JP2010280454A - 用紙反転装置、該用紙反転装置を備えた電子機器 - Google Patents

用紙反転装置、該用紙反転装置を備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 大型化の虞が少なく、より短時間で用紙の表裏の反転が可能な用紙反転装置を実現する。
【解決手段】 記録紙Pの表裏が反転する用紙反転経路と、用紙反転経路にある記録紙Pを搬送するための第1反転駆動ローラー41、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45と、第1反転駆動ローラー41、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45の駆動力源となる用紙反転用モーター39とを備えた用紙反転装置30において、用紙反転経路の環状経路Rを構成する内側案内部材33〜36により環状経路Rの内側に形成される内部空間40に用紙反転用モーター39を配設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、用紙の表裏が反転する用紙反転経路を経由させて用紙を搬送することにより用紙の表裏を反転させる用紙反転装置に関する。
両面自動プリント機能を備えたプリンター、両面自動読取機能を備えたスキャナーやファクシミリ等の電子機器が公知である。このような電子機器は、記録紙又は原稿等の表裏を自動的に反転させるための用紙反転装置を備えている。具体的には、両面自動プリント機能を備えたプリンターを例に説明すると、記録紙は、表面に記録が実行された後、用紙反転経路を経由して表裏が反転され、再び記録実行手段へ搬送されて裏面に記録が実行される(例えば、特許文献1を参照)。
用紙反転装置は、プリンターやスキャナー等の電子機器に一体的に組み込まれている場合と、着脱可能なオプション装置として構成される場合とがある。そして、いずれの場合にしても用紙反転装置の駆動力源は、電子機器本体に設けられているのが一般的である(例えば、特許文献1を参照)。このような電子機器は、電子機器が元々備えている駆動力源を共用の駆動力源として用紙反転装置で利用可能にすることでコストを削減することができる。さらに、用紙反転装置をオプション装置とした場合には、用紙反転装置の軽量化及び小型化が容易になるという利点もある。
近年、プリンター、スキャナー、ファクシミリ等の電子機器は、記録実行速度や原稿読み取り速度のさらなる高速化に対するニーズが高まってきている。これは、両面自動プリント機能を備えたプリンター、両面自動読取機能を備えたスキャナーやファクシミリ等についても同様である。しかし、上記従来技術のように、共用の駆動力源で用紙反転装置が動作する構成の電子機器は、一の駆動力源で複数の負荷装置を駆動する必要があるため、高速化に際して過負荷による駆動力源の過熱が問題となる虞がある。つまり、駆動力源の温度が許容温度を超えないように負荷装置の動作速度を制限する必要が生じて、高速化の妨げになってしまう虞が生ずる。この場合、例えば用紙反転装置専用の駆動力源を別個に電子機器に設ければ、駆動力源の負荷を小さくすることが可能になるため、高速化に際して過負荷による駆動力源の過熱が問題となる虞を低減させることはできる。しかし、二以上の駆動力源を電子機器に設けると、その分だけ電子機器が大型化してしまう虞が生ずることになる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、本発明に係る幾つかの態様が解決する課題は、大型化の虞が少なく、より短時間で用紙の表裏の反転が可能な用紙反転装置を実現することにある。
本発明の第1の態様は、用紙の表裏が反転する用紙反転経路を経由させて用紙を搬送することにより用紙の表裏を反転させる用紙反転装置において、前記用紙反転経路にある用紙を搬送するための用紙搬送機構と、前記用紙搬送機構の駆動力源と、を備え、前記駆動力源は、前記用紙反転経路の環状経路を構成する部材により前記環状経路の内側に形成される内部空間に配設されている、ことを特徴とした用紙反転装置である。
用紙反転経路は、当該経路を経て用紙が搬送されることにより当該用紙の表裏が反転する経路である。環状経路は、用紙反転経路の一部であり、環状の経路を構成する部分である。
用紙反転経路の環状経路を構成する部材により環状経路の内側に形成される内部空間は、用紙反転装置を大型化させることなく広い空間を確保することが可能である。したがって、この空間に用紙搬送機構の駆動力源を配設することによって、用紙反転装置を大型化させることなく、用紙反転装置に必要な駆動力源を用紙反転装置の内部に設けることができる。
また、広い空間に駆動力源を配設することによって、駆動力源から発生する熱が拡散されやすくなるため、駆動力源の温度上昇を抑制することができる。それによって、駆動力源から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置の内部に蓄積されてしまう虞を低減させることができる。したがって、用紙反転装置を高速に動作させるときに駆動力源の発熱が問題となる虞を低減させることができる。
