウェットエッチングとしては、2%HF溶液を用いたウェットエッチングを適用できる。また、ドライエッチングとしては、フッ素系ガス(例えばCFやSF等)と酸素ガスとを用いたドライエッチングを適用できる。なお、エッチング対象の材質が、絶縁膜14では酸化ケイ素であり、ポリシリコン半導体薄膜13ではケイ素であるので、ウェットエッチングでもドライエッチングでも、エッチング条件を任意に変更して各膜のエッチングを行うことが好ましい。
特にドライエッチングでアイランド化する場合は、真空チャンバー内に入れたまま条件を変更するだけでアイランド化することができるので、製造上好ましい。なお、酸化ケイ素からなる絶縁膜14のドライエッチング条件としては、ガス:CFガス、酸素ガス、ガス流量:CF/95sccm、酸素/5sccm、印加電力:500W、圧力:6.6Pa、処理時間:10分間、の条件を一例として例示できる。
次に、図5(K−1)〜(M−1)に示すように、得られたアイランド状の積層構造物20の少なくとも側壁部分17、好ましくは側壁部分17と周縁表面19とを連続して絶縁性物質16で覆う。
先ず、図5(K−1)に示すように、部分アッシングによってレジストパターン28を縮小し、そのレジストパターン28を積層構造物20の各辺から後退させて積層構造物20の周縁表面19を露出させる。ここで行うアッシングは、レジストパターン28の大きさを全体的に縮小する程度のアッシングである。部分アッシングは、真球チャンバー内でのドライエッチング条件をコントロールして行うことができる。例えば、上記の図5(J)における積層構造物のアイランド化で行ったドライエッチング条件をさらに変更して行うことができる。上記の例では、ガスを酸素のみに変更して行うことができる。このように、エッチング対象物を同じ真空チャンバー内に入れた状態で、積層構造物のアイランド化で2回、部分アッシングで1回、計3回エッチング条件を連続して変更するのみで、図5(K−1)に示す形態の中間構造物を得ることができ、工程上極めて便利である。
処理後のレジストパターン28’は、図5(K−1)に示すように、処理前のレジストパターン28の厚さよりも薄くなり且つその外縁もアイランド状の積層構造物20の外縁(周縁の各辺)から内方に後退する。縮小したレジストパターン28’を有する積層構造物20は、その周縁表面(周縁の各辺から連続する表面部分)19が露出する。露出幅W’は特に限定されないが、好ましくは100〜5000nmの範囲である。露出幅W’が100nm未満では、半導体薄膜13とゲート電極15gとの間の絶縁性が低下し、正常なTFT特性が得られないことがある。一方、露出幅W’が5000nmを超えると、例えば後に形成するコンタクトホール26を十分な大きさで形成できなくなることがある。
次に、図5(L−1)に示すように、アイランド化した前記積層構造物20の全面を絶縁性物質16で覆う。絶縁性物質16としては、酸化ケイ素(SiO)や窒化ケイ素(SiN)等を用いることができる。こうした絶縁性物質16は、例えばRFマグネトロンスパッタリング法で、アイランド化した積層構造物20を含む全面を覆うように厚さ100〜1000nm程度で形成する。
次に、図5(M−1)に示すように、アイランド状の積層構造物20上に設けられたレジストパターン28’をリフトオフし、レジストパターン28’が設けられた部分の絶縁性物質16のみを除去する。レジストパターン28’のリフトオフは、例えばアセトン溶液中で超音波を印加してレジストを溶解除去する方法等で行うことができる。
以上、第1のルートを経て得られた中間構造物は、図5(M−1)に示すように、積層構造物20の側壁部分17と、積層構造物20のエッジ(周辺)から所定幅Wだけ内方に入り込んだ周縁表面19とを、絶縁性物質16が連続して覆っている。
この第1のルートを中間工程に有する製造プロセスによれば、積層構造物をアイランド化するとともに、アイランド化に用いたレジストパターン28を部分アッシングして積層構造物20の各辺から後退させて該積層構造物20の周縁表面19を露出させる。その後、積層構造物20の側壁部分17と積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16で連続して覆うことができるので、その後に形成する電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。
