JP2010286927A - ステージ装置、及びステージ装置の制御方法、それを用いた露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents
ステージ装置、及びステージ装置の制御方法、それを用いた露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】コイル4、及び複数の永久磁石を有するリニアモータと、コイル4に電流を供給する電流ドライバ9と、該電流ドライバ9への指令を生成する制御手段7とを備えたステージ装置であって、制御手段7は、コイル4と永久磁石との相対位置に基づいて算出した電気角を用いた正弦波を、リニアモータへの推力指令値に乗ずるコミュテーション処理により指令を生成し、更に、指令に対して、推力指令値に比例した振幅を持ち、かつ、正弦波と90度に位相がずれた正弦波の成分を含ませる。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る平面リニアモータ型ステージ装置(以下、単に「ステージ装置」と表記する)の概略図であって、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。なお、このステージ装置は、半導体露光装置のウエハステージ(基板ステージ)に適用するものとして説明する。また、以下の各図において、ステージ装置の走査方向に対して鉛直方向上方にZ軸を取り、該Z軸に垂直な平面内で走査露光時のウエハの走査方向にY軸を取り、該Y軸に直交する非走査方向にX軸を取って説明する。
FYa=Ky×cos(2π/T×y) (1)
FYb=−Ky×sin(2π/T×y) (2)
ここで、Kyは、推力定数(N/A)であり、Tは、周期(T=4/3P、P:コイルピッチ(A相とB相のコイル中心間距離))である。即ち、ステージ変位に応じて、A相、B相で発生する力は、正弦波状に変動する。以下、「2π/T×y」を電気角と呼ぶ。
φ=2π/T×y (3)
Ya=Iy×cosθ (4)
Yb=−Iy×sinθ (5)
なお、指令電流値は、DAコンバータ8によりアナログ化されるが、指令の性質自体は変わらないものとし、以下、AYa=Ya、AYb=Ybとする。また、電流ドライバ9の低周波ゲイン(周波数0におけるゲイン)を1.0とし、電流ドライバ9では、誤差電流が発生せず、指令電流値通りの電流がコイルに流れるものと仮定する。
fa=Ky×Iy×cos2θ (6)
fb=Ky×Iy×sin2θ (7)
ここで、推力の合力fy=fa+fbは、cos2θ+sin2θ=1の関係から、次式で表される。
fy=Ky×Iy (8)
(8)式に示すように、fyの式には、電気角θは現れない。即ち、推力fyは、ステージ位置計測値(y)11によらず、指令値Iyに比例したものとなる。このように、コイルと磁石との相対変位に応じて推力が変わるリニアモータにおいて、コイルと永久磁石との相対位置に基づいて算出した電気角で表された正弦波を、リニアモータへの推力指令値に乗ずることを「コミュテーション処理」と呼ぶ。
Iy=(fb+ff)/Ky (9)
Yae=Iy×cosθ−α(Iy×cosθ)´
=Iy×cosθ−αIy´cosθ+αIy×ωsinθ (10)
Ybe=−Iy×sinθ+α(Iy×sinθ)´
=−Iy×sinθ+αIy´sinθ+αIy×ωcosθ (11)
但し、ω=dθ/dtである。
fy=Ky×Iy−αKy×Iy´ (12)
(12)式に示すように、推力fyには、指令値Iyの微分であるIy´に比例した誤差力が生じる。この誤差力には、フィードフォワード制御指令(ff)22に対して、その微分値に比例した補正項を足す、公知のフィードフォワード技術を用いて対処できる。
(fb+fb+αff´)/Ky=Iy+αIy´ (9)´
このフィードフォワード補正により、(12)式のfyは、次式で表される。
fy=Ky×Iy (12)´
このように、推力fyは、指令値Iyに比例した所望の値となる。なお、係数αの算出については、後述する。
Fza=Kz×sin(2π/T×y) (13)
Fzb=Kz×cos(2π/T×y) (14)
即ち、(13)、(14)式は、(1)、(2)式とは位相が90度ずれている。ここで、(11)、(12)、(13)、(14)式より、Y方向の指令値IyからのZ方向他成分力fzyは、Fza×Yae+Fzb×Ybeで、次式で表される。
