JP2010285813A - 外皮材保持部材、外皮材保持部材連結体、外皮材及びコンクリート構造物の開口部形成方法 - Google Patents

外皮材保持部材、外皮材保持部材連結体、外皮材及びコンクリート構造物の開口部形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート構造物に様々な形状の開口を形成可能であり、波形鋼板に対して様々な位置で固定可能な外皮材保持部材を提供する。
【解決手段】端部保持部材11は、本体21と、止め具31と、を備える。本体21は、外筒23と、スポーク部24と、を備える。外筒23は、屈曲スリーブ材を内側から保持する。スポーク部24は、外筒23の内側に配置されている。止め具31は、スポーク部24上を移動可能に設置される。また、止め具31は、形成された取付孔53においてデッキプレート61と連結可能である。端部保持部材11をデッキプレート61に設置した後に本体21の有する保持面27に屈曲スリーブ材を巻き付ける。その後、デッキプレート61の凹凸形状に応じて屈曲スリーブ材を切り取り、デッキプレート61上に屈曲スリーブ材を設置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、主要には、コンクリート構造物(例えば、コンクリートスラブ等)に配管等を貫通させるための開口部を形成する技術に関する。
特許文献1は、コンクリート構造物に貫通孔を形成するための開口用コンクリート型枠を開示する。この開口用コンクリート型枠は、主要には、紙管からなる円筒体とそれを保持する取付座とを備えている。この取付座は釘穴を有し、スラブ用型枠板に釘止めで固定される。また、取付座は、外周面である環状周壁部に円筒体を嵌め込んで保持する構成になっている。この状態でコンクリートを流し込むことで貫通孔を形成することができる。
なお、特許文献1の構成では、円筒体は変形不能な構成となっているが、例えば特許文献2は、屈曲可能な平板を保持することで貫通孔を形成する構成を開示する。特許文献2に開示される平板は、一面が波形状であり他面が平坦である板として構成されている。その波形状の面を、歯付円板(歯車状の板)の周りに巻き付けることで平板を保持する構成になっている。
実開平1−179948号公報 実開昭61−201439号公報
上記特許文献1の構成は、紙管が変形不能であるため、貫通孔の形状(例えば、貫通孔の断面の直径)に応じて異なる紙管を用いる必要があり、コスト上昇の原因となっていた。また、取付座の特定の部分(中央に釘穴がある場合は取付座の中央部)でしかスラブ用型枠板に取り付けることができなかった。そのため、取付可能な箇所が小さい波形鋼板等を型枠として用いた場合、所望の位置にコンクリート貫通孔を形成することが困難な場合があった。特に建築工事においては、波形鋼板上にコンクリートを打設して合成スラブを形成することが従来から良く行われているため、取付座の取付位置(即ち、開口部の位置)の自由度の高い構成が強く望まれていた。
また、特許文献2では、屈曲可能な平板を歯付円板に取り付ける方法が開示されるにとどまり、歯付円板を型枠板に取り付ける詳細な方法は開示されていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、コンクリート構造物に様々な形状の開口部を形成可能であり、波形鋼板に対して様々な位置で固定可能な外皮材保持部材を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、コンクリート構造物に開口部を形成するために外皮材とともに用いられる外皮材保持部材において、以下の構成が提供される。即ち、この外皮材保持部材は、本体と、固定部材と、を備える。前記固定部材は、前記本体を波形鋼板に固定する。前記本体は、外枠部と、棒状体と、を備える。前記外枠部は、前記外皮材を内側から保持する。前記棒状体は、前記外枠部の内側に配置され、前記外枠部に対して相対移動不能に構成されている。前記固定部材は、前記棒状体上を移動可能に設置される。また、前記固定部材は、波形鋼板と接触可能な面を有し、その面に形成されている取付孔において前記波形鋼板と連結可能である。
これにより、外皮材保持部材は固定部材の取付孔で波形鋼板に固定可能な構成であるので、特殊な工具を使う必要がなく、狭い空間であっても容易に作業することができる。また、棒状体に対する固定部材の設置場所を変更できるので、取付可能な箇所が小さい波形鋼板に対しても、外皮材保持部材を自由な位置に設置することができる。
前記の外皮材保持部材においては、前記固定部材は、前記棒状体に対して着脱可能であることが好ましい。
