JPH0830672A - 床ダクトパネル割付装置 - Google Patents

床ダクトパネル割付装置

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JPH0830672A
JPH0830672A JP6168202A JP16820294A JPH0830672A JP H0830672 A JPH0830672 A JP H0830672A JP 6168202 A JP6168202 A JP 6168202A JP 16820294 A JP16820294 A JP 16820294A JP H0830672 A JPH0830672 A JP H0830672A
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JP
Japan
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floor
panel
duct
duct panel
panels
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Application number
JP6168202A
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English (en)
Inventor
Tatsu Shimura
龍 志村
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部が送風用ダクトとなった床ダクトパネル
の割り付けの自動化を図る。 【構成】 入力装置4により住宅を構成する部屋の広さ
や配置を入力する。演算処理装置1が補助記憶装置2中
のデータに基づいて間取りを決定するとともに、床の領
域と床を支持する壁の位置を決める。また、演算処理装
置1が上記床の領域に床パネルを割り付ける。上記入力
装置4により空調機の位置と吹出グリルの位置を入力す
る。上記演算処理装置1が空調機と吹出グリルとの位置
にそれぞれ対応する床パネルを床ダクトパネルに変換す
る。さらに、演算処理装置1が、上記床ダクトパネル間
に配置された床パネルを床ダクトパネルに変換し、床ダ
クトパネルの割り付けとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床パネルから構成され
る建築物の床の設計において、空調機と空調されたエア
の吹き出し口との間をつなぐ配管を内蔵した床ダクトパ
ネルを上記床に割り付ける床ダクトパネル割付装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、床、壁、屋根等の建築物を構成
する部分を床パネルや、壁パネルや、屋根パネル等のパ
ネルにより構築する住宅の構築方法が知られている。上
記、住宅の構築方法においては、工場等において、予
め、上記床パネルや壁パネルや屋根パネル等のパネルを
製造しておき、建築現場において、上記パネルを用いて
住宅を構築することにより、建築現場における施工期間
や施工行程の短縮を図ったものである。
【0003】また、上記パネルは、たとえば、木製の芯
材を矩形枠状に組んで枠体を作り、該枠体の一面に木製
の面材を貼設して構成されるものである。そして、上記
パネルは躯体としての機能を有し、上記パネルにより壁
等を構成することにより、柱なしで住宅を構築すること
ができるようになっている。また、上記パネルの内部は
空間となっており、一般的には、上記空間に断熱材が充
填された状態となっている。
【0004】本出願人は、上記パネルから構築される住
宅において、一つの空調機から住宅の各部屋を空調する
いわゆるダクトセントラルシステムを設置する場合に、
上記床パネルの内部の空間に空調用の配管を配置すると
ともに、上記空調用の配管を内蔵した床パネル同士を接
合して床を構築することにより空調用の配管を設置でき
るダクトパネルを開発した。上記ダクトパネルによれ
ば、空調用の配管の設置作業が省力化されるとともに、
空調用配管がほぼ床パネル内に収まることにより、天井
裏のスペースにおいては、空調用の配管の配置を気にせ
ずに、電気の配線や、配水系の配管や、その他の部材を
