JPH08228456A - 電子式センサを備える電動シリンダ - Google Patents

電子式センサを備える電動シリンダ

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Publication number
JPH08228456A
JPH08228456A JP32673595A JP32673595A JPH08228456A JP H08228456 A JPH08228456 A JP H08228456A JP 32673595 A JP32673595 A JP 32673595A JP 32673595 A JP32673595 A JP 32673595A JP H08228456 A JPH08228456 A JP H08228456A
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JP
Japan
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thrust
axial direction
shaft
bar
electric cylinder
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Application number
JP32673595A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamano
健治 山野
Soichi Kosaka
宗一 向坂
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】推力ロッドの軸方向の推力の検出を電子式とし
て信頼性を高め、部品点数を低減させて全長を短くす
る。 【解決手段】電動機1で駆動される推力軸2の回転は、
ねじ対偶3により推力ロッド4の軸方向の移動に変換さ
れ、負荷を押し又は引く。推力軸2はカップリング20
1によりロータリエンコーダ202に連結され、推力ロ
ッド4の軸方向の位置が検出される。推力軸2は圧縮ば
ね6で中立位置を保ち推力と釣り合って軸方向に移動可
能にされる。カップリングの円筒部201cの外表面の
バーコード11の軸方向中央に環状の黒いバーが設けら
れる。固定側に取付けたフォトリフレクタなどのセンサ
素子12がバーの軸方向の移動にともないバーコード1
1のバーの縁をまたぐ位置に配置されるから、推力軸2
すなわち推力ロッド4の軸方向の推力が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ねじ対偶などを
利用し、回転する電動機で軸方向に駆動される推力ロッ
ドの軸方向の位置と推力とを電子式に検出することがで
きる電子式センサを備える電動シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来例の半断面図である。図にお
いて、電動機1の電動機軸を兼ね回転駆動される推力軸
2の回転は、ねじ対偶3により推力ロッド4の軸方向の
移動に変換される。推力軸2のおねじ3aとねじ対偶3
を形成するめねじ3bは、カプラ3cを介して推力ロッ
ド4に固着される。電動機1から延設される筒4aの先
端の滑り軸受4bで軸方向に案内される推力ロッド4の
先端に、図示しない負荷を取付けるためのねじを設けた
結合具4cが固着される。カプラ3cなどに推力ロッド
4のための図示しない回り止めがある。電動機1が正回
転又は逆回転すれば、ねじ対偶3を介して推力ロッド4
は軸方向に動いて負荷を押し又は引き、正又は逆の推力
を発生する。
【0003】電動機1の電動機軸を兼ねる推力軸2の両
端は、一方が一対の軸受5a、5bにより、他方が軸受
5zにより内輪の緩いはめあいで回転自在に支承され
る。一対の軸受5a、5bの外輪の間に圧縮ばね6が挟
まれる。両軸受5a、5bの内外輪の軸方向外側にC形
止め輪7a、7b、7cなどが設けられ、内外輪はそれ
らより外側に移動できない。両軸受5a、5bの内外輪
は、軸及びハウジングに対して軸方向に移動可能な緩い
はめあいとされる。推力軸2が中立位置にある図示の状
態から正の推力(圧縮)を受けて反運転側に移動すれ
ば、C形止め輪7cと軸受5bの外輪との間及びC形止
め輪7aと軸受5aの内輪との間に隙間が発生し、圧縮
ばね6が圧縮されて推力軸2の推力(圧縮)と釣り合
う。推力軸2が逆の推力(引張)を受けて運転側に移動
すれば、軸受5aの外輪及び軸受5bの内輪に隙間が発