また、第2のルートにおいては、図6(I)(J)は積層構造物をアイランド化する2つのサブ工程を示しており、図6(K−2)〜(M−2)は、アイランド化した積層構造物の少なくとも側壁部分17を絶縁性物質16で覆う工程を示している。
先ず、図6(I)に示すように、絶縁膜14上であってチャネル領域13c、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dの上方位置に、レジストパターン28を形成する。この第2のルートでは、第1のルートの場合と異なり、図5(K−1)に示す部分アッシングを行わない。そのため、ここで形成するレジストパターン28は、上記の図5(I)で形成したレジストパターン28とは異なり、テーパー状傾斜面は必須ではない。そのため、図6(I)に示すように、特殊なエッジ形状は必要ないが、図5(I)に示すようなテーパー状傾斜面であっても構わない。それ以外は、上記図5(I)で説明したものと同様とすることができる。
次に、図6(J)に示すように、エッチングによって前記レジストパターン28が設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物20を得る。この工程で行うエッチングは、上記図5(J)の場合と同様であるので、その説明を省略する。
次に、図6(K−2)〜(M−2)に示すように、得られたアイランド状の積層構造物20の少なくとも側壁部分17、好ましくは側壁部分17と周縁表面19とを連続して絶縁性物質16で覆う。
先ず、図6(K−2)に示すように、積層構造物のアイランド化に利用したレジストパターン28を除去する。レジストパターン28の除去は、図6(J)でのアイランド化と同じ真球チャンバー内で、ガス種を変えたドライエッチングで行うことができるので、製造上便利である。なお、それ以外の手段でレジストパターン28を除去してもよい。
次に、図6(L−2)に示すように、アイランド化した積層構造物20の全面を感光性の絶縁性物質16で覆う。このときの絶縁性物質16としては、ネガ型(露光により現像液に溶解しなくなり、現像後に露光部分が残るタイプ。)の感光性の絶縁性物質を用いる。感光性の絶縁性物質を塗布等して、図示のように、積層構造物20を含む全面に形成する。感光性の絶縁性物質16としては、例えば東京応化工業株式会社製の商品名「CFPR CL−016S」等を挙げることができる。厚さは特に限定されないが、100〜1000nm程度で形成する。
この図6(L−2)では、感光性の絶縁性物質16を全面に設けた後、基材10側から該基材10を劣化させず且つその絶縁性物質16を露光する光29を照射する。基材側から露光するので、この第2のルートを適用する場合の基材10又は必要に応じて設けられる下地膜11は、その露光光29に対して透明(露光光29が透過する性質。)である必要がある。基材10(乃至下地膜11)を透過した露光光19は、感光性の絶縁性物質16を露光し、さらに、その絶縁性物質16を通って積層構造物20の周縁表面19を覆う絶縁性物質16にも回り込む。その結果、露光光29が回り込んだ部分の絶縁性物質16も露光され、積層構造物20のエッジ部から幅Wだけ内方に入り込んだ周縁表面19にある絶縁性物質16も現像で除去されない部分とすることができる。なお、その幅Wは、露光光の強度、絶縁性物質16の材質、厚さ等によってコントロールできる。
露光光29としては、基材10種類、用いる感光性の絶縁性物質16の種類に応じて選択されるが、通常は、樹脂基材に対してダメージを与えない光が好ましく適用される。そうした光としては、(i)適用した樹脂基材を劣化させない波長の光、(ii)一般的には劣化させる波長の光であっても光の強度や照射量を調整して樹脂基材を劣化させないようにした光、等が挙げられる。一般的に適用する露光光29は、露光時においてはI線(365nm)を数〜数十mJ/秒・cmで計100mJ/cm程度を照射するが、絶縁膜を形成するときのUV照射は、一般に、より短波長・高強度・長時間であることから、露光時のUV照射は一般的には樹脂基材に対しては問題とならないので、好ましく適用できる。
次に、図6(M−2)に示すように、非露光部を現像して所定部位の絶縁性物質16を除去する。現像液は、市販のものなかから、用いた感光性の絶縁性物質16の種類によって任意に選択すればよい。現像によって、露光光29が当たった部分(側壁部分17)及び露光光19が回り込んで当たった部分(積層構造物20の周縁表面19)の絶縁性物質16以外の部分を除去することができる。
