JP2010277767A - 組電池の冷却制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組電池収納部の湿度を低く保つことが可能な組電池の冷却制御装置を提供する。
【解決手段】1つ以上の電池モジュールからなる組電池10を冷却するための冷却制御装置100であって、組電池を収納するための収納部21と、周囲の空気との間で熱交換を行い、周囲の空気を冷却するエバポレータ4と、エバポレータに向けて送風を行う送風機3と、送風された空気を、収納部を通過させて、外部に排出させるための第1流路26と、収納部を通過させずに、外部に排出させるための第2流路27と、送風された空気の流れを切り替える流路切替手段5,6と、流路切替手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、組電池の冷却運転時には、送風された空気が第1流路を流れるように流路切替手段を制御し、エバポレータを乾燥するための乾燥運転時には、送風された空気が第2流路を流れるように流路切替手段を制御することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、組電池の冷却制御装置に関するものである。
従来、空調装置の冷却運転後ただちに送風運転を行うことで、ダクト内部を乾燥させる空調装置が知られている(特許文献1)。
特開2003−176945号公報
一方、電気自動車およびハイブリッド自動車などに搭載される組電池は、使用中の充放電により温度が上昇する場合があり、これを抑制するために冷却制御装置が用いられることがある。しかしながら、該冷却制御装置を用いて組電池を冷却した場合には、組電池の冷却後に、冷却制御装置内に侵入した外気により結露が生じ、結露による凝縮水が揮発して冷却制御装置内の湿度が高くなる場合があり、これにより、組電池を構成する部品の腐食や、電池の短絡を生じる可能性がある。これに対して、従来技術のように、冷却制御装置内部を乾燥させるため、冷却運転後ただちに送風運転を行うと、湿度の高い空気が組電池に対して送風されることになるため、結果として、上記問題を解決することができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、組電池の冷却後においても、湿度上昇を抑制することが可能な組電池の冷却制御装置を提供することである。
本発明の冷却制御装置は、送風機により送風された空気を、組電池を収納するための収納部を通過させて、外部に排出させるための第1流路と、送風機により送風された空気を、組電池を収納するための収納部を通過させずに、外部に排出させるための第2流路とを備え、組電池の冷却運転時は、送風された空気が第1流路を流れるようにし、エバポレータの乾燥運転時は、送風された空気が第2流路を流れるようにすることで、上記課題を解決する。
本発明によれば、組電池を収納する収納部に湿度の高い空気が流れ込むことを防止できるため、組電池を構成する部品の腐食や、電池の短絡などを抑制することができる。
組電池の冷却制御装置を示す構成図である。 エアコンシステムの構成図である。 第1実施形態に係る組電池の冷却制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る組電池の冷却制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る組電池の冷却制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態における組電池の冷却制御装置は、例えば、電気自動車およびハイブリッド自動車に搭載される。
図1は、組電池10の冷却制御装置100を示す構成図である。図1に示すように、冷却制御装置100は、ブロワファン3およびエバポレータ4を備えるとともに、収納部21に組電池10を収納して構成される。
図1に示すように、冷却制御装置100は、その内部に、吸入側ダクト25と、収納部21と、第1排出ダクト26と、第2排出ダクト27とを備えている。吸入側ダクト25は、空気吸入口22から取り込んだ空気を、組電池10を収納する収納部21に流すためのダクトであり、ブロワファン3およびエバポレータ4を備える。収納部21は、組電池10が収納されており、吸入側ダクト25から送風された空気を第1排出ダクト26へと流す。第1排出ダクト26は、収納部21を通過した空気を第1排出口23から冷却制御装置100の外部に排出するためのダクトである。また、第2排出ダクト27は、後述する切替ダンパ5が図1中の一点鎖線で示す位置に位置する場合に、吸入側ダクト25から送風された空気を第2排出口24から冷却制御装置100の外部に排出するためのダクトである。
ブロワファン3は、吸入側ダクト25内に設けられ、空気吸入口22から空気を取り込む。ブロワファン3により取り込まれた空気は、エバポレータ4に向けて送風され、エバポレータ4を通過して、収納部21へと流れ、第1排出ダクト26を経由して第1排出口23から排出される。
エバポレータ4は、後述するエアコンシステムで供給・回収される冷媒と、ブロワファン3により送風された空気との間の熱交換を行うものである。エバポレータ4内部にはエアコンシステムから供給された冷却冷媒が流れており、ブロワファン3により送風された空気をエバポレータ4内部を流れる冷却冷媒で冷却することで、冷却空気を収納部21に送ることができる。
