JP2010276301A - 空気調和機 - Google Patents

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亨 繁澤
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Abstract

【課題】奥行き方向の寸法が他の方向の寸法に比し小さい略横長箱型の本体ケーシングの前面に、フラット化された、室内空気吸込口を開閉する前面パネルを備えた薄型空気調和機において、能力向上を図りながら運転音を低下できるようにした空気調和機を提供すること。
【解決手段】本発明の空気調和機は、奥行き方向の寸法が他の方向の寸法に比し小さい略箱型の本体ケーシングの前面に室内空気吸込口が形成され、本体ケーシングの前面側に設けられた前面パネルを移動することにより、前記室内空気吸込口を開閉するとともにその開度を変化させるようにしている。そして、運転音モードとして、運転音を通常とする通常モードと運転音を低くする静かモードとを選択可能とし、静かモードが選択されたときには、前記室内ファンの回転数を低下させずに前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度が通常モード時より大きくなるように制御される
【選択図】図1

Description

本願発明は、低騒音運転を行えるようにした空気調和機に関するものである。
従来、空気調和機と室内雰囲気との調和という観点から、空気調和機の形状に関しより一層の薄型化が求められている。しかし、空気調和機をより一層薄型化するには、室内空気吸込口から熱交換器を介して室内へ空気を吹き出す室内吹出口に至る空気通路に必要なスペースを削減しなければならず、機内空気抵抗が大きくなるという問題がある。また、室内雰囲気と空気調和機との調和という観点から、空気調和機のデザインに関し前面パネルに吸込グリルを設けないものが好まれる傾向にある。このようなニーズに対応した空気調和機としては、例えば特許文献1に記載の空気調和機がある。この空気調和機では、前面パネルに吸込グリルなどの吸込口を設けずに前面パネルと本体ケーシングとの間に間隙を設け、この間隙から本体ケーシングの前面に形成されている室内空気吸込口に対し室内空気を案内するように形成されている。このため、前面パネルと本体ケーシングとの間に形成される間隙により機内通風抵抗が大きく変化する構造となっている。ただし、前面パネルと本体ケーシングの前面との間隙を大きくすると折角の薄型のイメージが損われる。
一方、従来の空気調和機において、運転音を低くして運転を継続したいという場合には、一般に室内ファンの回転数を低下させる方法が採られている。このように運転音を低くするために室内ファンの回転数を低下させる空気調和機の一例としては、特許文献2に記載された空気調和機がある。この特許文献2においては、お休み運転時に運転音を低くするために送風ファンの回転数を低下させている。なお、送風ファンの回転数を低下させると、風量が低下し能力が低下するという問題が生じるため、室内空気吸込口の開度を大きくし風量の低下を抑制するようにしている。
特開2009−22882号公報 特開第3801190号公報、段落番号0045
しかしながら、前述のように前面パネルに吸込グリルなどの吸込口を設けずに、前面パネルと本体ケーシングとの間に室内空気を吸い込むための間隙を設けたものでは、薄型化のために間隙を十分に大きくすることができない状況にあり、この間隙を通して室内空気を吸い込む通風抵抗が大きくなっていた。また、このため騒音が大きくなっていた。
本発明は、このような背景に鑑み成されたものであって、奥行き方向の寸法が他の方向の寸法に比し小さい略横長箱型の本体ケーシングの前面に室内空気吸込口を開閉する前面パネルを備えた薄型空気調和機において、能力向上を図りながら騒音の低い運転を行えるにした空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、奥行き方向の寸法が他の方向の寸法に比し小さい略箱型の本体ケーシングと、本体ケーシングの前面に形成された室内空気吸込口と、本体ケーシングの前面側に設けられた室内空気吸込口を開閉する前面パネルと、本体ケーシング内に取り付けられた室内ファンとを備えた空気調和機であって、運転音モードとして、運転音を
通常とする通常モードと運転音を低くする静かモードとを選択可能とし、静かモードが選択されたときには、前記室内ファンの回転数を低下させずに前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度を通常モード時より大きくするように制御されることを特徴とする。ここで、室内空気吸込口の開度とは、前面パネルの開閉により前面パネルと本体ケーシングとの間に形成される間隙の大きさである。
