JP2010278094A - 現像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像前処理時の基板裏面の気泡を除去し、基板裏面のパーティクルの低減を図れるようにすること。
【解決手段】基板Gを保持する回転基台2と、基板保持台4に保持された基板と液貯留空間7に洗浄液を供給して液張りを行うリンスノズル8と、基板に現像液を供給するノズルヘッド5と、基板搬送アームとの間で基板の受け渡しを行う昇降可能な複数の支持ピン28a,28b,28cとを具備し、支持ピンのうちの一つの支持ピンに、水平状態の基板の下面を支持する第1の支持面と、傾斜状態の基板の下端部を支持する第2の支持面を形成し、回転基台に保持された基板の水平面上の角度を調整可能に形成し、基板を受け渡しする際は、支持ピンの第1の支持面で基板を水平状態に支持可能な位置にし、基板及び液貯留空間内に洗浄液を供給又は供給後は、第2の支持面で基板の下端部を支持した傾斜状態で基板を下降して、基板下面に付着する気泡を除去する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばレチクル等のフォトマスク用ガラス基板に現像液を供給して処理を施す現像処理装置に関するものである。
一般に、例えば、半導体デバイスやレチクル等の基板の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、基板上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理,基板上のレジスト膜に対し所定のパターンの露光を行う露光処理,露光処理後の基板上に現像液を供給して基板上のレジスト膜を現像する現像処理等が行われている。
従来のこの種の現像処理装置においては、ノズルヘッドが現像液の吐出と吸引を行うため、いわゆる泡噛み現象を防止するために、回転可能な回転基台と共に回転可能で、かつ基板保持部材に保持された基板の外周部を囲む基板の表面の同一平面上に基板の表面上から連続する液膜を形成するための外周板例えば助走ステージと、回転基台に対して相対的に昇降移動可能で、かつ基板を吸着して保持する基板保持台と、基板保持台が基板を吸着保持すると共に、シール部材を介して基板保持台と外周板が密着し、かつ基板保持台と回転基台が密着して形成される液貯留空間と、回転基台及び基板保持台に保持された基板と液貯留空間に向かって洗浄液を供給して液張りを行う洗浄液供給ノズルと、を具備する現像処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年のパターンの微細化に伴い、近い将来にEUV(超紫外線)基板を使用することが現実視されている。このEUV基板は、従来の透過型基板に対して基板裏面に導電膜(例えば、CrN等)を設け、裏面を静電チャック等により吸着される。そのため、基板裏面の汚れにより位置決め精度の悪化やチャックの汚染などが予想される。これらのことより、EUV基板は裏面の汚れに対して透過型基板に比べて非常にデリケートである。
特開2008−177436号公報(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、従来のこの種の現像処理装置においては、基板を水平に保持した状態で、現像処理前に基板と液貯留空間に向かって洗浄液を供給して液張りを行うため、基板の裏面の空気が抜けない。そのため、基板裏面に気泡が残り、その気泡が原因で多数のパーティクルが発生する懸念があった。
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、現像前処理(液張り)時の基板裏面に付着する気泡を除去し、基板裏面のパーティクルの低減を図れるようにした現像処理装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、基板を水平状態に保持する回転可能な回転基台と、上記回転基台を回転駆動する回転駆動機構と、上記回転基台と共に回転可能で、かつ回転基台に保持された基板の外周部を囲み、基板表面の同一平面上に基板の表面上から連続する液膜を形成するための外周板と、上記回転基台に対して相対的に昇降移動可能で、かつ、基板を吸着保持すると共に、上記回転基台と外周板に密着して液貯留空間を形成する基板保持台と、上記回転基台及び基板保持台に保持された基板と液貯留空間に向かって洗浄液を供給して液張りを行う洗浄液供給ノズルと、上記基板保持台に保持された基板に対する現像液の供給と吸引を同時に行うノズルヘッドと、上記回転基台の上方に移動可能な基板搬送アームとの間で基板の受け渡しを行う昇降可能な複数の支持ピンと、上記複数の支持ピンを昇降移動する昇降駆動機構と、上記回転駆動機構と昇降駆動機構を制御する制御手段と、を具備し、 上記複数の支持ピンのうちの少なくとも一つの支持ピンの上端部に、水平状態の基板の下面を支持する第1の支持面と、傾斜状態の基板の下端部を支持する第2の支持面を形成し、 