JP6738765B2 - 集熱器及び太陽熱給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽熱を集熱して管内を流れる水又は熱媒体を加温する集熱器及び集熱器によって加温された温水を利用する太陽熱給湯システムに関する。
従来、太陽熱を集熱して管内を流れる熱媒体を加温する集熱器及び集熱器によって加温された熱媒体を利用する太陽熱集熱装置が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、貯湯タンク内の水を集熱器で加温された熱媒体で一様に温める構造である。
これに対して、太陽熱集熱器で温められた温水を貯湯槽の上部から層状に下部の水と撹拌されないように溜める構造の太陽熱給湯システムが開示されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された技術は、太陽熱利用率を高くすることができる。
図12は、特許文献1に示した構造と特許文献2に示した構造を比較したものである。図12(a)は、特許文献1に示した構造の場合を示す。図12(b)は、特許文献2に示した構造の場合を示す。図13は、異なる構造の熱媒管を示す。図13(a)は、複数の並列集熱管路を入口側、出口側のヘッダー管にロウ付け加工する構造を示す。図13(b)は、1本の熱媒管をジグザグ曲げにして取り付ける構造を示す。
例えば、特許文献1及び2に示した構造において、給水温度15℃、タンク容量200Lの水を、時間日射量600kcal/m2、集熱面積6m2、集熱効率50%(図12(a)の場合)でそれぞれ加温する。図12(a)に示した特許文献1の構造では、タンク内の温度が一様に約24℃となる。これに対して、図12(b)に示した特許文献2の構造では、タンク下方の約140Lは温度が約15℃のままであって、タンク上方の約60Lは温度が約45℃まで上昇する。
すなわち、図12(a)に示した特許文献1の構造では、熱媒体が集熱器を何度か通過することで、タンク内の温度を高温にすることができる。これに対して図12(b)に示した特許文献2の構造では、集熱器を一度通過するだけで、流量は少ないが水の温度を大きく上昇させ、タンク上部に下部の水と混じらずにお湯が層状に蓄えられる。したがって、特許文献2の構造では、集熱開始後わずかの時間で太陽熱で沸かしたお湯が使えるのに対し、特許文献1の構造ではタンク内の水全体がお湯になるまで太陽熱以外の補助熱源を利用しなければならない。
さらに、特許文献2の構造では、集熱器への循環流量が少ないので、循環ポンプが小さく、またその動力も小さくなり、省エネルギー低コスト化になる利点もある。熱媒循環流量を多く流す特許文献1の方式では、集熱板面で受光した熱を熱媒体に伝える集熱器の熱媒管路は図13(a)のように複数の並列集熱管路を入口側、出口側のヘッダー管にロウ付け加工するものが多く用いられた。循環流量が少ない特許文献2の方式では、集熱板の熱媒管路は図13(b)のように1本の熱媒管をジグザグ曲げにして取り付ければ良く、集熱管は曲げ加工だけで、ロウ付け加工などはなく、加工手間と信頼性の点で優れた集熱器となる。
特開2013−7506号 特開2011−47582号 特開2013−217559号
しかしながら、図13(b)の集熱器のように、一枚の集熱板にジグザグ曲げの集熱管を取り付けると、例えば(1)の箇所と(2)の箇所は、熱媒体の流れが一往復分隔たっているので、かなりの温度差が生じ、互いの距離が近いため、高温側から低温側への熱伝導が発生し、集熱効率が低下するおそれがあった。
本発明は、上記の不具合を解消するためのものであり、集熱板間の熱伝導を少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能な集熱器及び太陽熱給湯システムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態にかかる集熱器は、
長方形で板状の底部及び前記底部の周囲から立ち上がる壁部を有するケースと、
前記ケース内に設置される複数の集熱板と、
蛇行した1本の管から形成され前記集熱板に支持される熱媒管と、
前記ケースと前記集熱板及び前記熱媒管との間に充填される断熱材と、
前記ケースの前記壁部に取り付けられる透明体と、
を備え、
前記集熱板は、
