JP2007198641A - 床置き型空調室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の吹出口から選択的に送風を行う場合に送風効率を向上させることが可能な床置き型空調室内機を提供する。
【解決手段】床置き型空調室内機1であって、本体ケーシング2と、シロッコファン3と、切替機構4と、を備えている。本体ケーシング2は、少なくとも上方吹出口21と下方吹出口22とを有している。シロッコファン3は、本体ケーシング2内に配置されている。切替機構4は、少なくとも上方吹出口21側と下方吹出口22側とで切り替えてシロッコファン3から吹き出される空気流れを向かわせる。
【選択図】図3
【解決手段】床置き型空調室内機1であって、本体ケーシング2と、シロッコファン3と、切替機構4と、を備えている。本体ケーシング2は、少なくとも上方吹出口21と下方吹出口22とを有している。シロッコファン3は、本体ケーシング2内に配置されている。切替機構4は、少なくとも上方吹出口21側と下方吹出口22側とで切り替えてシロッコファン3から吹き出される空気流れを向かわせる。
【選択図】図3
Description
本発明は、床置き型空調室内機、特に、複数の方向からの送風が床置き型空調室内機に関する。
一般に、床置き型空調室内機として、例えば、縦長の略直方体形状であり、室内空気を吸込んで調和された空気を室内に吹き出すことで室内環境を改善するものが知られている。
また、従来より、室内環境を改善させる場合において、例えば、暖められた空気は室内の上方の空間に溜まりやすいことから、暖房運転時には室内の下方に向けて送風を行うことで、暖房運転の効率を向上させるような制御が行われている。
また、従来より、室内環境を改善させる場合において、例えば、暖められた空気は室内の上方の空間に溜まりやすいことから、暖房運転時には室内の下方に向けて送風を行うことで、暖房運転の効率を向上させるような制御が行われている。
具体的には、以下に示す特許文献1に記載の床置き型空調室内機のように、ターボファンを有しており、調和空気を室内に吹出するために本体ケーシングの上方と下方との2箇所において吹出口が設けられている。そして、これらの上下の吹出口は、それぞれ開閉制御され、上方のみからの吹出、下方のみからの吹出、上方および下方の両方からの吹出のそれぞれが可能となっている。例えば、暖房運転時には、下方吹出口のみを開く制御を行うことで、暖められた空気が室内の下方へ供給させることで、暖房の効率を向上させることができる。
特開2002−195642号公報
ところが、特許文献1に示された床置き型空調室内機では、ケーシングレスのターボファンを用いて形成される空気流れを、本体ケーシングの上下の吹出口を開閉制御することによって室内に向かわせている。このため、上方もしくは下方のいずれか一方のみから吹出を行う場合であっても、ケーシングレスのターボファンにより形成される空気流れは、本体ケーシング内部において、開いている側の吹出口に到達する前に、反対側の吹出口近傍に向かってしまうことがあり、送風効率が悪くなっている。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、複数の吹出口から選択的に送風を行う場合に送風効率を向上させることが可能な床置き型空調室内機を提供することにある。
第1発明に係る床置き型空調室内機は、床置き型空調室内機であって、本体ケーシングと、送風機と、切替機構と、を備えている。本体ケーシングは、少なくとも第1吹出口と第2吹出口とを有している。送風機は、本体ケーシング内に配置されている。切替機構は、少なくとも第1吹出口側と第2吹出口側とで切り替えて送風機から吹き出される空気流れを向かわせる。
従来の床置き型空調室内機は、上方のみもしくは下方のみからの送風を行う場合であっても、本体ケーシング内部で送風機により形成される空気流れが上方および下方の両方に向かっている場合があり、送風効率が悪くなっている。
これに対して第1発明の床置き型空調室内機では、送風機から吹き出される空気流れが向かう方向を、切替機構によって切り替える。このため、送風機から吹き出される空気流れの向かう方向を、第1吹出口もしくは第2吹出口のいずれかの吹出口に向かう方向に絞り込むことができる。
これにより、送風機から吹き出される空気流れが意図しない吹出口側に向かってしまうことによる送風効率の悪化を抑えることが可能になる。
これに対して第1発明の床置き型空調室内機では、送風機から吹き出される空気流れが向かう方向を、切替機構によって切り替える。このため、送風機から吹き出される空気流れの向かう方向を、第1吹出口もしくは第2吹出口のいずれかの吹出口に向かう方向に絞り込むことができる。
これにより、送風機から吹き出される空気流れが意図しない吹出口側に向かってしまうことによる送風効率の悪化を抑えることが可能になる。
第2発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明の床置き型空調室内機であって、第1吹出口は、本体ケーシングの上方であって、送風機の配置位置に対して上方に設けられている。そして、第2吹出口は、本体ケーシングの下方であって、送風機の配置位置に対して下方に設けられている。
ここでは、冷気は暖められた空気よりも比重が重いことを考慮して、吹出方向の上下を切り替えることで、空調効率を向上させることが可能になる。
ここでは、冷気は暖められた空気よりも比重が重いことを考慮して、吹出方向の上下を切り替えることで、空調効率を向上させることが可能になる。
第3発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明または第2発明の床置き型空調室内機であって、切替機構は、切り替えによって、さらに送風機から吹き出される空気流れを第1吹出口側および第2吹出口側の両方に向かわせる。
ここでは、空気流れを向かわせる方向として、第1吹出口側の場合、第2吹出口側の場合だけでなく、さらに、両方の吹出口に向かわせる場合を選択することが可能になる。
また、送風機が第2吹出口に向けて送風しているにもかかわらず反対側の第1吹出口だけが開いた状態になるといった効率の悪い空気流れ状態を回避することが可能になる。
ここでは、空気流れを向かわせる方向として、第1吹出口側の場合、第2吹出口側の場合だけでなく、さらに、両方の吹出口に向かわせる場合を選択することが可能になる。
また、送風機が第2吹出口に向けて送風しているにもかかわらず反対側の第1吹出口だけが開いた状態になるといった効率の悪い空気流れ状態を回避することが可能になる。
第4発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第3発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、送風機は、ファンケーシングを有している。このファンケーシングは、ファンと、空気流れを第1吹出口側に向かわせる第1開口部と、空気流れを第2吹出口側に向かわせる第2開口部とを有している。そして、切替機構は、第1開口部を開閉する第1ダンパと、第2開口部を開閉する第2ダンパとを有している。第1ダンパおよび第2ダンパを開閉させることで第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行う。なお、ここでの切替には、第1吹出口側および第2吹出口側の両方に対して空気流れが形成される場合の切替状態もとることができる。
ここでは、切替機構は、第1ダンパによって第1開口部の開度を、第2ダンパによって第2開口部の開度を、それぞれ変更させる。このため、送風機からの空気流れを、第1吹出口側に向かう流れと、第2吹出口側に向かう流れとに振り分けることができる。
これにより、第1ダンパの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることで、吹出方向の変更制御をより確実に行うことが可能になる。
なお、第1ダンパと第2ダンパの開度とを同時に制御することで、第1開口部を通過する空気流れの量と第2開口部を通過する空気流れの量とを同時に調整することが可能になる。
これにより、第1ダンパの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることで、吹出方向の変更制御をより確実に行うことが可能になる。
