JP4450280B2 - 構造物に使用する連結ピン - Google Patents

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Description

本発明は、構造物に使用する連結ピン、特に橋梁を架設する際に使用する型枠を構成する梁材を支持する梁材の支持機構に使用する連結ピンに関する。
従来から、構造物の支柱に梁材を支持する場合や、この梁材にさらに別の梁材を支持する場合に、梁材を確実かつ効率的に支持させるための手段が種々知られている。中でも、平行に延びる主桁上にコンクリート床版を打設する際には、主桁に複数の梁材を備えた固定型枠が使用される。
この固定型枠を主桁に支持する場合にも、従来から様々な手法が採用されている。近年、この橋梁の分野では、高い精度で床版を打設することは勿論のこと、低廉なコストで、しかも短期間で施工することが求められている。本件出願人は、かかる課題に取り組み、この課題を解決する様々な手段を既に開示している(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示した固定型枠の支持機構は、平行に延びる主桁と、この主桁同士を連結する複数の横桁とを有する少数主桁橋に設置される支持機構に関し、主桁の両外側方と、主桁同士の間に固定型枠を設けている。この固定型枠では、梁材の一端を主桁に連結して梁材を支持させている。連結する手法としては、主桁の所定位置に形成された孔に支持用のジグをボルトとナットで固定し、このジグに梁材の一端を載せるようにして梁材を支持している。
このように、梁材を支持する場合には、ボルト及びナットを用いることで梁材の一端を構造物の主要部材に固定させていた。
特開2002−167716号公報
上記の特許文献1に開示した発明は、それまでに採用していた主桁上フランジから吊り金具を使用して支持する手法に対して極めて正確かつ効率よく梁材を支持することができる点ですぐれた発明である。
しかし、特許文献1に開示した発明は、梁材の支持用のジグを主桁に取り付ける場合に、ボルトとナットを用いて取り付けたり、梁材自体をボルト締めしていたため、その現場での作業者に依然として煩わしさを与えていた。即ち、ボルトとナットを用いる場合には、例えば、これらを締め付けるための工具が必要となる。しかも、作業者はボルト・ナットを締め付けるために両手を使わなければならない。加えて、梁材が支持される主桁などの主要部材の一面側からボルトを挿入し、他面側でナットを押さえつけておくなど、両面からの作業が必要であった。
そこで、本発明では、このような問題点に鑑みなされたものであり、構造物の主要部材に梁材を極めて簡便に、効率よく支持できる、構造物に使用する連結ピンを提供する。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の2態様の解決手段を採用している。
第一に、構造物を構成する主要部材と梁材との間に梁材保持手段を介在せしめ、これら主要部材、梁材保持手段及び梁材にピン孔を形成し、これらピン孔を相互に連結ピンで結合して梁材を主要部材に支持する梁材の支持機構であって、前記連結ピンは、ピン本体と、このピン本体の外周面に設けられ、この連結ピンの抜け出しを防止する抜け止め手段とを備え、前記ピン本体の一端をなす根元側には、ピン本体の半径方向外側に張り出すストッパが形成され、前記抜け止め手段は、前記ピン本体の半径方向外側に突出されて設けられると共に、前記ピン本体の半径方向について弾性変形可能に構成され、而もこの抜け止め手段は、この抜け止め手段と前記ピン本体とで形成される外寸が、前記ピン孔の内径と少なくとも同寸となるように収縮可能に構成された梁材の支持機構を採用している。
また、本発明では、前記抜け止め手段を前記ピン本体に軸方向に沿って延びるように設け、而もこの抜け止め手段に、前記ストッパから前記ピン本体の他端をなす先端側の所定位置に前記ピン本体に向けて窪ませた凹部を形成させた。
一方、本発明では、上記課題を解決するために、構造物を構成する主要部材と梁材との間に梁材保持手段を介在せしめ、これら主要部材、梁材保持手段及び梁材にピン孔を形成し、これらピン孔を相互に連結ピンで結合して梁材を主要部材に支持する梁材の支持機構であって、前記連結ピンは、ピン本体と、このピン本体の外周面に設けられ、この連結ピンの抜け出しを防止する抜け止め手段とを備え、前記ピン本体の一端をなす根元側には、ピン本体の半径方向外側に張り出すストッパが形成される一方で、このストッパからピン本体の他端をなす先端側に所定寸法を隔てた位置には、抜け止め手段装着部が前記ピン本体の外周面に形成され、連結された前記主要部材と前記梁材保持手段、並びに前記梁材保持手段と前記梁材とは、前記ピン本体の軸方向に関して前記ストッパと前記抜け止め手段との間に配される梁材の支持機構をも採用している。
そして、本発明では上記の梁材の支持機構に関し、前記構造物は橋梁であり、前記主要部材が、支柱に対をなして架設された主桁である一方で、前記梁材が、前記主桁に床版を打設する際に、前記主桁間並びに前記主桁の外側方に設置される固定型枠を構成し、前記主桁の軸方向に対して交わる向きに配置される梁材であって、前記主桁は、所定の高さを有する腹板と、この腹板の上下端にて該腹板の肉厚方向に張り出すフランジ部とから構成され、前記ピン孔が、この腹板に腹板の軸方向の所定間隔毎に複数形成される一方で、前記梁材には、その軸方向の一端をなす基端に前記ピン孔が形成された梁材の支持機構を採用した。
第二に、本発明では上記課題を解決するために、異なる部材にそれぞれ形成されたピン孔同士に挿入させて、これら異なる部材を連結する連結ピンにおいて、ピン本体と、ピン本体の外周面に設けられて前記ピン孔からの抜け出しを防止する抜け止め手段とから構成され、前記抜け止め手段は、弾性変形可能に前記ピン本体に取り付けられる連結ピンを採用した。
そして、この連結ピンに関し、本発明では以下の構成を具備することを特徴としている。
(1)前記抜け止め手段が、前記ピン本体の外周面から半径方向外側に突出されると共に、このピン本体の半径方向について弾性変形可能に構成され、而も、この抜け止め手段は、この抜け止め手段と前記ピン本体とで形成される外寸が、前記ピン孔の内径と少なくとも同寸となるように収縮可能に構成されたこと。
(2)前記ピン本体の一端をなす根元側には、半径方向に張り出したストッパが形成されている一方で、前記抜け止め手段は前記ピン本体の軸方向に沿って延びるように設けられ、而もこの抜け止め手段には、前記ストッパからピン本体の他端をなす先端側に所定寸法離れた位置に前記ピン本体に向けて窪ませた凹部が形成されていること。
