JP2010279600A - 遊技機 - Google Patents

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隆義 川嶋
Taisuke Matsuda
泰祐 松田
Shigeyuki Hidaka
重之 日▲高▼
Daisuke Wada
大亮 和田
Hideaki Okazaki
秀明 岡崎
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Abstract

【課題】ホッパータンクの所定量を超えて貯留されたメダルの回収を容易にする。
【解決手段】ホッパー装置35は、ホッパータンク40と、メダル払出機構41とを備える。ホッパー装置35には、メダル押出部材36と、押出部材駆動部37と、貯留量検知センサ38a,38bとが一体に設けられている。ホッパータンク40の一方の側壁40cに近接する位置にサイドタンク39が配置されている。メダル押出部材36は、サイドタンク39に近接する押出位置、押出位置から離れた退避位置の間を移動する。ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベルに達したことが貯留量検知センサ40aによって検知されたとき、押出部材駆動部37が制御され、メダル押出部材36が退避位置から押出位置に移動してメダルがサイドタンク39へ押し出される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、メダル等の払い出しの際に作動するホッパー装置が組み込まれるスロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称されている。このようなパチスロ機の場合、遊技を行う際に所定枚数のメダル(遊技媒体)を投入することで遊技を行うことが可能となり、遊技を行って入賞を得た場合には、パチスロ機の内部に設けられたホッパー装置が駆動して、その入賞に対して所定枚数のメダルが付与利益としてスロットマシンの下部に設けられた排出口から、前面に設けられた受け皿へ払い出されるようになっている。
上記スロットマシンに組み込まれるホッパー装置は、その上部にメダルが貯留されるホッパータンクと、このホッパータンクに貯留されたメダルを払い出す払い出し機構が設けられている。ホッパータンクには、当選役に入賞した際に払い出すために予め貯留されたメダルに加えて、遊技者がメダル投入口から投入されたメダルも貯留される。1回の遊技に必要なメダルの枚数は1〜3枚であるが、クレジット機能が作動している場合は、メダル投入口から投入された4枚目以降のメダルも受け皿に返却されずにホッパータンクに貯留される。また、クレジット機能が作動しているときは、賞としてのメダルもホッパー装置から受け皿に払い出されないことがある。
このようにホッパー装置では、予め貯留されたメダルに加えてメダル投入口から投入されたメダルが多数貯留されたとき、メダル貯留量がホッパータンクの所定量を超えて溢れる、いわゆるオーバーフローすることがある。そこで、ホッパータンクからオーバーフローしたメダルを受け止めて貯留するサイドタンクがホッパー装置に近接する位置に設けられている(特許文献1,2)。このサイドタンク内に貯留されたメダル貯留量が設定値に達するとサイドタンク側貯留量検知センサが作動してエラーを出し、遊技場の店員などの作業者がメダルを取り出す。取り出されたメダルは、他のスロットマシンのホッパータンクへの補充や、メダル貸出機、洗浄機などに送られる。
また、特許文献1記載の遊技機では、上述したサイドタンクに加えて、ホッパー装置のホッパータンクからメダルサンドと呼ばれるメダル貸出機のタンクに向かって下方に傾斜し、ホッパー装置のホッパータンクからオーバーフローしたメダルをメダル貸出機に流下させるメダル補給通路を設けている。
一方、ホッパータンクがオーバーフローしたとき、また、ホッパータンクが空となったときなどは、作業者に報知して、メダルの回収または補給を行わなければならない。そこで、特許文献2記載の遊技機では、ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量を検知するセンサと、遊技が通常状態からビックボーナスなどの特別状態に遷移してメダルの払い出しが終了したとき、センサで検知したメダル貯留量に基づいて、メダルの貯留量が所定量以下の場合、メダルの残量不足を報知する報知手段とを備えている。報知手段による報知が行われると、作業者によってホッパー装置のホッパータンクにメダルが補充される。
特開2007−159835号公報 特開2007−181605号公報
しかしながら、このようなホッパー装置を備えたスロットマシンでは、例えば、投入されたメダル枚数に対して入賞数が少ない場合や、クレジット機能を作動させて、遊技者が多数のメダルを投入した場合など、ホッパータンクのメダル貯留量が急激に増加したとき、所定量以上にメダルが貯留された状態になることがある。このようなとき、作業者が回収作業を行うと、サイドタンクに貯留されたメダルに加えて、ホッパータンクの所定量を超えて貯留された分のメダルも回収しなければならず、作業者がメダルを回収する作業に手間と時間が掛かっていた。メダルの回収に時間が掛かると遊技を中断させる時間が長くなり、遊技者を興ざめさせてしまう。
上記特許文献1記載の遊技機では、メダル補給通路へ送られたメダルについてはメダル貸出機、またはサイドタンクへ貯留されるため、メダルの回収作業を妨げることはないが、ホッパータンクの所定量を超えて貯留されるメダルについては考慮されていないため、メダルを回収する手間と時間が掛かってしまう。また、上記特許文献1では、ホッパー装置のホッパータンクからメダル貸出機へメダルを流下させるメダル補給通路を設けているが、遊技機とメダル貸出機を隣接して配置できない場合は、このような補給通路を設けることは困難である。