これにより、固定部材が破損した場合においても本体を容易に再利用することができる。
前記の外皮材保持部材においては、前記棒状体は、前記外皮材保持部材の中央から放射状に形成されていることが好ましい。
これにより、本体に対する固定部材の設置場所のバリエーションを多くできるので、外皮材保持部材の設置場所の自由度を高めることができる。
前記の外皮材保持部材においては、前記本体の中心部には、支持棒を挿入可能な貫通孔が形成されていることが好ましい。
これにより、必要に応じて、支持棒を介して他の部材を支持することができる。また、貫通孔を位置決め孔として使用することで、外皮材保持部材を正確に配置することができる。
前記の外皮材保持部材においては、前記本体は、前記外皮材の一端部を内側から保持しており、前記支持棒を取付可能な第1端部保持部材と、前記外皮材の他端部を内側から保持しており、前記支持棒を取付可能な第2端部保持部材と、の間に、前記支持棒によって支持することが可能であることが好ましい。
これにより、本体を様々な用途に用いることができるので、コストを削減することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の外皮材保持部材連結体が提供される。即ち、前記外皮材保持部材連結体は、前記の外皮材保持部材と、第2外皮材保持部材と、支持棒と、を備える。前記第2外皮材保持部材は、前記外皮材保持部材の前記本体と同一形状の本体を有している。前記支持棒は、前記外皮材保持部材と前記第2外皮材保持部材とを連結する。
これにより、コンクリート構造物に深い開口部を容易に形成することができる。
前記の外皮材においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この外皮材は、波状に成形された第1シートと、平坦な第2シートと、を備える。前記第2シートは、前記第1シートの一側の面にのみ接合される。前記外皮材は、前記第2シートを外側に向けた状態で、前記外皮材保持部材によって保持される。
これにより、外皮材のスムーズな屈曲を実現できるので、外皮材保持部材に巻き付ける作業が容易である。また、コンクリートに開口部を形成した後、その内壁から外皮材を容易に剥離することができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の工程を含む、コンクリート構造物の開口部形成方法が提供される。即ち、第1工程では、取付孔を有する固定部材を使用して、外皮材保持部材を波形鋼板に取り付ける。第2工程では、前記外皮材保持部材の外周面に外皮材を巻き付ける。第3工程では、前記外皮材の取付予定位置における前記波形鋼板の形状に合致するように当該外皮材を切断する。第4工程では、前記外皮材を前記波形鋼板に近づくようにスライドさせて設置する。
これにより、外皮材保持部材は固定部材の取付孔でコンクリート型枠材に固定するため、特殊な工具を使う必要がなく、狭い空間であっても容易に作業することができる。また、第3工程において、取付予定位置の形状を確認しながら外皮材を切断することができるので、外皮材の輪郭を波形鋼板の形状に良好に沿わせるようにして、当該外皮材を設置することができる。
本発明の一実施形態に係る端部保持部材の全体的な構成を示す斜視図。 端部保持部材をデッキプレートに固定する様子を示す斜視図。 端部保持部材に屈曲スリーブ材を巻き付ける様子を示す斜視図。 屈曲スリーブ材を切り取った様子を示す斜視図。 端部保持部材及び屈曲スリーブ材の設置が完了した様子を示す斜視図。 第2保持部材を端部保持部材に取り付けた様子を示す斜視図。 中間保持部材が使用される様子を示す斜視図。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る端部保持部材11の全体的な構成を示す斜視図である。
図1等に示す端部保持部材(外皮材保持部材)11は、床型枠材としてのデッキプレート(波形鋼板)の上側にコンクリートを打設して床スラブ(コンクリートスラブ)を形成するにあたって、当該床スラブに円形の開口部を形成するために用いられる。この端部保持部材11は、図1に示すように、本体21と、止め具(固定部材)31と、を備える。
図1に示す本体21は、中心筒22と、外筒(外枠部)23と、スポーク部(棒状体)24と、を一体的に成形した構成になっている。
中心筒22は円筒状であり、当該中心筒22には、貫通孔が中心部を貫通するように形成されている。また、中心筒22の外側には、円筒状に形成された外筒23が配置されている。外筒23の外周面には、後述の屈曲スリーブ材(外皮材)32を保持可能な保持面27が形成されている。