なお、第1ダンパと第2ダンパの開度とを同時に制御することで、第1開口部を通過する空気流れの量と第2開口部を通過する空気流れの量とを同時に調整することが可能になる。
第5発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第3発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、送風機は、ファンと、ファンケーシングを有している。このファンケーシングでは、少なくとも空気流れを第1吹出口側に向かわせる第1開口部と、空気流れを第2吹出口側に向かわせる第2開口部と、略円弧形状部の壁面と、が中心および半径が略同一の円周上に沿うようにして設けられている。そして、切替機構は、スライドダンパを有している。このスライドダンパは、ファンケーシングの内側に沿うように位置しており、中心がファンケーシングの円の中心と略同一であって半径がファンケーシングの円よりも小さい円の円弧の一部として構成されている。ファンケーシングの円の中心を略中心としてスライドダンパを回動させることで第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行う。なお、ここでの切り替えには、第1吹出口側および第2吹出口側の両方に対して空気流れが形成される場合の切替状態もとることができる。
ここでは、切替機構は、スライドダンパが回動させられることで、第1開口部および第2開口部を対象として開度を変更させることができる。このため、送風機からの空気流れを、第1吹出口側に向かう流れと、第2吹出口側に向かう流れとに振り分けることができる。
これにより、スライドダンパを回動させるだけで吹き出す空気流れの調整を行うことが可能になるため、各吹出口に対応する複数のダンパ等の切替機構を設ける必要がなく、部品点数を削減させることが可能になる。
これにより、スライドダンパを回動させるだけで吹き出す空気流れの調整を行うことが可能になるため、各吹出口に対応する複数のダンパ等の切替機構を設ける必要がなく、部品点数を削減させることが可能になる。
第6発明に係る床置き型空調室内機は、第5発明の床置き型空調室内機であって、スライドダンパの円弧の長さは、第1開口部と第2開口部との両方をふさぐ長さ未満である。
ここでは、スライドダンパの円弧の長さが、第1開口部と第2開口部との両方をふさいでしまうことのないような長さに設定されている。このため、スライドダンパを回動させて位置を変更させるだけで、第1開口部の一部および第2開口部の一部を同時に覆うことができる。
ここでは、スライドダンパの円弧の長さが、第1開口部と第2開口部との両方をふさいでしまうことのないような長さに設定されている。このため、スライドダンパを回動させて位置を変更させるだけで、第1開口部の一部および第2開口部の一部を同時に覆うことができる。
これにより、第1開口部を通過する空気流れの量と第2開口部を通過する空気流れの量とを同時に調整することが可能になる。
また、例えば、スライドダンパの円弧の長さを、円弧の一端が第1開口部もしくは第2開口部のいずれかの全体をちょうど覆っている状態において円弧の他端が他方の開口部を覆うことなく他方の開口部の端部まで延びているような長さに設定した場合には、スライドダンパが回動して位置が変動した場合であっても、送風機の吹出口の総合面積を一定に維持できる。これにより、ファンケーシングから吹き出される送風の抵抗の変動を抑えることができ、ファンの回転数等の制御を行うだけで容易に風量を調節することが可能になる。
また、例えば、スライドダンパの円弧の長さを、円弧の一端が第1開口部もしくは第2開口部のいずれかの全体をちょうど覆っている状態において円弧の他端が他方の開口部を覆うことなく他方の開口部の端部まで延びているような長さに設定した場合には、スライドダンパが回動して位置が変動した場合であっても、送風機の吹出口の総合面積を一定に維持できる。これにより、ファンケーシングから吹き出される送風の抵抗の変動を抑えることができ、ファンの回転数等の制御を行うだけで容易に風量を調節することが可能になる。
第7発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明または第2発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、送風機は、スクロールファンケーシングを有しており、ファンと、吹出部が1箇所のみである。切替機構は、スクロールファンケーシングの吹出部の向きを切り替えることで第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行う。
ここでは、スクロールファンケーシングの吹出部が1箇所のみであっても、例えば、スクロールファンケーシングを回転させる等によって、第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行うことが可能になる。
ここでは、スクロールファンケーシングの吹出部が1箇所のみであっても、例えば、スクロールファンケーシングを回転させる等によって、第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行うことが可能になる。
第8発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第7発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、送風機が生じさせる空気流れにおける空気と内部を流れる冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器および第2熱交換器をさらに備えている。
ここでは、熱交換器が第1熱交換器および第2熱交換器の2つ以上設けられている。このため、第1熱交換器の状態と、第2熱交換器の状態とを違えたり同じにしたりする制御を行うことが可能になる。
ここでは、熱交換器が第1熱交換器および第2熱交換器の2つ以上設けられている。このため、第1熱交換器の状態と、第2熱交換器の状態とを違えたり同じにしたりする制御を行うことが可能になる。
第9発明に係る床置き型空調室内機は、第8発明の床置き型空調室内機であって、熱交温度制御部は、所定の信号を受けて除湿運転制御を行い、除湿運転制御において第1熱交換器を蒸発器として機能させ、第2熱交換器を凝縮器として機能させる。
ここでは、熱交温度制御部は、除湿運転制御において第1熱交換器を蒸発器として機能させ、第2熱交換器を凝縮器として機能させる。
これにより、第1吹出口からは、冷却され除湿された空気を室内空間に提供することが可能になり、第2吹出口からは暖められた空気を室内空間に提供することが可能になる。
ここでは、熱交温度制御部は、除湿運転制御において第1熱交換器を蒸発器として機能させ、第2熱交換器を凝縮器として機能させる。
これにより、第1吹出口からは、冷却され除湿された空気を室内空間に提供することが可能になり、第2吹出口からは暖められた空気を室内空間に提供することが可能になる。
第10発明に係る床置き型空調室内機は、第9発明の床置き型空調室内機であって、第1熱交換器においてドレンが生じた場合に、ドレンを第2熱交換器の設置位置まで導くドレン熱回収機構をさらに備えている。
ここでは、ドレン熱回収機構が設けられているため、第1熱交換器が蒸発器として機能している場合に生じるドレンを、凝縮器として機能している第2熱交換器にまで届けることができる。このため、第2熱交換器の凝縮効率を向上させることができる。
これにより、室内空気の温度の低下を防止しつつ湿度を低下させる運転を、省エネによって実現することが可能になる。
例えば、第1熱交換器の蒸発出力と第2熱交換器の凝縮出力とを調節することで、室内温度の低下を伴わないで室内湿度を下げることが可能になる。
これにより、室内空気の温度の低下を防止しつつ湿度を低下させる運転を、省エネによって実現することが可能になる。
例えば、第1熱交換器の蒸発出力と第2熱交換器の凝縮出力とを調節することで、室内温度の低下を伴わないで室内湿度を下げることが可能になる。
