JP2009210257A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009210257A
JP2009210257A JP2009019646A JP2009019646A JP2009210257A JP 2009210257 A JP2009210257 A JP 2009210257A JP 2009019646 A JP2009019646 A JP 2009019646A JP 2009019646 A JP2009019646 A JP 2009019646A JP 2009210257 A JP2009210257 A JP 2009210257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind direction
air
room
state
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009019646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4434303B2 (ja
Inventor
Akira Kinoshita
顕 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009019646A priority Critical patent/JP4434303B2/ja
Priority to CN2009801034924A priority patent/CN101932885B/zh
Priority to PCT/JP2009/051888 priority patent/WO2009099102A1/ja
Publication of JP2009210257A publication Critical patent/JP2009210257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434303B2 publication Critical patent/JP4434303B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0011Indoor units, e.g. fan coil units characterised by air outlets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0043Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements
    • F24F1/0047Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted in the ceiling or at the ceiling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0018Indoor units, e.g. fan coil units characterised by fans
    • F24F1/0025Cross-flow or tangential fans
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/02Ducting arrangements
    • F24F13/06Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser
    • F24F2013/0616Outlets that have intake openings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】専用の吹き出し口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができる空気調和機の提供。
【解決手段】空気調和機100は、化粧パネル20と、フラップ22a,22bと、制御部60とを備えている。化粧パネル20には、吹き出し開口24a,24bが形成されている。フラップ22a,22bは、吹き出し開口24a,24bから所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第1風向と、吹き出し開口24a,24bから所定の風向範囲よりも部屋の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向とを切り換え可能である。制御部60は、部屋内の温度が安定しているか否かを判定し、部屋内の温度が安定していない状態である第1状態の場合には、第1風向となるように、フラップ22a,22bの切り換え動作を制御する。さらに、制御部60は、第1状態とは別の状態である所定の第2状態である場合には、第2風向となるように、フラップ22a,22bの切り換え動作を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、エアバリアを形成する機能を有する空気調和機に関する。
部屋内の空間には、年間を通じて屋外の温度の影響を受けにくい中央空間(以下、インテリアゾーンという)と、屋外の温度の影響を受けやすい窓や壁面近傍の空間(以下、ペリメータゾーンという)とが存在する。ペリメータゾーンが屋外の温度の影響を受けている場合、屋外の温度の影響を受けた空気がペリメータゾーンからインテリアゾーンに進出したりすることで、それぞれの空間の空気が拡散される。このため、例えば、インテリアゾーンに空調対象者が存在する場合、部屋内の空気調和が行われていても、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出し空調対象者に接触することで、快適性を損なうおそれがある。
そこで、近年の空気調和機には、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出することを防ぐために、窓や壁面近傍にエアバリアを形成する機能を有するものがある。例えば、特許文献1(特開2000−337651号公報)に開示されている空気調和機は、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口から窓や壁面近傍に向けて調和空気を吹き出すことで、ペリメータゾーンにエアバリアを形成する。この空気調和機では、窓や壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らしている。これによって、部屋内の快適性を維持している。
ところで、特許文献1に開示されている空気調和機では、ペリメータゾーンにエアバリアを形成するために、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口が設けられている。
そこで、本発明の課題は、専用の吹き出し口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、ケーシングと、風向調整部と、制御部と、取得部と、を備えている。ケーシングには、吹き出し開口と吸い込み開口とが形成されている。吸い込み開口は、部屋内の空気を取り込むための開口であって、吹き出し開口よりも壁面側に設けられている。風向調整部は、第1風向と、第2風向とを切り換え可能である。第1風向とは、吹き出し開口から所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である。また、第2風向とは、吹き出し開口から所定の風向範囲よりも部屋の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である。制御部は、部屋内の温度が安定しているか否かを判定する。また、制御部は、部屋内の温度が安定していない状態である第1状態の場合には、第1風向となるように、風向調整部の切り換え動作を制御する。さらに、制御部は、第1状態とは別の状態であり部屋内の温度が安定している状態である第2状態である場合には、第2風向となるように、風向調整部の切り換え動作を制御する。取得部は、部屋内の温度情報を取得する機能を有する。また、制御部は、暖房運転時において、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向である場合に、取得部を機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能である。
第1発明に係る空気調和機では、制御部は、温度が安定している状態である第2状態である場合、所定の風向範囲よりも部屋の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向となるように、風向調整部の切り換え動作を制御する。このため、吹き出し開口から吹き出される空気の吹き出し方向を変更することによって所定の風向範囲よりも部屋の壁面側に空気を吹き出し、ペリメータゾーンにエアバリアを形成することができる。したがって、壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らすことができる。また、制御部は、部屋内の温度が安定していない状態である第1状態の場合、風向調整部の切り換え動作を制御して、空気の吹き出し方向を第1風向に切り換える。したがって、部屋内の温度が安定していない状態の場合には、空気の吹き出し方向が第1風向から第2風向に切り換えられないため、ペリメータゾーンよりもインテリアゾーンに多くの空気が吹き出されることになる。
これによって、専用の吹き出し開口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができる。
また、吸い込み開口が吹き出し開口よりも壁面側に設けられているため、吹き出し開口が吸い込み開口よりも部屋の壁面側に設けられている空気調和機と比較して、インテリアゾーンに効率よく調和空気を吹き出すことができる。
これによって、部屋内の快適性を向上することができる。
さらに、制御部は、暖房運転時において、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向である場合に、取得部を機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能である。