配置できることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記パネル
により構築される住宅においては、設計の省力化を図る
とともに、顧客毎に異なる要望に迅速に対応して住宅を
設計できるように、設計のCAD(computer aided desi
gn) 化が進められている。上記パネルにより構築される
住宅の設計をCAD化しようとした場合に、重要な要因
となるのは、たとえば、設計された床に如何に効率良く
パネルを配置するかどうかであるが、従来のCAD シ
ステムでは、上述のようなパネルの割り付けを行うよう
なシステムが存在せず、また、住宅の設計と上記パネル
の寸法との間には、密接な関係があり、住宅を設計する
に当たっては、各パネルの設計から住宅の施工までの一
貫したシステムを構築する必要があり、汎用のCAD
システムでは対応できなかった。
【0006】そして、上記空調用配管を内蔵した床ダク
トパネルの割り付けにおいても、CAD化を図った場合
には、上述のようなパネルの設計から住宅の施工まで一
貫したシステムを必要とするが、従来、そのようなシス
テムは存在しなかった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記パネルから構成
されるとともに、床ダクトパネルを用いた住宅の床ダク
トパネルの設計から住宅の施工までの一貫したシステム
を構築し、床パネルからなる床への床ダクトパネルの最
適な割り付け作業を自動化することができる床ダクトパ
ネル割付装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の床ダクト
パネル割付装置は、図1に示すように、床パネルから構
築される床を設計するに際し、内部に空調用配管となる
空洞を有する床ダクトパネルを上記床に割り付けるもの
であって、上記床領域を入力する床領域入力手段aと、
床を支持する構造体の位置を入力する構造体位置入力手
段bと、少なくとも上記床パネルの両端部が上記構造体
に支持されるように床パネルを割り付ける床パネル割付
手段cと、空調機の位置を入力する空調機位置入力手段
dと、空調機に空調されたエアを吹き出す吹出口の位置
を入力する吹出口位置入力手段eと、上記床パネル割付
手段cが割り付けた床パネルに沿って、上記空調機の位
置から吹出口の位置に至る間の床パネルを上記床ダクト
パネルに変換する床ダクトパネル割付手段fと、を具備
してなることを上記課題の解決手段とした。
【0009】また、上記請求項1記載の構成に加えて、
上記請求項2記載の床ダクトパネル割付装置は、上記床
ダクトパネル割付手段fが、上記床パネル割付手段cに
割り付けられた床パネルのうちの空調機の位置に対応す
る床パネルと吹出口に対応する床パネルとを床ダクトパ
ネルに変換した後に、上記空調機の位置に対応する床ダ
クトパネルと吹出口の位置に対応する床ダクトパネルと
の間に配置された床パネルを床ダクトパネルに変換する
ことを上記課題の解決手段とした。
【0010】さらに、上記請求項1もしくは請求項2記
載の構成に加えて、上記請求項3記載の床ダクトパネル
割付装置は、上記床領域入力手段a及び構造体入力手段
bが、各寸法を予め設定された基準単位の整数倍として
入力するとともに、床パネル割付手段cが、上記基準単
位に対応した寸法に形成される床パネルを割り付けるこ
とを上記課題の解決手段とした。
【0011】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、床領域入力
手段aにより床の領域が入力されて確定され、構造体位
置入力手段bにより床に配置される床パネルを支持する
構造体(たとえば、基礎や構造壁)の位置が入力されて
確定されることになる。そして、床パネル割付手段c
が、上記床領域内において、各床パネルの両端部が上記
構造体に支持されるように床パネルを割り付けることに
なる。
【0012】すなわち、床パネル割付手段cは、二つの
構造体間に床パネルが配置されるように、床パネルの両
端部の位置をそれぞれ構造体上に配置することにより、
配置される床パネルの両端部の位置と長さを決める。こ
の際に、構造体の床の幅方向に対する長さが長ければ、
製造される床パネルの幅で分割することになる。これら
