JP2010283074A - 基板の製造方法、基板およびセラミック基板 - Google Patents

基板の製造方法、基板およびセラミック基板 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下を防ぐこと。
【解決手段】側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体を有する基板の製造方法において、基板に側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23,キャビティ貫通孔24)を穿設する側面導体用貫通孔穿設工程と、次に、側面導体用貫通孔に対して導体ペースト26を印刷する側面導体印刷工程と、を含み、前記側面導体印刷工程を、予め基板に穿設されたビア用貫通孔22に対して導体ペースト26を充填するビア導体充填工程、または基板表面の配線パターンに応じて導体ペースト26を印刷する配線パターン印刷工程と同一印刷スクリーンを用いて共に行う。
【選択図】図2−2

Description

本発明は、側面導体を備える基板の製造方法、前記製造方法により形成される基板、および前記製造方法により形成されるセラミック基板に関する。
例えば、セラミック多層基板は、集積回路などのチップ部品を収容するキャビティが形成されている。チップ部品は、キャビティの底面に実装される。キャビティの外周部上面には、メタライズ層が設けられている。また、キャビティの上部には、金属製キャップが取り付けられ、キャビティを封止するためのシールドとして使用される。このセラミック多層基板は、グリーンシートと呼ばれるシート状のセラミック未焼結体の面に、スクリーン印刷により内部導体層が印刷される。そして、複数のグリーンシートに印刷された各内部導体層同士、またはキャビティ外周部上面のメタライズ層とキャビティ下の内部導体層とは、グリーンシートを貫通して設けられたビア導体により層間接続される。また、セラミック多層基板を外部部品と接続させるには、信号ラインに関してはワイヤやリボンを用いられ、その際、表層とグランドとの接続は多層基板内に回路として形成する。
このようなセラミック多層基板においては、近年、小型化の要望から、キャビティの外周部のスペースが減少する傾向にある。このため、ビア導体を設けるスペースが確保し難く、また高周波回路の場合では、隣接する他の基板や部品のグランドとの接続距離が特性に影響を及ぼす。このため、基板側面にグランドを形成する設計が必要とされている。
そこで、従来では、機械加工によりグリーンシートを積層方向で分割することで、ビア導体を側面に露出させた側面導体(キャスタレーション)が、基板の外側壁面やキャビティの内側壁面に適用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−27592号公報
上記従来の技術では、導体部形成工程において、キャビティの内側壁面に側面導体を形成する孔部にタングステンペーストを充填する工程と、基板の外側壁面に側面導体を形成する孔部の内周面にタングステンペーストを付着する工程と、グリーンシートの上に内部導体層をなすタングステンペーストを印刷する工程とを別々に行っている。このため、側面導体を形成するにあたり工程数が増加し、生産性が著しく低下することになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、生産性の低下を防ぐことのできる基板の製造方法、基板およびセラミック基板を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体を有する基板の製造方法において、前記基板に側面導体用貫通孔を穿設する側面導体用貫通孔穿設工程と、次に、前記側面導体用貫通孔に対して導体ペーストを印刷する側面導体印刷工程と、を含み、前記側面導体印刷工程を、予め前記基板に穿設されたビア用貫通孔に対して導体ペーストを充填するビア導体充填工程、または前記基板表面の配線パターンに応じて導体ペーストを印刷する配線パターン印刷工程と同一印刷スクリーンを用いて共に行うことを特徴とする。
本発明によれば、側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体を有する基板を製造するにあたり、この側面導体の印刷をビア導体充填工程または配線パターン印刷工程と同時に行うため、側面導体を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことができる。
図1は、本発明に係る実施の形態1の基板の概略断面図である。 図2−1は、本発明に係る実施の形態1の基板の製造工程を示す平面図である。 図2−2は、本発明に係る実施の形態1の基板の製造工程を示す平面図である。 図2−3は、本発明に係る実施の形態1の基板の製造工程を示す平面図である。 図2−4は、本発明に係る実施の形態1の基板の製造工程を示す平面図である。 図3−1は、図2−2におけるA−A拡大断面図である。 図3−2は、図2−3におけるB−B拡大断面図である。 図3−3は、図2−4におけるC−C拡大断面図である。 図4−1は、本発明に係る実施の形態2の基板の製造工程を示す平面図である。 図4−2は、本発明に係る実施の形態2の基板の製造工程を示す拡大平面図である。 図4−3は、本発明に係る実施の形態2の基板の製造工程を示す拡大平面図である。 図4−4は、本発明に係る実施の形態2の基板の製造工程を示す拡大平面図である。 図5−1は、図4−2におけるD−D拡大断面図である。 図5−2は、図4−3におけるE−E拡大断面図である。 図5−3は、図4−4におけるF−F拡大断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
