JP4835720B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP4835720B2
JP4835720B2 JP2009109707A JP2009109707A JP4835720B2 JP 4835720 B2 JP4835720 B2 JP 4835720B2 JP 2009109707 A JP2009109707 A JP 2009109707A JP 2009109707 A JP2009109707 A JP 2009109707A JP 4835720 B2 JP4835720 B2 JP 4835720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
air
wind direction
air conditioner
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009109707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009186178A (ja
Inventor
顕 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009109707A priority Critical patent/JP4835720B2/ja
Publication of JP2009186178A publication Critical patent/JP2009186178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4835720B2 publication Critical patent/JP4835720B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0043Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements
    • F24F1/0047Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted in the ceiling or at the ceiling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、エアバリアを形成する機能を有する空気調和機に関する。
部屋内の空間には、年間を通じて屋外の温度の影響を受けにくい中央空間(以下、インテリアゾーンという)と、屋外の温度の影響を受けやすい窓や壁面近傍の空間(以下、ペリメータゾーンという)とが存在する。ペリメータゾーンが屋外の温度の影響を受けている場合、屋外の温度の影響を受けた空気がペリメータゾーンからインテリアゾーンに進出したりすることで、それぞれの空間の空気が拡散される。このため、例えば、インテリアゾーンに空調対象者が存在する場合、部屋内の空気調和が行われていても、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出し空調対象者に接触することで、快適性を損なうおそれがある。
そこで、近年の空気調和機には、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出することを防ぐために、窓や壁面近傍にエアバリアを形成する機能を有するものがある。例えば、特許文献1(特開2000−337651号公報)に開示されている空気調和機は、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口から窓や壁面近傍に向けて調和空気を吹き出すことで、ペリメータゾーンにエアバリアを形成する。このようにして、この空気調和機では、窓や壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らしている。これによって、部屋内の快適性を維持している。
ところで、このような空気調和機では、調和空気が吹き出し開口から吹き出された直後に吸い込み開口から取り込まれる現象(以下、ショートサーキット現象という)が発生するおそれがある。また、例えば、取得部が常に機能している状態である場合、このショートサーキット現象が発生することで、部屋内の温度情報を正確に取得できないおそれがある。
そこで、本発明の課題は、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、ケーシングと、風向調整部と、取得部と、制御部とを備えている。ケーシングは、部屋の天井近傍に設置されている。ケーシングには、吹き出し開口と吸い込み開口とが形成されている。また、吸い込み開口は、吹き出し開口よりも部屋の側方に位置する所定の壁面側に配置されている。風向調整部は、第1風向と、第2風向とを切り換え可能である。第1風向とは、吹き出し開口から所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である。また、第2風向とは、吹き出し開口から所定の風向範囲よりも部屋の所定の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である。取得部は、部屋内の温度情報を取得する機能を有している。また、取得部は、吸い込み開口近傍に配置されている。制御部は、暖房運転時において、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向である場合に、取得部を機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能である。
第1発明に係る空気調和機では、吸い込み開口が吹き出し開口よりも壁面側に設けられている。また、空気の吹き出し方向が第2風向である場合、取得部を機能停止状態とすることができる。このため、ショートサーキット現象が発生しやすい第2風向時において、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができる。
また、吸い込み開口が吹き出し開口よりも壁面側に設けられているため、吹き出し開口が吸い込み開口よりも部屋の壁面側に設けられている空気調和機と比較して、インテリアゾーンに効率よく調和空気を吹き出すことができる。