これにより本発明の第1の態様に記載の用紙反転装置によれば、大型化の虞が少なく、より短時間で用紙の表裏の反転が可能な用紙反転装置を実現できるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の用紙反転装置において、前記用紙搬送機構は、前記駆動力源の駆動力で回転する回転体を有し、前記回転体は、少なくとも一部が前記内部空間に突出する位置に配設されている、ことを特徴とした用紙反転装置である。
このような特徴によれば、駆動力源の駆動力で用紙搬送機構が動作する際に、その駆動力源の駆動力で回転体が回転することによって、駆動力源が配設された内部空間に気流が生ずる。そのため、その空間に配設されている駆動力源から発生する熱がより拡散されやすくなる。また、回転体の回転により生ずる気流によって、駆動力源から発生する熱で温度が上昇した空気が外部へ放出されやすくなるため、駆動力源から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置の内部に蓄積されてしまう虞をより低減させることができる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様に記載の用紙反転装置において、前記回転体又は前記回転体の回転軸には、回転方向と交差する面を構成する凸部が、前記内部空間に突出する部分に一体的に形成されている、ことを特徴とした用紙反転装置である。
このような特徴によれば、回転体が回転する際に、駆動力源が配設された内部空間に、より広範囲にわたって気流を発生させることが可能になる。したがって、駆動力源から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置の内部に蓄積されてしまう虞をさらに低減させることができる。
本発明の第4の態様は、前述した第2の態様又は第3の態様に記載の用紙反転装置において、前記内部空間には、前記回転体の回転により発生する気流を前記駆動力源へ向けて案内する案内部が設けられている、ことを特徴とした用紙反転装置である。
このような特徴によれば、回転体が回転する際に発生する気流によって、発熱源である駆動力源の周囲の空気をより効率的に拡散させることができる。また、その気流によって、発熱源である駆動力源の周囲の空気を効率的に外部へ放出させることができる。したがって、駆動力源から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置の内部に蓄積されてしまう虞をさらに低減させることができる。
本発明の第5の態様は、用紙の記録面に記録を実行する手段又は用紙に記録された文字若しくは画像を読み取る手段と、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の用紙反転装置と、を備えた電子機器である。
本発明の第5の態様に記載の電子機器によれば、両面自動プリント機能を備えたプリンター、両面自動読取機能を備えたスキャナーやファクシミリ等の電子機器において、用紙反転装置を高速に動作させることができるので、スループットを向上させることができるという作用効果が得られる。
インクジェットプリンターの要部側面図。 第1実施例における用紙反転装置の外観斜視図。 第1実施例における用紙反転装置の要部斜視図。 正面カバーを取り外した状態の用紙反転装置の要部斜視図。 外側案内部材を取り外した状態の用紙反転装置の要部斜視図。 内側案内部材を取り外した状態の用紙反転装置の要部斜視図。 用紙反転用モーターの近傍を拡大図示した要部斜視図。 第2実施例における用紙反転装置の要部斜視図。 第3実施例における用紙反転装置の要部斜視図。 第4実施例における用紙反転装置の要部斜視図。 第5実施例における用紙反転装置の要部斜視図。 第5実施例における用紙反転装置の要部正面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンターの概略構成>
まず、本発明に係る「電子機器」としてのインクジェットプリンター50の概略構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンター50の要部側面図である。
インクジェットプリンター50は、インクジェットプリンター50の内部へ記録紙(図示省略)を給送する第1自動給送装置70及び第2自動給送装置80を備えている。
第1自動給送装置70は、第1給送トレイ71、第1ホッパー72、第1給送ローラー73、案内部材74〜76、中間駆動ローラー77、79及び中間従動ローラー78を備えている。
第1給送トレイ71は、「用紙」としての記録紙Pが積重された状態で収容される。第1ホッパー72は、第1給送ローラー73へ向けて変位可能に、第1給送トレイ71の底部に設けられている。第1給送ローラー73及び中間駆動ローラー77、79は、図示していない給送用モーターの回転駆動力が伝達されて回転する。案内部材74〜76は、図示の如く第1給送経路F1を構成する。中間従動ローラー78は、従動回転可能に支持されており、第1給送経路F1において給送されるべき記録紙Pを中間駆動ローラー77の外周面へ付勢する。
第1給送トレイ71に積重された記録紙Pの最上位にある記録紙Pは、第1ホッパー72の変位によって第1給送ローラー73の外周面に当接し、第1給送ローラー73の回転によって第1給送経路F1へ送出される。そして、第1給送経路F1へ送出された記録紙Pは、第1給送ローラー73及び中間駆動ローラー77、79の回転によって、後述する搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52との当接部分に先端が到達する位置まで給送される。