fzy=αω×Kz×Iy (15)
このように、Z方向には、Y方向の指令値Iyに比例した力が発生する。また、この力は、ωにも比例しており、θの時間変化、即ち、ステージ位置の時間微分にも比例している。本来、Y方向の指令電流からのZ方向の他成分力は、全くないのが理想であり、この他成分力に起因して、ステージの位置決め特性が悪化する。
fzy=αωKzIy+α2ωKzIy´ (15)´
係数αは、微小であり、(15)´式の第2項は、α2が乗じられているため、ほぼ無視できる。したがって、以下、(15)式を採用する。なお、Z方向に関しても同様である。
Za=Iz×sinθ (16)
Zb=Iz×cosθ (17)
このとき、コイルに流れる電流に誤差電流が生じないと仮定すると、Z方向の推力fzは、(13)、(14)、(16)、(17)式より、Fza×Za+Fzb×Zbで、次式で表される。
fz=Kz×Iz (18)
また、電流ドライバ9の特性により誤差電流が生じた場合、コイルに流れる電流Zae、Zbeは、次式で表される。
Zae=Iz×sinθ−α(Iz×sinθ)´
=Iz×sinθ−αIz´sinθ−αIz×ωcosθ (19)
Zbe=Iz×cosθ−α(Iz×cosθ)´
=Iz×cosθ−αIz´cosθ+αIz×ωsinθ (20)
更に、Z方向推力fzは、(13)、(14)、(19)、(20)式より、Fza×Zae+Fzb×Zbeで、次式で表される。
fz=Kz×Iz−αKz×Iz´ (21)
(21)式に示すように、Z方向推力fzには、指令値Izの微分であるIz´に比例した誤差力が生じる。ここで、Z方向推力fzの主な成分は、ステージ自重分を支持するための力である。したがって、指令値Izの変動量が小さいので、Iz´による影響は、ほぼ無視することができ、Z方向推力fzは、次式で表わせる。
fz=Kz×Iz (21)´
fyz=−αω×Ky×Iz (22)
このように、他成分力fyzは、Z方向の指令値Izと、ω、即ち、ステージ位置の時間微分に比例する。この他成分力fyzも、先と同様にステージの位置決め特性を悪化させる。そこで、本発明のリニアモータの制御方法では、第2電気角演算器16が、第2電気角(ψ)25を算出することを特徴とする。なお、算出方法の詳細は、後述する。
θ=φ+ψ (23)
ここで、コミュテーション演算器18は、(23)式の電気角(θ)26を用いて演算を実行する。なお、第1電気角(φ)24は、(3)式であり、(1)、(2)式、及び(13)、(14)式において、三角関数の引数は、第1電気角(φ)24である。これを踏まえ、(4)、(5)式は、次式で表される。
Ya=Iy×cosθ
=Iy×cos(φ+ψ)
=Iy×(cosφ×cosψ−sinφ×sinψ) (24)
Yb=−Iy×sinθ
=−Iy×sin(φ+ψ)
=−Iy×(sinφ×cosψ+cosφ×sinψ) (25)
Yae=Iy(cosφ×cosψ−sinφ×sinψ)
−α(Iy(cosφ×cosψ−sinφ×sinψ))´
=Iy(cosφ×cosψ−sinφ×sinψ)
−αIy´(cosφ×cosψ−sinφ×sinψ)
−αIy(−ωsinφ×cosψ−ξcosφ×sinψ
−ωcosφ×sinψ−ξsinφ×cosψ) (26)
Ybe=−Iy(sinφ×cosψ+cosφ×sinψ)
−α(−Iy(sinφ×cosψ+cosφ×sinψ))´
=−Iy(sinφ×cosψ+cosφ×sinψ)
+αIy´(sinφ×cosψ+cosφ×sinψ)
+αIy(ωcosφ×cosψ−ξsinφ×sinψ
−ωsinφ×sinψ+ξcosφ×cosψ) (27)
ただし、ω=dφ/dt、ξ=dψ/dtである。
fy=Ky×Iy×cosψ−αKy×Iy´cosψ
+αξIy×sinψ+αωIy×sinψ (28)
同様に、この電流Yae、YbeによるZ方向他成分力fzyは、(13)、(14)、(26)、(27)式より、次式で表される。
fzy=Kz(−Iy×sinψ+αIy´sinψ
+αωIy×cosψ+αξIy×cosψ) (29)