このような構成上の特徴を有する本発明に係る空気調和機によれば、静かモードが選択されたときには、前記室内ファンの回転数を低下させずに前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度を通常モード時より大きくするように制御されるので、風量が通常モードの場合よりむしろ多くなり、その分能力向上を図りながら運転音を低くすることができる。また、前面パネルの開閉により室内空気吸込口を開閉するとともにその開度を変更するように形成されているため、前面パネル自体には室内空気を吸い込む吸込口を形成する必要がない。これにより前面パネルを滑らかな面形状とすることができるので、この空気調和機を室内と調和させ易いデザインにすることができる。
また、前記室内ファンは、空気吸入口が前記室内空気吸込口を向くように、かつ回転軸を前後方向として配置された遠心ファンであり、本体ケーシングにおける室内ファンの左右側方部に室内吹出口が設けられ、さらに、本体ケーシングの内部には室内ファンから吹き出された空気を左右の室内吹出口の方向に流通させる空気通路が形成されるとともに、この空気通路中に室内空気と熱交換する熱交換器が配置されているようにしてもよい。このように構成すると、室内ファンの寸法により空気調和機の前後方向寸法が決定されるので、この空気調和機を超薄型に形成することができる。
また、本体ケーシング内に空調機能を有する複数の空調ユニット部が左右方向に連接された空気調和機であって、各空調ユニット部が上記空気調和機の構成を備えるようにしてもよい。このようにすると、超薄型の空気調和機を実現しながら能力の大きい空気調和機を形成することができる。また、このように能力を大きくした空気調和機においても前述と同様に前面パネルによる室内空気吸込口の開度を変更させることにより静か運転を行うことができる。
また、前記前面パネルは、本体ケーシングの前面に対し平行を維持しながら前方に平行移動することにより、本体ケーシングの前面との間に室内空気を吸い込む間隙を形成し、この間隙寸法を可変とすることにより室内空気吸込口の開度を可変とするように形成されていることが好ましい。このように構成すると、前面パネルが傾斜して開放されないため薄型の空気調和機のイメージを残しながら室内空気吸込口から室内空気を吸い込むことができる。
また、前記前面パネルは、平面状のパネルに形成されていることが好ましい。このように構成すると、シンプルなデザインとなり室内との調和を図ることが容易になるとともに薄型のイメージをより一層発揮することができる。
また、前記静かモードが選択されたときには、送風機のみならず圧縮機の回転数をも変化させず、前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度のみを前記通常モード時より大きくするようにしてもよい。このように構成すると、空気調和機の能力を大きく変更することなく運転音のみを変更することができる。
また、本発明に係る空気調和機は、上記の構成において、前記運転音モードを選択する運転音モードスイッチを有するとともに、この運転音モードスイッチとは別に運転態様を選択する運転制御スイッチを備えているようにすることもできる。このように構成すれば、運転音モードの選択と、運転態様の選択とが区別して操作することができる。したがっ
て、運転音モードと運転態様との組合せにより多様な運転を行うことができる。
本発明に係る空気調和機によれば、静かモードが選択されたときには、前記室内ファンの回転数を低下させずに前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度を通常モード時より大きくするように制御されるので、風量が通常モードの場合より多くなり、その分能力向上を図りながら運転音を低くすることができる。また、前面パネル自体には室内空気を吸い込む吸込口を形成する必要がないので、前面パネルをシンプルな面形状とすることができ、この空気調和機を室内と調和させ易いデザインにすることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の制御回路を示したブロック図である。 同空気調和機の運転停止状態における正面側から見た斜視図である。 同空気調和機の静かモードで運転中の状態における正面側から見た斜視図である。 同空気調和機の平面図であって、(a)は通常モードによる運転状態の平面図であり、(b)は静かモードによる運転状態の平面図である。 