第2自動給送装置80は、第2給送トレイ81、第2ホッパー82、第2給送ローラー83及びリタードローラー84を備えている。
第2給送トレイ81、複数の記録紙Pが積重された状態で載置される。第2ホッパー82は、第2給送ローラー83へ向けて変位可能に、第2給送トレイ81の底部に設けられている。第1給送ローラー73は、図示していない給送用モーターの回転駆動力が伝達されて回転する。リタードローラー84は、記録紙Pの重送を防止するための公知の分離手段であり、一定の回転抵抗が付与された状態で従動回転可能に支持されている。
第2給送トレイ81に積重された記録紙Pの最上位にある記録紙Pは、第2ホッパー82の変位によって第2給送ローラー83の外周面に当接し、第2給送ローラー83の回転によって第2給送経路F2へ送出される。そして、第2給送経路F2へ送出された記録紙Pは、第2給送ローラー83の回転によって、後述する搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52との当接部分に先端が到達する位置まで給送される。
インクジェットプリンター50は、第1給送経路F1、第2給送経路F2又は後述する手差し給送経路F3を介して給送された記録紙Pの記録面に記録を実行する手段を備えている。この記録紙Pの記録面に記録を実行する手段は、搬送駆動ローラー51、搬送従動ローラー52、プラテン53、排出駆動ローラー54、排出従動ローラー55、キャリッジ61及び記録ヘッド62を備えている。
搬送駆動ローラー51は、外周面に高摩擦被膜が施されており、図示していない搬送用モーターの回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラー52は、揺動可能に軸支された従動ローラーホルダー521の先端に従動回転可能に軸支されている。従動ローラーホルダー521は、ねじりコイルバネ522のばね力によって、搬送従動ローラー52が搬送駆動ローラー51に当接する方向へ付勢されている。プラテン53は、副走査方向Yへ搬送される記録紙Pを裏面側から支持する。記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔は、このプラテン53によって一定の間隔に維持される。排出駆動ローラー54は、図示していない搬送用モーターの回転駆動力が伝達されて回転する。排出従動ローラー55は、従動回転可能に軸支されるとともに、排出駆動ローラー54に当接する方向へ付勢されている。
キャリッジ61は、主走査方向へ往復動可能に支持されている。主走査方向は、プラテン53に支持された状態の記録紙Pの記録面に沿って副走査方向Yと交差する方向である。キャリッジ61は、図示していないキャリッジ駆動用モーターの駆動プーリーと従動プーリーとの間に掛架された無端ベルトが連結されている。キャリッジ61は、そのキャリッジ駆動用モーターを双方向回転させることによって主走査方向へ往復動する。記録ヘッド62は、プラテン53に支持された状態の記録紙Pの記録面にヘッド面が対面するようにキャリッジ61に搭載されている。記録ヘッド62のヘッド面には、記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成するための多数の噴射ノズルが配設されている(図示せず)。
インクジェットプリンター50は、表面に記録を実行した後の記録紙Pの表裏を反転させるための用紙反転装置30を備えている。
尚、用紙反転装置30は、当該実施例においてはユーザーによって容易に着脱可能なオプション装置となっているが、インクジェットプリンター50に一体に内蔵させても良い。
用紙反転装置30は、外側案内部材31、32、内側案内部材33〜36、第1フラップ37及び第2フラップ38を備えている。これらは、「用紙反転経路」の環状経路Rを構成する。また、環状経路Rの一部は、図示の如く第1給送経路F1と共用経路になっている。
第1フラップ37は、符号Aで示した揺動方向へ揺動自在に支持されており、自重で案内部材76に当接している。表面記録後の記録紙Pがプラテン53から逆送方向RYへ搬送されるときには、第1フラップ37によって、その記録紙Pが環状経路Rへ案内される。他方、第1給送経路F1を介して記録紙Pが給送される際には、記録紙Pが第1フラップ37を押し上げながら給送される。第2フラップ38は、符号Bで示した揺動方向へ揺動可能に支持されており、図示していない電磁スイッチ等によって揺動させることができる。環状経路Rを塞ぐ方向へ第2フラップ38を揺動させた状態では、手差し給送経路F3から記録紙Pを手差しで給送可能な状態になる。他方、手差し給送経路F3を塞ぐ方向へ第2フラップ38を揺動させた状態では、環状経路Rを介して記録紙Pの表裏を反転させることが可能な状態になる。
また用紙反転装置30は、「用紙搬送機構」としての第1反転駆動ローラー41、第1反転従動ローラー42、第2反転駆動ローラー43、第2反転従動ローラー44、第3反転駆動ローラー45、第3反転従動ローラー46及び中間従動ローラー47並びに「駆動力源」としての用紙反転用モーター39を備えている。
