JP2010279611A - 調理器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 食材支持部10は下方との通気性が確保されている。熱源容器20は食材支持部10の下方に設けられ、熱を発する熱源200を収める。水蒸気発生容器30は熱源容器20の底面および側面を外側から覆うもので水を貯蔵せしめるとともに熱源200からの熱により水蒸気を発生させる。生成された水蒸気が熱源容器20外から熱源容器20内に向けて水蒸気が噴出されるように熱源容器20の壁面に水蒸気噴出孔22が設けられている。熱源200の上方に噴出された水蒸気が熱源200により強く加熱され、過熱水蒸気が生成される。食材300は熱源200からの放射熱による炙り焼き調理と、食材支持部10の下方から当てられる過熱水蒸気による調理の双方により調理が可能となる。
【選択図】 図7
Description
下方との通気性が確保された状態で食材を支持する食材支持部と、
前記食材支持部の下方に設けられ、熱を発する熱源を収める熱源容器と、
前記熱源容器外から前記熱源容器内に向けて水蒸気が噴出されるように前記熱源容器の壁面に設けられた水蒸気噴出孔と、
前記熱源容器の底面および側面を外側から覆い、前記熱源容器の前記水蒸気噴出孔の高さより下方に喫水線が来るように水を貯蔵せしめるとともに前記熱源からの熱により水蒸気を発生する水蒸気発生容器を備え、
前記熱源から前記食材へ放射された熱により前記食材を加熱するとともに、
前記熱源から前記水蒸気発生容器内の前記水に放射された熱により生成した水蒸気を前記水蒸気噴出孔から前記熱源の上方に噴出せしめて過熱水蒸気を生成し、前記食材支持部の前記通気性により前記食材に対して下方から前記過熱水蒸気を供給して調理する調理器具である。
熱源として炭火を採用した構造であれば、熱源容器内に炭火を載せ置く炭火支持台を設けておくことが好ましい。また、炭火支持台において熱源容器の底面との間に炭火への酸素供給を確保する間隙空間を確保せしめておけば炭火への酸素供給は確保され、不完全燃焼を防止することができる。
本発明の調理器具において熱源として炭火を採用した構造とし、外部から酸素を取り込む酸素供給口を熱源容器の壁面の水蒸気噴出孔よりも高い位置に設けておけば、水蒸気噴出孔から噴き込む水蒸気量を増減すれば熱源容器内に外部から供給される酸素量が増減する構造とすることができる。このように熱源容器内に噴き込む水蒸気の量が減ればその分外部から熱源容器内に入り込む酸素量が増える関係にあるため、酸素量に依存する炭火の火力の強さと、炭火の火力の強さに依存する水蒸気噴き込み量の間でフィードバックループが形成される。つまり、炭火の火力が強すぎる場合、噴き出す水蒸気量が増え、その分熱源容器内に入り込む酸素量が減り、その結果、炭火へ供給される酸素が減り、炭火の火力が抑えられ、逆に、炭火の火力が弱すぎる場合、噴き出す水蒸気量が減り、その分酸素が熱源容器内に入り込みやすくなり、その結果、炭火へ供給される酸素が増え、炭火の火力が強くなる。このように、炭火火力に対する火力自動調整機能が形成される。
また、本発明にかかる調理器具によれば、熱源から周囲へ放射される火力のうち、上方にある食材に届く熱量は食材の直炙りに利用しつつ、下方や側方に届く熱量は水蒸気発生容器内の水に吸収させて水蒸気発生に利用することができ、エネルギーの有効活用ができる。
また、本発明にかかる調理器具によれば、酸素量に依存する炭火の火力の強さと、炭火の火力の強さに依存する水蒸気噴き込み量の間でフィードバックループを形成することができ、炭火火力に対する火力自動調整機能が実現できる。
また、本発明にかかる調理器具によれば、熱源容器の底面を水に接する構造として水冷構造とすることができ、食材から熱源容器内に落下して底面に達した油が発火点に達しないように適度に冷却することができる。
図1は、本発明の実施例1の調理器具100の構成例を模式的に示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)は正面図となっている。図1に示すように、調理器具100は、食材支持部10、熱源容器20、水蒸気発生容器30を備えた構造となっている。
図2は食材支持部10を取り出した図である。図2(a)は食材支持部10の平面図、図2(b)は食材支持部10の正面図である。
熱源容器20の上方には上面開口21が設けられている。熱源を食材の下方に配置するため、熱源容器20の上面開口21を覆うように食材支持部10が載せ置かれる。後述するように、熱源が遠赤外線を発する炭火であれば、上面開口21から遠赤外線が食材支持部10を通過して直接食材にあたり遠赤外線による調理が可能となる。また、この構成例では、上面開口21が後述する酸素供給口となっており、熱源容器20内で炭火により消費される酸素を供給する取り込み口となっている。
水蒸気発生容器30は、水を貯蔵せしめるとともに熱源からの熱により水蒸気を発生する装置である。熱源からの熱を効率的に受けるため、熱源容器20の底面および側面を外側から覆うように配置されており、全体として熱源容器挿入開口31を持つ密閉の箱型筐体となっている。熱源容器挿入開口31の開口形状は熱源容器20の外周形状と略合致しており、熱源容器20がいわゆるすっぽりと嵌るようになっている。
なお、後述するように、水蒸気発生容器30の上部内側付近は、水蒸気発生容器30内部に水を張り、熱源容器20を組み上げると、水の喫水線よりも上に位置して空間を形成するが、この空間が水蒸気キャビティ32となる。後述するように水が加熱され水蒸気が発生すると水蒸気で充満した空間となる。
このように、本発明の調理器具100では、熱源200から直接到達する遠赤外線による“炙り焼き”調理と、過熱水蒸気による“ふっくらジューシー”調理とが同時に実行でき、食材をとても美味に調理することができる。