長方形で板状の集熱部と、
前記集熱部の裏側に設けられ前記熱媒管を支持する熱媒管支持部と、
を有し、
前記複数の集熱板は、前記集熱部の長辺が間隔を空けて隣り合うように配置され、
前記熱媒管は、
前記熱媒管支持部に嵌められて、前記集熱部の長辺に沿って延び、
前記熱媒管支持部が形成されていない短辺付近の前記集熱部の下面において屈曲し、
隣の前記集熱板の熱媒管支持部が形成されていない短辺付近の集熱部の下面においてさらに屈曲し、
隣の前記熱媒管支持部に嵌められて、隣の前記集熱部の長辺に沿って延びることを繰り返し、
前記集熱板に設置される
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる集熱器は、
前記熱媒管は、蛇行した1本の管から形成される
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる集熱器は、
前記断熱材の上面の少なくとも一部に設置されるシート部をさらに備える
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる集熱器は、
前記複数の集熱板の一部に、角度を傾斜させた傾斜集熱板を用いる
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる太陽熱給湯システムは、
前記集熱器と、
前記集熱器によって温められた温水を蓄える貯湯槽と、
を備え、
前記集熱器によって温められた温水は、前記貯湯槽の上部から層状に溜まる
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる太陽熱給湯システムは、
給湯加熱可能なヒートポンプを備え、
前記ヒートポンプによって温められた温水は、前記貯湯槽の上部から層状に溜まる
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる集熱器によれば、集熱板間の熱伝導を少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能となる。
第1実施形態にかかる集熱器の正面図を示す。 図1のII−II断面を示す。 図2の一部を拡大した図を示す。 図1のIV−IV断面を示す。 図4の一部を拡大した図を示す。 第1実施形態にかかる集熱器の集熱板を示す。 図6のVII−VII断面を示す。 第2実施形態にかかる集熱器の断面を示す。 本実施形態の集熱器を用いた太陽熱給湯システムの一例を示す。 本実施形態の集熱器を用いた太陽熱給湯システムの他の例を示す。 図9及び図10のXI−XI断面を示す。 特許文献1に示した構造と特許文献2に示した構造を比較したものである。 異なる構造の熱媒管を示す。
以下、図面に基づき本発明にかかる一実施形態の集熱器10を具体的に説明する。
図1は、第1実施形態にかかる集熱器10の正面図を示す。図2は、図1のII−II断面を示す。図3は、図2の一部を拡大した図を示す。図4は、図1のIV−IV断面を示す。図5は、図4の一部を拡大した図を示す。
第1実施形態にかかる集熱器10は、底部11a及び壁部11bを有するケース11と、底部11a及び壁部11bによって形成される底角部11cを補強する補強板12と、ケース11内に設置される複数の集熱板13と、ケース11の壁部11bに支持され、集熱板13を支持する集熱板支持部14と、集熱板13に支持される熱媒管15と、ケース11の底部11aと集熱板13及び熱媒管15との間に充填される第1断熱材16と、ケース11の壁部11bの内周に充填される第2断熱材17と、ケース11の壁部11bに載置される透明体支持部18と、透明体支持部18に取り付けられる透明体19と、ケース11に支持され透明体19を押さえる透明体押さえ部20と、第1断熱材16の上面に設置されるシート部21と、を備える。
ケース11は、長方形で板状の底部11aと、底部11aの周囲から立ち上がる壁部11bと、を有する。ケース11には、底部11aと壁部11bによって底角部11cが形成される。本実施形態の壁部11bは、底部11aから立ち上がる立ち上がり部11b1と、立ち上がり部11b1から内側に平面状に延び上方に透明体支持部18及び透明体19が載置される載置部11b2と、載置部11b2の内側から底部11aに向かって折り返される折り返し部11b3と、を有する。
