JP2010285354A - 害虫防除用固形毒餌剤 - Google Patents

害虫防除用固形毒餌剤 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐水性を有する害虫防除用固形毒餌剤を提供する。
【解決手段】殺虫成分(例えばフェノブカルブ)、誘引剤(例えばオキアミミール)、食餌剤(例えば小麦ふすま)、担体(例えば小麦粉)、誤食防止剤(例えば安息香酸デナトニウム)、防腐剤(例えば、ソルビン酸カリウム)及び溶剤(例えばエタノール)に保形剤である、アルギン酸エステルを加えて、固形剤の耐水性を向上させることを特徴とする害虫防除用固形毒餌剤。
【選択図】なし

Description

本発明は害虫防除用固形毒餌剤に関する。
従来、ダンゴムシは、植物の新芽等を食べる農作物の害虫として知られており、また家屋に侵入することがあるので不快害虫として駆除するものと認識されている。そのため農園芸植物等を害する害虫を駆除するための薬剤が開発されている。
このような害虫駆除薬剤の開発においては、害虫防除効果の長期持続を期待して、固形剤形態の開発が試みられている。
例えば、保形剤として澱粉を配合した害虫駆除薬剤が知られている(特許文献1参照)
しかし、これらの従来の害虫防除用固形剤は、耐水性が充分でなく、水と接触するとすぐに崩壊をはじめてしまうという問題があり、長期間形状を維持することが困難であった。
特開2001−106603
本発明は、高い耐水性及び形態安定性を有する害虫防除用固形毒餌剤を提供することを課題とする。
上記のような状況の下、本発明者らは、鋭意研究した結果、保形剤として、アルギン酸エステルを配合した場合、害虫防除用固形毒餌剤の耐水性が著しく向上することを見出した。本発明は、この新規の知見に基づくものである。
従って、本発明は以下の項を提供する:
項1.アルギン酸エステルを固形剤の耐水性を向上させる有効成分として含有することを特徴とする害虫防除用固形毒餌剤。
項2.項1に記載の害虫防除用固形毒餌剤を害虫の侵入区域に差込、載置、撒布又は貼り付ける、害虫防除方法。
本発明に用いられる害虫防除用固形毒餌剤は、非常に高い耐水性を有する。従って、本発明の害虫防除用固形毒餌剤は、野外でも長期間、初期形状を維持することが出来、従って、長時間害虫防除効果が持続される。
図1は、本発明の害虫防除用固形毒餌剤の一実施形態の概略図及び断面図を示す。 図2は、本発明の害虫防除用固形毒餌剤の種々の実施形態の概略図及び断面図を示す。 図3は、本発明の害虫防除用固形毒餌剤の種々の実施形態の概略図及び断面図を示す。 図4は、実施例2の結果を示す。 図5は、実施例3の結果を示す。
本発明に用いられるアルギン酸エステル(以下特定の化合物ともいう)としては、特定の化合物の誘導体あるいはそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
そして、前記アルギン酸エステルの粘度は、好ましくは、東機産業(株)製B型粘度計 pvb−10mを用いて、回転数30rpm 20℃の条件で測定した場合、1重量%水溶液で150〜250ミリパスカル・秒(mPa・S)である。このようなアルギン酸エステルとしては、例えば、(株)キミカ製のキミロイドHV等のアルギン酸プロピレングリコールエステル等を挙げることができる。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤中のアルギン酸エステルの配合量は、その剤型や適用方法、適用場所等に応じて適宜に決定すれば良く限定的ではないが、通常固形剤の形態とする場合、1〜50重量%、好ましくは2〜20重量%含有させればよい。
かかるアルギン酸エステルを配合することによって、本発明の固形剤の耐水性が向上する。また、本発明の害虫防除用固形毒餌剤に高い害虫防除効果をもたらす。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤は、耐水性を向上させたがため、これを家庭内の玄関、庭等や畜舎、農園芸ハウス等の特定区域、食物収納庫内、及び植物体などに適用することによって、これらの場所での害虫の接近、接触、侵入があっても晴雨を問わず害虫を防除でき野外用途に特に適しているのである。
本発明において害虫とは、ゴキブリ、ハエ等の衛生害虫、イガ、コイガ等の衣料害虫、コクヌストモドキ、コクゾウムシ等の貯穀害虫、さらにはダンゴムシ、アリ、シロアリ、ハチ、ゲジゲジ、ムカデ等の不快害虫等をいい、より好ましくはダンゴムシをいう。
