JP2010285135A - 車両用メーターフードの固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用の後付けメーターをダッシュボードの上面に容易かつ確実に固定するとともに、取り付けた際の外観の向上を実現したメーターフードの固定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 前面にメーター取付孔を開孔するとともに底面に開放部と底面縁部とを備えたメーターフードと、水平部と立設部とから形成された取付ブラケットとからなり、該メーターフードの両側面内側と、該取付ブラケットの立設部とを着脱可能に固定し、該取付ブラケットの水平部と、車両のダッシュボードとを両面粘着テープなどの止着手段で固定するとともに、該メーターフードの底面縁部がダッシュボードに当接して該メーターフードを固定するように構成して、メーターフードの容易かつ確実な固定を実現した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のメーターフードの固定方法に関し、特に車両用の後付けのメーターをダッシュボード上に取り付けるためのメーターフードの固定方法に関する。
従来、車両用の後付けメーターは、サーキットでのレースやスポーツ走行の際に、車両のエンジンなど機器類の状態をより詳細に把握するために、ダッシュボード近傍に固定される。なお、後付けメーターとは、速度計、回転計、水温計、油温計、過給圧計、電圧計、電流計などで、車両に予め備えられているメーターと比較して、遙かに高い精度と視認性で車両の情報を表示するものである。これらの後付けメーターは、インストルメントパネルの内部に埋め込んで固定する方法の他、ドライバーが視認し易いようにダッシュボードの上面に簡易的なブラケットで固定されることが一般的である。
例えば、実用新案登録第3103604号公報(特許文献1)に開示された「補助計器取付具」は、車両の前部座席周辺部に設けたダッシュボード、ハンドル・コラム、Aピラー、ルーフ等に補助計器を装着するための補助計器取付具で、ダッシュボード上に取り付ける取付基板20と、取付基板20から立設したボス部30と、ボス部30に取り付けられ、ボス部30の軸周り方向に回動可能かつボス部30の軸方向に対して傾斜する方向に回動可能な補助計器取付枠50と、補助計器取付枠50はボス部30に対して着脱可能である。取付基板20は、屈曲可能な板状の部材からなり、外周から中央に向かって複数の切れ込み部21を設け、ボス部30と補助計器取付枠50との間に、回り止め歯付ワッシャ54を介在させて構成したものである。これにより、ダッシュボード等の前部座席周辺部に取付基板を取り付けて使用するため、どのような車両にも取り付けることができ、固定手段により、補助計器取付枠の回動位置および回動角度を容易に固定することができるものである。
また、特許第3778463号公報(特許文献2)に開示される「計器」では、計器本体の外周部の前面側に取付受部を設け、計器本体の外周部の後面側から該外周部に計器取付具と計器カバーとを挿着し、計器カバーにより計器取付具を計器本体の取付受部との間に挟着保持してなる計器であって、計器カバーが、可撓性弾性材料にて構成されて一端開口の有底筒状をなし、計器本体の外周部に密着状に挿着され、計器本体の取付受部との間に計器取付具を挟着保持可能に構成したものである。これにより、計器本体11に計器取付具12を固定するために、計器カバー31で覆うだけでよく、取付枠等の部材や配線が外部に表われることがなく、また塵埃等も付着しにくく、簡易な構成により、美観を向上し、且つ取付作業性を向上することができるものである。
実用新案登録第3103604号公報 特許第3778463号公報
特許文献1の補助計器取付具は、取付基板20や補助計器取付枠50は、金属、合成樹脂などの可撓性を有する素材からなるとともに、両者を回動可能に固定するためにボルト、ナットを使用してボス部30を介して回動可能に固定されている。補助計器は、補助計器取付枠50に嵌装されて取付具に固定されるので、外観が剥き出しで露出され、背面の配線取り出し部や配線自体が剥き出しとなり、塵埃等が付着したり、外観上著しく美観を損ねるといった課題がある。また、ある程度の重量のある補助計器は、ボス部30のボルトナットで強固に固定しないと、補助計器が走行時の振動でブレたり、走行時の加減速やコーナリングによる横方向への加速度で固定角度が動いてしまうという課題があった。
