JP2010283385A - シリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラム - Google Patents

シリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができるシリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】まず、反応管2内にジクロロシランを供給し、半導体ウエハWにジクロロシランと反応した反応物を形成する。次に、反応管2内に水素ラジカルを供給してこの反応物と反応させ、反応物に含まれる塩素を除去する。続いて、反応管2内を40Pa〜100Paに設定し、この設定した反応管2内にアンモニアラジカルを供給する。これにより、アンモニアラジカルと反応物とが反応して、半導体ウエハWにシリコン窒化膜が形成される。この処理を複数回繰り返すことにより所望のシリコン窒化膜を形成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムに関する。
半導体装置の製造工程では、原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition)法により、被処理体、例えば、半導体ウエハに窒化珪素膜等の薄膜が形成されている。
ALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。例えば、被処理体上に第1の原料ガスと第2の原料ガスとを交互に、被処理体表面に沿って流れの形で供給し、第1の原料ガス中の原料ガス分子を被処理体表面に吸着させ、この吸着した第1の原料ガス中の原料ガス分子に第2の原料ガス中の原料ガス分子を反応させることにより、一分子層分の厚さの膜を形成する。そして、このプロセスを繰り返すことにより、被処理体表面に高品質な誘電体膜、特に、高誘電体膜を形成することができる。
このようなALD法を用いた薄膜の成形について様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ALD法により、ジクロロシラン(DCS:SiHCl)とアンモニア(NH)とを交互に供給してシリコン窒化膜を形成する場合、アンモニアをプラズマで活性化(アンモニアラジカル(NH ))して供給することにより、300℃〜600℃の低温でシリコン窒化膜が成膜できることが記載されている。
特開2004−281853号公報
しかし、ALD法を用いて成膜されたシリコン窒化膜は、その成膜温度が低くなると、ウエットエッチングレートが大きくなってしまう。この結果、酸化膜に対するエッチング選択性(選択比)が小さくなってしまう。さらに、成膜温度が低くなると、成膜されたシリコン窒化膜は、その膜応力(ストレス強度)が低くなり、求められるストレス強度を実現することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができるシリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、ウエットエッチングレートを抑制することができるシリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、シリコン窒化膜のストレスを制御することができるシリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るシリコン窒化膜の形成方法は、
被処理体が収容された反応室内にジクロロシランを供給し、当該被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成する反応物形成工程と、
前記反応物形成工程で形成された反応物に含まれる塩素を除去し水素化する塩素除去工程と、
前記反応室内にアンモニアラジカルを供給し、前記塩素除去工程で水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、
を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す、ことを特徴とするシリコン窒化膜の形成方法。
前記塩素除去工程では、前記反応室内に水素ラジカルを供給して前記反応物と反応させ、当該反応物に含まれる塩素を除去し水素化することが好ましい。
前記塩素除去工程では、プラズマ発生室に水素を供給して水素ラジカルを形成し、形成した水素ラジカルを前記プラズマ発生室から前記反応室内に供給することが好ましい。
前記シリコン窒化膜形成工程では、プラズマ発生室にアンモニアを供給してアンモニアラジカルを形成し、形成したアンモニアラジカルを前記プラズマ発生室から前記反応室内に供給することが好ましい。
前記反応物形成工程では、前記反応室内にジクロロシランを1〜5slm供給し、
前記塩素除去工程では、前記プラズマ発生室内に水素を0.5〜5slm供給し、
前記シリコン窒化膜形成工程では、前記プラズマ発生室内にアンモニアを1〜5slm供給することが好ましい。
前記シリコン窒化膜形成工程では、前記反応室内を200℃〜410℃に設定することが好ましい。
