しかしながら、上記特許文献1に開示された静止画撮像装置においては、以下に示す問題点があった。すなわち、上述のような撮像装置では、撮像手段で撮像した静止画像データに対して合成する撮影枠データは、予めメインメモリに記憶されたものの中から選ぶようになっている。そのため、いつでもどこでもいずれの撮影枠データを利用することができる為に、撮影枠データごとに付加価値を与えることができず、ユーザに新しい楽しみや驚き等を与えることができなかった。
それ故に、本発明の目的は、撮像手段で撮像した静止画像データに対して合成する撮影枠データに付加価値を与え、ユーザに新しい楽しみを与える撮像装置、撮像システム、ゲーム装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係の一例を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、撮像手段(25)により撮像された撮像画像と、記憶手段(32)に記憶された装飾画像とを合成した合成画像を生成する撮像装置(101)であって、位置情報取得手段(31)と装飾画像選択手段(31)と、合成画像生成手段(31)とを備える。位置情報取得手段は、撮像装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。装飾画像選択手段は、位置情報に基づいて記憶手段から所定の装飾画像を選択する。合成画像生成手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。
第1の発明によれば、撮像画像に対して合成する装飾画像に付加価値を与え、ユーザに新しい楽しみを与えることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記撮像装置は、無線通信を行うための無線通信手段(37)を更に備える。また、位置情報取得手段は、無線通信手段で通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントの識別情報を取得する識別情報取得手段を含む。そして、装飾画像選択手段は、識別情報取得手段で取得した識別情報に基づいて記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第2の発明によれば、無線通信を利用して容易に位置特定が可能となる。
第3の発明は、第2の発明において、識別情報取得手段は、無線通信手段が通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントが複数存在する場合には、最も電波強度の強い無線通信中継ポイントの識別情報を取得する。
第3の発明によれば、電波強度を判定することで、より精度の高い位置特定が可能となる。
第4の発明は、第1の発明において、位置情報取得手段は、撮像装置自身の位置情報を測位する位置情報測位手段を含む。また、装飾画像選択手段は、位置情報測位手段で測位した位置情報に基づいて記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第4の発明によれば、撮像装置自身で位置測位が可能となり、より正確な位置測定が可能となる。
第5の発明は、第1の発明において、撮像装置は、現在の日時に関する日時情報を取得する日時情報取得手段(31,39)を更に備える。そして、装飾画像選択手段は、位置情報および日時情報取得手段で取得した日時情報に基づいて、記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第5の発明によれば、位置情報に加えて日時情報を利用して装飾画像の選択を行うため、装飾画像の付加価値を更に高めることができる。
第6の発明は、第1の発明において、撮像装置は、所定の通信回線、または撮像装置へ接続可能な外部記憶装置の少なくとも一つを経由して、装飾画像の追加、更新または削除を行う装飾画像更新手段をさらに備える。
第6の発明によれば、装飾画像の内容を更新することが可能となり、装飾画像のバリエーションを事後的に増やすことができる。
第7の発明は、第1の発明において、撮像装置は、撮像画像、装飾画像、合成画像の少なくとも一つを表示する表示手段を更に備える。
第7の発明によれば、ユーザが撮像した画像や装飾画像、または、これらを合成した画像を視認させることができる。
第8の発明は、第7の発明において、撮像装置は、所定の操作入力を受け付ける操作入力手段(13、14)と、操作入力手段で受付けられた操作入力に基づいて、表示手段に表示された装飾画像、または合成画像上の装飾画像の編集を行う装飾画像編集手段(31)とを更に備える。
第8の発明によれば、ユーザに合成画像の編集の機会を与え、ユーザが所望する合成画像の生成が可能となる。
第9の発明は、第8の発明において、操作入力手段は、ポインティングデバイスである。また、装飾画像編集手段は、ポインティングデバイスにより編集を行なう。
第10の発明は、第9の発明において、ポインティングデバイスはタッチパネルであり、タッチパネルは表示手段上に重ねるように配置される。そして、装飾画像編集手段は、タッチパネルに対するユーザの入力に基づいて、表示手段に表示された装飾画像、または合成画像上の装飾画像の編集を行なう。
第9乃至第10の発明によれば、編集作業について、ユーザに直感的な操作性を提供する事ができる。
第11の発明は、第1の発明において、装飾画像選択手段は、複数の装飾画像を選択する。そして、撮像装置は、装飾画像選択手段で選択した複数の装飾画像の中から、ユーザの希望する画像を選択させるためのユーザ選択手段をさらに備える。
第11の発明によれば、複数の装飾画像をユーザに提示し、所望する装飾画像をユーザに選択させることができ、より大きな撮像の楽しみを提供することが可能となる。
第12の発明は、記憶手段に装飾画像を記憶するサーバ(103)と、撮像手段により撮像された撮像画像および所定の装飾画像を合成した合成画像を生成する撮像装置(101)とがネットワークを介して接続された撮像システムであって、撮像装置は、位置情報取得手段(31)と、位置情報送信手段(31、37)と、装飾画像受信手段(31,37)と、合成画像生成手段(31)とを備える。また、サーバは、位置情報受信手段(61,63)と、装飾画像選択手段(61)と、装飾画像送信手段(61,63)とを備える。位置情報取得手段は、撮像装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。位置情報送信手段は、位置情報を前記サーバへ送信する。装飾画像受信手段は、サーバから所定の装飾画像を受信する。合成画像生成手段は、装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。位置情報受信手段は、撮像装置から位置情報を受信する。装飾画像選択手段は、位置情報受信手段で受信した位置情報を用いて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。装飾画像送信手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像を撮像装置に送信する。
第12の発明によれば、撮像装置の存在する位置に応じて異なる装飾画像を撮像装置に提供することができ、装飾画像に付加価値を与えてユーザに新しい楽しみを与えることが可能となる。
第13の発明は、第12の発明において、撮像装置は、無線通信を行うための無線通信手段を更に備える。また、位置情報取得手段は、無線通信手段で通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントの識別情報を取得する識別情報取得手段を含む。そして、位置情報送信手段は、識別情報取得手段で取得した識別情報を位置情報としてサーバへ送信する。
第13の発明によれば、無線通信中継ポイントの識別情報を利用することで容易な位置特定が可能となる。
第14の発明は、第13の発明において、無線通信中継ポイントはネットワーク内に存在し、位置情報送信手段、装飾画像受信手段、位置情報受信手段、および、装飾画像送信手段は、ネットワーク内において無線通信中継ポイントを経由して送信または受信を行う。
第14の発明によれば、識別情報を取得した無線中継ポイントを経由した送受信を行うようにすることで、利用する無線通信中継ポイントの数を減らすことができる。
第15の発明は、第13の発明において、識別情報取得手段は、前記無線通信手段で通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントが複数存在する場合には、最も電波強度の強い無線通信中継ポイントの識別情報を取得する。
第15の発明によれば、より精度の高い位置情報を取得することができる。
第16の発明は、第12の発明において、位置情報取得手段は、撮像装置自身の位置情報を測位する位置情報測位手段を含む。そして、位置情報送信手段は、位置情報測位手段で測位した位置情報を送信する。
第16の発明によれば、撮像装置自身で位置測位が可能となり、より正確な位置測定が可能となる。
第17の発明は、第12の発明において、撮像装置は、現在の日時に関する日時情報を取得する日時情報取得手段(31,39)と、日時情報をサーバへ送信する日時情報送信手段とを更に備える。また、サーバは、撮像装置から日時情報を受信する日時情報受信手段(63)を更に備える。そして、装飾画像選択手段は、位置情報および日時情報受信手段で受信した日時情報に基づいて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第17の発明によれば、位置情報に加えて日時情報を利用して装飾画像の選択を行うため、装飾画像の付加価値を更に高めることができる。
第18の発明は、記憶手段に装飾画像を記憶するサーバ(103)と、サーバとネットワークを介して接続された中継装置(104)と、中継装置に接続され、撮像手段により撮像された撮像画像と所定の装飾画像とを合成した合成画像を生成する撮像装置(101)とを備える撮像システムであって、中継装置は、位置情報取得手段(31)と、第1の位置情報送信手段(31、37)と、第1の装飾画像受信手段(31,37)と、第1の装飾画像転送手段(31,38)とを備える。また、撮像装置は、第2の装飾画像受信手段(38)と、合成画像生成手段(31)とを備える。また、サーバは、第1の位置情報受信手段(63)と、装飾画像選択手段(61)と、第2の装飾画像送信手段(63)を備える。位置情報取得手段は、当該中継装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。第1の位置情報送信手段は、位置情報をサーバへ送信する。第1の装飾画像受信手段は、サーバから所定の装飾画像を受信する。第1の装飾画像転送手段は、第1の装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像を撮像装置へ送信する。第2の装飾画像受信手段は、中継装置から所定の装飾画像を受信する。合成画像生成手段は、第2の装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。第1の位置情報受信手段は、中継装置から位置情報を受信する。装飾画像選択手段は、第1の位置情報受信手段で受信した位置情報を用いて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。第2の装飾画像送信手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像を中継装置に送信する。
第18の発明によれば、撮像画像に対して合成する装飾画像に付加価値を与え、ユーザに新しい楽しみを与えることが可能となる。