上記回転駆動機構により上記回転基台に保持された基板の水平面上の角度を調整可能に形成し、 上記制御手段からの制御信号に基づいて、上記基板搬送アームとの間で基板を受け渡しする際は、基板の角度を上記支持ピンの第1の支持面で基板を水平状態に支持可能な位置にし、上記基板及び液貯留空間内に洗浄液を供給又は供給後は、上記第2の支持面で傾斜状態の基板の下端部を支持可能な位置にし、かつ、上記第2の支持面で基板の下端部を支持した傾斜状態で基板を下降して、基板下面に付着する気泡を除去する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、昇降駆動機構の駆動により支持ピンを昇降して基板搬送アームとの間で基板を受け渡しする際は、支持ピンの第1の支持面で基板を水平状態に支持して基板の受け渡しを行うことができる。また、基板及び液貯留空間内に洗浄液を供給する際又は洗浄液の供給後は、回転駆動機構の駆動により基板を水平方向に所定角度回転して支持ピンの第2の支持面で基板を傾斜状態に支持し、かつ、昇降駆動機構の駆動により支持ピンを下降して第2の支持面で基板の下端部を支持した傾斜状態で基板を下降することにより、基板下面に付着する気泡を除去することができる。
この発明において、上記支持ピンの上端部に小径部を設け、この小径部の上端面で第1の支持面を形成し、小径部と大径部との段部によって第2の支持面を形成し、更に上記第1の支持面及び第2の支持面を形成する支持ピンの上端部を合成樹脂製部材又は合成ゴム製部材にて形成する方が好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、支持ピンと基板との接触面積を少なくすることができると共に、基板の傾斜状態を安定させることができ、かつ、基板の支持ピンとの接触による基板のダメージを抑制することができる。
また、この発明において、上記複数の支持ピンによって傾斜状に支持された基板の下面に向かって洗浄液を供給し、液貯留空間内の洗浄液に流動を与える第2の洗浄液供給ノズルを更に具備する構成としてもよい(請求項3)。
このように構成することにより、傾斜状態に支持された基板の下面を液貯留空間内に貯留された洗浄液に接触させる際に、第2の洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液によって液貯留空間内の洗浄液に流動を与えて基板下面に付着する気泡を除去することができる。
また、この発明において、上記基板保持台における液貯留空間を形成する底部に振動子を配設すると共に、この振動子に超音波発振器を接続する構成としてもよい(請求項4)。
このように構成することにより、傾斜状態に支持された基板の下面を液貯留空間内に貯留された洗浄液に接触させる際に、振動子に超音波発振器からの適当な周波数の高周波電圧を印加して励振することにより、超音波振動が発生し、その超音波振動が液貯留空間内に貯留された液体を伝播して基板下面に付着する洗浄液を除去することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明によれば、現像処理前の洗浄処理時に基板下面すなわち基板裏面に付着する気泡を除去することで、基板裏面に界面が存在しないため、基板裏面のパーティクルの低減を図ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、上記(1)に加えて、更に支持ピンと基板との接触面積を少なくすることができると共に、基板の傾斜状態を安定させることができ、かつ、基板の支持ピンとの接触による基板のダメージを抑制することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、傾斜状態に支持された基板の下面を液貯留空間内に貯留された洗浄液に接触させる際に、第2の洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液によって液貯留空間内の洗浄液に流動を与えて基板下面に付着する気泡を除去することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に基板裏面のパーティクルの低減を図ることができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、液貯留空間内に貯留された洗浄液に超音波を伝播して基板下面に付着する洗浄液を除去することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に基板裏面のパーティクルの低減を図ることができる。