のことから、割り付けられる床パネルが決定される。
【0013】そして、空調機位置入力手段dにより空調
機の位置が入力され、吹出口入力手段eにより吹出口の
位置が入力される。そして、床ダクトパネル割付手段f
は、上記空調機の位置と吹出口の位置を結ぶ経路に対応
する床パネルを床ダクトパネルに変換することにより、
床ダクトパネルの割付位置を決定することができる。
【0014】また、上記請求項1記載の構成に加えて請
求項2記載の構成によれば、床ダクトパネル割付手段f
は、空調機の位置に対応する床パネルと吹出口の位置に
対応する床パネルを、まず、床ダクトパネルに変換し、
上記二つの床ダクトパネル間を繋ぐ床パネルを床ダクト
パネルに変換することで、床ダクトパネルの割り付けを
行うことができる。
【0015】このようにすれば、通常の住宅において、
上記吹出口と空調機とに対応するそれぞれ床パネル間を
結ぶ床パネルが二つ以上になる可能性が少なく、床ダク
トパネルの割り付けは、単純に、吹出口と空調機との位
置に対応する床パネルを床ダクトパネルに変換するとと
もに、上記床ダクトパネル間に配置された床パネルの一
部を床ダクトパネルに変換するだけで良く、床ダクトパ
ネルの割り付け作業を単純化して、その割り付け作業に
かかる時間を大幅に短縮することができる。
【0016】さらに、請求項1もしくは請求項2記載の
構成に加えて、請求項3記載の構成によれば、構造体位
置入力手段と床領域入力手段によって入力される寸法と
床パネル割付手段によって割り付けられる床パネルの寸
法が予め設定された基準単位の整数倍とされているの
で、構造体間の距離が製造される床パネルの寸法に合わ
なかったり、床領域に床パネルを割り付ける際に、規格
外の床パネルを多用しなければならなくなるのを防止す
ることができる。また、床ダクトパネルの割付において
も、床ダクトパネルの寸法を上記基準単位の整数倍に対
応して製造することにより、床パネルと床ダクトパネル
との変換を容易に行うことができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図2ないし図7
を参照して説明する。なお、この実施例の床ダクトパネ
ル割付装置は、本発明の床ダクトパネル割付装置を、コ
ンピュータシステムにより構成される住宅設計用のCA
Dシステムに応用したものであり、この実施例におい
て、床ダクトパネル割付装置は、CADシステムの一部
として機能するようになっている。
【0018】そして、床ダクトパネル割付装置は、CA
Dシステムにより後述するように割り付けられた二階床
パネルのうちの空調されたエアの経路となる部分に、内
部が空調されたエアの通路となる後述の床ダクトパネル
10(図3及び図5に図示)を割り付けるものである。
そして、CADシステムの一部である床ダクトパネル割
付装置は、上記CADシステムにより設計される住宅の
二階の床に床ダクトパネル10を割り付けるためのもの
である。図2はこの実施例の床ダクトパネル割付装置を
含むCADシステムの概略を示すブロック図である。
【0019】次に、図2に示される床ダクトパネル割付
装置を備えたCADシステムの基本構成を参照して、床
ダクトパネル割付装置を説明する。図2に示す上記床ダ
クトパネル割付装置を備えたCADシステムは、周知の
ように中央演算処理ユニットや内部記憶装置となるRA
M及びROM等のメモリなどを備えた演算処理装置(コ
ンピュータ)1と、ハードディスク、光磁気ディスク等
からなる補助記憶装置2と、カラーディスプレイ等から
なる表示装置3と、キーボードや、マウス、タブレッ
ト、デジタイザー等のポインティングデバイスからなる
入力装置4と、各種プリンターやプロッター等からなる
出力装置5とを基本構成とするものである。
【0020】上記CADシステムは、補助記憶装置2に
記憶された住宅を構成する各部位の形状データやその他
各種のデータを用いて演算処理装置1が、入力装置4か
らの入力データに対応して住宅を設計し、設計された住
宅の各データと上述のような図面を出力装置及び表示装
置に出力するようになっている。
【0021】そして、上記CADシステムにおいては、
建築すべき住宅の占める領域や部屋割り等を入力するこ
とにより、住宅の間取り図や正面図や側面図やパース図