スポーク部24は、中心筒22と外筒23とを繋ぐように直線状に形成されている。スポーク部24は中心筒22から放射状に延びるように形成され、等間隔で3本配置されている。スポーク部24は外筒23の内側に配置されるとともに、外筒23及び中心筒22と一体的に(即ち、外筒23及び中心筒22に対して相対移動不能に)固定されている。
このスポーク部24には、止め具31が取り付けられる。この止め具31は、連結部54と、この連結部54に連続するL字状の取付部55と、を有している。連結部54は逆U字状に形成されており、スポーク部24に上から掛けるようにして当該スポーク部24に装着することができる。また、連結部54の部分には引掛け爪51が形成されており、この引掛け爪51によって、連結部54がスポーク部24から容易に外れないようになっている。ただし、引掛け爪51を外すように連結部54を弾性変形させることで、止め具31をスポーク部24から容易に取り外すことができるようになっている。
本実施形態では、端部保持部材11には止め具31が2つ取り付けられており、3本のスポーク部24のうちどの2本(又は1本)に対して止め具31を配置するかを必要に応じて変更できる構成になっている。また、スポーク部24に取り付けられた止め具31は、スポーク部24の長手方向に沿って適宜移動できるように構成されている。また、前記取付部55の下面には平坦な接触面52が形成されるとともに、当該取付部55(接触面52)には長孔状の取付孔53が貫通状に形成されている。
図2に示すように、デッキプレート61は、断面が波形となるように加工された幅広で帯状の鋼板であり、床スラブを形成するために用いられる。なお、デッキプレート61には細長い凸部62及び凹部63が形成されているが、本実施形態では、凸部62と凹部63に跨る位置に開口部を形成する場合について説明する。
初めに、図2を参照して、端部保持部材11をデッキプレート61の上面に固定する工程について説明する。図2は、端部保持部材11をデッキプレート61に固定する様子を示す斜視図である。
作業者は、最初に、端部保持部材11に2つの止め具31を取り付ける。そして、デッキプレート61上の開口部の形成予定箇所に端部保持部材11の中心を位置させる。このとき、開口部の形成予定箇所の中心を示す目印がデッキプレート61に付けられている場合は、中心筒22の貫通孔を覗き、中心にその目印が見えるように端部保持部材11を位置させることで、上記の位置決めを容易に行うことができる。なお、今回の説明では、端部保持部材11は凸部62と凹部63に跨るように配置されるので、当該端部保持部材11の一部はデッキプレート61から浮いた形となる。
端部保持部材11の心合わせが完了すると、2つの止め具31を、その取付部55(接触面52)が凸部62の上面に乗るように移動させる。この止め具31の移動は、端部保持部材11の中心位置を維持しながら回転させるとともに、止め具31をスポーク部24の長手方向に沿ってスライド移動させることで行うことができる。端部保持部材11の固定に適した位置に止め具31を移動させた後、止め具31の取付孔53にドリルネジ56を差し込み、デッキプレート61の凸部62に捩じ込むことで止め具31を固定する。
次に、図3を参照して、端部保持部材11の周囲に屈曲スリーブ材32を巻き付ける工程について説明する。図3は、端部保持部材11に屈曲スリーブ材32を巻き付ける様子を示す斜視図である。
この屈曲スリーブ材32は、波形の第1シート41の一側の面にのみ平坦な第2シート42を固定(接合)した構成となっている。第1シート41と第2シート42の間には、細長い空洞が多数並べて形成される。屈曲スリーブ材32はポリプロピレン等の合成樹脂で成形されており、鋏やカッタナイフ等を用いることで所望の大きさに切断することができる。また、両シート41,42は合成樹脂により可撓性を適宜持たせて構成されており、第1シート41と第2シート42とが接合されている部分においては良好に屈曲することができる。また、第1シート41と第2シート42とは多数の箇所で接合されているので、曲線に対してより良好に追従させるように滑らかに曲げることができる。
この屈曲スリーブ材32を端部保持部材11に巻き付けるときは、第1シート41が内側を向くように屈曲させる。そして、端部保持部材11の保持面27に第1シート41が沿うように屈曲スリーブ材32を巻き付ける。最後に、屈曲スリーブ材32の継ぎ目に図略の粘着テープを貼って端部同士を連結させる。このようにして、屈曲スリーブ材32を、外筒23とほぼ同等の径を持つ円筒状に成形することができる。