補強板12は、断面がL字状に形成され、ケース11の底部11a、壁部11bの立ち上がり部11b1、及び底部11aと壁部11bによって形成される底角部11cの内側に沿うように設置される。補強板12は、ブラインドリベット22等によってケース11に取り付けられる。
図6は、第1実施形態にかかる集熱器10の集熱板13を示す。図7は、図6のVII−VII断面を示す。
集熱板13は、長方形で板状の集熱部13aと、集熱部13aの裏側に設けられ熱媒管15を支持する熱媒管支持部13bと、集熱部13aの長辺に沿って裏側に形成されるリブ13cと、を有する。熱媒管支持部13bは、集熱部13aの長辺に平行に延びる中心線を含む位置で、熱媒管15を挟むような断面U字形状に形成される。第1実施形態にかかる集熱器10は、長辺が間隔を空けて隣り合うように、複数の集熱板13を配置する。集熱板13は、銅等の高熱伝導率の金属板でよい。
長辺が間隔を空けて隣り合うように、複数の集熱板13を配置することで、集熱板13間の熱伝導を少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能となる。
集熱板支持部14は、断面がL字状に形成され、一方がケース11の壁部11bに支持され、他方が集熱板13を支持する。本実施形態の集熱板支持部14は、一方が壁部11bの折り返し部11b3にブラインドリベット22等によって取り付けられ、他方に集熱板13が載置され、ブラインドリベット22等によって固定される。
複数枚の集熱板13を集熱板支持部14にブラインドリベット22によって固定することで、集熱板13の集熱面積を大きくすることができ、集熱効率を高くすることが可能となる。
熱媒管15は、図1に示すように、蛇行した1本の管から形成される。熱媒管15は、熱媒管支持部13bに嵌められて集熱板13に取り付けられる。熱媒管15は、集熱部13aの長辺に沿って延び、熱媒管支持部13bが形成されていない集熱部13aの短辺付近で屈曲し、隣の集熱板13の集熱部13aの短辺付近でさらに屈曲し、隣の熱媒管支持部13bに嵌められて、隣の集熱部13aの長辺に沿って延びることを繰り返し、集熱板13に設置される。熱媒管15の両端部は、ケース11に形成された孔を貫通してケース11の外側に突出する。熱媒管15は、銅等の高熱伝導率の金属管でよい。
熱媒管15を、蛇行した1本の管から形成することで、水又は熱媒体の流れが一方向になり、水又は熱媒体の排出を円滑に行うことが可能となる。なお、熱媒体は、冬期の凍結を防ぐために不凍液を用いることが好ましい。
なお、熱媒管15は、1本の管ではなく、複数の管をジョイントで連結する構造でもよい。この場合、隣り合う集熱板13の間で連結することが好ましい。さらに、集熱板13と熱媒管15を一つの材料によって一体に形成してもよい。
ケース11の底部11aと集熱板13及び熱媒管15との間には、第1断熱材16が充填される。また、ケース11の壁部11bの内周には、第2断熱材17が充填される。
具体的には、壁部11bの立ち上がり部11b1、載置部11b2、及び、折り返し部11b3を底部11aまで延長した面で囲まれた空間に第2断熱材17が充填される。第1断熱材16及び第2断熱材17は、グラスウール、耐熱性の高いプラスチック又は無機質発泡体等でよい。
透明体支持部18は、ケース11の壁部11bに載置される。本実施形態では、透明体支持部18は、壁部11bの載置部11b2の上面に載置される。透明体支持部18は、ゴム等の弾性体を用いればよい。また、透明体支持部18は、両面粘着されてもよい。
透明体19は、透明体支持部18に載置される。透明体19は、ケース11の壁部11bによって形成される開口を覆う。透明体19は、ガラス等でよい。
透明体押さえ部20は、透明体19を上方から押さえる。本実施形態の透明体押さえ部20は、断面L字状に形成され、一方がケース11の壁部11bの立ち上がり部11b1にブラインドリベット22等によって取り付けられ、他方が透明体19の上面に沿って延び、透明体19を上方から押さえる。
シート部21は、断熱材16,17の上面の少なくとも一部に設置される。本実施形態では、第1断熱材16の上面に設置される。シート部21は、反射効率の良いアルミガラスシート等でよい。シート部21を設置することによって、集熱板13から下方向への熱放射を反射させて、集熱板13からの熱損失を低減させることが可能となる。また、断熱材16,17の表面を保護することが可能となる。
このような本実施形態の集熱器10は、集熱板13の長辺が水平方向になり、短辺が傾斜するように設置されることが好ましい。そして、集熱器10は、太陽熱を集熱板13で集熱し、熱媒管15内を流れる水又は熱媒体と熱交換することで、水又は熱媒体を加温する。
このように、第1実施形態にかかる集熱器10によれば、集熱板13間の熱伝導を少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能となる。
図8は、第2実施形態にかかる集熱器10の断面を示す。
第2実施形態にかかる集熱器10は、複数の集熱板13の一部に、角度を傾斜させた傾斜集熱板23を適用した構成である。傾斜集熱板23の構造は、集熱板13と同様でよい。傾斜集熱板23の傾斜角度は、設置する箇所に応じて変更してよい。例えば、一年間の太陽の軌道に対して最も効率良く集熱することが可能な角度を選択すればよい。第2実施形態では、集熱板13の短辺が傾斜するように構成される。集熱板13と傾斜集熱板23の間、及び、隣り合う傾斜集熱板23の間には、空間が生じるが、シート部21によって、覆われているので、第1断熱材16が流出することはない。
このように、第2実施形態にかかる集熱器10によれば、傾斜集熱板23を用いることで、設置する箇所に応じて、太陽光をとらえることができ、より効率良く集熱することが可能となる。
図9は、本実施形態の集熱器を用いた太陽熱給湯システムの一例を示す。図10は、図9のX−X断面を示す。
本実施形態の太陽熱給湯システム1は、集熱器10に日射が当たり、集熱温度センサー38が例えば45℃以上になると集熱を開始する。まず、電磁弁46,49が開き、貯湯槽32の水圧で送水管36を通って水が集熱器10に入る。空気抜き弁40から空気が排出されて、集熱器10が水で満たされると電磁弁49が閉じ、集熱ポンプ35が運転し、集熱が開始される。
貯湯槽32の底部から集熱ポンプ35で吐出された水は、開いている電磁弁46を経て集熱器10に送られる。集熱器10で温度が上昇した温水は、電磁弁49が閉じているため、戻り管37を通り、逆止弁50を経て貯湯槽32の上部から層状に溜まる。
集熱ポンプ35は、集熱センサー38からの信号により、集熱温度が例えば45℃以上になるように回転数が制御される。集熱センサー38からの集熱温度が例えば45℃未満又は貯湯槽32の下部の水温以下になった場合には、電磁弁46が閉じ、集熱ポンプ35が停止し、集熱が停止する。
このように、貯湯槽32の中は層状性が保たれるので、集熱が開始するとすぐに温水を使用することが可能となる。
貯湯槽32から外部に温水を供給する場合、減圧弁59を介して貯湯槽32の下部に接続された水道から水を入れることで、水圧によって貯湯槽32の上部から温水を排出すればよい。例えば、浴槽供給管55を通り浴槽60へ温水を入れる場合、電磁弁53が開き、図示しない混合栓で水道水と混合させて湯温を所定温度に調節し、積算流量計54で流量を計測する。温水が所定量に到達すると、電磁弁53が閉じて所定湯温、所定湯量の温水が浴槽に満たされる。
冬期には、集熱温度センサー38によって凍結温度に近い温度が検出されると、水が凍結して集熱器10が破損することを防ぐために、集熱器10の内部の水が排出される。集熱器10から水を抜くには、排水弁51を開けばよい。排水弁51を開くことにより、集熱器10内の水が送水管36を通って落下し、排水される。この時、集熱器10の上方に配置される空気抜き弁40から空気が集熱器10の中に流入する。貯湯槽32の水は逆止弁50によって排出されない。戻り管37の水は、逆止弁52を通って排水弁51から排出される。
本実施形態の太陽熱給湯システム1は、ヒートポンプ45を備え、ヒートポンプ給湯システムを組み合わせたものである。ヒートポンプ45は、冷媒圧縮機と蒸発交換機を含む。ヒートポンプ45で温められた冷媒は、図10に示した3重管の熱交換器44の最も外側のヒートポンプ管45aを流れ、内側の貯湯槽循環管34及び浴槽循環管56を流れる水に熱が伝えられる。
ヒートポンプ45を作動すると電磁弁47が開き、集熱ポンプ35が作動する。すると、貯湯槽32の水が底部から貯湯槽循環管34の集熱ポンプ35内に入り、熱交換器44で温められて温水になり、貯湯槽32の上部に戻る。熱交換器44の温水の出口には温度センサー48が設置されている。温度センサー48は、出口温度が一定値、例えば50℃となるように、集熱ポンプ35に制御信号を送信する。集熱ポンプ35がこのように制御されることによって、熱交換器44で温められた温水は、貯湯槽32の上部に層状に溜まり、ヒートポンプ45を作動して短時間後には、太陽集熱の場合と同じように、温水を使用することが可能となる。
図11は、本実施形態の集熱器を用いた太陽熱給湯システムの他の例を示す。
図11に示す集熱器を用いた太陽熱給湯システムは、熱媒体による集熱方式とヒートポンプ給湯システムを組み合わせたものである。ヒートポンプ給湯方式は、図9に示したシステムと同様なので、説明を省略する。
図11に示す太陽熱給湯システム1は、集熱器10に日射が当たり、集熱温度センサー38が例えば45℃以上になると集熱を開始する。まず、集熱ポンプ35bが作動し、熱媒体が集熱器10、送水管36及び戻り管37を循環する。集熱器10で温められた熱媒体は、2重管の熱交換器33の外側の管を流れ、内側の管を流れる水に熱が伝えられる。熱交換器33は、熱媒体と水が2重管の内側と外側を互いに反対方向に流れる対向流熱交換器が好ましい。
続いて、電磁弁46が開き、集熱ポンプ35aが運転し、貯湯槽32の水が底部から集熱ポンプ35a内に入り、熱交換器33で温められて温水になり、貯湯槽32の上部に戻る。温水は、貯湯槽32の上部に層状に溜まる。
集熱ポンプ35a,35bは、集熱センサー38からの信号により、集熱温度が例えば45℃以上になるように回転数が制御される。集熱センサー38からの集熱温度が例えば45℃未満又は貯湯槽32の下部の水温以下になった場合には、電磁弁46が閉じ、集熱ポンプ35a,35bが停止し、集熱が停止する。
以上、本実施形態の集熱器10は、長方形で板状の底部11a及び底部11aの周囲から立ち上がる壁部11bを有するケース11と、ケース11内に設置される複数の集熱板13と、蛇行した1本の管から形成され集熱板13に支持される熱媒管15と、ケース11と集熱板13及び熱媒管15との間に充填される断熱材16、17と、ケース11の壁部11bに取り付けられる透明体19と、を備え、複数の集熱板13は、間隔を空けて隣り合うように配置される。したがって、集熱器10は、集熱板間の熱伝導を少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態の集熱器10では、集熱板13は、長方形で板状の集熱部13aと、集熱部13aの裏側に設けられ熱媒管15を支持する熱媒管支持部13bと、を有し、集熱部13aの長辺が間隔を空けて隣り合うように配置される。したがって、集熱器10は、集熱板間の熱伝導をより少なくし、集熱効率の低下を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態の集熱器10では、熱媒管15は、集熱部13aの長辺に沿って延び、熱媒管支持部13bが形成されていない集熱部13aの短辺付近で屈曲し、隣の集熱板13の集熱部13aの短辺付近でさらに屈曲し、隣の熱媒管支持部13bに嵌められて、隣の集熱部13aの長辺に沿って延びることを繰り返し、集熱板13に設置される。したがって、集熱器10は、水又は熱媒体の流れが入口から出口まで分岐や合流などがなく、熱媒管15は一様流速の一本の管路になり、水又は熱媒体の流れが円滑になる。また、集熱器10の製造時に、溶接やローヅケなどの加工をする必要がなく、熱媒管15を曲げ加工のみで加工するので、低コストで信頼性の向上させることが可能となる。
また、本実施形態の集熱器10は、断熱材16,17の上面の少なくとも一部に設置されるシート部21をさらに備える。したがって、集熱器10は、集熱板13から下方向への熱放射を反射させて、集熱板13からの熱損失を低減させることが可能となる。また、断熱材16,17の表面を保護することが可能となる。
また、本実施形態の集熱器10は、一方がケース11の壁部11bに支持され、他方が集熱板13を支持する集熱板支持部14をさらに備え、集熱板13は、集熱板支持部14にブラインドリベット22によって固定される。したがって、集熱器10は、集熱板13の集熱面積を大きくすることができ、集熱効率を高くすることが可能となる。
また、本実施形態の集熱器10は、複数の集熱板13の一部に、角度を傾斜させた傾斜集熱板23を用いる。設置する箇所に応じて、太陽光をとらえることができ、より効率良く集熱することが可能となる。
また、本実施形態の太陽熱給湯システム1は、集熱器10と、集熱器10によって温められた温水を蓄える貯湯槽32と、を備え、集熱器10によって温められた温水は、貯湯槽32の上部から層状に溜まる。したがって、集熱が開始するとすぐに太陽熱で温められた温水を使用することが可能となる。
また、本実施形態の太陽熱給湯システム1は、給湯加熱可能なヒートポンプ45を備え、ヒートポンプ45によって温められた温水は、貯湯槽32の上部から層状に溜まる。したがって、ヒートポンプ45を作動して短時間後には、太陽集熱の場合と同じように、温水を使用することが可能となる。
なお、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
10…集熱器
11…ケース
12…補強板
13…集熱板
14…集熱板支持部
15…熱媒管
16…第1断熱材(断熱材)
17…第2断熱材(断熱材)
18…透明体支持部
19…透明体
20…透明体押さえ部
21…シート部
22…ブラインドリベット
23…傾斜集熱板

Claims (6)

  1. 長方形で板状の底部(11a)及び前記底部11aの周囲から立ち上がる壁部(11b)を有するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に設置される複数の集熱板(13)と、
    前記集熱板(13)に支持される熱媒管(15)と、
    前記ケース(11)と前記集熱板(13)及び前記熱媒管(15)との間に充填される断熱材(16、17)と、
    前記ケース(11)の前記壁部(11b)に取り付けられる透明体(19)と、
    を備え、
    前記集熱板(13)は、
    長方形で板状の集熱部(13a)と、
    前記集熱部(13a)の裏側に設けられ前記熱媒管(15)を支持する熱媒管支持部(13b)と、
    を有し、
    前記複数の集熱板(13)は、前記集熱部(13a)の長辺が間隔を空けて隣り合うように配置され、
    前記熱媒管(15)は、
    前記熱媒管支持部(13b)に嵌められて、前記集熱部(13a)の長辺に沿って延び、
    前記熱媒管支持部(13b)が形成されていない短辺付近の前記集熱部(13a)の下面において屈曲し、
    隣の前記集熱板(13)の熱媒管支持部(13b)が形成されていない短辺付近の集熱部(13a)の下面においてさらに屈曲し、
    隣の前記熱媒管支持部(13b)に嵌められて、隣の前記集熱部(13a)の長辺に沿って延びることを繰り返し、
    前記集熱板(13)に設置される
    ことを特徴とする集熱器(10)。
  2. 前記熱媒管(15)は、蛇行した1本の管から形成される
    ことを特徴とする請求項に記載の集熱器(10)。
  3. 前記断熱材(16,17)の上面の少なくとも一部に設置されるシート部(21)をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集熱器(10)。
  4. 前記複数の集熱板(13)の一部に、角度を傾斜させた傾斜集熱板(23)を用いる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の集熱器(10)。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の集熱器(10)と、
    前記集熱器(10)によって温められた温水を蓄える貯湯槽(32)と、
    を備え、
    前記集熱器(10)によって温められた温水は、前記貯湯槽(32)の上部から層状に溜まる
    ことを特徴とする太陽熱給湯システム(1)。
  6. 給湯加熱可能なヒートポンプ(45)を備え、
    前記ヒートポンプ(45)によって温められた温水は、前記貯湯槽(32)の上部から層状に溜まる
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽熱給湯システム(1)。
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