を出力できる周知のCAD システムとしての機能を有
するとともに、形状が決定された床や壁や屋根等にそれ
ぞれ床パネルや壁パネルや屋根パネル等を割り付ける機
能を有する。
【0022】そして、この実施例の床ダクトパネル割付
装置においては、CADシステムによって一階及び二階
の間取りが決定され、かつ一階の耐力壁や支持壁(間仕
切り壁でなく、躯体となる壁であり、また、耐力壁は垂
直荷重と水平荷重との両方を受けるものであり、支持壁
は主に垂直荷重を受けるものである)の位置が決定され
ることにより、上記演算処理装置1が床パネルの割り付
けを行うようになっている。すなわち、入力装置4から
設計すべき住宅の各部屋の広さや配置が入力されること
により、演算処理装置1が上記床パネルを支持する構造
体となる基礎や耐力壁や支持壁の位置を決めることにな
る。従って、入力装置4と演算処理装置1とが、床領域
と床を支持する構造体の入力手段となる。
【0023】そして、補助記憶装置2には、住宅を構成
する多数の各種部位の形状や位置等を示す座標値を記憶
した意匠データベース2aと、住宅の各部位に配置され
る各仕上げ部材(例えば、床材や内壁用クロスや外壁材
やその他の住宅の各部位に用いられる部材)の種類や品
番等を記憶した仕上データベース2bとが保存されてい
る。そして、上記意匠データベース2aや仕上データベ
ース2b等のデータを用いて、CADシステムにおいて
設計が行われるようになっている。
【0024】さらに、補助記憶装置2は、設計された住
宅のデータが記憶されるようになっている。すなわち、
各階における各部屋の広さや配置を決めて入力装置4か
ら入力することにより、間取りが決定された段階で、該
間取りに対応して、床の領域や床を支持する構造体とな
る壁の位置や基礎の位置が決定され、これが住宅のデー
タとして記憶されるようになっている。
【0025】上記演算処理装置1は、床ダクトパネル割
付装置として、入力装置4から入力された間取りと上記
補助記憶装置2に記憶された各データを基に、二階の床
領域と二階の床を支持する耐力壁や支持壁の位置を決め
る機能と、上記二階の床領域と二階の支持壁の位置に基
づいて二階の床領域に床パネルを割り付ける機能と、二
階の床領域に割り付けられた床パネルのうちの空調され
たエアの通路となる床パネルを床ダクトパネル10に変
換する機能とを有するものである。
【0026】そして、出力装置5は、床ダクトパネル割
付装置として、上述のように床パネル及び床ダクトパネ
ル10が割付られた床の平面図を床パネルの配置図とし
て出力するようになっている。ここで、上記床ダクトパ
ネル10割付装置による床ダクトパネル10の割り付け
方法を説明する前に、上記床ダクトパネル10を用いる
空調設備を配設した住宅について説明する。図3は、上
記床ダクトパネル10を用いる空調設備を配設した住宅
Gの概略図である。
【0027】該空調設備は、基本的には、室内に配置さ
れる空調機本体11と、3つの室外機12a、12b、
12cと、空調されたエアの吹出口となる吹出グリル1
3a、13bと、上記空調機本体11と吹出グリル13
a、13bを連通する壁ダクトパネル14及び上記床ダ
クトパネル10から構成されるものである。上記空調機
本体11は、周知の空調機の室内側ユニットであり、冷
風もしくは温風を供給するとともに、換気として室外の
空気の吸気と室内の空気の排気を行うものである。
【0028】そして、上記空調機本体11は、3つの室
外機12a、12b、12cに対応して、室内温度を制
御するためのエアコンユニット11aと、上記エアコン
ユニット11aを補助するパワーアップユニット11b
と、同じく寒冷時にエアコンユニット11aを補助する
温水ファンユニット12cと、換気を行う換気ユニット
12dからなる。
【0029】上記エアコンユニット1aは室外機12a
に接続され、パワーアップユニット11bはパワーアッ
プ用室外機12bに接続され、温水ファンユニット11
cは温水ファンユニット用ボイラ12cに接続されてい
る。そして、通常時には、エアコンユニット11aと室
外機12aとにより室内の温度コントロールが行われ、
夏期の特に温度が高い場合には、上記エアコンユニット
11aと室外機12aとに加えてパワーアップユニット