ここで、ψ、α、ξの値が微小であり、sinψ=ψ、cosψ=1.0、及び、φ、α、ξの積を零と近似すると、(28)、(29)式は、次式で表される。
fy=Ky×Iy−αKy×Iy´ (30)
fzy=Kz×Iy(−ψ+αω) (31)
更に、ψ=αω (32)とすると、(31)式のY方向指令値IyからのZ方向他成分力fzyは、零となる。即ち、第2電気角(ψ)25は、ωに比例しており、ステージ位置の時間に関する微分値である。また、コイル位置は、不動としているので、ステージ位置の時間変化は、コイルと磁石との相対位置の時間に関する微分値である。実際は、先の近似条件の影響を受けるので、厳密には零にならないものの、実用上十分に小さくできる。更に、(30)式は、(9)´式のフィードフォワード補正により、次式で表される。
fy=Ky×Iy (30)´
したがって、Y方向推力fyは、所望の値となる。
fz=Kz×Iz−αKz×Iz´ (33)
fyz=−Ky×Iz(−ψ+αω) (34)
ここで、(32)式を用いれば、Y方向への他成分力fyzは、零である。ここでも厳密には零ではないが、実用上十分に小さくできる。また、上記のようにIz´は、ほぼ零であるので、(33)式は、次式で表される。
fz=Kz×Iz (33)´
したがって、Z方向推力fzは、所望の値となる。このように、コイルと磁石との相対位置の時間に関する微分値に基づいて、第2電気角(ψ)25を演算可能である。
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の(32)式では、第2電気角(ψ)25がステージ2の位置の時間微分に比例するのに対し、二階微分値に比例する値とすることを特徴とする。図4は、固定子ユニットの基準であるベース部材3と、該ベース部材3に対するコイル(コイル群4)を示す概略図である。通常、コイルをベース部材3に固定するときは、なるべく強固に固定する。しかしながら、通常のコイルは、銅の巻き線を樹脂等で固めたもので、金属材に比べると剛性が小さい。また、コイルのジュール熱による熱膨張を抑制させるために、強固な固定ができない場合もある。そこで、本実施形態では、図4に示すように、コイルは、ベース部材3に対して弾性部材40を介して固定する。この場合、弾性部材40は、バネが好適であるが、特に限定するものではない。
ψ=αω+γd2y/dt2 (35)
なお、補正値のゲインγは、弾性部材40の設計値やコイルの固有振動数の測定値等から算出しても良いし、実際にステージ2の加減速駆動を行い、他成分力が小さくなるように調整しても良い。以上のように、本実施形態のリニアモータの制御方法によれば、第1の実施形態の効果よりも、より精度の高い制御が可能となる場合がある。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るリニアモータ制御系のブロック図である。なお、図5において、図2と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態に係るステージ装置では、ベース部材3は、ステージ2の駆動方向に対して自由に移動可能に支持されており、固定子ユニットは、ステージ2の駆動反力により、ステージ2と逆方向に移動することを特徴としている。このステージ構成によれば、駆動反力が固定子ユニットやステージ2を支持する基準物に伝わらないので、ステージ装置全体の振動を抑制するという利点がある。
ψ=αω+γdy/dt (36)
ここで、ゲインγは、ベース部材3の位置計測センサの周波数応答の値から算出すれば良い。若しくは、ゲインγを、実際にステージ2の加減速駆動を行う成分力が小さくなるように調整しても良い。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るリニアモータ制御系のブロック図である。なお、図6において、図2と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。第1の実施形態では、ステージ2の速度情報、及び加速度情報は、ステージ2の位置計測値に基づいて算出していたが、本実施形態に係るステージ装置では、ステージY方向位置指令(d)19を用いて算出することを特徴としている。これは、ステージ2が高精度に位置決めされていれば、ステージ2の速度、及び加速度は、ほぼ指令値と一致すると見なせることに基づく。