例えば、吸い込み開口が吹き出し開口よりも部屋内の壁面側に設けられている空気調和機では、部屋内の壁面側に空気が吹き出される第2風向時には、調和空気が吹き出し開口から吹き出された直後に吸い込み開口から取り込まれる現象(以下、ショートサーキット現象という)が発生するおそれがある。また、暖房運転時であって吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向である場合、吹き出し開口下側に吹き出された調和空気によってケーシング周辺が暖められるおそれがある。このため、取得部が常に機能している状態である場合、ショートサーキット現象が発生することで、または、ケーシング周辺が暖められることで、部屋内の温度情報を正確に取得できないおそれがある。しかし、この空気調和機では、暖房運転時であって空気の吹き出し方向が第2風向である場合、取得部を機能停止状態とすることができる。このため、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができる。
発明に係る空気調和機は、第発明の空気調和機であって、制御部は、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで、取得部を機能停止状態にすることが可能である。
調和空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時からしばらくの間は、ショートサーキット現象が発生するおそれがある。しかしながら、第発明の空気調和機では、空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで取得部を機能停止状態とすることができる。このため、不正確な温度情報を取得するおそれを更に減らすことができる。
発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、制御部は、部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部を有する。判定部は、第1条件、第2条件、第3条件および第4条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、部屋内の温度が安定していると判定する。第1条件とは、部屋内の温度情報を利用して算出される部屋内の温度と、予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという条件である。また、第2条件とは、暖房運転を含む空気調和機の運転開始時から第2所定時間以上経過しているという条件である。さらに、第3条件とは、取得部が機能停止状態になった時から第3所定時間以上経過しているという条件である。第4条件とは、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第1風向である状態が第5所定時間以上経過しているという条件である。このため、この空気調和機では、部屋内の温度が安定しているか否かを判定することができる。
発明に係る空気調和機は、第発明の空気調和機であって、熱交換機を更に備えている。熱交換器は、ケーシング内に取り込まれた部屋内の空気との間で熱交換を行う。また、制御部は、第1切り換え条件、第2切り換え条件、第3切り換え条件、および、第4切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件を満たす場合に、第2風向から第1風向に風向調整部の切り換え動作を制御する。第1切り換え条件とは、風向調整部が、第1風向から第2風向に切り換えられてから第4所定時間以上経過しているという条件である。また、第2切り換え条件とは、熱交換器の温度が所定温度以上であるという条件である。さらに、第3切り換え条件とは、温度情報を利用して算出される部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が所定範囲外であるという条件である。第4切り換え条件とは、除霜運転が行われているという条件である。このため、この空気調和機では、風向調整部を第2風向から第1風向に切り換えることができる。
発明に係る空気調和機は、第1発明から第発明のいずれかの空気調和機であって、吹き出し開口から吹き出される空気流を生成可能なファンを更に備えている。ファンは、ケーシング内に収容されている。また、制御部は、第2風向時に、ファンが所定の風量となるように、ファンの回転を制御する。このため、例えば、所定の風量をエアバリアの形成に必要となる最小限の風量に設定した場合、必要以上の風量でファンが回転される場合と比較して、省エネルギー効果を高めることができる。
発明に係る空気調和機は、第発明の空気調和機であって、制御部は、複数回に分けてファンの回転数を変化させることでファンが所定の風量となるように、ファンの回転を制御する。このため、例えば、複数回に分けてファンの回転数を変化させない場合と比較して、急激なファンの回転音の変化を抑えることができる。
これによって、ファンの回転音が急に変化することによるユーザの不快感を抑えることができる。
発明に係る空気調和機は、第発明または第発明の空気調和機であって、制御部は、第1風向から第2風向に風向調整部の切り換え動作を制御する場合に、風向調整部の切り換え動作を制御する前にファンが所定の風量となるようにファンの回転を制御する。例えば、風向が第1風向から第2風向に切り換えられている間、または、風向が第2風向に切り換えられた時の方が、風向が第1風向である時よりも、風向調整部によって吹き出し開口の開口面積が小さくなる場合には、風向が第2風向に切り換わってからファンの風量が所定の風量になることでサージング音が大きくなるおそれがある。このため、ファンが所定の風量となるようにファンの回転を制御した後に、風向が第2風向となるように風向調整部が切り換えられることで、サージング音を軽減することができる。
第1発明に係る空気調和機では、専用の吹き出し開口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができる。
発明に係る空気調和機では、不正確な温度情報の取得を抑制することができる。
発明に係る空気調和機では、部屋内の温度が安定しているか否かを判定することができる。
発明に係る空気調和機では、風向調整部を第2風向から第1風向に切り換えることができる。
発明に係る空気調和機では、省エネルギー効果を高めることができる。
発明に係る空気調和機では、ユーザの不快感を抑えることができる。
発明に係る空気調和機では、サージング音を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の概略冷媒回路図。 室内機の外観斜視図(天井は省略)。 室内機の縦断面図であって、空気調和機の運転停止状態を示す図(図2のIII−III断面に相当)。 室内機を化粧パネル側から見た概略平面図。 室内機の縦断面図であって、空気調和機の運転状態を示す図(図2のV−V断面に相当)。 フラップの(a)閉状態、(b)スイング状態、および、(c)ペリメータ角度状態を示す図。 化粧パネルの第2開口の拡大図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の制御ブロック図。 判定部の判定条件であって、暖房運転時の所定範囲を示す図。 判定部の判定条件であって、冷房運転時の所定範囲を示す図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の運転開始後からのフラップの状態を示すフローチャート。 インテリアゾーンの温度安定条件における判定部による判定の流れを示すフローチャート。 切り換え条件における制御部による判断の流れを示すフローチャート。 参考例(B)において、フラップの状態が閉状態であるときの室内機の概略斜視図。 参考例(B)において、フラップの状態がスイング状態であるときの一例を示す室内機の側面図。 参考例(B)において、フラップの状態がスイング状態であるときの一例を示す室内機の縦断面図。 参考例(B)において、フラップの状態がペリメータ角度状態である場合を示す室内機の側面図。 参考例(B)において、フラップの状態がペリメータ角度状態である場合を示す室内機の縦断面図。 参考例(E)において、フラップの状態がスイング状態である場合の風向範囲とフラップの状態がペリメータ角度状態である場合の風向範囲とを示す概略図。
<空気調和機の構成概略>
本発明の一実施形態に係る空気調和機100は、天井に埋め込まれた状態で設置される天井埋込型の室内機1と、室外に設置される室外機3とを備えており、冷房運転、暖房運転、および除霜運転等を行うことができる。室内機1には、図1に示すように、室内熱交換器4が収容され、室外機3内には室外熱交換器6が収容されており、各熱交換器4,6が冷媒配管によって接続されることにより冷媒回路を構成している。この冷媒回路は、主として、室内熱交換器4、アキュムレータ14、圧縮機9、四路切換弁8、室外熱交換器6および電動膨張弁12で構成されている。
室内機1内には、室内熱交換器4の他に室内ファン5等が収容されている。なお、室内機1の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機9の吐出側に接続される四路切換弁8と、圧縮機9の吸入側に接続されるアキュムレータ14と、四路切換弁8に接続される室外熱交換器6と、室外熱交換器6に接続される電動膨張弁12とが収容されている。電動膨張弁12は、液閉鎖弁10を介して液連絡配管に接続されており、この液連絡配管を介して室内熱交換器4の一端と接続されている。また、四路切換弁8は、ガス閉鎖弁11を介してガス連絡配管に接続されており、このガス連絡配管を介して室内熱交換器4の他端と接続されている。さらに、室外機3には、室外熱交換器6での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン7が収容されている。このプロペラファン7は、室外ファンモータによって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機1は、図2および図3に示すように、室内機本体2と、化粧パネル20とを備えている。室内機本体2は、天井Uの開口Oを臨むように天井裏空間に配置される。また、化粧パネル20は、開口Oを挟んで後述する室内機本体2の吸い込み側流路19aおよび吹き出し側流路19bに対向するように室内機本体2に装着される。以下、室内機本体2および化粧パネル20について説明する。
(1)室内機本体
室内機本体2は、図2および図3に示すように、室内機ケーシング13、室内ファン5および室内熱交換器4等を有している。室内機ケーシング13は、略直方体形状であり、下面が開口した箱状の形態を有している。また、室内機ケーシング13には、室内ファン5および室内熱交換器4等が収容される。