同空気調和機の静かモードによる運転状態の部分平断面図である。 同空気調和機における室内吹出口に取り付けられた風向板部分の正面図である。 同空気調和機における熱交換器の斜視図である。 同空気調和機における過冷却熱交換器の斜視図である。 同空気調和機における室内空気吸込口に配設されている前面パネルの開閉機構の説明図であって、(a)は閉鎖状態の説明図であり、(b)は静かモードによる運転状態の説明図である。 同空気調和機における運転音モードに対する騒音変化状態説明図である。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の制御回路を図1に示しているが、これについて説明する前に、この実施の形態に係る空気調和機の構造を図2〜図9に基づき説明する。
本実施の形態に係る空気調和機は、図2〜図5に示すように、一つの本体ケーシング1内に二つの空調ユニット部Aが横方向に連接された状態に形成されている。各空調ユニット部Aは、従来一般の空気調和機と同様の構成要素により形成されている。
各空調ユニット部Aは、図5の静かモードによる運転状態の部分平断面図に示すように、それぞれの横方向の略中央部に遠心ファンからなる室内ファン2が配置されている。室内ファン2は、回転軸を前後方向にするとともに空気吸入口2aを前面の室内空気吸込口3に向けて配置されている。室内ファン2の前側部分の周囲には、図5に示すように、室内ファン2の吹出側と吸込側とを仕切るように発泡樹脂等により形成された仕切部材2bが配置されている。そして、室内空気吸込口3はこの仕切部材2bにより本体ケーシング1の前面に形成された開口部である。また、この室内ファン2の左右側方部、すなわち、各空調ユニット部Aの左右側方部には室内へ空気を吹き出す室内吹出口4が形成されている。この室内吹出口4には、図5及び図6に示すように、吹出空気の上下方向の吹出角度を調節するための風向板4aが取り付けられている。なお、本体ケーシング1の中央部に形成される室内吹出口4及びこの室内吹出口4に取り付けられる風向板4aは両空調ユニット部Aに跨るように形成されている。また、室内ファン2の外周から吹き出された空気を室内吹出口4に案内する空気通路5が形成され、この空気通路5内における室内吹出口4の手前それぞれには、循環する室内空気を冷却又は加熱する熱交換器6が配置され、各熱交換器6には過冷却熱交換器7が取り付けられている。
熱交換器6は、図7に示すように、複数の扁平チューブ6aを鉛直方向に立てて平行に配置し、この扁平チューブ6a間にコルゲートフィン6bを介在させたものであって、左右の熱交換器6は本体ケーシング1内の底部スペースを利用して配管接続されている。また、過冷却熱交換器7は、暖房運転時に熱交換器6で凝縮液化した液冷媒を過冷却するためのものであって、図8に示すような、配管7aにスパインフィン7bを巻き付けた構造のものである。
前述の室内吹出口4のうち、本体ケーシング1の左右側方部に形成された室内吹出口4は、図2〜5に示すように、それぞれ開きドア式に開閉する前面パネル8により閉鎖され、運転開始とともに開放されるように構成されている。
また、本体ケーシング1の中央部の室内吹出口4と室内空気吸込口3は、空調ユニット部A毎に1枚の前面パネル10により開閉されるように構成されている。この前面パネル10は、図3〜図5に示すように本体ケーシング1の前面に対し平行位置を保持しながら前方に移動して開閉するように形成されている。そして、この前面パネル10は、閉鎖状態では図2に示すように、本体ケーシング1の中央部において隣接する空調ユニット部Aの前面パネル10に接近し、本体ケーシング1の左右側方部では前述の室内吹出口4を開閉する前面パネル8に接近するように形成されている。また、2個の室内空気吸込口3の前面パネル10及び2個の室内吹出口4の前面パネル8は、全て同一の厚みに形成されているので、運転停止状態においては全てが同一の平板状の面に形成され、シンプルなデザインとなるように形成されている。
運転時の室内吹出口4は、図3〜図5に示すように、運転時に前面パネル8及び前面パネル10が開放されるので、左右の室内吹出口4及び中央部の室内吹出口4の前方が開かれ、冷却又は加熱された空気を前方に吹き出すことができる(図3の矢印F1参照)。