第1反転駆動ローラー41、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45は、用紙反転用モーター39の回転駆動力が伝達されて回転する。第1反転従動ローラー42、第2反転従動ローラー44、第3反転従動ローラー46及び中間従動ローラー47は、それぞれ従動回転可能に支持されている。第1反転従動ローラー42は、環状経路Rにある記録紙Pを第1反転駆動ローラー41の外周面に当接させる。第2反転従動ローラー44は、環状経路Rにある記録紙Pを第2反転駆動ローラー43の外周面に当接させる。第3反転従動ローラー46は、環状経路Rにある記録紙Pを第3反転駆動ローラー45の外周面に当接させる。中間従動ローラー47は、第1給送経路F1と環状経路Rとの共用経路において中間駆動ローラー79の外周面へ記録紙Pを付勢する。
用紙反転用モーター39は、図示の如く、環状経路Rを構成する部材により環状経路Rの内側に形成される内部空間、すなわち内側案内部材33〜36により環状経路Rの内側に形成される内部空間40に配設されている。
以上説明した構成のインクジェットプリンター50においては、以下のような制御手順で記録紙Pへの記録が実行される。以下説明する一連の記録制御は、インクジェットプリンター50に設けられた公知のマイコン制御回路を有する制御装置(図示せず)により実行される。
まず、第1給送経路F1、第2給送経路F2又は手差し給送経路F3を介して給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52とで挟持され、搬送駆動ローラー51の駆動回転によってプラテン53上を副走査方向Yへ搬送される。プラテン53上の記録紙Pは、キャリッジ61が主走査方向へ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラー51の駆動回転により所定の搬送量で副走査方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、表面に記録が実行される。そして、表面に記録が実行された後の記録紙Pは、排出駆動ローラー54と排出従動ローラー55とで挟持され、排出駆動ローラー54の駆動回転により副走査方向Yへ搬送されて排出される。
さらに裏面にも記録を実行する場合には、表面の記録が完了した後、その記録紙Pが完全に排出される手前で、搬送駆動ローラー51及び排出駆動ローラー54の回転を反転させる。それによって、表面に記録が実行された後の記録紙Pは、逆送方向RYへ搬送され、第1フラップ37に案内されて用紙反転装置30の環状経路Rへ送出される。環状経路Rへ送出された記録紙Pは、環状経路Rを経由して表裏が反転される。表裏が反転された記録紙Pは、搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52との当接部分に先端が到達する位置まで搬送される。そして、表裏が反転された記録紙Pは、再び搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52とで挟持され、搬送駆動ローラー51の駆動回転によってプラテン53上を副走査方向Yへ搬送され、裏面に記録が実行されて排出される。
尚、当該実施例のインクジェットプリンター50において「用紙反転経路」は、表面の記録が完了した記録紙Pが逆送方向RYへ搬送され、その記録紙Pが環状経路Rを経由して搬送駆動ローラー51と搬送従動ローラー52との当接部分に先端が到達する位置まで搬送される一連の経路である。
<用紙反転装置30の第1実施例>
用紙反転装置30の第1実施例について、図2〜図7を参照しながら説明する。
図2は、第1実施例における用紙反転装置30の外観斜視図である。
用紙反転装置30の外装は、正面カバー3a、左サイドカバー3b及び右サイドカバー3cで構成されている。正面カバー3aは、ユーザーによって開閉可能に設けられている。
図3は、第1実施例における用紙反転装置30の要部斜視図であり、左サイドカバー3bを取り外した状態を図示したものである。
左サイドカバー3bの内側部分には、第1反転駆動ローラー41、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45に用紙反転用モーター39の回転駆動力を伝達するための回転伝達機構20が配設されている。回転伝達機構20は、駆動プーリー21、中間歯車22、第1回転伝達ベルト23、第1歯車24、第2歯車25、第3歯車26、テンションローラー27及び第2回転伝達ベルト28を有している。
用紙反転装置30の内部空間40に配設された用紙反転用モーター39は、左サイドフレーム3Lに設けられた貫通孔を介して左サイドカバー3bの内側部分に回転軸部分が突出している。駆動プーリー21は、その用紙反転用モーター39の回転軸に一体に取り付けられている。中間歯車22は、左サイドフレーム3Lに軸支されている。第1回転伝達ベルト23は、無端ベルトであり、駆動プーリー21と中間歯車22との間に掛架されている。つまり、用紙反転用モーター39が回転すると、第1回転伝達ベルト23を介して駆動プーリー21の回転が伝達されて中間歯車22が回転する。