第11発明に係る床置き型空調室内機は、第8発明から第10発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、第1熱交換器および第2熱交換器は、送風機の吸込側に配置される。
ここでは、第1熱交換器だけでなく第2熱交換器についても、送風機の吸込側に配置されている。このため、各熱交換器が送風機の吹出側に配置された場合に生じる送風抵抗がない。
これにより、室内空気を取り込む際の風速分布を安定化させることが可能になる。
ここでは、第1熱交換器だけでなく第2熱交換器についても、送風機の吸込側に配置されている。このため、各熱交換器が送風機の吹出側に配置された場合に生じる送風抵抗がない。
これにより、室内空気を取り込む際の風速分布を安定化させることが可能になる。
第12発明に係る床置き型空調室内機は、第8発明から第10発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、第1熱交換器は、送風機と第1吹出口との間に配置されている。また、第2熱交換器は、送風機と第2吹出口との間に配置されている。
ここでは、第1熱交換器および第2熱交換器が、送風機に対して上下方向に配置されている。このため、床置き型空調室内機の本体ケーシング内において、送風機の位置と熱交換器の位置とが奥行き方向において重なる部分を少なくすることができる。
これにより、奥行き方向の厚みを少なく設計して、床置き型空調室内機の厚みをうすくすることが可能になる。
これにより、奥行き方向の厚みを少なく設計して、床置き型空調室内機の厚みをうすくすることが可能になる。
第13発明に係る床置き型空調室内機は、第12発明の床置き型空調室内機であって、切替機構が第1吹出口および第2吹出口の両方から吹き出される状態に切り替えられた場合に、第1熱交換器を流れる冷媒温度と、第2熱交換器を流れる冷媒温度とを違える熱交温度制御部をさらに備えている。
ここでは、熱交温度制御部は、第1熱交換器を流れる冷媒温度と、第2熱交換器を流れる冷媒温度とが異なるように制御することができる。
これにより、第1吹出口からの吹出温度と第2吹出口からの吹出温度を違えるように空調制御することが可能になる。
ここでは、熱交温度制御部は、第1熱交換器を流れる冷媒温度と、第2熱交換器を流れる冷媒温度とが異なるように制御することができる。
これにより、第1吹出口からの吹出温度と第2吹出口からの吹出温度を違えるように空調制御することが可能になる。
第14発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第13発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、冷房運転を行う場合に、切替機構は、送風機から吹き出される空気流れの向きを、第1吹出口と第2吹出口とのうち高い位置に設けられている方に向ける。
ここでは、冷房運転を行う場合に、冷却された空気を第1吹出口もしくは第2吹出口のうちより上方に設けられている吹出口から吹き出すようにすることができる。
これにより、冷却された空気は暖められた空気よりも比重が高いことを利用して、室内空間を効率的に冷却することが可能になる。
ここでは、冷房運転を行う場合に、冷却された空気を第1吹出口もしくは第2吹出口のうちより上方に設けられている吹出口から吹き出すようにすることができる。
これにより、冷却された空気は暖められた空気よりも比重が高いことを利用して、室内空間を効率的に冷却することが可能になる。
第15発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第14発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、暖房運転を行う場合に、切替機構は、送風機から吹き出される空気流れの向きを、第1吹出口と第2吹出口とのうち低い位置に設けられている方に向ける。
ここでは、暖房運転を行う場合に、暖められた空気を第1吹出口もしくは第2吹出口のうちより下方に設けられている吹出口から吹き出すようにすることができる。
これにより、暖められた空気は冷却された空気よりも比重が軽いことを利用して、室内空間を効率的に暖めることが可能になる。
ここでは、暖房運転を行う場合に、暖められた空気を第1吹出口もしくは第2吹出口のうちより下方に設けられている吹出口から吹き出すようにすることができる。
これにより、暖められた空気は冷却された空気よりも比重が軽いことを利用して、室内空間を効率的に暖めることが可能になる。
第16発明に係る床置き型空調室内機は、第1発明から第15発明のいずれかの床置き型空調室内機であって、切替機構は、送風機の起動時から所定時間が経過するまで、送風機から吹き出される空気流れを、第1吹出口および第2吹出口との両方に向ける。
ここでは、起動時から所定時間の間、送風機と切替機構によって第1吹出口および第2吹出口の両方からの吹出を行う。
これにより、起動時において、ユーザの望む室内環境と起動時の室内環境が離隔していればいるほど、ユーザの不快感を迅速に解消させることが可能になる。
これにより、起動時において、ユーザの望む室内環境と起動時の室内環境が離隔していればいるほど、ユーザの不快感を迅速に解消させることが可能になる。
第1発明に係る床置き型空調室内機では、送風機から吹き出される空気流れが意図しない吹出口側に向かってしまうことによる送風効率の悪化を抑えることが可能になる。
第2発明に係る床置き型空調室内機では、冷気は暖められた空気よりも比重が重いことを考慮して、吹出方向の上下を切り替えることで、空調効率を向上させることが可能になる。
第2発明に係る床置き型空調室内機では、冷気は暖められた空気よりも比重が重いことを考慮して、吹出方向の上下を切り替えることで、空調効率を向上させることが可能になる。
第3発明に係る床置き型空調室内機では、空気流れを向かわせる方向として、第1吹出口側の場合、第2吹出口側の場合だけでなく、さらに、両方の吹出口に向かわせる場合を選択することが可能になる。
第4発明に係る床置き型空調室内機では、第1ダンパの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることで、吹出方向の変更制御をより確実に行うことが可能になる。
第4発明に係る床置き型空調室内機では、第1ダンパの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることで、吹出方向の変更制御をより確実に行うことが可能になる。
第5発明に係る床置き型空調室内機では、スライドダンパを回動させるだけで吹き出す空気流れの調整を行うことが可能になるため、各吹出口に対応する複数のダンパ等の切替機構を設ける必要がなく、部品点数を削減させることが可能になる。
第6発明に係る床置き型空調室内機では、第1開口部を通過する空気流れの量と第2開口部を通過する空気流れの量とを同時に調整することが可能になる。
第6発明に係る床置き型空調室内機では、第1開口部を通過する空気流れの量と第2開口部を通過する空気流れの量とを同時に調整することが可能になる。
第7発明に係る床置き型空調室内機では、スクロールファンケーシングの吹出部が1箇所のみであっても、例えば、スクロールファンケーシングを回転させる等によって、第1吹出口側と第2吹出口側との切り替えを行うことが可能になる。
第8発明に係る床置き型空調室内機では、第1熱交換器の状態と、第2熱交換器の状態とを違えたり同じにしたりする制御を行うことが可能になる。
第8発明に係る床置き型空調室内機では、第1熱交換器の状態と、第2熱交換器の状態とを違えたり同じにしたりする制御を行うことが可能になる。
第9発明に係る床置き型空調室内機では、冷却され除湿された空気を室内空間に提供することが可能になり、第2吹出口からは暖められた空気を室内空間に提供することが可能になる。
第10発明に係る床置き型空調室内機では、室内空気の温度の低下を防止しつつ湿度を低下させる運転を、省エネによって実現することが可能になる。
第10発明に係る床置き型空調室内機では、室内空気の温度の低下を防止しつつ湿度を低下させる運転を、省エネによって実現することが可能になる。
第11発明に係る床置き型空調室内機では、室内空気を取り込む際の風速分布を安定化させることが可能になる。
第12発明に係る床置き型空調室内機では、奥行き方向の厚みを少なく設計して、床置き型空調室内機の厚みをうすくすることが可能になる。
