JP2010276826A - 液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュール - Google Patents

液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】加熱用配線のコーナー部の発熱を抑制することができる液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュールを提供する。
【解決手段】透光性を有する第1基板10と、透光性を有しかつ第1基板10に対向配置される第2基板20と、第1基板10と第2基板20との間に狭持された液晶材LCと、液晶材LCに電圧を印加するためのシャッタ用電極40と、液晶材LCに熱を供給するための加熱用配線50とを備えた液晶シャッタX1であって、加熱用配線50は、平面視においてコーナー部50Aを有しており、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、当該加熱用配線50が有する電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する金属部材Mが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、液晶に電圧を印加することにより透光と遮光との切り替えを行う液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュールに関する。
液晶シャッタとしては、光学レンズ系等と組み合わせてカメラモジュールとして機能するものがあり、例えば、特許文献1に開示されている。
このようなカメラモジュールに採用されている液晶レンズでは、低温環境下における液晶の応答速度の低下を緩和するために、レンズ有効エリア外に液晶を直接加熱する加熱用配線(ヒーター配線)が設けられている。
特開2006−201243号公報
上記のカメラモジュールにおいて、加熱用配線が平面視コ字状のコーナー部を有する場合、このコーナー部において電流が集中し易くなるため、コーナー部の発熱量が大きくなる傾向にあった。具体的には、電流は抵抗値が小さい最短経路を流れようとするため、コーナー部の内側領域の発熱量が特に大きくなる傾向にあった。この結果、コーナー部において加熱用配線が劣化し易い傾向にあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱用配線のコーナー部の発熱を抑制することができる液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュールに関する。
上記目的を達成するために本発明における液晶シャッタは、透光性を有する第1基板と、透光性を有しかつ前記第1基板に対向配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に狭持された液晶材と、前記液晶材に電圧を印加するためのシャッタ用電極と、前記液晶材に熱を供給するための加熱用配線とを備えた液晶シャッタであって、前記加熱用配線は、平面視においてコーナー部を有しており、前記加熱用配線のコーナー部の上面には、前記加熱用配線が有する電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する導電部材が設けられている。
上記目的を達成するために本発明における液晶シャッタは、透光性を有する第1基板と、透光性を有しかつ前記第1基板に対向配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に狭持された液晶材と、前記液晶材に電圧を印加するためのシャッタ用電極と、前記液晶材に熱を供給するための加熱用配線とを備えた液晶シャッタであって、前記加熱用配線は、平面視においてコーナー部を有しており、前記加熱用配線のコーナー部の上面は、内側領域と、前記内側領域よりも外側に位置する外側領域とを有し、前記加熱用配線のコーナー部の上面における内側領域には、切欠部が形成されている。
上記目的を達成するために本発明におけるカメラモジュールは、光学レンズ系と、前記光学レンズ系を通過した光が入射する本発明に係る液晶シャッタとを備える。
