JP2010280369A - 油圧シリンダ装置およびそれを備えた船推進機 - Google Patents

油圧シリンダ装置およびそれを備えた船推進機 Download PDF

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Abstract

【課題】スティックスリップ現象の発生を抑制することができる、油圧シリンダ装置および船推進機を提供する。
【解決手段】トリム装置56は、トリムシリンダ64、ピストン92、ピストンロッド66および支持部材78を備える。ピストン92は、トリムシリンダ64内においてトリムシリンダ64の軸方向に摺動可能に設けられる。ピストンロッド66は、ピストン92に接続され、ピストン92の動作に従ってトリムシリンダ64の軸方向に移動する。支持部材78は、ピストンロッド66に摺動可能に設けられ、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜できるようにピストンロッド66を支持する。
【選択図】図7

Description

この発明は油圧シリンダ装置および船推進機に関し、より特定的には、推進機本体の傾斜角度を調整するために用いられる油圧シリンダ装置およびそれを備えた船推進機に関する。
船推進機を有する船舶では、船体に対する推進機本体の傾斜角度が走行状態に応じて調整される。具体的には、主に高速走行時には、適切な走行姿勢を確保するために、傾斜角度が小さいトリム領域において推進機本体の傾斜角度が調整される。また、低速走行時および停止時には、推進機本体が水中の障害物等に衝突することを防止するために、傾斜角度が大きいチルト領域において推進機本体の傾斜角度が調整される。このような推進機本体の傾斜角度の調整は、一般に、パワーチルト・トリム装置(power tilt and trim system)によって行われる。
たとえば、特許文献1に開示された油圧パワーチルト・トリム装置では、チルトシリンダ内にトリムシリンダが摺動可能に設けられ、そのトリムシリンダ内にピストンロッドが設けられている。ピストンロッドの先端は、船体に揺動可能に設けられたスイベルアームに取り付けられ、そのスイベルアームに推進機本体が取り付けられている。
この油圧パワーチルト・トリム装置では、トリム領域において推進機本体の傾斜角度を調整する際には、チルトシリンダ内の油圧が調整され、チルトシリンダ内におけるトリムシリンダの位置が調整される。このとき、ピストンロッドはチルトシリンダ内においてトリムシリンダと一体的に移動(上昇または下降)し、ピストンロッドの上昇または下降動作に従ってスイベルアームが揺動する。それにより、推進機本体の傾斜角度がトリム領域で調整される。また、チルト領域において推進機本体の傾斜角度を調整する際には、チルトシリンダ内においてトリムシリンダを上昇端まで移動させた状態で、トリムシリンダ内の油圧が調整される。これにより、トリムシリンダ内におけるピストンロッドの位置が調整される。このとき、ピストンロッドの上昇または下降動作に従ってスイベルアームが揺動し、推進機本体の傾斜角度がチルト領域で調整される。
特開平7−81678号公報
ところで、特許文献1に開示された油圧パワーチルト・トリム装置においては、ピストンロッドは、チルトシリンダおよびトリムシリンダの軸方向に直線的に移動する。一方、スイベルアームは、船体に対して揺動するように設けられている。そのため、ピストンロッドの先端部とスイベルアームとの接触部においては、スイベルアームはピストンロッドの進行方向に交差する方向に摺動する。このとき、ピストンロッドの先端部とスイベルアームとの接触部の摩擦力が急激に増加し、スティックスリップ現象が発生する。それにより、ピストンロッドの先端部とスイベルアームとの接触部において不快な音が発生する。
それゆえに、この発明の主たる目的は、スティックスリップ現象の発生を抑制することができる、油圧シリンダ装置および船推進機を提供することである。
上述の目的を達成するために、シリンダと、シリンダ内においてシリンダの軸方向に摺動可能に設けられるピストンと、ピストンに接続されるピストンロッドと、ピストンロッドに摺動可能に設けられピストンロッドの軸心がシリンダの軸心に対して傾斜できるようにピストンロッドを支持する支持部材とを備える、油圧シリンダ装置が提供される。
この発明では、ピストンロッドの軸心がシリンダの軸心に対して傾斜できるようにピストンロッドが支持部材によって支持されているので、ピストンロッドに対して径方向の外力が加えられた場合には、ピストンロッドの軸心がシリンダの軸心に対して傾斜する。したがって、ピストンロッドの先端部が他の部材に接触し、その接触部において摩擦力が発生する場合には、その摩擦力の増加を抑制する方向にピストンロッドの軸心がシリンダの軸心に対して傾斜する。この場合、ピストンロッドと他の部材との接触部の摩擦力が急激に増加することを防止することができるので、スティックスリップ現象の発生を防止することができる。また、支持部材は、ピストンロッドを傾斜させることができるので、ピストンロッドの衝撃エネルギおよび振動を吸収することができる。それにより、油圧シリンダ装置の構成部材に大きな衝撃および大きな振動が伝達されることを防止することができる。
好ましくは、支持部材は、ピストンロッドの軸心がシリンダの軸心に略一致するようにピストンロッドを付勢する。この場合、ピストンロッドの位置を適切な位置に自動的に調整できるので、ピストンロッドの先端部を他の部材に適切に接触させることができる。
好ましくは、支持部材は、弾性部材を含む。この場合、ピストンロッドの衝撃エネルギおよび振動を十分に吸収することができる。
より好ましくは、支持部材は、弾性部材の内側に固定されかつピストンロッドの外周面に摺動可能に設けられる内周側金具と、弾性部材の外周側に設けられる外周側金具とを含み、内周側金具の軸心、弾性部材の軸心および外周側金具の軸心が略一致する。この場合、内周側金具の軸心が外周側金具の軸心からずれても、内周側金具の軸心が外周側金具の軸心に一致するように弾性部材が内周側金具を付勢する。それにより、ピストンロッドの位置を自動的に調整することができる。
より好ましくは、油圧シリンダ装置は、内周側金具の軸方向に移動可能に内周側金具に設けられる内側ストッパと、内周側金具に設けられ内側ストッパを係止可能な第1係止部と、シリンダの軸方向への移動が禁止されかつ内側ストッパを係止可能な第2係止部とをさらに備える。この場合、内側ストッパは、第1係止部に係止されることによって内周側金具とともに移動するが、第2係止部に係止されることによってシリンダの軸方向への移動を停止する。それにより、シリンダの軸方向への内周側金具の移動も停止する。その結果、弾性部材の変形量が大きくなり過ぎることを防止することができるので、弾性部材の劣化を抑制できる。