特許文献2の計器は、計器カバーによって計器取付具を計器本体の取付受部との間に挟着保持してなるので、特許文献1の課題である塵埃等が付着したり、外観上著しく美観を損ねるといった課題は解消するものの、ダッシュボードへの取り付けは、計器取付具21の取付脚部24に開孔された取付孔24Aを用いて止めねじなどによって行う。この場合、両面粘着テープでの取り付けは、接着面積が少ないため確実な固定が難しいので、止めねじによる固定は必要不可欠である。しかして、止めねじによってダッシュボードに孔が開くので計器を取り外した際のねじ孔が痕跡として残り、ダッシュボードの美観を著しく損ねるものであった。かつ計器は、計器取付具21の内径部22に遊挿され前端の文字盤側で固定されるので後部が揺動しやすく、走行時の振動でブレが発生するといった課題があった。
そこで本発明は、前記した課題を解消し、後付けのメーターをダッシュボードの上面に容易かつ確実に固定するとともに、取り付けた際の外観の向上を実現したメーターフードの固定方法を提供することを目的としている。
上記の課題は本発明によれば、前面にメーター取付孔を開孔するとともに底面に開放部と底面縁部とを備えたメーターフードと、水平部と立設部とから形成された取付ブラケットとからなり、該メーターフードの両側面内側と、該取付ブラケットの立設部とを着脱可能に固定し、該取付ブラケットの水平部と、車両のダッシュボードとを両面粘着テープなどの止着手段で固定するとともに、該メーターフードの底面縁部がダッシュボードに当接して該メーターフードを固定することで解決される。
本発明によれば、前面にメーター取付孔を開孔するとともに底面に開放部と底面縁部とを備えたメーターフードと、水平部と立設部とから形成された取付ブラケットとからなり、該メーターフードの両側面内側と、該取付ブラケットの立設部とを着脱可能に固定し、該取付ブラケットの水平部と、車両のダッシュボードとを両面粘着テープなどの止着手段で固定するとともに、該メーターフードの底面縁部がダッシュボードに当接して該メーターフードを固定するように構成した。これにより、ダッシュボードの上面をねじ孔で損傷させることなく、メーターフードを容易かつ確実に固定することを可能とするとともに、後付けメーターの本体や背面の配線取り出し部を隠蔽することで塵埃等の付着がなく、外観のデザイン性を向上させることを可能とした優れた車両用メーターフードの固定方法を提供することを可能とした。
本発明のメーターフード全体の斜視図である。 本発明のメーターフードの正面図である。 本発明のメーターフードの右側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 本発明のメーターフードの底面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 取り付けた状態を示す図である。 取付ブラケットの応用例を示す図である。
発明を実施させるための形態
本発明のメーターフードの第1の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、メーターフードの全体を示す斜視図であって、図2は正面図、図3は右側面図、図4は図2におけるA−A線断面図、図5は底面図、図6は図3におけるB−B線断面図である。
メーターフード全体(1)は、メーターフード(2)と取付ブラケット(3)とから構成され、該メーターフード(2)は、超耐熱ABS樹脂などからなり、前面にメーターをその後端部から挿入して嵌装するためのメーター取付孔(2a)を開口するとともに、底面を開放部(2b)と底面縁部(2d)を備えて構成されている。また、取付ブラケット(3)は、鉄やアルミニウムなどの可撓可能な金属板からなり、水平部(3a)と立設部(3b)とからL型に形成され、該メーターフード(2)の両側面内側と取付ブラケット(3)の立設部(3b)とを、ねじや両面粘着テープなどの止着手段によって適宜位置に固定する。
このように構成されたメーターフード(2)には、図3に示されるようにメーター取付孔(2a)から後付けのメーター(4)が嵌装される。後付けのメーター(4)はその前端部に本体の径よりも太いベゼル(4a)を有しているので、メーター取付孔(2a)の縁とベゼル(4a)が当接して突き当たることでメーターフード(2)に固定される。なお、この際後付けメーター(4)のメーター取付孔(2a)と当接する部分に、適宜スポンジなどの緩衝材を付けることでより確実に後付けメーター(4)とメーターフード(2)とを固定することが可能である。(図示せず)
