JP2010286984A - 機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラム - Google Patents

機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器特性を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的に案内できる。
【解決手段】画面上の空間レイアウト内に配置する機器の位置情報を管理する位置情報管理部7と、機器の機器特性を管理する機器特性管理部8と、空間レイアウトに配置した機器の位置情報及び機器特性を位置情報管理部7及び機器特性管理部8から読み出し、これら読み出した機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成部9と、案内情報生成部9にて生成した機器レイアウト案内情報を案内表示するモニタ部4とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、モニタ画面上の室内を模した所定空間内に電子機器等の機器を仮想的に配置した機器レイアウトを案内する機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラムに関する。
従来、モニタ画面上の室内を模した所定空間内に電子機器等の機器を仮想的に配置した機器レイアウトを案内する機器配置案内装置としては、モニタ画面上の所定空間内に電子機器や空調機器等の機器を仮想的に配置する機器レイアウトを案内するものである。
また、上記従来の機器配置案内装置では、電子機器や空調機器等の機器を所定空間内に配置する位置情報や、電子機器の発熱量や空調機器の冷却量等の機器特性を個別管理しているため、これら位置情報及び機器特性を使用して、電子機器の熱分布を考慮した機器レイアウトを案内する際、例えば、熱流体解析を使用することが一般的である。
特公平8−12674号公報 特開2004−185177号公報
しかしながら、上記従来の機器配置案内装置では、熱流体解析を使用して機器レイアウトを案内する場合、解析規模が大規模となるため多大な時間を要し、ユーザ側で最終的に熱流体解析で機器レイアウトを案内するにしても、熱流体解析実行前に簡易的に機器レイアウトの案内を受けたいという要望が多々ある。
開示の技術は、上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、機器特性を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的に案内できる機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラムを提供することにある。
本願の開示する機器配置案内装置は、一つの態様において、画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を管理する位置情報管理部と、前記機器の機器特性を管理する機器特性管理部と、前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成部と、前記案内情報生成部にて生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内部とを有している。
本願の開示する機器配置案内方法は、一つの態様において、画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理ステップと、前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理ステップと、前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成ステップと、前記案内情報生成ステップで生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力ステップとを含む。
本願の開示する機器配置案内プログラムは、一つの態様において、画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理手順と、前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理手順と、前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成手順と、前記案内情報生成手順で生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力手順とを含むコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させる。
本願の開示する機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラムの一つの態様によれば、画面上の所定空間内に配置した機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成することで、機器特性を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的に案内できるという効果を奏する。
図1は、実施例1の機器配置案内装置内部の概略構成を示すブロック図である。 図2は、実施例2の機器配置案内装置内部の概略構成を示すブロック図である。 図3は、モニタ部に画面表示中の空間レイアウト画面を端的に示す説明図である。 図4は、位置情報管理部内のレイアウト管理テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図5は、位置情報管理部内の柱位置テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図6は、位置情報管理部内の空調位置テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図7は、位置情報管理部内のラック位置テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図8は、位置情報管理部内のラック単位テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図9は、位置情報管理部内の分電盤位置テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図10は、位置情報管理部内の分電盤単位テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図11は、位置情報管理部内のグリル位置テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図12は、グリルのタイプ種別を端的に示す説明図である。 図13は、機器特性管理部内の空調特性テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図14は、機器特性管理部内のラック特性テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図15は、機器特性管理部内のIT機器特性テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図16は、機器特性管理部内の分電盤特性テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図17は、機器特性管理部内のグリル特性テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。 図18は、モニタ部の画面内容を端的に示す説明図である。 図19は、機器配置処理に関わる制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図20は、分電盤レイアウト案内の案内内容を端的に示す説明図である。 図21は、分電盤電力バランス案内の案内内容を端的に示す説明図である。 図22は、機器レイアウト分析処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作の一部を端的に示すフローチャートである。 図23は、冷却バランス案内処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図24は、冷却バランス案内処理の案内内容を端的に示す説明図である。 図25は、発熱量案内処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図26は、発熱量案内処理に関わる3D画面上の案内内容を端的に示す説明図である。 図27は、発熱量案内処理に関わる空間レイアウト画面上の案内内容を端的に示す説明図である。 図28は、冷却性能案内処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図29は、冷却性能案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。 図30は、設置グリル案内処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図31は、設置グリル案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。 図32は、ラック単位風量充足度合案内処理に関わる案内情報生成部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図33は、ラック単位風量充足度合案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。 図34は、モニタ画面上の案内内容を端的に示す説明図である。