(3)前記ピン本体には、その外周面に前記ストッパから所定の距離を隔てた位置にその周方向に沿って形成された取付溝と、このピン本体の軸方向に形成された位置決め溝とが設けられている一方で前記抜け止め手段には、その一端をなす先端側がピン本体の周方向にそって湾曲された取付部が形成され、前記抜け止め手段は、その取付部を前記ピン本体の取付溝にはめ込ませると共に、この取付部の後方側の所定区間を前記位置決め溝にはめ込ませていること。
(4)前記ピン本体には、前記ストッパの近傍にピン本体の周方向における前記位置決め溝の形成された位置と同位置から直径方向に延びる挿入孔が形成されている一方で、前記抜け止め手段の他端をなす後端側には、前記挿入孔に向けて延びる挿入部が形成され、前記挿入部が前記挿入孔の内部でこの挿入孔の軸方向に関して自在に往復動するよう構成されたこと。
(5)前記ピン本体には、その軸方向における前記ストッパよりさらに後端側に把持部が設けられ、この把持部には、この把持部を貫通する貫通孔が形成されていること。
本発明によれば、連結ピンをピン孔に差し込むだけで、相互に連結される部材の移動を拘束することができると共に、ピンの抜け出しを防止できる。このため、連結しようとする部材の片面だけで作業を行うことができる。片面のみから作業を行えるため、例えば主桁に固定型枠を設置する場合に、設置作業に要する時間を大幅に短縮できる。
また、ピン本体に抜け止め手段を一体的に構成することで、ボルト、ピンなどの抜け止め部材を別途設ける必要がなく、抜け止め用の部材を落下させることがない。このため安全に作業を行える。
さらに、現場に構造物の主要部材の構成部材や梁材等を搬入する際に、これらに形成されたピン孔にピンを挿入した状態で搬入しても、抜け止め手段がピンの抜け出しを確実に防止するため、途中で連結ピンを落下させることがない。また、結束ワイヤなどの部材を用いる必要もない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1並びに図2は、本発明の支持機構、支持方法及び連結ピンを適用した構造物としての橋梁を示し、この橋梁の主桁に床版を打設する際に使用する固定型枠を設置する場合を示すものである。
まず、橋梁について簡単に説明すると、橋梁は、図示しない支柱等によって支持された一対の主桁1と、主桁同士を連絡する横桁5とを備えている。コンクリート床版6は、これら主桁1の上部に打設される。
一対の主桁1は、互いに平行をなして支柱により支持されており、所定の高さを有する帯状の腹板2と、腹板2の上端にて腹板2の厚み方向に張り出す上フランジ3と、腹板2の下端にてその厚み方向に張り出す下フランジ4とから構成されている。腹板2の上部には、腹板2を貫通するピン孔が、主桁の延びる方向に関して所定の間隔毎に形成されている。なお、このピン孔は、主桁を架設する前の段階で予め形成させておく。
一方、横桁5は、主桁1の腹板2同士を連結するように構成され、所定の高さを有する腹板5aと、腹板5aの上端からその厚み方向に張り出している上フランジ5bと、下端から厚み方向に張り出す下フランジ5cとから構成されている。
コンクリート床版6は、主桁1の上フランジ3の上面に打設される。このコンクリート床版6は、その両側部が各主桁1の外側方に張り出すようにして打設される。このコンクリート床版6は、各主桁の直上の位置が最も肉厚が厚く形成され、主桁1同士間の部位がやや薄く一定の厚みに形成される。また、主桁1の外側方の部位は、外側に向かうに連れその肉厚が薄くなるようにその下面が斜めに傾くように形成される。そして、コンクリート床版6の両側部にはコンクリート床版6から上方に向けて延びる壁高欄7が設置されている。
このコンクリート床版6を打設する際に使用される固定型枠を主桁1に支持させる機構が、本実施形態にかかる固定型枠の支持機構である。
この固定型枠の支持機構は、各主桁1の腹板2を挟んで左右両側に配置される一対のサポートパイプ10,11と、これらサポートパイプ10,11にそれぞれ支持される梁材としての大引き材14,15を備えている。サポートパイプ10,11並びに大引き材14,15は、図2に示すように、一方の主桁1に取り付けられたものと、他方の主桁1に取り付けられたものとが、これら主桁1,1の延びる方向に関し、交互にずれて配されている。
腹板2を間に挟んで配置された各サポートパイプ10,11は、その下端部が主桁1の腹板2と下フランジ4との付け根部分にそれぞれ連結されている。そして、主桁1同士の間に配されたサポートパイプ11は、主桁1同士の中心に向け、腹板2と下フランジ4との付け根から斜め上方に延びている一方で、主桁1の外側に配されたサポートパイプ10は、主桁1の外側方に向け、腹板2と下フランジ4との付け根から斜め上方に向け外側方に延びており、一対のサポートパイプ10,11が「V」字を描くように配されている。
大引き材14,15は、各主桁1の腹板2から左右に延びるようにそれぞれ配されており、各大引き材14,15の一端をなす基端が腹板2の上部に梁材保持ユニット50を介して取り付けられ、他端をなす先端がサポートパイプ10,11の上端に支持金具20により支持されている。
主桁1の外側に配される大引き材14は、基端が腹板2の外側面に取り付けられた梁材保持ユニット50に保持されている一方で、外側の先端部がサポートパイプ10の上端に支持されて、先端側が基端側に比して上方に位置するように斜めに傾けられている。
サポートパイプ10の上端には、支持金具20が取り付けられ、大引き材14はこの支持金具20を介して取り付けられている。
なお、この大引き材14のさらに外側には、この大引き材14と同軸上に配された補助梁17が設けられている。この補助梁17は、その基端部が大引き材14の他端を支持する支持金具20に取り付けられ、先端側が吊り棒によりコンクリート床版の下面に吊り下げられる。そして先端が打設されるコンクリート床版6の側縁より所定の距離だけ外側方の位置まで延びように配される。
これら大引き材14と補助梁17の上面には、これらの軸線と同方向に角材(不図示)がそれぞれ搭載される。コンクリート床版6は、これら角材を介して大引き材14及び補助梁17に支持される。
一方、主桁1間に配された大引き材15は、その基端が腹板2の内側面に取り付けられた梁材保持ユニット50に保持され、主桁1同士の中心側に配された他端がサポートパイプ11の上端に支持されている。この大引き材15の基端を保持している梁材保持ユニット50は、主桁1の外側方に配される大引き材14を保持する梁材保持ユニット50と腹板2を挟んで同一の位置に取り付けられている。また、主桁1同士の中心側に位置する先端部は、サポートパイプ11の上端に結合された支持金具20により支持されている。この大引き材15は傾けられることなく、ほぼ水平に配されている。
また、この大引き材15の先端には、所定長さの補助梁16が大引き材15と同軸上に配されている。この補助梁16は、その基端が大引き材15の先端を支持する支持金具20に取り付けられ、先端が、各補助梁16の取り付けられた主桁1と対向する他方の主桁1側に向けて延びている。
