JP2010281132A - 幅木固定用金具およびその金具を用いた幅木固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡単で安価で製造することができるとともに、幅木の長さの誤差を許容することのできる構成を備える幅木固定用金具、およびその金具を用いた幅木固定構造を提供する。
【解決手段】ベース部から延びる幅木受部を有する幅木固定用金具200,300を用いて、幅木の下面側を保持して幅木を固定することができる。その結果、作業者の労力の軽減を図ることができる。また、幅木固定用金具200,300の構成部材として、安価な部材を用いることができるため、現場において数多く必要とされる幅木固定用金具200,300に要するコストの上昇を抑制することが可能となる。
【選択図】図4

Description

この発明は、建設現場、作業現場等において用いられる枠組足場に幅木を取り付ける際に用いられる、幅木固定用金具およびその金具を用いた幅木固定構造に関する。
枠組足場における足場板からの工具の落下防止等のために、足場板の周縁開放部に幅木が取り付けされる。幅木を枠組足場の構成部品である柱部材に固定するための幅木固定用金具として、下記の特許文献1が挙げられる。
特開2007−132099号公報
上記特許文献1に開示される幅木固定用金具においては、幅木の両端部を幅木差込部材により保持する構造を有している。そのため、幅木の長さが長い場合、短い場合に用いることができない場合が生じる。また、幅木差込部材が回動可能に設けられているため、構造が複雑となり製造コストの上昇が懸念される。
この発明は上記課題を解決することを目的とし、構成が簡単で安価で製造することができるとともに、幅木の長さの誤差を許容することのできる構成を備える幅木固定用金具、およびその金具を用いた幅木固定構造を提供することにある。
この発明に基づいた幅木固定用金具においては、鉛直方向に延びる柱部材、水平方向に延びる梁部材、および、足場板を構成部品に有する枠組足場に幅木を取り付けるための幅木固定用金具であって、上記柱部材に対して着脱可能に取り付けるための締付金具と、上記締付金具に固定される幅木支持部材とを備えている。
上記幅木支持部材は、上記締付金具から略水平方向に延びるベース部と、上記ベース部から略鉛直下方向に延びる垂下部と、上記垂下部から略水平方向に延びる幅木受部と、上記幅木受部から、上記垂下部に並行に略鉛直上方向に延びる起立部とを有している。
上記幅木固定用金具の他の形態においては、上記幅木受部は、上記ベース部に対して略直交する方向に延びるように設けられる。
上記幅木固定用金具の他の形態においては、上記締付金具には、2つの上記幅木支持部材が固定され、2つの上記幅木支持部材は、上記柱部材の軸を含む仮想平面を挟んで略対称となる形態を有している。
上記幅木固定用金具の他の形態においては、2つの上記幅木支持部材のぞれぞれの上記幅木受部は、その延びる方向が略90度で交わるように配置される。
この発明に基づいた幅木固定構造においては、鉛直方向に延びる柱部材、水平方向に延びる梁部材、および、足場板を構成部品に有する枠組足場に幅木を取り付けるための幅木固定構造であって、上記幅木の第1固定位置および第2固定位置では、上記の幅木固定用金具を用いて上記幅木の下面側を保持し、上記第1固定位置と上記第2固定位置との間に位置する第3固定位置では、上記幅木の上面側に当接する金具を用いて、上記幅木の上面側を保持する。
この発明に基づいた幅木固定用金具およびその金具を用いた幅木固定構造によれば、構成が簡単で、安価で製造することができるとともに、幅木の長さの誤差を許容することのが可能となる。
各実施の形態における幅木固定用金具を用いて幅木を枠組足場に固定した状態を示す斜視図である。 実施の形態1における幅木固定用金具を用いて幅木を枠組足場に固定した状態を示す拡大斜視図である。 実施の形態1における幅木固定用金具の詳細構造を示す斜視図である。 実施の形態2における幅木固定用金具を用いて幅木を枠組足場に固定した状態を示す拡大斜視図である。 実施の形態2における幅木固定用金具の詳細構造を示す斜視図である。 実施の形態2における他の幅木固定用金具の詳細構造を示す斜視図である。 実施の形態3における幅木固定構造を示す模式図である。 実施の形態3の固定構造に用いる幅木固定用金具の詳細構造を示す斜視図である。
本発明に基づいた実施の形態における幅木固定用金具およびその金具を用いた幅木固定構造について、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(枠組足場1)