また、エバポレータ4の表面には親水性表面処理が施されており、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水がエバポレータ4の表面全体に拡がる。これにより、ブロワファン3の送風により、エバポレータ4を乾燥する際に、エバポレータ4の乾燥効率を高めることができる。加えて、この親水性表面処理により、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水の飛散を防ぐことができる。
さらに、エバポレータ4に、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水を冷却制御装置100の外部へ排出する排水ドレンを取り付けてもよい。これにより、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水を冷却制御装置100の外部に排水することができる。
ここで、図2は、エバポレータ4に冷媒を供給するエアコンシステムの構成図である。図2を参照して、エバポレータ4に冷媒を供給するエアコンシステムについて説明する。
図2に示すように、エアコンシステム200は、エアコンコントローラ210、コンプレッサ220、コンデンサ230、リキッドタンク240、および膨張弁250から構成されている。
エアコンコントローラ210は、後述する組電池10を制御するためのバッテリコントローラと協働して、コンプレッサ220の駆動を制御することで、エバポレータ4に冷却冷媒を送ることができる。
具体的には、バッテリコントローラにより組電池10の冷却が必要と判断された場合、バッテリコントローラはエアコンコントローラ210にコンプレッサ220の駆動を指令する。指令を受けたエアコンコントローラ210はコンプレッサ220に駆動信号を送信し、コンプレッサ220の駆動を開始させる。コンプレッサ220は、エバポレータ4から回収した冷媒を圧縮し、圧縮した高圧冷媒をコンデンサ230に送る。コンデンサ230は、圧縮された高圧冷媒を放熱冷却し、冷媒を液化する。液化された冷媒はリキッドタンク240を介して、膨張弁250に送られる。膨張弁250は冷媒を断熱膨張させて、冷媒を蒸発させる。蒸発された低圧冷媒はエバポレータ4に送られ、エバポレータ4において、冷媒とエバポレータ4表面を通過する空気との間で熱交換が行われる。なお、バッテリコントローラにより組電池10の冷却が不要と判断された場合は、エアコンコントローラ210は、コンプレッサ220に停止信号を送信することで、コンプレッサ220の駆動を停止する。これにより、エバポレータ4への冷却冷媒の供給が停止される。
図1に戻り、収納部21に収納された組電池10の冷却方法について説明する。図1中において実線の矢印で示すように、ブロワファン3により空気吸入口22から吸入された空気は、エバポレータ4が設置される吸入側ダクト25および組電池10が収納される収納部21を通過して、第1排出ダクト26の第1排出口23から排出される。このように、空気吸入口22から第1排出口23へ空気が流れる際に、ブロワファン3から送風された空気がエバポレータ4により冷却され、冷却された空気が収納部21へ流れることで、組電池10が冷却される。
また、図1に示すように、第2排出ダクト27と収納部21との間には、切替ダンパ5が設けられており、切替ダンパ5がヒンジ6を中心にして回転可能となっている。切替ダンパ5は回転することで、図1中の一点鎖線で示す位置と、図1中の実線で示す位置との間を移動することが可能となっている。そして、切替ダンパ5が、図1中の実線で示す位置に位置することで、第2排出ダクト27の入り口が塞がれ、一方、収納部21の入り口が解放される。これにより、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、収納部21、第1排出ダクト26を順に通過して、第1排出口23から冷却制御装置100の外部に排出される。反対に、切替ダンパ5が、図1において一点鎖線で示す位置に位置することで、収納部21の入り口が塞がれ、一方、第2排出ダクト27の入り口が解放される。これにより、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、第2排出ダクト27を順に通過して、図1において一点鎖線の矢印で示すように、第2排出口24から冷却制御装置100の外部に排出される。
このように、ブロワファン3から送風される空気は、切替ダンパ5により、収納部21を通過して空気吸入口22から第1排出口23までの流路か、または収納部21を通過せずに空気吸入口22から第2排出口24までの流路のいずれかの流路を流れることになる。なお、切替ダンパ5およびヒンジ6から構成される流路切替機構は、上述した構成に限られず、例えば、空気が流れる流路を切り替える弁などを用いてもよい。
次に、収納部21に収納される組電池10について説明する。組電池10は、複数の電池モジュール10a〜10eの他、図示しないバッテリコントローラと、バッテリ用温度センサとから構成されている。
各電池モジュール10a〜10eは、複数の単電池(不図示)を積層し、これら単電池を電気的に直列接続することで構成されている。また、電池モジュール10a〜10e同士も、導電性の接続部材であるバスバ(不図示)により互いに接続され組電池10を構成している。
バッテリ用温度センサは、電池モジュール10a〜10eの近傍に設置され、組電池10の温度を検出する。検出された組電池10の温度は、バッテリコントローラに送信される。