上述のように、各主桁1に設けられた大引き材15並びにサポートパイプ11は、主桁1,1の延びる方向において、相互に所定の距離だけずれて交互に配されている。このため、大引き材15の他端側に取り付けられた補助梁16は、互いにラップしている。このように補助梁16をラップさせているため、主桁1同士の中心部では、高い剛性並びに強度で、打設されるコンクリート床版6を支持することができる。
次に、梁材としての大引き材14,15を主桁1に保持させている梁材保持ユニット50について説明する。
図3〜5は、梁材としての大引き材14,15を主桁1に支持させている梁材保持ユニット50並びに大引き材14,15の詳細を示している。この梁材保持ユニット50は、主桁1の腹板2に取り付けられる装着金具51と、この装着金具51に対して回転可能に支持されると共に、大引き材14,15の基端が保持される保持部56と、保持部56の装着金具51に対する傾き角度を調整すると共に、調整された所望の傾き角度の位置にて保持部56を装着金具51に対して維持させる角度調整機構70とから構成されている。
装着金具51は、図3に示すように、腹板2に密着される板状のベース板52と、このベース板52に対して直交するようにして設けられ、保持部56が支持される板状の支持板53とから構成されている。主桁1の腹板2には、この腹板2を貫通しているピン孔が形成されており、装着金具51は腹板2を両面から挟み込んで、連結ピン100により連結される。また、支持板53には、その上下方向に2つのピン孔である支持孔54,55が並べられて形成されている。さらに、この装着金具51の支持板53には、支持孔55の下側に、径の大きく形成された補助孔53aが設けられている。この補助孔53aは、主桁1に中段足場や下段足場を組む際に、これら足場を支持するターンバックルやチェーンなどを取り付けるための孔である。
一方、図3及び図4に示すように、保持部56は、平行に配された対向する側面部57と、これら側面部57と直交し、側面部57を相互に連絡している板材63,65とから構成されている。当該保持部56は、装着金具51に対して回転可能に取り付けられ、大引き材14,15を保持するための部材である。この側面部57は、一方の片側半分の部材57aが略三角形状に形成されており、その頂部が円弧状に形成されている。そして、この部材57aの先端付近には装着金具51の支持板53に形成された支持孔54,55と同寸のピン孔である支持孔58が形成されている。これに対し他方の片側半分の部材57bは、四辺形状に形成されている。他方の片側半分の部材57bの側縁の近傍には、保持孔60,61が上下に並ぶように形成されている。そして、側面部57を連絡する板材63,65にはそれぞれねじ孔が形成されており、角度調整機構70がこのねじ孔に取り付けられている。
この保持部56は、部材57aに形成された支持孔58が、装着金具51の支持板53に形成された2つの支持孔54,55の中から択一的に選択された支持孔にピン結合されて、装着金具51に対して回転可能に支持される。また、部材57bに形成された保持孔60,61は、選択された保持孔60,61に大引き材14,15の基端が保持される。
梁材としての大引き材14,15は、図5に示すようにその断面形状が矩形状に形成されている。大引き材14,15の軸方向の一端をなす基端には、梁材保持ユニット50に連結するための連結ブラケット80,81が設けられている。連結ブラケット80,81は、板材が大引き材の両側面から大引き材の軸方向に対して直交する向きに張り出して設けられている。連結ブラケット80,81のほぼ中心部分には、板圧方向を貫通するピン孔82,83がそれぞれ形成されている。このピン孔82,83には、後に詳細を説明するように連結ピン120が挿入される。
図6及び図7は、かかる梁材保持ユニット50を主桁1に連結する連結ピン100を、図8及び図9は、梁材保持ユニット50に大引き材14,15を連結する連結ピン120をそれぞれ示している。また、図10及び図11は、梁材保持ユニット50を構成する装着金具51と、保持部56とを回転可能に連結している連結ピン140を示している。
図6及び図7に示す連結ピン100は、円筒状のピン本体101と、このピン本体101の外周面に設けられた抜け止め手段としてのスプリングストッパ110とを備えている。ピン本体101には、その一端をなす根元に半径方向外側に張り出すフランジストッパ102が形成されている。また、ピン本体101の外周面には、フランジストッパ102から所定の距離を隔てた先端部の近傍に、周方向に沿って形成された取付溝104が形成されている。さらに、ピン本体101の外周面には、フランジストッパ102と取付溝104とを連絡するようにして、当該ピン本体101の軸方向に延びる位置決め溝103が形成されている。
さらに、根元側には、軸方向に関して、フランジストッパ102のやや端部側に挿入孔107が形成されている。この挿入孔107の入口は、ピン本体101の周方向について、位置決め溝103の形成されている位置と一致している。なお、フランジストッパ102は、これら挿入孔107及び位置決め溝103の形成されている部位はピン本体101の中心側に向けて窪ませた切り欠き部102aが形成されている。
一方、フランジストッパ102よりさらに軸方向の外側の端部には、扇状をなす把持部105が形成されている。この把持部105は、当該連結ピン100を作業者が手で掴む際に使用される部位である。この連結ピン100の把持部105は、平坦な板状に形成され、その幅方向が挿入孔107と同方向に延びている。また、この把持部105のほぼ中心部には、貫通孔106が当該把持部105の肉厚方向に形成されている。この貫通孔106は、例えば、固定型枠を解体する際に、その内部に、しの等を挿入して、当該連結ピンを引き抜く際に利用する。
スプリングストッパ110は、ピン本体101の軸方向に沿って延びるように配置されて、弾性変形可能にピン本体101の外周面に取り付けられている。スプリングストッパ110は、その軸方向の中間部分が屈曲され、この屈曲部111がピン本体101の半径方向外側に向けて突出している。また、屈曲部111よりフランジストッパ102側は、ピン本体101に向けて窪んだ凹部112が形成され、この凹部112のさらに後方の部位は、後方に向かうに連れ再び半径方向外側に向けて徐々に突出するように形成されている。この凹部112は、後に詳細を説明するように、この連結ピン100をピン孔に挿入した際に、部材の端面に一致せしめて、屈曲部111を端面に突き当てるようにして連結ピン100が抜け出してしまうことを防止する。先端は、中間部分に対して側方に向けて直角に折れ曲げられ、さらに、円弧状に湾曲されている。この湾曲した部位は、ピン本体101の外周面に取り付けられる取付部113である。他方、後端はピン本体101に向けて折り曲げられている。この折り曲げられた部分は、上述の挿入孔107に挿入される挿入部114である。