次に、図4を参照して、屈曲スリーブ材32の下部を切断してデッキプレート61に設置する工程を説明する。図4は、屈曲スリーブ材32を切り取った様子を示す斜視図である。
即ち、今回の説明では、デッキプレート61の凸部62と凹部63に跨るように端部保持部材11が配置されるので、デッキプレート61の凹凸形状に応じて屈曲スリーブ材32の下部を切り取り、デッキプレート61と屈曲スリーブ材32との間に隙間が生じないようにする必要がある。
この方法としては、例えば、屈曲スリーブ材32を凸部62上に実際に配置した状態(図3の巻付けが完了した状態)で切り取る輪郭の見当をつけて、ペン等で目印を付けておく方法がある。その後、屈曲スリーブ材32を端部保持部材11から抜き取って、目印を付けた箇所を鋏やカッタナイフ等を用いることで切り離す。
上記の切断工程の後は、筒状の屈曲スリーブ材32をデッキプレート61上に再び配置し、切り抜いた形状がデッキプレート61の形状に合致しているか(隙間等がないか)を判定する。屈曲スリーブ材32の下縁の輪郭がデッキプレート61の形状と良好に一致していれば、端部保持部材11及び屈曲スリーブ材32の設置が完了する。
図5には、端部保持部材11及び屈曲スリーブ材32の設置が完了した様子が斜視図として示されている。一方、屈曲スリーブ材32の下縁の形状がデッキプレート61の形状と合致していない場合は、余分な部分に目印を付けて再度切断する等して、下縁の形状を調整する。
そして、床スラブに形成される予定の他の開口部についても、同様に端部保持部材11及び屈曲スリーブ材32を設置する。その後、デッキプレート61に生コンクリートを打設する。そして、コンクリートの硬化後、端部保持部材11、屈曲スリーブ材32等を取り外すことで、コンクリート部分に円状の開口部を形成することができる。そして、露出したデッキプレート61の部分を適宜の方法で切断することで、床スラブに貫通孔を形成することができる。
なお、屈曲スリーブ材32は、平坦な第2シート42が外周側を向くように配置されているので、コンクリートとの境界に凹凸が生じない。従って、開口部の内面から屈曲スリーブ材32を容易に剥離して取り除くことができる。
また、取り外した端部保持部材11、屈曲スリーブ材32等の部品は、原則的に繰り返して利用可能である。なお、止め具31が折れたり引掛け爪51が割れたりして使えなくなることも考えられるが、その場合は止め具31をスポーク部24から取り外して新しい止め具31を用いることとすればよい。
なお、形成しようとする開口部の深さが大きい場合等においては、図6のような構成の第2保持部材(第2外皮材保持部材)11aを使用することで、生コンクリートの打込み時に生じる圧縮力に耐え得る構造とすることもできる。
この第2保持部材11aは、図6に示すように、端部保持部材11の本体21と同一の形状となっている。つまり、第2保持部材11aは、図6に示すように、中心筒22と、外筒23と、スポーク部24と、を備える。そして、端部保持部材11の中心筒22と第2保持部材の中心筒22とは、丸棒状のネジ棒(支持棒)33によって連結されている。このように、端部保持部材11と第2保持部材11aとが上下方向で連結されることで、保持部材連結体(外皮材保持部材連結体)71が構成されている。
なお、ネジ棒33には図示しないナットが取り付けられており、ネジ棒33の上下方向の位置を調整したり、第2保持部材11aの高さを調整することができるようになっている。ただし、ネジ棒33に代えて、例えば単なる丸棒を介して端部保持部材11と第2保持部材11aとを連結することができる。
上記のようにして第2保持部材11aを端部保持部材11の上方に配置し、屈曲スリーブ材32を端部保持部材11の保持面27及び第2保持部材11aの保持面27に沿うように設置する。屈曲スリーブ材32の設置方法は、保持部材が端部保持部材11のみの場合(図2の場合)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図6の構成では、円筒状の屈曲スリーブ材32の内部に2つの保持部材11,11aが配置されるので、生コンクリートの打設時に作用する圧縮力に対する強度が大きくなり、屈曲スリーブ材32の円筒形状を確実に維持することができる。
また、上記本体21は、図7に示すように、コンクリート構造物に横向きの貫通孔を形成する際に使用することもできる。図7は、中間保持部材11bが使用される様子を示す斜視図である。図7の例では、本体21が、屈曲スリーブ材32の中間部を保持する中間保持部材(外皮材保持部材)として用いられている。