運転時、室内空気吸込口3に取り付けられている前面パネル10は、図3〜図5に示すように、前面パネル10の両側部を支持する駆動パネル11が回転して,本体ケーシング1の前面に対し平行な位置を保持しながら前方に移動するように形成されている。また、室内空気吸込口3と隣接する室内吹出口4との間が駆動パネル11により仕切られた構成となっているため、室内空気吸込口3と室内吹出口4との間のショートサーキットが防止される。また、前面パネル10と本体ケーシング1の前面との間に形成された上下の間隙10aから室内空気を吸い込むように構成されている(図3の矢印F2参照)。これにより、前面パネル10の開閉により形成される間隙10aから室内空気吸込口3に至る吸込側空気経路が形成される。したがって、本実施の形態においては、室内空気吸込口3の開度は、この間隙10aの大きさにより決定されるので、前面パネル10の上端と本体ケーシング1の上端との間に形成される間隙寸法Hがこの実施の形態における室内空気吸込口3の開度を表示することができる。
次に、室内空気吸込口3に取り付けられている前面パネル10の開閉機構について、図9に基づき説明する。
前面パネル10と駆動パネル11との連結は、前面パネル10の内面に支持突起12が突設され、この支持突起12に対しピン13を介し駆動パネル11の外端が回動自在に支持されている。したがって、前面パネル10と駆動パネル11とは、回動自在に連結されている。
次に、駆動パネル11と本体ケーシング1との連結部について説明する。
駆動パネル11の内端には、円弧形状の歯車14が矢印R方向に回転自在に軸支されている。また、この円弧形状の歯車14は、本体ケーシング1の前面と平行な位置において
左右方向に摺動するスライド部材15の一端側に形成されたラック16と噛合している。また、このスライド部材15は、他端側にもラック17を有し、このラック17がモータ18の回転軸に固定された円形歯車19と噛合しており、図9(b)に示すようにモータ18の駆動によりX方向(左右方向)に移動可能に形成されている。
したがって、このモータ18の駆動によりスライド部材15を左右方向(すなわち、X方向)に移動し、これにより駆動パネル11を回転させて、前面パネル10を図9(a)の閉鎖状態から同図(b)の全開状態まで移動させることができる。また、その途中においてモータ18を所定の位置で停止させることにより、前面パネル10を所定の中間位置に移動して固定することができるように構成されている。
上記前面パネル10は、図4(b)に示すような全開位置と、図4(a)に示すような中間位置とに選択して開放できるように形成されている。この中間位置は、本体ケーシング1と前面パネル10との間に形成される間隙10aの間隙寸法Hが全開時の2/3程度となるように設定されている。また、後述する運転音モードにおいては、この中間位置が通常モードにおける前面パネル10の開放位置としている。なお、この位置は、薄型のイメージを残しながら運転を可能とする。また、全開位置は、静かモードにおける前面パネル10の開放位置である。この位置にすると、薄型のイメージが薄れるおそれがあるが、室内空気吸込口3の開度(すなわち、間隙寸法H)が大きくなり、間隙10aにおける通風抵抗が小さくなる分風量が大きくなるとともに、騒音が低下する。これについては特定の機種により実験的に確認された。
次に、以上のような構造を備えた空気調和機の制御回路及び制御について図1に基づき説明する。
この空気調和機は、図1に示すように、操作部20には電源をオンオフする電源スイッチ21、好みの運転態様を選択する運転制御スイッチ22、好みの運転音を選択する運転音モードスイッチ23などから構成されている。運転態様を選択する運転制御スイッチ22には、好みの室温を設定する室温設定スイッチ22a、冷房運転か暖房運転かを選択する冷暖房切換スイッチ22b、能力を大小変化させる能力切換スイッチ22c、風量を大小変化させる風量切換スイッチ22d、運転時間を設定するタイマースイッチ22eなどが包含される。そして、運転制御スイッチ22で選択された運転態様情報は、運転制御回路25に伝達され、室温サーモ26からの現在の室温情報を加味しながら必要な制御情報が圧縮機駆動回路27、制御弁駆動回路28及び送風機駆動回路29に伝達され、伝達された情報に従い圧縮機及び室内ファン2が運転されるとともに制御弁が制御される。
また、運転音モードスイッチ23には、運転音を通常とする通常モードスイッチ31と、運転音を静かにする静かモードスイッチ32の何れかを選択可能に形成されている。また、この運転音モードスイッチ23は、前述の運転制御スイッチ22の操作によりどのような運転態様が選択されるかとは関係なく操作されるので、選択された運転態様とは関係なく通常モードか、静かモードかを選択することができる。そして、この運転音モードスイッチ23により好みの運転音モードが選択された場合は、その情報が前面パネル制御回路33に伝達され、この前面パネル制御回路33から前面パネル10を駆動するために必要な情報が前面パネル駆動回路34に伝達される。これにより、通常モードが選択された場合は、前面パネル10は前述の中間位置まで開放される。また、静かモードが選択された場合は前面パネル10は前述の全開位置まで開放される。なお、この空気調和機の場合は、運転開始時は自動的に通常モードが選択されるように構成されている。
