JP2010283684A - アナログ信号処理装置、方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

アナログ信号処理装置、方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のA/D変換器を用いたA/D変換において、正確にA/D変換を行う。
【解決手段】アナログ信号処理装置1が、複数のA/D変換器14a,14bと、A/D変換器14a,14bの各々の出力を、サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部16a,16bと、周波数領域の信号X1、X2と、周波数領域の信号の周波数f1と、サンプリングタイミングの各々の時間差δtとに基づき、アナログ信号の測定帯域内の測定周波数成分S1と、周波数領域の信号において測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分R12の基となる、アナログ信号の測定帯域外の重畳要因成分S2とを導出する成分導出部18,19と、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出部20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のA/D変換器を用いたA/D変換に関する。
従来より、複数のA/D変換器を用いた、インターリーブ方式によるA/D変換が知られている(例えば、特許文献1、2、3および4を参照)。インターリーブ方式によるA/D変換においては、各々のA/D変換器のサンプリングタイミングを、他のA/D変換器のサンプリングタイミングと、所定の位相差だけ正確にずらす必要がある。
特開2000−346913号公報 特開2002−71723号公報 特開2002−217732号公報 特開2002−246910号公報
しかしながら、各々のA/D変換器のサンプリングタイミングどうしの位相差を、正確に所定値にすることは、難しい。
そこで、本発明は、複数のA/D変換器を用いたA/D変換において、各々のA/D変換器のサンプリングタイミングどうしの位相差が、正確には所定値になっていない場合でも、正確にA/D変換を行うことを課題とする。
本発明にかかるアナログ信号処理装置は、同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換部と、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出部と、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出部とを備えるように構成される。
上記のように構成されたアナログ信号処理装置によれば、複数のA/D変換器が、同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。周波数領域変換部が、前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する。成分導出部が、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する。スペクトル導出部が、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出する。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記重畳成分は、前記重畳要因成分のレプリカであるようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記成分導出部は、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差と、前記重畳要因成分の周波数とに基づき、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを導出するようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記成分導出部が、前記重畳要因成分を前記重畳成分に基づいて導出するようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記成分導出部が、前記重畳要因成分を、前記重畳成分そのもの、または前記重畳成分の共役複素数として導出するようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記サンプリングタイミングの位相が、2π[rad]を前記A/D変換器の個数で割った値ずつ異なっているものとして、前記測定帯域が定められているようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアナログ信号処理装置は、前記スペクトル導出部の出力を時間領域に変換する時間領域変換部を備えるようにしてもよい。
本発明は、同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理方法であって、前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程とを備えたアナログ信号処理方法である。
本発明は、同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記アナログ信号処理は、前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程とを備えたプログラムである。
本発明は、同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記アナログ信号処理は、前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程とを備えた記録媒体である。