以下に、本願の開示する機器配置案内装置、機器配置案内方法及び機器配置案内プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1の機器配置案内装置内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す機器配置案内装置1は、モニタ画面上にフロア等を模した空間レイアウトを画面表示し、この画面表示上の空間レイアウト内に、データ入力部を通じて機器を2次元又は3次元的に仮想配置することで機器レイアウトを簡易的に表現できる、例えば、コンピュータ装置に相当するものである。
機器配置案内装置1は、各種データを登録管理するデータベース2と、各種データを入力するデータ入力部3と、各種データを画面表示するモニタ部4と、機器配置案内装置1全体を制御する制御部5とを有している。
データベース2は、フロア等を模した空間レイアウト内に配置する機器ツールを管理する機器管理部6と、空間レイアウト内に配置する機器の位置情報を管理する位置情報管理部7と、機器の機器特性を管理する機器特性管理部8とを有している。
機器とは、例えば、IT機器等の電子機器や、電子機器の発熱を冷却する空調機器等に相当するものである。更に、機器管理部6で管理する機器ツールとは、画面表示中の空間レイアウト上に配置する機器等の機器識別表示データに相当するものである。
また、機器特性とは、例えば、電子機器の場合は発熱量、空調機器の場合は冷却能力である冷却量に相当するものである。尚、電子機器の発熱量と空調機器の冷却量との関係は、同一換算値のため、例えば、電子機器の発熱量を「100」、空調機器の冷却量を「100」とした場合、100−100=0となるため、空調機器の冷却量で電子機器の発熱量を適正温度に冷却できると推定するものである。
更に、制御部5は、空間レイアウトに配置した機器の位置情報及び機器特性を位置情報管理部7及び機器特性管理部8から読み出し、これら読み出した機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成部9を有している。
機器レイアウト案内情報とは、機器の機器特性を考慮、例えば、電子機器の発熱量及び空調機器の冷却量を考慮した場合、空調機器の冷却量が電子機器の発熱量を適正温度に冷却できるか否かを推定する推定結果を含む機器レイアウトの案内情報に相当するものである。
更に、機器配置案内装置1は、案内情報生成部9にて生成した機器レイアウトの案内情報を案内表示するモニタ部4を有している。
次に、実施例1の機器配置案内装置1の動作について説明する。
機器配置案内装置1は、データ入力部3を通じてモニタ部4上の空間レイアウトを画面表示し、この画面表示中の空間レイアウト内に電子機器や空調機器等の機器を配置する。
更に、機器配置案内装置1内の制御部5は、データ入力部3を通じて空間レイアウト内に電子機器及び空調機器等の機器を配置すると、これら電子機器及び空調機器の位置情報を位置情報管理部7に登録管理する。
また、制御部5内の案内情報生成部9は、データ入力部3の所定操作に応じて、電子機器及び空調機器等の機器に関わる位置情報を位置情報管理部7から読み出す。
更に、案内情報生成部9は、電子機器の発熱量及び空調機器の冷却量を機器特性管理部8から読み出し、これら電子機器及び空調機器の位置情報と、電子機器の発熱量及び空調機器の冷却量とに基づき、空調機器の冷却量で電子機器の発熱量を適正温度に冷却できるか否かを推定し、その推定結果を含む機器レイアウト案内情報をモニタ部4に画面表示する。
その結果、機器配置案内装置1のユーザは、モニタ部4に画面表示中の推定結果を含む機器レイアウト案内情報を見て、空間レイアウト内に配置した空調機器の冷却量が電子機器の発熱量を適正温度に冷却できるものと、熱流体解析を実行しなくても、事前に認識できる。
実施例1では、空間レイアウト内に配置した機器の位置情報及び、これら機器の機器特性を位置情報管理部7及び機器特性管理部8から読み出し、これら読み出した機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成し、この生成した機器レイアウト案内情報をモニタ部4に案内表示する。その結果、実施例1では、機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成することで、機器特性を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的に案内できる。
更に、実施例1では、空間レイアウト内に配置した電子機器及び空調機器の位置情報及び、これら空調機器の冷却量及び電子機器の発熱量を位置情報管理部7及び機器特性管理部8から読み出し、これら読み出した電子機器及び空調機器の位置情報及び、電子機器の発熱量、空調機器の冷却量に基づき、電子機器の発熱量及び空調機器の冷却量を適正温度に冷却できるか否かを推定し、その推定結果を含む機器レイアウト案内情報としてモニタ部4に案内表示する。その結果、実施例1では、電子機器の発熱量及び空調機器の冷却量を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的にモニタ部4上で案内できる。
尚、上記実施例1では、機器として電子機器や空調機器を例に挙げて説明したが、これら電子機器や空調機器の他に、電子機器を搭載するラック機器や、空調機器からの冷却風を通過するグリルや、電子機器に電力を供給する分電盤等を加えた実施例につき、実施例2として説明する。
図2は、実施例2の機器配置案内装置内部の概略構成を示すブロック図、図3は、モニタ部4に画面表示中の空間レイアウト画面を端的に示す説明図である。尚、図1に示す機器配置案内装置1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図2に示す機器配置案内装置1Aは、データベース2、データ入力部3、モニタ部4、及び制御部5の他に、熱流体解析処理を実行する熱流体解析処理部10を有している。
データベース2は、機器管理部6、位置情報管理部7A及び機器特性管理部8Aを有している。更に、制御部5は、案内情報生成部9Aを有している。
機器管理部6では、図3に示すモニタ部4に表示中の空間レイアウト画面100上に、複数タイプ種別のIT機器101、これらIT機器101を搭載可能にする複数タイプ種別のラック機器102、複数タイプ種別の空調機器103、複数タイプ種別のグリル104、複数タイプ種別の分電盤105等の機器を識別表示する機器表示データを管理している。
位置情報管理部7Aは、モニタ部4に画面表示中のXYZ座標のタイル形式の空間レイアウト100上に機器をドラッグアンドドロップで配置した場合、機器の位置情報を座標で管理するものである。尚、機器の位置情報は、XYZ座標で管理し、例えば、ラック機器102に複数のIT機器101を搭載した場合、搭載中の複数のIT機器101が同一のXY座標軸上となるため、Z座標でラック機器102内のIT機器101の搭載位置を識別することになる。
また、位置情報管理部7Aは、空間レイアウトの全体座標を管理するレイアウト管理テーブル21と、空間レイアウト上の機器配置不可エリアである柱の位置を管理する柱位置テーブル22と、空間レイアウト上に配置した空調機器103の座標を管理する空調位置テーブル23とを有している。
更に、位置情報管理部7Aは、空間レイアウト上に配置したラック機器102の座標を管理するラック位置テーブル24と、空間レイアウト上に配置したラック機器102の搭載内容を管理するラック単位テーブル25とを有している。
更に、位置情報管理部7Aは、空間レイアウト上に配置した分電盤105の座標を管理する分電盤位置テーブル26と、空間レイアウト上に配置した分電盤105の搭載内容を管理する分電盤単位テーブル27と、空間レイアウト上に配置したグリル104の座標を管理するグリル位置テーブル28とを有している。
図4は、位置情報管理部7A内のレイアウト管理テーブル21のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図4に示すレイアウト管理テーブル21は、フロアを識別するフロア番号21A毎に、フロアを模した空間レイアウト100全体のXYZ座標寸法21B及び、フロアの床単位21Cを管理している。
図5は、位置情報管理部7A内の柱位置テーブル22のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図5に示す柱位置テーブル22は、空間レイアウト100上に配置した柱107を識別する柱番号22A毎に、空間レイアウト100上に配置した柱107の座標位置を示すXY座標22B及び、この柱107の寸法22Cを管理している。尚、空間レイアウト100上に配置した柱107は、フロアの建築データから取得し、IT機器101、ラック機器102、空調機器103、グリル104や分電盤号105等の機器の配置不可のエリアとなる。
図6は、位置情報管理部7A内の空調位置テーブル23のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図6に示す空調位置テーブル23は、空間レイアウト100上に配置した空調機器103を識別する空調番号23A毎に、空間レイアウト100上に配置した空調機器103の座標位置を示すXY座標23B及び、空調機器103のタイプ種別を示すタイプ23Cを管理している。
図7は、位置情報管理部7A内のラック位置テーブル24のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図7に示すラック位置テーブル24は、空間レイアウト100上に配置したラック機器102を識別するラック番号24A毎に、空間レイアウト100上に配置したラック機器102の座標位置を示すXY座標24B及び、ラック機器102のタイプ種別を示すタイプ24Cを管理している。
図8は、位置情報管理部7A内のラック単位テーブル25のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図8に示すラック単位テーブル25は、ラック機器102を識別するラック番号25A毎に、このラック機器102に搭載中のIT機器101を識別するIT番号25Bを管理している。
更に、ラック単位テーブル25は、IT番号25B毎にラック機器102内の搭載位置であるZ座標25Cを管理している。