さらにまた、上記特許文献2記載の遊技機では、メダル払い出しの終了後、ホッパータンクのメダル貯留量が所定量以下になったときに報知を行っているが、ホッパータンクのメダル貯留量が所定量以上になったときは報知を行っていないため、ホッパータンクの所定量を超えて貯留された分のメダルを容易に回収することは考慮されていない。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、ホッパータンクの所定量を超えて貯留されたメダルを回収する手間を容易にした遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、筐体内部に設けられ、メダル投入口から投入されたメダルを貯留するホッパータンクを有し、遊技結果に応じてメダルを払い出すホッパー装置と、前記ホッパー装置に隣接して設けられ、前記ホッパータンクから溢れたメダルを貯留するサイドタンクと、前記ホッパータンク内部または前記ホッパータンク上に貯留されたメダルと接触する範囲内で、前記サイドタンクから離れた退避位置、及び前記退避位置よりも前記サイドタンクに近接し、貯留されたメダルを前記サイドタンクへ押し出す押出位置の間で移動自在とする押出部材と、前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が所定の第1レベルに達したことを検知する第1センサと、前記押出部材を前記退避位置及び前記押出位置の間で移動させる駆動手段と、前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルに達したことが、前記第1センサによって検知されたときに、前記駆動手段を制御し、前記押出部材を前記退避位置から前記押出位置に移動させた後、前記押出部材を前記押出位置から前記退避位置へと復帰させる制御手段と、前記サイドタンク内のメダル貯留量が所定の回収レベルに達したことを検知する回収レベルセンサと、前記回収レベルセンサによって、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが検知されたことを報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルよりも多い所定の第2レベルに達したことを検知する第2センサと、前記制御手段は、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが前記回収レベルセンサによって検知されたときからエラー状態とし、このエラー状態が解除された後、前記ホッパータンクのメダル貯留量が初めて前記第1のレベルに達したことが前記第1センサによって検知されたときは、前記押出部材駆動手段を作動させず、前記第1のレベルに達したことが初めて検知された後、前記ホッパータンクのメダル貯留量が第2のレベルに達したことが前記第2センサによって検知されたときに、前記押出部材駆動手段を作動させることが好ましい。
前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルよりも多い所定の第2レベルに達したことを検知する第2センサと、前記制御手段がエラー状態となった後、エラー状態が解除されてからの経過時間を計測するタイマー、又はエラー状態が解除されてからの実施ゲーム数を計測するカウンタとを設け、前記制御手段は、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが前記回収レベルセンサによって検知されたときからエラー状態とし、このエラー状態が解除された後、前記タイマーによって計測された経過時間が所定期間以上となる迄、または前記カウンタによって計測された実施ゲーム数が所定のゲーム数以上となる迄の間は、前記ホッパータンクのメダル貯留量が前記第1のレベルに達したときは前記押出部材駆動手段を作動させず、前記第2のレベルに達したときに、前記押出部材駆動手段を作動させることが好ましい。
本発明の遊技機は、ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が第1レベルに達したことが検知されたときに、押出部材を退避位置から押出位置に移動させてメダルをサイドタンクに押し出した後、押出部材を押出位置から退避位置に復帰させ、サイドタンク内のメダル貯留量が回収レベルに達したことが検知されたときに報知するので、ホッパータンクの所定量を超えて貯留されたメダルを回収する手間を容易にし、遊技者を興ざめさせることがない。
本発明のスロットマシンを示す斜視図である。 スロットマシンの内部構成を示す斜視図である。 ホッパー装置及びサイドタンク周辺の斜視図である。 スロットマシンの電気的構成の概略を示す機能ブロック図である。 スロットマシンの動作を示すフローチャートである。 ホッパータンクのメダル貯留量が第1のレベル未満(A)から第1のレベルに達する(B)ときのホッパー装置の状態を示す説明図である。 メダル押出部材が押出位置へ移動するとき(A)及び退避位置へ復帰するとき(B)のホッパー装置の状態を示す説明である。 回収時期報知を解除したとき(A)から、ホッパータンクのメダル貯留量が第2のレベルに達するとき(B)のホッパー装置の状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態を適用したスロットマシンの電気的構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態を適用したスロットマシンの動作を示すフローチャートである。 メダル押出部材を回転させる構成のホッパー装置を示す斜視図である。
図1に示すように、スロットマシン2は、前面が開口された収納箱4と、この収納箱4の前面に設けられた前面扉5とからなる筐体3の内部に、後述する第1〜第3リール11a〜11c、ホッパー装置35(図2参照)等が配設された構成となっている。