本発明の第一の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1の構成を示すブロック図である。 第一の実施形態にかかるアナログ信号の周波数スペクトルである。 第一の実施形態にかかるA/D変換器14aが使用するサンプリングタイミング(図3(a))、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミング(図3(b))である。 第一の実施形態にかかる出力X1およびX2を説明するために、測定帯域Band1内の信号の周波数f1の成分および帯域Band2内の信号の周波数f2の成分を図示した図である。 第一の実施形態にかかる周波数f2の成分S2が折り返して、周波数f1の成分S1に重なった状態を示す図である。 第一の実施形態にかかる測定周波数成分S1(図6(a))、重畳要因成分S2(図6(b))、スペクトル導出部20の導出するスペクトルS(図6(c))を示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1の構成を示すブロック図である。 第二の実施形態にかかるアナログ信号の周波数スペクトルである。 第二の実施形態にかかるA/D変換器14aが使用するサンプリングタイミング(図9(a))、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミング(図9(b))、A/D変換器14cが使用するサンプリングタイミング(図9(c))である。 第二の実施形態にかかる出力X1、X2およびX3を説明するために、測定帯域Band1内の信号の周波数f1の成分、帯域Band2内の信号の周波数f2の成分および、帯域Band3内の信号の周波数f3の成分を図示した図である。 第二の実施形態にかかる周波数f2の成分S2が折り返し、さらに周波数f3の成分S3が折り返して、周波数f1の成分S1に重なった状態を示す図である。 第二の実施形態にかかる測定周波数成分S1(図12(a))、重畳要因成分S2(図12(b))、重畳要因成分S3(図12(c))、スペクトル導出部20の導出するスペクトルS(図12(d))を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
図1は、本発明の第一の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1の構成を示すブロック図である。第一の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1は、バンドパスフィルタ12、A/D変換器14a、14b、フーリエ変換部(周波数領域変換部)16a、16b、測定周波数成分導出部18、共役複素数変換部19、スペクトル導出部20、逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22を備える。
バンドパスフィルタ12は、アナログ信号を受け、周波数がFs以上2Fs以下の成分を取り出して、A/D変換器14a、14bに与える。なお、周波数Fsは、A/D変換器14a、14bのサンプリング周波数である。
図2は、第一の実施形態にかかるアナログ信号の周波数スペクトルである。アナログ信号は、周波数がFs以上2Fs以下の成分も、それ以外の成分(バンドパスフィルタ12を通過しない)も有する。ここで、周波数がFs以上2Fs以下の帯域をBand、周波数がFs以上3Fs/2以下の帯域をBand1、周波数が3Fs/2以上2Fs以下の帯域をBand2という。
複数(2個)のA/D変換器14a、14bは、同じ周波数Fsで位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号(すなわち、バンドパスフィルタ12を通過したアナログ信号)をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
図3は、第一の実施形態にかかるA/D変換器14aが使用するサンプリングタイミング(図3(a))、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミング(図3(b))である。なお、図3においては、縦の実線がサンプリングタイミングを示す。
A/D変換器14aが使用するサンプリングタイミングは、周期がT(=1/Fs)であり、時間が0、T、2T、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングは、周期がTであり、時間がT/2、3T/2、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。すなわち、2π[rad]をA/D変換器の個数(2個)で割った値(π)だけ、サンプリングタイミングの位相が、A/D変換器14aの場合と異なっている。
ただし、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングには誤差Δがあり、周期がTであるものの、実際には、時間がT/2+Δ、3T/2+Δ、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
誤差Δが無ければ、A/D変換器14a、14bの出力結果を並べ替えることで、アナログ信号をサンプリング周波数2Fsでサンプリングした信号を得ることができる。
フーリエ変換部(周波数領域変換部)16aは、A/D変換器14aの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。フーリエ変換部(周波数領域変換部)16bは、A/D変換器14bの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。ただし、測定帯域Band1は、サンプリングタイミングの周波数Fsの2分の1以下の幅の帯域である。
なお、第一の実施形態では、測定帯域Band1の幅は、サンプリングタイミングの周波数Fsの2分の1であるFs/2となっている。
フーリエ変換部16aの出力X1と、フーリエ変換部16bの出力X2とを以下に説明する。
図4は、第一の実施形態にかかる出力X1およびX2を説明するために、測定帯域Band1内の信号の周波数f1の成分および帯域Band2内の信号の周波数f2の成分を図示した図である。ただし、(f1+f2)/2 = 3Fs/2である。
ある時間t1における測定帯域Band1内の成分S1(図4においては、周波数f1の成分となる)は、式(1)のように表される。
Figure 2010283684