第13発明に係る床置き型空調室内機では、第1吹出口からの吹出温度と第2吹出口からの吹出温度を違えるように空調制御することが可能になる。
第12発明に係る床置き型空調室内機では、奥行き方向の厚みを少なく設計して、床置き型空調室内機の厚みをうすくすることが可能になる。
第13発明に係る床置き型空調室内機では、第1吹出口からの吹出温度と第2吹出口からの吹出温度を違えるように空調制御することが可能になる。
第14発明に係る床置き型空調室内機では、冷却された空気は暖められた空気よりも比重が高いことを利用して、室内空間を効率的に冷却することが可能になる。
第15発明に係る床置き型空調室内機では、暖められた空気は冷却された空気よりも比重が軽いことを利用して、室内空間を効率的に暖めることが可能になる。
第16発明に係る床置き型空調室内機では、起動時において、ユーザの望む室内環境と起動時の室内環境が離隔していればいるほど、ユーザの不快感を迅速に解消させることが可能になる。
第15発明に係る床置き型空調室内機では、暖められた空気は冷却された空気よりも比重が軽いことを利用して、室内空間を効率的に暖めることが可能になる。
第16発明に係る床置き型空調室内機では、起動時において、ユーザの望む室内環境と起動時の室内環境が離隔していればいるほど、ユーザの不快感を迅速に解消させることが可能になる。
<発明の概略>
本発明は、複数の吹出口から調和空気が吹き出される床置き型空調室内機を提供する。本発明の床置き型空調室内機では、送風機から吹き出される空気流れが向かう方向を、本体ケーシングの第1吹出口側に向かう方向と第2吹出口側に向かう方向とに切り替える切替機構が設けられている。本発明は、これにより、送風機から吹き出される空気流れを、意図しない吹出口側に向かわせることなく、目的とする吹出口側の方向に対してのみ向かわせて送風効率の向上を図る点に特徴がある。
本発明は、複数の吹出口から調和空気が吹き出される床置き型空調室内機を提供する。本発明の床置き型空調室内機では、送風機から吹き出される空気流れが向かう方向を、本体ケーシングの第1吹出口側に向かう方向と第2吹出口側に向かう方向とに切り替える切替機構が設けられている。本発明は、これにより、送風機から吹き出される空気流れを、意図しない吹出口側に向かわせることなく、目的とする吹出口側の方向に対してのみ向かわせて送風効率の向上を図る点に特徴がある。
以下、本発明の床置き型空調室内機について、具体的に説明する。
<床置き型空調室内機1の概略構成>
図1に、本発明の一実施の形態が採用された床置き型空調室内機1の概略正面図を示す。また、図2に床置き型空調室内機1の側断面図を示す。
この床置き型空調室内機1は、屋外に配置されている空調室外機(図示せず)と冷媒配管を介して接続されており、室内の床等に配置されて、室内空間の温度調節や湿度調節等の各種空調を行う。この床置き型空調室内機1は、空調室外機に収容される圧縮機や室外熱交換器(図示せず)との間で冷媒回路を構成している。
この床置き形空調室内機1は、図1および図2に示すように、主として、本体ケーシング2、シロッコファン3、制御部5および熱交換器6を備えている。
<床置き型空調室内機1の概略構成>
図1に、本発明の一実施の形態が採用された床置き型空調室内機1の概略正面図を示す。また、図2に床置き型空調室内機1の側断面図を示す。
この床置き型空調室内機1は、屋外に配置されている空調室外機(図示せず)と冷媒配管を介して接続されており、室内の床等に配置されて、室内空間の温度調節や湿度調節等の各種空調を行う。この床置き型空調室内機1は、空調室外機に収容される圧縮機や室外熱交換器(図示せず)との間で冷媒回路を構成している。
この床置き形空調室内機1は、図1および図2に示すように、主として、本体ケーシング2、シロッコファン3、制御部5および熱交換器6を備えている。
<本体ケーシング2>
本体ケーシング2は、床置き型空調室内機1の正面図の図1に示すように、上下方向に長い略直方体形状のケーシングであって、上方吹出口21、下方吹出口22、中央吸込口23の3つの開口が本体正面側に設けられている。中央吸込口23は、室内空気を床置き型空調室内機1の内部に取り込むための開口である。上方吹出口21は、温度や湿度が調和された空気を室内の上方の空間に向けて吹き出すための開口である。下方吹出口22は、温度や湿度が調和された空気を室内の下方の空間に向けて吹き出すための開口である。
本体ケーシング2は、床置き型空調室内機1の正面図の図1に示すように、上下方向に長い略直方体形状のケーシングであって、上方吹出口21、下方吹出口22、中央吸込口23の3つの開口が本体正面側に設けられている。中央吸込口23は、室内空気を床置き型空調室内機1の内部に取り込むための開口である。上方吹出口21は、温度や湿度が調和された空気を室内の上方の空間に向けて吹き出すための開口である。下方吹出口22は、温度や湿度が調和された空気を室内の下方の空間に向けて吹き出すための開口である。
<シロッコファン3>
シロッコファン3は、図1および図2に示すように、本体ケーシング2の中央付近に配置されており、中央吸込口23を介して本体正面側から室内空気を吸い込む。そして、このシロッコファン3は、熱交換器6において熱交換される等して調和された空気を上方吹出口21もしくは下方吹出口22から室内空間に対して吹き出すために、正面から吸い込んだ空気を上方に対してもしくは下方に対してまたは上方および下方の両方に対して送ることができるように構成されている。
シロッコファン3は、図1および図2に示すように、本体ケーシング2の中央付近に配置されており、中央吸込口23を介して本体正面側から室内空気を吸い込む。そして、このシロッコファン3は、熱交換器6において熱交換される等して調和された空気を上方吹出口21もしくは下方吹出口22から室内空間に対して吹き出すために、正面から吸い込んだ空気を上方に対してもしくは下方に対してまたは上方および下方の両方に対して送ることができるように構成されている。
このシロッコファン3は、図3に示すように、主として、ファンロータ31と、ファンケーシング32と、スライドダンパ35とを有している。
ファンロータ31は、軸方向が奥行き方向と同一となるように設けられており、図示されないモータによって回転される。ファンロータ31は、モータによって回転させられることで空気流れを形成し、正面側から室内空気を取り込んで、回転軸から放射状に吹き出す方向に空気を送る。
ファンロータ31は、軸方向が奥行き方向と同一となるように設けられており、図示されないモータによって回転される。ファンロータ31は、モータによって回転させられることで空気流れを形成し、正面側から室内空気を取り込んで、回転軸から放射状に吹き出す方向に空気を送る。
ファンケーシング32は、ファーロータ31と軸方向を同一とする円弧状の側壁が奥行き方向に延びた形状を有しており、ファンロータ31を収納している。このファンケーシング32は、正面視右上方向に貫通した上方開口部32aと、正面視左下方向に貫通した下方開口部32bと、円弧状の側壁部32cと、を有している。
スライドダンパ35は、ファンケーシング32の円弧状の側壁部32cの円の中心と中心が同一であって略半周分の円周が奥行き方向に延びた形状を有しており、円の中心方向を軸方向としてファンケーシング32の内周に沿うようにして回動するように設けられている。このスライドダンパ35は、ファンケーシング32の上方開口部32aおよび下方開口部32bとの位置関係の変更によって、切替機構4としての機能を果たす。ここで、切替機構4は、スライドダンパ35がファンケーシング32内において回動することで、図3に示すように、上方開口部32aのみが閉じられて下方開口部32bが貫通している状態(下吹モード)、下方開口部32bのみが閉じられて上方開口部32aが貫通している状態(上吹モード)、上方開口部32aおよび下方開口部32bがいずれも貫通している状態(両吹モード)、との3つの吹出モードを切り替えて選択できるように構成されている。ここで、下吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れが、下方吹出口22から吹き出される。上吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れが、上方吹出口21から吹き出される。両吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れは、上方吹出口21および下方吹出口22の両方から吹き出される。