前面扉5は、上部扉6と下部扉7との2枚の扉から構成される。上部扉6には表示窓10が設けられ、この表示窓10の奥に第1リール11a,第2リール11b,第3リール11cが配設されている。周知のように、第1〜第3リール11a〜11cの外周には様々な図柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表示窓10を通して1リール当たり3個の図柄が観察される。これにより、各リールの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞ラインが横3本斜め2本の合計5本設定されている。この第1〜第3リール11a〜11cの側方には液晶表示装置13が設けられ、例えばアニメーション表示を利用した演出を行う。なお、表示窓10の数は1つに限定する必要はなく、例えば各々のリール毎に表示窓を設けるようにしてもよい。
下部扉7の上部には、ゲームの開始時に操作されるMAXベットボタン21、ペイアウトボタン22などの各種の操作ボタンが設けられる。なお、これらのボタンの機能はいずれも周知であるので、その詳細については省略する。また、これらボタンの近傍には、メダルベットが行われた後に操作されるスタートレバー23や、スタートレバー23の操作により回転するリールを停止させるための第1〜第3ストップボタン24〜26等が設けられる。
また、下部扉7には、ゲームを行う際にメダル30(図2参照)を投入するためのメダル投入口27が設けられている。メダル投入口27の奥には、メダルを受けてこれを送り出すセレクタ34(図2参照)が組み込まれ、不適正なメダル30はメダル払出口28を介してメダル受け皿29に排出される。また、セレクタ34は、例えばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入された等の不適切なタイミングでメダル30の投入が行われたときに、投入されたメダル30をメダル受け皿29に排出する。なお、ゲームの開始に先立って投入するメダル30の枚数は3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダル30はメダル受け皿29に排出される。
一方、クレジット機能がオン状態のときには4枚目以降に投入されたメダル30は、セレクタ34内の図示しないメダルセンサで検知され、例えば50枚を限度に後述するホッパータンク40に貯留される。このクレジット機能を用いているときには、前述したMAXベットボタン21の操作によりメダル30の投入操作が行われ、その投入枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームの結果、入賞が得られたときには配当となるメダルもクレジットされ、ペイアウトボタン22を操作したときにクレジットされているメダル30がメダル受け皿29に払い出される。
図2に示すように、ホッパー装置35は、収納箱4の内部であって、その下部に配置されている。なお、収納箱4の内部には、ホッパー装置35の他に、後述するメダル押出部材36、押出部材駆動部37、貯留量検知センサ38a,38b、サイドタンク39が設けられている。このホッパー装置35は、スロットマシン2で遊技を行って入賞を得た場合に作動し、入賞に対するメダル30を連続してメダル受け皿29に払い出す。このホッパー装置35の上部には、払い出し用のメダル30を貯留するホッパータンク40が設けられている。このホッパータンク40には、セレクタ34から供給されたメダル30が貯留される。
図3に示すように、ホッパー装置35は、ホッパータンク40と、メダル払出機構41とを備える。このホッパー装置35には、メダル押出部材36と、押出部材駆動部37と、貯留量検知センサ38a,38b(第1,第2センサ)とが一体に設けられている。ホッパータンク40は、払い出し用のメダル30を予め貯留するとともに、メダル投入口27から投入され、セレクタ34を介して供給されたメダル30を貯留する。
メダル払出機構41は後述するCPU55(図4参照)に接続されており、スロットマシン2で遊技を行って入賞を得たとき、CPU55の制御により作動し、入賞に対するメダル30を連続して払い出す。なお、符号42は排出口であり、下部扉7を閉じると、この排出口42がセレクタ34に設けられた排出シュート43の導入口(筐体側排出口)43aに連通する。ホッパー装置35の排出口42から排出されたメダル30は、導入口43aから排出シュート43の内部に案内された後、下部扉7に設けられた払出口28からメダル受け皿29に払い出される。
ホッパータンク40は、略水平な上端面に対して凹となる開口部40aが形成された箱型形状で、底面の略中央に供給口40bが設けられている。ホッパータンク40の底面は、周囲から供給口40bに向けて下方へ傾斜しており、ホッパータンク40に貯留される最下端に位置するメダル30が、供給口40bからメダル払出機構41に供給される。
ホッパータンク40は、開口部40aを間に挟んで互いに平行な側壁40c,40dと、一方の側壁40cを貫通する排出通路40eとが設けられている。側壁40cに近接する位置にサイドタンク39が載置されている。サイドタンク39は、収納箱4の内部に設けられた位置決め部材44によって固定されている。位置決め部材44は、サイドタンク39の両側面及び背面の輪郭に沿うように形成されている。
排出通路40eはホッパータンク40の上端付近からサイドタンク39へ向かって下方へ傾斜するように形成されており(図3、及び図6〜図8参照)、ホッパータンク40のメダル貯留量が排出通路40eの上端に達すると、メダル30が排出通路40eに導かれて排出される。排出通路40eから排出されたメダル30はサイドタンク39内に落下して貯留される。
第1の貯留量検知センサ40a(第1センサ)は、ホッパータンク40内の第1の所定位置(高さ)に設けられており、ホッパータンク40に貯留されたメダル貯留量が所定の第1レベルに達したことを検知する。本実施形態では、第1の貯留量検知センサ40aが設けられる第1の所定位置は、排出通路40eの上端よりも高い位置(高さ)となっている。第2の貯留量検知センサ38b(第2センサ)は、第1の貯留量検知センサ38aよりも高い第2の所定位置に設けられており、メダル貯留量が第1のレベルより多い第2のレベルに達したことを検知する。例えば、ホッパータンク40に貯留されたメダル30が貯留量検知センサ38a,38bの位置に達するとオン信号をそれぞれ出力し、貯留されたメダル30が貯留量検知センサ38a,38bの位置に達していないときはオフ信号をそれぞれ出力する。貯留量検知センサ38a,38bとしては、例えばフォトインタラプタ等の光学センサを用いる。なお、本発明はこれに限らず、例えば、排出通路40eの上端よりも低い位置に貯留量検知センサ38a,38bを配置してもよい。