これによって、部屋内の快適性を向上することができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、制御部は、吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで、取得部を機能停止状態にすることが可能である。
調和空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時からしばらくの間は、ショートサーキット現象が発生するおそれがある。しかしながら、第2発明の空気調和機では、空気の吹き出し方向が第2風向から第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで取得部を機能停止状態とすることができる。このため、不正確な温度情報を取得するおそれを更に減らすことができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、制御部は、部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部を有する。判定部は、第1条件、第2条件および第3条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、部屋内の温度が安定していると判定する。第1条件とは、部屋内の温度情報を利用して算出される部屋内の温度と、予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという条件である。また、第2条件とは、暖房運転を含む空気調和機の運転開始時から第2所定時間以上経過しているという条件である。さらに、第3条件とは、取得部の状態が機能停止状態となってから第3所定時間以上経過しているという条件である。そして、判定部によって部屋内の温度が安定していると判定された場合には、風向調整部を、第1風向から第2風向に切り換える。このため、この空気調和機では、部屋内の温度が安定しているか否かを判定することができる。
第4発明に係る空気調和機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機であって、吹き出し開口から吹き出される空気流を生成可能なファンを備えている。また、制御部は、第2風向時に、ファンが所定の風量となるように、ファンの回転を制御する。このため、例えば、必要以上の風量でファンが回転される場合と比較して、省エネルギー効果を高めることができる。
第5発明に係る空気調和機は、第4発明の空気調和機であって、ファンを収納可能な本体ケーシングを備える。また、本体ケーシングは、部屋の天井近傍であって、ケーシングの上方に設置される。このため、この空気調和機では、天井近傍から部屋内に調和空気を供給することができる。
第1発明に係る空気調和機では、不正確な温度情報の取得を抑制することができる。
第2発明に係る空気調和機では、不正確な温度情報の取得を抑制することができる。
第3発明に係る空気調和機では、部屋内の温度が安定しているか否かを判定することができる。
第4発明に係る空気調和機では、省エネルギー効果を高めることができる。
第5発明に係る空気調和機では、天井近傍から部屋内に調和空気を供給することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の概略冷媒回路図。 室内機の外観斜視図(天井は省略)。 室内機の縦断面図であって、空気調和機の運転停止状態を示す図(図2のIII−III断面に相当)。 室内機を化粧パネル側から見た概略平面図。 室内機の縦断面図であって、空気調和機の運転状態を示す図(図2のV−V断面に相当)。 フラップの(a)閉状態、(b)スイング状態、および、(c)ペリメータ角度状態を示す図。 化粧パネルの第2開口の拡大図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の制御ブロック図。 判定部の判定条件であって、暖房運転時の所定範囲を示す図。 判定部の判定条件であって、冷房運転時の所定範囲を示す図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の運転開始後からのフラップの状態を示すフローチャート。 インテリアゾーンの温度安定条件における判定部による判定の流れを示すフローチャート。 切り換え条件における制御部による判断の流れを示すフローチャート。
<空気調和機の構成概略>
本発明の一実施形態に係る空気調和機100は、天井に埋め込まれた状態で設置される天井埋込型の室内機1と、室外に設置される室外機3とを備えており、冷房運転、暖房運転、および除霜運転等を行うことができる。室内機1には、図1に示すように、室内熱交換器4が収容され、室外機3内には室外熱交換器6が収容されており、各熱交換器4,6が冷媒配管によって接続されることにより冷媒回路を構成している。この冷媒回路は、主として、室内熱交換器4、アキュムレータ14、圧縮機9、四路切換弁8、室外熱交換器6および電動膨張弁12で構成されている。
室内機1内には、室内熱交換器4の他に室内ファン5等が収容されている。なお、室内機1の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機9の吐出側に接続される四路切換弁8と、圧縮機9の吸入側に接続されるアキュムレータ14と、四路切換弁8に接続される室外熱交換器6と、室外熱交換器6に接続される電動膨張弁12とが収容されている。電動膨張弁12は、液閉鎖弁10を介して液連絡配管に接続されており、この液連絡配管を介して室内熱交換器4の一端と接続されている。また、四路切換弁8は、ガス閉鎖弁11を介してガス連絡配管に接続されており、このガス連絡配管を介して室内熱交換器4の他端と接続されている。さらに、室外機3には、室外熱交換器6での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン7が収容されている。このプロペラファン7は、室外ファンモータによって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機1は、図2および図3に示すように、室内機本体2と、化粧パネル20とを備えている。室内機本体2は、天井Uの開口Oを臨むように天井裏空間に配置される。また、化粧パネル20は、開口Oを挟んで後述する室内機本体2の吸い込み側流路19aおよび吹き出し側流路19bに対向するように室内機本体2に装着される。以下、室内機本体2および化粧パネル20について説明する。
(1)室内機本体