好ましくは、支持部材は、シリンダを封止する。この場合、別個の封止部材を設ける必要がないので、油圧シリンダ装置を簡略な構成にすることができる。
好ましくは、シリンダを封止する封止部材をさらに備える。この場合、支持部材によってシリンダを封止する必要がないので、支持部材を簡略な構成にすることができる。
好ましくは、油圧シリンダ装置は、第1湾曲面を有する規制部をさらに備え、ピストンは、第1湾曲面に対応する第2湾曲面を有し、第1湾曲面と第2湾曲面とが接触することによってシリンダの軸方向へのピストンの移動が規制されかつ第2湾曲面を第1湾曲面に対して摺動させることによってピストンが揺動する。この場合、シリンダの軸方向へのピストンの移動が規制部によって規制された状態、すなわちピストンロッドが伸びきった状態においても、ピストンを揺動させることができる。したがって、ピストンロッドが伸びきった状態でも、ピストンロッドの軸心をシリンダロッドの軸心に対して傾斜させることができる。それにより、スティックスリップ現象の発生を十分に抑制できる。また、第1湾曲面と第2湾曲面とが接触することによってピストンが安定して保持されるので、ピストンロッドがシリンダに対して傾斜した状態で伸びきった場合でも、ピストンロッドの傾斜状態を安定して維持することができる。
好ましくは、ピストンは、規制部に対向する第1係止面を有し、規制部は、シリンダの軸心に対するピストンの軸心の傾斜角度を規制するために第1係止面を係止すべき第2係止面を有する。この場合、第1係止面が第2係止面に係止されることによりピストンの揺動が停止するので、ピストンロッドの傾斜角度が大きくなり過ぎることを防止できる。それにより、ピストンロッドの先端を他の部材により適切に接触させることができる。
この発明に係る油圧シリンダ装置は、船体に対して上下方向に揺動可能に取り付けられるスイベルブラケットと、スイベルブラケットに取り付けられる推進機本体とを備えた船推進機において、船体に対する推進機本体の傾斜角度を調整するためにスイベルブラケットを上下方向に揺動させる油圧シリンダ装置として好適に用いられる。
この場合、上述の油圧シリンダ装置を用いて船体に対する推進機本体の傾斜角度を調整することができるので、推進機本体の傾斜角度の調整時にスティックスリップ現象が発生することを防止することができる。また、支持部材によってピストンロッドの衝撃エネルギおよび振動を吸収することができる。
この発明によれば、スティックスリップ現象の発生を抑制することができる油圧シリンダ装置および船推進機が得られる。
この発明の一実施形態の船推進機の構成を示す模式的な側面図である。 ブラケットユニットとパワーチルト・トリム装置との関係を説明するための側面図である。 パワーチルト・トリム装置を示す正面図(推進機本体の後方から見た図)である。 パワーチルト・トリム装置を示す側面図である。 パワーチルト・トリム装置を示す平面図である。 この発明の一実施形態のトリム装置を示す分解斜視図である。 この発明の一実施形態のトリム装置の内部構造を示す断面図である。 この発明の一実施形態のトリム装置の後端側(トリムシリンダの底端側)を示す拡大断面図である。 この発明の一実施形態のトリム装置の先端側(トリムシリンダの開口端側)を示す拡大断面図である。 シリンダキャップの断面図である。 ピストンロッドに対して径方向の外力が加えられた場合のトリム装置の内部の状態を示す断面図である。 ピストンロッドに対して径方向の外力が加えられた場合のトリム装置の内部の状態を示す拡大断面図である。 ピストンロッドが伸びきった場合のトリム装置の内部の状態を示す拡大断面図である。 ピストンロッドが伸びきった状態で傾斜した場合のトリム装置の内部の状態を示す拡大断面図である。 ピストンロッドが上方に移動している場合のトリム装置の内部の状態を示す拡大断面図である。 ピストンロッドが下方に移動している場合のトリム装置の内部の状態を示す拡大断面図である。 トリム装置の他の例を示す断面図である。 ぜんまいバネを示す斜視図である。 パワーチルト・トリム装置の他の例を示す正面図である。 チルト・トリム装置の内部構造を示す断面図である。 ピストンの拡大断面図である。 チルト・トリム装置の先端側(チルト・トリムシリンダの開口端側)を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照してこの発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態の船推進機の構成を示す模式的な側面図である。以下においては、この発明の油圧シリンダ装置をトリム装置および船推進機に適用した実施形態について説明する。この発明の実施形態において上下とは、船体34(図1参照)を水面に浮遊させた状態を基準とした上下を意味する。図1においては、トリム領域が矢印A1で示され、チルト領域が矢印A2で示されている。
図1に示すように、船推進機10は、推進機本体12、ブラケットユニット14およびパワーチルト・トリム装置16を含む。なお、説明を簡便にするために、図1および後述の図2においては、パワーチルト・トリム装置16を簡略化して示している。
推進機本体12は、トップカウリング18、アッパーケース20およびボトムケース22を備える。トップカウリング18内には、エンジン24が設けられている。アッパーケース20およびボトムケース22内には、上下方向に延びるようにドライブシャフト26が設けられている。ドライブシャフト26の上端部は、エンジン24のクランクシャフト(図示せず)に連結されている。ボトムケース22の後部側には、プロペラ28が設けられている。プロペラ28には、プロペラシャフト30の一端部が固定されている。プロペラシャフト30の他端部は、ベベルギア32を介してドライブシャフト26の下端部に連結されている。このような構成により、エンジン24の駆動力がドライブシャフト26、ベベルギア32およびプロペラシャフト30を介してプロペラ28に伝達される。それにより、プロペラ28が正回転または逆回転し、船体34を前進または後進させる推進力が発生する。
図2は、図1のブラケットユニット14とパワーチルト・トリム装置16との関係を説明するための側面図であり、図3は、図1のパワーチルト・トリム装置16を示す正面図(推進機本体12の後方から見た図)である。また、図4は、図3のパワーチルト・トリム装置16の右側面図であり、図5は、図3のパワーチルト・トリム装置16の平面図である。
図1および図2を参照して、ブラケットユニット14は、船体34の後部において水平方向(船体34の幅方向)に間隔をあけて固定される一対のクランプブラケット36、およびクランプブラケット36間に設けられるスイベルブラケット38(図2参照)を含む。なお、説明を簡便にするため、図1においては、一対のクランプブラケット36のうちの手前側のクランプブラケット36のみを示し、図2においては奥側のクランプブラケット36のみを示している。また、図1においては、スイベルブラケット38を省略している。一対のクランプブラケット36の上端部には、水平方向に延びるようにチルト軸40が取り付けられている。