本実施の形態に係る空気調和機は、以上のように構成されて動作するので、次のような効果を奏することができる。
(1)運転音モードスイッチ23により静かモードが選択されたときには、室内ファン
2の回転数を低下させずに前面パネル10による室内空気吸込口3の開度(この実施の形態では間隙寸法H)が通常モード時より大きくなるように制御されるので、風量が通常モードの場合より大きくなり、その分能力向上を図りながら運転音を低くすることができる。図10は、運転音モードスイッチ23による操作により運転音変化の効果を説明するものである。この図に示すように、前述の構成を成す、8畳和室用程度の容量の空気調和機で実験した結果では、静かモード運転時と通常モード運転時とで前面パネル10と本体ケーシング1の前面との間隙10aの間隙寸法Hが約20ミリ異なり、運転音が約2dBA小さくなったことを示している。
(2)前面パネル10の開閉により室内空気吸込口3を開閉するとともにその開度を変更するように形成されているため、前面パネル10自体には室内空気を吸い込む吸込口を形成する必要がない。これにより前面パネル10を滑らかな面形状とすることができるので、この空気調和機を室内と調和させ易いデザインにすることができる。
(3)前述のように構成されているので、基本的には室内ファン2の軸方向寸法により空気調和機の前後方向の厚さを設定することができるため、超薄型の空気調和機を実現することができる。
(4)本体ケーシング1内において、空気調和機としての構成を備えた空調ユニット部Aが連接された形態となっているので、超薄型の空気調和機としながら能力を大きくすることができる。また、このように能力を大きくした空気調和機においても前述と同様に前面パネル10による室内空気吸込口3の開度を変更させることにより静か運転を行うことができる。
(5)室内空気吸込口3に取り付けられる前面パネル10は、本体ケーシング1の前面に対し前方に平行移動することにより、本体ケーシング1の前面との間に室内空気を吸い込む間隙10aを形成し、この間隙寸法(この実施の形態においては間隙寸法H)により室内空気吸込口3の開度を変更するように形成している。したがって、前面パネル10がフラット化された薄型の空気調和機のイメージを残しながら室内空気吸込口3から室内空気を吸い込むことができる。また、前面パネル10の移動に伴う室内空気吸込口3における通風抵抗の変化が大きくなるので、前面パネル10の移動により運転音を選択することが容易になる。
(6)前面パネル10が平面状のパネルに形成されているので、シンプルなデザインとなり室内との調和を図ることが容易になるとともに、薄型のイメージをより一層発揮することができる。
(7)静かモードが選択されたときには、送風機及び圧縮機の回転数を変化させるようなことをしない。また、前面パネル10による室内空気吸込口3の開度のみが通常モード時より大きくするように制御されるので、空気調和機の能力を大きく変更することなく運転音のみを変更することができる。
(8)運転音モードを選択する運転音モードスイッチ23を有するとともに、この運転音モードスイッチ23とは別に運転態様を選択する運転制御スイッチ22を備えているので、運転音モードの選択と運転態様の選択と個別に行うことができる。したがって、運転音モードと運転態様との組合せにより多様な運転を行うことができる。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・室内空気吸込口3を開閉する前面パネル10と本体ケーシング1の中央部に形成され
る室内吹出口4を開閉する前面パネルとを別体としてもよい。
・また、前面パネル10は、前述の平板状のパネルに限定されるものではないが、薄型のイメージを発揮するシンプルな形状であることが好ましい。このようなものとしては、例えば、平板ではなく緩やかな曲面により形成されているものでもよい。
・また、この場合において、駆動パネル11を回転させることにより前面パネル10を前方へ平行移動させるのではなく、駆動パネル11を引き出し式に前方に引き出す構造とし前面パネル10を前方へ平行移動させるようにしてもよい。なお、ここでは詳細構造は省略するが、この引き出し式の移動による開閉は電動モータにより電気的に行うことが好ましい。