生し、圧縮ばね6が圧縮されて推力軸2の推力(引張)
と釣り合う。このようにして、圧縮ばね6で中立位置を
保つ推力軸2が中立位置から軸方向の一方側と他方側と
へ推力と釣り合って移動可能にされる。軸受5aに隣接
して無励磁ブレーキ8を設け、電気的制御によるブレー
キの他に機械的ブレーキを併用する。
【0004】推力軸2の端部は、軸方向に相対移動可能
で回転方向に共回りするカップリング201を介して慣
用の電子式のロータリエンコーダ202に結合される。
ロータリエンコーダ202は、推力軸2の回転位置を検
出することにより、推力ロッド4の軸方向の位置を検出
する。カップリング201は推力軸2側のカップリング
部201aとロータリエンコーダ202側のカップリン
グ部201bとからなる。
【0005】推力軸2側のカップリング部201aと無
励磁ブレーキ8との間に、推力軸2の軸方向の位置を検
出する機械式の軸方向位置検出器300が設けられる。
推力軸2のカップリング部201aに隣接する空間の固
定側に、軸方向のガイドバー301が固着される。ガイ
ドバー301により軸方向に移動可能で回転不能なドッ
グ302は、軸受303により推力軸2に保持される。
アクチュエータ304aを持つリミットスイッチ304
は、取付具305で固定側に固着される。アクチュエー
タ304aは、推力軸2の軸方向の移動にともない、回
転しないで軸方向にのみ動くドッグ302の山形部をな
ぞる。このため、リミットスイッチ304は、推力軸2
の中立位置からの軸方向の移動距離を検出できる。この
移動距離と圧縮ばね6のばね定数とから推力軸2を介し
て推力ロッド4の軸方向の正及び逆の推力を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例では、推
力軸2の回転を介して推力ロッド4の軸方向の位置を検
出するために、電子式のロータリエンコーダ202を使
用するから、推力ロッド4の軸方向の位置を検出する部
材の信頼性が高くて寿命も長い。しかし、推力ロッド4
の軸方向の推力を検出するために、機械式のリミットス
イッチ304を使用するから、部材の信頼性が低くて寿
命も短い。また、ガイドバー301、ドッグ302、軸
受303及びリミットスイッチ304などの部材を必要
とするから、部品点数が多く、電動シリンダの全長も長
い。
【0007】この発明の目的は、推力ロッドの軸方向の
推力の検出を電子式として信頼性を高め、部品点数を低
減させて全長を短くすることができる電子式センサを備
える電動シリンダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1の電子式センサを
備える電動シリンダは、電動機で回転駆動される推力軸
の回転が推力ロッドの軸方向の移動に変換され、推力軸
が軸受で回転自在に支承され、圧縮ばねで中立位置を保
つ推力軸が中立位置から軸方向の一方側と他方側とへ推
力と釣り合って移動可能にされる電動シリンダにおい
て、推力軸の端部が軸方向に相対移動可能で回転方向に
共回りする軸継手を介してロータリエンコーダに結合さ
れ、推力軸に設けた円筒体の外表面に環状のバーコード
が設けられ、円筒体の外表面に隙間を介して固定側に取
付けたセンサ素子がバーコードの軸方向の移動にともな
いバーコードのバーの縁をまたぐ位置に配置されるもの
である。
【0009】発明1によれば、推力軸の回転が推力ロッ
ドの軸方向の移動に変換され、負荷を押し又は引いて電
動シリンダの基本的な働きをする。圧縮ばねで中立位置
を保つ推力軸は推力と釣り合って移動し、軸方向移動量
は圧縮ばねのばね定数にもとづいて推力を示す。推力軸
が軸方向に移動しても軸継手があるからロータリエンコ
ーダの軸は軸方向に動くことなく、ロータリエンコーダ
は通常のように推力軸の回転位置の検出に支障を受けな
い。普通、推力軸が回転して推力ロッドを軸方向に移動
させたことが先ずロータリエンコーダで検出された後
に、負荷を押し又は引く。この状態でセンサ素子がバー
コードの軸方向の移動にともないバーコードのバーの縁
をまたぐときに、センサ素子はON又はOFFの信号を
発信するから、推力軸の中立位置からのセンサ素子の軸
方向距離は推力軸の前記の軸方向移動量に関係し、推力
を検出する。バーは環状であるから、推力軸の回転の影
響を受けない。
【0010】発明2は発明1において、推力軸の回転が
推力ロッドの軸方向の移動に変換される手段を、ねじ対
偶とするものである。発明2によれば、ねじ対偶なの