第19の発明は、第18の発明において、中継装置は、無線通信を行うための無線通信手段(37)を更に備える。また、位置情報取得手段は、無線通信手段で通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントの識別情報を取得する識別情報取得手段(31)を含む。そして、位置情報送信手段は、識別情報取得手段で取得した識別情報を位置情報としてサーバへ送信する。
第19の発明によれば、無線通信を利用して容易に位置特定が可能となる。
第20の発明は、第19の発明において、無線通信中継ポイントはネットワーク内に存在し、第1の位置情報送信手段、第1の装飾画像受信手段、第1の位置情報受信手段、および、第2の装飾画像送信手段は、ネットワーク内において無線通信中継ポイントを経由して送信または受信を行う。
第20の発明によれば、識別情報を取得した無線中継ポイントを経由した送受信を行うようにすることで、利用する無線通信中継ポイントの数を減らすことができる。
第21の発明は、第19の発明において、識別情報取得手段は、無線通信手段で通信可能な範囲に存在する無線通信中継ポイントが複数存在する場合には、最も電波強度の強い無線通信中継ポイントの識別情報を取得する。
第21の発明によれば、より精度の高い位置情報を取得することができる。
第22の発明は、第18の発明において、位置情報取得手段は、中継装置自身の位置情報を測位する位置情報測位手段を含む。そして、位置情報送信手段は、位置情報測位手段で測位した位置情報を送信する。
第22の発明によれば、中継装置自身で位置測位が可能となり、より正確な位置測定が可能となる。
第23の発明は、第18の発明において、撮像装置は、当該撮像装置自身の位置情報を測位する位置情報測位手段と、位置情報を中継装置へ送信する第2の位置情報送信手段とを更に備える。また、中継装置は、撮像装置から位置情報を受信する第2の位置情報受信手段を更に備える。そして、第1の位置情報送信手段は、第2の位置情報受信手段で受信した位置情報を送信する。
第23の発明によれば、撮像装置自身で位置測位が可能となり、より正確な位置測定が可能となる。
第24の発明は、第18の発明において、撮像装置は、日時情報取得手段と、第1の日時情報送信手段を更に備える。日時情報取得手段は、現在の日時に関する日時情報を取得する。第1の日時情報送信手段は、日時情報を中継装置へ送信する。また、前記中継装置は、第1の日時情報受信手段と、第2の日時情報送信手段とを更に備える。第1の日時情報受信手段は、撮像装置から日時情報を受信する。第2の日時情報送信手段は、撮像装置から受信した日時情報をサーバへ送信する。また、サーバは、第2の日時情報受信手段をさらに備える。第2の日時情報受信手段は、中継装置から日時情報を受信する。そして、装飾画像選択手段は、位置情報および第2の日時情報受信手段で受信した日時情報に基づいて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第25の発明は、第18の発明において、中継装置は、現在の日時に関する日時情報を取得する日時情報取得手段と、日時情報をサーバへ送信する日時情報送信手段を更に備える。また、サーバは、中継装置から日時情報を受信する日時情報受信手段をさらに備える。そして、装飾画像選択手段は、位置情報および日時情報受信手段で受信した日時に基づいて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第24乃至第25の発明によれば、位置情報に加えて日時情報を利用して装飾画像の選択を行うため、装飾画像の付加価値を更に高めることができる。
第26の発明は、第12または第18の発明において、サーバは、現在の日時に関する日時情報を取得する日時情報取得手段を更に備える。そして、装飾画像選択手段は、位置情報および日時情報取得手段で取得した日時情報に基づいて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。
第26の発明によれば、位置情報に加えて日時情報を利用して装飾画像の選択を行うため、装飾画像の付加価値を更に高めることができる。また、サーバ側の日時情報を利用するため、撮像装置側においてユーザが不正確な日時を設定していたような場合であっても、その影響を受けずに装飾画像の適切な選択が可能となる。
第27の発明は、第12または第18の発明において、撮像装置は、撮像画像、装飾画像、および合成画像のうち少なくとも一つを表示する表示手段をさらに備える。
第27の発明によれば、ユーザが撮像した画像や装飾画像、または、これらを合成した画像を視認させることができる。
第28の発明は、第27の発明において、撮像装置は、所定の操作入力を受け付ける操作入力手段と、操作入力手段で受け付けられた操作入力に基づいて、表示手段に表示された装飾画像、または合成画像上の装飾画像の編集を行う装飾画像編集手段とを更に備える。
第28の発明によれば、ユーザに合成画像の編集の機会を与え、ユーザが所望する合成画像の生成が可能となる。
第29の発明は、第28の発明において、操作入力手段は、ポインティングデバイスである。そして、装飾画像編集手段は、ポインティングデバイスにより編集を行なう。
第30の発明は、第29の発明において、ポインティングデバイスはタッチパネルである。また、タッチパネルは表示手段上に重ねるように配置される。そして、装飾画像編集手段は、タッチパネルに対するユーザの入力に基づいて、表示手段に表示された装飾画像、または合成画像上の装飾画像の編集を行なう。
第29乃至第30の発明によれば、編集作業について、ユーザに直感的な操作性を提供する事ができる。
第31の発明は、第12または第18の発明において、撮像装置は、当該撮像装置にて受信した装飾画像を所定のタイミングで削除する装飾画像削除手段(31)備える。
第32の発明は、第31の発明において、所定のタイミングは、撮像装置の電源が切られた時である。
第33の発明は、第31の発明において、撮像装置は、合成画像を所定の記憶媒体に保存する合成画像保存手段(31)を更に備える。また、所定のタイミングは、合成画像保存手段が合成画像を保存した時である。
第31乃至第33の発明によれば、装飾画像の付加価値を更に高めることができる。
第34の発明は、第12または第18の発明において、装飾画像選択手段では、複数の装飾画像を選択する。また、撮像装置は、装飾画像選択手段で選択した複数の装飾画像の中から、ユーザの希望する画像を選択させるためのユーザ選択手段を更に備える。
第34の発明によれば、複数の装飾画像をユーザに提示して、所望する装飾画像をユーザに選択させることができ、より大きな撮像の楽しみを提供することが可能となる。
第35の発明は、撮像手段(25)により撮像された撮像画像と、記憶手段(32)に記憶された装飾画像とを合成した合成画像を生成するゲーム装置であって、位置情報取得手段(31)と、装飾画像選択手段(31)と、合成画像生成手段(31)とを備える。位置情報取得手段は、ゲーム装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。装飾画像選択手段は、位置情報を用いて、記憶手段から所定の装飾画像を選択する。合成画像生成手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。
第35の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を得ることができる。
第36の発明は、記憶手段に装飾画像を記憶するサーバ(103)と、撮像手段により撮像された撮像画像と所定の装飾画像とを合成した合成画像を生成するゲーム装置(101)とがネットワークを介して接続された撮像システムであって、ゲーム装置は、位置情報取得手段(31)と、位置情報送信手段(31、37)と、装飾画像受信手段(31,37)と、合成画像生成手段(31)とを備える。また、サーバは、位置情報受信手段(61,63)と、装飾画像選択手段(61)と、装飾画像送信手段(61,63)とを備える。位置情報取得手段は、ゲーム装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。位置情報送信手段は、位置情報を前記サーバへ送信する。装飾画像受信手段は、サーバから所定の装飾画像を受信する。合成画像生成手段は、装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。位置情報受信手段は、ゲーム装置から位置情報を受信する。装飾画像選択手段は、位置情報受信手段で受信した位置情報を用いて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。装飾画像送信手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像をゲーム装置に送信する。
第36の発明によれば、撮像装置の存在する位置に応じて異なる装飾画像を撮像装置に提供することができ、装飾画像に付加価値を与えてユーザに新しい楽しみを与えることが可能となる。
第37の発明は、記憶手段に装飾画像を記憶するサーバ(103)と、サーバとネットワークを介して接続された中継装置(104)と、中継装置に接続され、撮像手段により撮像された撮像画像と所定の装飾画像とを合成した合成画像を生成するゲーム装置(101)とを備える撮像システムであって、中継装置は、位置情報取得手段(31)と、第1の位置情報送信手段(31、37)と、第1の装飾画像受信手段(31,37)と、第1の装飾画像転送手段(31,38)とを備える。また、ゲーム装置は、第2の装飾画像受信手段(38)と、合成画像生成手段(31)とを備える。また、サーバは、第1の位置情報受信手段(63)と、装飾画像選択手段(61)と、第2の装飾画像送信手段(63)を備える。位置情報取得手段は、当該中継装置の存在している位置を示す位置情報を取得する。第1の位置情報送信手段は、位置情報をサーバへ送信する。第1の装飾画像受信手段は、サーバから所定の装飾画像を受信する。第1の装飾画像転送手段は、第1の装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像をゲーム装置へ送信する。第2の装飾画像受信手段は、中継装置から所定の装飾画像を受信する。合成画像生成手段は、第2の装飾画像受信手段で受信した所定の装飾画像と撮像画像との合成画像を生成する。第1の位置情報受信手段は、中継装置から位置情報を受信する。装飾画像選択手段は、第1の位置情報受信手段で受信した位置情報を用いて、当該サーバの記憶手段から所定の装飾画像を選択する。第2の装飾画像送信手段は、装飾画像選択手段で選択された所定の装飾画像を中継装置に送信する。
第37の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、撮像画像に対して合成する装飾画像に付加価値を与え、ユーザに新しい楽しみを与えることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、この実施例により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態において想定する処理の概要を説明する。本実施形態では、カメラを備えた携帯型ゲーム装置(以下、単にゲーム装置と呼ぶ)で撮像するカメラ画像に、所定の画像(以下、装飾画像と呼ぶ)を合成することで、合成写真(合成画像)を生成する処理を想定している。例えば、図1(a)に示すような景色をカメラで撮像する場合、当該景色を撮像した画像に、図1(b)に示すような合成用の装飾画像を合成することで、最終的に、図1(c)に示すような合成画像(合成写真)を生成する処理である。なお、装飾画像については、図1(b)に示したようなキャラクタの画像に限らず、撮影枠のような画像であってもよいし、キャラクタ以外の、例えば建築物等の画像であっても良い。