図1を参照して、以下に示す各実施の形態における幅木固定用金具を用いて幅木を枠組足場に固定した状態について説明する。建設現場、作業現場等において用いられる枠組足場1は、現場の状況に応じてその形態は様々である。たとえば、建物の建築現場で用いられる枠組足場は、建物の外壁形状に沿って直線状に設けられ、また、コーナ部ではそのコーナ部に沿って設けられる。足場の段数は、家庭用家屋の建築現場等では、2段から4段、商業用のビル建築現場では数十段設けられる。
図1は、枠組足場1のコーナ領域から端部領域を望む場所での幅木31,32,33の取り付け状態を示すものである。枠組足場1は、鉛直方向に延びる複数の柱部材11と水平方向に延びる複数の梁部材12を有している。梁部材12には、足場板20が複数取り付けられている。柱部材11は、所定のピッチで配設されるとともに、柱部材11同士の間には、手摺部材13および筋交い14が取り付けられている。
枠組足場1における足場板20からの工具の落下防止等のために、足場板20の周縁開放部に幅木31,32,33が、幅木固定用金具100、200、300を用いて枠組足場1に固定されている。
図1に示す奥側のコーナ部(以下、入角部と称する)においては、後述の実施の形態1において説明する幅木固定用金具100により、幅木31の一端側および幅木32の一端側が固定されている。図示においては省略しているが、右奥側の入角部も、幅木固定用金具100により幅木32の他端側が固定されている。
図1に示す手前左側のコーナ部(以下、出角部と称する)においては、後述の実施の形態2において説明する幅木固定用金具200により幅木31の他端側が固定され、後述の実施の形態3において説明する幅木固定用金具300により、幅木33の一端側が固定されている。幅木33の他端側は、図示していないが、幅木固定用金具100または幅木固定用金具200により固定される。
(実施の形態1)
次に、図2および図3を参照して、入角部において、幅木31の一端側と幅木32の一端側との固定に用いられる、幅木固定用金具100の構造について説明する。まず、図3を参照して、この幅木固定用金具100は、柱部材11に対して着脱可能に取り付けるための締付金具であるクランプ110と、このクランプ110に固定される第1幅木支持部材120および第2幅木支持部材130とを備えている。
クランプ110は、柱部材11に巻き付くように配置される半円弧形状の第1固定片111および第2固定片112と有し、第1固定片111の一端と第2固定片112の一端とは、軸113により相互に回動可能に連結されている。第1固定片111の他端には、軸116により回動可能にボルト115が連結さている。第2固定片112の一端には、ボルト115を受け入れ可能なU字形状の係合スリット114が形成されている。ボルト115には、予めナット117がセットされている。なお、クランプ110は同様の機能を有するものであれば、図示する構造を有するクランプに限定されるものではない。
第1幅木支持部材120は、クランプ110から略水平方向に延びる第1ベース部121および第2ベース部122を有している。第1ベース部121の一端側は、第1固定片111に溶接により固定されている。第1ベース部121と第2ベース部122とは、交差する角度(α1)が、約135度となるように折り曲げられている。
第2ベース部122の一端からは、略鉛直下方向に延びる第1垂下部123が設けられている。この第1垂下部123の一端から略水平方向に延びる第1幅木受部124が設けられている。第1幅木受部124の一端から、第1垂下部123に並行に略鉛直上方向に延びる第1起立部125が設けられている。
本実施の形態においては、第1ベース部121のクランプ110から突出する部分の長さは約60mm程度、第2ベース部122の長さは約70mm程度、第1垂下部123の長さは約220mm程度、第1幅木受部124の長さは約60mm程度、第1起立部125の長さは約70mm程度である。なお、これらの寸法に限定されるものでなく、固定すべき幅木のサイズに応じて適宜変更される。
第2幅木支持部材130は、柱部材11の軸Aを含む仮想平面Pを挟んで、第1幅木支持部材120に対して略対称となるように配置および成形されている。第2幅木支持部材130の構成は、対称に成形されている点を除いて、第1幅木支持部材120と同様の構成を有し、クランプ110から略水平方向に延びる第1ベース部131および第2ベース部132を有している。第1ベース部131の一端側は、第1固定片111に溶接により固定されている。第1ベース部131と第2ベース部132とは、交差する角度(α1)が、約135度となるように折り曲げられている。