室内ファン5は、長細い円筒形状に構成されるクロスフローファンであり、回転軸が室内機ケーシング13の長手方向にそって延びるように、室内機ケーシング13内部に収容されている。また、室内ファン5は、室内ファンモータ5a(図8参照)によって回転駆動されることで、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。さらに、室内ファン5は、部屋内の空気を室内機本体2内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器4との間で熱交換を行った後の空気を部屋内に吹き出させる。
室内熱交換器4は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管から挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器4は、室内ファン5の下側の位置から室内ファン5から遠ざかるにつれて斜め上方に延びるように室内機ケーシング13内に配置されている。
このように、室内機ケーシング13内には、吸い込まれた部屋内の空気が、室内熱交換器4との間で熱交換を行い、再び部屋内に吹き出されるまでの空気流路が形成されている。また、この空気流路は、部屋内から吸い込まれた空気が室内熱交換器4に至るまでの流路部分である吸い込み側流路19aと、室内熱交換器4から室内ファン5を介して再び部屋内に吹き出されるまでの流路部分である吹き出し側流路19bとから構成されている。
(2)化粧パネル
化粧パネル20は、図2、図3および図4に示すように、平面視において、室内機ケーシング13の天面よりも大きな略長方形状の部材である。また、化粧パネル20には、第1開口23(吸い込み開口に相当)および第2開口30が設けられている。なお、本実施形態では、第1開口23が第2開口30よりも部屋内の壁面W側に設けられている。第1開口23は、室内機本体2の吸い込み側流路19aに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第1開口23は、吸い込み側流路19aを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。第2開口30は、室内機本体2の吹き出し側流路19bに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第2開口30は、吹き出し側流路19bを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。
さらに、第1開口23には、第1開口23の90%を覆うことが可能なパネル21が設けられている。パネル21は、室内機本体2の長手方向に長い形状を有する板状の部材であり、室内機本体2の長手方向に平行な回転軸と、パネル駆動モータ21a(図8参照)とを有している。また、パネル21は、図3および図5に示すように、パネル駆動モータ21aによって回転軸を中心に回転されることで、第1開口23を遮蔽または開放することができる。なお、回転軸は、化粧パネル20において、化粧パネル20の中央側に位置する第1開口23の縁近傍に設けられている。また、本実施形態では、パネル21は、後述するフラップ22a,22bの状態がスイング状態またはペリメータ角度状態であるときは、第1開口23を開放している状態となっている。また、パネル21は、フラップ22a,22bの状態が後述する閉状態であるときは、第1開口23を遮蔽している状態となっている。なお、以下、パネル21が、第1開口23を開放している状態を開状態といい、第1開口23を遮蔽している状態を閉状態という。
第2開口30は、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とから構成されている。吹き出し開口24a,24bおよび隙間開口25は、連続して設けられている略長方形状の開口であり、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25との長辺の長さは同一である。また、隙間開口25の短辺の長さは、後述するフラップ22a,22bが吹き出し開口24a,24bを閉じている状態で、10mmである。なお、本実施形態では、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とが連続して設けられているが、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とが独立して設けられていてもよい。
また、吹き出し開口24a,24b近傍には、吹き出し開口24a,24bの90%を覆うことが可能なフラップ22a,22bが設けられている。フラップ22a,22bは、室内機本体2の長手方向に長い形状を有する板状の部材であり、室内機本体2の長手方向に平行な回転軸28a,28bとフラップ駆動モータ22cとを有している(図7および図8参照)。また、フラップ22a,22bは、図3、図5および図7に示すように、フラップ駆動モータ22cによって回転軸28a,28bを中心に回転されることで、吹き出し開口24a,24bを遮蔽または開放する。また、フラップ22a,22bの水平面に対する傾斜角度を調整することで、フラップ22a,22bは、吹き出し開口24a,24bから部屋内に吹き出される空気の風向を変更することができる。なお、空気調和機100から空気が吹き出される部屋内とは、空調対象者の居住空間であるインテリアゾーンIZと、インテリアゾーンIZよりも窓や壁面W近傍の空間であるペリメータゾーンPZとを有する室内空間である。また、本実施形態では、フラップ22a,22bは、空気調和機100の運転動作等に応じて、3つの状態(閉状態、スイング状態およびペリメータ角度状態)になることが可能である。次に、図6を用いて、フラップ22a,22bの各状態について説明する。なお、本実施形態では、フラップ22a,22bの各状態におけるフラップ22aの水平面に対する傾斜角度とフラップ22bの水平面に対する傾斜角度とは等しいため、ここでは、フラップ22bを例にして説明し、フラップ22aの説明は省略する。
まず、閉状態においては、図6(a)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bを概ね閉じた状態、すなわち、吹き出し開口24bとフラップ22bとの隙間が最も小さくなった状態になっており、本実施形態において、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度α(図6(a)では省略)は、0度となる。
スイング状態においては、図6(b)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bから吹き出される空気の吹き出し方向がインテリアゾーンIZを向く角度範囲内(例えば、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度αが、冷房運転時および暖房運転時ともに38度から70度の範囲内)を回転軸28a,28bを中心に可変する。このため、スイング状態では、吹き出し開口24a,24bからインテリアゾーンIZに対して所定の風向範囲内で空気が吹き出される。なお、図6(b)には、スイング状態において、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の風向(第1風向に相当)の一例を矢印A1で示している。
ペリメータ角度状態では、図6(c)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bから吹き出される空気の吹き出し方向がペリメータゾーンPZを向く角度(例えば、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度αが100度)となる。このため、ペリメータ角度状態では、吹き出し開口24a,24bからインテリアゾーンIZよりもペリメータゾーンPZにより多くの空気が吹き出される。なお、図6(c)には、ペリメータ角度状態において、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の風向(第2風向に相当)を矢印A2で示している。
また、本実施形態では、図7に示すように、フラップ22a,22bが回動することによって、隙間開口25の短辺の長さが変化する。例えば、吹き出し開口24a,24bがフラップ22a,22bによって開放されている場合の隙間開口25の短辺の長さL2は、吹き出し開口24a,24bがフラップ22a,22bによって遮蔽されている状態の場合の隙間開口25の短辺の長さL1と比較して、短くなる。なお、回転軸28a,28bは、化粧パネル20において、化粧パネル20の中央側に位置する吹き出し開口24a,24bの縁近傍に設けられている。
以上のような構成を有する室内機1において、例えば、フラップ22a,22bの状態がスイング状態である場合に、室内ファン5を回転させると、図5に示すように、部屋内の空気が第1開口23から吸い込まれフィルタ40および吸い込み側流路19aを介して室内熱交換器4へと送られる。室内熱交換器4に送られた空気は、室内熱交換器4を通過する際に温度調節され調和空気となる。そして、室内熱交換器4を通過した調和空気は、吹き出し側流路19bを介して化粧パネル20の第2開口30の主に吹き出し開口24a,24bから部屋内のインテリアゾーンIZへ供給される。
<制御部>
制御部60は、図8に示すように、室内機1に収容される室内ファンモータ5a、室内熱交換器4および室内熱交換器サーミスタ等の各種機器や、室外機3に収容される圧縮機9、四路切換弁8、電動膨張弁12、室外熱交換器6および室外熱交換器サーミスタ等の各種機器と接続されており、リモートコントローラ50等を介した空調対象者からの運転指令に基づいて、冷房運転および暖房運転等の各運転に応じて各種機器の運転制御を行う。また、リモートコントローラ50には「パワフル運転設定」ボタンが設けられており、この「パワフル運転設定」ボタンが空調対象者によって押されると、制御部60は、冷房運転または暖房運転をパワフル運転モードに切り換える。なお、ここでいうパワフル運転モードとは、一時的に室内ファン5の回転数や圧縮機9の運転周波数等を上げることで、一時的に空気調和機100の空気調和処理能力を向上させることができるモードのことである。
また、制御部60は、パネル駆動モータ21aおよびフラップ駆動モータ22cと接続されており、パネル21およびフラップ22a,22bの回動を制御することで、パネル21およびフラップ22a,22bの状態を切り換えることができる。また、制御部60は、空気調和機100の運転停止時には、パネル21およびフラップ22a,22bをともに閉状態に切り換える。また、空気調和機100の運転時には、パネル21を開状態にし、フラップ22a,22bの状態をスイング状態またはペリメータ角度状態に切り換える。さらに、空気調和機100の運転時に、リモートコントローラ50等を介した空調対象者からの角度設定指令があった場合には、制御部60は、この角度設定指令に基づいて、パネル21およびフラップ22a,22bの回動を制御することで、パネル21およびフラップ22a,22bの水平面に対する傾斜角度を調整することができる。