室内機本体2は、図2および図3に示すように、室内機ケーシング13、室内ファン5および室内熱交換器4等を有している。室内機ケーシング13は、略直方体形状であり、下面が開口した箱状の形態を有している。また、室内機ケーシング13には、室内ファン5および室内熱交換器4等が収容される。
室内ファン5は、長細い円筒形状に構成されるクロスフローファンであり、回転軸が室内機ケーシング13の長手方向にそって延びるように、室内機ケーシング13内部に収容されている。また、室内ファン5は、室内ファンモータ5a(図8参照)によって回転駆動されることで、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。さらに、室内ファン5は、部屋内の空気を室内機本体2内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器4との間で熱交換を行った後の空気を部屋内に吹き出させる。
室内熱交換器4は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管から挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器4は、室内ファン5の下側の位置から室内ファン5から遠ざかるにつれて斜め上方に延びるように室内機ケーシング13内に配置されている。
このように、室内機ケーシング13内には、吸い込まれた部屋内の空気が、室内熱交換器4との間で熱交換を行い、再び部屋内に吹き出されるまでの空気流路が形成されている。また、この空気流路は、部屋内から吸い込まれた空気が室内熱交換器4に至るまでの流路部分である吸い込み側流路19aと、室内熱交換器4から室内ファン5を介して再び部屋内に吹き出されるまでの流路部分である吹き出し側流路19bとから構成されている。
(2)化粧パネル
化粧パネル20は、図2、図3および図4に示すように、平面視において、室内機ケーシング13の天面よりも大きな略長方形状の部材である。また、化粧パネル20には、第1開口23(吸い込み開口に相当)および第2開口30が設けられている。なお、本実施形態では、第1開口23が第2開口30よりも部屋内の壁面W側に設けられている。第1開口23は、室内機本体2の吸い込み側流路19aに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第1開口23は、吸い込み側流路19aを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。第2開口30は、室内機本体2の吹き出し側流路19bに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、第2開口30は、吹き出し側流路19bを介して室内機ケーシング13内部に連通するように設けられている。
さらに、第1開口23には、第1開口23の90%を覆うことが可能なパネル21が設けられている。パネル21は、室内機本体2の長手方向に長い形状を有する板状の部材であり、室内機本体2の長手方向に平行な回転軸と、パネル駆動モータ21a(図8参照)とを有している。また、パネル21は、図3および図5に示すように、パネル駆動モータ21aによって回転軸を中心に回転されることで、第1開口23を遮蔽または開放することができる。なお、回転軸は、化粧パネル20において、化粧パネル20の中央側に位置する第1開口23の縁近傍に設けられている。また、本実施形態では、パネル21は、後述するフラップ22a,22bの状態がスイング状態またはペリメータ角度状態であるときは、第1開口23を開放している状態となっている。また、パネル21は、フラップ22a,22bの状態が後述する閉状態であるときは、第1開口23を遮蔽している状態となっている。なお、以下、パネル21が、第1開口23を開放している状態を開状態といい、第1開口23を遮蔽している状態を閉状態という。
第2開口30は、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とから構成されている。吹き出し開口24a,24bおよび隙間開口25は、連続して設けられている略長方形状の開口であり、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25との長辺の長さは同一である。また、隙間開口25の短辺の長さは、後述するフラップ22a,22bが吹き出し開口24a,24bを閉じている状態で、10mmである。なお、本実施形態では、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とが連続して設けられているが、吹き出し開口24a,24bと隙間開口25とが独立して設けられていてもよい。
また、吹き出し開口24a,24b近傍には、吹き出し開口24a,24bの90%を覆うことが可能なフラップ22a,22bが設けられている。フラップ22a,22bは、室内機本体2の長手方向に長い形状を有する板状の部材であり、室内機本体2の長手方向に平行な回転軸28a,28bとフラップ駆動モータ22cとを有している(図7および図8参照)。また、フラップ22a,22bは、図3、図5および図7に示すように、フラップ駆動モータ22cによって回転軸28a,28bを中心に回転されることで、吹き出し開口24a,24bを遮蔽または開放する。また、フラップ22a,22bの水平面に対する傾斜角度を調整することで、フラップ22a,22bは、吹き出し開口24a,24bから部屋内に吹き出される空気の風向を変更することができる。なお、空気調和機100から空気が吹き出される部屋内とは、空調対象者の居住空間であるインテリアゾーンIZと、インテリアゾーンIZよりも窓や壁面W近傍の空間であるペリメータゾーンPZとを有する室内空間である。また、本実施形態では、フラップ22a,22bは、空気調和機100の運転動作等に応じて、3つの状態(閉状態、スイング状態およびペリメータ角度状態)になることが可能である。次に、図6を用いて、フラップ22a,22bの各状態について説明する。なお、ここでは、フラップ22bを例にして説明し、フラップ22aの説明は省略する。
まず、閉状態においては、図6(a)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bを概ね閉じた状態、すなわち、吹き出し開口24bとフラップ22bとの隙間が最も小さくなって状態になっており、本実施形態において、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度α(図6(a)では省略)は、0度となる。