図9は、位置情報管理部7A内の分電盤位置テーブル26のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図9に示す分電盤位置テーブル26は、空間レイアウト100上に配置した分電盤105を識別する分電盤番号26A毎に、空間レイアウト100上に配置した分電盤105の座標位置を示すXY座標26Bを管理している。
図10は、位置情報管理部7A内の分電盤単位テーブル27のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図10に示す分電盤単位テーブル27は、分電盤105を識別する分電盤番号27A毎に、分電盤105の各ブレーカを識別するブレーカ番号27Bを管理している。
更に、分電盤単位テーブル27は、ブレーカ番号27B毎に、同ブレーカの電力容量27Cと、同ブレーカの電力供給先のIT機器101を搭載中のラック機器102を識別するラック番号27D及び、その搭載位置を示すZ座標27Eを管理している。
図11は、位置情報管理部7A内のグリル位置テーブル28のテーブル内容を端的に示す説明図、図12は、グリル104のタイプ種別を端的に示す説明図である。
図11に示すグリル位置テーブル28は、空間レイアウト100上に配置したグリル104を識別するグリル番号28A毎に、空間レイアウト100上に配置したグリル104の座標位置を示すXY座標28B及び、グリル104のタイプ種別を示すタイプ28Cを管理している。尚、グリル104のタイプ種別としては、図12に示すように、給気面104Aに対して丸孔タイプの開口部104Bや角孔タイプの開口部104Cを有するタイプがある。また、図示せぬが、例えば、同一の丸孔タイプであっても、開口部104Bの口径を各種設定し、複数種類のタイプがあるものとする。
また、図2に示す機器特性管理部8Aは、空調機器103のタイプ種別毎に機器特性を管理する空調特性テーブル31と、ラック機器102のタイプ種別毎に機器特性を管理するラック特性テーブル32と、IT機器101を識別するIT番号毎に機器特性を管理するIT機器特性テーブル33とを有している。
更に、機器特性管理部8Aは、分電盤105を識別する分電盤番号毎に機器特性を管理する分電盤特性テーブル34と、グリル104のタイプ種別毎に機器特性を管理するグリル特性テーブル35とを有している。
図13は、機器特性管理部8A内の空調特性テーブル31のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図13に示す空調特性テーブル31は、空調機器103のタイプ種別を示すタイプ31A毎に、その空調機器103の冷却能力を示す冷却量31B及び送風量31Cと、同空調機器103の送風方向を示す送風方向31Dと、同空調機器103の全体寸法を示す寸法31Eと、空調機器103の発熱量31Fとを管理している。
図14は、機器特性管理部8A内のラック特性テーブル32のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図14に示すラック特性テーブル32は、ラック機器102のタイプ種別を示すタイプ32A毎に、同ラック機器102の全体寸法を示す寸法32Bを管理している。
図15は、機器特性管理部8A内のIT機器特性テーブル33のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図15に示すIT機器特性テーブル33は、IT機器101を識別するIT番号33A毎に、そのIT機器101の発熱量33B、必要風量33C、占有33D及び電力使用量33Eを管理している。尚、発熱量33B、必要風量33C及び電力使用量33E等は、IT機器101のカタログ値を入力して登録管理するが、その実測値を反映して登録管理するようにしても良い。
図16は、機器特性管理部8A内の分電盤特性テーブル34のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図16に示す分電盤特性テーブル34は、分電盤105を識別する分電盤番号34A毎に、その分電盤105の電力容量34Bを管理している。
図17は、機器特性管理部8A内のグリル特性テーブル35のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図17に示すグリル特性テーブル35は、グリル104のタイプ種別を示すタイプ35A毎に、そのグリル104の開口部の開口率35Bと、分配率35Cとを管理している。
図18は、モニタ部4の画面内容を端的に示す説明図である。
図18に示すモニタ部4には、空間レイアウト100を表示する空間レイアウト画面4Aと、空間レイアウト100上に配置した機器を3次元的に表示する3D画面4Bと、機器管理部6に管理中の機器等を管理するツールボックス画面4Cとを画面表示している。
3D画面4Bでは、例えば、ラック機器102に搭載中のZ座標上のIT機器101を画面表示する際に使用する画面である。
制御部5は、データ入力部3を通じて、モニタ部4に画面表示中の空間レイアウト100のXYZ座標上に、IT機器101、ラック機器102、空調機器103、グリル104、分電盤105等の機器や柱107をツールボックス画面4Cからドラッグアンドドロップで配置し、これらIT機器101、ラック機器102、空調機器103、グリル104、分電盤105や柱107の位置情報をXYZ座標で位置情報管理部7Aに登録管理するものである。
案内情報生成部9Aは、データ入力部3を通じて各種の機器レイアウト案内指示を検出すると、位置情報管理部7A及び機器特性管理部8Aに管理中の機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の位置情報及び機器特性を考慮した機器の機器レイアウト案内をモニタ部4上に画面表示するものである。
尚、機器レイアウト案内としては、例えば、空間レイアウト100内の分電盤105の電力供給先レイアウトを案内する分電盤レイアウト案内と、空間レイアウト100内の分電盤105及び電力供給先間の電力量バランスを案内する分電盤電力バランス案内と、空間レイアウト100内の冷却バランスを案内する冷却バランス案内とを有している。
更に、機器レイアウト案内は、空間レイアウト100内に配置するIT機器101単位の発熱量やラック機器102単位の発熱量を案内する発熱量案内と、空間レイアウト100内に配置する空調機器103の冷却性能範囲を案内する冷却性能案内とを有している。
更に、機器レイアウト案内は、冷却性能範囲内のラック機器102毎のグリル104の設置要否を案内するグリル設置案内と、冷却性能範囲内のグリル104毎の送風量の充足度合を案内するグリル送風量充足度合案内等とを有している。
次に、実施例2の機器配置案内装置1Aの動作について説明する。図19は、機器配置処理に関わる制御部5内部の処理動作を示す説明図である。
図19において機器配置案内装置1A内の制御部5は、データ入力部3を通じて、位置情報管理部7Aのレイアウト管理テーブル21から所望フロアのフロア番号の空間レイアウト100をモニタ部4の画面上に展開する(ステップS11)。
制御部5は、データ入力部3を通じて、モニタ部4に画面表示中の空間レイアウト100上に配置禁止エリア(柱107)をドラッグアンドドロップで配置する(ステップS12)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上に柱107を配置すると、図5に示す柱位置テーブル22内に柱107の柱番号22A、XY座標22B及び寸法22Cを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上に分電盤105をドラッグアンドドロップで配置する(ステップS13)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上に分電盤105を配置すると、図9に示す分電盤位置テーブル26内に分電盤105の分電盤番号26A及びXY座標26Bを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上に空調機器103をドラッグアンドドロップで配置する(ステップS14)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上に空調機器103を配置すると、図6に示す空調位置テーブル23内に空調機器103の空調番号23A、XY座標23B及びタイプ23Cを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上にラック機器102をドラッグアンドドロップで配置する(ステップS15)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上にラック機器102を配置すると、図7に示すラック位置テーブル24内にラック機器102のラック番号24A、XY座標24B及びタイプ24Cを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上のラック機器102内にIT機器101をドラッグアンドドロップで搭載配置する(ステップS16)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上のラック機器102内にIT機器101を搭載配置すると、図8に示すラック単位テーブル25内にラック機器102のラック番号25A、IT番号25B及び搭載位置のZ座標25Cを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上のグリル104をドラッグアンドドロップで配置する(ステップS17)。尚、制御部5は、空間レイアウト100上にグリル104を配置すると、図11に示すグリル位置テーブル28内にグリル番号28A、XY座標28B及びタイプ28Cを登録管理するものである。
更に、制御部5は、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上の分電盤105のブレーカの電力供給先として、ラック機器102に搭載中のIT機器101を指定する。尚、制御部5は、ブレーカの電力供給先のIT機器101を指定すると、図10に示すように分電盤単位テーブル27に分電盤105の分電盤番号27A、ブレーカのブレーカ番号27B、電力容量27C、電力供給先のIT機器101を搭載中のラック機器102のラック番号27D及び搭載位置のZ座標27Eを登録管理するものである。