ここで、本実施形態では、上述した装飾画像のデータを後述するような所定のサーバから取得する。ゲーム装置は、当該サーバとはインターネット経由で通信を行う。また、本実施形態では、ゲーム装置は、インターネットへの接続に際して無線通信を用いる。具体的には、ゲーム装置は、無線通信において端末やサーバ間を接続する電波中継機である無線中継ポイントを経由してインターネット、およびその先にあるサーバへと接続する。本実施形態では、ゲーム装置は、無線LANを用いて上記無線中継ポイントであるアクセスポイント(以下、APと呼ぶ)と通信し、当該AP経由でインターネットへの接続を行う。図2に、本実施形態におけるネットワーク構成を示す。図2に示すように、ゲーム装置101は、AP102からインターネットを経由してサーバ103と通信する構成となっている。そして、ゲーム装置101はサーバ103から上記装飾画像を取得するが、本実施形態では、サーバ103と接続したゲーム装置101が存在している場所に応じて、サーバ103から送信される装飾画像の内容が異なる。より具体的には、サーバ103には、予めAP102の識別情報(例えば、SSID(Service Set Identifier))と装飾画像のデータとが関連づけられて記憶されている(換言すれば、上記所定のAP102は、サーバ103への登録が済んでいるAPである)。そして、ゲーム装置101がサーバ103に装飾画像のデータを要求する際に、当該ゲーム装置101と接続したAP102の識別情報をサーバ103に送信する。これに応じて、サーバ103では、当該識別情報に対応する装飾画像のデータを選択し、ゲーム装置101に送信するという処理が実行される。つまり、ゲーム装置101においては、自身が接続を確立したAP102によって異なる装飾画像がサーバ103から送信されてくることになる。一般的に、AP102は複数の地域、場所に設置されている。また、無線LANの通信可能範囲(電波到達距離)は一般的に狭いという性質上、接続が確立しているAP102とゲーム装置101とは必然的に近接した位置関係となり、AP102の存在する場所は、ほぼゲーム装置101の存在する場所を示すことになり得る。すなわち、AP102の識別情報がゲーム装置101の位置情報となり得る。そのため、結果的に、ゲーム装置101がサーバ103と接続を確立した「場所」に応じて、異なる装飾画像のデータを取得することが可能となる。
次に、図3を用いて、第1の実施形態における処理の概要を説明する。図3は、第1の実施形態における処理概要を説明するためのシーケンスチャート図である。図3において、まず、ゲーム装置101において、AP102からSSIDを取得し、AP102との接続を確立する処理が実行される(C1)。
次に、ゲーム装置101では、AP102およびインターネットを経由して所定のサーバ103との接続を確立してから、当該サーバ103に対して装飾画像のデータを要求する処理が実行される(C2)。このとき、ゲーム装置101から、上記AP102から取得したSSIDもサーバ103に送信される。
サーバ103では、ゲーム装置101から送信されてきたSSIDに基づいて装飾画像(例えば図1(b)に示したような画像)を選択する処理が実行される(C3)。そして、当該選択した装飾画像のデータをゲーム装置101に送信する処理が実行される(C4)。
ゲーム装置101では、サーバ103から送信されてきた装飾画像のデータを受信する処理が実行される(C5)。そして、カメラを起動して撮像処理が開始され(C6)、受信した装飾画像とカメラ画像(カメラで捉えた景色)との合成処理が実行される(C7)。その結果、図1(c)に示したような合成画像がゲーム装置101上のモニタに表示され、ユーザがシャッターボタンを押すことで、当該合成画像が所定の記憶媒体に保存される。
このように、本実施形態では、AP102に応じて異なる装飾画像をサーバに用意しておき、サーバ103に接続してきたゲーム装置101が用いているAP102に応じて異なる装飾画像を送信する。これにより、ゲーム装置101がサーバ103にアクセスを行った場所によって異なる装飾画像を用いた合成画像を生成できる。例えば、図4に示すような、6つのブース(ブースA〜F)に分けられたイベント会場で、ブース毎に異なるAP102を設置する。また、各AP102に対応づけて、それぞれ異なる装飾画像をサーバ103に登録しておく。そして、来場者は各ブースで当該ブースに設置されているAP102と通信し、サーバ103から装飾画像を取得する。これにより、イベント会場の各ブース毎でそれぞれ異なる装飾画像を用いた合成写真を撮影することができる。換言すれば、装飾画像の入手に限定性を設けることで装飾画像に付加価値を加え、イベントの来場者に各ブースに足を運ばせる契機を与えることが可能となる。もちろん、このような限定されたエリアでなく、都道府県単位のような、より広い地域単位で異なる装飾画像、例えば、その地域の名所の画像を装飾画像とするようにしても良い。
次に、第1の実施形態で使用されるゲーム装置101およびサーバ103の構成について説明する。
図5は、本発明にかかるゲーム装置101の外観図である。ここでは、ゲーム装置101の一例として、携帯ゲーム装置を示す。なお、ゲーム装置101は、カメラを内蔵しており、当該カメラによって画像を撮像し、撮像した画像を画面に表示したり、撮像した画像のデータを保存したりする撮像装置としても機能する。
図5において、ゲーム装置101は、折り畳み型の携帯ゲーム装置であり、開いた状態(開状態)のゲーム装置101を示している。ゲーム装置101は、開いた状態においてもユーザが両手または片手で把持することができるようなサイズで構成される。
ゲーム装置101は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に連結されている。図5の例では、下側ハウジング11および上側ハウジング21は、それぞれ横長の長方形の板状で形成され、互いの長辺部分で回転可能に連結されている。通常、ユーザは、開状態でゲーム装置101を使用する。また、ユーザは、ゲーム装置101を使用しない場合には閉状態としてゲーム装置101を保管する。また、図5に示した例では、ゲーム装置101は、上記閉状態および開状態のみでなく、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が閉状態と開状態との間の任意の角度において、連結部分に発生する摩擦力などによってその開閉角度を維持することができる。つまり、上側ハウジング21を下側ハウジング11に対して任意の角度で静止させることができる。
下側ハウジング11には、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12が設けられる。下側LCD12は横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。なお、本実施形態では、ゲーム装置101に内蔵されている表示装置としてLCDを用いているが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置等、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、ゲーム装置101は、任意の解像度の表示装置を利用することができる。なお、詳細は後述するが、下側LCD12は、主に、内側カメラ23または外側カメラ25で撮像されている画像をリアルタイムに表示するために用いられる。
下側ハウジング11には、入力装置として、各操作ボタン14A〜14Kおよびタッチパネル13が設けられる。図5に示されるように、各操作ボタン14A〜14Kのうち、方向入力ボタン14A、操作ボタン14B、操作ボタン14C、操作ボタン14D、操作ボタン14E、電源ボタン14F、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、上側ハウジング21と下側ハウジング11とを折りたたんだときに内側となる、下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。方向入力ボタン14Aは、例えば選択操作等に用いられる。各操作ボタン14B〜14Eは、例えば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。電源ボタン14Fは、ゲーム装置101の電源をオン/オフするために用いられる。図5に示す例では、方向入力ボタン14Aおよび電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の内側主面中央付近に設けられる下側LCD12に対して、左右一方側(図5では左側)の当該主面上に設けられる。また、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、下側LCD12に対して左右他方側(図5では右側)となる下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。方向入力ボタン14A、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、ゲーム装置101に対する各種操作を行うために用いられる。
なお、図5においては、操作ボタン14I〜14Kの図示を省略している。例えば、Lボタン14Iは、下側ハウジング11の上側面の左端部に設けられ、Rボタン14Jは、下側ハウジング11の上側面の右端部に設けられる。Lボタン14IおよびRボタン14Jは、ゲーム装置101に対して、例えば撮影指示操作(シャッター操作)を行うために用いられる。さらに、音量ボタン14Kは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Kは、ゲーム装置101が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。
また、ゲーム装置101は、各操作ボタン14A〜14Kとは別の入力装置として、さらにタッチパネル13を備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上を覆うように装着されている。なお、本実施形態では、タッチパネル13は、例えば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることができる。また、本実施形態では、タッチパネル13として、例えば下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度とが一致している必要はない。また、下側ハウジング11の右側面には、挿入口(図5に示す破線)が設けられている。挿入口は、タッチパネル13に対する操作を行うために用いられるタッチペン27を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は、通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。
また、下側ハウジング11の右側面には、メモリカード28を収納するための挿入口(図5では、二点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側には、ゲーム装置101とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、例えばSD(Secure Digital)メモリカードであり、コネクタに着脱自在に装着される。メモリカード28は、例えば、ゲーム装置101によって撮像された画像を記憶(保存)したり、他の装置で生成された画像をゲーム装置101に読み込んだりするために用いられる。
