JP2010273511A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】直接的な位置検出が可能で、ポテンシオメータを用いた場合でも、多段のギヤを使用することなく、位置検出精度を高め、信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供する。
【解決手段】ボールねじ機構8が、電動モータ3に連結され、駆動軸7と一体に、ハウジング2に対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸15と、このねじ軸15に多数のボール17を介して外挿され、転がり軸受18を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット16で構成され、ポテンシオメータ9が、駆動軸7の上部でハウジング2の裏面に位置決め固定され、ジョイント部9aの先端部9aがハウジング2の内部に突出するように配設されてこの先端部9aに巻取り部材11が固定されると共に、巻取り部材11にコード12が巻回され、このコード12の先端が駆動軸7に突設されたピン13に係止されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般産業用の電動機、自動車、船舶等の駆動部に使用されるボールねじ機構を備えた電動アクチュエータ、詳しくは、位置検出機能を備え、電動モータからの回転入力をボールねじ機構を介して駆動軸の直線運動に変換する電動アクチュエータに関するものである。
各種駆動部に使用される電動アクチュエータにおいて、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に変換する機構として、台形ねじあるいはラックアンドピニオン等の歯車機構が一般的に使用されている。これらの変換機構は、滑り接触部を伴うため動力損失が大きく、電動モータの大型化や消費電力の増大を余儀なくされている。そのため、より効率的なアクチュエータとしてボールねじ機構が採用されるようになってきた。
例えば、内燃機関でスクリューを駆動する比較的小型の船舶においては、前進方向へのスクリューの回転と、後進方向へのスクリューの回転との切換は、操作者により操作されたレバーに接続されたワイヤを使用し、このワイヤ介してドグクラッチを切り換え、前進用ギヤあるいは後進用ギヤに係合させることで行われている。然しながら、近年、省力化のため電動にてドグクラッチの切換を行う電動アクチュエータが開発されている。
ここで、船舶用の電動アクチュエータは、外洋上で使用されることも考慮しなくてはならず、一般のアクチュエータとは異なった思想で開発することが望まれる。例えば、一般的なリニアアクチュエータにおいては、軸方向の変位検出がなされて制御されることが多いため、軸方向変位する部分にリミットスイッチを設けて使用される。また、アクチュエータの駆動源となる電動モータは、ハウジング外壁に露出した状態で組み付けられることが多い。
然しながら、リニアアクチュエータのストローク位置検出をリミットスイッチで行おうとすると、ドグクラッチの前進位置と後進位置とを2ポジションで検出することとなる。この場合、途中の位置は検出できないことから、何らかの理由によりドグクラッチが2ポジションの間で停止した場合、いずれの方向に移動させるべきか駆動回路が判断できないという問題がある。
こうした問題を解決した電動アクチュエータとして、図6に示すようなものが知られている。この電動アクチュエータ100は、円筒状のハウジング101と、このハウジング101に取り付けられた電動モータ102と、この電動モータ102の回転力を伝達する複数のギヤからなる第1動力伝達機構と、測定軸113aの回転角度を検出するポテンシオメータ113と、複数のギヤを備え、電動モータ102の回転力をポテンシオメータ113の測定軸113aに伝達する第2動力伝達機構とを有している。
ハウジング101は、ハウジング本体101Aと、その端面に組み付けられたカバー部材101Bと、モータブラケット101Cとからなる。ハウジング本体101Aの内部には、モータ室101aとねじ軸室101bとを有し、モータ室101a内には、モータ102が配置されている。電動モータ102は、板状のモータブラケット101Cに固定されている。モータブラケット101Cは、玉軸受114の外輪をハウジング本体101Aとの間に挟み込み、かつハウジング本体101Aのモータ室101aとねじ軸室101bを塞ぐようにして取り付けられている。
電動モータ102の回転軸102aは、モータブラケット101Cから突出しており、その端部には第1ギヤ103が圧入により相対回転不能に取り付けられている。モータブラケット101Cの袋孔に一端を圧入嵌合した長軸104の周囲には、第2ギヤ105が回転自在に配置され、第1ギヤ103および第3ギヤ106の大ギヤ部106aに噛合している。
第3ギヤ106は、大ギヤ部106aと小ギヤ部106bとを同軸に形成しており、さらにねじ軸107の端部に、セレーション結合で相対回転不能に取り付けられている。第3ギヤ106の一部を覆うようにして、支持部材108がモータブラケット101Cに取り付けられている。ここで、第1ギヤ103、第2ギヤ105、第3ギヤ106が第1動力伝達機構を構成する。
第2ギヤ105に隣接して配置された第4ギヤ109が長軸104の周囲に回転自在に支持されている。第4ギヤ109は、第3ギヤ106の小ギヤ部106bに噛合した大ギヤ部109aと小ギヤ部109bとが同軸に形成されている。