この発明に係る現像処理装置の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 上記現像処理装置の概略平面図である。 この発明におけるノズルヘッドを示す断面図である。 この発明における回転基台の平面図(a)及び(a)のI部を示す拡大斜視図(b)である。 この発明における基板保持台を示す平面図である。 図5のII−II線に沿う断面図である。 上記現像処理装置の要部を示す概略斜視図(a)及び(a)のIII部の拡大斜視図(b)である。 この発明における基板の搬入状態を示す概略平面図(a)及び(a)のA矢視概略断面図(b)である。 この発明における支持ピンの下降状態を示す概略平面図(a)及び(a)のB矢視概略断面図(b)である。 この発明における基板の角度調整の状態を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 この発明における基板保持台の上昇状態を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 この発明における洗浄液供給ノズルによる液張りの開始状態を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 上記液張りの終了状態を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 この発明における支持ピンにより基板を傾斜させて上昇する状態を示す概略平面図(a)、概略断面図(b)及び(b)のIV部拡大図(c)である。 上記支持ピンにより基板を傾斜させて下降し、基板下面の気泡を除去する状態を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 この発明における現像処理状態を示す概略断面図である。 この発明における液抜き状態を示す概略断面図である。 この発明における基板保持台の下降及びカップの上昇状態を示す概略断面図である。 この発明における洗浄処理状態を示す概略断面図である。 この発明における乾燥処理状態を示す概略断面図である。 この発明における処理工程を示すフローチャートである。 この発明における液張りの別の状態を示す概略断面図である。 この発明における基板下面の気泡を除去する別の状態を示す概略断面図である。 この発明に係る現像処理装置の第2実施形態の要部を示す概略断面図である。 第2実施形態における基板下面の気泡を除去する状態を示す概略断面図である。
以下、この発明の実施の形態について、添付図示に基づいて詳細に説明する。この実施形態では、この発明に係る現像処理装置を、フォトマスク用の基板、例えばレチクル用のガラス基板に現像処理を施す現像処理装置に適用した場合について説明する。
この発明に係る現像処理装置は、図1及び図2に示すように、ケーシング1を有し、このケーシング1内に、ガラス基板G(以下に基板Gという)を回転可能に保持する回転基台2と、この回転基台2と共に回転可能で、かつ回転基台2に保持された基板Gの外周部を囲む、基板Gの表面の同一平面上に基板Gの表面上から連続する液膜を形成するための外周板3(以下に助走ステージ3という)と、回転基台2に対して相対的に昇降移動可能で、かつ基板Gを吸着して保持する基板保持台4と、この基板保持台4に保持された基板Gの表面に沿って移動可能で、基板Gに対する現像液の供給と吸引を同時に行うノズルヘッド5と、回転基台2に対して相対的に昇降移動可能で、かつ、回転基台2の上方に移動可能な基板搬送アーム80との間で基板Gの受け渡しを行う複数例えば3個の支持ピン28a,28b,28cと、を具備している。
また、上記回転基台2,助走ステージ3及び基板保持台4は、カップ6内に収容可能に形成されており、カップ6の外方側には、回転基台2及び基板保持台4に保持された基板Gと後述する液貯留空間7に向かって洗浄液(リンス液)例えば純水を供給する洗浄液供給ノズル8(以下にリンスノズル8という)が配設されている。
この場合、上記回転基台2は、図4に示すように、回転軸10に連結する円盤形基部11の外周4箇所に水平支持片12を延在し、水平支持片12の先端に環状水平片13を連結してなり、環状水平片13の4箇所に立設される各第1の支持柱片14の頂部に、それぞれ基板Gの角部を保持する一対の位置決めピン15を立設してなる。また、環状水平片13における第1の支持柱片14と約45度偏倚した4箇所には第2の支持柱片16が立設され、各第2の支持柱片16によって助走ステージ3が水平状態に支持されている。この回転基台2は回転軸10を介してモータ等の回転駆動機構17に連結され、回転軸10を中心軸として所定の回転速度で回転できる。
また、上記助走ステージ3は、図2に示すように、平面から見て円形の薄い板形状を有し、中央部に基板Gを収容する四角の開口部3aが形成されている。このように助走ステージ3の外形を円形状に形成することにより、助走ステージ3を回転させた際に、助走ステージ3の外周部付近において乱流が形成されることを防止している。この場合、助走ステージ3は、基板Gの表面と同一平面上、若しくは、僅かに低い位置例えば200〜400μm低い位置に固定されている。これにより、基板Gの表面から助走ステージ3の表面に渡る同一平面上に連続した液膜を形成することができる。助走ステージ3の開口部3aは,基板Gよりも僅かに大きく形成されており、基板保持台4に保持された基板Gと助走ステージ3との間には、基板Gの受け渡しのための隙間9が形成されている。