セラミック多層基板1は、図1に示すように、絶縁層(セラミック層)11が積層して構成されている。相互に積層される絶縁層11の間には、導体層12が配置されている。また、所定の絶縁層11には、層間接続のためのビア導体13が設けられ、このビア導体13により異なる絶縁層11の導体層12間が電気的に接続される。このセラミック多層基板1の外側壁面には、側面導体14が形成されている。
また、セラミック多層基板1において、上側に積層された絶縁層11(本実施の形態では上側2層の絶縁層11を示す)には、上方に開口するキャビティ15が形成されている。キャビティ15には、集積回路などのチップ部品16がキャビティ15の底部に実装される形態で収容されている。このキャビティ15の内側壁面には、側面導体17が形成されている。また、キャビティ15は、その上方の開口が金属製キャップ18により封止されシールドされている。
セラミック多層基板1の外側壁面に形成された側面導体14は、例えばグランドとして機能する。側面導体14が形成された絶縁層11には、その上下面の少なくとも片方に、導体層14aが形成されている。導体層14aは、側面導体14に連続して一体に設けられている。
セラミック多層基板1におけるキャビティ15の内側壁面に形成された側面導体17は、例えばグランドとして機能する。側面導体17が形成された絶縁層11には、その上下面の少なくとも片方に、導体層17aが形成されている。導体層17aは、側面導体17に連続して一体に設けられている。また、側面導体17は、キャビティ15の内側壁面の全周に形成されることで、キャビティ15内を導体でコーティングすることが可能であり、セラミック多層基板1にシールド構造を形成できる。
このようなセラミック多層基板1の製造方法を、図2−1〜図2−4および図3−1〜図3−3を参照して説明する。なお、図2−2〜図2−4において、図3−1〜図3−3を示す断面線A−A,B−B,C−Cは、グリーンシート21の同じ位置での断面線である。
最初に、図2−1に示すように、上述したセラミック多層基板1の絶縁層11をなす未焼成基板のグリーンシート21に対し、レーザーやマイクロドリル、パンチングなどを用いて、ビア用貫通孔22、側面導体用貫通孔としての基板外壁面貫通孔23、および側面導体用貫通孔としてのキャビティ貫通孔24をそれぞれ穿設する。側面導体用貫通孔を穿設する工程を側面導体用貫通孔穿設工程という。なお、図2−1〜図2−4で示す符号25は、焼成後にグリーンシート21を切断する切断ラインである。この切断ライン25は、切断の基準であり、線としてグリーンシート21に施されていなくても、線としてグリーンシート21に施されていても、切断溝(ブレーク溝)としてグリーンシート21に施されていてもよい。本実施の形態では、直交する4本の切断ライン25の組み合わせにより矩形状の基板領域30が画成されている。
ビア用貫通孔22は、上述したセラミック多層基板1におけるビア導体13をなすためのものである。このビア用貫通孔22は、グリーンシート21において切断ライン25がなす基板領域30内に形成されている。また、ビア用貫通孔22は、ビア導体13を有する絶縁層11に対応するグリーンシート21にのみ形成されている。
基板外壁面貫通孔23は、上述したセラミック多層基板1における側面導体14をなすためのものである。この基板外壁面貫通孔23は、グリーンシート21において基板領域30を画成する切断ライン25上に形成されている。本実施の形態では、基板外壁面貫通孔23は、矩形状の基板領域30の辺上に形成された辺上側面導体形成用貫通孔23aと、矩形状の基板領域30の角に形成された角上側面導体形成用貫通孔23bとを有している。
辺上側面導体形成用貫通孔23aは、基板領域30の辺に沿って矩形状に開口して形成されている。この辺上側面導体形成用貫通孔23aは、その開口部の輪郭23eにおいて、切断後のグリーンシート21の外形をなす側と、これと対向して切断後のグリーンシート21の外形から分離する側との最短寸法、すなわち開口径が、0.5mm以上に形成されていることが好ましい。これは、後の工程で、導体ペーストを印刷する際の導体ペースト過多や、グリーンシート21を焼成する際の収縮などで、辺上側面導体形成用貫通孔23aが埋まって側面導体14の表面にメタライズ層が形成できなくなることを防ぐためである。側面導体14の表面にメタライズ層が形成されていないと、長期使用の場合導体が酸化するなどの劣化が発生し、信頼性が低下するという問題がある。なお、辺上側面導体形成用貫通孔23aは、基板領域30の辺上に形成されていれば、矩形状に限定されない。この辺上側面導体形成用貫通孔23aの形状を変更することで、側面導体14の形成範囲や断面形状を変更できる。ただし、後に積層される各層のグリーンシート21において孔形状および孔位置は統一する。
角上側面導体形成用貫通孔23bは、基板領域30の角にて円形状に開口して形成されている。この角上側面導体形成用貫通孔23bは、その開口部の輪郭23eにおいて、切断後のグリーンシート21の外形をなす側と、これと対向して切断後のグリーンシート21の外形から分離する側との最短寸法、すなわち開口径が、0.5mm以上に形成されていることが好ましい。これは、後の工程で、導体ペーストを印刷する際の導体ペースト過多や、グリーンシート21を焼成する際の収縮などで、角上側面導体形成用貫通孔23bが埋まって側面導体14の表面にメタライズ層が形成できなくなることを防ぐためである。側面導体14の表面にメタライズ層が形成されていないと、長期使用の場合導体が酸化するなどの劣化が発生し、信頼性が低下するという問題がある。なお、角上側面導体形成用貫通孔23bは、基板領域30の角上に形成されていれば、円形状に限定されない。この角上側面導体形成用貫通孔23bの形状を変更することで、側面導体14の形成範囲や断面形状を変更できる。ただし、後に積層される各層のグリーンシート21において孔形状および孔位置は統一する。