本発明の第2の観点に係るシリコン窒化膜の形成装置は、
被処理体を収容する反応室と、
前記反応室内のガスを排気する排気手段と、
前記反応室内にジクロロシランを供給するジクロロシラン供給手段と、
前記反応室内に水素ラジカルを供給する水素ラジカル供給手段と、
前記反応室内にアンモニアラジカルを供給するアンモニアラジカル供給手段と、
装置の各部を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記ジクロロシラン供給手段を制御して反応室内にジクロロシランを供給させ、前記反応室内に収容された被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成し、
前記水素ラジカル供給手段を制御して反応室内に水素ラジカルを供給させて前記反応物と反応させ、当該反応物に含まれる塩素を除去して水素化し、
前記アンモニアラジカル供給手段を制御して反応室内に前記アンモニアラジカルを供給させて前記水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成する処理を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す、ことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
被処理体が収容された反応室内にジクロロシランを供給し、当該被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成する反応物形成工程と、
前記反応物形成工程で形成された反応物に含まれる塩素を除去し水素化する塩素除去工程と、
前記反応室内にアンモニアラジカルを供給し、前記塩素除去工程で水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す手順、
を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができる。
本発明の実施の形態の処理装置を示す図である。 図1の処理装置の断面構成を示す図である。 図1の制御部の構成を示す図である。 シリコン窒化膜の形成方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態に係るシリコン窒化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成装置及びプログラムについて説明する。本実施の形態では、シリコン窒化膜の形成装置として、バッチ式の縦型処理装置を用いた場合を例に説明する。図1に本実施の形態の処理装置の構成を示す。また、図2に本実施の形態の処理装置の断面構成を示す。
図1に示すように、処理装置1は、長手方向が垂直方向に向けられた略円筒状の反応管2を備えている。反応管2は、耐熱及び耐腐食性に優れた材料、例えば、石英により形成されている。
反応管2の一側方には、反応管2内のガスを排気するための排気部3が配置されている。排気部3は、反応管2に沿って上方に延びるように形成され、図示しない反応管2の側壁に設けられた開口を介して、反応管2と連通する。排気部3の上端は、反応管2の上部に配置された排気口4に接続されている。この排気口4には図示しない排気管が接続され、排気管には図示しないバルブや後述する真空ポンプ127などの圧力調整機構が設けられている。この圧力調整機構により、反応管2内のガスが、図示しない開口、排気部3、排気口4を介して、図示しない排気管に排気され、反応管2内が所望の圧力(真空度)に制御される。
反応管2の下方には、蓋体5が配置されている。蓋体5は、耐熱及び耐腐食性に優れた材料、例えば、石英により形成されている。また、蓋体5は、後述するボートエレベータ128により上下動可能に構成されている。そして、ボートエレベータ128により蓋体5が上昇すると、反応管2の下方側(炉口部分)が閉鎖され、ボートエレベータ128により蓋体5が下降すると、反応管2の下方側(炉口部分)が開口される。
蓋体5の上には、ウエハボート6が載置されている。ウエハボート6は、例えば、石英により形成されている。ウエハボート6は、半導体ウエハWが垂直方向に所定の間隔をおいて複数枚、収容可能に構成されている。なお、蓋体5の上部に、反応管2の炉口部分から反応管2内の温度が低下することを防止する保温筒や、半導体ウエハWを収容するウエハボート6を回転可能に載置する回転テーブルを設け、これらの上にウエハボート6を載置してもよい。これらの場合、ウエハボート6に収容された半導体ウエハWを均一な温度に制御しやすくなる。
反応管2の周囲には、反応管2を取り囲むように、例えば、抵抗発熱体からなる昇温用ヒータ7が設けられている。この昇温用ヒータ7により反応管2の内部が所定の温度に加熱され、この結果、半導体ウエハWが所定の温度に加熱される。