第2ベース部132の一端からは、略鉛直下方向に延びる第2垂下部133が設けられている。この第2垂下部133の一端から略水平方向に延びる第2幅木受部134が設けられている。第2幅木受部134の一端から、第2垂下部133に並行に略鉛直上方向に延びる第2起立部135が設けられている。
本実施の形態においては、第1ベース部131のクランプ110から突出する部分の長さは約60mm程度、第2ベース部132の長さは約70mm程度、第2垂下部133の長さは約220mm程度、第2幅木受部134の長さは約60mm程度、第2起立部135の長さは約70mm程度である。なお、これらの寸法に限定されるものでなく、固定すべき幅木のサイズに応じて適宜変更される。
第1幅木受部124および第2幅木受部134は、第1幅木受部124の延びる方向と、第2幅木受部134の延びる方向との交わる角度(α2)が、略90度となるように折り曲げられている。なお、本実施の形態における第1幅木支持部材120および第2幅木支持部材130は、一本の鉄製の棒状部材を折り曲げることにより成形されている。また、クランプ110、第1幅木支持部材120および第2幅木支持部材130の表面は、防錆のためメッキ処理が施されている。
図2を参照して、上記構成を有する幅木固定用金具100を用いた、幅木31の一端側と幅木32の一端側との固定について説明する。クランプ110を柱部材11に仮固定した状態で、第1幅木支持部材120の第1幅木受部124に幅木31の一端側を載置する。同様に、第2幅木支持部材130の第2幅木受部134に幅木32の一端側を載置する。
次に、幅木31および幅木32を幅木固定用金具100に載置した状態で、クランプ110を柱部材11の周方向(図2中のX1またはX2に示す方向)に沿って回転させる。これにより、幅木31の側面が、第1垂下部123および第1起立部125の当接する状態となる。さらに、第1垂下部123および第1起立部125が、クランプ110を回転させた方向に幅木31を締付けることになる。
同様に、幅木32の側面も、第2垂下部133および第2起立部135の当接する状態となる。さらに、第2垂下部133および第2起立部135が、クランプ110を回転させた方向に幅木32を締付けることになる。
この状態で、ボルト117を締め込み、クランプ100を柱部材11に本固定する。これにより、幅木31の一端側および幅木32の一端側は、幅木固定用金具100により下面側が支持された状態で、強固に固定されることになる。
以上、本実施の形態においては、一つの幅木固定用金具100を用いて、二方向からの幅木31,32を同時に固定することができる。その結果、作業者の労力の軽減を図ることができる。また、幅木固定用金具100の構成部材として、安価な部材を用いることができるため、現場において数多く必要とされる幅木固定用金具100に要するコストの上昇を抑制することが可能となる。
また、幅木31,32は、その端面側が開放された状態で、幅木固定用金具100によりその下面側が保持されることから、幅木31,32の長さに誤差が生じている場合であっても、その誤差を吸収して、幅木31,32の固定を行なうことができる。
また、この幅木固定用金具100は、ベース部を用いて、クランプ110から遠ざかる位置に、第1ベース部121,131および第2ベース部122,132を用いて幅木受部124,134を設けるようにしていることから、一方の幅木受部から幅木がはみ出した場合であっても、はみ出た幅木は他方のベース部の下方を通過することができるため(図2参照)、予め用意した正規長さの幅木だけでなく、現場にある木製の足場板を幅木として用いることもできる。
さらに、ベース部を用いて、クランプ110から遠ざかる位置に幅木受部124,134を設けるようにしていることから、クランプ110を回転させて幅木31,32を締付ける際には、第1ベース部121,131および第2ベース部122,132の腕の長さに応じた締付けトルクを発生させることもできる。
(実施の形態2)
次に、図4から図5を参照して、出角部において、幅木31の他端側の固定に用いられる幅木固定用金具200と、幅木33の一端側の固定に用いられる幅木固定用金具300の構造について説明する。
(幅木固定用金具200)
図5を参照して、この幅木固定用金具200は、柱部材11に対して着脱可能に取り付けるための締付金具であるクランプ210と、このクランプ210に固定される幅木支持部材220を備えている。
クランプ210は、柱部材11に巻き付くように配置される半円弧形状の第1固定片211および第2固定片212と有し、第1固定片211の一端と第2固定片212の一端とは、軸213により相互に回動可能に連結されている。第1固定片211の他端には、軸216により回動可能にボルト215が連結さている。第2固定片212の一端には、ボルト215を受け入れ可能なU字形状の係合スリット214が形成されている。ボルト215には、予めナット217がセットされている。なお、クランプ210は同様の機能を有するものであれば、図示する構造を有するクランプに限定されるものではない。
