JP2010274828A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発器の下段列の一部を利用して過冷却熱交換器を構成することで、部品の共用化率を高めるとともに、蒸発器周辺の構成をシンプルにし、しかもドレン水を効果的に活用できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機、凝縮器、レシーバ、膨張弁および蒸発器11等により冷媒回路が構成され、蒸発器11、ドレンパン12およびブロアを備えたエバポレータユニットが車両の天井部に設置される車両用空気調和装置において、蒸発器11を構成するプレートフィン11Aの下方部位に、レシーバと膨張弁との間の液冷媒配管16Aが貫通され、蒸発器11と一体化された過冷却熱交換器9が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の天井部に設置されるエバポレータユニットを備えている車両用空気調和装置に関するものである。
車両用空気調和装置の一例として、蒸発器、ドレンパンおよびブロア等からなるエバポレータユニットを車両の天井部に設置するタイプのバスエアコンが知られている。かかるバス用エアコンでは、エバポレータユニットが車両の天井部に設置されることから、蒸発器を長尺多列構造として高さ方向の寸法を抑えるとともに、蒸発器の下部に設置されるドレンパンの深さを車両の発停や旋回、登坂等によって水漏れが生じない程度に深くした構成とするのが通常である。
一方、車両側の大きさに合わせて空気調和装置の能力を変更するため、いわゆるサブクールサイクルを採用することも周知である。このサブクールサイクルは、過冷却コイルを設け、凝縮器で凝縮液化された冷媒に対して更に過冷却を与えることにより、冷凍能力を向上するようにしたものであり、過冷却コイルの有り、無しによって空気調和装置の能力を変えられるようにしている。
過冷却コイルは、凝縮器側に該凝縮器と一体に設けられ、凝縮器用ファンを介して通風される外気により液冷媒を冷却し、過冷却を付与する方式が一般的であるが、特許文献1に示されているように、凝縮器の出口に設けられているレシーバと膨張弁との間を接続している液冷媒配管をエバポレータユニットの蒸発器やドレンパンに沿わせて設置し、蒸発器で発生されたドレン水を利用して液冷媒配管内の冷媒を冷やすようにしたものも提案されている。
特開2005−16796号公報
しかしながら、凝縮器側に過冷却コイルを設けたものでは、過冷却コイルの有り、無しによって凝縮器の大きさや周辺部品も変更されることから、空気調和装置の能力変更に対して部品の共用化が図りにくいという問題があった。
また、特許文献1に示されたものでは、エバポレータユニットの蒸発器周りに対して液冷媒配管を取り回しする必要があり、構成が煩雑になるとともに、液冷媒配管の配設具合によってはドレン水を上手く利用することができず、性能にバラツキが生じやすい等の問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、蒸発器の下段列の一部を利用して過冷却熱交換器を構成することで、部品の共用化率を高めるとともに、蒸発器周辺の構成をシンプルにし、しかもドレン水を効果的に活用できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、レシーバ、膨張弁および蒸発器等により冷媒回路が構成され、前記蒸発器、ドレンパンおよびブロアを備えたエバポレータユニットが車両の天井部に設置される車両用空気調和装置において、前記蒸発器を構成するプレートフィンの下方部位に、前記レシーバと前記膨張弁との間の液冷媒配管が貫通され、前記蒸発器と一体化された過冷却熱交換器が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、エバポレータユニットが車両の天井部に設置される車両用空気調和装置において、蒸発器を構成するプレートフィンの下方部位に、レシーバと膨張弁との間の液冷媒配管が貫通され、蒸発器と一体化された過冷却熱交換器が設けられているため、車両の天井部に設置されることから、高さ寸法が小さく、長尺で多列構造にされるという蒸発器の特長を活かし、そのプレートフィンの下方部位に、列の一部を利用してレシーバと膨張弁との間の液冷媒配管を貫通させ、蒸発器と一体化された過冷却熱交換器を設けることによって冷房能力を向上することができる。従って、能力が異なる複数の空気調和装置を凝縮器の大きさやその周辺部品を変更することなく、部品の共用化率を高めて製造することができ、低コスト化することができる。また、蒸発器の周りに液冷媒配管を取り回しする必要がなく、その周辺構成をシンプル化することができるとともに、蒸発器で発生するドレン水を効果的に活用して液冷媒を過冷却することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記ドレンパンは、車両の発停、旋回、登坂等によって水漏れが生じない程度の深さとされ、該ドレンパンの上縁部で蔽われた前記蒸発器の下方部位に前記過冷却熱交換器が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、車両の発停、旋回、登坂等によって水漏れが生じない程度の深さとされているドレンパンの上縁部で蔽われた蒸発器の下方部位に過冷却熱交換器が設けられているため、水漏れが生じない程度に深くされたドレンパンの影響で元々空気の流れが悪くなる傾向にあった蒸発器の下方部位を利用して過冷却熱交換器を設けることができ、これにより、蒸発器による冷却性能の低下を最小限に抑えながら、蒸発器で発生されるドレン水を活用して液冷媒の過冷却を増大することができる。