JP2010280308A - 自動車の空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の主バッテリに負担をかけることなく、空調装置を利用してフロントガラスに付着する霜、雪等の氷を取り除くことができるようにする。
【解決手段】空調装置1は除氷装置制御手段130を備え、除氷装置制御手段130には、太陽電池Tbとブロアモーター3aと電熱器7bとが接続されている。除氷装置制御手段130は、タイマー手段137、太陽電池Tbの電圧Vとブロアモーター3aの駆動設定電圧V1とを比較する電圧判定手段133、雰囲気温度とブロアモーター3aの駆動設定温度とを比較する温度判定手段131、及び空調モード判定手段135を備え、タイマー手段137により作動開始時M1の信号が出力され、太陽電池Tbの電圧Vがブロアモーター3aの駆動設定電圧以上で、雰囲気温度がブロアモーター3aの駆動設定温度以下で、且つデフロスタモードであるとデフロスタ吹出口A2から加熱された空調エアを吹き出すように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のフロントガラスに付着した霜、雪等の氷を除去する空調装置に関する。
一般的に、冬場で気温が低い早朝時において、自動車のフロントガラスに霜や薄氷が付着したり、深夜の降雪によってフロントガラス上に雪が積もったりすると、朝出かけようとした時に、これら氷によって運転者の視界が遮られ、すぐに自動車を発車させることができない。このような場合、運転者はこれら氷を取り除くのに時間がかかり、自動車を発車させるまでにかなりの時間が費やされることとなる。これを回避するために、例えば特許文献1では、自動車のフロントガラスに電熱線を装着するとともに自動車の所定の位置に太陽電池を設置し、該太陽電池から出力される電流によって上記電熱線を加熱するようにしている。これにより、エンジン始動等のために自動車に備えられた主バッテリを用いることなく、太陽が昇るとともに太陽電池の電流で電熱線を加熱し、フロントガラスに付着した氷を溶かすようになっている。
実開昭64−16955号公報
ところで、特許文献1では、フロントガラスに付着する霜、雪等の氷を片寄りなく溶かすため、フロントガラスには、上下に延びる複数の電熱線が自動車の幅方向に短い間隔で装着されている。しかしながら、このようにフロントガラスに電熱線が装着されると電熱線が運転者や搭乗者の視界の邪魔となる。また、通常フロントガラスには電熱線は装着されておらず、電熱線をフロントガラスに装着することによってコストが増加することとなる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車には空調装置が装着されていることに着目し、自動車の主バッテリに負担をかけることなく、空調装置を利用してフロントガラスに付着する霜、雪等の氷を取り除くことができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明では、自動車の車室内の各部に開口する吹出口から車室内に向けて温度調節された空調エアを吹き出すようにした自動車の空調装置であって、空気を送る送風手段と、該送風手段により送られた空気の温度調節を行う温度調節手段と、該温度調節手段により温度調節された空調エアを選定された上記吹出口から吹き出すように吹出口を切り替える吹出口切替手段と、上記送風手段、上記温度調節手段、及び上記吹出口切替手段を有する除氷装置を制御する除氷装置制御手段とを備え、上記送風手段は、ブロアと、該ブロアを回転駆動するブロアモーターとを備え、上記温度調節手段は、空気を加熱する電熱器を備え、上記吹出口切替手段は、少なくともインストルメントパネルの車体前部に開口しフロントガラスに向けて空調エアを吹き出すデフロスタ吹出口に連通する通路を開閉するデフロスタドアを備え、上記除氷装置制御手段には、車体に搭載された太陽電池が接続されるとともに上記ブロアモーター及び上記電熱器が接続され、上記除氷装置制御手段は、該除氷装置制御手段の作動開始時を設定するタイマー手段と、電圧検出手段により検出された太陽電池の電圧と予め設定された上記ブロアモーターの駆動設定電圧とを比較判定する電圧判定手段と、雰囲気温度センサにより検出された自動車の雰囲気温度と予め設定された上記ブロアモーターの駆動設定温度とを比較判定する温度判定手段と、空調モード検出手