メダル押出部材36は、矩形柱状に形成され、長手方向が側壁40c,40dと平行に配される。このメダル押出部材36は、ホッパータンク40内部に貯留されたメダル30と接触する範囲内で、側壁40dの内面と接する退避位置と、側壁40cの内面に接し、サイドタンク39へメダル30を押し出す押出位置との間を移動自在に設けられている。このメダル押出部材36が退避位置から押出位置へ移動することでホッパータンク40の内部に貯留されたメダル30が押し出されて、排出通路40eから落下する。本発明では、メダル押出部材36の底面の位置が、排出通路40eの上端の位置に合わせて配設されており、排出通路40eの上端を超えて貯留されたメダル30が押し出される。なお、メダル押出部材36の位置はこれに限らず、底面の位置が排出通路40eの上端よりも下方に位置していてもよい。また、この場合、例えばメダル押出部材36は側壁40dの内面に接する位置(退避位置)と、排出通路40eに接する位置(押出位置)との間を移動する。排出通路40eから落下したメダル30はサイドタンク39に受け止められて貯留される。
押出部材駆動部37は、ガイド片45と、ラックギヤ46と、ピニオンギヤ47と、モータ48と、位置検出センサ50a,50bとを備える。ガイド片45は、ホッパータンク40と一体に設けられている。ガイド片45には、側壁40c,40dと直交する水平方向に延びるガイド溝45aが形成されている。
ラックギヤ46は、ガイド溝45aに沿ってスライド自在にガイド片45と嵌合しており、ガイド片45を跨いで配置された連結部51と固着されている。連結部51は、ホッパータンク40に設けられたスリット40fを通過してメダル押出部材36と連結されている。ラックギヤ46は、ガイド溝45aと平行に配設されたギヤ歯46aを有する。ラックギヤ46のギヤ歯46aは、ピニオンギヤ47のギヤ歯47aと噛み合っている。
ピニオンギヤ47は、モータ48の回転軸48aと同軸に結合されており、モータ48が駆動されたとき、回転軸48aとともに回転する。ラックギヤ46及びピニオンギヤ47は、モータ48からの回転運動を直線運動に変換する。これにより、モータ48が駆動されるとガイド片45に沿ってラックギヤ46が連結部51及びメダル押出部材36とともに移動する。モータ48はモータドライバ49(図4参照)に接続されており、モータドライバ49は後述するCPU55(図4参照)に接続されている。CPU55は、モータドライバ49を介してモータ48の駆動を制御する。モータ48は、例えばパルスモータであり、モータドライバ49から供給される駆動パルスに応じて、一定の回転角度で回転する。さらにCPU55には、位置検出センサ50a,50bが接続されている。位置検出センサ50a,50bは、連結部51の通過をそれぞれ検出する。位置検出センサ50a,50bとしては、例えばフォトインタラプタ等の光学センサを用いる。
本実施形態では、メダル押出部材36を上述した退避位置及び押出位置の間で移動させるため、位置検出センサ50a,50bは、メダル押出部材36が退避位置及び押出位置にあるときに連結部51と対面する位置に合わせてそれぞれ設けられている。ラックギヤ46とともに連結部51及びメダル押出部材36が移動するとき、連結部51が位置検出センサ50a,50bの各位置に到達すると、位置検出センサ50a,50bからCPU55へオン信号が入力される。そして、位置検出センサ50a,50bからオン信号が入力されると、CPU55がモータ48への駆動パルスの供給を停止し、退避位置又は押出位置にメダル押出部材36がそれぞれ停止する(図3の実線及び2点鎖線でそれぞれ示す位置)。
サイドタンク39には、サイドタンク39に貯留されたメダル30が回収レベルに達したことを検知する回収レベルセンサ54が設けられている。回収レベルセンサ54は、貯留量検知センサ38a,38bと同様にサイドタンク39の所定位置に配されており、サイドタンク39に貯留されたメダル30が回収レベルセンサ54の位置に達するとオン信号を出力し、貯留されたメダル30が回収レベルセンサ54の位置に達していないときはオフ信号を出力する。
図4は、スロットマシン2の電気的構成の概略を示すブロック図である。スロットマシン2は、CPU55(制御手段)によって基本的な動作が制御される。CPU55は、スロットマシン2において遊技が開始された後、第1の貯留量検知センサ40aでメダル貯留量が第1のレベルに達したことが検知されたときに、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させた後、メダル押出部材36を退避位置に復帰させるようにモータ48の制御を行う。
また、CPU55には、回収レベルセンサ54、スピーカ62(報知手段)、エラー解除スイッチ63(解除手段)が接続されている。CPU55は、サイドタンク39に回収レベルに達するまでメダルが貯留されて回収レベルセンサ54からオン信号が入力されると、エラー状態となり、スピーカ62によってエラー状態を報知するエラー音を出力させる。なお、エラー状態を報知する報知手段としてはこれに限らず、液晶パネル13に表示されるエラー表示など作業者に報知できるものであればよい。エラー解除スイッチ63は、筐体3の内部に設けられている。エラー状態の報知がなされた後、エラー解除スイッチ63が操作されると、エラー音又はエラー表示などによる報知が停止されてエラー解除状態となる。
