JP2004292411A - 耐水性の付与された摂食性害虫駆除組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆除剤有効成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、可食成分を製剤中に0.1〜97質量%含有し、耐水性を付与するために粉末として添加されたグルテン類を製剤中に0.1〜65質量%含有し、賦型成分を製剤中に0.1〜65質量%含有する製剤とすることによって、耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物を得る。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は摂食性害虫駆除剤有効成分の駆除効果を持続させる上でグルテン類により耐水性を付与し、優れた持続効果を発揮する耐水性を付与した摂食性害虫駆除剤組成物に関する。具体的には摂食性害虫駆除剤有効成分とグルテン類の一種以上を、その他の可食成分とその他の添加剤に加えて誘引性を向上させ、毒餌とした耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
摂食性害虫駆除剤有効成分に対して、各種の穀物粉末などを加え誘引性を向上させた毒餌がいくつか知られている。メタアルデヒドをカラギーナンなどのゲル化剤、水およびこれらをpH7〜10に調整するリン酸水素一カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素一ナトリウムなどのpH調整剤を必須成分とするゲル状のナメクジ駆除剤が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。月桂樹油を有効成分として含有するアブラムシ類駆除剤も報告されている(例えば、特許文献2参照。)。これらの駆除剤に賦形剤を加えてなるナメクジ・カタツムリ駆除剤用の賦形剤として、酒粕を用いたことを特徴とするナメクジ・カタツムリ駆除剤(例えば、特許文献3参照。)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−286810号公報
【特許文献2】
特開平8−133923号公報
【特許文献3】
特開平10−25207号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
有害な陸棲・水棲軟体動物や節足動物等脚目の生息環境は、高温・多湿または水中であり、また自らも粘液成分を分泌している。その為、摂食性害虫駆除剤は、常に水分と接している事となり、従来の摂食性害虫駆除剤組成物では、駆除剤自体の形状を保てないばかりか、完全に溶けてしまうことが問題であった。その結果、家庭の庭などの外観を損ねたり、施用した日に雨などが降ると効果持続期間が著しく短縮される恐れがある。またこの問題点を解決するためには、製剤中の賦型成分含有量を増加させたり、成形性の高い添加物を加える等の方法があるが、そのような製剤は摂食性害虫から好まれず、食されないため、効果を発揮しないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする、優れた耐水性を付与した摂食性害虫駆除剤組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、駆除剤有効成分とグルテン類とを組み合わせて用いると、優れた耐水性を示すことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、駆除剤有効成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、可食成分を製剤中に0.1〜97質量%含有し、耐水性を付与するために粉末として添加されたグルテン類を製剤中に0.1〜65質量%含有し、賦型成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、陸棲・水棲軟体動物、節足動物等脚目に属する有害な摂食性害虫を対象とする、耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物である。
【0007】
また本発明は、駆除剤有効成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、可食成分を製剤中に0.1〜97質量%含有し、賦型成分を製剤中に0.1〜65質量%含有する、陸棲・水棲軟体動物、節足動物等脚目に属する有害な摂食性害虫を対象とする摂食性害虫駆除剤組成物に対して、グルテン類を粉末として該組成物中に0.1〜65質量%添加することを特徴とする、摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与する方法である。
【0008】
本発明の、摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与するためのグルテン類の粉末は、製剤中に0.1〜65質量%添加して使用するが、必要に応じて1種類で、あるいは2種類以上混合して用いることができ、混合する場合の配合比は任意に選択することが出来る。グルテン類の粉末を該組成物中に添加する量として、好ましい範囲は1〜15質量%である。