本実施形態のリニアモータの制御方法によれば、第1の実施形態と、同等の効果を奏する。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るリニアモータ制御系のブロック図である。なお、図7において、図2と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態に係るステージ装置では、制御装置7において、新たに補正指令電流演算器32を採用することを特徴としている。前述のように、(4)、(5)式の指令電流に対して実際に流れる電流Yae、Ybeは、(10)、(11)式で表される。これに対して、補正指令電流演算器32では、指令電流に対し、次式のような補正指令電流を加算する。
Yac=−αIy×ωsinθ (37)
Ybc=−αIy×ωcosθ (38)
即ち、(37)式の補正指令電流は、(4)式に対して正弦波の位相が90度ずれている。同様に、(38)式の補正指令電流も、(5)式に対して正弦波の位相が90度ずれている。更に、ωを乗じていると言うことは、上記のように、コイルと磁石との相対位置の時間変化に比例したゲインを乗じていることになる。そこで、補正指令電流を指令電流に足し、電流ドライバ9への指令とする。
Yae=Iy×cosθ−αIy×ωsinθ
−α(Iy×cosθ−αIy×ωsinθ)´
=Iy×cosθ−αIy´cosθ+α2Iy×ω2cosθ (39)
Ybe=−Iy×sinθ−αIy×ωsinθ
−α(Iy×sinθ−αIy×ωcosθ)´
=−Iy×sinθ+αIy´sinθ−α2Iy×ω2sinθ (40)
前述のように、αの値が微小であれば、α2の項は、ほぼ無視できるので、(39)、(40)式の第3項は、零として近似できる。また、(9)´のフィードフォワード補正を行うことにより、(39)、(40)式の第2項も、零として近似できる。即ち、(39)、(40)式は、次式のように近似される。
Yae=Iy×cosθ (39)´
Ybe=−Iy×sinθ (40)´
更に、(1)、(2)式と、(39)´、(40)´式とにより、Y方向の推力は、次式で表され、Iyに比例した所望の値となる。
fy=Iy×cos2θ+Iy×sin2θ
=Ky×Iy (41)
同様に、(13)、(14)式と、(39)´、(40)´式とにより、Z方向の他成分力fzyは、次式で現される。
fzy=Iy×cosθ×sinθ−Iy×sinθ×cosθ
=0 (42)
以上のように、本実施形態によれば、フィードフォワード補正の(9)´式と、補正指令電流の(37)式と、補正指令電流(38)式とにより、Y方向の推力は、Iyに比例した所望の値になり、更には、Z方向の他成分を抑制することができる。
図8は、本発明のステージ装置を適用した露光装置の構成を示す概略図である。露光装置100は、半導体集積回路等の半導体デバイスや、マイクロマシン、及び薄膜磁気ヘッド等の微細なパターンが形成されたデバイスの製造に利用される。原版ステージ102上に載置された原版(レチクル)を介して、被処理基板であるウエハ上に照明光学系101からの露光光を、投影光学系103を介して照射することにより、基板ステージ104に載置されたウエハ上に所望のパターンを形成する。前述した本発明のステージ装置は、原版ステージ102、若しくは基板ステージ104として利用可能である。
次に、上記の露光装置を利用したデバイスの製造方法の実施形態について説明する。半導体素子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、薄膜磁気ヘッド等のデバイスは、レジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を、上記の露光装置を用いて露光する工程を経る。続いて、露光された前記基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を行うことによってデバイスが製造される。該周知の工程は、例えば、酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング及びパッケージング等の少なくとも一つの工程を含む。
本発明は、上記実施形態に限定するものでなく、本発明の目的が達成される範囲において、各構成が代替的に置換されても良い。