幅木支持部材220は、クランプ210から略水平方向に延びるベース部221を有している。ベース部221の一端側は、第1固定片211に溶接により固定されている。ベース部221の一端からは、略鉛直下方向に延びる垂下部223が設けられている。この垂下部223の一端から略水平方向に延びる幅木受部224が設けられている。幅木受部224は、その延びる方向がベース部221の延びる方向に対して略90度で交わるように折り曲げられている。幅木受部224の一端から、垂下部223に並行に略鉛直上方向に延びる起立部225が設けられている。
本実施の形態においては、ベース部221のクランプ210から突出する部分の長さは約100mm程度、垂下部223の長さは約220mm程度、幅木受部224の長さは約60mm程度、起立部225の長さは約70mm程度である。なお、これらの寸法に限定されるものでなく、固定すべき幅木のサイズに応じて適宜変更される。
なお、本実施の形態における幅木支持部材220は、一本の鉄製の棒状部材を折り曲げることにより成形されている。また、クランプ210および幅木支持部材220の表面は、防錆のためメッキ処理が施されている。
(幅木固定用金具300)
図6を参照して、幅木固定用金具300は、柱部材11に対して着脱可能に取り付けるための締付金具であるクランプ310と、このクランプ310に固定される幅木支持部材320を備えている。上記幅木固定用金具200の構成と比較した場合、この幅木支持部材320は、クランプに対して略対称となる形態を有している。
クランプ310は、柱部材11に巻き付くように配置される半円弧形状の第1固定片311および第2固定片312と有し、第1固定片311の一端と第2固定片312の一端とは、軸313により相互に回動可能に連結されている。第1固定片311の他端には、軸316により回動可能にボルト315が連結さている。第2固定片312の一端には、ボルト315を受け入れ可能なU字形状の係合スリット314が形成されている。ボルト315には、予めナット317がセットされている。なお、クランプ310は同様の機能を有するものであれば、図示する構造を有するクランプに限定されるものではない。
幅木支持部材320は、クランプ310から略水平方向(幅木固定用金具200とは反対側)に延びるベース部321を有している。ベース部321の一端側は、第1固定片311に溶接により固定されている。ベース部321の一端からは、略鉛直下方向に延びる垂下部323が設けられている。この垂下部323の一端から略水平方向に延びる幅木受部324が設けられている。幅木受部324は、その延びる方向がベース部321の延びる方向に対して略90度で交わるように折り曲げられている。幅木受部324の一端から、垂下部323に並行に略鉛直上方向に延びる起立部325が設けられている。
本実施の形態においては、ベース部321のクランプ310から突出する部分の長さは約100mm程度、垂下部323の長さは約320mm程度、幅木受部224の長さは約60mm程度、起立部225の長さは約70mm程度である。なお、これらの寸法に限定されるものでなく、固定すべき幅木のサイズに応じて適宜変更される。
また、本実施の形態では、図4に示すように、幅木固定用金具300の上に幅木固定用金具200を取り付けることを想定していることから、幅木固定用金具200の垂下部223の長さは、幅木固定用金具300の垂下部323の長さよりも長く設けられている。
なお、本実施の形態における幅木支持部材320は、一本の棒状部材を折り曲げることにより成形されている。また、クランプ210および幅木支持部材220の表面は、防錆のためメッキ処理が施されている。
図4を参照して、上記構成を有する幅木固定用金具200,300を用いた、幅木31の他端側と幅木33の一端側との固定について説明する。
幅木固定用金具200のクランプ210を柱部材11に仮固定した状態で、幅木支持部材220の幅木受部224に幅木31の他方端を載置する。次に、幅木31を幅木固定用金具200に載置した状態で、クランプ210を柱部材11の周方向(図4中のX1またはX2に示す方向)に沿って回転させる。
これにより、幅木31の側面が、垂下部223および起立部225に当接する状態となる。さらに、垂下部223および起立部225により、クランプ110を回転させた方向に幅木31が締付けられることになる。特に、X2方向に回転させた場合には、幅木31を枠組足場1に設けられた筋交い14に押し付けることも可能となる。