11bとパワーアップ用室外機12bが用いられ、冬季
の特に温度が低い場合には、上記エアコンユニット11
aと室外機12aとに加えて温水ファンユニット11c
と該温水ファンユニット11cに温水を供給する温水フ
ァンユニット用ボイラ12cが用いられるようになって
いる。
【0030】また、パワーアップユニット11b及び温
水ファンユニット11cの使用は、住宅内部のエアーコ
ンディショニングを行っている部屋の数によっても調整
することができるようになっている。。上記換気ユニッ
ト11dには、室外の空気を吸気するための吸気ダクト
11eと、室内の空気を床15の下に排気するための排
気ダクト11fが接続されている。
【0031】また、上記空調機本体11は、基本的に
は、一階の階段16の下の部分に配置されるようになっ
ている。そして、上記階段16には、吸気口16aが配
置され、電気集塵フィルタ17を介して住宅内の空気を
空調機本体11に吸気できるようになっている。従っ
て、空調された空気は、吹出グリル13a、13bから
吹き出して室内を階段下から空調機本体11に戻るよう
になっている。そして、空調機本体11が隣接する壁1
8の部分には、内部が送風用の通路となった上記壁ダク
トパネル14が配置されるようになっている。
【0032】上記壁ダクトパネル14は、その内部が送
風用の通路として空洞とされるとともに、結露を防止す
るように、上記通路の回りに断熱材が配置されたもので
ある。そして、上記壁ダクトパネル14の下部には、空
調機本体11の送風口11gが接続されている。また、
上記壁ダクトパネル14の上部の天井裏部分において、
チャンバーボックス19を介して壁ダクトパネル14内
部と床ダクトパネル10内部が連通した状態となってい
る。
【0033】上記床ダクトパネル10は、基本的に、壁
ダクトパネル14と同様の構成となっており、その内部
が送風用の通路とされるとともに、その周囲に断熱材が
配置されている。そして、上記吹出グリル13a、13
bの位置まで、床ダクトパネル10が連接されるように
なっている。そして、上記吹出グリル13a、13bに
は一階用と二階用とがあり、一階用吹出グリル13aは
一階の天井裏部分に吹出口を天井から下方に向けて配置
されている。そして、一階用吹出グリル13aと床ダク
トパネル10とは、延長ダクト20を介して連通されて
いる。
【0034】また、二階用吹出グリル13bは、床ダク
トパネル10内に、吹出口を床面上に露出して配置され
ている。これら吹出グリル13a、13bには、吹出グ
リル13a、13b内の送風路を開閉可能な回転羽21
が配置されており、センターコントローラ22もしくは
ワイヤレスリモコン23a付きのルームコントローラ2
3により送風量の調整及び送風の遮断が行えるようにな
っている。
【0035】また、吹出グリル13a、13bは、各部
屋に配置されるようになっている。そして、上記床ダク
トパネル割付装置は、以上のような空調設備が配置され
た住宅を上記CADシステムで設計するに当たって、上
記二階の床における床ダクトパネル10の割付位置を決
定するものである。
【0036】以下に、上記構成に床ダクトパネル割付装
置によるダクト床パネル割付方法を図4及び図5の床パ
ネル24の配置位置を示す床の平面図と図6に示すフロ
ーチャートとを参照して説明する。まず、上記CADシ
ステムにおいては、上記入力装置4から住宅を構成する
各部屋の広さ及び配置が一階部分と二階部分とのそれぞ
れにおいて入力される。この際にCADシステムにおい
ては、各部屋の縦横の寸法等が予め設定された基準長さ
に基づいて入力されるようになっている。
【0037】すなわち、上記部屋の入力により決定され
る間取り図においては、上記基準単位長さのグリッド上
に住宅の外壁や内壁の中心線が配置されるようになって
いる。なお、住宅の設計は、必ずしも上記基準単位に基
づいて全て行われるものではなく、設計すべき住宅の諸
条件によって基準単位をはずれる部分があっても良い。
【0038】そして、上述のように各部屋の広さ及び配
置を決定することにより、建築すべき住宅の間取りが決
定される(ステップS1) そして、住宅の間取りが決定された段階において、上記
住宅の外周部分及び部屋の境界部分に一階の耐力壁及び