本発明の液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュールは、加熱用配線のコーナー部の発熱を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶シャッタの概略構成を示す平面図である。 図2は、図1に示す液晶シャッタを示す断面図であり、(a)は図1のIa−Ia線に沿った断面図であり、(b)は図1のIb−Ib線に沿った断面図であり、(c)は図1のIc−Ic線に沿った断面図である。 図3は、図1に示す液晶シャッタの第1基板側の構成を示す平面図である。 図4は、図1に示す液晶シャッタの第2基板側の構成を示す平面図である。 図5は、図1に示す液晶シャッタを備えるカメラモジュールの概略構成を示す断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る液晶シャッタの概略構成を示す平面図である。 図7は、図6に示す液晶シャッタを示す断面図であり、(a)は図6のIIa−IIa線に沿った断面図であり、(b)は図6のIIb−IIb線に沿った断面図であり、(c)は図6のIIc−IIc線に沿った断面図である。 図8は、図6に示す液晶シャッタの第1基板側の構成を示す平面図である。 図9は、図6に示す液晶シャッタの第2基板側の構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る液晶シャッタ、およびこれを備えたカメラモジュールは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶シャッタX1の概略構成を示す平面図である。図2は、図1に示す液晶シャッタX1を示す断面図であり、(a)は図1のIa−Ia線に沿った断面図であり、(b)は図1のIb−Ib線に沿った断面図であり、(c)は図1のIc−Ic線に沿った断面図である。
すなわち、本実施形態に係る液晶シャッタX1は、液晶材LCと、第1基板10と、第2基板20と、封止部材30と、シャッタ用電極40と、加熱用配線50と、配向膜60,61と、偏光素子70,71とを備えている。なお、図3は、図1に示す液晶シャッタX1の第1基板10側の構成を示す平面図であり、図4は、図1に示す液晶シャッタX1の第2基板20側の構成を示す平面図である。
液晶材LCは、電気的、光学的、力学的、あるいは磁気的な異方性を示し、固体の規則性と液体の流動性を併せ持つ部材である。液晶材LCを構成する液晶としては、ネマティック液晶、コレステリック液晶、スメクティック液晶等が挙げられるが、中でも応答速度の観点からスメクティック液晶に強誘電性機能を持たせた強誘電性液晶が好ましい。液晶材LCの駆動方式としては、TN(Twisted Nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In Plane Switching)方式、OCB(Optically Compensated Bend)方式等が挙げられるが、中でも応答速度の観点からOCB方式が特に好ましい。
第1基板10は、シャッタ用電極40の一部、加熱用配線50、配向膜60、および偏光素子70を支持するとともに、液晶材LCを封止するのに寄与する部材である。第1基板10は、その少なくとも一部が透光性を有する構造とされている。第1基板10の構成材料としては、例えば、透光性ガラスあるいは透光性プラスチックが挙げられる。
第2基板20は、シャッタ用電極40の一部、配向膜61、および偏光素子71を支持するとともに、液晶材LCを封止するのに寄与する部材である。第2基板20は、その少なくとも一部が透光性を有する構造とされている。第2基板20の構成材料としては、例えば、透光性ガラスあるいは透光性プラスチックが挙げられる。
封止部材30は、第1基板10と第2基板20との間に液晶材LCを封止するのに寄与する部材である。本実施形態において封止部材30は、第1基板10と第2基板20とを所定間隔で離間した状態で接合する役割も担っている。封止部材30の構成材料としては、例えば、絶縁性樹脂等の絶縁材料、あるいは導電性粒子を含有してなるシール樹脂等の導電性樹脂材料が挙げられる。
本実施形態において封止部材30は、主体部31および閉塞部32を有している。主体部31は、第1基板10と第2基板20との間における液晶材LCの封止、および、第1基板10と第2基板20との接合を主体的に行う部位であり、第1基板10と第2基板20との間に液晶材LCを注入するための注入口31aを有している。閉塞部32は、注入口31aを塞ぐ役割を担うものである。本実施形態における主体部31および閉塞部32の構成材料としては、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、アリル系樹脂等が挙げられるが、閉塞部32の構成材料としては液晶と混合した状態における硬化性の観点からアリル系樹脂が特に好ましい。また、主体部31と閉塞部32との構成材料は異なる材料を採用してもよいが、表示ムラの発生を抑制する観点から同じ材料を採用するのが好ましい。
シャッタ用電極40は、液晶材LCに所定の電圧を印加する役割を担う部材であり、透光性を有する構造とされている。シャッタ用電極40の構成材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、あるいは酸化錫等の透光性導電部材が挙げられる。