本発明特定の化合物は、固形剤の耐水性向上作用を有する。当該特定の化合物は、その使用の際、有効成分として、必ずしも単一化合物である必要はなく、他の化合物との混合物としても使用できる。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤は、以下に示す害虫防除剤を、通常好ましくは適当な担体その他の配合剤を用いて適当区域、適当方法などに適した固形剤に調製して利用される。
固形剤の形態に調製するにあたり用いられる担体としては、例えば、ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイト、珪藻土、タルク、クレー、炭酸カルシウム、陶磁器粉等の鉱物質粉末や、木粉、大豆粉、小麦粉、澱粉等の植物質粉末等や、シクロデキストリン等の包接化合物等を例示できる。
また、本発明の害虫防除用固形毒餌剤に配合される害虫防除剤は、例えば、ポリビニルアルコールやCMC 等を用いたスプレードライ法、ゼラチン、ポリビニルアルコール、アルギン酸等を用いた液中硬化法、コアセルベーション法等に従いマイクロカプセル化した形態等に調製することもできる。
また、本発明の害虫防除用固形毒餌剤には、棒状固形剤では上端を手指で把持するとき、持ちやすいようにコート剤で上端部を被覆してもよい。コート剤で被覆することで、雨で濡れにくい、手指が汚れにくい、持ちやすいなどのメリットが得られる。なお、コート剤の材質は特段限定するものではないが、コート剤で棒状固形剤上端が被覆されていても、害虫が摂食できるように可食性コート剤(素材としては、例えばプルラン、寒天とデンプンから得られるオブラートなど)を用いてもよい。
さらに、本発明の害虫防除用固形毒餌剤には、公知の害虫防除剤、効力増強剤、酸化防止剤、殺虫剤、げっ歯類動物駆除剤、及び忌避剤、食餌剤、誘引剤、殺菌剤、防黴剤、除草剤、肥料、着香料、着色料、防腐剤、誤食防止剤等を配合することができる。
配合可能な害虫忌避剤としては、例えば、N,N −ジエチル−メタートルアミド、2,3,4,5 −ビス(A2−ブチレン)−テトラヒドロフルフラール、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート、ジ−n−ブチルサクシネート、2−ヒドロキシエチルオクチルサルファイド等を挙げることができる。
効力増強剤としては、例えば、N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ−〔2,2,1 〕−5−ヘプテン−2,3 −ジカルボキシイミド、6−(プロピルピペロニル)−ブチルカルビニルエーテル等を、酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、γ−オリザノール等を挙げることができる。
殺虫活性、殺ダニ活性または殺線虫活性を有する化合物としては、例えば、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、アセチルコリン受容体阻害剤、GABA制御クロライドチャンネルアゴニスト、ナトリウムチャンネル制御剤、ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト、アセチルコリン受容体アゴニスト、クロライドチャンネル活性化剤、幼若ホルモンミミック、酸化的リン酸化阻害及びATP形成阻害剤、水素イオン勾配のかく乱による酸化的リン酸化のアンカップラー、同翅目に対するキチン生合成阻害剤(タイプ1)、エクダイソンアゴニスト/脱皮阻害剤、オクトパミンアゴニスト、サイトI電子伝達系阻害剤(METI剤)、サイトII電子伝達系阻害剤、脂質生合成阻害剤、リアノジン受容体制御剤、または非特異的作用機構(選択的摂食阻害)を有する化合物等を挙げることができる。