バッテリコントローラは、ブロワファン3、切替ダンパ5に各種信号を送信する。例えば、バッテリコントローラは、組電池10の温度が所定の冷却開始温度以上である場合、ブロワファン3に駆動信号を送信することで、ブロワファン3を駆動させ、冷却空気を収納部21へ送ることができ、組電池10を冷却させることができる。また、バッテリコントローラは、切替ダンパ5に駆動信号を送信することで、図1中の一点鎖線の位置または図1中の実線の位置に切替ダンパ5を移動させることができ、ブロワファン3により送風された空気が流れる流路を切り替えることができる。
さらに、バッテリコントローラは、エアコンコントローラ210と協働して、組電池10の冷却運転を制御する。具体的には、バッテリコントローラは、組電池10の温度が所定の冷却開始温度以上である場合には、コンプレッサ220の駆動を開始するようエアコンコントローラ210に指令し、また組電池10の温度が所定の冷却停止温度以下である場合には、コンプレッサ220の駆動を停止するようエアコンコントローラ210に指令する。
また、バッテリコントローラは、不図示のバッテリ用温度センサ、電圧センサ、および電流センサからの入力信号を基に、組電池10の充放電制御などの制御をも行う。
なお、本実施形態の組電池10は、複数の電池モジュール10a〜10eから構成され、また本実施形態の各電池モジュール10a〜10eは複数の単電池から構成されているが、組電池10を構成する電池モジュールの数、および電池モジュールを構成する単電池の数は特に限定されず、例えば、組電池10は1つの電池モジュールのみを備える構成であってもよいし、また電池モジュールは1つの単電池のみを備える構成であってもよい。さらに、組電池10は、1つの単電池のみからなる1つの電池モジュールのみを備える構成であってもよい。
エバポレータ用温度センサ7は、エバポレータ4の表面に設けられており、エバポレータ4の温度を検出する。また、エバポレータ用温度センサ7はエアコンコントローラ210を介してバッテリコントローラと接続されおり、検出されたエバポレータ4の温度をバッテリコントローラに送信する。
湿度センサ8は、第2排出ダクト27内に設置され、ブロワファン3の送風によりエバポレータ4を通過して第2排出ダクト27に流れた空気の湿度を検出する。また、湿度センサ8は、エバポレータ用温度センサ7と同様に、エアコンコントローラ210を介してバッテリコントローラと接続しており、検出した湿度をバッテリコントローラに送信する。
次に、組電池10の冷却制御処理を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。図3は、第1実施形態に係る組電池10の冷却制御処理を示すフローチャートである。なお、冷却制御処理が開始される際には、切替ダンパ5は、第2排出ダクト27の入り口(図1中の実線で示した位置)に位置している。すなわち、冷却制御処理が開始される際には、切替ダンパ5により、第2排出ダクト27の入り口は塞がれており、組電池10を収納する収納部21の入り口は解放されている。
ステップS101では、バッテリコントローラにより、バッテリ用温度センサにより検出された組電池10の温度の取得が行われる。
ステップS102では、バッテリコントローラにより、組電池10の温度が所定の冷却開始温度以上であるか判断される。組電池10の温度が冷却開始温度以上である場合は、ステップS103に進み、温度上昇による組電池10の性能劣化を防ぐための組電池10の冷却運転が行われる。一方、組電池10の温度が冷却開始温度未満である場合は、組電池10の冷却を行う必要はないため、ステップS101を繰り返し、組電池10の温度の監視を継続する。
ステップS103では、組電池10の冷却運転が開始される。具体的には、バッテリコントローラによるブロワファン3の駆動と、エアコンコントローラ210によるコンプレッサ220の駆動とが開始される。ブロワファン3の駆動によりエバポレータ4に向けて送風が行われ、コンプレッサ220の駆動によりエバポレータ4内部に冷却冷媒が供給される。これにより、ブロワファン3から送風された空気が、エバポレータ4により冷却され、エバポレータ4により冷却された空気が、組電池10が収納される収納部21に送られる。その結果、冷却空気による組電池10の冷却が行われる。
ステップS104では、再度、バッテリコントローラにより、バッテリ用温度センサにより検出された組電池10の温度の取得が行われる。
ステップS105では、バッテリコントローラにより、組電池10の温度が所定の冷却停止温度以下であるか判断される。すなわち、エバポレータ4により冷却された冷却空気により組電池10の温度が冷却停止温度以下まで低下したか判断される。組電池10の温度が冷却停止温度より大きい場合は、ステップS104を繰り返し、組電池10の冷却運転および組電池10の温度の監視を継続する。一方、組電池10の温度が冷却停止温度以下である場合は、組電池10の冷却処理を終了し、ステップS106に進む。
次に、ステップS106からステップS110において行われるエバポレータ4の乾燥処理について説明する。
まず、ステップS106では、バッテリコントローラにより、空気が流れる流路の切り替えが行われる。ここで、組電池10の冷却処理時において、切替ダンパ5は図1中の実線で示した位置に位置している。すなわち、切替ダンパ5により第2排出ダクト27の入り口は塞がれており、反対に、収納部21の入り口は解放されている。そのため、組電池10の冷却処理時において、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、収納部21、第1排出ダクト26を順に通る流路を流れるようになっている。ステップS106では、バッテリコントローラにより、切替ダンパ5が図1中の一点鎖線で示した位置に移動される。すなわち、切替ダンパ5により、収納部21の入り口が塞がれ、第2排出ダクト27の入り口が解放される。これにより、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、第2排出ダクト27を順に通る流路を流れることになる。