本実施形態においてシャッタ用電極40は、第1電極部41と、第2電極部42と、第1配線導体43と、第2配線導体44とを有している(図3および図4参照)。本実施形態において第1電極部41は、第1基板10の上面10a側に位置しており、液晶シャッタとして有効に機能する範囲(以下、「シャッタ有効範囲」という)の略全体にわたって形成されている。本実施形態において第1電極部41の平面視形状は、デットスペースを低減する観点から略矩形状とされているが、これには限られず、略円形状等でもよい。本実施形態において第2電極部42は、第1電極部41に対向するように第2基板20の下面20a側に位置しており、シャッタ有効範囲の略全体にわたって形成されている。本実施形態において第2電極部42の平面視形状は、デットスペースを低減する観点から略矩形状とされているが、これには限られず、略円形状などでもよい。
本実施形態において第1配線導体43は、AB方向に沿って延びるように第1基板10の上面10a側に形成されており、一端部が封止部材30により取り囲まれた領域外に位置し、他端部が第1電極部41と連結されている。本実施形態において第2配線導体44は、AB方向に沿って延びるように第2基板20の下面20a側に形成されており、一端部が封止部材30により取り囲まれた領域外に位置し、他端部が第2電極部42と連結されている。また、本実施形態において第2配線導体44の少なくとも一部は、加熱用配線50に対向配置されている。このような構成によると、第2配線導体44をより効果的に加熱することができるため、第2配線導体44を介しての放熱を抑制することができる。
加熱用配線50は、液晶材LCに熱を供給する役割を担う部材である。本実施形態において加熱用配線50は、平面視コ字状のコーナー部50Aを有する構成とされている。なお、本実施形態において加熱用配線50は、平面視コ字状のコーナー部50Aを有する例について説明したが、これに限定されない。すなわち、加熱用配線50は、加熱用配線50の少なくとも一部が屈曲しているコーナー部を有していればよい。なお、本実施形態に言う「屈曲」とは、図3に示すように、平面視において、加熱用配線50の一部が直角に折れ曲がっている態様のみならず、なめらかに湾曲しているような態様も含む意味である。
ここで、加熱用配線50の構成材料としては、例えば、ITO、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、アルミニウムネオジウム(AlNd)、銀パラジウム(AgPd)、銀パラジウム銅(AgPdCu)等が挙げられるが、中でも電源電流を低減する観点から、ITOが好ましい。本実施形態において加熱用配線50は、単層構造とされているが、このような構成には限られず、積層構造としてもよい。また、積層構造とする場合において、各層の構成材料を同じものとしてもよいし、異なるものとしてもよい。
本実施形態において加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、加熱用配線50が有する電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する金属部材Mが設けられている。なお、電気伝導率は、材料の種類によって一意に定まる値である。具体的には、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、複数の金属部材Mがドット状に設けられている。この金属部材Mとしては、例えば、アルミニウム膜、アルミニウム合金膜、クロム膜とアルミニウム膜との積層膜、またはクロム膜とアルミニウム合金膜との積層膜が挙げられるが、ITO(加熱用配線50)との密着性の観点から、クロム膜とアルミニウム膜との積層膜(クロムをITOとアルミニウムとの間に配置)またはクロム膜とアルミニウム合金膜との積層膜(クロムをITOとアルミニウム合金との間に配置)が好ましい。なお、金属部材Mの形成方法としては、例えば、スパッタリング法、蒸着法、化学気相成長(CVD)法等が挙げられる。
このように、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、加熱用配線50が有する電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する金属部材Mが設けられている。このため、加熱用配線50を流れる電流が、金属部材Mへ流れることになる。すなわち、コーナー部50Aの抵抗値を小さくすることができる。そのため、コーナー部50Aの発熱量を抑制することができる。この結果、コーナー部50Aにおいて加熱用配線50の劣化を抑制することができる。また、コーナー部50Aに複数の金属部材Mがドット状に設けられているので、コーナー部50Aの抵抗値が所望の抵抗値となるように、液晶シャッタX1の製造者等において容易に調整することができる。