反応管2の下端近傍の側面には、反応管2内に処理ガス(例えば、ジクロロシラン(DCS:SiHCl)、アンモニア(NH)、水素(H)、窒素(N))を供給する、処理ガス供給管8、9が複数挿通されている。各処理ガス供給管8、9は、後述するマスフローコントローラ(MFC)125を介して、図示しない処理ガス供給源に接続されている。なお、図1では、後述するプラズマ処理を行う処理ガスを供給する処理ガス供給管8(本実施の形態では、アンモニアや水素を供給する処理ガス供給管)のみを記載している。また、図2では、このアンモニアや水素を供給する処理ガス供給管8と、後述するプラズマ処理を行わない処理ガスを供給する処理ガス供給管9(本実施の形態では、ジクロロシランや窒素を供給する処理ガス供給管)と、を記載している。処理ガス供給管9としては、例えば、分散インジェクタが用いられる。
反応管2の他側方、すなわち、排気部3が配置されている反応管2の一側方の反対側には、プラズマ発生部10が設けられている。プラズマ発生部10は、耐熱及び耐腐食性に優れた材料、例えば、石英により形成されている。プラズマ発生部10は、アンモニアや水素を供給する処理ガス供給管8と、一対の電極11等を備えている。処理ガス供給管8は、一対の電極11間にアンモニアや水素を供給できるよう、例えば、一対の電極11間に配置されている。一対の電極11は、図示しない高周波電源、整合器等に接続されている。そして、一対の電極11間に高周波電源から整合器を介して高周波電力を印加することにより、一対の電極11間に供給されたアンモニア等をプラズマ励起(活性化)させ、アンモニアラジカル(NH )等を生成する。このように生成されたアンモニアラジカル(NH )等がプラズマ発生部10から反応管2内に供給される。
また、反応管2内には、反応管2内の温度を測定する、例えば、熱電対からなる温度センサ122、及び、反応管2内の圧力を測定する圧力計123が複数本配置されている。
また、処理装置1は、装置各部の制御を行う制御部100を備えている。図3に制御部100の構成を示す。図3に示すように、制御部100には、操作パネル121、温度センサ(群)122、圧力計(群)123、ヒータコントローラ124、MFC125、バルブ制御部126、真空ポンプ127、ボートエレベータ128、プラズマ制御部129等が接続されている。
操作パネル121は、表示画面と操作ボタンとを備え、オペレータの操作指示を制御部100に伝え、また、制御部100からの様々な情報を表示画面に表示する。
温度センサ(群)122は、反応管2内及び排気部3内の各部の温度を測定し、その測定値を制御部100に通知する。
圧力計(群)123は、反応管2内及び排気部3内の各部の圧力を測定し、測定値を制御部100に通知する。
ヒータコントローラ124は、昇温用ヒータ7を個別に制御するためのものであり、制御部100からの指示に応答して、昇温用ヒータ7に通電してこれらを加熱し、また、昇温用ヒータ7の消費電力を個別に測定して、制御部100に通知する。
MFC125は、処理ガス供給管8、9等の各配管に配置され、各配管を流れるガスの流量を制御部100から指示された量に制御するとともに、実際に流れたガスの流量を測定して、制御部100に通知する。
バルブ制御部126は、各配管に配置され、各配管に配置された弁の開度を制御部100から指示された値に制御する。真空ポンプ127は、排気管に接続され、反応管2内のガスを排気する。
ボートエレベータ128は、蓋体5を上昇させることにより、ウエハボート6(半導体ウエハW)を反応管2内にロードし、蓋体5を下降させることにより、ウエハボート6(半導体ウエハW)を反応管2内からアンロードする。
プラズマ制御部129は、プラズマ発生部10を制御するためのものであり、制御部100からの指示に応答して、プラズマ発生部10を制御し、プラズマ発生部10内に供給された、例えば、アンモニアを活性化し、アンモニアラジカル(NH )を生成させる。
制御部100は、レシピ記憶部111と、ROM112と、RAM113と、I/Oポート114と、CPU115と、これらを相互に接続するバス116とから構成されている。
レシピ記憶部111には、セットアップ用レシピと複数のプロセス用レシピとが記憶されている。処理装置1の製造当初は、セットアップ用レシピのみが格納される。セットアップ用レシピは、各処理装置に応じた熱モデル等を生成する際に実行されるものである。プロセス用レシピは、ユーザが実際に行う熱処理(プロセス)毎に用意されるレシピであり、反応管2への半導体ウエハWのロードから、処理済みの半導体ウエハWをアンロードするまでの、各部の温度の変化、反応管2内の圧力変化、処理ガスの供給の開始及び停止のタイミングと供給量などを規定する。
ROM112は、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどから構成され、CPU115の動作プログラム等を記憶する記録媒体である。RAM113は、CPU115のワークエリアなどとして機能する。
I/Oポート114は、操作パネル121、温度センサ122、圧力計123、ヒータコントローラ124、MFC125、バルブ制御部126、真空ポンプ127、ボートエレベータ128、プラズマ制御部129等に接続され、データや信号の入出力を制御する。
