JP2010280289A - ステアリング装置、及びステアリング制御方法 - Google Patents
ステアリング装置、及びステアリング制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010280289A JP2010280289A JP2009134797A JP2009134797A JP2010280289A JP 2010280289 A JP2010280289 A JP 2010280289A JP 2009134797 A JP2009134797 A JP 2009134797A JP 2009134797 A JP2009134797 A JP 2009134797A JP 2010280289 A JP2010280289 A JP 2010280289A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- reaction force
- steering angle
- driver
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
【解決手段】先ず運転者の操舵状態に応じてベース反力Tbを算出し(ステップS1〜S6)、転舵角θwがPw毎に刻まれたピッチ転舵角θpiに達する度に(ステップS8の判定が“Yes”)、変動する付加反力Tpを算出し(ステップS10〜S14)、ベース反力Tbと付加反力Tpとの総和によって操舵反力Trを決定する(ステップS15)。すなわち、車輪の中立位置から±最大転舵角θwMAXまでの範囲を、所定数iで等間隔に分割し、転舵角θwが中立位置から±方向に増加するときに、1ピッチ毎に操舵反力Trを変動させる。例えば、舵角比Rが小さくなると、操舵反力Trの変動周期が短くなるので、運転者は、この変動周期の変化により、舵角比Rの変化を、より直感的に知覚できる。
【選択図】図5
Description
本発明の課題は、舵角比の変化を、より直感的に運転者に知覚させることである。
《第1実施形態》
《構成》
図1は、ステアリングバイワイヤの概略構成図である。
ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト2に連結され、転舵輪(操向輪)3L及び3Rは、ナックルアーム4、タイロッド5、及びラックアンドピニオン6を順に介してピニオンシャフト7に連結される。ステアリングシャフト2及びピニオンシャフト7は、機械的に分離された非連結状態にあり、夫々、図示しないハウジング等によって回動自在に保持される。
ステアリングシャフト2には、運転者によるステアリング操作に対して擬似的な操舵反力を発生させる反力モータ8が設けられ、ピニオンシャフト7には、ステアリングシャフト2の操舵角に応じてピニオンシャフト7を転舵させる転舵モータ9が設けられている。
これら操舵角センサ11、転舵角センサ12、ハブセンサ13、車速センサ14、及びヨーレートセンサ15で検出される各種信号が、例えばマイクロコンピュータで構成されたコントローラ20へ入力される。なお、ハブセンサ13で検出される左右輪のタイヤ横力は、その合計値Yfが入力される。
コントローラ20は、図2に示すように、転舵モータ9を駆動制御する転舵角制御部21と、反力モータ8を駆動制御する操舵反力制御部22と、を備える。
転舵角制御部21は、操舵角θsに対する転舵角θwの舵角比R(=θs/θw)を決定してから、転舵モータ9を駆動することで転舵角θwを制御する。
図3は、車速Vに応じた舵角比Rの算出に用いるマップである。
先ず、図3のマップを参照し、車速Vに応じて舵角比Rを算出する。このマップによれば、車速Vが低いほど舵角比Rが小さくなるので、小さな操舵角θsで大きな転舵角θwが得られる。
また、図4のマップを参照し、操舵角θsに応じて舵角比Rを算出してもよい。このマップによれば、操舵角θsが小さいほど舵角比Rが大きくなるので、略直進走行しているときには転舵角θwの大きな変化が抑制される。
そして、操舵角θs及び舵角比Rに応じて、目標転舵角θw*を算出し、この目標転舵角θw*に転舵角θwが一致するように、例えばロバストモデルマッチング手法などを用いて転舵モータ9を駆動制御する。
操舵反力制御部22は、図5の操舵反力制御処理を実行し、タイヤ横力Yf及び車速Vを入力し、反力モータ8を駆動することでステアリング操作に対する操舵反力Trを制御する。
先ずステップS1では、操舵角の絶対値|θs|が最大値θsMAX未満であるか否かを判定する。判定結果が|θs|<θsMAXであれば、ステップS2に移行する。一方、判定結果が|θs|=θsMAXであれば、後述するステップS18に移行する。
ステップS2では、操舵角θsを時間微分して操舵速度dθsを算出する。
Ta=Ka×θs …………(1)
続くステップS4では、下記(2)式に示すように、操舵速度dθsにゲインKsを乗じて速度項トルクTsを算出する。
Ts=Ks×dθs …………(2)
続くステップS5では、下記(3)式に示すように、角度トルクTaと速度項トルクTsとを加算してベース反力Tbを算出する。
Tb=Ta+Ts …………(3)
続くステップS7では、転舵角θwに応じてベース反力Tbに付加反力Tpを付加するために、所定ピッチ毎の転舵角(以下、ピッチ転舵角と称す)θpを算出する。
先ず、車輪の転舵領域に相当する中立位置(0°)から±最大転舵角θwMAX(例えば30°〜40°)までの範囲を、所定数i(i=1、2、3、……n)で等間隔に分割し(n等分)、そのピッチをPwとする。そして、中立位置から±方向に1ピッチずつ加えて得られる転舵角を、ピッチ転舵角θpi(θpi=±θp1、±θp2、±θp3、……±θpn)とする。
ステップS9では、1サンプリング前の転舵角|θw(n-1)|と現在の転舵角|θw(n)|とを比較し、転舵角θwが増加しているか否かを判定する。ここで、転舵角θwが増加していればステップS10に移行する。一方、転舵角θwが維持又は減少していれば、後述するステップS19に移行する。