第4ギヤ109の小ギヤ部109bは、長軸104に平行して支持部材108に植設された短軸110に対して回転自在に支持された第5ギヤ111の大ギヤ部111aに噛合している。第5ギヤ111は、大ギヤ部111aと小ギヤ部111bとが同軸に形成されている。小ギヤ部111bは、第5ギヤ111に隣接して配置され長軸104の周囲に回転自在に支持された第6ギヤ112に噛合している。
センサとしてのポテンシオメータ113は、カバー部材101Bの孔に嵌合配置されている。ポテンシオメータ113の測定軸113aは第6ギヤ112に連結され、一体的に回転するようになっている。片持ち状に延在している長軸104の先端は、第6ギヤ112と測定軸113aとを介して、ポテンシオメータ113によって支持されている。ここで、第1ギヤ103、第2ギヤ105、第3ギヤ106、第4ギヤ109、第5ギヤ111、第6ギヤ112が第2動力伝達機構を構成する。
ねじ軸107は、ハウジング本体101Aに対して、右端側を玉軸受114により回転自在に支持されている。ねじ軸107は円筒状のナット115を貫通し、左端側に雄ねじ溝107aを形成している。ナット115の内周面には、雄ねじ溝107aに対向して雌ねじ溝115aが形成され、両ねじ溝107a、115aによって形成される螺旋状の空間には、多数のボール116が転動自在に配置されている。ナット115は、ハウジング本体101Aに対して回り止めが設けられ、ねじ軸室101b内において、軸線方向に相対移動可能で、相対回転不能となっている。なお、軸線方向移動要素であるナット115と、回転要素であるねじ軸107と、転動体であるボール116とでボールねじ機構を構成し、このボールねじ機構と駆動軸117とで駆動機構を構成する。
ねじ軸107の左端は、丸軸状の駆動軸117に形成された袋孔117a内に侵入している。駆動軸117の右端は、ナット115に対して同軸に嵌合し、ピンで連結されて一体的に移動するようになっている。ハウジング本体101Aに対して、駆動軸117はブッシュ118により軸線方向に移動可能に支持されている。ハウジング本体101Aから突出した駆動軸117の端部には、リンク部材(図示せず)に連結するための孔117bが形成されている。
回転軸102aの回転力は、第1ギヤ103、第2ギヤ105、第3ギヤ106、第4ギヤ109、第5ギヤ111、第6ギヤ112を介してポテンシオメータ113の測定軸113aに伝達される。測定軸113aの回転に応じた信号は、ポテンシオメータ113から不図示の駆動回路に入力される。この信号に基づいてねじ軸107が所定の回転量だけ回転したと判断すれば、駆動回路は電動モータ102への電力供給を停止させる。これに対し、操作者が不図示のレバーを後進方向に操作したときは、電動モータ102に逆極性の電力が供給され、回転軸102aが逆方向に回転するので、上述とは逆の動作で、電動アクチュエータ100の駆動軸117が引き込む方向に移動する。
このように、第2ギヤ105、第4ギヤ109、第6ギヤ112の中心が一致し、同じ長軸104の周囲に回転自在に配置されているので、高いギヤ比の減速比を得るために5段のギヤ列を用いながら、コンパクトな構成とすることができる。この様に複数のギヤが内蔵される電動アクチュエータ100内にあって3個のギヤが同一の回転中心軸を持つことは、中心軸の数が減じられること、中心軸を支えるハウジング類の支え穴が減じられる事など、多くのメリットを持つ。
また、リミットスイッチ等による変位位置検出の代わりに、ねじ軸107の回転変位をポテンショメータ113で検出するため、任意の位置制御が可能となる。ねじ軸107の回転を直接検出するに当り、ねじ軸107は多回転である為、第2動力伝達機構のギヤ列を介して減速した回転変位をポテンショメータ113で検出する。一方、電動モータ102から出力される回転運動はギヤ列を介して減速されてねじ軸107へ伝達される。この2系統のギヤ列の一部に共通の回転中心軸を設けることで、コンパクトなレイアウトが可能となり、コスト的にも大きな貢献がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−228557号公報
こうした従来の電動アクチュエータ100では、ポテンシオメータ113は、一般的に80°〜170°の範囲で有効検出角度を設定することができ、高精度なセンサではあるが、ねじ軸107とポテンシオメータ113間に係る多段のギヤ(平歯車)を持つ電動アクチュエータ100が大減速を得るには、小ギヤと大ギヤの歯数差を大きくする必要がある。これでは、ギヤが多段になって部品点数が増えるだけでなく、各ギヤを収容する電動アクチュエータ100のサイズが大きくなってしまう。
また、駆動軸117の直線運動を位置検出する機構でありながら、ねじ軸107の回転量から平歯車の減速を介してポテンシオメータ113の検出角に変換するため、駆動軸117とポテンシオメータ113は間接的な関係であり、ねじ軸107とポテンシオメータ113間に介在する部品点数が多いほど、位置検出精度を低下させる要因となる。