ある時間t1における帯域Band2内の成分S2(図4においては、周波数f2の成分となる)は、式(2)のように表される。
Figure 2010283684

ただし、A1およびA2は、成分S1およびS2の振幅である。
ここで、サンプリングタイミングの周波数Fsなので、折り返し(エイリアシング)が生じないでA/D変換器14a、14bにより測定できる帯域の幅はFs/2である。ここで、折り返しが生じないで、A/D変換器14aが測定できる帯域が測定帯域Band1(Fs〜3Fs/2)である。よって、周波数f2の成分S2が折り返して、周波数f1の成分S1に重なって、フーリエ変換部16aの出力となる。
図5は、第一の実施形態にかかる周波数f2の成分S2が折り返して、周波数f1の成分S1に重なった状態を示す図である。
周波数f2の成分S2が折り返した成分をレプリカR12という。レプリカR12は、式(3)のように表される。なお、(f1+f2)/2 = 3Fs/2であるため、レプリカR12は周波数f1の成分S1に重なる。
Figure 2010283684

ここで、測定帯域Band1内の周波数f1の成分S1を、測定周波数成分という。レプリカR12を重畳成分という。レプリカR12(重畳成分)は、周波数領域の信号において測定周波数成分S1と同一の周波数f1を有する。周波数f2の成分S2を、重畳要因成分という。周波数f2の成分S2(重畳要因成分)は、レプリカR12(重畳成分)の基となっている。すなわち、レプリカR12は、成分S2に基づいて生じている。レプリカR12(重畳成分)は、成分S2(重畳要因成分)のレプリカである。重畳要因成分S2の周波数f2は、測定帯域Band1の外である。
なお、式(2)および式(3)から、レプリカR12(重畳成分)の共役複素数は、成分S2(重畳要因成分)であることがわかる。
また、A/D変換器14a、14bに用いられるサンプリングタイミングの時間差δtは、式(4)のように表される。なお、δtは、A/D変換器14a、14bに同じ正弦波(掃引してもよい)を与え、A/D変換器14a、14bの出力に基づき求めることができる。
Figure 2010283684

すると、フーリエ変換部16aの出力X1は、式(5)のように表される。
Figure 2010283684

また、フーリエ変換部16bの出力X2は、式(5)におけるS1およびR12のt1をt1+δtに置き換えれば得ることができ、式(6)のように表される。
Figure 2010283684

測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19は、共に、成分導出部を構成する。
測定周波数成分導出部18は、フーリエ変換部16a、16bの出力する周波数領域の信号X1、X2と、周波数領域の信号の周波数f1と、重畳要因成分の周波数f2と、サンプリングタイミングの時間差δt(サンプリングタイミングの位相差に対応する)とに基づき、測定周波数成分S1と、レプリカR12(重畳成分)とを導出する。
共役複素数変換部19は、測定周波数成分導出部18からレプリカR12を受け、レプリカR12の共役複素数として成分S2(重畳要因成分)を導出する。
よって、測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを導出する。
なお、式(5)および式(6)から、測定周波数成分S1と、レプリカR12とが、それぞれ式(7)および式(8)のように導出される。
Figure 2010283684
Figure 2010283684

測定周波数成分導出部18は、式(7)および式(8)に、X1、X2、f1、f2、δtを代入して、測定周波数成分S1と、レプリカR12とを導出するようにしてもよい。
また、測定周波数成分導出部18は、式(7)から測定周波数成分S1を導出し、その後、式(9)に、X1およびS1を代入して、レプリカR12を導出するようにしてもよい。
Figure 2010283684

また、測定周波数成分導出部18は、式(8)からレプリカR12を導出し、その後、式(10)に、X1およびR12を代入して、測定周波数成分S1を導出するようにしてもよい。
Figure 2010283684

スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを有するスペクトルSを導出する。なお、スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1を測定周波数成分導出部18から受け、重畳要因成分S2を共役複素数変換部19から受ける。
図6は、第一の実施形態にかかる測定周波数成分S1(図6(a))、重畳要因成分S2(図6(b))、スペクトル導出部20の導出するスペクトルS(図6(c))を示す図である。
測定周波数成分S1および重畳要因成分S2は、測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19から出力される。ただし、図6においては、周波数f1、f2成分以外の成分も図示している。
スペクトル導出部20の導出するスペクトルSは、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを有する。すなわち、スペクトルSは、測定帯域Band1内では測定周波数成分S1であり、帯域Band2内では重畳要因成分S2であるようなスペクトルである。
逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22は、スペクトル導出部20の出力を逆フーリエ変換して、時間領域に変換する。これにより、アナログ信号をサンプリング周波数2Fsでサンプリングしたものが得られることになる。
次に、第一の実施形態の動作を説明する。
まず、アナログ信号(図2参照)がバンドパスフィルタ12に与えられ、周波数がFs以上2Fs以下の成分を取り出され、A/D変換器14a、14bに与えられる。A/D変換器14a、14bのサンプリングタイミング(図3参照)は、ほぼ位相がπずれている。しかし、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングには誤差Δがあり、実際には、A/D変換器14aが使用するサンプリングタイミングとは、時間がT/2+Δだけずれている(時間差δt)。
フーリエ変換部16a、16bは、A/D変換器14a、14bの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。すると、フーリエ変換部16aの出力は、図5を参照して、式(5)のようになる。すなわち、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2のレプリカR12(重畳成分)とが加算されたものとなる。なお、フーリエ変換部16bの出力は、時間差δtを考慮して、式(6)のようになる。
測定周波数成分導出部18は、式(5)および式(6)から、X1、X2、f1、f2、δtに基づき、測定周波数成分S1とレプリカR12とを導出する(式(7)〜式(10)参照)。
共役複素数変換部19は、測定周波数成分導出部18からレプリカR12を受け、レプリカR12の共役複素数として成分S2(重畳要因成分)を導出する。
スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを有するスペクトルSを導出する(図6参照)。逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22は、スペクトル導出部20の出力を逆フーリエ変換して、時間領域に変換する。
第一の実施形態によれば、A/D変換器14a、14bに用いられるサンプリングタイミングの時間差δtが正確にT/2になっていなくても(位相差が正確にはπになっていない)、正確なスペクトルSを導出することができる。
第二の実施形態
第二の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1は、A/D変換器を3個(A/D変換器14a、14b、14c)備えた点が、第一の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1と異なる。
図7は、本発明の第二の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1の構成を示すブロック図である。第二の実施形態にかかるアナログ信号処理装置1は、バンドパスフィルタ12、A/D変換器14a、14b、14c、フーリエ変換部(周波数領域変換部)16a、16b、16c、測定周波数成分導出部18、共役複素数変換部19、スペクトル導出部20、逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22を備える。
バンドパスフィルタ12は、アナログ信号を受け、周波数が3Fs/2以上3Fs以下の成分を取り出して、A/D変換器14a、14b、14cに与える。なお、周波数Fsは、A/D変換器14a、14b、14cのサンプリング周波数である。
図8は、第二の実施形態にかかるアナログ信号の周波数スペクトルである。アナログ信号は、周波数が3Fs/2以上3Fs以下の成分も、それ以外の成分(バンドパスフィルタ12を通過しない)も有する。ここで、周波数が3Fs/2以上3Fs以下の帯域をBand、周波数が3Fs/2以上2Fs以下の帯域をBand1、周波数が2Fs以上5Fs/2以下の帯域をBand2、周波数が5Fs/2以上3Fs以下の帯域をBand3という。
複数(3個)のA/D変換器14a、14b、14cは、同じ周波数Fsで位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号(すなわち、バンドパスフィルタ12を通過したアナログ信号)をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
図9は、第二の実施形態にかかるA/D変換器14aが使用するサンプリングタイミング(図9(a))、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミング(図9(b))、A/D変換器14cが使用するサンプリングタイミング(図9(c))である。なお、図9においては、縦の実線がサンプリングタイミングを示す。
A/D変換器14aが使用するサンプリングタイミングは、周期がT(=1/Fs)であり、時間が0、T、2T、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングは、周期がTであり、時間がT/3、4T/3、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。すなわち、2π[rad]をA/D変換器の個数(3個)で割った値(2π/3)だけ、サンプリングタイミングの位相が、A/D変換器14aの場合と異なっている。
ただし、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングには誤差Δ1があり、周期がTであるものの、実際には、時間がT/3+Δ1、4T/3+Δ1、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
A/D変換器14cが使用するサンプリングタイミングは、周期がTであり、時間が2T/3、5T/3、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。すなわち、2π[rad]をA/D変換器の個数(3個)で割った値(2π/3)だけ、サンプリングタイミングの位相が、A/D変換器14bの場合と異なっている。
ただし、A/D変換器14cが使用するサンプリングタイミングには誤差Δ2があり、周期がTであるものの、実際には、時間が2T/3+Δ2、5T/3+Δ2、…において、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
誤差Δ1、Δ2が無ければ、A/D変換器14a、14b、14cの出力結果を並べ替えることで、アナログ信号をサンプリング周波数3Fsでサンプリングした信号を得ることができる。
フーリエ変換部(周波数領域変換部)16aは、A/D変換器14aの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。フーリエ変換部(周波数領域変換部)16bは、A/D変換器14bの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。フーリエ変換部(周波数領域変換部)16cは、A/D変換器14cの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。ただし、測定帯域Band1は、サンプリングタイミングの周波数Fsの2分の1以下の幅の帯域である。
なお、第二の実施形態では、測定帯域Band1の幅は、サンプリングタイミングの周波数Fsの2分の1であるFs/2となっている。
フーリエ変換部16aの出力X1と、フーリエ変換部16bの出力X2と、フーリエ変換部16cの出力X3とを以下に説明する。
図10は、第二の実施形態にかかる出力X1、X2およびX3を説明するために、測定帯域Band1内の信号の周波数f1の成分、帯域Band2内の信号の周波数f2の成分および、帯域Band3内の信号の周波数f3の成分を図示した図である。ただし、(f1+f2)/2 = 3Fs/2であり、(f2+f3)/2
= 5Fs/2である。
ある時間t1における測定帯域Band1内の成分S1(図10においては、周波数f1の成分となる)は、式(11)のように表される。
Figure 2010283684