図2を参照して、スイベルブラケット38は、船体34(図1参照)の後端部に対して略平行に設けられる板状の本体部42と、本体部42の上部の両側において船体34側に向かって延びるように形成されるアーム部44(図2においては、手前側のアーム部44のみ図示)とを含む。一対のアーム部44は、それぞれチルト軸40に揺動可能に取り付けられている。これにより、スイベルブラケット38がクランプブラケット36に対して上下方向に揺動可能となる。
本体部42の幅方向(水平方向)における中央部には、上下方向に延びるようにステアリングシャフト46が回動可能に設けられている。推進機本体12(図1参照)のアッパーケース20(図1参照)は、ステアリングシャフト46の上端部および下端部に取り付けられている。これにより、推進機本体12がステアリングシャフト46を中心として水平方向に揺動可能となる。
本体部42の上下方向における中央部には、幅方向に間隔をあけて一対の凹部42a(図2においては、手前側の凹部42aのみ図示)が形成されている。各凹部42a内には、船体34側に向かって突出する突起部48が設けられている。各突起部48の下部側には、トリムレシーバ50が揺動可能に取り付けられている。各トリムレシーバ50は、凹状に湾曲する曲面52を有する。スイベルブラケット38の一対のアーム部44の本体部42側には、水平方向に延びるように連結シャフト54が取り付けられている。連結シャフト54は、後述する環状部材72に挿通され、環状部材72が上下動することによって上下動する。それにより、スイベルブラケット38がチルト軸40を中心として揺動する。
図1および図2を参照して、パワーチルト・トリム装置16は、一対のクランプブラケット36の間に配置されている。図3〜図5を参照して、パワーチルト・トリム装置16は、一対のトリム装置56、一対のトリム装置56の間に設けられるチルト装置58、一方のトリム装置56の上方に設けられる圧送装置60、および他方のトリム装置56の上方に設けられる貯留タンク62を備える。トリム装置56が、この発明の油圧シリンダ装置の一実施形態である。
各トリム装置56は、トリムシリンダ64およびピストンロッド66をそれぞれ備え、チルト装置58は、チルトシリンダ68およびピストンロッド70を備える。ピストンロッド70の先端には、環状部材72が設けられている。
図2を参照して、各トリムシリンダ64は、クランプブラケット36に固定されている。チルトシリンダ68は、クランプブラケット36に固定された連結軸68aに揺動可能に取り付けられている。
図3〜図5を参照して、圧送装置60は、たとえば、油圧ポンプおよびその油圧ポンプを駆動するモータによって構成され、トリムシリンダ64およびチルトシリンダ68に作動油を圧送する。貯留タンク62には、トリムシリンダ64およびチルトシリンダ68に供給される作動油が貯留される。
トリム装置56のピストンロッド66は、貯留タンク62からトリムシリンダ64に供給される作動油の油圧に基づいて進退し、チルト装置58のピストンロッド70は、貯留タンク62からチルトシリンダ68に供給される作動油の油圧に基づいて進退する。
図2を参照して、各トリム装置56のピストンロッド66の先端は、推進機本体12(図1参照)がトリム領域A1(図1参照)に位置する場合に、各トリムレシーバ50の曲面52にそれぞれ接触する。チルト装置58の環状部材72には、スイベルブラケット38の連結シャフト54が回動可能に挿通される。
次に、パワーチルト・トリム装置16の動作を説明する。
図1および図3を参照して、推進機本体12の傾斜角度をトリム領域A1において調整する際には、パワーチルト・トリム装置16のトリム装置56が駆動される。具体的には、圧送装置60によってトリムシリンダ64内の作動油の油圧が調整され、ピストンロッド66の移動量(位置)が調整される。図2を参照して、トリム領域A1(図1参照)においては、ピストンロッド66の先端はスイベルブラケット38のトリムレシーバ50に接触しているので、スイベルブラケット38は、ピストンロッド66の進退動作に従ってチルト軸40を中心として上下方向に揺動する。上述したように推進機本体12はスイベルブラケット38に取り付けられているので、スイベルブラケット38の揺動動作に従って推進機本体12がトリム領域A1において揺動する。このようにして、推進機本体12の傾斜角度がトリム領域A1において調整される。
図1および図3を参照して、推進機本体12の傾斜角度をチルト領域A2において調整する際には、パワーチルト・トリム装置16のチルト装置58が駆動される。具体的には、トリム装置56のピストンロッド66が伸びきった状態で、圧送装置60によってチルトシリンダ68内の作動油の油圧が調整され、ピストンロッド70の移動量(位置)が調整される。図2を参照して、ピストンロッド70の先端に設けられた環状部材72には、スイベルブラケット38に取り付けられた連結シャフト54が回動可能に挿通されている。そのため、ピストンロッド70の進退動作に従ってスイベルブラケット38がチルト軸40を中心として上下方向に揺動し、推進機本体12がチルト領域A2(図1参照)において揺動する。このようにして、推進機本体12の傾斜角度がチルト領域A2において調整される。
なお、スイベルブラケット38が揺動する際には、連結シャフト54は、チルト軸40を中心とする円弧上を移動する。そのため、環状部材72も連結シャフト54と同様にチルト軸40を中心とする円弧上を移動させる必要がある。そこで、チルト装置58においては、連結シャフト54の位置に応じてピストンロッド70が傾斜できるように、チルトシリンダ68を連結軸68aに揺動可能に取り付けている。これにより、環状部材72がチルト軸40を中心とする円弧上を移動することが可能となる。なお、ピストンロッド70は、トリム領域A1(図1参照)において推進機本体12が操作されている際には、連結シャフト54の上下動に従って進退する。
なお、パワーチルト・トリム装置16(圧送装置60)は、たとえば、船体34に設けられた制御装置(図示せず)に電気的に接続されており、運転者がその制御装置を操作することによって駆動される。
次に、トリム装置56の構成について説明する。図6は、トリム装置56の分解斜視図であり、図7は、トリム装置56の内部構造を示す断面図である。また、図8は、図7のトリム装置56の後端側(トリムシリンダ64の底端側)を示す拡大断面図であり、図9は、図7のトリム装置56の先端側(トリムシリンダ64の開口端側)を示す拡大断面図である。
