JP2002087307A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP2002087307A
JP2002087307A JP2000285654A JP2000285654A JP2002087307A JP 2002087307 A JP2002087307 A JP 2002087307A JP 2000285654 A JP2000285654 A JP 2000285654A JP 2000285654 A JP2000285654 A JP 2000285654A JP 2002087307 A JP2002087307 A JP 2002087307A
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Japan
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steering
range
gear ratio
vehicle
reaction force
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JP2000285654A
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English (en)
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Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールの操舵時にギア比の変
化を運転者に的確に教示する。 【解決手段】 バリアブルラック4を有する車両用操舵
装置において、ギヤ比Gの減少に伴い操舵反力Tが大き
くなるように電動モータ6を駆動するとともに、ギヤ比
Gが変化する前のステアリングホイール1の操舵角θの
所定範囲θ11<θ<θ12における舵角速度の平均値V1
とギヤ比Gが変化する途中の所定範囲θ21<θ<θ22に
おける舵角速度の平均値V2との比V2/V1を算出し、
この比V2/V1の増加の伴い操舵反力Tが増加するよう
に電動モータ6を駆動する。これによって、運転者はギ
ヤ比Gの変化を認識するとともに、予測で一気にステア
リングホイール1を操舵する運転では慎重に操舵する運
転よりも大きな操舵反力Tが作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用操舵装置に
関し、特にステアリングの操舵反力を制御するようにし
た車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用操舵装置として、
例えば特開2000−33879号公報に示すものが知
られている。この公報記載の装置では、車速や横加速
度、ヨーレイト等の車両情報を検出し、それらの検出値
に基づいてステアリングの操舵反力を決定し、車両のコ
ントロール性を高めるようにしている。また、車両用操
舵装置には、ステアリングの操作に応じてステアリング
ギア比(ステアリングの操舵角に対する車輪の転舵角)
が変化する可変ギヤ比機構を有するものがある。これに
よって、大舵角時のギヤ比を小さく設定し、ステアリン
グの操舵角を減少させて、低車速時の車両の取り回し性
を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
操舵反力の調整装置に加え、大舵角時のギヤ比を小さく
取り、ステアリングのロック・トウ・ロック角度を減少
させ、低車速時の取り回し性を向上させる可変ギヤ比機
構を付加すると以下の課題が発生する。すなわち、運転
者がギヤ比が変化していることを認識してステアリング
操作速度をギヤ比に合わせて調整すれば違和感はない
が、そうでないと違和感が発生することである。この点
は特に運転者の操作パターンに依存する所が大きく、慎
重に運転する運転者はスムーズに操作できるが、ステア
リング操作角度を予測して操作速度がほぼ一定で一気に
ステアリングを切るパターンの運転者に取ってはギヤ比
が変化する状態での違和感が発生しやすい。従来では発
生した車両挙動により操舵反力を調整しているため運転
者のメンタルモデルの中にギヤ比が変化していることの
情報が伝わりづらく、運転者のステアリング特性に対す
る効率的な学習を行うことが出来ない。
【0004】本発明の目的は、運転者にギヤ比の変化を
的確に教示することができる車両用操舵装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達する可
変ギヤ機構を有する伝達手段と、ステアリングホイール
に作用する操舵反力を増減する操舵力調整手段とを備え
た車両用操舵装置に適用される。そして、可変ギヤ機構
は、ギヤ比一定の第1の範囲と、ステアリングホイール
の操舵角の増加に応じてギヤ比が変化する第2の範囲と
を有し、ギヤ比を検出するギヤ比検出手段と、運転者の
ステアリングホイール操舵状態と相関関係を有する物理
量を検出する物理量検出手段と、ギヤ比検出手段によっ
て検出されたギヤ比と、第1の範囲において物理量検出
手段により検出された物理量の代表値と第2の範囲にお
いて物理量検出手段により検出された物理量の代表値と
の比に応じて操舵反力が変化するように操舵力調節手段
を制御する制御手段とを備えることにより上述した目的
は達成される。 (2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用操
舵装置において、物理量の代表値を、所定時間において