制御部5は、ステップS11乃至17の処理を経て空間レイアウト100上の所望位置に機器を配置することで、これら機器の位置情報を位置情報管理部7Aに登録管理することになる。
制御部5は、位置情報管理部7Aに登録管理中の機器の位置情報に基づき、モニタ部4上で画面表示中の空間レイアウト100上に各種機器を配置表示すると共に、機器特性管理部8Aに登録管理中の機器の機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器の機器レイアウト案内をモニタ部4上に案内表示する。
次に、機器配置案内装置1Aの機器レイアウト案内に関わる動作について説明する。図20は、分電盤レイアウト案内の案内内容を端的に示す説明図である。
図20に示す分電盤レイアウト案内とは、空間レイアウト100内の分電盤105の電力供給先レイアウトをブレーカ単位で案内するものである。
制御部5内の案内情報生成部9Aは、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上で案内対象である分電盤105及び分電盤105のブレーカ番号の指定操作を検出すると、この分電盤105のXY座標26Bを認識し、このXY座標26Bに対応した分電盤105の分電盤番号26Aを図9の分電盤位置テーブル26から読み出す。
更に、案内情報生成部9Aは、この読み出した分電盤105の分電盤番号26A(27A)及び指定のブレーカ番号27Bに対応する電力容量27C、ラック番号27D及び搭載位置(Z座標)27Eを図10の分電盤単位テーブル27から読み出す。
そして、案内情報生成部9Aは、指定した分電盤105のブレーカ番号を指定すると、この分電盤105のブレーカ番号27Bに対応した電力容量27C、ラック番号27D及び搭載位置(Z座標)27Eに基づき分電盤レイアウト案内を生成し、この生成した分電盤レイアウト案内を図20に示すようにモニタ部4上に案内表示する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、図20に示すように、分電盤レイアウト案内に基づき、分電盤105のブレーカ毎の電力供給量は勿論のこと、電力供給先のラック機器102及びラック機器102に搭載するIT機器101の搭載位置をも認識できる。
図21は、分電盤電力バランス案内の案内内容を端的に示す説明図である。
図21に示す分電盤電力バランス案内とは、空間レイアウト100内の分電盤105及び電力供給先であるIT機器101間の電力量バランスをブレーカ単位で案内するものである。
案内情報生成部9Aは、データ入力部3を通じて、空間レイアウト100上の案内対象の分電盤105の指定操作を検出すると、この分電盤105のXY座標26Bを認識し、このXY座標26Bに対応した分電盤105の分電盤番号26Aを図9の分電盤位置テーブル26から読み出す。
更に、案内情報生成部9Aは、この読み出した分電盤105の分電盤番号26A(27A)に対応したブレーカ番号27B毎に、対応する電力容量27C、ラック番号27D及び搭載位置(Z座標)27Eを図10の分電盤単位テーブル27から読み出す。
更に、案内情報生成部9Aは、ブレーカ番号27B毎に、ラック番号27D及び搭載位置(Z座標)27Eに対応したIT機器101のIT番号25Bを図8のラック単位テーブル25から読み出す。つまり、案内対象の分電盤105のブレーカ毎の電力供給先のIT機器101を認識するものである。
更に、案内情報生成部9Aは、電力供給先のIT機器101のIT番号25B(33A)に対応した電力使用量33Eを図15のIT機器特性テーブル33から読み出す。
更に、案内情報生成部9Aは、ブレーカ毎の電力供給先のIT機器101の電力使用量33Eを読み出し、これら電力供給先のIT機器101の電力使用量33Eの総和を算出する。尚、ブレーカ電力供給先のIT機器101が複数ある場合、電力供給先のIT機器101の電力使用量33Eの総和をIT電力容量とする。
そして、案内情報生成部9Aは、案内対象の分電盤105のブレーカ毎の電力容量27C及び電力供給先のIT機器101のIT電力容量の総和に基づき、図21に示すように、ブレーカ単位で、電力容量27Cの棒グラフ201Aと電力供給先のIT電力容量総和の棒グラフ201Bとを対比し、その対比結果を含む分電盤電力バランス案内をモニタ部4上に案内表示する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、図21に示すように、分電盤電力バランス案内に基づき、案内対象の分電盤105のブレーカの電力容量及び電力供給先間の電力バランスを認識できる。
次に、機器配置案内装置1Aの機器レイアウト分析処理について説明する。図22は、機器レイアウト分析処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作の一部を端的に示すフローチャートである。
図22に示す機器レイアウト分析処理とは、冷却バランス案内、発熱量案内及び冷却性能案内等を実行するために、空間レイアウト100上に配置した空調機器103及びIT機器101の機器特性を分析する処理である。
案内情報生成部9Aは、機器レイアウト分析処理を起動すると、空間レイアウト100上に配置した全ラック機器102及び全IT機器101の分析処理を実行する(ステップS21)。
尚、全ラック機器102及び全IT機器101の分析処理は、空間レイアウト100上の各ラック機器102のXY座標24Bを認識すると、各ラック機器102のXY座標24Bに対応したラック番号24Aを図7のラック位置テーブル24から読み出す。更に、案内情報生成部9Aは、各ラック機器102のラック番号24Aを検出すると、ラック番号24A(25A)に対応したIT番号25Bを図8のラック単位テーブル25から読み出す。その結果、案内情報生成部9Aでは、ラック機器102毎に搭載中のIT機器101のIT番号25Bを認識する。
案内情報生成部9Aは、各ラック機器102に搭載中の各IT機器101のIT番号25Bを認識すると、IT番号25B(33A)に対応したIT機器101の発熱量33Bを図15のIT機器特性テーブル33から読み出す(ステップS22)。その結果、案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100上の全ラック機器102に搭載中の全IT機器101の発熱量を認識できる。
更に、案内情報生成部9Aは、機器レイアウト分析処理を起動すると、ステップS21及びステップS22の処理を並行して、空間レイアウト100上の全空調機器103の分析処理を実行する(ステップS23)。
尚、全空調機器103の分析処理は、空間レイアウト100上の各空調機器103のXY座標23Bを認識すると、各空調機器103のXY座標23Bに対応した空調番号23A及びタイプ23Cを図6の空調位置テーブル23から読み出す。更に、案内情報生成部9Aは、各空調機器103のタイプ23C(31A)に対応する冷却量31B、送風方向31D及び発熱量31Fを図13の空調特性テーブル31から読み出す(ステップS24)。
案内情報生成部9Aは、ステップS22及びステップS24で取得した全IT機器101の発熱量及び全空調機器103の発熱量と、ステップS24で取得した全空調機器103の冷却量とに基づき、後述する冷却バランス案内処理(図23参照)を実行する(ステップS25)。
更に、案内情報生成部9Aは、ステップS22で取得した各ラック機器102に搭載中のIT機器101の発熱量に基づき、後述する発熱量案内処理(図25参照)を実行する(ステップS26)。
更に、案内情報生成部9Aは、ステップS23で取得した各空調機器103のXY座標23B及びステップS24で取得した各空調機器103の冷却量31B及び送風方向31
Dに基づき、各空調機器103の冷却対象範囲を空間レイアウト100上に画面表示する(ステップS27)。
更に、案内情報生成部9Aは、ステップS27の各空調機器103の冷却対象範囲及び、ステップS26で取得したラック機器102単位の全IT機器101の発熱量に基づき、冷却性能案内処理(図28参照)を実行する(ステップS28)。
では、図22のステップS25の冷却バランス案内処理について説明する。図23は、冷却バランス案内処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作を示すフローチャート、図24は、冷却バランス案内処理の案内内容を端的に示す説明図である。
図23に示す冷却バランス案内処理は、空間レイアウト100内に配置した全IT機器101及び全空調機器103の発熱量に対する空間レイアウト100内に配置した全空調機器103の冷却量のバランス、すなわち冷却バランスをモニタ部4に案内表示する処理である。
図23において案内情報生成部9Aは、冷却バランス案内処理を開始すると、空間レイアウト100内の全空調機器103の冷却量の総和DCWを算出する(ステップS31)。尚、全空調機器103の冷却量は、図22のステップS24で取得する。
更に、案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100内の全IT機器101の発熱量及び全空調機器103の発熱量の総和ITWを算出する(ステップS32)。尚、全IT機器101及び全空調機器103の発熱量は、図22のステップS22及びステップS24で取得する。
案内情報生成部9Aは、ステップS31の全空調機器103の全冷却量の総和DCWと、ステップS32の全IT機器101及び全空調機器103の全発熱量の総和ITWとを対比し、その対比結果を冷却バランスとしてモニタ部4に案内表示する(ステップS33)。尚、冷却バランスは、図24に示すように、全冷却量の総和DCWを実線202A、全発熱量の総和ITWを点線202Bで示すものである。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4に画面表示中の冷却バランスに基づき、空間レイアウト100内の全冷却量及び全発熱量間の冷却バランスを認識できる。