また、上記基板保持台4は、図5及び図6に示すように、回転基台2の回転軸10を回転可能に貫挿する貫通孔21を有する有底円筒状の本体20と、この本体20の底部22上に起立し、その頂面23aに基板Gを吸引する吸引口23bを有する吸着保持部23を具備してなり、本体20の円筒状の側壁24の頂面24aには、後述する第1の環状シール部材25aを嵌合する第1の周溝24bが設けられ、本体20の底部22における貫通孔21の縁部には、後述する第2の環状シール部材25bを嵌合する第2の周溝24cが設けられている。なお、基板保持台4は、例えばシリンダやモータ機構等の昇降駆動機構4Aによって回転基台2に対して相対的に昇降移動可能に形成されている。昇降駆動機構4Aは、制御手段であるコントローラ90に電気的に接続されており、コントローラ90からの信号に基づいて基板保持台4を回転基台2に対して相対的に昇降移動する。
上記基板保持台4の第1の周溝24b内に嵌合される第1の環状シール部材25aは、助走ステージ3の裏面の全周に渡って密着可能に形成され、第2の周溝24c内に嵌合される第2の環状シール部材25bは、回転基台2の裏面の全周に渡って密着可能に形成されている。
この場合、上記第1の環状シール部材25a及び第2の環状シール部材25bは、例えば可撓性のあるPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン),PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂,又は例えばシリコンを含有する耐薬性に優れたゴム材などが用いられており、それぞれ密接対象となる助走ステージ3の裏面側及び回転基台2の裏面側に向かって傾斜状に延在する可撓性を有するシール片(図示せず)を具備している。このように、第1及び第2の環状シール部材25a,25bに助走ステージ3の裏面側及び回転基台2の裏面側に向かって傾斜状に延在する可撓性を有するシール片を設けることによって、助走ステージ3の裏面及び回転基台2の裏面との接触面積を広くすることができると共に、調整を容易にすることができる。
また、上記吸着保持部23は、図7に示すように、回転基台2の4本の水平支持片12との干渉を回避すべく周方向に4分割に分けられて形成されており、各吸着保持部23の頂面23aには、基板Gの角部に沿うスリット状の吸引孔23bを有する2個の吸引口形成部23cが直交状に設けられている。
また、基板保持台4の底部22の1箇所には、排液口26が設けられると共に、底部22の底面22aが排液口26側に向かって下り勾配状に形成されている。これにより、底部22の底面22aに付着する液の液切りを良好にすることができる。
なお、基板保持台4の底部22の適時位置には、第2の洗浄液供給ノズルであるバックリンスノズル70から噴射されるリンス液例えば純水を流通する通路22bが設けられている(図6及び図7参照)。
上記のように形成される基板保持台4によって基板Gを吸着保持すると共に、第1の環状シール部材25aを介して基板保持台4と助走ステージ3を密着し、かつ第2の環状シール部材25bを介して基板保持台4と回転基台2を密着することで、液貯留空間7が形成される。また、基板保持台4による吸着保持の解除及び第1及び第2の環状シール部材25a,25bによる密着が解除された状態で、回転基台2及び助走ステージ3と共に基板Gが回転可能に形成される。したがって、基板保持台4を回転させずに回転基台2及び助走ステージ3を回転するので、回転駆動機構17の動力を小さくすることができる。
なお、基板保持台4における回転基台2との干渉を回避する基板Gの外周部に対応する3箇所には、垂直方向に貫通する貫通孔27が設けられている。各貫通孔27内には、基板Gを支持して昇降させる支持ピン28a,28b,28cが昇降可能に貫挿されている。支持ピン28a,28b,28cは、例えばシリンダなどの昇降駆動機構28Aによって昇降自在であり、回転基台2上に突出して、基板搬送アーム80との間で回転基台2に対する基板Gの受け渡しを行うことができる。
この場合、3個の支持ピン28a,28b,28cのうちの少なくとも一つ(図面では一つの場合を示す)の支持ピン28aは、図7(b)に示すように、支持ピン28aの上端部に小径部29aを設け、この小径部29aの上端面が第1の支持面を形成し、小径部29aと大径部29bとの段部29cが第2の支持面を形成し、かつ第1の支持面及び第2の支持面を形成する支持ピン28aの上端部を合成樹脂製部材例えば導電性PEEK又は合成ゴム製部材例えばフッ素ゴムにて形成されている。