次に、メーターフード全体(1)を、車両のダッシュボード上面へ固定する方法を説明する。図7は、メーターフード全体(1)をダッシュボードの上面に取り付けた上体を示す図である。まず、メーターフード(2)と取付ブラケット(3)とを固定しない状態でダッシュボード上面の所望の位置に仮に固定し、視認性及び取付状態に問題がないか否か確認する。問題がなければメーターフード(2)の両側面内側と取付ブラケット(3)の立設部(3b)とをねじや両面粘着テープなどの止着手段によって固定するとともに、取付ブラケット(3)の水平部(3a)裏側に両面粘着テープなどの止着手段を用いてダッシュボードの上面に固定する。また、取付ブラケット(3)はメーターフード(2)の両側面内側にそれぞれ別体で備えているので、ダッシュボードの上面のなだらかな曲面に対応して確実に固定することを可能とした。曲面によっては、取付ブラケット(3)は鉄やアルミニウムなどの可撓可能な金属板からなるので、適宜微妙に曲げたりK型の角度を調整したりすることで容易に対応が可能となる。なお、ダッシュボードの上面ではなく、アンダー部に吊り下げたり、ピラー立設部に横向きに固定したりする場合は、メーターフード(2)及び後付けメーター(4)の自重で落下しないように、取付ブラケット(3)の水平部(3a)に開口したねじ孔(3c)を用いて固定することも可能である。
このように固定されたメーターフード全体(1)は、取付ブラケット(3)とダッシュボードとが固定されると同時に、図5に示すメーターフード(2)の底面縁部(2d)全周がダッシュボードの上面に当接する。これにより、メーターフード(2)全体がブレることなく確実に固定されるようになる。なお、前記したようにダッシュボードの上面はなだらかな曲面で構成されているが、通常は底面縁部(2d)の一部が浮くほどの曲面ではないので、確実な固定は維持される。なお、ダッシュボードの曲面がきつい場合は、メーターフード(2)は薄肉で形成されているので、曲面に合わせてカットすることで容易に対応することが可能である
そして、後付けメーター(4)を、メーターフード(2)前面のメーター取付孔(2a)から嵌装する。後付けメーター(4)は、前記したようにその前端部に本体の径よりも太いベゼル(4a)が、メーター取付孔(2a)の縁に突き当たることでメーターフード(2)に確実に固定される。また、メーターフード(2)はその前面のメーター取付孔(2a)と底面を開放部(2b)以外は閉鎖されて形成されているため、後付けメーター(4)の背面の配線取り出し部を隠蔽するとともに、塵埃等の付着がなく、外観のデザイン性を向上させることを可能とした。なお、後付けメーター(4)の背面から延設した配線は、メーターフード(2)の背面に開孔された配線用切欠(2c)から取り出してダッシュボード上に整然と這わせることも可能である。
以上のように本発明の車両用メーターフードの固定方法では、ダッシュボードの上面をねじ孔で損傷させることなく、メーターフードを容易かつ確実に固定することを可能とするとともに、後付けメーター(4)の本体や背面の配線取り出し部を隠蔽することで塵埃等の付着がなく、外観のデザイン性を向上させることを可能とした優れた車両用メーターフードの固定方法を提供することを可能とした。
図8は、取付ブラケット(3)の正面図であり、(A)は本実施例で適用した形状、(B)は、他の実施例を示したものである。本実施例で適用した(A)は、メーターフード(2)の両側面に別体で構成したが、取付ブラケット(3)の平面部(3a)を連続させて一体型とした形状であっても全く差し支えない。
また、本実施例では、メーターフード(2)の両側面内側と取付ブラケット(3)の立設部(3b)とは、ねじや両面粘着テープなどの止着手段によって固定するようにしたが、これに拘ることなくメーターフード(2)の両側面の厚み部分に溝を備えて立設部(3b)を差し込むように構成したり、メーターフード(2)の両側面内側に凹部を備え、該凹部に相応して嵌入する凸部を立設部(3b)に備えて固定したりしてもよい。(図示せず)
1 メーターフード全体
2 メーターフード
2a メーター取付孔
2b 開放部
2c 配線用切欠
2d 底面縁部
3 取付ブラケット
3a 水平部
3b 立設部
3c ねじ孔
4 後付けメーター
4a ベゼル

Claims (1)

  1. 前面にメーター取付孔を開孔するとともに底面に開放部と底面縁部とを備えたメーターフードと、水平部と立設部とから形成された取付ブラケットとからなり、該メーターフードの両側面内側と、該取付ブラケットの立設部とを着脱可能に固定し、該取付ブラケットの水平部と、車両のダッシュボードとを両面粘着テープなどの止着手段で固定するとともに、該メーターフードの底面縁部がダッシュボードに当接して該メーターフードを固定することを特長とする車両用メーターフードの固定方法。
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