【0009】
本発明の摂食性害虫駆除組成物に用いられるグルテン類は、デンプン、タンパク質等からなる3次元構造を有する物質であり、具体的には、バイタルグルテン(三和澱粉工業株式会社製)、α化トウモロコシ澱粉(ワキシアルファー;日本食品工業株式会社製)、α化コーンスターチ(アルスターE;日本食品工業株式会社製)、α化ハイアミローススターチ(アルスターH;日本食品工業株式会社製)等が挙げられる。
【0010】
本発明で使用するグルテン類の粉末は、摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与するが、摂食性害虫駆除剤組成物が水棲軟体動物を対象として水中で使用される場合でも、十分に効果を発揮することができる。一方、従来型の摂食性害虫駆除剤組成物の場合でも、グルテンやデンプン等を成分としている小麦粉を、可食成分として使用している場合がある。しかし、これら従来型の摂食性害虫駆除剤組成物の場合は耐水性を有していない。本発明で使用するグルテン類の粉末は、3次元構造を有するために、予想をはるかに超えた顕著な耐水性を示している。
【0011】
本発明で使用するグルテン類の粉末は、摂食性害虫駆除剤組成物中においては、可食成分としての性質も有している。そのため、賦型成分やその他の成形性の高い添加物の場合は摂食性害虫から忌避されるのと異なり、逆に摂食性害虫を誘引する作用を有するので、本発明の効果をより一層確かなものにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の摂食性害虫駆除剤組成物に使用する駆除剤有効成分は、使用時の簡便性、経済性の面から、製剤中に0.1〜65質量%含有させて使用するが、必要に応じて1種類で、あるいは2種類以上を混合して用いることができ、混合する場合の配合比は任意に選択することが出来る。駆除剤有効成分の製剤中の含有量として、好ましい範囲は1〜15質量%である。
【0013】
本発明の摂食性害虫駆除組成物に用いられる駆除剤有効成分は特に限定されないが、次のような化合物を挙げることができる。3,5−キシリル−N−メチルカーバメート(マクバール)、2,4,6,8−テトラメチル−1,3,5,7−テトロキソカン(メタアルデヒド)、O,O−ジメチル−O−p−シアノフェニル=チオホスフェ−ト(サイアノックス)、O,O−ジメチル−O−[3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオホスフェート(フェニトロチオン)、O,O−ジメチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−ト(クロルピリホスメチル)、1−ナフチル−N−メチルカーバメート(カルバリル)、2−(エチルチオメチル)フェニル=メチルカーバメート、5−ベンジル−3−フリルメチルdl−シス,トランス−クリサンテマート(レスメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシラート。
【0014】
本発明の摂食性害虫駆除剤組成物に使用する可食成分は、該製剤中に0.1〜97質量%含有される。この可食成分の好ましい含有量は、該製剤中に30〜50質量%である。可食成分としては、植物油、動物油、糖類、穀物粉末がある。
【0015】
植物油としては、大豆油、菜種油、ごま油、小麦胚芽油など、動物油としては、獣脂、ラード、ステアリン酸、魚油、魚肝油などを好ましいものの例として挙げることが出来る。その使用量は摂食性害虫駆除組成物全体の0〜20質量%である。
【0016】
さらに糖類としては、例えばショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖、廃糖蜜などを列挙することが出来る。その使用量は摂食性害虫駆除組成物全体の0〜20質量%である。
【0017】
また、穀物粉末としては、例えば、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシなどのデンプン粉、小麦粉、米粉、トウモロコシ粉などの穀物粉末を例示する事が出来、その使用量は、摂食性害虫駆除剤全体の0〜60質量%である。
【0018】
本発明の摂食性害虫駆除剤組成物に使用する賦型成分としては例えばベントナイト、クレー、ゼオライト、サンドなどを挙げることができる。製剤中に0.1〜65質量%含有させて使用する
【0019】
次に、本発明の摂食性害虫駆除組成物には、必要に応じて分散補助剤、防腐防ばい剤、増量剤、可塑剤、安定化剤、その他害虫に対する誘引性を増強するための香料などを添加しても良い。
【0020】
防腐防ばい剤としては例えばp−クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、p−オキシ安息香酸ブチル、ソルビタン酸、ソルビン酸カリウムなどがあり、これらを単独あるいは2種以上を併用して用いることもできる。
【0021】
摂食性害虫駆除剤有効成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止剤などを併用してもよい。
【0022】
害虫に対する誘引剤としては例えば目的害虫に応じて、アルコール性発酵物、魚粉、有機脂肪酸などを併用しても良い。
【0023】