以上、第2のルートを経て得られた中間構造物は、図6(M−2)に示すように、積層構造物20の側壁部分17と、積層構造物20のエッジ(周辺)から所定幅Wだけ内方に入り込んだ周縁表面19とを、絶縁性物質16が連続して覆っている。
この第2のルートを中間工程に有する製造プロセスによれば、積層構造物をアイランド化する。そして、アイランド化した積層構造物20の側壁部分17を覆う絶縁性物質16に露光光29が当たるとともに該積層構造物20の周縁表面19を覆う絶縁性物質16にも露光光29が回り込んで当たるので、そうした積層構造物20の側壁部分17と該積層構造物20の周縁表面19とを絶縁性物質16で連続して覆うことができる。その結果、その後に形成する電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。
上記した第1のルートで得られた図5(M−1)の態様の中間構造物と、第2のルートで得られた図6(M−2)の態様の中間構造物とは、いずれも同じ形態となる。この中間構造物は、以下の図7(N)〜(Q)に示す共通する工程を経て本発明に係る半導体装置1が製造される。
図7(N)に示すように、ソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13d上の絶縁膜14をフォトリソグラフィを用いて選択的にエッチングし、コンタクトホール26を形成する。例えば、絶縁膜14上にレジスト膜を形成した後、フォトマスクを用いたフォトリソグラフィにより露光・現像してレジスト膜をパターニングし、その後、そのパターニングにより露出したコンタクトホール形成部の絶縁膜14(酸化ケイ素膜)を、例えば2%HF溶液を用いてウェットエッチングして除去してコンタクトホール26を形成する。その後においては、プラズマアッシング法によりエッチングマスクとして利用したレジスト膜を除去する。なお、プラズマアッシング法とは、プラズマエッチング法で酸素ガスを用いることにより、レジストのみを除去する方法のことである。こうした絶縁膜14のパターニングにより、ポリシリコン半導体薄膜13のチャネル領域13c上にゲート絶縁膜14gを形成するとともに、ソース側拡散領域13s上及びドレイン側拡散領域13d上にコンタクトホール26を有するように絶縁膜14を形成する。
次に、図7(O)に示すように、ゲート電極15g、ソース電極15s及びドレイン電極15dを形成する。ゲート電極15gはゲート絶縁膜14g上に形成され、ソース電極15sはコンタクトホール26によって露出したソース側拡散領域13sに接続するように形成され、ドレイン電極15dはコンタクトホール26によって露出したドレイン電極15dに接続するように形成される。具体的には、図4(N)でゲート絶縁膜14gやコンタクトホール26を形成した後の全面に、例えば厚さ200nmのアルミニウム(Al)膜を蒸着した後、レジストパターンをフォトリソグラフィで形成した後にウェットエッチングでそのアルミニウム膜をパターニングして、ソース電極15s、ドレイン電極15d及びゲート電極15gを所定パターンとなるように形成する。
なお、ゲート電極15gを形成するための電極材料は特に限定されず、アルミニウム、タングステン、タンタル、モリブデンのいずれかの金属、又はその金属を含む合金又は複合金属を好ましく用いることができる。また、耐熱性を向上させる目的で、アルミニウムを主原料とし、シリコン等の他元素を添加した金属材料も同様の効果を発揮するので、好ましく用いることができる。ゲート電極15g、ソース電極15s、ドレイン電極15dの形成は、スパッタリング等の他の成膜プロセスにより形成することができる。
次に、図7(P)に示すように、必要に応じて高圧水蒸気処理30を行う。高圧水蒸気処理30は、各電極(ゲート電極15g、ソース電極15s、ドレイン電極15d)を形成した後に行うことが好ましい。その理由は、電極材料を全面に形成した直後(すなわち各電極をエッチング形成する前)に行った場合には、その電極材料の材質にもよるが、電極材料が変質してエッチングが良好に行われない可能性があるためである。高圧水蒸気処理工程での処理条件は、100℃を超え、300℃未満の温度と、1気圧(0.1MPa)を超え、飽和蒸気圧以下の圧力とからなる雰囲気下で行うことが好ましい。この処理条件においては、圧力が20気圧(2.0MPa)以下であることが特に好ましい。