第1歯車24は、第1回転軸411に一体に取り付けられている。第1回転軸411は、第1反転駆動ローラー41の回転軸であり、複数の第1反転駆動ローラー41が一体に取り付けられている。第2歯車25は、第2回転軸431に一体に取り付けられている。第2回転軸431は、第2反転駆動ローラー43の回転軸であり、複数の第2反転駆動ローラー43が一体に取り付けられている。第3歯車26は、第3回転軸451に一体に取り付けられている。第3回転軸451は、第3反転駆動ローラー45の回転軸であり、複数の第3反転駆動ローラー45が一体に取り付けられている。第1回転軸411、第2回転軸431及び第3回転軸451は、用紙反転装置30の筐体を構成する左サイドフレーム3Lと右サイドフレーム3R(図6)とに軸支されている。
第2回転伝達ベルト28は、無端ベルトであり、中間歯車22の小歯車部221と第1歯車24と第2歯車25と第3歯車26とテンションローラー27との間に掛架されている。つまり、用紙反転用モーター39が回転すると、第2回転伝達ベルト28を介して中間歯車22の回転が伝達されて、第1歯車24、第2歯車25、第3歯車26及びテンションローラー27が回転する。それによって、第1反転駆動ローラー41、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45が回転する。テンションローラー27は、第2回転伝達ベルト28に一定のベルトテンションを付与するためのローラーであり、テンションローラーホルダー271に回転可能に支持されている。テンションローラーホルダー271は、揺動軸部272を中心に揺動可能に左サイドフレーム3Lに支持されている。ねじりコイルバネ273は、第2回転伝達ベルト28にベルトテンションが付与される揺動方向へテンションローラーホルダー271を付勢している。
図4及び図5は、第1実施例における用紙反転装置30の要部斜視図である。図4は、正面カバー3aを取り外した状態を図示したものであり、図5は、正面カバー3aを取り外した状態から、さらに外側案内部材31を取り外した状態を図示したものである。
正面カバー3aを取り外した状態では、図示の如く外側案内部材31が露出した状態になる(図4)。外側案内部材31には、第2反転従動ローラー44を従動回転可能に軸支するための従動ローラー支持部311が複数設けられている。外側案内部材31の従動ローラー支持部311が設けられている部分には、従動ローラー支持部311に軸支された第2反転従動ローラー44が環状経路Rに突出するための貫通孔(図示せず)が形成されている。さらに外側案内部材31を取り外した状態では、図示の如く内側案内部材34が露出した状態になる(図5)。内側案内部材34には、複数の第2反転駆動ローラー43の各々に対応する部分に、孔341が設けられている。複数の第2反転駆動ローラー43は、外周面の一部が孔341を介して環状経路Rに突出する位置に配設されている。
図6は、第1実施例における用紙反転装置30の要部斜視図であり、正面カバー3aを取り外した状態から、さらに外側案内部材31を取り外し、さらに内側案内部材34を取り外した状態を図示したものである。図7は、用紙反転用モーター39の近傍を拡大図示した要部斜視図である。
用紙反転用モーター39には、ロータリーエンコーダー11とエンコーダーカバー12が取り付けられている。
ロータリーエンコーダー11は、用紙反転用モーター39の回転量及び回転方向を特定するための装置であり、ロータリースケール111、ロータリースケールセンサー112及びコネクター113を有している。ロータリースケール111は、用紙反転用モーター39の回転軸に一体に取り付けられており、多数のスリットが同心円周上に等間隔に形成されている。ロータリースケールセンサー112は、ロータリースケール111のスリットを検出し、スリットの検出に対応する電気信号を出力する。コネクター113は、用紙反転用モーター39及びロータリースケールセンサー112への電力供給及び信号の入出力端子を有している。コネクター113は、ケーブル13を介して、インクジェットプリンター50の本体側に設けられた前記制御装置及び電源装置と接続される。
エンコーダーカバー12は、ロータリースケール111及びロータリースケールセンサー112を略覆い隠すように設けられており、後述するセンターフレーム3dにネジ121で固定されている。エンコーダーカバー12は、記録紙Pに付着している紙粉やインクミスト等が内部空間40に入り込んでしまったときに、その紙粉やインクミスト等がロータリーエンコーダー11に付着することを防止するための部材である。
また内部空間40には、センターフレーム3dが配設されている。センターフレーム3dは、左サイドフレーム3L(図3)及び右サイドフレーム3Rと一体的に締結されており、左サイドフレーム3L及び右サイドフレーム3Rとともに用紙反転装置30の筐体を構成する。ケーブル13は、センターフレーム3dに設けられた複数のケーブル支持部3eで支持された状態で、センターフレーム3dに沿って配設される。センターフレーム3dに沿ってケーブル13を配設することで、静電シールドにより、ケーブル13の信号線に混入するモーターノイズを低減させる効果が期待できる。ケーブル13は、インクジェットプリンター50の本体との接続部(図示せず)から右サイドフレーム3Rに設けられたケーブル用孔3fを通じて、内部空間40のコネクター113に接続される。
尚、ケーブル用孔3fは、左サイドフレーム3Lに設けることもできる。またセンターフレーム3dは、用紙反転用モーター39のヒートシンクとして利用することもできる。