段により検出された空調モードが上記デフロスタドアが開けられ上記デフロスタ吹出口のみから空調エアを吹き出すデフロスタモードか否かを判定する空調モード判定手段とを備え、上記タイマー手段により上記作動開始時の信号が出力され、上記電圧判定手段により太陽電池の電圧が上記ブロアモーターの駆動設定電圧以上であると判定されるとともに上記温度判定手段により雰囲気温度がブロアモーターの駆動設定温度以下であると判定され、且つ、上記空調モード判定手段によりデフロスタモードであると判定されたときに、上記電熱器及びブロアモーターに通電を開始し、上記デフロスタ吹出口から加熱された空調エアを吹き出すように制御する構成とした。
第2の発明では、第1の発明において、タイマー手段には、電熱器及びブロアモーターの少なくともいずれかへの通電開始前後の範囲内における時点から所定時間をカウント開始し、該所定時間が経過すると上記通電を停止させる停止信号が出力されるように設定され、除氷装置制御手段は、タイマー手段の上記停止信号に基づいて太陽電池からのブロアモーター及び電熱器への通電を停止する構成とした。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、除氷装置制御手段は、ブロアモーターよりも先に電熱器に通電を開始することを特徴とする構成とした。
第1の発明によれば、フロントガラスに電熱線を装着することなく、冷暖房用として装着されている空調用ブロアモーターを利用してデフロスタ吹出口からフロントガラスに向けて加熱された空気を吹き出して、フロントガラスに付着した霜、雪等の氷を溶かすようにするので、運転者や搭乗者の視界が向上する。また、電熱器及びブロアモーターへの通電を主バッテリではなく太陽電池を用いるので、主バッテリの電力が消費して自動車のエンジンや走行用モータが作動できなくなってしまうといったことを防ぐことができる。また、除氷装置制御手段の作動開始時を設定するようにしたため、例えば翌朝の所定時刻に作動開始となるように前日に設定しておくことで、所望する時にフロントガラスに付着した霜、雪等の氷を溶かして取り除いておくことができる。
第2の発明によれば、除氷装置制御手段が予め設定した所定の時間だけ電熱器及びブロアモーターへ通電を行うようになる。したがって、電熱器及びブロアモーターへの通電は一定時間後に自動的に停止するようになり、太陽電池の無駄な電力消費を防止するとともに運転者が自動車まで行って人為的に上記通電を停止させるといった行動をなくすことができる。
第3の発明によれば、除氷装置制御手段の作動を開始する際、ブロアモーターの駆動よりも電熱器の発熱の方が先に始まるようになるので、デフロスタ吹出口から吹き出される空気は、確実に加熱された後の空気が吹き出されるようになる。したがって、ブロアモーターの無駄な駆動を無くして太陽電池の電力消費を効率よく行ってフロントガラスに付着した霜、雪等の氷を取り除くことができる。
本発明の実施形態を示す車室前側の斜視図である。 図1の空調装置の概略構造を説明する図である。 図2の空調装置制御のブロック図を示すもので、(a)は加熱器及びブロアモーターの制御の構成を示し、(b)は除氷装置制御手段の構成を示す。 図3(b)における除氷装置制御手段の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る図2の空調装置1を備えた自動車の車室内前側を示すものである。空調装置1は、車室内の前端部に配設されたインストルメントパネルA内に収容されており、図2に示すように、樹脂製のケース10に、ブロア3bを回転するブロアモーター3aと、空気を冷却するエバポレータ5と、空気を加熱する加熱器7とが、空気流通方向の上流側から下流側へ順列に配設されている。上記ブロアモーター3aとブロア3bとで送風手段3が構成されており、上記エバポレータ5と加熱器7とで温度調節手段15が構成されている。
上記ブロアモーター3aは、図3(a)に示すように、自動車に配設された主バッテリBaや、インストルメントパネルAの上面左側に設置された太陽電池Tb(図1にも示す)から出力される電流によって駆動される。