CPU(Central Processing Unit)115は、制御部100の中枢を構成し、ROM112に記憶された制御プログラムを実行し、操作パネル121からの指示に従って、レシピ記憶部111に記憶されているレシピ(プロセス用レシピ)に沿って、処理装置1の動作を制御する。すなわち、CPU115は、温度センサ(群)122、圧力計(群)123、MFC125等に反応管2内及び排気管内の各部の温度、圧力、流量等を測定させ、この測定データに基づいて、ヒータコントローラ124、MFC125、バルブ制御部126、真空ポンプ127等に制御信号等を出力し、上記各部がプロセス用レシピに従うように制御する。
バス116は、各部の間で情報を伝達する。
次に、以上のように構成された処理装置1を用いたシリコン窒化膜の形成方法について、図4に示すレシピを参照して説明する。本実施の形態のシリコン窒化膜の形成方法では、原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition)法により、半導体ウエハW上にシリコン窒化膜を形成する。図4に示すレシピは、DCSを供給するDCS供給ステップと、塩素を除去する塩素除去ステップと、アンモニアを供給するアンモニア供給ステップとを備えており、これらのステップがALD法の1サイクルを示している。この図4のレシピに示すサイクルを複数回、例えば、200サイクル実行する(繰り返す)ことにより、半導体ウエハW上に所望のシリコン窒化膜が形成される。
なお、以下の説明において、処理装置1を構成する各部の動作は、制御部100(CPU115)により制御されている。また、各処理における反応管2内の温度、圧力、ガスの流量等は、前述のように、制御部100(CPU115)がヒータコントローラ124(昇温用ヒータ7)、MFC125(処理ガス供給管8、9)、バルブ制御部126、真空ポンプ127、プラズマ制御部129(プラズマ発生部10)等を制御することにより、図4に示すレシピ(タイムシーケンス)に従った条件になる。
まず、被処理体としての半導体ウエハWを反応管2内に収容(ロード)する。具体的には、昇温用ヒータ7により反応管2内を所定のロード温度に維持し、反応管2内に所定量の窒素を供給する。また、半導体ウエハWを収容したウエハボート6を蓋体5上に載置する。そして、ボートエレベータ128により蓋体5を上昇させ、半導体ウエハW(ウエハボート6)を反応管2内にロードする。
次に、DCSを供給するDCS供給ステップを実行する。図4(c)に示すように、例えば、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量、例えば、0.5slmの窒素を供給するとともに、昇温用ヒータ7により反応管2内を所定の温度、例えば、図4(a)に示すように、400℃に設定する。また、反応管2内のガスを排出し、反応管2を所定の圧力、例えば、図4(b)に示すように、400Paに設定する。そして、この操作を、反応管2が所定の圧力及び温度で安定するまで行う(安定化工程)。
反応管2内が所定の圧力及び温度で安定すると、処理ガス供給管9からDCSを所定量、例えば、図4(d)に示すように、1slmと、窒素を所定量、例えば、図4(c)に示すように、0.5slmを反応管2内に供給する(フロー工程)。
ここで、反応管2内の温度は、200℃〜500℃にすることが好ましい。200℃より低くなるとシリコン窒化膜を成膜することができなくなるおそれが生じ、500℃より高くなると水素化の必要がないためである。反応管2内の温度は、390℃〜410℃にすることがさらに好ましい。かかる範囲の温度にすることにより、形成されるシリコン窒化膜の成膜性能(成膜レート、膜厚均一性、ウエットエッチングレート、膜ストレス等)を向上させることができるためである。
また、シリコン窒化膜の形成方法においては、成膜シーケンス上、反応管2内の温度は、変化させないことが好ましい。このため、本実施の形態では、後述するように、塩素除去ステップ及びアンモニア供給ステップにおいても反応管2内の温度を変化させず、400℃に設定している。
反応管2内の圧力は、400Pa〜1200Paにすることが好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、半導体ウエハW表面の窒素原子とDCSとの反応速度を向上させることができるためである。反応管2内の圧力は、800Pa〜1000Paにすることがさらに好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、反応管2内の圧力制御が容易になるためである。
また、DCSの供給量は、1slm〜5slmにすることが好ましい。1slmより少ないと半導体ウエハW表面の窒素原子上に十分なDCSが供給されないおそれが生じ、5slmより多いと半導体ウエハW表面の窒素原子との反応に寄与しないDCSが多くなってしまうおそれが生じるためである。DCSの供給量は、3slm〜4.5slmにすることがさらに好ましい。かかる範囲にすることにより、半導体ウエハW表面の窒素原子とDCSとの反応が促進されるためである。
供給されたDCSは、反応管2内で加熱されてDCSが活性化し、以下の反応式1に示すように、半導体ウエハWの表面(NH)と反応し、吸着する。
(反応式1)
−NH + SiHCl → −NH−SiHCl + HCl ↑
