JP2010276279A - ソーラシステム用温水ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張タンクを大きなサイズに形成した場合であっても、簡易かつ合理的な手段によってその強度を高め、膨張タンクがその内圧に起因して変形するといった不具合も好適に抑制することが可能なソーラシステム用温水ユニットを提供する。
【解決手段】ソーラ集熱器において加熱される熱媒を一定の経路で循環させる熱媒循環経路に、膨張タンク3と湯水加熱用の熱交換器4とが設けられている、ソーラシステム用温水ユニットU1であって、膨張タンク3は、上下高さ方向に起立した複数の側壁部30a〜30cが金属板を用いて構成された略直方体状とされ、膨張タンク3の複数の側壁部30a〜30cのうち、少なくとも1つの側壁部30aの外面部には、膨張タンク3の内圧により側壁部30aが外方に撓むことを抑制するように、熱交換器4が固定して取り付けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、太陽熱を利用して温水を生成するソーラシステムの構成要素としての温水ユニット、さらに詳しくは、ソーラ集熱器において加熱される熱媒の循環経路に膨張タンクが設けられた構成を有するソーラシステム用温水ユニットに関する。
ソーラ集熱器により不凍液などの熱媒を加熱させるタイプのソーラシステムにおいては、熱媒循環経路に熱交換器を設け、この熱交換器を利用して湯水加熱を行ない、加熱された湯水は貯湯槽に貯留されるように構成されている。前記熱交換器としては、たとえば貯湯槽の内部に設けられたコイル式のものがよく用いられる。また、前記したタイプのソーラシステムにおいては、熱媒循環経路に膨張タンクを設けておき、熱媒循環経路において熱媒が熱膨張した際に、熱媒の一部を膨張タンクにより吸収させることによって、熱媒循環経路中における熱媒の圧力が異常上昇しないようにされているのが一般的である(たとえば、特許文献1,2を参照)。
しかしながら、前記従来技術においては、膨張タンクの設計・製作などに際し、次に述べるように、未だ改善すべき点があった。
すなわち、膨張タンクは、製造工程を簡易にするなどの理由から合成樹脂製とされているのが通例である(たとえば、特許文献3を参照)。その一方、ソーラ集熱器は、一般家屋の屋根上やその他の箇所に比較的広い面積で設置される場合が多く、これに対応して熱媒循環経路の全長寸法はかなり長いものとなる場合が多い。このような場合、膨張タンクの容量を、たとえば10L程度、あるいはそれ以上の容量とするように、膨張タンクを大きなサイズに形成しなければならない。膨張タンクが合成樹脂製であると、衝撃その他の外力などによって破損し易いために、これに対処するために強度を高める必要がある。また、膨張タンクのサイズを大きくした場合において、その強度が低いと、この膨張タンクの側壁部が内圧(膨張タンク内の熱媒の圧力)により外側に膨らむ変形を生じ易い。したがって、従来においては、合成樹脂製の膨張タンクを大きなサイズに形成しつつ、その強度を確保する必要があることから、膨張タンクの各部の肉厚を大きくしたり、補強用のリブを複数箇所に形成しなければならないこととなって、その設計・製作に苦慮するものとなっていた。したがって、このような点を改善することが望まれる。
特開2004−44952号公報 特開2002−195663号公報 特表2009−505035号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、膨張タンクを大きなサイズに形成した場合であっても、簡易かつ合理的な手段によってその強度を高め、膨張タンクがその内圧に起因して変形するといった不具合も好適に抑制することが可能なソーラシステム用温水ユニットを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるソーラシステム用温水ユニットは、ソーラ集熱器において加熱される熱媒を一定の経路で循環させる熱媒循環経路に設けられ、かつ前記熱媒の膨張を吸収するための膨張タンクと、前記熱媒循環経路に設けられ、かつ前記熱媒を利用して加熱対象の湯水を加熱するように前記熱媒と前記湯水との間で熱交換を行なうことが可能な熱交換器と、を備えている、ソーラシステム用温水ユニットであって、前記膨張タンクは、上下高さ方向に起立した複数の側壁部が金属板を用いて構成された略直方体状とされ、前記膨張タンクの複数の側壁部のうち、少なくとも1つの側壁部の外面部には、前記膨張タンクの内圧により前記側壁部が外方に撓むことを抑制するように前記熱交換器が固定して取り付けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、膨張タンクの複数の側壁部が金属板により構成されているために、これらの側壁部が衝撃やその他の外部負荷に起因して容易に損傷しないものにできる。