で、回転が推力ロッドの軸方向の移動に変換されるし、
電動機を低速回転数にする必要がない。発明3は発明1
において、推力軸の回転が推力ロッドの軸方向の移動に
変換される手段を、ウオーム歯車列とラック・ピニオン
歯車列との組合せとするものである。発明3によれば、
ラック・ピニオン歯車列は回転を推力ロッドの軸方向の
移動に変換するし、ウオーム歯車列は電動機を低速回転
数にする必要がない。
【0011】発明4は発明1、2又は3において、軸継
手の円筒部をバーコードのための円筒体とするものであ
る。発明4によれば、軸継手の円筒部をバーコードのた
めの円筒体として兼用するので部品点数が減り、推力検
出部の軸方向長さが短くなる。発明5は発明1、2、3
又は4において、バーコードのバーが円筒体の中央にあ
り、円筒体が中立位置にある状態で、センサ素子がバー
コードのバーの縁の両方の外側に配置されるものであ
る。発明5によれば、円筒体が中立位置にある状態で、
センサ素子が円筒体の中央にあるバーの縁の両方の外側
に配置されるから、センサ素子は推力軸を介して推力ロ
ッドの軸方向の正(圧縮)又は逆(引張)の推力を検出
する。それぞれの側に軸方向に複数個のセンサ素子を配
置すれば、それぞれの側において、複数の推力値を検出
する。
【0012】発明6は発明1、2、3又は4において、
バーコードのバーが円筒体の軸方向片側にあり、円筒体
が中立位置にある状態で、センサ素子がバーコードのバ
ーの縁の外側と内側とに配置されるものである。発明6
によれば、円筒体が中立位置にある状態で、センサ素子
がバーの縁の外側と内側とに配置されるから、内側にあ
るセンサ素子は正(又は逆)の推力を、外側にあるセン
サ素子は逆(又は正)の推力を検出する。
【0013】発明7は発明1、2、3又は4において、
バーコードの複数のバーがバーの幅と同一の間隔で軸方
向に配列され、円筒体が中立位置にある状態で、複数の
バーの中央付近に、一対のセンサ素子が前記幅の半分の
間隔で軸方向に配列されるものである。発明7によれ
ば、一対のセンサ素子の一方と他方との軸方向間隔は、
バーの間隔の半分であるから、バーコードが軸方向に移
動すると、一対のセンサ素子は慣用のロータリエイコー
ダのA、B信号と同じ波形の信号を発信する。このた
め、一方のセンサ素子と他方のセンサ素子との信号の変
化の組合せにより推力の方向が検出できる。方向に応じ
て信号パルスを積分すれば、初期値を起点とする推力値
が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は実施例1の半断面図、図2
は図1のフォトリフレクタとカップリングのみを示すA
−A矢視全断面図、図3は図2のB−B断面図、図4は
図3のバーコードのみを示すQ矢視平面図であり、図5
は図4に対応する実施例2の平面図であり、図6は図4
に対応する実施例3の平面図であり、図7は実施例4の
要部の半断面図、図8は実施例5の要部の断面図であ
る。従来例及び各図において同一符号を付けるものはお
よそ同一機能を持ち説明を省くことがある。
【0015】図1において、初めに従来例と同一部分
(同一文章)を説明する。電動機1の電動機軸を兼ね回
転駆動される推力軸2の回転は、ねじ対偶3により推力
ロッド4の軸方向の移動に変換される。推力軸2のおね
じ3aとねじ対偶3を形成するめねじ3bは、カプラ3
cを介して推力ロッド4に固着される。電動機1から延
設される筒4aの先端の滑り軸受4bで軸方向に案内さ
れる推力ロッド4の先端に、図示しない負荷を取付ける
ためのねじを設けた結合具4cが固着される。カプラ3
cなどに推力ロッド4のための図示しない回り止めがあ
る。電動機1が正回転又は逆回転すれば、ねじ対偶3を
介して推力ロッド4は軸方向に動いて負荷を押し又は引
き、正又は逆の推力を発生する。
【0016】電動機1の電動機軸を兼ねる推力軸2は、
一方が一対の軸受5a、5bにより、他方が軸受5zに
より内輪側の緩いはめあいで回転自在に支承される。一
対の軸受5a、5bの外輪の間に圧縮ばね6が挟まれ
る。両軸受5a、5bの内外輪の軸方向外側にC形止め
輪7a、7b、7cなどが設けられ、内外輪はそれらよ
り外側に移動できない。両軸受5a、5bの内外輪は、
軸及びハウジングに対して軸方向に移動可能な緩いはめ
あいとされる。推力軸2が中立位置にある図示の状態か
ら正の推力(圧縮)を受けて反運転側に移動すれば、C
形止め輪7cと軸受5bの外輪との間及びC形止め輪7
aと軸受5aの内輪との間に隙間が発生し、圧縮ばね6