更に、案内情報生成部9Aは、ステップS31の全空調機器103の全冷却量の総和DCWがステップS32の全IT機器101及び全空調機器103の発熱量の総和ITWよりも大であるか否かを判定する(ステップS34)。
案内情報生成部9Aは、全冷却量の総和DCWが全発熱量の総和ITWよりも大の場合(ステップS34肯定)、図23に示す処理動作を終了する。
また、案内情報生成部9Aは、全冷却量の総和DCWが全発熱量の総和ITWよりも大でない場合(ステップS34否定)、空間レイアウト100内に配置した空調機器103では不足しているものと判断し、空調機器103の追加を要求する追加空調機器要表示をモニタ部4上に画面表示し(ステップS35)、図23に示す処理動作を終了する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4の追加空調機器要表示に基づき、空間レイアウト100に対する空調機器103追加の必要性を認識できる。
次に、図22のステップS26の発熱量案内処理について説明する。図25は、発熱量案内処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作を示すフローチャート、図26は、発熱量案内処理に関わる3D画面4B上の案内内容を端的に示す説明図、図27は、発熱量案内処理に関わる空間レイアウト画面4A上の案内内容を端的に示す説明図である。
図25に示す発熱量案内処理とは、空間レイアウト100内に配置するIT機器101単位の発熱量やラック機器102単位の発熱量をモニタ部4上に案内表示する処理である。
図25において案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100内のラック機器102単位で搭載中の各IT機器101の発熱量を取得する(ステップS41)。尚、ラック機器102単位で搭載中の各IT機器101の発熱量は、図22のステップS22で取得する。
案内情報生成部9Aは、ラック機器102毎に搭載中のIT機器101単位で発熱量を棒グラフで案内表示する(ステップS42)。尚、案内情報生成部9Aは、図26に示すように、モニタ部4の3D画面4B上にラック機器102を画面表示し、そのラック機器102内に搭載中のIT機器101毎に当該IT機器101の発熱量を棒グラフ203Aで案内表示する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、3D画面4Bに画面表示中の棒グラフ203Aでラック機器102に搭載中のIT機器101単位の発熱量を認識できる。
更に、案内情報生成部9Aは、ラック機器102単位で搭載中の全IT機器101の発熱量の総和を棒グラフで案内表示し(ステップS43)、図25に示す処理動作を終了する。尚、案内情報生成部9Aは、図26に示すように、3D画面4B上に画面表示中のラック機器102内に搭載中の全IT機器101の発熱量の総和を棒グラフ203Bで案内表示する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、3D画面4Bに画面表示中の棒グラフ203Bでラック機器102単位の発熱量を認識できる。
尚、案内情報生成部9Aは、ラック機器102単位の発熱量を3D画面4Bで画面表示した場合、ラック機器102単位の発熱量を棒グラフ203Bで画面表示するようにしたが、2次元の空間レイアウト画面4Aで画面表示する場合、図27に示すように、ラック機器102単位の発熱量を丸表示204で表現し、その丸表示204の直径を変えることで発熱量の大小を表現するものとする。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、空間レイアウト画面4Aに画面表示中のラック機器102A内の丸表示204の大きさでラック機器102単位の発熱量を認識できる。
次に、図22のステップS28の冷却性能案内処理について説明する。図28は、冷却性能案内処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作を示すフローチャート、図29は、冷却性能案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。
図28に示す冷却性能案内処理とは、空間レイアウト100内に配置する空調機器103の冷却性能範囲を空間レイアウト画面4A上に案内表示する処理である。
案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100内に配置した空調機器103のタイプを識別する(ステップS51)。尚、案内情報生成部9Aは、空調機器103のタイプを識別すると、空調機器103のタイプ31Aに対応した冷却量31B、送風量31C及び送風方向31Dを図13の空調管理テーブル31から取得するものである。
案内情報生成部9Aは、この空調機器103の送風方向が直進であるか否かを判定する(ステップS52)。案内情報生成部9Aは、空調機器103の送風方向が直進の場合(ステップS52肯定)、この空調機器103の直進前方方向にある冷却対象のラック機器102を選択する(ステップS53)。尚、案内情報生成部9Aは、空調機器103のXY座標に基づき、この空調機器103の直進前方方向にある冷却対象のラック機器102を選択するものである。
案内情報生成部9Aは、冷却対象のラック機器102を選択すると、このラック機器102に搭載中の各IT機器101の発熱量を算出し(ステップS54)、選択済みの全ラック機器102の発熱量の総和を算出する(ステップS55)。
案内情報生成部9Aは、空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大であるか否かを判定する(ステップS56)。
案内情報生成部9Aは、この空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大の場合(ステップS56肯定)、冷却対象のラック機器102の内、更なるラック機器102を選択すべく、ステップS53に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大でない場合(ステップS56否定)、空調機器103の冷却性能オーバと判断し、直近に選択したラック機器102を除く、選択済みのラック機器102を空調機器103の冷却対象とする(ステップS57)。
更に、案内情報生成部9Aは、これら選択済みのラック機器102を空調機器103の冷却対象とすると、これら冷却対象のラック機器102を、図29に示すように空調機器103の冷却性能範囲205として囲んでモニタ部4の画面上に案内表示し(ステップS58)、図28に示す処理動作を終了する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、画面表示中の冷却性能範囲205で空調機器103の冷却性能範囲を認識できる。
また、案内情報生成部9Aは、空調機器103の送風方向が直進でない場合(ステップS52否定)、送風方向が円中心方向と判断し、この空調機器103の円中心方向にある冷却対象のラック機器102を選択する(ステップS59)。尚、案内情報生成部9Aは、空調機器103のXY座標に基づき、同空調機器103の円中心方向の前方方向にある冷却対象のラック機器102を選択するものである。
案内情報生成部9Aは、冷却対象のラック機器102を選択すると、このラック機器102に搭載中の各IT機器101の発熱量を算出し(ステップS60)、選択済みの全ラック機器102の発熱量の総和を算出する(ステップS61)。
案内情報生成部9Aは、この空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大であるか否かを判定する(ステップS62)。
案内情報生成部9Aは、この空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大の場合(ステップS62肯定)、冷却対象のラック機器102の内、更なるラック機器102を選択すべく、ステップS59に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、空調機器103の冷却量が選択済みのラック機器102の発熱量の総和よりも大でない場合(ステップS62否定)、空調機器103の冷却性能がオーバと判断し、直近に選択したラック機器102を除く、選択済みのラック機器102で空調機器103の冷却対象とすべく、ステップS57に移行する。
次に、設置グリル案内処理について説明する。図30は、設置グリル案内処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作を示すフローチャート、図31は、設置グリル案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。
図30に示す設置グリル案内処理とは、空間レイアウト100上の冷却性能範囲205でラック機器102毎のグリル設置要否を案内表示する処理である。
案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100上で案内対象の空調機器103の冷却性能範囲205を検出すると(ステップS71)、この冷却性能範囲205内で未設定のラック機器102を選択する(ステップS72)。尚、未設定のラック機器102とは、冷却性能範囲205内のラック機器102の内、グリル104設置の要否を未だ設定されていないラック機器102に相当するものである。
案内情報生成部9Aは、未設定のラック機器102を選択すると、この選択したラック機器102に搭載中の全IT機器101の発熱量の総和を算出する(ステップS73)。案内情報生成部9Aは、ラック機器102単位の発熱量の総和を算出すると、その発熱量の総和がグリル104設置を要求するグリル設置要閾値未満であるか否かを判定する(ステップS74)。
案内情報生成部9Aは、ラック機器102単位の発熱量の総和がグリル設置要閾値未満の場合(ステップS74肯定)、このラック機器102に対するグリル104の設置要なしと判断し、このラック機器102に対してグリル設置不要を設定し(ステップS75)、この冷却性能範囲205内に未設定のラック機器102があるか否かを判定する(ステップS76)。