そして、上記送風手段3の上流側には、車室内の空気をケース10内に取り入れるための内気導入通路11aと、車室外の空気をケース10内に取り入れるための外気導入通路11bとが形成されている。ケース10には内外気切替ドア9aが設けられており、該内外気切替ドア9aによって、内気導入通路11aと外気導入通路11bとの一方を閉じるとともに他方を開けるようになっている。上記内外気切替ドア9aはサーボモータを内蔵した周知のアクチュエータ13aにより作動し、外気導入通路11bを閉じることによって、車室内の空気のみをケース10内に導入するとともに、内外気切替ドア9aが内気導入通路11aを閉じることによって、車室外の空気のみをケース10内に導入する。
上記送風手段3の下流側には、冷風通路11cが形成されており、該冷風通路11cには、エバポレータ5が収容されている。冷風通路11cの下流側には、加熱通路11dと非加熱通路11eとが並設されている。該加熱通路11d及び非加熱通路11eの下流側にはこれらの通路11d、11eが合流したエアミックス通路11fが形成されている。
上記加熱通路11dには上記加熱器7が配設されている。該加熱器7は、周知のチューブアンドフィンタイプの温水式ヒータ7aと、電流を流すことによって発熱する電熱器7bとが一体に構成されたものである。そして上記電熱器7bは上記温水式ヒータ7aの下流側に位置付けられている。上記温水式ヒータ7aは、エンジンにより駆動されるウォータポンプ(図示せず)により熱媒体としてのエンジン冷却水がヒータパイプ(図示せず)を流通するようになっている。また電熱器7bは、上記太陽電池Tbから出力される電流によって発熱するようになっている。加熱通路11dを流通する空気は上記温水式ヒータ7a及び電熱器7bのいずれか一方によって加熱されるようになっている。一方、非加熱通路11eには、エバポレータ5を通過した空気がそのまま通過するようになっている。そして、加熱通路11dと非加熱通路11eとを通過した空気はエアミックス通路11fで混合されて空調エアとなる。
上記加熱器7の非加熱通路11e側には、加熱通路11d及び非加熱通路11eの開閉度合いを調節するエアミックスドア9bが設けられている。このエアミックスドア9bは、サーボモータを内蔵した周知のアクチュエータ13bにより作動し、エアミックスドア9bの開閉度合いによって、エアミックス通路11fで得られる空調エアの温度を調節できるようになっている。
エアミックス通路11fの下流側には、エアミックス通路11fに連通するデフロスタ通路11g、ベント通路11h、及びフロア通路11iが設けられている。デフロスタ通路11gは、図1に示すように、インストルメントパネルAの上面前端部においてフロントガラスFgの内面に向けて空調エアが吹き出るように上方に開口し左右に延びるように形成されたデフロスタ吹出口A2に連通している。また、ベント通路11hは、インストルメントパネルAの左側端及び右側端において、車室内に向けて空調エアが吹き出すように形成されたサイドベント吹出口A3と、インストルメントパネルAの左右方向中央部分において空調エアが車室内に向けて吹き出すように形成されたセンターベント吹出口A4とに連通している。また、フロア通路11iは、インストルメントパネルAの下方に設けられたフロア吹出口A5に連通している。
デフロスタ通路11gの上流側にはデフロスタドア9cが設けられ、該デフロスタドア9cを開けると、エアミックス通路11fの空調エアがデフロスタ通路11gを介してデフロスタ吹出口A2から吹き出すようになっている。同様に、ベント通路11hの上流側にはベントドア9dが設けられ、該ベントドア9dを開けることによって、エアミックス通路11fの空調エアがサイドベント吹出口A3及びセンターベント吹出口A4から吹き出すようになっている。また、フロア通路11iの上流側にはフロアドア9eが設けられ、該フロアドア9eを開けることによって、エアミックス通路11fの空調エアがフロア吹出口A5から吹き出すようになっている。上記デフロスタドア9c、ベントドア9d及びフロアドア9eは、吹出口を切り替えるための吹出口切替アクチュエータ13cにより作動するようになっている。上記吹出口切替アクチュエータ13cはサーボモータを内蔵した周知の構造のものである。そして、上記デフロスタドア9cと、ベントドア9dと、フロアドア9eと、吹出口切替アクチュエータ13cとで、上記吹出口A2〜A5のうち運転者等によって任意に選定された吹出口から吹き出すように吹出口を切り替える吹出口切替手段17が構成されている。また、上記送風手段3と、温度調節手段15と、吹出口切替手段17とで除氷装置19が構成されている。