ステップS107では、エバポレータ4の乾燥運転が開始される。具体的には、エアコンコントローラ210により、コンプレッサ220の駆動が停止される。これにより、エバポレータ4にはエアコンシステム200からの冷却冷媒の供給が停止する。しかしながら、コンプレッサ220の駆動を停止した直後は、まだエバポレータ4の温度は、組電池10の冷却処理時にエバポレータ4に供給された冷却冷媒により低下している。そのため、コンプレッサ220の駆動を停止してエバポレータ4への冷却冷媒の供給を停止した後においても、空気吸入口22から侵入した空気がエバポレータ4の表面に触れ、エバポレータ4の表面に凝縮水が発生する場合がある。さらに、冷却処理停止に伴い、エバポレータ4の温度は上昇するため、凝縮水が揮発して湿度の高い空気が生じる場合がある。そこで、ステップS107では、ブロワファン3は継続して駆動させたままとする。これにより、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水が揮発して生じた湿度の高い空気を、吸入側ダクト25および第2排出ダクト27を通して第2排出口24から冷却制御装置100の外部まで排出させることができ、エバポレータ4を乾燥させることができる。なお、組電池10に対する冷却処理によりエバポレータ4の周囲の壁面なども冷却されている場合があり、エバポレータ4の周囲の壁面に凝縮水が発生する可能性がある。この場合も、ブロワファン3を継続して駆動させることで、これら壁面に発生した凝縮水も乾燥させることができる。
ステップS108では、バッテリコントローラにより、湿度センサ8により検出した第2排出ダクト27における湿度の取得が行われる。
次に、ステップS109では、バッテリコントローラにより、湿度センサ8から取得した湿度に基づいて、エバポレータ4が乾燥したか否か判断される。すなわち、湿度センサ8から取得した湿度が所定の湿度以上である場合は、エバポレータ4はまだ乾燥していないものと判断して、ステップS108を繰り返し、エバポレータ4の乾燥運転およびエバポレータ4の乾燥状態の監視を継続する。一方、湿度センサ8から取得した湿度が所定の湿度未満である場合は、エバポレータ4は乾燥したものと判断して、ステップS110に進む。
ステップS110では、バッテリコントローラにより、ブロワファン3の駆動が停止され、エバポレータ4の乾燥処理が終了する。
ステップS111では、イグニッションスイッチがオフであるか判断される。イグニッションスイッチがオフの場合は、この冷却制御処理を終了する。一方、イグニッションスイッチがオンである場合は、ステップS101に戻り、再度、この冷却制御処理を繰り返す。
以上のように、第1実施形態では、組電池10の温度が上昇し組電池10の冷却が必要な場合には、ブロワファン3により送風された空気を、エバポレータ4により冷却し、切替ダンパ5を制御して収納部21の入り口を解放することで、組電池10を収納する収納部21に冷却空気を通過させることができ、収納部21に収納される組電池10を冷却することができる。これにより、組電池10の温度上昇による性能劣化を抑制することができ、組電池10の長寿命化および信頼性の向上を実現することができる。
また、組電池10の冷却処理の終了後は、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水が揮発して湿度の高い空気が生じる場合がある。湿度の高い空気は、各電池モジュール10a〜10eを構成する単電池、または各電池モジュール10a〜10eを接続するバスバなどの接続部材などの組電池部品の腐食を生成し、または電池の短絡を生じる原因となる。なお、揮発した水蒸気が組電池10の近傍で再び結露した場合には、電池の短絡が生じる可能性はさらに高くなる。そこで、第1実施形態では、組電池10の冷却処理後に、エバポレータ4の駆動を停止し、ブロワファン3による送風のみを行うことにより、エバポレータ4を乾燥させることができ、冷却制御装置100内部での結露の発生を防止することができる。
特に、第1実施形態の冷却制御装置100においては、切替ダンパ5を制御することにより、ブロワファン3により送風された空気が流れる流路を、組電池10が収納される収納部21を通過する空気吸入口22から第1排出口23までの流路と、組電池10が収納される収納部21を通過しない空気吸入口22から第2排出口24までの流路とで切り替えることができる。これにより、組電池10の冷却運転時には、エバポレータ4により冷却された空気を組電池10が収納される収納部21を通過させることで、組電池10を冷却することができ、一方、組電池10の冷却運転後のエバポレータ4の乾燥運転時には、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水が揮発して生じた湿度の高い空気を、組電池10が収納される収納部21を通過させることなく、第2排出口24から冷却制御装置100の外部に排出することができる。このように、エバポレータ4の乾燥運転時には、組電池10が収納される収納部21に湿度の高い空気が流れ込まないように切替ダンパ5を制御することで、収納部21内の湿度を低く抑えることができ、収納部21に収納される電池モジュール10a〜10eを構成する単電池やバスバなどの接続部材の腐食の生成、または電池の短絡を防ぐことができる。