また、制御部60には、室温サーミスタ33によって検知される部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を取得する機能を有する取得部61が含まれる。制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。また、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間(第1所定時間に相当、例えば、150秒)が経過するまで、取得部61の機能を停止させる。なお、本実施形態では、室温サーミスタ33は、室内機1内部の第1開口23近傍に配置されている。
さらに、制御部60は、判定部62として機能する。判定部62では、以下の条件が満たされているか否かが判定される。
(1)部屋内のインテリアゾーンIZの温度と設定温度との差が所定範囲内である
(2)運転開始から所定時間(第2所定時間および第6所定時間に相当)以上経過している
(3)サーモオン開始後から所定時間以上経過している
(4)除霜運転中ではない
(5)パワフル運転中ではない
(6)取得部61が、機能を停止された状態から機能している状態になってから所定時間以上経過している
(7)除霜運転から暖房運転に運転内容が変更されてから所定時間以上経過している
また、上記の条件を満たしているか否かの判定とは、(1)については、判定部62は、まず、取得部61によって取得された温度情報を利用して算出される部屋内のインテリアゾーンIZの温度と、予め空調対象者等によって設定されている設定温度との差の値を算出する。具体的には、判定部62は、暖房運転時には設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値を算出し、冷房運転時にはインテリアゾーンIZの温度から設定温度を引いた値を算出する。そして、判定部62は、その値が、暖房運転時には図9に示すAからEの範囲内であるか否かを判定し、冷房運転時には図10に示すAからEの範囲内であるか否かを判定する。なお、図9および図10中の「上昇時」とはインテリアゾーンIZの温度上昇時を意味し、「下降時」とはインテリアゾーンIZの温度下降時を意味する。このため、暖房運転の運転開始時は「上昇時」から開始され、冷房運転の運転開始時は「下降時」から開始されることになる。そして、その差が上記範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。例えば、暖房運転開始時では、設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値が図9に示すAからEの範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。
(2)については、空気調和機100において、冷房運転および暖房運転等の各運転が開始されてから所定時間(例えば、5分)以上経過している場合には、判定部62は、(2)の条件を満たしていると判定する。
(3)については、空気調和機100においてサーモオンが開始されてから所定時間(例えば、5分)以上経過している場合には、判定部62は、(3)の条件を満たしていると判定する。
(4)については、空気調和機100の各運転において、除霜運転以外の運転が行われている場合には、判定部62は、(4)の条件を満たしていると判定する。なお、除霜運転とは、暖房運転中に行われる運転であって、室外熱交換器についた霜を溶かすために自動的に行われる運転である。
(5)については、空調対象者等の運転指示によってパワフル運転モードに設定されていない場合には、判定部62は、(5)の条件を満たしていると判定する。
(6)については、取得部61が機能停止状態から機能状態になってから所定時間(例えば、150秒)以上経過している場合には、判定部62は、(6)の条件を満たしていると判定する。すなわち、取得部61が機能停止状態となってから所定時間(第3所定時間および第7所定時間に相当)が経過している場合に、判定部は、(6)の条件を満たしていると判定する。
(7)については、除霜運転から暖房運転に運転内容が変更された時から所定時間(例えば、5分)以上経過している場合には、判定部62は、(7)の条件を満たしていると判定する。
判定部62による上記判定に基づいて、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定しているか否かを判断する。なお、空気調和機100の運転開始から制御部60によって最初に行われる判断では、制御部60は、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。また、空気調和機100の運転開始から制御部60によって部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると1回以上判断されている場合では、制御部60は、判定部62によって上記条件のうちの(1)から(6)までの条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。なお、(7)の条件については、除霜運転が行われた場合にのみ含まれる条件である。例えば、暖房運転中に除霜運転が行われた場合、制御部60は、判定部62によって上記条件のうちの全ての条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。
なお、本実施形態では、判定部62によって上記条件のうちの(1)から(5)まで、(1)から(6)まで、あるいは、(1)から(7)までの条件が満たされていると判定された場合に、制御部60によって、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断されている。しかし、これに限定されず、例えば、(1)から(7)までの条件のうち少なくともいずれか1つの条件が満たされた場合に、制御部によって部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断されてもよい。
また、本実施形態では、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間が経過するまで、取得部61の機能を停止させている。しかし、これに代えて、制御部は、暖房運転時であってフラップの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった場合に、フラップの状態が切り換わった時から所定時間が経過するまで取得部の機能を停止させてもよい。すなわち、制御部が、ショートサーキット現象の起こりやすい暖房運転時にのみ取得部の機能を停止させ、冷房運転時には取得部の機能を停止させないようにしてもよい。なお、この場合には、判定部によって判定される上記条件のうち(6)の条件は、暖房運転時にのみ判定される条件となる。
さらに、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える。なお、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。
また、制御部60は、以下の切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。
(1)フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態になってから所定時間(第4所定時間および第9所定時間に相当)以上経過している
(2)暖房運転時において室内熱交換器4の温度が所定温度以上である
(3)除霜運転が行われている
(4)部屋内のインテリアゾーンIZの温度と設定温度との差が所定範囲外である
(5)パワフル運転が行われている
例えば、(1)の切り換え条件では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態になってから所定時間(例えば、2分)以上経過している場合には、制御部60は、(1)の切り換え条件が満たされていると判断する。
(2)の切り換え条件では、室内熱交換器4内を流れる冷媒の温度を検知する熱交換器サーミスタから取得される温度情報を利用して、室内熱交換器4の温度が所定温度以上(例えば、54度)である場合には、制御部60は、(2)の切り換え条件が満たされていると判断する。なお、(2)の切り換え条件は、暖房運転時のみの切り換え条件である。
(3)の切り換え条件では、除霜運転が行われている場合には、制御部60は、(3)の切り換え条件を満たしていると判断する。
(4)の切り換え条件では、暖房運転時には、判定部62によって算出された設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値が図9に示すF〜Lの範囲内であると判定された場合、制御部60は、(4)の条件を満たしていると判断する。また、冷房運転時には、判定部62によって算出されたインテリアゾーンIZの温度から設定温度を引いた値が図10に示すF〜Lの範囲内であると判定された場合、制御部60は、(4)の条件を満たしていると判断する。
(5)の切り換え条件では、空調対象者等の運転指示によって、パワフル運転モードに設定されている場合、制御部は、(5)の切り換え条件を満たしていると判断する。
<フラップの状態の切り換え動作>
次に、図11、図12および図13を用いて、冷房運転または暖房運転の運転時における制御部60によるフラップの状態の切り換え動作について説明する。なお、ここでは、冷房運転または暖房運転が開始されており、制御部60によって、パネル21の状態が閉状態から開状態に、フラップ22a,22bの状態が閉状態からスイング状態に切り換えられている。