スライドダンパ35は、ファンケーシング32の円弧状の側壁部32cの円の中心と中心が同一であって略半周分の円周が奥行き方向に延びた形状を有しており、円の中心方向を軸方向としてファンケーシング32の内周に沿うようにして回動するように設けられている。このスライドダンパ35は、ファンケーシング32の上方開口部32aおよび下方開口部32bとの位置関係の変更によって、切替機構4としての機能を果たす。ここで、切替機構4は、スライドダンパ35がファンケーシング32内において回動することで、図3に示すように、上方開口部32aのみが閉じられて下方開口部32bが貫通している状態(下吹モード)、下方開口部32bのみが閉じられて上方開口部32aが貫通している状態(上吹モード)、上方開口部32aおよび下方開口部32bがいずれも貫通している状態(両吹モード)、との3つの吹出モードを切り替えて選択できるように構成されている。ここで、下吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れが、下方吹出口22から吹き出される。上吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れが、上方吹出口21から吹き出される。両吹モードでは、ファンロータ31が回転することで正面から室内空気が吸い込まれて形成される空気流れは、上方吹出口21および下方吹出口22の両方から吹き出される。
<熱交換器6>
熱交換器6は、本外ケーシング2の内部に収容されており、本外ケーシング2内に取り込まれた空気との間で熱交換を行う。熱交換器6は、図2に示すように、本体ケーシング2の上半分の位置を占める上方熱交換器61と、下半分の位置を占める下方熱交換器62とから構成されている。この上方熱交換器61は、本体ケーシング2の上方吹出口21と同じ高さ位置に配置され、右側面視において奥行き方向に向かうにしたがって上方に延びるようにして配置されている。また、下方熱交換器62は、本体ケーシング2の下方吹出口22と同じ高さ位置に配置され、右側面視において奥行き方向に向かうにしたがって下方に延びるようにして配置されている。
熱交換器6は、本外ケーシング2の内部に収容されており、本外ケーシング2内に取り込まれた空気との間で熱交換を行う。熱交換器6は、図2に示すように、本体ケーシング2の上半分の位置を占める上方熱交換器61と、下半分の位置を占める下方熱交換器62とから構成されている。この上方熱交換器61は、本体ケーシング2の上方吹出口21と同じ高さ位置に配置され、右側面視において奥行き方向に向かうにしたがって上方に延びるようにして配置されている。また、下方熱交換器62は、本体ケーシング2の下方吹出口22と同じ高さ位置に配置され、右側面視において奥行き方向に向かうにしたがって下方に延びるようにして配置されている。
ドレン機構63は、本体ケーシング2の上部に配置された上方熱交換器61で発生する凝縮水を捕集し、本体ケーシング2の下方に配置された下方熱交換器62に対して届けたり、外部の凝縮水タンク(図示せず)へ排水するための機構である。
<制御部5>
制御部5は、図2に示すように、本体ケーシング2の内部に配置されており、コントローラ(図示せず)を介して外部から信号を受けて、切替機構4の切替制御を行ったり、上方熱交換器61および下方熱交換器62に関する制御を行って、冷房運転制御や暖房運転制御を行う。
<制御部5>
制御部5は、図2に示すように、本体ケーシング2の内部に配置されており、コントローラ(図示せず)を介して外部から信号を受けて、切替機構4の切替制御を行ったり、上方熱交換器61および下方熱交換器62に関する制御を行って、冷房運転制御や暖房運転制御を行う。
ここで、制御部5は、冷房運転時には、図4(a)に示すように、切替機構4の切替制御を行うことで制御スライドダンパ35をファンケーシング32の下方開口部32bを覆う位置に回動させて上吹モードとし、上方開口部32aからのみ空気流れが生じる状態として、本体ケーシング2の上方吹出口21のみを通じて室内空間に対して冷却された空気が供給されるように運転する。一般に、冷たい空気は、暖かい空気よりも比重が重いため、このように上方から冷気を送り出すことで、室内空間の効率的な冷房を行うことができる。
また、制御部5は、暖房運転時には、図4(b)に示すように、切替機構4の切替制御を行うことで制御スライドダンパ35をファンケーシング32の上方開口部32aを覆う位置に回動させて下吹モードとし、下方開口部32bからのみ空気流れが生じる状態として、本体ケーシング2の下方吹出口22のみを通じて室内空間に対して暖められた空気が供給されるように運転する。一般に、暖められた空気は、冷たい空気よりも比重が軽いため、このように下方から暖められた空気を送り出すことで、室内空間の効率的な暖房を行うことができる。
また、制御部5は、上述した制御の他に、以下に述べるような、起動時両吹出運転、上下吹出温度相違制御(再熱ドライ運転制御、顕熱熱回収運転制御等)の各種運転制御を行う。
また、制御部5は、上述した制御の他に、以下に述べるような、起動時両吹出運転、上下吹出温度相違制御(再熱ドライ運転制御、顕熱熱回収運転制御等)の各種運転制御を行う。
(起動時両吹出運転)
上述した冷房運転や、暖房運転においては、制御部5は、本体ケーシング2の上方のみから、もしくは、下方のみから室内空間に対して調和空気を送り出している。
上述した冷房運転や、暖房運転においては、制御部5は、本体ケーシング2の上方のみから、もしくは、下方のみから室内空間に対して調和空気を送り出している。
しかし、床置き型空調室内機1の起動時には、起動時における室内温度と目標とする設定温度との差が大きい場合がある。このため、ここでは、制御部5は、起動時において、起動時における室内温度と設定温度との差異が所定値以上離隔しているか否か判断し、離隔していると判断した場合には、所定時間の間、ファンロータ31の回転数を上げて、シロッコファン3が両吹モードとなるように切替機構4を制御し、上方吹出口21と下方吹出口22との両方から大量の調和空気が室内空間に提供されるようにする。
これにより、起動時におけるユーザの不快感を迅速に解消させる。
これにより、起動時におけるユーザの不快感を迅速に解消させる。
(上下吹出温度相違運転)
制御部5は、例えば、以下のような処理によって、本体ケーシング2の上方吹出口21からの吹出空気の温度と、下方吹出口22からの吹出空気の温度と、の両温度が互いに相違するように運転制御を行う。具体的には、制御部5が、冷媒回路の一部を構成する上方熱交換器61を流れる冷媒の温度と、冷媒回路の一部を構成する下方熱交換器62を流れる冷媒の温度と、の両温度が互いに相違するように運転制御を行うことで、上下吹出温度を相違させることができる。このような、上方熱交換器61の冷媒温度と、下方熱交換器62の冷媒温度とが異なる運転制御としては、例えば、以下に述べる疑似再熱ドライ運転制御、顕熱熱回収運転制御や風量相違運転制御等がある。ここで、疑似再熱ドライ運転制御では、制御部5は、コントローラ(図示せず)から指令を受けることにより、上方熱交換器61を冷媒の蒸発器として機能させ、下方熱交換器62を冷媒の凝縮器として機能させる。これにより、室内空間の空気を取り込んで湿度を低下させ、この湿度の低下に伴って室内温度が低下しないようにするため下方熱交換器62を通じて暖められた空気を室内に供給する。これにより、室内温度の低下を伴わないで室内湿度を下げることが可能になる。また、顕熱熱回収運転制御では、制御部5は、ドレン水の利用条件を満たすか否か判断することで、図4(c)に示すように、ドレン機構63を制御を行い、上方熱交換器61において生じたドレン水を下方熱交換器62に対して届けるか、凝縮水の排水を行うかを選択的に実行する。ここでのドレン水の利用条件としては、例えば、蒸発器としての上方熱交換器61において生じたドレン水を凝縮器としての下方熱交換器62にまで届けて顕熱熱回収を行うことで、省エネによって下方熱交換器62における凝縮効率を向上させる運転等がある。これにより、下方熱交換器62における冷媒温度目標値に制御する運転において省エネ効果が得られる。