検出されたステアリングホイールの実舵角速度の平均値
としたものである。 (3) 請求項3の発明は、請求項1に記載の車両用操
舵装置において、物理量の代表値を、所定時間において
検出されたステアリングホイールの実舵角加速度の平均
値としたものである。 (4) 請求項4の発明は、請求項1に記載の車両用操
舵装置において、制御手段が、第1の範囲において検出
された物理量の代表値と、第2の範囲において検出され
た物理量の代表値との比をギヤ比検出手段で検出された
ギヤ比で除算した値に操舵反力がほぼ比例するように、
操舵力調整手段を制御するものである。 (5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の車両用操
舵装置において、車両の速度を検出する車速検出手段
と、ステアリングホイールの操舵角θを検出する操舵角
検出手段とを有し、制御手段が、車速検出手段によって
検出された車速に応じて変化する実操舵角の上限値と、
舵角検出手段によって検出された操舵角をギヤ比検出手
段で検出されたギヤ比で除算した値との比に操舵反力が
ほぼ比例するように操舵力調整手段を制御するものであ
る。 (6) 請求項6の発明は、請求項1に記載の車両用操
舵装置において、第1の範囲と第2の範囲との境界をま
たぐ第3の範囲を検出する境界検出手段を有し、制御手
段が、境界検出手段により第3の範囲が検出されると、
第1の範囲において検出された物理量の代表値と、第2
の範囲において検出された物理量の代表値との比に応じ
た瞬間的に高い操舵反力が発生するように操舵力調整手
段を駆動するものである。 (7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の車両用操
舵装置において、ステアリングホイールの舵角速度を検
出する舵角速度検出手段を有し、制御手段が、舵角速度
検出手段によって検出された舵角速度の増加に伴い瞬間
的に高い操舵反力の発生する第3の範囲が大きくなるよ
うに操舵力調整手段を制御するものである。 (8) 請求項8の発明は、請求項6に記載の車両用操
舵装置において、制御手段が、第1の範囲において検出
された物理量の代表値と、第2の範囲において検出され
た物理量の代表値との比が所定値以下のとき、瞬間的に
高い操舵反力が発生しないように操舵力調整手段を制御
するものである。 (9) 請求項9の発明は、請求項1に記載の車両用操
舵装置において、制御手段が、操舵反力にギヤ比検出手
段で検出されたギヤ比を乗算した値が所定値となるよう
に操舵反力を決定し、この所定値を、第1の範囲におい
て検出された物理量の代表値と第2の範囲において検出
された物理量の代表値との比にほぼ比例するようにした
ものである。 (10) 請求項10の発明は、請求項9に記載の車両
用操舵装置において、制御手段が、車速に対する基準と
なる実操舵角の範囲の上限値である実用実舵角のテーブ
ルを有し、現在の操舵角をギヤ比検出手段で検出された
ギヤ比で除算した値と実用実舵角との比に応じて所定値
を調整するものである。 (11) 請求項11の発明は、請求項1に記載の車両
用操舵装置において、制御手段が、第1の範囲から第2
の範囲への変化点において操舵反力を大きくするクリッ
ク力を発生させ、そのクリック力の大きさを第1の範囲
において検出された物理量の代表値と第2の範囲におい
て検出された物理量の代表値との比に応じて決定するも
のである。 (12) 請求項12の発明は、請求項11に記載の車
両用操舵装置において、制御手段が、ステアリングホイ
ールの舵角速度が大きいほどクリック力を発生する舵角
範囲が広くなるように決定するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果を奏
することができる。 (1) 請求項1の発明によれば、ギヤ比一定の第1の
範囲において検出されたギヤ比の大きさと相関関係を有
する物理量の代表値と、ギヤ比が変化する第2の範囲に
おいて検出された物理量の代表値との比を算出し、この
比とギヤ比の検出値とに応じてステアリングホイールに
作用する操舵反力を制御するようにしたので、運転者に
ギヤ比の変化を的確に教示することができる。 (2) 請求項2、3の発明によれば、ステアリングホ
イールの実舵角速度の平均値または実舵角加速度の平均
値から操舵反力を算出するので、慎重にステアリングホ
イールを操舵する運転と予測で一気に操舵する運転とで
操舵反力が大きく異なり、操作性が向上する。 (3) 請求項4の発明によれば、第1の範囲における
物理量の代表値と第2の範囲における物理量の代表値と
の比をギヤ比で除算した値に操舵反力がほぼ比例するよ
うにしたので、運転者が一定の操舵力でステアリングホ
イールを操舵した場合にギヤ比の減少に伴い操舵反力が
増加し、ステアリングホイールの実操舵角が適切にな
る。請求項9の発明によっても同様な効果が得られる。 (4) 請求項5の発明によれば、車速に応じて変化す
る実操舵角の上限値と操舵角をギヤ比で除算した値との
比に操舵反力がほぼ比例するようにしたので、適切な操
舵がなされる。請求項10の発明によっても同様な効果
が得られる。 (5) 請求項6の発明によれば、第1の範囲と第2の
範囲との境界をまたぐ第3の範囲が検出されると、第1
の範囲において検出された物理量の代表値と第2の範囲
において検出された物理量の代表値との比に応じた瞬間
的に高い操舵反力が発生するようにしたので、運転者は
ギヤ比の変化の開始、終了を容易に認識することができ
る。請求項11の発明によっても同様な効果が得られ