CPU55は、エラー状態が解除された後、ホッパータンク40のメダル貯留量が初めて第1のレベルに達したことが第1の貯留量検知センサ40aで検知されたとき、すなわち第1の貯留量検知センサ40aの入力がオン信号且つ第2のメダル貯留量検知センサ38bの入力がオフ信号のときは、メダル押出部材駆動部37を作動させない。そして、ホッパータンク40のメダル貯留量が初めて第1のレベルに達したことが第1の貯留量検知センサ40aで検知された後は、ホッパータンク40のメダル貯留量が第2のレベルに達したとき、すなわち、第1及び第2の貯留量検知センサ38a,38bがともにオン信号となったときは、メダル押出部材駆動部37を作動させる。さらに、ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベルに達したことが第1の貯留量検知センサ40aで検知されたことが、エラー状態が解除された後、初めてではないときは、メダル貯留量が第1のレベルに達したことが検知されたとき、すなわち、第1の貯留量検知センサ40aがオン信号となったときは、第2の貯留量検知センサ38bの出力に関わらず、メダル押出部材駆動部37を作動させるように制御を行う。
本実施形態では、ホッパータンク40に貯留されるメダル貯留量の具体例としては、例えば、ホッパータンク40に貯留可能なメダル30の最大枚数を約2000枚(ホッパータンク40の容量の100%)、第1の貯留量検知センサ40aで検知する第1のレベルとしてのメダル30の枚数を約1800枚(ホッパータンク40の容量の90%)、第2の貯留量検知センサ38bで検知する第2のレベルとしてのメダル30の枚数を約1900枚(ホッパータンク40の容量の95%)に設定する。また、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させてメダル30を押し出したとき、ホッパータンク40内に残すメダル30の枚数を約1700枚(ホッパータンク40の容量の85%)に設定する。
なお、ホッパータンク40内に残すメダル30の枚数を約1700枚(ホッパータンク40の容量の85%)としたのは、BB(ビックボーナス)が当選・入賞した場合に、BBモードによって例えば450枚のメダル30の払い出しが行われ、さらにその後にART(アシストリブレイタイム)モード等が行われる場合には、合計1000枚を超える払い出しが行われることがあり、サイドタンク39へのメダル30の押し出しが行われた直後に、ホッパーエンプティエラー(ホッパー装置35から払い出すメダル30が不足状態となること)が頻出することを防ぐために必要な枚数としている。
また、サイドタンク39に貯留されるメダル貯留量の具体例としては、例えば、サイドタンク39に貯留可能なメダル30の最大枚数を約500枚(サイドタンク39の容量の100%)、回収レベルセンサ54で検知する回収レベルとしてのメダル30の枚数を約390枚(サイドタンク39の容量の78%)に設定する。
さらにまた、CPU55は、遊技が開始されることによって、ドライバ56,57,58を介してモータ59,60,61を駆動し、第1リール11a、第2リール11b、第3リール11cのそれぞれを停止させる他に、第1ストップボタン24、第2ストップボタン25、第3ストップボタン26のいずれかが押圧操作された場合に、該当するモータの駆動を停止する。これにより、押圧操作されたストップボタンに対応するリールが停止制御される。また、全てのリールが停止したときに入賞が得られた場合には、メダル払出機構41を動作させてメダル30の払い出し制御を行う。
次に本実施形態の作用について図5〜図8を用いて説明する。スロットマシン2では、遊技開始前、メダル押出部材36は、初期位置としての退避位置にセットされている(図6(A)に示す状態)。図5のフローチャートに示すように、遊技を開始するにあたって(ST1)、メダル投入を行った後、スタートレバー23を操作すると、CPU55は複数の当選役のいずれか、又はハズレであるかを決定した後、ドライバ56,57,58を介してモータ59,60,61をそれぞれ駆動させる。これにより、第1リール11a、第2リール11b、第3リール11cのそれぞれが回転する。そして、遊技者が第1ストップボタン24、第2ストップボタン25、第3ストップボタン26を押圧操作することによって、対応するリールが停止する。全てのストップボタンが押圧操作されることで、全リールが停止し、表示窓10から表示される複数の図柄のうち、ライン状に組み合わせた図柄の組み合わせが、当たりとなる図柄の組み合わせなる場合に、その当たりに対応した枚数のメダル30の払い出しが行われる。なお、CPU55は遊技開始後、第1の貯留量検知センサ40a、及び回収レベルセンサ54の信号入力を監視を開始する。
スロットマシン2では、遊技を行う際、上述のようにメダル30の投入及び払い出しが行われることで、ホッパータンク40に貯留されるメダル貯留量が変動する。メダル30の投入後、遊技が続行されると(ST2のY)、ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベル未満で(ST3のN)、貯留量検知センサ40の出力がオフ信号のときは、CPU55は、モータ48を動作させず、メダル押出部材36を退避位置に保持したままメダルの投入、払い出し及び遊技が続行される(ST2)。なお、メダルの投入及び払い出しが行われなくなると遊技が終了する(ST2のN)。
ホッパータンク40に貯留されたメダル30は、排出通路40eの上端に達すると、排出通路40eを通ってサイドタンク39へ受け止められるため、第1レベルとして設定されたホッパータンク40の容量の90%に達することはないが、投入されたメダル30に対して入賞数が少ない場合、あるいはクレジット機能がオン状態となってメダル30の投入枚数が多い場合や、またメダル30が引っ掛かるなど排出通路40eの流れが悪い場合などに、ホッパータンク40のメダル貯留量が大幅に増加してしまうことがある。
そして、ホッパータンク40に貯留されたメダル30が第1のレベルに達して(ST3のY)、第1の貯留量検知センサ40aの出力がオン信号となったとき(図6(B)に示す状態)、それがエラー状態を解除した後、初めてか否かの確認を行う(ST4)。初めてではない場合(ST4のN)、CPU55は、モータ48を動作させてメダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させる(ST6)。これにより、メダル30が押し出され、サイドタンク39によって受け止められる(図7(A)に示す状態)。メダル押出部材36によってホッパータンク40の第1のレベルである約1800枚から約100枚のメダル30が押し出されて、ホッパータンク40のメダル貯留量は第1のレベル未満として設定された約1700枚となる。メダル押出部材36が押出位置に移動してメダル30がサイドタンク39へ押し出された後、CPU55はモータ48を逆転させてメダル押出部材36を押出位置から退避位置に復帰させる(図7(B)に示す状態)。