上記のように形成される支持ピン28aの小径部29aの上端面(第1の支持面)と他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持することで、基板Gは水平状態に支持される。また、支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で基板Gの端部を支持し、他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持することで、基板Gは傾斜状態に支持される。
なお、昇降駆動機構28Aは制御手段であるコントローラ90に電気的に接続されており、コントローラ90からの信号に基づいて昇降移動可能に形成されている。また、回転駆動機構17も制御手段であるコントローラ90に電気的に接続されており、コントローラ90からの信号に基づいて所定の回転数で駆動可能に形成されると共に、所定角度回転して回転基台2に保持された基板Gの水平面上の角度が調整可能に形成されている。基板Gの角度調整を行うタイミングは、後述するように、基板搬送アーム80によって基板Gが回転基台2の上方に搬入され、支持ピン28a,28b,28cが上昇して、支持ピン28aの小径部29aの上端面(第1の支持面)と他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持して基板を受け取った後、支持ピン28a,28b,28cが下降して基板Gを回転基台2が保持した状態で、回転駆動機構17及び回転基台2を所定の角度に回転する。この角度調整によって基板Gの一端部(角部の一辺)が支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で支持可能な位置に移動し、その後の支持ピン28a,28b,28cの上昇によって支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で基板Gの端部(角部の一辺)を支持し、他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持することで、基板Gは傾斜状態に支持される。
また、回転基台2と基板保持台4は、基板Gから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するためのカップ6内に収容されている。カップ6は、回転基台2及び基板保持台4の側方と下方を覆うように、例えば下面が閉鎖され上面が開口した四角形の略筒状に形成されている。カップ6の下面には、例えば工場の排液部に連通した排出管6aが接続されており、カップ6において回収した液体を現像処理装置の外部に排出できる。
また、図2に示すようにカップ6のY方向負方向(図2の左方向)側には、第1の待機部61が設けられている。第1の待機部61には、現像液及び洗浄液(リンス液)の供給と吸引を行うノズルヘッド5が待機可能になっている。ノズルヘッド5は、例えば少なくとも基板Gの辺の寸法と同じかそれよりも長い、X方向に沿った略直方体形状を有している。ノズルヘッド5は、門型のヘッドアーム5bに支持されており、ヘッドアーム5bが取り付けられた例えばボールねじとその回転モータ等からなる水平移動機構5cによって、第1の待機部61から少なくともカップ6のY方向正方向(図2の右方向)側の端部付近まで水平移動(スキャン)可能に形成されている。また、ノズルヘッド5は、例えばヘッドアーム5bに取り付けられたボールねじとその回転モータ等からなる昇降駆動機構(図示せず)によって上下方向にも移動可能に形成されている。
図3に示すように、ノズルヘッド5の下面5aは、基板Gの表面と平行になるように水平に形成されている。ノズルヘッド5の下面5aにおけるノズルヘッド5の進行方向であるY方向の中央部には、現像液吐出口30が形成されている。現像液吐出口30は、例えばノズルヘッド5の長手方向(X方向)に沿って例えば基板Gの辺より長いスリット状に形成されており、現像液を帯状に吐出できる。現像液吐出口30は、ノズルヘッド5の内部に形成された第1の貯留部31に連通しており、第1の貯留部31は、現像液供給管33を介して現像処理装置の外部に設置された現像液供給源32に接続されている。現像液供給源32は、現像液供給管33を通じて所定の流量の現像液をノズルヘッド5に供給できる。ノズルヘッド5は、供給された現像液を第1の貯留部31に一旦貯留して圧力調整し、その後現像液吐出口30から均一に吐出できるようになっている。
ノズルヘッド5の下面5aの現像液吐出口30を挟んだ両側には、基板G上の現像液を吸引する現像液吸引口40が開設されている。現像液吸引口40は、例えば現像液吐出口30と平行なスリット状に形成されている。現像液吸引口40は、例えばノズルヘッド5の内部に形成された第2の貯留部41に連通しており、第2の貯留部41は、吸引管43を介して現像処理装置1の外部に設置された吸引装置42に接続されている。吸引装置42は、吸引管43を通じて所定の圧力で吸引できる。したがって、現像液吐出口30から基板G上に供給された現像液を現像液吐出口30の両側の現像液吸引口40から所定の圧力で吸引できる。この結果、基板Gの表面上には、現像液吐出口30から現像液吸引口40に向かう現像液の流れを形成できる。