る。 (6) 請求項7の発明によれば、舵角速度の増加に伴
い第3の範囲が大きくなるようにしたので、操舵性能が
向上する。請求項12の発明によっても同様な効果が得
られる。 (7) 請求項8の発明によれば、第1の範囲における
物理量の代表値と第2の範囲における物理量の代表値と
の比が所定値以下のときには瞬間的な操舵反力が発生し
ないようにしたので、例えば慎重にステアリングを操舵
する運転ではスムーズなステアリングホイールの操舵が
行える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本実施の形態に係わる車両用操舵装置の構成を
示す図である。ステアリングホイール1を回転自在に支
持するコラムシャフト2にはピニオン3が連結され、ピ
ニオン3には車幅方向に移動可能にラック4が歯合され
て、いわゆるラックアンドピニオン式の操舵機構が形成
されている。ラック4はその移動量に応じてギヤ比が変
化するバリアブルラックである(可変ギヤ比機構を有す
る伝達手段)。これによって、ステアリング1の操作量
(操舵角θ)とラック4のギヤ比Gに応じてラック4が
移動し、車輪5が転舵する、コラムシャフト2には電動
モータ6(操舵力調整手段)が連結され、コントローラ
7(ギヤ比検出手段、物理量検出手段、制御手段、境界
検出手段)からの制御信号によりモータ6の駆動を制御
することでシャフト2に操舵反力を与えるようになって
いる。
【0008】コラムシャフト2にはステアリングホイー
ル1の操舵角を検出する操舵角検出センサ8(ギヤ比検
出手段、物理量検出手段、操舵角検出手段、境界検出手
段)が設けられている。操舵角検出センサ8は車両直進
時、すなわちステアリングホイール1が中立位置にある
時に0を検出し、ステアリングホイール1が右方向(時
計方向)に操舵されると+、左方向(反時計方向)に操
舵されるとマイナスの値を検出する。車両には車速セン
サ9(車速検出手段)が設けられている。これら操舵角
検出センサ8と車速センサ9からの信号はコントローラ
7に取り込まれる。コントローラ7ではこれらからの入
力信号に基づいて後述するような処理を実行し、電動モ
ータ6に制御信号を出力する。これによって、コラムシ
ャフト6を介してステアリング1に後述するような操舵
反力が作用する。
【0009】ラック4のギヤ比Gは図2に示すように設
定されている。図2は、ステアリングホイール1の操舵
角の絶対値|θ|とギヤ比Gとの関係を示す図である。
図2に示すように、操舵角|θ|≦θAの範囲(第1の
範囲)ではギヤ比Gは一定(=GA)であり、θA≦|θ
|≦θBの範囲(第2の範囲)ではギヤ比GはGAからG
Bにかけて比例的に減少し、θB≦|θ|の範囲ではギヤ
比は一定(=GB)となっている。すなわち、操舵角が
θA≦|θ|≦θBθの範囲でギヤ比Gは変化しており、
このギヤ比Gの変化に対応して図3に示すような操舵反
力Tを作用させることで、運転者にギヤ比Gの変化を認
識させる。
【0010】図3は、操舵角|θ|と操舵反力Tとの関
係を示す図である。なお、この特性は後述するコントロ
ーラ7での処理により算出される。図3に示すように、
操舵反力Tは、操舵角がθA,θB付近でそれぞれ局所的
に大きくなっている(これを、クリック力と呼ぶ)。こ
こで、クリック力の高さをクリック高さTCで表し、ク
リック力の作用する操舵角の範囲(第3の範囲)をクリ
ック角度θCで表す。操舵角が0≦|θ|≦(θ−θC/
2)の範囲で操舵反力Tは一定(=TN)であり、(θA
+θC/2)≦|θ|≦(θB−θC/2)の範囲で操舵
反力Tは徐々に増加し、(θB+θC/2)≦|θ|≦θ
maxの範囲で操舵反力Tは一定となっている。
【0011】本実施の形態では、操舵力一定でステアリ
ングホイール1を操作した場合、車輪5の転舵角(実操
舵角θ/G)がどのギア比Gでも一定となるように、T
=K/Gにより操舵反力Tを設定する。ここで、Kは運
転者の操舵速度Vや操舵角θ、車速S等に応じて算出さ
れる値であり、操舵反力係数と呼ぶ。これを前提として
ギヤ比Gと操舵反力Tとの関係を図示すると、図4に示
すように反比例の関係となる。なお、図4ではクリック
力を無視している。
【0012】操舵反力係数Kは、次式(I)により算出さ
れる。 K=KC×KD×KM (I) 但し、KC:定数 KD:運転者の慎重度合いを示す操舵反力係数 KM:運転者の操作余裕を示す操舵反力係数
【0013】ここで、運転者の慎重度合いに関する操舵
反力係数KDについて説明する。図5(a)は、運転者
がステアリングホイール1を慎重に操舵する場合、すな
わち、実操舵角θ/Gに合わせてゆっくりと操舵する場
合の操舵角θと実舵角速度(操舵角の時間微分値Vθを
ギヤ比Gで除算した値)との関係を示す図であり、図5
(b)は、運転者がほぼ一定の操作速度でステアリング
ホイール1を操舵する場合、すなわち、ステアリングホ
イール1の操舵角θを予測して一気に操舵する場合の操
舵角θと実舵角速度Vθ/Gとの関係を示す図である。
図5(a)において、ギヤ比Gが変化する前の所定区間
θ11≦θ≦θ12(第1の範囲)における実舵角速度の平
均値V1(物理量の代表値)と、ギヤ比Gが変化してる
途中の所定区間θ21≦θ≦θ22(第2の範囲)における
実舵角速度の平均値V2(物理量の代表値)との比V2
/V1(運転者操作指数Dと呼ぶ)は1に近いのに対
し、図5(b)においては、運転者操作指数Dは1より
甚だしく大きくなっている。
【0014】図5(b)において、運転者がギヤ比Gの
変化を認識しないと、実舵角速度Vθ/Gの変化により