図6に示すように、トリム装置56は、サークリップ74、ダストシール76、支持部材78、Oリング80、外側ストッパ82、内側ストッパ84、サークリップ86、シリンダキャップ88、Oリング90、ピストンロッド66、ピストン92、バックアップリング94、Oリング96、ボルト98およびトリムシリンダ64によって構成される。なお、これら各構成要素の説明においては、トリム装置56として組み立てられた場合にトリム装置56の先端側(トリムシリンダ64の開口端側)に位置する側を上側とし、トリム装置56の後端側(トリムシリンダ64の底端側)に位置する側を下側とする。
図6〜図8を参照して、トリムシリンダ64は、断面円形の内周面を有する。ピストンロッド66は円柱形状であり、先端部(上端部)は球面状に湾曲している。ピストン92は、略円柱形状であり、トリムシリンダ64内においてトリムシリンダ64の軸方向に摺動可能に設けられている。ピストン92は、ピストンロッド66の下端部を挿入するための穴100を有する。ピストンロッド66は、穴100に挿入された状態でボルト98によってピストン92に固定されている。トリムシリンダ64は、その上端部および下端部に、トリムシリンダ64に対して作動油を供給および排出するための給排油口(図示せず)を有する。これらの給排油口から供給および排出される作動油の油圧に基づいて、ピストン92がトリムシリンダ64の軸方向に移動する。
ピストン92は、その外周面において上端から順に部分球面102、係止面104、部分球面106、溝108および部分円錐面110を有する。部分球面102は、球面状に湾曲し、その曲率はピストン92の揺動中心C(後述の図13参照)を中心とする仮想的な球面R(後述の図13参照)の曲率と略等しい。係止面104は、シリンダキャップ88に対向するように形成されている。部分球面106は、球面状に湾曲している。溝108は、ピストン92の外周面において周方向に沿って形成されている。部分円錐面110は、円錐面状に湾曲している。
図8を参照して、溝108内には、バックアップリング94およびOリング96が嵌め込まれる。Oリング96は、トリムシリンダ64の内周面とピストン92の外周面との間を封止するために設けられる。バックアップリング94は、トリムシリンダ64の底端側の作動油の油圧が大きくなった場合に、その作動油の圧力によってOリング96が溝108から外れることを防止するために設けられる。
この実施形態では、部分球面106の下端の直径が、ピストン92の最大径となる。ピストン92は、部分球面106をトリムシリンダ64の内周面に接触させつつ緩やかに揺動することができる。
図6、図7および図9を参照して、支持部材78は、略円環状の傾斜許容部材112、傾斜許容部材112の内周側に固定される略円筒状の内周側金具114および傾斜許容部材112の外周部に固定される円筒状の外周側金具116(図7および図9参照)を有する。支持部材78は、無負荷時に、傾斜許容部材112、内周側金具114および外周側金具116の軸心がトリムシリンダ64の軸心に一致するように設けられている。傾斜許容部材112の材料としては、たとえば、ゴムまたは繊維(織物)等の弾性材料を用いることができる。内周側金具114および外周側金具116の材料としては、たとえば、アルミニウムまたはステンレス等を用いることができる。
図9を参照して、傾斜許容部材112は、その外周面の下端部において周方向に沿って突起する突起部118を有する。傾斜許容部材112は、外周側金具116の底面および内周面の下部側が露出するように成形されている。
支持部材78は、傾斜許容部材112、内周側金具114および外周側金具116の軸心が一致するように作製される。具体的には、たとえば、内周側金具114および外周側金具116を金型の所定の位置に配置し、その金型内に傾斜許容部材112の材料(ゴム等)を流し込んで固化することによって支持部材78が作製される。
内周側金具114は、突出部120、突起部122、内周溝124および外周溝126を有する。突出部120は、内周側金具の114の上端部において上方に向かって円筒状に突出し、突起部122は、内周側金具114の外周面の略中央部において周方向に沿って突起している。内周溝124は、内周側金具114の内周面の下部において周方向に沿って形成され、外周溝126は、内周側金具114の外周面の下部において周方向に沿って形成されている。
内周側金具114は、ピストンロッド66に摺動可能に取り付けられる。突出部120内には、ダストシール76が圧入される。ダストシール76は、外部からトリムシリンダ64内への異物(粉塵等)の混入およびトリムシリンダ64内から外部への作動油の漏れを防止するために設けられる。内周溝124には、Oリング80が嵌め込まれる。これにより、内周側金具114とピストンロッド66との間が封止される。
内周側金具114の下部側に円環状の外側ストッパ82および内側ストッパ84が順に設けられる。内側ストッパ84は、内周側金具114に摺動可能に設けられている。外周溝126には、サークリップ86が嵌め込まれる。これにより、内側ストッパ84の落下が防止される。突起部122の直径は、内側ストッパ84の内径よりも大きい。したがって、内側ストッパ84の移動範囲は、突起部122とサークリップ86との間に制限される。なお、外側ストッパ82および内側ストッパ84の材料としては、金属材料(たとえば、アルミニウムまたはステンレス等)または樹脂等を用いることができる。
図10を参照して、シリンダキャップ88は、略円筒状の大径部128および大径部128よりも小さな外径を有する小径部130を含む。大径部128は、その内周面において上側から順に断面円形の円筒面132、円環状の係止面134、断面円形の円筒面136および円環状の係止面138を有する。円筒面136の直径は円筒面132の直径よりも小さい。係止面134および係止面138は、上下方向(シリンダキャップ88の軸方向)に対して垂直な面である。円筒面132は、その上部側および下部側にそれぞれ溝140,142を有する。溝140,142は、円筒面132の周方向に沿って形成されている。
小径部130は、その下端に形成される円環状の係止面144、係止面144の内側に連続し上方に向かって球面状に湾曲する部分球面146および外周面において周方向に沿って形成される溝148を有する。部分球面146の曲率は、ピストン92(図8参照)の部分球面102(図8参照)の曲率に略等しい。
図9および図10を参照して、シリンダキャップ88の内周面の最小径は、ピストンロッド66の直径よりも大きい。係止面134の内径は外側ストッパ82の外径よりも小さく、外側ストッパ82は、係止面134によって支持される。円筒面132の直径は外側ストッパ82の外径と略等しく、外側ストッパ82の径方向への移動が円筒面132によって阻止される。係止面138の内径は内側ストッパ84の外径よりも小さく、内側ストッパ84の下方への移動が係止面138によって阻止される。円筒面136の直径は内側ストッパ84の外径よりも大きく、内側ストッパ84は円筒面136内においてシリンダキャップ88の径方向に移動することができる。円筒面136の高さ(上下方向の長さ)は、内側ストッパ84の厚みよりも大きく、内側ストッパ84は、外側ストッパ82と係止面138との間において上下方向に移動することができる。