こうした高圧水蒸気処理は、ゲート絶縁膜14gをスパッタリング法で形成した場合に特に有効である。すなわち、酸化ケイ素からなるゲート絶縁膜14gは、スパッタリング法の成膜原理により300℃を下回る温度で形成でき、しかもスパッタリング法では不純物の混入がほとんどないので、例えば耐熱性の低い安価なガラス基板やプラスチック基板を用いることができる。しかし、スパッタリング法で形成したゲート絶縁膜14gは、化学量論組成からずれ易く、シリコン半導体膜13との界面の欠陥密度が高くなり易いが、本発明における高圧水蒸気処理工程を適用することによって、水蒸気の酸化効果によって酸化ケイ素からなるゲート絶縁膜のダングリングボンドを終端でき、特に高い改質効果(トランジスタとしての移動度が高く、ゲート絶縁膜の界面準位密度が低い)が得られるという利点がある。
最後に、図7(Q)に示すように、素子全体を覆うように保護膜18を形成する。保護膜18としては、酸化ケイ素膜を好ましく挙げることができる。保護膜18は、例えばRFマグネトロンスパッタリングにより、約20nm程度の厚さで形成することが好ましい。こうして図1に示す実施形態の半導体装置1を製造することができる。
以上説明したように、本発明の半導体装置の製造方法によれば、ポリシリコン半導体薄膜13と絶縁膜14gとからなる積層構造物20をアイランド化する前に、絶縁膜前駆体14’に紫外線を照射して絶縁膜14を形成するので、絶縁膜前駆体14’の下層には必ずポリシリコン半導体薄膜13が存在している。そのため、絶縁膜前駆体14’の下にあるポリシリコン半導体薄膜13が紫外線の遮光膜となり、基材10の紫外線劣化(変色や変形)を防ぐことができる。その結果、酸化ケイ素膜からなる絶縁膜14の形成時に適用する紫外線照射によっても樹脂基板等に変色や変形を生じさせない。また、アイランド化した積層構造物20の少なくとも側壁部分17を絶縁性物質16で覆うようにしたので、その後に形成する電極15(主にゲート電極15g)が側壁部分17の下層にあるポリシリコン半導体薄膜13に接触するのを防ぐことができる。その結果、ゲートリーク電流が少ない正常なTFT特性が得られるという効果が得られる。こうした効果を奏する本発明においては、基材10に変色や変形等の劣化がのない半導体装置1を製造することができるので、製造歩留まりがよく、高品位の半導体装置を得ることができる。そうした半導体装置1は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置のアクティブマトリックス駆動の薄膜トランジスタとして好ましく適用できる。
[表示装置]
上記した本発明に係る半導体装置1を表示装置が有する表示素子部のアクティブ駆動素子として用いることにより、本発明に係る表示装置を構成することができる。表示素子部については、液晶表示素子、EL素子又は電気泳動素子とすることができ、それぞれ液晶表示装置、EL表示装置、電子ペーパーとすることができる。
表示装置は、マトリクス状に配置された多数の半導体装置1(TFT)を有し、ゲート電極15gのゲートバスラインとソース電極15sのソースバスラインが縦横に延びている。各半導体装置1のドレイン電極15dには画素電極(表示電極)を介して出力素子が接続され、この出力素子は、液晶表示素子、EL素子又は電気泳動素子であり、出力素子毎の領域は、表示装置の画素を構成している。
この例は本発明に係る表示装置の一例を示すものであり、本発明に係る半導体装置1を用いるものであれば、表示装置として一般的な他の態様にも本発明に係る半導体装置1を適用できる。
以下、実施例と比較例により本発明をさらに詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1:第1のルートを経由]
基材10として厚さ0.5mmのPEN樹脂基板を用い、その上に、下地膜11として酸化ケイ素からなる厚さ500nmのバッファー膜(シリコン膜のレーザー結晶化時の熱ダメージからガラス基板を保護するための層)を例えばスパッタ法により形成し、その上に、スパッタ法により厚さ50nmのノンドープアモルファスシリコン膜13aを形成した。その後、全面にレーザー光(XeClエキシマレーザー、300Hz発振、照射面でのエネルギー密度325mJ/cm、レーザーパルス幅20nsec)を照射してポリシリコン膜13に変化させた。このポリシリコン膜13の上にフォトリソグラフィによりイオン注入マスク23として作用するイオン注入マスク23を形成した後、イオン注入し(Pイオンを10keVの加速電圧で、5×1014イオン/cm注入)、ポリシリコン膜13の開口部をソース側拡散領域13s、ドレイン側拡散領域13dとした。引き続いて、イオン注入マスク23を除去した。