支持壁が配置される(ステップS2)。たとえば、図4
に示す二階の床の平面図においては、外周壁25部分が
耐力壁とされるとともに、一点鎖線で囲まれた部分内に
図示しない内壁としての耐力壁もしくは支持壁が配置さ
れるようになっている。
【0039】次に、対向する耐力壁や支持壁間に掛け渡
すように床パネル24…が配置される。すなわち、対向
する耐力壁もしくは支持壁の中心線上に床パネル24…
の両端部の側縁が配置されるようになっている。従っ
て、対向する耐力壁もしくは支持壁間の長さによって床
パネル24…の長さが決定される。従って、複数の形状
の床パネル24…の中から上記耐力壁や支持壁間の長さ
によって、使用される床パネル24…が限定される。
【0040】次に、長さが限定された床パネル24…を
順次上記対向する耐力壁や支持壁間に配置していくこと
により床パネル24…を割り付けていく(ステップS
3)。この際に上述のように対向する耐力壁や支持壁間
の距離や耐力壁や支持壁の長さが、上記基準単位の整数
倍となっているとともに、割り付けられる床パネル24
…も各寸法が基準単位の整数倍の長さとなっているの
で、順次床パネル24…を割り付けていった際に、最後
の残りの部分に割り付けることができる床パネル24…
が無い場合が生じるのを防止することができる。
【0041】次に、空調機本体11の配置位置を入力装
置4から入力する(ステップS4)。この際には、上述
のように空調機本体の位置を階段下とすることになって
いるので、図4に示す二階床の平面図において階段用の
開口部26の位置に空調機本体11を配置することにな
る。次に、一階用及び二階用の吹出グリル13a、13
bの配置位置を入力装置4から入力する(ステップS
5)。
【0042】この際に、各吹出グリル13a、13b
は、一階及び二階の各部屋毎に配置する。なお、各部屋
の吹出グリル13a、13bの数は、助機演算処理装置
1における周知の熱負荷計算により求められるようにな
っている。上記熱負荷計算においては、部屋の広さ、そ
の部屋の全ての窓の広さ等に基づいて、冷暖房時に所定
の室温を維持するのに必要な熱量を求めるとともに、上
記空調機本体11と各部屋との距離による熱量のロスを
求め、空調機本体に必要な能力と、各部屋に必要な吹出
グリル13a、13bの数が決められるようになってい
る。また、ダクトにおける熱量のロスに関しては、各床
ダクトパネル10…のダクト径を一定とするとともに、
ダクトパネル10の接合部においてダクトパネル10同
士が直交する場合の圧力損失を予め求めておき、これを
計算に入れるようにした。従って、ダクトにおける熱量
のロスを容易に求めることができ、ダクトセントラルシ
ステムの設計の自動化を容易なものとすることができ
る。次に、演算処理装置1は、図5に示すように、空調
機本体11に隣接する壁部分に壁ダクトパネル14が配
置されるものとし、該壁に隣接する床パネル24aを床
ダクトパネル10に変換する(ステップS6)。次に、
演算処理装置2は、図5に示すように吹出グリルの位置
に対応する床パネル24b…を床ダクトパネル10に変
換する(ステップS7)。
【0043】なお、一つの一階用吹出グリル13aにつ
いては、後述する理由により、該吹出グリルの位置に対
応する床パネル24cを床ダクトパネル10に変換しな
いで図示した。次に、上記吹出グリル13a、13bの
位置に対応した床ダクトパネル10(24b)に隣接
し、かつ、上記空調機本体11の位置に対応した床ダク
トパネル10(24a)側にある床パネル24d…を床
ダクトパネル10に変換する。(ステップS9)
【0044】この際には、以下の条件に当てはまる場合
に例外とする(ステップS8)。すなわち、上記吹出グ
リル13bの位置に対応した床ダクトパネル10(24
b)に隣接し、かつ、上記空調機本体11の位置に対応
した床ダクトパネル10(24a)側にある床パネル2
4eの長さ方向が、吹出グリル13bの位置に対応した
床ダクトパネル10(24b)の長さ方向と同じで、か
つ、上記床パネル24eに隣接して上記空調機本体11
の位置に対応した床ダクトパネル10(24a)に向か
う床パネル24が無い場合には、上記吹出グリル13b
の位置に対応した床ダクトパネル10(24b)に隣接
し、かつ、上記空調機本体11の位置に対応した床ダク