案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内に未設定のラック機器102がある場合(ステップS76肯定)、未設定のラック機器102を選択すべく、ステップS72に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、ラック機器102の発熱量の総和がグリル設置要閾値未満でない場合(ステップS74否定)、この発熱量の総和がグリルA閾値を超えたか否かを判定する(ステップS77)。
案内情報生成部9Aは、発熱量の総和がグリルA閾値を超えてない場合(ステップS77否定)、タイプAのグリル104を設置すべく、このラック機器102に対してグリルAの設置を設定し(ステップS78)、グリル優先度2位表示を設定し(ステップS79)、未設定のラック機器102の有無を判定すべく、ステップS76に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、ラック機器102の発熱量の総和がグリルA閾値を超えた場合(ステップS77肯定)、タイプAのグリル104の開口率よりも大きいタイプBのグリル104を設置すべく、このラック機器102に対してグリルBの設置を設定し(ステップS80)、グリル優先度1位表示を設定し(ステップS81)、未設定のラック気102の有無を判定すべく、ステップS76に移行する。尚、グリル優先度1位表示及びグリル優先度2位表示とは、グリル104の設置を要求する優先順位に相当し、グリル優先度1位の方がグリル104の設置優先度が高いということになる。
案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内に未設定のラック機器102がない場合(ステップS76否定)、この空調機器103の冷却性能範囲205内の全てのラック機器102に対するグリル104設置要否の設定が完了したものと判断し、ステップS75、ステップS78及びステップS80の設定結果及び、ステップS79及びステップS81のグリル優先度の設定結果を含む設置グリル案内表示をモニタ部4上に画面表示し(ステップS82)、図30の処理動作を終了する。
尚、設置グリル案内表示は、図31に示すように、空調機器103の冷却性能範囲205でラック機器102単位の発熱量を丸表示204で表し、ラック機器102毎にグリル104設置要否、グリル104設置要の場合はグリル104のタイプ、更には、そのグリル104設置の優先度を表している。グリル104のタイプは、例えば、異なる色で識別表示し、グリル104設置の優先度は、グリル優先度が1位の場合、実線表示206A、グリル優先度が2位の場合、点線表示206Bで画面表示している。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4上に画面表示中のラック機器102毎のグリル104の有無で設置要否、グリル104の色でタイプ、グリル104の実線や点線でグリル設置の優先度を認識できる。
次に、ラック単位風量充足度合案内処理について説明する。図32は、ラック単位風量充足度合案内処理に関わる案内情報生成部9A内部の処理動作を示すフローチャート、図33は、ラック単位風量充足度合案内処理に関わる案内内容を端的に示す説明図である。
図32に示すラック単位風量充足度合案内処理とは、空調機器103の送風量に対する冷却性能範囲205内のグリル104毎の送風量の充足度合を案内する処理である。
案内情報生成部9Aは、空間レイアウト100上で案内対象の空調機器103の冷却性能範囲205を検出すると(ステップS91)、空調機器103のタイプ31Aに対応した送風量31Cを空調特性テーブル31から取得する。
案内情報生成部9Aは、この空調機器103の送風量31Cに所定の割引率を乗算して、この空調機器103で送風する推定送風量Q1を算出する(ステップS92)。尚、空調機器103の送風量31Cは、規格上の通常送風量のため、設置環境に応じて通常送風量を確保できない場合も考えられる。そこで、設置環境が変化したとしても、通常送風量を所定の割引率で割り引いて、空調機器103で十分確保できる送風量として推定送風量Q1を算出するものである。
更に、案内情報生成部9Aは、推定送風量Q1を算出すると、冷却性能範囲205内のグリル104のXY座標を認識し、XY座標28Bのタイプ28Cを図11のグリル位置テーブル28から読み出し、この読み出したタイプ28C(35A)の分配率35Cを図17のグリル特性テーブル35から読み出す。すなわち、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内の各グリル104の分配率を取得することになる。
更に、案内情報生成部9Aは、空調機器103の冷却性能範囲205内の全グリル104の分配率を総和することで、全分配率Q2を算出する(ステップS93)。
更に、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内のグリル104の内、判定対象のグリル104を選択すると(ステップS94)、この判定対象のグリル104の分配率*Q1/Q2の数式に基づき、この判定対象のグリル104のグリル通風量を算出する(ステップS95)。尚、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内の各グリル104のグリル通風量を順次算出するものである。
更に、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内のグリル104に対応したラック機器102毎に搭載中の各IT機器101の必要送風量の総和を算出する。尚、案内情報生成部9Aは、グリル104のラック機器102のラック番号24Aを図7のラック位置テーブル24から読み出し、ラック番号24A(25A)のラック機器102に搭載中の全IT機器101のIT番号25Bを図8のラック単位テーブル25から読み出す。更に、案内情報生成部9Aは、搭載中の全IT機器101のIT番号33Aに対応した必要風量33Cを図15のIT機器特性テーブル33から読み出し、ラック機器102単位で必要風量の総和を算出する。
更に、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205内のグリル104の内、判定対象のグリル104のグリル通風量がグリル104に対応したラック機器102単位の必要風量の総和よりも大であるか否かを判定する(ステップS96)。
更に、案内情報生成部9Aは、判定対象のグリル104のグリル通風量がグリル104に対応したラック機器102単位の必要風量の総和よりも大の場合(ステップS96肯定)、このグリル104のグリル通風量がラック機器102の必要風量を満たしているものと判断し、未判定対象のグリル104があるか否かを判定する(ステップS97)。
更に、案内情報生成部9Aは、未判定対象のグリル104がある場合(ステップS97肯定)、冷却性能範囲205内のグリル104の内、未判定対象のグリル104を選択すべく、ステップS94に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、判定対象のグリル104のグリル通風量がグリル104に対応したラック機器102単位の必要風量の総和よりも大でない場合(ステップS96否定)、そのグリル104のタイプを変更する等して冷却性能範囲205を更新し(ステップS98)、ステップS91に移行する。
また、案内情報生成部9Aは、冷却性能範囲205のグリル104の内、未判定対象のグリル104がない場合(ステップS97否定)、冷却性能範囲205内の全グリル104の通風量の判定処理が完了したものと判断し、正常なグリル設定を示す案内表示(図33参照)をモニタ部4上に画面表示し、図32に示す処理動作を終了する。
その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、図33に示す案内表示で、空間レイアウト100内に配置したグリル104の設置が適正と認識できる。
このように機器配置案内装置1Aでは、空間レイアウト100上の機器に対して様々な機器レイアウト案内をモニタ部4上で案内表示する。
つまり、機器配置案内装置1Aでは、空調機器103の冷却性能範囲205を考慮して空間レイアウト100内の空調機器103の配置をモニタ部4の画面上で案内表示できる。
更に、機器配置案内装置1Aでは、ラック機器102単位の発熱量と、追加IT機器101の発熱量とを考慮して追加ラック機器102をモニタ部4の画面上で案内表示できる。
更に、機器配置案内装置1Aでは、ラック機器102単位の発熱量と、このラック機器102周辺の他のラック機器102の発熱量とを考慮して新たなラック機器102の配置をモニタ部4の画面上で案内表示できる。
更に、機器配置案内装置1Aでは、空間レイアウト100内のラック機器102に対して、グリル104の設置要否をモニタ部4の画面上で案内表示できる。
更に、機器配置案内装置1Aでは、グリル104の設置要否に加えて、グリル104のタイプをモニタ部4の画面上で案内表示できる。
また、機器配置案内装置1Aでは、空調機器103毎に冷却性能範囲をモニタ部4に画面表示する際、空調機器103間の冷却性能範囲205同士が重合した場合、図34に示すように、空調機器103間の干渉を認識できる。
また、このように機器配置案内装置1A側のユーザは、位置情報管理部7A及び機器特性管理部8Aの機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器特性を考慮した機器の各種の機器レイアウト案内情報の画面表示で、機器レイアウト案内情報を事前認識した後、熱流体解析処理を実行することになる。