・通常モードの位置は、静かモード時に比し間隙寸法Hが2/3程度になるように設定されているが、通常モード時のデザインを重視する思想の場合は、もう少し小さくすることも可能である。また、運転音を静かにすることを重視する場合は、静かモード時に駆動パネル11の本体ケーシング1に対する角度が直角になるまで開くようにすることによりもう少し間隙寸法Hを大きくして、運転音をさらに縮小することもできる。
・図1において、運転制御スイッチ22の具体例を記載しているが、他の機能を行うスイッチを追加してもよい。また、今記載されているスイッチの一部を省略してもよい。また、今記載されているスイッチによる機能の幾つかを組み合わせた複合機能のスイッチに変更してもよい。
・前記実施の形態においては、本体ケーシング1内に2組の空調ユニット部Aが左右方向に連接された形態に構成されているが、これを一組の空調ユニット部Aとしてもよいし、あるいは、三組以上の空調ユニット部Aの組合せとしてもよい。
・本発明に係る空気調和機は、壁掛け型としての構成とされているが、床置き型空気調和機に適用することもできる。また、換気機能や、空気清浄機機能などをなど各種用途向けの空気調和機に幅広く使用することができる。
A…空調ユニット部、H…間隙寸法、1…本体ケーシング、2…室内ファン、2a…空気吸入口、3…室内空気吸込口、4…室内吹出口、5…空気通路、6…熱交換器、10…前面パネル、10a…間隙、22…運転制御スイッチ、23…運転音モードスイッチ。

Claims (7)

  1. 奥行き方向の寸法が他の方向の寸法に比し小さい略箱型の本体ケーシングの前面に形成された室内空気吸込口と、本体ケーシングの前面側に設けられた室内空気吸込口を開閉する前面パネルと、本体ケーシング内に取り付けられた室内ファンとを備えた空気調和機であって、
    運転音モードとして、運転音を通常とする通常モードと運転音を低くする静かモードとを選択可能とし、静かモードが選択されたときには、前記室内ファンの回転数を低下させずに前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度を通常モード時より大きくするように制御される
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内ファンは、空気吸入口が前記室内空気吸込口を向くように、かつ回転軸を前後方向として配置された遠心ファンであり、本体ケーシングにおける室内ファンの左右側方部に室内吹出口が設けられ、さらに、本体ケーシングの内部には室内ファンから吹き出された空気を左右の室内吹出口の方向に流通させる空気通路が形成されるとともに、この空気通路中に室内空気と熱交換する熱交換器が配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 本体ケーシング内に空調機能を有する複数の空調ユニット部が左右方向に連接された空気調和機であって、各空調ユニット部が請求項2記載の空気調和機の構成を備えていることを特徴とする空気調和機。
  4. 前記前面パネルは、本体ケーシングの前面に対し平行を維持しながら前方に平行移動することにより、本体ケーシングの前面との間に室内空気を吸い込む間隙を形成し、この間隙寸法を可変とすることにより室内空気吸込口の開度を可変とするように形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記前面パネルは、平面状のパネルに形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記静かモードが選択されたときには、圧縮機の回転数を変化させず、前記前面パネルによる室内空気吸込口の開度のみを前記通常モード時より大きくするように制御されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の空気調和機。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の空気調和機であって、前記運転音モードを選択する運転音モードスイッチを有するとともに、この運転音モードスイッチとは別に運転態様を選択する運転制御スイッチを備えていることを特徴とする空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111023426A (zh) * 2019-12-30 2020-04-17 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调的控制方法、装置、空调器及存储介质

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