殺虫活性を有する化合物としては、例えば、METI剤系殺虫、殺ダニ剤、チアジアジンIGR系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、ナトリウムチャネルブロッカー系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カルシウムチャネル活性化作用を有する殺虫剤、ベンゾイルフェニルウレア系殺虫剤、ジアシルヒドラジン系殺虫剤。殺虫活性を有する化合物がアセタミプリド、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアメトキサム、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、フロニカミド、カルバリル、BPMC、MIPC、エチオフェンカルブ、ピリミカーブ、オキサミル、ベンフラカルブ、メチオカルブ、メカルバム、チオジカルブ、アルジカルブ、アラニカルブ、メトルカルブ、キシリカルブ、プロポキスル、カルボフラン、カルボスルファン、フラチオカルブ、エンドスルファン、アルドキシカルブ、メソミル、シハロトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、ビフェントリン、ハルフェンプロックス、シラフルオフェン、シフルトリン、ベータ・シフルトリン、トラロメトリン、ピレトリン、アレスリン、アクリナトリン、プラレトリン、レスメトリン、テフルトリン、フェンプロパトリン、アルファシペルメトリン、ラムダ・シハルトリン、デルタメトリン、エムペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート、シクロプロトリン、エトフェンプロックス、アバメクチン、ミルベメクチン、エマメクチン、スピノサッド、フェニトロチオン、マラチオン、メチダチオン、フェンチオン、ダイアジノン、オキシデプロホス、バミドチオン、ピリミホスメチル、クロルピリホス、テルブホス、エトプロホス、カズサホス、フェナミフォス、フェンスルフォチオン、DSP、ジクロフェンチオン、ホスチアゼート、イサミドホス、ホスチエタン、イサゾホス、アジンホス・メチル、ジスルホトン、オキシジメトン・メチル、パラチオン、テブピリムホス、エチオン、トリクロルホン、メタミドホス、ジクロルボス、メビンホス、モノクロトホス、ジメトエート、フォルメタネート、フォルモチオン、ナレッド、メチルパラチオン、シアノホス、ジアミダホス、プロパホス、スルプロホス、プロチオホス、プロフェノホス、イソフェンホス、テメホス、フェントエート、ジメチルビンホス、クロルフェビンホス、テトラクロルビンホス、ホキシム、イソキサチオン、ピラクロホス、クロルピリホス−メチル、ピリダフェンチオン、ホサロン、ホスメット、ジオキサベンゾホス、キナルホス、メスルフェンホス、アセフェート、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、チオスルタップ、フェンピロキシメート、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フェナザキン、ピリミジフェン、ロテノン、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、フルアジナム、フルベンジアミド、フィプロニル、アセトプロール、エチプロール、プロパルギット、インドキサカルブ、メタフルミゾン、キノメチオネート、ジアフェンチウロン、水酸化トリシクロヘキシルスズ、酸化フェンブタスズ、アミトラズ、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマート、クロルフェナピル、ビナパクリル、クロルベンジレート、フェニソブロモレート、TPIC、硫酸ニコチン、ポリナクチン複合体、アザディラクチン、ヒドロキシプロピルデンプン、酒石酸モランテル、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ピリダリル、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、ヘキサフルムロン、ノバルロン、ルフェヌロン、フルフェノクスロン、テブフェノジド、メトキシフェノジド、クロマフェノジド、ハロフェノジド、ジオフェノラン、ブプロフェジン、シロマジン、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、ピメトロジン、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、フェノチオカルブ、エトキサゾール、ビフェナゼート、ケルセン、ベンゾキシメート、テトラジホン、ダゾメット、ホスホカルブ、塩酸レバミゾール、アルベンダゾール、オキシベンダゾール、フェンベンダゾール、オクスフェンダゾール、メタム・ナトリウム、トリアザメートまたはBT等を挙げることができる。