ここでは、図6(a)に示すように、緩やかな増加特性と急激な減少特性とを繰り返す鋸歯状波形や、図6(b)に示すように、急激な増加特性と急激な減少特性とを繰り返す矩形波を例示しているが、緩やかな増加特性と緩やかな減少特性とを繰り返す三角波や台形波などもある。なお、鋸歯状波形の場合には、方向性を有するので、ステアリング操作の方向に合わせる。また、ここでは連続的に変動する基礎波形を示しているが、実際にはピッチ転舵角θpiに対して一回の変動を与えるものである。また、説明を簡単にするために、転舵角θwがピッチ転舵角θpiに達してから基礎波形を決定しているが、転舵角θwがピッチ転舵角θpiに到達した時点で、基礎波形における山や谷の頂点を一致させることが望ましいので、実際には転舵角θwがピッチ転舵角θpiに到達する前から付加反力Tpが立ち上がることになる。
図7は、所定数iに応じて波形幅を決定するためのマップである。
図8は、転舵角θwに応じて波形幅を決定するためのマップである。
図9は、車速Vに応じて波形幅を決定するためのマップである。
図10は、車速Vに応じて振幅を決定するためのマップである。
図11は、操舵速度dθsに応じて振幅を決定するためのマップである。
ここで、図10のマップによれば、車速Vが高いほど振幅が小さくなる。なお、車速Vの増加に対して振幅を比例関数的に減少させたり、指数関数的に減少させたり、対数関数的に減少させたりする。また、図11のマップによれば、操舵速度dθsが速いほど振幅が大きくなる。なお、操舵速度dθsの増加に対して振幅を比例関数的に増加させたり、指数関数的に増加させたり、対数関数的に増加させたりする。
図12は、車速に応じて波形の滑らかさを決定するためのマップである。
ここでは、図12(a)に示すように、車速Vが増加するほど鋸歯状波形を滑らかにしたり、図12(b)に示すように、車速Vが増加するほど矩形波を滑らかにしているが、三角波や台形波でも同様である。なお、波形を滑らかにする手法として、波形にソフトウェアやハードウェアによるバンドパスフィルタをかける方法や、事前にストレージに急峻な波形から滑らかになった波形までの一連の変化過程を蓄えておき、順次、必要な波形を読込む方法などがある。
ここでは、2つの決定方法について説明する。
方法1:ベース反力Tbに対する付加反力の振幅の比率を一定にする。
図13は、ベース反力に対して付加反力の振幅の比率を一定にした操舵反力である。
ここで、ベース反力をb、付加反力をaとし、例えばベース反力がbからb′まで減少したときには、付加反力をaからa′まで減少させる。このとき、ベース反力に対する付加反力の振幅の比率を一定に維持するために、下記(4)式に示すように、付加反力a′を算出する。
a/b=a′/b′
a′=(a/b)×b′ …………(4)
図14は、ベース反力と付加反力の振幅との総和を一定にした操舵反力である。
ここで、ベース反力をb、付加反力をaとし、例えばベース反力がbからb′まで減少したときには、付加反力をaからa′まで減少させる。このとき、ベース反力と付加反力の振幅との総和を一定に維持するために、下記(5)式に示すように、付加反力a′を算出する。
a+b=a′+b′
a′=a+b−b′ …………(5)
続くステップS15では、下記(6)式に示すように、ベース反力Tbに付加反力Tpを加算して、最終的な操舵反力Trを算出する。
Tr=Tb+Tp …………(6)
続くステップS17では、操舵反力Trが実現されるように、反力モータ8を駆動制御してから所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS18では、下記(7)式に示すように、操舵反力Trを上記リミットLm(最大値)に設定してから前記ステップS17に移行する。
Tr ← Lm …………(7)
一方、ステップS19では、下記(8)式に示すように、付加反力Tpを0に設定してから前記ステップS15に移行する。
Tp=0 …………(8)
ステアリングバイワイヤでは、舵角比を任意に調節できる反面、その舵角比の変化を運転者が知覚しづらいことで、運転が難しくなるとの懸念もある。
そこで、操舵角θsに係らず、転舵角θwに応じた周期で操舵反力Trを変動させる。本実施形態では、先ず運転者の操舵状態に応じてベース反力Tbを算出し(ステップS1〜S6)、転舵角θwがPw毎に刻まれたピッチ転舵角θpiに達する度に(ステップS8の判定が“Yes”)、パルス状に変動する付加反力Tpを算出し(ステップS10〜S14)、ベース反力Tbと付加反力Tpとの総和によって操舵反力Trを決定する(ステップS15)。
車輪の中立位置から±最大転舵角θwMAXまでの範囲を、所定数iで等間隔に分割し、転舵角θwが中立位置から±方向に増加するときに、1ピッチ毎に操舵反力Trを変動させる。例えば、最大転舵角θwMAX=35°、所定数i=7に設定すると、ピッチPw=5°となり、操舵角θsに係らず、転舵角θwが5°増加する度に、操舵反力Trが変動する。この変動は、アクセントのように、操舵反力Trの一時的な高まり(強まり)となるので、律動とも言える。このように、ステアリングホイール1に伝達される周期的な振動により、運転者にクリック感(節度感)を与えることができる。
ここで、付加反力Tpの波形について説明する。
また、操舵速度dθsが早いほど、振幅を大きくする(ステップS12)。一般に、操舵速度dθsが早くなるほど、操舵反力Trの変動に気付きにくくなる。そこで、操舵速度dθsが早いほど、振幅を大きくして、はっきりと転舵角θwや舵角比Rの変化(変動周期の変化)を知覚させることができる。
また、車速Vが高いほど、波形を滑らかにする(ステップS13)。このように、操舵反力Trの不連続点を抑制し、ステアリングホイールの取り回しをスムーズにできるので、操作フィーリングを向上させることができる。例えば、低速域で矩形波とし、高速域で正弦波へと変化させると、低速域ではしっかりとした変動を知覚させ、高速域ではステアリングホイールの取り回しをスムーズにできる。
先ず、ベース反力Tbに対する付加反力Tpの振幅の比率を一定にする。一般に、人間の力の知覚構造は、大きな力を知覚しているときほど、僅かな変化量を知覚することが難しくなる。つまり、ベース反力Tbが大きいときに、付加反力Tpが僅かに変動しても、その変動を運転者は知覚しづらい。そこで、ベース反力Tbが大きいときには、付加反力Tpの振幅を大きくし、ベース反力Tbが小さいときには、付加反力Tpの振幅を小さくする。このように、ベース反力Tbに対する付加反力Tpの振幅の比率を一定にすることで、前述した知覚構造の欠点を補い、はっきりと転舵角θwや舵角比Rの変化(変動周期の変化)を知覚させることができる。