なお、セラミック多層基板1をなす態様でグリーンシート21を積層し、焼成した後、切断ライン25に沿って分割する際、ダイシング装置などを用いず、切断溝によって分割を行なう場合もある。この場合、上記基板外壁面貫通孔23は、側面導体14を形成しない絶縁層11に対応するグリーンシート21であっても形成することが好ましい。これは、各層のグリーンシート21に均等な切断力を与え、切断時にクラックなどが生じる事態を防ぐためである。なお、側面導体14を形成しない絶縁層11に対応するグリーンシート21に形成する基板外壁面貫通孔23は、側面導体14を形成する絶縁層11に対応するグリーンシート21と同じ孔形状および孔位置で形成する。
キャビティ貫通孔24は、上述したセラミック多層基板1におけるキャビティ15をなすものである。さらに、キャビティ貫通孔24は、上述したセラミック多層基板1における側面導体17をなすためのものでもある。このキャビティ貫通孔24は、グリーンシート21において切断ライン25がなす基板領域30内で開口して形成されている。キャビティ貫通孔24は、その開口部の輪郭24eが、キャビティ15の内形をなす。また、キャビティ貫通孔24は、キャビティ15を有する絶縁層11に対応するグリーンシート21にのみ形成されている。
次に、導体ペースト26を印刷する。この導体ペースト26を印刷する工程は、側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23(辺上側面導体形成用貫通孔23aおよび角上側面導体形成用貫通孔23b)やキャビティ貫通孔24)に対して導体ペースト26を印刷する側面導体印刷工程と、ビア用貫通孔22に対して導体ペースト26を充填するビア導体充填工程と、グリーンシート21の表面の配線パターンに応じて導体ペースト26を印刷する配線パターン印刷工程とを含む。
印刷は、スキージによって印刷スクリーン27の表面上で導体ペースト26を移動させることで印刷を行うスクリーン印刷の方法を用いることができる。なお、導体ペースト26は、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、またはパラジウム(Pd)から選ばれる少なくとも1種以上の金属粉末または金属粒子を主成分とする。
印刷に際し、本実施の形態では、側面導体印刷工程とビア導体充填工程とを共に行う。図2−2および図3−1に示すように、ビア用貫通孔22、基板外壁面貫通孔23、およびキャビティ貫通孔24が形成されたグリーンシート21を試料台19に載置し、このグリーンシート21表面に、スクリーン印刷用の印刷スクリーン27を重ねて設置する。
印刷スクリーン27には、開口孔28(28a,28b,28c,28d)が形成されている。図2−2に示す開口孔28は、グリーンシート21表面に印刷スクリーン27を重ねたとき、上述したセラミック多層基板1における側面導体14や側面導体17、さらにビア導体13を形成する位置に対応している。なお、使用するスクリーンがメタルスクリーンの場合、開口孔28はメタル開口として形成されている。メッシュスクリーンの場合は、開口孔28はメッシュとして形成されている。
開口孔28aは、基板外壁面貫通孔23における辺上側面導体形成用貫通孔23aの位置であって側面導体14を形成する位置に対応する。開口孔28aは、辺上側面導体形成用貫通孔23aにおける基板領域30側の輪郭23eが上方から見えるように開口して形成されている。
開口孔28bは、基板外壁面貫通孔23における角上側面導体形成用貫通孔23bの位置であって側面導体14を形成する位置に対応する。開口孔28bは、角上側面導体形成用貫通孔23bにおける基板領域30側の輪郭23eが上方から見えるように開口して形成されている。
開口孔28cは、キャビティ貫通孔24の位置であって側面導体17を形成する位置に対応する。開口孔28cは、キャビティ貫通孔24における輪郭24eが上方から見えるように、キャビティ貫通孔24よりも大きく開口して形成されている。メタルスクリーンの場合は、開口部を形成するため単純形状しか形成できないが、メッシュスクリーンを使用する場合は、開口部がメッシュとして形成されるため、開口孔28cの中央に、印刷スクリーン27aを設けることができる。この場合、開口孔28cは、中央が印刷スクリーン27aにより塞がれており、キャビティ貫通孔24の開口の内側から基板領域30にかけて環状に開口して形成される。
開口孔28dは、ビア用貫通孔22の位置であってビア導体13を形成する位置に対応する。この開口孔28dは、ビア用貫通孔22と重なるように形成されている。
そして、上述した印刷スクリーン27により印刷した場合、開口孔28aの位置では、図2−3および図3−2に示すように、導体ペースト26は、辺上側面導体形成用貫通孔23aの輪郭23eを含み、グリーンシート21の基板領域30での表面、および試料台19の表面に設けられる。これにより、導体ペースト26は、辺上側面導体形成用貫通孔23aの内周面23a’であって、グリーンシート21の外側壁面を覆うように設けられる。また、導体ペースト26は、開口孔28aにより、グリーンシート21の表面において、辺上側面導体形成用貫通孔23aの輪郭23eからグリーンシート21の基板領域30側に約1μm以上の奥行きで設けられる。これは、辺上側面導体形成用貫通孔23aに製造公差があっても、後に積層されたグリーンシート21(絶縁層11)間で側面導体14を電気的に接続するためである。すなわち、開口孔28aは、辺上側面導体形成用貫通孔23aを形成した加工精度や、導体ペースト26の印刷精度など、製造公差を考慮し、輪郭23eを含み、辺上側面導体形成用貫通孔23aの内周面23a’と、グリーンシート21の表面における辺上側面導体形成用貫通孔23aの開口孔の外周とを連ねて導体ペースト26を印刷できるように、パターンサイズが決定される。