トパネル10(24a)側にある床パネル24eを床ダ
クトパネル10としない(ステップS10)。
【0045】そして、上記吹出グリル13bの位置に対
応した床ダクトパネル10(24b)に隣接する床パネ
ル24eを床ダクトパネル10に変換しなかった場合に
は、上記空調機本体11の位置に対応した床ダクトパネ
ル10(24a)から上記吹出グリル23a、23bの
位置に対応した床ダクトパネル10(24b)に近接す
る位置に向かう床パネル24f、gを床ダクトパネル1
0に変換する(ステップS11)。そして、この床ダク
トパネル10(24g)から上記吹出グリル13bの位
置に対応した床ダクトパネル10(24b)に向かって
天井裏部分に延長ダクト20を配置し、二つの床ダクト
パネル10(24b)、10(24f)を連通する。
【0046】また、このように延長ダクト20を用いた
場合には、一階用の吹出グリル23aの位置に対応する
床ダクトパネル10(24c)を再度通常の床パネル2
4cに変換し、上記の床ダクトパネル10(24f)か
ら一階用吹出グリル13aに向かって延長ダクト20を
配置して吹出グリル13aと床ダクトパネル10(24
f)を連通させる。また、ステップS9において吹出グ
リル13a、13bの位置に対応した床ダクトパネル1
0(24b)に隣接する床パネル24dを床ダクトパネ
ル10(24d)に変換した場合には、上記床ダクトパ
ネル10(24d)と上記空調機本体11の位置に対応
した床ダクトパネル10(24a)との間の床パネル2
4hを床ダクトパネル10(24h)に変換し、空調機
本体11と吹出グリル13a、13bとを連通する(ス
テップS12)。
【0047】そして、図5に示すように床パネル24…
の配置された床において、床ダクトパネル10…を割り
付けることができる。なお、一階用の吹出グリル12a
は、該吹出グリル13aの位置に対応する床パネル24
bが床ダクトパネル10(24b)に変換された場合で
も、上述したように、直接床ダクトパネル10(24
b)に接合せずに延長ダクト20を介して接続する。ま
た、図5において、符号28…で示される四角は、隣接
する床ダクトパネル10間の連通孔を示すものである。
【0048】以上のようにこの実施例の床ダクトパネル
割付装置によれば、床ダクトパネル10の割り付け作業
を自動化することが可能となる。また、床パネル24を
床ダクトパネル10に変換する際に、まず、空調機本体
11の位置に対応する床パネル24aと、吹出グリル1
3a、13bの位置に対応する床パネル24bを床ダク
トパネル10に変換してから、これら床ダクトパネル1
0間をつなぐ床パネル24d、24hを床ダクトパネル
10に変換することにより、空調機本体10から吹出グ
リル13a、13bに至る経路を床パネル24に沿って
検索し、該経路上にある床パネル24を床ダクトパネル
10に変換した場合に比較して、容易な処理で空調機本
体11と吹出グリル13a、13bとを連通する床ダク
トパネル10…の割り付けが行える。
【0049】また、上記ステップS8の条件を付加する
ことにより、吹出グリル13a、13bと空調機本体1
1との間に配置され、かつ、吹出グリル13a、13b
と空調機本体11とを結ぶ線に対して直交して配置され
た複数の床パネル24…を床ダクトパネル10に変換し
てしまった場合のように、床ダクトパネル10…の総容
量が大きなものとなってしまい空調機の効率が悪化する
のを防止することができる。すなわち、吹出グリル13
a、13bと空調機本体11との間をできるだけ、吹出
グリル13a、13bと空調機本体11とを結ぶ線に沿
った床ダクトパネル10で連接し、それが全く無理な場
合は、延長ダクト20により連接するようにでき、空調
機の効率を維持できるようになっている。
【0050】また、住宅の設計が上記基準単位で行わ
れ、かつ床パネル24及び床ダクトパネル10の寸歩が
上記基準単位に沿ったものとなっているので、床パネル
24の割り付けを容易に自動化することができるととも
に、床パネル10から床ダクトパネル24への変換も容
易に行うことができる。また、上述のように各床ダクト
パネル10のダクト径を一定にするとともに、床ダクト
パネル10同士の接合部において、床ダクトパネル10