前記の通り、用紙反転用モーター39は、内側案内部材33〜36により環状経路Rの内側に形成される内部空間40に配設されている。内側案内部材33〜36により環状経路Rの内側に形成される内部空間40は、用紙反転装置30を大型化させることなく広い空間を確保することが可能である。したがって、この内部空間40に用紙反転用モーター39を配設することによって、用紙反転装置30を大型化させることなく、用紙反転用モーター39を用紙反転装置30の内部に設けることができる。また、広い空間に用紙反転用モーター39を配設することによって、用紙反転用モーター39から発生する熱が拡散されやすくなるため、用紙反転用モーター39の温度上昇を抑制することができる。それによって、用紙反転用モーター39から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置30の内部に蓄積されてしまう虞を低減させることができる。
このようにして本発明は、用紙反転装置30を高速に動作させるときに用紙反転用モーター39の発熱が問題となる虞を低減させることができるので、大型化の虞が少なく、より短時間で用紙の表裏の反転が可能な用紙反転装置30を実現することができる。したがって、本発明に係る用紙反転装置30によれば、用紙反転装置30を備えた両面記録を実行可能なインクジェットプリンター50においてスループットを向上させることができる。また本発明に係る用紙反転装置30は、内側案内部材33〜36により環状経路Rの内側に形成される内部空間40に用紙反転用モーター39が配設されていることによって、紙粉やインクミスト等から用紙反転用モーター39を保護することができる。それによって、用紙反転用モーター39の耐久性を向上させることができる。さらに用紙反転用モーター39から発生するモーター音が外部に漏れにくくなるので、動作時の騒音がより少ない用紙反転装置30を実現することができる。
複数の第2反転駆動ローラー43は、内側案内部材34の孔341を介して外周面の一部が環状経路Rに突出する位置に配設されている(図5)。また、複数の第3反転駆動ローラー45は、内側案内部材35の孔351を介して外周面の一部が環状経路Rに突出する位置に配設されている。複数の第1反転駆動ローラー41も同様に、外周面の一部が環状経路Rに突出する位置に配設されている(図示省略)。換言すれば、複数の第1反転駆動ローラー41、複数の第2反転駆動ローラー43及び複数の第3反転駆動ローラー45は、いずれも一部が内部空間40に突出する位置に配設されていることになる。そのため、複数の第1反転駆動ローラー41、複数の第2反転駆動ローラー43及び複数の第3反転駆動ローラー45が回転するときには、それらの回転によって内部空間40に気流が生ずる。
本発明に係る用紙反転装置30は、このように用紙反転用モーター39の駆動力でローラー等の「回転体」が回転するときに、内部空間40に気流が生ずるように構成するのが好ましい。これは本発明に必須の構成要素ではないが、その内部空間40に生ずる気流によって、内部空間40に配設されている用紙反転用モーター39から発生する熱がより拡散されやすくなる。また、その内部空間40に生ずる気流によって、用紙反転用モーター39から発生する熱で温度が上昇した空気が外部へ放出されやすくなる。それによって、用紙反転用モーター39から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置30の内部に蓄積されてしまう虞をより低減させることができる。
尚、一部が内部空間40に突出する位置に配設するのは、複数の第1反転駆動ローラー41、複数の第2反転駆動ローラー43又は複数の第3反転駆動ローラー45の全てである必要はなく、例えば第1反転駆動ローラー41だけとしても良い。
第2反転駆動ローラー43は、軸方向の両外側へ突出した略円筒形状の軸部432を有している。第2反転駆動ローラー43は、ネジ434で軸部432が第2回転軸431に固定されることによって、第2回転軸431に一体に取り付けられている。そして第2反転駆動ローラー43は、軸部432が内部空間40に突出する位置に配設されているとともに、回転方向と交差する面を構成する複数の凸部433が軸部432に一体的に形成されている。これは本発明に必須の構成要素ではないが、それによって、複数の第2反転駆動ローラー43が回転するときに、より広範囲にわたって内部空間40に気流を発生させることが可能になる。したがって、用紙反転用モーター39から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置30の内部に蓄積されてしまう虞をさらに低減させることができる。
<用紙反転装置30の第2実施例>
用紙反転装置30の第2実施例について、図8を参照しながら説明する。
図8は、第2実施例における用紙反転装置30の要部斜視図であり、用紙反転用モーター39の近傍を拡大図示したものである。
第2実施例における用紙反転装置30は、複数の第2反転駆動ローラー43が一体的に取り付けられている第2回転軸431に、回転方向と交差する面を構成する複数の凸部435が一体的に形成されている。より具体的には、凸部435は、矩形板状の部材を第2回転軸431にカシメることにより形成されている。このように、回転方向と交差する面を構成する複数の凸部435を第2回転軸431に設けても良い。それによって、第2反転駆動ローラー43が回転するときに、より広範囲にわたって内部空間40に気流を発生させることが可能になる。したがって、用紙反転用モーター39から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置30の内部に蓄積されてしまう虞をさらに低減させることができる。また、複数の凸部435は、例えば第1回転軸411あるいは第3回転軸451に設けても良い。