げっ歯類動物駆除及び忌避剤としてはα−ナフチルチオウレア、シクロヘキシミド等を挙げることができる。
殺菌剤としては、例えば、サリチル酸、p−クロロ−m−キシレノール、2−(4'−チアゾイル)ベンズイミダゾール等を挙げることができる。
防黴剤としては、例えば、α−ブロモシンナミックアルデヒド、 N−ジメチル−N −フェニル−N'−(フルオロジクロロメチル)チオスルファミド等を挙げることができる。
食餌剤としては、例えば、タマゴ、サナギ、オキアミ、エビ、ミルク、畜肉、魚肉、デンプン、小麦粉、フスマ、豆、米ぬか、種子、綿実等の動物及び植物タンパク質;果汁、ハチミツ、砂糖、ブトウ糖、ショ糖等の炭水化物;ヤシ油、オリーブ油、肉油、魚油、ゴマ油等の脂質;これらの抽出物、分解物等をそれぞれ例示できる。
これらの食餌剤を用いる場合、その含有量は、害虫防除用固形毒餌剤の重量に対して、通常、40〜90重量%、好ましくは50〜70重量%である。
また誘引剤としては、例えば、魚介類を塩漬けとして発酵させ、ろ過した魚醤;エビ類を塩漬けとして発酵させ、ろ過したエビ醤、エビパウダー等のエビ;ミミズ、イトミミズ等のミミズ、これらの抽出物及び乾燥物;粉末チーズ等のチーズを有効成分として用いることができる。これらは2種以上を組合せて用いるのが誘引効果を高めるにはよく、エビパウダーと粉末イトミミズ、エビパウダーと魚醤、魚醤と粉末イトミミズ等が例示できる。さらにこれらにチーズを配合すると誘引効果がさらに高まるのでよい。具体例としては、魚醤:粉末イトミミズ:粉末チーズを10:2〜20:20とするのがよい。
これらの誘引剤を用いる場合、その含有量は、害虫防除用固形毒餌剤の重量に対して、通常、5〜50重量%、好ましくは20〜50重量%である。
誤食防止剤としては、特に限定されないが、例えば、ビトレックス(安息香酸デナトニウム)、トウガラシ、カプサイシン、アセチル化蔗糖等が挙げられる。これらの誤食防止剤を用いる場合、その含有量は、害虫防除用固形毒餌剤の重量に対して、通常、0.001〜0.05重量%、好ましくは0.002〜0.01重量%である。
防腐剤としては、例えば、ソルビン酸カリウム、ホウ酸、パラベン等が挙げられる。これらの防腐剤を用いる場合、その含有量は、害虫防除用固形毒餌剤の重量に対して、通常、0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤としては、界面活性剤を含んでいないものが好ましい。界面活性剤を含んでいると、摂食阻害や有効成分の流出の原因となってしまうからである。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤の形態は、顆粒状固形剤、タブレット状固形剤、棒状固形剤など特に限定されないが、例えば、図1に示されるような略円筒状の形態であって、下部に斜め切断面を有する形態等を挙げることができる。ここで、図1にあるように上部がコートされ、当該部分をもって害虫防除用固形毒餌剤を地面等に差し込めるような形態であってもよい。また、本発明の害虫防除用固形毒餌剤の形態は、上記のものに限定されず、例えば、図2及び図3に示すような略円筒状、円錐状等の形態であってもよい。より具体的には、例えば、図2の一番左側に記載の実施形態のように、害虫防除剤、アルギン酸エステル等を含む本体部分(以下単に本体部と記載することもある)が略円柱状の形態であってかつ両端部がテーパー状になっており、テーパー部分にコートがされており、手で持つことができるようなものが挙げられる。また、例えば、図2の左から2番目に記載の実施形態のように、本体が略円柱状で、一方の端部が円錐状になっており、他方の端部に板状の把持部を備える形態が挙げられる。また、図2の右から2番目に記載の実施形態のように、略円柱状の本体を有し、一方の端部に中空部分を有する形態が挙げられる。さらに、図2の一番右の実施形態のように、本体が円錐部であって、図2に記載の状態の上部にコートがなされた形態も例示できる。また、図3の一番左側の実施形態のように、本体が円錐であって、図3に記載の状態の下部に板状の把持部を備えた形態を例示することもできる。当該実施形態において、板状の把持部は、地面に本発明の固形剤を設置する際の差込み部材としても使用することができる。