かかるスプリングストッパ110は、その先端の取付部113が、ピン本体101に形成された取付溝104にはめ込まれ、後端の挿入部114がピン本体101の挿入孔107に挿入される。また、スプリングストッパ110の屈曲部111と取付部113との間の区間は、ピン本体101の周方向において、位置決め溝103の形成された位置に一致され、位置決め溝103にはめ込まれる。
このように構成された連結ピン100は、屈曲部111の先端部分が支点となって、挿入部114が挿入孔107の内部を上下に往復動することにより、ピン本体101の半径方向に対して伸縮可能となる。この連結ピン100では、挿入部114が挿入孔107の奥まで押し込まれ、スプリングストッパ110が半径方向に収縮された際には、屈曲部111の頂部と、ピン本体101の逆側の外周部とのなす外寸は、この連結ピン100が挿入されるピン孔の内径と同寸となるか、内径以下の寸法となるように構成されている。
図8及び図9に示す連結ピン120の基本的な構造は、図6及び図7に示す連結ピン100と同様である。この連結ピン120は、円筒状のピン本体121と、このピン本体121の外周面に設けられた抜け止め手段としてのスプリングストッパ130とを備えている。ピン本体121には、その一端をなす根元に半径方向外側に張り出すフランジストッパ122が形成されている。また、ピン本体121の外周面には、その軸方向のほぼ中央の位置に周方向に沿って形成された取付溝124が形成されている。さらに、ピン本体121の外周面には、フランジストッパ122と取付溝124とを連絡するようにして、当該ピン本体121の軸方向に延びる位置決め溝123が形成されている。また、挿入孔127が形成されていると共に、フランジストッパ122には、ピン本体121の周方向に関し、位置決め溝123の形成位置と同位置に切り欠き122aが形成され、把持部125の中央には貫通孔126が形成されている。
スプリングストッパ130は、軸方向の中間部分には屈曲部131が形成されていると共に、屈曲部131のフランジストッパ122側がピン本体121に向けて窪まされた凹部132が形成され、さらにその後方の区間は、後方に向かうに連れ、半径方向外側に向けて徐々に突出するように形成されている。また、先端には湾曲した取付部133が形成されている一方で、後端にはピン本体121に向けて折り曲げられた挿入部134が形成されている。このスプリングストッパ130についても、その先端の取付部133が、ピン本体121の先端側に形成された取付溝124にはめ込まれ、後端の挿入部134がピン本体121の挿入孔127に挿入される。また、屈曲部131と取付部133との間の区間は、ピン本体121の周方向において、位置決め溝123の形成された位置に一致され、位置決め溝123にはめ込まれる。
この連結ピン120もまた、屈曲部131の先端部分を支点とし、挿入部134が挿入孔127の内部を上下に往復動することにより、ピン本体121の半径方向に対して伸縮可能となる。また、収縮された際には、屈曲部131の頂部と、ピン本体121の逆側の外周部とのなす外寸が、この連結ピン120が挿入されるピン孔の内径と同寸となるか、内径以下の寸法となるように構成されている。
図10及び図11に示す連結ピン140は、円筒状のピン本体141と、このピン本体141の外周面に対して着脱可能に設けられた抜け止め手段としてのスプリングクリップ150とを備えている。ピン本体141には、その一端をなす根元に把持部143が形成されている。この把持部143は平坦な板状に形成され、その幅が、ピン本体141の円筒部分142の径より大きく形成されている。把持部143と円筒部分142との境界をなす段部分145は、この連結ピン140がピン孔に挿入された際に、連結される部材の端面に突き当てられて連結ピン140の移動を阻止するストッパとして機能する。一方、ピン本体141の先端側には、段部分145と所定の距離を隔てた位置に周方向に沿って形成された取付溝146が形成されている。
スプリングクリップ150は、線材を円形に巻き付けて弾性力が発揮されるように構成された部品である。このスプリングクリップ150は円形に線材の軸方向の中間部分が円形に巻き付けられた装着部151と、線材の両端部分から成り、装着部151から半径方向外側に向けて突出した一対のつまみ部153から構成されている。
装着部151は、その径がピン本体141に形成された取付溝146の径よりやや小さく形成されている。また、装着部151には、周方向の一部分が、半径方向外側に向けて突出した支点部152が形成されている。一方。つまみ部153は装着部151に形成された支点部152に対して装着部151の中心を軸として対称をなす側に設けられている。このつまみ部153は、この対称をなす側において、相互に所定の角度が形成されるように、半径方向外側に向けて末広がりとなるように延びている。
このように構成されたスプリングクリップ150は、図11の矢印aのように、つまみ部153の間隔を相互に縮めることにより、支点部152を支点として、装着部151の対向する部位が相互に引き離されてその径が広げられる。このスプリングクリップ150は、つまみ部153の間隔を縮めて、その径を円筒部分142の外径以上に広げ、ピン本体141の先端を装着部151に挿入させる。そして、軸方向に関し、装着部151と取付溝146との位置を一致させ、縮められていたつまみ部153を緩めて装着部151を取付溝146にはめ込ませる。取り外す場合にも、つまみ部153の間隔を押し縮めて装着部151の径を広げることで取り外し可能となる。このように、スプリングクリップ150はピン本体141に対して着脱自在に構成されている。
これら3種類の連結ピン100,120,140を使用して、主要部材としての主桁1、梁材保持手段としての梁材保持ユニット50、並びに梁材としての大引き材14,15を相互に連結すると共に、梁材保持ユニット50を構成する装着金具51と保持部56とを次のようにして連結する。
図12は、主桁1の腹板2に梁材保持ユニット50の装着金具51を連結した態様を示している。
装着金具51は、ベース板52に形成されたピン孔が、主桁1の腹板2に形成されたピン孔の位置に一致されて腹板2に密着される。なお、この実施形態では、主桁1の外側に配される大引き材14を保持する梁材保持ユニット50のベース板52と、内側に配される大引き材15を保持する梁材保持ユニット50のベース板52とを腹板2の両面に配して一つの連結ピン100で一体的に連結している。