まず、食材を竹串等に刺して調理する場合、過熱水蒸気を用いれば串焼け防止効果が得られる。焼き鳥をはじめ、食肉を竹串などに串刺しして炙り焼きする調理が広く普及しているが、従来の卓上コンロ等では食肉を炙る過程で竹串も一緒に炙られて焼け焦げてしまい、串を再利用することができないという問題があった。本発明の調理器具100の場合、食材300が過熱水蒸気雰囲気で包まれつつ調理されるので食材300のみがふっくらと焼き上がり、串が焼けることがなく、串を再利用することができる。
以上が本発明の調理器具100を用いた食材の調理原理である。
一般に、火力がガスであるガスコンロであれば、ガスの供給量を調節バルブなどで調節することによりガス火力の強弱を調整して熱量を制御することができる。火力が電気ヒーターであれば、電気回路により供給される電流量を調整することによりヒーターが発する熱量を制御することができる。しかし、従来技術において炭火の火力は容易には調節することができず、例えば、炭火の下方や側面近くに設けた空気孔を開閉することにより炭火に供給する酸素量を調節して炭火の火力を制御する方法が一般的である。しかし、炭火の下方や側面近くに設けた空気孔の開閉の操作は煩わしい上、上記のとおり、本発明の調理器具100では炭火を収めた熱源容器200の側方や下方は水蒸気発生部30で覆われ、水が貯蔵されているため空気孔のような通気機構を設けることは難しい。
上記の本発明の調理器具100の構造の説明において、熱源容器20内には水蒸気噴出孔22が設けられていることについて述べたが、熱源容器20内への酸素の取り込み口はそのさらに上方にある上面開口21となっている。つまり、外部から酸素を取り込む酸素供給口である上面開口21が水蒸気噴出孔22よりも高い位置に設けられている。
次に、炭火の火力と水蒸気噴出孔22から噴き込む水蒸気量の関係は、順方向(+)の関係にあり、炭火の火力が強くなれば水蒸気噴出孔22から噴き込む水蒸気量が増え、炭火の火力が弱くなれば水蒸気噴出孔22から噴き込む水蒸気量が減る関係にある。
上記の炭火の火力自動調整機能については、本発明の調理器具100の調理者は特に特別な操作を行うことはなく、自動的に機能が発揮される。
図6(b)等に示したように、本発明の調理器具100では熱源容器20外周には水蒸気発生容器30が設けられた上、その内部には水が張られており、そのため、熱源容器20の底面を形成する底板の外表面は水に接する構造となっている。このように熱源容器20が水に水没した状態であるので水冷機能が発揮される。
従来の卓上コンロでは下に落ちた油が発火点に達して火柱が登るという不具合が発生することがしばしばあったが、本発明の調理器具100であれば、油が落下して熱源容器20内に落下しても発火して火が出るおそれがない。
図9(a)は熱源200aがガス火力供給装置である場合を模式的に示した断面図である。ガスの供給路については図示を省略している。上記した炭火の火力自動調整機能は熱源が炭火の場合に適用されるものであり、熱源200aがガス火力供給装置である場合も調理者自身の操作が必要となるが、適宜、ガス供給量を調節することにより熱源で発生する熱量を調節することができる。
20 熱源容器
21 上面開口
22 水蒸気噴出孔
23 熱源支持部
30 水蒸気発生容器
31 熱源容器挿入開口
32 水蒸気キャビティ
100 調理器具
200 熱源
300 食材
Claims (6)
- 熱と過熱水蒸気により食材を調理せしめる調理器具であって、
下方との通気性が確保された状態で食材を支持する食材支持部と、
前記食材支持部の下方に設けられ、熱を発する熱源を収める熱源容器と、
前記熱源容器外から前記熱源容器内に向けて水蒸気が噴出されるように前記熱源容器の壁面に設けられた水蒸気噴出孔と、
前記熱源容器の底面および側面を外側から覆い、前記熱源容器の前記水蒸気噴出孔の高さより下方に喫水線が来るように水を貯蔵せしめるとともに前記熱源からの熱により水蒸気を発生する水蒸気発生容器を備え、
前記熱源から前記食材へ放射された熱により前記食材を加熱するとともに、
前記熱源から前記水蒸気発生容器内の前記水に放射された熱により生成した水蒸気を前記水蒸気噴出孔から前記熱源の上方に噴出せしめて過熱水蒸気を生成し、前記食材支持部の前記通気性により前記食材に対して下方から前記過熱水蒸気を供給して調理する調理器具。 - 前記熱源が炭火であり、前記熱源容器内に前記炭火を載せ置く炭火支持台を設け、前記熱源容器の底面と前記炭火支持台の間に前記炭火への酸素供給を確保する間隙空間を確保せしめたことを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
- 前記熱源容器内において、外部から酸素を取り込む酸素供給口を前記水蒸気噴出孔よりも高い位置に設け、前記水蒸気噴出孔から噴き込む前記水蒸気量を増減することにより前記熱源容器内に外部から供給される酸素量が増減する構造とし、
前記酸素量に依存する前記炭火の火力の強さと、前記炭火の火力の強さに依存する前記水蒸気噴き込み量の間でフィードバックループを形成せしめ、前記炭火の火力自動調整機能を持たせたことを特徴とする請求項2に記載の調理器具。 - 前記熱源が電気ヒーターであることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
- 前記熱源がガス火力供給装置であることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
- 前記熱源容器の底面を形成する底板の外表面が前記水蒸気発生容器内の前記水に接する構造として水冷構造とし、前記食材から前記熱源容器内に落下して前記底面に達した油が発火点に達しないようにしたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の調理器具。
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