イオン注入マスク23を除去した後のポリシリコン膜13の上方からXeClエキシマレーザーを用い、パルス幅:30nsec(FWHM)、エネルギー密度:225mJ/cm、室温の条件下でエネルギービーム25を照射して活性化させた。この活性化工程は、イオン注入によってポリシリコン相からアモルファスシリコン相に変化してしまったソース側拡散領域13s及びドレイン側拡散領域13dのシリコン膜をポリシリコン相に再結晶化させる工程である。
その後、ポリシリコン膜13上に、テトラメトキシシラン(TMOS)の100%溶液をスピンコート法で厚さ200nmとなるように塗布して絶縁膜前駆体14’を形成した。その後、絶縁膜前駆体14’上から波長200nm以下の光をKrエキシマランプで照射し、絶縁膜前駆体14’の光励起反応を生じさせて高品位な酸化ケイ素膜からなる絶縁膜14を形成した。
次いで、図5(I)に示すように、パターン周囲の各辺のテーパー状傾斜面(傾斜角度45°)をもつレジストパターン28を形成し、その後、ドライエッチングによって、ポリシリコン半導体薄膜13と絶縁膜14とをアイランド化した。アイランド化は、まず絶縁膜14をCF:45sccm、酸素:5sccm、100W、5Pa、3分の条件でエッチングし、続いてポリシリコン半導体薄膜13をSFガス:50sccm、100W、10Pa、3分の条件でドライエッチングして行った。次いで、エッチング条件を変更して、レジストパターン28を部分アッシングした(酸素:50sccm、100W、3Pa、3分)。この部分アッシングにより、レジストパターン28はアイランド化した積層構造物20のエッジから後退してレジストパターン28’となり、その結果として現れた積層構造物20の周縁表面19の幅W’は約300nmであった。
次いで、アイランド化した積層構造物20の全面を覆うように、酸化ケイ素からなる絶縁性物質16をRFマグネトロンスパッタリング法で形成した。その後、レジストパターン28’をリフトオフし、レジストパターン28’が設けられた部分の絶縁性物質16のみを除去した。こうして、積層構造物20の側壁部分17と、積層構造物20のエッジ(周辺)から幅W約300nmだけ内方に入り込んだ周縁表面19とを、絶縁性物質16が連続して覆った中間構造物を得た。
その後、その絶縁膜14にフォトリソグラフィでコンタクトホール26を形成し(フッ酸を用いたエッチング)、その後、アルミニウムからなる厚さ200nmの電極層をスパッタ法で形成し、フォトリソグラフィで各電極(ゲート電極15g、ソース電極15s、ドレイン電極15d)を形成した。その後、基板全体を5気圧(0.5MPa)・150℃の高圧水蒸気処理を6時間行って、実施例1の半導体装置を作製した。得られた半導体装置を構成するPEN樹脂基板には、黄変が生じておらず、樹脂基材の透過率も低下していなかった。
[実施例2:第2のルートを経由]
実施例1において、ポリシリコン膜13上に形成した絶縁膜前駆体14’に紫外線を照射して絶縁膜14を形成した後、図6(I)に示すようにテーパー状傾斜面を持たないレジストパターン28を形成し、その後、ドライエッチングによって、ポリシリコン半導体薄膜13と絶縁膜14とをアイランド化した。アイランド化は、まず絶縁膜14をCF:45sccm、酸素:5sccm、100W、5Pa、3分の条件でエッチングし、続いてポリシリコン半導体薄膜13をSFガス:50sccm、100W、10Pa、3分の条件でドライエッチングして行った。次いで、エッチング条件を変更して、レジストパターン28を除去した。
次いで、アイランド化した積層構造物20の全面を覆うように、感光性の絶縁性物質16(東京応化工業株式会社製、商品名「CFPR CL−016S」等)を塗布法により形成した。その後、基材10側から波長365nmの露光光(10mJ/秒・cm、60秒)を照射し、露光光で照射された絶縁性物質16と、その絶縁性物質16を通って回り込んだ積層構造物20の周縁表面19とを露光した。現像液(アルカリ現像液)で現像し、露光光29が当たった部分(側壁部分17)及び露光光19が回り込んで当たった部分(積層構造物20の周縁表面19)の絶縁性物質16以外の部分を除去した。こうして、積層構造物20の側壁部分17と、積層構造物20のエッジ(周辺)から幅W100nmだけ内方に入り込んだ周縁表面19とを、絶縁性物質16が連続して覆った中間構造物を得た。その後については、実施例1と同様にして、実施例2の半導体装置1を作製した。得られた半導体装置を構成するPEN樹脂基板にも、黄変が生じておらず、樹脂基材の透過率も低下していなかった。