尚、第2実施例における用紙反転装置30は、上記以外の構成については第1実施例と同様であるため説明を省略する。
<用紙反転装置30の第3実施例>
用紙反転装置30の第3実施例について、図9を参照しながら説明する。
図9は、第3実施例における用紙反転装置30の要部斜視図であり、用紙反転用モーター39の近傍を拡大図示したものである。ここで図9においては、より図面を観やすくする目的で用紙反転用モーター39の図示を省略してある。
第3実施例における用紙反転装置30は、内部空間40に配設されているセンターフレーム3dに案内壁3gが設けられている。案内壁3gは、センターフレーム3dの一部を曲げ加工することにより形成されている。案内壁3gは、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流を用紙反転用モーター39へ向けて案内する壁面である。このような案内壁3gを設けることによって、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流で、用紙反転用モーター39の周囲の空気をより効率的に拡散させることができる。この案内壁3gは、例えば内側案内部材33〜36に設けても良い。
尚、第3実施例における用紙反転装置30は、上記以外の構成については第1実施例と同様であるため説明を省略する。
<用紙反転装置30の第4実施例>
用紙反転装置30の第4実施例について、図10を参照しながら説明する。
図10は、第4実施例における用紙反転装置30の要部斜視図である。
第4実施例における用紙反転装置30は、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流を用紙反転用モーター39へ向けて案内する案内部材14が内部空間40に配設されている。案内部材14は、第1案内壁部141及び複数の第2案内壁部142を有している。第1案内壁部141は、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45の回転軸と略平行な平板状の壁部であり、右サイドフレーム3Rの近傍から用紙反転用モーター39の近傍に亘って設けられている。複数の第2案内壁部142は、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45の近傍から用紙反転用モーター39へ向けて直線形状の上り斜面となる壁部である。
この第2案内壁部142の上り斜面の傾斜角度は、用紙反転装置30の内部空間40における用紙反転用モーター39の位置や第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45の配置等により任意に設定することができる。当該実施例の第2案内壁部142は、例えば、第2反転駆動ローラー43及び第3反転駆動ローラー45の軸方向に対して略10度前後の傾斜角度に設定されている。
第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流は、大部分が回転軸と交差する方向の気流となる。したがって、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流は、複数の第2案内壁部142に接したときに、その第2案内壁部142の上り斜面に沿う方向の気流となる。また、複数の第2案内壁部142に接して方向が変わった気流は、さらに第1案内壁部141に沿って積極的に用紙反転用モーター39へと導かれていく。すなわち、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流の大部分は、第1案内壁部141及び複数の第2案内壁部142によって、用紙反転用モーター39が配設されている部分へ向けて流れる気流となる。
このような案内部材14を設けることによって、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流で、用紙反転用モーター39の周囲の空気をより効率的に拡散させることができる。また、例えば左サイドフレーム3L及び右サイドフレーム3Rに通風孔等を設けておけば、第1案内壁部141に沿う方向の気流によって、用紙反転用モーター39の周囲の空気をより効率的に外部へ放出させることができる。したがって、用紙反転用モーター39から発生する熱が外部に放熱されずに用紙反転装置30の内部に蓄積されてしまう虞をさらに低減させることができる。
尚、第4実施例における用紙反転装置30は、上記以外の構成については第1実施例と同様であるため説明を省略する。
<用紙反転装置30の第5実施例>
用紙反転装置30の第5実施例について、図11及び図12を参照しながら説明する。
図11は、第5実施例における用紙反転装置30の要部斜視図である。図12は、第5実施例における用紙反転装置30の要部正面図である。ここで図12においては、より図面を観やすくする目的で案内部材14の一部を断面図示してある。