この状態で、ボルト217を締め込み、クランプ210を柱部材11に本固定する。これにより、幅木31の他方端側は、幅木固定用金具200により下面側が支持された状態で、強固に固定されることになる。
同様に、幅木固定用金具300のクランプ310を柱部材11に仮固定した状態で、幅木支持部材320の幅木受部324に幅木33の一方端を載置する。次に、幅木33を幅木固定用金具300に載置した状態で、クランプ310を柱部材11の周方向(図4中のX1またはX2に示す方向)に沿って回転させる。これにより、幅木33の側面が、垂下部323および起立部325に当接する状態となる。さらに、垂下部323および起立部325により、クランプ310を回転させた方向に締付けられることになる。
この状態で、ボルト317を締め込み、クランプ310を柱部材11に本固定する。これにより、幅木33の一方端は、幅木固定用金具300により下面側が支持された状態で、強固に固定されることになる。
以上、本実施の形態においては、幅木固定用金具200,300を用いて幅木を固定することができるため、作業者の労力の軽減を図ることができる。また、幅木固定用金具100の構成部材として、安価な部材を用いることができるため、現場において数多く必要とされる幅木固定用金具200,300に要するコストの上昇を抑制することが可能となる。
また、幅木31,33は、その端面側が開放された状態で、幅木固定用金具200,300によりその下面側が保持されることから、幅木31,33の長さに誤差が生じている場合であっても、その誤差を吸収して、幅木31,33の固定を行なうことができる。
また、この幅木固定用金具200,300は、ベース部を用いて、クランプ210,310から遠ざかる位置に、幅木受部を設けるようにしていることから、幅木受部から幅木がはみ出した場合であっても、幅木を保持することができるため(図4参照)、予め用意した正規長さの幅木だけでなく、現場にある木製の足場板を幅木として用いることもできる。
さらに、ベース部221,321を用いて、クランプ210,310から遠ざかる位置に幅木受部224,325を設けるようにしていることから、クランプ210,310を回転させて幅木31,34を締付ける際には、ベース部221,321の腕の長さに応じた締付けトルクを発生させることもできる。
(実施の形態3)
次に、図7および図8を参照して、上述した幅木固定用金具100,200,300を用いた幅木固定構造について説明する。幅木34を枠組足場の柱部材11に固定する場合、幅木34の両側の第1固定位置P1および第2固定位置P2においては、上記実施の形態1および2で説明した、幅木固定用金具100,200,300用いることができる。なお、図7では、両側の幅木34の固定には、幅木固定用金具200,300を図示した状態を示しているが、幅木固定用金具100を用いることも可能である。
ここで、第1固定位置P1および第2固定位置P2においては、幅木固定用金具200,300により、下面側から幅木34を支持している(R1,R2)。この場合に、幅木34の中間位置である第3固定位置(P3)を支持する場合には、上面側から幅木34を支持(R3)する構造を採用する。
幅木34の第3固定位置(P3)を支持する幅木固定用金具400を図8に示す。この幅木固定用金具400は、柱部材11に対して着脱可能に取り付けるための締付金具であるクランプ410と、このクランプ410に固定される幅木支持部材420を備えている。
クランプ410は、柱部材11に巻き付くように配置される半円弧形状の第1固定片411および第2固定片412と有し、第1固定片411の一端と第2固定片412の一端とは、軸413により相互に回動可能に連結されている。第1固定片411の他端には、軸416により回動可能にボルト415が連結さている。第2固定片412の一端には、ボルト415を受け入れ可能なU字形状の係合スリット414が形成されている。ボルト415には、予めナット417がセットされている。
幅木支持部材420は、クランプ410から略水平方向に延びるベース部421を有している。ベース部421の一端側は、第1固定片411に溶接により固定されている。ベース部421の他端からは、略鉛直下方向に延びる垂下部422が設けられている。
ベース部421のクランプ410から突出する部分の長さは約100mm程度、垂下部422の長さは約180mm程度である。なお、これらの寸法に限定されるものでなく、固定すべき幅木のサイズに応じて適宜変更される。