本発明は、こうした従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、直接的な位置検出が可能で、ポテンシオメータを用いた場合でも、多段のギヤを使用することなく、位置検出精度を高め、信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構と、前記駆動軸の位置検出をするポテンシオメータとを備えた電動アクチュエータにおいて、前記ボールねじ機構が、前記電動モータに連結され、前記駆動軸と一体に、前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して外挿され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットとで構成され、前記ポテンシオメータが、前記駆動軸の上部で前記ハウジングに位置決め固定され、当該ポテンシオメータのジョイント部の先端部に巻取り部材が固定されると共に、この巻取り部材にコードが巻回され、このコードの先端が前記駆動軸に突設されたピンに係止されている。
このように、電動モータの回転力を伝達する減速機構と、この減速機構を介して電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構と、駆動軸の位置検出をするポテンシオメータを備えた電動アクチュエータにおいて、ボールねじ機構が、電動モータに連結され、駆動軸と一体に、ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して外挿され、ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットとで構成され、ポテンシオメータが、駆動軸の上部でハウジングに位置決め固定され、当該ポテンシオメータのジョイント部の先端部に巻取り部材が固定されると共に、この巻取り部材にコードが巻回され、このコードの先端が駆動軸に突設されたピンに係止されているので、駆動軸の直接的な位置検出が可能となり、ポテンシオメータを用いた場合でも、多段のギヤを使用することなく部品点数を削減でき、各ギヤを収容する電動アクチュエータのサイズダウンが可能となると共に、ねじ軸とポテンシオメータ間に介在する部品点数が減少して位置検出精度を高め、信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記コードが前記駆動軸に対して平行に移動するように懸架されていれば、駆動軸の移動距離とコードの移動距離が一致し、駆動軸の位置とポテンシオメータの検出角が線形になって検出精度を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記コードが、前記ポテンシオメータの検出角以上に予め前記巻取り部材に巻回されると共に、当該コードが係止される前記ピンの位置が、前記ポテンシオメータの回転中心を越えて前記駆動軸の先端側に突設されていれば、コードが駆動軸に対して平行に移動し、駆動軸の移動距離とコードの移動距離が一致して駆動軸の位置とポテンシオメータの検出角が線形になって検出精度を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記駆動軸に支点ピンが突設され、この支点ピンを経由して前記コードの先端が前記ピンに係止されていれば、駆動軸とポテンシオメータとの芯間距離を短くすることが可能となり、さらにコンパクト化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記支点ピンが回転自在に支承されていれば、コードとの滑りによる摩擦抵抗を可及的に減少させることができ、駆動軸の位置とポテンシオメータの検出角が線形になり一層検出精度を高めることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記コードが鋼線で形成されていれば、大きな張力が負荷されても伸縮することがなく、検出精度を向上させることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記減速機構が、前記電動モータのモータ軸に固定された小平歯車と、この小平歯車に噛合し、前記ナットの外周に固定された大平歯車とで構成されていれば、部品点数を削減でき、コンパクト化ができると共に、位置検出精度を高めることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記ハウジングが、第1のハウジングと、その端面に組み付けられた第2のハウジングとからなり、この第1のハウジングの内部に円板状のモータブラケットが配設され、このモータブラケットを介して前記電動モータが固定されると共に、前記転がり軸受の外輪が前記モータブラケットと第2のハウジングとの間に挟持され、かつ前記モータブラケットが前記第1のハウジングと第2のハウジングを塞ぐようにして取り付けられていれば、電動アクチュエータのコンパクト化を図ることができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記ポテンシオメータが前記ハウジングの裏面に位置決め固定され、前記ジョイント部の先端部が前記ハウジングの内部に突出するように配設されていれば、電動アクチュエータのコンパクト化を一層図ることができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記ポテンシオメータがホールICを備え、180°を超え360°未満の回転角度を検出する非接触式で構成されていれば、駆動軸の直接的な位置検出が可能となり、ねじ軸とポテンシオメータ間に介在する部品点数が減少して位置検出精度を高めることができる。