判定部62は、インテリアゾーンIZの温度の安定条件を判定する(ステップS1)。このとき、制御部60は、まず、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えているか否かを判断する(ステップS2)。そして、制御部60は、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていないと判断した場合、次に、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたか否かについて判断する(ステップS3)。そして、制御部60が、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていないと判断し、かつ、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われていないと判断した場合、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS4〜ステップS8)。そして、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(1)から(5)の条件が満たされているか否かの判定は、(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされるまで繰り返される。
さらに、ステップS2において、制御部60が空気調和機100の運転開始から1回以上フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていると判断した場合、判定部62によって(6)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS9)。そして、判定部62によって(6)の条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたか否かについて判断する(ステップS3)。このとき、制御部60が、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われていないと判断した場合、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS4〜ステップS8)。そして、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。さらに、ステップS9において、判定部62によって(6)の条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(6)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(6)の条件が満たされているか否かの判定は、(6)の条件が満たされるまで繰り返される。
また、ステップS3において、制御部60が、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたと判断した場合、判定部62によって(7)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS10)。そして、判定部62によって(7)の条件が満たされていると判定された場合、判定部62は、(1)から(5)の条件が満たされているか否かを更に判定する(ステップS4〜ステップS8)。このとき、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。さらに、ステップ10において、判定部62によって(7)の条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(7)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(7)の条件が満たされているか否かの判定は、(7)の条件が満たされるまで繰り返される。
フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態に切り換えられると、次に、制御部60は、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える条件である切り換え条件が満たされているか否かを判断する(ステップS13)。制御部60は、(1)から(5)の切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件が満たされていると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える(ステップS14〜ステップS19)。また、ステップS13において、(1)から(5)の切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件が満たされていると判断されるまで、制御部60は、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態で維持する。
また、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換えられると、制御部60は、上記ステップS1〜ステップS19を繰り返す。
このようにして、この空気調和機100では、冷房運転または暖房運転時においてフラップ22a,22bの状態がスイング状態からペリメータ角度状態に、また、ペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わることによって、インテリアゾーンIZおよびペリメータゾーンPZに調和空気を供給することができる。
なお、空調対象者から、空気調和機100の運転停止の指示があった場合、制御部60は、室内機1内および室外機3内の各種機器を制御することによって空気調和機100の運転を停止させ、パネル21およびフラップ22a,22bをともに閉状態に切り換える。
<特徴>
(1)
近年の空気調和機には、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出することを防ぐために、窓や壁面近傍にエアバリアを形成する機能を有するものがある。例えば、特開2000−337651号公報に開示されている空気調和機では、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口から窓や壁面近傍に向けて調和空気を吹き出すことで、ペリメータゾーンにエアバリアを形成している。この空気調和機では、窓や壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らしている。これによって、部屋内の快適性を維持している。ところで、この空気調和機では、ペリメータゾーンにエアバリアを形成するために、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口が設けられている。
そこで、上記実施形態では、制御部60は、判定部62の判定に基づいて、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える。また、制御部60は、切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。このため、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の吹き出し方向を変更することによって、スイング状態における風向範囲内よりもペリメータゾーンPZを向く角度に空気を吹き出し、壁際、すなわち、ペリメータゾーンPZで空気の循環サイクルを形成し、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる。したがって、壁面W近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らすことができる。
これによって、冬季において暖房運転が行われている場合には窓や壁面からの冷輻射および冷気侵入を抑えることができ、夏季において冷房運転が行われている場合には窓や壁面からの日射による影響を抑えることができている。
また、制御部60は、判定部62の判定に基づいて、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持している。このため、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していない場合には、ペリメータゾーンPZよりもインテリアゾーンIZに調和空気が吹き出されることになる。
これによって、専用の吹き出し開口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができている。
(2)
上記実施形態では、制御部60は、室温サーミスタ33によって検知される部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を取得する機能を有する取得部61を含む。制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。また、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間(例えば、150秒)が経過するまで、取得部61の機能を停止させる。さらに、室温サーミスタ33は、室内機1内部の第1開口23近傍に配置されている。このため、フラップ22a,22bの状態が、ペリメータ角度状態時、または、ペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった直後に、ショートサーキット現象が発生した場合でも、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができている。
また、暖房運転時であって、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合、調和空気として、主に、暖かい空気が室内機本体2の下側に吹き出される。このように、暖かい空気が室内機本体2の下側に吹き出されることで、または、吹き出し開口24a,24bから吹き出された暖かい空気が部屋内の上部に溜まることで、室内機1周辺が暖められる可能性がある。このとき、室温サーミスタが室内機近傍に配置されている場合には、不正確な温度情報を取得するおそれがある。
そこで、上記実施形態では、制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。このため、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができている。
(3)
上記実施形態では、吸い込み側流路19aを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている第1開口23が、室内機本体2の吹き出し側流路19bに一致する位置に配置される第2開口30よりも部屋内の壁面W側に設けられている。このため、第2開口が第1開口よりも部屋内の壁面側に設けられている場合と比較して、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成しやすくすることができている。