なお、本実施形態では、操舵角θsが増加しているときだけ、変動する付加反力Tpを算出しているが、操舵角θsが中立位置近傍の所定領域を超えているときだけ、変動する付加反力Tpを算出するようにしてもよい。元々、操舵角θsが中立位置近傍にあれば、運転者は転舵角θwを容易にイメージすることができるので、このときには、操舵反力Trの変動が、かえって邪魔になる可能性がある。それで、操舵角θsが中立位置近傍の所定領域にある間は、付加反力Tpは0にすることにより、無用な変動発生を防ぐことができる。
以上より、転舵モータ9、転舵角制御部21が「舵角比制御手段」に対応し、反力モータ8、操舵反力制御部22、及びステップS1〜S19の処理が「反力制御手段」に対応する。また、ピッチ転舵角θpiが「予め定められた転舵角」に対応する。
(1)運転者の操舵角と車輪の転舵角との舵角比を制御する舵角比制御手段と、運転者の操舵操作に対して操舵反力を付与する反力制御手段と、を備え、前記反力制御手段は、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させる。
これによれば、運転者の操舵角に係らず、予め定められた転舵角おきに操舵反力が変動するので、舵角比の変化を、より直感的に運転者に知覚させることができる。
これにより、操舵角を決定しにくい低速域では、振幅を大きくして、はっきりと転舵角や舵角比の変化を知覚させることで、操舵角を決定しやすくし、操作フィーリングを向上させることができる。
(3)前記反力制御手段は、運転者の操舵速度が早いほど、前記操舵反力を変動させるときの振幅を大きくする。
一般に、操舵速度が早いほど、操舵反力の変動に気付きにくくなるが、振幅を大きくすることで、はっきりと転舵角や舵角比の変化を知覚させることができる。
転舵角が大きくなるほど、変動周期が短くなり、操舵反力を変化させるタイミングが密集するが、波形幅を小さくすることで、一つ一つの変動を、はっきりと知覚させることができる。
(5)前記反力制御手段は、車速が低いほど、前記操舵反力を変動させるときの波形幅を小さくする。
車速が低くなるほど、変動周期が短くなり、操舵反力を変動させるタイミングが密集するが、波形幅を小さくすることで、一つ一つの変動を、はっきりと知覚させることができる。
変動回数が多いほど、変動周期が短くなり、操舵反力を変動させるタイミングが密集するが、波形幅を小さくすることで、一つ一つの変動を、はっきりと知覚させることができる。
(7)前記反力制御手段は、車速が高いほど、前記操舵反力を変動させるときの波形を平滑化する。
これにより、操舵反力の不連続点を抑制し、操舵操作をスムーズにでき、操作フィーリングを向上させることができる。
人間の力の知覚構造は、大きな力を知覚しているときほど、僅かな変化量を知覚することが難しくなる。ベース反力に対する付加反力の振幅の比率を一定にすることで、知覚構造の欠点を補い、はっきりと転舵角や舵角比の変化(変動周期の変化)を知覚させることができる。
このように、ベース反力と付加反力との総和を一定にすることで、運転者の操舵操作に対してブレーキ作用を与え、操舵操作のオーバーシュートを防ぐことができる。
これにより、運転者が操舵角を中立位置に戻そうとするときに、無駄な操作負担を与えずに済む。
(11)前記反力制御手段は、運転者の操舵角が、中立位置近傍の予め定められた領域を超えているときに、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させる。
元々、操舵角が中立位置近傍にあれば、運転者は転舵角を容易にイメージすることができる。したがって、操舵角が中立位置近傍の所定領域にある間は、操舵反力の変動を抑制することで、無用な変動発生を防ぐことができる。
これによれば、運転者の操舵角に係らず、車輪の転舵角に応じた周期で操舵反力が変動するので、舵角比の変化を、より直感的に運転者に知覚させることができる。
《構成》
本実施形態は、車速Vの代わりに舵角比Rを用いて、付加反力Tpの波形幅、振幅、波形の滑らかさを決定するものである。
図16は、舵角比Rに応じて波形幅を決定するためのマップである。
ここで、図16のマップによれば、舵角比R(=θs/θw)が大きいほど、波形幅が小さくなる。なお、舵角比Rの増加に対して、波形幅を比例関数的に減少させたり、指数関数的に減少させたり、対数関数的に減少させたりする。
ここで、図17のマップによれば、舵角比Rが大きいほど、振幅が小さくなる。例えば、舵角比Rが所定値Aよりも小さいときと、所定値Aよりも大きいときとで、舵角比Rに応じた振幅の特性を変化させてもよい。なお、なお、舵角比Rの増加に対して、波形幅を比例関数的に減少させたり、指数関数的に減少させたり、対数関数的に減少させたりする。
ここでは、舵角比Rが増加するほど矩形波を滑らかにしている。例えば、舵角比Rが所定値Aよりも小さいときには矩形波とし、所定値Aよりも大きいときには正弦波へと変化させてもよい。
《作用》
舵角比Rは、車速Vに応じて決定される。したがって、車速Vと相関のある波形幅、振幅、波形の滑らかさを、舵角比Rに応じて算出する、つまり車速Vの代わりに舵角比Rを用いることができ、前述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(1)前記反力制御手段は、運転者の操舵角を車輪の転舵角で除した舵角比が大きいほど、前記操舵反力を変動させるときの振幅を小さくする。
これにより、操舵角を決定しにくい低速域では、振幅を大きくして、はっきりと転舵角や舵角比の変化を知覚させることで、操舵角を決定しやすくし、操作フィーリングを向上させることができる。
車速が低くなるほど、変動周期が短くなり、操舵反力を変動させるタイミングが密集するが、波形幅を小さくすることで、一つ一つの変動を、はっきりと知覚させることができる。
(3)前記反力制御手段は、運転者の操舵角を車輪の転舵角で除した舵角比が大きいほど、前記操舵反力を変動させるときの波形を平滑化する。
これにより、操舵反力の不連続点を抑制し、操舵操作をスムーズにでき、操作フィーリングを向上させることができる。
《構成》
本実施形態は、操舵角θsが減少しているときでも、選択的に操舵反力Trを変動させることができるものである。
図19は、操舵反力Trのリサージュ図である。
転舵角θwが中立位置から±最大転舵角θwMAXまで増加するときには、変動する付加反力Tpを付加し、転舵角θwが±最大転舵角θwMAXから中立位置へと戻るときには、変動する付加反力Tpの付加を、任意に選択可能にする。例えば、運転席近傍に選択スイッチを設け、運転者の好みに合わせて選択可能にする。