連結ピン100は、この図12の左側に位置する主桁1の外側からベース板52のピン孔及び腹板2のピン孔に挿入される。連結ピン100が挿入されると、ピン本体101の外側に設けられたスプリングストッパ110は、その挿入部114が挿入孔107の奥まで押し込められ、ピン本体101の半径方向に関して収縮される。この際、屈曲部111の頂部とピン本体101の外周面とで形成される外寸がピン孔の内径と同寸まで収縮され、当該連結ピン100をピン孔に挿入させることが可能となる。連結ピン100がこれらピン孔にさらに挿入されると、フランジストッパ102が外側のベース板52の表面に突き当てられ、連結ピン100の進入が阻止される。一方、ピン本体101の外周面に設けられた、スプリングストッパ110の凹部112部は、腹板2の内側に配されているベース板52の表面に一致され、屈曲部111が突き当てられる。これにより、ベース板52と腹板2とが、フランジストッパ102と屈曲部111に挟持され、各梁材保持ユニット50が主桁1に対して、連結ピン100の軸方向に関して移動することを拘束すると共に、連結ピン100がピン孔から抜け出すことを防止する。
図13は、大引き材14,15を梁材保持ユニット50の保持部56に連結した際の態様を示している。
この図13に示すように、大引き材14,15と梁材保持ユニット50は、1本の連結ピン120で連結される。この実施形態では、大引き材14,15の端部に形成された連結ブラケット80,81は、保持部56の側面部57の部材57bをこれらの内側に挿入させて、外側に配置される。連結ピンは連結ブラケット80,81の片側から挿入され、根元側が挿入元の連結ブラケット80,81及び部材57bのピン孔に挿入され、これと対向している部材57b及び連結ブラケット80,81のピン孔にピン本体121の先端側128が挿入される。
根元に形成されたフランジストッパ122は、挿入元の連結ブラケット80,81の外表面に突き当てられる一方で、スプリングストッパ130の凹部132は部材57bの内表面の位置に一致される。これにより、大引き材14,15と梁材保持ユニット50とは連結ピン120の軸方向に関する相互の移動が拘束されると共に、連結ピン120の抜け出しも防止される。
図14は、梁材保持ユニット50構成する装着金具51の支持板53と、保持部56の側面部57との連結状態を示している。側面部57の部材57aは平行に配されていて、これらの内側に支持板53が挿入され、両者のピン孔である支持孔54,58が一致されている。連結ピン140は、部材57aの外側から支持孔58に挿入され、ピン本体141の根元に形成された把持部143と円筒部分142の境界をなす段部分145が部材57aの外表面に突き当てられる。一方、ピン本体141の先端側は、取付溝146が部材57aの外表面よりやや外側に位置される。この取付溝にスプリングクリップ150が装着され、段部分145と当該スプリングクリップ150とにより、部材57aと支持板53とが挟み込まれる。これにより、保持部56は、装着金具51に対して、当該連結ピン140を軸に所定の範囲で自由に回転可能に連結される。また、連結ピン140がこれら支持孔54,58から抜け出すことも防止できる。
以上に説明した固定型枠は、およそ以下の手順により設置される。
まず、主桁1等の橋梁を構成する各種の部材、固定型枠を構成する梁材としての大引き材14,15を含む種々の部材、及びこの大引き材14,15を主桁1に連結させる梁材保持ユニット50を架設現場に搬入する。なお、主桁1を構成する腹板2には、工場での加工工程などの前段階で、予めピン孔を形成しておく。
また、連結ピン100,120は、主桁1、大引き材14,15の連結ブラケット80,81に形成されたピン孔に挿入した状態で搬入される。連結ピン100,120には、上述の通り抜け止め手段としてのスプリングストッパ110,130がそれぞれ設けられているため、連結ピン100を腹板2のピン孔に、また、連結ピン120を連結ブラケット80,81のピン孔82,83に挿入すれば、当該スプリングストッパ110,130が、連結ピン100,120の抜け出しを確実に防止する。このため、結束ワイヤなどで連結ピンを取り付ける手間を省くことが可能となる。
搬入後、主桁1並びに横桁5を支柱などに架設する。次いで、主桁1を構成する腹板2に、梁材保持ユニット50を取り付ける。梁材保持ユニット50を取り付ける際には、腹板2に形成されたピン孔と、梁材保持ユニット50を構成する装着金具51のベース板52に形成されたピン孔とを一致させ、主桁1の外側からこれらのピン孔に連結ピン100を挿入するだけでよい。連結ピン100が挿入されると、図12のところで説明したように、ベース板52と腹板2とはピン本体101のフランジストッパ102と、スプリングストッパ130の屈曲部111とで挟み込まれる。このため、梁材保持ユニット50の腹板2に対する移動が拘束されると共に、連結ピン100の抜け出しが阻止される。
その後、各梁材保持ユニット50に、梁材としての大引き材14,15を順次連結させる。大引き材14,15と梁材保持ユニット50とは、大引き材14,15の基端に設けられた連結ブラケット80,81のピン孔82,83と、梁材保持ユニット50を構成する保持部56の保持孔60,61とが連結ピン120で連結される。この際、状況に応じて、保持部56のいずれかの保持孔60,61が選択される。大引き材14,15が梁材保持ユニット50に連結されると、図13に示したように、ピン本体121の根元側が挿入元の連結ブラケット80,81のピン孔82,83と部材57bの保持孔60,61とを貫通すると共に、ピン本体121の先端側128がこれらと対向する側の連結ブラケット80,81のピン孔82,83と部材57bの保持孔60,61とを貫通する。そして、挿入元の連結ブラケット80,81と部材57bとがピン本体121のフランジストッパ122とスプリングストッパ130の屈曲部131により挟持される。これにより、大引き材14,15と梁材保持ユニット50の相互の移動が拘束されると共に、連結ピン120の抜け出しが防止される。
なお、梁材保持ユニット50に大引き材14,15を設置する前後において、梁材保持ユニット50を構成する保持部56と装着金具51とを連結ピン140で連結する場合に、装着金具51を構成する支持板53のいずれの支持孔54,55を選択するかは、主桁1の状況に応じて適宜選択すればよい。
以上、主桁1の腹板2と梁材保持ユニット50との連結を図6及び図7に示したピン本体101とスプリングストッパ110とで構成された連結ピン100を使用すると共に、大引き材14,15と梁材保持ユニット50の連結を図8及び図9に示すピン本体121とスプリングストッパ130とで構成された連結ピン120を使用した場合を例に説明したが、これには限定されない。即ち、これらを連結する場合にも、図10及び図11に示すようにピン本体141とは別体として設けられたスプリングクリップ150を設けた構造の連結ピン140を使用しても構わない。