スイング状態においては、図6(b)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bから吹き出される空気の吹き出し方向がインテリアゾーンIZを向く角度範囲内(例えば、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度αが、冷房運転時には0度から60度の範囲内であり、暖房運転時には0度から30度の範囲内)を回転軸28a,28bを中心に可変する。このため、スイング状態では、インテリアゾーンIZにおいて、所定の風向範囲内に空気が吹き出される。なお、図6(b)には、スイング状態において、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の風向の一例を矢印A1で示している。
ペリメータ角度状態では、図6(c)に示すように、フラップ22bは、吹き出し開口24bから吹き出される空気の吹き出し方向がペリメータゾーンPZを向く角度(例えば、フラップ22bの水平面に対する傾斜角度αが85度)となる。このため、ペリメータ角度状態では、インテリアゾーンIZよりもペリメータゾーンPZにより多くの空気が吹き出される。なお、図6(c)には、ペリメータ角度状態において、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の風向を矢印A2で示している。
また、本実施形態では、図7に示すように、フラップ22a,22bが回動することによって、隙間開口25の短辺の長さが変化する。例えば、吹き出し開口24a,24bがフラップ22a,22bによって開放されている場合の隙間開口25の短辺の長さL2は、吹き出し開口24a,24bがフラップ22a,22bによって遮蔽されている状態の場合の隙間開口25の短辺の長さL1と比較して、短くなる。なお、回転軸28a,28bは、化粧パネル20において、化粧パネル20の中央側に位置する吹き出し開口24a,24bの縁近傍に設けられている。
以上のような構成を有する室内機1において、例えば、フラップ22a,22bの状態がスイング状態である場合に、室内ファン5を回転させると、図5に示すように、部屋内の空気が第1開口23から吸い込まれフィルタ40および吸い込み側流路19aを介して室内熱交換器4へと送られる。室内熱交換器4に送られた空気は、室内熱交換器4を通過する際に温度調節され調和空気となる。そして、室内熱交換器4を通過した調和空気は、吹き出し側流路19bを介して化粧パネル20の第2開口30の主に吹き出し開口24a,24bから部屋内のインテリアゾーンIZへ供給される。
<制御部>
制御部60は、図8に示すように、室内機1に収容される室内ファンモータ5a、室内熱交換器4および室内熱交換器サーミスタ等の各種機器や、室外機3に収容される圧縮機9、四路切換弁8、電動膨張弁12、室外熱交換器6および室外熱交換器サーミスタ等の各種機器と接続されており、リモートコントローラ50等を介した空調対象者からの運転指令に基づいて、冷房運転および暖房運転等の各運転に応じて各種機器の運転制御を行う。また、リモートコントローラ50には「パワフル運転設定」ボタンが設けられており、この「パワフル運転設定」ボタンが空調対象者によって押されると、制御部60は、冷房運転または暖房運転をパワフル運転モードに切り換える。なお、ここでいうパワフル運転モードとは、一時的に室内ファン5の回転数や圧縮機9の運転周波数等を上げることで、一時的に空気調和機100の空気調和処理能力を向上させることができるモードのことである。
また、制御部60は、パネル駆動モータ21aおよびフラップ駆動モータ22cと接続されており、パネル21およびフラップ22a,22bの回動を制御することで、パネル21およびフラップ22a,22bの状態を切り換えることができる。また、制御部60は、空気調和機100の運転停止時には、パネル21およびフラップ22a,22bをともに閉状態に切り換える。また、空気調和機100の運転時には、パネル21を開状態にし、フラップ22a,22bの状態をスイング状態またはペリメータ角度状態に切り換える。さらに、空気調和機100の運転時に、リモートコントローラ50等を介した空調対象者からの角度設定指令があった場合には、制御部60は、この角度設定指令に基づいて、パネル21およびフラップ22a,22bの回動を制御することで、パネル21およびフラップ22a,22bの水平面に対する傾斜角度を調整することができる。
また、制御部60には、室温サーミスタ33によって検知される部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を取得する機能を有する取得部61が含まれる。制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。また、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間(例えば、30秒)が経過するまで、取得部61の機能を停止させる。なお、本実施形態では、室温サーミスタ33は、室内機1内部の第1開口23近傍に配置されている。
さらに、制御部60は、判定部62として機能する。判定部62では、以下の条件が満たされているか否かが判定される。
(1)部屋内のインテリアゾーンIZの温度と設定温度との差が所定範囲内である
(2)運転開始から所定時間以上経過している
(3)サーモオン開始後から所定時間以上経過している
(4)除霜運転中ではない
(5)パワフル運転中ではない
(6)取得部61が、機能を停止された状態から機能している状態になってから所定時間以上経過している
(7)除霜運転から暖房運転に運転内容が変更されてから所定時間以上経過している
また、上記の条件を満たしているか否かの判定とは、(1)については、判定部62は、まず、取得部61によって取得された温度情報を利用して算出される部屋内のインテリアゾーンIZの温度と、予め空調対象者等によって設定されている設定温度との差の値を算出する。具体的には、判定部62は、暖房運転時には設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値を算出し、冷房運転時にはインテリアゾーンIZの温度から設定温度を引いた値を算出する。そして、判定部62は、その値が、暖房運転時には図9に示すAからEの範囲内であるか否かを判定し、冷房運転時には図10に示すAからEの範囲内であるか否かを判定する。なお、図9および図10中の「上昇時」とはインテリアゾーンIZの温度上昇時を意味し、「下降時」とはインテリアゾーンIZの温度下降時を意味する。このため、暖房運転の運転開始時は「上昇時」から開始され、冷房運転の運転開始時は「下降時」から開始されることになる。そして、その差が上記範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。例えば、暖房運転開始時では、設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値が図9に示すAからEの範囲内である場合、判定部62は、(1)の条件を満たしていると判定する。