[対比実験例]
プラスチック基材10をポリシリコン膜13で遮光した場合(A)と遮光しない場合(B)の対比実験を行った。プラスチック基板10として、厚さ0.5mmのPEN樹脂基板とポリイミド樹脂基板を用いた。
(A)それぞれの基板10の全面に上記実施例1,2と同様にして、先ずアモルファスシリコンを膜13aを形成し、その後レーザーアニール22してポリシリコン膜13とした。次いで、そのポリシリコン膜13上の全面に実施例1,2と同様にして絶縁膜前駆体14’を形成し、その後紫外線を照射して酸化ケイ素膜からなる絶縁膜14を形成した。紫外線照射は、波長100〜500nmの高圧水銀ランプで、約100〜200mW/cm、2時間の条件で照射した。
(B)それぞれの基板10の全面に、直接(ポリシリコン膜13を形成しないで)、上記実施例1,2と同様にして絶縁膜前駆体14’を形成し、その後、上記(A)と同じ条件で紫外線を照射して酸化ケイ素膜からなる絶縁膜14を形成した。
ポリシリコン膜13を設けた場合(A)は、そのポリシリコン膜13が遮光膜として作用し、PEN樹脂基板には黄変が生じておらず、透過率測定で得られた透過率は低下していなかった。一方、ポリシリコン膜13を設けなかった場合(B)は、PEN樹脂基板には目視でも容易に確認できる黄変と変形(湾曲)が見られ、透過率も低下していた。こうした透過率の低下は、基材の透過率が必要とされる透過型液晶ディスプレイへの応用を困難にする。また、こうした基板の変形はその後のフォトリソ工程を困難にする。
1 半導体装置
10 基材
11 下地膜
13 ポリシリコン半導体薄膜(ポリシリコン膜)
13a アモルファスシリコン膜
13s ソース側拡散領域
13c チャネル領域
13d ドレイン側拡散領域
14 絶縁膜
14’ 絶縁膜前駆体
14g ゲート絶縁膜
15s ソース電極
15g ゲート電極
15d ドレイン電極
16 絶縁性物質
17 側壁部分
18 保護膜
19 周縁表面
20 積層構造物
22 レーザーアニール
23 イオン注入マスク
24 イオン注入
25 エネルギービーム
26 コンタクトホール
27 紫外線
28 レジストパターン
28’ 部分アッシング後のレジストパターン
29 露光光
30 高圧水蒸気処理
W 絶縁性物質が覆う積層構造物の周縁端部の幅
W’ 部分アッシングでレジストパターンが後退した後の積層構造物の周縁表面の幅
θ テーパー状傾斜面の角度

Claims (10)

  1. 基材上にポリシリコン半導体薄膜を形成する工程と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜にチャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域を形成する工程と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜の上に絶縁膜前駆体を形成する工程と、
    前記絶縁膜前駆体に紫外線を照射して絶縁膜を形成する工程と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜及び前記絶縁膜からなる積層構造物をアイランド化する工程と、
    アイランド化した前記積層構造物の少なくとも側壁部分を絶縁性物質で覆う工程と、
    前記絶縁膜上にゲート電極を形成するとともに、前記絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して前記ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域にそれぞれ接続するソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    をその順で有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記アイランド化する工程は、