切り増し時だけに限定して操舵反力Trを変動させれば、ハンドル戻し操作がスムーズになり、ハンド戻し操作のときにも操舵反力Trを変動させれば、常に転舵角θwや舵角比Rの変化を知覚させることができる。
《効果》
(1)前記反力制御手段は、運転者の操舵角が減少しているときに、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させるか否かを運転者によって選択可能に構成される。
これにより、運転者の好みに合わせて、操作フィーリングを変化させることができる。
8 反力モータ
9 転舵モータ
11 操舵角センサ
12 転舵角センサ
13 ハブセンサ
14 車速センサ
15 ヨーレートセンサ
20 コントローラ
21 転舵角制御部
22 操舵反力制御部
Claims (16)
- 運転者の操舵角と車輪の転舵角との舵角比を制御する舵角比制御手段と、運転者の操舵操作に対して操舵反力を付与する反力制御手段と、を備え、
前記反力制御手段は、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させることを特徴とするステアリング装置。 - 前記反力制御手段は、車速が高いほど、前記操舵反力を変動させるときの振幅を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角を車輪の転舵角で除した舵角比が大きいほど、前記操舵反力を変動させるときの振幅を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵速度が早いほど、前記操舵反力を変動させるときの振幅を大きくすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、車輪の転舵角が大きくなるほど、前記操舵反力を変動させるときの波形幅を小さくすることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、車速が低いほど、前記操舵反力を変動させるときの波形幅を小さくすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角を車輪の転舵角で除した舵角比が大きいほど、前記操舵反力を変動させるときの波形幅を小さくすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、車輪の中立位置から最大転舵角までの転舵範囲で、前記操舵反力の変動回数が多いほど、前記操舵反力を変動させるときの波形幅を小さくすることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、車速が高いほど、前記操舵反力を変動させるときの波形を平滑化することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角を車輪の転舵角で除した舵角比が大きいほど、前記操舵反力を変動させるときの波形を平滑化することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵操作に応じてベース反力を算出すると共に、車輪の転舵角に応じた周期で変動する付加反力を算出し、前記ベース反力と前記付加反力との総和によって前記操舵反力を算出し、前記ベース反力に対する前記付加反力の振幅の比率を一定に維持することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵操作に応じてベース反力を算出すると共に、車輪の転舵角に応じた周期で変動する付加反力を算出し、前記ベース反力と前記付加反力との総和によって前記操舵反力を算出し、前記ベース反力と前記付加反力の振幅との総和を一定に維持することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角が増加しているときに、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角が減少しているときに、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させるか否かを運転者によって選択可能に構成されることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 前記反力制御手段は、運転者の操舵角が、中立位置近傍の予め定められた領域を超えているときに、車輪の転舵角に応じた周期で前記操舵反力を変動させることを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載のステアリング装置。
- 運転者の操舵角と車輪の転舵角との舵角比を制御する際に、運転者の操舵操作に対して操舵反力を付与すると共に、運転者の操舵角に係らず、車輪の転舵角に応じた周期で当該操舵反力を変動させることを特徴とするステアリング制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009134797A JP5476801B2 (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | ステアリング装置、及びステアリング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009134797A JP5476801B2 (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | ステアリング装置、及びステアリング制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010280289A true JP2010280289A (ja) | 2010-12-16 |
JP5476801B2 JP5476801B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=43537464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009134797A Expired - Fee Related JP5476801B2 (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | ステアリング装置、及びステアリング制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5476801B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091443A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Nissan Motor Co Ltd | 運転支援装置 |