加えて、空気吸入口22から第2排出口24までの流路は、組電池10が収納される収納部21を通過しないため、収納部21を通過する空気吸入口22から第1排出口23までの流路と比べて、流路の長さを短縮することができる。このように、収納部21を通過する流路とは別に、収納部21を通過しない流路を設けることで、エバポレータ4の乾燥の際に空気が流れる流路の長さを短縮することができるため、エバポレータ4の乾燥の際に必要なブロワファン3の出力を下げることができ、ブロワファン3による騒音を低減することができる。
また、第1実施形態のエバポレータ4は、エバポレータ4の表面に親水性表面処理が施されており、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水がエバポレータ4の表面に均一に拡がり易くなっている。これにより、ブロワファン3によりエバポレータ4に送風した際に、エバポレータ4の乾燥効率を上げることができ、短時間でエバポレータ4の表面を乾燥させることができる。その結果、ブロワファン3の駆動時間を減少することができるため、ブロワファン3による騒音を低減することができる。
さらに、第1実施形態では、湿度センサ8により検出した湿度を用いて、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断することで、エバポレータ4の乾燥状態を精度よく判断することができる。仮に、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断することなく、予め決定された時間だけエバポレータ4の乾燥運転を行うとすると、エバポレータ4が十分に乾燥しているのにブロワファン3による送風を続けることにより、ブロワファン3による騒音を長い時間発生させることになる場合や、反対に、エバポレータ4がまだ十分に乾燥していないのに、ブロワファン3による駆動を停止することで、冷却制御装置100内の湿度が高いままとなる場合がある。そこで、湿度センサ8により検出した湿度を用いてエバポレータ4が乾燥したか否かを判断することで、エバポレータ4の乾燥状態を適切に管理することができ、ブロワファン3による騒音を低減し、また冷却制御装置100内での結露を防止することができる。
≪第2実施形態≫
続いて、第2実施形態に係る組電池10の冷却制御処理を、図4に示すフローチャートに従って説明する。図4は、第2実施形態に係る組電池10の冷却制御処理を示すフローチャートである。第2実施形態では、湿度センサ8を備えないこと以外は第1実施形態と同様の構成を備え、エバポレータ用温度センサ7により検出したエバポレータ4の温度に基づいて、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断すること(ステップS208〜ステップS210)以外は第1実施形態と同様の冷却制御処理を行う。以下においては、第2実施形態に係る組電池10の冷却制御処理のうち第1実施形態と異なるエバポレータ4の乾燥処理(ステップS206〜ステップS211)について説明する。
組電池10の冷却処理(ステップS201〜ステップS205)の終了後、ステップS206に進み、エバポレータ4の乾燥処理を行う。
まず、ステップS206では、第1実施形態と同様に、バッテリコントローラにより、切替ダンパ5が図1中の一点鎖線で示した位置に移動される。すなわち、切替ダンパ5により、収納部21の入り口が塞がれ、第2排出ダクト27の入り口が解放される。これにより、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、収納部21、第1排出ダクト26を順に通る流路ではなく、吸入側ダクト25、第2排出ダクト27を順に通る流路を流れるようになる。その結果、エバポレータ4の表面に発生した湿度の高い空気が収納部21を通過することがなくなり、収納部21に収納される組電池10に湿度の高い空気が触れることを防止できる。
次に、ステップS207では、エバポレータ4の乾燥運転が行われる。具体的には、第1実施形態と同様に、コンプレッサ220の駆動が停止され、ブロワファン3によりエバポレータ4への送風のみが行われる。
ステップS208では、エバポレータ4の表面に設けられたエバポレータ用温度センサ7により検出されたエバポレータ4の温度が、エアコンコントローラ210を介してバッテリコントローラにより取得される。
ステップS209では、バッテリコントローラにより、エバポレータ4の温度が上昇したか判断される。例えば、バッテリコントローラにより、エバポレータ用温度センサ7から送信された現在のエバポレータ4の温度と、一定時間前のエバポレータ4の温度とを比較し、現在のエバポレータ4の温度が、一定時間前のエバポレータ4の温度よりも高いかを判断することで、エバポレータ4の温度が上昇したか判断される。なお、一定時間前のエバポレータ4の温度は、前回のステップS209において、エバポレータ用温度センサ7から送信されたエバポレータ4の温度を、バッテリコントローラのRAMに記憶することで、今回のステップS209の処理において一定時間前のエバポレータ4の温度として用いることができる。また、組電池10の冷却処理の終了直後においては、比較対象となる一定時間前のエバポレータ4の温度は存在しないため、この場合は、ステップS208に戻るようにすればよい。