ところで、電流は抵抗値が小さい最短経路を流れようとするため、コーナー部50Aの外側領域Eに金属部材Mが設けられていない態様では、コーナー部50Aの外側領域Eと比べて、コーナー部50Aの内側領域Eの発熱量が大きくなる。なお、外側領域Eは、内側領域Eよりも外側に位置する領域である。すなわち、コーナー部50Aの内側領域Eは、コーナー部50Aの外側領域Eと比べて、より多くの電流が流れるからである。このため、図3に示すように、コーナー部50Aの上面における外側領域Eには、複数の金属部材Mがドット状に設けられていることが好ましい。特に、コーナー部50Aの上面における外側領域Eに設けられた金属部材Mの数は、コーナー部50Aの上面における内側領域Eに設けられた金属部材Mの数よりも多いことが好ましい。このようにすると、コーナー部50Aの外側領域Eの抵抗値は、コーナー部50Aの内側領域Eの抵抗値よりも小さくなる。このため、コーナー部50Aの内側領域Eに集中していた電流が、コーナー部50Aの外側領域Eに流れ易くなる。そのため、コーナー部50Aの内側領域Eの発熱量を抑制することができる。この結果、コーナー部50Aの内側領域Eにおいて特に加熱用配線50の劣化を抑制することができる。
なお、図3では、コーナー部50Aの内側領域Eと外側領域Eとの境界を点線で示している。ここで、コーナー部50Aの内側領域Eおよび外側領域Eの範囲については、図3に示す範囲に限定されるものではない。例えば、図3に示す範囲の代わりに、図3に示す指示点PとPとを結んだ線における、当該線の内側(シャッタ用電極40側)を内側領域E、当該線の外側を外側領域Eとしてもよい。
配向膜60,61は、規則性が小さい液晶材LCの液晶分子を所定方向に配向させる役割を担うものである。本実施形態において配向膜60は、シャッタ用電極40の第1電極部41等が形成された第1基板10の上面10a側に形成されている。本実施形態において配向膜61は、シャッタ用電極40の第2電極部42等が形成された第2基板20の下面20a側に形成されている。配向膜60,61の構成材料としては、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、配向膜60,61の厚さは、必要に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.02μm〜0.1μmに設定される。なお、本実施形態において配向膜60,61は、液晶材LCが存在する範囲全体に形成されているが、このような構成には限られず、少なくとも第1電極部41および第2電極部42の全体が被覆されるように形成されていればよい。
偏光素子70,71は、所定の振動方向の光を選択的に透過させる役割を担うものである。偏光素子70,71の構成材料としては、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素あるいは染料等を染み込ませたものを一軸方向に延伸したフィルム等が挙げられる。本実施形態において偏光素子70は、第1基板10の下面10b側に形成されている。本実施形態において偏光素子71は、第2基板20の上面20b側に形成されている。また、本実施形態において偏光素子70は、偏光素子71の軸方向(この軸方向と平行な振動方向の光を選択的に透過させる)に対して実質的に直交するように配置されている。このような構成によると、偏光素子70,71を透過する光のシャッタ機能を発揮するうえで好適である。なお、偏光素子70と第1基板10との間や偏光素子71と第2基板20との間には、必要に応じて位相差フィルムなどを配置してもよい。
以上のように、本実施形態に係る液晶シャッタX1は、液晶材LCに熱を供給するための加熱用配線50を有しているため、低温環境化においても液晶材LCを所定温度まで加熱することができ、ひいては低温環境下における液晶材LCの応答速度の低下を緩和することができる。また、本実施形態に係る液晶シャッタX1は、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面に複数の金属部材Mがドット状に設けられているため、加熱用配線50のコーナー部50Aの発熱を抑制することができる。この結果、本実施形態に係る液晶シャッタX1は、コーナー部50Aにおいて加熱用配線50の劣化を抑制することができる。
なお、上記では、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、加熱用配線50が有する抵抗値よりも小さい抵抗値を有する金属部材Mが設けられている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、金属部材Mの代わりに、例えば、導電性セラミック、あるいは導電性カーボン等の導電部材が設けられていてもよい。また、上記では、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、複数の金属部材Mがドット状に設けられている例について説明したが、これに限定されない。例えば、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、当該コーナー部50Aにおける加熱用配線50の全部または一部を覆うように、金属膜(導電部材)が積層されていてもよい。なおこの場合、金属膜の形状や配置位置は特に限定されるものではない。すなわち、加熱用配線50のコーナー部50Aの上面には、加熱用配線50が有する抵抗値よりも小さい抵抗値を有する導電部材が設けられていれば、任意である。