WO2014054623A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054627A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054625A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054626A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2022085536A1 (ja) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 株式会社デンソー | ステアリング装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62184970A (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-13 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵系制御装置 |
JP2000062632A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Toyota Motor Corp | 車両用操舵装置 |
JP2000142444A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Honda Motor Co Ltd | 車両のステアリング装置 |
JP2002087307A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-03-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
JP2004182008A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Toyoda Mach Works Ltd | 車両の操舵制御システム及び操舵システム制御方法 |
JP2005225365A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵装置 |
JP2006224903A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Honda Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
-
2009
- 2009-06-04 JP JP2009134797A patent/JP5476801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62184970A (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-13 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵系制御装置 |
JP2000062632A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Toyota Motor Corp | 車両用操舵装置 |
JP2000142444A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Honda Motor Co Ltd | 車両のステアリング装置 |
JP2002087307A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-03-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
JP2004182008A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Toyoda Mach Works Ltd | 車両の操舵制御システム及び操舵システム制御方法 |
JP2005225365A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵装置 |
JP2006224903A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Honda Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091443A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Nissan Motor Co Ltd | 運転支援装置 |
WO2014054623A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054627A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054625A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2014054626A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
CN104736415A (zh) * | 2012-10-04 | 2015-06-24 | 日产自动车株式会社 | 转轮控制装置 |
JP5835499B2 (ja) * | 2012-10-04 | 2015-12-24 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
US9327765B2 (en) | 2012-10-04 | 2016-05-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Steering control device |