また、図には明示しないが、開口孔28bの位置では、導体ペースト26は、角上側面導体形成用貫通孔23bの輪郭23eを含み、グリーンシート21の基板領域30での表面、および試料台19の表面に設けられる。これにより、導体ペースト26は、角上側面導体形成用貫通孔23bの内周面であって、グリーンシート21の外側壁面を覆うように設けられる。また、導体ペースト26は、開口孔28bにより、グリーンシート21の表面において、角上側面導体形成用貫通孔23bの輪郭23eからグリーンシート21の基板領域30側に約1μm以上の奥行きで設けられる。これは、角上側面導体形成用貫通孔23bに製造公差があっても、後に積層されたグリーンシート21(絶縁層11)間で側面導体14を電気的に接続するためである。すなわち、開口孔28bは、角上側面導体形成用貫通孔23bを形成した加工精度や、導体ペースト26の印刷精度など、製造公差を考慮し、輪郭23eを含み、角上側面導体形成用貫通孔23bの内周面と、グリーンシート21の表面における角上側面導体形成用貫通孔23bの開口部の外周とを連ねて導体ペースト26を印刷できるように、パターンサイズが決定される。
さらに、図には明示しないが、印刷スクリーン27aが設けられたメッシュスクリーンを使用した場合、開口孔28cの位置では、導体ペースト26は、キャビティ貫通孔24の輪郭24eを含み、グリーンシート21の基板領域30での表面、および試料台19の表面に設けられる。これにより、導体ペースト26は、キャビティ貫通孔24の内周面であって、グリーンシート21の外側壁面を覆うように設けられる。また、導体ペースト26は、開口孔28cにより、グリーンシート21の表面において、キャビティ貫通孔24の輪郭24eからグリーンシート21の基板領域30側に約1μm以上の奥行きで設けられる。これは、キャビティ貫通孔24に製造公差があっても、後に積層されたグリーンシート21(絶縁層11)間で側面導体17を電気的に接続するためである。すなわち、開口孔28cは、キャビティ貫通孔24を形成した加工精度や、導体ペースト26の印刷精度など、製造公差を考慮し、輪郭24eを含み、キャビティ貫通孔24の内周面と、グリーンシート21の表面におけるキャビティ貫通孔24の開口部の全周とを連ねて導体ペースト26を印刷できるように、パターンサイズが決定される。
さらにまた、図には明示しないが、開口孔28dの位置では、導体ペースト26は、開口孔28dを通過しつつビア用貫通孔22の内部に充填される。ここでは、開口孔28dがビア用貫通孔22と重なっているため、導体ペースト26は、ビア用貫通孔22の輪郭を超えず、グリーンシート21の表面には設けられない。
その後、印刷スクリーン27を取り除く。すると、図2−3および図3−2に示すように、印刷スクリーン27の開口孔28が位置していた部分に導体ペースト26が残される。
一方、印刷に際し、配線パターン印刷工程では、側面導体印刷工程およびビア導体充填工程と同様に、スクリーン印刷の方法を用いることができ、使用するスクリーンも、メタルスクリーン、メッシュスクリーンどちらも可能である。すなわち、図には明示しないが、印刷スクリーンには、配線パターンに対応した開口孔が形成されている。そして、この印刷スクリーンを、グリーンシート21の表面に重ねて設置する。その後、スクリーン印刷によって導体ペーストを印刷した後、印刷スクリーンを取り除く。すると、開口孔が位置していた部分に、配線パターンとして導体ペーストが残される。なお、配線パターン印刷工程は、側面導体印刷工程およびビア導体充填工程と別に行う場合、スクリーン印刷の方法以外の公知の方法で行ってもよい。
次に、印刷が終了すると、図2−4および図3−3に示すように、試料台19からグリーンシート21を取り外す。このとき、開口孔28aの位置では、図3−3に示すように、グリーンシート21を試料台19から離隔させることで、辺上側面導体形成用貫通孔23aの内部でグリーンシート21から逸れた不要な導体ペースト26aが試料台19に付着したまま残る。この結果、辺上側面導体形成用貫通孔23aの内周面23a’と、グリーンシート21の表面における辺上側面導体形成用貫通孔23aの開口部の外周とを連ねて一体に導体ペースト26が印刷される。
なお、図には明示しないが、開口孔28bの位置でも、グリーンシート21を試料台19から離隔させることで、角上側面導体形成用貫通孔23bの内部でグリーンシート21から逸れた不要な導体ペーストが試料台19に付着したまま残る。この結果、角上側面導体形成用貫通孔23bの内周面と、グリーンシート21の表面における角上側面導体形成用貫通孔23bの開口部の外周とを連ねて一体に導体ペースト26が印刷される。
さらに、図には明示しないが、開口孔28cの位置では、グリーンシート21を試料台19から離隔させることで、キャビティ貫通孔24の内部でグリーンシート21から逸れた不要な導体ペーストが試料台19に付着したまま残る。この結果、キャビティ貫通孔24の全内周面と、グリーンシート21の表面におけるキャビティ貫通孔24の開口部の全周とを連ねて一体に導体ペースト26が印刷される。