さらに、下側ハウジング11の上側面には、メモリカード29を収納するための挿入口(図5では、一点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側にも、ゲーム装置101とメモリカード29とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード29は、情報処理プログラムやゲームプログラム等を記録した記録媒体であり、下側ハウジング11に設けられた挿入口に着脱自在に装着される。
下側ハウジング11と上側ハウジング21との連結部の左側部分には、3つのLED15A〜15Cが取り付けられる。ここで、ゲーム装置101は、他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、第1LED15Aは、無線通信が確立している場合に点灯する。第2LED15Bは、ゲーム装置101の充電中に点灯する。第3LED15Cは、ゲーム装置101の電源がオンである場合に点灯する。したがって、3つのLED15A〜15Cによって、ゲーム装置101の通信確立状況、充電状況、および、電源のオン/オフ状況をユーザに通知することができる。
一方、上側ハウジング21には、上側LCD22が設けられる。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、上側LCD22上を覆うように、タッチパネルを設けてもかまわない。
また、上側ハウジング21には、2つのカメラ(内側カメラ23および外側カメラ25)が設けられる。図5に示されるように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の連結部付近の内側主面に取り付けられる。一方、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる内側主面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側主面(ゲーム装置101が閉状態となった場合に外側となる面であり、図5に示す上側ハウジング21の背面)に取り付けられる。なお、図5においては、外側カメラ25を破線で示している。これによって、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側主面が向く方向を撮像することが可能であり、外側カメラ25は、内側カメラ23の撮像方向の逆方向、すなわち、上側ハウジング21の外側主面が向く方向を撮像することが可能である。このように、本実施形態では、2つの内側カメラ23および外側カメラ25の撮像方向が互いに逆方向となるように設けられる。例えば、ユーザは、ゲーム装置101からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、ゲーム装置101からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ25で撮影することができる。
なお、上記連結部付近の内側主面には、音声入力装置としてマイク(図6に示すマイク42)が収納されている。そして、上記連結部付近の内側主面には、マイク42がゲーム装置101外部の音を検知できるように、マイクロフォン用孔16が形成される。マイク42を収納する位置およびマイクロフォン用孔16の位置は必ずしも上記連結部である必要はなく、例えば下側ハウジング11にマイク42を収納し、マイク42を収納位置に対応させて下側ハウジング11にマイクロフォン用孔16を設けるようにしても良い。
また、上側ハウジング21の外側主面には、第4LED26(図5では、破線で示す)が取り付けられる。第4LED26は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われた(シャッターボタンが押下された)時点で点灯する。また、内側カメラ23または外側カメラ25によって動画が撮影される間点灯する。第4LED26によって、ゲーム装置101による撮影が行われた(行われている)ことを撮影対象者や周囲に通知することができる。
また、上側ハウジング21の内側主面中央付近に設けられる上側LCD22に対して、左右両側の当該主面に音抜き孔24がそれぞれ形成される。音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内にはスピーカが収納されている。音抜き孔24は、スピーカからの音をゲーム装置101の外部に放出するための孔である。
以上に説明したように、上側ハウジング21には、画像を撮像するための構成である内側カメラ23および外側カメラ25と、各種画像を表示するための表示手段である上側LCD22とが設けられる。一方、下側ハウジング11には、ゲーム装置101に対する操作入力を行うための入力装置(タッチパネル13および各ボタン14A〜14K)と、各種画像を表示するための表示手段である下側LCD12とが設けられる。例えば、ゲーム装置101を使用する際には、下側LCD12や上側LCD22に撮像画像(カメラによって撮像された画像)を表示しながら、下側ハウジング11をユーザが把持して入力装置に対する入力を行うような用途に用いることができる。
次に、図6を参照して、ゲーム装置101の内部構成を説明する。なお、図6は、ゲーム装置101の内部構成の一例を示すブロック図である。
図6において、ゲーム装置101は、CPU31、メインメモリ32、メモリ制御回路33、保存用データメモリ34、プリセットデータ用メモリ35、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36、無線通信モジュール37、ローカル通信モジュール38、リアルタイムクロック(RTC)39、電源回路40、およびインターフェース回路(I/F回路)41等の電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて、下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
CPU31は、所定のプログラムを実行するための情報処理手段である。本実施形態では、所定のプログラムがゲーム装置101内のメモリ(例えば保存用データメモリ34)やメモリカード28および/または29に記憶されており、CPU31は、当該所定のプログラムを実行することによって、後述する情報処理を実行する。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、ゲーム装置101内のメモリに予め記憶されていてもよいし、メモリカード28および/または29から取得されてもよいし、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。
CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には、保存用データメモリ34が接続される。メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、上記情報処理に用いられる各種データを記憶したり、外部(メモリカード28および29や他の機器等)から取得されるプログラムを記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32として、例えばPSRAM(Pseudo−SRAM)を用いる。保存用データメモリ34は、CPU31によって実行されるプログラムや内側カメラ23および外側カメラ25によって撮像された画像のデータ等を記憶するための記憶手段である。保存用データメモリ34は、不揮発性の記憶媒体によって構成されており、例えば本実施例ではNAND型フラッシュメモリで構成される。メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。プリセットデータ用メモリ35は、ゲーム装置101において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
メモリカードI/F36は、CPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28やメモリカード29に対するデータの読み出しおよび書き込みを、CPU31の指示に応じて行う。本実施形態では、内側カメラ23および外側カメラ25によって撮像された画像データがメモリカード28に書き込まれたり、メモリカード28に記憶された画像データがメモリカード28から読み出されて保存用データメモリ34に記憶されたりする。また、メモリカード29に記憶された各種プログラムが、CPU31によって読み出されて実行されたりする。
カートリッジI/F44はCPU31に接続される。カートリッジI/F44は、コネクタに装着されたカートリッジ29に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、情報処理装置10が実行することが可能なアプリケーションプログラムがカートリッジ29から読み出されてCPU31によって実行されたり、当該アプリケーションプログラムに関するデータ(例えばゲームのセーブデータ等)がカートリッジ29に書き込まれたりする。
なお、本発明の情報処理プログラムは、メモリカード29等の外部記憶媒体を通じてコンピュータシステムに供給されるだけでなく、有線または無線の通信回線を通じてコンピュータシステムに供給されてもよい。また、情報処理プログラムは、コンピュータシステム内部の不揮発性記憶装置に予め記録されていてもよい。なお、情報処理プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、上記不揮発性記憶装置に限らず、CD−ROM、DVD、あるいはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体でもよい。
無線通信モジュール37は、例えばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール38は、所定の通信方式により同種のゲーム装置との間で無線通信を行う機能を有する。無線通信モジュール37およびローカル通信モジュール38は、CPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール37を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータを送受信したり、ローカル通信モジュール38を用いて同種の他のゲーム装置との間でデータを送受信したりすることができる。
また、CPU31には、RTC39および電源回路40が接続される。RTC39は、時間をカウントしてCPU31に出力する。例えば、CPU31は、RTC39によって計時された時間に基づいて、現在時刻(日付)等を計算することもできる。電源回路40は、ゲーム装置101が有する電源(典型的には電池であり、下側ハウジング11に収納される)から供給される電力を制御し、ゲーム装置101の各部品に電力を供給する。
また、ゲーム装置101は、マイク42およびアンプ43を備えている。マイク42およびアンプ43は、それぞれI/F回路41に接続される。マイク42は、ゲーム装置101に向かって発声されたユーザの音声を検知して、当該音声を示す音声信号をI/F回路41に出力する。アンプ43は、I/F回路41から音声信号を増幅してスピーカ(図示せず)から出力させる。I/F回路41は、CPU31に接続される。