が圧縮されて推力力軸2の推力(圧縮)と釣り合う。推
力軸2が逆の推力(引張)を受けて運転側に移動すれ
ば、軸受5aの外輪及び軸受5bの内輪に隙間が発生
し、圧縮ばね6が圧縮されて推力軸2の推力(引張)と
釣り合う。このようにして、圧縮ばね6で中立位置を保
つ推力軸2が中立位置から軸方向の一方側と他方側とへ
推力と釣り合って移動可能にされる。軸受5aに隣接し
て無励磁ブレーキ8を設け、電気的制御によるブレーキ
の他に機械的ブレーキを併用する。
【0017】推力軸2の端部は、軸方向に相対移動可能
で回転方向に共回りするカップリング201を介して慣
用の電子式のロータリエンコーダ202に結合される。
ロータリエンコーダ202は、推力軸2の回転位置を検
出することにより、推力ロッド4の軸方向の位置を検出
する。カップリング201は推力軸2側のカップリング
部201aとロータリエンコーダ202側のカップリン
グ部201bとからなる。
【0018】以上は従来例と同一構造である。なお、一
対の軸受5a、5bと一個の圧縮ばね6に代わり、一個
の軸受を軸方向両側から一対の圧縮ばねで押しつけても
よいし、それらの反運転側の軸受構成を運転側の軸受5
zと入替えてもよい。また、無励磁ブレーキ8は発明の
必須要件ではない。そして、従来例でカプラ3cなどに
推力ロッド4のための図示しない回り止めがある、と説
明したが、推力ロッド4の先端の図示しない負荷自身が
回転不能な場合もあるので、前記回り止めも必須要件で
はない。
【0019】図1、図2、図3及び図4により実施例1
の特徴を説明する。これらの図において、軸方向に移動
する推力軸2側のカップリング部201aの円筒部20
1cの外表面に白黒などからなる環状のバーコード11
が設けられ、バーコード11の黒いバー11aが円筒部
201cの中央にある。円筒部201cの外表面に隙間
を介して固定側にプリント基板13を介して取付けたフ
ォトリフレクタなどのセンサ素子12が、バーコード1
1の軸方向の移動にともないバーコード11のバー11
aの縁をまたぐ位置に配置される。この実施例1では、
円筒部201cが中立位置にある状態で、各2個のセン
サ素子12がバーコード11のバー11aの縁の両方の
外側に軸方向に配置される。なお、推力軸2側のカップ
リング部201aの円筒部201cをバーコードのため
の円筒体として兼用しないで、カップリング部201a
に隣接してバーコードのための円筒体を特別に設けても
よい。
【0020】実施例1によれば、電動機1により回転駆
動される推力軸2の回転が、ねじ対偶3により推力ロッ
ド4の軸方向の移動に変換され、図示しない負荷を押し
又は引いて電動シリンダの基本的な働きをする。圧縮ば
ね6で中立位置を保つ推力軸2は推力と釣り合って移動
し、軸方向移動量は圧縮ばね6のばね定数にもとづいて
推力を示す。推力軸2が軸方向に移動してもカップリン
グ201があるからロータリエンコーダ202の軸は軸
方向に動くことなく、ロータリエンコーダ202は通常
のように推力軸2の回転位置を検出の検出に支障を受け
ない。普通、推力軸2が回転して推力ロッド4を軸方向
に移動させたことが先ずロータリエンコーダ202で検
出された後に、負荷を押し又は引く。この状態で、セン
サ素子12がバーコード11の軸方向の移動にともない
バーコード11のバー11aの縁をまたぐときに、セン
サ素子12はON又はOFFの信号を発信するから、推
力軸2の中立位置からのセンサ素子12の軸方向距離は
推力軸2の前記の軸方向移動量に関係し、推力を検出す
る。カップリング201の円筒部201cが中立位置に
ある状態で、センサ素子12が円筒部201cの中央に
あるバー11aの縁の両方の外側に配置されるから、セ
ンサ素子12は推力軸2を介して推力ロッド4の軸方向
の正(圧縮)及び逆(引張)の推力を検出する。それぞ
れの側に軸方向に2個のセンサ素子12を配置するの
で、それぞれの側において、2つの推力値を検出する。
【0021】図5に示す実施例2は、バーコード21の
バー21aがバーコード21の軸方向片側にあり、バー
コード21が中立位置にある状態で、センサ素子12が
バーコード21のバー21aの縁の外側と内側とに配置
される。実施例2によれば、内側にあるセンサ素子12
は正の推力を、外側にあるセンサ素子12は逆の推力を
検出する。
【0022】図6に示す実施例3は、バーコード31の
複数のバー31aがバー31aの幅Pと同一の間隔Pで
軸方向に配列される。バーコード31が中立位置にある
状態で、複数のバー31aの中央付近に、一対のセンサ