従って、天井部に設置されるエバポレータユニットの構造上の特長を活かし、効果的に冷房能力を向上することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記ドレンパンの上縁部には、前記蒸発器側に曲げられた折り返しが設けられ、前記過冷却熱交換器に対する遮風部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ドレンパンの上縁部に、蒸発器側に曲げられた折り返しが設けられ、過冷却熱交換器に対する遮風部が形成されているため、蒸発器に流通される空気流の過冷却熱交換器側への流れを遮風部によって遮ることができる。従って、過冷却熱交換器からの放熱が蒸発器による冷却性能に及ぼす影響を最小限に抑制しながら、蒸発器で発生されるドレン水を活用して液冷媒を効果的に過冷却することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記蒸発器のプレートフィンには、前記過冷却熱交換器側から前記蒸発器側への伝熱を遮断するスリットが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器のプレートフィンに、過冷却熱交換器側から蒸発器側への伝熱を遮断するスリットが設けられているため、過冷却熱交換器側からの熱がプレートフィンを介して蒸発器側へと伝熱するのをスリットにより遮断することができる。従って、過冷却熱交換器からの放熱が蒸発器による冷却性能に及ぼす影響を最小限に抑制しつつ、蒸発器で発生されるドレン水を活用して液冷媒を効果的に過冷却することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記蒸発器のプレートフィンには、前記過冷却熱交換器の設置部位に対応して前記ドレンパン内への延出部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器のプレートフィンに、過冷却熱交換器の設置部位に対応してドレンパン内への延出部が設けられているため、プレートフィンのドレンパン内への延出部を介してドレンパン内に流下されたドレン水の冷熱を過冷却熱交換器の液冷媒配管に伝熱し、冷媒の過冷却に有効活用することができる。従って、ドレン水による冷媒の冷却効果を高め、より効果的に液冷媒を過冷却することができる。
本発明によると、車両の天井部に設置される蒸発器のプレートフィンの下方部位に、列の一部を利用してレシーバと膨張弁との間の液冷媒配管を貫通させ、蒸発器と一体化された過冷却熱交換器を設けることによって冷房性能を向上することができるため、能力が異なる複数の空気調和装置を凝縮器の大きさや周辺部品を変更することなく、部品の共用化率を高めて製造することができ、低コスト化することができる。また、蒸発器の周りに液冷媒配管を取り回しする必要がなく、その周辺構成をシンプル化することができるとともに、蒸発器で発生するドレン水を効果的に活用して液冷媒を過冷却することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用空気調和装置が搭載されている小型バスの斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置の冷媒回路図である。 図1に示す車両用空気調和装置のエバポレータユニットの斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置のエバポレータユニットの縦断面図(A)とそのa部拡大図(B)である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空気調和装置のエバポレータユニットの縦断面図(A)とそのb部拡大図(B)である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空気調和装置のエバポレータユニットの縦断面図(A)とそのc部拡大図(B)である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る車両用空気調和装置が搭載された小型バスの斜視図が示されている。マイクロバスと称されている小型バス(車両)1には、運転席のキャビン下に走行用エンジン2が搭載され、該エンジン2に空気調和装置3用の2台の電磁クラッチ付き圧縮機4が架装されている。電磁クラッチ付き圧縮機4は、エンジン2から動力を得て駆動されるようになっている。
また、小型バス(車両)1の車体側部には、凝縮器5、レシーバ6および凝縮器用ファン7等を備えたコンデンサユニット8が架装され、さらに、車体後方の天井部には、過冷却熱交換器9、膨張弁10、蒸発器11、ドレンパン12および複数のブロア13等を備えたエバポレータユニット14が架装されている。このエバポレータユニット14の空気吹出し口15は、車室内に配設されているダクト(図示省略)と接続され、車室内全体に冷風が吹出し可能とされている。