次に、空調装置1の制御手段100について説明する。図3(a)は加熱器7及びブロアモーター3aの制御の構成を示すブロック図である。制御手段100は、通常の運転時等に空調装置1を制御する通常制御手段110と、冬場の早朝時のフロントガラスFgに付着する霜、雪等の氷を取り除くためにデフロスタ吹出口A2から加熱された空調エアをフロントガラスFgに向けて吹き出す制御を行う除氷装置制御手段130とから構成されている。制御手段100は、主バッテリBaと、太陽電池Tbと、温水式ヒータ7a及び電熱器7bを備えた加熱器7と、ブロアモーター3aとにそれぞれ接続されている。そして、制御手段100は、例えば、自動車を走行運転している時などにおいて空調エアを車室内に送風する場合には通常制御手段110となり、温水式ヒータ7aにエンジン冷却水が送給されるとともに主バッテリBaの電流によってブロアモーター3aが回転駆動されてブロア3bによって送風された空気が温水式ヒータ7aで加熱され、空調エアとして車室内の各部に開口する吹出口から車室内に吹き出される。一方、自動車が走行運転されずに屋外に駐車され、フロントガラスFgに霜、雪等の氷が付着し、これをデフロスタ吹出口A2から加熱された空調エアを吹き出して溶かす場合、制御手段100は除氷装置制御手段130となり、太陽電池Tbからの電流がブロアモーター3a及び電熱器7bへ供給され、これによりブロアモーター3aが回転駆動してブロア3bにより送風された空気が電熱器7bで加熱され、この加熱された空調エアがデフロスタ吹出口A2からフロントガラスFg向けて吹き出す。
そして、除氷装置制御手段130は、図3(b)に示すように、温度判定手段131、電圧判定手段133、空調モード判定手段135、及びタイマー手段137で構成されている。また、除氷装置制御手段130は、雰囲気温度センサ91と、電圧検出手段93と、空調モード検出手段95とに接続されており、雰囲気温度センサ91、電圧検出手段93、及び空調モード検出手段95から送られる信号を検出するようになっている。
上記タイマー手段137は、図1に示す操作パネルA1に配設され、上記除氷装置制御手段130の作動開始時M1(図4に示す)を人為的に設定操作するとともに電熱器7b及びブロアモーター3aへの通電を停止して該除氷装置制御手段130の作動を自動的に停止するようになっている。
上記温度判定手段131では、雰囲気温度センサ91から送られてくる測定温度とブロアモーター3aを駆動開始させる設定温度とを比較判定するようになっている。上記雰囲気温度センサ91は、例えば、車体周囲の外気温度T(図4に示す)を検出するための外気温度センサであり、フロントガラスFg周縁の車室外(図示せず)に配設されている。なお、上記雰囲気温度センサ91は、車室内の温度を検出する車室内温度センサやフロントガラスFgの温度を直接測定する接触式温度センサ等であってもよい。また、ブロアモーター3aを駆動開始させる設定温度には、例えば霜がフロントガラスFgに付着する3℃以下の温度に設定されている。
また、電圧判定手段133では、太陽電池Tb(図1に示す)の電圧V(図4に示す)を検出する電圧検出手段93から送られてくる検出電圧値とブロアモーター3aを駆動開始させる設定電圧V1(図4に示す)とを比較判定するようになっている。例えば、ブロアモーター3aを駆動開始させる電圧V1は、ブロア3bを回転させるのに必要な電圧値が設定されている。そして、ブロアモーター3aは、電流値を増減させることで回転数を多段階に変更できるようになっており、上記電圧値のときにはブロアモーター3aの回転数が最小となる電流値が太陽電池Tbからブロアモーター3aに流されるようになっている。これにより、太陽電池Tbの消費電力を抑えながら、フロントガラスFgに付着する霜、雪等の氷を徐々に溶かしていくようになる。
また、空調モード判定手段135では、空調モード検出手段95から送られてくる信号を基に、空調装置1がデフロスタモードとなっているかどうか否かを判定するようになっている。該空調モード検出手段95は、図2に示す吹出口切替アクチュエータ13c及びアクチュエータ13bに繋がっており、デフロスタドア9c、ベントドア9d、及びフロアドア9eのうち、どのドアが開閉しているかを検出するとともに、エアミックスドア9bの開閉度を検出する。ここでデフロスタモードとは、デフロスタドア9cが開いて、ベントドア9d及びフロアドア9eが閉まっており、さらに、エアミックスドア9bが加熱通路11dを全開とし、非加熱通路11eを全閉としている空調モードのことを言う。したがって、デフロスタモードでは、空調装置1の電熱器7bで加熱された空気が車室内の吹出口のうち、デフロスタ吹出口A2のみから吹き出すようになる。