素子12a、12bが前記幅の半分の間隔P/2で軸方
向に配列される。実施例3によれば、一対のセンサ素子
の一方12aと他方12bとの軸方向間隔は、バー31
aの間隔の半分であるから、バーコード31が軸方向に
移動すると一対のセンサ素子12a、12bは慣用のロ
ータリエンコーダのA、B信号と同じ波形の信号を発信
する。このため、一方のセンサ素子12aと他方のセン
サ素子12bとの信号の変化の組合せにより推力の方向
が検出できる。方向に応じて信号パルスを積分すれば、
初期値を起点とする推力値が得られる。
【0023】図7に示す実施例4は図1のカップリング
201に代わり、スプライン結合を使用するもである。
スプライン結合401は推力軸2端部のめすスプライン
401aとロータリエンコーダ202側のおすスプライ
ン401bとからなり、軸方向に相対移動可能で回転方
向に共回りする。めすスプライン401aの外表面に図
4と同一の白黒などからなる環状のバーコード11が設
けられ、バーコード11の黒いバーがめすスプライン4
01aの外表面の中央にある。外表面に隙間を介して固
定側にプリント基板13を介して取付けたフォトリフレ
クタなどのセンサ素子12が、バーコード11の軸方向
の移動にともないバーコード11のバーの縁をまたぐ位
置に配置される。スプライン結合401のおすとめすと
を逆にしてもよい。カップリング201やスプライン結
合の他にキー結合などで軸方向に相対移動可能で回転方
向に共回りする軸継手を構成できる。バーコードとセン
サ素子とは図5又は図6に示すものが使用できる。図1
の電動機1を推力軸2に同一軸心で直結しないで、電動
機1が推力軸2と平行で巻掛け伝導装置や平歯車列を使
用してもなんら差し支えない。
【0024】図8に示す実施例5において、電動機1と
推力軸2とは軸方向に相対移動可能で回転方向に共回り
する一対の軸継手801、802で結合される。推力軸
2にウオーム803が形成され、ウオーム803に噛み
合うウオームホイール804は軸806に固着される。
軸806は同時にピニオン805を固着し、ピニオン8
05は推力ロッド4と一体のラック807と噛み合う。
推力軸2の他方には、図1と同様に、軸受5a、軸受5
b、圧縮ばね6、バーコード11、センサ素子12、プ
リント基板13、カップリング201、ロータリエンコ
ーダ202などが配置される。
【0025】以上の各実施例において、センサ素子はホ
トリフレクタ、磁気抵抗素子又はホール素子などであ
る。センサ素子がホトリフレクタの場合は、バーコード
は光を反射する白などと光を反射しない黒などとからな
り、センサ素子が磁気抵抗素子又はホール素子の場合
は、バーコードは磁気的なNとSとからなる。
【0026】
【発明の効果】発明1の電子式センサを備える電動シリ
ンダによれば、センサ素子が推力軸のバーコードの軸方
向の移動にともなってバーコードの環状のバーの縁をま
たぐようにすることにより、センサ素子が推力軸を介し
て推力ロッドの推力を検出するので、推力ロッドの軸方
向の推力の検出を電子式として信頼性を高め、部品点数
を低減させて全長を短くすることができるという効果が
ある。
【0027】発明2によれば、回転が推力ロッドの軸方
向の移動に変換されるし、電動機を低速回転数にする必
要がないという効果がある。発明3によれば、ラック・
ピニオン歯車列は回転を推力ロッドの軸方向の移動に変
換するし、ウオーム歯車列は電動機を低速回転数にする
必要がないという効果がある。
【0028】発明4によれば、軸継手の円筒部をバーコ
ードのための円筒体として兼用するので部品点数が減
り、推力検出部の軸方向長さが短くなるという効果があ
る。発明5によれば、センサ素子がバーの縁の両方の外
側に配置されるから、センサ素子は推力軸を介して推力
ロッドの軸方向の正(圧縮)及び逆(引張)の推力を検
出することができるという効果がある。発明6によれ
ば、センサ素子がバーの縁の外側と内側とに配置される
から、センサ素子は推力軸を介して推力ロッドの軸方向
の正(圧縮)及び逆(引張)の推力を検出することがで
きるという効果がある。発明7によれば、一対のセンサ
素子の軸方向間隔は、バーの間隔の半分であるから、両
センサ素子の信号の変化の組合せにより推力の方向が検
出でき、同時にバーの間隔の半分まで分解能を高めるこ
とができ、初期値を起点とする推力値が得られるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半断面図