<変形例および参考例
変形例A)
上記実施形態では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合の風量は、実施されている空気調和機100の運転時の風量と等しい風量である。しかし、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる最小限の風量(例えば、サーモオフ時の風量と等しい風量)をペリメータ角度状態の風量に設定することによって、室内ファンの回転数を減らすことができる。
これによって、省エネルギーを実現させることができる。
また、フラップの状態がペリメータ角度状態である場合の風量を所定の風量とした場合に、制御部が、複数回に分けて室内ファンの回転数を変化させることで室内ファンの風量が所定の風量となるように、室内ファンの回転を制御してもよい。具体的には、フラップの状態がスイング状態である時の室内ファンの風量から所定の風量に変更する場合に、制御部は、所定時間毎に所定回転数ずつ室内ファンの回転数を変化させることで所定の風量となるように、室内ファンの回転を制御する。このように、室内ファンの回転数を除々に変化させることで、室内ファンの回転音が急に変化するおそれを減らすことができる。
これによって、ユーザに不快感を与えるおそれを減らすことができる。
さらに、フラップの状態がスイング状態からペリメータ角度状態に切り換わっている途中、または、フラップの状態がペリメータ角度状態に切り換わったときの方が、フラップの状態がスイング状態である場合と比較して、吹き出し開口の面積が小さくなるように構成されている場合には、サージング音が発生するおそれがある。このため、制御部は、フラップの状態をペリメータ角度状態に切り換える前に、室内ファンが所定の風量となるように室内ファンの回転を制御してもよい。
このように、室内ファンが所定の風量となった後に、フラップの状態がペリメータ角度状態に切り換えられることで、サージング音を軽減することができる。
また、パネルが第1開口の100%を覆い、フラップが吹き出し開口の100%を覆うような空気調和機では、上記実施形態の空気調和機100と比較して、サージングが起こりやすい構造となる。このようなサージングの起こりやすい構造の空気調和機の場合には、室内ファンによって吹き出される空気の風量に上限を設けることによって、振動音等の騒音を防止することができる。
参考例B)
上記実施形態では、空気調和機100は、天井に埋め込まれた状態で設置される天井埋込型の室内機1を備えている。
これに代えて、空気調和機が、部屋内の壁面W1に設置される壁掛型の室内機101を備えていてもよい。以下に、部屋内の壁面W1に設置される壁掛型の室内機101について説明する。
室内機101は、図14、図15、図16図17および図18に示すように、室内機ケーシング113を有している。室内機ケーシング113は、略直方体形状であり、その背面が部屋の壁面W1に取り付けられている。また、室内機ケーシング113内には、室内熱交換器104および室内ファン105等が収容されている。
室内熱交換器104は、接触する部屋内の空気との間で熱交換を行う。また、室内ファン105は、部屋内の空気を吸い込んで室内熱交換器104に通し、熱交換が行われた後の空気を部屋内に排出するためのクロスフローファンである。室内ファン105は、長細い円筒形状に構成されており、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。さらに、室内ファン105は、室内ファンモータ(図示せず)によって回転駆動される。
また、室内機ケーシング113の上面には、部屋内の空気を室内機ケーシング113の内部に取り込むための吸い込み開口123が形成されている。このため、吸い込み開口123から取り込まれた部屋内の空気は、室内機ケーシング113内部の室内熱交換器104等によって調和される。
さらに、室内機ケーシング113の前面下部には、吹き出し開口130が形成されている。また、吹き出し開口130の近傍には、フラップ122が設けられている。フラップ122は、室内機ケーシング113の長手方向に長い形状を有する板状の部材であり、室内機ケーシング113の長手方向に平行な回転軸128と、フラップ駆動モータ(図示せず)とを有している。フラップ122は、フラップ駆動モータによって回転軸128を中心に回転されることで、吹き出し開口130を遮蔽または開放する。また、フラップ122の水平面に対する傾斜角度を調整することで、フラップ122は、吹き出し開口130から部屋内に吹き出される空気の風向を変更することができる。なお、空気調和機から空気が吹き出される部屋内とは、空調対象者の居住空間であるインテリアゾーンIZと、インテリアゾーンIZよりも窓W2や壁面W1近傍の空間であるペリメータゾーンPZとを有する室内空間である。また、フラップ122は、空気調和機の運転動作等に応じて、3つの状態(閉状態、スイング状態およびペリメータ角度状態)になることが可能である。次に、フラップ122の各状態について説明する。
閉状態においては、図14に示すように、フラップ122は、吹き出し開口130を概ね閉じた状態となる。
スイング状態においては、図15および図16に示すように、フラップ122は、吹き出し開口130から吹き出される空気の吹き出し方向がインテリアゾーンIZを向く角度範囲内を、回転軸128を中心に可変する。このため、スイング状態では、吹き出し開口130からインテリアゾーンIZに対して所定の風向範囲内で空気が吹き出される。なお、図15には、スイング状態において、吹き出し開口130から吹き出される空気の風向(第1風向に相当)の一例を矢印A3で示している。
ペリメータ角度状態では、図17および図18に示すように、フラップ122は、吹き出し開口130から吹き出される空気の吹き出し方向がペリメータゾーンPZを向く角度となる。このため、ペリメータ角度状態では、吹き出し開口130からインテリアゾーンIZよりもペリメータゾーンPZにより多くの空気が吹き出される。なお、図17には、ペリメータ角度状態において、吹き出し開口130から吹き出される空気の風向(第2風向に相当)を矢印A4で示している。
以上のような構成を有する室内機101において、例えば、フラップ122の状態がスイング状態である場合に、室内ファン105を回転させると、図16に示すように、部屋内の空気が吸い込み開口123から吸い込まれて室内熱交換器104へと送られる。室内熱交換器104に送られた空気は、室内熱交換器104を通過する際に温度調節され調和空気となる。そして、室内熱交換器104を通過した調和空気は、吹き出し開口130から部屋内のインテリアゾーンIZへ供給される。
また、フラップ122の状態がペリメータ角度状態である場合に、室内ファン105を回転させると、図18に示すように、部屋内の空気が吸い込み開口123から吸い込まれて室内熱交換器104へと送られる。室内熱交換器104に送られた空気は、室内熱交換器104を通過する際に温度調節され調和空気となる。そして、室内熱交換器104を通過した調和空気は、吹き出し開口130から部屋内のペリメータゾーンPZに供給される。
このような壁掛型の室内機101を備える空気調和機においても、上記実施形態と同様に、制御部によって、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断された場合にはフラップ122の状態がスイング状態からペリメータ角度状態に切り換えられたり、切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされている場合にはフラップ122の状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換えられたりする制御が行われることで、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる。したがって、窓W2や壁面W1の空気がインテリアゾーンIZへ進出するおそれを減らすことができる。
これによって、冬季において暖房運転が行われている場合には窓W2や壁面W1からの冷輻射および冷気侵入を抑えることができ、夏季において冷房運転が行われている場合には窓W2や壁面W1からの日射による影響を抑えることができる。
なお、図15および図17において、符号133は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を検知するための室温サーミスタを示している。
変形例C)
上記実施形態では、判定部62によって、(1)から(7)の条件が満たされているか否かが判定されている。また、制御部60は、判定部62による判定に基づいて、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定しているか否かを判断している。
これに代えて、部屋内のインテリアゾーンの温度が安定しているか否かを判断するために判定部によって判定される条件として、(1)から(7)の条件の他に、以下の条件が含まれていてもよい。
(8)フラップの状態がスイング状態となってから所定時間(第5所定時間および第8所定時間に相当)以上経過している
(9)圧縮機の運転周波数(Hz)が所定範囲内にある状態での暖房運転または冷房運転が所定時間以上行われている
(10)室内熱交換器の温度が所定範囲内にある状態での暖房運転または冷房運転が所定時間以上行われている
(11)電動膨張弁の開度が所定範囲内である状態が所定時間以上経過している
(12)部屋内のインテリアゾーンの温度が所定範囲内である状態が所定時間以上経過している
(13)所定時間内における部屋内のインテリアゾーンの温度と設定温度の偏差が所定範囲内である
なお、制御部は、判定部によって、(1)から(8)の条件が満たされていると判定され、かつ、(9)から(13)の条件のうちのいずれか1つが満たされたと判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンの温度が安定していると判断する。また、上述の(9)から(13)の条件は、能力供給中、すなわち、圧縮機の作動中において判定される条件である。
変形例D)
上記実施形態では、制御部60は、(1)から(5)の切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。
これに加えて、切り換え条件として、(1)から(5)の条件の他に条件が含まれていてもよい。
(6)空気調和機において運転が停止された
(7)運転モードが変更された
(8)フラップの状態がペリメータ角度状態となった時の室内熱交換器の温度から所定温度以上室内熱交換器の温度が上昇している