制御部5は、例えば、以下のような処理によって、本体ケーシング2の上方吹出口21からの吹出空気の温度と、下方吹出口22からの吹出空気の温度と、の両温度が互いに相違するように運転制御を行う。具体的には、制御部5が、冷媒回路の一部を構成する上方熱交換器61を流れる冷媒の温度と、冷媒回路の一部を構成する下方熱交換器62を流れる冷媒の温度と、の両温度が互いに相違するように運転制御を行うことで、上下吹出温度を相違させることができる。このような、上方熱交換器61の冷媒温度と、下方熱交換器62の冷媒温度とが異なる運転制御としては、例えば、以下に述べる疑似再熱ドライ運転制御、顕熱熱回収運転制御や風量相違運転制御等がある。ここで、疑似再熱ドライ運転制御では、制御部5は、コントローラ(図示せず)から指令を受けることにより、上方熱交換器61を冷媒の蒸発器として機能させ、下方熱交換器62を冷媒の凝縮器として機能させる。これにより、室内空間の空気を取り込んで湿度を低下させ、この湿度の低下に伴って室内温度が低下しないようにするため下方熱交換器62を通じて暖められた空気を室内に供給する。これにより、室内温度の低下を伴わないで室内湿度を下げることが可能になる。また、顕熱熱回収運転制御では、制御部5は、ドレン水の利用条件を満たすか否か判断することで、図4(c)に示すように、ドレン機構63を制御を行い、上方熱交換器61において生じたドレン水を下方熱交換器62に対して届けるか、凝縮水の排水を行うかを選択的に実行する。ここでのドレン水の利用条件としては、例えば、蒸発器としての上方熱交換器61において生じたドレン水を凝縮器としての下方熱交換器62にまで届けて顕熱熱回収を行うことで、省エネによって下方熱交換器62における凝縮効率を向上させる運転等がある。これにより、下方熱交換器62における冷媒温度目標値に制御する運転において省エネ効果が得られる。
また、制御部5は、上方熱交換器61を流れる冷媒の温度と、下方熱交換器62を流れる冷媒の温度とが同等の場合であっても、スライドダンパ35の切替位置を制御することで、両吹モードにおいて上方開口部32aの開度と下方開口部32bの開度とを違えることで上下の風量が異なるようにして、上下吹出温度を相違させる風量相違運転制御を行うこともできる。
例えば、冷房運転の場合に上述した風量相違運転制御を行う場合には、上方吹出口21からの吹出量が下方吹出口22からの吹出量よりも多くなるように、スライドダンパ35の位置を調節するようにすればよい。これにより、室内空間への冷気の提供を下方吹出口22からよりも上方吹出口21からの方を優先させることができ、冷房運転を効率的に行うことが可能になる。また、暖房運転の場合い上述した風量相違運転制御を行う場合には、下方吹出口22からの吹出量が上方吹出口21からの吹出量よりも多くなるように、スライドダンパ35の位置を調節するようにすればよい。これにより、室内空間への暖められた空気の提供を上方吹出口21からよりも下方吹出口22からの方を優先させることができ、暖房運転を効率的に行うことが可能になる。
<本実施形態の床置き型空調室内機1の特徴>
(1)
従来の床置き型空調室内機では、上方のみもしくは下方のみからの送風を行う場合であっても、本体ケーシング内部で送風機により形成される空気流れが上方および下方の両方に向かっている場合があり、送風効率が悪くなっている。
(1)
従来の床置き型空調室内機では、上方のみもしくは下方のみからの送風を行う場合であっても、本体ケーシング内部で送風機により形成される空気流れが上方および下方の両方に向かっている場合があり、送風効率が悪くなっている。
これに対して、本実施形態における床置き型空調室内機1では、シロッコファン3から吹き出される空気流れが向かう方向を、スライドダンパ35を回動させる切替機構4によって切り替える。このため、シロッコファン3から吹き出される空気流れの向かう方向を、上方吹出口21もしくは下方吹出口22のいずれかの吹出口に絞り込んで吹き出させることができる。これにより、シロッコファン3から吹き出される空気流れが意図しない吹出口側に向かってしまうことによる送風効率の悪化を抑え、送風効率を向上させることができる。
(2)
本実施形態の床置き型空調室内機1は、冷房運転の際の調和空気の吹出を上方吹出口21から行い、暖房運転の際の調和空気の吹出を下方吹出口22から行うように、切替機構4の切替制御を行うことができる。そして、一般に冷気は暖められた空気よりも比重が重いことから、冷房運転による冷風の吹出運転および暖房運転による温風の吹出運転を行う場合のそれぞれにおいて空調効率を向上できる。
本実施形態の床置き型空調室内機1は、冷房運転の際の調和空気の吹出を上方吹出口21から行い、暖房運転の際の調和空気の吹出を下方吹出口22から行うように、切替機構4の切替制御を行うことができる。そして、一般に冷気は暖められた空気よりも比重が重いことから、冷房運転による冷風の吹出運転および暖房運転による温風の吹出運転を行う場合のそれぞれにおいて空調効率を向上できる。
(3)
本実施形態における床置き型空調室内機1では、空気流れを向かわせる方向として、上方吹出口21に向かわせる上吹モード、下方吹出口22に向かわせる下吹モード、だけでなく、さらに、上方吹出口21および下方吹出口22の両方の吹出口に向かわせる両吹モードとの3つの吹出状態を選択することができる。
本実施形態における床置き型空調室内機1では、空気流れを向かわせる方向として、上方吹出口21に向かわせる上吹モード、下方吹出口22に向かわせる下吹モード、だけでなく、さらに、上方吹出口21および下方吹出口22の両方の吹出口に向かわせる両吹モードとの3つの吹出状態を選択することができる。
(4)
本実施形態における床置き型空調室内機1では、切替機構4として、スライドダンパ35を採用している。これにより、上方開口部32aおよび下方開口部32bのそれぞれの開度を変更させている。このため、スライドダンパ35を回動させるだけで、シロッコファン3のからの空気流れを、上方吹出口21側に向かう流れと、下方吹出口22側に向かう流れとに振り分ける調整を行うことができる。これにより、吹出口に対応するダンパ等を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、スライドダンパ35の円弧の長さの設定によっては、上方開口部32aの一部および下方開口部32bの一部を同時に覆うことができ、上方開口部32aを通過する空気流れの量と下方開口部32bを通過する空気流れの量とを同時に調整することができる。
本実施形態における床置き型空調室内機1では、切替機構4として、スライドダンパ35を採用している。これにより、上方開口部32aおよび下方開口部32bのそれぞれの開度を変更させている。このため、スライドダンパ35を回動させるだけで、シロッコファン3のからの空気流れを、上方吹出口21側に向かう流れと、下方吹出口22側に向かう流れとに振り分ける調整を行うことができる。これにより、吹出口に対応するダンパ等を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、スライドダンパ35の円弧の長さの設定によっては、上方開口部32aの一部および下方開口部32bの一部を同時に覆うことができ、上方開口部32aを通過する空気流れの量と下方開口部32bを通過する空気流れの量とを同時に調整することができる。
(5)
本実施形態における床置き型空調室内機1では、上方熱交換器61および下方熱交換器62が、シロッコファン3に対して上下方向に配置されている。このため、床置き型空調室内機1の本体ケーシング2内において、奥行き方向にシロッコファン3の位置と熱交換器6の位置とが重なって配置される部分が少なくなるように傾斜させて配置している。これにより、奥行き方向の厚みを少なく設計し、床置き型空調室内機1を薄型化させることができる。