ノズルヘッド5の下面5aの各現像液吸引口40の更に外側には、それぞれ純水等のリンス液を吐出するリンス液吐出口50が形成されている。リンス液吐出口50は、例えば前記現像液吐出口30に平行なスリット状に形成されており、リンス液をX方向に沿った帯状に吐出できる。リンス液吐出口50は、ノズルヘッド5の内部に形成された第3の貯留部51に連通しており、リンス液供給管53を介して現像処理装置1の外部に設置されたリンス液供給源52に接続されている。リンス液供給源52は、リンス液供給管53を通じて所定の流量のリンス液をノズルヘッド5に供給できる。ノズルヘッド5は、供給されたリンス液を第3の貯留部51に一旦貯留して圧力調整し、その後リンス液吐出口50から一様に吐出できる。
また、図2に示すように、カップ6のY方向正方向側には、第2の待機部62が設けられている。第2の待機部62には、洗浄液供給ノズルであるリンスノズル8が待機可能になっている。リンスノズル8は、例えば回転駆動軸8aに取り付けられたノズルアーム8bの先端部に支持されており、回転駆動軸8aの回転によって第2の待機部62からカップ6内の基板Gの中心部上方まで移動できる。リンスノズル8は、リンス液供給管64によって、例えば現像処理装置1の外部に設置されたリンス液供給源63に接続されており、リンス液供給源63から供給されたリンス液(純水)を下方に向けて吐出できる。
なお、コントローラ90は、上記回転駆動機構17,昇降駆動機構4A,28Aの他に、ノズルヘッド5の駆動部,リンスノズル8の駆動部等に電気的に接続されており、予め記憶されたプログラムに基づいて回転駆動機構17,昇降駆動機構4A,28A,ノズルヘッド5の駆動部,リンスノズル8の駆動部等が制御されるように形成されている。
次に、上記のように構成される現像処理装置の現像処理について、図8ないし図20に示す説明図及び図21に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、現像処理装置の外部の基板搬送アーム80によって搬送された基板Gが現像処理装置に搬入されると、基板Gは、予め上昇していた支持ピン28a,28b,28cに受け渡され(S−1;図8(a),(b)参照)、支持ピン28a,28b,28cの下降によって回転基台2上に載置されると共に、位置決めピン15によって位置決めされる(S−2;図9(a),(b)参照)。
次に、回転駆動機構17が駆動して基板Gを保持した回転基台2が所定角度回転して、基板Gの水平面上の角度が調整される(S−3;図10(a),(b)参照)。この角度調整によって基板Gの一端部(角部の一辺)が支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で支持可能な位置に移動する。
次に、昇降駆動機構4Aが駆動して基板保持台4が上昇して、吸着保持部23が基板Gの裏面に当接した状態で、吸着保持部23の吸引によって基板Gを吸着保持すると共に、第1の環状シール部材25aを介して基板保持台4と助走ステージ3が密着し、かつ第2の環状シール部材25bを介して基板保持台4と回転基台2が密着して液貯留空間7を形成する(S−4;図11(a),(b)参照)。この状態で、リンスノズル8が基板Gの中心部上方まで移動して、純水を下方に向けて吐出して、液貯留空間7内にリンス液(純水)を貯留すると共に、基板G表面と助走ステージ3表面に液膜Lを形成して液張りする(S−5;図12(a),(b)、図13(a),(b)参照)。このようにして、基板Gの表面の濡れ性を向上するプリウェット処理が行われる。液張り終了後、リンスノズル8は第2の待機部62に戻る。
次に、昇降駆動機構28Aが駆動して支持ピン28a,28b,28cが上昇し、支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で基板Gの端部(角部の一辺)を支持し、他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持することで、基板Gは傾斜状態に支持される(S−6;図14(a),(b),(c)参照)。この状態で、昇降駆動機構28Aが駆動して支持ピン28a,28b,28cを上昇して基板Gを上方へ移動した後、支持ピン28a,28b,28cが下降して、基板Gの下面(裏面)側に存在する気泡を基板Gの下面(裏面)から外部に排出(除去)する(S−7;図15(a),(b)参照)。このようにして、下面(裏面)に付着する気泡が除去された後、基板Gは基板保持台4の吸着保持部23に吸着保持される。