制御部は、(1)から(8)の切り換え条件のうち、少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。例えば、(8)の条件が満たされた場合には、過剰なショートサーキットを防止することができる。
参考例E)
上記実施形態では、ペリメータ角度状態において、フラップ22bは、吹き出し開口24bから吹き出される空気の吹き出し方向がペリメータゾーンPZを向く角度に固定されている。
これに代えて、ペリメータ角度状態においてフラップの角度が固定されていなくてもよい。また、スイング状態において空気が吹き出される範囲とペリメータ角度状態において空気が吹き出される範囲との一部が重なっていてもよい。
例えば、スイング状態(第1風向状態に相当)においては、図19に示すように、フラップ222a,222bは、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の吹き出し方向が主にインテリアゾーンIZを向く角度範囲内を、回転軸を中心に可変する。このため、スイング状態では、吹き出し開口224a,224bから主にインテリアゾーンIZに対して所定の風向範囲B1内に空気が吹き出される。なお、図19には、スイング状態において、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の風向のうち最も部屋の壁面W1および窓W2側に吹き出される風向を符号A6で示し、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の風向のうち最も部屋の壁面W1および窓W2側から遠い側、すなわち、部屋内の中央空間側に吹き出される風向を符号A5で示している。言い換えると、スイング状態における所定の風向範囲B1とは、風向A5から風向A6までの範囲のことである。
また、ペリメータ角度状態(第2風向状態に相当)では、図19に示すように、フラップ222a,222bは、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の吹き出し方向が主にペリメータゾーンPZを向く角度範囲内を、回転軸を中心に可変する。このため、ペリメータ角度状態では、吹き出し開口224a,224bから主にペリメータゾーンPZに対して所定の風向範囲B2内に空気が吹き出される。なお、ペリメータ角度状態では、所定の風向範囲B2内に空気が吹き出されることで、インテリアゾーンIZよりもペリメータゾーンPZに対してより多くの空気が吹き出される。また、図19には、ペリメータ角度状態において、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の風向のうち最も部屋の壁面W1および窓W2側に吹き出される風向を符号A8で示し、吹き出し開口224a,224bから吹き出される空気の風向のうち最も部屋の壁面W1および窓W2側から遠い側に吹き出される風向を符号A7で示している。言い換えると、ペリメータ角度状態における所定の風向範囲B2とは、風向A7から風向A8までの範囲のことである。また、本変形例では、ペリメータ角度状態における風向A7は、スイング状態における風向A5よりも、部屋の壁面W1および窓W2側に向かう風向である。また、ペリメータ角度状態における風向A8は、スイング状態における風向A6よりも、部屋の壁面W1および窓W2側に向かう風向である。
このように、ペリメータ角度状態における風向範囲B2がスイング状態における風向範囲B1よりもペリメータゾーンPZ側に配されることによって、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる。したがって、壁面W1および窓W2近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らすことができる。
これによって、冬季において暖房運転が行われている場合には窓や壁面からの冷輻射および冷気侵入を抑えることができ、夏季において冷房運転が行われている場合には窓や壁面からの日射による影響を抑えることができる。
なお、図19において、符号221はパネルを示し、符号223は第1開口を示している。
本発明は、専用の吹き出し口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができるため、空気調和機への適用が有効である。
20 化粧パネル(ケーシング)
23 第1開口(吸い込み開口)
60 制御部
61 取得部
62 判定部
100 空気調和機
113 室内機ケーシング(ケーシング)
4,104 室内熱交換器(熱交換器)
5,105 室内ファン(ファン)
22a,22b,122,222a,222b フラップ(風向調整部)
24a,24b,124,224a,224b 吹き出し開口
特開2000−337651号公報

Claims (13)

  1. 吹き出し開口が形成されているケーシング(20,113)と、
    前記吹き出し開口(24a,24b,124)から所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第1風向(A1,A3)と、前記吹き出し開口から前記所定の風向範囲よりも部屋の壁面(W,W1)側に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向(A2,A4)とを切り換え可能な風向調整部(22a,22b,122)と、
    前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定し、前記温度が安定していない状態である第1状態の場合は前記第1風向となるように前記風向調整部の切り換え動作を制御し、前記第1状態とは別の状態である所定の第2状態の場合は前記第2風向となるように前記風向調整部の切り換え動作を制御する制御部(60)と、
    を備える空気調和機(100)。
  2. 前記ケーシング(20)には、前記吹き出し開口とは別に、前記部屋内の空気を取り込むための吸い込み開口(23)が形成されており、
    前記吸い込み開口は、前記吹き出し開口よりも前記壁面側に設けられている、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ケーシング(113)は、前記部屋の壁面に取り付けられている、
    請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記部屋内の温度情報を取得する機能を有する取得部(61)を更に備え、
    前記制御部は、暖房運転時において、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向である場合に、前記取得部を前記機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能である、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記制御部は、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向から前記第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで、前記取得部を前記機能停止状態にすることが可能である、
    請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記制御部は、前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部(62)を有し、
    前記判定部は、前記部屋内の温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという第1条件、前記暖房運転を含む空気調和運転の運転開始時から第2所定時間以上経過しているという第2条件、前記取得部が前記機能停止状態になった時から第3所定時間以上経過している第3条件、および、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第1風向である状態が第5所定時間以上経過しているという第4条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記部屋内の温度が安定していると判定する、
    請求項4または5に記載の空気調和機。
  7. 前記ケーシング内に取り込まれた前記部屋内の空気との間で熱交換を行う熱交換器(4,104)を更に備え、
    前記制御部は、前記風向調整部が前記第1風向から前記第2風向に切り換えられてから第4所定時間以上経過しているという第1切り換え条件、前記熱交換器の温度が所定温度以上であるという第2切り換え条件、前記温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が前記所定範囲外であるという第3切り換え条件、および、除霜運転が行われているという第4切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件を満たす場合に、前記第2風向から前記第1風向に前記風向調整部の切り換え動作を制御する、
    請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記制御部は、前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部(62)を有し、
    前記判定部は、前記部屋内の温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという第1条件、空気調和運転の運転開始時から第6所定時間以上経過しているという第2条件、前記部屋内の温度情報を取得する機能を有する取得部の前記機能が停止している状態である機能停止状態から第7所定時間以上経過している第3条件、および、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第1風向である状態が第8所定時間以上経過しているという第4条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記部屋内の温度が安定していると判定する、
    請求項1に記載の空気調和機。
  9. 前記ケーシング内に取り込まれた前記部屋内の空気との間で熱交換を行う熱交換器(4,104)を更に備え、