同士が直交する場合の圧力損失を予め求めてあるので、
熱負荷計算においてダクトにおける熱量のロスを容易に
求めることができ、床ダクトパネル10を用いたダクト
セントラルシステムの設計の自動化を容易なものとして
いる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の床ダクトパネル割付装置によれば、空調機の位置と
吹出グリルとの位置を入力することにより床ダクトパネ
ルを自動的に割り付けることができる。また、請求項2
記載の床ダクトパネル割付装置によれば、上記吹出グリ
ルと空調機本体との位置に対応する床パネルを最初に床
ダクトパネルに変換することにより、容易に吹出グリル
と空調機本体を連通するように床ダクトパネルを割り付
けることができる。さらに、請求項3記載の構成によれ
ば、床の寸法や構造体の位置や床パネルの寸法が基準単
位の整数倍となっていることにより、規格外の床パネル
や床ダクトパネルの使用を最小限にするとともに、床パ
ネル及び床ダクトパネルの割り付け作業の自動化を容易
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床ダクトパネル割付装置の基本構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の床ダクトパネル割付装置を
備えたCADシステムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記実施例の床ダクトパネル割付装置により床
ダクトパネルの割り付けが行われる空調設備を有する住
宅の概略を示す図面である。
【図4】上記実施例の床ダクトパネル割付装置により床
ダクトパネルが割り付けられる床を示す平面図である。
【図5】上記実施例の床ダクトパネル割付装置により床
ダクトパネルが割り付けられる床を示す平面図である。
【図6】上記実施例の床ダクトパネル割付装置による床
ダクトパネルの割り付け方法を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 演算処理装置(床パネル割付手段c、ダクト床
パネル割付手段f) 4 入力装置(床領域入力手段a、床領域入力手段
b、空調機入力手段d、吹出口入力手段e)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネルから構築される床を設計するに
    際し、内部に空調用配管となる空洞を有する床ダクトパ
    ネルを上記床に割り付ける床ダクトパネル割付装置であ
    って、 上記床領域を入力する床領域入力手段と、 床を支持する構造体の位置を入力する構造体位置入力手
    段と、 少なくとも上記床パネルの両端部が上記構造体に支持さ
    れるように床パネルを割り付ける床パネル割付手段と、 空調機の位置を入力する空調機位置入力手段と、 空調機に空調されたエアを吹き出す吹出口の位置を入力
    する吹出口位置入力手段と、 上記床パネル割付手段が割り付けた床パネルに沿って、
    上記空調機の位置から吹出口の位置に至る間の床パネル
    を上記床ダクトパネルに変換する床ダクトパネル割付手
    段と、 を具備してなることを特徴とする床ダクトパネル割付装
    置。
  2. 【請求項2】 上記床ダクトパネル割付手段は、上記床
    パネル割付手段に割り付けられた床パネルのうちの空調
    機の位置に対応する床パネルと吹出口に対応する床パネ
    ルとを床ダクトパネルに変換した後に、上記空調機の位
    置に対応する床ダクトパネルと吹出口の位置に対応する
    床ダクトパネルとの間に配置された床パネルを床ダクト
    パネルに変換することを特徴とする請求項1記載の床ダ
    クトパネル割付装置。
  3. 【請求項3】 上記床領域入力手段及び構造体入力手段
    は、各寸法を予め設定された基準単位の整数倍として入
    力するとともに、床パネル割付手段は、上記基準単位に
    対応した寸法に形成される床パネルを割り付けることを
    特徴とする請求項1または2記載の床ダクトパネル割付
    装置。
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