本発明では、複数の側壁部が合成樹脂製とされていた従来技術と比較すると、膨張タンクを大きなサイズに形成する場合であっても、比較的薄手の金属板を用いて十分な耐久強度を確保することができる。複数の側壁部に補強用のリブを設ける必要もないため、その設計・製作に苦慮するといった不具合も改善される。
第2に、膨張タンクの側壁部を薄手の金属板により構成すると、膨張タンクの内圧に起因して複数の側壁部が外方に向けて撓み変形を生じ易くなるが、本発明では、複数の側壁部の少なくとも1つの撓み変形は、ソーラシステム用温水ユニットに元々具備されるべき熱交換器を有効に利用して好適に抑制されている。したがって、その構成は合理的であり、補強用部材などの部品点数の増加や構造の複雑化などを抑制し、製造コストの上昇などを好適に回避することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記膨張タンクは、偏平状に形成され、前記複数の側壁部としては、一対の横側壁部と、これら一対の横側壁部よりも幅ならびに面積が大きい前側壁部および後側壁部とがあり、前記熱交換器は、前記前側壁部および後側壁部の少なくとも一方の外面部に固定して取り付けられている。
このような構成によれば、膨張タンクが扁平状に形成され、膨張タンクの一対の横側壁部については、幅ならびに面積が小さいために、これらの部分については、とくに補強を施さなくても膨張タンクの内圧に起因して外方に大きく撓まないようにすることが可能となり、その分だけ撓み防止を図るための構造を一層簡素にすることができる。一方、膨張タンクの前側壁部および後側壁部は、幅および面積が大きいために、本来的には、膨張タンクの内圧に起因して撓みを生じ易いものの、それらのうちの少なくとも一方の撓みは、熱交換器を利用して好適に図られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記前側壁部の外面部には、前記熱交換器が固定して取り付けられ、かつ前記後側壁部の外面部には、前記熱交換器によって加熱された湯水を貯留する貯湯槽およびこの貯湯槽とは別体の固定部材もしくは機器の少なくともいずれかが直接または間接的に当接し、前記後側壁部が外方に撓むことも抑制されるように構成されている。
このような構成によれば、膨張タンクの複数の側壁部のうち、幅および面積が大きい前側壁部および後側壁部のそれぞれを撓み難くすることが、簡易な構成によって適切に実現される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱交換器は、前記膨張タンクの側壁部のうち、前記膨張タンク内における前記熱媒の通常の液面レベルよりも低い箇所を補強するように取り付けられている。
このような構成によれば、膨張タンクの側壁部のうち、熱媒の圧力を直接受け、かつ撓み変形を生じ易い箇所が熱交換器によって効率良く補強されることとなり、撓み変形をより適切に抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱交換器は、内管と外管とを有する2重管式熱交換器であり、この2重管式熱交換器の外管は、前記膨張タンクの側壁部の外面部に接触しつつこの外面部の面方向に延びる少なくとも1つの直状管体部を有しており、この直状管体部によって前記側壁部が補強されている。
このような構成によれば、二重管式熱交換器の外管の直状管体部は、膨張タンクの側壁部を補強する補強リブとしての機能を発揮することとなって、直状管体部が接触して設けられた部分の剛性が高められる。したがって、膨張タンクの側壁部の変形を抑制するのに、より好ましいものとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱交換器は、積層式熱交換器であり、この積層式熱交換器は、この積層式熱交換器に連結されている配管部材によって重量の全部または一部が受けられた状態とされ、かつ前記側壁部の外面部に取り付けられたブラケットに保持され、または前記外面部に直接取り付けられていることにより、前記側壁部をその外方から押さえ付けている。