また、主桁、梁材保持ユニット、及び大引き材の相互の連結は、以下に説明する連結ピンで行っても良い。
図15は、連結ピン160がピン本体161と、このピン本体161の外周面に設けられたスプリングストッパ170とから構成されている。ピン本体161の構造は、図6及び図7に示す連結ピン160のピン本体161と同様であり、ピン本体161には、その一端をなす根元に半径方向外側に張り出すフランジストッパ162が形成されている。また、ピン本体161の外周面には、フランジストッパ162から所定の距離を隔てた先端部の近傍に、周方向に沿って形成された取付溝164が形成されている。さらに、ピン本体161の外周面には、フランジストッパ162と取付溝164とを連絡するようにして、当該ピン本体161の軸方向に延びる位置決め溝163が形成されている。
さらに、根元側には、軸方向に関して、フランジストッパ162のやや端部側に挿入孔167が形成されている。この挿入孔167の入口は、ピン本体161の周方向について、位置決め溝163の形成されている位置と一致している。なお、フランジストッパ162は、これら挿入孔167及び位置決め溝163の形成されている部位はピン本体161の中心側に向けて窪ませた切り欠き部162aが形成されている。
また、フランジストッパ162よりさらに軸方向の外側の端部には、扇状をなす把持部165が形成されている。この把持部165は、当該連結ピン160を作業者が手で掴む際に使用される部位である。この連結ピン160の把持部165は、平坦な板状に形成され、その幅方向が挿入孔167と同方向に延びている。また、この把持部165のほぼ中心部には、貫通孔166が当該把持部165の肉厚方向に形成されている。
一方、スプリングストッパ170は、ピン本体161の軸方向に沿って延びるように配置され、弾性変形可能にピン本体161の外周面に取り付けられている。スプリングストッパ170は、その軸方向の中間部分に、ピン本体161の半径方向外側に向けて突出した屈曲部171が設けられている。そして、先端部分には、ピン本体161に形成された取付溝164に巻き付けられることでピン本体161に取り付けらる取付部173が設けられている。一方、後端はピン本体161に向けて折り曲げられている。この折り曲げられた部分は、上述の挿入孔167に挿入される挿入部174である。そして、スプリングストッパ170は、屈曲部171と取付部173との間の区間が、ピン本体171の周方向において、位置決め溝163の形成された位置に一致され、位置決め溝163にはめ込まれている。
図16に示す連結ピン180も、ピン本体181と、ピン本体181の外周面に取り付けられた抜け止め手段としてのスプリングストッパ190とから構成されている。
ピン本体181は、円筒部分182と、ピン本体181の一端をなす根元に形成された把持部183とから構成されている。把持部183は、平坦な板状に形成され、円筒部分182の外側方へ張り出すように、その幅が円筒部分182の外径より大きく形成されている。このため、把持部183と円筒部分182との境界部には段部分185が形成されている。この段部分185は、当該連結ピン180の軸方向への移動を阻止するストッパとして機能する。なお、この把持部183には、把持部183を貫通する貫通孔184が端縁の近傍に形成されている。この貫通孔184は、当該連結ピン180を連結しようとする部材に結束しておく結束ワイヤなどが通される部位である。
一方、スプリングストッパ190はピアノ線が使用され、このピアノ線が円筒部分180の外周面にスポット溶接されてピン本体181と一体に形成されている。スプリングストッパ190は、ピン本体181の軸方向に一致されており、軸方向の中間にはピン本体181の半径方向外側に向けて波形に盛り上げられた突出部191が形成されている。この突出部191は、抜け止め手段として機能する。このスプリングストッパ190はピアノ線が使用されているため、突出部191はピン本体181の半径方向に関して弾性変形する。
この連結ピン180では、部材に形成されたピン孔に挿入されると、連結する一方の部材の端面に把持部183と円筒部分182の境界部である段部分185が突き当てられる一方で、他方の部材の端面が突出部191に突き当てられる。このため、相互の移動が拘束されると共に、連結ピン180の抜け出しが防止される。
さらに、連結ピンを図17に示す態様で構成してもよい。
この連結ピン200のピン本体201も円筒部分202と、一端をなす根元側に設けられた平坦な把持部204とから構成されている。円筒部分202の軸方向におけるほぼ中央には、外面から中心に向けて延びる、かしめ用の孔206が形成されている。なお、根元に形成されているフランジストッパ203は、周方向に関し、かしめ用の孔206の形成位置と同位置が、平坦に形成されている。この平坦に形成された部位は、後に説明するように、スプリングストッパ210が沿わされる支持面207である。一方、把持部204は平坦な板状に形成されており、支持面207と平行をなす向きに配置されている。また把持部204の中央にはこの把持部204を貫通する大きな貫通孔205が形成されている。
スプリングストッパ210は線材から成り、ピン本体201の軸方向に沿って配されている。軸方向の中間部分には、ピン本体201の半径方向外側に向けて突出せしめた屈曲部211が形成されている。先端部212は、屈曲部211の突出方向とは逆側に向けて折り曲げられ、かしめ用の孔206に挿入されている。そして、リベット216がかしめ用の孔206に挿入され、このリベット216によりスプリングストッパ210の先端部212がピン本体201にかしめられている。これに対し、スプリングストッパ210の後部214は、平坦に形成された支持面207に沿わされて円筒部分202から把持部204に向けて延びている。そして、後部214は、貫通孔205の内部を通されて逆側の面に到達している。このスプリングストッパ210の後端は、円形にカールされ、このカールされた部分215がフックとして機能して、把持部204に引っかけられている。これにより、スプリングストッパ210の後部214は把持部204に係合される。このように、スプリングストッパ210は、先端部212がリベット216にかしめられると共に、後部214が把持部204に係合されることでピン本体201の外周面に取り付けられる。
この連結ピン200によっても、連結される一方の部材の端面にフランジストッパ203が突き当てられると共に、他方の部材の端面が屈曲部211が突き当てられる。これにより、二つの部材がフランジストッパ203と屈曲部211とに挟持され、相互の移動が拘束されると共に、連結ピン200の抜け出しが防止される。