支持部材78の傾斜許容部材112は、外周側金具116の底面が外側ストッパ82の上面に接触しかつ突起部118が溝142内に突入するように円筒面132内に圧入される。これにより、外周側金具116によって外側ストッパ82が固定されるとともに、突起部118によって傾斜許容部材112の上方への移動が防止される。円筒面132の溝140には、傾斜許容部材112の上方への移動を確実に防止するためにサークリップ74が嵌め込まれる。
トリムシリンダ64の上端部の内周面およびシリンダキャップ88の小径部130の外周面には、ネジ溝(図示せず)がそれぞれ形成されている。この実施形態では、トリムシリンダ64の上端面が大径部128に接触するように、小径部130とトリムシリンダ64とが螺合される。小径部130の溝148にはOリング90が嵌め込まれる。これにより、トリムシリンダ64とシリンダキャップ88との間が封止される。
なお、支持部材78をシリンダキャップ88に取り付ける際には、まず、内周側金具114の下部側を外側ストッパ82および内側ストッパ84に挿通し、内周側金具114にサークリップ86を取り付ける。これにより、内周側金具114に外側ストッパ82および内側ストッパ84が取り付けられる。次いで、傾斜許容部材112(支持部材78)を円筒面132内に圧入し、サークリップ74を取り付ける。これにより、支持部材78のシリンダキャップ88への取り付けが完了する。
この実施形態では、トリムシリンダ64がシリンダに相当し、傾斜許容部材112が弾性部材に相当し、サークリップ86または突起部122が第1係止部に相当し、外側ストッパ82または係止面138が第2係止部に相当し、シリンダキャップ88が規制部に相当し、部分球面146が第1湾曲面に相当し、部分球面102が第2湾曲面に相当し、係止面104が第1係止面に相当し、係止面144が第2係止面に相当する。
次に、この実施形態の作用効果を説明する。この発明の実施形態であるトリム装置56および船推進機10では、ピストンロッド66の下端部は、揺動可能に設けられたピストン92に固定され、ピストンロッド66の外周面は、弾性材料からなる傾斜許容部材112を含む支持部材78によって支持されている。そのため、図11および図12に示すように、ピストンロッド66に対して径方向の外力Fが加えられた場合には、傾斜許容部材112が弾性変形し、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜する。たとえば、ピストンロッド66の先端部とトリムレシーバ50(図2参照)との接触部に摩擦力が発生する場合には、その摩擦力の増加を抑制する方向にピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜する。この場合、ピストンロッド66とトリムレシーバ50との接触部の摩擦力が急激に増加することを防止することができるので、スティックスリップ現象の発生を防止することができる。
また、ピストンロッド66に衝撃が与えられた場合でも、弾性部材からなる傾斜許容部材112によって衝撃エネルギが吸収されるので、トリム装置56の他の構成部材に大きな衝撃が伝達されることを防止することができる。また、ピストンロッド66に振動が発生しても、その振動が傾斜許容部材112によって吸収されるので、トリム装置56の他の構成部材に大きな振動が伝達されることを防止することができる。
また、傾斜許容部材112の外周側に外周側金具116が設けられているので、傾斜許容部材112の外周側の部分(特に、外周側金具116の外側の部分。)の変形が抑制される。そのため、図12に示したように傾斜許容部材112が変形する際でも、傾斜許容部材112の外周面はシリンダキャップ88の内周面から離間しない。それにより、シリンダキャップ88内から外部に作動油が漏れることを防止することができる。
また、無負荷時には、支持部材78の傾斜許容部材112、内周側金具114および外周側金具116の軸心は一致している。そのため、内周側金具114の軸心が外周側金具116の軸心からずれても、内周側金具114の軸心が外周側金具116の軸心に一致するように傾斜許容部材112が内周側金具114を付勢する。ここで、外周側金具116は、その軸心がトリムシリンダ64の軸心に一致するように設けられている。したがって、内周側金具114によって支持されているピストンロッド66は、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に一致するように傾斜許容部材112によって付勢されている。そのため、トリムシリンダ64内の作動油の油圧が大きくない場合(ピストン92に大きな圧力が作用していない場合)には、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に一致するようにピストンロッド66の軸心の位置が自動的に調整される。この場合、たとえば、トリム装置56の始動時(ピストン92がトリムシリンダ64の下端に位置するとき。)に、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜した状態で移動を開始することを防止することができる。それにより、ピストンロッド66をトリムレシーバ50(図2参照)に適切に接触させることができるので、ピストンロッド66からトリムレシーバ50へ効率よく力を伝達させることができる。その結果、推進機本体12の傾斜角度を円滑に調整することができる。
図12を参照して、ピストンロッド66の傾斜動作は、内側ストッパ84の外周面がシリンダキャップ88の円筒面136に接触することによって停止する。これにより、傾斜許容部材112の変形量が大きくなり過ぎることを防止することができるので、傾斜許容部材112の劣化を抑制できる。
図13を参照して、ピストン92の上方への移動は、部分球面102がシリンダキャップ88の部分球面146に接触することによって停止する。ここで、部分球面102および部分球面146の曲率は、ピストン92の揺動中心Cを中心とする仮想的な球面Rの曲率と略等しい。したがって、図14に示すように、ピストン92は、部分球面102が部分球面146に接触した状態で、部分球面102を部分球面146に対して摺動させることによって揺動することができる。これにより、ピストンロッド66が伸びきった状態でも、ピストンロッド66の軸心をトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜させることができる。また、部分球面102と部分球面146とが接触することによってピストンが安定して保持されるので、ピストンロッド66がトリムシリンダ64に対して傾斜した状態で伸びきった場合でも、ピストンロッド66の傾斜状態を安定して維持することができる。