ステップS210では、バッテリコントローラにより、エバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が所定量未満であるか判断される。例えば、バッテリコントローラのRAMに記憶された一定時間前のエバポレータ4の温度と、エバポレータ用温度センサ7から送信された現在のエバポレータ4の温度との差を求めることで、エバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が算出される。そして、バッテリコントローラは、算出したエバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が所定量未満であるかを判断する。
エバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が所定量以上である場合は、エバポレータ4はまだ乾燥していないものと判断し、ステップS208を繰り返し、エバポレータ4の乾燥運転およびエバポレータ4の乾燥状態の監視を継続する。一方、エバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が所定量未満となった場合は、エバポレータ4は乾燥したものと判断し、ステップS211に進む。
ステップS211では、バッテリコントローラにより、ブロワファン3の駆動が停止され、エバポレータ4の乾燥処理が終了する。
以上のように、第2実施形態においては、エバポレータ用温度センサ7によりエバポレータ4の温度を検出し、エバポレータ4の所定時間当たりの温度変化量が所定量未満であるかを判断することで、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断する。このように、第2実施形態では、湿度センサ8を用いることなくエバポレータ用温度センサ7でエバポレータ4が乾燥したか否かを判断することで、エバポレータ4の乾燥状態を適切に管理することができることに加え、組電池10の冷却制御装置100を低コストで製造することができる。
さらに、第2実施形態では、エバポレータ用温度センサ7を用いて、エバポレータ4の温度の検出と、エバポレータ4が乾燥したか否かの判断とを行うことができるため、組電池10の冷却制御装置100の構成を簡略化することができ、冷却制御装置100を小型化することができる。
≪第3実施形態≫
続いて、第3実施形態に係る組電池10の冷却制御処理を、図5に示すフローチャートに従って説明する。図5は、第3実施形態に係る組電池10の冷却制御処理を示すフローチャートである。第3実施形態の組電池10の冷却制御装置100は、第1実施形態と同様の構成を備え、組電池10の冷却処理の後、一定時間経過した後で、エバポレータ4を乾燥すること(ステップS307〜ステップS309)以外は、第1実施形態と同様である。以下においては、第3実施形態に係る組電池10の冷却制御処理のうち第1実施形態と異なるエバポレータ4の乾燥処理(ステップS306〜ステップS313)について説明する。
組電池10の冷却処理(ステップS301〜ステップS305)の終了後、第1実施形態と同様に、バッテリコントローラにより、切替ダンパ5が図1中の一点鎖線で示した位置に移動される。すなわち、切替ダンパ5により、収納部21の入り口が塞がれ、第2排出ダクト27の入り口が解放される(ステップS306)。これにより、空気吸入口22から取り込まれた空気は、吸入側ダクト25、収納部21、第1排出ダクト26を順に通る流路ではなく、吸入側ダクト25、第2排出ダクト27を順に通る流路を流れるようになる。その結果、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水が揮発して生じた湿度の高い空気が組電池10を収納する収納部21に流れ込むことを防止することができる。
次に、ステップS307では、エアコンコントローラ210によりコンプレッサ220の駆動が停止され、かつ、バッテリコントローラによりブロワファン3の駆動が停止される。すなわち、第3実施形態においては、組電池10の冷却運転の終了とともに、ブロワファン3による送風運転も停止される。
ステップS308では、バッテリコントローラに備えるタイマにより、ステップS307でコンプレッサ220およびブロワファン3の駆動が停止されてからの時間がカウントされる。続くステップS309においては、バッテリコントローラにより、ステップS308でカウントした時間が参照され、ステップS307でコンプレッサ220およびブロワファン3の駆動を停止してから一定時間以上経過したか判断される。
ステップS310以降は第1実施形態と同様にエバポレータ4の乾燥運転が行われる。すなわち、バッテリコントローラにより、ブロワファン3のみが駆動され、エバポレータ4に向けて空気が送風される(ステップS310)。そして、バッテリコントローラにより、第2排出ダクト27に設置された湿度センサ8により検出された湿度が取得され(ステップS311)、検出した湿度が所定の湿度未満であるか判断される。検出した湿度が所定の湿度未満である場合(ステップS312=YES)は、エバポレータ4は乾燥したものと判断し、ブロワファン3による送風を停止し、エバポレータ4の乾燥処理を終了する(ステップS313)。一方、検出した湿度が所定の湿度以上である場合(ステップS312=NO)は、ステップS311を繰り返し、検出される湿度が所定の湿度未満になるまで、エバポレータ4に向けて送風を行い、エバポレータ4の乾燥運転を継続する。