空気調和装置3を構成している上記2台の電磁クラッチ付き圧縮機4、凝縮器5、レシーバ6、過冷却熱交換器9、膨張弁10および蒸発器11は、図2に示されるように、冷媒配管16を介してこの順に順次接続され、密閉された閉サイクルの冷媒回路17を構成している。なお、2台の電磁クラッチ付き圧縮機4は冷媒回路17に対して並列に接続されている。
さらに、冷媒回路17を構成している過冷却熱交換器9と蒸発器11は、共通のプレートフィン11Aを用いて一体に形成されている。この過冷却熱交換器9および蒸発器11を含むエバポレータユニット14は、車両1の天井部に架装されることから、上下方向の高さ寸法が極力小さくされるように構成されている。また、エバポレータユニット14において、蒸発器11の下部に設置されているドレンパン12は、車両の発停や旋回、登坂等によっても水漏れが生じないように、深さが比較的深くされた構成とされている。
以下に、エバポレータユニット14における蒸発器11周辺の構成について、図3および図4を参照して詳しく説明する。
蒸発器11は、上下方向の高さ寸法を小さくするため、図3に示されるように、車両の幅方向に長くされた長尺のプレートフィンチューブ型熱交換器とされている。また、図4に示されるように、多数のプレートフィン11Aに対して伝熱チューブ11Bが多段多列に千鳥配置された構成とされている。
この蒸発器11の下方部位(下段部位)には、その列の一部を利用して冷媒回路17のレシーバ6と膨張弁10との間を接続している液冷媒配管16Aの一部がプレートフィン11Aを貫通して数回往復配設されている。これによって、凝縮器5で凝縮された液冷媒に対して過冷却を付与する過冷却熱交換器9が構成され、該過冷却熱交換器9は、共通のプレートフィン11Aを介して蒸発器11と一体化されている。
また、上記した蒸発器11の下方部位を部分的に蔽うように、深さが比較的深くされたドレンパン12が設置されている。該ドレンパン12の蒸発器11の下方部位を蔽うドレンパン12の周縁部のうち、風上側に位置している周縁部12Aの上縁を蒸発器11側に折り曲げて折り返し部を設け、この折り返し部によって蒸発器11に流通される空気流の過冷却熱交換器9に対する遮風部12Bが形成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和装置3は、走行用エンジン2により圧縮機4が駆動されることによって運転される。圧縮機4で圧縮された冷媒は、凝縮器5でファン7を介して送風される外気と熱交換されて凝縮液化され、レシーバ6に溜められる。この冷媒は、液冷媒配管16Aを経て過冷却熱交換器9に流入され、その冷媒配管16A内を流通される過程で蒸発器11において発生される低温のドレン水により冷却され、過冷却が付与される。
過冷却された液冷媒は、膨張弁10で断熱膨張された後、蒸発器11に至り、そこでブロア13を介して循環される車室内空気と熱交換され、空気側から吸熱して蒸発ガス化される。これによって冷却された車室内空気は、空気吹出し口15からダクト(図示省略)を介して車室内へと吹出され、車室内の冷房に供される。一方、蒸発された冷媒は、圧縮機4に吸入され、再び圧縮される。このサイクルが繰り返されることにより、冷房運転が行われる。
この冷房運転の間、蒸発器11に流通され、冷媒と熱交換して冷却される車室内空気に含まれている水分は、蒸発器11のプレートフィン11A表面で凝縮され、ドレン水としてプレートフィン11Aの表面を流下し、ドレンパン12内に落下する。この途中、低温のドレン水は、プレートフィン11Aの下方部位(蒸発器11の下段部位)で、過冷却熱交換器9を構成している冷媒配管16A内を流通する液冷媒と熱交換され、液冷媒を冷却することにより液冷媒に対して過冷却を付与することができる。
過冷却が与えられた液冷媒は、エンタルピが増大され、蒸発器11で蒸発される際の熱量が多くなり、その分冷房能力が向上されることとなる。
このように、蒸発器11と一体化された過冷却熱交換器9を設けることによって冷房能力を向上することができ、このため、蒸発器11に組み込む過冷却熱交換器9の有無により車両1の大きさに合わせて空気調和装置3の能力を調整することが可能となる。
従って、蒸発器11の変更のみで、能力が異なる複数の空気調和装置3を凝縮器5の大きさやその周辺部品を変更することなく、部品の共用化率を高めて製造することができるようになり、低コスト化することができる。また、蒸発器11の周りに、蒸発器11やドレンパン12に沿って液冷媒配管16Aを取り回しする必要がなく、その周辺構成をシンプル化することができるとともに、液冷媒配管16Aの配設具合によるバラツキ等もなく蒸発器11で発生するドレン水を効果的に活用して液冷媒を過冷却することができる。
さらに、車両1の発停、旋回、登坂等によって水漏れが生じない程度の深さとされているドレンパン12の上縁部で蔽われた蒸発器11の下方部位に過冷却熱交換器9を設けているため、ドレンパン12の影響によって元々空気の流れが悪くなる傾向にあった蒸発器11の下方部位を有効利用して過冷却熱交換器9を設けることができる。この結果、蒸発器11による冷却性能の低下を最小限に抑制しながら、蒸発器11で発生されるドレン水を活用して液冷媒の過冷却を増大することができ、従って、車両1天井部に設置されるエバポレータユニット14の構造上の特長を活かして、効果的に冷房能力を向上することができる。