このような構成によれば、積層式熱交換器の重量が膨張タンクの側壁部に大きな荷重として作用することを回避しつつ、前記積層式熱交換器を利用して前記側壁部の撓み変形を適切に抑制することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、本発明に係るソーラシステム用温水ユニットの一例を示す平面断面図であり、(b)は、その側面断面図である。 図1に示すソーラシステム用温水ユニットを用いて構成されたソーラシステムの全体構成の一例を示す概略説明図である。 図1の要部斜視図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3に示す部分の分解斜視図である。 図1に示すソーラシステム用温水ユニットに用いられている膨張タンクの分解斜視図である。 本発明に係るソーラシステム用温水ユニットの他の例を示す側面断面図である。 図7の要部斜視図である。 図8に示す部分の分解斜視図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部概略斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明が適用されたソーラシステム用温水ユニット(以降は「温水ユニット」と略称する)の一例を示している。図2によく表われているように、本実施形態の温水ユニットU1は、ソーラ集熱器1に配管部材70を介して接続して使用されるものであり、貯湯槽2、膨張タンク3、熱交換器4、補助熱源機5、およびこれらを収容する外装ケース6を備えている。ソーラ集熱器1と温水ユニットU1とが接続された状態においては、ポンプP1の駆動により、ソーラ集熱器1と温水ユニットU1との間で熱媒を循環させる熱媒循環経路7が構成される。この熱媒循環経路7には、膨張タンク3および熱交換器4が設けられている。なお、図2は、温水ユニットU1の構成を模式的に示すに過ぎず、同図における各構成機器の位置関係は、本発明の内容を正確に反映したものではない。
膨張タンク3は、熱媒の膨張を吸収して熱媒循環経路7内の圧力を安定させる役割を果たすものであるが、本実施形態においては、この膨張タンク3は、金属製とされている。ただし、その詳細は後述する。熱交換器4は、熱媒と湯水との熱交換を行なって湯水を加熱するためのものであるが、本実施形態においては、この熱交換器4として、2重管式熱交換器が用いられており、この点についても、その詳細は後述する。
貯湯槽2は、熱交換器4を用いて加熱された湯水を貯留しておくためのものであり、ポンプP2を駆動させて貯湯槽2内の湯水を下部配管20から熱交換器4に送り込んで加熱させた後に、この加熱された湯水を貯湯槽2内にその上部配管21から流入させて貯留させることが可能である。補助熱源機5は、貯湯槽2内の湯水温度が目標給湯温度に満たない場合に湯水を加熱するためのものであり、たとえば一般のガス給湯器と同様な構成を有している。貯湯槽2内の湯水温度が目標給湯温度以上である場合には、補助熱源機5を駆動させる必要はないため、この場合には、図2のバルブV1を閉じた状態において、入水口90からの入水圧を利用して貯湯槽2の上部配管21から湯水混合弁V2および出湯口91に向けて湯水を流通させることとなる。これに対し、貯湯槽2内の湯水温度が目標給湯温度に満たない場合には、バルブV1を開いた状態において、ポンプP2を駆動させて補助熱源機5に湯水を供給して加熱し、この加熱された湯水を湯水混合弁V2および出湯口91に向けて流通させることとなる。
図1に示すように、外装ケース6は、略直方体状であり、底板部60から起立した複数の支柱61a〜61c、貯湯槽2やその他の構成機器の周囲および上方を覆う複数のパネル62、および前面扉63を有している(図1の矢印Frは、温水ユニットU1の前方を示している)。貯湯槽2は、外面部分の略全域が断熱材22によって覆われ、外装ケース6内の奥部に配置されている。補助熱源機5は、外装ケース6の前面寄りの一対の支柱61a間に設けられた1または複数の水平ビーム50に固定して取り付けられている。ただし、この補助熱源機5は、外装ケース6内の上部寄りに位置しており、この補助熱源機5の下方には、熱交換器4やその他の構成機器(図示略)を配置するための空間スペースが設けられている。