また、タッチパネル13は、I/F回路41に接続される。I/F回路41は、マイク42およびアンプ43(スピーカ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネル13の制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成してCPU31に出力する。例えば、タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面に対して入力が行われた位置の座標を示すデータである。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行う。CPU31は、I/F回路41を介して、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Kから構成され、CPU31に接続される。操作ボタン14からCPU31へは、各操作ボタン14A〜14Kに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作ボタン14から操作データを取得することによって、操作ボタン14に対する入力に応じた処理を実行する。
内側カメラ23および外側カメラ25は、それぞれCPU31に接続される。内側カメラ23および外側カメラ25は、CPU31の指示に応じて画像を撮像し、撮像した画像データをCPU31に出力する。例えば、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれか一方に対して撮像指示を行い、撮像指示を受けたカメラが画像を撮像して画像データをCPU31に送る。
また、下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31に接続される。下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31の指示に従って画像を表示する。一例として、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれかから取得した画像を、下側LCD12に表示させ、所定の処理によって生成した操作説明画面を上側LCD22に表示させる。
次に、第1の実施形態で使用されるサーバ103について説明する。図7は、第1の実施形態におけるサーバ103の構成を示した機能ブロック図である。図7において、サーバ103は、CPU61とメインメモリ62と、通信部63と外部記憶装置64とで構成される。
CPU61は、後述するようなプログラムを実行することで、本実施形態にかかる処理を制御する。メインメモリ62には、本実施形態にかかる処理の実行に際して、必要な各種プログラムやデータが外部記憶装置64から適宜読み込まれる。通信部63は、CPU61の制御に基づいて、ゲーム装置101等との通信を行う。外部記憶装置64は、メインメモリ62に読み込まれる各種プログラムやデータを記憶する媒体であり、例えばハードディスク装置が該当する。
次に、第1の実施形態で用いられる各種データについて説明する。まず、サーバ103に記憶されるデータについて説明する。図8は、図7に示したサーバ103のメインメモリ62のメモリマップを示す図である。図8において、メインメモリ62は、プログラム領域621およびデータ領域623を含む。プログラム領域621は、CPU61によって実行される通信処理プログラム622等を記憶する。通信処理プログラム622は、ゲーム装置101と通信を行い、装飾画像のデータの送信等を実行するためのプログラムである。
データ領域623には、画像データ624およびAP−画像対応テーブル625が記憶される。画像データ624は、上述したような装飾画像のデータであり、各画像を一意に識別するための画像ID6241と実際の画像を示す情報である画像内容6242とで構成される。その他、データ領域623には、ゲーム装置101との通信処理等において用いられる各種データが記憶される。
図9は、上記AP−画像対応テーブル625の一例を示す図である。当該テーブルは、ゲーム装置101から送信されるAP102の識別情報と上記装飾画像との対応を定義したテーブルである。図9に示されたAP−画像対応テーブル625は、識別情報6251と開始日6252と終了日6253と開始時間6254と終了時間6255と画像ID6256の集合から構成される。
識別情報6251は、上記AP102を識別するための情報であり、例えば、AP102のSSIDが登録される。なお、SSIDの他、ESSID(Extended Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier:MACアドレス)を識別情報6251として用いてもよい。
開始日6252および終了日6253は、装飾画像の有効期間(換言すれば、送信可能期間、あるいは利用可能期間)を示すための情報である。例えば、開始日6252が”2008/1/1”と設定され、終了日6253が”2008/1/3”と設定されている装飾画像については、2008/1/1〜1/3の間しかゲーム装置101で取得することができない。開始時間6254、終了時間6255も同様に、装飾画像がサーバ103から送信可能な時間を示す情報である。つまり、時間限定で取得可能な装飾画像であることを示す。
画像ID6256は、上記画像データ624の画像ID6241に対応するデータである。
次に、ゲーム装置101にかかるデータについて説明する。図10は、ゲーム装置101のメインメモリ32のメモリマップを示す図である。図10において、メインメモリ32は、プログラム領域321およびデータ領域324を含む。プログラム領域321は、CPU31によって実行されるプログラムを記憶し、このプログラムは、通信処理プログラム322とカメラ処理プログラム323などによって構成される。
通信処理プログラム322は、サーバ103と通信し、上記装飾画像のデータを取得する処理を実行するためのプログラムである。また、カメラ処理プログラム323は、サーバ103から取得した装飾画像のデータおよび外側カメラ25(または内側カメラ23)を用いて撮像処理を実行するためのプログラムである。
データ領域324には、AP識別情報325と、装飾画像データ326と、カメラ画像データ327と、合成画像データ328とが記憶される。
AP識別情報325は、サーバ103との通信を行う際にAP102から取得したSSID等の情報である。装飾画像の送信をサーバ103に要求する際に、当該AP識別情報325がゲーム装置101からサーバ103に送信されることになる。
装飾画像データ326は、サーバ103から送信されてきた装飾画像のデータが格納されたものである。カメラ画像データ327は、外側カメラ25(または内側カメラ23)で撮像した画像のデータである。合成画像データ328は、上記カメラ画像データ327に装飾画像データ326を合成した画像のデータである。シャッターボタンが押されると、最終的に当該合成画像データ328がメモリカード28等に保存されることになる。
次に、図11〜図12を参照して、ゲーム装置101およびサーバ103によって実行される処理の詳細について説明する。まず、ゲーム装置101にかかる処理について説明する。図11はゲーム装置101によって実行される撮像処理の詳細を示すフローチャートである。当該処理は、例えば、ユーザがゲーム装置101のLCD22に表示されるシステムメニュー(図示せず)からカメラ起動処理を選択したときに実行が開始される。なお、図11において、ステップS11〜S16の処理が上記通信処理プログラム322によって実現され、ステップS17〜S20の処理がカメラ処理プログラム323によって実現される。また、図11の処理フローは1フレーム毎に繰り返し実行される。
図11において、まず、CPU31は、AP102から識別情報、ここでは一例として、SSIDを取得する処理を実行する(ステップS11)。より具体的には、AP102からブロードキャストされている信号を取得し、当該信号に含まれているSSIDを抽出することでAP102を検出する。なお、複数のAPが検出された場合は、最も電波強度の強いAPを選択するようにしてもよいし、検出されたAPの一覧を下側LCD12あるいは上側LCD22に表示し、ユーザに所望のAPを選択させるようにしてもよい。
次に、CPU31は、上記取得したSSIDで示されるAP102との接続を確立する。更に、当該AP102を介して上記サーバ103に接続確立要求を送信し、サーバ103との接続を確立する(ステップS12)。なお、APやサーバ103との接続確立のための基本的な処理については当業者には既知であるため、詳しい説明は省略する。
次に、CPU31は、装飾画像の送信を要求するための情報(以下、画像データ送信要求と呼ぶ)を、上記ステップS11で取得したSSIDと共にサーバ103に送信する(ステップS13)。
次に、CPU31は、サーバ103から送信されてくる装飾画像のデータ(画像内容6242)を受信するための処理を開始する(ステップS14)。
続いて、CPU31は、上記画像データの受信が完了したか否かを判定し(ステップS15)、未完了であれば(ステップS15でNO)、受信が完了するまで受信処理を継続する。一方、受信処理が完了すれば(ステップS15でYES)、CPU31は、受信した画像データを装飾画像データ326としてメインメモリ32に記憶する。この際、受信が完了したことを示すための受信完了通知をサーバ103に送信する。そして、CPU31は、サーバ103およびAP102との接続を切断するための処理を実行する(ステップS16)。例えば、接続を切断する指示を含む信号である切断要求をサーバ102に送信してからネットワークへの接続を切断する。
次に、CPU31は、外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像処理を実行する(ステップS17)。すなわち、外側カメラ25(または内側カメラ23)に写る景色をカメラ画像データ327としてメインメモリ32に記憶する。
次に、CPU31は、上記ステップS14で受信した装飾画像データ326を上記カメラ画像データ327と合成することで、合成画像データ328を生成する。そして、CPU31は、当該合成した画像を下側LCD12に表示する(ステップS18)。これにより、ユーザは、どのような合成画像が撮像できるかを視認することが可能となる。
次に、CPU31は、シャッターボタンが押されたか否かを判定する(ステップS19)。本実施形態では、シャッターボタンは、Rボタン14Jに割り当てられているものとする。当該判定の結果、シャッターボタンが押されていないと判定したときは(ステップS19でNO)、CPU31は、上記ステップS17の処理に戻り、カメラ画像と上記装飾画像との合成画像を下側LCD12に表示する処理を繰り返す。
一方、ステップS19の判定の結果、シャッターボタンが押されたと判定したときは(ステップS19でYES)、上記合成画像データ328をメモリカード28に保存する処理を実行する(ステップS20)。以上で、ゲーム装置101側の処理は終了する。
次に、サーバ103側の処理について説明する。図12はサーバ103によって実行される通信処理の詳細を示すフローチャートである。なお、図12の処理フローは1フレーム毎に繰り返し実行される。
まず、サーバ103のCPU61は、ゲーム装置101からの接続確立要求を受信したか否かを判定する(ステップS31)。当該判定の結果、受信していないときは(ステップS31でNO)、そのまま処理を終了する。一方、接続確立要求を受信したときは(ステップS31でYES)、CPU61は、当該接続確立要求を送信したゲーム装置101との接続を確立するための処理を実行する(ステップS32)。