この中間保持部材11bは、前述のとおり端部保持部材11の本体21と同一の形状に構成されており、中心筒22と、外筒23と、スポーク部24と、を備える。そして、中間保持部材11bの中心筒22と、その横方向の端部に固定されている一対の端部保持部材(第1端部保持部材、第2端部保持部材)91の中心筒92とは、ネジ棒96によって連結された構成になっている。
この一対の端部保持部材91は、取付板93と、押え部材94と、を備えている。それぞれの取付板93はベニア板製の型枠材95に対して画鋲によって取り付けられるとともに、当該取付板93には押え部材94が固定されている。押え部材94はネジ棒96を支持可能に構成されている。この構成で、ネジ棒96の両端を一対の端部保持部材91の押え部材94に支持させ、ネジ棒96上のナット97を回転させることで、ネジ棒96の突張りにより端部保持部材91を型枠材95側へ押し付けることができる。次に、端部保持部材91が有する環状の差込溝98に屈曲スリーブ材32を差し込むことで円筒状に成形することができる。
このように、端部保持部材91の間に中間保持部材11bを用いることで、屈曲スリーブ材32の円筒形状の内部に3つの保持部材が配置されるレイアウトとなる。そのため、生コンクリートの打設時に作用する圧縮力に対する強度が大きくなり、屈曲スリーブ材32の円筒形状を確実に維持することができる。なお、図7の例では横向きの貫通孔を形成する場合について説明しているが、縦向きの貫通孔を形成する場合でも図7の構成を適用することができる。
以上に説明したように、本実施形態の端部保持部材11は、本体21と、止め具31と、を備える。止め具31は、本体21をデッキプレート61に固定する。本体21は、外筒23と、スポーク部24と、を備える。外筒23は、屈曲スリーブ材32を内側から保持する。スポーク部24は、外筒23の内側に配置され、外筒23に対して相対移動不能に構成されている。止め具31は、スポーク部24上を移動可能に設置される。また、止め具31は、デッキプレート61と接触可能な接触面52を有し、その接触面52に形成されている取付孔53においてデッキプレート61と連結可能である。
これにより、端部保持部材11は止め具31の取付孔53でデッキプレート61に固定可能な構成であるので、特殊な工具を使う必要がなく、狭い空間であっても容易に作業することができる。また、スポーク部24に対する止め具31の設置場所を変更できるので、取付可能な箇所が小さいデッキプレート61に対しても、端部保持部材11を自由な位置に設置することができる。
また、本実施形態の端部保持部材11においては、止め具31はスポーク部24に対して着脱可能である。
これにより、止め具31が破損した場合においても本体21を容易に再利用することができる。
また、本実施形態の端部保持部材11においては、スポーク部24は、端部保持部材11の中央から放射状に形成されている。
これにより、本体21に対する止め具31の設置場所のバリエーションを多くできるので、端部保持部材11の設置場所の自由度を高めることができる。
また、本実施形態の端部保持部材11においては、本体21の中心部(中心筒22)には、ネジ棒33を挿入可能な貫通孔が形成されている。
これにより、ネジ棒33を介して第2保持部材11a又は中間保持部材11bを支持することができる。また、中心筒22の貫通孔を位置決め孔として使用することで、端部保持部材11を正確に配置することができる。
また、本実施形態の中間保持部材11bは、屈曲スリーブ材32を内側から保持しており、ネジ棒33を中心筒92に取付可能な一対の端部保持部材91の間に、ネジ棒33によって支持することが可能である。
これにより、本体21を中間保持部材11bとしても用いることができるので、コストを削減することができる。
また、本実施形態の保持部材連結体71は、端部保持部材11と、第2保持部材11aと、ネジ棒33と、を備える。第2保持部材11aは、端部保持部材11の本体21と同一形状の本体21を有している。ネジ棒33は、端部保持部材11と第2保持部材11aとを連結する。
これにより、コンクリート構造物に深い開口部を簡単に形成することができる。
また、本実施形態の屈曲スリーブ材32は、波状に成形された第1シート41と、平坦な第2シート42と、を備える。第2シート42は、第1シート41の一側の面にのみ接合される。屈曲スリーブ材32は、第2シート42を外側に向けた状態で、端部保持部材11によって保持される。