膨張タンク3は、補助熱源機5と貯湯槽2との間に挟まれる配置とされ、一対の支柱61b間に設けられた水平ビーム64に取り付けられている(図3および図5も参照)。膨張タンク3は、扁平な略直方体状に形成されており、たとえば薄手のステンレス板を用いて構成された金属製である。より具体的には、図6に示すように、膨張タンク3の胴部30を構成する前側壁部30a、後側壁部30b、および一対の横側壁部30cは、たとえば1枚のステンレス板を角筒状に折り曲げてその端縁部どうしを接合することにより形成されている。膨張タンク3の上板部31および底板部32も、ステンレス板を加工して形成され、これらは胴部30の上部開口部および下部開口部を塞ぐように胴部30に接合されている。一対の横側壁部30cは、とくに補強を行なわなくても膨張タンク3の内圧に起因して容易に撓み変形を生じないように、それらの幅および面積は、前側壁部30aおよび後側壁部30bよりも小さくされている。膨張タンク3には、取り付け用の一対のブラケット33が設けられている他、膨張タンク3の本来の機能を発揮させるための熱媒流入出用部材34a,34bや、オーバフロー用部材34cなども適宜組み付けられている。
熱交換器4は、図4に示すように、内管40および外管41を有する2重管式熱交換器である。内管40内には熱媒が流通し、内管40と外管41との隙間には加熱対象の湯水が流通するように構成されている。加熱対象の湯水よりも高温である熱媒を内管40内に流通させるようにすれば、低温側の湯水を内管40内に流通させる場合よりも熱交換器4からの無駄な放熱を抑えることができる。
熱交換器4は、図3によく表われているように、膨張タンク3の前側壁部30aの左右幅方向の一側縁部またはその近傍から他側縁部またはその近傍に向けて延びる複数の直状管体部42と、これら複数の直状管体部42の端部どうしを繋ぐU字状の曲管部43とを有する蛇行状部Zを有しており、この蛇行状部Zが膨張タンク3の前側壁部30aに固定して取り付けられている。この取り付けは、蛇行状部Zの略全長域が、前側壁部30aの外面部に接触するようになされており、たとえば図4に示す溶接部Wを介して、あるいはろう付により行なわれている。前側壁部30aを補強する上では、この前側壁部30aと熱交換器4の外管41との接合箇所をできる限り多くし、あるいは接合寸法をできる限り長くとることが望まれる。好ましくは、熱交換器4の外管41は、少なくとも、前側壁部30aのうち撓み変形を生じ難い左右幅方向の両側縁部またはその近傍部分に対して接合されているとともに、前側壁部30aのうち撓み変形を最も生じ易い左右幅方向の中央部に対しても接合されている。もちろん、前側壁部30aの外面部と蛇行状部Zとの接触箇所の略全長域において、それらの接合を図った構成とすることもできる。
熱交換器4の蛇行状部Zは、膨張タンク3の前側壁部30aの略全域にわたっては設けられておらず、膨張タンク3内における熱媒の通常の液面レベルよりも低い箇所を重点的に補強するように設けられている。また、熱交換器4は、蛇行状部Zの重量が蛇行状部Zに繋がった他の管体44によって受けられていることにより、蛇行状部Zの重量の全部または一部が前側壁部30aに作用しないように構成されている。
図3および図5に示すように、膨張タンク3は、後側壁部30bが水平ビーム64に当接するように取り付けられており、この水平ビーム64の存在によって後側壁部30bが後方に撓むことを抑制可能である。また、図1(a)に示すように、膨張タンク3の後側壁部30bには、貯湯槽2の断熱材22が圧縮した状態で接触しており、このことによっても後側壁部30bの撓みが抑制されている。一方、膨張タンク3の前側壁部30aの上部領域と補助熱源機5との間には、その隙間を埋める断熱材52が介装されている。このことにより、前側壁部30aの撓み変形防止効果がより高められることに加え、補助熱源機5、膨張タンク3、および貯湯槽2の三者が断熱材52,22を介して一連に接触し、運搬時や地震時において容易にがたつきを生じないようにすることが可能となる。
次に、前記した温水ユニットU1の作用について説明する。
まず、膨張タンク3は、ステンレス板などを利用して構成された金属製とされているために、各所の肉厚を薄くしつつ、膨張タンク3の全体のサイズを大きくした場合であっても、衝撃やその他の外部負荷に起因して容易に損傷し難いものとなる。したがって、補強用のリブを多数箇所に設けるような必要がなく、膨張タンク3の構造を単純化して、その製作を比較的容易なものとすることができる。