(2)については、空気調和機100において、冷房運転および暖房運転等の各運転が開始されてから所定時間(例えば、20分)以上経過している場合には、判定部62は、(2)の条件を満たしていると判定する。
(3)については、空気調和機100においてサーモオンが開始されてから所定時間(例えば、5分)以上経過している場合には、判定部62は、(3)の条件を満たしていると判定する。
(4)については、空気調和機100の各運転において、除霜運転以外の運転が行われている場合には、判定部62は、(4)の条件を満たしていると判定する。なお、除霜運転とは、暖房運転中に行われる運転であって、室外熱交換器についた霜を溶かすために自動的に行われる運転である。
(5)については、空調対象者等の運転指示によってパワフル運転モードに設定されていない場合には、判定部62は、(5)の条件を満たしていると判定する。
(6)については、取得部61が機能停止状態から機能状態になってから所定時間(例えば、1分)以上経過している場合には、判定部62は、(6)の条件を満たしていると判定する。
(7)については、除霜運転から暖房運転に運転内容が変更された時から所定時間(例えば、5分)以上経過している場合には、判定部62は、(7)の条件を満たしていると判定する。
判定部62による上記判定に基づいて、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定しているか否かを判断する。なお、空気調和機100の運転開始から制御部60によって最初に行われる判断では、制御部60は、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。また、空気調和機100の運転開始から制御部60によって部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると1回以上判断されている場合では、制御部60は、判定部62によって上記条件のうちの(1)から(6)までの条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。なお、(7)の条件については、除霜運転が行われた場合にのみ含まれる条件である。例えば、暖房運転中に除霜運転が行われた場合、制御部60は、判定部62によって上記条件のうちの全ての条件が満たされていると判定された場合に、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断する。
さらに、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える。なお、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。
また、制御部60は、以下の切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。
(1)フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態になってから所定時間以上経過している
(2)暖房運転時において室内熱交換器4の温度が所定温度以上である
(3)除霜運転が行われている
(4)部屋内のインテリアゾーンIZの温度と設定温度との差が所定範囲外である
(5)パワフル運転が行われている
例えば、(1)の切り換え条件では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態になってから所定時間(例えば、2分)以上経過している場合には、制御部60は、(1)の切り換え条件が満たされていると判断する。
(2)の切り換え条件では、室内熱交換器4内を流れる冷媒の温度を検知する熱交換器サーミスタから取得される温度情報を利用して、室内熱交換器4の温度が所定温度以上(例えば、54度)である場合には、制御部60は、(2)の切り換え条件が満たされていると判断する。なお、(2)の切り換え条件は、暖房運転時のみの切り換え条件である。
(3)の切り換え条件では、除霜運転が行われている場合には、制御部60は、(3)の切り換え条件を満たしていると判断する。
(4)の切り換え条件では、暖房運転時には、判定部62によって算出された設定温度からインテリアゾーンIZの温度を引いた値が図9に示すF〜Lの範囲内であると判定された場合、制御部60は、(4)の条件を満たしていると判断する。また、冷房運転時には、判定部62によって算出されたインテリアゾーンIZの温度から設定温度を引いた値が図10に示すF〜Lの範囲内であると判定された場合、制御部60は、(4)の条件を満たしていると判断する。
(5)の切り換え条件では、空調対象者等の運転指示によって、パワフル運転モードに設定されている場合、制御部は、(5)の切り換え条件を満たしていると判断する。
<フラップの状態の切り換え動作>
次に、図11、図12および図13を用いて、冷房運転または暖房運転の運転時における制御部60によるフラップの状態の切り換え動作について説明する。なお、ここでは、冷房運転または暖房運転が開始されており、制御部60によって、パネル21の状態が閉状態から開状態に、フラップ22a,22bの状態が閉状態からスイング状態に切り換えられている。