次に、除氷装置制御手段130の具体的な制御動作を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、運転者等は、例えば翌朝にフロントガラスFgに霜、雪等の氷が付着するであろうと予想される場合、ステップS1で操作パネルA1のタイマー手段137にて除氷装置制御手段130の作動開始時M1を設定する。
ステップS2で、タイマー手段137において、該タイマー手段137の経過時間Mが当該タイマー手段137に設定された作動開始時M1になったか否かを判定する。タイマー手段137の経過時間Mが作動開始時M1になったと判定されると、ステップS2でYESと判定され、ステップS3に進む。
ステップS3では、除氷装置制御手段130において、電圧検出手段93にて検出された太陽電池Tbの電圧Vがブロアモーター3aの駆動設定電圧V1以上であるか否かを電圧判定手段133にて判定される。そして、太陽電池Tbの電圧Vがブロアモーター駆動設定電圧V1以上でない場合には、ステップS3でNOと判定されてステップS2に戻る。一方、太陽電池Tbの電圧Vがブロアモーター駆動設定電圧V1以上である場合には、ステップS3でYESと判断され、ステップS4に進む。
ステップS4では、除氷装置制御手段130において、雰囲気温度センサ91にて検出された外気温度Tがブロアモーター3aの駆動設定温度T1以下であるか否かを温度判定手段131にて判定される。そして、外気温度Tがブロアモーター駆動設定温度T1以下でない場合には、ステップS4でNOと判定されてステップS2に戻る。一方、外気温度Tがブロアモーター駆動設定温度T1以下である場合には、ステップS4でYESと判定され、ステップS5へと進む。
ステップS5では、空調モード判定手段135において、空調モード検出手段95から送られてくる信号に基づいて空調装置1の上記除氷装置19がデフロスタモードとなっているか否かが判定される。そして、デフロスタモードと判定されると、ステップS5でYESと判定されて、ステップS7へと進む。一方、デフロスタモードでないと判定された場合には、ステップS5でNOと判定されて、ステップS6へと進む。
ステップS6では除氷装置制御手段130が、吹出口切替アクチュエータ13cに指示を出し、該吹出口切替アクチュエータ13cがデフロスタドア9cを開け、ベントドア9d及びフロアドア9eを閉める。また、除氷装置制御手段130が、アクチュエータ13bに指示を出し、アクチュエータ13bがエアミックスドア9bを作動させて、加熱通路11dを全開とし、非加熱通路11eを全閉とする。そして、その後ステップS7へと進む。
ステップS7では、タイマー手段137が時間をカウントし始める。ここで、タイマー手段137には、このカウント開始から所定時間経過後の作動停止時M2が予め設定されている。この所定時間はフロントガラスFgに加熱された空調エアをデフロスタ吹出口A2から吹き付け開始してから、該フロントガラスFgに付着した霜、雪等の氷を除去できる時間である。
ステップS7に続くステップS8では、除氷装置制御手段130の指示により太陽電池Tbから電熱器7bへ通電が開始され、電熱器7bが発熱する。
ステップS8に続くステップS9では、除氷装置制御手段130の指示により太陽電池Tbからブロアモーター3aへ通電が開始され、ブロアモーター3aが回転してブロア3bにより送風が開始される。この送風空気は加熱通路11dの加熱した電熱器7bに至り、該電熱器7bによって加熱されて、デフロスタ吹出口A2から吹き出るようになる。このとき、上記ステップS8及びステップS9では、ブロアモーター3aの駆動よりも電熱器7bの発熱の方が先に始まるように通電するので、デフロスタ吹出口A2から吹き出る空気は、確実に加熱されている。したがって、ブロアモーター3aの無駄な動作を無くして太陽電池Tbの電力消費を効率よく行ってフロントガラスFgに付着した霜、雪等の氷を確実に取り除くことができる
ステップS9に続くステップS10では、除氷装置制御手段130において、タイマー手段137の出力信号に基づいてタイマー経過時間Mが上記作動停止時M2を経過したか否か判定される。作動停止時M2を経過していない場合には、ステップS10でNOと判定されてステップS7に戻る。一方、タイマー経過時間Mが作動停止時M2を経過した場合には、ステップS10でYESと判定され、ステップS11に進む。