第5実施例における用紙反転装置30は、第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流を用紙反転用モーター39へ向けて案内する案内部材14が内部空間40に配設されている。この点では、第5実施例は第4実施例と同様であるが、第5実施例の案内部材14は第4実施例と形状が異なっている。
第5実施例の案内部材14は、第1案内壁部141、複数の第2案内壁部142、第3案内壁部143、第4案内壁部144及び保護カバー部145を有している。第1案内壁部141及び複数の第2案内壁部142は、第4実施例と略同じ形状及び配置で形成されている。ただし、第5実施例における第2案内壁部142は、図示の如く湾曲形状の上り斜面となっている点で第4実施例と形状が異なる。また、第3案内壁部143に最も近接した位置にある第2案内壁部142は、図示の如く先端部分が下り斜面となる形状になっている。
第3案内壁部143は、第1案内壁部141と複数の第2案内壁部142とに挟まれた空間と、ロータリーエンコーダー11の周囲の空間とを遮るように設けられている。つまり第3案内壁部143は、第1案内壁部141と複数の第2案内壁部142との間に流れる気流がロータリーエンコーダー11に直接当たらないように設けられている。第4案内壁部144は、第1案内壁部141と略平行に設けられた平板状の壁部であり、用紙反転用モーター39の下側の外周面に対面する位置に配置されている。保護カバー部145は、用紙反転用モーター39及びロータリーエンコーダー11が設けられた空間を囲むように形成されている。
第2反転駆動ローラー43又は第3反転駆動ローラー45の回転により発生する気流は、複数の第2案内壁部142に接したときに、その第2案内壁部142の湾曲形状の上り斜面に沿う方向の気流となる。また、複数の第2案内壁部142に接して方向が変わった気流は、さらに第1案内壁部141に沿って第3案内壁部143へと導かれていく。第3案内壁部143に当たった気流は、用紙反転用モーター39の下側に流れ込み、第4案内壁部144に当たる。第4案内壁部144に当たった気流は、用紙反転用モーター39の下側から上方へ向かう気流となって、用紙反転用モーター39の周囲へ流れ込む。このように、ロータリーエンコーダー11を迂回するような気流経路を案内部材14で構成することによって、ロータリーエンコーダー11に紙粉やインクミスト等が付着する虞をより低減させることができる。
尚、第5実施例における用紙反転装置30は、上記以外の構成については第1実施例と同様であるため説明を省略する。
<他の実施例>
本発明は、上記説明した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。例えば、上記実施例においては用紙反転装置を備えた電子機器としてインクジェットプリンター50を例に説明したが、用紙反転装置を備えたスキャナー、ファクシミリ、複写機、プリンター複合機等においても本発明は実施することができる。より具体的には、例えば、上記実施例のインクジェットプリンター50において、キャリッジ61及び記録ヘッド62に代えて、原稿等に記録された文字若しくは画像を読み取り可能なイメージセンサー等を有する公知の画像読取手段を設ければ良い。
11 ロータリーエンコーダー、12 エンコーダーカバー、13 ケーブル、14 案内部材、20 回転伝達機構、30 用紙反転装置、31、32 外側案内部材、33〜36 内側案内部材、37 第1フラップ、38 第2フラップ、39 用紙反転用モーター、40 内部空間、41 第1反転駆動ローラー、42 第1反転従動ローラー、43 第2反転駆動ローラー、44 第2反転従動ローラー、45 第3反転駆動ローラー、46 第3反転従動ローラー、50 インクジェットプリンター、141 第1案内壁部、142 第2案内壁部、143 第3案内壁部、144 第4案内壁部、145 保護カバー部、P 記録紙、R 環状経路
特開2005−195759号公報

Claims (5)

  1. 用紙の表裏が反転する用紙反転経路を経由させて用紙を搬送することにより用紙の表裏を反転させる用紙反転装置において、
    前記用紙反転経路にある用紙を搬送するための用紙搬送機構と、
    前記用紙搬送機構の駆動力源と、を備え、
    前記駆動力源は、前記用紙反転経路の環状経路を構成する部材により前記環状経路の内側に形成される内部空間に配設されている、ことを特徴とした用紙反転装置。
  2. 請求項1に記載の用紙反転装置において、前記用紙搬送機構は、前記駆動力源の駆動力で回転する回転体を有し、
    前記回転体は、少なくとも一部が前記内部空間に突出する位置に配設されている、ことを特徴とした用紙反転装置。
  3. 請求項2に記載の用紙反転装置において、前記回転体又は前記回転体の回転軸には、回転方向と交差する面を構成する凸部が、前記内部空間に突出する部分に一体的に形成されている、ことを特徴とした用紙反転装置。
  4. 請求項2又は3に記載の用紙反転装置において、前記内部空間には、前記回転体の回転により発生する気流を前記駆動力源へ向けて案内する案内部が設けられている、ことを特徴とした用紙反転装置。
  5. 用紙の記録面に記録を実行する手段又は用紙に記録された文字若しくは画像を読み取る手段と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙反転装置と、を備えた電子機器。
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