上述のようにメダル押出部材36を退避位置及び押出位置の間で移動させてメダル30を押し出していくうちに、サイドタンク39にメダル30が貯留されていく。サイドタンク39のメダル貯留量が回収レベルに達すると、回収レベルセンサ54がオン信号を出力する(ST7のY)。回収レベルセンサ54の出力がオン信号になるとCPU55は、ゲームを停止するとともに、スピーカ62を作動させてエラー状態の報知を行わせる(ST8)。作業者が報知を確認すると、スロットマシン2の前面扉5を開放状態にしてサイドタンク39を取り出し、メダル30を回収する。なお、回収レベルセンサ54の出力がオフ信号のときは(ST7のN)、ST2に戻り、遊技が続行される。
メダル30が回収されて空状態となったサイドタンク39が位置決め部材44にセットし直され(図8(A)に示す状態)、エラー解除スイッチ63が操作されると、CPU55はスピーカ62を停止させて報知を終了し、エラー解除状態となる(ST9)。
そして、エラー状態が解除された後、引き続き遊技が続行されたとき(ST2のY)、ホッパータンク40に貯留されたメダル30が第1のレベルに達して(ST3のY)、第1の貯留量検知センサ40aの出力がオン信号となったとき、それがエラー状態を解除した後、初めての場合(ST4のY)、CPU55は、モータ48を動作させず、メダル押出部材36を退避位置に保持したままとする。そして、この後、メダル貯留量が第2のレベルである約1900枚に達したとき(図8(B)に示す状態)、すなわち第1及び第2の貯留量検知センサ38a,38bの入力がともにオン信号となったときは(ST5のY)、CPU55は、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させて約200枚のメダル30を押し出してサイドタンク39に落下させる(ST6)。これにより、ホッパータンク40のメダル貯留量は第1のレベル未満として設定された約1700枚となる。
このように、エラー状態解除後、メダル貯留量が初めて第1のレベルに達し、その後、第2レベルに達したときは、メダル30が全て回収され、空状態のサイドタンク39がセットされているため、メダル押出部材36の1回の移動でサイドタンク39内のメダル貯留量がサイドタンク40の容量の78%に達することはない。また、頻繁に押出部材駆動部37を駆動させると、多大な電力を消費するとともに、CPU55がビジー状態となって、ゲームのレスポンス等に影響が出るため、押出部材駆動部37の駆動は少ないほうがよい。
以降は、上記のST2〜ST7が繰り返され、回収レベルセンサ54がオン信号となるまで、CPU55は、メダル押出部材36を退避位置及び押出位置の間で移動させ、約100枚(=約1800枚−約1700枚)メダル30がホッパータンク40からサイドタンク39に移される。そして、回収レベルセンサ54がオン信号となったとき、エラー状態となり、報知を行う。
以上のように、ホッパータンク40に貯留されたメダル貯留量が第1のレベルに達したとき、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させてメダル30をサイドタンク39へ押し出すため、ホッパータンク40は、メダル貯留量が第1のレベル未満に減少する。これにより、作業者はサイドタンク39内のメダル30のみを回収すればよいので、メダル回収作業の時間と手間を省略し、遊技の中断時間を少なくすることができるから遊技者を興ざめさせることがない。また、エラー状態が解除された後、ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベルに初めて達した場合は、メダル押出部材36を移動させず、エラー状態となることはないので、短時間で遊技が中断されることがなく、遊技者を興ざめさせることがない。
上記第1実施形態では、エラー状態が解除された後、メダル貯留量が初めて第1のレベルに達したときは、押出部材駆動部を作動させず、第2のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させるようにしているが、本発明はこれに限るものではない。以下で説明する本発明の第2実施形態では、エラー状態を解除した後の経過時間を計測するタイマーを備え、エラー状態が解除された後、所定期間が経過するまでの間は、メダル貯留量が第1のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させず、第2のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させるように制御を行う。この第2実施形態では、図9に示すように、エラー状態を解除した後の経過時間を計測するタイマー65を備える。このタイマー65はCPU66に接続されている。なお、これら以外の構成は上記第1実施形態と同様である。
この第2実施形態では、CPU66は、所定期間が経過するまでの間は、ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベルに達したとき、すなわち第1の貯留量検知センサ40aの入力がオン信号且つ第2のメダル貯留量検知センサ38bの入力がオフ信号のときは、メダル押出部材駆動部37を作動させず、第2のレベルに達したとき、すなわち、第1及び第2の貯留量検知センサ38a,38bがともにオン信号となったときは、メダル押出部材駆動部37を作動させ、エラー状態が解除されて所定期間経過後は、メダル貯留量が第1のレベルに達したとき、すなわち、第1の貯留量検知センサ40aがオン信号となったときは、第2の貯留量検知センサ38bの出力に関わらず、メダル押出部材駆動部37を作動させるように制御を行う。