本発明に係る電動アクチュエータは、円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構と、前記駆動軸の位置検出をするポテンシオメータとを備えた電動アクチュエータにおいて、前記ボールねじ機構が、前記電動モータに連結され、前記駆動軸と一体に、前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して外挿され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットとで構成され、前記ポテンシオメータが、前記駆動軸の上部で前記ハウジングに位置決め固定され、当該ポテンシオメータのジョイント部の先端部に巻取り部材が固定されると共に、この巻取り部材にコードが巻回され、このコードの先端が前記駆動軸に突設されたピンに係止されているので、駆動軸の直接的な位置検出が可能となり、ポテンシオメータを用いた場合でも、多段のギヤを使用することなく部品点数を削減でき、各ギヤを収容する電動アクチュエータのサイズダウンが可能となると共に、ねじ軸とポテンシオメータ間に介在する部品点数が減少して位置検出精度を高め、信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することができる。
本発明に係る電動アクチュエータの第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1のボールねじ機構を示す断面図である。 駆動軸にコードが係止された状態での作動を示す比較例である。 駆動軸にコードが係止された状態での作動を示す説明図である。 本発明に係る電動アクチュエータの第2の実施形態を示す縦断面図である。 従来の電動アクチュエータを示す縦断面図である。
円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構と、前記駆動軸の位置検出をするポテンシオメータとを備えた電動アクチュエータにおいて、前記ボールねじ機構が、前記電動モータに連結され、前記駆動軸と一体に、前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して外挿され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットとで構成され、前記ポテンシオメータが、前記駆動軸の上部で前記ハウジングの裏面に位置決め固定され、当該ポテンシオメータのジョイント部の先端部が前記ハウジングの内部に突出するように配設され、前記先端部に巻取り部材が固定されると共に、この巻取り部材にコードが巻回され、このコードの先端が前記駆動軸に突設されたピンに係止されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動アクチュエータの第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1のボールねじ機構を示す断面図、図3は、駆動軸にコードが係止された状態での作動を示す比較例、図4は、駆動軸にコードが係止された状態での作動を示す説明図である。
この電動アクチュエータ1は、円筒状のハウジング2と、このハウジング2に取り付けられた電動モータ3と、この電動モータ3の回転力をモータ軸3aを介して伝達する一対の平歯車4、5からなる減速機構6と、この減速機構6を介して電動モータ3の回転運動を駆動軸7の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構8と、駆動軸7の位置(回転角度)検出をするポテンシオメータ9とを備えている。
ハウジング2は、第1のハウジング2aと、その端面に組み付けられた第2のハウジング2bとからなる。第1のハウジング2aの内部には電動モータ3が配置されている。電動モータ3は、円板状のモータブラケット10に固定されている。モータブラケット10は、玉軸受18の外輪を第2のハウジング2bとの間に挟み込み、かつ第1のハウジング2aと第2のハウジング2bを塞ぐようにして取り付けられている。
電動モータ3のモータ軸3aはモータブラケット10から突出しており、その端部には小平歯車4が圧入により相対回転不能に取り付けられている。大平歯車5は、後述するボールねじ機構8を構成するナット16に圧入され、小平歯車4に噛合している。
センサとしてのポテンシオメータ9はホールICで構成され、180°を超え360°未満の回転角度を検出する非接触式のものが使用され、駆動軸7の上部で、第2のハウジング2bの裏面に位置決め固定されている。ポテンシオメータ9のジョイント部(軸部)9aは第2のハウジング2bの内部にその先端部が突出し、この先端部にプーリ(巻取り部材)11が固定されている。そして、このプーリ11にコード12が掛け渡され、常時、このコード12がプーリ11に巻き取られるようにジョイント部9aにはコイル状の戻り用のばね(図示せず)が装着されている。なお、コード12は、ピアノ線等からなるワイヤ(鋼線)で形成されている。これにより、コード12に大きな張力が負荷されても伸縮することがなく、検出精度を向上させることができる。