本実施形態における床置き型空調室内機1では、上方熱交換器61および下方熱交換器62が、シロッコファン3に対して上下方向に配置されている。このため、床置き型空調室内機1の本体ケーシング2内において、奥行き方向にシロッコファン3の位置と熱交換器6の位置とが重なって配置される部分が少なくなるように傾斜させて配置している。これにより、奥行き方向の厚みを少なく設計し、床置き型空調室内機1を薄型化させることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、シロッコファン3の吹出方向が上方と下方とになるように構成されている場合を例に挙げて説明した。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、シロッコファン3の吹出方向が上方と下方とになるように構成されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、ファンケーシング132は、正面視略左上方に吹き出す位置に設けられた上方開口部132aと、左下方向に吹き出す位置に設けられた下方開口部132bと、円弧状の側壁部132cと、を有する構成としてもよい。そして、ここで、スライドダンパ135は、図5に示すように、下吹モードでは上方開口部132aを完全に覆うように配置され、上吹モードでは下方開口部132bを完全に覆うように配置され、かつ、両吹モードでは上方開部132aおよび下方開口部132bのいずれも覆わないように配置させることができるような長さの円弧が設けられている。
このため、上方開口部132aおよび下方開口部132bの両方を完全に開いた状態をとることができる。
(B)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、上方開口部32aと下方開口部32bとが設けられたファンケーシング32を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、開口部は、1つだけであってもよい。例えば、図6に示すように、スクロールファンケーシング232は、1箇所のみの吹出口232cを有しており、このスクロールファンケーシング232自体が回転することによって、上方吹出口21側と下方吹出口22側との切り替えを行うようにしてもよい。
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、上方開口部32aと下方開口部32bとが設けられたファンケーシング32を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、開口部は、1つだけであってもよい。例えば、図6に示すように、スクロールファンケーシング232は、1箇所のみの吹出口232cを有しており、このスクロールファンケーシング232自体が回転することによって、上方吹出口21側と下方吹出口22側との切り替えを行うようにしてもよい。
(C)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、ファンケーシング32に設けられた切替機構4としてスライドダンパ35が採用されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、切替機構4としては、図7に示すように、ファンケーシング332(上方開口部332a、下方開口部332b、円弧状の側壁部332c)において、切替機構4のダンパ334として、上方ダンパ334aと下方ダンパ334bとが設けられている構成としてもよい。この上方ダンパ334aは、上方開口部332aから上方に吹き出される流路の開度を調整する。また、下方ダンパ334bは、下方開口部332aから下方に吹き出される流路の開度を調整する。このため、シロッコファン3からの空気流れを、上方吹出口21側に向かう流れと、下方吹出口22側に向かう流れとに振り分けることができる(図7では、上方ダンパ334aを閉じた状態とし、下方ダンパ334bを開いた状態とすることで、空気流れが下方にのみ向かうように開閉制御している場合を示している)。これにより、上方ダンパ334aの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることにより、吹出方向の変更制御をより確実に行うことができる。
なお、上方ダンパ334aの開度と下方ダンパ334bの開度とを同時に制御することで、上方開口部332aを通過する空気流れの量と下方開口部332bを通過する空気流れの量とを同時に調整することができる。
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、ファンケーシング32に設けられた切替機構4としてスライドダンパ35が採用されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、切替機構4としては、図7に示すように、ファンケーシング332(上方開口部332a、下方開口部332b、円弧状の側壁部332c)において、切替機構4のダンパ334として、上方ダンパ334aと下方ダンパ334bとが設けられている構成としてもよい。この上方ダンパ334aは、上方開口部332aから上方に吹き出される流路の開度を調整する。また、下方ダンパ334bは、下方開口部332aから下方に吹き出される流路の開度を調整する。このため、シロッコファン3からの空気流れを、上方吹出口21側に向かう流れと、下方吹出口22側に向かう流れとに振り分けることができる(図7では、上方ダンパ334aを閉じた状態とし、下方ダンパ334bを開いた状態とすることで、空気流れが下方にのみ向かうように開閉制御している場合を示している)。これにより、上方ダンパ334aの開閉制御と第2ダンパの開閉制御とを両立させることにより、吹出方向の変更制御をより確実に行うことができる。
なお、上方ダンパ334aの開度と下方ダンパ334bの開度とを同時に制御することで、上方開口部332aを通過する空気流れの量と下方開口部332bを通過する空気流れの量とを同時に調整することができる。
(D)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、熱交換器6は、シロッコファン3の上下において分割して設けられている場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、熱交換器6は、シロッコファン3の上下において分割して設けられている場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図8に示すように、熱交換器6は、シロッコファン3に対して奥行き方向において重複する位置であって、吸込側に配置されていてもよい。
この場合であっても、上記実施形態と同様に、図8(a)に示すように、冷房運転時には、シロッコファン3からの空気流れが上方吹出口21を介して室内空間に供給されるようにしてもよい。また、図8(b)に示すように、暖房運転時には、シロッコファン3からの空気流れが下方吹出部22を介して室内空間に供給されるようにしてもよい。さらに、上記実施形態と同様に、シロッコファン3の吹出方向を両方向として設定し、シロッコファン3からの空気流れを上方吹出口21および下方吹出口22の両方から吹き出されるようにしてもよい。なお、この両方向の吹出については、上述した起動時からの所定時間の間の制御態様として位置付けることも可能である。
この場合であっても、上記実施形態と同様に、図8(a)に示すように、冷房運転時には、シロッコファン3からの空気流れが上方吹出口21を介して室内空間に供給されるようにしてもよい。また、図8(b)に示すように、暖房運転時には、シロッコファン3からの空気流れが下方吹出部22を介して室内空間に供給されるようにしてもよい。さらに、上記実施形態と同様に、シロッコファン3の吹出方向を両方向として設定し、シロッコファン3からの空気流れを上方吹出口21および下方吹出口22の両方から吹き出されるようにしてもよい。なお、この両方向の吹出については、上述した起動時からの所定時間の間の制御態様として位置付けることも可能である。
また、このように熱交換器6がシロッコファン3の吸込側に配置されている場合であっても、図8(c)に示すように、上記実施形態のドレン機構63と同様の構成を採用することは可能である。
(E)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、ドレン機構63が設けられており、上方熱交換器61において生じたドレンを下方熱交換器62にまで届ける場合を例に挙げて説明した。
(E)