次に、CPU61は、ゲーム装置101から送信された上記画像データ送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS33)。当該判定の結果、画像データ送信要求を受信していなければ(ステップS33でNO)、CPU61は、ゲーム装置101から上記切断要求を受信したか否かを判定する(ステップS38)。切断要求を受信したときは(ステップS38でYES)、CPU61は、後述のステップS37の処理に進んでゲーム装置101との接続を切断するための処理を実行する。一方、切断要求を受信していなければ(ステップS38でNO)、上記ステップS33の処理を繰り返す。
一方、上記ステップS33の判定の結果、画像データ送信要求を受信したときは(ステップS33でYES)、CPU61は、ゲーム装置101から送信されてきたSSIDに基づいて画像データを読み込むための、装飾画像データ読込処理を実行する(ステップS34)。図13は、当該装飾画像データ読込処理の詳細を示すフローチャートである。図13において、まず、CPU61は、AP−画像対応テーブル625を参照し、ゲーム装置101から送信されてきた上記SSIDと同じ値の識別情報6251を有するレコード(1レコードは、図9に示したテーブルの1行分に相当するデータ)を検索する(ステップS341)。なお、当該検索の結果、複数のレコードが検索されることもある。例えば、識別情報6251の値は同じ値であって、開始日6252および終了日6253や、開始時間6254および終了時間6255に異なる値が設定されているレコードが存在する場合は、これらのレコード群が検索結果として取得される。以下、検索結果が1件の場合も複数の場合も総称して「レコード群」と呼ぶ。
次に、上記検索の結果、識別情報6251が一致するレコード群が存在するか否かを判定する(ステップS342)。当該判定の結果、識別情報6251が一致するレコード群が存在しているときは(ステップS342でYES)、次に、CPU61は、ステップS341で検索されたレコード群のうち、上記画像データ送信要求を受信した日付および時間(以下、アクセス日時と呼ぶ。また、当該アクセス日時は、サーバ103の内蔵時計から取得するものとする)が、開始日6252、終了日6253、開始時間6254、終了時間6255で設定されている日時の範囲に含まれているレコードが存在するか否かを判定する(ステップS343)。つまり、検索されたレコード群の各レコードに設定されている日時の条件に上記アクセス日時が適合するか否かが判定される。なお、検索結果が1件の場合は、当該レコードと上記アクセス日時とが適合するか否かが判定される。当該判定の結果、アクセス日時を含む日時の範囲が設定されているレコードが存在するときは(ステップS343でYES)、CPU61は、当該レコードから画像ID6256を取得する(ステップS344)。そして、後述のステップS349の処理へ進む。
一方、ステップS343の判定の結果、アクセス日時を含む日時の範囲が設定されているレコードが1件も存在しなかったときは(ステップS343でNO)、CPU61は、開始日6252、終了日6253、開始時間6254、終了時間6255の全てにNULLが設定されているレコード(図9の例では5件目のレコード)から画像ID6256を取得する(ステップS345)。そして、後述のステップS349の処理へ進む。
一方、上記ステップS342の判定の結果、識別情報6251が一致するレコードが1件も存在しないとき(ステップS342でNO)は、CPU61は、識別情報6251がNULLに設定されているレコード群(図9の例では1〜4件目のレコードが該当する)を検索し、当該検索したレコード群の中で、アクセス日時を含む日時の範囲が設定されているレコードが存在するか否か(日時の条件が適合するレコードが存在するか否か)を判定する(ステップS346)。その結果、アクセス日時を含む日時の範囲が設定されているレコードが存在していたときは(ステップS346でYES)、当該レコードから画像ID6256を取得する(ステップS347)。一方、日時の条件が適合するレコードが存在しなかったときは(ステップS346でNO)、CPU61は、オールNULL値のレコード(図9の例では1件目のレコード)を検索し、当該レコードから画像ID6256を取得する(ステップS348)。
次に、CPU61は、画像データ624を参照し、上記取得した画像ID6265に基づいて画像内容6242を取得する(ステップS349)。以上で、装飾画像データ読込処理は終了する。
図12に戻り、装飾画像のデータを取得すれば、次に、CPU61は、当該装飾画像のデータ(画像内容6242)をゲーム装置101に送信する処理を開始する(ステップS35)。
続いて、CPU61は、送信処理が完了したか否かを判定する(ステップS36)。例えば、ゲーム装置101から送信されてくる受信完了通知を受信したか否かで判定する。当該判定の結果、送信が完了していないときは(ステップS36でNO)、送信が完了するまで送信処理を継続する。一方、送信が完了すれば(ステップS36でYES)、CPU61は、ゲーム装置101からの切断要求を待ってから、ゲーム装置101との接続を切断するための処理を実行する(ステップS37)。以上で、サーバ103にかかる処理は終了する。
このように、本実施形態では、ゲーム装置101がサーバ103との通信に用いているAPの識別情報に応じて、異なった装飾画像をゲーム装置101に送信する。これにより、ゲーム装置101がサーバ103にアクセスした場所に応じて異なった装飾画像を用いた写真を撮影することが可能となる。すなわち、外側カメラ25(または内側カメラ23)を用いて撮像をおこなうときに、特定の地域(エリア)や特定の日時でしか出現しない装飾画像を用いて撮像することができるために、各装飾画像に付加価値を与えることができる。その結果、特定の装飾画像を用いた撮像を目的としたユーザを特定の地域(エリア)、特定の日時に集めることができる。更には、その特定の地域(エリア)や特定の日時を模索するという新しい楽しみをユーザに対して与えることができ、その模索した結果によりユーザに対して驚きを与えることができる。
なお、上記実施形態では、サーバ103における画像の読み込みに際して、APの識別情報に加えてサーバ103へのアクセス日時も加味して条件判定を行うようにしていたが、これに限らず、APの識別情報のみで条件判定を行うようにしてもよい。
また、APの識別情報が合致するレコードが検索できなかったときに、日付、あるいは時間が合致するレコードを検索するようにしてもよい。更には、上記APの識別情報や日時についての条件の合致判定の優先順位はどのような順序であっても良い。
また、条件に合致するレコードが検索されなかったとき、上記実施形態ではオールNULL値のレコードで示される装飾画像データを送信するようにしていたが、代わりに、装飾画像が無い旨の情報をゲーム装置101に送信するようにしてもよい。この場合は、ゲーム装置101では、上記のような画像合成処理は行わず、外側カメラ25(または内側カメラ23)で撮像された画像をそのまま下側LCD12に表示するようにすればよい。すなわち、通常はサーバ103と通信を行っても上記のような合成写真は撮影できず、特定の場所でサーバ103と通信したときにのみ、その場所に応じた装飾画像を用いて合成写真が撮影できるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図14から図17を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、AP102を介してサーバ103とゲーム装置101とで通信を行っていた。これに対して、第2の実施形態では、図14に示すように、AP102とゲーム装置101との間に、中継役となる中継機104を加えた構成で処理を実行する。
ここで、第2の実施形態における中継機104について説明する。第2の実施形態では、複数のゲーム装置101同士がローカル通信モジュール38を介して(つまり、APを介さずに)無線通信を行う場合を想定している(以下、このようなゲーム装置101同士の通信のことをローカル通信と呼ぶ)。そして、これらローカル通信で互いに接続されている複数のゲーム装置101のうち、1台が上記AP102を介してサーバ103と通信を行う。この、サーバ103と通信を行うゲーム装置101のことを中継機104と呼ぶ。また、第2の実施形態の説明においては、当該中継機104以外のゲーム装置101のことを子機と呼ぶ。なお、以下の第2の実施形態の説明においては、中継機104、子機101を総称して単にゲーム装置と呼ぶこともある。
なお、第2の実施形態に係るサーバ103、ゲーム装置(中継機104および子機101)の構成は、図5〜図7を用いて上述した第1の実施形態での構成と同様であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、図15を用いて、第2の実施形態における処理の概要を説明する。図15は、第2の実施形態における処理概要を説明するための図である。図15において、まず、中継機104と子機101との間で、上述したようなローカル通信が可能となるよう接続を確立する処理が実行される。その後、中継機104において、無線通信モジュール37を介してAP102からSSIDを取得し、AP102との接続を確立する処理が実行される(C21)。
次に、中継機104においてAP102およびインターネットを経由して所定のサーバ103との接続を確立する処理が実行され、更に、当該サーバ103に対して装飾画像のデータを要求する処理を実行する(C22)。このとき、中継機104では、上記AP102から取得したSSIDもサーバ103に送信される。
サーバ103では、中継機104から送信されてきたSSIDに基づいて装飾画像を選択する処理が実行される(C3)。そして、当該選択した装飾画像のデータを中継機104に送信する処理が実行される(C4)。
中継機104では、サーバ103から送信されてきた装飾画像データを受信する処理が実行される(C23)。次に、中継機104とローカル通信で接続されている子機101に対して、サーバ103から受信した装飾画像データを送信する処理が実行される(C24)。
次に、子機101において、中継機104から送信された装飾画像データを受信する処理が実行される(C5)。そして、第1の実施形態と同様に外側カメラ25(または内側カメラ23)が起動されて撮像処理が開始され(C6)、受信した装飾画像とカメラ画像との合成処理が実行される(C7)。
このように、第2の実施形態では、中継機104がサーバ103から装飾画像のデータを取得し、子機101へ送信する。これにより、子機101が複数あるような場合に、各子機101が個別に無線通信モジュール37を用いてサーバ103と通信を行うことで装飾画像のデータを取得する場合に比べ、サーバ103〜AP102間にかかる通信量を軽減することが可能となる。
以下、図16〜図17を参照して、第2の実施形態にかかる処理の詳細について説明する。なお、サーバ103にかかる処理については、通信相手が中継機104となることを除き、上記第1の実施形態と同様の処理が行われるため、サーバ103にかかる処理の詳細については説明は省略する。
まず、中継機104にかかる処理について説明する。図16は、中継機104によって実行される処理の詳細を示すフローチャートである。図16において、まず、中継機のCPU31は、上記子機101をサーチするため、ローカル通信モジュール38を介してブロードキャスト信号を送信する(ステップS41)。