運転者は違和感を感じることとなる。そこで、実舵角速
度Vθ/Gの変化に応じて以下のように操舵反力係数K
Dを設定する。コントローラ7には、図6に示すような
運転者操作指数Dと操舵反力係数KDとの関係が予め設
定されている。図6では、操舵反力係数KDは運転者操
作指数Dが1以下の範囲で一定(=1)であり、1≦D
≦D1の範囲では運転者操作指数Dの増加に伴い操舵反
力係数KDも比例的に増加し、D1以上で一定となってい
る。これにより、慎重な運転の場合は操舵反力係数KD
が小さくなるため操舵反力Tも小さくなり、予測でステ
アリングホイール1を操作する場合は操舵反力係数KD
が大きくなるため操舵反力Tも大きくなる。
【0015】次に、運転者の操作余裕に関する操舵反力
係数KMについて説明する。コントローラ7には、図7
に示すような特性が予め記憶されている。これは、一般
的な道路を走行する場合の車速Sに対する実用的な実操
舵角の上限値(実用実舵角θrefと呼ぶ)の特性であ
り、操舵反力係数KMを算出する際の基準となる値であ
る。図7に示すように、車速Sが所定値S1以下では実
用実舵角θrefは最大値θrm(フルロック角度)で一定
となる。そして、車速Sが所定値S1を越えると、車速
Sの増加に伴い実用実舵角θは減少する。この実用実舵
角θrefを用いて次式(II)により実用実舵角θrefに対す
る実操舵角θ/Gの割合R(余裕係数と呼ぶ)を算出す
る。 R=θ/G/θref (II)
【0016】コントローラ7には、図8に示すような余
裕係数Rと操舵反力係数KMとの関係が予め設定されて
おり、この図8により余裕係数Rに対応する操舵反力係
数KMを算出する。図8に示すように、余裕係数Rが
0.8以下、すなわち、実操舵角θ/Gが実用実舵角θ
refの80%以下のとき、操舵反力係数KMは所定値(=
1)に設定され、余裕係数Rが0.8以上では余裕係数
Rの増加に伴い操舵反力係数KMは比例的に増加するよ
うに設定される。この場合、余裕係数R=1のとき、操
舵反力係数KM=1.2とされる。このように余裕係数
Rに応じて操舵反力係数KMをを設定し、操舵反力Tを
調整することで、操舵角θが増加した際にギヤ比Gの増
加によりステアリングホイール1を切りすぎることが防
止される。
【0017】以上によって算出された操舵反力係数Kに
より操舵反力T(=K/G)を設定し、この操舵反力T
を基準に次のようなクリック力を設定する。図9は、操
作反力係数KD,KMの乗算値KD×KMとクリック高さTC
との関係を示す図であり、この特性は予めコントローラ
7に記憶されている。図9に示すように、KD×KMが所
定値(=1)以下ではクリック高さTCは0である。こ
れによって、運転者がステアリングホイールを慎重に操
舵し(KD=1)、かつ、余裕係数Rが0.8以下のと
き(KM=1)、ステアリングホイール1にクリック力
は作用しない。
【0018】1≦KD×KM≦C1の範囲では、クリック
高さTCはKD×KMの増加に伴い比例的に増加し、KD×
KMが所定値C1以上では一定(=TCmax)とされる。こ
の場合のクリック角度θCは、図10の特性により定め
られる。図10は、操舵角の時間微分値Vθの絶対値で
ある舵角速度|Vθ|とクリック角度θCとの関係を示
す図である。図10に示すように、舵角速度|Vθ|が
所定値Vθ1以下では舵角速度|Vθ|とクリック角度
θCとは比例関係にあり、舵角速度|Vθ|が所定値V
θ1以上でクリック角度θCは一定(=θCmax)となって
いる。
【0019】次に、コントローラ7で実行される処理に
ついて説明する。図11、12は、第1の実施の形態に
係わるコントローラ7で実行される処理の一例を示すフ
ローチャートである。このフローチャートはエンジンキ
ースイッチのオンによってスタートする。まず、ステッ
プS1で各種パラメータの初期値を次のように設定す
る。すなわち、前述した実舵角速度の平均値V1,V2
をそれぞれ0に設定するとともに、操舵反力係数KD,K
Mをそれぞれ1に設定し、操舵反力係数KCを所定値に設
定する。また、実舵角速度の平均値V1,V2を算出する
際の総サンプル数を所定値S1e,S2eにそれぞれ設定す
るとともに、サンプル数0〜S1e,0〜S2eに対応する
瞬時の実舵角速度V1(0〜S1e),V2(0〜S2e)を
全て0に設定する。
【0020】次いで、ステップS2で、舵角検出センサ
8が検出した操舵角θと車速センサ9が検出した車速S
をそれぞれ読み込み、ステップS3でその操舵角θに対
応するギヤ比Gを前述した図2の特性より算出する。続
いて、ステップS4で操舵角の絶対値|θ|が実舵角速
度の平均値V1を求める際の所定の範囲θ11<|θ|<
θ12にあるか否かを判定し、肯定されるとステップS5
に進み、否定されるとステップS13に進む。ステップ
S5では|Vθ|/Gより瞬時の実舵角速度V1eを算出
し、次いで、ステップS6でサンプル数Sを1に設定す
るとともに、実舵角速度の平均値V1を0に設定する。
【0021】続いて、ステップS7でサンプル数Sが設
定した総サンプル数S1eより小さいか否かを判定し、肯
定されるとステップS8に進む。ステップS8ではS番
目にサンプルした実舵角速度V1(S)をその直前にサ
ンプルした実舵角速度V1(S−1)に代入し、ステッ
プS9でその実舵角速度V1(S)を総サンプル数S1e
で除算した値に実舵角速度の平均値V1を加算して、平
均値V1を更新する。次いで、ステップS10でサンプ
ル数Sに1を加えてサンプル数Sを更新し、ステップS
7に戻ってサンプル数Sが総サンプル数S1eになるまで
所定時間だけ同様な処理を繰り返す。サンプル数Sが総