次に本実施形態の作用について図10に示すフローチャートに沿って説明する。遊技を開始するにあたって(ST1)、メダル投入後、当選役又はハズレの決定、メダル30の払い出しが行われる。メダル30の投入及び払い出し後、さらに遊技が続行されると(ST2のY)、ホッパータンク40のメダル貯留量が第1のレベル未満で(ST3のN)、貯留量検知センサ40の出力がオフ信号のときは、CPU66は、モータ48を動作させず、メダル押出部材36を退避位置に保持したままメダルの投入、払い出し及び遊技が続行される(ST2)。なお、メダルの投入及び払い出しが行われなくなると遊技が終了する(ST2のN)。
そして、ホッパータンク40に貯留されたメダル30が第1のレベルに達して(ST3のY)、第1の貯留量検知センサ40aの出力がオン信号となったとき、それがエラー状態を解除した後、所定期間経過後である場合(ST4のN)、CPU66は、モータ48を動作させてメダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させる(ST6)。これにより、メダル30が押し出され、サイドタンク39によって受け止められる。メダル押出部材36が押出位置に移動してメダル30がサイドタンク39へ押し出された後、CPU66はモータ48を逆転させてメダル押出部材36を押出位置から退避位置に復帰させる。
メダル押出部材36を退避位置及び押出位置の間で移動させてメダル30を押し出していくうちに、サイドタンク39にメダル30が貯留されていく。サイドタンク39のメダル貯留量が回収レベルに達すると、回収レベルセンサ54がオン信号を出力する(ST7のY)。回収レベルセンサ54の出力がオン信号になるとCPU66は、ゲームを停止するとともに、スピーカ62を作動させてエラー状態の報知を行わせる(ST8)。作業者が報知を確認すると、スロットマシン2の前面扉5を開放状態にしてサイドタンク39を取り出し、メダル30を回収する。なお、回収レベルセンサ54の出力がオフ信号のときは(ST7のN)、ST2に戻り、遊技が続行される。
空状態となったサイドタンク39がセットし直され、エラー解除スイッチ63が操作されると、CPU66はスピーカ62を停止させて報知を終了し、エラー解除状態となる(ST9)。エラー解除状態となったCPU66はタイマー65を作動させて、エラー状態を解除した後の経過時間の計測を開始させる(ST10)。
そして、エラー状態が解除された後、引き続き遊技が続行されたとき(ST2のY)、ホッパータンク40に貯留されたメダル30が第1のレベルに達して(ST3のY)、第1の貯留量検知センサ40aの出力がオン信号となったとき、タイマー65による計測に基づき、それがエラー状態を解除した後、所定期間経過前である場合(ST4のY)、CPU66は、モータ48を動作させず、メダル押出部材36を退避位置に保持したままとする。そして、エラー状態を解除した後、所定期間経過前にメダル貯留量が第2のレベルに達したとき、すなわち第1及び第2の貯留量検知センサ38a,38bの入力がともにオン信号となったときは(ST5のY)、CPU66は、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させてメダル30を押し出してサイドタンク39に落下させる(ST6)。以降は、上記と同様に回収レベルセンサ54がオン信号となるまで、CPU55は、メダル押出部材36を退避位置及び押出位置の間で移動させ、回収レベルセンサ54がオン信号となったとき、エラー状態となり、報知を行う。
以上のように、ホッパータンク40に貯留されたメダル貯留量が第1のレベルに達したとき、メダル押出部材36を退避位置から押出位置に移動させてメダル30をサイドタンク39へ押し出すため、メダル回収作業の時間と手間を省略し、遊技の中断時間を少なくすることができるから遊技者を興ざめさせることがない。また、エラー状態が解除された後、所定期間が経過する迄の間は、エラー状態となることはないので、短時間で遊技が中断されることがなく、遊技者を興ざめさせることがない。
なお、上記第2実施形態では、エラー状態が解除された後、所定期間が経過するまでの間は、メダル貯留量が第1のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させず、第2のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させるようにしているが、これに限らず、エラー状態を解除した後の経過時間を計測するタイマーに代えて、エラー状態を解除した後に実施されたゲーム数を計測するカウンタを備え、所定期間が経過する迄ではなく、ゲーム数が所定回数実施される迄の間は、押出部材駆動部の制御を上記第2実施形態と同様に行い、メダル貯留量が第1のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させず、第2のレベルに達したとき、押出部材駆動部を作動させるようにしてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、メダル押出部材36を移動させるための駆動手段として、ラックギヤ、ピニオンギヤ、モータなどからなる押出部材駆動部を示しているが、本発明はこれに限らず、無端ベルトを用いたベルト駆動式の押出部材駆動部や、リードスクリューとこのリードスクリューに螺合する移動部材を備えた押出部材駆動部など、退避位置と押出位置との間でメダル押出部材を移動させることができる駆動手段であればよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、メダル押出部材36を退避位置と押出位置との間で直線移動させる構成を示しているが、本発明はこれに限るものではなく、図11に示すように、メダル押出部材を退避位置及び押出位置の間で回転移動させる構成としてもよい。このホッパー装置70では、メダル押出部材71及び駆動手段としてのモータ72とが一体に設けられている。メダル押出部材71は、上記第1実施形態と同様に矩形柱状に形成され、上記第1実施形態のメダル押出部材36と同様に側壁40dの内面に接する押出位置と、ホッパータンク40のコーナー40g付近を中心に押出位置と略直交する退避位置との間を回転自在に配されている。モータ72は、回転軸72aが、メダル押出部材71の回転中心と同軸に固着されている。モータ72は、上記実施形態のモータ48と同様にパルスモータが用いられている。モータ72が作動され、メダル押出部材72が退避位置から押出位置へ回転移動することでメダル30がサイドタンク39へ押し出される。これによりホッパータンク40に貯留されたメダル30が第1のレベル未満となる。