判定部62は、インテリアゾーンIZの温度の安定条件を判定する(ステップS1)。このとき、制御部60は、まず、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えているか否かを判断する(ステップS2)。そして、制御部60は、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていないと判断した場合、次に、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたか否かについて判断する(ステップS3)。そして、制御部60が、空気調和機100の運転開始から現時点までにフラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていないと判断し、かつ、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われていないと判断した場合、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS4〜ステップS8)。そして、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(1)から(5)の条件が満たされているか否かの判定は、(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされるまで繰り返される。
さらに、ステップS2において、制御部60が空気調和機100の運転開始から1回以上フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態に切り換えていると判断した場合、判定部62によって(6)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS9)。そして、判定部62によって(6)の条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたか否かについて判断する(ステップS3)。このとき、制御部60が、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われていないと判断した場合、判定部62によって(1)から(5)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS4〜ステップS8)。そして、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。さらに、ステップS9において、判定部62によって(6)の条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(6)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(6)の条件が満たされているか否かの判定は、(6)の条件が満たされるまで繰り返される。
また、ステップS3において、制御部60が、空気調和機100の運転開始から除霜運転が行われたと判断した場合、判定部62によって(7)の条件が満たされているか否かが判定される(ステップS10)。そして、判定部62によって(7)の条件が満たされていると判定された場合、判定部62は、(1)から(5)の条件が満たされているか否かを更に判定する(ステップS4〜ステップS8)。このとき、判定部62によって(1)から(5)のうちのすべての条件が満たされていると判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える(ステップS11、ステップS12)。また、判定部62によって(1)から(5)の条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。さらに、ステップ10において、判定部62によって(7)の条件が満たされていないと判定された場合、制御部60は、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断し、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持する。そして、所定時間経過後、再び、判定部62によって(7)の条件が満たされているか否かが判定される。なお、(7)の条件が満たされているか否かの判定は、(7)の条件が満たされるまで繰り返される。
フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態に切り換えられると、次に、制御部60は、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える条件である切り換え条件が満たされているか否かを判断する(ステップS13)。制御部60は、(1)から(5)の切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件が満たされていると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える(ステップS14〜ステップS19)。また、ステップS13において、(1)から(5)の切り換え条件のうちの少なくとも1つの切り換え条件が満たされていると判断されるまで、制御部60は、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態で維持する。
また、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換えられると、制御部60は、上記ステップS1〜ステップS19を繰り返す。
このようにして、この空気調和機100では、冷房運転または暖房運転時においてフラップ22a,22bの状態がスイング状態からペリメータ角度状態に、また、ペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わることによって、インテリアゾーンIZおよびペリメータゾーンPZに調和空気を供給することができる。
なお、空調対象者から、空気調和機100の運転停止の指示があった場合、制御部60は、室内機1内および室外機3内の各種機器を制御することによって空気調和機100の運転を停止させ、パネル21およびフラップ22a,22bをともに閉状態に切り換える。
<特徴>
(1)
近年の空気調和機には、屋外の温度の影響を受けた空気がインテリアゾーンに進出することを防ぐために、窓や壁面近傍にエアバリアを形成する機能を有するものがある。例えば、特開2000−337651号公報に開示されている空気調和機では、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口から窓や壁面近傍に向けて調和空気を吹き出すことで、ペリメータゾーンにエアバリアを形成している。この空気調和機では、窓や壁面近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らしている。これによって、部屋内の快適性を維持している。ところで、この空気調和機では、ペリメータゾーンにエアバリアを形成するために、エアバリアを形成するための専用の吹き出し口が設けられている。