実施例2では、空間レイアウト100内に配置した機器の位置情報及び、これら機器の機器特性を位置情報管理部7A及び機器特性管理部8Aから読み出し、これら読み出した機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成し、この生成した機器レイアウト案内情報をモニタ部4に案内表示する。その結果、機器の位置情報及び機器特性に基づき、機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成することで、機器特性を考慮した機器レイアウトを短時間、かつ簡易的に案内できる。更には、この機器レイアウトで空調機器103の無駄な電力消費を認識し、例えば、空調機器103の電力消費の大幅節減に寄与することになる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した全空調機器103の冷却量及び、空間レイアウト100内に配置した全空調機器103及び全IT機器101の発熱量の総和を取得し、全空調機器103の冷却量と、全空調機器103及び全IT機器101の発熱量とを対比し、その対比結果を含む冷却バランス案内(図24参照)をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4に画面表示中の冷却バランスに基づき、空間レイアウト100内の全冷却量及び全発熱量間の冷却バランスを認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置したラック機器102毎に搭載する全IT機器101の全発熱量を算出し、ラック機器102単位の発熱量を含む発熱量案内(図26及び図27参照)をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、画面表示中の棒グラフ203Bでラック機器102単位の発熱量を認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置したラック機器102に搭載する各IT機器101の発熱量を取得し、IT機器101単位の発熱量を含む発熱量案内(図26参照)をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、画面表示中の棒グラフ203AでIT機器101単位の発熱量を認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した空調機器103の冷却量及び送風方向、ラック機器102に搭載中の全IT機器101の発熱量に基づき、空調機器103毎に、冷却対象のラック機器102に搭載した各IT機器101の発熱量を適正温度に冷却できる冷却性能範囲205を推定し、この推定した空調機器103の冷却性能範囲205を含む冷却性能案内(図29参照)をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、画面表示中の冷却性能範囲205で空調機器103の冷却性能範囲205を認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した各空調機器103の冷却性能範囲205同士が重合した部位(図34参照)をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、画面表示中の冷却性能範囲205の重合部位で空調機器103間の干渉を認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した空調機器103の冷却性能範囲205内のラック機器102に搭載中の全IT機器101の発熱量が適正温度となるように、ラック機器102毎に、空調機器103からの冷却風を流通するグリル104の設置要否及び、そのグリル設置位置を含む設置グリル案内をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4上に画面表示中のラック機器102毎のグリル104の有無で設置要否及びグリル設置箇所を認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した空調機器103の冷却性能範囲205内のラック機器102毎に搭載した各IT機器101の発熱量に基づき、複数種類のグリル104の内、ラック機器102毎に搭載した全IT機器101の発熱量が適正温度となるように、空調機器103からの冷却風を流通するグリル104のタイプを選定し、そのグリル104のタイプを含む設置グリル案内をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、モニタ部4上に画面表示中のラック機器102毎のグリル104の色で設置するグリル104のタイプを認識できる。
また、実施例2では、空間レイアウト100内に配置した空調機器103の冷却性能範囲205内の各ラック機器102に対応したグリル104のグリル通風量と、ラック機器102単位で搭載中のIT機器101の必要風量の総和とを比較し、その比較結果を含むラック単位風量充足度合案内をモニタ部4上に画面表示する。その結果、機器配置案内装置1A側のユーザは、空調機器103の冷却性能範囲毎に、この冷却性能範囲内のラック機器102単位で設置グリル104の風量充足度合を認識できる。
尚、上記実施例2では、図28に示す冷却性能案内処理のステップS57にて選択済みのラック機器102の内、直近に選択したラック機器102を除いたラック機器102を空調機器103の冷却対象としたが、空調機器103の冷却能力オーバに関わる各種アドバイス、例えば、空調機器103のタイプ変更やラック機器102に搭載中のIT機器101の移動等のアドバイスを実行するようにしても良い。
また、上記実施例2では、説明の便宜上、グリル104のタイプ種別をグリルA及びグリルBの二種類としたが、3種類以上であっても良く、この場合、各種タイプのグリル閾値を設定するものとする。
また、上記実施例2では、IT機器101及び空調機器103を例に挙げて説明したが、フロア内の照明機器等を追加したとしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上、上記実施例について説明したが、本実施例によって本願の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施例で説明した各種処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)、(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を管理する位置情報管理部と、
前記機器の機器特性を管理する機器特性管理部と、
前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成部と、
前記案内情報生成部にて生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内部と
を有することを特徴とする機器配置案内装置。
(付記2)前記機器は、
少なくとも、電子機器及び空調機器を有し、
前記案内情報生成部は、
前記所定空間内に配置した全空調機器の冷却量に関わる機器特性及び、前記所定空間内に配置した全空調機器及び全電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した機器特性に基づき、前記所定空間内に配置した全空調機器の冷却量及び、前記全空調機器及び前記全電子機器の発熱量を対比し、その対比結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記1記載の機器配置案内装置。
(付記3)前記機器は、
少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
前記案内情報生成部は、
前記所定空間内に配置した前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体の位置情報及び、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量に基づき、前記機器筐体毎に搭載する全電子機器の発熱量を算出し、その算出結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記1記載の機器配置案内装置。
(付記4)前記機器は、
少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
前記案内情報生成部は、
前記所定空間内に配置した前記機器筐体及び機器筐体に搭載する各電子機器の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の位置情報及び発熱量に基づき、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記1記載の機器配置案内装置。
(付記5)前記機器は、
少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
前記案内情報生成部は、
前記所定空間内に配置した前記空調機器及び前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性及び、前記空調機器の冷却量及び送風方向に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記空調機器及び前記機器筐体の位置情報、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量及び、前記空調機器の冷却量及び送風方向に基づき、前記空調機器毎に、冷却対象の機器筐体に搭載した各電子機器の発熱量が適正条件に冷却できる冷却性能範囲を推定し、この推定した空調機器の冷却性能範囲を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記1記載の機器配置案内装置。
(付記6)前記機器は、
前記空調機器からの冷却風を流通するグリルを有し、
前記案内情報生成部は、
前記空調機器の前記冷却性能範囲内の前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に基づき、前記機器筐体に搭載した全電子機器の発熱量が適正条件となるように前記空調機器からの冷却風を流通するグリルの設置要否を含む前記機器レイアウト情報を生成することを特徴とする付記5記載の機器配置案内装置。