次に、印刷されたグリーンシート21を積層する。このグリーンシート21を積層する工程を積層工程という。積層工程では、グリーンシート21を積層し、積層方向にプレスを行って生積層体を形成する。グリーンシート21の積層については、図1に示され、例えば、キャビティ貫通孔24を形成したグリーンシート21を、キャビティ貫通孔24を形成していないグリーンシート21の表面に重ねることにより、上述したセラミック多層基板1のキャビティ15を形成することができる。
次に、積層したグリーンシート21の生積層体を焼成する。この生積層体を焼成する工程を焼成工程という。焼成工程では、グリーンシート21の生積層体を焼成することで、グリーンシート21が絶縁層(セラミック層)13となる。さらに、焼成により、側面導体用貫通孔である基板外壁面貫通孔23(辺上側面導体形成用貫通孔23aおよび角上側面導体形成用貫通孔23b)に印刷された導体ペースト26が側面導体14となる。また、焼成により、側面導体用貫通孔であるキャビティ貫通孔24に印刷された導体ペースト26が側面導体17となる。また、ビア用貫通孔22に充填された導体ペースト26がビア導体13となる。また、配線パターンに応じて印刷された導体ペーストが導体層12となる。
なお、焼成後、はんだ実装や導体の腐食などを防止するため、セラミック多層基板1の表面に露出した導体層12、側面導体14および側面導体17に、メタライズ層(図示せず)をめっきにより形成する。
最後に、焼成されたグリーンシート21(絶縁層11)を切断ライン25に沿って分割する。この切断ライン25に沿って分割する工程を分割工程という。めっき後に分割工程を行うのは、通常、セラミック多層基板1は多面取りになっているためである。例えば、分割後にめっきを行なうと複数のセラミック多層基板1を個別に取り扱うことになり作業性が悪い。よって、分割前に複数のセラミック多層基板1をまとめて取り扱うと作業性がよい。また、めっき品質を安定化させるためにはセラミック多層基板1をラックなどに固定して作業を行なう必要があるが、分割後の単体のセラミック多層基板1では、ラックに固定するための固定しろが無い場合が多い。よって、分割前であれば、切断する周囲の部分が固定しろに用いられる。また、セラミック多層基板1の側面の側面導体14がラックに接触してめっきされない部分が生じるという不具合がある。よって、分割前であれば、切断する周囲の部分が側面導体14を覆うのでラックに接触してめっきされない部分が生じる不具合を回避できる。
上述した実施の形態1の基板の製造方法は、基板をなすグリーンシート21に側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23,キャビティ貫通孔24)を穿設する側面導体用貫通孔穿設工程と、次に、側面導体用貫通孔に対して導体ペーストを印刷する側面導体印刷工程とを含み、この側面導体印刷工程を、ビア用貫通孔22に対して導体ペーストを充填するビア導体充填工程と同一印刷スクリーン27を用いて共に行う。
この基板の製造方法によれば、側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体14,17を有する基板を製造するにあたり、この側面導体14,17の印刷をビア導体充填工程と同時に行っている。この結果、側面導体14,17を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことが可能になる。
また、実施の形態1の基板の製造方法は、側面導体用孔穿設工程では、基板をなすグリーンシート21を切断する切断ライン上に側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23(辺上側面導体形成用貫通孔23aおよび角上側面導体形成用貫通孔23b))を穿設し、側面導体印刷工程では、少なくともグリーンシート21側における側面導体用貫通孔の開口部の輪郭23eを含み、側面導体用貫通孔の内周面と、グリーンシート21の表面における側面導体用貫通孔の開口部の外周とを連ねて導体ペースト26を印刷する。
この基板の製造方法によれば、側面導体14として形成する必要な部分にのみ導体ペースト26を印刷するので、不要な導体ペースト26の印刷を防ぐことが可能になる。
また、実施の形態1の基板の製造方法は、側面導体用貫通孔穿設工程では、キャビティをなす側面導体用貫通孔(キャビティ貫通孔24)を、基板をなすグリーンシート21に穿設し、側面導体印刷工程では、側面導体用貫通孔の開口部の輪郭24eを含み、側面導体用貫通孔の全ての内周面と、グリーンシート21の表面における側面導体用貫通孔の開口部の全周とを連ねて導体ペースト26を印刷する。
この基板の製造方法によれば、側面導体17として形成する必要な部分にのみ導体ペースト26を印刷するので、不要な導体ペースト26の印刷を防ぎ、不要部分への印刷を低減することが可能になる。
また、実施の形態1の基板の製造方法は、側面導体印刷工程では、基板をなすグリーンシート21を試料台19に載置し、側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23,キャビティ貫通孔24)に対して導体ペースト26を印刷した後、グリーンシート21を試料台19から離隔しつつ、グリーンシート21から逸れた導体ペースト26aを試料台19に付着させる。
この基板の製造方法によれば、基板をなすグリーンシート21から逸れた不要な導体ペースト26aをグリーンシート21から切り離すことが可能になる。