駆動軸7にはピン13が突設され、コード12の先端がこのピン13に係止されている。電動モータ3が駆動されると、減速機構6を介してボールねじ機構8のナット16に減速して伝達され、ねじ軸15が軸方向に直線運動をする。そして、この駆動軸7の直線運動に連動してコード12が進退し、ポテンシオメータ9のジョイント部9aが回転する。すなわち、駆動軸7の直動範囲の任意の位置で、ポテンシオメータ9の検出角を計測することによって駆動軸7の位置を直接このポテンシオメータ9で検出することができる。なお、駆動軸7は、ボールねじ機構8を構成するねじ軸15と一体に構成され、支持軸受14を介して第2のハウジング2bに対して回転不可で軸方向移動可能に支持されている。
こうした構成を採用することにより、駆動軸7の直接的な位置検出が可能となり、ポテンシオメータ9を用いた場合でも、多段のギヤを使用することなく部品点数を削減でき、各ギヤを収容する電動アクチュエータ1のサイズダウンが可能となると共に、ねじ軸15とポテンシオメータ9間に介在する部品点数が減少して位置検出精度を高め、信頼性を向上させた電動アクチュエータ1を提供することができる。なお、駆動軸7の端部には、リンク部材(図示せず)に連結するための孔7aが形成されている。
ボールねじ機構8は、図2に拡大して示すように、外周に螺旋状のねじ溝15aが形成されたねじ軸15と、このねじ軸15のねじ溝15aに対向し、内周に螺旋状のねじ溝16aが形成されたナット16と、両ねじ溝15a、16aによって形成される螺旋状の空間に転動自在に収容された多数のボール17とで構成されている。ナット16の外周には前述した大平歯車5が圧入固定されると共に、第1のハウジング2aとモータブラケット10に嵌合された玉軸受18が止め輪19を介して位置決め固定され、軸方向に相対移動不可で、相対回転可能となっている。
ここで、本実施形態では、コード12は、ポテンシオメータ9の検出角α以上に予めプーリ11に巻回されると共に、コード12が係止されるピン13の位置は、ポテンシオメータ9の回転中心を越えて駆動軸7の先端側に突設されている。例えば、図3に示すように、コード12が駆動軸7に対して平行でなく傾斜した状態でピン13に係止された場合、駆動軸7が軸方向に直線運動してもポテンシオメータ9の検出角αは正確な線形にならない。すなわち、駆動軸7がA点〜B点、B点〜C点、C点〜D点までと、Sだけ等間隔に移動しても、ポテンシオメータ9の検出角はα1(角度A’B’)、α2(角度B’C’)、α3(角度C’D’)となって線形とならず(α1≠α2≠α3)、検出精度が著しく低下する。また、コード12のために余分なスペースをとり、また、コード12がハウジング2bに干渉するのを防止しなければならないため、必然的にハウジング2自体が大型となって好ましくない。
したがって、例えば、図4に示すように、コード12が支点ピン13aに懸架され、駆動軸7に対して平行に移動するように配置されていれば、駆動軸7の移動距離とコード12の移動距離が一致するため、駆動軸7の直接的な位置検出が可能となると共に、駆動軸7の位置とポテンシオメータ9の検出角が線形になり検出精度を高めることができる。
図5は、本発明に係る電動アクチュエータの第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態と基本的にはコードの巻取り構造が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この電動アクチュエータ20は、円筒状のハウジング2と、このハウジング21に取り付けられた電動モータ3と、この電動モータ3の回転力をモータ軸3aを介して伝達する一対の平歯車4、5からなる減速機構6と、この減速機構6を介して電動モータ3の回転運動を駆動軸7の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構8と、駆動軸7の位置検出をするポテンシオメータ9とを備えている。
ポテンシオメータ9は、駆動軸7の上部に配設され、第2のハウジング2bの裏面に位置決め固定されている。ポテンシオメータ9のジョイント部9aは第2のハウジング2bの内部にその先端部が突出し、この先端部にプーリ11が固定されている。そして、このプーリ11にコード12が、常時プーリ11に巻き取られるように掛け渡されている。
駆動軸7にピン13が突設されると共に、このピン13とボーねじ機構8との間に支点ピン13aが突設されている。そして、コード12の先端がこの支点ピン13aを経由してピン13に係止されている。これにより、コード12が駆動軸7に対して平行に移動するため、駆動軸7の移動距離とコード12の移動距離が一致し、駆動軸7の位置とポテンシオメータ9の検出角が線形になり検出精度を高めることができると共に、駆動軸7とポテンシオメータ9との芯間距離を短くすることも可能となり、さらにコンパクト化を図ることができる。
なお、ここで、コード12が懸架される支点ピン13aは、ピン13と同様、駆動軸7に圧入された固定形でも良いが、プーリ等のように回転自在に支承されるのが好ましい。これにより、コード12との滑りによる摩擦抵抗を可及的に減少させることができ、駆動軸7の位置とポテンシオメータ9の検出角が線形になり一層検出精度を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る電動アクチュエータは、一般産業用の電動機、自動車、船舶等の駆動部に使用され、位置検出機能を備え、電動モータからの回転入力をボールねじ機構を介して駆動軸の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動アクチュエータに適用できる。
1、20 電動アクチュエータ
2、21 ハウジング
2a 第1のハウジング