次いで、膨張タンク3の胴部30が薄肉金属製であると、本来ならば、膨張タンク3の内圧に起因して膨張タンク3が変形し易くなるが、本実施形態においては、次に述べるように、そのようなことも適切に抑制される。すなわち、膨張タンク3は、扁平状とされており、一対の横側壁部30cの幅および面積は小さいために、これら一対の横側壁部30cについては、とくに補強を行なわなくても、膨張タンク3の内圧に起因して大きく撓まないようにすることができる。一方、膨張タンク3の前側壁部30aについては、熱交換器4によって補強されており、やはりこの部分の撓み変形は抑制される。より詳しくは、熱交換器4の蛇行状部Zが前側壁部30aに溶接またはろう付によって一体的に接合されているために、この蛇行状部Zが補強リブと同様の役割を果たし、蛇行状部Zとの接合箇所の剛性が高められることとなり、前側壁部30aの撓みが抑制される。また、蛇行状部Zは、前側壁部30aにぶら下がった状態で取り付けられている訳ではなく、この蛇行状部Z自体が前側壁部30aを前方側から押さえ付ける役割をも果たすこととなり、このようなことによっても前側壁部30aの撓みが抑制される効果が得られる。蛇行状部Zは、複数の直状管体部42を有しており、かつこれらの直状管体部42は、いずれも前側壁部30aに対して長い寸法領域にわたって接触させることができるために、前側壁部30aの比較的広い領域を効率良く補強することができる。さらに、既述したように、前側壁部30aについては、補助熱源機5と膨張タンク3との間に介装された断熱材52によっても、その変形を抑制する効果が得られる。膨張タンク3の後側壁部30bについては、水平ビーム64および貯湯槽2の断熱材22が接触していることにより、やはり容易に撓み変形を生じないようにすることができる。
このように、本実施形態においては、膨張タンク3の撓みを防止するための手段を膨張タンク3自体に設ける必要はなく、膨張タンク3の構造を簡素にすることができる。前側壁部30aや後側壁部30bの撓みを防止する手段としては、温水ユニットU1に元々具備されるべき熱交換器4、膨張タンク3の取り付け用の水平ビーム64、および貯湯槽2などを利用しており、その構成は合理的である。したがって、温水ユニットU1の製造コストの上昇も抑制することができる。
図7〜図11は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7に示す温水ユニットU2においては、前記実施形態の2重管式の熱交換器4に代えて、積層式の熱交換器4Aが用いられている。この積層式の熱交換器4Aは、たとえば略直方体状のハウジング46内に複数の伝熱プレート(図示略)が積層して設けられたものであり、図8および図9によく表われているように、膨張タンク3の前側壁部30aに対し、主ブラケット8Aおよび補助ブラケット8Bを用いて固定して取り付けられている。より具体的には、これら2つのブラケット8A,8Bは、ともにステンレス板などをプレス加工して形成されたものであり、主ブラケット8Aは、膨張タンク3の前側壁部30aに溶接またはろう付されている。この主ブラケット8Aの上部および下部には、切欠き凹部80a,80bが形成されており、熱交換器4Aは、それらの切欠き凹部80a,80bに嵌入されて左右幅方向の位置決めが図られた状態で主ブラケット8Aに当接している。補助ブラケット8Bは、平面視略U字状であり、熱交換器4Aが主ブラケット8Aから脱落しないように、熱交換器4Aの一部を囲み込んだ状態で主ブラケット8Aにネジ止めされている。
熱交換器4Aは、この熱交換器4Aに連結されている配管部材47によって重量の全部または一部が受けられた状態とされており、前記した2重管式の熱交換器4の場合と同様に、熱交換器4Aの重量の全てが前側壁部30aに作用しないように構成されている。好ましくは、熱交換器4Aの重量が前側壁部30aには一切作用しないとされるが、この点は前記した2重管式の熱交換器4の場合も同様である。
本実施形態においても、熱交換器4Aが膨張タンク3の前側壁部30aをその前方側から押さえ付ける役割を果たし、前側壁部30aが撓むことを適切に抑制することができる。また、主ブラケット8Aが前側壁部30aに溶接またはろう付により一体的に接合されているために、このことにより前側壁部30aの剛性が高められ、このことによっても撓みを抑制する効果が得られる。なお、本実施形態においては、2つのブラケット8A,8Bを利用して熱交換器4の取り付けを図っているが、これに代えて、熱交換器4Aを前側壁部30aに直接当接させて溶接またはろう付するといった手段を採用することもできる。このような手段を採用した場合であっても、熱交換器4Aの重量を前側壁部30aに大きく作用させないようにすることにより、前側壁部30aが撓むことを熱交換器4Aにより抑制することができる。