サンプル数S1eになると、ステップS7が否定されてス
テップS11に進み、実舵角速度V1eをV1(S)に代
入する。次いで、ステップS12でその実舵角速度V1
(S)を総サンプル数S1eで除算した値にそれまでの実
舵角速度の平均値V1を加算して、平均値V1を更新し、
ステップS13に進む。これによって、実舵角速度V1
(0〜S1e)が全て書き換えられ、この書き換え後の実
舵角速度V1(0〜S1e)により実舵角速度の平均値V1
が算出される。
【0022】ステップS13では、操舵角の絶対値|θ
|が実舵角速度の平均値V2を求める際の所定の範囲θ2
1<|θ|<θ22にあるか否かを判定し、肯定されると
ステップS14に進み、否定されるとステップS22に
進む。ステップS14では|Vθ|/Gより瞬時の実舵
角速度V2eを算出し、次いで、ステップS15でサンプ
ル数Sを1に設定するとともに、実舵角速度の平均値V
2を0に設定する。
【0023】続いて、ステップS16でサンプル数Sが
設定した総サンプル数S2eより小さいか否かを判定し、
肯定されるとステップS17に進む。ステップS17で
はS番目にサンプルした実舵角速度V2(S)をその直
前にサンプルした実舵角速度V2(S−1)に代入し、
ステップS18でその実舵角速度V2(S)を総サンプ
ル数S2eで除算した値に実舵角速度の平均値V2を加算
して、平均値V2を更新する。次いで、ステップS19
でサンプル数Sに1を加えてサンプル数Sを更新し、ス
テップS16に戻ってサンプル数Sが総サンプル数S2e
になるまで所定時間だけ同様な処理を繰り返す。サンプ
ル数Sが総サンプル数S2eになると、ステップS16が
否定されてステップS20に進み、実舵角速度V2eをV
2(S)に代入する。次いで、ステップS21でその実
舵角速度V2(S)を総サンプル数S2eで除算した値に
それまでの実舵角速度の平均値V2を加算して、平均値
V2を更新し、ステップS22に進む。これによって、
実舵角速度V2(0〜S2e)が全て書き換えられ、この
書き換え後の実舵角速度V2(0〜S2e)により実舵角
速度の平均値V2が算出される。
【0024】ステップS22では平均値V1が0か否か
を判定し、肯定されるとステップS23に進み、運転者
操作指数Dを1に設定して図12のステップS25に進
む。一方、ステップS22が否定されるとステップS2
4に進み、運転者操作指数DをV2/V1により算出し
てステップS25に進む。ステップS25では運手者操
作指数Dに対応する操舵反力係数KDを前述した図6に
より算出する。次いで、ステップS26で車速の検出値
Sに対応する実用実舵角θrefを前述した図7を用いて
算出する。
【0025】次いで、ステップS27で、前述した式(I
I)により余裕係数Rを算出し、ステップS28でこの余
裕係数Rに対応する操舵反力係数KMを図8により算出
する。続いて、ステップS29で前述した式(I)により
操舵反力係数Kを算出し、ステップS30でこの操舵反
力係数Kをそのときのギヤ比Gにより除算する。これに
よって、図4に示すように、ギヤ比Gに対応する操舵反
力Tが算出される。
【0026】次のステップS31では図10の関係を用
いて舵角速度|Vθ|に対応するクリック角度θCを算
出する。次いで、ステップS32で操舵角|θ|がクリ
ック力の作用する所定の範囲θA−θC/2<|θ|<θ
A+θC/2にあるか否かを判定する。ステップS32が
肯定されるとステップS33に進み、図9の関係を用い
て操舵反力係数KD,KMの乗算値KD×KMに対応するク
リック高さTCを算出する。そして、ステップS34で
次式(III)によりクリック高さTCを考慮した操舵反力T
を算出し、ステップS35でその操舵反力Tがステアリ
ングホイール1の戻り方向のトルクTとして作用するよ
うに電動モータ6に制御信号を出力し、図11のステッ
プS2に戻る。 T=T+TC−2TC・|θA−|θ||/θC (III)
【0027】一方、ステップS32が否定されるとステ
ップS36に進み、操舵角|θ|がクリック力の作用す
る所定の範囲θB−θC/2<|θ|<θB+θ/2にあ
るか否かを判定する。ステップS36が肯定されるとス
テップS37に進み、否定されるとステップS35に進
む。ステップS37では、図9の関係を用いて操舵反力
係数KD,KMの乗算値KD×KMに対応するクリック高さ
TCを算出し、ステップS38で次式(IV)によりクリッ
ク高さTCを考慮した操舵反力Tを算出し、ステップS
35に進む。 T=T+TC−2TC・|θB−|θ||/θC (IV)
【0028】次に、本実施の形態の動作をより具体的に
説明する。ステアリングホイール1を中立位置から操舵
角θBに至るまで操舵する場合、前述したコントローラ
7での処理(ステップS4〜ステップS12、ステップ
S13〜ステップS21)により実舵角速度の平均値V
1,V2がそれぞれ算出される。ステアリングホイール1
を慎重に操作する運転では、図5(a)に示すように、
運転者操作指数D(=V2/V1)が小さくなり、ステ
ップS25の処理で算出される操舵反力係数KDはほぼ
1に等しくなる。このとき、余裕係数Rが0.8以下の
場合には、すなわち、実操舵角が実用実舵角θrefに対
して十分に余裕がある場合には、ステップS28の処理
により操舵反力係数KM=1が算出され、ステップS3
0の処理でギヤ比Gに応じて算出される操舵反力Tは小
さくなる。また、KD×KMはほぼ1となり、クリック力
もほとんど作用しない。このように、ステアリングホイ
ール1を慎重に操作する運転では、運転者は大きな操舵