また、図14に示すように、ピストン92の係止面104とシリンダキャップ88の係止面144とが接触することによって、ピストン92の揺動が停止する。これにより、ピストンロッド66が伸びきった状態において、ピストンロッド66の傾斜角度が大きくなり過ぎることを防止することができる。ここで、船推進機10(図1参照)では、トリムレシーバ50(図2参照)は、推進機本体12がチルト領域A2(図1参照)で操作されている場合にはピストンロッド66から離間しているが、推進機本体12がチルト領域A2からトリム領域A1(図1参照)に移行する際に再びピストンロッド66に接触する。したがって、推進機本体12がチルト領域A2からトリム領域A1に移行する際にピストンロッド66の傾斜角度が大き過ぎると、ピストンロッド66の先端がトリムレシーバ50の中心から大きくずれた位置に接触する場合がある。この場合、ピストンロッド66とトリムレシーバ50との接触時に振動が発生するおそれがある。そこで、上記のようにトリムシリンダ64の傾斜角度を制限することによって、ピストンロッド66とトリムレシーバ50との円滑な接触を可能としている。なお、トリムシリンダ64の軸心に対するピストン92の軸心の傾斜角度が10度以下になるように、シリンダキャップ88およびピストン92の各部の寸法を決定することが好ましい。
図15を参照して、ピストンロッド66が上方(矢印Aで示す方向)に移動する際には、支持部材78の内周側金具114は、ピストンロッド66の移動に従って上方に移動する。このとき、内側ストッパ84は、サークリップ86に係止されて内周側金具114とともに上方に移動するが、トリムシリンダ64の軸方向への移動が禁止された外側ストッパ82に係止されることによって上方への移動を停止する。それにより、内周側金具114の上方への移動が停止されるので、傾斜許容部材112の変形量が大きくなり過ぎることが防止される。その結果、傾斜許容部材112の劣化を抑制できる。
図16を参照して、ピストンロッド66が下方(矢印Bで示す方向)に移動する際には、支持部材78の内周側金具114は、ピストンロッド66の移動に従って下方に移動する。このとき、内側ストッパ84は、内周側金具114の突起部122に係止されて内周側金具114とともに下方に移動するが、トリムシリンダ64の軸方向への移動が禁止されたシリンダキャップ88の係止面138に係止されることによって下方への移動を停止する。それにより、内周側金具114の下方への移動が停止されるので、傾斜許容部材112の変形量が大きくなり過ぎることが防止される。その結果、傾斜許容部材112の劣化を抑制できる。
なお、上記の実施形態では、図9に示したように、支持部材78が傾斜許容部材112、内周側金具114および外周側金具116から構成されているが、支持部材の構成は上記の例に限定されない。たとえば、内周側金具114および外周側金具116を有しない支持部材を用いてもよい。この場合、傾斜許容部材の内周面がピストンロッド66の外周面に接触するように、傾斜許容部材の内径は上記の傾斜許容部材112の内径よりも小さく設定される。また、たとえば、内周側金具114と同様の形状を有しかつ樹脂材料からなる部材を内周側金具114の代わりに用いてもよく、外周側金具116と同様の形状を有しかつ樹脂材料からなる部材を外周側金具116の代わりに用いてもよい。
また、上記の実施形態においては、図9に示したように、トリムシリンダ64とシリンダキャップ88とが別個の部材として構成されているが、トリムシリンダとシリンダキャップとが一つの部材として構成されてもよい。すなわち、上端部の内周面の形状がシリンダキャップ88の内周面と同様の形状であるトリムシリンダに、支持部材78、サークリップ74、外側ストッパ82および内側ストッパ84を設けてもよい。
また、上記の実施形態では、図14に示したように、ピストン92の係止面104をシリンダキャップ88の係止面144に接触させることによって、ピストン92の揺動動作を制限しているが、ピストン92の部分円錐面110をトリムシリンダ64の内周面に接触させることによってピストン92の揺動動作を制限してもよい。
また、上記の実施形態では、ピストン92がトリムシリンダ64内において揺動可能に設けられているが、ピストンロッド66がピストン92に揺動可能に連結されてもよい。
また、トリム装置が図17に示すような構造であってもよい。なお、図17には、トリム装置の上端部の断面図が示されている。図17に示すトリム装置150が上記のトリム装置56と異なるのは以下の点である。
図17を参照して、このトリム装置150では、シリンダキャップ88(図9参照)の代わりに、シリンダキャップ152がトリムシリンダ64の上端部に固定されている。シリンダキャップ152は、その内周面の上端側に円筒面154を有している。円筒面154は、溝140,142(図9参照)を有しておらず、ネジ溝(図示せず)を有している。
シリンダキャップ152内には、傾斜許容部材112(図9参照)、内周側金具114(図9参照)および外周側金具116(図9参照)の代わりに、内周側金具156、Oリング158,160および外周側金具162,164が設けられている。
内周側金具156は、その外周面において周方向に沿ってフランジ状に突出するフランジ部166を有する。外周側金具162および外周側金具164は、それぞれ円筒形状を有する。外周側金具162は、その下端部に環状のフランジ部168を有し、外周側金具164は、その上端部に環状のフランジ部170を有する。外周側金具162および外周側金具164は、それぞれ外周面にネジ溝(図示せず)を有し、シリンダキャップ152の円筒面154に螺合される。
外周側金具162および外周側金具164は、フランジ部168およびフランジ部170によって内周側金具156のフランジ部166を挟み込むようにシリンダキャップ152に固定される。フランジ部166の下面とフランジ部168の上面とは離間し、フランジ部166の上面とフランジ部170の下面とは離間している。
内周側金具156のフランジ部166の直径は、外周側金具162の内径(フランジ部168よりも上方の部分の内径)および外周側金具164の内径(フランジ部170よりも下方の部分の内径)よりも小さい。これにより、内周側金具156は径方向に移動可能となっている。
Oリング158は、フランジ部166とフランジ部168との間に設けられ、Oリング160は、フランジ部166とフランジ部170との間に設けられている。これにより、トリムシリンダ64内の作動油が内周側金具156と外周側金具162との間および内周側金具156と外周側金具164との間を通って外部に漏れることを防止することができる。