(付記7)前記機器は、
給気面部に形成した開口部の開口率が異なる種類のグリルを有し、
前記案内情報生成部は、
前記空調機器の冷却性能範囲内の前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に基づき、複数種類のグリルの内、前記機器筐体毎に搭載した全電子機器の発熱量が適正条件となるように前記空調機器からの冷却風を流通するグリルを選定し、その選定結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記6記載の機器配置案内装置。
(付記8)前記案内情報生成部は、
前記空調機器に対応した前記冷却性能範囲での前記空調機器の冷却送風量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出すと共に、前記冷却性能範囲内に設置する前記グリルの開口率に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出すと共に、前記冷却性能範囲内の前記空調機器の冷却送風量及び前記冷却性能範囲内に設置した各グリルの開口率に基づき、前記グリル毎の通風量を算出し、前記グリルの通風量が同グリルに設定した前記機器筐体の全電子機器の必要風量を満たしたか否かを判定し、その判定結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする付記7記載の機器配置案内装置。
(付記9)前記案内部は、
前記機器レイアウト案内情報を案内表示する表示部であることを特徴とする付記1〜8の何れか一に記載の機器配置案内装置。
(付記10)画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理ステップと、
前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理ステップと、
前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成ステップと、
前記案内情報生成ステップで生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力ステップと
を含むことを特徴とする機器配置案内方法。
(付記11)画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理手順と、
前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理手順と、
前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成手順と、
前記案内情報生成手順で生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力手順と
を含むコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする機器配置案内プログラム。
1 機器配置案内装置
1A 機器配置案内装置
2 データベース
3 データ入力部
4 モニタ部
4A 空間レイアウト画面
4B 3D画面
4C ツールボックス画面
5 制御部
6 機器管理部
7 位置情報管理部
7A 位置情報管理部
8 機器特性管理部
8A 機器特性管理部
9 案内情報生成部
9A 案内情報生成部
10 熱流体解析処理部
21 レイアウト管理テーブル
22 柱位置テーブル
23 空調位置テーブル
24 ラック位置テーブル
25 ラック単位テーブル
26 分電盤位置テーブル
27 分電盤単位テーブル
28 グリル位置テーブル
31 空調特性テーブル
32 ラック特性テーブル
33 IT機器特性テーブル
34 分電盤特性テーブル
35 グリル特性テーブル
100 空間レイアウト
101 IT機器
102 ラック機器
103 空調機器
104 グリル
104A 給気面
104B 開口部
104C 開口部
105 分電盤
107 柱
201A 棒グラフ
201B 棒グラフ
202A 冷却バランス(実線)
202B 冷却バランス(点線)
203A 棒グラフ
203B 棒グラフ
204 丸表示
205 冷却性能範囲
206A 実線表示
206B 点線表示

Claims (8)

  1. 画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を管理する位置情報管理部と、
    前記機器の機器特性を管理する機器特性管理部と、
    前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成部と、
    前記案内情報生成部にて生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内部と
    を有することを特徴とする機器配置案内装置。
  2. 前記機器は、
    少なくとも、電子機器及び空調機器を有し、
    前記案内情報生成部は、
    前記所定空間内に配置した全空調機器の冷却量に関わる機器特性及び、前記所定空間内に配置した全空調機器及び全電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した機器特性に基づき、前記所定空間内に配置した全空調機器の冷却量及び、前記全空調機器及び前記全電子機器の発熱量を対比し、その対比結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする請求項1記載の機器配置案内装置。
  3. 前記機器は、
    少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
    前記案内情報生成部は、
    前記所定空間内に配置した前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体の位置情報及び、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量に基づき、前記機器筐体毎に搭載する全電子機器の発熱量を算出し、その算出結果を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする請求項1記載の機器配置案内装置。
  4. 前記機器は、
    少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
    前記案内情報生成部は、
    前記所定空間内に配置した前記機器筐体及び機器筐体に搭載する各電子機器の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の位置情報及び発熱量に基づき、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする請求項1記載の機器配置案内装置。
  5. 前記機器は、
    少なくとも、電子機器、空調機器及び機器筐体を有し、
    前記案内情報生成部は、
    前記所定空間内に配置した前記空調機器及び前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に関わる機器特性及び、前記空調機器の冷却量及び送風方向に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記空調機器及び前記機器筐体の位置情報、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量及び、前記空調機器の冷却量及び送風方向に基づき、前記空調機器毎に、冷却対象の機器筐体に搭載した各電子機器の発熱量が適正条件に冷却できる冷却性能範囲を推定し、この推定した空調機器の冷却性能範囲を含む前記機器レイアウト案内情報を生成することを特徴とする請求項1記載の機器配置案内装置。
  6. 前記機器は、
    前記空調機器からの冷却風を流通するグリルを有し、
    前記案内情報生成部は、
    前記空調機器の前記冷却性能範囲内の前記機器筐体の位置情報を前記位置情報管理部から読み出すと共に、前記機器筐体毎に搭載する各電子機器の発熱量に関わる機器特性を前記機器特性管理部から読み出し、前記機器筐体毎に搭載した各電子機器の発熱量に基づき、前記機器筐体に搭載した全電子機器の発熱量が適正条件となるように前記空調機器からの冷却風を流通するグリルの設置要否を含む前記機器レイアウト情報を生成することを特徴とする請求項5記載の機器配置案内装置。
  7. 画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理ステップと、
    前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理ステップと、
    前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成ステップと、
    前記案内情報生成ステップで生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力ステップと
    を含むことを特徴とする機器配置案内方法。
  8. 画面上の所定空間内に配置する機器の位置情報を位置情報管理部に管理する位置情報管理手順と、
    前記機器の機器特性を機器特性管理部に管理する機器特性管理手順と、
    前記所定空間に配置した前記機器の位置情報及び機器特性を前記位置情報管理部及び前記機器特性管理部から読み出し、これら読み出した前記機器の位置情報及び機器特性に基づき、前記機器の機器特性を考慮した機器レイアウト案内情報を生成する案内情報生成手順と、
    前記案内情報生成手順で生成した前記機器レイアウト案内情報を案内出力する案内出力手順と
    を含むコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする機器配置案内プログラム。
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