ある時間t1における帯域Band2内の成分S2(図10においては、周波数f2の成分となる)は、式(12)のように表される。
Figure 2010283684

ある時間t1における帯域Band3内の成分S3(図10においては、周波数f3の成分となる)は、式(13)のように表される。
Figure 2010283684

ただし、A1、A2およびA3は、成分S1、S2およびS3の振幅である。
ここで、サンプリングタイミングの周波数Fsなので、折り返し(エイリアシング)が生じないでA/D変換器14a、14b、14cにより測定できる帯域の幅はFs/2である。ここで、折り返しが生じないで、A/D変換器14aが測定できる帯域が測定帯域Band1(3Fs/2〜2Fs)である。よって、周波数f2の成分S2が折り返して、周波数f1の成分S1に重なり、さらに、周波数f3の成分S3が折り返して、周波数f1の成分S1に重なり、フーリエ変換部16aの出力となる。
図11は、第二の実施形態にかかる周波数f2の成分S2が折り返し、さらに周波数f3の成分S3が折り返して、周波数f1の成分S1に重なった状態を示す図である。
周波数f2の成分S2が折り返した成分をレプリカR12という。周波数f3の成分S3が折り返した成分をレプリカR13という。
レプリカR12は、式(14)のように表される。なお、(f1+f2)/2 = 3Fs/2であるため、レプリカR12は周波数f1の成分S1に重なる。
Figure 2010283684

レプリカR13は、式(15)のように表される。なお、(f1+f2)/2 = 3Fs/2であり、(f2+f3)/2
= 5Fs/2であるため、レプリカR13は周波数f1の成分S1に重なる。
Figure 2010283684

ここで、測定帯域Band1内の周波数f1の成分S1を、測定周波数成分という。レプリカR12、R13を重畳成分という。レプリカR12、R13(重畳成分)は、周波数領域の信号において測定周波数成分S1と同一の周波数f1を有する。
周波数f2の成分S2を、重畳要因成分という。周波数f2の成分S2(重畳要因成分)は、レプリカR12(重畳成分)の基となっている。すなわち、レプリカR12は、成分S2に基づいて生じている。レプリカR12(重畳成分)は、成分S2(重畳要因成分)のレプリカである。重畳要因成分S2の周波数f2は、測定帯域Band1の外である。
周波数f3の成分S3を、重畳要因成分という。周波数f3の成分S3(重畳要因成分)は、レプリカR13(重畳成分)の基となっている。すなわち、レプリカR13は、成分S3に基づいて生じている。レプリカR13(重畳成分)は、成分S3(重畳要因成分)のレプリカである。重畳要因成分S3の周波数f3は、測定帯域Band1の外である。
なお、式(12)および式(14)から、レプリカR12(重畳成分)の共役複素数は、成分S2(重畳要因成分)であることがわかる。また、式(13)および式(15)から、レプリカR13(重畳成分)そのものが、成分S3(重畳要因成分)であることがわかる。
また、A/D変換器14aに用いられるサンプリングタイミングと、A/D変換器14bに用いられるサンプリングタイミングとの時間差δt1は、式(16)のように表される。A/D変換器14aに用いられるサンプリングタイミングと、A/D変換器14cに用いられるサンプリングタイミングとの時間差δt2は、式(17)のように表される。
Figure 2010283684
Figure 2010283684