本発明の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物は、一般的な農・医薬の製剤機器を用いて容易に製剤可能であり、その製剤過程において添加成分を撹拌、造粒、混合することができる。
【0024】
【実施例】
次に実施例をあげて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、以下の製剤例および比較例中の部は、すべて質量部を示す。
【0025】
[製剤例1]
(ベイト食餌基剤)
コーンスターチ(日本食品工業株式会社製) 50部
廃糖蜜(大日本精糖株式会社製) 5部
清酒酒粕(大関酒造株式会社製) 1部
ナタネ油かす(日清製油株式会社製) 1部 合計 57部
腐敗防止 剤トリフミン 0.02部 合計 57.02部
(最終的に製剤する時には上記のベイト食餌基剤に対して、駆除剤有効成分と本発明のグルテン類を必要量加え、クレーを添加して100質量部とすることを基本とする。)
殺虫殺軟体動物成分
3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分バイタルグルテン 5 部
賦形成分クレー 34.98 部
【0026】
[製剤例2]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 57.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分バイタルグルテン 0.5 部
賦形成分クレー 24.48 部
【0027】
[製剤例3]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分バイタルグルテン 1 部
賦形成分クレー 23.98 部
【0028】
[製剤例4]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分バイタルグルテン 2 部
賦形成分クレー 22.98 部
【0029】
[製剤例5]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分バイタルグルテン 3 部
賦形成分クレー 21.98 部
【0030】
[製剤例6]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 2 部
耐水性成分α化トウモロコシ澱粉 1 部
賦形成分クレー 24.98 部
【0031】
[製剤例7]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
耐水性成分α化コーンスターチ 4 部
賦形成分クレー 20.98 部
【0032】
[製剤例8]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分α−ナフチル−N−メチルカーバメート 5 部
耐水性成分α化ハイアミローススターチ(食用澱粉) 1 部
賦形成分クレー 21.98 部
【0033】
次に比較例を示す。
[比較例1]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3 部
賦形成分クレー 24.98 部
【0034】
[比較例2]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分α−ナフチル−N−メチルカーバメート 5 部
賦形成分クレー 22.98 部
【0035】
[比較例3]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分4−メチルチオ−3,5−キシリル−N−メチルカーバメート 3部
賦形成分クレー 24.98 部
【0036】
[比較例4]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分3,7,9,13−テトラメチル−5,11−ジオキサ−2,8,14トリチア−4,7,9,12−テトラアザペンタデカ−3,12−ジエン−6,10−ジオン 2部
賦形成分クレー 25.98 部
【0037】
[比較例5]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分O,O−ジメチル−O−[3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオフォスフェ−ト 3 部
賦形成分クレー 24.98 部
【0038】
[比較例6]
ベイト食餌基剤(製剤例1に同じ) 72.02 部
殺虫殺軟体動物成分(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシラ−ト 0.01
部賦形成分クレー 27.97部
【0039】
次に本発明の有用性を実証するために試験例を示す。
[実施例1]
1/100,000a水田用ポットを用い、水田土100mlを入れ、その後水300mlを加えた。この試験容器に、製剤例1〜8、比較例1〜6に従って作製した摂食性害虫駆除剤を5粒加え、24時間後の粒剤の崩壊性を観察した。摂食性害虫駆除剤の崩壊状態については、完全溶解型、粉末型、原型の3段階で表示した。その結果を[表1]に示す。従来型の摂食性害虫駆除剤が水中で崩壊しているのに対して、本発明の摂食性害虫駆除剤は水中でも原型をとどめていることがわかる。
【0040】
【表1】
【0041】
[実施例2]
