JP4835720B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る空気調和機100は、天井に埋め込まれた状態で設置される天井埋込型の室内機1と、室外に設置される室外機3とを備えており、冷房運転、暖房運転、および除霜運転等を行うことができる。室内機1には、図1に示すように、室内熱交換器4が収容され、室外機3内には室外熱交換器6が収容されており、各熱交換器4,6が冷媒配管によって接続されることにより冷媒回路を構成している。この冷媒回路は、主として、室内熱交換器4、アキュムレータ14、圧縮機9、四路切換弁8、室外熱交換器6および電動膨張弁12で構成されている。
室内機1は、図2および図3に示すように、室内機本体2と、化粧パネル20とを備えている。室内機本体2は、天井Uの開口Oを臨むように天井裏空間に配置される。また、化粧パネル20は、開口Oを挟んで後述する室内機本体2の吸い込み側流路19aおよび吹き出し側流路19bに対向するように室内機本体2に装着される。以下、室内機本体2および化粧パネル20について説明する。
室内機本体2は、図2および図3に示すように、室内機ケーシング13、室内ファン5および室内熱交換器4等を有している。室内機ケーシング13は、略直方体形状であり、下面が開口した箱状の形態を有している。また、室内機ケーシング13には、室内ファン5および室内熱交換器4等が収容される。
化粧パネル20は、図2、図3および図4に示すように、平面視において、室内機ケーシング13の天面よりも大きな略長方形状の部材である。また、化粧パネル20には、第1開口23(吸い込み開口に相当)および第2開口30が設けられている。なお、本実施形態では、第1開口23が第2開口30よりも部屋内の壁面W側に設けられている。第1開口23は、室内機本体2の吸い込み側流路19aに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第1開口23は、吸い込み側流路19aを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。第2開口30は、室内機本体2の吹き出し側流路19bに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第2開口30は、吹き出し側流路19bを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。
制御部60は、図8に示すように、室内機1に収容される室内ファンモータ5a、室内熱交換器4および室内熱交換器サーミスタ等の各種機器や、室外機3に収容される圧縮機9、四路切換弁8、電動膨張弁12、室外熱交換器6および室外熱交換器サーミスタ等の各種機器と接続されており、リモートコントローラ50等を介した空調対象者からの運転指令に基づいて、冷房運転および暖房運転等の各運転に応じて各種機器の運転制御を行う。また、リモートコントローラ50には「パワフル運転設定」ボタンが設けられており、この「パワフル運転設定」ボタンが空調対象者によって押されると、制御部60は、冷房運転または暖房運転をパワフル運転モードに切り換える。なお、ここでいうパワフル運転モードとは、一時的に室内ファン5の回転数や圧縮機9の運転周波数等を上げることで、一時的に空気調和機100の空気調和処理能力を向上させることができるモードのことである。
(2)運転開始から所定時間以上経過している
(3)サーモオン開始後から所定時間以上経過している
(4)除霜運転中ではない
(5)パワフル運転中ではない
(6)取得部61が、機能を停止された状態から機能している状態になってから所定時間以上経過している
(7)除霜運転から暖房運転に運転内容が変更されてから所定時間以上経過している
また、上記の条件を満たしているか否かの判定とは、(1)については、判定部62は、まず、取得部61によって取得された温度情報を利用して算出される部屋内のインテリアゾーンIZの温度と、予め空調対象者等によって設定されている設定温度との差の値を算出する。具体的には、判定部62は、暖房運転時には設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値を算出し、冷房運転時にはインテリアゾーンIZの温度から設定温度を引いた値を算出する。そして、判定部62は、その値が、暖房運転時には図9に示すAからEの範囲内であるか否かを判定し、冷房運転時には図10に示すAからEの範囲内であるか否かを判定する。なお、図9および図10中の「上昇時」とはインテリアゾーンIZの温度上昇時を意味し、「下降時」とはインテリアゾーンIZの温度下降時を意味する。このため、暖房運転の運転開始時は「上昇時」から開始され、冷房運転の運転開始時は「下降時」から開始されることになる。そして、その差が上記範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。例えば、暖房運転開始時では、設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値が図9に示すAからEの範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。
(2)暖房運転時において室内熱交換器4の温度が所定温度以上である
(3)除霜運転が行われている
(4)部屋内のインテリアゾーンIZの温度と設定温度との差が所定範囲外である
(5)パワフル運転が行われている
例えば、(1)の切り換え条件では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態になってから所定時間(例えば、2分)以上経過している場合には、制御部60は、(1)の切り換え条件が満たされていると判断する。
次に、図11、図12および図13を用いて、冷房運転または暖房運転の運転時における制御部60によるフラップの状態の切り換え動作について説明する。なお、ここでは、冷房運転または暖房運転が開始されており、制御部60によって、パネル21の状態が閉状態から開状態に、フラップ22a,22bの状態が閉状態からスイング状態に切り換えられている。