所定量のDCSが吸着すると、処理ガス供給管9からのDCSの供給を停止する。そして、反応管2内のガスを排出するとともに、例えば、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量、例えば、図4(c)に示すように、5slmを反応管2内に供給して反応管2内のガスを反応管2外に排出する(パージ、Vacuum工程)。
続いて、塩素を除去する塩素除去ステップを実行する。塩素除去ステップは、DCS供給ステップで、半導体ウエハW上にDCSが吸着された際に残存する塩素を除去し水素化する工程である。本実施の形態では、半導体ウエハW上に水素ラジカルを供給することにより塩素を除去し水素に置換している。
図4(c)に示すように、例えば、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量、例えば、0.5slmの窒素を供給するとともに、昇温用ヒータ7により反応管2内を所定の温度、例えば、図4(a)に示すように、400℃に設定する。また、反応管2内のガスを排出し、反応管2を所定の圧力、例えば、図4(b)に示すように、400Paに設定する。そして、この操作を、反応管2が所定の圧力及び温度で安定するまで行う(安定化工程)。
反応管2内が所定の圧力及び温度で安定すると、図4(g)に示すように、電極11間に図示しない高周波電源から整合器を介して高周波電力を印加(RF:ON)するとともに、処理ガス供給管8から水素を所定量、例えば、図4(e)に示すように、3slmを一対の電極11間(プラズマ発生部10内)に供給する。一対の電極11間に供給された水素はプラズマ励起(活性化)され、水素ラジカル(H 、H)を生成する。このように生成された水素ラジカルがプラズマ発生部10から反応管2内に供給される。また、処理ガス供給管9から窒素を所定量、例えば、図4(c)に示すように、0.5slmを反応管2内に供給する(フロー工程)。
ここで、水素の供給量は、0.5slm〜5slmにすることが好ましい。かかる範囲にすることにより、プラズマを問題なく発生できるとともに半導体ウエハW上の塩素を水素に置換するのに十分な水素ラジカルを供給できるためである。水素の供給量は、1.5slm〜2.3slmにすることがさらに好ましい。かかる範囲にすることにより、形成された膜中の酸素濃度をより低減することができるためである。
RFパワーは、50W〜1000Wにすることが好ましく、100W〜300Wとすることがさらに好ましい。300Wを超えると、プラズマ発生部10を構成する石英壁がダメージを受けるおそれが生じるためである。
反応管2内の圧力は、40Pa〜100Paにすることが好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、水素ラジカルが発生しやすく、かつ、半導体ウエハWが置かれた空間における水素ラジカルの平均自由行程が大きくなるためである。反応管2内の圧力は、50Pa〜70Paにすることがさらに好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、反応管2内の圧力制御が容易になるためである。
また、プラズマ発生部10内の圧力は、70Pa〜400Paにすることが好ましく、350Pa〜400Paにすることがさらに好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、プラズマを問題なく発生できるとともに半導体ウエハW上の塩素を水素に置換するのに十分な水素ラジカルを供給できるためである。
反応管2内に水素ラジカルが供給されると、反応式2に示すように、半導体ウエハW上にDCSが吸着された際に残存する塩素(Cl)と、水素ラジカル(図4ではH)とが反応し、塩素が水素に置き換えられて塩素が除去される。
(反応式2)
−NH−SiHCl + H → −NH−SiH + HCl ↑
このように、塩素除去ステップにより、半導体ウエハW上に残存する塩素が除去されると、後述するように、形成されるシリコン窒化膜中の塩素濃度を低減することができる。シリコン窒化膜中の塩素濃度が低減されると、後述するように、ウエットエッチングレートが大きくなることを抑制することができる。
半導体ウエハW上に残存する塩素が所望量除去されると、処理ガス供給管8から水素の供給を停止するとともに、図示しない高周波電源からの高周波電力の印加を停止する。そして、反応管2内のガスを排出するとともに、例えば、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量、例えば、図4(c)に示すように、0.5slmを反応管2内に供給して反応管2内のガスを反応管2外に排出する(Vacuum工程)。
次に、アンモニアを供給するアンモニア供給ステップを実行する。まず、図4(c)に示すように、例えば、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量、例えば、0.5slmの窒素を供給するとともに、昇温用ヒータ7により反応管2内を所定の温度、例えば、図4(a)に示すように、400℃に設定する。また、反応管2内のガスを排出し、反応管2を所定の圧力、例えば、図4(b)に示すように、40Paに設定する。そして、この操作を、反応管2が所定の圧力及び温度で安定するまで行う(安定化工程)。