以上のように、第3実施形態においては、組電池10の冷却処理の終了後に、コンプレッサ220およびブロワファン3の駆動を停止し、コンプレッサ220およびブロワファン3の駆動を停止してから一定時間経過した後に、ブロワファン3によるエバポレータ4への送風を開始する。これにより、組電池10の冷却処理後、冷却されたエバポレータ4の表面に発生した凝縮水をエバポレータ4の表面全体に拡がらせることができる。特に、エバポレータ4の表面は親水性表面処理が施されており、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水を表面全体に拡がり易くなっている。このように、エバポレータ4の表面に発生した凝縮水をエバポレータ4の表面全体に拡がらせることで、その後のエバポレータ4の乾燥処理におけるエバポレータ4の乾燥効率を高めることができ、エバポレータ4を短時間で乾燥させることができる。その結果、ブロワファン3の駆動時間を短くすることができ、ブロワファン3による騒音を低減できる。
なお、第3実施形態では、組電池10の冷却処理の終了後に、切替ダンパ5を切り替えて、第2排出ダクト27の入り口を解放し、かつ収納部21の入り口を塞ぎ、その後、コンプレッサ220およびブロワファン3の駆動を停止させ、コンプレッサ220およびブロワファン3の駆動停止から一定時間経過後に、ブロワファン3によるエバポレータ4への送風を開始する。しかしながら、第3実施形態の冷却制御処理はこの手順に限定されるものではなく、例えば、コンプレッサ220およびブロワファン3の駆動を停止させた状態で一定時間経過させた後に、切替ダンパ5を切り替えて、第2排出ダクト27の入り口を解放し、かつ収納部21の入り口を塞ぎ、その後、ブロワファン3によるエバポレータ4への送風を開始してもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
すなわち、本発明は、上述した実施形態に限られず、また、上述した第1〜3実施形態を組合せて実施してもよい。
また、上述した実施形態においては、エアコンコントローラ210により、コンプレッサ220の駆動を制御することで、エバポレータ4への冷媒の供給を制御しているが、例えば、電磁弁(流量制御弁)を用いることで、エバポレータ4への冷媒の供給を制御してもよい。特に、空調冷房と組電池冷却とを同じエアコンシステム200で行う場合は、リキッドタンク240と膨張弁250との間に電磁弁を設置し、電磁弁において、空調用エバポレータに冷媒を送るラインと、組電池10を冷却させるためのエバポレータ4に冷媒を送るラインとを分岐させる。そして、エアコンコントローラ210により電磁弁を制御することで、空調用エバポレータに冷媒を送るラインと、組電池10を冷却させるためのエバポレータ4に冷媒を送るラインとで、冷媒の流量を振り分けることができる。例えば、組電池10の温度が上昇した場合は、組電池10を冷却するために、エバポレータ4へ冷媒を供給するように電磁弁を制御し、また、組電池10の温度が低い場合は、エバポレータ4への冷媒の供給を停止させるように電磁弁を制御することで、組電池10の冷却処理を適切に行うことができる。
さらに、エバポレータ4の乾燥運転時に、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断することなく、ブロワファン3による送風を所定時間行うようにしてもよい。この場合、エバポレータ4の乾燥状態を検出するための湿度センサ8を設ける必要がないため、冷却制御装置100の構成を簡略化し、また組電池10の冷却制御装置100の製造コストを低減することができる。
また、エバポレータ4の乾燥運転時には、電気ヒータや、エアコンコントローラ210をヒートポンプとして用いることにより温風を発生させ、エバポレータ4に向けて温風を送風することで、エバポレータ4を乾燥させてもよい。本実施形態においては、エバポレータ4の乾燥運転時には、切替ダンパ5により収納部21の入り口が塞がれるため、組電池10が収納される収納部21に温風が流れ込むことがなく、組電池10の温度上昇を抑制しながら、より短時間でエバポレータ4を乾燥させることができる。
さらに、上述した実施形態においては、エバポレータ用温度センサ7はエバポレータ上に設置されているが、これに限定されるものではなく、エバポレータ用温度センサ7を第2排出ダクト27上に設置してもよい。また、上述した実施形態においては、湿度センサ8は第2排出ダクト上に設置されているが、これに限定されるものではなく、湿度センサ8をエバポレータ4の表面近傍に設置してもよい。
加えて、エバポレータ4の表面に設置されたエバポレータ用温度センサ7の他に、吸入側ダクト25に別の温度センサを設置し、エバポレータ4の表面に設置されたエバポレータ用温度センサ7により検出されたエバポレータ4の温度と、吸入側ダクト25に設置された温度センサにより検出された、空気吸入口22から吸入された空気の温度とを比較することで、エバポレータ4が乾燥したか否かを判断してもよい。例えば、エバポレータ4の表面に設置されたエバポレータ用温度センサ7により検出されたエバポレータ4の温度と、吸入側ダクト25に設置された温度センサにより検出された温度との差が小さいほど、エバポレータ4は乾燥しているものと判断することができる。
このように、エバポレータ用温度センサ7の他に、吸入側ダクト25に温度センサを設置することで、エバポレータ4の温度と空気吸入口22から吸入された空気の温度とを比較することができ、比較結果に基づいて、エバポレータ4の乾燥が乾燥したか否かを高い精度で判断することができる。さらに、吸入側ダクト25に温度センサを設けることで、組電池10の冷却時において、エバポレータ4に送風される空気の温度を検出することができる。そのため、例えば、組電池10の冷却運転時に、検出された空気の温度が低い場合には、空気吸入口22から取り込んだ空気をエバポレータ4により冷却することなく、そのまま送風することで、組電池10を冷却させることができる。