次に、CPU31は、子機101からのローカル通信による接続要求を受信したか否かを判定する(ステップS42)。当該判定の結果、接続要求を受信していなければ(ステップS42でNO)、接続要求を受信するまでステップS42の判定を繰り返す。一方、接続要求を受信したときは(ステップS42でYES)、CPU31は、接続要求のあった子機との接続を確立するための処理を実行する(ステップS43)。
次に、CPU31は、AP102からSSIDを取得する処理を実行する(ステップS44)。続いて、CPU31は、上記取得したSSIDで示されるAP102との接続を確立する。更に、当該AP102を介して上記サーバ103に接続確立要求を送信し、サーバ103との接続を確立する(ステップS45)。
子機101との接続が確立すれば、次に、中継機104のCPU31は、無線通信モジュール37を用いてサーバ103から装飾画像のデータを取得するための処理を実行する(ステップS13〜S16)。このステップS13〜S16の処理は、第1の実施形態で図11を用いて説明したステップS13〜S16と同様であるため、説明は省略する。
サーバ103から装飾画像データを取得すれば、次に、CPU31は、取得した画像データを子機へ送信する処理を実行する(ステップS50)。以上で、第2の実施形態の中継機104にかかる処理は終了する。
次に、第2に実施形態にかかる子機101で実行される処理について説明する。図17は、子機101によって実行される処理の詳細を示すフローチャートである。図17において、まず、子機101のCPU31は、上記ステップS41の処理において中継機104から送信されたブロードキャスト信号を受信する処理を実行する(ステップS61)。
次に、CPU31は、中継機104に対してローカル通信による接続要求を送信する(ステップS62)。続いて、CPU31は、中継機104とのローカル通信のための接続を確立するための処理を実行する(ステップS63)。
中継機104との接続が確立すれば、子機101のCPU31は、中継機104から送信される装飾画像データを受信し、カメラ画像と合成する処理を実行する(ステップS14〜ステップS20)。当該ステップS14〜S20の処理は、通信相手が中継機104となる点を除き、第1の実施形態で図11を用いて上述したステップS14〜S20と同様の処理が実行される。そのため、詳細な説明は省略する。
このように、第2の実施形態では、子機101は直接サーバ103と通信を行わずとも、子機101が存在する場所に応じて異なる装飾画像を取得することができる。
なお、上記の中継機104については、例えば、APおよびインターネットを介してサーバ103と通信可能な据え置き型ゲーム装置であってもよい。そして、当該据え置き型ゲーム装置とゲーム装置101との間で上述したようなローカル通信が可能な構成にしてもよい。
また、ゲーム装置101との接続処理と、サーバ103との接続処理については、上記のフローチャートで示したような一連の流れで行うことに限らず、別個独立した処理として並列に実行するようにしてもよい。更に、中継機104においては、予めサーバから装飾画像を取得しておくようにしてもよい。すなわち、図15を用いて上述したC21〜C23の処理については、子機101における撮影処理の際に併せて実行することに限らず、予め処理を実行しておくようにしても良い。換言すれば、サーバ103から装飾画像をダウンロード済みの状態である中継機104に子機101がローカル通信で接続するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、図18から図20を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、サーバ103ではゲーム装置101から送信されてくるAP102の識別情報(SSID)に基づいて装飾画像の選択を行っていた。これに対して、第3の実施形態では、AP102の識別情報の代わりに、緯度や経度等で示される位置情報を用いる。具体的には、サーバ103において、図9で上述したAP−画像対応テーブル625の識別情報6251の代わりに、緯度・経度等の位置情報を登録したテーブルを用意する(図18参照)。一方、ゲーム装置101では、例えばGPS受信機を装着、あるいは内蔵した構成にする。そして、GPSを利用してゲーム装置101が存在する位置の緯度・経度を示す情報を取得する。そして、ゲーム装置101からサーバ103に当該位置情報を送信する。サーバ103では当該位置情報に基づいて装飾画像データを選択して読み込み、ゲーム装置101に送信する。
なお、第3の実施形態に係るサーバ103の構成は、上記図18に示したようなテーブルが記憶される点を除き、上述した第1の実施形態と同様であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。また、図示は省略するが、ゲーム装置101には、所定のGPS受信機が装着あるいは内蔵されているものとする。この点を除き、ゲーム装置101の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図19は、第3の実施形態における処理概要を説明するための図である。図19において、まず、ゲーム装置101で、位置情報を取得するための処理が実行される(C31)。本実施形態では、GPSを利用して位置情報の取得が実行される。
次に、ゲーム装置101において、所定のAP(図19では図示を省略)を介してインターネットを経由して所定のサーバとの接続を確立してから、当該サーバに対して装飾画像のデータを要求する処理が実行される(C32)。このとき、上記GPSを利用して取得した位置情報がサーバに送信される。
サーバ103では、当該位置情報に基づいて装飾画像データを選択し(C3)、ゲーム装置101に送信する処理が実行される(C4)。以降、ゲーム装置101側で、図3を用いて上述したようなC5〜C7の処理と同様の処理が実行される。
以下、図20を参照して、第3の実施形態にかかる処理の詳細について説明する。なお、サーバ103にかかる処理については、APの識別情報の代わりに上記のような位置情報を用いる点を除き、上記第1の実施形態と同様の処理が行われるため、サーバ103にかかる処理の詳細については説明は省略する。
図20は、第3の実施形態にかかるゲーム装置101の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、図20において、ステップS14からステップS20までの処理は、上述の第1の実施形態で図11を用いて説明したステップS14からステップS20の処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図20において、まず、CPU31は、上記GPSを用いて自身の存在する場所の位置情報を取得する(ステップS81)。次に、CPU31は、所定のAPを経由してサーバ103との接続を確立する(ステップS82)。続いて、CPU31は、上記ステップS81で取得した位置情報を、上記画像データ送信要求と共にサーバ103に送信する(ステップS83)。これに応じて、サーバ103のCPU61は、当該位置情報に基づいて上記ステップS34と同様の処理を実行することで装飾画像データを選択して読み込み、ゲーム装置101に送信する。
その後、CPU31は、第1の実施形態で図11を用いて上述したようなステップS14以降の処理を実行する。以上で、第3の実施形態にかかるゲーム装置101での処理は終了する。
このように、第3の実施形態では、位置情報を利用することで、ゲーム装置101では自身の存在する場所に応じて異なる装飾画像が取得でき、これを用いた合成写真を撮影することができる。
なお、位置情報の取得について、上記第3の実施形態ではGPSを利用する例で説明したが、これに限らず、例えば、ゲーム装置101の周辺に存在する無線LANのアクセスポイントを検出し、その電波強度から現在位置を割り出すような処理を実行してもよい。
また、上記のような位置情報の利用については、上述した第2の実施形態においても同様に適用可能である。すなわち、中継機104や子機101がGPS等を利用して、自身の位置情報を取得する。中継機104が位置情報を取得する構成のときは、AP102の識別情報の代わりに当該位置情報をサーバ103に送信するようにすればよい。また、子機101が位置情報を取得する構成のときは、ローカル通信を経由して子機101から中継機104に位置情報を送信する。そして、中継機104で、子機101から送られてきた位置情報をサーバ103に送信するようにすればよい。
(第4の実施形態)
次に、図21から図23を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、サーバ103にAP−画像対応テーブル625や画像データ624を記憶させ、ゲーム装置101はサーバ103から装飾画像のデータ(画像内容6242)を取得していた。これに対して、第4の実施形態では、画像データ624やAP−画像対応テーブル625に相当するデータをゲーム装置101に記憶させる構成を採る。すなわち、ゲーム装置101は、所定のAPからSSIDを取得するところまでは上記第1の実施形態と同様であるが、当該APを介してのサーバとの通信は実行せずに、ゲーム装置101内に記憶された画像データ624やAP−画像対応テーブル625から当該SSIDに基づいて装飾画像のデータを読み込む処理を実行する。
なお、第4の実施形態に係るゲーム装置101の構成は、図5〜図6を用いて上述した第1の実施形態と同様であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図21は、第4の実施形態にかかるゲーム装置101のメインメモリ32のメモリマップを示す図である。図21において、メインメモリ32は、プログラム領域321およびデータ領域324を含む。なお、この図において、上記第1の実施形態の説明の中で図10を用いて示したメモリマップで示したデータと同一のデータには同一の符号を付してある。
図21において、データ領域324は、上記第1の実施形態におけるゲーム装置101のデータ領域324の構成(図10参照)から装飾画像データ326を除き、代わりに、画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を加えた構成となっている。また、画像データ329およびAP−画像対応テーブル330は、第1の実施形態ではサーバ103に記憶されていた画像データ624およびAP−画像対応テーブル625と同じ内容である(図8、図9参照)。そのため、画像データ329およびAP−画像対応テーブル330の内容・構成の詳細説明は省略する。
次に、図22を用いて、第4の実施形態における処理の概要を説明する。図22において、まず、ゲーム装置101では、所定のAPからSSIDを取得する処理が実行される(C41)。次に、ゲーム装置101は、上記メインメモリ32に記憶されているAP−画像対応テーブル330および画像データ329を参照し、上記取得したSSIDに基づいて装飾画像データを選択する(C42)。そして、外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像処理を開始し(C6)、選択した装飾画像と外側カメラ25(または内側カメラ23)で撮像された画像との合成処理を実行する(C7)。
次に、図23を用いて、第4の実施形態にかかるゲーム装置101の処理の詳細を説明する。図23において、まず、CPU31は、所定のAPからブロードキャストされるSSIDを取得する処理を実行する(ステップS101)。
次に、CPU31は、上記ステップS101で取得したSSIDに基づいて装飾画像を読み込む処理を実行する(ステップS102)。当該処理は、上記メインメモリ32に記憶されている画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を用いる点を除き、図13を用いて上述したステップS34の処理と同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