なお、拘束手段としてのスプリングストッパは線材を使用するものには限定されず、板状の部材を使用しても良い。
図18は、連結ピン220のスプリングストッパ230として板状の部材を使用したものの一例を示している。この連結ピン220についても、ピン本体221と、その外周面に取り付けられたスプリングストッパ230とから構成されている。
ピン本体221は、円筒部分222と、その一端である根元に設けられた把持部224とから構成されている。把持部224の中央には把持部の肉厚方向を貫通する貫通孔225が形成されている。また、円筒部分222と把持部224との境界部分には、半径方向外側に張り出すフランジストッパ223が形成されている。このピン本体221の円筒部分222には、根元から軸方向の中央の区間にスプリングストッパ230を取り付けるための取付面227が形成されている。この取付面227は、根元から軸方向の中央の部分について円筒部分222の一部を平坦に削り取って形成されたものである。また、フランジストッパ223は、その周方向に関し、この取付面227に対応する部分が取付面227と面一となるように平坦に削り取られている。そして、フランジストッパ223の当該削り取られた部分には、ピン本体221の半径方向中心に向けてかしめ用の孔226が形成されている。
一方、スプリングストッパ230は、その長手方向がピン本体221の軸方向に一致されてピン本体221の取付面227に設けられている。スプリングストッパ230は、細長い板状の部材が使用され、長手方向の中間部分に屈曲部231が形成され、半径方向外側に向けて突出している。また、スプリングストッパ230の後端は平坦に形成され、この平坦な部分の取付孔が取付面227のかしめ用の孔226に一致され、これらにリベット228が挿入される。スプリングストッパ230は、このリベット228にかしめられてピン本体221に取り付けられている。
かかる構造の連結ピン220についても、スプリングストッパ230はピン本体221の半径方向について弾性変形する。このため、部材に形成されたピン孔に当該連結ピン220を押し込むことで、スプリングストッパ230が、半径方向に関してピン孔に押されて収縮し、連結ピン220を完全にピン孔に挿入させることができる。また、挿入されると、連結される一方の部材の端面にフランジストッパ223が突き当てられると共に、他方の部材の端面が屈曲部231に突き当てられる。これにより、二つの部材が挟持され、相互の移動が拘束されると共に、連結ピン220の抜け出しが防止される。
次に、図19〜図21を参照してピン本体に対し拘束手段としての部材が着脱自在に構成された、図10及び図11に示す連結ピンの変形例を説明する。
図19に示す連結ピン240では、ピン本体241と、このピン本体241に対して着脱自在な抜け止め手段とから構成されている。
ピン本体241には、その一端をなす根元に把持部243が形成されている。また、把持部にはその端部の近傍に貫通孔244が形成されている。この貫通孔244は、結束ワイヤなどを通すための部位である。この把持部243は平坦な板状に形成され、その幅が、円筒部分242の径より大きく形成されている。把持部243と円筒部分242との境界をなす段部分245は、この連結ピン240がピン孔に挿入された際に連結される部材の端面に突き当てられて連結ピン240の移動を阻止するストッパとして機能する。一方、ピン本体241の先端側には、段部分245と所定の距離を隔てた位置に、周方向に沿って形成された取付溝246が形成されている。そして、このピン本体241は、取付溝246より先端側の部分247に関し、その下部に外径部分を平坦に削り取った摺動面248が形成されている。
一方、抜け止め手段は、板状の部材が「コ」の字に折り曲げられたキャップ式ストッパ250が採用されている。このキャップ式ストッパ250は、ピン本体241の先端から取付溝246にはめ込むタイプのもので、垂直に配された矩形状の嵌合面251と、この嵌合面251に対して直角をなして嵌合面251の下端に設けられたベース面253と、ベース面253と平行をなし、嵌合面251の上端に設けられた上面254とから構成されている。
嵌合面251の中央には、貫通孔252が形成されている。この貫通孔252の径は、ピン本体241の取付溝246より先端側を内部に挿入させることができ、而も、把持部243と取付溝246との間の区間の外径よりも小さく形成されている。ベース面253の内面には、弾性変形可能な板バネ255が取り付けられている。この板バネ255は、その長手方向がピン本体241の軸方向に沿って配置され、嵌合面251の近傍が上面に向けて「く」の字に屈曲している。そして、前端部分が平坦に形成され、ベース面253の内面に接合されている。
このキャップ式ストッパ250をピン本体241に装着させるには、まず、ベース面253及び上面をピン本体241の軸方向に関し嵌合面251の前方に位置させた状態で、嵌合面251をピン本体241と対向させて貫通孔252をピン本体241の先端に一致させる。次いで、ピン本体241の先端を貫通孔252に挿入させ、キャップ式ストッパ250をピン本体241の軸方向にそって後方へ移動させる。この際、ベース面253に設けられた板バネ255がピン本体241の摺動面248と摺動して、キャップ式ストッパ250はピン本体241に対して偏芯しながら移動する。嵌合面251が取付溝246の位置まで到達すると、嵌合面251の外面が取付溝246の側面に突き当てられ、それ以上の進入が阻止される。また、板バネ255による偏芯により嵌合面251が取付溝246にはめ込まれ、キャップ式ストッパ250がピン本体241から抜け出すことが阻止される。
図20及び図21はさらに別の態様の連結ピンを示している。
図20は、連結ピン260を側方から見た図であり、図21は、連結ピン260を先端側から見た図である。
ピン本体261についても根元には貫通孔264を有する把持部263が形成されている一方で、円筒部分262先端側には周方向に沿って形成された取付溝266が形成されている。また、円筒部分262は、取付溝266より先端側の部分267について外周面の一部を平坦に削り取った平坦面268が形成されている。なお、この平坦面268は、取付溝266の底面と面一となるように形成されている。
一方、ピン本体261に取り付けられる抜け止め手段は、その外径がおよそ馬蹄形に形成された馬蹄形ストッパ270である。馬蹄形ストッパ270は、弾性変形可能な部材からなり、円弧状に湾曲した部分271を支点に、両側272が弾性的に開閉するように構成されている。なお、この馬蹄形ストッパ270の内縁は、ピン本体に形成されている取付溝の外径よりやや小さく形成されている。馬蹄形ストッパ270の両側部272の内縁には、互いに対向する部位について、中心側に向けて突出する突起部273が形成されている。この突起部273と円弧状の部位271の内縁とのなす寸法は、ピン本体271の上部と、下部に形成された底端面268とのなす寸法に相当している。