すると、フーリエ変換部16aの出力X1は、式(18)のように表される。
Figure 2010283684

また、フーリエ変換部16bの出力X2は、式(18)におけるS1、R12およびR13のt1をt1+δt1に置き換えれば得ることができ、式(19)のように表される。
Figure 2010283684

さらに、フーリエ変換部16cの出力X3は、式(18)におけるS1、R12およびR13のt1をt1+δt2に置き換えれば得ることができ、式(20)のように表される。
Figure 2010283684

測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19は、共に、成分導出部を構成する。
測定周波数成分導出部18は、フーリエ変換部16a、16b、16cの出力する周波数領域の信号X1、X2、X3と、周波数領域の信号の周波数f1と、重畳要因成分の周波数f2、f3と、サンプリングタイミングの時間差δt1、δt2(サンプリングタイミングの位相差に対応する)とに基づき、測定周波数成分S1と、レプリカR12、R13(重畳成分)とを導出する。
共役複素数変換部19は、測定周波数成分導出部18からレプリカR12を受け、レプリカR12の共役複素数として成分S2(重畳要因成分)を導出する。
なお、レプリカR13(重畳成分)そのものが成分S3(重畳要因成分)である。
よって、測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2と、重畳要因成分S3とを導出する。
式(18)、(19)、(20)において、X1、X2、X3、f1、f2、f3、δt1、δt2がわかるので、未知の変数S1、R12、R13に対して、式が3個あることになる。よって、変数S1、R12、R13を導出することができる。変数S1、R12、R13を導出する方法は、周知の三元連立一次方程式の解法によればよい。
スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2とを有するスペクトルSを導出する。なお、スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1を測定周波数成分導出部18から受け、重畳要因成分S2を共役複素数変換部19から受ける。
図12は、第二の実施形態にかかる測定周波数成分S1(図12(a))、重畳要因成分S2(図12(b))、重畳要因成分S3(図12(c))、スペクトル導出部20の導出するスペクトルS(図12(d))を示す図である。
測定周波数成分S1および重畳要因成分S2、S3は、測定周波数成分導出部18および共役複素数変換部19から出力される。ただし、図12においては、周波数f1、f2、f3成分以外の成分も図示している。
スペクトル導出部20の導出するスペクトルSは、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2、S3とを有する。すなわち、スペクトルSは、測定帯域Band1内では測定周波数成分S1であり、帯域Band2内では重畳要因成分S2であり、帯域Band3内では重畳要因成分S3であるようなスペクトルである。
逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22は、スペクトル導出部20の出力を逆フーリエ変換して、時間領域に変換する。これにより、アナログ信号をサンプリング周波数3Fsでサンプリングしたものが得られることになる。
次に、第二の実施形態の動作を説明する。
まず、アナログ信号(図8参照)がバンドパスフィルタ12に与えられ、周波数がFs以上2Fs以下の成分を取り出され、A/D変換器14a、14b、14cに与えられる。A/D変換器14a、14b、14cのサンプリングタイミング(図9参照)は、ほぼ位相が2π/3ずれている。しかし、A/D変換器14bが使用するサンプリングタイミングには誤差Δ1があり、実際には、A/D変換器14aが使用するサンプリングタイミングとは、時間がT/3+Δ1だけずれている(時間差δt1)。また、A/D変換器14cが使用するサンプリングタイミングには誤差Δ2があり、実際には、A/D変換器14aが使用するサンプリングタイミングとは、時間が2T/3+Δ2だけずれている(時間差δt2)。
フーリエ変換部16a、16b、16cは、A/D変換器14a、14b、14cの出力を、測定帯域Band1の内の周波数領域の信号に変換する。すると、フーリエ変換部16aの出力は、図11を参照して、式(18)のようになる。すなわち、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2のレプリカR12(重畳成分)と、重畳要因成分S3のレプリカR13(重畳成分)とが加算されたものとなる。なお、フーリエ変換部16bの出力は、時間差δt1を考慮して、式(19)のようになる。また、フーリエ変換部16cの出力は、時間差δt2を考慮して、式(20)のようになる。
測定周波数成分導出部18は、X1、X2、X3、f1、f2、f3、δt1、δt2に基づき、測定周波数成分S1とレプリカR12、R13(=S3)とを導出する。
共役複素数変換部19は、測定周波数成分導出部18からレプリカR12を受け、レプリカR12の共役複素数として成分S2(重畳要因成分)を導出する。
スペクトル導出部20は、測定周波数成分S1と、重畳要因成分S2、S3とを有するスペクトルSを導出する(図12参照)。逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22は、スペクトル導出部20の出力を逆フーリエ変換して、時間領域に変換する。
第二の実施形態によれば、A/D変換器14a、14b、14cに用いられるサンプリングタイミングの時間差δt1、δt2が正確にT/3、2T/3になっていなくても(位相差が正確には2π/3になっていない)、正確なスペクトルSを導出することができる。
なお、A/D変換器が二個の場合(第一の実施形態)と、三個の場合(第二の実施形態)を説明したが、四個以上であっても本願発明を実施できる。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分、例えばフーリエ変換部(周波数領域変換部)16a、16b、16c、測定周波数成分導出部18、共役複素数変換部19、スペクトル導出部20、逆フーリエ変換部(時間領域変換部)22を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
1 アナログ信号処理装置
12 バンドパスフィルタ
14a、14b、14c A/D変換器
16a、16b、16c フーリエ変換部(周波数領域変換部)
18 測定周波数成分導出部
19 共役複素数変換部
20 スペクトル導出部
22 逆フーリエ変換部(時間領域変換部)
Band1 測定帯域
S1 測定周波数成分
R12、R13 レプリカ(重畳成分)
S2、S3 重畳要因成分