以上、幅木34の固定構造において、第1固定位置P1および第2固定位置P2においては、幅木固定用金具200,300により下面側から幅木34を支持し、幅木34の中間位置である第3固定位置(P3)においては、上面側から幅木34を支持する構造を採用することで、幅木34の上下の動きを規制することが可能となり、幅木34を枠組足場の柱部材11に対して容易にかつ強固に固定することが可能となる。
なお、上記各実施の形態においては、コスト、製造の容易化の観点から、幅木支持部材として一本の鉄の棒を折り曲げ加工したものを採用したが、複数本の部材を組み合わせて幅木支持部材を形成することも可能である。また、角材、アングル材等を用いて幅木支持部材を形成することも可能である。また、軽量化のため中空のパイプ部材等を用いて、幅木支持部材を形成することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 枠組足場、11 柱部材、12 梁部材、13 手摺部材、14 筋交い、20 足場板、31,32,33,34 幅木、100,200,300,400 幅木固定用金具、110 クランプ、111 第1固定片、112 第2固定片、113,116 軸、114 係合スリット、115,215,315,415 ボルト、117,217,317,417 ナット、120 第1幅木支持部材、121,131 第1ベース部、122,132 第2ベース部、123 第1垂下部、124 第1幅木受部、125 第1起立部、130 第2幅木支持部材、133 第2垂下部、134 第2幅木受部、135 第2起立部、210,310,410 クランプ、211,311,411 第1固定片、212,312,412 第2固定片、213,216,313,316,413 軸、214,314,414 係合スリット、220,320,420 幅木支持部材、221,321,421 ベース部、223,323,422 垂下部、224,324 幅木受部、225,325 起立部、300,400 幅木固定用金具、A 軸、P 仮想平面。

Claims (5)

  1. 鉛直方向に延びる柱部材(11)、水平方向に延びる梁部材(12)、および、足場板(20)を構成部品に有する枠組足場(1)に幅木(31,32,33)を取り付けるための幅木固定用金具(100,200,300)であって、
    前記柱部材(11)に対して着脱可能に取り付けるための締付金具(110,210,310)と、
    前記締付金具(110,210,310)に固定される幅木支持部材(120,130,220,320)と、を備え、
    前記幅木支持部材(120,130,220,320)は、
    前記締付金具(110,210,310)から略水平方向に延びるベース部(121,122,131,132,221,
    321)と、
    前記ベース部(121,122,131,132,221,321)から略鉛直下方向に延びる垂下部(123,133,
    223,323)と、
    前記垂下部(123,133,223,323)から略水平方向に延びる幅木受部(124,134,224,324)と、
    前記幅木受部(124,134,224,324)から、前記垂下部(123,133,223,323)に並行に略鉛直上方向に延びる起立部(125,135,225,325)と、
    を有する幅木固定用金具。
  2. 前記幅木受部(224,324)は、前記ベース部(221,321)に対して略直交する方向に延びる、請求項1に記載の幅木固定用金具。
  3. 前記締付金具(110)には、2つの前記幅木支持部材(120,130)が固定され、
    2つの前記幅木支持部材(120,130)は、前記柱部材(11)の軸(A)を含む仮想平面(P)を挟んで略対称となる形態を有する、請求項1に記載の幅木固定用金具。
  4. 2つの前記幅木支持部材(120,130)のぞれぞれの前記幅木受部(124,134)は、その延びる方向が略90度で交わるように配置される、請求項3に記載の幅木固定用金具。
  5. 鉛直方向に延びる柱部材(11)、水平方向に延びる梁部材(12)、および、足場板(20)を構成部品に有する枠組足場(1)に幅木(34)を取り付けるための幅木固定構造であって、
    前記幅木(34)の第1固定位置(R1)および第2固定位置(R2)では、請求項1から4のいずれかに記載の幅木固定用金具を用いて前記幅木(34)の下面側を保持し、
    前記第1固定位置(R1)と前記第2固定位置(R2)との間に位置する第3固定位置(R3)では、前記幅木(34)の上面側に当接する金具を用いて、前記幅木(34)の上面側を保持する、幅木固定構造。
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