図10に示す実施形態においては、膨張タンク3の前側壁部30aに2重管式の熱交換器4を固定させる手段として、略U字状の押さえ金具9が用いられている。本発明では、このような取り付け手段を採用することも可能である。
図11に示す実施形態においては、膨張タンク3の周囲に、2重管式の熱交換器4が巻き付けられている。このような構成によれば、膨張タンク3の前側壁部30aのみならず、それ以外の後側壁部30bや横側壁部30cの撓みについても、1つの熱交換器4により抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るソーラシステム用温水ユニットの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、熱媒と加熱対象の湯水との間で熱交換を行なうための熱交換器としては、2重管式や積層式以外の熱交換器を用いることもできる。膨張タンクは、全体が金属製とされていなくてもよく、たとえば膨張タンクの上部や底部などが金属以外の材質とされていてもよい。また、膨張タンクは、扁平な略直方体状に形成されることが好ましいものの、非扁平状(立方体状またはこれに近い形状)とすることもできる。

Claims (6)

  1. ソーラ集熱器において加熱される熱媒を一定の経路で循環させる熱媒循環経路に設けられ、かつ前記熱媒の膨張を吸収するための膨張タンクと、
    前記熱媒循環経路に設けられ、かつ前記熱媒を利用して加熱対象の湯水を加熱するように前記熱媒と前記湯水との間で熱交換を行なうことが可能な熱交換器と、
    を備えている、ソーラシステム用温水ユニットであって、
    前記膨張タンクは、上下高さ方向に起立した複数の側壁部が金属板を用いて構成された略直方体状とされ、
    前記膨張タンクの複数の側壁部のうち、少なくとも1つの側壁部の外面部には、前記膨張タンクの内圧により前記側壁部が外方に撓むことを抑制するように前記熱交換器が固定して取り付けられていることを特徴とする、ソーラシステム用温水ユニット。
  2. 前記膨張タンクは、偏平状に形成され、前記複数の側壁部としては、一対の横側壁部と、これら一対の横側壁部よりも幅ならびに面積が大きい前側壁部および後側壁部とがあり、
    前記熱交換器は、前記前側壁部および後側壁部の少なくとも一方の外面部に固定して取り付けられている、請求項1に記載のソーラシステム用温水ユニット。
  3. 前記前側壁部の外面部には、前記熱交換器が固定して取り付けられ、かつ前記後側壁部の外面部には、前記熱交換器によって加熱された湯水を貯留する貯湯槽およびこの貯湯槽とは別体の固定部材もしくは機器の少なくともいずれかが直接または間接的に当接し、前記後側壁部が外方に撓むことも抑制されるように構成されている、請求項2に記載のソーラシステム用温水ユニット。
  4. 前記熱交換器は、前記膨張タンクの側壁部のうち、前記膨張タンク内における前記熱媒の通常の液面レベルよりも低い箇所を補強するように取り付けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載のソーラシステム用温水ユニット。
  5. 前記熱交換器は、内管と外管とを有する2重管式熱交換器であり、
    この2重管式熱交換器の外管は、前記膨張タンクの側壁部の外面部に接触しつつこの外面部の面方向に延びる少なくとも1つの直状管体部を有しており、この直状管体部によって前記側壁部が補強されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のソーラシステム用温水ユニット。
  6. 前記熱交換器は、積層式熱交換器であり、
    この積層式熱交換器は、この積層式熱交換器に連結されている配管部材によって重量の全部または一部が受けられた状態とされ、かつ前記側壁部の外面部に取り付けられたブラケットに保持され、または前記外面部に直接取り付けられていることにより、前記側壁部をその外方から押さえ付けている、請求項1ないし4のいずれかに記載のソーラシステム用温水ユニット。
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