JP2010280389A - 車輪の空気圧検知装置 - Google Patents
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Abstract
【効果】空気圧センサに取り付けた送信手段から受信アンテナまでの距離が小さくなるので、受信感度を高くすることができる。また、受信アンテナをフェンダの大きさ程度にまで張ることができるので、受信感度を高くすることができる。さらに、アンテナを固定するための治具が不要になるので、部品数の削減を図ることができ、また、外観を損なうことなくアンテナを固定することができる。
【選択図】図2
Description
上記技術は、同公報の図1によれば、ホイールリム1(符号は公報の符号を流用した)にバルブステム10を取付け、このバルブステム10の下部にケース2を配置し、このケース2内に圧力検知部3、信号処理回路4及び電池5から構成する送信部7を納めたタイヤ空気圧警報装置である。
50は車輪の空気圧検知装置(以下、「空気圧検知装置50」と略記する)であり、後述するように、タイヤの空気圧を検出して車両の走行中でもタイヤの空気圧を運転者が認識することを可能にする装置である。また、39,40は受信アンテナであり、フロントフェンダ32およびリヤフェンダ33に鋳込んである。
車輪14は、ディスク形状のホイール41と、このホイール41に取付けたタイヤ42と、これらのホイール41とタイヤ42との間に収納したタイヤチューブ43とからなり、タイヤチューブ43とホイール41との間に介在させた空気圧検知装置50を備える。また、フロントフェンダ32には、金属製の線状の受信アンテナ39がインサート成形してある。
なお、タイヤチューブ43は、空気を注入するための空気バルブ47を備える。
ハブ44は、車軸24にベアリング(不図示)を介して嵌合させる軸受部44aと、複数のスポーク46…を掛けるディスク部44b…を備え、リム45は、タイヤ42に空気を注入する空気バルブ47を備える。
スポーク46は、一端をハブ44のディスク部44bに掛け、他端をニップル48を介してリム45に取付けることで、リム45とハブ44とを一体的に結合させるものである。
なお、図1に示す後の車輪18は、前の車輪14の車輪と略同一構成の部材であり、詳細な説明を省略する。
空気圧検知装置50は、タイヤチューブ43の外面に設けた受圧板51と、この受圧板51の圧力を検出する圧力センサ55から成る空気圧センサ55aを設け、この空気圧センサ55aからの圧力情報を検出し電気信号に変換して電波で飛ばす検出・送信回路としての検出・送信ユニット52からなる送信手段を設け、この検出・送信ユニット52からの圧力情報を受信するフロントフェンダ32内にインサート成形した受信アンテナ39と、その受信アンテナ39から接続された表示又は警報を発する表示・警報ユニット53を設けたものであり、リム45からタイヤチューブ43向かってラジアル方向に、受圧板51、圧力センサ55からなる空気圧センサ55a及び検出・送信ユニット52をこの順に重ねたものである。
ケース59は、リム45に止めるためのねじシャフト59aを備え、このねじシャフト59aにナット59bを捩じ込むことでリム45に取り付けるようにしたものである。
表示・警報ユニット53は、メータパネル37に設けたものであって、図3に示す検出・送信ユニット52から送信した電波をフェンダ32,33内にインサート成形した受信アンテナ39,40を通して受信する受信回路61からなる受信手段と、この受信回路61で受けた信号を増幅する電圧増幅回路62と、この電圧増幅回路62で増幅した電圧値に基いてタイヤ圧を表示するための表示回路63と、この表示回路63で駆動する表示手段64と、電圧増幅回路62で増幅した電圧値が予め設定した電圧値を下回るときに作動させる警報駆動回路65と、この警報駆動回路65で駆動する警報手段66と、これらの受信回路61、電圧増幅回路62、表示回路63、表示手段64、警報駆動回路65及び警報手段66を一括して収納するハウジング67とからなる。
図6は本発明に係る車輪の空気圧検知装置のブロック図であり、空気圧センサ55aでタイヤ圧を検出し、検出回路56で圧力情報を電気信号として取出し、送信回路57で表示・警報ユニット53側に接続された受信アンテナ39に送信する。
検出・送信ユニット52から送信した電波を受信アンテナ39を通して受信回路61で受信し、受信回路61で受けた信号を電圧増幅回路62で増幅し、電圧増幅回路62で増幅した電圧値に基いてタイヤ圧を表示するために表示回路63で所定の信号に変換し、表示手段64でタイヤ圧を表示する。
電圧増幅回路62で増幅した電圧値が予め設定した電圧値を下回るときに警報駆動回路65を作動させ、警報手段66でタイヤ圧が不足した状態であることを知らせる。
図7は電界強度と受信アンテナに誘起される電圧との関係を示す説明図であり、一般に放射電力Pの電波源が点光源のようにあらゆる方向に均一に電波を放射する場合、電波源からの距離がrの球面上では、電力密度の大きさは、P/4πr2である。このとき、球面上の電磁界を平面波とみなすと距離rにおける電界強度Eは、距離rに反比例し、電波源からの距離rが大きいほど小さくなる。また、その距離rでの電界強度をEとすると、その電界強度Eの電磁界中に線状アンテナを置いたときに線状アンテナに誘起される電圧は、LEFFEcosθである。ここで、LEFFは受信アンテナの実効長であり、波長に比べて十分短い線状アンテナ(長さL)に対する実効長LEFFは、L/2と近似される。また、θは、線状アンテナと電界ベクトルとなす角である。このように、送信機から受信アンテナまでの距離が短いほど、受信アンテナの位置での電界強度は大きく、受信アンテナの長さが長いほど誘起される電圧は大きくなり、受信感度が増加する。
さらに、実施の形態では図4に示すように、表示手段64及び警報手段66をメータパネル37に設けたが、これに限るものではない。例えば、警報を発するものであれば車体フレーム、ヘルメットなどに、バイブレーションを利用するものであればシート、ヘルメットなどに設けたものであってもよい。また、受信アンテナ39と表示・警報ユニット53は、前の車輪14(図1参照)のためのユニットとして説明したが、後の車輪18(図1参照)の受信アンテナ40についても同様に接続され、表示・警報を行なうことができる。
Claims (3)
- 車両(10)の車輪(14)に、タイヤ(42)の空気圧を検出する空気圧センサ(55a)と、この空気圧センサ(55a)が検出した圧力情報を電気信号として取り出す検出手段(56)と、前記電気信号を電波で送信する送信手段(57)と、この送信手段(57)及び前記検出手段(56)の駆動源である電池(58)とを備え、車体側に、前記電波を受信する受信手段(61)を備えた車両において、
前記検出手段(56)と前記送信手段(57)と前記電池(58)はケース(59)に収納されており、
このケース(59)は、ねじシャフト(59a)にナット(59b)をねじ込むことによりリム(45)に取り付けられるとともに、空気を注入する空気バルブ(47)とは異なる位置に配置されており、
前記受信手段(61)の受信アンテナ(39)は、絶縁性樹脂からなるフェンダ(32)にインサート成形されていることを特徴とする車輪の空気圧検知装置。 - 前記受信アンテナ(39)は金属製のアンテナであることを特徴とする請求項1記載の車輪の空気圧検知装置。
- 前記受信アンテナ(39)は通電性の樹脂アンテナであることを特徴とする請求項1記載の車輪の空気圧検知装置。
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