また、実施の形態1の基板の製造方法は、側面導体印刷工程の後、基板をなすグリーンシート21を複数積層させる積層工程と、次に、積層されたグリーンシート21を焼成する焼成工程と、をさらに含み、積層された各グリーンシート21が層間接続されたセラミック多層基板をなす。
この基板の製造方法によれば、側面導体14,17を形成する分の工程数を増加させることなく、側面導体14,17を有するセラミック多層基板を製造することが可能になる。
また、実施の形態1の基板は、側面導体14が、基板輪郭(基板外壁面貫通孔23の輪郭23e)を含み、基板外側壁面(基板外壁面貫通孔23の内周面)と基板表面(グリーンシート21の表面)の導体層14aとを連ねて一体に形成されている。
さらに、実施の形態1の基板は、側面導体17が、基板輪郭(キャビティ貫通孔24の輪郭24e)を含み、基板外側壁面(キャビティ貫通孔24の内周面)と基板表面(グリーンシート21の表面)の導体層17aとを連ねて一体に形成されている。
この基板によれば、側面導体14,17の基板表面側に至る部分(導体層14a,17a)を、例えば基板表面の配線パターン(導体層12)と同時に形成できる。この結果、側面導体14,17を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことが可能になる。しかも、基板輪郭に製造公差があっても、側面導体14,17が基板外側壁面から基板表面に連ねて一体に形成されているので、この側面導体14への電気的接続を確実に行うことが可能になる。
また、実施の形態1のセラミック基板は、キャビティ15の内側壁面に側面導体17を有するセラミック基板において、側面導体17が、キャビティ15の開口部輪郭(キャビティ貫通孔24の輪郭24e)を含み、キャビティ15の全ての内側壁面(キャビティ貫通孔24の内周面)と基板表面(グリーンシート21の表面)の導体層17aとを連ねて一体に形成されている。
このセラミック基板によれば、側面導体17の基板表面側に至る部分(導体層17a)を、例えば基板表面の配線パターン(導体層12)と同時に形成できる。この結果、側面導体17を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことが可能になる。しかも、キャビティ15の開口部輪郭に製造公差があっても、側面導体17がキャビティ15の全ての内側壁面から基板表面に連ねて一体に形成されているので、この側面導体17のグランドなどとの接続を確実に行うことが可能になる。
また、実施の形態1のセラミック基板は、キャビティを有する基板をなすグリーンシート21を含み、複数積層された各グリーンシート21表面の導体層12が層間接続された多層基板をなす。
このセラミック基板によれば、セラミック多層基板では、複数の絶縁層11間で側面導体17同士の接続が必要になる。すなわち、セラミック多層基板を適用対象とすることで、上記効果を顕著に得ることが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態2のセラミック多層基板1の製造方法を、図4−1〜図4−4および図5−1〜図5−3を参照して説明する。なお、図4−2〜図4−4において、図5−1〜図5−3を示す断面線D−D,E−E,F−Fは、グリーンシート21の同じ位置での断面線である。また、図4−2〜図4−4では、図4−1における領域Rのみを拡大して示している。
なお、実施の形態2は、上述した実施の形態1の基板の製造方法に対し、側面導体14の形成に関して異なり、その他の製造方法や基板の構成は同じである。よって、以下に説明する実施の形態2では、上述した実施の形態1と異なる部分のみ図示して説明し、その他の同等部分では、同一符号を付して説明を省略する。
最初に、図4−1に示すように、図1に示すセラミック多層基板1の絶縁層11をなす未焼成の基板であるグリーンシート21に対し、レーザーやマイクロドリル、パンチングなどを用いて、ビア用貫通孔22、側面導体用貫通孔としての基板外壁面貫通孔23、および側面導体用貫通孔としてのキャビティ貫通孔24をそれぞれ穿設する。この側面導体用貫通孔を穿設する工程を側面導体用貫通孔穿設工程という。
基板外壁面貫通孔23は、上述したセラミック多層基板1における側面導体14をなすためのものである。この基板外壁面貫通孔23は、グリーンシート21において基板領域30を画成する切断ライン25上に形成されている。本実施の形態では、基板外壁面貫通孔23は、矩形状の基板領域30の辺上に形成された辺上側面導体形成用貫通孔23aと、矩形状の基板領域30の角に形成された角上側面導体形成用貫通孔23bとの他、矩形状の基板領域30の辺上に形成された他の辺上側面導体形成用貫通孔23cを有している。
辺上側面導体形成用貫通孔23cは、基板領域30の辺に沿って円形状に開口して形成されている。この辺上側面導体形成用貫通孔23cは、基板領域30の辺上に形成されていれば、円形状に限定されない。この辺上側面導体形成用貫通孔23cの形状を変更することで、側面導体14の形成範囲や断面形状を変更できる。ただし、後に積層される各層のグリーンシート21において孔形状および孔位置は統一する。
次に、導体ペースト26を印刷する。この導体ペースト26を印刷する工程は、側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23(辺上側面導体形成用貫通孔23a、角上側面導体形成用貫通孔23bおよび他の辺上側面導体形成用貫通孔23c)やキャビティ貫通孔24)に対して導体ペースト26を印刷する側面導体印刷工程と、ビア用貫通孔22に対して導体ペースト26を充填するビア導体充填工程と、グリーンシート21の表面の配線パターンに応じて導体ペースト26を印刷する配線パターン印刷工程とを含む。