反力Tを受けることなく、また、クリック力も作用しな
いので、スムーズな操作性が得られる。
【0029】車速Sの増加により実用実舵角θrefが減
少し、または、車速一定でも操舵角θが増加して余裕係
数Rが0.8より大きくなれば、それに伴い操舵反力係
数KMが増加し、操舵反力Tは大きくなる。これによっ
て、運転手はステアリングホイール1の切りすぎを認識
することができ、ステアリングホイール1の操舵時に、
より一層の注意が喚起される。
【0030】一方、ステアリングホイール1を予測で一
気に操舵する運転では、図5(b)に示すように運転者
操作指数Dは大きくなり、操舵反力係数KDも大きくな
る。その結果、運転者が受ける操舵反力Tはギヤ比Gに
応じて大きく異なったものとなり、この操舵反力Tの増
加により運転者はギヤ比Gの変化を認識することができ
る。また、ギヤ比Gの変化が開始する操舵角θAとギヤ
比Gの変化が終了する操舵角θBにおいて、運転者は操
舵反力係数KD,KMに応じたクリック力を受ける。これ
によって、運転者はギヤ比Gの変化を容易に認識する。
そして、このような運転では操舵反力Tおよびクリック
力が大きいため、運転者は慎重な運転を学習することと
なる。その結果、ステアリングホイール1の操舵の毎に
更新される運転者指数Dは次第に小さくなり、操舵反力
Tも小さくなる。
【0031】このように第1の実施の形態では、ギヤ比
一定の所定区間θ11≦θ≦θ12とギヤ比Gの変化する所
定区間θ21≦θ≦θ22で、ギヤ比Gの変化に伴って変化
する実舵角速度の平均値V1,V2をそれぞれ算出し、そ
の比V2/V1とギヤ比Gとに応じて操舵反力Tを調整す
るようにした。これによって、ギヤ比Gの変化に応じて
異なった操舵反力Tが作用するとともに、ゆっくりステ
アリングホイール1を操舵する運転の場合には速くステ
アリングホイール1を操舵する運転に比べて操舵反力T
が小さくなり、運転者にギヤ比Gの変化を的確に教示す
ることができる。その結果、ステアリングホイール1を
操舵する際の運転者の違和感が防止される。また、平均
値V1,V2から操舵反力Tを算出するので、実舵角速度
の検出値Vθ/Gがばらついていても適切な操舵反力T
が与えられる。さらにまた、操舵角検出センサ8からの
検出値に基づいてギヤ比Gと舵角速度Vθなどが算出さ
れるので、センサの数を節約できる。
【0032】また、T=K/Gにより操舵反力Tを算出
したので、運転者が一定の操舵力でステアリングホイー
ル1を操舵した場合にギヤ比Gの減少に伴い操舵反力T
が増加し、ステアリングホイール1の実操舵角θ/Gが
大きくなりすぎない。さらに、車速Sに応じて変化する
実用実舵角θrefに対する実操舵角の割合θ/G/θref
に応じて操舵反力Tを変化させるようにしたので、ステ
アリングホイール1を的確に操舵することができる。
【0033】さらにまた、ギヤ比Gの変化の開始時θA
および終了時θBに、瞬間的に操舵反力Tを大きくする
ようなクリック力を作用させたので、運転者はギヤ比G
の変化の開始と終了を容易に認識することができる。ま
た、舵角速度|Vθ|が大きいほどクリック力を発生さ
せる範囲θCを大きくするようにしたので、慎重な運転
が一層促進される。さらに、操舵反力係数KD,KMの乗
算値に応じてクリック高さTCを算出し、KD×KMが所
定値1以下のときはクリック力を発生させないようにし
たので、この場合にはスムーズなステアリングホイール
1の操舵を行える。
【0034】−第2の実施の形態− 図13、14を用いて本発明の第2の実施の形態を説明
する。なお、第2の実施の形態に係わる車両用操舵装置
の構成は図1と同様であり、以下では第1の実施の形態
との相違点を主に説明する。第1の実施の形態では、ギ
ヤ比一定の所定区間θ11<θ<θ12およびギヤ比Gが変
化する所定区間θ21<θ<22における実舵角速度の平均
値V1,V2により運転者操作指数Dを算出したが、第2
の実施の形態では、後述するように実舵角加速度の平均
値Aa,Abから運転者操作指数Dを算出する。
【0035】図13(a)は、運転者がステアリングホ
イール1を慎重に操舵する場合の操舵角θと実舵角加速
度(操舵角θを二階微分した値Aθをギヤ比Gで除算し
たもの)との関係を示す図であり、図13(b)は、運
転者がステアリングホイール1の操舵角を予測して一気
に操舵する場合の操舵角θと実舵角加速度Aθ/Gとの
関係を示す図である。図において、Aaはギヤ比Gが変
化する直前(θ≒θa:第1の範囲)の実舵角加速度の
平均値(物理量の代表値)であり、Abはギヤ比Gが変
化している途中(θ≒θb:第2の範囲)の実舵角加速
度の平均値(物理量の代表値)である。ステアリングホ
イール1を慎重に操作する場合にはギヤ比Gの変化の前
後で実舵角加速度の平均値Aa,Abはほぼ等しくなるの
に対し、予測で操作する場合には、ギヤ比の増加に伴い
実舵角加速度の平均値Abも上昇し、舵角θB付近で極大
値となっている。ここで、実舵角加速度の平均値の比A
b/Aaが小さいほど操作の慎重度合いが大きいことを意
味し、以下では運転者操作係数DをAb/Aaとして説明
する。
【0036】図14は、第2の実施の形態に係わるコン
トローラ7で実行される処理の一部を示すフローチャー
トである。なお、図14に続く処理(ステップS25〜
ステップS38)は図12と同一であるのでその説明を
省略するとともに、図14において、図11と同一の箇
所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説
明する。第2の実施の形態では、実操舵速度の平均値V