(1)
近年の空気調和機には、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出することを防ぐために、窓や壁面近傍にエアバリアを形成する機能を有するものがある。例えば、特開2000−337651号公報に開示されている空気調和機では、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口から窓や壁面近傍に向けて調和空気を吹き出すことで、ペリメータゾーンにエアバリアを形成している。この空気調和機では、窓や壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らしている。これによって、部屋内の快適性を維持している。ところで、この空気調和機では、ペリメータゾーンにエアバリアを形成するために、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口が設けられている。
上記実施形態では、制御部60は、室温サーミスタ33によって検知される部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を取得する機能を有する取得部61を含む。制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。また、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間(例えば、30秒)が経過するまで、取得部61の機能を停止させる。さらに、室温サーミスタ33は、室内機1内部の第1開口23近傍に配置されている。このため、フラップ22a,22bの状態が、ペリメータ角度状態時、または、ペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった直後に、ショートサーキット現象が発生した場合でも、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができている。
(A)
上記実施形態では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合の風量は、実施されている空気調和機100の運転時の風量と等しい風量である。しかし、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる最小限の風量(例えば、サーモオフ時の風量と等しい風量)をペリメータ角度状態の風量に設定することによって、室内ファンの回転数を減らすことができる。
5 室内ファン(ファン)
13 本体ケーシング(室内機ケーシング)
20 ケーシング(化粧パネル)
23 第1開口(吸い込み開口)
60 制御部
61 取得部
62 判定部
100 空気調和機
22a,22b フラップ(風向調整部)
24a,24b 吹き出し開口
Claims (5)
- 部屋の天井近傍に設置されており、吹き出し開口(24a,24b)と前記吹き出し開口よりも前記部屋の側方に位置する所定の壁面(W)側に配置される吸い込み開口(23)とが形成されているケーシング(20)と、
前記吹き出し開口から所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第1風向(A1)と、前記吹き出し開口から前記所定の風向範囲よりも前記部屋の前記所定の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向(A2)とを切り換え可能な風向調整部(22a,22b)と、
前記吸い込み開口近傍に配置されており、前記部屋内の温度情報を取得する機能を有する取得部(61)と、
暖房運転時において、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向である場合に、前記取得部を前記機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能な制御部(60)と、
を備える空気調和機(100)。 - 前記制御部は、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向から前記第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで、前記取得部を前記機能停止状態にすることが可能である、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記制御部は、
前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部(62)を有し、
前記判定部は、前記部屋内の温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという第1条件、前記暖房運転を含む空気調和運転の運転開始時から第2所定時間以上経過しているという第2条件、および、前記取得部の状態が機能停止状態となってから第3所定時間以上経過している第3条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記部屋内の温度が安定していると判定し、
前記判定部によって前記部屋内の温度が安定していると判定された場合には、前記風向調整部を、前記第1風向から前記第2風向に切り換える、
請求項1または2に記載の空気調和機。 - 前記吹き出し開口から吹き出される空気流を生成可能なファン(5)を備え、
前記制御部は、前記第2風向時に前記ファンが所定の風量となるように、前記ファンの回転を制御する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機。 - 前記ファンを収納可能な本体ケーシング(13)を備え、
前記本体ケーシングは、前記部屋の前記天井近傍であって、前記ケーシングの上方に設置される、
請求項4に記載の空気調和機。
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