反応管2内が所定の圧力及び温度で安定すると、図4(g)に示すように、電極11間に図示しない高周波電源から整合器を介して高周波電力を印加(RF:ON)するとともに、処理ガス供給管8からアンモニアを所定量、例えば、図4(f)に示すように、3slmを一対の電極11間(プラズマ発生部10内)に供給する。一対の電極11間に供給されたアンモニアはプラズマ励起(活性化)させ、アンモニアラジカル(NH )を生成する。このように生成されたアンモニアラジカルがプラズマ発生部10から反応管2内に供給される。また、処理ガス供給管9から窒素を所定量、例えば、図4(c)に示すように、0.5slmを反応管2内に供給する(フロー工程)。
ここで、アンモニアの供給量は、1slm〜5slmにすることが好ましく、3slm〜5slmにすることがさらに好ましい。かかる範囲にすることにより、プラズマを問題なく発生できるとともに半導体ウエハW上の−SiH基をSiNH基に置換するのに十分なアンモニアラジカルを供給できるためである。
RFパワーは、50W〜1000Wにすることが好ましく、50W〜300W付近とすることがさらに好ましい。300Wを超えると、プラズマ発生部10の石英壁がダメージを受けるおそれが生じるためである。
反応管2内の圧力は、40Pa〜100Paにすることが好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、アンモニアラジカルが発生しやすく、かつ、半導体ウエハWが置かれた空間におけるアンモニアラジカルの平均自由行程が大きくなるためである。反応管2内の圧力は、50Pa〜70Paにすることがさらに好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、反応管2内の圧力制御が容易になるためである。
また、プラズマ発生部10内の圧力は、70Pa〜600Paにすることが好ましく、280Pa〜330Paにすることがさらに好ましい。かかる範囲の圧力にすることにより、プラズマを問題なく発生できるとともに半導体ウエハW上の−SiH基をSiNH基に置換するのに十分なアンモニアラジカルを供給できるためである。
反応管2内にアンモニアラジカルが供給されると、半導体ウエハW表面の−SiH基がSiNH基(反応式3では、−SiH基が−SiH(NH)基)に置き換えられ、半導体ウエハW上にシリコン窒化膜(SiN膜)が形成される。
(反応式3)
−NH−SiH + NH → −NH−SiH(NH) + H
ここで、半導体ウエハW表面に−SiCl基が存在する場合、すなわち、本実施の形態において、塩素除去ステップを行わずに、反応管2内にアンモニアラジカルが供給されると、半導体ウエハWの表面では、反応式4に示すような反応は起こりにくく、反応式5に示すような反応が起こる。
(反応式4)
−NH−SiHCl + NH → −NH−SiH(NH) + HCl ↑
(反応式5)
−NH−SiHCl + NH → −NH−SiHCl(NH) + H
これは、反応管2内の温度が400℃のような低温下では、生成物が安定なHが離脱する反応式5の反応が支配的になるためであり、この結果、半導体ウエハW上に形成されるシリコン窒化膜中の塩素濃度が高くなってしまう。このように、シリコン窒化膜中の塩素濃度が高くなると、ウエットエッチングレートが大きくなってしまい、この結果、酸化膜に対するエッチング選択性(選択比)が小さくなってしまう。さらに、シリコン窒化膜の膜応力(ストレス強度)が低くなり、求められるストレス強度を実現することができなくなってしまう。
本実施の形態では、アンモニアラジカルを供給する前に、水素ラジカルを供給して、反応式2に示すように、シリコン窒化膜中に残存する塩素を除去している。このため、シリコン窒化膜中の塩素濃度を低減することができ、低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができる。また、形成されるシリコン窒化膜のウエットエッチングレートを抑制することができる。
さらに、塩素除去ステップにより、残存する塩素(Si−Cl)が水素(Si−H)に置き換えられるので、アンモニア供給ステップにおいて反応式3の反応が促進される。このため、形成されたシリコン窒化膜中の窒素濃度を高くすることができる。この結果、低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができる。
このような、DCSを供給するDCS供給ステップと、塩素を除去し水素化する塩素除去ステップと、アンモニアを供給するアンモニア供給ステップとを、1サイクルとして、このサイクルを200回繰り返す。これにより、半導体ウエハW上に所望のシリコン窒化膜が形成される。
半導体ウエハW上に所望のシリコン窒化膜が形成されると、半導体ウエハWをアンロードする。具体的には、処理ガス供給管9から反応管2内に所定量の窒素を供給して、反応管2内の圧力を常圧に戻すとともに、昇温用ヒータ7により反応管2内を所定温度に維持する。そして、ボートエレベータ128により蓋体5を下降させることにより、半導体ウエハWがアンロードされる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、半導体ウエハWにDCSを供給した後、半導体ウエハW上にDCSが吸着された際に残存する塩素を除去してから、半導体ウエハW上にアンモニアを供給しているので、形成されるシリコン窒化膜中の塩素濃度を低減することができる。このため、低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができる。また、形成されるシリコン窒化膜のウエットエッチングレートを抑制することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な他の実施の形態について説明する。
上記実施の形態では、DCS供給ステップと塩素除去ステップとアンモニア供給ステップとを1サイクルとして、このサイクルを200回繰り返した場合を例に本発明を説明したが、例えば、最初の100サイクルについては塩素除去ステップを実行せず、DCS供給ステップとアンモニア供給ステップとを1サイクルとして100サイクル実行してもよい。このように、塩素除去ステップの実行回数を調整することにより、シリコン窒化膜のストレスを制御することができる。この場合にも低温で高ストレスのシリコン窒化膜を形成することができ、また、形成されるシリコン窒化膜のウエットエッチングレートを抑制することができる。また、塩素除去ステップのフロー工程の時間を調整することにより、シリコン窒化膜中の塩素濃度を調整し、シリコン窒化膜のストレスを制御してもよい。
上記実施の形態では、200サイクル実行することにより、半導体ウエハW上にシリコン窒化膜を形成した場合を例に本発明を説明したが、例えば、50サイクル、100サイクルのように、サイクル数を少なくしてもよい。また、300サイクル、400サイクルのように、サイクル数を多くしてもよい。この場合にも、サイクル数に応じて、例えば、DCS及びアンモニアの供給量、RFパワー等を調整することにより、所望の厚さのシリコン窒化膜の形成が可能である。
上記実施の形態では、プラズマにより水素ラジカル及びアンモニアラジカルを発生させた場合を例に本発明を説明したが、本発明は、水素及びアンモニアを活性化させることができるものであればよく、例えば、磁力、紫外線などを用いてもよい。
上記実施の形態では、塩素除去ステップとして、水素ラジカルを供給した場合を例に本発明を説明したが、本発明は、DCS供給ステップとアンモニア供給ステップとの間に、DCS供給ステップで半導体ウエハW上にDCSが吸着された際に残存する塩素を除去可能な方法であればよく、水素ラジカルを供給する場合に限定されるものではない。
上記実施の形態では、DCS等の処理ガス供給時に窒素を供給する場合を例に本発明を説明したが、処理ガス供給時に窒素を供給しなくてもよい。ただし、窒素を希釈ガスとして含ませることにより処理時間の設定等が容易になることから、希釈ガスを含ませることが好ましい。希釈ガスとしては、不活性ガスであることが好ましく、窒素ガスの他に、例えば、ヘリウムガス(He)、ネオンガス(Ne)、アルゴンガス(Ar)が適用できる。
上記実施の形態では、プラズマ処理を行う処理ガスを供給する処理ガス供給管8と、プラズマ処理を行わない処理ガスを供給する処理ガス供給管9が設けられている場合を例に本発明を説明したが、例えば、処理ガスの種類毎に処理ガス供給管が設けられていてもよい。また、複数本から同じガスが供給されるように、反応管2の下端近傍の側面に、複数本の処理ガス供給管8、9が挿通されていてもよい。この場合、複数本の処理ガス供給管8,9から反応管2内に処理ガスが供給され、反応管2内に処理ガスをより均一に供給することができる。
本実施の形態では、処理装置1として、単管構造のバッチ式の処理装置の場合を例に本発明を説明したが、例えば、反応管2が内管と外管とから構成された二重管構造のバッチ式の縦型処理装置に本発明を適用することも可能である。また、被処理体は半導体ウエハWに限定されるものではなく、例えば、LCD用のガラス基板であってもよい。
本発明の実施の形態にかかる制御部100は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、汎用コンピュータに、上述の処理を実行するためのプログラムを格納した記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROMなど)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する制御部100を構成することができる。
そして、これらのプログラムを供給するための手段は任意である。上述のように所定の記録媒体を介して供給できる他、例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システムなどを介して供給してもよい。この場合、例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して提供してもよい。そして、このように提供されたプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
1 処理装置
2 反応管
3 排気部
4 排気口
5 蓋体
6 ウエハボート
7 昇温用ヒータ
8、9 処理ガス供給管
10 プラズマ発生部
11 電極
12 回転支柱
13 回転機構
14 回転軸
15 回転供給部
100 制御部
111 レシピ記憶部
112 ROM
113 RAM
114 I/Oポート
115 CPU
116 バス
121 操作パネル
122 温度センサ
123 圧力計
124 ヒータコントローラ
125 MFC
126 バルブ制御部
127 真空ポンプ
128 ボートエレベータ
129 プラズマ制御部
W 半導体ウエハ

Claims (8)

  1. 被処理体が収容された反応室内にジクロロシランを供給し、当該被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成する反応物形成工程と、
    前記反応物形成工程で形成された反応物に含まれる塩素を除去し水素化する塩素除去工程と、
    前記反応室内にアンモニアラジカルを供給し、前記塩素除去工程で水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、
    を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す、ことを特徴とするシリコン窒化膜の形成方法。
  2. 前記塩素除去工程では、前記反応室内に水素ラジカルを供給して前記反応物と反応させ、当該反応物に含まれる塩素を除去し水素化する、ことを特徴とする請求項1に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  3. 前記塩素除去工程では、プラズマ発生室に水素を供給して水素ラジカルを形成し、形成した水素ラジカルを前記プラズマ発生室から前記反応室内に供給する、ことを特徴とする請求項2に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  4. 前記シリコン窒化膜形成工程では、プラズマ発生室にアンモニアを供給してアンモニアラジカルを形成し、形成したアンモニアラジカルを前記プラズマ発生室から前記反応室内に供給する、ことを特徴とする請求項3に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  5. 前記反応物形成工程では、前記反応室内にジクロロシランを1〜5slm供給し、
    前記塩素除去工程では、前記プラズマ発生室内に水素を0.5〜5slm供給し、
    前記シリコン窒化膜形成工程では、前記プラズマ発生室内にアンモニアを1〜5slm供給する、ことを特徴とする請求項4に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  6. 前記シリコン窒化膜形成工程では、前記反応室内を200℃〜410℃に設定する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  7. 被処理体を収容する反応室と、
    前記反応室内のガスを排気する排気手段と、
    前記反応室内にジクロロシランを供給するジクロロシラン供給手段と、
    前記反応室内に水素ラジカルを供給する水素ラジカル供給手段と、
    前記反応室内にアンモニアラジカルを供給するアンモニアラジカル供給手段と、
    装置の各部を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記ジクロロシラン供給手段を制御して反応室内にジクロロシランを供給させ、前記反応室内に収容された被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成し、
    前記水素ラジカル供給手段を制御して反応室内に水素ラジカルを供給させて前記反応物と反応させ、当該反応物に含まれる塩素を除去して水素化し、
    前記アンモニアラジカル供給手段を制御して反応室内に前記アンモニアラジカルを供給させて前記水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成する処理を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す、ことを特徴とするシリコン窒化膜の形成装置。
  8. コンピュータに、
    被処理体が収容された反応室内にジクロロシランを供給し、当該被処理体に前記ジクロロシランと反応した反応物を形成する反応物形成工程と、
    前記反応物形成工程で形成された反応物に含まれる塩素を除去し水素化する塩素除去工程と、
    前記反応室内にアンモニアラジカルを供給し、前記塩素除去工程で水素化された反応物と反応させ、前記被処理体にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返す手順、
    を実行させるためのプログラム。
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