印刷は、スキージによって印刷スクリーン27表面上に導体ペースト26を移動させることで印刷を行うスクリーン印刷の方法を用いることができる。なお、導体ペースト26は、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、またはパラジウム(Pd)から選ばれる少なくとも1種以上の金属粉末または金属粒子を主成分とする。
印刷に際し、本実施の形態では、側面導体印刷工程とビア導体充填工程とを共に行う。図4−2および図5−1に示すように、ビア用貫通孔22、基板外壁面貫通孔23、およびキャビティ貫通孔24が形成されたグリーンシート21を試料台19に載置し、このグリーンシート21表面に、スクリーン印刷用の印刷スクリーン27を重ねて設置する。
印刷スクリーン27には、開口孔28(28a,28b,28c,28d,28e)が形成されている。図4−2に示す開口孔28eは、グリーンシート21表面に印刷スクリーン27を重ねたとき、図1に示すセラミック多層基板1における側面導体14を形成する位置に対応している。なお、開口孔28eはメタル開口またはメッシュとして形成されている。
開口孔28eは、基板外壁面貫通孔23における他の辺上側面導体形成用貫通孔23cの位置であって側面導体14を形成する位置に対応する。開口孔28eは、辺上側面導体形成用貫通孔23cにおける基板領域30側の輪郭23eが上方から見えるように、基板領域30にかけて開口して形成されている。
そして、上述した印刷スクリーン27により印刷した場合、開口孔28eの位置では、図4−3および図5−2に示すように、導体ペースト26は、開口孔28eの内部に充填され、辺上側面導体形成用貫通孔23cの輪郭23eを含み、グリーンシート21の基板領域30での表面、および試料台19の表面に設けられる。これにより、導体ペースト26は、辺上側面導体形成用貫通孔23cの内周面23c’であって、グリーンシート21の外側壁面を覆うように設けられる。また、導体ペースト26は、開口孔28eにより、グリーンシート21の表面において、辺上側面導体形成用貫通孔23cの輪郭23eからグリーンシート21の基板領域30側に約1μm以上の奥行きで設けられる。これは、辺上側面導体形成用貫通孔23cに製造公差があっても、後に積層されたグリーンシート21(絶縁層11)間で側面導体14を電気的に接続するためである。すなわち、開口孔28eは、辺上側面導体形成用貫通孔23cを形成した加工精度や、導体ペースト26の印刷精度など、製造公差を考慮し、輪郭23eを含み、辺上側面導体形成用貫通孔23cの内周面23c’と、グリーンシート21の表面における辺上側面導体形成用貫通孔23aの開口部の外周とを連ねて導体ペースト26を印刷できるように、パターンサイズが決定される。
その後、印刷スクリーン27を取り除く。すると、図4−3および図5−2に示すように、印刷スクリーン27の開口孔28が位置していた部分に導体ペースト26が残される。
一方、印刷に際し、配線パターン印刷工程では、側面導体印刷工程およびビア導体充填工程と同様に、スクリーン印刷の方法を用いることができる。
次に、印刷が終了すると、図4−4および図5−3に示すように、試料台19からグリーンシート21を取り外す。このとき、開口孔28aの位置では、図5−3に示すように、グリーンシート21を試料台19から離隔させることで、辺上側面導体形成用貫通孔23cの中央部でグリーンシート21から逸れた不要な導体ペースト26aが試料台19に付着したまま残り、辺上側面導体形成用貫通孔23cの中央部に穴が開いた状態となりスルーホール部29が形成される。これは、辺上側面導体形成用貫通孔23cの開口径が実施の形態1と比較して大きく形成されているからである。この結果、辺上側面導体形成用貫通孔23cの内周面23c’と、グリーンシート21の表面における辺上側面導体形成用貫通孔23cの開口部の外周とを連ねて一体に導体ペースト26が印刷される。
なお、一般に、スルーホールを形成するには、導体ペースト26の充填を充填方向とは反対側から吸引しつつ行う。このため、ビア用貫通孔22への導体ペースト26の充填とスルーホール形成とを同時に実施することが困難であり、それぞれを別の工程とすることになる。この点、本実施の形態2では、スルーホールを形成するのに、ビア用貫通孔22への導体ペースト26の充填と同じにスクリーン印刷の方法で行うので、それぞれを同時に行うことが可能である。
次に、印刷されたグリーンシート21を積層する積層工程を行う。そして、次に、積層したグリーンシート21の生積層体を焼成する焼成工程を行う。そして、焼成後、はんだ実装や導体の腐食などを防止するため、セラミック多層基板1の表面に露出した導体層12、側面導体14および側面導体17に、メタライズ層(図示せず)をめっきにより形成する。
最後に、焼成されたグリーンシート21(絶縁層11)を切断ライン25に沿って分割する分割工程を行う。
上述した実施の形態2の基板の製造方法は、上述した実施の形態1の基板の製造方法と同様に、基板をなすグリーンシート21に側面導体用貫通孔(基板外壁面貫通孔23,キャビティ貫通孔24)を穿設する側面導体用貫通孔穿設工程と、次に、側面導体用貫通孔に対して導体ペーストを印刷する側面導体印刷工程とを含み、この側面導体印刷工程を、ビア用貫通孔22に対して導体ペーストを充填するビア導体充填工程と同一印刷スクリーン27を用いて共に行う。
この基板の製造方法によれば、側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体14,17を有する基板を製造するにあたり、この側面導体14,17の印刷をビア導体充填工程と同時に行っている。この結果、側面導体14,17を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことが可能になる。