2b、21a 第2のハウジング
3 電動モータ
3a モータ軸
4 小平歯車
5 大平歯車
6 減速機構
7 駆動軸
7a 孔
8 ボールねじ機構
9 ポテンシオメータ
9a ジョイント部
10 モータブラケット
11 巻取り部材
12 コード
13 ピン
13a 支点ピン
14 支持軸受
15 ねじ軸
15a、16a ねじ溝
17 ボール
18 玉軸受
19 止め輪
100 電動アクチュエータ
101 ハウジング
101A ハウジング本体
101B カバー部材
101C 電動モータブラケット
101a モータ室
101b ねじ軸室
102 電動モータ
102a 回転軸
103 第1ギヤ
104 長軸
105 第2ギヤ
106 第3ギヤ
106a 大ギヤ部
106b 小ギヤ部
107 ねじ軸
107a 雄ねじ溝
108 支持部材
109 第4ギヤ
109a 大ギヤ部
109b 小ギヤ部
110 短軸
111 第5ギヤ
111a 大ギヤ部
111b 小ギヤ部
112 第6ギヤ
113 ポテンシオメータ
113a 測定軸
114 玉軸受
115 ナット
115a 雌ねじ溝
116 ボール
117 駆動軸
117a 袋孔
117b 孔
118 ブッシュ
A、B、C、D 駆動軸の位置
A’、B’、C’、D’ 駆動軸の位置に対応するポテンシオメータの位相
S 駆動軸の移動距離
α、α1、α2、α3 検出角

Claims (10)

  1. 円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、
    この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、
    この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構と、
    前記駆動軸の位置検出をするポテンシオメータとを備えた電動アクチュエータにおいて、
    前記ボールねじ機構が、前記電動モータに連結され、前記駆動軸と一体に、前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されたねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して外挿され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットとで構成され、
    前記ポテンシオメータが、前記駆動軸の上部で前記ハウジングに位置決め固定され、当該ポテンシオメータのジョイント部の先端部に巻取り部材が固定されると共に、この巻取り部材にコードが巻回され、このコードの先端が前記駆動軸に突設されたピンに係止されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記コードが前記駆動軸に対して平行に移動するように懸架されている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記コードが、前記ポテンシオメータの検出角以上に予め前記巻取り部材に巻回されると共に、当該コードが係止される前記ピンの位置が、前記ポテンシオメータの回転中心を越えて前記駆動軸の先端側に突設されている請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記駆動軸に支点ピンが突設され、この支点ピンを経由して前記コードの先端が前記ピンに係止されている請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記支点ピンが回転自在に支承されている請求項4に記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記コードが鋼線で形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  7. 前記減速機構が、前記電動モータのモータ軸に固定された小平歯車と、この小平歯車に噛合し、前記ナットの外周に固定された大平歯車とで構成されている請求項1乃至6いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  8. 前記ハウジングが、第1のハウジングと、その端面に組み付けられた第2のハウジングとからなり、この第1のハウジングの内部に円板状のモータブラケットが配設され、このモータブラケットを介して前記電動モータが固定されると共に、前記転がり軸受の外輪が前記モータブラケットと第2のハウジングとの間に挟持され、かつ前記モータブラケットが前記第1のハウジングと第2のハウジングを塞ぐようにして取り付けられている請求項1乃至7いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  9. 前記ポテンシオメータが前記ハウジングの裏面に位置決め固定され、前記ジョイント部の先端部が前記ハウジングの内部に突出するように配設されている請求項1乃至8いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  10. 前記ポテンシオメータがホールICを備え、180°を超え360°未満の回転角度を検出する非接触式で構成されている請求項1乃至9いずれかに記載の電動アクチュエータ。
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