次に、第1の待機部61に待機していたノズルヘッド5が基板GよりY方向負方向側の助走ステージ3上まで移動して、ノズルヘッド5のリンス液吐出口50,現像液吐出口30及び現像液吸引口40のある下面5aが助走ステージ3上に配置される。そして、ノズルヘッド5が下降し、スタート位置である助走ステージ3の表面に近接される。次に、リンス液吐出口50からリンス液,現像吐出口30から現像液を吐出し、現像液吸引口40からそのリンス液と現像液を吸引しながらY方向正方向側に移動する(S−8;図16参照)。このとき、ノズルヘッド5の下面5aと助走ステージ3の表面との間が常にリンス液と現像液で満たされており、ノズルヘッド5の下面5aへの泡噛み現象が防止されている。ノズルヘッド5がY方向正方向側に進んで、基板Gの表面上を移動している時には,現像液吐出口30から基板G上に吐出された現像液は、ノズルヘッド5の進行方向の前方側と後方側にある現像液吸引口40から吸引され、基板Gの表面の一部の領域に帯状の現像液の流れが形成される。この現像液の流れによって基板Gの表面が現像される。現像によって生じた溶解生成物は直ちに現像液吸引口40から排出される。
ノズルヘッド5は、例えば現像液の供給と吸引を連続的に行いながら、助走ステージ3のY方向正方向側の端部付近まで移動(スキャン)する。こうすることによって、現像液の流れが生じる領域が次第に移動し、基板Gの表面全体が現像される。ノズルヘッド5が助走ステージ3のY方向正方向側の端部付近まで移動すると、現像液及びリンス液の供給とその吸引が停止され、ノズルヘッド5は、第1の待機部61に戻される。
上記のようにして現像処理が終了した後、液貯留空間7内に貯留された液(現像液とリンス液の混合液)は排液口26から外部に排出される(S−9;図17参照)。続いて、基板保持台4による吸着保持が解除されて、基板保持台4が下降して、基板保持台4と助走ステージ3及び回転基台2との密着が解除される(S−10;図18参照)。
続いて、第2の待機部62で待機していたリンスノズル8が基板Gの中心部上方まで移動し、回転基台2によって助走ステージ3と共に基板Gが回転される。リンスノズル8から回転された基板G上にリンス液が吐出されて基板Gが洗浄される(S−11;図19参照)。このとき、例えばバックリンスノズル70からも洗浄液を吐出し、基板Gの裏面に洗浄液を供給してもよい。この洗浄処理時には、回転基台2及び助走ステージ3と基板保持台4とが非接触になっているので、基板G裏面における吸着保持部23によって吸着されていた部分の洗浄を行うことができる。
上記のようにして、基板Gが所定時間洗浄された後,基板Gが高速回転され,基板Gが乾燥される(S−12;図20参照)。
基板Gの乾燥処理が終了した後、回転駆動機構17が駆動して回転基台2及び基板Gを角度調整時の回転と反対方向に所定角度回転して基板Gを搬出可能な状態にする(S−13)。続いて、昇降駆動機構28Aが駆動して、再び支持ピン28a,28b,28cが上昇して基板Gを持ち上げ、現像処理装置の外部の基板搬送アーム80によって基板処理装置の外部に搬出される(S−14)。
以上の実施形態によれば、現像処理前に、液貯留空間7内に液を貯留すると共に、基板G表面及び助走ステージ3の表面に連続して液膜を形成するので、ノズルヘッド5による現像液の供給と吸引時に現像液内への泡噛みを防止できる。また、現像処理前に、基板Gを傾斜状態にして基板Gの下面(裏面)を液貯留空間7内に貯留されたリンス液(純水)に接触させることにより、基板Gの下面(裏面)に付着する気泡を除去することができる。
また、液貯留空間7内に液が貯留(充満)された状態で、現像処理を行うので、基板G上の液体が基板Gの裏面側に回り込むことを防止できる。
しかも、洗浄処理時には、基板保持台4を基板G及び助走ステージ3から離した状態にするので、基板G裏面における吸着保持部23によって吸着されていた部分の洗浄を行うことができる。その結果、基板G裏面の洗い残しや基板汚染を無くすことができる。また、吸引ラインやシール部の構造を簡単にし、かつ駆動動力の低減を図ることができる。
なお、上記実施形態では、洗浄液の液張り後に基板Gを傾斜させて基板Gの下面(裏面)に付着する気泡を除去する場合について説明したが、図22(a),(b)に示すように、支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で基板Gの端部(角部の一辺)を支持し、他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持した基板Gの傾斜状態で洗浄液の液張りを行うと同時に、基板Gを下降させて基板Gの下面(裏面)に付着する気泡を除去するようにしてもよい。
また、図23に示すように、支持ピン28aの小径部29aと大径部29bとの段部29c(第2の支持面)で基板Gの端部(角部の一辺)を支持し、他の支持ピン28b,29cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持して基板Gを傾斜させた状態で、回転基台2の底部に配設された第2の洗浄液供給ノズルであるバックリンスノズル70から傾斜状の基板の下面に向かって吐出(供給)し、液貯留空間7内の洗浄液に流動を与えることで、基板Gの下面(裏面)に付着する気泡を除去するようにしてもよい。