4 コイル群
6 レーザ干渉計システム
7 制御装置
9 電流ドライバ
15 第1電気角演算器
16 第2電気角演算器
17 電気角加算器
100 露光装置
102 レチクルステージ
104 ウエハステージ
Claims (10)
- コイル、及び複数の永久磁石を有するリニアモータと、前記コイルに電流を供給する電流ドライバと、該電流ドライバへの指令を生成する制御手段とを備えたステージ装置であって、
前記制御手段は、前記コイルと前記永久磁石との相対位置に基づいて算出した電気角を用いた正弦波を、前記リニアモータへの推力指令値に乗ずるコミュテーション処理により前記指令を生成し、更に、前記指令に対して、推力指令値に比例した振幅を持ち、かつ、前記正弦波と90度に位相がずれた正弦波の成分を含ませることを特徴とするステージ装置。 - 前記制御手段は、前記相対位置の時間変化に比例したゲインと、前記正弦波と90度位相のずれた正弦波とを前記推力指令値に乗じた値を、前記指令に加算することを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
- 前記制御手段は、前記コイルと前記永久磁石の相対位置に基づいて第1電気角を算出する第1電気角演算器と、前記相対位置の時間に関する微分値に基づいて第2電気角を算出する第2電気角演算器とを備え、前記第1電気角と前記第2電気角とを加算した電気角に基づいて前記指令を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のステージ装置。
- 前記第2電気角演算器は、前記相対位置の時間に関する微分値、及び二階微分値に基づいて、前記第2電気角を算出することを特徴とする請求項3に記載のステージ装置。
- 前記第2電気角演算器は、前記相対位置の時間に関する微分値に、予め記憶部に記憶された係数を乗ずることにより、前記第2電気角を算出することを特徴とする請求項3又は4に記載のステージ装置。
- 前記コイルと前記永久磁石との相対位置を検出するセンサを備え、
前記第1電気角演算器及び第2電気角演算器は、前記センサの出力に基づいて演算を行うことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のステージ装置。 - コイル、及び複数の永久磁石を有するリニアモータと、前記コイルに電流を供給する電流ドライバと、該電流ドライバへの指令を生成する制御手段とを備えたステージ装置であって、
前記制御手段は、前記コイルと前記永久磁石との相対位置に基づいて得られた第1電気角と、該第1電気角の時間に関する微分値に基づいて得られた第2電気角とを加算した電気角を用いた正弦波を、前記リニアモータへの推力指令値に乗ずることで前記指令を生成することを特徴とするステージ装置。 - コイル、及び複数の永久磁石を有するリニアモータと、前記コイルに電流を供給する電流ドライバとを備え、該電流ドライバへの指令を生成するステージ装置の制御方法であって、
前記コイルと前記永久磁石との相対位置に基づいて、第1電気角を算出する第1電気角算出ステップと、
前記相対位置の時間に関する微分値に基づいて、第2電気角を算出する第2電気角算出ステップと、
前記第1電気角と前記第2電気角とを加算した電気角に基づいて、前記電流ドライバへの指令を生成するコミュテーション処理ステップと、
前記指令に基づいて、前記コイルに流す電流を制御する電流制御ステップと、
を有することを特徴とするステージ装置の制御方法。 - 原版のパターンを基板に投影して露光する露光装置であって、
前記原版又は前記基板を保持するステージ装置を備え、
前記ステージ装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のステージ装置である、又は、請求項8に記載のステージ装置の制御方法を用いて制御されることを特徴とする露光装置。 - 請求項9に記載の露光装置を用いて基板にパターンを露光する工程と、
露光された基板を現像する工程と、
を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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