なお、上述した実施形態のブロワファン3は本発明の送風機に、切替ダンパ5およびヒンジ6は本発明の流路切替手段に、バッテリコントローラは本発明の制御手段および判断手段にそれぞれ相当する。
100…冷却制御装置
10…組電池
10a〜10e…電池モジュール
21…収納部
22…空気吸入口
23…第1排出口
24…第2排出口
25…吸入側ダクト
26…第1排出ダクト
27…第2排出ダクト
3…ブロワファン
4…エバポレータ
5…切替ダンパ
6…ヒンジ
7…エバポレータ用温度センサ
8…湿度センサ
200…エアコンシステム
210…エアコンコントローラ
220…コンプレッサ
230…コンデンサ
240…リキッドタンク
250…膨張弁

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの電池モジュールから構成される組電池を冷却するための組電池の冷却制御装置であって、
    前記組電池を収納するための収納部と、
    周囲の空気との間で熱交換を行い、周囲の空気を冷却するエバポレータと、
    前記エバポレータに向けて送風を行う送風機と、
    前記送風機により送風された空気を、前記組電池を収納するための収納部を通過させて、外部に排出させるための第1流路と、
    前記送風機により送風された空気を、前記組電池を収納するための収納部を通過させずに、外部に排出させるための第2流路と、
    前記送風機により送風された空気の流れを切り替える流路切替手段と、
    前記流路切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記組電池を冷却する冷却運転時には、前記送風機により送風された空気が前記第1流路を流れるように前記流路切替手段を制御し、前記エバポレータを乾燥するための乾燥運転時には、前記送風機により送風された空気が前記第2流路を流れるように前記流路切替手段を制御することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  2. 請求項1に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記組電池の冷却運転の終了後、一定時間経過した後に、前記エバポレータの乾燥運転を行うことを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  3. 請求項2に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記エバポレータの乾燥運転時には、前記送風機により送風された空気が前記第2流路を流れるように、前記制御手段により前記流路切替手段を制御した後、一定時間経過してから、前記送風機により前記エバポレータに向けて送風することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記エバポレータの乾燥状態を検出するためのセンサと、
    前記センサによる検出結果に基づき、前記エバポレータが乾燥したか否かを判断する判断手段と、をさらに備え、
    前記判断手段は、前記エバポレータの乾燥運転時に、前記センサによる検出結果に基づき、前記エバポレータが乾燥したと判断した場合に、前記エバポレータの乾燥運転を終了することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  5. 請求項4に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記センサは、前記エバポレータの近傍、または前記エバポレータからみて、前記送風機から送風される空気の流れの下流側の下流領域に設けられることを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  6. 請求項4または5に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記センサは湿度センサであることを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  7. 請求項4または5に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記センサは温度センサであることを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  8. 請求項7に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記判断手段は、前記温度センサにより検出された温度の所定時間当たりの変化量に基づいて、前記エバポレータが乾燥しているか否かを判断することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
  9. 請求項7または8に記載の組電池の冷却制御装置であって、
    前記エバポレータからみて、前記送風機から送風される空気の流れの上流側の上流領域に温度センサがさらに設けられ、
    前記判断手段は、前記上流領域に設けられた温度センサにより検出された温度と、前記エバポレータの近傍または前記エバポレータの下流領域に設けられた温度センサにより検出された温度とに基づいて、前記エバポレータが乾燥されたか否かを判断することを特徴とする組電池の冷却制御装置。
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