また、例えば、図1及び図3の左から2番目に記載の実施形態のように略円柱状の本体であって、一方の端部が平面で斜めに切断されており、他方の端部がコートされたようなものも挙げられる。そして、図3、右から2番目の実施形態のように、略円柱状かつ一方の端部が斜めに切断された形態であって、他方の端部付近に円形または楕円形の穴が開いた形態であってもよい。本発明の害虫防除用固形毒餌剤の形態は、これらの形態に限定されず、例えば、把持部が板状ではなく棒状のものでもよく、円形または楕円形の穴は、本体部を貫通するものでも、本体部を貫通せず、窪み状となっていてもよい。また、当該穴又は窪みと、円柱を斜めに切断する平面との位置関係も、特に限定されない。その他、害虫の侵入区域に差込、載置、撒布又は貼り付けることができる、種々の形態を採用することができる。以上棒状固形剤の場合、顆粒状固形剤と比べより限られた範囲での処理(スポット処理)が可能となり、死骸が散らばりにくくなるので好ましい。
かくして調製される固形剤形態を有する本発明の害虫防除用固形毒餌剤は、その使用にあたり効果を要求される害虫の侵入区域、例えば農作物栽培畑、果樹園等、一般家庭、穀物倉庫、食堂の厨房、家具、押入れ、玄関、洗面所等に、差込、載置、撒布、貼り付けなどにより適用できる。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤中の該防除剤の配合量は、その剤形や適用方法、適用場所等に応じて適宜に決定すれば良く限定的ではないが、通常固形剤の形態とする場合、0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%含有させればよい。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤の適用量としては、例えば、固形剤の形態で用いる場合、適用面積1m当たり前記害虫防除剤を約5g以上存在させるのが適当である。
本発明の害虫防除用固形毒餌剤について、下記の実施例、試験例に基づき詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に限定されない。
実施例1
ダンゴムシに対する殺虫効力試験を行った。
a. 試験方法
ダンゴムシが1mに20頭位の活動が見られる赤穂市内公園に下記処方の顆粒製剤(直径3mm、長さ1cmにデイスクペレッタで造粒)を設置した。一晩(19:00〜翌朝7:00)後、製剤付近に見られるダンゴムシ死虫の有無を確認した。
Figure 2010285354
b. 試験結果
製剤付近にダンゴムシ死虫が確認された。
実施例2
固形剤の耐水性試験を行った。
a.試験方法
シャーレ(φ=90mm)に検体:直径3mm、長さ1cmにデイスクペレッタで造粒した0.8gに、水3mLを入れ、経時変化を確認した。各検体の処方は、下記表2に記載の通り。
b. 検体
アルギン酸エステル配合顆粒
c. 対照検体
アルギン酸エステル無配合顆粒
Figure 2010285354
d. 試験結果
試験結果を下記表3及び図4に示す。
アルギン酸エステル無配合顆粒は水と接触させるとすぐに崩壊を始めるのに対して、アルギン酸配合顆粒は6時間後も形状を維持することが確認された。
Figure 2010285354
実施例3
種々の保形作用のある成分を配合した固形剤(直径3mm、長さ1cmにデイスクペレッタで造粒)を用いて、耐水性の評価を行った。
a. 試験方法
シャーレ(φ=90mm)に検体0.8g、水3mLを入れ、経時変化を確認した。各検体の配合は下記表4の通り
b. 検体
アルギン酸エステル配合顆粒(表4参照)
c. 対照検体
豆α化澱粉配合顆粒(対照検体(1))
トウモロコシα化澱粉配合顆粒(対照検体(2))
Figure 2010285354
d. 試験結果
試験結果を下記表5及び図5に示す。
豆α化澱粉、トウモロコシα化澱粉配合顆粒では、アルギン酸エステルと同等の耐水性(保形性)を持たせることは不可能であることが確認された。
Figure 2010285354

Claims (2)

  1. アルギン酸エステルを固形剤の耐水性を向上させる有効成分として含有することを特徴とする害虫防除用固形毒餌剤。
  2. 請求項1に記載の害虫防除用固形毒餌剤を害虫の侵入区域に差込、載置、撒布又は貼り付ける、害虫防除方法。
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