また、上記第1及び第2実施形態では、メダル押出部材36を退避位置から押出位置へ移動させる範囲、及び第1のレベルを検知する第1の貯留量検知センサ40aを設ける所定位置として、排出通路40eの上端位置に合わせた位置に設定しているが、本発明はこれに限るものではなく、ホッパータンク40内部、またはホッパータンク40上に貯留されたメダル30と接触する範囲内であればよく、例えば、ホッパータンク40の上端面に合わせて設定してもよい。また、この場合、メダル押出部材36によって押し出されるメダル30は、排出通路40eではなく、ホッパータンク40の上端部からサイドタンク39へ落下させるようにしてもよい。
なお、上記各実施形態では、ホッパータンク40やサイドタンク39に貯留されたメダル貯留量をフォトセンサによって検知しているが、本発明はこれに限らず、例えば、重量センサや、一対の電極からなる電気式センサによって検知してもよい。
また、上記各実施形態では、ホッパータンク40に貯留されるメダル貯留量としてメダル貯留量検知センサ38a,38bで検知される第1のレベル、及び第2のレベルをホッパータンク40の容量の90%、95%にそれぞれ設定しているが、本発明はこれに限るものではない。
2 スロットマシン
3 筐体
4 収納箱
5 前面扉
7 下部扉
4a 開口部
4b 内側面
29 メダル受け皿(受容部)
30 メダル
35,70 ホッパー装置
40 ホッパータンク
41 メダル払出機構
36,71 メダル押出部材
37 押出部材駆動部(駆動手段)
38a 第1の貯留量検知センサ(第1センサ)
38b 第2の貯留量検知センサ(第2センサ)
39 サイドタンク
54 回収レベルセンサ
65 タイマー

Claims (3)

  1. 筐体内部に設けられ、メダル投入口から投入されたメダルを貯留するホッパータンクを有し、遊技結果に応じてメダルを払い出すホッパー装置と、
    前記ホッパー装置に隣接して設けられ、前記ホッパータンクから溢れたメダルを貯留するサイドタンクと、
    前記ホッパータンク内部または前記ホッパータンク上に貯留されたメダルと接触する範囲内で、前記サイドタンクから離れた退避位置、及び前記退避位置よりも前記サイドタンクに近接し、貯留されたメダルを前記サイドタンクへ押し出す押出位置の間で移動自在とする押出部材と、
    前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が所定の第1レベルに達したことを検知する第1センサと、
    前記押出部材を前記退避位置及び前記押出位置の間で移動させる駆動手段と、
    前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルに達したことが、前記第1センサによって検知されたときに、前記駆動手段を制御し、前記押出部材を前記退避位置から前記押出位置に移動させた後、前記押出部材を前記押出位置から前記退避位置へと復帰させる制御手段と、
    前記サイドタンク内のメダル貯留量が所定の回収レベルに達したことを検知する回収レベルセンサと、
    前記回収レベルセンサによって、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが検知されたことを報知する報知手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルよりも多い所定の第2レベルに達したことを検知する第2センサと、
    前記制御手段は、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが前記回収レベルセンサによって検知されたときからエラー状態とし、このエラー状態が解除された後、前記ホッパータンクのメダル貯留量が初めて前記第1のレベルに達したことが前記第1センサによって検知されたときは、前記押出部材駆動手段を作動させず、前記第1のレベルに達したことが初めて検知された後、前記ホッパータンクのメダル貯留量が第2のレベルに達したことが前記第2センサによって検知されたときに、前記押出部材駆動手段を作動させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ホッパータンクに貯留されたメダル貯留量が前記第1レベルよりも多い所定の第2レベルに達したことを検知する第2センサと、
    前記制御手段がエラー状態となった後、エラー状態が解除されてからの経過時間を計測するタイマー、又はエラー状態が解除されてからの実施ゲーム数を計測するカウンタとを設け、
    前記制御手段は、前記サイドタンク内のメダル貯留量が前記回収レベルに達したことが前記回収レベルセンサによって検知されたときからエラー状態とし、このエラー状態が解除された後、前記タイマーによって計測された経過時間が所定期間以上となる迄、または前記カウンタによって計測された実施ゲーム数が所定のゲーム数以上となる迄の間は、前記ホッパータンクのメダル貯留量が前記第1のレベルに達したときは前記押出部材駆動手段を作動させず、前記第2のレベルに達したときに、前記押出部材駆動手段を作動させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018068499A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 サミー株式会社 スロットマシン

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