図5は、本実施形態に係る液晶シャッタX1を備えるカメラモジュールYの概略構成を示す断面図である。カメラモジュールYは、本実施形態に係る液晶シャッタX1と、光学レンズ系90と、受光素子91と、筐体92とを備えている。
光学レンズ系90は、被写体からの光を受光素子91に集光する役割を担うものである。本実施形態において光学レンズ系90は、1つのレンズにより構成されているが、透過する光の収差を補正する目的などにより更に他のレンズを追加して複数のレンズによる構成としてもよい。光学レンズ系90を構成するレンズの構成材料としては、例えば、ガラス、あるいはアクリル樹脂およびポリカーボネート樹脂等の透明樹脂が挙げられる。
受光素子91は、光学レンズ系90により集光された光を電気信号等に変換する役割を担うものである。受光素子91としては、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の光電変換素子が挙げられる。
筐体92は、本実施形態に係る液晶シャッタX1、光学レンズ系90、および受光素子91を収容する役割を担うものである。筐体92の構成材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂等の樹脂、Al等の金属、ステンレス(SUS)等の合金が挙げられる。
以上のように、本実施形態に係るカメラモジュールYは、本実施形態に係る液晶シャッタX1を備えていることから、上述した液晶シャッタX1と同様の効果を享受することができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る液晶シャッタX2の概略構成を示す平面図である。図7は、図6に示す液晶シャッタX2を示す断面図であり、(a)は図6のIIa−IIa線に沿った断面図であり、(b)は図6のIIb−IIb線に沿った断面図であり、(c)は図6のIIc−IIc線に沿った断面図である。図8は、図6に示す液晶シャッタX2の第1基板10側の構成を示す平面図であり、図9は、図6に示す液晶シャッタX2の第2基板20側の構成を示す平面図である。
すなわち、本実施形態に係る液晶シャッタX2は、加熱用配線50に代えて加熱用配線51を採用する点において液晶シャッタX1と異なる。液晶シャッタX2の他の構成については、液晶シャッタX1に関して上述したのと同様である。
加熱用配線51は、液晶材LCに熱を供給する役割を担う部材である。本実施形態において加熱用配線51は、平面視コ字状のコーナー部51Aを有する構成とされている。また、加熱用配線51は、第1基板10の上面10a側に位置しており、シャッタ用電極40の第1電極部41(シャッタ有効範囲)を取り囲むように形成されている。
本実施形態において加熱用配線51は、第1抵抗膜511と第2抵抗膜512との積層構造である。第1抵抗膜511は、第1基板10の上面10aに位置している。第1抵抗膜511の構成材料としては、例えば、ITO等が挙げられる。また、第2抵抗膜512は、第1抵抗膜511上に位置しており、コーナー部51Aの上面における内側領域Eには、複数の切欠部Cがドット状に形成されている。第2抵抗膜512の構成材料としては、例えば、アルミニウム膜、アルミニウム合金膜、クロム膜とアルミニウム膜との積層膜、またはクロム膜とアルミニウム合金膜との積層膜が挙げられる。
このように、加熱用配線51のコーナー部51Aの上面における内側領域Eには、複数の切欠部Cがドット状に形成されている。このため、コーナー部51Aの内側領域Eに流れるべき電流が、切欠部Cによって阻まれることになり、この阻まれた電流が、コーナー部51Aの外側領域Eへ流れることになる。すなわち、コーナー部51Aの内側領域Eに集中すべき電流が、コーナー部51Aの外側領域Eへ流れることになる。そのため、コーナー部51Aの内側領域Eの発熱量を抑制することができる。この結果、コーナー部51Aの内側領域Eにおいて特に加熱用配線51の劣化を抑制することができる。また、コーナー部51Aに複数の切欠部Cがドット状に形成されているので、コーナー部51Aの抵抗値が所望の抵抗値となるように、液晶シャッタX2の製造者等において容易に調整することができる。
以上のように、本実施形態に係る液晶シャッタX2は、液晶材LCに熱を供給するための加熱用配線51を有しているため、低温環境化においても液晶材LCを所定温度まで加熱することができ、ひいては低温環境下における液晶材LCの応答速度の低下を緩和することができる。また、本実施形態に係る液晶シャッタX2は、加熱用配線51のコーナー部51Aの上面における内側領域Eに複数の切欠部Cがドット状に形成されているため、加熱用配線51のコーナー部51Aの内側領域Eの発熱を抑制することができる。この結果、本実施形態に係る液晶シャッタX2は、コーナー部51Aの内側領域Eにおいて加熱用配線51の劣化を抑制することができる。