この馬蹄形ストッパ270は、取付溝266の位置で、ピン本体261の外側方からその取付溝266の外周面にはめ込ませて取り付けられる。馬蹄形ストッパ270がはめ込まれると、その弾性力により、取付溝266の外周面はこの馬蹄形ストッパ270により挟み込まれる。なお、馬蹄形ストッパ270の内縁に形成された突起部273は平坦面268に引っかけられ、ピン本体271から馬蹄形ストッパ270が抜け出すことを防止している。
以上、連結ピンとして、ピン本体に拘束手段が一体的に取り付けられて、単にピン孔に挿入するだけで連結される部材同士の相互の移動を拘束可能としたもの、或いは拘束手段をワンタッチでピン本体に装着させることが可能なものについて説明したが、図22に示すように、ボルトタイプの連結ピン280を採用することを妨げるものはない。この図22に示す連結ピン280は、ボルト・ナットにより構成されたものである。ピン本体281の先端には雄ねじ282が形成され、この部分にナット285が締め付けられる構造になっている。
以上、構造物として、橋梁を例に説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、ビルなどの建築構造物を構成する柱材に梁材を支持する場合にも適用することができる。
本発明の梁材の支持機構の適用された一実施形態にかかる固定型枠の設置状態を示す図。 図1に示す固定型枠の設置状態を上から見た図。 梁材保持ユニットの腹板への取付状態を示す図。 梁材保持ユニットの斜視図。 梁材としての大引き材の斜視図。 本発明の一実施形態にかかる連結ピンの平面図。 図6に示す連結ピンの側面図。 別の実施形態にかかる連結ピンの平面図。 図8に示す連結ピンの側面図。 ピン本体に対してスプリングクリップが着脱可能に構成された連結ピンの側面図。 図10のピン本体に装着されるスプリングクリップの正面図。 主桁の腹板と梁材保持ユニットのベース板の連結状態を示す図。 大引き材の連結ブラケットと、梁材保持ユニットの側面部を構成する部材の連結状態を示す図。 梁材保持ユニットの装着金具と保持部との連結状態を示す図。 図6〜図9に示す連結ピンとは別の実施形態にかかる連結ピンの側面図。 別の実施形態にかかる連結ピンの斜視図。 更に別の実施形態にかかる連結ピンの斜視図。 板状のスプリングストッパを採用した連結ピンの斜視図。 図10及び図11に示す連結ピントは別の実施形態にかかる連結ピンの側面図。 さらに別の実施形態にかかる連結ピンの側面図。 図20に示す連結ピンを前方から見た図。 ボルト・ナットタイプの連結ピン。
符号の説明
1 主桁
2 腹板
6 コンクリート床版
10,11 サポートパイプ
14,15 大引き材(梁材)
50 梁材保持ユニット
51 装着金具
52 ベース板
53 支持板
54,55,58 支持孔(ピン孔)
56 保持部
60,61 保持孔(ピン孔)
80,81 連結ブラケット
82,83 ピン孔
100,120 連結ピン
160,180,200 連結ピン
220 連結ピン
140,240,260 連結ピン
280 連結ピン
101,121 ピン本体
161,181,201 ピン本体
221 ピン本体
141,241,261 ピン本体
281 ピン本体
102,122 フランジストッパ(ストッパ)
162,203,223 フランジストッパ(ストッパ)
110,130 スプリングストッパ(抜け止め手段)
170,190,210 スプリングストッパ(抜け止め手段)
230 スプリングストッパ(抜け止め手段)
150,250,270 スプリングストッパ(抜け止め手段)
111,131,171 屈曲部
191,211,231 屈曲部
112,132,172 凹部
213 凹部
103,123,163 位置決め溝
104,124,164 取付溝
146,246,266 取付溝
113,133,173 取付部
107,127,167 挿入孔
114,134,174 挿入部
150 スプリングクリップ
250 キャップ式ストッパ
270 馬蹄形ストッパ
105,125,165 把持部
204,224 把持部
143 把持部
183,243,263 把持部

Claims (3)

  1. 異なる部材にそれぞれ形成されたピン孔同士に挿入させて、これら異なる部材を連結する、構造物に使用する連結ピンであって、ピン本体と、ピン本体の外周面に設けられて前記ピン孔からの抜け出しを防止する抜け止め手段とから構成され、前記抜け止め手段は、弾性変形可能に前記ピン本体に取り付けられる、構造物に使用する連結ピンにおいて、
    前記抜け止め手段が、前記ピン本体の外周面から半径方向外側に突出されると共に、このピン本体の半径方向について弾性変形可能に構成され、而も、この抜け止め手段は、この抜け止め手段と前記ピン本体とで形成される外寸が、前記ピン孔の内径と少なくとも同寸となるように収縮可能に構成され、前記ピン本体の一端をなす根元側には、半径方向に張り出したストッパが形成されている一方で、前記抜け止め手段は前記ピン本体の軸方向に沿って延びるように設けられ、而もこの抜け止め手段には、前記ストッパからピン本体の他端をなす先端側に所定寸法離れた位置に前記ピン本体に向けて窪ませた凹部が形成され、前記ピン本体には、その外周面に前記ストッパから所定の距離を隔てた位置にその周方向に沿って形成された取付溝と、このピン本体の軸方向に形成された位置決め溝とが設けられている一方で、前記抜け止め手段には、その一端をなす先端側がピン本体の周方向にそって湾曲された取付部が形成され、前記抜け止め手段は、その取付部を前記ピン本体の取付溝にはめ込ませると共に、この取付部の後方側の所定区間を前記位置決め溝にはめ込ませていることを特徴とする、構造物に使用する連結ピン。
  2. 前記ピン本体には、前記ストッパの近傍にピン本体の周方向における前記位置決め溝の形成された位置と同位置から直径方向に延びる挿入孔が形成されている一方で、前記抜け止め手段の他端をなす後端側には、前記挿入孔に向けて延びる挿入部が形成され、前記挿入部が前記挿入孔の内部でこの挿入孔の軸方向に関して自在に往復動するよう構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の、構造物に使用する連結ピン。
  3. 前記ピン本体には、その軸方向における前記ストッパよりさらに後端側に把持部が設けられ、この把持部には、この把持部を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の、構造物に使用する連結ピン。
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