温室洋ラン栽培園の栽培棚下に多発しているナメクジ、オカダンゴムシ、ヤケヤスデを供試動物とし、1.8m×0.9m(1.62m2)を1区画として、摂食性害虫駆除剤を散粒した実用化試験を実施した。この温室洋ラン栽培園は1日3回の散水を行っており、1回に約10mm〜20mmの降水量に相当するものである。また、散水を行わない乾燥状態での試験も実施した。
【0042】
製剤例1〜8に従って作製した摂食性害虫駆除剤、および対照として比較例1〜6に従って作製した摂食性害虫駆除剤を使用し、試験区あたり5g、2.5g、1.25gを散粒した。調査は7日後の区画内の死亡ナメクジ、死亡オカダンゴムシ、死亡ヤケヤスデ数を計数した。また、その時の摂食性害虫駆除剤の崩壊状態について、完全溶解型、粉末型、原型の3段階で表示した。結果を[表2]、[表3]に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
[表2]、[表3]の結果から、乾燥状態での試験結果では、従来型の摂食性害虫駆除剤と本発明の摂食性害虫駆除剤との間で、摂食性害虫の死亡数、崩壊状態ともに大きな差異は認められないが、降雨条件下の試験結果では、従来型の摂食性害虫駆除剤には崩壊が観察され、摂食性害虫の死亡数も激減していることがわかる。一方、本発明の摂食性害虫駆除剤は降雨条件下でも、崩壊は観察されず、摂食性害虫の死亡数も乾燥状態に比して大きな減少の無いことがわかる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の摂食性害虫駆除剤組成物は耐水性が十分に付与されているので、降雨後に製剤自体の形状が崩れたり、溶けたりすることが無く、庭等の外観を損ねたり、効果持続期間を著しく短縮されたりする恐れが無い。また、水中で使用しても形状を保てるので、効果持続期間を保持することができる。そのため、陸棲・水棲軟体動物、節足動物等脚目に属する有害な摂食性害虫を、効果的に駆除することができる。
Claims (10)
- 駆除剤有効成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、可食成分を製剤中に0.1〜97質量%含有し、耐水性を付与するために粉末として添加されたグルテン類を製剤中に0.1〜65質量%含有し、賦型成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、陸棲・水棲軟体動物、節足動物等脚目に属する有害な摂食性害虫を対象とする、耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 前記した耐水性を付与するために粉末として添加されたグルテン類の、製剤中含有量が1〜15質量%である請求項1記載の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 前記した耐水性を付与するために粉末として添加されたグルテン類が、バイタルグルテン、α化トウモロコシ澱粉、α化コーンスターチ、α化ハイアミローススターチ、の中から選択される1種または2種以上である請求項1または請求項2記載の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 前記した摂食性害虫駆除剤組成物が水棲軟体動物を対象とし、水中で使用されるものである請求項1〜請求項3いずれかの項に記載の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 前記した駆除剤有効成分の、製剤中含有量が1〜15質量%である請求項1〜請求項4いずれかの項に記載の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 前記した可食成分の、製剤中含有量が30〜50質量%である請求項1〜請求項5いずれかの項に記載の耐水性の付与された摂食性害虫駆除剤組成物。
- 駆除剤有効成分を製剤中に0.1〜65質量%含有し、可食成分を製剤中に0.1〜97質量%含有し、賦型成分を製剤中に0.1〜65質量%含有する、陸棲・水棲軟体動物、節足動物等脚目に属する有害な摂食性害虫を対象とする摂食性害虫駆除剤組成物に対して、グルテン類を粉末として該組成物中に0.1〜65質量%添加することを特徴とする、摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与する方法。
- 前記したグルテン類を粉末として、該組成物中に1〜15質量%添加することを特徴とする請求項7記載の摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与する方法。
- 前記した耐水性を付与するためのグルテン類の粉末が、バイタルグルテン、α化トウモロコシ澱粉、α化コーンスターチ、α化ハイアミローススターチ、の中から選択される1種または2種以上である請求項7または請求項8記載の摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与する方法。
- 前記した摂食性害虫駆除剤組成物が、水棲軟体動物を対象として、水中で使用されるものである請求項7〜請求項9いずれかの項に記載の摂食性害虫駆除剤組成物に耐水性を付与する方法。
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