上記実施形態における床置き型空調室内機1では、ドレン機構63が設けられており、上方熱交換器61において生じたドレンを下方熱交換器62にまで届ける場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図9に示すように、上方熱交換器61の下端部近傍をシロッコファン3の吸込側に配置させて、下方熱交換器62の上端部近傍をシロッコファン3の吸込側に配置させて、上記実施形態と同様なドレン機構63を採用してもよい。
本発明によれば、複数の吹出口から選択的に送風を行う場合に送風効率を向上させることが可能になるため、複数の吹出口が設けられた床置き型空調室内機への適用が特に有用である。
1 床置き型空調室内機
2 本体ケーシング
3 シロッコファン、スクロールファン(送風機)
4 切替機構
5 制御部(熱交温度制御部)
6 熱交換器
21 上方吹出口(第1吹出口)
22 下方吹出口(第2吹出口)
31 ファン
32 ファンケーシング、スクロールファンケーシング
32a 上方開口部(第1開口部)
32b 下方開口部(第2開口部)
32c 円弧状の側壁部(略円弧形状部)
34a 上方ダンパ(第1ダンパ)
34b 下方ダンパ(第2ダンパ)
35 スライドダンパ
61 上方熱交換器(第1熱交換器)
62 下方熱交換器(第2熱交換器)
63 ドレン機構(ドレン熱回収機構)
2 本体ケーシング
3 シロッコファン、スクロールファン(送風機)
4 切替機構
5 制御部(熱交温度制御部)
6 熱交換器
21 上方吹出口(第1吹出口)
22 下方吹出口(第2吹出口)
31 ファン
32 ファンケーシング、スクロールファンケーシング
32a 上方開口部(第1開口部)
32b 下方開口部(第2開口部)
32c 円弧状の側壁部(略円弧形状部)
34a 上方ダンパ(第1ダンパ)
34b 下方ダンパ(第2ダンパ)
35 スライドダンパ
61 上方熱交換器(第1熱交換器)
62 下方熱交換器(第2熱交換器)
63 ドレン機構(ドレン熱回収機構)
Claims (16)
- 床置き型空調室内機(1)であって、
少なくとも第1吹出口(21)と第2吹出口(22)とを有する本体ケーシング(2)と、
前記本体ケーシング(2)内に配置される送風機(3)と、
少なくとも前記第1吹出口(21)側と前記第2吹出口(22)側とで切り替えて前記送風機(3)から吹き出される空気流れを向かわせる切替機構(4)と、
を備えた床置き型空調室内機(1)。 - 前記第1吹出口(21)は、前記本体ケーシング(2)の上方であって、前記送風機(3)の配置位置に対して上方に設けられており、
前記第2吹出口(22)は、前記本体ケーシング(2)の下方であって、前記送風機(3)の配置位置に対して下方に設けられている、
請求項1に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記切替機構(4)は、前記切り替えによって、さらに前記送風機(3)から吹き出される空気流れを前記第1吹出口(21)側および前記第2吹出口(22)側の両方に向かわせる、
請求項1または2に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記送風機(3)は、ファン(31)と、空気流れを前記第1吹出口(21)側に向かわせる第1開口部(32a)と空気流れを前記第2吹出口(22)側に向かわせる第2開口部(32b)とが少なくとも設けられたファンケーシング(32)と、を有しており、
前記切替機構(4)は、前記第1開口部(32a)を開閉する第1ダンパ(34a)と、前記第2開口部(32b)を開閉する第2ダンパ(34b)と、を有しており、
前記第1ダンパ(32a)および前記第2ダンパ(32b)を開閉させることで前記第1吹出口(21)側と前記第2吹出口(22)側との切り替えを行う、
請求項1から3のいずれか1項に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記送風機(3)は、ファン(31)と、少なくとも空気流れを前記第1吹出口(21)側に向かわせる第1開口部(32a)と空気流れを前記第2吹出口(22)側に向かわせる第2開口部(32b)と略円弧形状部(32c)の壁面とが中心および半径が略同一の円周上に沿うようにして設けられているファンケーシング(32)と、を有しており、
前記切替機構(4)は、前記ファンケーシング(32)の内側に沿うように位置しており、中心が前記円の中心と略同一であって半径が前記円よりも小さい円の円弧の一部として構成されるスライドダンパ(35)を有しており、
前記円の中心を略中心として前記スライドダンパ(35)を回動させることで前記第1吹出口(21)側と前記第2吹出口(22)側との切り替えを行う、
請求項1から3のいずれか1項に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記スライドダンパ(35)の円弧の長さは、前記第1開口部(32a)と前記第2開口部(32b)との両方をふさぐ長さ未満である、
請求項5に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記送風機(3)は、ファン(31)と、吹出部(32c)が1箇所のみであるスクロールファンケーシング(32)と、を有しており、
前記切替機構(4)は、前記スクロールファンケーシング(32)の吹出部(32c)の向きを切り替えることで前記第1吹出口(21)側と前記第2吹出口(22)側との切り替えを行う、
請求項1または2に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記送風機(3)が生じさせる空気流れにおける空気と内部を流れる冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器(61)および第2熱交換器(62)をさらに備えた、
請求項1から7のいずれか床置き型空調室内機(1)。 - 前記熱交温度制御部は、所定の信号を受けて除湿運転制御を行い、前記除湿運転制御において前記第1熱交換器(61)を蒸発器として機能させ、前記第2熱交換器(62)を凝縮器として機能させる、
請求項8に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記第1熱交換器(61)においてドレンが生じた場合に、前記ドレンを前記第2熱交換器(62)の設置位置まで導くドレン熱回収機構をさらに備えている、
請求項9に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記第1熱交換器(61)および前記第2熱交換器(62)は、前記送風機(3)の吸込側に配置される、
請求項8から10のいずれか床置き型空調室内機(1)。 - 前記第1熱交換器(61)は、前記送風機(3)と前記第1吹出口(21)との間に配置され、前記第2熱交換器(62)は、前記送風機(3)と前記第2吹出口(22)との間に配置される、
請求項8から10のいずれか床置き型空調室内機(1)。 - 前記切替機構(4)が前記第1吹出口(21)および前記第2吹出口(22)の両方から吹き出される状態に切り替えられた場合に、前記第1熱交換器(61)を流れる冷媒温度と、前記第2熱交換器(62)を流れる冷媒温度とを違える熱交温度制御部をさらに備えた、
請求項12に記載の床置き型空調室内機(1)。 - 冷房運転を行う場合に、前記切替機構(4)は、前記送風機(3)から吹き出される空気流れの向きを、前記第1吹出口(21)と前記第2吹出口(22)とのうち高い位置に設けられている方に向ける、
請求項1から13のいずれかに記載の床置き型空調室内機(1)。 - 暖房運転を行う場合に、前記切替機構(4)は、前記送風機(3)から吹き出される空気流れの向きを、前記第1吹出口(21)と前記第2吹出口(22)とのうち低い位置に設けられている方に向ける、
請求項1から14のいずれかに記載の床置き型空調室内機(1)。 - 前記切替機構(4)は、前記送風機(3)の起動時から所定時間が経過するまで、前記送風機(3)から吹き出される空気流れを、前記第1吹出口(21)および前記第2吹出口(22)との両方に向ける、
請求項1から15のいずれか1項に記載の床置き型空調室内機(1)。
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