    前記絶縁膜上であって前記チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域の上方位置に、パターン周囲の各辺にテーパー状傾斜面を有するレジストパターンを形成するサブ工程と、エッチングによって前記レジストパターンが設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物を得るサブ工程と、部分アッシングによって前記レジストパターンを縮小し、該レジストパターンを前記積層構造物の各辺から後退させて該積層構造物の周縁表面を露出させるサブ工程と、をその順で有し、
    前記側壁部分を絶縁性物質で覆う工程は、
    アイランド化した前記積層構造物の全面を絶縁性物質で覆うサブ工程と、前記アイランド化する工程で用いる縮小したレジストパターンをリフトオフするサブ工程と、をその順で有し、前記積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを前記絶縁性物質が連続して覆う、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記アイランド化する工程は、
    前記絶縁膜上であって前記チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域の上方位置に、レジストパターンを形成するサブ工程と、エッチングによって前記レジストパターンが設けられていない部分の積層構造物を除去してアイランド化した積層構造物を得るサブ工程と、をその順で有し、
    前記側壁部分を絶縁性物質で覆う工程は、
    アイランド化した前記積層構造物の全面を感光性の絶縁性物質で覆うサブ工程と、前記絶縁性物質を基材側から該基材を劣化させない光で露光するサブ工程と、をその順で有し、前記積層構造物の側壁部分と該積層構造物の周縁表面とを前記絶縁性物質が連続して覆う、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記基材が、前記紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記紫外線の光源が、高輝度放電灯である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 基材と、
    前記基材上に形成された、チャネル領域、ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域を有するポリシリコン半導体薄膜と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜のチャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜のソース側拡散領域とドレイン側拡散領域にコンタクトホールを有して形成された絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ソース側拡散領域及びドレイン側拡散領域に前記コンタクトホールを介してそれぞれ接続したソース電極及びドレイン電極と、
    前記ポリシリコン半導体薄膜及び前記絶縁膜からなる積層構造物の周りの側壁部分を覆う絶縁性物質と、を少なくとも有し、
    前記ゲート絶縁膜及び前記絶縁膜が紫外線照射によって反応してなる酸化ケイ素膜であり、前記積層構造物が該酸化ケイ素膜を形成した後にアイランド化されてなることを特徴とする半導体装置。
  7. 前記積層構造物の周りの側壁部分を覆う絶縁性物質が、該積層構造物の周縁表面をも連続的に覆う、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記絶縁性物質が覆う前記積層構造物の周縁表面が、該積層構造物の各辺から5μm以下の領域である、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記基材が、前記紫外線を照射することによって劣化を起こす合成樹脂を含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法で製造されてなる半導体装置を備えた表示装置。
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