次に、CPU31は、外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像処理を実行する(ステップS103)。すなわち、CPU31は、外側カメラ25(または内側カメラ23)に写る画像の取り込みを開始し、カメラ画像データ327としてメインメモリ32に記憶する。続いて、CPU31は、上記ステップS102で読み込んだ装飾画像のデータを上記カメラ画像データ327と合成することで、合成画像データ328を生成する。そして、CPU31は、当該合成した画像を、下側LCD12に表示する(ステップS104)。これにより、ユーザは、どのような合成画像が撮像できるかを視認することが可能となる。
次に、CPU31は、シャッターボタンが押されたか否かを判定する(ステップS105)。当該判定の結果、シャッターボタンが押されていないと判定したときは(ステップS105でNO)、CPU31は、上記ステップS103の処理に戻り、合成画像データ328で示される合成画像を下側LCD12に表示する処理を繰り返す。
一方、ステップS105の判定の結果、シャッターボタンが押されたと判定したときは(ステップS105でYES)、CPU31は、上記合成画像データ328をメモリカード28に保存する処理を実行する(ステップS106)。以上で、第4の実施形態にかかるゲーム装置101側の処理は終了する。
このように、第4の実施形態では、サーバ103との通信を行うことなく、ゲーム装置101の存在する場所に応じた装飾画像を用いて合成写真を撮影することができる。
なお、上記画像データ329およびAP−画像対応テーブル330は、そのデータ内容について、ネットワーク経由で追加・更新・削除が可能に構成してもよい。例えば、無線通信モジュール37を介して所定のサーバにアクセスし、画像データ329およびAP−画像対応テーブル330をダウンロードしてメモリカード28に保存するようにする。そして、上記のような撮影処理を実行する際に、当該ダウンロードした画像データ329およびAP−画像対応テーブル330をメインメモリ32に読み込み、ダウンロード後の画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を用いて上述したような処理を実行するようにしてもよい。また、変更にかかる分のデータ(差分データ)のみをダウンロードし、当該差分データに基づいて画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を更新するようにしてもよい。また、所定のサーバに限らず、例えばローカル通信モジュール38を介して、他のゲーム装置101から上記画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を取得するようにしても良い。更には、所定の記憶媒体、例えばメモリカード28やメモリカード29に最新版の画像データ329およびAP−画像対応テーブル330を記録しておき、当該記憶媒体を経由して画像データ329およびAP−画像対応テーブル330をゲーム装置101の取り込むように構成しても良い。
(第5の実施形態)
次に、図24から図25を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、上述の第4の実施形態において装飾画像の選択に用いていたAPの識別情報の代わりに、GPS等を利用して取得する位置情報を用いるものである。そのため、第5の実施形態においては、ゲーム装置101のメインメモリ32のAP−画像対応テーブル330の代わりに、上記図18に示したような位置情報が登録されている対応テーブルが記憶される。また、第5の実施形態にかかるゲーム装置101には、所定のGPSが装着、あるいは内蔵されているものとする。この点を除けば、第5の実施形態に係るゲーム装置101の構成は、図5〜図6を用いて上述した第1の実施形態と同様であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、図24を用いて、第5の実施形態における処理の概要を説明する。まず、ゲーム装置101で、上記GPSを利用して位置情報を取得するための処理を実行される(C51)。次に、ゲーム装置101で、当該位置情報に基づいて装飾画像データを選択する処理が実行される(C52)。そして、上記第1の実施形態等と同様に外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像処理が開始され(C6)、選択した装飾画像とカメラ画像との合成処理が実行される(C7)。
次に、図25を用いて、第5の実施形態にかかるゲーム装置101の処理の詳細を説明する。なお、図25において、ステップS103からステップS106までの処理は、上述の第4の実施形態で図23を用いて説明したステップS103からステップS106の処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図25において、まず、CPU31は、上記GPSを用いて自身の存在する場所の位置情報を取得する(ステップS121)。
次に、CPU31は、上記ステップS121で取得した位置情報に基づいて装飾画像を選択して読み込む処理を実行する(ステップS122)。すなわち、CPU31は、上記メインメモリ32に記憶されている対応テーブル(図18参照)を参照し、上記ステップS121で取得した位置情報をキーとして画像ID6256を読み込む。すなわち、図13を用いて上述したような装飾画像データ読込処理を、識別情報の代わりに位置情報を用いて実行する。
以降、CPU31は、外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像処理、および、上述のような合成処理を実行する(ステップS103〜S106)。以上で、第5の実施形態にかかるゲーム装置101側の処理は終了する。
このように、第5の実施形態も第4の実施形態と同様に、サーバ103との通信を行うことなく、ゲーム装置101の存在する場所に応じた装飾画像を用いて合成写真を撮影することができる。
なお、上記の各実施形態において、サーバ103等から取得した装飾画像をカメラ画像と合成する際に、当該装飾画像の編集を可能としてもよい。例えば、下側LCD12に合成画像が表示された状態で、ユーザからのタッチパネル入力を受け付ける。そして、その入力内容(装飾画像のドラッグ操作等)に応じて装飾画像の位置を移動したり、装飾画像を拡大縮小、回転するように構成しても良い。また、下側LCD12に合成画像を表示する処理を実行する前に、装飾画像のみを下側LCD12に表示して、上記のような編集が可能なように構成しても良い。そして、編集後の装飾画像とカメラ画像とを合成して下側LCD12に表示するようにしてもよい。これにより、撮影状況に応じてユーザが装飾画像を変化させることを可能とし、撮影する楽しみをより高めることが可能となる。
また、上記の各実施形態では、1つのSSID(あるいは位置情報)について1つの装飾画像を対応づけていたが、1つのSSIDに対して複数の装飾画像を対応づけるようにしてもよい。すなわち、図12の上記ステップS34の処理において、サーバ103のCPU61は複数の装飾画像を読み込み、ステップS358の処理で、これら複数の装飾画像のデータをゲーム装置101に送信する。ゲーム装置101のCPU31は、図11を用いて説明したようなステップS14、S15の処理でこれら複数の装飾画像のデータを受信し、メインメモリ32に記憶する。その後、ステップS17の処理で外側カメラ25(または内側カメラ23)による撮像を開始し、下側LCD12にカメラ画像を表示する。併せて、上側LCD22に上記複数の装飾画像の選択画面を表示し、ユーザに所望する装飾画像を選択させる。そして、ユーザによって選択された装飾画像をカメラ画像と合成して、下側LCD12に合成画像を表示するようにすればよい。
また、上記シャッターボタンを押して合成画像を保存した後、装飾画像データ326を消去するようにしてもよい。すなわち、上記ステップS20の処理の後に、装飾画像データ326を消去する処理をCPU31に実行させても良い。あるいは、ゲーム装置101の電源が切られたときに、装飾画像データ326を消去する処理をCPU31に実行させても良い。これにより、場所や日時限定で特定の装飾画像が入手できるという、いわば装飾画像のプレミア度を高めることができ、より大きな撮影の楽しみをユーザに提供することができる。
また、上記識別情報の一例として、AP102のSSID等を例に挙げたが、この他、サーバ103にアクセスしたゲーム装置のハードウェアに関する情報を利用しても良い。例えば、画面の解像度や表示色数が異なる複数種類のゲーム装置がそれぞれサーバ103にアクセスした際に、各ゲーム装置の画面の解像度や色数に応じて異なる装飾画像をサーバから送信するようにしてもよい。
また、上記アクセス日時に関し、上記第1、第2、第3の実施形態ではサーバ103においてアクセス日時を取得するようにしていたが、これに限らず、ゲーム装置101(第2の実施形態では中継機104、子機101)側でアクセス日時を示す情報を取得し、サーバ103に送信するようにしてもよい。例えば、上記ステップS13の処理において、CPU31はRTC29の出力に基づいてその時点における日時を算出する。そして、上記SSIDと共に当該日時を示す情報をサーバ103の送信するようにしてもよい。上記第2の実施形態の場合であれば、子機101で日時を算出し、ローカル通信経由で中継機104に送信して、当該中継機104からサーバ103に送信するようにしてもよい。これにより、端末の存在する地域(タイムゾーン)に応じて異なる装飾画像をサーバ103からゲーム装置101に送信することができる。
更に、上記各実施形態では、静止画として撮像するカメラの場合を例にしていたが、動画を撮像可能なカメラの場合であっても本発明は適用可能である。
また、上述したAPに関して、上記実施形態では、サーバ103のAPー画像対応テーブル625には予めAPの識別情報が登録されている場合を例として説明した。これに限らず、例えば、ユーザが自己の個人宅に設置されているAPの識別情報をサーバ103に新たに登録可能に構成しても良い。この際、ユーザが自作した装飾画像も共にサーバ103にアップロードし、サーバ103では、当該自作された装飾画像とユーザの個人宅のAPの識別情報とを関連づけて記憶するようにすればよい。
また、上記実施形態では、無線中継ポイントの一例として、無線LANの中継機であるAP102を経由する場合を例に説明したが、この他、携帯電話の基地局のような無線中継基地局を無線中継ポイントとして利用するようにしても良い。例えば、ゲーム装置101の代わりにカメラ機能付の携帯電話を用い、当該携帯電話から携帯電話網を経由して上記サーバ103にアクセスし、上記装飾画像を取得するようにしてもよい。そして、携帯電話がサーバ103との通信の際に接続している基地局の識別情報に応じて異なる装飾画像をサーバ103から携帯電話に送信するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、カメラでの撮像処理を開始する前にサーバ103にアクセスして装飾画像を取得していたが、これに限らず、カメラによる撮像を開始した後にサーバ103にアクセスして装飾画像を取得するようにしてから合成を行うようにしてもよい。例えば、図11を用いて上述した処理において、ステップS11〜S16の処理をステップS17の次に実行するようにしても良い。