また、実施の形態2の基板の製造方法は、その他、上述した実施の形態1と同様であり、同様の効果を奏する。
また、実施の形態2の基板、およびセラミック基板も、上述した実施の形態1と同様であり、同様の効果を奏する。
ところで、上述した実施の形態1,2の基板の製造方法では、側面導体印刷工程を、ビア用貫通孔22に対して導体ペーストを充填するビア導体充填工程と同一印刷スクリーン27を用いて共に行っているが、これに限らない。具体的には、側面導体印刷工程を、グリーンシート21の表面の配線パターンに応じて導体ペースト26を印刷する配線パターン印刷工程と同一印刷スクリーンを用いて共に行ってもよい。この製造方法であっても、側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体14,17を有する基板を製造するにあたり、この側面導体14,17の印刷を配線パターン印刷工程と同時に行っている。この結果、側面導体14,17を形成する分の工程数を増加させることなく、生産性の低下を防ぐことが可能になる。
また、上述した実施の形態1,2では、側面導体14,17としての導体の形成を説明したが、それ以外に絶縁層、抵抗層などスクリーン印刷可能な層であれば、同製造方法により、セラミック多層基板1の外側壁面や、キャビティ15の内側壁面に形成することが可能である。
また、上述した実施の形態1,2では、セラミック多層基板1およびその製造方法を説明したが、セラミック単層基板や単層基板であっても各実施の形態を適用できる。
以上のように、本発明に係る基板の製造方法、基板およびセラミック基板は、生産性の低下を防ぐことに適している。
1 セラミック多層基板
11 絶縁層
12 導体層
13 ビア導体
14 側面導体
14a 導体層
15 キャビティ
16 チップ部品
17 側面導体
17a 導体層
18 金属製キャップ
19 試料台
21 グリーンシート
22 ビア用貫通孔
23 基板外壁面貫通孔(側面導体用貫通孔)
23a 辺上側面導体形成用貫通孔
23a’ 内周面
23b 角上側面導体形成用貫通孔
23c 辺上側面導体形成用貫通孔
23c’ 内周面
23e 輪郭
24 キャビティ貫通孔(側面導体用貫通孔)
24e 輪郭
25 切断ライン
26 導体ペースト
27 印刷スクリーン
27a 印刷スクリーン
28(28a,28b,28c,28d,28e) 開口孔
29 スルーホール部
30 基板領域

Claims (8)

  1. 側壁面に導体ペーストが定着されてなる側面導体を有する基板の製造方法において、
    前記基板に側面導体用貫通孔を穿設する側面導体用貫通孔穿設工程と、
    次に、前記側面導体用貫通孔に対して導体ペーストを印刷する側面導体印刷工程と、
    を含み、
    前記側面導体印刷工程を、予め前記基板に穿設されたビア用貫通孔に対して導体ペーストを充填するビア導体充填工程、または前記基板表面の配線パターンに応じて導体ペーストを印刷する配線パターン印刷工程と同一印刷スクリーンを用いて共に行うことを特徴とする基板の製造方法。
  2. 前記側面導体用孔穿設工程では、前記基板を切断する切断ライン上に前記側面導体用貫通孔を穿設し、
    前記側面導体印刷工程では、少なくとも前記基板側における前記側面導体用貫通孔の開口部の輪郭を含み、前記側面導体用貫通孔の内周面と、前記基板表面における前記側面導体用貫通孔の開口部の外周とを連ねて導体ペーストを印刷することを特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 前記側面導体用貫通孔穿設工程では、キャビティをなす前記側面導体用貫通孔を前記基板に穿設し、
    前記側面導体印刷工程では、前記側面導体用貫通孔の開口部の輪郭を含み、前記側面導体用貫通孔の全ての内周面と、前記基板表面における前記側面導体用貫通孔の開口部の全周とを連ねて導体ペーストを印刷することを特徴とする請求項1または2に記載の基板の製造方法。
  4. 前記側面導体印刷工程では、前記基板を試料台に載置し、前記側面導体用貫通孔に対して導体ペーストを印刷した後、前記基板を前記試料台から離隔しつつ、前記基板から逸れた導体ペーストを前記試料台に付着させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の基板の製造方法。
  5. 前記側面導体印刷工程の後、前記基板を複数積層させる積層工程と、
    次に、積層された前記基板を焼成する焼成工程と、
    をさらに含み、積層された各前記基板が層間接続されたセラミック多層基板をなすことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の基板の製造方法。
  6. 側壁面に側面導体を有する基板において、
    前記側面導体が、基板輪郭を含み、基板外側壁面と基板表面とを連ねて一体に形成されていることを特徴とする基板。
  7. キャビティの内側壁面に側面導体を有するセラミック基板において、
    前記側面導体が、前記キャビティの開口部の輪郭を含み、前記キャビティの全ての内側壁面と基板表面とを連ねて一体に形成されていることを特徴とするセラミック基板。
  8. 前記キャビティを有する前記基板を含み、複数積層された各基板表面の導体層が層間接続された多層基板をなすことを特徴とする請求項7に記載のセラミック基板。
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