特に、ドレンパン12の上縁部に、蒸発器11側に曲げられた折り返し部を設けることによって、過冷却熱交換器9に対する遮風部12Bを形成しているため、図4に示されるように、蒸発器11に流通される空気流の過冷却熱交換器9側への流れを遮風部12Bによって遮蔽することができる(破線矢印参照)。従って、過冷却熱交換器9からの放熱が蒸発器11による冷却性能に及ぼす影響を最小限に抑制しながら、蒸発器11で発生されるドレン水を活用して液冷媒を効果的に過冷却することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、蒸発器11のプレートフィン11Aにスリット11Cを設けている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、蒸発器11のプレートフィン11Aに対して過冷却熱交換器9側から蒸発器11側への伝熱を遮断するスリット11Cを設けた構成としている。このスリット11Cは、蒸発器11側の伝熱チューブ11B群と、過冷却熱交換器9側の冷媒配管16Aとの間を仕切るように設けることができる。
上記のように、蒸発器11のプレートフィン11Aに、過冷却熱交換器9側から蒸発器11側への伝熱を遮断するスリット11Cを設けることによって、過冷却熱交換器9側からの熱がプレートフィン11Aを介して蒸発器11側へと伝熱するのをスリット11Cにより遮断することができる。このため、過冷却熱交換器9からの放熱が蒸発器11による冷却性能に及ぼす影響を最小限に抑制しつつ、蒸発器11で発生されるドレン水を活用して液冷媒を効果的に過冷却することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、蒸発器11のプレートフィン11Aにドレンパン内への延出部11Dを設けている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図6に示されるように、蒸発器11のプレートフィン11Aに、過冷却熱交換器9の設置部位に対応して、ドレンパン12の内面側へと延びた延出部11Dを設けた構成としている。この延出部11Dは、ドレンパン12の内面と略接し、ドレンパン12に溜められるドレン水の水面下に没する位置まで延出することが望ましい。
上記のように、蒸発器11のプレートフィン11Aに、過冷却熱交換器9の設置部位に対応してドレンパン12内への延出部11Dを設けることによって、プレートフィン11Aのドレンパン12内への延出部11Dを介してドレンパン12内に流下されたドレン水の冷熱を過冷却熱交換器9の液冷媒配管16Aに伝熱し、冷媒の過冷却に有効活用することができる。このため、ドレン水による冷媒の冷却効果を高め、より効果的に液冷媒を過冷却することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、冷媒回路17に対して電磁クラッチ付き圧縮機4を2台並列に接続した例について説明したが、圧縮機4の台数は1台であってもようことはもちろんである。
また、コンデンサユニット8やエバポレータユニット14の配置位置は、上記実施形態のものに制限されるものではなく、適宜変更してもよい。
1 小型バス(車両)
3 空気調和装置
4 圧縮機
5 凝縮器
6 レシーバ
9 過冷却熱交換器
10 膨張弁
11 蒸発器
11A プレートフィン
11C スリット
11D 延出部
12 ドレンパン
12B 遮風部
13 ブロア
14 エバポレータユニット
16A 液冷媒配管
17 冷媒回路

Claims (5)

  1. 圧縮機、凝縮器、レシーバ、膨張弁および蒸発器等により冷媒回路が構成され、前記蒸発器、ドレンパンおよびブロアを備えたエバポレータユニットが車両の天井部に設置される車両用空気調和装置において、
    前記蒸発器を構成するプレートフィンの下方部位に、前記レシーバと前記膨張弁との間の液冷媒配管が貫通され、前記蒸発器と一体化された過冷却熱交換器が設けられていることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記ドレンパンは、車両の発停、旋回、登坂等によって水漏れが生じない程度の深さとされ、該ドレンパンの上縁部で蔽われた前記蒸発器の下方部位に前記過冷却熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記ドレンパンの上縁部には、前記蒸発器側に曲げられた折り返しが設けられ、前記過冷却熱交換器に対する遮風部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記蒸発器のプレートフィンには、前記過冷却熱交換器側から前記蒸発器側への伝熱を遮断するスリットが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記蒸発器のプレートフィンには、前記過冷却熱交換器の設置部位に対応して前記ドレンパン内への延出部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
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