なお、上記では、加熱用配線51のコーナー部51Aの上面における内側領域Eには、複数の切欠部Cがドット状に形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、加熱用配線51のコーナー部51Aの上面における内側領域Eには、切欠部Cが1つあるいは複数個形成されていてもよい。すなわち、加熱用配線51のコーナー部51Aの上面における内側領域Eには、当該コーナー部50Aの発熱を抑制するための切欠部Cが形成されていれば、ドット状に限らず、任意である。
また、上記では、本発明の第1の実施形態に係る液晶シャッタX1を備えたカメラモジュールYの例について説明したが、当該液晶シャッタX1に代えて、本発明の第2の実施形態に係る液晶シャッタX2を採用してもよい。
すなわち、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。つまり、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明は、加熱用配線のコーナー部の発熱を抑制することができる液晶シャッタ、またはこれを備えたカメラモジュールとして有用である。
X1,X2 液晶シャッタ
Y カメラモジュール
LC 液晶材
M 金属部材(導電部材)
C 切欠部
10 第1基板
20 第2基板
40 シャッタ用電極
41 第1電極部
42 第2電極部
43 第1配線導体
44 第2配線導体
50,51 加熱用配線
50A,51A コーナー部
511 第1抵抗膜
512 第2抵抗膜
90 光学レンズ系


Claims (9)

  1. 透光性を有する第1基板と、透光性を有しかつ前記第1基板に対向配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に狭持された液晶材と、前記液晶材に電圧を印加するためのシャッタ用電極と、前記液晶材に熱を供給するための加熱用配線とを備えた液晶シャッタであって、
    前記加熱用配線は、平面視においてコーナー部を有しており、
    前記加熱用配線のコーナー部の上面には、当該加熱用配線が有する電気伝導率よりも大きい電気伝導率を有する導電部材が設けられている、液晶シャッタ。
  2. 前記加熱用配線のコーナー部の上面は、内側領域と、前記内側領域よりも外側に位置する外側領域とを有し、
    前記加熱用配線のコーナー部の上面における外側領域には、複数の前記導電部材がドット状に設けられている、請求項1に記載の液晶シャッタ。
  3. 前記加熱用配線のコーナー部の上面における内側領域には、複数の前記導電部材がドット状に設けられており、
    前記加熱用配線のコーナー部の上面における外側領域に設けられた前記導電部材の数は、前記加熱用配線のコーナー部の上面における内側領域に設けられた前記導電部材の数よりも多い、請求項2に記載の液晶シャッタ。
  4. 前記導電部材は、金属部材である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶シャッタ。
  5. 前記金属部材は、アルミニウム膜、アルミニウム合金膜、クロム膜とアルミニウム膜との積層膜、またはクロム膜とアルミニウム合金膜との積層膜である、請求項4に記載の液晶シャッタ。
  6. 透光性を有する第1基板と、透光性を有しかつ前記第1基板に対向配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に狭持された液晶材と、前記液晶材に電圧を印加するためのシャッタ用電極と、前記液晶材に熱を供給するための加熱用配線とを備えた液晶シャッタであって、
    前記加熱用配線は、平面視においてコーナー部を有しており、
    前記加熱用配線のコーナー部の上面は、内側領域と、前記内側領域よりも外側に位置する外側領域とを有し、
    前記加熱用配線のコーナー部の上面における内側領域には、切欠部が形成されている、液晶シャッタ。
  7. 前記加熱用配線のコーナー部の上面における内側領域には、複数の前記切欠部がドット状に形成されている、請求項6に記載の液晶シャッタ。
  8. 前記加熱用配線は、第1抵抗膜と、前記第1抵抗膜上に積層された第2抵抗膜とを有し、
    前記切欠部は、前記第2抵抗膜に形成されている、請求項6または7に記載の液晶シャッタ。
  9. 光学レンズ系と、
    前記光学レンズ系を通過した光が入射する請求項1〜8のいずれか一項に記載の液晶シャッタとを備える、カメラモジュール。
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