図17および図18を参照して、小径部130の内周面には、ぜんまいバネ172が設けられている。図17を参照して、ぜんまいバネ172の内周側は、ピストンロッド66に摺動可能に接触している。
トリム装置150では、ぜんまいバネ172が支持部材に相当し、内周側金具156、Oリング158,160、外周側金具162および外周側金具164が封止部材に相当する。
以下、トリム装置150の作用効果を説明する。
トリム装置150では、ピストンロッド66に対して径方向の外力が加えられた場合には、ぜんまいバネ172が弾性変形し、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に対して傾斜する。それにより、ピストンロッド66とトリムレシーバ50(図2参照)との接触部の摩擦力が急激に増加することを防止することができるので、スティックスリップ現象の発生を防止することができる。
また、ピストンロッド66に衝撃が与えられた場合でも、ぜんまいバネ172によって衝撃エネルギが吸収されるので、トリム装置150の他の構成部材に大きな衝撃が伝達されることを防止することができる。また、ピストンロッド66に振動が発生しても、その振動がぜんまいバネ172によって吸収されるので、トリム装置150の他の構成部材に大きな振動が伝達されることを防止することができる。
また、ぜんまいバネ172によって、ピストンロッド66の軸心がトリムシリンダ64の軸心に一致するようにピストンロッド66が付勢されるので、ピストンロッド66の軸心の位置を自動的に調整することができる。
なお、ぜんまいバネ172の代わりにゴム等の他の弾性部材を用いてもよい。
また、上記の実施形態では、この発明の油圧シリンダ装置をトリム装置に適用しているが、チルト装置にこの発明の油圧シリンダ装置を適用してもよい。具体的には、たとえば、図6に示したサークリップ74、ダストシール76、支持部材78、Oリング80、外側ストッパ82、内側ストッパ84、サークリップ86、シリンダキャップ88、Oリング90、ピストン92、バックアップリング94、Oリング96およびボルト98と同様の構成部材を用いて、チルトシリンダ68(図3参照)内においてピストンロッド70(図3参照)を揺動可能に保持してもよい。この場合、チルトシリンダ68をクランプブラケット36(図1参照)に対して固定した場合でも、ピストンロッド70は連結シャフト54(図2参照)の位置に応じて傾斜する。したがって、チルトシリンダ68をクランプブラケット36に対して揺動可能に設けなくてもよいので、チルトシリンダ68の取り付け構造を簡略化することが可能となる。
また、上記のパワーチルト・トリム装置の代わりに、図19に示すような構造のパワーチルト・トリム装置174を用いてもよい。
図19に示すパワーチルト・トリム装置174は、チルト・トリム装置176、圧送装置178および貯留タンク180を備える。パワーチルト・トリム装置174では、チルト・トリム装置176にこの発明の油圧シリンダ装置が適用されている。
チルト・トリム装置176は、チルト・トリムシリンダ182およびピストンロッド184を備える。ピストンロッド184の先端には、環状部材186が設けられている。環状部材186には、スイベルブラケット38(図2参照)の連結シャフト54(図2参照)が回動可能に挿通される。圧送装置178は、たとえば、油圧ポンプおよびその油圧ポンプを駆動するモータによって構成され、チルト・トリムシリンダ182に作動油を圧送する。貯留タンク180には、チルト・トリムシリンダ182に供給される作動油が貯留される。
パワーチルト・トリム装置174では、圧送装置178によってチルト・トリムシリンダ182内の作動油の油圧が調整され、ピストンロッド184の移動量(位置)が調整される。パワーチルト・トリム装置174を用いる場合、ピストンロッド184の進退動作に従って、スイベルブラケット38(図2参照)がチルト軸40(図2参照)を中心として上下方向に揺動する。それにより、推進機本体12(図1参照)がトリム領域A1(図1参照)およびチルト領域A2(図1参照)において揺動する。なお、パワーチルト・トリム装置174を用いる場合には、トリムレシーバ50(図2参照)が必要無いので、凹部42a(図2参照)、突起部48(図2参照)およびトリムレシーバ50(図2参照)を有しないシンプルな構造のスイベルブラケットを用いることもできる。
図20は、チルト・トリム装置176の内部構造を示す断面図である。図20を参照して、円筒状のチルト・トリムシリンダ182内には、略円柱状のピストン188が摺動可能に設けられている。ピストンロッド184は、ボルト190によってピストン188に固定されている。チルト・トリムシリンダ182内において、ピストン188の下方には、フリーピストン193が摺動可能に設けられている。チルト・トリムシリンダ182は、その上端部および下端部に、チルト・トリムシリンダ182に対して作動油を供給および排出するための給排油口(図示せず)を有する。
図21を参照して、ピストン188は、図8に示したピストン92と同様に、部分球面102、係止面104、部分球面106、溝108を有し、溝108には、バックアップリング94およびOリング96が嵌め込まれている。また、ピストン188には、作動油を流通させるための通路192,194が形成されている。通路192,194には、逆止弁196,198がそれぞれ設けられている。
図22を参照して、チルト・トリムシリンダ182の上端には、シリンダキャップ200が固定されている。シリンダキャップ200は、図9に示したシリンダキャップ88と同様の内周面を有し、シリンダキャップ200内の上部側には、図9と同様にサークリップ74、ダストシール76、支持部材78、Oリング80、外側ストッパ82、内側ストッパ84およびサークリップ86が設けられている。シリンダキャップ200の下端側には、図9に示したシリンダキャップ88と同様に、係止面144および部分球面146が形成されている。チルト・トリムシリンダ182とシリンダキャップ200との間には、図9に示したトリム装置56と同様にOリング90が設けられている。
図20を参照して、フリーピストン193は、円筒部202および円柱部204を含む。円筒部202は、その外周面において周方向に沿って形成される溝206を有する。溝206には、Oリング208が嵌め込まれている。円筒部202の上端面は、ピストン188の下面に接触している。
チルト・トリム装置176では、チルト・トリムシリンダ182がシリンダに相当し、傾斜許容部材112が弾性部材に相当し、サークリップ86または突起部122が第1係止部に相当し、外側ストッパ82または係止面138が第2係止部に相当し、シリンダキャップ200が規制部に相当し、部分球面146が第1湾曲面に相当し、部分球面102が第2湾曲面に相当し、係止面104が第1係止面に相当し、係止面144が第2係止面に相当する。
チルト・トリム装置176では、フリーピストン193の下方側の作動油の油圧が上昇することにより、フリーピストン193、ピストン188およびピストンロッド184が一体的に上昇する。また、フリーピストン193の上方側の作動油の油圧が上昇することにより、ピストン188、ピストンロッド184およびフリーピストン193が一体的に下降する。
ここで、チルト・トリム装置176は、フリーピストン193を除いて上述のトリム装置56と同様の構成を有するので、ピストンロッド184およびピストン188は、トリム装置56のピストンロッド66およびピストン92と同様の動作を行うことができる。したがって、チルト・トリム装置176においても、トリム装置56と同様の効果を得ることができる。
また、チルト・トリム装置176では、ピストンロッド184を急激に上昇させる力がピストンロッド184に加えられた場合(たとえば、推進機本体12(図1参照)に流木が衝突した場合等)に、逆止弁198が開く。これにより、ピストン188の上方の作動油が通路194を介してピストン188とフリーピストン193との間に流れ込み、ピストン188がフリーピストン193から離れる。その後、ピストンロッド184を下降させる力(たとえば、推進機本体12の自重等)がピストンロッド184に加えられることにより、逆止弁196が開く。これにより、ピストン188とフリーピストン193との間の作動油が通路192を介してピストン188の上方側に流れ、ピストン188とフリーピストン193とが再び接触する。このように、チルト・トリム装置176では、ピストンロッド184に急激に力が加えられた場合でも、ピストン188とフリーピストン192との間の作動油の油圧を調整することができる。それにより、ピストンロッド184の衝撃エネルギを十分に吸収することができ、チルト・トリム装置176の他の構成部材に大きな衝撃が伝達されることを防止することができる。
また、チルト・トリム装置176では、チルト・トリムシリンダ182をクランプブラケット36(図1参照)に対して固定することができる。ここで、一般に、単一のシリンダにより構成されるチルト・トリム装置を用いる場合には、上述したチルトシリンダ68(図2参照)と同様に、シリンダをクランプブラケットに対して揺動可能に設ける必要がある。一方、チルト・トリム装置176では、ピストンロッド184がチルト・トリムシリンダ182に対して傾斜可能に設けられている。そのため、チルト・トリムシリンダ182をクランプブラケット36(図1参照)に対して固定した場合でも、ピストンロッド184は連結シャフト54(図2参照)の位置に応じて傾斜する。したがって、チルト・トリムシリンダ182をクランプブラケット36に対して揺動可能に設けなくてもよいので、チルト・トリムシリンダ182の取り付け構造を簡略化することが可能となる。
なお、上記においてはこの発明を単管のチルト・トリム装置に適用した場合について説明したが、二重管構造を有するチルト・トリム装置にこの発明を適用してもよい。
10 船推進機
12 船推進機本体
14 ブラケットユニット
16,174 パワーチルト・トリム装置
36 クランプブラケット
38 スイベルブラケット
56,150 トリム装置
58 チルト装置
64 トリムシリンダ
66,70,184 ピストンロッド
68 チルトシリンダ
78 支持部材
82 外側ストッパ
84 内側ストッパ
86 サークリップ
88,200 シリンダキャップ
92,188 ピストン
102,146 部分球面
104,138,144 係止面
112 傾斜許容部材
114,156 内周側金具
116,162,164 外周側金具
122 突起部
158,160 Oリング
172 ぜんまいバネ
176 チルト・トリム装置
182 チルト・トリムシリンダ

Claims (10)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内において前記シリンダの軸方向に摺動可能に設けられるピストンと、
    前記ピストンに接続されるピストンロッドと、
    前記ピストンロッドに摺動可能に設けられ前記ピストンロッドの軸心が前記シリンダの軸心に対して傾斜できるように前記ピストンロッドを支持する支持部材とを備える、油圧シリンダ装置。
  2. 前記支持部材は、前記ピストンロッドの軸心が前記シリンダの軸心に略一致するように前記ピストンロッドを付勢する、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  3. 前記支持部材は、弾性部材を含む、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  4. 前記支持部材は、前記弾性部材の内側に固定されかつ前記ピストンロッドに摺動可能に設けられる内周側金具と、前記弾性部材の外周側に設けられる外周側金具とを含み、
    前記内周側金具の軸心、前記弾性部材の軸心および前記外周側金具の軸心が略一致する、請求項3に記載の油圧シリンダ装置。
  5. 前記内周側金具の軸方向に移動可能に前記内周側金具に設けられる内側ストッパと、前記内周側金具に設けられ前記内側ストッパを係止可能な第1係止部と、前記シリンダの軸方向への移動が禁止されかつ前記内側ストッパを係止可能な第2係止部とをさらに備える、請求項4に記載の油圧シリンダ装置。
  6. 前記支持部材は、前記シリンダを封止する、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  7. 前記シリンダを封止する封止部材をさらに備える、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  8. 第1湾曲面を有する規制部をさらに備え、
    前記ピストンは、前記第1湾曲面に対応する第2湾曲面を有し、
    前記第1湾曲面と前記第2湾曲面とが接触することによって前記シリンダの軸方向への前記ピストンの移動が規制されかつ前記第2湾曲面を前記第1湾曲面に対して摺動させることによって前記ピストンが揺動する、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  9. 前記ピストンは、前記規制部に対向する第1係止面を有し、
    前記規制部は、前記シリンダの軸心に対する前記ピストンの軸心の傾斜角度を規制するために前記第1係止面を係止すべき第2係止面を有する、請求項8に記載の油圧シリンダ装置。
  10. 船体に対して上下方向に揺動可能に取り付けられるスイベルブラケットと、
    前記スイベルブラケットに取り付けられる推進機本体と、
    前記船体に対する前記推進機本体の傾斜角度を調整するために前記スイベルブラケットを上下方向に揺動させる請求項1に記載の油圧シリンダ装置とを備える、船推進機。
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