これにより、屈曲スリーブ材32のスムーズな屈曲を実現できるので、端部保持部材11に巻き付ける作業が容易である。また、コンクリートに中心筒22を形成した後、その内壁から屈曲スリーブ材32を容易に剥離することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態においては、本体21は各部(中心筒22、外筒23、スポーク部24)が一体的に成形された構成であるが、本体21の各部を個別に成形し、互いに固定する構成に変更することができる。
上記実施形態では、スポーク部24は3本が等間隔で放射状に配置されているが、この本数及び配置に限定されず、本数を例えば4本以上としたり、棒状の部材を平行に複数配置したりすることができる。
また、止め具31の個数も2個に限定されず、例えば3個以上備える構成にすることができる。特に、上記のスポーク部24の本数及び配置パターンに応じて止め具31の個数を変更することは有益である。
上記実施形態では、保持部材連結体71は第2保持部材11aを1つ備えている構成であるが、開口部の形状等に応じて、例えば2つ又は3つ以上備える構成にすることができる。
11 端部保持部材(外皮材保持部材)
11a 第2保持部材(第2外皮材保持部材)
11b 中間保持部材(外皮材保持部材)
21 本体
22 中心筒
23 外筒(外枠部)
24 スポーク部(棒状体)
31 止め具(固定部材)
32 屈曲スリーブ材(外皮材)
33 ネジ棒(支持棒)
61 デッキプレート(波形鋼板)

Claims (8)

  1. コンクリート構造物に開口部を形成するために外皮材とともに用いられる外皮材保持部材であって、
    本体と、
    前記本体を波形鋼板に固定するための固定部材と、
    を備え、
    前記本体は、
    前記外皮材を内側から保持する外枠部と、
    前記外枠部の内側に配置され、前記外枠部に対して相対移動不能に構成されている棒状体と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記棒状体上を移動可能に設置されるとともに、
    前記固定部材は、波形鋼板と接触可能な面を有し、その面に形成されている取付孔において前記波形鋼板と連結可能であることを特徴とする外皮材保持部材。
  2. 請求項1に記載の外皮材保持部材であって、
    前記固定部材は、前記棒状体に対して着脱可能であることを特徴とする外皮材保持部材。
  3. 請求項1又は2に記載の外皮材保持部材であって、
    前記棒状体は、前記外皮材保持部材の中央から放射状に形成されていることを特徴とする外皮材保持部材。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の外皮材保持部材であって、
    前記本体の中心部には、支持棒を挿入可能な貫通孔が形成されていることを特徴とする外皮材保持部材。
  5. 請求項4に記載の外皮材保持部材であって、
    前記本体は、前記外皮材の一端部を内側から保持しており、前記支持棒を取付可能な第1端部保持部材と、前記外皮材の他端部を内側から保持しており、前記支持棒を取付可能な第2端部保持部材と、の間に、前記支持棒によって支持することが可能であることを特徴とする外皮材保持部材。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の外皮材保持部材と、
    第2外皮材保持部材と、
    前記外皮材保持部材と前記第2外皮材保持部材とを連結する支持棒と、
    を備え、
    前記第2外皮材保持部材は、
    前記外皮材保持部材の前記本体と同一形状の本体を有していることを特徴とする外皮材保持部材連結体。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の外皮材保持部材に巻き付けられる外皮材であって、
    波状に成形された第1シートと、
    前記第1シートの一側の面にのみ接合された平坦な第2シートと、
    を備え、
    前記第2シートを外側に向けた状態で、前記外皮材保持部材によって保持されることを特徴とする外皮材。
  8. 取付孔を有する固定部材を使用して、外皮材保持部材を波形鋼板に取り付ける第1工程と、
    前記外皮材保持部材の外周面に外皮材を巻き付ける第2工程と、
    前記外皮材の取付予定位置における前記波形鋼板の形状に合致するように当該外皮材を切断する第3工程と、
    前記外皮材を前記波形鋼板に近づくようにスライドさせて設置する第4工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート構造物の開口部形成方法。
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