また、図24に示すように、基板保持台4における液貯留空間7を形成する底部22に振動子101を配設すると共に、この振動子101に超音波発振器100を接続した構造としてもよい。このように構成することにより、泡抜き時すなわち基板Gを傾斜状態にして基板Gの下面(裏面)を液貯留空間7内に貯留された洗浄液に接触させた状態で、超音波駆動電源102を駆動して振動子101に超音波発振器100からの適当な周波数の高周波電圧を印加して励振することにより、超音波振動が発生し、その超音波振動が液貯留空間7内に貯留された液体を伝播して基板G裏面に付着した気泡を除去することができる(図25参照)。
なお、上記実施形態では、一つの支持ピン28aに小径部29a,大径部29b及び段部29cを設けて、第1の支持面と第2の支持面を形成する場合について説明したが、例えば二つの支持ピン28a,28bに同様に小径部29a,大径部29b及び段部29cを設けて、第1の支持面と第2の支持面を形成してもよい。この場合は、残りの1本の支持ピン28cの上端面で基板Gの下面(裏面)を支持し、2本の段付きの支持ピン28a,28bの第2の支持面(段部29c)で基板Gの端部を支持することで、基板Gを傾斜状態に支持することができる。
なお、上記実施形態は、この発明の一例を示すものであり、この発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば、この発明は、レチクル,LCD,FPD(フラットパネルディスプレイ)等の方形の基板に限られず、ウエハ等の円形の基板など他の基板にも適用できる。
G ガラス基板(基板)
2 回転基台
3 助走ステージ(外周板)
4 基板保持台
5 ノズルヘッド
7 液貯留空間
17 回転駆動機構
28a,28b,28c 支持ピン
28A 昇降駆動機構
29a 小径部
29b 大径部
29c 段部
70 バックリンスノズル(第2の洗浄液供給ノズル)
80 基板搬送アーム
90 コントローラ(制御手段)
100 超音波発振器
101 振動子
102 超音波駆動電源

Claims (4)

  1. 基板を水平状態に保持する回転可能な回転基台と、
    上記回転基台を回転駆動する回転駆動機構と、
    上記回転基台と共に回転可能で、かつ回転基台に保持された基板の外周部を囲み、基板表面の同一平面上に基板の表面上から連続する液膜を形成するための外周板と、
    上記回転基台に対して相対的に昇降移動可能で、かつ、基板を吸着保持すると共に、上記回転基台と外周板に密着して液貯留空間を形成する基板保持台と、
    上記回転基台及び基板保持台に保持された基板と液貯留空間に向かって洗浄液を供給して液張りを行う洗浄液供給ノズルと、
    上記基板保持台に保持された基板に対する現像液の供給と吸引を同時に行うノズルヘッドと、
    上記回転基台の上方に移動可能な基板搬送アームとの間で基板の受け渡しを行う昇降可能な複数の支持ピンと、
    上記複数の支持ピンを昇降移動する昇降駆動機構と、
    上記回転駆動機構と昇降駆動機構を制御する制御手段と、を具備し、
    上記複数の支持ピンのうちの少なくとも一つの支持ピンの上端部に、水平状態の基板の下面を支持する第1の支持面と、傾斜状態の基板の下端部を支持する第2の支持面を形成し、
    上記回転駆動機構により上記回転基台に保持された基板の水平面上の角度を調整可能に形成し、
    上記制御手段からの制御信号に基づいて、上記基板搬送アームとの間で基板を受け渡しする際は、基板の角度を上記支持ピンの第1の支持面で基板を水平状態に支持可能な位置にし、上記基板及び液貯留空間内に洗浄液を供給又は供給後は、上記第2の支持面で傾斜状態の基板の下端部を支持可能な位置にし、かつ、上記第2の支持面で基板の下端部を支持した傾斜状態で基板を下降して、基板下面に付着する気泡を除去する、
    ことを特徴とする現像処理装置。
  2. 請求項1記載の現像処理装置において、
    上記支持ピンの上端部に小径部を設け、この小径部の上端面が第1の支持面を形成し、小径部と大径部との段部が第2の支持面を形成し、かつ上記第1の支持面及び第2の支持面を形成する支持ピンの上端部を合成樹脂製部材又は合成ゴム製部材にて形成してなる、ことを特徴とする現像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の現像処理装置において、
    上記複数の支持ピンによって傾斜状に支持された基板の下面に向かって洗浄液を供給し、液貯留空間内の洗浄液に流動を与える第2の洗浄液供給ノズルを更に具備してなる、ことを特徴とする現像処理装置。
  4. 請求項1又は2記載の現像処理装置において、
    上記基板保持台における液貯留空間を形成する底部に振動子を配設すると共に、この振動子に超音波発振器を接続してなる、ことを特徴とする現像処理装置。
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