【図2】図1のフォトリフレクタとカップリングのみを
示すA−A矢視全断面図
【図3】図2のB−B断面図
【図4】図3のバーコードのみを示すQ矢視平面図
【図5】図4に対応する実施例2の平面図
【図6】図4に対応する実施例3の平面図
【図7】実施例4の要部の半断面図
【図8】実施例5の要部の断面図
【図9】従来例の半断面図
【符号の説明】
1 電動機 2 推力軸 3 ねじ対偶 4 推力ロッド 4a 筒 4b 滑り軸受 4c 結合具 5a 軸受 5b 軸受 5z 軸受 6 圧縮ばね 7a C形止め輪 7b C形止め輪 7c C形止め輪 11 バーコード 11a バー 12 センサ素子 12a センサ素
子 12b センサ素子 13 プリント
基板 21 バーコード 21a バー 31 バーコード 31a バー 201 カップリング 201a カップ
リング部 202 ロータリエンコーダ 401 スプラ
イン結合 801 軸継手 802 軸継手 803 ウオーム 804 ウオー
ムホイール 805 ピニオン 806 軸 807 ラック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機で回転駆動される推力軸の回転が推
    力ロッドの軸方向の移動に変換され、推力軸が軸受で回
    転自在に支承され、圧縮ばねで中立位置を保つ推力軸が
    中立位置から軸方向の一方側と他方側とへ推力と釣り合
    って移動可能にされる電動シリンダにおいて、 推力軸の端部が軸方向に相対移動可能で回転方向に共回
    りする軸継手を介してロータリエンコーダに結合され、 推力軸に設けた円筒体の外表面に環状のバーコードが設
    けられ、円筒体の外表面に隙間を介して固定側に取付け
    たセンサ素子がバーコードの軸方向の移動にともないバ
    ーコードのバーの縁をまたぐ位置に配置されることを特
    徴とする電子式センサを備える電動シリンダ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子式センサを備える電動
    シリンダにおいて、推力軸の回転が推力ロッドの軸方向
    の移動に変換される手段を、ねじ対偶とすることを特徴
    とする電子式センサを備える電動シリンダ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電子式センサを備える電動
    シリンダにおいて、推力軸の回転が推力ロッドの軸方向
    の移動に変換される手段を、ウオーム歯車列とラック・
    ピニオン歯車列との組合せとすることを特徴とする電子
    式センサを備える電動シリンダ。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の電子式センサを
    備える電動シリンダにおいて、軸継手の円筒部をバーコ
    ードのための円筒体とすることを特徴とする電子式セン
    サを備える電動シリンダ。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の電子式セン
    サを備える電動シリンダにおいて、バーコードのバーが
    円筒体の中央にあり、円筒体が中立位置にある状態で、
    センサ素子がバーコードのバーの縁の両方の外側に配置
    されることを特徴とする電子式センサを備える電動シリ
    ンダ。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3又は4記載の電子式セン
    サを備える電動シリンダにおいて、バーコードのバーが
    円筒体の軸方向片側にあり、円筒体が中立位置にある状
    態で、センサ素子がバーコードのバーの縁の外側と内側
    とに配置されることを特徴とする電子式センサを備える
    電動シリンダ。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3又は4記載の電子式セン
    サを備える電動シリンダにおいて、バーコードの複数の
    バーがバーの幅と同一の間隔で軸方向に配列され、円筒
    体が中立位置にある状態で、複数のバーの中央付近に、
    一対のセンサ素子が前記幅の半分の間隔で軸方向に配列
    されることを特徴とする電子式センサを備える電動シリ
    ンダ。
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