1,V2の代わりに実操舵加速度の平均値Aa,Abを運転者
操作指数Dを算出する際のパラメータとして用いる。し
たがって、ステップS1の代わりのステップS1Aで
は、初期値として実舵角加速度の平均値Aa,Ab、およ
び所定のサンプル数S1e,S2eに対応する実舵角加速度
Aa(0〜S1e),Ab(0〜S2e)をそれぞれ0に設定
する。
【0037】ステップS4の代わりのステップS4A、
およびステップS13のステップS13Aでは操舵角θ
が前述した所定の操舵角θa,θbにほぼ等しいか否かを
判定する。これは、例えば0.95×θa<θ<1.05×θa,
0.95×θb<θ<1.05×θbを満たすか否かにより判定さ
れる。そして、ステップS5〜ステップS12、ステッ
プS14〜ステップS21の代わりのステップS5A〜
ステップS12A、ステップS14A〜ステップS21
Aでは、実舵角速度の平均値V1,V2の代わりに実舵角
加速度の平均値Aa,Abを算出する。この場合、実舵角
加速度の平均値Aa,Abは第1の実施の形態における実
舵角速度の平均値V1,V2と同様、ステアリングホイー
ル1の操舵の度に更新される。なお、第2の実施の形態
では、操舵角θa,θbにおける実舵角加速度をサンプル
する範囲が狭いため、サンプリングタイムを短く設定す
る。
【0038】第2の実施の形態では、実舵角加速度の平
均値Aa,Abに基づいて運転者操作指数Dを算出するの
で、図13に示すように所定の操舵角θa,θbにおける
実舵角加速度の差(Ab−Aa)が顕著な場合には、実舵
角速度の平均値Va,V2によって運転者操作指数Dを算
出した場合に比べて運転者操作指数Dの値が大きくな
る。その結果、ゆっくり操舵する運転と速く操舵する運
転とで操舵反力Tの値をさらに大きく異ならせることが
でき、違和感を防止することができ、運転の学習を一層
促進する。
【0039】なお、上記実施の形態では、電動モータ6
により操舵反力Tを作用させるようにしたが、他のアク
チュエータにより操舵反力Tを作用させるようにしても
よい。その一例として、コラムシャフト2にブレーキ力
を付与するようなブレーキパッドを設け、パッドの押し
付け力を調整して操舵トルクTを作用させるようにして
もよい。また、上記実施の形態では、操舵反力Tとギヤ
比Gとの関係をT=K/Gにより設定したが、操舵反力
Tがギヤ比Gに応じて変化するのであれば、操舵反力T
とギヤ比Gとの関係はいかなるものであってもよい。さ
らに、上記実施の形態では、ギヤ比G(操舵角θ)の変
化に応じて変化する実舵角速度の平均値V1,V2や実舵
角加速度の平均値Aa,Abに基づいて操舵反力Tを変化
させるようにしたが、ギヤ比Gの大きさと相関関係を有
する他のパラメータにより操舵反力Tを変化させてもよ
い。さらにまた、上記実施の形態では、運転者の操作余
裕を考慮して操舵反力係数Kを算出したが(K∝K
M)、これ以外に運転者の操作度合いのみから操舵反力
係数Kを算出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用操舵装置の
構成を示す図。
【図2】ステアリングホイールの操舵角とギヤ比との関
係を示す図。
【図3】操舵角とステアリングホイールに作用する操舵
反力との関係を示す図。
【図4】ギヤ比と操舵反力との関係を示す図。
【図5】ステアリングホイールの操舵のパターンの違い
による操舵角と実舵角速度との関係を示す図。
【図6】運転者操作指数と操舵反力係数との関係を示す
図。
【図7】車速と実用実舵角との関係を示す図。
【図8】余裕係数と操舵反力係数との関係を示す図。
【図9】操舵反力係数KD,KMの乗算値とクリック高さ
との関係を示す図。
【図10】舵角速度とクリック角度との関係を示す図。
【図11】第1の実施の形態に係わる車両用操舵装置を
構成するコントローラでの処理の一例を示す図(その
1)。
【図12】第1の実施の形態に係わる車両用操舵装置を
構成するコントローラでの処理の一例を示す図(その
2)。
【図13】ステアリングホイールの操舵のパターンの違
いによる操舵角と実舵角加速度との関係を示す図。
【図14】第2の実施の形態に係わる車両用操舵装置を
構成するコントローラでの処理の一例を示す図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 コラ
ムシャフト 3 ピニオン 4 ラッ
ク 6 電動モータ 7 コン
トローラ 8 操舵角検出センサ 9 車速
センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 B62D 119:00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵力を車輪に
    伝達する可変ギヤ機構を有する伝達手段と、 前記ステアリングホイールに作用する操舵反力を増減す
    る操舵力調整手段とを備えた車両用操舵装置において、 前記可変ギヤ機構は、ギヤ比一定の第1の範囲と、前記
    ステアリングホイールの操舵角の増加に応じてギヤ比が
    変化する第2の範囲とを有し、 前記ギヤ比を検出するギヤ比検出手段と、 運転者のステアリングホイール操舵状態と相関関係を有
    する物理量を検出する物理量検出手段と、 前記ギヤ比検出手段によって検出されたギヤ比と、前記
    第1の範囲において前記物理量検出手段により検出され
    た物理量の代表値と前記第2の範囲において前記物理量
    検出手段により検出された物理量の代表値との比に応じ
    て操舵反力が変化するように前記操舵力調節手段を制御