Claims (10)

  1. 同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、
    前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換部と、
    前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出部と、
    前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出部と、
    を備えたアナログ信号処理装置。
  2. 請求項1に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記重畳成分は、前記重畳要因成分のレプリカである、
    アナログ信号処理装置。
  3. 請求項2に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記成分導出部は、
    前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差と、前記重畳要因成分の周波数とに基づき、前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを導出する、
    アナログ信号処理装置。
  4. 請求項1に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記成分導出部は、
    前記重畳要因成分を前記重畳成分に基づいて導出する、
    アナログ信号処理装置。
  5. 請求項4に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記成分導出部は、
    前記重畳要因成分を、前記重畳成分そのもの、または前記重畳成分の共役複素数として導出する、
    アナログ信号処理装置。
  6. 請求項1に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記サンプリングタイミングの位相が、2π[rad]を前記A/D変換器の個数で割った値ずつ異なっているものとして、前記測定帯域が定められている、
    アナログ信号処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のアナログ信号処理装置であって、
    前記スペクトル導出部の出力を時間領域に変換する時間領域変換部、
    を備えたアナログ信号処理装置。
  8. 同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理方法であって、
    前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、
    前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、
    前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程と、
    を備えたアナログ信号処理方法。
  9. 同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記アナログ信号処理は、
    前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、
    前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、
    前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程と、
    を備えたプログラム。
  10. 同じ周波数で位相がそれぞれ異なるサンプリングタイミングで、同じアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器を備えたアナログ信号処理装置によるアナログ信号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記アナログ信号処理は、
    前記A/D変換器の各々の出力を、前記サンプリングタイミングの周波数の2分の1以下の幅の測定帯域の内の周波数領域の信号に変換する周波数領域変換工程と、
    前記周波数領域の信号と、前記周波数領域の信号の周波数と、前記サンプリングタイミングの各々の位相差とに基づき、前記アナログ信号の前記測定帯域内の測定周波数成分と、前記周波数領域の信号において前記測定周波数成分と同一の周波数を有する重畳成分の基となる、前記アナログ信号の前記測定帯域外の重畳要因成分とを導出する成分導出工程と、
    前記測定周波数成分と、前記重畳要因成分とを有するスペクトルを導出するスペクトル導出工程と、
    を備えた記録媒体。
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