CN104736415B (zh) * | 2012-10-04 | 2016-06-29 | 日产自动车株式会社 | 转轮控制装置 |
JPWO2014054625A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2016-08-25 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
JPWO2014054626A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2016-08-25 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
JPWO2014054623A1 (ja) * | 2012-10-04 | 2016-08-25 | 日産自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
US9446792B2 (en) | 2012-10-04 | 2016-09-20 | Nissan Motor Co., Ltd. | Steering control device |
US9550524B2 (en) | 2012-10-04 | 2017-01-24 | Nissan Motor Co., Ltd. | Steering control device |
WO2022085536A1 (ja) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 株式会社デンソー | ステアリング装置 |
JP7470613B2 (ja) | 2020-10-22 | 2024-04-18 | 株式会社デンソー | ステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5476801B2 (ja) | 2014-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9409595B2 (en) | Providing assist torque without hand wheel torque sensor for zero to low vehicle speeds | |
JP4203062B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
US9174673B2 (en) | Method for determining a steering rock force for a steering device in a vehicle, steering device and open-loop and/or closed-loop control device for a steering device | |
JP5476801B2 (ja) | ステアリング装置、及びステアリング制御方法 | |
JP4895091B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
EP1880919A2 (en) | Steering Mechanism Control System | |
JP5365607B2 (ja) | 操舵装置 | |
US20130226411A1 (en) | Vehicle control system, steering simulating system, steering torque application method, and storage medium that stores program for steering torque application method | |
JP7197413B2 (ja) | 操舵制御システム | |
US20100126795A1 (en) | Electric power steering apparatus for vehicles | |
JP2007137287A (ja) | 車両の操舵装置 | |
WO2012086502A1 (ja) | ステアバイワイヤの操舵反力制御装置 | |
JP2007069757A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5772344B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
US10214238B2 (en) | Voltage compensating anti-catch algorithm for active front steering system | |
JP2002145099A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP3908102B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2008162566A (ja) | 車両操舵装置 | |
JP2006248413A (ja) | 車両のロール特性制御装置 | |
JP4211056B2 (ja) | 自動車の操舵フィーリング設定装置 | |
JP4211049B2 (ja) | 自動車の操舵フィーリング設定装置 | |
JP3866229B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
KR101619646B1 (ko) | 능동 전륜 조향 시스템의 리드스티어 제어 방법 | |
JP2004017898A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4940709B2 (ja) | 操舵制御装置、自動車及び操舵制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100917 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120424 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140127 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5476801 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |