JP2010275789A - 防水機構付きシャッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャッターを降ろすだけで自動的に開口部全体を防水でき、大量の水や浮遊物が押し寄せても耐え得る防水機構付きシャッター装置を提供。
【解決手段】各スラット2間の連結部4を、上段スラット下端部が下段スラット上端部に直接に当接せぬように間隔をもたせて、横長状の弾性パッキン5を介装し、各ガイドレール3と一体部分に横断面L型状部材を立設し、各スラット両側端にL型状部材に掛止される逆L型状の撓み防止部材を設け、シャッター本体1の外側面両側部の上・下部寄りに、倒立したL型状で傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を突設し、スプリング12で屋外側へ付勢された縦長状の取付枠材11を設け、その屋内側面にシャッター本体外側面へ当接可能な縦長状弾性パッキン13を設け、取付枠材の上・下部寄りに、下降時のシャッター本体外側面と縦長状弾性パッキンが圧接可能に、上記傾斜カム部材を受ける受け部材14を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、高潮、津波、豪雨、河川の決壊、その他の原因で大量の溢れ出た水が、例えばビルや地下街、地下鉄構内、地下駐車場、地下室その他の入口へ押し寄せた際に、内部へ水が流入することを防止するための防水機構付きシャッター装置に関する。
近時、集中豪雨や河川の決壊、高潮等により、溢れた大量の水が例えばビルの入口や地下街その他の地下空間の入口へ押し寄せて流入し、ビル内や地下空間等が浸水・水没して内部で人的・物的被害が生ずる事態を時々見聞する。また最近は地下街等の地下空間の利用がますます拡大している上に、地上に比べて地下空間では短時間で一気に水位が上昇するため、被害が大きくなることが多い。さらには、近時増加している臨海地の工場その他の建物では、巨大地震による津波による甚大な被害も想定されている。
それを防ぐ手段として従来は、ビルや地下空間への入口に防水板を立て掛けたり、砂袋を積み上げたりしていた。しかしこれでは、その作業に時間がかかり過ぎて、必要かつ充分な対策にならないことが多かった。特に、満潮時と重なって台風が襲来したような場合の高波や、近時発生が予想される東海沖大地震や南海沖大地震に伴う津波が発生したような場合には、より大量の水や流木その他の浮遊物が押し寄せるので、それでは到底役に立たず大きな被害の発生が心配されている。そこでこれまでも、防潮シャッター・防水シャッター装置等が考えられた。
実開昭61−100789号公報 これは、多数本の横板状のスラットを横軸の回りに屈曲可能に連結したシャッター本体を、昇降可能としたシャッター装置において、その下部寄りでスラット間から水が流入するのを防止するため、床面下のケース内に防水シートを収納しておき、シャッター本体を下ろした状態で、必要時に上記防水シートを引出して下部寄りのスラットに係止させるもの。これに類するものとして、実開平1−107796号公報に記載のものもある。
実開昭62−131093号公報 これは、互いに横軸の回りに屈曲可能に連結した横板状のスラットの下部寄りを、縦幅が大きい防水板を用いてシャッター本体としたもので、シャッター本体を降ろした際に下部が防水板であることで、内部への水の流入を防止しようとするものである。
実開平1−107796号公報 これは、互いに横軸の回りに屈曲可能に連結した横板状のスラットの下部寄りを、防水シートを用いてシャッター本体としたもので、シャッター本体を降ろした際に床面近くに防水シートがくるようにしたもの。これに類するものとして、実公平6−16098号公報に記載のものもある。
実開平3−113093号公報 これは、互いに横軸の回りに屈曲自在に連結した横板状のスラットの下部寄りを、上記引用文献3のような防水シートではなく、スラットと同様の複数枚の防水パネルとして、シャッター本体としたものである。これに類するものとして、例えば実開平4−66288号公報に記載のものもある。
ところが、上記従来のものには次のような問題点がある。
イ)上記特許文献1で示されるような、シャッター本体の複数枚のスラットの下部寄りに、床面下に別途設けた防水シートを引き上げて係止させるものでは、シャッターの下降以外に防水シートを引き上げる作業が必要となるし、特に夜間に防水シートを引き上げようとしても作業者がいない場合がある。またその防水シートの両側や下部で、充分に防水効果がでているかどうかを確認する必要がある。
ロ)上記特許文献2で示されるような、シャッター本体のスラット下部に防水板を設けたものは、シャッターを巻き上げた際に防水板の部分が巻き上げられず、下方へ垂れ下がってしまい、入口等を充分に開口できなかった。
ハ)上記特許文献3で示されるような、シャッター本体のスラットの下部を防水シートにしたものは、巻き上げ時に防水シートも巻き上げられるが、津波や高潮等で大量の水が押し寄せた際には、防水シートではシャッターとしての役目を充分に果たすには不十分であり、水位が余り高くならない場合の言わば都市型の浸水対策用のものであった。
ニ)上記特許文献4で示されるような、シャッター本体のスラットの下部を防水パネルとしたものも、防水パネルの下縁部と床面との間は勿論のこと、防水パネルの連結部や両側の各スラットとガイドレールとの間等でも水の流入が生じ、やはり防水シャッター・防潮シャッターとしては充分ではなく、やはり都市型の浸水対策用のものであった。
本発明は、上記従来の手段がもつ問題点の解決を課題としたものである。即ち、本発明の目的は、比較的シンプルな構成で、シャッター本体を開ける際には完全に上方へ巻き上げ可能で入口等を充分広く開口でき、またシャッターを降ろすだけで自動的に、各スラットの連結部や各スラットと両側のレールとの間等で、大量の水が押し寄せても水位に関係なく開口部の全体で充分に防水できるとともに、押し寄せた大量の水の圧力にも耐え得る頑強性を有する、防水機構付きシャッター装置を提供することになる。
本発明に係る防水機構付きシャッター装置は、
多数枚の横長状スラット2を横軸の回りに屈曲可能に連結したシャッター本体1を、両側に垂設したガイドレール3に沿って昇降可能にすると共に、上方へ巻き上げ可能としたシャッター装置において、
連結したスラット2間の連結部4を上段のスラット2の下端部と下段のスラット2の上端部との間に、相互間で少し可動なゆとり間隔sを設けるとともに、シャッター本体1が下降した状態で、上段のスラット2の下端部が下段のスラット2の上端部に当接する前に上段のスラット2の下端部を支承可能な横長状の弾性パッキン5を設け、
各ガイドレール3と一体の部分に、横断面L型状部材7を立設すると共に、各スラット2の両側端に上記L型状部材7に掛止される逆L型状の撓み防止部材8を設け、
上記シャッター本体1が下降時の外側面両側部の上・下部寄り位置に、側面図で見て下方が開いた倒立L型状で、奥内側に傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を突設し、
各ガイドレール3と一体の屋外側に、常時はスプリング12にて屋外側へ付勢された縦長状の取付枠材11を設けて、該取付枠材11の内側面に、下降時の該シャッター本体1の外側面へ当接可能となる縦長状の弾性パッキン13を設け、
かつ、上記取付枠材11の上・下部寄り位置に、下降時のシャッター本体1の外側面両側部と上記縦長状の弾性パッキン13とを圧接可能に、上記傾斜カム部材9の傾斜縦面10を当接する受け部材14を設けたものである。
上記構成において、シャッター本体1の上・下部寄り位置に設けた傾斜カム部材9や、取付枠材11の上・下部寄り位置に設けた受け部材14は、シャッター本体1の下降時に上・下部寄り位置で互いに干渉し合わないように、左右へ二列に食い違い状に配置してある。また上記シャッター本体1のスラット2の室外側には、ドラムで巻き上げた際に上記傾斜カム部材9が障害とならぬように、傾斜カム部材を係合可能な凹部20が形成されている。ここで傾斜カム部材9とは、直動カム(translation cam)と同様に、直線移動することによりこれと組む相手方を傾斜面によって直線移動させるのでこの用語を用いた。
上記スプリング12は、常時は取付枠体11を屋外側へ付勢して、そこに装着した縦長状の弾性パッキン13がシャッター本体1の外側面に当接せぬようにしており、シャッター本体1の下降時に傾斜カム部材9の傾斜縦面10が受け部材14と接合した際のカム作用で、取付枠体11がスプリング力に抗してシャッター本体1側へ僅かに移行するようにしてある。またその際同時に、シャッター本体1が引かれて取付枠体11側へ僅かに移行可能となっている。
なお、上記各スラット2は鋼板製特にステンレス製とすることが望ましく、また縦長状の弾性パッキンは、表面が滑らかなネオプレーンゴム製とすることが望ましい。シャッター本体1の最下段のスラット2の下端部には、床板との間からの水の浸入を阻止する弾性パッキン15を装着してある。
上記構成の防水機構付きシャッター装置の作用・効果を、従来のものと比較しながら説明する。
イ)従来のものと同様に、巻上げドラム(図示略)用のモータ(図示略)を作動させれば、上端縁を該ドラムに係止されたシャッター本体1はドラムに巻き上げられることで入口等の開口部が開口される。
その際、ここでのシャッター本体1の全体を多数枚のスラット2で形成してあるので、最下段のスラット2までドラムに巻き上げることができる。従来のもので、シャッター本体の下部寄りを水漏れ防止用板としたものでは、シャッター本体を巻上げた際にも開口部の上部でその板が垂れ下がってしまい、開口部いっぱいまで開口できないが、本発明のシャッター装置では、シャッター本体1を巻上げれば、開口部いっぱいまで開口できる。
ロ)そして、シャッター本体1の掛止状態を解いて、モーターの逆回転又は自重等によりシャッター本体1を両側のガイドレール3に沿って下降させれば、スラット2が順次に下降して(例えば図2参照)、最下段のスラット2の下端縁の弾性パッキン15が床面21に当接し、入口等の開口部は遮蔽・閉鎖されることになる(例えば図6参照)。
平時はその遮蔽・閉鎖状態で良いが、従来のシャッター装置では下部寄りで各スリット間の隙間や、スリット両側とガイドレールとの隙間から水が流入した。付属設備の防水シート等を引き上げてシャッター本体下部寄りに係止させるものでは、その作業に手間がかかるし、特に夜間等ではその作業を行う者がおらず対応できない。また大量の水が押し寄せて水位が高くなった場合に対応できないし、水と共に押し寄せた浮遊物で防水シート等が損傷して、防水機能を果たせなくなることがある。
これに対して本発明のシャッター装置では、シャッター本体1が下降時に自動的に3つの機能が作動する。その1は、シャッター本体1が下降する場合に、その両側の上部寄りと下部寄りに設けた各傾斜カム部材9が、各側のガイドレールボックス6内に設けた受け部材14と対応する位置へくる。これで、傾斜カム部材9の傾斜縦面10が受け部材14に当接し、シャッター本体1の下降に連れて、受け部材14側から見れば、シャッター本体1がそこに取付けてある傾斜カム部材9の傾斜縦面10に沿って外側方向へ引き寄せられる(例えば図3,図6での矢印m参照)。そのため、シャッター本体1の外側面が、自動的にガイドレールボックス6内の取付枠材11に装着されている縦長状の弾性パッキン13に圧接することになる。
同時に、傾斜カム部材9側から見れば、該傾斜カム部材9の傾斜縦面16が受け部材14に当接し、シャッター本体1の下降に連れて、常時は屋外方向へのスプリング12の付勢を受けている受け部材14をバネ力に抗して屋内方向へ引き寄せる(例えば上記図3,図6での矢印n参照)。そのため、該受け部材14と取付枠材11を介して一体の縦長状の弾性パッキン13が、自動的に内側方向へ引き寄せられて、シャッター本体1の外側面に圧接することになる。
これらにより、シャッター本体1の両側部とガイドレール3との隙間が無くなり、その部分での防水効果が発揮される。
その2は、本発明におけるシャッター本体1の各スラット2間の連結部4では、上段のスラット2の下端部と下段のスラット2の上端部との間に、相互間で少し可動なゆとり間隔sを設けるとともに、シャッター本体1が下降後の状態で、上段のスラット2の下端部が下段のスラット2の上端部に当接する前に上段のスラット2の下端部を支承可能な横長状の弾性パッキン5を設けてある(例えば図1参照)。
これにより、順次に下段のスラット2上へ上段のスラット2が下降してきた際に、下段のスラット2の上端部と上段のスラット2の下端部が直接に当接する前に、下段のスラット2の上端部近傍の横長状の弾性パッキン5上に、上段スラット2の下端部が乗って支承され荷重が加わる(例えば図3,図6参照)。そのため、各スラット2間の連結部4は、その横長状の弾性パッキン5により水密化が行われることになり、従来のものと異なり、各ラット2間の連結部4から水が浸入してくることが防止される。
その3は、シャッター本体1の各スラット2の両側端に、ガイドレールボックス6内に設けた平面図で見てL型状部材7と掛止可能な逆L型状の撓み防止部材8を設けてある。そのため、シャッター本体1の下降で開口部が遮蔽・閉鎖された状態時に、たとえ大量の水が押し寄せて水位が上がったり、水と共に浮遊物が押し寄せてシャッター本体1に大きな力が加わっても、上記L型状部材7と掛止されている撓み防止部材8をもつ各スラット2は撓むことが無く、この点でも充分に防水効果が発揮される。
なお、シャッター本体1の最下段と床面21との間でも、最下段のスラット2の下端部に設けてある弾性パッキン15が、床板との間からの水の浸入を阻止している。
以上により、本発明に係るシャッター装置は、従来のこの種装置が床面に近い高さだけしか防水効果を有しないのと異なり、遮蔽・閉鎖された状態のシャッター本体1の全域において、換言すればシャッター装置を設けてある開口部の全域でシャッター本体1が水の浸入を防止できる。したがって、例えば津波や台風に伴う高潮等で押し寄せた水が大量の場合でも、その開口部全域で防水効果を発揮できる。
シャッター本体の連結部を示す縦断側面図である。 シャッター本体が下降中の状態を示す側面図で、図4でのA−A断面図である。 シャッター本体が下降後の状態を示す側面図で、図5でのA−A断面図である。 シャッター本体が下降中の状態を示す要部横断面平面図である。 シャッター本体が下降後の状態を示す要部横断平面図である。 シャッター本体が下降後の下部寄り部分の状態を示す縦断側面図である。
シャッター本体1の連結した各スラット2間の連結部4を、上段にあるスラット2と下段にあるスラット2とが相互間で少し可動にゆとり間隔sを設けると共に、下段にあるスラット2の上端部と上段にあるスラット2の下端部との間に、横長状の弾性パッキン5を設ける。またシャッター本体1の各スラット2両側端のL型状部材7を設けると共に、各ガイドレール6と一体6の部分に上記L型上部材と掛止可能な逆L型状の撓み防止部材8を設ける。さらに各ガイドレール6と一体の部分に、内外方向へ可動で屋外側へスプリング12で付勢された縦長状の取付枠材11を設けて、シャッター本体1外側面に当接可能な縦長状の弾性パッキン13を設けると共に、取付枠材11外側面の上・下部寄りに各受け部材14を設る。他方、シャッター本体1外側面の両側部に、下降時に上記受け部材14と対応する位置に、受け部材14に当接してシャッター本体1を内側へ可動な傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を設ける。
図1ないし図6は、本発明に係る防水機構付きシャッター装置の実施例を示すものであり、各図でシャッター本体1を間にして左側が屋内側、右側が屋外側を示す。
このシャッター装置も、従来のこの種のものと同様に、多数枚の横長状スラット2を上下方向へ順次に屈曲可能に連結したシャッター本体1を、両側に垂設したガイドレール3に沿って昇降可能にすると共に、上方のドラム(図示略)へ巻き上げ可能とした点では共通している。
各スラット2は、ここでは鋼板製の横長状で高さ約90mm、前後幅約28mmとし、その上・下のものを連結する連結部4は、図1で示すように、各スラット2の下端部の屋内側には連結用の湾曲部16を、また屋外側には平面状部17を各々形成し、かつ各スラット2の上端部の屋内側には、上段のスラット2の下端部の湾曲部16に係合して可回動に連結する湾曲部18を、また屋外側には上段のスラット2の下端部の平面状部17に対応する平面状部19を形状してある。
上記連結部4では、上段のスラット2の下端部と下段のスラット2の上端部との間に、相互間で少し可動なゆとり間隔sを設けるとともに、シャッター本体1が下降した状態で、上段のスラット2の下端部が下段のスラット2の上端部に当接する前に上段のスラット2の下端部を支承可能な横長状の弾性パッキン5を設けてある。
ここでは該弾性パッキン5の高さを約12mmのものにし、該パッキン5の上面と上段のスラット2の下端部の平面状部17との間隔tを5mmとする。また連結部4で上・下段の各スラット2間の間隔sとして、ここでは上段のスラット2の湾曲部16内面とそれに対向する下段のスラット2の上端部の湾曲部18外面との間隔s1 を7mm、上段のスラット2の湾曲部16の下面とそれに対向する下段のスラット2の湾曲部18の下側の上面との間隔s2 を7mmに設定してある。s1 >tで、かつs2 >tの関係にある。
なお、上記横長状の弾性パッキン5の装着は、上記図1で示すように、各スラット5の上端部の屈曲部22で弾性パッキン5の上縁の凹部23を掛止するようにしてある。これにより、該弾性パッキン5が経時変化等で劣化した場合に、シャッター本体1を下降した状態から少し巻き上げると、各スラット2間の連結部4で隙間tが生じるから、容易に交換できるようになる。
シャッター本体1の両側部には,図2や図3で示すようにガイドレール3を立設してあり、各ガイドレール3と一体的に縦長状の各ガイドレールボックス6を設けてある。該ガイドレールボッスク6内の両側部には、図4,図5で示すように、平面図で見てL型状部材7を固着してある。これで、シャッター本体1の各スラット2側端部に設けた逆L型状の撓み防止部材8と掛止し合って、大量に押し寄せる水や浮遊物等のシャッター本体1に加わる外力によるシャッター本体1,各スラット2の撓みを防止可能としてある。
上記各ガイドレールボックス6の屋外側の内部には、上記図4,図5で示す如く屋内・外方向へ可動でかつ常時は屋外側へスプリング12で付勢された縦長状の取付枠材11を設けてある。この取付枠材11の屋内側には、下降したシャッター本体1の外側面と当接可能となる縦長状の弾性パッキン13を装着してある。この弾性パッキン13はここではネオプレーンゴム製としてある。
また該各取付枠材13の屋内側の上・下部寄りに各々、図2,図3,図6で示す如く、シャッター本体1の外側面と隙間kをおいて対向状に、ここではローラ形の受け部材14を横設してある。ここではその隙間kを約4mmにしてある。この受け部材14は、図4,図5で示すように、上部寄りのものと下部寄りのものとは左右二列に配置しておく。
他方、シャッター本体1外側面の両側部に、下降時に上記各受け部材14と対応する位置に、受け部材14へ上方から係合可能な倒立したL型状で、その内側面(屋内側面)が受け部材14に当接することで該受け部材14を屋内側へ寄せる傾斜縦面10の傾斜カム部材9を設けてある。この傾斜カム部材9も、図4,図5で示す如く、左右二列になるように設けておく。これは、下部寄りの傾斜カム部材9が昇・降時に上部寄りの受け部材14に当たらぬようにするためである。
この部分の作用をもう一度説明すると、シャッター本体1は、受け部材14を中心に考えれば、シャッター本体1が下降するにつれて、そこに取付けてある傾斜カム部材9の傾斜縦面10に沿って奥外方向へここでは2mm強引き寄せられることになり、同時に、傾斜カム部材9を中心に考えれば、該傾斜カム部材9の傾斜縦面10が、受け部材14を外側方向へのスプリング12の付勢に抗して奥内方向へここでは2mm強引き寄せることになる。
そのため、シャッター本体1の外側面が取付枠材11に装着された縦長状の弾性パッキン13に圧接し、同時に縦長状の弾性パッキン13がシャッター本体1の外側面に圧接することになるから(図3,図5,図6参照)、シャッター本体1・各スラット2の両側部でも防水機能が発揮される。
なお、図で25は補強アングル、26は防水ゴム板、27はゴム板受けを示す。上記実施例の説明中で示した材質・寸法等は一例であり、これに限定されるものではない。
比較的シンプルな構成で、シャッター本体1を上昇させた際は、完全に上方へ巻上げ可能で入口等を広く開口でき、シャッター本体1を下降させた際は、大量の水や浮遊物が押し寄せた場合にも充分に耐えうる頑強性を有すると共に、下縁部と床面との間は勿論のこと、各スラット間の連結部4の隙間や、各スラット2と両側のガイドレールとの隙間等の広い範囲からの水の浸入を、自動的に防止できる防水機構付きシャッター装置を必要とする場合にきわめて有用なものである。
1−シャッター本体
2−スラット
3−ガイドレール
4−連結部
5−弾性パッキン
6−ガイドレールボックス
7−L型状部材
8−撓み防止部材
9−傾斜カム部材
10−傾斜縦面
11−取付枠材
12−スプリング
13−弾性パッキン
14−受け部材
15−弾性パッキン
16−湾曲部
17−平面状部
18−湾曲部
19−平面状部
20−凹部
21−床面
22−屈曲部
23−凹部
24−巻上げケース
25−補強アングル
26−防水ゴム板
27−ゴム受け
s−間隔
1 −間隔
2 −間隔
k−隙間
m−移動方向
n−移動方向

Claims (3)

  1. 多数枚の横長状スラット2を横軸の回りに屈曲可能に連結したシャッター本体1を、両側に垂設したガイドレール3に沿って昇降可能にすると共に、上方へ巻き上げ可能としたシャッター装置において、
    上記シャッター本体1が下降時の外側面両側部の上・下部寄り位置に、側面図で見て下方が開きその奥内側に傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を各々突設し、
    各ガイドレール3と一体の屋外側内に、屋内・外へ少し移動可能で、常時はスプリング12にて屋外側へ付勢された縦長状の取付枠材11を設けて、該取付枠材11の屋内側面に、下降時のシャッター本体1の外側面へ当接可能となる縦長状の弾性パッキン13を設け、
    かつ、上記取付枠材11の上・下部寄り位置に、シャッター本体1の外側面両側部と上記縦長状の弾性パッキン13とを圧接可能に、上記傾斜カム部材9の傾斜縦面10を当接する受け部材14を設けることにより、
    シャッター本体1の下降で自動的に、シャッター本体1の外側面両側部と上記縦長状の弾性パッキン13とが圧接状態とする機構を備えた、防水機構付きシャッター装置。
  2. 多数枚の横長状スラット2を横軸の回りに屈曲可能に連結したシャッター本体1を、両側に垂設したガイドレール3に沿って昇降可能にすると共に、上方へ巻き上げ可能としたシャッター装置において、
    連結したスラット2間の連結部4で、上段のスラット2の下端部と下段のスラット2の上端部との間にゆとり間隔sを設けるとともに、シャッター本体1が下降した状態で、上段のスラット2の下端部が下段のスラット2の上端部に当接する前に上段のスラット2の下端部を支承可能な横長状の弾性パッキン5を設け、
    各ガイドレール3と一体の部分に、横断面L型状部材7を立設すると共に、各スラット2の両側端に上記L型状部材7に掛止される逆L型状の撓み防止部材8を設け、
    上記シャッター本体1が下降時の外側面両側部の上・下部寄り位置に、側面図で見て下方が開いた倒立L形状で、その奥内側に傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を突設し、
    各ガイドレール3と一体の屋外側内に、屋内・外へ少し移動可能で、常時はスプリング12にて屋外側へ付勢された縦長状の取付枠材11を設けて、該取付枠材11の屋内側面に、下降時のシャッター本体1の外側面へ当接可能となる縦長状の弾性パッキン13を設け、
    かつ、上記取付枠材11の上・下部寄り位置に、下降時のシャッター本体1の外側面両側部と上記縦長状の弾性パッキン13とを圧接可能に、上記傾斜カム部材9の傾斜縦面10を当接する受け部材14を設けてなる、防水機構付きシャッター装置。
  3. 多数枚の横長状スラット2を横軸の回りに屈曲可能に連結したシャッター本体1を、両側に垂設したガイドレール3に沿って昇降可能にすると共に、上方へ巻き上げ可能としたシャッター装置において、
    連結したスラット2間の連結部4で、上段のスラット2の下端部と下段のスラット2の上端部との間にゆとり間隔s1 ,s2 を設けるとともに、下段のスラット2の上端部上で奥外側に、シャッター本体1が下降した状態で上段のスラット2の下端部が下段のスラット2の上端部に当接する前に上段のスラット2の下端部を支承可能な横長状の弾性パッキン5を設け、
    両側のガイドレール3と一体の縦長状のガイドレールボックス6内に、縦長状で平面図で見てL型状部材7を立設すると共に、各スラット2の両側端に上記L型状部材7に掛止される逆L型状の撓み防止部材8を設け、
    上記シャッター本体1が下降時の外側面両側部の上・下部寄り位置に、側面図で見て下方が開いた倒立L型状で、その奥内側に傾斜縦面10をもつ傾斜カム部材9を突設し、
    各ガイドレールボックス6の屋外側内に、常時はスプリング12にて屋外側へ付勢された縦長状の取付枠材11を設けて、該取付枠材11の内側面に、下降時のシャッター本体1の外側面へ当接可能となる縦長状の弾性パッキン13を設け、
    かつ、上記取付枠材11の上・下部寄り位置に、下降時のシャッター本体1の外側面両側部と上記縦長状の弾性パッキン13とを圧接可能に、上記傾斜カム部材9の傾斜縦面10を当接する受け部材14を設けてなる、防水機構付きシャッター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101569310B1 (ko) 2015-02-06 2015-11-20 유한회사 돌로지스틱스캄파니 과일 훈증소독 시설의 체적 가변형 훈증부스

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