ステップS11では、除氷装置制御手段130の指示により太陽電池Tbから電熱器7bへの通電が停止し、電熱器7bの発熱が停止する。そして、ステップS11に続くステップS12では、除氷装置制御手段130の指示により、太陽電池Tbからブロアモーター3aへの通電が停止し、ブロアモーター3aの回転が停止する。したがって、タイマー手段137に除氷装置制御手段130の作動停止時M2を予め設定しておけば、電熱器7b及びブロアモーター3aへの通電は予め設定された時間後に自動的に停止するようになり、太陽電池Tbの無駄な電力消費を防止するとともに運転者等が自動車まで行って人為的に除氷装置19の作動、即ち上記通電を止めるといった行動をなくすことができる。
ここで、タイマー手段137のステップS7でのタイマーカウント開始は、ステップS8の電熱器7bへの通電開始直前から行われているが、ステップS8とステップS9との間、或いはステップS9におけるブロアモーター3a駆動直後、又はステップS8とステップS9とに同時に通電開始が設定されている場合にはこれらと同時にするように設定してもよい。したがって、タイマー手段137には、電熱器7b及びブロアモーター3aの少なくともいずれかへの通電開始前後の範囲内における時点から所定時間をカウント開始し、該所定時間が経過すると上記通電を停止させる停止信号が出力されるように設定しておく。
尚、上記デフロスタモードにおいて上記除氷装置19が作動して加熱された空調エアがデフロスタ吹出口A2から吹き出すときのケース10への導入空気は、内気導入通路11a及び外気導入通路11bのいずれか一方、又は、両通路11a、11bから導入されてもよい。
以上、説明したように、本実施形態の空調装置1によれば、例えば翌朝の所定時刻に除氷装置制御手段130が作動するように作動開始時M1を前日に設定し、図4のステップS2で、除氷装置制御手段130がタイマー手段137からの出力信号により作動開始時M1であると判定すると、デフロスタ吹出口A2から加熱された空調エアが吹き出されるように制御されるので、運転者等が出かける時にはフロントガラスFgに付着した霜、雪等の氷を溶かしておくことができる。また、図4のステップS3で、除氷装置制御手段130が太陽電池Tbの電圧Vとブロアモーター3aの駆動設定電圧V1とを比較し、太陽電池Tbの電圧Vがブロアモーター3aの駆動設定電圧V1以上と判定すると、主バッテリBaの電流ではなく太陽電池Tbの電流を電熱器7b及びブロアモーター3aに通電させるので、主バッテリBaの電力が消費して自動車のエンジンや走行用モータが作動できなくなってしまうといったことを防ぐことができる。
また、図4のステップS10で、除氷装置制御手段130が電熱器7b及びブロアモーター3aへの通電開始直前からのタイマー経過時間Mと作動停止時M2とを比較し、タイマー経過時間Mが作動停止時M2であると判定すると、ブロアモーター3a及び電熱器7bへの通電を停止してデフロスタ吹出口A2から加熱された空気の吹き出しを停止するように制御する。したがって、電熱器7b及びブロアモーター3aへの通電は、通電直前から所定時間後に自動的に停止するようになり、例えば、運転者等が自動車まで行って人為的に上記通電を止めるといった行動をしなくてよい。
また、除氷装置制御手段130は、電熱器7b及びブロアモーター3aへの通電を開始する際、図4のステップS8及びステップS9においてブロアモーター3aの駆動よりも電熱器7bの発熱の方が先に始まるように通電を制御するので、デフロスタ吹出口A2から吹き出される空気は、確実に加熱された空調エアが吹き出されるようになる。したがって、ブロアモーター3aの無駄な動作を無くして太陽電池Tbの電力消費を効率よく行ってフロントガラスFgに付着した霜、雪等の氷を取り除くことができる。
また、本実施形態では、従来の空調装置に電熱器7b及び除氷装置制御手段130を追加して設ければよいので、即ち従来の空調装置も利用するようにしたので、フロントガラスFgに付着した霜、雪等の氷が除去できる空調装置1を安価に得ることができる。
さらに、本実施形態では、フロントガラスFgに霜、雪等の氷を除去するための電熱線をフロントガラスFgに装着しないので運転者や搭乗者の視界が妨げられることがない。
尚、本実施形態の空調装置1では、図4のステップS8及びステップS9において太陽電池Tbの電流をブロアモーター3aに通電するよりも先に電熱器7bに通電するようにしているが、同時に通電するようにしてもよいし、先にブロアモーター3aに通電するようにしてもよい。
また、ステップS3〜S5においても、その順番はいずれが先であってもよく、同時であってもよい。
また、太陽電池Tbは図1に示すようにインストルメントパネルAの上部に設置されているが、太陽光線を受けることが可能な場所であればどこに設置しても構わない。
また、本実施形態の空調装置1では、電熱器7bを温水式ヒータ7aと一体に構成したが、それぞれ単独に離間して配設してもよい。
本発明は、自動車のフロントガラスに付着した霜、雪等の氷を除去する空調装置に適している。
1 空調装置
3 送風手段
3a ブロア
3b ブロアモーター
7b 電熱器
9c デフロスタドア
15 温度調節手段
17 吹出口切替手段
19 除氷装置
91 雰囲気温度センサ
93 電圧検出手段
95 空調モード検出手段
100 制御手段
130 除氷装置制御手段
131 温度判定手段
133 電圧判定手段
135 空調モード判定手段
137 タイマー手段
A インストルメントパネル
A2 デフロスタ吹出口
Tb 太陽電池

Claims (3)

  1. 自動車の車室内の各部に開口する吹出口から車室内に向けて温度調節された空調エアを吹き出すようにした自動車の空調装置であって、
    空気を送る送風手段と、該送風手段により送られた空気の温度調節を行う温度調節手段と、該温度調節手段により温度調節された空調エアを選定された上記吹出口から吹き出すように吹出口を切り替える吹出口切替手段と、上記送風手段、上記温度調節手段、及び上記吹出口切替手段を有する除氷装置を制御する除氷装置制御手段とを備え、
    上記送風手段は、ブロアと、該ブロアを回転駆動するブロアモーターとを備え、
    上記温度調節手段は、空気を加熱する電熱器を備え、
    上記吹出口切替手段は、少なくともインストルメントパネルの車体前部に開口しフロントガラスに向けて空調エアを吹き出すデフロスタ吹出口に連通する通路を開閉するデフロスタドアを備え、
    上記除氷装置制御手段には、車体に搭載された太陽電池が接続されるとともに上記ブロアモーター及び上記電熱器が接続され、
    上記除氷装置制御手段は、該除氷装置制御手段の作動開始時を設定するタイマー手段と、電圧検出手段により検出された太陽電池の電圧と予め設定された上記ブロアモーターの駆動設定電圧とを比較判定する電圧判定手段と、雰囲気温度センサにより検出された自動車の雰囲気温度と予め設定された上記ブロアモーターの駆動設定温度とを比較判定する温度判定手段と、空調モード検出手段により検出された空調モードが上記デフロスタドアが開けられ上記デフロスタ吹出口のみから空調エアを吹き出すデフロスタモードか否かを判定する空調モード判定手段とを備え、上記タイマー手段により上記作動開始時の信号が出力され、上記電圧判定手段により太陽電池の電圧が上記ブロアモーターの駆動設定電圧以上であると判定されるとともに上記温度判定手段により雰囲気温度がブロアモーターの駆動設定温度以下であると判定され、且つ、上記空調モード判定手段によりデフロスタモードであると判定されたときに、上記電熱器及びブロアモーターに通電を開始し、上記デフロスタ吹出口から加熱された空調エアを吹き出すように制御することを特徴とする自動車の空調装置。
  2. 請求項1に記載の自動車の空調装置において、
    タイマー手段には、電熱器及びブロアモーターの少なくともいずれかへの通電開始前後の範囲内における時点から所定時間をカウント開始し、該所定時間が経過すると上記通電を停止させる停止信号が出力されるように設定され、
    除氷装置制御手段は、タイマー手段の上記停止信号に基づいて太陽電池からのブロアモーター及び電熱器への通電を停止することを特徴とする自動車の空調装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動車の空調装置において、
    除氷装置制御手段は、ブロアモーターよりも先に電熱器に通電を開始することを特徴とする自動車の空調装置。
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