    する制御手段とを備えることを特徴とする車両用操舵装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記物理量の代表値は、所定時間において検出された前
    記ステアリングホイールの実舵角速度の平均値であるこ
    とを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記物理量の代表値は、所定時間において検出された前
    記ステアリングホイールの実舵角加速度の平均値である
    ことを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記制御手段は、前記第1の範囲において検出された物
    理量の代表値と、前記第2の範囲において検出された物
    理量の代表値との比を前記ギヤ比検出手段で検出された
    ギヤ比で除算した値に操舵反力がほぼ比例するように前
    記操舵力調整手段を制御することを特徴とする車両用操
    舵装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用操舵装置におい
    て、 車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検
    出手段とを有し、 前記制御手段は、前記車速検出手段によって検出された
    車速に応じて変化する実操舵角の上限値と、前記舵角検
    出手段によって検出された操舵角を前記ギヤ比検出手段
    で検出されたギヤ比で除算した値との比に前記操舵反力
    がほぼ比例するように前記操舵力調整手段を制御するこ
    とを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記第1の範囲と前記第2の範囲との境界をまたぐ第3
    の範囲を検出する境界検出手段を有し、 前記制御手段は、前記境界検出手段により第3の範囲が
    検出されると、前記第1の範囲において検出された物理
    量の代表値と、前記第2の範囲において検出された物理
    量の代表値との比に応じた瞬間的に高い操舵反力が発生
    するように前記操舵力調整手段を駆動することを特徴と
    する車両用操舵装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記ステアリングホイールの舵角速度を検出する舵角速
    度検出手段を有し、 前記制御手段は、前記舵角速度検出手段によって検出さ
    れた舵角速度の増加に伴い前記瞬間的に高い操舵反力の
    発生する第3の範囲が大きくなるように前記操舵力調整
    手段を制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記制御手段は、前記第1の範囲において検出された物
    理量の代表値と、前記第2の範囲において検出された物
    理量の代表値との比が所定値以下のとき、前記瞬間的に
    高い操舵反力が発生しないように前記操舵力調整手段を
    制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の車両用操舵装置におい
    て、 前記制御手段は、操舵反力に前記ギヤ比検出手段で検出
    されたギヤ比を乗算した値が所定値となるように操舵反
    力を決定し、この所定値は、前記第1の範囲において検
    出された物理量の代表値と前記第2の範囲において検出
    された物理量の代表値との比にほぼ比例することを特徴
    とする車両用操舵装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の車両用操舵装置にお
    いて、 前記制御手段は、車速に対する基準となる実操舵角の範
    囲の上限値である実用実舵角のテーブルを有し、現在の
    操舵角を前記ギヤ比検出手段で検出されたギヤ比で除算
    した値と前記実用実舵角との比に応じて前記所定値を調
    整することを特徴とする車両用操舵装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の車両用操舵装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記第1の範囲から前記第2の範囲へ
    の変化点において操舵反力を大きくするクリック力を発
    生させ、そのクリック力の大きさは前記第1の範囲にお
    いて検出された物理量の代表値と前記第2の範囲におい
    て検出された物理量の代表値との比に応じて決定するこ
    とを特徴とする車両用操舵装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の車両用操舵装置に
    おいて、 前記制御手段は、前記ステアリングホイールの舵角速度
    が大きいほど前記クリック力を発生する舵角範囲が広く
    なるように決定することを特徴とする車両用操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010280289A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Nissan Motor Co Ltd ステアリング装置、及びステアリング制御方法

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