そこで、上記実施形態では、制御部60は、判定部62の判定に基づいて、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していると判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態からペリメータ角度状態に切り換える。また、制御部60は、切り換え条件のうちの少なくとも1つの条件が満たされていると判断した場合に、フラップ22a,22bの状態をペリメータ角度状態からスイング状態に切り換える。このため、吹き出し開口24a,24bから吹き出される空気の吹き出し方向を変更することによって、スイング状態における風向範囲内よりもペリメータゾーンPZを向く角度に空気を吹き出し、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる。したがって、壁面W近傍の空気がインテリアゾーンへ進出するおそれを減らすことができる。
これによって、冬季において暖房運転が行われている場合には窓や壁面からの冷輻射および冷気侵入を抑えることができ、夏季において冷房運転が行われている場合には窓や壁面からの日射による影響を抑えることができている。
また、制御部60は、判定部62の判定に基づいて、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していないと判断した場合、フラップ22a,22bの状態をスイング状態で維持している。このため、部屋内のインテリアゾーンIZの温度が安定していない場合には、ペリメータゾーンPZよりもインテリアゾーンIZに調和空気が吹き出されることになる。
これによって、専用の吹き出し開口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができている。
(2)
上記実施形態では、制御部60は、室温サーミスタ33によって検知される部屋内のインテリアゾーンIZの温度情報を取得する機能を有する取得部61を含む。制御部60は、暖房運転時であり、かつ、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合には、取得部61の機能を停止させる。また、制御部60は、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった時から所定時間(例えば、30秒)が経過するまで、取得部61の機能を停止させる。さらに、室温サーミスタ33は、室内機1内部の第1開口23近傍に配置されている。このため、フラップ22a,22bの状態が、ペリメータ角度状態時、または、ペリメータ角度状態からスイング状態に切り換わった直後に、ショートサーキット現象が発生した場合でも、不正確な温度情報を取得するおそれを減らすことができている。
また、暖房運転時に第1開口23から吹き出される空気は暖かい空気である。暖かい空気は部屋内の上部に溜まる可能性があるため、上記実施形態では、暖房運転時のみ、取得部61の機能を停止させている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、フラップ22a,22bの状態がペリメータ角度状態である場合の風量は、実施されている空気調和機100の運転時の風量と等しい風量である。しかし、ペリメータゾーンPZにエアバリアを形成することができる最小限の風量(例えば、サーモオフ時の風量と等しい風量)をペリメータ角度状態の風量に設定することによって、室内ファンの回転数を減らすことができる。
これによって、省エネルギーを実現させることができる。
また、パネルが第1開口の100%を覆い、フラップが吹き出し開口の100%を覆うような空気調和機では、上記実施形態の空気調和機100と比較して、サージングが起こりやすい構造となる。このようなサージングの起こりやすい構造の空気調和機の場合には、室内ファンによって吹き出される空気の風量に上限を設けることによって、振動音等の騒音を防止することができる。
本発明は、専用の吹き出し口を設けなくても、部屋内の快適性を維持することができるため、空気調和機への適用が有効である。
4 室内熱交換器(熱交換器)
5 室内ファン(ファン)
13 本体ケーシング(室内機ケーシング)
20 ケーシング(化粧パネル)
23 第1開口(吸い込み開口)
60 制御部
61 取得部
62 判定部
100 空気調和機
22a,22b フラップ(風向調整部)
24a,24b 吹き出し開口
特開2000−337651号公報

Claims (5)

  1. 部屋の天井近傍に設置されており、吹き出し開口(24a,24b)と前記吹き出し開口よりも前記部屋の側方に位置する所定の壁面(W)側に配置される吸い込み開口(23)とが形成されているケーシング(20)と、
    前記吹き出し開口から所定の風向範囲内に吹き出す空気の吹き出し方向である第1風向(A1)と、前記吹き出し開口から前記所定の風向範囲よりも前記部屋の前記所定の壁面側に吹き出す空気の吹き出し方向である第2風向(A2)とを切り換え可能な風向調整部(22a,22b)と、
    前記吸い込み開口近傍に配置されており、前記部屋内の温度情報を取得する機能を有する取得部(61)と、
    暖房運転時において、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向である場合に、前記取得部を前記機能が停止している状態である機能停止状態にすることが可能な制御部(60)と、
    を備える空気調和機(100)。
  2. 前記制御部は、前記吹き出し開口からの空気の吹き出し方向が前記第2風向から前記第1風向に切り換わった時から第1所定時間が経過するまで、前記取得部を前記機能停止状態にすることが可能である、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御部は、
    前記部屋内の温度が安定しているか否かを判定する判定部(62)を有し、
    前記判定部は、前記部屋内の温度情報を利用して算出される前記部屋内の温度と予め設定されている設定温度との差が所定範囲内であるという第1条件、前記暖房運転を含む空気調和運転の運転開始時から第2所定時間以上経過しているという第2条件、および、前記取得部の状態が機能停止状態となってから第3所定時間以上経過している第3条件のうちの少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記部屋内の温度が安定していると判定し、