    前記制御部は、前記風向調整部が前記第1風向から前記第2風向に切り換えられてから第9所定時間以上経過しているという第1切り換え条件、前記熱交換器の温度が所定温度以上であるという第2切り換え条件、前記温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が前記所定範囲外であるという第3切り換え条件、および、除霜運転が行われているという第4切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件を満たす場合に、前記第2風向から前記第1風向に前記風向調整部の切り換え動作を制御する、
    請求項8に記載の空気調和機。
  10. 前記ケーシング内に収容されており、前記吹き出し開口から吹き出される空気流を生成可能なファン(5,105)を更に備え、
    前記制御部は、前記第2風向時に前記ファンが所定の風量となるように、前記ファンの回転を制御する、
    請求項1から9のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 前記制御部は、複数回に分けて前記ファンの回転数を変化させることで前記ファンが前記所定の風量となるように、前記ファンの回転を制御する、
    請求項10に記載の空気調和機。
  12. 前記制御部は、前記第1風向から前記第2風向に前記風向調整部の切り換え動作を制御する場合に、前記風向調整部の切り換え動作を制御する前に前記ファンが前記所定の風量となるように前記ファンの回転を制御する、
    請求項10または請求項11に記載の空気調和機。
  13. 吹き出し開口(224a,224b)が形成されているケーシングと、
    前記吹き出し開口から第1風向範囲(B1)内に空気が吹き出される第1風向状態と、前記吹き出し開口から第2風向範囲(B2)内に空気が吹き出される第2風向状態とを切り換え可能な風向調整部(222a,222b)と、
    前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定し、前記温度が安定していない状態である第1状態の場合は前記第1風向状態となるように前記風向調整部の切り換え動作を制御し、前記第1状態とは別の状態である所定の第2状態の場合は前記第2風向状態となるように前記風向調整部の切り換え動作を制御する制御部と、を備え、
    前記第2風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向のうち最も部屋の壁面(W1)側に吹き出される第2最壁面側風向(A8)は、前記第1風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第1風向のうち最も前記壁面側に吹き出される第1最壁面側風向(A6)よりも、前記壁面側に向かう風向であり、
    前記第2風向のうち最も前記壁面側から遠くに吹き出される第2部屋側風向(A7)は、前記第1風向のうち最も前記壁面側から遠くに吹き出される第1部屋側風向(A5)よりも、前記壁面側に向かう風向である、
    空気調和機。
JP2009019646A 2008-02-05 2009-01-30 空気調和機 Expired - Fee Related JP4434303B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009019646A JP4434303B2 (ja) 2008-02-05 2009-01-30 空気調和機
CN2009801034924A CN101932885B (zh) 2008-02-05 2009-02-04 空调机
PCT/JP2009/051888 WO2009099102A1 (ja) 2008-02-05 2009-02-04 空気調和機

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025761 2008-02-05
JP2009019646A JP4434303B2 (ja) 2008-02-05 2009-01-30 空気調和機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009165096A Division JP2009236482A (ja) 2008-02-05 2009-07-13 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009210257A true JP2009210257A (ja) 2009-09-17
JP4434303B2 JP4434303B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=40952176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009019646A Expired - Fee Related JP4434303B2 (ja) 2008-02-05 2009-01-30 空気調和機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4434303B2 (ja)
CN (1) CN101932885B (ja)
WO (1) WO2009099102A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251674A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp 空気調和システム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010000956B4 (de) * 2010-01-15 2014-05-28 Thermofin Gmbh Wärmeübertrageranordnung
JP5223975B2 (ja) * 2011-04-06 2013-06-26 ダイキン工業株式会社 空調室内機
CN104976747A (zh) * 2014-04-03 2015-10-14 杭州品悦电器有限公司 一种具有多个选择性风口的空气导流机构
US20170146248A1 (en) * 2014-06-13 2017-05-25 Mitsubishi Electric Corporation Ceiling cassette air conditioner
JP6361718B2 (ja) * 2016-10-28 2018-07-25 ダイキン工業株式会社 空調室内機
CN110594861A (zh) * 2019-09-20 2019-12-20 珠海格力电器股份有限公司 室内机、空调器及空调器控制的方法
JP6910581B1 (ja) * 2020-09-23 2021-07-28 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空気調和システム、コントローラ、および送風機の制御方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59161425U (ja) * 1983-04-15 1984-10-29 三菱重工業株式会社 天井埋込又は天井吊下げ型空気調和機
JPS6042539A (ja) * 1983-08-17 1985-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置
JPH0293625U (ja) * 1989-01-05 1990-07-25
JPH05306822A (ja) * 1992-04-30 1993-11-19 Matsushita Seiko Co Ltd 空気調和機
JPH06109312A (ja) * 1992-09-25 1994-04-19 Hitachi Ltd 空気調和機
JP3158889B2 (ja) * 1994-09-29 2001-04-23 ダイキン工業株式会社 ヒートポンプ式空気調和機
JPH109646A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Funai Electric Co Ltd 空気調和機の風向変更板制御装置
JP2005265241A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251674A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp 空気調和システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101932885B (zh) 2013-09-04
WO2009099102A1 (ja) 2009-08-13
JP4434303B2 (ja) 2010-03-17
CN101932885A (zh) 2010-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434303B2 (ja) 空気調和機
JP4965618B2 (ja) 空気調節装置の風向変更装置
WO2013084426A1 (ja) 空気調和機
JP2007198641A (ja) 床置き型空調室内機
EP4160097A2 (en) Air conditioner
JP2004012060A (ja) 空気調和機の室内ユニット及び空気調和機
JP2011137565A (ja) 空気調和機
JP2017067401A (ja) 空調機
JP6004165B2 (ja) 空気調和機
JP6004164B2 (ja) 空気調和機
JP2010078254A (ja) 空気調和装置
JP2011153725A (ja) 空気調和装置の天井設置型室内ユニット
WO2015145740A1 (ja) 空気調和機
JP2007218541A (ja) 空気調和機
JP6418147B2 (ja) 空調機
KR100714591B1 (ko) 액자형 공기조화기용 실내기
JP4619983B2 (ja) 空気調和機
JP2010112600A (ja) 空気調和装置の室内機およびこれを備えた空気調和装置
JP2009236482A (ja) 空気調和機
JP6098962B2 (ja) 空気調和機
JP4835720B2 (ja) 空気調和機
KR100714592B1 (ko) 액자형 공기조화기용 실내기
JP6004166B2 (ja) 空気調和機
AU2020350294A1 (en) Air-conditioning indoor unit and air conditioner
JP4302962B2 (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4434303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees