JPS6249136A - 空気調和機の室内ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は空気調和機の室内ユニ・ノドに関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来、例えば実開昭５８−２０１４７号公報に示された
天井下面に設は天吊形と呼ばれる空気調和機の室内ユニ
ットがあった。第４図はこの室内ユニットの側断面図、
第５図は同斜視図、第６図は同室内ユニットのガイドベ
ーン兼用扉部の拡大斜視図である。これらの図において
、１は室内ユニット本体、２および３は本体１に内蔵さ
れた送風機および熱交換器、４は熱交換器３の下方に設
置されたドレンパン、５は本体１の前面に形成された垂
直な第１吹出口、６は本体１の前部下面に形成きれた水
平な第２吹出口、７は本体１の後部下面に形成された吸
込グリル、８は第２吹出ロ６部に設けられたガイドヘー
ン兼用扉であり、この扉８は第１吹出口５側がヒンジ１
１によって本体１に枢支され、両側面にロック機構１２
が配設されている。１３はガイドベーン兼用界８に設け
た把手、１４はサーモスタットの感温部であり、また９
および１０は本体１が密接するように据付けられる部屋
の天井面および壁面である。

以上のように構成された従来の天吊形空気調和機の室内
ユニットは、送風機２の駆動によって吸込グリル７から
吸込まれた室内空気が熱交換器３に送られ、ここで熱交
換されて冷却または加熱され、この空気が第１吹出口５
、第２吹出口６から部屋内に吹出される。そして、冷房
運転時（以下冷房時という）には、ガイドベーン兼用界
８で第２吹出口６を閉じることにより、第１吹出口５か
ら冷風の全量を吹出し、また暖房運転時（以下暖房とい
う）には把手１３でガイドベーン兼用界８を操作し、こ
の扉８を任意の位置に配置することにより、温風の一部
を第２吹出口６からも部屋内に吹出すようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように構成された従来の天吊形空気調和機の室内
ユニットには次のような問題点があった。

すなわち、上記のような室内ユニットでは、暖房時だ快
適にするには、温風の噴流を部屋の床面まで到達させる
ことが必要な条件となる。また、空気調和をする部屋の
面積が大きい場合には、温風の量を大きくする必要があ
る。さらに発明者等の実験によれば、温風の噴流の下向
きの角度は６５°〜７５°が最もよく、この角度が小さ
いと屋の上部と下部の温度差が大きくなって不快になる
。逆に、上記角度が大きすぎると温風の拡がりが不十分
になるという問題点がある。一方、噴流が人の頭部に直
接力ると、いわゆるドラフト感があり、不快になるため
、噴流域を小さくするとともに、噴流の大きさを小さく
することが必要となる。

このため、上述した従来の天吊形空気調和機の室内ユニ
ットのように一部の温風を下方に吹出すものでは、室内
ユニットが高い場合や部屋が広い場合には、温風の噴流
が小さく、十分に快適な暖房を行うことができない。ま
た、１つの吹出口で噴流の角度を調節する室内ユニット
では、噴流の角度を最適な６５°〜７５°に設定しても
、噴流が大きすぎ、ドラフト域が大きい。さらに暖房時
に、上記界８を第１吹出口５と第２吹出口６の両方から
温風を吹出すように配置すると、温度制御用のサーモス
タットのＯＦＦ時に、室内空気がそのまま第１吹出口５
と第２吹出口６とから吹出し、居住者のような使用者に
不快感を与える。そこで、吹出す室内空気の影響を避け
るため、送風機２を止める場合もあるが、送風機を止め
るとサーモスタットの感温部１４付近の空気が停滞し、
サーモスタットのＯＮ時とＯＦＦ時の空気温度の変化が
大きくなるという問題点があった。

この発明は、上述した問題点を解決しようとするもので
あって、暖房時に、室内ユニット本体の前面および前部
下面にＬ字形に配置した第１および第２吹出口から吹出
される風量の比率を概ね０〜１００％可変とし、また吹
出風量の比率に関係なく、吹出角度を常に一定にすると
ともに、サーモスタットがＯＮ、ＯＦＦにしても吹出さ
れる噴流によるドラフト感をなくすことができ、さらに
部屋の上部と下部の温度差も小さく、快適な暖房ができ
る天吊形のような空気調和機の室内ユニットを提供する
ことを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る空気調和機の室内ユニットは、室内ユニ
ット本体の前面および前部下面に第１および第２吹出口
をＬ字形に配設し、吹出通路に、第１吹出口に至る水平
な案内壁とこの案内壁に向い上流側から斜め下方に延び
る直線状の案内壁とを有する上案内面、および第２吹出
口に至る曲面形状の案内壁とこの案内壁に向い上流側か
ら斜め下方に延びる直線状の案内壁とを有する下案内面
を設け、上、下案内面間に、第１．第２吹出口を開閉で
きる形状にしたほぼへ字形の制御翼を水平な回転軸によ
って水平から６０゛程度までの回動可能に設け、暖房時
６ご（４才、サーモスタットのＯＮ時は制御翼を任意の
角度にし、サーモスタットのＯＦＦ時は制御翼を水平に
するようにしたものである。

〔作　用］ この発明における室内ユニットは、上述したような吹出
通路の上、下案内面を備え、とくに下案内面に第２吹出
口に至る空気流を内側に方向づける案内壁を設けたこと
により、第２吹出口から吹出される温風を吹出風量比と
関係なく常に最適な下吹き角度で吹出すことができて、
ドラフト域を小さくでき、また上記のような制御翼を任
意の位置で止めることにより、任意の風量比で第１．第
２吹出口から温風を吹出し、部屋の上部と下部の温度差
を小さくできる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図から第３図によって
説明する。

第１図はこの発明の一実施例による室内ユニットを示す
冷房時および暖房時のサーモスタットＯＦＦ状態の側断
面図、第２図は同室内ユニット示す暖房時の４ノ゛−モ
スタノトＯＮ状態の側断面図、第３図は効果説明用の特
性図である。

第１図、第２図において、■は室内ユニソｌ一本体、２
は送風機、３は熱交換器、４はドレンパン、５は第１吹
出口、６は第２吹出口、７は吹出グリル、９および１０
は部屋の天井面および壁面、１４はサーモスタットの感
温部であり、以上の各部は第４図、第５図に示した従来
のものと同様である。１５は室内ユニット本体１内の熱
交換器３と第１．第２吹出口５．６間に形成された吹出
通路、１７．１８は吹出通路１５の上、下案内面であり
、上案内面１７には、第１吹出口５に至る吹出通路１６
出ロ部の水平な案内壁１７ａと、この案内壁１７ａに向
い上方から斜め下方に延びる直線状の案内壁１７ｂとが
形成され、下案内面１８には、第２吹出口６に至る空気
流を内側に方向づけるほぼ凸弧状の曲面形状の案内壁１
８ａと、この案内壁１８ａに向い上方から斜め下方に延
びる直線状の案内壁１８ｂとが形成されている。１６は
ほぼへ字形の制御翼であり、この制御翼１６は屈曲部が
水平な回転軸１つによって上記本体１に水平から６０°
程度までの回動可能に枢支されている。また、制御翼１
６は、吹出通路１５の上。

下案内面１７．１８間に配設され、先端が上案内面１７
の直線状の案内壁１７ｂの前端部および下案内面１８の
曲面形状の案内壁１８ａに到達可能な形状に構成されて
いる。

次に、以」二のように構成された実施例の室内ユニソ（
−の動作について説明する。

この室内ユニソＩ・は、送風機２の駆動によって、吸込
グリル７から吸込まれた室内空気が熱交換器３に送られ
、ここで冷却または加熱され、吹出通路１５を通って、
第１．第２吹出口５．６の少なくとも一方から吹出され
る。

冷房時には、制御翼１６を常に水平にし、吹出される冷
風の全量が第１吹出口５から吹出される。

また、暖房時のサーモスタソｌ−ＯＮ時には、制御翼１
６を任意の位置に止めることにより、第１および第２吹
出口５および６の両方から温風が吹出される。この状態
では、熱交換器３の下部を通過した温風は、下案内面１
８の曲面形状の案内壁１８ａにコアンダ効果によって付
着し、下向き角度をもつ。第３図はこの実施例について
発明者らが行った実験結果の特性図であり、横軸は制御
翼１６の角度、縦軸は下吹き風量比（下吹き風量／全風
量）および下吹き角度を示し、またＯ印は風量比、Δ印
は角度を示している。そして、制御翼の角度を水平から
６０°までの範囲で変えることにより、下吹き風量比を
０〜１００％まで変更することができ、また下吹き角度
は全域にねたり７５°程度のほぼ一定であることが第３
図によって確認できた。さらに、暖房時のサーモスタッ
トＯＦＦ時には、制御Ｎ１６を水平にし、第１吹出口５
から最小風量ノツチで温風を吹出す。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、第１および第
２吹出口を室内ユニット本体の前面および前部下面にＬ
字形に配設し、第１．第２吹出口上流側の吹出通路に、
上、下案内面を設け、下案内面に第２吹出口に至る空気
流を内側に方向づける案内壁を形成するとともに、上５
下案内面間の吹出通路に水平な回転軸をもった制御翼を
設け、制御翼をこれの回動によって上、下案内面に到達
できる形状にし、暖房時には、サーモスタンドのＯＦＦ
時は制御翼を水平とし第１吹出口から温風を吹出し、ま
たサーモスタットのＯＮ時は制御翼を任意角度とし第１
．第２吹出口の両方から温風を吹出すようにしたので、
最適な下吹き角度のまま任意の風量比が得られ、空気調
和をする部屋の上部と下部の温度差が小さく、ドラフト
域が小さい快適な暖房ができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による空気調和機の室内ユ
ニットを示す冷房時および暖房時のサーモスタフ１−Ｏ
ＦＦ状態の側断面図、第２図は同室内ユニットの暖房時
のサーモスタンドＯＮ状態の側断面図、第３図は上記実
施例の室内ユニットの効果を説明するための特性図、第
４図は従来の空気調和機の室内ユニットを示す側断面図
、第５図は同室内ユニットの斜視図、第６図は同室内ユ
ニットのガイドヘーン兼用扉部の拡大斜視図である。 １・・・室内ユニット本体、５・・・第１吹出口、６・
・・第２吹出口、１５・・・吹出通路、１６・・・制御
翼、１７・・・上案内面、１７ａ、１７ｂ・・・案内壁
、１８・・・下案内面、１８ａ、１８ｂ・・・案内壁、
１９・・・回転軸。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　　　大　　　岩　　　増　　　雄（ほか１名） 第１図 １：室内ユニット本体 ｓ：＠ｉ吹出口 ６：第２吹出口 １５：吹出通路 １６：制御翼 １７：上案内面 １８：下案内面 第　２　図 第　３　図 制御翼角度ビ］ 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）室内ユニット本体の前面および前部下面の吹出通
   路出口部に第１吹出口および第２吹出口をＬ字形に配設
   し、上記吹出通路に、第１吹出口に至る水平な案内壁と
   この案内壁に向い上流側から斜め下方に直線状に延びる
   案内壁とを有する上案内面を設けるとともに、第２吹出
   口に至る空気流を内側に方向づける曲面形状の案内壁と
   この案内壁に向い上流側から斜め下方に直線状に延びる
   案内壁とを有する下案内面を設け、吹出通路に設けたほ
   ぼへ字形の制御翼を水平な回転軸によって水平から６０
   °程度までの回動可能に上記本体に枢支し、上記制御翼
   の先端部を上案内面および下案内面の曲面形状の案内壁
   に到達可能な形状とし、冷房運転時には上記制御翼を常
   に水平にし、暖房運転時にはサーモスタットのＯＮ時は
   制御翼を任意の角度の位置にし、上記サーモスタットの
   ＯＦＦ時は制御翼を水平にするようにしたことを特徴と
   する空気調和機の室内ユニット。
2. （２）サーモスタットのＯＦＦ時は、吹出風量が最少に
   なるようにしてある特許請求の範囲第１項に記載の空気
   調和機の室内ユニット。