    前記判定部によって前記部屋内の温度が安定していると判定された場合には、前記風向調整部を、前記第1風向から前記第2風向に切り換える、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記吹き出し開口から吹き出される空気流を生成可能なファン(5)を備え、
    前記制御部は、前記第2風向時に前記ファンが所定の風量となるように、前記ファンの回転を制御する、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記ファンを収納可能な本体ケーシング(13)を備え、
    前記本体ケーシングは、前記部屋の前記天井近傍であって、前記ケーシングの上方に設置される、
    請求項4に記載の空気調和機。
JP2009109707A 2009-04-28 2009-04-28 空気調和機 Active JP4835720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109707A JP4835720B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109707A JP4835720B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 空気調和機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025761 Division 2008-02-05 2008-02-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009186178A JP2009186178A (ja) 2009-08-20
JP4835720B2 true JP4835720B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=41069586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009109707A Active JP4835720B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4835720B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6249136A (ja) * 1985-08-27 1987-03-03 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室内ユニツト
JPS6389538A (ja) * 1986-10-03 1988-04-20 Daicel Chem Ind Ltd 光学式デイスク
JPH0419395Y2 (ja) * 1986-12-01 1992-05-01
JPH03247942A (ja) * 1990-02-23 1991-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 空調装置
JPH0436535A (ja) * 1990-05-31 1992-02-06 Toshiba Corp 空気調和機の室内ファン運転方法
JP3369331B2 (ja) * 1994-09-30 2003-01-20 東芝キヤリア株式会社 空気調和装置
JP3209311B2 (ja) * 1994-11-25 2001-09-17 日立プラント建設株式会社 空調システム
JPH109646A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Funai Electric Co Ltd 空気調和機の風向変更板制御装置
JP2005265241A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2007057189A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009186178A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434303B2 (ja) 空気調和機
EP3183509B1 (en) Air conditioner and control method thereof
JP5975937B2 (ja) 空気調和機
US20120171948A1 (en) Air flow direction changing device for air conditioning device
JP4169517B2 (ja) 空気調和機
JP2011153725A (ja) 空気調和装置の天井設置型室内ユニット
KR100561136B1 (ko) 공기 조화기
JP2007218541A (ja) 空気調和機
JP4619983B2 (ja) 空気調和機
CN111279136B (zh) 空调机
JP4835720B2 (ja) 空気調和機
CN108496045B (zh) 空调装置的室内机
JP2980093B2 (ja) 空気調和機のファン制御装置
JP2009236482A (ja) 空気調和機
JP4851629B2 (ja) 空気調和方法及び空気調和機
JP6329584B2 (ja) 空気調和方法及び空気調和機
KR100551198B1 (ko) 공기조화기의 토출구 개폐 제어방법
JP4302962B2 (ja) 空気調和機
WO2022064768A1 (ja) 床置き型空気調和機
WO2022064764A1 (ja) 床置き型空気調和機
JPH10132320A (ja) 空気調和機
JP6171410B2 (ja) 空気調和機
WO2021054181A1 (ja) 空調室内機および空気調和機
JPH11337153A (ja) 空気調和機
US20200208850A1 (en) Indoor unit of air conditioner

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4835720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3